JPWO2017221877A1 - 流体制御弁、及び流体制御弁製造方法 - Google Patents

流体制御弁、及び流体制御弁製造方法 Download PDF

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Abstract

第1フッ素系樹脂材料のダイアフラム部材と第2フッ素系樹脂材料の弁座当接部材との係合面に押圧力が作用したときに、弁座当接部材が変位することがなく、隙間の発生しない流体制御弁、及び流体制御弁製造方法であって、ダイアフラム部材(42)は、第1フッ素系樹脂材料より成り、ダイアフラム膜(422)と、ダイアフラム膜(422)の中央に棒状部(423)を備えること、弁座当接部材(41)は、射出成形可能な第2フッ素系樹脂材料より成り、環状シール面(414)と、環状シール面(414)の反対側に凹部(413)を備えること、棒状部(423)の一部は、凹部(413)に嵌合されていること、棒状部(423)の一部の外周には外周凹凸面である環状凹部(424)が形成され、凹部(413)の内周には内周凹凸面である小径凹部(418)が形成され、環状凹部(424)と小径凹部(418)とは互いに密着して係合面を形成している。

Description

本開示は、流体を制御する流体制御弁、及び流体制御弁製造方法に関する。
本出願人は、弁閉の際に発生する弁体の変形による摩耗を抑え、パーティクルの発生を低減できる流体制御弁及び流体制御方法を提供することを目的として、特許文献1の技術を提案した。特許文献1の技術では、例えば、その図31においては、ダイアフラム部材をPTFEで成形し、成形したダイアフラム部材を金型にインサートしている。そして、弁座と当接または離間する弁座当接部材を、PFAでダイアフラム部材の外周に成形することにより、弁体を構成していた。
特開2016−114240号公報
ダイアフラム部材のダイアフラム膜の中央に位置する棒状部の外周に、弁座当接部材の凹部を嵌合させたときに、フッ素系樹脂同士のインサート成形では、接合部での接着力が弱い傾向がある。
そこで、棒状部の外周凹凸面と凹部の内周凹凸面の接合面が、径方向の水平面と同じ面にある場合、及び棒状部の外周凹凸面と凹部の内周凹凸面の接合面が、外周に近づくほどダイアフラム膜に近づく傾斜面である場合に、駆動部により弁体が駆動されて、弁座当接部材が弁座に、長時間にわたって繰り返し当接したときに、外周凹凸面と内周凹凸面の接合部に押圧力がかかり、凹部が外周側に力を受けて変位する恐れがあった。
そして、凹部が変位して棒状部と凹部の間に隙間ができると、その隙間に薬液が滞留し、滞留した薬液が劣化してパーティクルを発生する問題があった。
本開示は、上記問題点を解決するためになされたものであり、第1フッ素系樹脂材料のダイアフラム部材と第2フッ素系樹脂材料の弁座当接部材との係合面に押圧力が作用したときに、弁座当接部材が変位することがなく、隙間の発生しない流体制御弁、及び流体制御弁製造方法を提供することを目的とする。
本開示の流体制御弁、及び流体制御弁製造方法は、次のような構成を有している。
(1)弁座を備える弁本体と、弁座と当接または離間する弁座当接部材とダイアフラム部材とを備えた弁体と、弁体を軸線方向に移動する駆動部とを有する流体制御弁であって、ダイアフラム部材は、第1フッ素系樹脂材料より成り、ダイアフラム膜と、ダイアフラム膜の中央に棒状部を備えること、弁座当接部材は、射出成形可能な第2フッ素系樹脂材料より成り、弁座当接面と、弁座当接面の反対側に凹部を備えること、棒状部の一部は、凹部に嵌合されていること、棒状部の一部の外周には外周凹凸面が形成され、凹部の内周には内周凹凸面が形成され、外周凹凸面と内周凹凸面とは互いに密着して係合面を形成していること、を特徴とする。
(2)(1)に記載する流体制御弁において、係合面は、その一部に、外周に近づくほどダイアフラム膜から遠ざかる傾斜面を備えていること、を特徴とする。ここで、この傾斜面は、直線面でも良いし、曲面でも良い。
(3)(1)または(2)に記載する流体制御弁において、係合面は、径方向の水平面に対し、角度5度以上15度以下で傾斜していることを特徴とする。
(4)(1)乃至(3)に記載するいずれか1つの流体制御弁において、凹部は、棒状部の外周凹凸面よりもダイアフラム部側に延びて形成されていることを特徴とする。
(5)(1)乃至(4)に記載するいずれか1つの流体制御弁において、棒状部及び凹部には、回り止め部が形成されていることを特徴とする。
(6)(1)乃至(5)に記載するいずれか1つの流体制御弁において、第1フッ素系樹脂材料はPTFEであり、第2フッ素系樹脂材料はPFAであることを特徴とする。
(7)(1)乃至(6)に記載するいずれか1つの流体制御弁において、駆動部は、弁体を弁座に当接する方向に付勢する当接バネと、操作流体により弁体を弁座から離間する方向に付勢するピストンとを備え、弁体が離間する方向に付勢する離間バネを備え、離間バネは、弁体が当接する方向に移動する途中でばね定数が変化して大きくなること、を特徴とする。
(8)(1)乃至(7)に記載するいずれか1つの流体制御弁において、軸方向中央にオリフィスを設けた雄ネジ部材がピストンの下室ポートに設置されていることを特徴とする。
(9)本開示の流体制御弁製造方法は、弁座を備える弁本体と、弁座と当接または離間する弁座当接部材とダイアフラム部材とを備えた弁体と、弁体を軸線方向に移動する駆動部とを有する流体制御弁を製造する流体制御弁製造方法において、ダイアフラム部材は、第1フッ素系樹脂材料より成り、ダイアフラム膜と、ダイアフラム膜の中央に棒状部を備えること、弁座当接部材は、射出成形可能な第2フッ素系樹脂材料より成り、弁座当接面と、弁座当接面の反対側に凹部を備えること、棒状部の一部は、凹部に嵌合されていること、棒状部の一部の外周には外周凹凸面が形成され、凹部の内周には内周凹凸面が形成されていること、第1丸棒をインサートした状態で、第1丸棒の一部を覆うように第2丸棒を射出成形するインサート成形工程の後、第1丸棒をダイアフラム部材の形状に、第2丸棒を弁座当接部材の形状に切削加工することを特徴とする。
上記構成を有することにより、本開示の流体制御弁、及び流体制御弁製造方法は、次のように作用・効果を奏する。
(1)の開示では、棒状部の一部は、凹部に嵌合され、棒状部の一部の外周には外周凹凸面が形成され、凹部の内周には内周凹凸面が形成され、外周凹凸面と内周凹凸面とは互いに密着して係合面を形成しているので、長時間使用しても、凹部と棒状部の間に隙間ができないため、薬液が滞留することがなく、滞留した薬液が劣化してパーティクルを発生することがない。
(2)の開示では、係合面は、その一部に、外周に近づくほどダイアフラム膜から遠ざかる傾斜面を備えていること、を特徴とするので、駆動部により弁体が駆動されて、弁座当接部材が弁座に、長時間にわたって繰り返し当接したときに、外周凹凸面と内周凹凸面の接合部に押圧力がかかった場合でも、外周に近づくほどダイアフラム膜から遠ざかる傾斜面が、凹部が外側に変位するのを抑制するため、凹部と棒状部との間に隙間が発生することがない。
(3)の開示では、係合面は、径方向の水平面に対し、角度5度以上15度以下で傾斜していることを特徴とする。外周凹凸面と内周凹凸面の係合面が径方向の水平面と同じ面にあった場合には、弁体が駆動して弁座当接部材が弁座に当接したときに、外周凹凸面が内周凹凸面に対して隙間を開く方向に力が作用するため、経時的に隙間が拡大する問題がある。径方向の水平面に対して5度以上傾斜していると、外周凹凸面が内周凹凸面を内側に押圧するため、隙間が閉じる方向に力が作用するため、経時的に隙間が拡大する恐れがない。一方、傾斜角度が15度を越えると、外周凹凸面が押し広げられて摩耗が発生してパーティクルが発生する恐れがある。
外周凹凸面と内周凹凸面の各々に、棒状部の軸心に水平な平面に対して、5〜15度傾斜を設けているので、弁体が弁座に当接しているときに、内周凹凸面の上端面は、下向きの押圧力を受けるが、傾斜面が作用するため、内周凹凸面の上部は、内側向きの力を受けることになるため、内周凹凸面の上部が、外周凹凸面からずれる恐れがない。ここで、傾斜角度が5度未満であると、内周凹凸面の上部が、外周凹凸面からずれる恐れがある。また、傾斜角度が15度を越えると、外周凹凸面が押し広げられて摩耗が発生してパーティクルが発生する恐れがある。
(4)の開示は、凹部は、棒状部の外周凹凸面よりもダイアフラム部側に延びて形成されていることを特徴とする。弁体が駆動して弁座当接部材が弁座に当接したときに、外周凹凸面が内周凹凸面に対して互いに押し広げるか、押し広げられるかの関係となるが、凹部は、棒状部の外周凹凸面よりもダイアフラム部側に延びて形成されているので、この延びて形成された部分が、どちらの動きも抑制するため、隙間の拡大を抑え、又摩耗の発生も抑制できる。
(5)の開示は、棒状部及び凹部には、回り止め部が形成されていることを特徴とするので、棒状部と凹部が互いに円周方向に回転することがないため、棒状部と凹部の間に隙間が形成される恐れがない。
(6)の開示は、第1フッ素系樹脂材料はPTFEであり、第2フッ素系樹脂材料はPFAであることを特徴とするので、軟質で屈曲性の良いダイアフラム部材と、硬質で耐摩耗性の良い弁座当接部材の組み合わせとなり、耐久性が向上する。さらにパーティクルを抑制することができる。
(7)の開示は、駆動部は、弁体を弁座に当接する方向に付勢する当接バネと、操作流体により弁体を弁座から離間する方向に付勢するピストンとを備え、弁体が離間する方向に付勢する離間バネを備え、離間バネは、弁体が当接する方向に移動する途中でばね定数が変化して大きくなること、を特徴とするので、弁体の応答性を維持しつつ弁閉時に発生する衝突力を緩和することができ、衝突力により発生する可能性のある棒状部と凹部との間の隙間の発生を抑制することができる。
(8)の開示は、軸方向中央にオリフィスを設けた雄ネジ部材がピストンの下室ポートに設置されていることを特徴とするので、弁体の応答性を維持しつつ弁閉時に発生する衝突力を緩和することができ、衝突力により発生する可能性のある棒状部と凹部との間の隙間の発生を抑制することができる。
(9)の流体制御弁製造方法の開示は、棒状部の一部は、凹部に嵌合されていること、棒状部の一部の外周には外周凹凸面が形成され、凹部の内周には内周凹凸面が形成されていること、第1丸棒をインサートした状態で、第1丸棒の一部を覆うように第2丸棒を射出成形するインサート成形工程の後、第1丸棒をダイアフラム部材の形状に、第2丸棒を弁座当接部材の形状に切削加工することを特徴とするので、凹部と棒状部の間に隙間がないため、薬液が滞留することがなく、滞留した薬液が劣化してパーティクルを発生することがない。
ここで、PTFE製のダイアフラム部材をインサートして、PFA製の弁座当接部材を成形したダイアフラム弁体で弁として繰り返し開閉動作しても棒状部と凹部との間に隙間ができることがない。
本実施形態に係る流体制御弁の構造を示す断面図である。 図1に示すダイアフラム弁体の断面図である。 第2の実施形態のダイアフラム弁体を示す断面図である。 図3のA部拡大図である。 第3の実施形態であるダイアフラム弁体の製造方法を示す図である。 段差部を形成した第1丸棒の斜視図である。 荷重がかかっていない自然長状態の第2圧縮バネを示す図である。 図1の圧縮された状態の第2圧縮バネを示す図である。 第4実施形態のダイアフラム弁体を示す断面図である。 図9の一部拡大図である。 第5の実施形態のダイアフラム弁体の一部を示す断面図である。
以下に、本開示に係る流体制御弁、及び流体制御弁製造方法の実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。
(流体制御弁の概略構成)
図1は、本実施形態に係る流体制御弁1の断面図であって、閉状態を示す。
図1に示すように、流体制御弁1は、流体を制御する弁部2と、弁部2に駆動力を付与する駆動部3を備える。流体制御弁1は、例えば、半導体製造装置に取り付けられ、ウエハに供給する薬液の流量を制御する。この場合、流体制御弁1は、腐食性の高い薬液を制御することがあるので、ダイアフラム弁体4により駆動部3と弁部2との間が仕切られている。
駆動部3は、シリンダボディ31とシリンダカバー32とによりシリンダ本体33が構成されている。ピストン35は、ピストン本体35aがシリンダ本体33内に形成されたピストン室34に摺動可能に装填され、ピストン室34を第1室34aと第2室34bに気密に区画している。ピストン本体35aには、シャフト35bが一体に設けられている。シャフト35bの下端部は、シリンダ本体33から弁部2側へ突出し、弁部2のダイアフラム弁体4に連結されている。
第1圧縮バネ36(当接バネの一例)は、ダイアフラム弁体4にシール荷重を付与するものであり、第1室34aに縮設されてピストン35を弁部2の弁座24側へ向かって常時付勢している。ピストン本体35aの下面には、第2圧縮バネ37(離間バネの一例)の一端が当接している。第2圧縮バネ37の他端は、シリンダボディ31の内周上面に当接している。図1では、第2圧縮バネ37は圧縮された状態である。
第2圧縮バネ37の形状を図7に示す。図7は、第2圧縮バネ37に荷重がかかっていない自然長状態を示す。図8に、第2圧縮バネ37の図1の圧縮状態を示す。第2圧縮バネ37は、コイル間が狭く形成された狭い第1コイル部37aと、コイル間が広く形成された広い第2コイル部37bとを備えている。
図1、図8の状態では、第1コイル部37aのコイルは密着しており、バネとして機能しておらず、バネとして機能しているのは、第2コイル部37bのみとなっている。したがって、機能するバネ部が短くなっているため、図1、図8の状態では、見かけ上バネ定数が大きくなっているため、環状シール面414が、弁座面24aに当接するときには、環状シール面414を弁座面24aから離間させる方向に第2圧縮バネ37が強く作用するため、ダイアフラム弁体4の応答性を維持しつつ弁閉時に発生する衝突力を緩和することができ、衝突力により発生する可能性のある棒状部と凹部との間の隙間の発生を抑制することができる。
シリンダ本体33には、第1室34aに連通して吸排気を行う吸排気ポート33aと、第2室34bに連通して操作エアを供給する操作ポート33bが形成されている。
かかる駆動部3は、第1圧縮バネ36及び第2圧縮バネ37のバネ力と第2室34bの内圧とのバランスによってピストン35を軸線に沿って往復直線運動させ、ダイアフラム弁体4を所定のストローク分移動させる。かかる駆動部3は、第1圧縮バネ36と第2圧縮バネ37を除いて、構成部品がフッ素樹脂を材質としており、腐食性の高い雰囲気でも使用できるようにされている。
第2室34bと操作ポート33bの間には、ネジオリフィス46が配置されている。ネジオリフィス46の中心には、直径約0.1mmのオリフィスが形成されている。オリフィスがネジとして構成されているため、オリフィス径の異なるネジオリフィス46を交換するだけで容易にオリフィス性能を変化させることができる。
弁部2は、バルブボディ21(弁本体の一例)に内蔵され、ダイアフラム弁体4の環状シール面414が弁座24の弁座面24aに当接又は離間することにより流体制御を行う。バルブボディ21とダイアフラム弁体4は、耐腐食性を確保するために、フッ素樹脂で形成されている。
バルブボディ21は、直方体形状をなし、流体を入出力するための第1ポート21aと第2ポート21bが対向する側面に開設されている。バルブボディ21の上面には、開口部21eが円柱形状に開設され、開口部21eより外側に装着孔21fが環状に形成されている。弁部2は、バルブボディ21の装着孔21fにダイアフラム弁体4の外縁部421が嵌め込まれ、バルブボディ21とシリンダ本体33との間で外縁部421を挟持することにより、ダイアフラム室22と非接液室23が形成されている。ダイアフラム弁体4のダイアフラム部材42は、シャフト35bに連結され、ダイアフラム室22内で図中上下方向に移動する。非接液室23は、シリンダ本体33に形成された呼吸孔33cに連通し、ダイアフラム膜422が弁座当接部材41の移動に従ってスムーズに変形できるようにしている。
第1連通流路21cは、第1ポート21aとダイアフラム室22を連通させるようにバルブボディ21にL字形に形成され、ダイアフラム室22の底面中央部に開口している。ダイアフラム室22の底面は、第1連通流路21cが開口する開口部の外周に沿って弁座24が設けられている。弁座24は、ダイアフラム室22の軸線に対して直交する平坦面になるように加工された弁座面24aを備える。第2連通流路21dは、第2ポート21bをダイアフラム室22に連通させるようにL字形に形成され、弁座24より外側に開口している。
(弁体の構成)
図2は、図1に示すダイアフラム弁体4の断面図である。
ダイアフラム弁体4は、2つの部材から構成されている。(a)に示すダイアフラム部材42と、(b)に示す弁座当接部材41である。ダイアフラム部材42を先に形成し、金型内にインサートして、弁座当接部材41を射出成形することにより、ダイアフラム弁体4が製造される。
ダイアフラム部材42は、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)製の丸棒から切削加工により製造している。PTFEは、射出成形が難しいためであり、ダイアフラム膜422の厚みを均一にするためである。弁座当接部材41は、射出成形の容易なPFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)を材料としている。
ここで、弁座当接部材41は、環状シール面414のシール性を高めるために、バルブボディ21(弁座24)の硬度と同一又はバルブボディ21(弁座24)の硬度より低いフッ素樹脂とすることが好ましい。本実施形態では、バルブボディ21(弁座24)、及び弁座当接部材41の材質をPFA、硬度D53〜58としている。
棒状部423の上部426が、駆動部3(図1参照)に連結され、弁座当接部材41は、弁座24に対して当接又は離間する。棒状部423の外周面には、薄肉形状のダイアフラム膜422が接続し、そのダイアフラム膜422の外縁に外縁部421が肉厚に設けられている。
棒状部423の下端外周部425の上部には、環状凹部424が形成されている。環状凹部424の上端面424aは、棒状部423の軸心に対して垂直な面を形成している。
弁座当接部材41は、円柱部411と、肩部412が同軸上に設けられている。また、弁座当接部材41には、上面が開口した凹部413が形成されている。凹部413の上端部には、内周側に張り出した小径凹部418が形成され、小径凹部418の下部には、大径状の大径凹部417が形成されている。
円柱部411は、円柱形状をなし、弁座24に対向する弁座側端面411aを備える。ダイアフラム部材42の上部426の外周には、シャフト35bに設けられた雌ねじ部35c(図1参照)に螺合する雄ねじ部426aが形成されている。
弁座当接部材41の弁座側端面411aには、環状シール面414が弁座当接部材41の軸心を中心に環状に突設されている。環状シール面414の内周には、環状溝415が形成されている。環状シール面414の外周は、上向きに傾斜面が形成されている。
ダイアフラム部材42の棒状部423の環状凹部424には、弁座当接部材41の小径凹部418が密着して嵌合されており、弁座当接部材41の大径凹部417には、ダイアフラム部材42の下端外周部425が密着して嵌合されている。
(流体制御弁の概略動作)
流体制御弁1は、ウエハに薬液を供給しない待機状態のときには、操作ポート33bに操作流体が供給されない。この場合、第1圧縮バネ36の付勢力がピストン35を介してダイアフラム弁体4に作用し、ダイアフラム弁体4の環状シール面414が弁座24の弁座面24aに密着してシールされる。このとき、弁部2は、第1ポート21aと第2ポート21bの間を遮断し、第2ポート21bから反応室へ薬液を供給しない。
ウエハに薬液を供給する場合には、流体制御弁1は、操作ポート33bに操作流体が供給される。第2室34bの内圧が第1圧縮バネ36の付勢力より大きくなると、ピストン35が第1圧縮バネ36に抗して反弁座側へ移動する。ダイアフラム弁体4は、ピストン35と一体的に上昇し、環状シール面414を弁座面24aから離間させる。これにより、流体制御弁1は、弁座当接部材41のストロークに応じて薬液を第1ポート21aから第2ポート21bへ流し、反応室へ供給する。
ウエハへの薬液供給を停止する場合には、流体制御弁1は、操作ポート33bから操作流体を排気する。すると、ピストン35が第1圧縮バネ36に付勢されて弁座方向に移動し、ダイアフラム弁体4の凹部413を弁座方向に押圧する。ダイアフラム弁体4は、ピストン35と一体的に下降し、環状シール面414を弁座面24aに当接させた後、シール荷重を加えて、環状シール面414を弁座面24aに押し付けて圧接させる。これにより、流体制御弁1は、待機状態となる。
以上詳細に説明したように、本実施形態によれば、弁座24を備えるバルブボディ21と、弁座24と当接または離間する弁座当接部材41とダイアフラム部材42とを備えたダイアフラム弁体4と、ダイアフラム弁体4を軸線方向に移動する駆動部3とを有する流体制御弁1であって、ダイアフラム部材42は、第1フッ素系樹脂材料より成り、ダイアフラム膜422と、ダイアフラム膜422の中央に棒状部423を備えること、弁座当接部材41は、射出成形可能な第2フッ素系樹脂材料より成り、環状シール面414と、環状シール面414の反対側に凹部413を備えること、棒状部423の一部は、凹部413に嵌合されていること、棒状部423の一部の外周には外周凹凸面である環状凹部424が形成され、凹部413の内周には内周凹凸面である小径凹部418が形成され、環状凹部424と小径凹部418とは互いに密着して係合面を形成していること、を特徴とするので、凹部413と棒状部423の間に隙間がないため、薬液が滞留することがなく、滞留した薬液が劣化してパーティクルを発生することがない。
また、本実施形態では、第1フッ素系樹脂材料はPTFEであり、第2フッ素系樹脂材料はPFAであることを特徴とするので、軟質で屈曲性の良いダイアフラム部材42と、硬質で耐摩耗性の良い弁座当接部材41の組み合わせとなり、耐久性が向上する。さらにパーティクルを抑制することができる。
また、本実施形態では、駆動部3は、ダイアフラム弁体4を弁座24に当接する方向に付勢する第1圧縮バネ36と、操作流体によりダイアフラム弁体4を弁座24から離間する方向に付勢するピストン35とを備え、ダイアフラム弁体4が離間する方向に付勢する第2圧縮バネ37を備え、第2圧縮バネ37は、ダイアフラム弁体4が当接する方向に移動する途中でバネ定数が変化して大きくなること、を特徴とするので、ダイアフラム弁体4の応答性を維持しつつ弁閉時に発生する衝突力を緩和することができ、衝突力により発生する可能性のある棒状部423と凹部413との間の隙間の発生を抑制することができる。
また、軸方向中央にオリフィス46aを設けたネジオリフィス46がピストンの下室ポートである第2室34bに設置されていることを特徴とするので、ダイアフラム弁体4の応答性を維持しつつ弁閉時に発生する衝突力を緩和することができ、衝突力により発生する可能性のあるダイアフラム部材42と弁座当接部材41との間の隙間の発生を抑制することができる。
図3に、第2の実施形態のダイアフラム弁体4Aを断面図で示す。また、図4に図3のA部拡大図を示す。
図2のダイアフラム弁体4では、環状シール面414が弁座面24aに当接しているときに、弁座当接部材41の小径凹部418の上端面と下端面が、ダイアフラム部材42の環状凹部424の内周上面と内周下面とに挟持されて圧縮される方向に力を受ける。この力により、弁座当接部材41の小径凹部418は、ダイアフラム部材42の環状凹部424から外側に外れる恐れがある。ここで、少しでもずれが生じて僅かな隙間が発生すると、その隙間に薬液が滞留して劣化し、パーティクルが発生する恐れがある。
上記問題点を解決するために、図3、4においては、弁座当接部材41の小径凹部419の上端面419a、及びダイアフラム部材42の環状凹部428の内周上面428aの各々に、棒状部423の軸心に水平な平面に対して、傾斜角度G=5度の傾斜を設けている。本実施形態では、傾斜角度G=5度としているが、傾斜角度Gは、5度以上15度以下であれば良い。
これにより、環状シール面414が弁座面24aに当接しているときに、小径凹部419の上端面419aは、矢印Bの押圧力を受けるが、傾斜面が作用するため、小径凹部419の上部は、矢印Cの力を受けることになるため、小径凹部419が、環状凹部428からずれる恐れがない。傾斜角度Gが5度未満であると、小径凹部419が、環状凹部428からずれる恐れがある。また、傾斜角度Gが15度を越えると、外周凹凸面が押し広げられて摩耗が発生してパーティクルが発生する恐れがある。
弁座当接部材41の小径凹部419の下端面419b、及びダイアフラム部材42の環状凹部428の内周下面428bの各々に、棒状部423の軸心に水平な平面に対して、傾斜を設けている。本実施形態では、傾斜角度G=10度程度としている。下面側は、上面側に比較して、根元で支えられているため、外周凹凸面が押し広げられて摩耗が発生してパーティクルが発生する恐れが少ない。
これにより、環状シール面414が弁座面24aに当接しているときに、小径凹部419の下端面419bは、矢印Dの押圧力を受けるが、傾斜面が作用するため、小径凹部419の下部は、矢印Eの力を受けることになるため、小径凹部419が、環状凹部428からずれる恐れがない。
以上説明したように、第2の実施形態によれば、外周凹凸面である環状凹部428と、内周凹凸面である小径凹部419は、径方向の水平面に対し、角度5〜15度で傾斜していることを特徴とするので、環状シール面414が弁座面24aに当接しているときに、小径凹部419の上端面419aは、矢印Bの押圧力を受けるが、傾斜面が作用するため、小径凹部419の上部は、矢印Cの力を受けることになるため、小径凹部419が、環状凹部428からずれる恐れがない。
図2や図3に示す実施形態では、ダイアフラム部材42を金型にインサートして後、弁座当接部材41を成形する工程において、ダイアフラム部材42のダイアフラム膜422に金型の熱の影響による変形の恐れがある。また、ダイアフラム膜422に金型表面の油等が付着して汚染される恐れがある。
金型の熱による変形や汚染を回避するために、図5に示す第3の実施形態を考えた。図5の第3の実施形態は、最終形状は、図2の実施形態とほぼ同じである。相違しているのは、製造方法である。
図5の(a)に示すように、ダイアフラム部材42は、PTFEの第1丸棒44であり、弁座当接部材41は、PFAの第2丸棒43である。環状凹部424が形成された第1丸棒44を金型にインサートして、PFAの第2丸棒43を成型する。この状態が(a)の状態である。段差部を形成した第1丸棒44の斜視図を図6に示す。下端外周部425の底面425aには、直線溝427(回り止め部の一例)が形成されている。直線溝427は、ダイアフラム部材42と弁座当接部材41とが互いに回転方向にずれないための回り止めとして機能している。
次に、第1丸棒44及び第2丸棒43を切削により、(b)に示す形状に加工する。
第3の実施形態によれば、ダイアフラム膜422が、金型の熱の影響により変形する恐れがない。また、ダイアフラム膜422に金型表面の油等が付着して汚染される恐れがない。
第3の実施形態によれば、棒状部423の一部は、凹部413に嵌合されていること、棒状部423の一部の外周には外周凹凸面である環状凹部424が形成され、凹部413の内周には内周凹凸面である小径凹部418が形成されていること、第1丸棒44をインサートした状態で、第1丸棒44の一部である棒状部423を覆うように第2丸棒43を射出成形するインサート成形工程の後、第1丸棒44をダイアフラム部材42の形状に、第2丸棒43を弁座当接部材41の形状に切削加工することを特徴とするので、凹部413と棒状部423の間に隙間がないため、薬液が滞留することがなく、滞留した薬液が劣化してパーティクルを発生することがない。
また、第3の実施形態では、棒状部423及び凹部413には、直線溝427が形成されていることを特徴とするので、棒状部423と凹部413が互いに円周方向に回転することがないため、棒状部423と凹部413の間に隙間が形成される恐れがない。
次に、本開示の第4の実施形態について図9及び図10に基づいて説明する。第4の実施形態は、図3に示す第2の実施形態と内容はほぼ同じなので相違する点のみ説明し、同じ内容については、説明を割愛する。
図9に示すように、弁座当接部材41の上部45が、環状凹部428の内周上面428aを越えて、棒状部423の大径部の外周まで延設されている。
第4の実施形態によれば、凹部413は、棒状部423の外周凹凸面である環状凹部424よりもダイアフラム膜422側に延びて形成されていることを特徴とするので、ダイアフラム弁体4が駆動して弁座当接部材41の環状シール面414が弁座24に当接したときに、図10に示すように、押圧力Kにより、矢印Hの方向に力が働く。この際、ダイアフラム部材42側が矢印Jの方向に変形しようとするが、弁座当接部材41の上部45により抑制される。凹部413は、棒状部423の環状凹部424よりもダイアフラム膜422側に延びて形成されているので、この延びて形成された上部45が、H方向、及びJ方向のどちらの動きも抑制するため、隙間の拡大を抑え、又摩耗の発生も抑制できる。
次に、本開示の第5の実施形態について図11を用いて説明する。第5の実施形態は、図3に示す第2の実施形態と内容はほぼ同じなので相違する点のみ説明し、同じ内容については、説明を割愛する。
図11に示すように、環状凹部424の上面が、凹状曲面429aと凸状曲面429bを備えている。また、棒状部423には、凹状曲面429aに密着して、凸状曲面4110aが形成され、凸状曲面429bに密着して、凹状曲面4110bが形成されている。
弁座当接部材41が駆動部3により、弁座24への当接を繰り返すことにより、係合部に繰り返し押圧力が加わった場合にも、凹状曲面429aと凸状曲面4110aの係合面と、凸状曲面429bと凹状曲面4110bの係合面とのつながる部分が、外周に近づくほどダイアフラム膜422から遠ざかる傾斜曲面を備えているので、係合面にずれが発生する恐れがない。
第5の実施の形態では、係合面は、その一部に、外周に近づくほどダイアフラム膜422から遠ざかる傾斜面を備えていること、を特徴とするので、駆動部3によりダイアフラム弁体4が駆動されて、弁座当接部材41が弁座24に、長時間にわたって繰り返し当接したときに、環状凹部424と小径凹部418の係合面に押圧力がかかった場合でも、外周に近づくほどダイアフラム膜422から遠ざかる傾斜面が、凹部が外側に変位するのを抑制するため、凹部と棒状部との間に隙間が発生することがない。
本開示は、上記実施形態に限定されることなく、色々な応用が可能である。
例えば、本実施の形態では、離間バネ(第2圧縮バネ37)を用いているが、離間バネを用いなくても本開示を実施することは可能である。
また、ダイアフラム部材42と弁座当接部材41との境目外周部をヒータ等による熱溶着、超音波溶着、レーザ溶接等により接合することにより、隙間の発生を防ぎ、及び回転防止をすることができる。
また、本実施形態では、2段ピッチバネである離間バネ(第2圧縮バネ37)を用いているが、円錐バネを用いても良い。
また、本実施形態では、ネジオリフィス46として、金属製のネジを使用しているが、樹脂の多孔質体により構成しても良い。これにより、腐食を防止して、オリフィスの目詰まりを防止することができる。
1 流体制御弁
3 駆動部
4 ダイアフラム弁体(弁体の一例)
24 弁座
41 弁座当接部材
413 凹部
414 環状シール面
415 環状凹溝
418 小径凹部(内周凹凸面の一例)
42 ダイアフラム部材
422 ダイアフラム膜
423 棒状部
424 環状凹部(外周凹凸面の一例)
425 下端外周部

Claims (9)

  1. 弁座を備える弁本体と、前記弁座と当接または離間する弁座当接部材とダイアフラム部材とを備えた弁体と、前記弁体を軸線方向に移動する駆動部とを有する流体制御弁であって、
    前記ダイアフラム部材は、第1フッ素系樹脂材料より成り、ダイアフラム膜と、前記ダイアフラム膜の中央に棒状部を備えること、
    前記弁座当接部材は、射出成形可能な第2フッ素系樹脂材料より成り、弁座当接面と、前記弁座当接面の反対側に凹部を備えること、
    前記棒状部の一部は、前記凹部に嵌合されていること、
    前記棒状部の一部の外周には外周凹凸面が形成され、前記凹部の内周には内周凹凸面が形成され、前記外周凹凸面と前記内周凹凸面とは互いに密着して係合面を形成していること、
    を特徴とする流体制御弁。
  2. 請求項1に記載する流体制御弁において、
    前記係合面は、その一部に、外周に近づくほど前記ダイアフラム膜から遠ざかる傾斜面を備えていること、
    を特徴とする流体制御弁。
  3. 請求項1または請求項2に記載する流体制御弁において、
    前記係合面は、径方向の水平面に対し、角度5度以上15度以下で傾斜していること、を特徴とする流体制御弁。
  4. 請求項1乃至請求項3に記載するいずれか一つの流体制御弁において、
    前記凹部は、前記棒状部の前記外周凹凸面よりも前記ダイアフラム部材側に延びて形成されていること、
    を特徴とする流体制御弁。
  5. 請求項1乃至請求項4に記載するいずれか1つの流体制御弁において、
    前記棒状部及び前記凹部には、回り止め部が形成されていること、
    を特徴とする流体制御弁。
  6. 請求項1乃至請求項5に記載するいずれか1つの流体制御弁において、
    前記第1フッ素系樹脂材料はPTFEであり、前記第2フッ素系樹脂材料はPFAであること、
    を特徴とする流体制御弁。
  7. 請求項1乃至請求項6に記載するいずれか1つの流体制御弁において、
    前記駆動部は、前記弁体を前記弁座に当接する方向に付勢する当接バネと、操作流体により前記弁体を前記弁座から離間する方向に付勢するピストンとを備え、
    前記弁体が前記離間の方向に付勢する離間バネを備え、前記離間バネは、前記弁体が当接の方向に移動する途中でばね定数が変化して大きくなること、
    を特徴とする流体制御弁。
  8. 請求項1乃至請求項7に記載するいずれか1つの流体制御弁において、
    軸方向中央にオリフィスを設けた雄ネジ部材が前記ピストンの下室ポートに設置されていること、
    を特徴とする流体制御弁。
  9. 弁座を備える弁本体と、前記弁座と当接または離間する弁座当接部材とダイアフラム部材とを備えた弁体と、前記弁体を軸線方向に移動する駆動部とを有する流体制御弁を製造する流体制御弁製造方法において、
    前記ダイアフラム部材は、第1フッ素系樹脂材料より成り、ダイアフラム膜と、前記ダイアフラム膜の中央に棒状部を備えること、
    前記弁座当接部材は、射出成形可能な第2フッ素系樹脂材料より成り、弁座当接面と、前記弁座当接面の反対側に凹部を備えること、
    前記棒状部の一部は、前記凹部に嵌合されていること、
    前記棒状部の一部の外周には外周凹凸面が形成され、前記凹部の内周には内周凹凸面が形成されていること、
    第1丸棒をインサートした状態で、第2丸棒を射出成形するインサート成形工程の後、前記第1丸棒を前記ダイアフラム部材の形状に、前記第2丸棒を前記弁座当接部材の形状に切削加工すること、
    を特徴とする流体制御弁製造方法。
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