JPWO2017212826A1 - シリンダブロックとシリンダヘッドとの密封構造 - Google Patents

シリンダブロックとシリンダヘッドとの密封構造 Download PDF

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Abstract

本発明は、締付け荷重を低下させて低反力化でき、締結剛性の低減による軽量化を実現し、且つシリンダボア周囲のシール性を確保できるシリンダブロックとシリンダヘッドとの密封構造を提供することを課題とし、該課題は、シリンダブロック1の上面1aからシリンダボア12を取り囲むように円筒部41が突出していると共に、シリンダブロック1の上面1aに対向するシリンダヘッド2の下面2aに、内径が円筒部41の外径よりも大きい円形凹部21が形成され、シリンダブロック1の上面1aにシリンダヘッド2が装着されることにより、円形凹部21内に円筒部41が収容されると共に、円筒部41の外側と円形凹部21の内側との間で形成される空間S内に装着された環状のゴム状弾性材からなるガスケット3が、円筒部41の外周面41aと円形凹部21の内周面21aとの間で径方向に圧縮され、シリンダブロック1とシリンダヘッド2との間でシリンダボア12の周囲を密封していることで解決される。

Description

本発明は、シリンダブロックとシリンダヘッドとの密封構造に関し、詳しくは、締付け荷重を低下させて低反力化でき、締結剛性の低減化を実現しながらも、シリンダボア周囲のシール性を確保できるシリンダブロックとシリンダヘッドとの密封構造に関する。
従来、自動車等のエンジンのシリンダボアの周囲を密封し、燃焼ガスの漏出を防止するため、シリンダブロックとシリンダヘッドとの間にシリンダヘッドガスケットが配置されている。
このようなシリンダヘッドガスケットとしては、図8、図9に示すように、ビード102が形成された複数枚の金属板101を、間に副板(シム)103を挟んで積層した構造のシリンダヘッドガスケット100が知られている(特許文献1、2)。
このシリンダヘッドガスケット100は、金属板101間に挟まれた副板103によって、シリンダボア200の周囲に荷重を集中させることができるため、シール圧を高めることができる。
特開2006−29381号公報 特開2012−36967号公報
近年、シリンダヘッドガスケットには低反力化が求められている。シリンダヘッドガスケットの反力が大きいと、シリンダブロックとシリンダヘッドとを締結する際の締付け荷重が大きくなり、ボア変形を生じる可能性が高くなるためである。ボア変形が生じると、ピストンのフリクションが増加し、エンジンの省燃費化を図ることが難しくなる。
しかしながら、従来のシリンダヘッドガスケット100は、金属板101に形成されたビード102の反力によるシール圧のみならず、複数枚の金属板101間に挟まれた副板103によって段差構造を形成することでさらにシール圧を高めているため、締付け荷重が大きくなり、それだけ反力が大きくなる。
しかも、大きな締付け荷重は、相手面(シリンダブロック及びシリンダヘッド)の剛性を必要とし、締結剛性が高くなるため、重量増加となり、省燃費化が困難となる。また相手面がアルミ材からなる場合、相手面の剛性不足によってボア変形を生じさせる可能性がある。
また、締付け荷重を低下させて低反力化させるために、副板を使用しない段差レスのシリンダヘッドガスケットとすると、シール圧が低くなってしまうため、シリンダボア周囲のシール性を十分に確保できなくなる懸念がある。
そこで、本発明は、締付け荷重を低下させて低反力化でき、締結剛性の低減による軽量化を実現し、且つシリンダボア周囲のシール性を確保できるシリンダブロックとシリンダヘッドとの密封構造を提供することを課題とする。
本発明の他の課題は、以下の記載によって明らかとなる。
上記課題は、以下の各発明によって解決される。
1.
シリンダボアを有するシリンダブロックの上面から、前記シリンダボアを取り囲むように円筒部が突出していると共に、前記シリンダブロックの上面に対向するシリンダヘッドの下面に、内径が前記円筒部の外径よりも大きい円形凹部が形成され、
前記シリンダブロックの上面に前記シリンダヘッドが装着されることにより、前記円形凹部内に前記円筒部が収容されていると共に、前記円筒部の外側と前記円形凹部の内側との間で形成される空間内に、環状のゴム状弾性材からなるガスケットが装着されており、
前記ガスケットが、前記円筒部の外周面と前記円形凹部の内周面との間で径方向に圧縮され、前記シリンダブロックと前記シリンダヘッドとの間で前記シリンダボアの周囲を密封していることを特徴とするシリンダブロックとシリンダヘッドとの密封構造。
2.
前記円筒部の外周面と前記円形凹部の内周面との間で圧縮された状態の前記ガスケットの軸方向の厚さは、前記空間の高さ以下であることを特徴とする前記1記載のシリンダブロックとシリンダヘッドとの密封構造。
3.
前記円筒部は、前記シリンダボアの内部に装着されたスリーブの上端部によって形成されていることを特徴とする前記1又は2記載のシリンダブロックとシリンダヘッドとの密封構造。
4.
前記円形凹部の内周面は、前記シリンダブロックに向けて次第に拡径するテーパー面を有することを特徴とする前記1、2又は3記載のシリンダブロックとシリンダヘッドとの密封構造。
5.
シリンダボアを有するシリンダブロックの上面に、前記シリンダボアを取り囲むように円形凹部が形成されていると共に、前記シリンダブロックの上面に対向するシリンダヘッドの下面に、外径が前記円形凹部の内径よりも小さい円形凸部が形成され、
前記シリンダブロックの上面に前記シリンダヘッドが装着されることにより、前記円形凹部内に前記円形凸部が収容されていると共に、前記円形凹部の内側と前記円形凸部の外側との間で形成される空間内に、環状のゴム状弾性材からなるガスケットが装着されており、
前記ガスケットが、前記円形凹部の内周面と前記円形凸部の外周面との間で径方向に圧縮され、前記シリンダブロックと前記シリンダヘッドとの間で前記シリンダボアの周囲を密封していることを特徴とするシリンダブロックとシリンダヘッドとの密封構造。
6.
前記円形凹部の内周面と前記円形凸部の外周面との間で圧縮された状態の前記ガスケットの軸方向の厚さは、前記空間の高さ以下であることを特徴とする前記5記載のシリンダブロックとシリンダヘッドとの密封構造。
7.
前記円形凸部の外周面は、前記シリンダブロックに向けて次第に縮径するテーパー面を有することを特徴とする前記5又は6記載のシリンダブロックとシリンダヘッドとの密封構造。
本発明によれば、締付け荷重を低下させて低反力化でき、締結剛性の低減による軽量化を実現し、且つシリンダボア周囲のシール性を確保できるシリンダブロックとシリンダヘッドとの密封構造を提供することができる。
本発明に係るシリンダブロックとシリンダヘッドとの密封構造の一実施形態を示す平面図 図1中の(ii)−(ii)線に沿う拡大断面図 ガスケットの一例を一部破断して示す斜視図 本発明に係るシリンダブロックとシリンダヘッドとの密封構造の他の実施形態を示す要部断面図 本発明に係るシリンダブロックとシリンダヘッドとの密封構造のさらに他の実施形態を示す断面図 (a)(b)はそれぞれ本発明に係るシリンダブロックとシリンダヘッドとの密封構造のさらに他の実施形態を示す要部断面図 本発明に係るシリンダブロックとシリンダヘッドとの密封構造のさらに他の実施形態を示す断面図 従来のシリンダヘッドガスケットを示す平面図 (a)は図8中の(a)−(a)線に沿う拡大断面図、(b)は図8中の(b)−(b)線に沿う拡大断面図
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明に係るシリンダブロックとシリンダヘッドとの密封構造の一実施形態を示す平面図、図2は、図1中の(ii)−(ii)線に沿う拡大断面図、図3は、ガスケットの一例を一部破断して示す斜視図である。
なお、図1において、シリンダブロックを実線、シリンダヘッドを一点鎖線で示している。
また、一般にシリンダブロックには、冷却水が流れるウォータージャケットが形成されるが、以下に示す各実施形態のシリンダブロックは、ウォータージャケットの図示を省略し、本発明に関わる要部のみを図示して説明する。
シリンダヘッド2は、シリンダブロック1の上面1aに、ガスケット3を挟んで載置され、シリンダブロック1とシリンダヘッド2とに亘るボルト孔11に挿入された図示しないボルトによって、シリンダブロック1に一体に締結されている。
シリンダブロック1はシリンダボア12を有している。シリンダボア12はエンジンの燃焼室を形成し、図示しないピストンが摺動可能に配置される。シリンダボア12の内部には、ピストン摺動に対する耐摩耗性を高めるための円筒状のスリーブ4が装着されている。シリンダボア12の内周面は、このスリーブ4の内周面によって構成されている。
スリーブ4の上端部は、シリンダブロック1の上面1aから所定高さ垂直に突出している。これにより、スリーブ4の上端部によって構成される円筒部41が、シリンダブロック1の上面1aからシリンダボア12を取り囲むように、該シリンダボア12と同心状に突出している。
この円筒部41は、スリーブ4の上端面41bとシリンダブロック1の上面1aとの高さの相違によって形成されるものである。従って、スリーブ4の上端部を所定高さ延長することによって形成してもよいし、スリーブ4の外側のシリンダブロック1の上面1aを所定深さで凹ませる(削る)ことによって形成してもよい。
一方、シリンダブロック1の上面1aに対向するシリンダヘッド2の下面2aには、円形凹部21が形成されている。この円形凹部21は、シリンダボア12に対応する部位が、シリンダヘッド2の下面2aからシリンダボア12と同心状に所定深さで垂直に凹んだ形状を有している。
この円形凹部21も、円形凹部21の内底面21bとシリンダヘッド2の下面2aとの高さの相違によって形成されるものである。従って、円形凹部21は、シリンダヘッド2の下面2aをシリンダボア12と同心状に凹ませる(削る)ことによって形成してもよいし、例えばシリンダボア12よりもやや大きな開口を有する所定厚みの板状部材(図示せず)をシリンダヘッド2に固着し、その開口によって円形凹部21を構成してもよい。
シリンダブロック1の円筒部41の外径d1は、シリンダヘッド2の円形凹部21の内径d2よりも小さい。このため、図2に示すように、シリンダブロック1上にシリンダヘッド2が載置された際、シリンダヘッド2の円形凹部21内にシリンダブロック1の円筒部41が収容される。このとき、d1とd2の差によって、円筒部41の外側と円形凹部21の内側との間に環状の空間Sが形成される。この空間Sは、円筒部41の外周面41a、円形凹部21の内周面21a、シリンダブロック1の上面1a及び円形凹部21の内底面21bによって囲まれた空間であり、その内部にガスケット3が装着される。
ガスケット3は、耐熱性を有するゴム状弾性材(ゴム材料又はゴム状弾性を有する合成樹脂材料)によって、図3に示すように円環状に形成されている。本実施形態に示すガスケット3は断面円形状のものを例示しているが、ガスケット3の断面形状は何ら限定されない。
ガスケット3の未圧縮状態での内径は、シリンダブロック1の円筒部41の外径d1よりもやや小さく形成されている。これにより、ガスケット3の内周側は、円筒部41の外周面41aに密接している。
また、図2に示すように、ガスケット3が円筒部41の外周面41aに装着された状態の外径は、シリンダヘッド2の円形凹部21の内径d2よりもやや大きく形成されている。これにより、ガスケット3の外周側は、円形凹部21の内周面21aによって径方向に押圧される。
これらにより、ガスケット3は、円筒部41の外周面41aと円形凹部21の内周面21aとの間に挟着されて径方向に圧縮された状態となり、これら外周面41a及び内周面21aに密接したいわゆる側面シールを形成している。このため、シリンダボア12から、シリンダブロック1とシリンダヘッド2との間に燃焼ガスが侵入することがあっても、ガスケット3と外周面41a及び内周面21aとの間のシール部位によって、それ以上の漏出が阻止される。従って、シリンダボア12の周囲は、ガスケット3によってシリンダブロック1とシリンダヘッド2との間で確実に密封される。
よって、この密封構造によれば、従来のように金属板に形成されたビードを圧縮したり、シール圧を高めるための副板による段差構造を持つガスケットを挟着したりする必要がなく、シリンダボア12の周囲を確実に密封することができる。シリンダブロック1上にシリンダヘッド2を載置させてゴム状弾性材からなるガスケット3を径方向に圧縮する際の荷重は、金属板に形成されたビードを圧縮する場合に比べれば極めて小さいため、締付け荷重を大幅に低下させることができる。このため、低反力化が可能となり、締結剛性の低減化を実現することができる。
また、締結剛性を低減化できることにより、シリンダブロック1やシリンダヘッド2の低剛性化、ボルトのサイズダウンや本数削減等が可能となり、エンジンの軽量化を図ることもできる。さらに、締結剛性の低減によってボア変形も抑制できるため、オイル消費量の低減、及び低フリクション化による省燃費化を達成することができる。
ガスケット3は、円筒部41の外周面41aと円形凹部21の内周面21aとの間で径方向に圧縮されると、弾性変形によって軸方向(図2における上下方向)の厚みが増加する。このとき、図2に示すように、空間S内で径方向に圧縮された状態のガスケット3の軸方向の厚さは、空間Sの高さh以下であることが好ましい。空間Sの高さhとは、シリンダブロック1の上面1aとシリンダヘッド2の円形凹部21の内底面21bとの間の距離である。
これによれば、ガスケット3がシリンダブロック1の上面1aとシリンダヘッド2の円形凹部21の内底面21bとの間で圧縮されることがないため、ボルト締結時の低軸力化を図ることができる。これにより、締付け荷重をより低下させることができ、一層の低反力化、締結剛性の低減化が可能となる。
図2に示すように、シリンダブロック1の円筒部41の上端面41bは、シリンダヘッド2の円形凹部21の内底面21bに当接している。この当接部位には、シール性向上(燃焼ガスのガスケット3へのアタック軽減)のため、Mo(モリブデン)等をコーティングしておくことが好ましい。
また、図2に示すように、シリンダブロック1の上面1aとシリンダヘッド2の下面2aも直に当接(メタルタッチ)している。これにより、シリンダブロック1とシリンダヘッド2との間の直接の熱伝導が可能であり、両者間の温度の相違に起因する熱膨張の差を軽減することができる。
シリンダヘッド2の円形凹部21の内周面21aは、図4に示すように、シリンダブロック1に向けて次第に拡径するテーパー面21cを有することができる。これにより、予め円筒部41の外周面41aにガスケット3が装着されたシリンダブロック1上にシリンダヘッド2を載置する際、ガスケット3をシリンダブロック1の上面1aとシリンダヘッド2の下面2aとの間で挟み込むことを防止し、円形凹部21の内周面21aとの間でガスケット3による側面シールを形成する際の作業性をより良好にすることができる。
図4に示す例では、円形凹部21の内周面21aのシリンダブロック1側の端部だけにテーパー面21cを形成したが、内周面21aの全面がテーパー面であってもよい。
以上の実施形態では、ガスケット3が装着される外周面41aをシリンダブロック1に形成し、ガスケット3を径方向に圧縮する内周面21aをシリンダヘッド2に形成したが、図5に示すように逆に形成してもよい。
図5において、シリンダブロック1の上面1aには、シリンダボア12を取り囲むように、シリンダボア12と同心状の円形凹部13が形成されている。この円形凹部13は、シリンダボア12を内側に含む領域が、シリンダブロック1の上面1aから所定深さで垂直に凹んだ形状を有している。従って、シリンダボア12は、円形凹部13の内底面13bの中央に開口している。
円形凹部13は、円形凹部13の内底面13bとシリンダブロック1の上面1aとの高さの相違によって形成されるものである。従って、円形凹部13は、シリンダブロック1の上面1aをシリンダボア12と同心状に凹ませる(削る)ことによって形成してもよいし、例えばシリンダボア12よりもやや大きな開口を有する所定厚みの板状部材(図示せず)をシリンダブロック1に固着し、その開口によって円形凹部13を構成してもよい。
一方、シリンダヘッド2の下面2aには、円形凸部22が形成されている。この円形凸部22は、シリンダヘッド2の下面2aからシリンダブロック1に向けてシリンダボア12と同心状に所定高さで垂直に突出した形状を有している。
円形凸部22も、円形凸部22の下端面22cとシリンダヘッド2の下面2aとの高さの相違によって形成されるものである。従って、円形凸部22は、シリンダボア12の外側に対応するシリンダヘッド2の下面2aを所定深さで凹ませる(削る)ことによって形成してもよいし、例えば所定厚みの環状部材(図示せず)を、シリンダヘッド2の下面2aにシリンダボア12と同心状に固着することによって突出状に形成してもよい。
シリンダブロック1の円形凹部13の内径d3は、シリンダヘッド2の円形凸部22の外径d4よりも大きく形成されている。このため、シリンダブロック1上にシリンダヘッド2が載置された際、シリンダブロック1の円形凹部13内にシリンダヘッド2の円形凸部22が収容される。このとき、d3とd4の差によって、円形凹部13の内側と円形凸部22の外側との間に環状の空間Sが形成される。この空間Sは、円形凹部13の内周面13a、円形凸部22の外周面22a、円形凹部13の内底面13b及びシリンダヘッド2の下面2aによって囲まれた空間であり、その内部にガスケット3が装着される。
このとき、ガスケット3の未圧縮状態の内径は、シリンダヘッド2の円形凸部22の外径d4よりもやや小さく形成されている。これにより、ガスケット3の内周側は、円形凸部22の外周面22aに密接している。
また、ガスケット3が円形凸部22の外周面22aに装着されたときの外径は、シリンダブロック1の円形凹部13の内径d3よりもやや大きく形成されている。これにより、ガスケット3の外周側は、円形凹部13の内周面13aによって径方向に押圧される。
これらにより、ガスケット3は、円形凹部13の内周面13aと円形凸部22の外周面22aとの間で挟着されて径方向に圧縮された状態となり、これら内周面13a及び外周面22aに密接した側面シールを形成する。従って、この密封構造によっても、ガスケット3により、シリンダボア12の周囲をシリンダブロック1とシリンダヘッド2との間で確実に密封することができ、上述の実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態においても、円形凹部13の内周面13aと円形凸部22の外周面22aとの間で圧縮された状態のガスケット3の軸方向(図5における上下方向)の厚さを空間Sの高さh以下とすることが好ましい。このときの空間Sの高さhは、シリンダブロック1の円形凹部13の内底面13bとシリンダヘッド2の下面2aとの間の距離である。
これによれば、ガスケット3がシリンダブロック1の円形凹部13の内底面13bとシリンダヘッド2の下面2aとの間で圧縮されることがないため、上述した実施形態と同様に、ボルト締結時の低軸力化を図ることができる。
本実施形態においても、ガスケット3による側面シールを形成する際の作業性をより良好にするため、図6(a)に示すように、シリンダブロック1の円形凹部13の内周面13aに、シリンダヘッド2に向けて次第に拡径するテーパー面13cを形成してもよい。また、図6(b)に示すように、シリンダヘッド2の円形凸部22の外周面22aに、シリンダブロック1に向けて次第に縮径するテーパー面22bを形成することもできる。
図6(a)の場合は、シリンダブロック1上にシリンダヘッド2を載置する際、予めシリンダヘッド2の円形凸部22の外周面22aにガスケット3を装着しておく場合に適用できる。図6(b)の場合は、予めシリンダブロック1の円形凹部13内にガスケット3を装着しておく場合に適用できる。これらのテーパー面13c、22bも、円形凹部13の内周面13a、円形凸部22の外周面22aのそれぞれ全面に形成されていてもよい。
以上の各実施形態では、シリンダボア12内にスリーブ4が装着されるものを例示したが、スリーブ4は必ずしもなくてもよい。スリーブ4がないシリンダブロック1の場合、図2と同様の円筒部41を形成するには、図7に示すように、シリンダブロック1のシリンダボア12の周囲に円筒状に突出する部位を形成すればよい。
この場合の円筒部41は、シリンダボア12の周囲のシリンダブロック1の上面1aを、シリンダボア12と同心状に凹ませる(削る)ことによって形成してもよいし、例えばシリンダブロック1とは別途形成した円筒状部材を、シリンダブロック1の上面1aにシリンダボア12と同心状に固着することによって形成してもよい。
また、以上の各実施形態では、1つの空間S内に1つのガスケット3を装着したが、より確実なシール性を得るため、図示しないが、1つの空間S内に複数のガスケット3を軸方向に重ねるように装着してもよい。
1:シリンダブロック
1a:上面
11:ボルト孔
12:シリンダボア
13:円径凹部
13a:内周面
13b:内底面
13c:テーパー面
2:シリンダヘッド
2a:下面
21:円形凹部
21a:内周面
21b:内底面
22:円形凸部
22a:外周面
22b:テーパー面
22c:下端面
3:ガスケット
4:スリーブ
41:円筒部
41a:外周面
41b:上端面
S:空間

Claims (7)

  1. シリンダボアを有するシリンダブロックの上面から、前記シリンダボアを取り囲むように円筒部が突出していると共に、前記シリンダブロックの上面に対向するシリンダヘッドの下面に、内径が前記円筒部の外径よりも大きい円形凹部が形成され、
    前記シリンダブロックの上面に前記シリンダヘッドが装着されることにより、前記円形凹部内に前記円筒部が収容されていると共に、前記円筒部の外側と前記円形凹部の内側との間で形成される空間内に、環状のゴム状弾性材からなるガスケットが装着されており、
    前記ガスケットが、前記円筒部の外周面と前記円形凹部の内周面との間で径方向に圧縮され、前記シリンダブロックと前記シリンダヘッドとの間で前記シリンダボアの周囲を密封していることを特徴とするシリンダブロックとシリンダヘッドとの密封構造。
  2. 前記円筒部の外周面と前記円形凹部の内周面との間で圧縮された状態の前記ガスケットの軸方向の厚さは、前記空間の高さ以下であることを特徴とする請求項1記載のシリンダブロックとシリンダヘッドとの密封構造。
  3. 前記円筒部は、前記シリンダボアの内部に装着されたスリーブの上端部によって形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のシリンダブロックとシリンダヘッドとの密封構造。
  4. 前記円形凹部の内周面は、前記シリンダブロックに向けて次第に拡径するテーパー面を有することを特徴とする請求項1、2又は3記載のシリンダブロックとシリンダヘッドとの密封構造。
  5. シリンダボアを有するシリンダブロックの上面に、前記シリンダボアを取り囲むように円形凹部が形成されていると共に、前記シリンダブロックの上面に対向するシリンダヘッドの下面に、外径が前記円形凹部の内径よりも小さい円形凸部が形成され、
    前記シリンダブロックの上面に前記シリンダヘッドが装着されることにより、前記円形凹部内に前記円形凸部が収容されていると共に、前記円形凹部の内側と前記円形凸部の外側との間で形成される空間内に、環状のゴム状弾性材からなるガスケットが装着されており、
    前記ガスケットが、前記円形凹部の内周面と前記円形凸部の外周面との間で径方向に圧縮され、前記シリンダブロックと前記シリンダヘッドとの間で前記シリンダボアの周囲を密封していることを特徴とするシリンダブロックとシリンダヘッドとの密封構造。
  6. 前記円形凹部の内周面と前記円形凸部の外周面との間で圧縮された状態の前記ガスケットの軸方向の厚さは、前記空間の高さ以下であることを特徴とする請求項5記載のシリンダブロックとシリンダヘッドとの密封構造。
  7. 前記円形凸部の外周面は、前記シリンダブロックに向けて次第に縮径するテーパー面を有することを特徴とする請求項5又は6記載のシリンダブロックとシリンダヘッドとの密封構造。
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