JPWO2017203635A1 - 把持処置具 - Google Patents

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Abstract

把持処置具は、第1の把持片と第2の把持片との間が開閉可能である。前記第1の把持片の外表面は、前記第2の把持片と対向する把持面と、前記把持面とは反対側を向く背面と、幅方向について中央位置から離れるにつれて背面側から把持面側に向かって延設され、前記背面に対して傾斜する傾斜面と、を備える。前記第1の把持片では、液体流入部から前記背面を通して前記傾斜面に液体が供給され、前記傾斜面から前記把持面側へ向かって液体が流出する。

Description

本発明は、一対の把持片の間で処置対象を把持し、把持される処置対象を処置する把持処置具に関する。
米国特許出願公開第2007/0049920号明細書には、一対の把持片の間で生体組織等の処置対象を把持し、把持される処置対象を通して高周波電流を流すことにより、処置対象を処置する把持処置具が開示されている。高周波電流を用いた処置では、処置対象の温度が高温になることがある。この場合、処置対象が把持片に付着したり、処置対象が炭化したりする可能性がある。
米国特許出願公開第2007/0049920号明細書の把持処置具では、少なくとも一方の把持片の内部にルーメンが形成され、ルーメンに生理食塩水等の液体が供給される。そして、高周波電流を用いた処置では、少なくとも一方の把持片において、ルーメン(内部)から把持面側(閉じる側)に向かって供給された液体を流出させることにより、処置対象の把持片への付着及び炭化等が抑制されることが分かってきている。ただし、把持片の内部に送液用のルーメンが設けられると、ルーメンに生体組織等が入り込み、ルーメンにおいて生体組織等の詰まりが発生することがある。送液経路の一部であるルーメンで詰まりが発生すると、処置対象及びその近傍への液体の供給性に影響を及ぼし、処置対象の処置性能に影響を及ぼす可能性がある。
本発明は前記課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、処置対象及びその近傍への液体の供給性が確保され、処置対象の付着及び炭化等が有効に防止される把持処置具を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明のある態様の把持処置具は、外部に露出する外表面を有する第1の把持片と、前記第1の把持片との間が開閉可能な第2の把持片と、を備え、前記第1の把持片は、前記外表面において前記第2の把持片と対向する把持面と、前記外表面において前記把持面とは反対側を向く背面と、前記外表面に設けられるとともに、前記第1の把持片の幅方向について中央位置から離れるにつれて背面側から把持面側に向かって延設され、前記背面に対して傾斜する傾斜面と、前記背面に液体を流入させ、前記背面を通して前記液体を前記傾斜面に供給することにより、前記傾斜面から前記把持面側へ向かって前記液体を流出させる液体流入部と、を備える。
図1は、第1の実施形態に係る処置システムを示す概略図である。 図2は、第1の実施形態に係る第1の把持片を幅方向に略垂直な断面で概略的に示す断面図である。 図3は、図2のIII−III断面を示す断面図である。 図4は、図2のIV−IV断面を示す断面図である。 図5は、第1の実施形態に係る第1の把持片の支持部材の先端部の構成を概略的に示す斜視図である。 図6は、第1の変形例に係る第1の把持片の第1の凹部の底面(第2の凹部の底面)の濡れを説明する概略図である。 図7は、第2の変形例に係る第1の把持片の第1の凹部の底面(第2の凹部の底面)の構成を示す概略図である。 図8は、第3の変形例に係る第1の把持片のある隣接面の濡れを説明する概略図である。 図9は、第4の変形例に係る第1の把持片の支持部材の先端部の構成を概略的に示す斜視図である。 図10は、第5の変形例に係る第1の把持片の支持部材の先端部の構成を概略的に示す斜視図である。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について、図1乃至図5を参照して説明する。
図1は、本実施形態の処置システム1を示す図である。図1に示すように、処置システム1は、把持処置具2と、エネルギー制御装置3と、を備える。把持処置具2は、長手軸Cを有する。ここで、長手軸Cに沿う方向の一方側を先端側(矢印C1側)とし、先端側とは反対側を基端側(矢印C2)側とする。
把持処置具2は、保持可能なハウジング5と、ハウジング5の先端側に連結されるシャフト(シース)6と、シャフト6の先端部に設けられるエンドエフェクタ7と、を備える。シャフト6は、長手軸Cを略軸中心とし長手軸Cに沿って延設される。ハウジング5には、グリップ(固定ハンドル)11が設けられるとともに、ハンドル(可動ハンドル)12が回動可能に取付けられる。ハンドル12がハウジング5に対して回動することにより、ハンドル12がグリップ11に対して開く又は閉じる。
エンドエフェクタ7は、第1の把持片15及び第2の把持片16を備える。第1の把持片15は、シャフト6の先端部に回動可能に取付けられる。シャフト6の内部には、可動部材8が長手軸Cに沿って延設される。ハウジング5の内部では、可動部材8は、ハンドル12に連結される。また、可動部材8の先端部は、第1の把持片15に接続される。ハンドル12をグリップ11に対して開く又は閉じることにより、可動部材8が駆動され、可動部材8は、ハウジング5及びシャフト6に対して長手軸Cに沿って移動する。これにより、第1の把持片15がシャフト6への取付け位置を中心として回動し、第1の把持片15が第2の把持片16に対して開く又は閉じる。これにより、一対の把持片15,16の間が開く又は閉じる。一対の把持片15,16の間が閉じることにより、把持片15,16の間で生体組織等の処置対象を把持可能となる。なお、第1の把持片15の開閉方向(矢印Y1及び矢印Y2で示す方向)は、長手軸Cに対して交差する(略垂直である)。
第2の把持片16は、シャフト6と一体又はシャフト6に対して固定されてもよく、シャフト6に回動可能に取付けられてもよい。第2の把持片16がシャフト6に回動可能に取付けられる場合、可動部材8が長手軸Cに沿って移動することにより、第1の把持片15に加えて第2の把持片16もシャフト6に対して回動し、把持片15,16の間が開く又は閉じる。また、ある実施例では、シャフト6に挿通されるロッド部材(例えば10)が設けられ、第2の把持片16が、ロッド部材(10)のシャフト6からの先端側への突出部分によって形成されてもよい。また、本実施形態では、ハウジング5に回転ノブ17が回転可能に取付けられる。回転ノブ17がハウジング5に対して回転することにより、シャフト6、エンドエフェクタ7及び可動部材8がハウジング5に対して長手軸C回り(シャフト6の中心軸回り)に回転ノブ17と一緒に回転する。
ハウジング5には、ケーブル13の一端が接続される。ケーブル13の他端は、エネルギー制御装置3に分離可能に接続される。また、ハウジング5には、エネルギー操作入力部として操作ボタン18A,18Bが取付けられる。操作ボタン18A,18Bのそれぞれを押圧することにより、エネルギー制御装置3に対し、エネルギー制御装置3から把持処置具2へ電気エネルギーを出力させる操作が入力される。なお、操作ボタン18A,18Bの代わりに又は加えて、把持処置具2とは別体のフットスイッチ等が、エネルギー操作入力部として設けられてもよい。
エネルギー制御装置3は、バッテリー又はコンセント等の電源、電源からの電力を把持処置具に供給される電気エネルギーに変換する変換回路、CPU(Central Processing Unit)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)等を備えるプロセッサ又は集積回路等の制御部、及び、記憶媒体を備える。エネルギー制御装置3は、操作ボタン(エネルギー操作入力部)18Aでの操作入力に基づいて、電気エネルギーとして高周波電気エネルギーを出力する。エネルギー制御装置3から出力された高周波電気エネルギーは、第1の把持片15及び第2の把持片16に供給される。
ある実施例では、前述のロッド部材(10)のシャフト6からの突出部分によって第2の把持片16が形成され、ハウジング5の内部においてロッド部材(10)の基端側に超音波トランスデューサ(21)が接続される。そして、操作ボタン18Bで操作入力が行われると、エネルギー制御装置3から把持片15,16に高周波電気エネルギーが供給されるとともに、エネルギー制御装置3から超音波トランスデューサ(21)に把持片15,16に供給される高周波電気エネルギーとは別の電気エネルギー(所定の周波数の交流電力)が供給される。これにより、超音波トランスデューサ(21)で超音波振動が発生する。超音波トランスデューサ(21)で発生した超音波振動は、ロッド部材(10)を介して第2の把持片16に伝達される。これにより、第2の把持片16を含むロッド部材(10)が共振し(振動し)、把持片15,16の間で把持される処置対象に処置エネルギーとして超音波振動が付与される。
また、別のある実施例では、把持片15,16の少なくとも一方(例えば第1の把持片15)に発熱体(22)が設けられる。そして、操作ボタン18Bで操作入力が行われると、エネルギー制御装置3から把持片15,16に高周波電気エネルギーが供給されるとともに、エネルギー制御装置3から発熱体(22)に把持片15,16に供給される高周波電気エネルギーとは別の電気エネルギー(直流電力又は交流電力)が供給される。これにより、発熱体(22)で熱が発生し、発生した熱が処置エネルギーとして把持される処置対象に付与される。
シャフト6の外周面には、送液チューブ23が長手軸Cに沿って延設される。送液チューブ23の一端(先端)は、第1の把持片15に接続される。また、回転ノブ17の先端側には、中継部材25が固定される。送液チューブ23の他端(基端)は、中継部材25に接続される。送液チューブ23及び中継部材25は、回転ノブ17及びシャフト6と一緒に、ハウジング5に対して長手軸C回りに回転可能である。
中継部材25には、外付けチューブ26の一端が接続されている。中継部材25では、送液チューブ23の内部と外付けチューブ26の内部とが、連通する。外付けチューブ26の他端は、送液ポンプ27及び貯液タンク28を含む送液源29に接続されている。送液ポンプ27が駆動されることにより、貯液タンク28に貯められた生理食塩水等の液体が、外付けチューブ26の内部を通って供給される。そして、送液チューブ23の内部の送液経路において、基端側から先端側に向かって、液体が供給される(送液される)。なお、ある実施例では、シャフト6の内部に送液チューブ(23)が長手軸Cに沿って延設され、送液チューブ(23)の内部の送液経路を通して、液体が基端側から先端側へ供給されてもよい。また、別のある実施例では、長手軸Cに沿ってマルチルーメンチューブ(図示しない)が延設されてもよい。この場合、マルチルーメンチューブにおいて、1つのルーメンにシャフト6が挿通されるとともに、別の1つのルーメンが基端側から先端側へ液体を供給する送液経路となる。
図2乃至図4は、第1の把持片15の構成を示す図である。ここで、長手軸C(第1の把持片15の延設方向)に対して交差し(略垂直で)、かつ、第1の把持片15の開閉方向(矢印Y1及び矢印Y2で示す方向)に対して交差する(略垂直な)方向を、第1の把持片15(エンドエフェクタ7)の幅方向(矢印W1及び矢印W2で示す方向)とする。図2は、第1の把持片15を幅方向に略垂直な断面で示す。図3は、図2のIII−III断面を示し、図4は、図2のIV−IV断面を示す。したがって、図3及び図4は、第1の把持片15を長手軸Cに沿う方向に対して略垂直な断面で示し、図4は、図3の断面より先端側の位置での断面を示す。
図2乃至図4に示すように、第1の把持片15は、基端及び先端を有し、基端から先端まで延設方向に沿って延設される。第1の把持片15は、支持部材31、電極32及びパッド部材33を備える。支持部材31、電極32及びパッド部材33は、第1の把持片15の基端部から先端部に渡って延設される。電極32は、導電材料から形成され、パッド部材33は電気的に絶縁材料から形成される。また、支持部材31の表面は、電気的に絶縁材料によってコーティングが施されていることが好ましい。なお、電極32及びパッド部材33は、いわゆるシーソジョー又はワイパージョーのように支持部材31に揺動可能に取り付けられてもよく、支持部材31に対して固定されてもよい。図5は、支持部材31の先端部の構成を示す。
図2乃至図5に示すように、第1の把持片15は、外部に露出する外表面30を有する。本実施形態では、電極32及びパッド部材33によって、第1の把持片15の外表面30において閉じる側(矢印Y1側)を向く把持面35が形成され、支持部材31によって、第1の把持片15の外表面30において開く側(矢印Y2側)を向く背面36が形成される。把持面35は、第2の把持片16と対向し、把持片15,16の間で把持される処置対象は、把持面35に接触する。また、背面36は、把持面35とは反対側を向く。
支持部材31は、シャフト6に回動可能に取付けられるとともに、可動部材8の先端部に接続ピン37を介して接続される。したがって、支持部材31のシャフト6への取付け位置が、支持部材31(第1の把持片15)の回動の支点となり、支持部材31の可動部材8への接続位置が、支持部材31を回動させる駆動力が作用する力点となる。また、第1の把持片15の支持部材31には、ポート38が形成される。ポート38では、送液チューブ23の一端(先端)が基端側から支持部材31に接続され、送液チューブ23の内部の送液経路と連通する。また、マルチルーメンチューブの1つのルーメンによって送液経路が形成される実施例でも、ポート38は送液経路となるマルチルーメンチューブのルーメンと連通する。
把持片15,16にエネルギー制御装置3から高周波電気エネルギーが供給されることにより、第1の把持片15の電極32及び第2の把持片16は、互いに対して異なる電位を有する。このため、電極32及び第2の把持片16に把持される処置対象が接触する状態で把持片15,16に高周波電気エネルギーが供給されることにより、電極32と第2の把持片16との間で処置対象を通して高周波電流が流れる。これにより、把持片15,16の間で把持される処置対象に処置エネルギーとして高周波電流が付与される。
第1の把持片15の背面36には、把持面35側(第1の把持片15が閉じる側)へ向かって凹む第1の凹部(第1の凹面)41が設けられている。すなわち、第1の把持片15の背面36には、液体を基端側から先端側に向かって流す流体案内溝(流路)が形成されている。第1の凹部41は、第1の把持片15の基端部から先端部に渡って第1の把持片15の延設方向に沿って延設される。ここで、第1の把持片15において幅方向についての中央位置(中央面)Pを規定する(図3乃至図5参照)。本実施形態では、第1の凹部41は、基端から先端までの略全長に渡って、第1の把持片15の幅方向についての中央位置P及びその近傍に位置する。背面36に第1の凹部41が設けられるため、第1の凹部41は、第1の把持片15の外部に露出する。第1の凹部41によって、第1の把持片15が開く側(矢印Y2側)へ向かって開口する第1の凹み空洞42が形成される。第1の凹部41は、底面(第1の底面)43、及び、側面(第1の側面)45A,45Bを有する。なお、図4は、第1の凹部41を通り、かつ、第1の把持片15の延設方向に略垂直な第1の把持片15の断面を示す。また、ある実施例では、第1の凹部41の幅(側面45A,45B間の寸法)は、3mm以下であり、第1の凹部41の深さ(開口から底面43までの寸法)は、1mm以下である。
第1の凹み空洞42は、ポート38と連通する。このため、送液チューブ23の内部の送液経路を通して先端側へ向かって供給された液体は、ポート38から背面36の第1の凹み空洞42に流入する。また、マルチルーメンチューブの1つのルーメンによって送液経路が形成される実施例では、送液経路となるマルチルーメンチューブのルーメンを通って供給された液体が、第1の凹み空洞42に流入する。したがって、ポート38が、第1の把持片15の背面36(本実施形態では第1の凹み空洞42)に液体を流入させる液体流入部となる。第1の凹み空洞42では、流入した液体が基端側から先端側に向かって、流れる。この際、液体は、背面36に形成される第1の凹部41の底面(第1の底面)43に沿って流れる。したがって、本実施形態の背面36では、第1の凹部(第1の凹面)41の底面43に、ポート38から流入した液体が基端側から先端側へ向かって流れる流路面が形成される。ある実施例では、4ml/min以下の流量で、第1の凹部41の底面(流路面)43を液体が流れる。
第1の把持片15の外表面30には、把持面35側(第1の把持片15が閉じる側)へ向かって凹む第2の凹部(第2の凹面)51が設けられている。第2の凹部51は、第1の把持片15の先端部に設けられ、第1の凹部41の先端は、第2の凹部51と連続する。このため、第2の凹部51は、第1の凹部41(流路面となる底面43)に対して、先端側に位置する。本実施形態では、第2の凹部51は、第1の把持片15の幅方向についての中央位置Pから第1の把持片15の幅方向について両側(矢印W1側及び矢印W2側)へ向かって延設される。すなわち、第2の凹部51は、中央位置(中央面)Pから第1の把持片15の幅方向について外側へ向かって、延設される。外表面30に第2の凹部51が設けられるため、第2の凹部51は、第1の把持片15の外部に露出する。第2の凹部51によって、第1の把持片15が開く側(矢印Y2側)へ向かって開口する第2の凹み空洞52が形成される。第1の凹み空洞42の先端は、第2の凹み空洞52と連通する。
第2の凹部51は、底面(第2の底面)53及び側面(第2の側面)55A,55Bを有する。側面(先端側側面)55Aは、第2の凹部51の先端を形成し、基端側を向く。また、側面(基端側側面)55Bは、第2の凹部51の基端を形成し、先端側を向く。側面(壁面)55Aは、第1の把持片15の幅方向について連続して延設される。一方、側面55Bは、第1の把持片15の幅方向について、第1の凹み空洞42と第2の凹み空洞52との連通部分で不連続となる。なお、図5は、第2の凹部51を通り、かつ、第1の把持片15の延設方向に略垂直な第1の把持片15の断面を示す。また、ある実施例では、第2の凹部51の幅(側面55A,55B間の寸法)は、3mm以下であり、第2の凹部51の深さ(開口から底面53までの寸法)は、1mm以下である。
第1の把持片15の外表面30では、第2の凹部51の底面53に、傾斜面57A,57Bが形成される。傾斜面57A,57Bのそれぞれは、第1の凹部41の底面43(背面36)に対して傾斜する。傾斜面57Aは、中央位置(中央面)Pに対して第1の把持片15の幅方向の一方側(矢印W1側)に位置し、傾斜面57Bは、中央位置Pに対して第1の把持片15の幅方向の他方側(矢印W2側)に位置する。第2の凹部51の底面53及び第1の凹部41は、協働して略T字形状を形成する。第1の凹部41の先端は、第1の把持片15の延設方向に沿う状態から第1の把持片15の幅方向の一方側(矢印W1側)に略L字状に曲げられて、第2の凹部51の傾斜面57Aに連続する。また、第1の凹部41の先端は、第1の把持片15の延設方向に沿う状態から第1の把持片15の幅方向の他方側(矢印W2側)に略L字状に曲げられて、第2の凹部51の傾斜面57Bに連続する。なお、第1の凹部41の底面43に対する側面55A,55Bの角度は、図2では直角であるが、第1の凹部41の底面43から第2の凹部51の底面53に流体を案内可能な角度に形成されていればよい。
傾斜面57Aは、第1の把持片15の幅方向について一方側(矢印W1側)へ向かうにつれて背面36側から把持面35側へ向かって延設され、傾斜面57Bは、第1の把持片15の幅方向について他方側(矢印W2側)へ向かうにつれて背面36側から把持面35側へ向かって延設される。すなわち、傾斜面57A,57Bのそれぞれは、第1の把持片15の幅方向について中央位置Pから離れるにつれて(外側へ向かうにつれて)背面36側から把持面35側へ向かって延設される。本実施形態では、第1の把持片15の延設方向(矢印C1及び矢印C2で示す方向)に垂直な断面において、傾斜面57Aは、傾斜面57Aに対して把持面35側に中心O1が位置する円弧状に形成され、傾斜面57Bは、傾斜面57Bに対して把持面35側に中心O2が位置する円弧状に形成される。
第2の凹部51の側面(壁面)55Aは、傾斜面57A,57B(底面53)に対して先端側に隣接する。側面(先端側側面)55Aは、第1の凹み空洞42と第2の凹み空洞52との連通部分(流路面となる底面43)に対して先端側に設けられ、第1の凹み空洞42と第2の凹み空洞52との連通部分と対向する。また、中央位置Pに対して第1の把持片15の幅方向の一方側(矢印W1側)の部位では、側面55A,55Bのそれぞれは、第1の把持片15の幅方向について中央位置Pから離れる側へ向かって傾斜面57Aに沿って延設される。そして、中央位置Pに対して第1の把持片15の幅方向の他方側(矢印W2側)の部位では、側面55A,55Bのそれぞれは、第1の把持片15の幅方向について中央位置Pから離れる側へ向かって傾斜面57Bに沿って延設される。
第1の凹み空洞42(流路面となる底面43)を通して先端側へ向かって供給された液体は、第1の凹み空洞42と第2の凹み空洞52との連通部分から、第2の凹み空洞52に流入する。第2の凹み空洞52に流入した液体は、第2の凹部51の側面(壁面)55Aに衝突する。これにより、第1の凹部41の底面(流路面)43に沿って先端側へ向かう液体の流れが、第1の把持片15の幅方向について中央位置Pから離れる側へ向かう流れに変化する。したがって、本実施形態では、第2の凹部51の側面(先端側側面)55Aが、先端側に向かう液体の流れを第1の把持片15の幅方向について中央位置Pから離れる側へ向かう液体の流れに変化させる方向変更部となる。
流れの向きが変化した液体は、傾斜面(57A又は57B)に供給される。したがって、本実施形態では、背面36の第1の凹部41の底面(流路面)43を通って、液体が傾斜面(57A又は57B)に供給される。傾斜面(57A又は57B)に供給された液体は、第1の把持片15の幅方向について中央位置Pから離れる側に向かって、傾斜面(57A又は57B)に沿って流れる。そして、傾斜面57A,57Bのそれぞれから、液体は、把持面35側(第1の把持片15が閉じる側)に向かって流出する(噴出される)。本実施形態では、傾斜面57A,57Bを含む第2の凹部51が第1の把持片15の先端部に設けられるため、傾斜面57A,57Bのそれぞれは、第1の把持片15の先端部において、把持面35側へ向かって液体を流出させる。
第1の把持片15の外表面30には、第1の凹部41(側面45A)に対して第1の把持片15の幅方向の一方側に隣接する隣接面(第1の隣接面)61A、及び、第1の凹部41(側面45B)に対して第1の把持片15の幅方向の他方側に隣接する隣接面(第2の隣接面)61Bが、設けられる。隣接面61A,61Bのそれぞれは、第2の凹部51(側面55B)の基端側に隣接する。また、第1の把持片15の外表面30には、第2の凹部51(側面55A)に対して先端側に隣接する隣接面(先端側隣接面)62が、設けられる。凹部41,51が設けられるため、第1の凹部41の底面(流路面)43及び傾斜面57A,57Bのそれぞれから隣接面61A,61B,62のそれぞれへ、液体が流出し難い。このため、底面43及び傾斜面(57A又は57B)を流れる液体は、隣接面61A,61B,62のそれぞれ(すなわち、凹部41,51の外部)へ流出し難い。
次に、本実施形態の把持処置具2の作用及び効果について説明する。本実施形態の処置システム1は、例えば肝臓での処置に用いられ、処置システム1を用いて肝細胞の切開、肝臓の血管の切開、及び、肝臓での止血(凝固)等が行われる。
肝細胞(実質肝細胞)の切開を行う際には、エンドエフェクタ7を腹腔(体腔)に挿入し、一対の把持片15,16の間で処置対象として肝細胞を把持する。この際、第1の把持片15の把持面35及び第2の把持片16の把持面(第1の把持片15に対向する表面)のそれぞれでは、基端部から先端部に渡る範囲が肝細胞(処置対象)に接触する。把持片15,16の間で肝細胞が把持される状態において、術者は、操作ボタン18Bで操作入力を行う。操作ボタン18Bで操作入力が行われることにより、エネルギー制御装置3から把持片15,16に高周波電気エネルギーが供給されるとともに、エネルギー制御装置3から超音波トランスデューサ(21)に電気エネルギーが供給され、超音波トランスデューサ(21)で発生した超音波振動が第2の把持片16に伝達される。これにより、第1の把持片15の電極32と第2の把持片16との間で肝細胞を通して高周波電流が流れるとともに、超音波振動による摩擦熱によって肝細胞が切開される。
また、肝臓の血管を切開する際には、腹腔において把持片15,16の間で肝臓の血管を把持する。この際、第1の把持片15の把持面35及び第2の把持片16の把持面(第1の把持片15に対向する表面)のそれぞれでは、長手軸Cに沿う方向について中央部位が、血管に接触する。把持片15,16の間で血管が把持される状態において、術者は、操作ボタン18Bで操作入力を行う。操作ボタン18Bで操作入力が行われることにより、肝細胞を切開する処置と同様に、第1の把持片15の電極32と第2の把持片16との間で血管を通して高周波電流が流れるとともに、超音波振動による摩擦熱によって血管が切開される。
なお、肝細胞の切開及び肝臓の血管の切開のそれぞれの処置においては、超音波振動の代わりに発熱体(22)で発生する熱を用いてもよい。この場合、操作ボタン18Bで操作入力が行われることにより、エネルギー制御装置3から把持片15,16に高周波電気エネルギーが供給されるとともに、エネルギー制御装置3から発熱体(22)に電気エネルギーが供給され、発熱体(22)で熱が発生する。
また、肝臓での止血を行う際には、腹腔において把持片15,16の間で肝細胞を把持する。この際、通常は、第1の把持片15の把持面35及び第2の把持片16の把持面(第1の把持片15に対向する表面)のそれぞれでは、先端部のみを肝細胞に接触させる。すなわち、把持処置具2は、把持片15,16の先端部で肝細胞を把持する。把持片15,16の間で肝細胞が把持される状態において、術者は、操作ボタン18Aで操作入力を行う。操作ボタン18Aで操作入力が行われることにより、エネルギー制御装置3から把持片15,16に高周波電気エネルギーが供給され、第1の把持片15の電極32と第2の把持片16との間で把持される肝細胞及びその肝細胞の近傍の血管を通して高周波電流が流れる。これにより、把持される肝細胞及びその近傍の血管等の生体組織においてタンパク質が変性され、把持される肝細胞及びその近傍が止血される(凝固される)。
肝細胞の切開、肝臓の血管の切開、及び、肝臓での止血のそれぞれの処置では、例えば把持される処置対象に処置エネルギー(高周波電流及び超音波振動等)が付与される前、又は、処置エネルギーが付与されると同時に、送液源29から生理食塩水等の液体を、送液チューブ23の内部を通して第1の凹部41の底面(流路面)43に流入させる。そして、液体は、底面43を通して第2の凹部51の傾斜面(57A又は57B)へ供給され、傾斜面57A,57Bのそれぞれから液体は、把持面35側(第1の把持片15が閉じる側)に向かって流出する。傾斜面57A,57Bのそれぞれから流出した液体は、表面張力によって、把持面35(例えば電極32の第2の把持片16と対向する表面)に付着する。把持面35に液体が付着した状態で、処置対象(肝細胞又は肝臓の血管)の切開及び止血等が行われることにより、把持面35(電極32)への処置対象の付着が防止されるとともに、処置対象の炭化等も防止される。
また、本実施形態では前述のように、背面36(底面43)に流入した液体は、底面(流路面)43を通って傾斜面(57A又は57B)に供給され、傾斜面57A,57Bのそれぞれから把持面35側に液体が流出される。このため、傾斜面57A,57Bのそれぞれから把持面35側に流出される液体の送液経路は、第1の把持片15の外表面30に形成され、第1の把持片15の内部に送液用のルーメン等は設けられない。したがって、送液経路となる第1の凹部41(第1の凹み空洞42)及び第2の凹部51(第2の凹み空洞52)において、生体組織等の詰まりが発生することが防止される。これにより、傾斜面57A,57Bのそれぞれから把持面35側に適切に液体が流出し、把持される処置対象及びその近傍への液体が適切に供給される。したがって、把持面35に液体が付着した状態で処置対象が処置され、処置対象の処置性能が確保される。
前述のように、肝臓において止血する処置では、処置対象は、第1の把持片15の把持面35の先端部と第2の把持片16の先端部との間で把持される(挟まれる)。本実施形態では、傾斜面57A,57Bは、第1の把持片15の先端部に設けられ、傾斜面57A,57Bのそれぞれは、第1の把持片15の先端部において把持面35側に向かって流出させる。したがって、肝臓において止血する処置では、傾斜面57A,57Bのそれぞれから流出した液体は、第1の把持片15の把持面35の先端部と第2の把持片16の先端部との間で把持される処置対象の近傍に適切に供給される。把持される処置対象の近傍に適量の液体が供給されることにより、把持面35への処置対象の付着が有効に防止されるとともに、処置対象の炭化等も有効に防止される。
また、本実施形態では、凹部41,51が設けられるため、第1の凹部41の底面43及び第2の凹部51の傾斜面(57A又は57B)を流れる液体は、隣接面61A,61B,62のそれぞれ(すなわち、凹部41,51の外部)へ流出し難い。このため、背面36に流入した液体の大部分が、傾斜面57A,57Bから把持面35側に向かって流出される。すなわち、傾斜面57A,57B以外の部位からは、背面36側から把持面35側へ液体がほとんど流出しない。このため、第1の把持片15の把持面35の先端部と第2の把持片16の先端部との間で把持される処置対象から離れた部位等の意図しない部位に、背面36(流路面である底面43)に供給された液体が流れることが、有効に防止される。これにより、処置対象(肝細胞)から離れた部位で、処置対象以外の生体組織等に液体を通して高周波電流が流れることが有効に防止される。したがって、第1の把持片15の把持面35の先端部と第2の把持片16の先端部との間で把持される処置対象に高周波電流が効率的に付与され、高周波電流を用いて適切に肝臓での止血(凝固)が行われる。
(変形例)
また、第1の変形例では、第1の凹部41の底面(流路面)43及び第2の凹部51の底面53(傾斜面57A,57Bを含む)が、隣接面61A,61B,62等の外表面30の他の部位に比べて、親水性が高い。ある実施例では、底面43,53のそれぞれにおいて、ローレット加工が行われることにより、親水性を高くなり、別のある実施例では、底面43,53のそれぞれにおいて、二酸化ケイ素等を含む材料によって親水性コーティングが施されることにより、親水性が高くなる。さらに別のある実施例では、底面43,53のそれぞれにおいて、表面にナノオーダーの凸凹構造(ナノ構造体)が形成されることにより、親水性が高くなる。また、ある実施例では、ローレット加工、親水性コーティング、及び、ナノオーダーの凸凹構造の形成を組み合わせることにより、底面43,53のそれぞれにおいて親水性を高くしてもよい。すなわち、親水性の高い第1の凹部41の底面(流路面)43及び第2の凹部51の底面53(傾斜面57A,57Bを含む)のそれぞれは、ローレット加工が行われた面、親水性コーティングが施された面、ナノオーダーの凸凹構造が形成される面の少なくとも1つである。
図6は、本変形例における第1の把持片15の第1の凹部41の底面43及び第2の凹部51の底面53のそれぞれの濡れを説明する図である。図6に示すように、第1の把持片15の底面43,53のそれぞれに液体Lが付着している状態では、固体表面に液体(水滴等)が付着した場合と同様に、液体気体界面の表面張力γa、固体気体界面の表面張力γb、及び、固体液体界面の表面張力γcが作用する。ここで、液体(L)の固体(底面43,53のそれぞれ)への接触角をθ(0°以上180°以下)とすると、式(1)のYoungの式が成立する。
Figure 2017203635
親水性の高い底面43,53のそれぞれでは、固体気体界面の表面張力γbが大きくなり、接触角θは例えば10°以下等の0°に近い値となる。接触角θが0°に近づくことにより、液体Lは底面43,53のそれぞれに付着し易くなり、底面43,53のそれぞれは濡れ易くなる。これにより、親水性の高い底面43,53が形成される。液体Lが底面43,53のそれぞれに付着し易くなることにより、例えば、第1の把持片15の背面36側(第1の把持片15が開く側)が鉛直下側となる姿勢においても、重力によって液体Lが底面43,53のそれぞれからの鉛直下側へ流出することが、有効に防止される。したがって、第1の凹部41の底面43及び第2の凹部51の傾斜面(57A又は57B)を流れる液体が、凹部41,51の外部へさらに流出し難くなる。これにより、傾斜面57A,57Bへさらに適切に液体が供給され、把持片15,16の間で把持される処置対象の近傍への液体の供給性が向上する。
また、図7に示す第2の変形例では、第1の凹部41の底面43及び第2の凹部51の底面53のそれぞれは、親水性のフラクタル構造が形成される面となる。本変形例では、底面43,53のそれぞれでは、第1の変形例と同様に、親水性コーティング等によって親水性が高くなり、濡れ易い(すなわち、接触角θが0°に近い値になる)。そして、本変形例では、底面43,53のそれぞれは、フラクタル構造により粗面に形成される。このため、底面43,53のそれぞれは、表面積が大きくなる。粗面に形成する等して表面積が大きくなると、親水性の高い表面ではさらに親水性が高くなり、撥水性の高い表面ではさらに撥水性が高くなる。このため、親水性の高い底面43,53のそれぞれの表面積を大きくすることにより、底面43,53のそれぞれは、親水性がさらに高くなり、さらに濡れ易くなる。したがって、第1の凹部41の底面43及び第2の凹部51の傾斜面(57A又は57B)を流れる液体が、凹部41,51の外部へさらに流出し難くなる。
また、ある変形例では、底面43,53に加えて第1の凹部41の側面45A,45B及び第2の凹部51の側面55A,55Bにも、ローレット加工、親水性コーティング、ナノオーダーの凸凹構造の形成、及び、親水性のフラクタル構造の形成の少なくとも1つが行われてもよい。すなわち、本変形例では、底面43,53に加え側面45A,45B,55A,55Bにも、親水性を高くする処理、加工等が行われる。これより、底面43,53に加えて側面45A,45B,55A,55Bでも、隣接面61A,61B,62等の外表面30の他の部位に比べて親水性が高くなる。
また、第3の変形例では、隣接面61A,61B,62が、第1の凹部41及び第2の凹部51等の外表面30の他の部位に比べて、撥水性が高い。ある実施例では、隣接面61A,61B,62のそれぞれにおいて、フッ素系樹脂等を含む材料によって撥水性コーティングが施されることにより、撥水性が高くなる。
図8は、本変形例における第1の把持片15の隣接面61A,61B,62のそれぞれの濡れを説明する図である。図8に示すように、第1の把持片15の隣接面61A,61B,62のそれぞれに液体Lが付着している状態でも、前述のように液体気体界面の表面張力γa、固体気体界面の表面張力γb、及び、固体液体界面の表面張力γcが作用し、前述の式(1)が成立する。
撥水性の高い隣接面61A,61B,62のそれぞれでは、固体気体界面の表面張力γbが小さくなり、接触角θは例えば150°以上等の180°に近い値となる。接触角θが180°に近づくことにより、液体Lは隣接面61A,61B,62のそれぞれに付着し難くなり(すなわち、隣接面61A,61B,62のそれぞれから液体Lがはじかれ易くなり)、隣接面61A,61B,62のそれぞれは濡れ難くなる。これにより、撥水性の高い隣接面61A,61B,62が形成される。液体Lが、隣接面61A,61B,62のそれぞれからはじかれ易くなることにより、第1の凹部41及び第2の凹部51のそれぞれから隣接面61A,61B,62のそれぞれへ液体がさらに流出し難くなる。これにより、傾斜面57A,57Bへさらに適切に液体が供給され、把持片15,16の間で把持される処置対象の近傍への液体の供給性が向上する。また、隣接面61A,61B,62のそれぞれにおいて撥水性が高くなることにより、隣接面61A,61B,62のそれぞれに汚れ等が付着し難い。
また、ある変形例では、隣接面61A,61B,62のそれぞれは、撥水性のフラクタル構造が形成される面となる。本変形例では、隣接面61A,61B,62のそれぞれでは、第3の変形例と同様に、撥水性コーティング等によって撥水性が高くなり、液体がはじかれ易い(すなわち、接触角θが180°に近い値になる)。そして、本変形例では、隣接面61A,61B,62のそれぞれは、フラクタル構造により粗面に形成され、隣接面61A,61B,62のそれぞれは、表面積が大きくなる。前述したように、粗面に形成する等して表面積が大きくなると、親水性の高い表面ではさらに親水性が高くなり、撥水性の高い表面ではさらに撥水性が高くなる。このため、撥水性の高い隣接面61A,61B,62のそれぞれの表面積を大きくすることにより、隣接面61A,61B,62のそれぞれは、撥水性がさらに高くなり、さらに濡れ難くなる(液体をさらにはじき易くなる。)。したがって、第1の凹部41の底面43及び第2の凹部51の傾斜面(57A又は57B)を流れる液体が、凹部41,51から隣接面61A,61B,62のそれぞれへさらに流出し難くなる。
また、ある変形例では、第1の変形例及び第2の変形例が組み合わせてもよい。この場合、底面43,53において、親水性コーティングを施したり、親水性のフラクタル構造を形成したりする等して、底面43,53のそれぞれの親水性を高くする。そして、隣接面61A,61B,62において、撥水性コーティングを施したり、撥水性のフラクタル構造を形成したりする等して、隣接面61A,61B,62のそれぞれの撥水性を高くする。なお、本変形例では、底面43,53に加えて第1の凹部41の側面45A,45B及び第2の凹部51の側面55A,55Bにおいて、親水性コーティング等の親水性を高くする処理、加工等を行うことによって親水性を高くしてもよい。
また、図9に示す第4の変形例では、凹部41,51(図5参照)は設けられていない。第4の変形例では、第1の把持片15の背面36に、第1の把持片15の延設方向に沿って(基端側から先端側に向かって)第1の流路面(流路面)71が延設される。第1の流路面71は、第1の把持片15の基端部から先端部に渡って延設され、本変形例では、第1の流路面71は、基端から先端までの略全長に渡って、第1の把持片15の幅方向についての中央位置P及びその近傍に位置する。また、本変形例では、第1の把持片15の外表面30の先端部に、第2の流路面72が設けられ、第1の流路面71の先端は、第2の流路面72と連続する。このため、第2の流路面72は、第1の流路面71に対して、先端側に位置する。第2の流路面72は、中央位置(中央面)Pから第1の把持片15の幅方向について両側へ延設されるとともに、中央位置Pから第1の把持片15の幅方向について外側へ向かって延設される。第1の流路面71及び第2の流路面72は協働して略T字状に流路を形成する。第1の流路面71の先端は、第1の把持片14の延設方向に沿う状態から第1の把持片15の幅方向の一方側(矢印W1側)に略L字状に曲げられて、第2の流路面72の後述する傾斜面73Aに連続する。第1の流路面71の先端は、第1の把持片15の延設方向に沿う状態から第1の把持片15の幅方向の他方側(W2側)に略L字状に曲げられて、第2の流路面72の後述する傾斜面73Bに連続する。なお、第2の流路面72は、第1の流路面71から第2の流路面72に流体を案内可能に形成されていればよい。
本変形例では、第2の流路面72は、第1の流路面71(背面36)に対して傾斜する傾斜面73A,73Bを有する。傾斜面73Aは、中央位置(中央面)Pに対して第1の把持片15の幅方向の一方側(矢印W1側)に位置し、傾斜面73Bは、中央位置Pに対して第1の把持片15の幅方向の他方側(矢印W2側)に位置する。傾斜面73A,73Bのそれぞれは、第1の把持片15の幅方向について中央位置Pから離れるにつれて(外側へ向かうにつれて)背面36側から把持面35側へ向かって延設される。
また、本変形例では、第1の把持片15の外表面30には、第1の流路面71に対して第1の把持片15の幅方向の一方側に隣接する隣接面(第1の隣接面)75A、及び、第1の流路面71に対して第1の把持片15の幅方向の他方側に隣接する隣接面(第2の隣接面)75Bが、設けられる。隣接面75Aは、第1の流路面71との境界B1を有し、隣接面75Bは、第1の流路面71との境界B2を有する。また、隣接面75A,75Bのそれぞれは、第2の流路面72(傾斜面73A,73B)の基端側に隣接する。したがって、隣接面75Aは、第2の流路面72(傾斜面73A)との境界B3を有し、隣接面75Bは、第2の流路面72(傾斜面73B)との境界B4を有する。また、第1の把持片15の外表面30には、第2の流路面72(傾斜面73A,73B)に対して先端側に隣接する隣接面(先端側隣接面)76が、設けられる。隣接面76は、第2の流路面72との境界B5を有する。
本変形例では、第1の流路面71及び第2の流路面72(傾斜面73A,73B)のそれぞれは、ローレット加工が行われた面、親水性コーティングが施された面、ナノオーダーの凸凹構造(ナノ構造)が形成される面、及び、親水性のフラクタル構造が形成される面の少なくとも1つであり、前述のように親水性が高くなる加工、処理等が行われた面である。このため、流路面71,72のそれぞれは、外表面30の他の部位に比べて親水性が高い。なお、図9では、外表面30において親水性の高い部位を、ドット状のハッチングで示す。
本変形例では、第1の把持片15において、ポート38から背面36の第1の流路面71に液体が流入する。そして、第1の流路面71において基端側から先端側に向かって液体が流れる。この際、第1の流路面71は親水性が高いため(濡れ易いため)、境界B1を超えて隣接面75Aへ液体が流入すること、及び、境界B2を超えて隣接面75Bへ液体が流入することが、有効に防止される。
そして、液体は、第1の流路面71から第2の流路面72に流入する。この際、第2の流路面72は親水性が高いため(濡れ易いため)、境界B3を超えて隣接面75Aへ液体が流入すること、及び、境界B4を超えて隣接面75Bへ液体が流入することが、有効に防止される。さらに、境界B5を超えて隣接面76へ液体が流入することが、有効に防止される。これにより、第1の流路面71に沿って先端側へ向かう液体の流れが、第1の把持片15の幅方向について中央位置Pから離れる側へ向かう流れに変化する。したがって、本変形例では、境界B3〜B5が、先端側に向かう液体の流れを第1の把持片15の幅方向について中央位置Pから離れる側へ向かう液体の流れに変化させる方向変更部となる。
そして、液体は、傾斜面(73A又は73B)に供給され、第1の把持片15の幅方向について中央位置Pから離れる側に向かって、傾斜面(73A又は73B)に沿って液体が流れる。そして、傾斜面73A,73Bのそれぞれから、液体は、把持面35側(第1の把持片15が閉じる側)に向かって流出する(噴出される)。本変形例では、傾斜面73A,73Bを含む第2の流路面72が第1の把持片15の先端部に設けられるため、傾斜面73A,73Bのそれぞれは、第1の把持片15の先端部において、把持面35側へ向かって液体を流出させる。
前述のように背面36の第1の流路面71及び傾斜面(73A又は73B)を通って液体が供給されることにより、本変形例でも第1の実施形態と同様の作用及び効果を奏する。したがって、本変形例でも、把持片15,16の間で把持される処置対象(肝細胞、血管等)の近傍への液体の供給性が確保される。
また、図10に示す第5の変形例では、隣接面75A,75B,76のそれぞれが、撥水性コーティングが施された面、及び、撥水性のフラクタル構造が形成される面の少なくとも1つであり、前述のように撥水性が高くなる加工、処理等が行われた面となる。このため、本変形例では、隣接面75A,75B,76のそれぞれは、外表面30の他の部位に比べて撥水性が高い。なお、図10では、外表面30において撥水性の高い部位をドット状のハッチングで示す。
本変形例でも、第4の変形例と同様に、ポート38から背面の第1の流路面71を先端側に向かって液体が流れ、第2の流路面72に液体が流入する。そして、第2の流路面72の傾斜面73A,73Bから、把持面35側へ向かって液体が流出する。本変形例では、隣接面75A,75B,76のそれぞれは撥水性が高いため(液体をはじき易いため)、境界B1〜B5のいずれか超えて隣接面75A,75B,76のそれぞれへ液体が流入することが、有効に防止される。このため、本変形例でも第4の変形例と同様の作用及び効果を奏する。したがって、本変形例でも、把持片15,16の間で把持される処置対象(肝細胞、血管等)の近傍への液体の供給性が確保される。
また、ある変形例では、第4の変形例及び第5の変形例が組み合わせてもよい。この場合、流路面71,72のそれぞれは、親水性を高くする処理、加工等が行われた面となり、隣接面75A,75B,76のそれぞれは、撥水性を高くする処理、加工等が行われた面となる。
前述の実施形態等では、把持処置具(2)は、外部に露出する外表面(30)を有する第1の把持片(15)と、第1の把持片(15)との間が開閉可能な第2の把持片(16)と、を備える。第1の把持片(15)の外表面(30)は、第2の把持片(16)と対向する把持面(35)と、把持面(35)とは反対側を向く背面(36)と、第1の把持片(15)の幅方向について中央位置(P)から離れるにつれて背面(36)側から把持面(35)側に向かって延設され、背面(36)に対して傾斜する傾斜面(57A,57B;73A,73B)と、を備える。第1の把持片(15)では、液体流入部(38)から背面(36)に液体が流入し、背面(36)を通して液体が傾斜面(57A,57B;73A,73B)に供給される。そして、傾斜面(57A,57B;73A,73B)から把持面(35)側へ向かって液体が流出する。
以上、本発明の実施形態等について説明したが、本発明は前述の実施形態等に限るものではなく、発明の趣旨を逸脱することなく種々の変形ができることは、もちろんである。

Claims (10)

  1. 外部に露出する外表面を有する第1の把持片と、
    前記第1の把持片との間が開閉可能な第2の把持片と、
    を具備し、
    前記第1の把持片は、
    前記外表面において前記第2の把持片と対向する把持面と、
    前記外表面において前記把持面とは反対側を向く背面と、
    前記外表面に設けられるとともに、前記第1の把持片の幅方向について中央位置から離れるにつれて背面側から把持面側に向かって延設され、前記背面に対して傾斜する傾斜面と、
    前記背面に液体を流入させ、前記背面を通して前記液体を前記傾斜面に供給することにより、前記傾斜面から前記把持面側へ向かって前記液体を流出させる液体流入部と、
    を備える把持処置具。
  2. 前記背面は、前記液体流入部から流入した前記液体が基端側から先端側へ向かって前記背面に沿って流れる流路面を備える、請求項1の把持処置具。
  3. 前記第1の把持片の前記外表面は、前記流路面に沿って前記先端側へ向かう前記液体の流れを、前記傾斜面に沿って前記第1の把持片の幅方向について前記中央位置から離れる側に向かう前記液体の流れに変化させる方向変更部を備える、請求項2の把持処置具。
  4. 前記第1の把持片は、前記基端側を向く状態で前記流路面に対して先端側に設けられるとともに、前記傾斜面の前記先端側に隣接し、前記第1の把持片の前記幅方向について前記中央位置から離れる側へ向かって前記傾斜面に沿って延設される壁面を備える、請求項2の把持処置具。
  5. 流路面及び傾斜面のそれぞれは、ローレット加工が行われた面、親水性コーティングが施された面、ナノオーダーの凸凹構造が形成される面、及び、親水性のフラクタル構造が形成される面の少なくとも1つである、請求項2の把持処置具。
  6. 前記第1の把持片の前記外表面は、前記流路面及び前記傾斜面に隣接し、前記流路面及び前記傾斜面との境界を有する隣接面を備え、
    前記隣接面は、撥水性コーティングが施された面、及び、撥水性のフラクタル構造が形成される面の少なくとも一方である、
    請求項2の把持処置具。
  7. 前記第1の把持片の前記外表面は、
    前記背面において前記把持面側へ凹み、底面に前記流路面が形成される第1の凹部と、
    前記第1の凹部と連続する状態で前記第1の把持片の前記幅方向に沿って延設されるとともに、前記把持面側へ凹み、底面に前記傾斜面が形成される第2の凹部と、
    を備える、請求項2の把持処置具。
  8. 前記傾斜面は、前記第1の把持片の先端部に設けられ、前記第1の把持片の前記先端部において前記把持面側へ向かって前記液体を流出させる、請求項1の把持処置具。
  9. 前記傾斜面は、前記第1の把持片の延設方向に垂直な断面において、前記傾斜面に対して前記把持面側に中心が位置する円弧状に形成される、請求項1の把持処置具。
  10. 前記第1の把持片は、前記把持面を形成するとともに、高周波電気エネルギーが供給される電極を備える、請求項1の把持処置具。
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