JPWO2017195761A1 - 送信機および受信機 - Google Patents

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Abstract

送信機と受信機の間で適切な通信を実現できるようにする。そのため、送信機(201)は、情報信号(角周波数ωI)を変調し偏波面が回転する第1の電波(搬送波角周波数ωc)を発生させる第1の送信部(2011)と、情報信号(ωI)を変調し偏波面が固定である第2の電波(搬送角周波数ωc−ωp,ωc+ωp)を発生させる第2の送信部(2012)と、を有する。また、受信機(301)は、情報信号(ωI)を変調し偏波面が回転する第1の電波(ωc)を復調する第1の受信部(73)と、情報信号(ωI)を変調し偏波面が固定である第2の電波(搬送角周波数ωc−ωp,ωc+ωp)を復調する第2の受信部(83,87)と、を有し、第1および第2の受信部(73,83,87)の受信結果に基づいて情報信号を復元する。

Description

本発明は、送信機および受信機に関する。
無線通信を行う送信機と受信機との間に電磁波を反射・回折させる電波散乱体が存在する場合、両機の間には複数の無線伝搬路が形成される。これら複数の無線伝搬路を単純に一括して用いると、何れかの伝搬路が自然的あるいは人為的に影響を受け改変された際に無線通信が妨げられる。そのため、複数の無線伝搬路の相関性を抑制できれば望ましい。
例えば、下記特許文献1には、「本発明によれば、複数の送信アンテナおよび受信アンテナを用いたMIMO−OFDM伝送の復調方式に関して、屋外見通し環境などで直交偏波など異なる偏波を各送受信アンテナに割り当ててMIMO−OFDM伝送を行う場合において、受信側で測定した交差偏波電力比を送信側・受信側の各送信アンテナのXPDの調整に用いることで、各伝搬路の相関性を効率的に抑制すると共に、偏波を用いることにより発生する受信ダイバーシティ効果の減少を抑制し、MIMO−OFDM伝送特性の改善を行うことができる」と記載されている(段落0022参照)。
特開2012−49740号公報
特許文献1に開示された技術によれば、複数の無線伝搬路の相関性をある程度は抑制できる。しかし、送信機および受信機が複数の伝搬路を一括して用いるため、複数の無線伝搬路の相関性を抑制できる能力には限度があり、適切な通信ができない場合があった。
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、適切な通信が実現できる送信機および受信機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明の送信機は、情報信号を変調し偏波面が回転する第1の電波を発生させる第1の送信部と、前記情報信号を変調し偏波面が固定である第2の電波を発生させる第2の送信部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、送信機と受信機の間で適切な通信を実現できる。
本発明の第1実施形態による無線通信システムのブロック図である。 本発明の第2実施形態による無線通信システムのブロック図である。 本発明の第3実施形態による無線通信システムのブロック図である。 本発明の第4実施形態による無線通信システムのブロック図である。 本発明の第5実施形態における送信機のブロック図である。 本発明の第6実施形態における受信機のブロック図である。 本発明の第7実施形態による無線通信システムのブロック図である。 本発明の第8実施形態による無線通信システムのブロック図である。 本発明の第9実施形態による無線通信システムのブロック図である。 本発明の第10実施形態における送受信機のブロック図(1/2)である。 本発明の第10実施形態における送受信機のブロック図(2/2)である。 本発明の第11実施形態による昇降機システムの模式図である。 本発明の第12実施形態による変電所システムの模式図である。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態による無線通信システムのブロック図である。
本実施形態による無線通信システムは、送信機201と、受信機301とを有している。
〈送信機201〉
送信機201は、空間的に直交する送信アンテナ1,2を有している。例えば、送信アンテナ1の偏波面が垂直(V)であるとすると、送信アンテナ2の偏波面は水平(H)になる。また、送信機201は、情報信号発生器4と、送信部2011(第1の送信部)と、送信部2012(第2の送信部)と、を有している。情報信号発生器4は、受信機301に伝送しようとする角周波数ωIの情報信号を出力する。送信部2011,2012は、該情報信号を変調して無線周波数帯の送信信号を生成し、生成した送信信号を送信アンテナ1,2に供給する。
送信部2011において、直交符号生成回路(図中ではOCGと記す。以下同)5は、拡散符号である直交符号#1(第1の直交符号)を出力し、乗算器7(第1の重畳回路)は直交符号#1と情報信号とを乗算し、情報信号を直交符号#1で拡散する。ここで、以下の説明で用いられる「回転偏波」という語について説明しておく。電磁波の偏波には、直線偏波と円偏波とが知られている。電界の振動の向きと電磁波の伝搬方向を含む面を偏波面と呼び、直線偏波は偏波面が一定であるものをいう。また、円偏波は、偏波面が回転するものをいう。「回転偏波」は円偏波の一種であるが、偏波面の回転周波数が、電磁波の搬送波の周波数よりも低いものを指している。
回転偏波における偏波面の回転角周波数をωp(回転周波数、但し、ωp>ωI)、時刻をtとしたとき、偏波回転周波数余弦発振器11(偏波面回転用発振器)はcosωptを出力し、偏波回転周波数正弦発振器12(偏波面回転用発振器)はsinωptを出力する。乗算器13は乗算器7の出力信号とcosωptとを乗算し、乗算器14は乗算器7の出力信号とsinωptとを乗算する。搬送周波数余弦発振器19(搬送用発振器)は、搬送波角周波数をωc(搬送周波数、但し、ωc>ωp)としたとき、cosωctを出力する。
乗算器17は、乗算器13の出力信号とcosωctとを乗算し、乗算結果を送信アンテナ1に供給する。また、乗算器18は、乗算器14の出力信号とcosωctとを乗算し、乗算結果を送信アンテナ2に供給する。送信部2011から送信アンテナ1,2を介して送信される電磁波は、回転角周波数ωpを有する回転偏波の電磁波になり、直交符号#1で拡散された情報信号を伝搬する。
また、送信部2012において、直交符号生成回路6は、拡散符号である直交符号#2(第2の直交符号)を出力し、乗算器8(第2の重畳回路)は、直交符号#2と情報信号とを乗算する。なお、直交符号#2は、上述した直交符号#1に対して相互に直交する符号である。搬送周波数余弦発振器21はcos(ωc−ωp)tを出力し、搬送周波数余弦発振器22はcos(ωc+ωp)tを出力する。
乗算器23は、乗算器8の出力信号とcos(ωc−ωp)tとを乗算する。この乗算結果は、搬送角周波数がωc−ωpである送信信号として送信アンテナ1に供給される。また、乗算器24は、乗算器8の出力信号とcos(ωc+ωp)tとを乗算する。この乗算結果は、搬送角周波数がωc+ωpである送信信号として送信アンテナ2に供給される。送信部2012から送信アンテナ1,2を介して送信される電磁波は、何れも偏波面が固定である直線偏波の電磁波であり、直交符号#2で拡散された情報信号を伝搬する。
〈受信機301〉
受信機301は、送信機201から送信された電磁波を受信するために、空間的に直交する受信アンテナ61,62を有している。例えば、受信アンテナ61の偏波面が垂直(V)であるとすると、受信アンテナ62の偏波面は水平(H)になる。乗算器73(第1の受信部)は、受信アンテナ61の受信信号と、搬送周波数余弦発振器72から出力されたcosωctとを乗算する。乗算器74(第1の逆拡散部)は、直交符号生成回路71(第1の逆拡散部)から出力された直交符号#1と、乗算器73の出力信号とを乗算する。
乗算器73においては、搬送波角周波数がωcである電磁波が復調され、復調結果は乗算器74において逆拡散される。ここで、搬送波角周波数がωcである電磁波は、送信部2011で生成され、送信アンテナ1,2を介して回転偏波した電磁波であった。この回転偏波した電磁波の偏波面が、受信アンテナ61の偏波面に対して直交するタイミングでは、受信アンテナ61は、この回転偏波した電磁波を受信できなくなり、乗算器73,74の出力信号はほぼ零値になる。また、このタイミングは、回転偏波の回転周期に同期して現れるため、「回転偏波の偏波面の角度」として表すことができる。以下、この角度を「非検出角θz」と呼ぶ。乗算器74の出力信号は、非検出角θzのタイミングを除けば、理想的には、元々送信機201内の情報信号発生器4が出力した情報信号に等しくなる。
また、搬送周波数余弦発振器82はcos(ωc−ωp)tを出力し、乗算器83(第2の受信部)は、cos(ωc−ωp)tと受信アンテナ61の受信信号とを乗算する。乗算器84(第2の逆拡散部)は、直交符号生成回路81(第2の逆拡散部)から出力された直交符号#2と、乗算器83の出力信号とを乗算する。これにより、受信アンテナ61にて受信された搬送角周波数ωc−ωpの受信信号は、乗算器83,84を介して復調、逆拡散される。
また、搬送周波数余弦発振器86はcos(ωc+ωp)tを出力し、乗算器87(第2の受信部)は、cos(ωc+ωp)tと受信アンテナ62の受信信号とを乗算する。乗算器88(第2の逆拡散部)は、直交符号生成回路81から出力された直交符号#2と、乗算器87の出力信号とを乗算する。これにより、受信アンテナ62にて受信された搬送角周波数ωc+ωpの受信信号は、乗算器87,88を介して復調、逆拡散される。
加算器64は、乗算器84,88から出力された信号を合成する。従って、合成された信号は、理想的には、元々送信機201内の情報信号発生器4が出力した情報信号に等しくなる。このように、偏波面が固定である搬送角周波数ωc+ωpの電磁波および搬送角周波数ωc−ωpの電磁波は、同一の情報信号を異なる搬送角周波数および異なる偏波面で伝搬するものである。従って、これらの電磁波を個別に復調、逆拡散した後に合成することにより、加算器64は、情報信号をほぼ一定の強度で出力し続けることができる。
減算器65は、加算器64の出力信号から、乗算器74の出力信号を減算し、減算結果を出力する。上述したように、非検出角θzを除けば、乗算器74の出力信号は、理想的には、元々の情報信号である。従って、非検出角θzを除けば、理想的には、減算器65の出力信号は零値になる。一方、非検出角θzにおいては、乗算器74の出力信号は、ほぼ零値になるため、理想的には、減算器65から、非検出角θzにおける元々の情報信号が出力される。
ベースバンド部(図中ではBB Blockと記す。以下同)66は、非検出角θzにおいて減算器65から情報信号を受信すると、該情報信号に基づいた処理を行う。ところで、非検出角θzは一つのみではなく、複数の無線伝搬路が存在する場合には、複数の非検出角θzが発生する。これら非検出角をθz1,θz2,…,θznとする。減算器65は、これら非検出角θz1,θz2,…,θzn毎に、情報信号を出力することになる。この場合、ベースバンド部66は、これら非検出角θz1,θz2,…,θznに応じて情報信号を分離し、何れか特定の非検出角θzm(但し、1≦m≦n)における情報信号に基づいた処理を行う。
〈第1実施形態の動作〉
送信機201から送信された電磁波は、受信機301に到達するまでに様々な電波散乱体で反射される。ここで、電波散乱体の表面がスネルの反射則を満足するのであれば、電磁波は、電波散乱体の表面で反射する際に、該電波散乱体の表面の法線ベクトルと電磁波の該表面への入射ベクトルに固有な偏波ベクトルのシフトを受ける。そして、偏波ベクトルのシフトを受けた複数の無線伝搬路を経由して、電磁波は受信機301に到達する。
各無線伝搬路は、一般には、異なる固有の偏波シフトを受けている。そして、本実施形態における受信機301は、特定の偏波の電磁波(すなわち特定の非検出角θzmを有する電磁波)で伝送される信号のみを抽出できる。そのことは、特定の無線伝搬路を経て受信機301に到達した情報信号のみを捕えることと等価である。
以上のように本実施形態によれば、複数の無線伝搬路を介して伝搬された情報信号を、非検出角θz1,θz2,…,θznに応じて時間軸上で分離し、特定の非検出角θzmにおける情報信号のみを捕えることができる。すなわち、複数の無線伝搬路のうち特定の無線伝搬路を選択して情報信号を伝送することができる。これにより、複数の無線伝搬路の相関性を抑制し、人為的あるいは自然的な無線伝搬路の障害および妨害に対して強い耐性を持つことができ、適切な通信を実現できる。
[第2実施形態]
図2は、本発明の第2実施形態による無線通信システムのブロック図である。なお、図2において図1の各部に対応する部分には同一の符号を付し、その説明を省略することがある。
本実施形態による無線通信システムは、送信機201と、受信機302とを有している。ここで、送信機201の構成は第1実施形態のもの(図1参照)と同様であるため、受信機302の構成について詳述する。
受信機302は、空間的に互いに直交する3つの受信アンテナ61,62,63を有しており、これらの3系統の受信信号は、偏波回転回路60に供給される。偏波回転回路60は、受信した3系統の受信信号を、空間的に直交する2系統の疑似受信信号(V',H')に変換し出力する。
すなわち、偏波回転回路60は、受信アンテナ61,62,63からの3系統の受信信号に対して角度重み付けを行い、2系統の疑似受信信号(V',H')に変換する。角度重みは、たとえばオイラー角であり、空間的に相互に直交する受信アンテナ61,62,63によって三次元空間に仮想的に二つの直線偏波アンテナを形成するような角度重みである。すなわち、偏波回転回路60は、受信機302が任意の方向の空間的に直交する二つのアンテナを仮想的に形成するように動作する。
偏波回転回路60から出力された疑似受信信号(V',H')は乗算器73,83に供給され、疑似受信信号(H')は乗算器87に供給される。受信機302において、乗算器73,83,87から減算器65に至るまでの構成は、第1実施形態のもの(図1参照)と同様である。また、ベースバンド部66は、第1実施形態のものと同様に、非検出角θz1,θz2,…,θznに応じて情報信号を分離し、何れか特定の非検出角θzm(但し、1≦m≦n)における情報信号に基づいた処理を行う。
さらに、ベースバンド部66は、減算器65から出力される情報信号のうち、特定の非検出角θzmにおける情報信号が良好な通信品質を示すように、偏波回転回路60の角度重みを制御する。複数の無線伝搬路を介して、受信機302に到来する複数の回転偏波の電磁波は合成される。合成された電磁波は、一つの伝搬方向を有し、回転偏波の周波数と同一の周波数で楕円回転をする電磁波になる。
偏波回転回路60にて仮想的に形成された二つのアンテナのうち一方のアンテナの方向がこの伝搬方向に一致すると、受信機302の回転偏波の受信強度は零値になる。一方、仮想的に形成された一方のアンテナの方向が該伝搬方向と直交するとき、受信機302の回転偏波の受信強度は最大になる。ベースバンド部66は、仮想的に形成された二つのアンテナからの受信信号の強度が可能な限り大きくなるように(理想的には最大になるように)角度重み付けを設定し、偏波回転回路60を動作させる。
以上のように、本実施形態の受信機302によれば、特定の無線伝搬路に対する受信感度を向上させることができるので、第1実施形態の受信機301よりも、復元された情報信号の品質を向上させることができる。
[第3実施形態]
図3は、本発明の第3実施形態による無線通信システムのブロック図である。なお、図3において図1,図2の各部に対応する部分には同一の符号を付し、その説明を省略することがある。
本実施形態による無線通信システムは、送信機203と、受信機303とを有している。また、送信機203は、情報信号発生器4から供給された情報信号を送信アンテナ1,2に供給する、2つの送信部2031,2032を有している。
〈送信機203〉
送信機203の送信部2031において、情報信号発生器4から出力された情報信号は、乗算器7にて直交符号#1で拡散される。搬送周波数正弦発振器31(第1の正弦発振器)は、sinω1tを出力し、搬送周波数正弦発振器32(第2の正弦発振器)は、sinω2tを出力する。ここで、角周波数ω1(搬送周波数、第1の周波数)および角周波数ω2(搬送周波数、第2の周波数)は、相互に近接した(例えば、ω1がω2の±10%以内の)搬送波の角周波数である。また、乗算器33は、乗算器7の出力信号とsinω1tとを乗算し、乗算器34は、乗算器7の出力信号とsinω2tとを乗算する。減算器35は、乗算器33の出力信号から乗算器34の出力信号を減算し、減算結果を送信アンテナ1に供給する。この結果、送信部2031によって送信アンテナ1から送信される電磁波は、二つの角周波数ω1,ω2の差の二分の一をビート角周波数とする正弦ビート波になる。
また、搬送周波数余弦発振器41(第1の余弦発振器)はcosω1tを出力し、搬送周波数余弦発振器42(第2の余弦発振器)はcosω2tを出力する。また、乗算器43は、乗算器7の出力信号とcosω1tとを乗算し、乗算器44は、乗算器7の出力信号とcosω2tとを乗算する。加算器45は、乗算器43,44の出力信号を加算し、加算結果を送信アンテナ2に供給する。この結果、送信部2031によって送信アンテナ2から送信される電磁波は、二つの角周波数ω1,ω2の差の二分の一をビート角周波数とする余弦ビート波になる。
送信部2031から送信アンテナ1,2を介して送信される電磁波が空間上で合成されると、上述したビート角周波数を偏波面の回転周波数とする回転偏波の電磁波が生成される。そして、この回転偏波の電磁波によって、直交符号#1で拡散された情報信号が送信されることになる。
また、送信部2032において、情報信号発生器4から出力された情報信号は、乗算器8にて直交符号#2で拡散される。乗算器46は、乗算器8の出力信号とcosω1tとを乗算し、乗算結果を送信アンテナ1に供給する。乗算器47は、乗算器8の出力信号とcosω2tとを乗算し、乗算結果を送信アンテナ2に供給する。送信部2032から送信アンテナ1,2を介して送信される電磁波は、何れも偏波面が固定である直線偏波の電磁波であり、直交符号#2で拡散された情報信号を伝搬する。
〈受信機303〉
受信機303は、第2実施形態の受信機302(図2参照)と同様に、空間的に互いに直交する3つの受信アンテナ61,62,63と、これら受信アンテナ61,62,63からの3系統の受信信号に対して角度重み付けを行い、空間的に直交する二つのアンテナを仮想的に形成し、2系統の疑似受信信号に変換する偏波回転回路60と、を有している。
乗算器103は、生成された一方の疑似受信信号(V')と、搬送周波数余弦発振器101が出力するcosω1tとを乗算する。また、乗算器104は、該一方の疑似受信信号(V')と、搬送周波数余弦発振器102が出力するcosω2tとを乗算する。加算器105は、乗算器103,104の乗算結果を加算する。乗算器74は、加算器105の出力信号と、直交符号生成回路71が出力する直交符号#1とを乗算する。これにより、直交符号#1で拡散された情報信号が復調され逆拡散される。
また、偏波回転回路60から出力される2系統の疑似受信信号は、乗算器106と乗算器107とに供給される。乗算器106は、一方の疑似受信信号(H')と、cosω1tとを乗算し、乗算器107は、他方の疑似受信信号(V')と、cosω2tとを乗算する。加算器108は、乗算器106,107の出力信号を加算し、乗算器84はこの加算結果と、直交符号生成回路81が出力する直交符号#2とを乗算する。これにより、直交符号#2で拡散された情報信号が復調され逆拡散される。
減算器65(復元部)は、乗算器74の出力信号から乗算器84の出力信号を減算する。これにより、第1,第2実施形態と同様に、減算器65は、非検出角θz1,θz2,…,θzn毎に、情報信号を出力する。また、ベースバンド部66の機能も第2実施形態のものと同様である。すなわち、ベースバンド部66は、非検出角θz1,θz2,…,θznに応じて情報信号を分離し、何れか特定の非検出角θzm(但し、1≦m≦n)における情報信号に基づいた処理を行う。さらに、ベースバンド部66は、減算器65から出力される、非検出角θzmにおける情報信号が良好な通信品質を示すように偏波回転回路60の角度重みを制御する。
本実施形態においては、第2実施形態(図2参照)で用いられていた角周波数ωc,ωpに代えて、相互に近接した角周波数ω1,ω2を用いるので、送信機203、受信機303に含まれる多くの要素をDSP(Digital Signal Processor,デジタル信号処理装置)等によって実現しやすくなる。これにより、送信機203、受信機303を小型化でき、かつ回路要素の経年変化および温度変化を抑制できるので、装置の高信頼化および高寿命化を実現することができる。
[第4実施形態]
図4は、本発明の第4実施形態による無線通信システムのブロック図である。なお、図4において図1〜図3の各部に対応する部分には同一の符号を付し、その説明を省略することがある。
本実施形態による無線通信システムは、送信機204と、受信機304とを有している。また、送信機204は、情報信号発生器4から供給された情報信号を送信アンテナ1,2に供給する、2つの送信部2011,2042を有している。
〈送信機204〉
まず、送信部2011は、第1実施形態(図1参照)のものと同様である。すなわち、送信部2011は、情報信号を直交符号#1で拡散し、搬送波角周波数がωcであって回転角周波数ωpを有する回転偏波の電磁波を、送信アンテナ1,2を介して出力する。また、送信部2042において、情報信号発生器4から出力された情報信号は、乗算器8にて直交符号#2で拡散される。
搬送周波数余弦発振器121はcosωctを出力し、搬送周波数正弦発振器122はsinωctを出力する。乗算器23は、乗算器8の出力信号とcosωctとを乗算する。乗算器24は、乗算器8の出力信号とsinωctとを乗算する。乗算器23,24の出力信号は、それぞれ送信アンテナ1,2に供給される。これにより、送信部2042は、余弦波cosωctと、正弦波sinωctとを用い、送信アンテナ1,2を介して、時間的に直交する電磁波を送信することになる。これらの電磁波は、何れも偏波面が固定である直線偏波の電磁波であり、直交符号#2で拡散された情報信号を伝搬する。
〈受信機304〉
また、受信機304の構成は、第2実施形態の受信機302(図2参照)と比較すると、搬送周波数余弦発振器82に代えて搬送周波数余弦発振器182が設けられ、搬送周波数余弦発振器86に代えて搬送周波数正弦発振器186が設けられている。搬送周波数余弦発振器182はcosωctを出力し、搬送周波数正弦発振器186はsinωctを出力する。上述した点を除けば、受信機304の構成は受信機302のものと同様である。
本実施形態においては、偏波面が固定であり、時間的に直交する2系統の電磁波によって、送信機204から受信機304に同一の情報信号が伝送される。そして、これら2系統の電磁波を個別に復調、逆拡散した後、乗算器84,88および加算器64を介して情報信号を合成することにより、加算器64は、情報信号をほぼ一定の強度で出力し続けることができる。
乗算器74は、第1,第2実施形態の場合と同様に、非検出角θz1,θz2,…,θznにて零値になる情報信号を出力する。従って、減算器65は、これら非検出角θz1,θz2,…,θzn毎に、情報信号を出力する。ベースバンド部66は、何れか特定の非検出角θzmにおける情報信号に基づいた処理を行うとともに、非検出角θzmにおける情報信号が良好な通信品質を示すように偏波回転回路60の角度重みを制御する。
本実施形態によれば、使用する搬送波周波数の数を第1〜第3実施形態と比較して少なくできるので、送信機204の各部の非線形性によって引き起こされるスプリアス信号の量を低減でき、無線通信品質を向上させることができる。
[第5実施形態]
図5は、本発明の第5実施形態による無線通信システムのブロック図である。なお、図5において図1〜図4の各部に対応する部分には同一の符号を付し、その説明を省略することがある。本実施形態による無線通信システムは、送信機205と、受信機(図示せず)とを有している。なお、受信機は、第1,第2実施形態における受信機301,302(図1,図2参照)のうち何れかを適用するとよい。
送信機205は、送信部2011,2012と、送信アンテナ1,2と、情報信号発生器4とを有する点で第1実施形態の送信機201(図1参照)と同様である。さらに、送信機205は、同期信号生成回路(図中ではSCGと記す)9と、信号切替回路27とを有している。同期信号生成回路9は、所定の同期信号を出力する。信号切替回路27は、一定期間毎、または不定期間毎に、情報信号発生器4の出力する情報信号または同期信号生成回路9の出力する同期信号のうち一方を選択し、選択した信号を送信部2011,2012の双方に供給する。
同期信号生成回路9が生成する同期信号は強い相関特性を有し、受信機で同信号を再生することにより、送受信機間の同期を精度良く取ることができる。回転偏波は時刻と共に偏波が変化するため、送受信機間の同期が精度良く取れる場合は、受信機における偏波の識別度を向上させることができる。受信機に到来する複数の到来波は異なる伝播路を経て固有の偏波シフトを被っている。本実施形態によれば、受信機は複数の到来波の偏波による識別精度を向上でき、送受信機間の伝播路の識別精度を向上させることができる。従って、本実施形態によれば、外部者による無線伝搬路に対する改変に対する耐性を向上させるという効果を奏する。
[第6実施形態]
図6は、本発明の第6実施形態による無線通信システムのブロック図である。なお、図6において図1〜図5の各部に対応する部分には同一の符号を付し、その説明を省略することがある。本実施形態による無線通信システムは、送信機203(図3参照)と、受信機306とを有している。なお、送信機203は、図6においては図示を省略する。
受信機306は、空間的に互いに直交する3つの受信アンテナ61,62,63と、これら受信アンテナ61,62,63の受信信号をそれぞれ処理する3つの受信部3061,3062,3063と、を有している。受信部3061の内部において、余弦発振器141,151は、それぞれcosω1t,cosω2tを出力し、正弦発振器145,155は、それぞれsinω1t,sinω2tを出力する。直交符号生成回路142,146は、直交符号#1を出力し、直交符号生成回路152,156は、直交符号#2を出力する。
受信アンテナ61の受信信号は4分岐され、乗算器143,147,153,157において、それぞれcosω1t,sinω1t,cosω2t,sinω2tと乗算される。乗算器144,148は、それぞれ乗算器143,147の出力信号と、直交符号#1とを乗算し、情報信号を再生する。また、乗算器154,158は、それぞれ乗算器153,157の出力信号と、直交符号#2とを乗算し、該情報信号を再生する。このように、乗算器144,148,154,158から4系統の情報信号が生成され、これら情報信号は演算部50に供給される。
また、受信部3062は、余弦発振器241,251、正弦発振器245,255、乗算器243,244,247,248,253,254,257,258、直交符号#1を出力する直交符号生成回路242,246、および直交符号#2を出力する直交符号生成回路252,256を有している。これらは、上述した受信部3061における余弦発振器141,151、正弦発振器145,155、乗算器143,144,147,148,153,154,157,158、直交符号生成回路142,146、および直交符号生成回路152,156にそれぞれ対応する。従って、受信部3062は、受信アンテナ62の受信信号に対して、受信部3061と同様の処理を行い、4系統の情報信号を演算部50に供給する。
また、受信部3063は、余弦発振器341,351、正弦発振器345,355、乗算器343,344,347,348,353,354,357,358、直交符号#1を出力する直交符号生成回路342,346、および直交符号#2を出力する直交符号生成回路352,356を有している。これらは、上述した受信部3061における各構成要素に対応しており、受信部3063は、受信アンテナ63の受信信号に対して、受信部3061と同様の処理を行い、4系統の情報信号を演算部50に供給する。
演算部50は、12(4×3)系統の情報信号に対し、重みづけを付与して加算、減算等の処理を行い、その結果をベースバンド部66に供給する。より具体的には、演算部50は、第3実施形態(図3)における受信機303内の偏波回転回路60、減算器65等の機能を担う。これにより、演算部50は、第3実施形態の減算器65と同様に、非検出角θz1,θz2,…,θzn毎に、情報信号を出力する。ベースバンド部66は、何れか特定の非検出角θzmにおける情報信号に基づいた処理を行うとともに、非検出角θzmにおける情報信号が良好な通信品質を示すように、演算部50の各種定数を制御する。
図6においては、余弦発振器141、直交符号生成回路142、および乗算器143,144の部分と、ほぼ同様に構成された部分が12個集まっている。これは、受信機306を、DSPを用いて構成するならば、マイクロプログラムの所定のステップ範囲を12回ループさせれば、受信部3061,3062,3063を実現できることになる。以上のように、本実施形態によれば、DSPを用いて受信機306を構成した場合、マイクロプログラムのステップ数を低減することができるため、マイクロプログラム用のメモリ容量を低減することができ、設計工数も低減することができる。
[第7実施形態]
図7は、本発明の第7実施形態による無線通信システムのブロック図である。なお、図7において図1〜図6の各部に対応する部分には同一の符号を付し、その説明を省略することがある。
本実施形態による無線通信システムは、送信機207と、受信機307とを有している。
〈送信機207〉
送信機207は、情報信号発生器4と、BPSK変調回路28と、送信部2071,2072と、送信アンテナ1,2とを有している。送信機207において、情報信号発生器4から出力された情報信号は、BPSK変調回路28によって二値デジタル信号に変換される。送信部2071内の乗算器7は、直交符号#1と二値デジタル信号とを乗算し、乗算結果を出力する。この乗算結果は、乗算器13においてcosωptと乗算され、乗算器14においてsinωptと乗算される。なお、ωpは、第1実施形態のものと同様に、回転偏波の回転角周波数である。
クロック回路219は、搬送周波数fcのクロック信号を出力する。デルタシグマ回路217,218は、それぞれ乗算器13,14の出力信号を搬送周波数fcを周期としてサンプリングする。バンドパスフィルタ15,16は、デルタシグマ回路217,218の出力信号の中から搬送周波数fc付近の成分を抽出し(高調波成分を除去し)、送信アンテナ1,2に供給する。これにより、送信アンテナ1,2は、回転角周波数がωpであり、搬送周波数がfcである回転偏波の電磁波を送信する。
また、送信部2072において、乗算器8は、直交符号#2と二値デジタル信号とを乗算し、乗算結果を出力する。また、クロック回路221,222は、搬送周波数fc−fp,搬送周波数fc+fpのクロック信号を出力する。デルタシグマ回路223,224は、乗算器8の出力信号を、それぞれ搬送周波数fc−fp,搬送周波数fc+fpを周期としてサンプリングする。バンドパスフィルタ25,26は、デルタシグマ回路223,224の出力信号の中から、搬送周波数fc−fp付近,搬送周波数fc+fp付近の成分をそれぞれ抽出し(高調波成分を除去し)、送信アンテナ1,2に供給する。これにより、送信アンテナ1,2は、搬送周波数がfc−fpおよびfc+fpであり、偏波面が固定である直線偏波の電磁波であり、直交符号#2で拡散された情報信号を伝搬する。
〈受信機307〉
受信機307は、第2実施形態の受信機302(図2参照)と同様に、空間的に互いに直交する3つの受信アンテナ61,62,63と、これら受信アンテナ61,62,63からの3系統の受信信号に対して角度重み付けを行い、空間的に直交する二つのアンテナを仮想的に形成し、2系統の疑似受信信号に変換する偏波回転回路60と、を有している。
クロック回路272は搬送周波数fcのクロック信号を出力する。また、コンパレータ273は、該クロック信号と、疑似受信信号(V')とを比較し、比較結果を出力する。乗算器74は、コンパレータ273の出力信号と、直交符号生成回路71が出力する直交符号#1とを乗算する。これにより、直交符号#1で拡散された情報信号が復調され逆拡散される。より具体的には、第2実施形態の場合と同様に、非検出角θz1,θz2,…,θznにて零値になる情報信号を出力する。
また、クロック回路282,287は、それぞれ搬送周波数fc−fp,fc+fpのクロック信号を出力する。コンパレータ283は、搬送周波数fc−fpのクロック信号と、疑似受信信号(V')とを比較し、比較結果を出力する。コンパレータ286は、搬送周波数fc+fpのクロック信号と、疑似受信信号(H')とを比較し、比較結果を出力する。乗算器84,88は、コンパレータ283,286の出力信号と、直交符号生成回路81が出力する直交符号#2とをそれぞれ乗算し、乗算結果すなわち逆拡散された情報信号を出力する。
加算器64は、乗算器84,88から出力された情報信号を合成する。加算器64から出力される情報信号は、2系統の電磁波を個別に復調、逆拡散した後、合成したものであるから、その強度はほぼ一定になる。従って、減算器65は、第2実施形態(図2参照)のものと同様に、非検出角θz1,θz2,…,θzn毎に、情報信号を出力する。ベースバンド部66の機能も、第2実施形態のものと同様であり、特定の非検出角θzmにおける情報信号に基づいた処理を行うとともに、非検出角θzmにおける情報信号が良好な通信品質を示すように偏波回転回路60の角度重みを制御する。
[第8実施形態]
図8は、本発明の第8実施形態による無線通信システムのブロック図である。なお、図8において図1〜図7の各部に対応する部分には同一の符号を付し、その説明を省略することがある。
本実施形態による無線通信システムは、送信機208と、受信機308とを有している。
送信機208は、情報信号発生器4と、送信部2081,2082と、送信アンテナ1,2とを有している。送信部2081において、巡回符号生成回路(図中ではCCGと記す)37は、巡回符号#11を出力する。乗算器7は、巡回符号#11と情報信号とを乗算し、情報信号を拡散する。乗算器7よりも後段の構成は、第1実施形態における送信部2011(図1参照)と同様である。すなわち、送信部2081は、情報信号を巡回符号#11で拡散し、搬送波角周波数がωcであって回転角周波数ωpを有する回転偏波の電磁波を、送信アンテナ1,2を介して出力する。
また、送信部2082において、巡回符号生成回路38は、巡回符号#12を出力する。但し、巡回符号#11,#12は相互に直交する。乗算器8は、巡回符号#12と情報信号とを乗算し、情報信号を拡散する。乗算器8よりも後段の構成は、第1実施形態における送信部2012と同様である。すなわち、送信部2082は、搬送角周波数がωc−ωpおよびωc+ωpであって、偏波面が固定であって相互に直交する直線偏波の2系統の電磁波を送信アンテナ1,2を介して出力する。
受信機308は、第2実施形態の受信機302(図2参照)と同様に、空間的に互いに直交する3つの受信アンテナ61,62,63と、これら受信アンテナ61,62,63からの3系統の受信信号に対して角度重み付けを行い、空間的に直交する二つのアンテナを仮想的に形成し、2系統の疑似受信信号に変換する偏波回転回路60と、を有している。
乗算器73は、疑似受信信号(V')と、cosωctとを乗算する。すなわち、搬送波角周波数がωcである、回転偏波された電磁波が乗算器73において復調される。但し、複数の無線伝搬路に対応する非検出角θz1,θz2,…,θznにおいて、回転偏波された電磁波の受信強度は零になるため、そのタイミングでは乗算器73の出力信号は零になる。
また、乗算器83は、疑似受信信号(V')と、cos(ωc−ωp)tとを乗算する。すなわち、搬送角周波数がωc−ωpである、直線偏波された電磁波が乗算器83において復調される。また、乗算器87は、疑似受信信号(H')と、cos(ωc+ωp)tとを乗算する。すなわち、搬送角周波数がωc+ωpである、直線偏波された電磁波が乗算器87において復調される。
合成回路67は、乗算器83,87から出力された信号を合成する。合成回路67から出力される信号は、2系統の電磁波を個別に復調した後、合成したものであるから、その強度はほぼ一定になる。乗算器68は、乗算器73の出力信号と合成回路67の出力信号とを乗算する。巡回符号生成回路89は、巡回符号#12を出力する。乗算器69は、乗算器68の出力信号と巡回符号#12とを乗算し、ベースバンド部66に供給する。
非検出角θz1,θz2,…,θzn以外のタイミングにおいて、乗算器73は、巡回符号#11で拡散された情報信号を出力する。また、合成回路67は、巡回符号#12で拡散された情報信号を出力する。その際、乗算器68の出力信号は、巡回符号#11,#12の両者と直交する他の巡回符号(ここでは、巡回符号#13と呼ぶ)で情報信号を拡散した信号になるため、乗算器69において情報信号は復調されない。
一方、非検出角θz1,θz2,…,θznのタイミングにおいて、乗算器73は零値の信号を出力するため、乗算器68は、情報信号を巡回符号#12で拡散した信号を出力する。この信号は、乗算器69を介して復調されるため、非検出角θz1,θz2,…,θznにて、乗算器69から情報信号が出力される。ベースバンド部66は、何れか特定の非検出角θzmにおける情報信号に基づいた処理を行うとともに、非検出角θzmにおける情報信号が良好な通信品質を示すように偏波回転回路60の角度重みを制御する。
本実施形態によれば、符号生成回路の数(巡回符号生成回路37,38,89の合計3個)を、第2実施形態における符号生成回路の数(直交符号生成回路5,6,71,81の合計4個)よりも少なくすることができる。従って、無線通信システム特に受信機308におけるデジタル信号処理を低減することができ、装置の小型化および低消費電力化を実現できるという効果を奏する。
[第9実施形態]
図9は、本発明の第9実施形態による無線通信システムのブロック図である。なお、図9において図1〜図8の各部に対応する部分には同一の符号を付し、その説明を省略することがある。
本実施形態による無線通信システムは、送信機209と、受信機309とを有している。
送信機209は、情報信号発生器4と、送信部2011,2092と、送信アンテナ1,2とを有している。まず、送信部2011は、第1実施形態(図1参照)のものと同様である。すなわち、送信部2011は、情報信号を直交符号#1で拡散し、搬送波角周波数がωcであって回転角周波数ωpを有する回転偏波の電磁波を、送信アンテナ1,2を介して出力する。
また、送信部2092において、直交符号生成回路316,317は、相互に直交する直交符号#2,直交符号#3(第3の直交符号)を出力する。なお、直交符号#2,#3は、直交符号#1に対しても相互に直交する。また、搬送周波数余弦発振器29は、cosωctを出力する。乗算器318,319は、情報信号発生器4から出力された情報信号と、直交符号#2,#3とをそれぞれ乗算し、直交符号#2,#3で拡散された情報信号をそれぞれ出力する。
乗算器23,24は、それぞれ乗算器318,319の出力信号と、cosωctとを乗算し、乗算結果を送信アンテナ1,2にそれぞれ供給する。すなわち、送信部2092は、搬送角周波数がωcであって、偏波面が固定であって相互に直交する直線偏波の2系統の電磁波を送信アンテナ1,2を介して出力する。
受信機309は、第2実施形態の受信機302(図2参照)と同様に、空間的に互いに直交する3つの受信アンテナ61,62,63と、これら受信アンテナ61,62,63からの3系統の受信信号に対して角度重み付けを行い、空間的に直交する二つのアンテナを仮想的に形成し、2系統の疑似受信信号に変換する偏波回転回路60と、を有している。
搬送周波数余弦発振器72は、cosωctを出力し、乗算器73は、疑似受信信号(V')と、cosωctとを乗算する。また、乗算器74は、直交符号生成回路71から出力された直交符号#1と、乗算器73の出力信号とを乗算する。乗算器73においては、搬送波角周波数がωcである電磁波が復調され、復調結果は乗算器74において直交符号#1で逆拡散される。ここで、直交符号#1で拡散された電磁波は、送信部2011で生成され、送信アンテナ1,2を介して回転偏波した電磁波であった。従って、複数の無線伝搬路に対応する非検出角θz1,θz2,…,θznにおいては、直交符号#1で拡散され回転偏波された電磁波の受信強度は零になるため、そのタイミングでは、乗算器74の出力信号は零値になる。
また、乗算器384は、直交符号生成回路381から出力された直交符号#2と、乗算器73の出力信号とを乗算する。これにより、乗算器73の出力信号は、直交符号#2によって逆拡散される。また、搬送周波数余弦発振器86は、cosωctを出力し、乗算器87は、疑似受信信号(H')と、cosωctとを乗算する。また、乗算器388(第3の逆拡散部)は、直交符号生成回路385(第3の逆拡散部)から出力された直交符号#3と、乗算器87の出力信号とを乗算する。加算器64から出力される情報信号は、2系統の電磁波を個別に復調、逆拡散した後、合成したものであるから、その強度はほぼ一定になる。
従って、減算器65は、第2実施形態(図2参照)のものと同様に、非検出角θz1,θz2,…,θzn毎に、情報信号を出力する。ベースバンド部66の機能も、第2実施形態のものと同様であり、特定の非検出角θzmにおける情報信号に基づいた処理を行うとともに、非検出角θzmにおける情報信号が良好な通信品質を示すように偏波回転回路60の角度重みを制御する。
本実施形態によれば、送信機209に含まれる発振器の数を第1,第2実施形態の送信機201(図1参照)よりも少なくすることができる。図2においては、搬送周波数余弦発振器19,29は別体のものとして示しているが、両者の周波数は同一であるため、一台の発振器を適用できる。これにより、装置の小型化および低消費電力化を実現できるという効果を奏する。
[第10実施形態]
図10、図11は、本発明の第10実施形態による無線通信システムのブロック図である。なお、図10,図11において図1〜図9の各部に対応する部分には同一の符号を付し、その説明を省略することがある。
本実施形態による無線通信システムは、双方向通信を行う2台の送受信機を有している。但し、図10,図11には、そのうち一方の送受信機400のみを図示する。送受信機400と、図示せぬ相手側の送受信機とは同様に構成されているが、送信に用いられる拡散符号は異なっている。すなわち、送受信機400は、直交符号#1,#2を送信用の拡散符号として適用し、相手側の送受信機は、直交符号#3,#4を送信用の拡散符号として適用する。なお、直交符号#1〜#4は、相互に直交する。
図10において、送受信機400は、送信部401と、サーキュレータ77,78と、送受共用アンテナ111,112と、受信アンテナ63とを有している。送受共用アンテナ111,112と、受信アンテナ63とは、空間的に互いに直交する。送信部401は、第1実施形態の送信機201(図1参照)と同様に構成された送信部2011,2012と、情報信号発生器4とを有している。但し、本実施形態においては、送信部2011,2012から出力された送信信号は、サーキュレータ77,78に供給される。
サーキュレータ77,78は、入力された高周波信号を図上で時計回りに回転させる。従って、サーキュレータ77,78に供給された送信信号は、それぞれ送受共用アンテナ111,112を介して、相手側の送受信機(図示せず)に送信される。また、送受共用アンテナ111,112および受信アンテナ63は、相手側の送受信機から送信された電磁波を受信する。送受共用アンテナ111,112にて受信された電磁波は、サーキュレータ77,78を介して受信信号*1,*3として出力される。また、受信アンテナ63にて受信された電磁波は、そのまま受信信号*2として出力される。
また、送受信機400は、図11に示す受信部402を有しており、受信信号*1,*2,*3は、受信部402に供給される。受信部402は、第2実施形態の受信機302(図2参照)と同様に構成されている。但し、受信部402において、直交符号生成回路71,81は、図示せぬ相手側の送受信機の送信用の直交符号直交符号に合わせて、直交符号#3,#4を出力する。
第2実施形態の構成(図2参照)は、一方向通信を行うものであるため、双方向通信を行うためには、図2に示したものと同様の送信機201および受信機302が必要になる。この構成と比較すると、本実施形態の構成は、送受共用アンテナ111,112を送信部401および受信部402で共用できるため、アンテナの数を少なくすることができ、装置の小型化が可能となり、装置の製造コストを低減することができ、さらに装置の設置場所の自由度を拡大することができる。
[第11実施形態]
次に、図12は、本発明の第11実施形態による昇降機システム1100の模式図である。
本実施形態の昇降機システム1100は、建物1101と、建物1101内を昇降する昇降カゴ1111とを有している。建物1101の床面には、基地局無線機1103aと、アンテナ1102aとが配置されている。また、建物1101の天井面には、基地局無線機1103bと、アンテナ1102bとが配置されている。
また、昇降カゴ1111には、アンテナ1112a,1112bと、端末無線機1113と、これらを接続する高周波ケーブル1114と、が装着されている。基地局無線機1103a,1103b、端末無線機1113、およびアンテナ1102a,1102b,1112a,1112bは、例えば第10実施形態における送受信機400(図10、図11参照)と同様に構成されている。これにより、端末無線機1113は、基地局無線機1103a,1103bとの間で、直線偏波の電磁波と回転偏波の電磁波の双方を用いて、双方向に情報信号を送受信する。
本実施形態において、基地局無線機1103a,1103bと端末無線機1113とは、建物1101の内部を無線伝送媒体として通信する。従って、建物1101の内壁および昇降カゴ1111の外壁により、電磁波は多重反射を受け、多重波干渉環境が形成される。また、外部からの人為的な妨害により、電磁波の伝搬路が改変されることも起こり得る。本実施形態においては、上述した各実施形態と同様に、複数の無線伝搬路の相関性を抑制し、人為的あるいは自然的な無線伝搬路の障害および妨害に対して強い耐性を持つことができ、適切な通信を実現できる。これにより、ケーブル等の有線通信手段を削減することができ、同一の輸送能力をより小さい建物体積で実現でき、あるいは同一の建物体積で昇降カゴ1111の寸法を増大させることができ、輸送能力を向上させることができる。
[第12実施形態]
図13は、本発明の第12実施形態による変電設備監視システム1200の模式図である。
本実施形態の変電設備監視システム1200は、複数の変電設備1201と、複数の基地局装置1211と、を有している。但し、変電設備1201の数よりも、基地局装置1211の数が少ない。
各変電設備1201には、端末局無線機1203と、アンテナ1202とが配置されている。また、各基地局装置1211は、アンテナ1212と、基地局無線機1213とを有している。
基地局無線機1213、アンテナ1212、端末局無線機1203、アンテナ1202は、例えば第10実施形態における送受信機400(図10、図11参照)と同様に構成されている。これにより、各端末局無線機1203は、何れかの基地局無線機1213との間で、直線偏波の電磁波と回転偏波の電磁波の双方を用いて、双方向に情報信号を送受信する。
変電設備1201の寸法は数mのオーダーであり、基地局無線機1213、端末局無線機1203が使用する電磁波の周波数である数百MHzから数GHzに対応する波長に比べ圧倒的に大きい。従って、端末局無線機1203、基地局無線機1213が出力する電磁波は、複数の変電設備1201によって多重反射を受け、多重波干渉環境が形成される。
また、外部からの人為的な妨害により、電磁波の伝搬路が改変されることも起こり得る。本実施形態においては、上述した各実施形態と同様に、複数の無線伝搬路の相関性を抑制し、人為的あるいは自然的な無線伝搬路の障害および妨害に対して強い耐性を持つことができ、適切な通信を実現できる。また、ケーブル等の有線接続手段を用いる場合に問題となる高圧誘導電力の問題を解決でき、これらケーブルの敷設コストを削除できるので、変電設備1201の制御・監視システムを構築する際に安全性を向上させ、コストを削減することができる。
[変形例]
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。上述した実施形態は本発明を理解しやすく説明するために例示したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について削除し、若しくは他の構成の追加・置換をすることが可能である。上記実施形態に対して可能な変形は、例えば以下のようなものである。
(1)上記第1〜第10実施形態に示した各受信機、送信機、および送受信機等は、DSPで実現してもよく、ディスクリート回路で構成してもよい。また、ASIC(Application Specific Integrated Circuit;特定用途向けIC)、あるいはFPGA(field-programmable gate array)等を用いて実現してもよい。
(2)第1〜第10実施形態に示した各受信機、送信機、および送受信機等は、第11実施形態に示した昇降機システム1100および第12実施形態に示した変電設備監視システム1200以外の種々のシステムに適用してもよい。
1,2 送信アンテナ
4 情報信号発生器
5,6 直交符号生成回路
7 乗算器(第1の重畳回路)
8 乗算器(第2の重畳回路)
9 同期信号生成回路
11 偏波回転周波数余弦発振器(偏波面回転用発振器)
12 偏波回転周波数正弦発振器(偏波面回転用発振器)
19 搬送周波数余弦発振器(搬送用発振器)
27 信号切替回路
31 搬送周波数正弦発振器(第1の正弦発振器)
32 搬送周波数正弦発振器(第2の正弦発振器)
41 搬送周波数余弦発振器(第1の余弦発振器)
42 搬送周波数余弦発振器(第2の余弦発振器)
61,62,63 受信アンテナ
65 減算器(復元部)
71 直交符号生成回路(第1の逆拡散部)
73 乗算器(第1の受信部)
74 乗算器(第1の逆拡散部)
81 直交符号生成回路(第2の逆拡散部)
83,87 乗算器(第2の受信部)
84,88 乗算器(第2の逆拡散部)
201,203,204,205,207,208,209 送信機
301,302,303,304,306,307,308,309 受信機
385 直交符号生成回路(第3の逆拡散部)
388 乗算器(第3の逆拡散部)
2011,2031,2071,2081 送信部(第1の送信部)
2012,2032,2042,2072,2082,2092 送信部(第2の送信部)
ω1 角周波数(搬送周波数、第1の周波数)
ω2 角周波数(搬送周波数、第2の周波数)
ωc 搬送波角周波数(搬送周波数)
ωp 回転角周波数(回転周波数)
θz1,θz2,…,θzn 非検出角
ωI 角周波数
#1 直交符号(第1の直交符号)
#2 直交符号(第2の直交符号)
#3 直交符号(第3の直交符号)
V',H' 疑似受信信号

Claims (16)

  1. 情報信号を変調し偏波面が回転する第1の電波を発生させる第1の送信部と、
    前記情報信号を変調し偏波面が固定である第2の電波を発生させる第2の送信部と、
    を有することを特徴とする送信機。
  2. 前記第1の送信部は、拡散符号である第1の直交符号を前記第1の電波に重畳させる第1の重畳回路を有し、
    前記第2の送信部は、前記第1の直交符号に対して互いに直交する第2の直交符号を前記第2の電波に重畳させる第2の重畳回路を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の送信機。
  3. 前記第2の送信部は、前記第1の直交符号および前記第2の直交符号に対して互いに直交する第3の直交符号を前記第2の電波に重畳させる
    ことを特徴とする請求項2に記載の送信機。
  4. 偏波面が空間的に直交する複数の送信アンテナをさらに有し、
    前記第1の送信部は、複数の前記送信アンテナを介して前記第1の電波を発生させ、
    前記第2の送信部は、複数の前記送信アンテナを介して前記第2の電波を発生させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の送信機。
  5. 前記第1の送信部および前記第2の送信部は、前記第1の電波と前記第2の電波とを同一時刻に発生させる
    ことを特徴とする請求項4に記載の送信機。
  6. 前記第1の送信部は、複数の搬送周波数を用いて、前記搬送周波数によって定まる回転周波数で偏波面が回転する前記第1の電波を発生するものであり、
    前記第2の送信部は、複数の前記搬送周波数を用いて、前記第2の電波を発生するものである
    ことを特徴とする請求項5に記載の送信機。
  7. 前記第1の送信部は、
    前記第1の電波の偏波面の回転周波数に対応する偏波面回転用発振器と、
    前記第1の電波の搬送周波数に対応する搬送用発振器と、
    を有し、前記第1の電波は、前記搬送周波数と前記回転周波数との和、および前記搬送周波数と前記回転周波数との差の成分を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の送信機。
  8. 前記第1の送信部は、第1の周波数の正弦波を発生する第1の正弦発振器と、前記第1の周波数の余弦波を発生する第1の余弦発振器と、第2の周波数の正弦波を発生する第2の正弦発振器と、前記第2の周波数の余弦波を発生する第2の余弦発振器と、を有し、
    前記第1の電波の偏波面は、前記第1および第2の周波数の差の半分の回転周波数で回転し、
    前記第2の電波は、搬送周波数が前記第1の周波数である成分と、搬送周波数が前記第2の周波数である成分とを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の送信機。
  9. 前記情報信号を出力する情報信号発生器と、
    同期信号を生成する同期信号生成回路と、
    前記情報信号または前記同期信号のうち一方を選択し、前記第1の送信部および前記第2の送信部に供給する信号切替回路と、
    をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の送信機。
  10. 情報信号を変調し偏波面が回転する第1の電波を復調する第1の受信部と、
    前記情報信号を変調し偏波面が固定である第2の電波を復調する第2の受信部と、
    を有し、前記第1および第2の受信部の受信結果に基づいて前記情報信号を復元する
    ことを特徴とする受信機。
  11. 前記第1の電波は、拡散符号である第1の直交符号で前記情報信号を拡散された成分を含むものであり、前記第2の電波は、前記第1の直交符号に対して互いに直交する拡散符号である第2の直交符号で前記情報信号拡散された成分を含むものであり、
    前記第1の受信部の復調結果を前記第1の直交符号で逆拡散する第1の逆拡散部と、
    前記第2の受信部の復調結果を前記第2の直交符号で逆拡散する第2の逆拡散部と、
    をさらに有することを特徴とする請求項10に記載の受信機。
  12. 前記第2の電波は、前記第1の直交符号および前記第2の直交符号に対して互いに直交する拡散符号である第3の直交符号で前記情報信号を拡散させた成分を含むものであり、
    前記第2の受信部の復調結果を前記第3の直交符号で逆拡散する第3の逆拡散部
    をさらに有することを特徴とする請求項11に記載の受信機。
  13. 偏波面が空間的に直交する複数の受信アンテナをさらに有し、
    前記第1の受信部は、複数の前記受信アンテナのうち一方を介して前記第1の電波を受信するものであり、
    前記第2の受信部は、複数の前記受信アンテナの双方を介して前記第2の電波を受信するものである
    ことを特徴とする請求項10に記載の受信機。
  14. 前記第1の受信部および前記第2の受信部は、前記第1の電波と前記第2の電波とを同一時刻に受信する
    ことを特徴とする請求項13に記載の受信機。
  15. 前記第1の逆拡散部の出力信号と、前記第2の逆拡散部の出力信号との差分に基づいて、前記情報信号を復元する復元部
    をさらに有することを特徴とする請求項11に記載の受信機。
  16. 偏波面が空間的に直交する三以上の受信アンテナと、
    三以上の前記受信アンテナの受信信号に重みづけを施し二系統の疑似受信信号を出力する偏波回転回路と、
    をさらに有し、
    前記第1の受信部は、二系統の前記疑似受信信号のうち一方を前記第1の電波として受信するものであり、
    前記第2の受信部は、二系統の前記疑似受信信号の双方を前記第2の電波として受信するものである
    ことを特徴とする請求項10に記載の受信機。
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