JPWO2017195739A1 - 構造体および配線基板 - Google Patents

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Abstract

本発明の目的は、既存のEBG構造を多層基板に適用すると、所定の周波数帯域の電磁ノイズの伝搬を抑制できない点を解決することである。そのために本発明の構造体は、電源プレーンである第1の導体プレーンと、GNDプレーンであり、前記第1の導体プレーンと対向する第2の導体プレーンと、GNDプレーンであり、前記第1の導体プレーンまたは前記第2の導体プレーンと対向する第3の導体プレーンと、前記第2の導体プレーンおよび前記第3の導体プレーンの少なくとも一方と対向する第1の平面導体と、前記第1の平面導体と前記第1の導体プレーンとを接続し、前記第2の導体プレーンおよび前記第3の導体プレーンと絶縁される第1の導体ビアと、前記第2の導体プレーンと前記第3の導体プレーンとを接続し、前記第1の導体プレーンおよび前記第1の平面導体と絶縁される第2の導体ビアと、を備える。

Description

本発明は、構造体および配線基板に関し、特に電磁ノイズを抑制する構造体および配線基板に関する。
複数の導体プレーンが存在する電子機器において、導体プレーンが導波路となり電磁波が伝搬する。電磁波は、デジタル回路のスイッチング時に回路に流れ込む電流によって磁場が誘起されることや、スイッチング時に生じる電圧変動により電場が誘起されることで発生する。こうして発生する電磁波は、導体プレーンより構成される平行平板線路を伝搬する電磁ノイズとなり、他の回路の動作を不安定にしたり、機器の無線性能を劣化させたりするなどの問題をもたらす。このため、電磁ノイズを抑える技術を確立することができれば、回路の安定性や機器の無線性能を向上させることができる。
高周波数帯(例えば、ワイヤレスLAN(Local Area Network)で使用されている2.4GHz帯、5.2GHz帯および5.6GHz帯、および、LTE(Long Term Evolution)で使用されている1.8GHz帯、2.6GHz帯および3.5GHz帯など)の電磁ノイズを抑制する本発明の関連技術が、特許文献1乃至4に記載されている。特許文献1乃至4に記載の構造体は、EBG(Electromagnetic Band Gap:電磁バンドギャップ)特性を有する構造(以下、EBG構造と記載する)を備える。EBG特性とは、特定周波数帯において電磁波の伝搬モードが存在せず、その周波数帯において伝搬を禁止するバンドギャップを持つ分散特性をいう。特許文献1乃至4に記載の構造体は、平行平板線路である電源プレーン−GND(Ground)プレーン間に生じる電磁ノイズの伝搬を抑制することができる。EBG構造は、EBG特性をGHz帯で発現するよう設計することにより、GHz帯という高周波数帯域の電磁ノイズを抑制することができる。特許文献2は、関連技術の構造体が電源プレーンおよびGNDプレーンのペアを複数備える多層基板にも適用され得ることを開示している。
米国特許第7215007号明細書 特許第4862163号公報 特開2010−199881号公報 特開2010−10183号公報 再公表特許第2009/145237号明細書
しかし、実際に電源プレーンおよびGNDプレーンのペアを複数備える多層基板において既存のEBG構造を用いると、EBG構造を有しているにもかかわらず、所定の周波数(すなわち特性周波数)でEBG特性が得られなくなる。つまり、既存のEBG構造を使用した多層基板は、所定の周波数帯域の電磁ノイズを抑制することができなくなる。多層基板において所定の周波数帯域の電磁ノイズを抑制するためには、EBG構造を再設計する必要がある。しかし、多層基板内を伝搬する電磁ノイズは複数の伝搬パスを持つため、EBG構造の設計変更は容易ではない。
本発明の目的は、電源プレーンおよびGNDプレーンのペアを複数備える多層基板に既存のEBG構造を適用した場合、既存のEBG構造を設計変更することなく、所定の周波数帯域の電磁ノイズの伝搬を抑制できる構造体および配線基板を提供することにある。
本発明における構造体は、電源プレーンである第1の導体プレーンと、GNDプレーンであり、前記第1の導体プレーンと対向する第2の導体プレーンと、GNDプレーンであり、前記第1の導体プレーンまたは前記第2の導体プレーンと対向する第3の導体プレーンと、前記第2の導体プレーンおよび前記第3の導体プレーンの少なくとも一方と対向する第1の平面導体と、前記第1の平面導体と前記第1の導体プレーンとを接続し、前記第2の導体プレーンおよび前記第3の導体プレーンと絶縁される第1の導体ビアと、前記第2の導体プレーンと前記第3の導体プレーンとを接続し、前記第1の導体プレーンおよび前記第1の平面導体と絶縁される第2の導体ビアと、を備える。
本発明における配線基板は、電源プレーンである第1の導体プレーンと、GNDプレーンであり、前記第1の導体プレーンと対向する第2の導体プレーンと、GNDプレーンであり、前記第1の導体プレーンまたは前記第2の導体プレーンと対向する第3の導体プレーンと、前記第2の導体プレーンおよび前記第3の導体プレーンの少なくとも一方と対向する第1の平面導体と、前記第1の平面導体と前記第1の導体プレーンとを接続し、前記第2の導体プレーンおよび前記第3の導体プレーンと絶縁される第1の導体ビアと、前記第2の導体プレーンと前記第3の導体プレーンとを接続し、前記第1の導体プレーンおよび前記第1の平面導体と絶縁される第2の導体ビアと、を備える。
本発明における効果は、電源プレーンおよびGNDプレーンのペアを複数備える多層基板に既存のEBG構造を適用した場合において、既存のEBG構造を設計変更することなく、所定の周波数帯域の電磁ノイズの伝搬を抑制できる点である。
図1は、本発明の第1の実施の形態における構造体1の構成を示す斜視図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態における構造体1の構成を示す断面図である。 図3は、本発明の第1の実施の形態における構造体1の構成を示す断面図である。 図4は、本発明の第1の実施の形態における配線基板10の構成を示す構成図である。 図5は、本発明の第1の実施の形態における配線基板10の変形例の構成を示す上面図である。 図6は、本発明の第1の実施の形態の第1の変形例における構造体2の構成を示す斜視図である。 図7は、本発明の第1の実施の形態の第1の変形例における構造体2の構成を示す断面図である。 図8は、本発明の第1の実施の形態の第1の変形例における構造体2の構成を示す断面図である。 図9は、本発明の第1の実施の形態の第2の変形例における構造体2の構成を示す斜視図である。 図10は、本発明の第2の実施の形態における配線基板20の構成を示す上面図である。 図11は、本発明の第3の実施の形態における構造体3の構成を示す斜視図である。 図12は、本発明の第3の実施の形態における構造体3の構成を示す断面図である。 図13は、本発明の第3の実施の形態における構造体3の構成を示す断面図である。 図14は、本発明の第4の実施の形態における配線基板30の構成を示す上面図である。
本発明の技術分野では、導体プレーンによって構成される平行平板線路を伝搬する電磁ノイズを抑制するための手法として、デカップリングキャパシタを導体プレーン間に挿入する手法等が検討されてきた。デカップリングキャパシタを用いた手法は、数百MHz程度までの周波数への適用に限られる。つまり、近年の無線通信で用いられているような高周波数帯には適用されることができない。
以下、本発明を実施するための形態が、図面を参照して詳細に説明される。なお、各図面及び明細書記載の各実施の形態において、同様の機能を備える構成要素には同様の符号が与えられている。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態における構造体1の構成を示す斜視図である。構造体1は、K層11、L層12、M層13およびN層14を少なくとも有する配線基板10(図4参照)に形成される、導電性の各種構成要素によって構成される。K層11、L層12、M層13およびN層14は、互いに略平行かつ異なる層に構成され、この順に積層されている。
図1を参照すると、本発明の第1の実施の形態における構造体1は、第1の導体プレーン101と、第2の導体プレーン102と、第3の導体プレーン103と、第1の平面導体104と、第1の導体ビア105と、第2の導体ビア106と、を備える。第1の導体プレーン101、第2の導体プレーン102、第3の導体プレーン103および第1の平面導体104の各々は、配線基板10のK層11、L層12、M層13およびN層14のいずれか1層に形成される。本実施の形態において、K層11には第2の導体プレーン102、L層12には第1の平面導体104、M層13には第1の導体プレーン101、N層14には第3の導体プレーン103がそれぞれ形成されている。ただし第1の導体プレーン101、第2の導体プレーン102、第3の導体プレーン103および第1の平面導体104の位置関係は、これに限定されない。
第1の実施の形態における構造体1は、第1の導体プレーン101と第2の導体プレーン102との間および第1の導体プレーン101と第3の導体プレーン103との間に発生する電磁ノイズの伝搬を、後述するEBG構造と第2の導体ビア106とによって抑制することができる。
EBG構造は、第1の導体プレーン101、第2の導体プレーン102、第1の平面導体104および第1の導体ビア105で構成される。EBG構造は、電源プレーンである第1の導体プレーン101とGNDプレーンである第2の導体プレーン102とで構成される平行平板線路間に生じる電磁ノイズの伝搬を抑制することができる。
第1の実施の形態における構造体1は、第2の導体ビア106を備えることで、既存のEBG構造を多層基板に適用させた場合(すなわち、既存のEBG構造にさらにGNDプレーンである第3の導体プレーン103を備えた場合)において、既存のEBG構造を設計変更することなく、所定の周波数帯域の電磁ノイズの伝搬を抑制することができる。
以下、第1の実施の形態における構造体1が備える各構成要素が説明される。
第1の導体プレーン101、第2の導体プレーン102および第3の導体プレーン103は、それぞれ図1に示す座標系のxy平面に平行な面に延在し、互いに対向する平板である。すなわち、第1の導体プレーン101、第2の導体プレーン102および第3の導体プレーン103は、互いに異なる層に形成される。第1の導体プレーン101は、一方の面(図1に示す座標系のz軸正方向)で第2の導体プレーン102と対向し、他方の面(図1に示す座標系のz軸負方向)で第3の導体プレーン103と対向している。実際の電子機器において、第1の導体プレーン101は電源プレーン、第2の導体プレーンおよび第3の導体プレーンはGNDプレーンであることが想定される。
第1の平面導体104は、図1に示す座標系のxy平面に平行な面かつ第1の導体プレーン101、第2の導体プレーン102および第3の導体プレーン103が形成される層とは異なる層に形成される平板である。第1の平面導体104は、第2の導体プレーン102または第3の導体プレーン103のいずれか一方と対向する。第1の平面導体104と対向する第2の導体プレーン102または第3の導体プレーン103のいずれか一方との間に、他の導体は存在しないことが望ましいが、他の導体が存在していてもよい。
本実施の形態および他の実施の形態において、第1の平面導体104は、第2の導体プレーン102と他の導体を介さずに対向する。
第1の導体ビア105は、図1に示す座標系のz軸方向に延伸し、第1の導体プレーン101、第2の導体プレーン102、第3の導体プレーン103および第1の平面導体104を貫通する。第1の導体ビア105は、第1の導体プレーン101と第1の平面導体104とを直流的に接続する。第1の導体ビア105は、第2の導体プレーン102および第3の導体プレーン103に形成されたクリアランスによって、第2の導体プレーン102および第3の導体プレーン103と絶縁される。つまり、第1の導体ビア105は、第2の導体プレーン102および第3の導体プレーン103に形成されたクリアランス内を貫通する。ここで、クリアランスとは、開口を意味する。
本実施の形態において、第2の導体プレーン102に形成されたクリアランスと第1の平面導体104とは、他の導体を介さずに対向している。第3の導体プレーン103に形成されたクリアランスと第1の導体プレーン101とは、他の導体を介さずに対向している。図1において、第2の導体プレーン102および第3の導体プレーン103に形成されるクリアランスは円形とした。しかし、第1の導体ビア105を通過させることができる限り、第2の導体プレーン102および第3の導体プレーン103に形成されるクリアランスの形状は特に限定されない。
第2の導体ビア106は、図1に示す座標系のz軸方向に延伸し、第1の導体プレーン101、第2の導体プレーン102、第3の導体プレーン103および第1の平面導体104を貫通する。第2の導体ビア106は、第2の導体プレーン102と第3の導体プレーン103とを直流的に接続する。第2の導体ビア106は、第1の導体プレーン101および第1の平面導体104に形成されたクリアランスによって、第1の導体プレーン101および第1の平面導体104と絶縁される。つまり、第2の導体ビア106は、第1の導体プレーン101および第1の平面導体104に形成されたクリアランス内を貫通する。
本実施の形態において、第1の導体プレーン101に形成されたクリアランスと第3の導体プレーン103とは、他の導体を介さずに対向している。第1の平面導体104に形成されたクリアランスと第2の導体プレーン102とは、他の導体を介さずに対向している。図1において、第1の導体プレーン101および第1の平面導体104に形成されるクリアランスは円形とした。しかし、第2の導体ビア106を通過させることができる限り、第1の導体プレーン101および第1の平面導体104に形成されるクリアランスの形状は特に限定されない。
第2の導体ビア106と第1の導体ビア105との距離dは、近いことが望ましい。例えば、EBG構造の動作周波数における管内波長をλgとした場合、dはλgの1/2以下(d≦λg/2)であることが望ましい。例えば、第2の導体ビア106と第1の導体ビア105との距離dは1/4以下(d≦λg/4)であってもよい。ここで、管内波長λgは、誘電体の比誘電率を考慮した波長を意味する。
図2は、図1(A)に示される構造体1のA−A’断面図およびその変形図である。第1の平面導体104と第2の導体プレーン102との距離t1は、第1の平面導体104と第1の導体プレーン101との距離t2よりも小さいことが望ましい。例えば、第1の平面導体104と第2の導体プレーン102との間の距離t1は、第1の平面導体104と第1の導体プレーン101との間の距離t2の半分(t1=t2/2)であってもよい。
第1の実施の形態において、構造体1は、既存のEBG構造を多層基板に適用させた場合(すなわち、既存のEBG構造にさらにGNDプレーンである第3の導体プレーン103を備えた場合)において、既存のEBG構造を設計変更することなく、所定の周波数帯域の電磁ノイズの伝搬を抑制することができる。
本実施の形態において、第1の平面導体104は、図1(A)に示されるように、第1の導体プレーン101と第2の導体プレーン102との間に備えられるものとした。しかし、第1の平面導体104は、図1(B)に示されるように、第2の導体プレーン102の第1の導体プレーン101と対向する面と反対側の面に対向して備えられてもよい。
本実施の形態において、第1の平面導体104は、第1の導体プレーン101、第2の導体プレーン102および第3の導体プレーン103よりも面積の小さい正方形で構成されるが、第1の平面導体104は、他の形状で構成されてもよい。例えば、第1の平面導体104は、他の四角形、三角形、六角形等の多角形、円形および星形等で構成されてもよいし、第1の導体プレーン101、第2の導体プレーン102および第3の導体プレーン103よりも面積が大きく構成されてもよい。
本実施の形態において、第1の導体ビア105は、図2(A)に示されるように、第1の導体プレーン101、第2の導体プレーン102、第3の導体プレーン103および第1の平面導体104を貫通する。しかし、第1の導体ビア105の構成はこれに限定されない。例えば、第1の導体ビア105は、図2(B)に示されるように、第2の導体プレーン102および第3の導体プレーン103を貫通するまで延伸しなくてもよい。すなわち、第1の導体ビア105が第1の導体プレーン101と第1の平面導体104とを直流的に接続できれば、第1の導体ビア105が完全に貫通しない導体プレーンおよび平面導体の少なくとも一方があってもよい。第1の導体ビア105が貫通しない第2の導体プレーンおよび第3の導体プレーンの少なくとも一方には、クリアランスが備えられなくてもよい。
図3は、図1(A)に示される構造体1のB−B’断面図およびその変形図である。
本実施の形態において、第2の導体ビア106は、図3(A)に示されるように、第1の導体プレーン101、第2の導体プレーン102、第3の導体プレーン103および第1の平面導体104を貫通する。しかし、第2の導体ビア106の構成はこれに限定されない。例えば、第1の平面導体104が、第2の導体プレーン102の第1の導体プレーン101と対向する面と反対側の面に対向して備えられる場合(図1(B)参照)、第2の導体ビア106は、図3(B)に示されるように、第1の平面導体104を貫通するまで延伸しなくてもよい。すなわち、第2の導体ビア106が第2の導体プレーン102と第3の導体プレーン103とを直流的に接続できれば、第2の導体ビア106が完全に貫通しない導体プレーンおよび平面導体の少なくとも一方があってもよい。第2の導体ビア106が貫通しない第1の平面導体104には、クリアランスが備えられなくてもよい。
また、第2の導体ビア106と第1の導体ビア105との距離dがλgの1/2以下(d≦λg/2)(より望ましくは、1/4以下(d≦λg/4))である限り、第2の導体ビア106は、図3(C)に示されるように、平面視で(z軸方向から見て)第1の平面導体104が存在する領域の外側に備えられてもよい。
本実施の形態において、構造体1は、上述のK層11、L層12、M層13およびN層14以外の層を備えてもよい。例えば、図4に示されるように、構造体1は、K層11、L層12、M層13およびN層14の各層の間に誘電体層を備えてもよい。構造体1は、電源プレーンまたはGNDプレーンとして用いる少なくとも1つの他の導体層をさらに備えていてもよい。他の導体層のうちGNDプレーンとして用いる導体層は、第2の導体ビア106と直流的に接続されることが望ましく、第1の導体プレーン101および他の導体層のうち電源プレーンとして用いる導体層と絶縁される。構造体1は、本発明の構成に矛盾しない範囲で、図示しない孔、ビアおよび信号線等を他に備えてもよい。
本実施の形態において、第1の導体プレーン101、第2の導体プレーン102、第3の導体プレーン103および第1の平面導体104に形成されるクリアランスは、必ずしも中空である必要はなく、その内部に誘電体が充填されていてもよい。すなわち、第1の導体ビア105は、クリアランスに充填されている誘電体を貫通し、かつ、第2の導体プレーン102および第3の導体プレーン103と非接触に形成されてもよい。同様に、第2の導体ビア106は、クリアランスに充填されている誘電体を貫通し、かつ、第1の導体プレーン101および第1の平面導体104と非接触に形成されてもよい。
本実施の形態において、構造体1は、構造体1を複数備えた構造体群であってもよい。
この場合、隣接する第1の導体プレーン101同士は互いに接続される。第2の導体プレーン102および第3の導体プレーン103も同様に構成される。複数の第1の平面導体104は、隣接する第1の平面導体104と間隔をあけて島状に配置される。
図4は、第1の実施の形態における配線基板10の構成を示す構成図である。図4(A)は配線基板10の上面図(ただし、第1の導体プレーン101を省略)、図4(B)は、配線基板10のA−A’断面図を示す。
配線基板10は、K層11、L層12、M層13およびN層14を少なくとも有し、さらに、上述の構造体1を少なくとも1つ備える。図4に示される配線基板10は、複数の構造体1を繰り返し配列して構成されるとともに、K層11、L層12、M層13およびN層14各々の間に誘電体層を備える。つまり、図4に示される配線基板10は、上述の構造体1において、第1の平面導体104と第1の導体ビア105と第2の導体ビア106とからなる単位構造を複数備える。
配線基板10が複数の構造体1を備える場合、隣接する第1の導体プレーン101同士は互いに接続される。同様に、隣接する第2の導体プレーン102同士および隣接する第3の導体プレーン103がそれぞれ接続される。
配線基板10が複数の構造体1を備える場合、配線基板10は、複数の第1の平面導体104を、隣接する第1の平面導体104と間隔をあけて島状に配置する。図4において、隣接する第1の平面導体104間は中空としているが、ここには誘電体が充填されていてもよい。
本実施の形態において、配線基板10は、構造体1を備えることによって、既存のEBG構造を多層基板に適用させた場合(すなわち、既存のEBG構造にさらにGNDプレーンである第3の導体プレーン103を備えた場合)において、既存のEBG構造を設計変更することなく、所定の周波数帯域の電磁ノイズの伝搬を抑制することができる。
図5は、第1の実施の形態における配線基板10の変形例の構成を示す上面図である。ただし、第1の導体プレーン101は省略されている。
本実施の形態における配線基板10は、図4に示されるように、同種の構造体1を複数個配列して構成される。しかし、配線基板10は、図5に示されるように、複数種類の構造体1を配列して構成されてもよいし、同種の構造体1を105,106の向きを違えて配列して構成されてもよい。
図1乃至図5に図示された構造体1において、平面導体104の面積がEBG構造の動作周波数を規定するのに重要な役割を果たす。
(第1の実施の形態の動作原理)
以下、第1の実施の形態の構造体1の基本的な動作原理が説明される。
まず、第3の導体プレーン103および第2の導体ビア106を備えない、既存のEBG構造の動作原理が説明される。
EBG構造は、第1の導体プレーン101、第2の導体プレーン102、第1の平面導体104および第1の導体ビア105で構成される。第1の平面導体104は、第2の導体プレーン102と対向してキャパシタンスを形成する。第1の導体プレーン101と第1の平面導体104とを接続する第1の導体ビア105は、インダクタンスを形成する。
つまり、EBG構造は、第1の導体プレーン101と第2の導体プレーン102を接続する形で、共振回路を形成する。この共振回路のインピーダンスが誘導性となる周波数(本明細書では、この周波数を設計周波数と呼ぶ。)において、第1の導体プレーン101、第2の導体プレーン102、第1の平面導体104および第1の導体ビア105は、EBG構造として振る舞う(すなわち、EBG特性を示す)。EBG構造は、第1の導体プレーン101と第2の導体プレーン102とにより形成される平行平板線路を伝搬する電磁波の伝搬を禁止することができる。
次に、上記EBG構造に第3の導体プレーン103および第2の導体ビア106を加えた構造体1の動作原理が説明される。
第1の実施の形態の構造体1は、上述したEBG構造(第1の導体プレーン101、第2の導体プレーン102、第1の平面導体104および第1の導体ビア105)に加えて、第3の導体プレーン103および第2の導体ビア106を備える。第1の導体プレーン101、第2の導体プレーン102および第3の導体プレーン103は、実際の電子機器では、電源プレーンや、GNDプレーンであることが想定される。この構成は、通常の電子機器で多く見られる構成である。しかし、このように複数の電源プレーンおよびGNDプレーンを有する構造では、第3の導体プレーン103の存在により、EBG構造を備えているにもかかわらず、上述の設計周波数で電磁ノイズを抑制することができなくなる。すなわち、EBG特性を示さなくなる。なぜなら、第1の導体プレーン101と第3の導体プレーン103とがしばしば複数の導体ビアで直流的に接続されることにより、第1の導体プレーン101および第3の導体プレーン103間に複数の伝搬路が形成されるからである。
この問題を解決するために、構造体1に第2の導体ビア106が設置される。第2の導体ビア106は、第1の導体ビア105の近く、すなわち、第1の導体ビア105と第1の平面導体104とにより形成される共振回路の近くに設置される。第2の導体ビア106は、前記共振回路の近くで第2の導体プレーン102と第3の導体プレーン103とを直流的に接続することにより、第2の導体プレーン102と第3の導体プレーン103とを近似的に等電位とする働きをする。結果、構造体1は、第3の導体プレーン103が存在するにも関わらず、直流的には第2の導体プレーン102と第3の導体プレーン103とを同等とみなすことができる。このため、構造体1は、設計周波数においてEBG特性を示すようになる。
(第1の実施の形態の変形例)
以下、第1の実施の形態の変形例が説明される。
第1の変形例として、第1の平面導体104の形状に関する変形例が説明される。
図6は、本発明の第1の実施の形態における構造体1の変形例の構成を示す斜視図である(ただし、第2の導体プレーン102は省略)。図7は、図6に示される構造体2のA−A’断面図である。図8は、図6に示される構造体2のB−B’断面図である。
第1の変形例において、第1の平面導体104は、図6に示されるような、第1の伝送線路1041で構成される。本変形例では、第1の伝送線路1041を伝送線路として動作させるために、第1の導体ビア105が第1の伝送線路1041の端部に設けられる。
第1の伝送線路1041の長さ(すなわち、第1の伝送線路1041と第1の導体ビア105との接点から、第1の伝送線路1041の端部のうち第1の導体ビア105から遠い方の端部までの長さ)は、管内波長をλgとして、(λg/4−λg/16)以上であることが望ましい。この構成において、第1の伝送線路1041は、オープン端を有する伝送線路として振る舞う。
第1の伝送線路1041と第1の導体ビア105との接続地点と、第2の導体プレーン102との間のインピーダンスは、オープン端伝送線路の入力インピーダンスにより規定される。オープン端伝送線路の入力インピーダンスは、伝送線路の特性インピーダンス、位相定数および伝送線路長により規定される。中でも特に伝送線路長は、振る舞いを決定する上で重要な役割を果たす。
本変形例では、第1の伝送線路1041の長さによりEBG構造の動作周波数が決定される。具体的には、管内波長λgが第1の伝送線路1041のλg/4となった周波数付近から誘導性の入力インピーダンスが示され、最も低周波数側のEBG特性が発現する。
本変形例において、第2の導体ビア106は、前記第1の導体ビアから、平面視で見て(図6の座標系のz軸方向から見て)第1の伝送線路1041の長さの2倍以下、より望ましくは第1の伝送線路1041の長さ以下の距離に備えられてもよい。
図6のように、第1の平面導体104として、細長い形状の第1の伝送線路1041を採用すると、EBG構造の動作周波数は、第1の伝送線路1041の長さにより規定される。そのため、第1の伝送線路1041の伝送線路幅(図6における座標系のx軸に沿った長さ)を細くすることにより、本変形例の構造体2は、図1乃至図5に図示された構造体1と比較し、第1の平面導体104の面積を削減することができる。すなわち、構造体2が小型に実現されることができる。
第2の変形例として、第1の平面導体104の形状に関する他の変形例が説明される。
図9は、本発明の第1の実施の形態における構造体1の変形例の構成を示す斜視図である(ただし、第2の導体プレーン102は省略)。第1の変形例との違いは、第1の伝送線路1041の形状が直線形状からスパイラル形状になった点である。
本変形例において、第1の伝送線路1041は、スパイラル形状としたが、第1の伝送線路1041の端部で第1の導体ビア105が接続されていれば、第1の伝送線路1041は他の形状であってもよい。例えば、第1の伝送線路1041は、ミアンダ形状、ジグザグ形状および不規則な形状等であってもよい。
本変形例の構造体2は、既存のEBG構造の変形例を多層基板に適用させた場合(すなわち、電源プレーンである第1の導体プレーン101、GNDプレーンである第2の導体プレーン102、第1の伝送線路1041および第1の導体ビア105で構成されるEBG構造に、さらにGNDプレーンである第3の導体プレーン103を備えた場合)において、EBG構造を設計変更することなく、所定の周波数帯域の電磁ノイズの伝搬を抑制することができる。
本変形例において、第1の伝送線路1041を図9に示されるようなスパイラル形状にすることによって、小さな実装面積で伝送線路長を確保することが可能である。つまり、本変形例における構造体2は、EBG構造を小さい面積に効率的に配置することができる。
本変形例の構造体2は、第1の伝送線路1041の形状を不規則な形状とすることにより、他の構造物等を避けて、第1の伝送線路1041を配線することができる。つまり、本変形例の構造体2は、EBG構造を限られた領域に効率的に配置することができる。
[第2の実施の形態]
図10は、本発明の第2の実施の形態における配線基板20の構成を示す上面図である(ただし、第2の導体プレーン102を省略)。配線基板20は、本発明の第1の実施の形態における配線基板10の変形例である。
図10を参照すると、配線基板20は、複数の構造体1を備える。第2の実施の形態における配線基板20は、以下の点において第1の実施の形態の配線基板10と異なる。第2の実施の形態における配線基板20は、複数の構造体1で構成された、1または複数の構造体群100を含んで構成される。
以下、第2の実施の形態における配線基板20が備える構成要素が説明される。ただし、第1の実施の形態と重複する構成の説明は省略される。
構造体群100に含まれる構造体1は、互いに第2の導体ビア106を共有している。
つまり、構造体群100は、複数のEBG構造と1つの第2の導体ビア106とを含んで構成される。構造体群100は、複数の構造体1が重なる領域に第2の導体ビア106を備える。構造体群100は、複数の第1の導体ビア105各々と第2の導体ビア106との距離dが、λg/2(より望ましくはλg/4)以下となるように構成される。
第2の実施の形態において、配線基板20は、複数の構造体1を備えることによって、導体プレーン間に発生する電磁ノイズの伝搬を抑制することができる。配線基板20は、第2の導体ビア106を備えることによって、設計周波数においてEBG特性を示す。また、第2の実施の形態の配線基板20は、複数の構造体1間で第2の導体ビア106を共有することによって、使用する第2の導体ビア106の数を減らすことができる。つまり、第2の実施の形態の配線基板20は、効率的かつ省スペースで実現されることができる。
[第3の実施の形態]
図11は、本発明の第3の実施の形態における構造体3の構成を示す斜視図である。図12は、図11に示される構造体3のA−A’断面図である。図13は、図11に示される構造体3のB−B’断面図である。構造体3は、本発明の第1の実施の形態における構造体1の変形例である。
図11を参照すると、構造体3は、構造体1の構成に加えて第4の導体プレーン304をさらに備える点で、第1の実施の形態における構造体3と異なる。
以下、第3の実施の形態における構造体3が備える構成要素が説明される。ただし、第1の実施の形態と重複する構成の説明は省略される。
第4の導体プレーン304は、図11に示す座標系のxy平面に平行な面に延在し、第2の導体プレーン102または第3の導体プレーン103と対向する平板である。第2の導体プレーン102と対向する場合、第4の導体プレーンは、第2の導体プレーン102の第1の平面導体104に対向する面と反対側の面と対向する。第3の導体プレーン103と対向する場合、第4の導体プレーンは、第3の導体プレーン103の第1の導体プレーン101に対向する面と反対側の面と対向する。すなわち、第4の導体プレーン304は、他の導体プレーン101乃至103および第1の平面導体104とは異なる層に形成される。第4の導体プレーン304は、実際の電子機器ではGNDプレーンであることが想定される。この場合、第4の導体プレーン304は、第2の導体ビア106によって、第2の導体プレーンおよび第3の導体プレーン103と直流的に接続される。
本実施の形態において、構造体3は、より多層になった多層基板においても、既存のEBG構造を設計変更することなく、所定の周波数帯域の電磁ノイズを抑制できる。
[第4の実施の形態]
図14は、本発明の第4の実施の形態における配線基板30の構成を示す上面図である(ただし、第2の導体プレーン102を省略)。配線基板30は、本発明の第2の実施の形態における配線基板20の変形例である。
図14を参照すると、配線基板30は、複数のEBG構造、少なくとも1つの第2の導体ビア106および複数のGNDビア407を備える。第4の実施の形態における配線基板30は、以下の点において第1の実施の形態の配線基板10と異なる。第4の実施の形態における配線基板30は、複数のEBG構造を囲うように複数のGNDビア407を備え、複数のEBG構造の中心近傍に第2の導体ビア106を備える。
以下、第4の実施の形態における配線基板30が備える構成要素が説明される。ただし、第1の実施の形態と重複する構成の説明は省略される。
複数のGNDビア407は、図14に示す座標系のz軸方向に延伸し、第2の導体プレーン102および第3の導体プレーン103を直流的に接続する。複数のGNDビア407は、複数のEBG構造を囲うように配置される。
1つの第2の導体ビア106は、複数のEBG構造の中央近傍に備えられる。
EBG構造を構成する第1の導体ビア105と、1つの第2の導体ビア106または複数のGNDビア407のいずれか最も近くにあるものと、の距離がλg/2(より望ましくはλg/4)以下となっていない場合、他の第2の導体ビア106が、該当する第1の導体ビア105の近傍にさらに備えられてもよい。
第4の実施の形態において、配線基板30は、複数のGNDビア407および第2の導体ビア106を備えることによって、導体プレーン間に発生する電磁ノイズの伝搬を抑制することができる。また、第4の実施の形態の配線基板30は、EBG構造の周囲にGNDビア407を備えることによって、使用する第2の導体ビア106の数をさらに減らすことができる。つまり、第4の実施の形態の配線基板30は、クリアランスを必要とする複雑な配線が減るため、より効率的に実現されることができる。
以上、各実施の形態および変形例を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しえる様々な組み合わせや変更をすることができる。
この出願は、2016年5月11日に出願された日本出願特願2016−094958を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
[産業上の利用可能性]
本発明の活用例として、電源プレーンおよびGNDプレーンのペアを複数備える多層基板において、所定の周波数帯域の電磁ノイズを抑制できる構造体および配線基板などがある。
1、2、3 構造体
10、20、30 配線基板
101 第1の導体プレーン
102 第2の導体プレーン
103 第3の導体プレーン
104 第1の平面導体
105 第1の導体ビア
106 第2の導体ビア
1041 第1の伝送線路
100 構造体群
304 第4の導体プレーン
407 GNDビア

Claims (10)

  1. 電源プレーンである第1の導体プレーンと、
    GNDプレーンであり、前記第1の導体プレーンと対向する第2の導体プレーンと、
    GNDプレーンであり、前記第1の導体プレーンまたは前記第2の導体プレーンと対向する第3の導体プレーンと、
    前記第2の導体プレーンおよび前記第3の導体プレーンの少なくとも一方と対向する第1の平面導体と、
    前記第1の平面導体と前記第1の導体プレーンとを接続し、前記第2の導体プレーンおよび前記第3の導体プレーンと絶縁される第1の導体ビアと、
    前記第2の導体プレーンと前記第3の導体プレーンとを接続し、前記第1の導体プレーンおよび前記第1の平面導体と絶縁される第2の導体ビアと、を備えることを特徴とする構造体。
  2. 前記第2の導体ビアは、動作周波数における管内波長をλとして、前記第1の導体ビアからλ/2以下の距離に配置されることを特徴とする請求項1に記載の構造体。
  3. 前記第1の平面導体は伝送線路であり、
    前記第1の導体ビアは、前記伝送線路の端部に備えられることを特徴とする請求項1または2に記載の構造体。
  4. 前記第2の導体ビアは、前記第1の導体ビアから平面視で見て前記伝送線路の長さの2倍以下の距離に備えられることを特徴とする請求項3に記載の構造体。
  5. 前記第1の平面導体と、前記第1の導体ビアと、前記第2の導体ビアとから構成される単位構造を複数備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の構造体。
  6. 前記複数の単位構造のうち少なくとも2つの単位構造は、互いに第2の導体ビアを共有することを特徴とする請求項5に記載の構造体。
  7. GNDプレーンであり、前記第1乃至前記第3の導体プレーンの少なくとも1つと対向する第4の導体プレーンをさらに備え、
    前記第2の導体ビアは、前記第2の導体プレーンと前記第3の導体プレーンと前記第4の導体プレーンとを接続し、前記第1の導体プレーンおよび前記第1の平面導体と絶縁されることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の構造体。
  8. 電源プレーンである第1の導体プレーンと、
    GNDプレーンであり、前記第1の導体プレーンと対向する第2の導体プレーンと、
    GNDプレーンであり、前記第1の導体プレーンまたは前記第2の導体プレーンと対向する第3の導体プレーンと、
    前記第2の導体プレーンおよび前記第3の導体プレーンの少なくとも一方と対向する複数の第1の平面導体と、
    前記複数の第1の平面導体各々と前記第1の導体プレーンとを接続し、前記第2の導体プレーンおよび前記第3の導体プレーンと絶縁される複数の第1の導体ビアと、
    平面視で見て前記複数の第1の平面導体を囲うように備えられ、前記第2の導体プレーンと前記第3の導体プレーンとを接続する複数のGNDビアと、
    前記複数の第1の平面導体が備えられる領域の中央近傍に、第2の導体プレーンと前記第3の導体プレーンとを接続し、前記第1の導体プレーンおよび前記複数の第1の平面導体と絶縁される少なくとも1つの第2の導体ビアと、を備えることを特徴とする構造体。
  9. 請求項1から7のいずれか一項に記載の構造体を備えることを特徴とする配線基板。
  10. 請求項8に記載の構造体を備えることを特徴とする配線基板。
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