JPWO2017183232A1 - 制御装置、制御システム、制御方法及びプログラム - Google Patents

制御装置、制御システム、制御方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JPWO2017183232A1
JPWO2017183232A1 JP2018512776A JP2018512776A JPWO2017183232A1 JP WO2017183232 A1 JPWO2017183232 A1 JP WO2017183232A1 JP 2018512776 A JP2018512776 A JP 2018512776A JP 2018512776 A JP2018512776 A JP 2018512776A JP WO2017183232 A1 JPWO2017183232 A1 JP WO2017183232A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
time
series data
clock
control device
control signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018512776A
Other languages
English (en)
Inventor
鈴木 勝也
勝也 鈴木
耕治 工藤
耕治 工藤
礼明 小林
礼明 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Publication of JPWO2017183232A1 publication Critical patent/JPWO2017183232A1/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J7/00Circuit arrangements for charging or depolarising batteries or for supplying loads from batteries
    • H02J7/00032Circuit arrangements for charging or depolarising batteries or for supplying loads from batteries characterised by data exchange
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J13/00Circuit arrangements for providing remote indication of network conditions, e.g. an instantaneous record of the open or closed condition of each circuitbreaker in the network; Circuit arrangements for providing remote control of switching means in a power distribution network, e.g. switching in and out of current consumers by using a pulse code signal carried by the network

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Electric Clocks (AREA)
  • Remote Monitoring And Control Of Power-Distribution Networks (AREA)

Abstract

第1の装置で使用される第1の時計に基づき、電力系統の所定項目の測定値に測定時の時刻情報を対応付けた第1の時系列データと、第2の装置で使用される第2の時計に基づき、電力系統の所定項目の測定値に測定時の時刻情報を対応付けた第2の時系列データと、を取得する第1の取得部(101)と、第1の時系列データと第2の時系列データとに基づき、第1の時計と第2の時計との間の時刻ずれを算出する時刻ずれ算出部(102)と、を有する制御装置(100)を提供する。

Description

本発明は、制御装置、制御システム、制御方法、及びプログラムに関する。
関連する技術が、特許文献1に開示されている。特許文献1には、電力需給調整を行う複数の装置間の時刻同期を、各装置が備えるGPS(Global Positioning System)受信機に基づき実現する技術が開示されている。電力需給調整は、電力系統の需給バランスを保つ処理である。例えば、需要過多の場合には発電装置や蓄電池から電力系統への電力供給を増やし、供給過多の場合には発電装置や蓄電池から電力系統への電力供給を減らしたり、電力を蓄電池に充電したりする。
特開2013−176284号公報
協働して所定の処理を実行する装置間の時刻同期は、正常に処理を実行する上で必要である。
例えば、電力需給調整に関わる複数の装置間の時刻同期がなされていないと、需給バランスを保つことができなくなる恐れがある。時刻ずれに起因して、電力系統への電力供給を増やしたいタイミングで電力供給を減らす動作を行ったり、その逆を行ったりということが起こり得る。
近年、電力系統に、自然エネルギー(例:太陽光、風力、地熱等)を利用して発電を行う発電装置が多数接続されている。これらの発電装置の出力は、自然エネルギーの状況に応じ、短時間に変動し得る。このため、電力需給調整の制御内容も短時間に変動し得る。結果、時刻ずれに起因した上述のような不都合が起こりやすくなっている。
本発明は、装置間の時刻同期を実現するための新たな技術を提供することを課題とする。
本発明によれば、
第1の装置で使用される第1の時計に基づき、電力系統の所定項目の測定値に測定時の時刻情報を対応付けた第1の時系列データと、第2の装置で使用される第2の時計に基づき、前記電力系統の前記所定項目の測定値に測定時の時刻情報を対応付けた第2の時系列データと、を取得する第1の取得手段と、
前記第1の時系列データと前記第2の時系列データとに基づき、前記第1の時計と前記第2の時計との間の時刻ずれを算出する時刻ずれ算出手段と、
を有する制御装置が提供される。
また、本発明によれば、
制御信号の内容と、第1の装置で使用される第1の時計に基づき付された前記第1の装置からの送信時刻とを示す第3の時系列データ、及び、前記制御信号に基づき動作する第2の装置の動作内容と、前記第2の装置で使用される第2の時計に基づき付された動作時刻とを示す第4の時系列データを取得する第2の取得手段と、
前記第3の時系列データ、及び、前記第4の時系列データに基づき、前記制御信号の送信時刻から当該制御信号に応じた動作が行われる動作時刻までの応答時間を算出する応答時間算出手段と、
を有する制御装置が提供される。
また、本発明によれば、
制御信号を第2の装置に送信する第1の装置と、前記制御信号に基づき動作する前記第2の装置とを有し、
前記第1の装置は、
前記第1の装置で使用される第1の時計に基づき、電力系統の所定項目の測定値に測定時の時刻情報を対応付けた第1の時系列データを前記第2の装置に送信する手段を有し、
前記第2の装置は、
前記第1の時系列データを受信する手段と、
前記第2の装置で使用される第2の時計に基づき、電力系統の前記所定項目の測定値に測定時の時刻情報を対応付けた第2の時系列データを取得する手段と、
前記第1の時系列データと前記第2の時系列データとに基づき、前記第1の時計と前記第2の時計との間の時刻ずれを算出する手段と、
を有する制御システムが提供される。
また、本発明によれば、
制御信号を第2の装置に送信する第1の装置と、前記制御信号に基づき動作する前記第2の装置とを有し、
前記第2の装置は、
前記第2の装置で使用される第2の時計に基づき、電力系統の所定項目の測定値に測定時の時刻情報を対応付けた第2の時系列データを前記第1の装置に送信する手段を有し、
前記第1の装置は、
前記第2の時系列データを受信する手段と、
前記第1の装置で使用される第1の時計に基づき、電力系統の前記所定項目の測定値に測定時の時刻情報を対応付けた第1の時系列データを取得する手段と、
前記第1の時系列データと前記第2の時系列データとに基づき、前記第1の時計と前記第2の時計との間の時刻ずれを算出する手段と、
を有する制御システムが提供される。
また、本発明によれば、
コンピュータが、
第1の装置で使用される第1の時計に基づき、電力系統の所定項目の測定値に測定時の時刻情報を対応付けた第1の時系列データと、第2の装置で使用される第2の時計に基づき、前記電力系統の前記所定項目の測定値に測定時の時刻情報を対応付けた第2の時系列データと、を取得する第1の取得工程と、
前記第1の時系列データと前記第2の時系列データとに基づき、前記第1の時計と前記第2の時計との間の時刻ずれを算出する時刻ずれ算出工程と、
を実行する制御方法が提供される。
また、本発明によれば、
コンピュータを、
第1の装置で使用される第1の時計に基づき、電力系統の所定項目の測定値に測定時の時刻情報を対応付けた第1の時系列データと、第2の装置で使用される第2の時計に基づき、前記電力系統の前記所定項目の測定値に測定時の時刻情報を対応付けた第2の時系列データと、を取得する第1の取得手段、
前記第1の時系列データと前記第2の時系列データとに基づき、前記第1の時計と前記第2の時計との間の時刻ずれを算出する時刻ずれ算出手段、
として機能させるプログラムが提供される。
本発明によれば、装置間の時刻ずれが発生するのを抑制することができる。
上述した目的、およびその他の目的、特徴および利点は、以下に述べる好適な実施の形態、およびそれに付随する以下の図面によってさらに明らかになる。
本実施形態の装置のハードウエア構成の一例を概念的に示す図である。 本実施形態のシステムの全体像の一例を示す図である。 本実施形態の制御装置の機能ブロック図の一例である。 本実施形態の制御装置で処理するデータの一例を模式的に示す図である。 本実施形態の制御装置で処理するデータの一例を模式的に示す図である。 本実施形態の制御装置で処理するデータの一例を模式的に示す図である。 本実施形態の制御装置の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本実施形態の制御装置の機能ブロック図の一例である。 本実施形態の制御装置の機能ブロック図の一例である。 本実施形態の制御装置の機能ブロック図の一例である。 本実施形態の制御装置の機能ブロック図の一例である。 本実施形態の制御装置の機能ブロック図の一例である。 本実施形態の制御装置の機能ブロック図の一例である。 本実施形態の制御装置の機能ブロック図の一例である。 本実施形態の制御装置で処理するデータの一例を模式的に示す図である。 本実施形態の制御装置で処理するデータの一例を模式的に示す図である。 本実施形態の制御装置で処理するデータの一例を模式的に示す図である。 本実施形態の制御装置の機能ブロック図の一例である。 本実施形態の制御装置の機能ブロック図の一例である。 本実施形態の制御装置の機能ブロック図の一例である。 本実施形態のシステムの全体像の一例を示す図である。 本実施形態のシステムの基本フローの一例を示す図である。 本実施形態のシステムの処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本実施形態のシステムの処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本実施形態のシステムの処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本実施形態のシステムの処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本実施形態のシステムの適用例を示す図である。
まず、本実施形態の装置(制御装置)のハードウエア構成の一例について説明する。本実施形態の装置が備える各部は、任意のコンピュータのCPU(Central Processing Unit)、メモリ、メモリにロードされるプログラム、そのプログラムを格納するハードディスク等の記憶ユニット(あらかじめ装置を出荷する段階から格納されているプログラムのほか、CD(Compact Disc)等の記憶媒体やインターネット上のサーバ等からダウンロードされたプログラムをも格納できる)、ネットワーク接続用インターフェイスを中心にハードウエアとソフトウエアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。
図1は、本実施形態の装置のハードウエア構成を例示するブロック図である。図1に示すように、装置は、プロセッサ1A、メモリ2A、入出力インターフェイス3A、周辺回路4A、バス5Aを有する。周辺回路には、様々なモジュールが含まれる。
バス5Aは、プロセッサ1A、メモリ2A、周辺回路4A及び入出力インターフェイス3Aが相互にデータを送受信するためのデータ伝送路である。プロセッサ1Aは、例えばCPU(Central Processing Unit) やGPU(Graphics Processing Unit)などの演算処理装置である。メモリ2Aは、例えばRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などのメモリである。入出力インターフェイス3Aは、外部装置、外部サーバ、外部センサ等から情報を取得するためのインターフェイスなどを含む。プロセッサ1Aは、各モジュールに指令を出し、それらの演算結果をもとに演算を行う。
以下、本実施の形態について説明する。なお、以下の実施形態の説明において利用する機能ブロック図は、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。これらの図においては、各装置は1つの機器により実現されるよう記載されているが、その実現手段はこれに限定されない。すなわち、物理的に分かれた構成であっても、論理的に分かれた構成であっても構わない。なお、同一の構成要素には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
<第1の実施形態>
まず、図2を用いて、本実施形態の制御システムの全体像及び概要を説明する。本実施形態の制御システムは、第1の装置10と第2の装置20とを有する。第1の装置10及び第2の装置20は、協働して所定の処理を実行する。例えば、第1の装置10は蓄電池制御信号を送信する中央制御装置であり、第2の装置20は蓄電池制御信号に基づき蓄電池を制御する端末側制御装置であるが、これに限定されない。
第1の装置10は、データを入出力する機能と、データを記憶する機能と、演算処理する機能とを有する。第2の装置20は、同様に、データを入出力する機能と、データを記憶する機能と、演算処理する機能とを有する。第1の装置10及び第2の装置20は、通信線30で互いに繋がり、情報の送受信が可能な状態となっている。
第1の装置10は、第1の時系列データを取得する。第1の時系列データは、測定センサ60により、所定時間おきに連続的に測定された電力系統(電力線40)の所定項目の値(例:周波数、電流値、電圧値、力率、これらを規格化した値)の時系列データである。第1の時系列データには、第1の装置10で使用される第1の時計に基づき、各値の測定時の時刻情報が対応付けられる。第1の装置10は測定センサ60を有してもよい。また、第1の装置10は第1の時計を有してもよい。
第2の装置20は、第2の時系列データを取得する。第2の時系列データは、測定センサ70により所定時間おきに連続的に測定された電力系統(電力線40)の所定項目の値(例:周波数、電流値、電圧値、力率、これらを規格化した値)の時系列データである。第2の時系列データには、第2の装置20で使用される第2の時計に基づき、各値の測定時の時刻情報が対応付けられる。第2の装置20は測定センサ70を有してもよい。また、第2の装置20は第2の時計を有してもよい。
測定センサ60の測定位置及び測定センサ70の測定位置は、「電力系統の所定項目の値(例:周波数、電流値、電圧値、力率、これらを規格化した値)の時間変化が概ね同じタイミングで同じ状態となる」という関係を満たす。例えば、日本の場合、西日本と東日本で系統周波数が異なるが、測定センサ60及び測定センサ70は、いずれも、同じ系統周波数のエリアを測定位置とすることができる。より好ましくは、測定センサ60及び測定センサ70は、同じ電力会社管内を測定位置とすることができる。より好ましくは、測定センサ60及び測定センサ70は、同じ電力会社管内における同じ新電力管轄の地域や、同じ配電所から電力供給を受ける区分等を測定位置とすることができる。
本実施形態の制御装置(図2中、不図示)は、第1の時系列データと第2の時系列データとに基づき、第1の装置10で使用される第1の時計と、第2の装置20で使用される第2の時計との時刻ずれを算出する。本実施形態では、第1の装置10又は第2の装置20が、制御装置を含む。以下、制御装置の構成を詳細に説明する。
図3に、制御装置100の機能ブロック図の一例を示す。図示するように、制御装置100は、第1の取得部101と、時刻ずれ算出部102とを有する。
第1の取得部101は、第1の時系列データと第2の時系列データとを取得する。第1の時系列データは、第1の装置10で使用される第1の時計に基づき、電力系統の所定項目の測定値に測定時の時刻情報を対応付けた時系列データである。第2の時系列データは、第2の装置20で使用される第2の時計に基づき、電力系統の所定項目の測定値に測定時の時刻情報を対応付けた時系列データである。
第1の時系列データ及び第2の時系列データの詳細は、上述の通りである。第1の時系列データ及び第2の時系列データは、同じサンプリング周期で同じ時刻に測定された時系列データであるのが好ましい。
系統周波数の基準値が50Hzの地域では、1波形の時間間隔が0.02秒である。このため、第1の時系列データ及び第2の時系列データの上記サンプリング周期は、測定対象が電流、電圧及び力率の場合は0.02秒未満、測定対象が系統周波数の場合は0.02秒前後とするのが好ましい。同様に、系統周波数の基準値が60Hzの地域では、1波形の時間間隔が約0.017秒である。このため、第1の時系列データ及び第2の時系列データの上記サンプリング周期は、測定対象が電流、電圧及び力率の場合は0.017秒未満、測定対象が系統周波数の場合は0.017秒前後とするのが好ましい。
図4に、第1の時系列データの一例を模式的に示す。図示するように、第1の時系列データは、所定項目の測定値と、各測定値の測定時の時刻とを対応付けたデータである。測定時の時刻は、第1の時計に基づき特定された値である。図5に、第2の時系列データの一例を模式的に示す。図示するように、第2の時系列データも同様に、所定項目の測定値と、各測定値の測定時の時刻とを対応付けたデータである。測定時の時刻は、第2の時計に基づき特定された値である。
電力系統の所定項目の測定値は、例えば、周波数(系統周波数)、電流値、電圧値、力率、これらを規格化した値等が例示されるが、これらに限定されない。
図2に示す第1の装置10が制御装置100を有する場合、制御装置100は、第1の時系列データを生成し、第2の装置20から第2の時系列データを受信する。第2の装置20は、例えば数秒周期で測定された測定値を、数秒周期で第1の装置10(制御装置100)に送信してもよい。その他、第2の装置20は、例えば数秒周期で測定された測定値を蓄積し、蓄積された測定値をまとめて、例えば数10分から数時間の周期で第1の装置10(制御装置100)に送信してもよい。当該前提は、以下のすべての実施形態において同様である。
また、図2に示す第2の装置20が制御装置100を有する場合、制御装置100は、第2の時系列データを生成し、第1の装置10から第1の時系列データを受信する。第1の装置10は、例えば数秒周期で測定された測定値を、数秒周期で第2の装置20(制御装置100)に送信してもよい。その他、第1の装置10は、例えば数秒周期で測定された測定値を蓄積し、蓄積された測定値をまとめて、例えば数10分から数時間の周期で第2の装置20(制御装置100)に送信してもよい。当該前提は、以下のすべての実施形態において同様である。
図3に戻り、時刻ずれ算出部102は、第1の時系列データと第2の時系列データとに基づき、第1の時計と第2の時計との間の時刻ずれを算出する。
時刻ずれ算出部102は、第1の時系列データの波形、及び、第2の時系列データの波形の類似度に基づき、時刻ずれを算出する。
なお、時刻ずれ算出部102は、第1の時系列データの中の所定時間分のデータによる波形、及び、第2の時系列データの中の上記所定時間分のデータによる波形の類似度に基づき、時刻ずれを算出することができる。上記所定時間は、波形の大まかな傾向(ノイズを除くトレンド成分)が分かる範囲で定めることができる設計的事項である。
図6に、第1の時系列データ、及び、第2の時系列データをグラフ上にプロットした図を示す。横軸は時刻であり、縦軸は系統周波数である。
時刻ずれ算出部102は、一方の波形を時間軸上でずらしながら(移動しながら)、2つの波形間の類似度を算出する。ずらす時間は、第1の時系列データ、及び、第2の時系列データのサンプリング周期を整数倍した値である。そして、時刻ずれ算出部102は、類似度が所定レベル以上となった時のずらした時間tを、第1の時計と第2の時計との間の時刻ずれとして算出する。
時刻ずれ算出部102は、第1の時系列データ、及び、第2の時系列データの相関係数を、上記類似度として算出してもよい。この場合、時刻ずれ算出部102は、相関係数が所定値以上となった時のずらした時間tを、第1の時計と第2の時計との間の時刻ずれとして算出する。
その他、一方の時系列データから他方の時系列データを引いた差の時系列データ(対応するタイミング毎に、一方の値から他方の値を引いた差を時系列に並べたデータ)を、上記類似度として算出してもよい。この場合、時刻ずれ算出部102は、例えば、差の時系列データに含まれる複数の値の統計値(例:最大値、平均値)が所定値以下となった時のずらした時間tを、第1の時計と第2の時計との間の時刻ずれとして算出してもよい。
時刻ずれ算出部102は、ずらす時間tnを徐々に大きくしながら、または、小さくしながら、各々に対応する類似度を算出し、類似度と所定値との比較を行ってもよい。この場合、類似度算出及び比較の回数が多くなる傾向となる。そこで、例えば、時刻ずれ算出部102は、次のようなアルゴリズムを採用してもよい。
例えば、ずらす時間の候補がt1からt10の10通りある場合(t1<t2<t3・・・<t9<t10)、これらを、値の順に複数のグループに分けてもよい。ここでは、t1乃至t5のグループと、t6乃至t10の2つのグループに分けるとする。そして、時刻ずれ算出部102は、各グループの1つの代表メンバー(例:t3及びt8)各々に対応する類似度を算出する。算出した類似度のうちのいずれか一方が所定値以上である場合、時刻ずれ算出部102は、そのずらした時間を時刻ずれとする。
一方、いずれの類似度も所定値未満である場合、時刻ずれ算出部102は、類似度がより高い方のグループを特定する。そして、特定したグループに属するメンバー各々に対して類似度の算出、及び、所定値との比較を行う。特定したグループのメンバー各々の類似度を算出してもよいし、特定したグループのメンバーを上記と同様にグループ化し、同様の処理を行ってもよい。当該方法によれば、類似度算出及び比較の回数を減らすことができる。
なお、第1の装置10と第2の装置20との関係は、1対1でもよく、又は、1対複数であってもよい。当該前提は、以下のすべての実施形態において同様である。
1対複数の場合、第1の取得部101は、第1の装置10で使用される第1の時計に基づき、電力系統の所定項目の測定値に測定時の時刻情報を対応付けた第1の時系列データと、複数の第2の装置20各々で使用される複数の第2の時計各々に基づき、電力系統の所定項目の測定値に測定時の時刻情報を対応付けた複数の第2の時系列データと、を取得する。そして、時刻ずれ算出部102は、第1の時系列データと、複数の第2の時系列データ各々とに基づき、第1の時計と、複数の第2の時計各々との間の時刻ずれを算出する。
また、第1の装置10のみGPS受信機を備え、GPS信号に基づき第1の時計の時刻補正を行う機能を備えてもよい。当該第1の時計と、1つ又は複数の第2の時計との時刻ずれを算出することで、1つ又は複数の第2の時計の時刻ずれを正確に算出することができる。当該前提は、以下のすべての実施形態において同様である。
次に、図7のフローチャートを用いて、本実施形態の制御装置100の処理の流れの一例を説明する。
まず、第1の取得部101は、第1の装置10で使用される第1の時計に基づき、電力系統の所定項目の測定値に測定時の時刻情報を対応付けた第1の時系列データと、第2の装置20で使用される第2の時計に基づき、電力系統の所定項目の測定値に測定時の時刻情報を対応付けた第2の時系列データと、を取得する(S10)。
次に、時刻ずれ算出部102は、第1の時系列データと第2の時系列データとに基づき、第1の時計と第2の時計との間の時刻ずれを算出する。
以上説明した本実施形態によれば、装置間の時刻ずれを算出する新たな技術が実現される。このようにして算出した時刻ずれに基づき時計の時刻の修正を行うことで、当該装置間の時刻同期が実現される。本実施形態によれば、新たな時刻同期の技術が実現される。
本実施形態の場合、各装置がGPS受信機等の高価な装置を備える必要がない。このため、本実施形態の時刻同期実現方法は、コスト面で優れる。
また、本実施形態では、第1の時系列データの波形と、第2の時系列データの波形との類似度に基づき、時刻ずれを算出することができる。電力系統の所定項目の測定値は、同じ値が連続する場合がある。このため、ある時点の測定値のみで第1の時系列データと第2の時系列データの類似度を算出し、時刻ずれを算出した場合、誤った時刻ずれを算出する可能性がある。第1の時系列データの波形と、第2の時系列データの波形との類似度に基づき時刻ずれを算出することができる本実施形態の場合、時刻ずれの算出精度を高めることができる。
本実施形態の変形例として、第1の装置10及び第2の装置20と物理的及び/又は論理的に分かれた第3の装置が、制御装置100を有してもよい。第3の装置は、第1の装置10及び第2の装置20から第1の時系列データ及び第2の時系列データを受信し、それらに基づき、第1の時計と第2の時計との間の時刻ずれを算出する。
<第2の実施形態>
本実施形態の制御装置100は、第1の時系列データ及び第2の時系列データを補正する機能を有する。例えば、第1の時系列データ及び第2の時系列データのサンプリング周期が検出したい時刻ずれの最小値より大きい場合、所望の時刻ずれを検出できない。制御装置100は、第1の時系列データ及び第2の時系列データにデータを補間することでサンプリング周期を補正し、所望の時刻ずれを検出できるようにする。以下、説明する。
図8に、本実施形態の制御装置100の機能ブロック図の一例を示す。図示するように、制御装置100は、第1の取得部101と、時刻ずれ算出部102と、補正部103とを有する。第1の取得部101及び時刻ずれ算出部102の構成は、第1の実施形態と同様である。
補正部103は、第1の時系列データ及び第2の時系列データにデータを補間する。
第1の取得部101は、第1の時系列データ及び第2の時系列データを補正部103に入力する。補正部103は、予め保持しているサンプリング周期の基準値に基づき、補間が必要か否かを判断する。
補正部103は、「サンプリング周期が基準値以下」を満たす場合、当該第1の時系列データ及び第2の時系列データに対する補間は不要と判断する。そして、補正部103は、当該第1の時系列データ及び第2の時系列データを、そのまま、時刻ずれ算出部102に入力する。
一方、補正部103は、「サンプリング周期が基準値以下」を満たさない場合、当該第1の時系列データ及び第2の時系列データに対する補間は必要と判断する。そして、補正部103は、当該第1の時系列データ及び第2の時系列データに対して補間処理を行った後、補間処理後の第1の時系列データ及び第2の時系列データを時刻ずれ算出部102に入力する。
補正部103は、あらゆる技術を採用して、データを補間することができる。例えば、スプライン補間等が例示される。補正部103は、例えば、前後のデータの値に基づきその間のデータの値を推測し、推測値を補間してもよい。
時刻ずれ算出部102は、補正部103から入力されたデータに基づき、第1の時計と第2の時計との間の時刻ずれを算出する。
以上説明した本実施形態によれば、第1の実施形態と同様な作用効果を実現できる。また、本実施形態によれば、第1の時系列データ及び第2の時系列データにデータを補間することで、検出可能な時刻ずれの分解能を高め、所望の時刻ずれを算出できるようになる。
また、類似性の統計指標(相関、誤差)を計算する際に、第1の時系列データ及び第2の時系列データいずれかの波形データに欠損(例えば、データ送受信時)が生じると、双方のサンプリング数が一致せず、類似性を計算できなくなる。本実施形態で説明したようにデータの補間を行うことで、欠損部分を補うことができる。結果、データの欠損が発生した場合であっても、類似性の計算が可能になる。
<第3の実施形態>
本実施形態の制御システムは、算出した時刻ずれに基づき第2の時計を補正し、第1の時計と第2の時計とを同期させる機能をさらに有する。以下、説明する。なお、本実施形態では、図2に示す第1の装置10が制御装置100を有するものとする。
図9に、本実施形態の制御装置100の機能ブロック図の一例を示す。図示するように、制御装置100は、第1の取得部101と、時刻ずれ算出部102と、送信部104とを有する。なお、図示しないが、制御装置100は、さらに、補正部103を有してもよい。第1の取得部101、時刻ずれ算出部102及び補正部103の構成は、第1及び第2の実施形態と同様である。
送信部104は、算出された時刻ずれに基づき第2の時計を修正させる修正指示を第2の装置20に送信する。修正指示は、時刻ずれの内容(進んでいる時間、又は、遅れている時間)を含む。
修正指示を受信した第2の装置20は、修正指示に従い第2の時計を修正し、第1の時計との間の時刻ずれを解消する。
以上説明した本実施形態によれば、第1及び第2の実施形態と同様な作用効果を実現できる。また、本実施形態によれば、第2の時計を修正することで、第1の時計と第2の時計とを同期させることができる。
<第4の実施形態>
本実施形態の制御システムは、算出した時刻ずれに基づき第2の時計を補正し、第1の時計と第2の時計とを同期させる機能をさらに有する。以下、説明する。なお、本実施形態では、図2に示す第2の装置20が制御装置100を有するものとする。
図10に、本実施形態の制御装置100の機能ブロック図の一例を示す。図示するように、制御装置100は、第1の取得部101と、時刻ずれ算出部102と、修正部107とを有する。なお、図示しないが、制御装置100は、さらに、補正部103を有してもよい。第1の取得部101、時刻ずれ算出部102及び補正部103の構成は、第1乃至第3の実施形態と同様である。
修正部107は、算出された時刻ずれに基づき第2の時計を修正し、第1の時計との間の時刻ずれを解消する。
以上説明した本実施形態によれば、第1及び第2の実施形態と同様な作用効果を実現できる。また、本実施形態によれば、第2の時計を補正することで、第1の時計と第2の時計とを同期させることができる。
<第5の実施形態>
本実施形態の制御システムは、経過時間及びその間に生じた時刻ずれを示す過去実績に基づき、経過時間から時刻ずれを算出する推定情報を生成する機能をさらに有する。以下、説明する。なお、本実施形態では、図2に示す第1の装置10が制御装置100を有するものとする。すなわち、第1の装置10が、推定情報を生成する。そして、第1の装置10が、推定情報と経過時間とに基づき、時刻ずれを算出する。
図11に、本実施形態の制御装置100の機能ブロック図の一例を示す。図示するように、制御装置100は、第1の取得部101と、時刻ずれ算出部102と、送信部104と、推定情報生成部105とを有する。なお、図示しないが、制御装置100は、さらに、補正部103を有してもよい。第1の取得部101、時刻ずれ算出部102、補正部103及び送信部104の構成は、第1乃至第4の実施形態と同様である。
推定情報生成部105は、経過時間、及び、経過時間の間に生じた時刻ずれを示す過去実績に基づき、経過時間から時刻ずれを算出する推定情報を生成する。
時刻ずれ算出部102は、所定周期(数10分から数時間の周期)で繰り返し第1の時計と第2の時計との時刻ずれを算出する。そして、送信部104は、その都度、算出された時刻ずれに基づく修正指示を第2の装置20に送信する。
上記経過時間は、n回目の上記処理から(n+1)回目の上記処理までの経過時間である。経過時間の間に生じた時刻ずれは、(n+1)回目の上記処理で算出された時刻ずれである。
経過時間の始点及び終点をどのタイミングにするかは設計的事項である。上記例の場合、例えば、n回目の上記処理で修正指示を第2の装置20に送信したタイミングを、経過時点の始点としてもよい。その他、第1の装置10は、修正指示を第2の装置20に送信した後、第2の時計の修正を完了したことを示す完了通知を第2の装置20から受信してもよい。そして、第1の装置10は、当該受信タイミングを、経過時点の始点としてもよい。
また、(n+1)回目の上記処理で時刻ずれを算出するタイミングを、経過時間の終点としてもよい。
このような過去実績が、制御装置100内、又は、制御装置100と通信可能に構成された外部装置内に蓄積される。第1の装置10と第2の装置20の関係が1対複数である場合、複数の第2の装置20各々に対応付けて、過去実績が蓄積される。
推定情報生成部105は、このような過去実績に基づき、経過時間から時刻ずれを算出する推定情報(例:推定式)を生成する。推定情報の生成方法は設計的事項であり、例えば、回帰分析等の手法を採用することができる。
時刻ずれ算出部102は、推定情報が生成された後、推定情報と、上記経過時間とに基づき、第1の時計と第2の時計との間の時刻ずれを算出することができる。
以上説明した本実施形態によれば、第1乃至第4の実施形態と同様の作用効果を実現できる。また、本実施形態によれば、経過時間と推定情報とに基づき、第1の時計と第2の時計との間の時刻ずれを算出することができる。推定情報生成後、第1の時系列データ及び第2の時系列データに基づく算出方法を、経過時間及び推定情報に基づく算出方法に置き代えることで、コンピュータの演算負担を軽減することができる。
<第6の実施形態>
本実施形態の制御システムは、第1の装置10と第2の装置20の関係が1対複数である。本実施形態の制御システムは、第5の実施形態で説明した過去実績に基づき、複数の第2の装置20各々で使用される複数の第2の時計をグループ化する。そして、グループ毎に、各グループ内で共通の推定情報を生成する機能をさらに有する。以下、説明する。なお、本実施形態では、図2に示す第1の装置10が制御装置100を有するものとする。
図12に、本実施形態の制御装置100の機能ブロック図の一例を示す。図示するように、制御装置100は、第1の取得部101と、時刻ずれ算出部102と、送信部104と、推定情報生成部105と、第1のグループ化部106とを有する。なお、図示しないが、制御装置100は、さらに、補正部103を有してもよい。第1の取得部101、時刻ずれ算出部102、補正部103及び送信部104の構成は、第1乃至第5の実施形態と同様である。
第1のグループ化部106は、過去実績に基づき、複数の第2の装置20各々で使用される複数の第2の時計をグループ化する。過去実績は、第5の実施形態で説明した通り、経過時間と、経過時間の間に生じた時刻ずれと、を示すデータである。
第1のグループ化部106は、時刻ずれの傾向が似ている第2の時計どうしでグループを作成する。グループ化の手法は設計的事項である。例えば、経過時間mの際の時刻ずれが所定値以上のグループと、所定値未満のグループに分けてもよい。なお、グループの数は、2つに限定されず、それ以上であってもよい。
推定情報生成部105は、グループ毎に、各グループ内で共通の推定情報を生成する。すなわち、推定情報生成部105は、第2の時計ごとに推定情報を生成するのでなく、グループ毎に推定情報を生成する。
例えば、推定情報生成部105は、グループ毎に、各グループの複数のメンバー(第2の時計)の過去実績のすべて又は一部に基づき、経過時間から時刻ずれを算出する推定情報(例:推定式)を生成する。推定情報の生成方法は設計的事項であり、例えば、回帰分析等の手法を採用することができる。
時刻ずれ算出部102は、推定情報が生成された後、推定情報と、上記経過時間とに基づき、第1の時計と第2の時計との間の時刻ずれを算出することができる。時刻ずれ算出部102は、第2の時計各々の時刻ずれを、第2の時計各々が属するグループに対応して生成された推定情報に基づき、算出する。
以上説明した本実施形態によれば、第1乃至第5の実施形態と同様な作用効果を実現できる。また、本実施形態によれば、第2の時計を、時刻ずれの生じ方が似ているものどうしでグループ化し、グループ毎に、推定情報を生成することができる。このため、複数の第2の時計各々に対応して推定情報を生成する場合に比べて、コンピュータの処理負担を軽減できる。
<第7の実施形態>
本実施形態の制御システムは、経過時間及びその間の時刻ずれを示す過去実績に基づき、経過時間から時刻ずれを算出する推定情報を生成する機能をさらに有する。以下、説明する。なお、本実施形態では、図2に示す第2の装置20が制御装置100を有するものとする。すなわち、第2の装置20が、推定情報を生成する。そして、第2の装置20が、推定情報と経過時間とに基づき、時刻ずれを算出する。
図13に、本実施形態の制御装置100の機能ブロック図の一例を示す。図示するように、制御装置100は、第1の取得部101と、時刻ずれ算出部102と、推定情報生成部105と、修正部107とを有する。なお、図示しないが、制御装置100は、さらに、補正部103を有してもよい。第1の取得部101、時刻ずれ算出部102、補正部103及び修正部107の構成は、第1乃至第6の実施形態と同様である。
推定情報生成部105は、経過時間、及び、経過時間の間に生じた時刻ずれを示す過去実績に基づき、経過時間から時刻ずれを算出する推定情報を生成する。
時刻ずれ算出部102は、所定周期(数10分から数時間の周期)で繰り返し第1の時計と第2の時計との時刻ずれを算出する。そして、修正部107は、その都度、算出された時刻ずれに基づき第2の時計を修正する。
上記経過時間は、n回目の上記処理から(n+1)回目の上記処理までの経過時間である。経過時間の間に生じた時刻ずれは、(n+1)回目の上記処理で算出された時刻ずれである。
経過時間の始点及び終点をどのタイミングにするかは設計的事項である。上記例の場合、例えば、n回目の上記処理で第2の時計を修正したタイミングを、経過時点の始点としてもよい。そして、(n+1)回目の上記処理で時刻ずれを算出するタイミングを、経過時間の終点としてもよい。
このような過去実績が、制御装置100内、又は、制御装置100と通信可能に構成された外部装置内に蓄積される。第1の装置10と第2の装置20の関係が1対複数である場合、第2の装置20各々が備える各制御装置100内、又は、各制御装置100と通信可能に構成された外部装置内に各々の過去実績が蓄積される。
推定情報生成部105は、このような過去実績に基づき、経過時間から時刻ずれを算出する推定情報(例:推定式)を生成する。推定情報の生成方法は設計的事項であり、例えば、回帰分析等の手法を採用することができる。
時刻ずれ算出部102は、推定情報が生成された後、推定情報と、上記経過時間とに基づき、第1の時計と第2の時計との間の時刻ずれを算出することができる。
以上説明した本実施形態によれば、第1乃至第4の実施形態と同様の作用効果を実現できる。また、本実施形態によれば、経過時間と推定情報とに基づき、第1の時計と第2の時計との間の時刻ずれを算出することができる。推定情報生成後、第1の時系列データ及び第2の時系列データに基づく算出方法を、経過時間及び推定情報に基づく算出方法に置き代えることで、コンピュータの演算負担を軽減することができる。
<第8の実施形態>
本実施形態の制御システムでは、図2に示す第1の装置10は制御信号を第2の装置20に送信する。そして、第2の装置20は制御信号に基づき動作する。そして、制御装置100は、第1の装置10による制御信号の送信から、第2の装置20による制御信号に応じた動作が行われるまでの応答時間を算出する機能をさらに有する。以下、説明する。
図14に、本実施形態の制御装置100の機能ブロック図の一例を示す。図示するように、制御装置100は、第1の取得部101と、時刻ずれ算出部102と、第2の取得部201と、応答時間算出部202とを有する。なお、図示しないが、制御装置100は、さらに、補正部103、送信部104、推定情報生成部105、第1のグループ化部106及び修正部107の中の1つ又は複数をさらに有してもよい。第1の取得部101、時刻ずれ算出部102、補正部103、送信部104、推定情報生成部105、第1のグループ化部106及び修正部107の構成は、第1乃至第7の実施形態と同様である。
第2の取得部201は、第3の時系列データ及び第4の時系列データを取得する。第3の時系列データは、第1の装置10から第2の装置20に送信される制御信号の内容と、第1の時計に基づき付された第1の装置10からの送信時刻とを示す。第4の時系列データは、第2の装置20の動作内容と、第2の時計に基づき付された動作時刻とを示す。
第1の装置10が蓄電池制御信号(制御信号)を送信する中央制御装置であり、第2の装置20が蓄電池制御信号(制御信号)に基づき蓄電池を制御する端末側制御装置である場合、蓄電池制御信号(制御信号)の内容は、例えば、蓄電池の出力電力[W]又は充電電力[W]の指令値である。そして、第2の装置20の動作内容は、第2の装置20の制御で動作した蓄電池の出力電力[W]又は充電電力[W]の測定値(応答値)である。図15及び16に、このような第3の時系列データ及び第4の時系列データの一例を模式的に示す。
なお、蓄電池制御信号(制御信号)の内容は、蓄電池の出力電力[W]又は充電電力[W]の指令値を算出するための値であってもよい。例えば、予め、複数の第2の装置20各々に負担割合を特定するための情報が与えられる。そして、蓄電池制御信号(制御信号)として、複数の蓄電池全体での出力電力[W]又は充電電力[W]の値が各第2の装置20に送信される。ここで複数の第2の装置20に送信される内容は同じ内容であるので、例えばブロードキャスト等で一斉送信してもよい。各第2の装置20は、複数の蓄電池全体での出力電力[W]又は充電電力[W]の値の中の自身の負担割合分を、指令値として算出する。蓄電池制御信号(制御信号)の内容に関する当該前提は、以下のすべての実施形態において同様である。このような場合であっても、蓄電池制御信号(制御信号)の内容が指令値の場合と、同様の作用効果を実現できる。
第1の装置10が第3の時系列データを生成し、第2の装置20が第4の時系列データを生成する。
図2に示す第1の装置10が制御装置100を有する場合、制御装置100は、第3の時系列データを生成し、第2の装置20から第4の時系列データを受信する。第2の装置20は、例えば数秒周期で測定された応答値を、数秒周期で第1の装置10(制御装置100)に送信してもよい。その他、第2の装置20は、例えば数秒周期で測定された応答値を蓄積し、蓄積された応答値をまとめて、例えば数10分から数時間の周期で第1の装置10(制御装置100)に送信してもよい。当該前提は、以下のすべての実施形態において同様である。
第2の装置20が制御装置100を有する場合、制御装置100は、第4の時系列データを生成し、第1の装置10から第3の時系列データを受信する。
応答時間算出部202は、第3の時系列データ、及び、第4の時系列データに基づき、制御信号の送信時刻から当該制御信号に応じた動作が行われる動作時刻までの応答時間を算出する。
応答時間算出部202は、第3の時系列データの波形、及び、第4の時系列データの波形の類似度に基づき、応答時間を算出する。
なお、応答時間算出部202は、第3の時系列データの中の所定時間分のデータによる波形、及び、第4の時系列データの中の上記所定時間分のデータによる波形の類似度に基づき、時刻ずれを算出することができる。上記所定時間は、波形の大まかな傾向(ノイズを除くトレンド成分)が分かる範囲で定めることができる設計的事項である。
図17に、第3の時系列データ、及び、第4の時系列データをグラフ上にプロットした図を示す。横軸は時刻であり、縦軸は指令値及び応答値を所定条件で規格化した値である。
応答時間算出部202は、一方の波形を時間軸上でずらしながら(移動しながら)、2つの波形間の類似度を算出する。ずらす時間は、第3の時系列データ、及び、第4の時系列データのサンプリング周期を整数倍した値である。そして、応答時間算出部202は、類似度が所定レベル以上となった時のずらした時間t´を、応答時間として算出する。
応答時間算出部202は、第3の時系列データ、及び、第4の時系列データの相関係数を、上記類似度として算出してもよい。この場合、応答時間算出部202は、相関係数が所定値以上となった時のずらした時間t´を、応答時間として算出する。
その他、一方の時系列データから他方の時系列データを引いた差の時系列データ(対応するタイミング毎に、一方の値から他方の値を引いた差を時系列に並べたデータ)を、上記類似度として算出してもよい。この場合、応答時間算出部202は、例えば、差の時系列データに含まれる複数の値の統計値(例:最大値、平均値)が所定値以下となった時のずらした時間t´を、応答時間として算出してもよい。
第1の装置10と第2の装置20との関係が1対複数の場合、第2の取得部201は、第1の装置10で使用される第1の時計に基づく第3の時系列データと、複数の第2の装置20各々で使用される複数の第2の時計各々に基づく複数の第4の時系列データと、を取得する。そして、応答時間算出部202は、第3の時系列データと、複数の第4の時系列データ各々とに基づき、複数の第2の装置20各々に対応して応答時間を算出する。
以上説明した本実施形態によれば、第1乃至第7の実施形態と同様の作用効果を実現できる。また、本実施形態によれば、第1の装置10から制御信号が送信された送信時刻から、当該制御信号に応じた第2の装置20による動作が行われる動作時刻までの応答時間を算出することができる。第1乃至第7の実施形態で説明した手法で、第1の装置10で使用される第1の時計と、第2の装置20で使用される第2の時計との時刻同期を行っておくことで、応答時間を高精度に算出することができる。
また、本実施形態では、第3の時系列データの波形と、第4の時系列データの波形との類似度に基づき、応答時間を算出することができる。指令値及び応答値は、同じ値が連続する場合がある。このため、ある時点の指令値及び応答値のみで第3の時系列データと第4の時系列データの類似度を算出し、応答時間を算出した場合、誤った応答時間を算出する可能性がある。第3の時系列データの波形と、第4の時系列データの波形との類似度に基づき応答時間を算出することができる本実施形態の場合、応答時間の算出精度を高めることができる。
<第9の実施形態>
本実施形態の制御システムでは、第1の装置10は制御信号を第2の装置20に送信する。そして、第2の装置20は制御信号に基づき動作する。そして、第1の時計と第2の時計との間の時刻ずれを算出する制御装置100と物理的及び/又は論理的に分かれた制御装置200が、制御信号の送信時刻から当該制御信号に応じた動作が行われる動作時刻までの応答時間を算出する。すなわち、本実施形態では、「第1の時計と第2の時計との間の時刻ずれを算出する制御装置100」と、「制御信号の送信時刻から当該制御信号に応じた動作が行われる動作時刻までの応答時間を算出する制御装置200」とが、物理的及び/又は論理的に分かれている。
図3に、制御装置100の機能ブロック図の一例を示す。図示するように、制御装置100は、第1の取得部101と、時刻ずれ算出部102とを有する。図示しないが、制御装置100は、さらに、補正部103、送信部104、推定情報生成部105、第1のグループ化部106及び修正部107の中の1つ又は複数をさらに有してもよい。第1の取得部101、時刻ずれ算出部102、補正部103、送信部104、推定情報生成部105、第1のグループ化部106及び修正部107の構成は、第1乃至第8の実施形態と同様である。
図18に、制御装置200の機能ブロック図の一例を示す。図示するように、制御装置200は、第2の取得部201と、応答時間算出部202とを有する。第2の取得部201及び応答時間算出部202の構成は、第8の実施形態と同様である。
本実施形態では、図2に示す第1の装置10及び第2の装置20の一方が制御装置100を有し、他方が制御装置200を有する。例えば、第1の装置10が制御装置100を有し、第2の装置20が制御装置200を有してもよい。または、第2の装置20が制御装置100を有し、第2の装置20が制御装置100を有してもよい。
以上、説明した本実施形態によれば、第1乃至第8の実施形態と同様の作用効果を実現できる。また、時刻ずれの算出、及び、応答時間の算出を、第1の装置10と第2の装置20とに分けることができる。このため、一方に処理負担が集中する不都合を回避できる。
<第10の実施形態>
本実施形態の制御装置100は、第8の実施形態の構成を基本とし、さらに、算出した応答時間に基づき複数の第2の装置20をグループ化する機能を有する。以下、説明する。
図19に、本実施形態の制御装置100の機能ブロック図の一例を示す。図示するように、制御装置100は、第1の取得部101と、時刻ずれ算出部102と、第2の取得部201と、応答時間算出部202と、第2のグループ化部203とを有する。図示しないが、制御装置100は、さらに、補正部103、送信部104、推定情報生成部105、第1のグループ化部106及び修正部107の中の1つ又は複数を有してもよい。第1の取得部101、時刻ずれ算出部102、補正部103、送信部104、推定情報生成部105、第1のグループ化部106、修正部107、第2の取得部201及び応答時間算出部202の構成は、第1乃至第9の実施形態と同様である。
第2のグループ化部203は、応答時間に基づき、複数の第2の装置20をグループ化する。第2のグループ化部203は、応答時間が類似するものどうしでグループを生成する。グループ化の手法は設計的事項である。例えば、応答時間が所定値以上のグループと、所定値未満のグループに分けてもよい。なお、グループの数は、2つに限定されず、それ以上であってもよい。
そして、第1の装置10は、複数のグループの中の、応答時間が所定の範囲に含まれるグループに属する第2の装置20を、制御対象の候補として選択してもよい。当該技術は、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1には、蓄電池と電池制御システムとの間の通信特性(通信遅延時間、通信経路でのパケット誤り率、通信経路でのビット誤り率等)に基づき複数の蓄電池をグループ化し、複数のグループのうち通信特性が所定の範囲内であるグループに含まれる蓄電池を調整用電池の候補として選択する技術が開示されている。本実施形態は、例えば、特許文献1に開示されている技術における「通信特性」を、本願の「応答時間」に置き代えたものとすることができる。
以上説明した本実施形態によれば、第1乃至第9の実施形態と同様の作用効果を実現できる。また、本実施形態によれば、応答時間に基づき、特性(応答時間)が似ているものどうしで第2の装置20をグループ化できる。例えば、複数の第2の装置20を個別に制御するのでなく、グループ単位で制御することで、第1の装置10の処理負担を軽減できる。
<第11の実施形態>
本実施形態の制御装置100は、第9の実施形態の構成を基本とし、さらに、応答時間に基づき複数の第2の装置20をグループ化する機能を有する。以下、説明する。
図20に、本実施形態の制御装置100の機能ブロック図の一例を示す。図示するように、制御装置100は、第2の取得部201と、応答時間算出部202と、第2のグループ化部203とを有する。第2の取得部201、応答時間算出部202及び第2のグループ化部203の構成は、第1乃至第10の実施形態と同様である。
第10の実施形態の制御装置100は、「第1の時計と第2の時計との間の時刻ずれを算出する機能」、「制御信号の送信時刻から当該制御信号に応じた動作が行われる動作時刻までの応答時間を算出する機能」、及び、「応答時間に基づき複数の第2の装置20をグループ化する機能」を有した(図19参照)。本実施形態の制御装置100は、「第1の時計と第2の時計との間の時刻ずれを算出する機能」を有さない、すなわち、第1の取得部101及び時刻ずれ算出部102を有さない点で、第10の実施形態の制御装置100と異なる(図20参照)。
第2のグループ化部203は、応答時間に基づき、複数の第2の装置20をグループ化する。第2のグループ化部203は、応答時間が類似するものどうしでグループを生成する。グループ化の手法は設計的事項である。例えば、応答時間が所定値以上のグループと、所定値未満のグループに分けてもよい。なお、グループの数は、2つに限定されず、それ以上であってもよい。
そして、第1の装置10は、複数のグループの中の、応答時間が所定の範囲に含まれるグループに属する第2の装置20を、制御対象の候補として選択してもよい。当該技術は、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1には、蓄電池と電池制御システムとの間の通信特性(通信遅延時間、通信経路でのパケット誤り率、通信経路でのビット誤り率等)に基づき複数の蓄電池をグループ化し、複数のグループのうち通信特性が所定の範囲内であるグループに含まれる蓄電池を調整用電池の候補として選択する技術が開示されている。本実施形態は、例えば、特許文献1に開示されている技術における「通信特性」を、本願の「応答時間」に置き代えたものとすることができる。
以上説明した本実施形態によれば、第1乃至第10の実施形態と同様の作用効果を実現できる。また、本実施形態によれば、応答時間に基づき、特性(応答時間)が似ているものどうしで第2の装置20をグループ化できる。例えば、複数の第2の装置20を個別に制御するのでなく、グループ単位で制御することで、第1の装置10の処理負担を軽減できる。
<第12の実施形態>
図21に、本実施形態の制御システムの全体図を示す。制御システムは、蓄電池制御信号(例:LFC(Load Frequency Control)信号、GF(Governor Free)信号)を送信する中央制御装置11と、蓄電池制御信号に基づき蓄電池50を制御する複数の端末側制御装置21とを有する。中央制御装置11が第1の装置10に対応し、端末側制御装置21が第2の装置20に対応する。第1の装置10及び第2の装置20の構成は、第1乃至第11の実施形態と同様である。
中央制御装置11と、複数の端末側制御装置21とは、通信線30を介して接続し、互いに情報の送受信が可能な状態となっている。中央制御装置11は、複数の端末側制御装置21各々に蓄電池制御信号を送信する。
蓄電池制御信号は、例えば、蓄電池の出力電力[W]又は充電電力[W]の指令値を特定するための信号である。蓄電池制御信号は、指令値そのものを示してもよいし、指令値を算出するための値であってもよい。後者の場合、各端末側制御装置21が、蓄電池制御信号に基づき、指令値を算出する。蓄電池制御信号は、その他、指令値での応答を行うタイミングを示す情報(例:時刻)を含んでもよい。
複数の端末側制御装置21各々は、対応する蓄電池50と通信線で繋がり、対応する蓄電池50に制御信号を入力する。端末側制御装置21は、蓄電池制御信号に基づき指令値を特定し、特定した指令値での応答を蓄電池50に行わせる。なお、端末側制御装置21は、蓄電池制御信号を受信後、次の蓄電池制御信号を受信するまでの間、先の蓄電池制御信号に基づき特定した指令値での応答を継続するよう、蓄電池50を制御してもよい。
蓄電池50は、電力線40に接続している。蓄電池50は、端末側制御装置21の制御に従い、電力線40に所定の出力電力[W]で電力を供給したり(出力)、電力線40から電力を受電し、所定の充電電力[W]で充電したりする。
図22に、本実施形態の制御システムの基本フローを示す。図示するように、「時刻ずれの算出」と、「時刻ずれの修正」と、「応答時間の算出」とを含む。
「時刻ずれの算出」では、中央制御装置11に用いられる第1の時計と、複数の端末側制御装置21各々に用いられる複数の第2の時計各々との時刻ずれを算出する。なお、中央制御装置11はGPS受信機を備え、GPS信号に基づき第1の時計の時刻補正を行う機能を備えることができる。なお、中央制御装置11がGPS受信機を備えない実施形態とすることもできる。
「時刻ずれの修正」では、複数の端末側制御装置21各々に用いられる複数の第2の時計各々を修正し、第1の時計と第2の時計との時刻ずれをなくす。
「応答時間算出」では、複数の端末側制御装置21各々に対応して応答時間を算出する。応答時間は、蓄電池制御信号の送信時刻から当該蓄電池制御信号に応じた動作が行われる動作時刻までの時間である。
上記3つのステップ各々を中央制御装置11及び端末側制御装置21のいずれが行うかにより、4つのケースに分けることができる。
ケース1では、「時刻ずれの算出」を中央制御装置11が行い、「時刻ずれの修正」を各端末側制御装置21が行い、「応答時間の算出」を中央制御装置11が行う。
ケース2では、「時刻ずれの算出」を中央制御装置11が行い、「時刻ずれの修正」を各端末側制御装置21が行い、「応答時間の算出」を各端末側制御装置21が行う。
ケース3では、「時刻ずれの算出」を各端末側制御装置21が行い、「時刻ずれの修正」を各端末側制御装置21が行い、「応答時間の算出」を中央制御装置11が行う。
ケース4では、「時刻ずれの算出」を各端末側制御装置21が行い、「時刻ずれの修正」を各端末側制御装置21が行い、「応答時間の算出」を各端末側制御装置21が行う。
図23乃至図26を用いて、「時刻ずれの算出」及び「応答時間の算出」を中央制御装置11及び端末側制御装置21各々が行う場合の処理フローの一例を説明する。
図23は、中央制御装置11が「時刻ずれの算出」を実行する処理フローの一例を示す。
S101では、電力系統の所定項目の測定値の時系列データが計測される。当該時系列データには、中央制御装置11で使用される第1の時計に基づき、各測定値の測定時の時刻情報が対応付けられる(第1の時系列データ)。なお、中央制御装置11はGPS受信機を備え、所定のタイミングで、GPS信号に基づき第1の時計の修正(時刻同期)を行う。
S102では、電力系統の所定項目の測定値の時系列データが計測される。当該時系列データには、複数の端末側制御装置21各々で使用される第2の時計に基づき、各測定値の測定時の時刻情報が対応付けられる(第2の時系列データ)。
S103では、複数の端末側制御装置21が、各々の第2の時系列データを中央制御装置11に送信する。
S104では、中央制御装置11が、複数の端末側制御装置21各々に対応する第2の時系列データを受信する。
S105では、中央制御装置11が、第1の時系列データ及び第2の時系列データを蓄積する。
S101乃至S105の処理は、数秒周期で繰り返し実行される。
S106乃至S111の処理は、数10分から数時間の周期で繰り返し実行される。
S106では、中央制御装置11は、それまでに蓄積されている第1の時系列データと、複数の第2の時系列データ各々とに基づき、第1の時計と、複数の第2の時計各々との時刻ずれを算出する。
S107では、中央制御装置11は、算出した時刻ずれを含む修正指示を複数の端末側制御装置21各々に送信する。
S108では、各端末側制御装置21は、算出された時刻ずれを含む修正指示を受信する。
S109では、各端末側制御装置21は、修正指示に従い第2の時計を修正し、第1の時計との間の時刻ずれをなくす。
S110では、中央制御装置11は、端末側制御装置21ごとに、修正指示の送信タイミング(送信日時)と、時刻ずれと、を蓄積する。
S111では、中央制御装置11は、S110で蓄積した情報に基づき、経過時間から時刻ずれを算出する推定情報を生成する。
その後のS106では、S111で生成された推定情報と、経過時間とに基づき、時刻ずれを算出する。以降、同様の処理を繰り返す。
ここで、図23に示すフローの変形例を説明する。端末側制御装置21は、数秒周期で信号を計測し(S102)、数秒周期で当該信号を中央制御装置11に送信(S103)する処理に代えて、数秒周期で信号を計測し、計測した当該信号を蓄積し、そして、数10分から数時間の周期で蓄積した信号をまとめて中央制御装置11に送信してもよい。その他の処理は上述と同様にすることができる。
図24は、各端末側制御装置21が「時刻ずれの算出」を実行する処理フローの一例を示す。
S201では、電力系統の所定項目の測定値の時系列データが計測される。当該時系列データには、中央制御装置11で使用される第1の時計に基づき、各測定値の測定時の時刻情報が対応付けられる(第1の時系列データ)。なお、中央制御装置11はGPS受信機を備え、所定のタイミングで、GPS信号に基づき第1の時計の修正(時刻同期)を行う。
S202では、電力系統の所定項目の測定値の時系列データが計測される。当該時系列データには、複数の端末側制御装置21各々で使用される第2の時計に基づき、各測定値の測定時の時刻情報が対応付けられる(第2の時系列データ)。
S203では、中央制御装置11が、複数の端末側制御装置21各々に、第1の時系列データを送信する。
S204では、各端末側制御装置21が、第1の時系列データを受信する。
S205では、各端末側制御装置21が、第1の時系列データ及び第2の時系列データを蓄積する。
S201乃至S205の処理は、数秒周期で繰り返し実行される。
S206乃至S209の処理は、数10分から数時間の周期で繰り返し実行される。
S206では、各端末側制御装置21は、それまでに蓄積されている第1の時系列データと、第2の時系列データとに基づき、第1の時計と、第2の時計との時刻ずれを算出する。
S207では、各端末側制御装置21は、算出した時刻ずれに基づき第2の時計を修正し、第1の時計との間の時刻ずれをなくす。
S208では、各端末側制御装置21は、修正タイミング(修正日時)と、時刻ずれと、を蓄積する。
S209では、各端末側制御装置21は、S208で蓄積した情報に基づき、経過時間から時刻ずれを算出する推定情報を生成する。
その後のS206では、S209で生成された推定情報と、経過時間とに基づき、時刻ずれを算出する。以降、同様の処理を繰り返す。
ここで、図24に示すフローの変形例を説明する。中央制御装置11は、数秒周期で信号を計測し(S201)、数秒周期で当該信号を端末側制御装置21に送信(S203)する処理に代えて、数秒周期で信号を計測し、計測した当該信号を蓄積し、そして、数10分から数時間の周期で蓄積した信号をまとめて端末側制御装置21に送信してもよい。その他の処理は上述と同様にすることができる。
図25は、中央制御装置11が「応答時間の算出」を実行する処理フローの一例を示す。
S301では、中央制御装置11が指令値を算出する。
S302では、中央制御装置11が、各端末側制御装置21に指令値を送信する。中央制御装置11は、指令値と、送信時刻とを対応付けて蓄積する(第3の時系列データ)。
S303では、各端末側制御装置21が指令値を受信する。
S304では、各端末側制御装置21が、指令値を蓄積する。
S305では、各端末側制御装置21が、蓄電池50に制御信号を送信し、指令値で応答させる。
S306では、各端末側制御装置21が、各蓄電池50の応答値(出力電力又は充電電力)を計測し、蓄積する。応答値は、測定時の時刻と対応付けて蓄積される(第4の時系列データ)。
なお、図では、S306はS305の後に実行することとなっているが、S306は、S303乃至S305から独立したフローであってもよい。すなわち、S306では、S303乃至S305の処理に関係なく、各蓄電池50の出力電力又は充電電力を繰り返し測定し、測定時の時刻と対応付けて蓄積してもよい。
S301乃至S306の処理は、数秒周期で繰り返し実行される。
S307乃至S313の処理は、数10分から数時間の周期で繰り返し実行される。
S307では、各端末側制御装置21が、応答値と、測定時の時刻とを対応付けた第4の時系列データを中央制御装置11に送信する。
S308では、中央制御装置11が、各端末側制御装置21から第4の時系列データを受信し、蓄積する。
S309では、中央制御装置11が、第3の時系列データと、各端末側制御装置21から受信した第4の時系列データ各々とに基づき、各端末側制御装置21に対応して応答時間の推定値を算出する。
S310では、中央制御装置11が、各端末側制御装置21に対応して算出した応答時間の推定値を蓄積する。
S311では、中央制御装置11が、各端末側制御装置21に、各端末側制御装置21に対応して算出した応答時間の推定値を送信する。S312では、各端末側制御装置21が、応答時間の推定値を受信する。S313では、各端末側制御装置21が、応答時間の推定値を蓄積する。
ここで、図25に示すフローの変形例を説明する。端末側制御装置21は、数秒周期で応答値を計測し(S306)、数秒周期で当該応答値を中央制御装置11に送信(S307)する処理に代えて、数秒周期で応答値を計測し、計測した応答値を蓄積し、そして、数10分から数時間の周期で蓄積した応答値をまとめて中央制御装置11に送信してもよい。その他の処理は上述と同様にすることができる。
他の変形例を説明する。上記例では、端末側制御装置21は指令値を受信すると(S303)、当該受信に応じて、当該指令値での応答を遅滞なく蓄電池50に実行させた(S305)。変形例として、指令値には応答時刻が対応付けられていてもよい。そして、端末側制御装置21は、応答時刻又は応答時刻よりも所定時間前の時期(時間又は時刻)になったことを検出すると、指令値での応答を蓄電池50に実行させてもよい。この場合、端末側制御装置21は、次の指令値の応答時刻又は応答時刻よりも所定時間前の時期(時間又は時刻)になったことを検出するまで、蓄電池50に前の指令値での応答を継続させてもよい。
他の変形例として、中央制御装置11が各端末側制御装置21に対応した指令値を算出し(S301)、当該指令値を送信(S302)する処理に代えて、次の処理を実行してもよい。すなわち、第8の実施形態で説明した通り、中央制御装置11は、指令値に代えて、指令値を算出するための値を算出し、端末側制御装置21に送信してもよい。そして、各端末側制御装置21が自身に対応する指令値を算出してもよい。
例えば、予め、複数の端末側制御装置21各々に負担割合が与えられる。そして、中央制御装置11は、S301で、複数の蓄電池50全体での出力電力[W]又は充電電力[W]の値を算出し、S302でその値を各端末側制御装置21に送信する。各端末側制御装置21は、S302で送信された値を受信する(S303)。そして、各端末側制御装置21は、S303で受信した値の中の事前に与えられた負担割合分を、自身に対応する指令値として算出する。
他の変形例として、S311乃至S313をフローからなくしてもよい。S311乃至S313を実施することで、需要家側(端末側制御装置21を管理するユーザ)でも応答時間を把握することができる。需要家側での応答時間の把握が不要である場合、S311乃至S313をフローからなくしてもよい。
図26は、各端末側制御装置21が「応答時間の算出」を実行する処理フローの一例を示す。
S401では、中央制御装置11が指令値を算出する。
S402では、中央制御装置11が、各端末側制御装置21に指令値を送信する。ここで送信される情報には、中央制御装置11が指令値を送信した送信時刻が含まれる。
S403では、各端末側制御装置21が指令値を受信する。
S404では、各端末側制御装置21が、指令値及び送信時刻を蓄積する(第3の時系列データ)。
S405では、各端末側制御装置21が、蓄電池50に制御信号を送信し、指令値で応答させる。
S406では、各端末側制御装置21が、各蓄電池50の応答値(出力電力又は充電電力)を計測し、蓄積する。応答値は、測定時の時刻と対応付けて蓄積される(第4の時系列データ)。
なお、図では、S406はS405の後に実行することとなっているが、S406は、S403乃至S405から独立したフローであってもよい。すなわち、S406では、S403乃至S405の処理に関係なく、各蓄電池50の出力電力又は充電電力を繰り返し測定し、測定時の時刻と対応付けて蓄積してもよい。
S401乃至S406の処理は、数秒周期で繰り返し実行される。
S407乃至S410の処理は、数10分から数時間の周期で繰り返し実行される。
S407では、各端末側制御装置21が、第3の時系列データと、第4の時系列データとに基づき、各端末側制御装置21の応答時間の推定値を算出する。
S408では、各端末側制御装置21が、算出した応答時間の推定値を中央制御装置11に送信する。
S409では、中央制御装置11が、応答時間の推定値を各端末側制御装置21から受信する。
S401では、中央制御装置11が、各端末側制御装置21に対応付けて、応答時間の推定値を蓄積する。
ここで、図26に示すフローの変形例を説明する。他の変形例を説明する。上記例では、端末側制御装置21は指令値を受信すると(S403)、当該受信に応じて、当該指令値での応答を遅滞なく蓄電池50に実行させた(S405)。変形例として、指令値には応答時刻が対応付けられていてもよい。そして、端末側制御装置21は、応答時刻又は応答時刻よりも所定時間前の時期(時間又は時刻)になったことを検出すると、指令値での応答を蓄電池50に実行させてもよい。この場合、端末側制御装置21は、次の指令値の応答時刻又は応答時刻よりも所定時間前の時期(時間又は時刻)になったことを検出するまで、蓄電池50に前の指令値での応答を継続させてもよい。
他の変形例として、中央制御装置11が各端末側制御装置21に対応した指令値を算出し(S401)、当該指令値を送信(S402)する処理に代えて、次の処理を実行してもよい。すなわち、第8の実施形態で説明した通り、中央制御装置11は、指令値に代えて、指令値を算出するための値を算出し、端末側制御装置21に送信してもよい。そして、各端末側制御装置21が自身に対応する指令値を算出してもよい。
例えば、予め、複数の端末側制御装置21各々に負担割合が与えられる。そして、中央制御装置11は、S401で、複数の蓄電池50全体での出力電力[W]又は充電電力[W]の値を算出し、S402でその値を各端末側制御装置21に送信する。各端末側制御装置21は、S402で送信された値を受信する(S403)。そして、各端末側制御装置21は、S403で受信した値の中の事前に与えられた負担割合分を、自身に対応する指令値として算出する。
次に、図27を用いて、本実施形態の制御システムの適用例の一例を説明する。
当該適用例の制御システムは、中央側システムと、端末側システムとを有する。中央側システムと端末側システムとは通信可能となっている。図では、1つの端末側システムを示しているが、中央側システムと端末側システムとの関係は1対複数であってもよい。中央側システムが中央制御装置11を有し、端末側システムが端末側制御装置21を有する。
中央側システムは、中央給電指令所のシステムと、クラウドサーバとを有する。端末側システムは、GW(gateway)と、ローカル端末と、ESS(Energy Storage System)とを有する。ESSは、システムコントローラ(シスコン)と、PCS(Power Conditioning System)と、蓄電池とを有する。
中央給電指令所のシステムが、中央制御装置11を有する。中央給電指令所のシステムは、指令値、又は、指令値を算出するための値を算出する。そして、中央給電指令所のシステムは、クラウドサーバを介して、算出した指令値、又は、指令値を算出するための値を含む蓄電池制御信号を端末側システムに送信する。蓄電池制御信号は、応答時刻をさらに含んでもよい。中央給電指令所のシステムは、例えば、第1の時計に基づき現在時刻を把握し、現在時刻を基準に応答時刻を決定してもよい。
なお、複数の端末側制御装置21各々に対応した応答時間(蓄電池制御信号の送信時刻から当該制御信号に応じた動作が行われる動作時刻までの応答時間)が算出されている場合、中央給電指令所のシステムは、当該応答時間に基づき、応答時刻及びその時の指令値、又は、指令値を算出するための値を決定してもよい。例えば、中央給電指令所のシステムは、複数の端末側制御装置21各々に対応した応答時間Tの中の最大値Tmaxを特定し、第1の時計に基づき把握した現在時刻からTmax経過時点の時刻より後を、応答時刻として決定してもよい。
端末側システムの蓄電池は、電力系統に繋がっており、電力系統への電力出力(逆潮流)及び電力系統からの電力受電(充電)を行う。PCSは、システムコントローラからの制御信号に従い、蓄電池からの電力出力及び蓄電池への充電を制御する。制御信号は、指令値(出力電力[W]/充電電力[W])を含む。例えば、PCSは、システムコントローラから指令値を受信すると、それに応じて遅滞なく、当該指令値での応答を蓄電池に実行させる。
システムコントローラは、ESSの動作を制御する。システムコントローラが端末側制御装置21を有してもよい。この場合、中央側システムから送信された蓄電池制御信号が、GW及びローカル端末を介して、システムコントローラに入力される。なお、ローカル端末を介さず、GWからシステムコントローラに入力されてもよい。
蓄電池制御信号を取得したシステムコントローラは、当該蓄電池制御信号に基づき指令値を特定する。また、システムコントローラは、当該蓄電池制御信号に基づき応答時刻を特定する。そして、システムコントローラは、第2の時計に基づき把握される現在時刻に基づき、応答時刻又は応答時刻よりも所定時間前の時期(時間又は時刻)になったことを検出する。ここでの所定時間は、例えば、システムコントローラからの制御信号の送信からそれに対する蓄電池の応答までに要する時間に基づき決定されてもよい。そして、応答時刻又は応答時刻よりも所定時間前の時期(時間又は時刻)になったことを検出すると、システムコントローラは、指令値で応答(出力/充電)させる制御信号をPCSに送信する。PCSは、システムコントローラから指令値を受信すると、それに応じて遅滞なく、当該指令値での応答を蓄電池に実行させる。システムコントローラは、蓄電池制御信号に基づく応答時刻又は応答時刻よりも所定時間前に、第2の時計に基づく現在時刻により蓄電池制御信号の指令値を認識することができる。システムコントローラおよびPCSは、次の応答時刻又は次の応答時刻よりも所定時間前の時期(時間又は時刻)になったことを検出するまで、その前の指令値での応答を蓄電池に継続させてもよい。
なお、蓄電池制御信号には、応答時刻が含まれていなくてもよい。この場合、システムコントローラは、蓄電池制御信号を所定周期(例:数秒周期)で繰り返し受信する。そして、システムコントローラは、蓄電池制御信号を受信すると、遅滞なく、指令値を特定し、当該指令値で応答させる制御信号をPCSに送信する。PCSは、システムコントローラから指令値を受信すると、それに応じて遅滞なく、当該指令値での応答を蓄電池に実行させる。
なお、ローカル端末が端末側制御装置21を有してもよい。この場合、中央側システムから送信された蓄電池制御信号が、GWを介して、ローカル端末に入力される。
蓄電池制御信号を取得したローカル端末は、当該蓄電池制御信号に基づき指令値を特定する。また、ローカル端末は、当該蓄電池制御信号に基づき応答時刻を特定する。そして、ローカル端末は、第2の時計に基づき把握される現在時刻に基づき、応答時刻又は応答時刻よりも所定時間前の時期(時間又は時刻)になったことを検出する。ここでの所定時間は、例えば、ローカル端末からの制御信号の送信からそれに対する蓄電池の応答までに要する時間に基づき決定されてもよい。そして、応答時刻又は応答時刻よりも所定時間前の時期(時間又は時刻)になったことを検出すると、ローカル端末は、指令値で応答(出力/充電)させる制御信号をシステムコントローラに送信する。システムコントローラは、ローカル端末から指令値を受信すると、それに応じて遅滞なく、当該指令値で応答させる制御信号をPCSに送信する。PCSは、システムコントローラから指令値を受信すると、それに応じて遅滞なく、当該指令値での応答を蓄電池に実行させる。システムコントローラは、蓄電池制御信号に基づく応答時刻又は応答時刻よりも所定時間前に、第2の時計に基づく現在時刻により蓄電池制御信号の指令値を認識することができる。システムコントローラ、PCS及びローカル端末は、次の応答時刻又は次の応答時刻よりも所定時間前の時期(時間又は時刻)になったことを検出するまで、その前の指令値での応答を蓄電池に継続させてもよい。
なお、蓄電池制御信号には、応答時刻が含まれていなくてもよい。この場合、ローカル端末は、蓄電池制御信号を所定周期(例:数秒周期)で繰り返し受信する。そして、ローカル端末は、蓄電池制御信号を受信すると、遅滞なく、指令値を特定し、当該指令値で応答させる制御信号をシステムコントローラに送信する。システムコントローラは、ローカル端末から指令値を含む制御信号を受信すると、それに応じて遅滞なく、当該指令値で応答させる制御信号をPCSに送信する。PCSは、システムコントローラから指令値を受信すると、それに応じて遅滞なく、当該指令値での応答を蓄電池に実行させる。
他の変形例として、PCSが端末側制御装置21を有してもよい。この場合、中央側システムから送信された蓄電池制御信号が、GW、ローカル端末及びシステムコントローラを介して、PCSに入力される。なお、ローカル端末及びシステムコントローラの一方又は両方を介さず、PCSに入力されてもよい。
蓄電池制御信号を取得したPCSは、当該蓄電池制御信号に基づき指令値を特定する。また、PCSは、当該蓄電池制御信号に基づき応答時刻を特定する。そして、PCSは、第2の時計に基づき把握される現在時刻に基づき、応答時刻又は応答時刻よりも所定時間前の時期(時間又は時刻)になったことを検出する。ここでの所定時間は、例えば、PCSによる制御開始からそれに対する蓄電池の応答までに要する時間に基づき決定されてもよい。そして、応答時刻又は応答時刻よりも所定時間前の時期(時間又は時刻)になったことを検出すると、PCSは、それに応じて遅滞なく、当該指令値での応答を蓄電池に実行させる。PCSは、蓄電池制御信号に基づく応答時刻又は応答時刻よりも所定時間前に、第2の時計に基づく現在時刻により蓄電池制御信号の指令値を認識することができる。PCSは、次の応答時刻又は次の応答時刻よりも所定時間前の時期(時間又は時刻)になったことを検出するまで、その前の指令値での応答を蓄電池に継続させてもよい。
なお、蓄電池制御信号には、応答時刻が含まれていなくてもよい。この場合、PCSは、蓄電池制御信号を所定周期(例:数秒周期)で繰り返し受信する。そして、PCSは、蓄電池制御信号を受信すると、遅滞なく指令値を特定し、当該指令値での応答を蓄電池に実行させる。
ところで、図27を用いて説明した適用例の場合、蓄電池制御信号は、例えば5秒間隔で繰り返し送受信される。この場合、中央制御装置11で使用される第1の時計と、端末側制御装置21で使用される第2の時計との間では、5秒以上の時刻ずれが存在しないのが好ましい。そこで、第1の時系列データ及び第2の時系列データのサンプリング周期は5秒以下とするのが好ましい。なお、サンプリング周期を5秒より大とすることも可能であるが、この場合、時刻ずれの算出精度が悪くなる。
以上説明した本実施形態によれば、第1乃至第11の実施形態と同様の作用効果を実現できる。また、本実施形態では、電力需給調整に制御システムを適用することができる。
電力需給調整に制御システムを適用した場合、中央側システムと端末側システムの時刻を同期させることができる。この状態で需給調整を行うことで、中央側システムが意図するタイミングと異なるタイミングで端末側システムが動作(出力/充電)する不都合を軽減できる。
また、中央側システムと端末側システムの時刻を同期させた状態で、複数の端末側制御装置21各々に対応した応答時間(蓄電池制御信号の送信時刻から当該制御信号に応じた動作が行われる動作時刻までの応答時間)を算出することで、高精度に当該応答時間を算出することができる。そして、上述の通り、当該応答時間に基づき応答時刻を決定することができる。例えば、複数の端末側制御装置21各々に対応した応答時間Tの中の最大値Tmaxを特定し、第1の時計に基づき把握した現在時刻からTmax経過時点の時刻より後を、応答時刻として決定することができる。このように応答時刻を決定することで、応答時刻に応答できない蓄電池の発生を軽減できる。結果、電力需給調整を精度よく行うことができる。
また、電力需給調整においては、当該調整のために制御した蓄電池の管理者に対し、インセンティブを支払うことが考えられる。インセンティブは、制御した時間、制御した電力量、制御した回数等に応じたものとすることが考えられるが、さらに、指定した応答時刻に正確に応答(出力/充電)した蓄電池の管理者に対して、指定した応答時刻と異なるタイミングで応答(出力/充電)した蓄電池の管理者よりもより高いインセンティブを支払う手法が考えられる。このような支払手法は、蓄電池の管理者にとって、応答時刻通りに応答できるように自システムを調整するモチベーションとなる。結果、応答時刻通りに応答する端末側システムが増え、電力需給調整の精度が向上する。
本実施形態の場合、中央側システムと端末側システムの時刻を同期させることができるので、端末側システムが中央側システムの意図通りのタイミングで応答しているか否かを精度よく特定することができる。このため、上記手法でのインセンティブの支払いを精度よく行うことができる。
以上説明した第1乃至第12の実施形態によれば、以下の制御システムの説明がなされている。
<第1の制御システム>
制御信号を第2の装置に送信する第1の装置と、前記制御信号に基づき動作する前記第2の装置とを有し、
前記第1の装置は、
前記第1の装置で使用される第1の時計に基づき、電力系統の所定項目の測定値に測定時の時刻情報を対応付けた第1の時系列データを前記第2の装置に送信する手段を有し、
前記第2の装置は、
前記第1の時系列データを受信する手段と、
前記第2の装置で使用される第2の時計に基づき、電力系統の前記所定項目の測定値に測定時の時刻情報を対応付けた第2の時系列データを取得する手段と、
前記第1の時系列データと前記第2の時系列データとに基づき、前記第1の時計と前記第2の時計との間の時刻ずれを算出する手段と、
を有する制御システム。
<第2の制御システム>
制御信号を第2の装置に送信する第1の装置と、前記制御信号に基づき動作する前記第2の装置とを有し、
前記第2の装置は、
前記第2の装置で使用される第2の時計に基づき、電力系統の所定項目の測定値に測定時の時刻情報を対応付けた第2の時系列データを前記第1の装置に送信する手段を有し、
前記第1の装置は、
前記第2の時系列データを受信する手段と、
前記第1の装置で使用される第1の時計に基づき、電力系統の前記所定項目の測定値に測定時の時刻情報を対応付けた第1の時系列データを取得する手段と、
前記第1の時系列データと前記第2の時系列データとに基づき、前記第1の時計と前記第2の時計との間の時刻ずれを算出する手段と、
を有する制御システム。
<第3の制御システム>
第1又は第2の制御システムにおいて、
前記第1の装置は、
前記制御信号の内容と、前記第1の時計に基づき付された前記第1の装置からの送信時刻とを示す第3の時系列データを前記第2の装置に送信する手段を有し、
前記第2の装置は、
前記第3の時系列データを受信する手段と、
前記第2の装置の動作内容と、前記第2の時計に基づき付された動作時刻とを示す第4の時系列データを取得する手段と、
前記第3の時系列データ、及び、前記第4の時系列データに基づき、前記制御信号の送信時刻から当該制御信号に応じた動作が行われる動作時刻までの応答時間を算出する手段と、
を有する制御システム。
<第4の制御システム>
第1又は第2の制御システムにおいて、
前記第2の装置は、
前記第2の装置の動作内容と、前記第2の時計に基づき付された動作時刻とを示す第4の時系列データを前記第1の装置に送信する手段を有し、
前記第1の装置は、
前記第4の時系列データを受信する手段と、
前記制御信号の内容と、前記第1の時計に基づき付された前記第1の装置からの送信時刻とを示す第3の時系列データを取得する手段と、
前記第3の時系列データ、及び、前記第4の時系列データに基づき、前記制御信号の送信時刻から当該制御信号に応じた動作が行われる動作時刻までの応答時間を算出する手段と、
を有する制御システム。
<第5の制御システム>
第1乃至第4の制御システムにおいて、
前記第1の装置は、蓄電池制御信号を送信する中央制御装置であり、前記第2の装置は、前記蓄電池制御信号に基づき蓄電池を制御する端末側制御装置である制御システム。
なお、本明細書において、「取得」とは、自装置が他の装置や記憶媒体に格納されているデータまたは情報を取りに行くこと(能動的な取得)、たとえば、他の装置にリクエストまたは問い合わせして受信すること、他の装置や記憶媒体にアクセスして読み出すこと等、および、自装置に他の装置から出力されるデータまたは情報を入力すること(受動的な取得)、たとえば、配信(または、送信、プッシュ通知等)されるデータまたは情報を受信すること等、の少なくともいずれか一方を含む。また、受信したデータまたは情報の中から選択して取得すること、または、配信されたデータまたは情報を選択して受信することも含む。
以下、参考形態の例を付記する。
1. 第1の装置で使用される第1の時計に基づき、電力系統の所定項目の測定値に測定時の時刻情報を対応付けた第1の時系列データと、第2の装置で使用される第2の時計に基づき、前記電力系統の前記所定項目の測定値に測定時の時刻情報を対応付けた第2の時系列データと、を取得する第1の取得手段と、
前記第1の時系列データと前記第2の時系列データとに基づき、前記第1の時計と前記第2の時計との間の時刻ずれを算出する時刻ずれ算出手段と、
を有する制御装置。
2. 1に記載の制御装置において、
前記時刻ずれ算出手段は、前記第1の時系列データの波形、及び、前記第2の時系列データの波形の類似度に基づき、前記時刻ずれを算出する制御装置。
3. 2に記載の制御装置において、
前記時刻ずれ算出手段は、一方の波形を時間軸上で移動することで、前記類似度を算出する制御装置。
4. 1から3のいずれかに記載の制御装置において、
前記第1の時系列データ及び前記第2の時系列データにデータを補間する補正手段をさらに有する制御装置。
5. 1から4のいずれかに記載の制御装置において、
経過時間、及び、前記経過時間の間に生じた前記時刻ずれを示す過去実績に基づき、前記経過時間から前記時刻ずれを算出する推定情報を生成する推定情報生成手段をさらに有する制御装置。
6. 5に記載の制御装置において、
前記第1の取得手段は、複数の前記第2の装置各々で使用される複数の第2の時計各々に基づく複数の前記第2の時系列データを取得し、
前記時刻ずれ算出手段は、前記第1の時系列データと、複数の前記第2の時系列データ各々とに基づき、前記第1の時計と、複数の前記第2の時計各々との間の時刻ずれを算出し、
前記過去実績に基づき複数の前記第2の時計をグループ化する第1のグループ化手段をさらに有し、
前記推定情報生成手段は、グループ毎に、各グループ内で共通の前記推定情報を生成する制御装置。
7. 5又は6に記載の制御装置において、
前記時刻ずれ算出手段は、前記推定情報に基づき、前記時刻ずれを算出する制御装置。
8. 1から7のいずれかに記載の制御装置において、
算出された前記時刻ずれに基づき前記第2の時計を修正させる修正指示を前記第2の装置に送信する送信手段をさらに有する制御装置。
9. 1から7のいずれかに記載の制御装置において、
算出された前記時刻ずれに基づき、前記第2の時計を修正する修正手段をさらに有する制御装置。
10. 1から9のいずれかに記載の制御装置において、
前記第1の装置は制御信号を前記第2の装置に送信し、前記第2の装置は前記制御信号に基づき動作し、
前記制御信号の内容と、前記第1の時計に基づき付された前記第1の装置からの送信時刻とを示す第3の時系列データ、及び、前記第2の装置の動作内容と、前記第2の時計に基づき付された動作時刻とを示す第4の時系列データを取得する第2の取得手段と、
前記第3の時系列データ、及び、前記第4の時系列データに基づき、前記制御信号の送信時刻から当該制御信号に応じた動作が行われる動作時刻までの応答時間を算出する応答時間算出手段と、
をさらに有する制御装置。
11. 制御信号の内容と、第1の装置で使用される第1の時計に基づき付された前記第1の装置からの送信時刻とを示す第3の時系列データ、及び、前記制御信号に基づき動作する第2の装置の動作内容と、前記第2の装置で使用される第2の時計に基づき付された動作時刻とを示す第4の時系列データを取得する第2の取得手段と、
前記第3の時系列データ、及び、前記第4の時系列データに基づき、前記制御信号の送信時刻から当該制御信号に応じた動作が行われる動作時刻までの応答時間を算出する応答時間算出手段と、
を有する制御装置。
12. 10又は11に記載の制御装置において、
前記応答時間算出手段は、前記第3の時系列データの波形、及び、前記第4の時系列データの波形の類似度に基づき、前記応答時間を算出する制御装置。
13. 12に記載の制御装置において、
前記応答時間算出手段は、一方の波形を時間軸上で移動することで、前記類似度を算出する制御装置。
14. 10から13のいずれかに記載の制御装置において、
前記第2の取得手段は、複数の前記第2の装置各々で使用される複数の第2の時計各々に基づく複数の前記第4の時系列データを取得し、
前記応答時間算出手段は、前記第3の時系列データと、複数の前記第4の時系列データ各々とに基づき、前記第2の装置各々に対応して前記応答時間を算出する制御装置。
15. 14に記載の制御装置において、
前記応答時間に基づき、複数の前記第2の装置をグループ化する第2のグループ化手段をさらに有する制御装置。
16. 1から15のいずれかに記載の制御装置において、
前記第1の装置は、蓄電池制御信号を送信する中央制御装置であり、前記第2の装置は、前記蓄電池制御信号に基づき蓄電池を制御する端末側制御装置である制御装置。
17. 制御信号を第2の装置に送信する第1の装置と、前記制御信号に基づき動作する前記第2の装置とを有し、
前記第1の装置は、
前記第1の装置で使用される第1の時計に基づき、電力系統の所定項目の測定値に測定時の時刻情報を対応付けた第1の時系列データを前記第2の装置に送信する手段を有し、
前記第2の装置は、
前記第1の時系列データを受信する手段と、
前記第2の装置で使用される第2の時計に基づき、電力系統の前記所定項目の測定値に測定時の時刻情報を対応付けた第2の時系列データを取得する手段と、
前記第1の時系列データと前記第2の時系列データとに基づき、前記第1の時計と前記第2の時計との間の時刻ずれを算出する手段と、
を有する制御システム。
18. 制御信号を第2の装置に送信する第1の装置と、前記制御信号に基づき動作する前記第2の装置とを有し、
前記第2の装置は、
前記第2の装置で使用される第2の時計に基づき、電力系統の所定項目の測定値に測定時の時刻情報を対応付けた第2の時系列データを前記第1の装置に送信する手段を有し、
前記第1の装置は、
前記第2の時系列データを受信する手段と、
前記第1の装置で使用される第1の時計に基づき、電力系統の前記所定項目の測定値に測定時の時刻情報を対応付けた第1の時系列データを取得する手段と、
前記第1の時系列データと前記第2の時系列データとに基づき、前記第1の時計と前記第2の時計との間の時刻ずれを算出する手段と、
を有する制御システム。
19. 17又は18に記載の制御システムにおいて、
前記第1の装置は、
前記制御信号の内容と、前記第1の時計に基づき付された前記第1の装置からの送信時刻とを示す第3の時系列データを前記第2の装置に送信する手段を有し、
前記第2の装置は、
前記第3の時系列データを受信する手段と、
前記第2の装置の動作内容と、前記第2の時計に基づき付された動作時刻とを示す第4の時系列データを取得する手段と、
前記第3の時系列データ、及び、前記第4の時系列データに基づき、前記制御信号の送信時刻から当該制御信号に応じた動作が行われる動作時刻までの応答時間を算出する手段と、
を有する制御システム。
20. 17又は18に記載の制御システムにおいて、
前記第2の装置は、
前記第2の装置の動作内容と、前記第2の時計に基づき付された動作時刻とを示す第4の時系列データを前記第1の装置に送信する手段を有し、
前記第1の装置は、
前記第4の時系列データを受信する手段と、
前記制御信号の内容と、前記第1の時計に基づき付された前記第1の装置からの送信時刻とを示す第3の時系列データを取得する手段と、
前記第3の時系列データ、及び、前記第4の時系列データに基づき、前記制御信号の送信時刻から当該制御信号に応じた動作が行われる動作時刻までの応答時間を算出する手段と、
を有する制御システム。
21. 17から20のいずれかに記載の制御システムにおいて、
前記第1の装置は、蓄電池制御信号を送信する中央制御装置であり、前記第2の装置は、前記蓄電池制御信号に基づき蓄電池を制御する端末側制御装置である制御システム。
22. コンピュータが、
第1の装置で使用される第1の時計に基づき、電力系統の所定項目の測定値に測定時の時刻情報を対応付けた第1の時系列データと、第2の装置で使用される第2の時計に基づき、前記電力系統の前記所定項目の測定値に測定時の時刻情報を対応付けた第2の時系列データと、を取得する第1の取得工程と、
前記第1の時系列データと前記第2の時系列データとに基づき、前記第1の時計と前記第2の時計との間の時刻ずれを算出する時刻ずれ算出工程と、
を実行する制御方法。
23. コンピュータを、
第1の装置で使用される第1の時計に基づき、電力系統の所定項目の測定値に測定時の時刻情報を対応付けた第1の時系列データと、第2の装置で使用される第2の時計に基づき、前記電力系統の前記所定項目の測定値に測定時の時刻情報を対応付けた第2の時系列データと、を取得する第1の取得手段、
前記第1の時系列データと前記第2の時系列データとに基づき、前記第1の時計と前記第2の時計との間の時刻ずれを算出する時刻ずれ算出手段、
として機能させるプログラム。
この出願は、2016年4月19日に出願された日本出願特願2016−083577号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

Claims (23)

  1. 第1の装置で使用される第1の時計に基づき、電力系統の所定項目の測定値に測定時の時刻情報を対応付けた第1の時系列データと、第2の装置で使用される第2の時計に基づき、前記電力系統の前記所定項目の測定値に測定時の時刻情報を対応付けた第2の時系列データと、を取得する第1の取得手段と、
    前記第1の時系列データと前記第2の時系列データとに基づき、前記第1の時計と前記第2の時計との間の時刻ずれを算出する時刻ずれ算出手段と、
    を有する制御装置。
  2. 請求項1に記載の制御装置において、
    前記時刻ずれ算出手段は、前記第1の時系列データの波形、及び、前記第2の時系列データの波形の類似度に基づき、前記時刻ずれを算出する制御装置。
  3. 請求項2に記載の制御装置において、
    前記時刻ずれ算出手段は、一方の波形を時間軸上で移動することで、前記類似度を算出する制御装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の制御装置において、
    前記第1の時系列データ及び前記第2の時系列データにデータを補間する補正手段をさらに有する制御装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の制御装置において、
    経過時間、及び、前記経過時間の間に生じた前記時刻ずれを示す過去実績に基づき、前記経過時間から前記時刻ずれを算出する推定情報を生成する推定情報生成手段をさらに有する制御装置。
  6. 請求項5に記載の制御装置において、
    前記第1の取得手段は、複数の前記第2の装置各々で使用される複数の第2の時計各々に基づく複数の前記第2の時系列データを取得し、
    前記時刻ずれ算出手段は、前記第1の時系列データと、複数の前記第2の時系列データ各々とに基づき、前記第1の時計と、複数の前記第2の時計各々との間の時刻ずれを算出し、
    前記過去実績に基づき複数の前記第2の時計をグループ化する第1のグループ化手段をさらに有し、
    前記推定情報生成手段は、グループ毎に、各グループ内で共通の前記推定情報を生成する制御装置。
  7. 請求項5又は6に記載の制御装置において、
    前記時刻ずれ算出手段は、前記推定情報に基づき、前記時刻ずれを算出する制御装置。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の制御装置において、
    算出された前記時刻ずれに基づき前記第2の時計を修正させる修正指示を前記第2の装置に送信する送信手段をさらに有する制御装置。
  9. 請求項1から7のいずれか1項に記載の制御装置において、
    算出された前記時刻ずれに基づき、前記第2の時計を修正する修正手段をさらに有する制御装置。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載の制御装置において、
    前記第1の装置は制御信号を前記第2の装置に送信し、前記第2の装置は前記制御信号に基づき動作し、
    前記制御信号の内容と、前記第1の時計に基づき付された前記第1の装置からの送信時刻とを示す第3の時系列データ、及び、前記第2の装置の動作内容と、前記第2の時計に基づき付された動作時刻とを示す第4の時系列データを取得する第2の取得手段と、
    前記第3の時系列データ、及び、前記第4の時系列データに基づき、前記制御信号の送信時刻から当該制御信号に応じた動作が行われる動作時刻までの応答時間を算出する応答時間算出手段と、
    をさらに有する制御装置。
  11. 制御信号の内容と、第1の装置で使用される第1の時計に基づき付された前記第1の装置からの送信時刻とを示す第3の時系列データ、及び、前記制御信号に基づき動作する第2の装置の動作内容と、前記第2の装置で使用される第2の時計に基づき付された動作時刻とを示す第4の時系列データを取得する第2の取得手段と、
    前記第3の時系列データ、及び、前記第4の時系列データに基づき、前記制御信号の送信時刻から当該制御信号に応じた動作が行われる動作時刻までの応答時間を算出する応答時間算出手段と、
    を有する制御装置。
  12. 請求項10又は11に記載の制御装置において、
    前記応答時間算出手段は、前記第3の時系列データの波形、及び、前記第4の時系列データの波形の類似度に基づき、前記応答時間を算出する制御装置。
  13. 請求項12に記載の制御装置において、
    前記応答時間算出手段は、一方の波形を時間軸上で移動することで、前記類似度を算出する制御装置。
  14. 請求項10から13のいずれか1項に記載の制御装置において、
    前記第2の取得手段は、複数の前記第2の装置各々で使用される複数の第2の時計各々に基づく複数の前記第4の時系列データを取得し、
    前記応答時間算出手段は、前記第3の時系列データと、複数の前記第4の時系列データ各々とに基づき、前記第2の装置各々に対応して前記応答時間を算出する制御装置。
  15. 請求項14に記載の制御装置において、
    前記応答時間に基づき、複数の前記第2の装置をグループ化する第2のグループ化手段をさらに有する制御装置。
  16. 請求項1から15のいずれか1項に記載の制御装置において、
    前記第1の装置は、蓄電池制御信号を送信する中央制御装置であり、前記第2の装置は、前記蓄電池制御信号に基づき蓄電池を制御する端末側制御装置である制御装置。
  17. 制御信号を第2の装置に送信する第1の装置と、前記制御信号に基づき動作する前記第2の装置とを有し、
    前記第1の装置は、
    前記第1の装置で使用される第1の時計に基づき、電力系統の所定項目の測定値に測定時の時刻情報を対応付けた第1の時系列データを前記第2の装置に送信する手段を有し、
    前記第2の装置は、
    前記第1の時系列データを受信する手段と、
    前記第2の装置で使用される第2の時計に基づき、電力系統の前記所定項目の測定値に測定時の時刻情報を対応付けた第2の時系列データを取得する手段と、
    前記第1の時系列データと前記第2の時系列データとに基づき、前記第1の時計と前記第2の時計との間の時刻ずれを算出する手段と、
    を有する制御システム。
  18. 制御信号を第2の装置に送信する第1の装置と、前記制御信号に基づき動作する前記第2の装置とを有し、
    前記第2の装置は、
    前記第2の装置で使用される第2の時計に基づき、電力系統の所定項目の測定値に測定時の時刻情報を対応付けた第2の時系列データを前記第1の装置に送信する手段を有し、
    前記第1の装置は、
    前記第2の時系列データを受信する手段と、
    前記第1の装置で使用される第1の時計に基づき、電力系統の前記所定項目の測定値に測定時の時刻情報を対応付けた第1の時系列データを取得する手段と、
    前記第1の時系列データと前記第2の時系列データとに基づき、前記第1の時計と前記第2の時計との間の時刻ずれを算出する手段と、
    を有する制御システム。
  19. 請求項17又は18に記載の制御システムにおいて、
    前記第1の装置は、
    前記制御信号の内容と、前記第1の時計に基づき付された前記第1の装置からの送信時刻とを示す第3の時系列データを前記第2の装置に送信する手段を有し、
    前記第2の装置は、
    前記第3の時系列データを受信する手段と、
    前記第2の装置の動作内容と、前記第2の時計に基づき付された動作時刻とを示す第4の時系列データを取得する手段と、
    前記第3の時系列データ、及び、前記第4の時系列データに基づき、前記制御信号の送信時刻から当該制御信号に応じた動作が行われる動作時刻までの応答時間を算出する手段と、
    を有する制御システム。
  20. 請求項17又は18に記載の制御システムにおいて、
    前記第2の装置は、
    前記第2の装置の動作内容と、前記第2の時計に基づき付された動作時刻とを示す第4の時系列データを前記第1の装置に送信する手段を有し、
    前記第1の装置は、
    前記第4の時系列データを受信する手段と、
    前記制御信号の内容と、前記第1の時計に基づき付された前記第1の装置からの送信時刻とを示す第3の時系列データを取得する手段と、
    前記第3の時系列データ、及び、前記第4の時系列データに基づき、前記制御信号の送信時刻から当該制御信号に応じた動作が行われる動作時刻までの応答時間を算出する手段と、
    を有する制御システム。
  21. 請求項17から20のいずれか1項に記載の制御システムにおいて、
    前記第1の装置は、蓄電池制御信号を送信する中央制御装置であり、前記第2の装置は、前記蓄電池制御信号に基づき蓄電池を制御する端末側制御装置である制御システム。
  22. コンピュータが、
    第1の装置で使用される第1の時計に基づき、電力系統の所定項目の測定値に測定時の時刻情報を対応付けた第1の時系列データと、第2の装置で使用される第2の時計に基づき、前記電力系統の前記所定項目の測定値に測定時の時刻情報を対応付けた第2の時系列データと、を取得する第1の取得工程と、
    前記第1の時系列データと前記第2の時系列データとに基づき、前記第1の時計と前記第2の時計との間の時刻ずれを算出する時刻ずれ算出工程と、
    を実行する制御方法。
  23. コンピュータを、
    第1の装置で使用される第1の時計に基づき、電力系統の所定項目の測定値に測定時の時刻情報を対応付けた第1の時系列データと、第2の装置で使用される第2の時計に基づき、前記電力系統の前記所定項目の測定値に測定時の時刻情報を対応付けた第2の時系列データと、を取得する第1の取得手段、
    前記第1の時系列データと前記第2の時系列データとに基づき、前記第1の時計と前記第2の時計との間の時刻ずれを算出する時刻ずれ算出手段、
    として機能させるプログラム。
JP2018512776A 2016-04-19 2016-12-15 制御装置、制御システム、制御方法及びプログラム Pending JPWO2017183232A1 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016083577 2016-04-19
JP2016083577 2016-04-19
PCT/JP2016/087378 WO2017183232A1 (ja) 2016-04-19 2016-12-15 制御装置、制御システム、制御方法及びプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2017183232A1 true JPWO2017183232A1 (ja) 2019-02-21

Family

ID=60115924

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018512776A Pending JPWO2017183232A1 (ja) 2016-04-19 2016-12-15 制御装置、制御システム、制御方法及びプログラム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JPWO2017183232A1 (ja)
WO (1) WO2017183232A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3514908B1 (en) * 2018-01-22 2022-02-09 Hitachi Energy Switzerland AG Methods and devices for condition classification of power network assets
JP6977611B2 (ja) * 2018-02-22 2021-12-08 トヨタ自動車株式会社 複数の燃料電池ユニットを搭載した車両
JP6951277B2 (ja) * 2018-03-14 2021-10-20 株式会社日立製作所 時刻同期装置及びその方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008245126A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Fujifilm Corp 撮像装置
JP5786562B2 (ja) * 2011-08-29 2015-09-30 富士通株式会社 機器・コンセント間対応付け方法、プログラム、および情報処理装置
WO2013042474A1 (ja) * 2011-09-21 2013-03-28 日本電気株式会社 電池制御システム、電池制御装置、電池制御方法、および記録媒体
JP5756566B2 (ja) * 2012-12-14 2015-07-29 パナソニック株式会社 充放電制御方法、充放電制御システムおよび充放電制御装置
JP6352623B2 (ja) * 2013-12-05 2018-07-04 株式会社東芝 制御性能診断装置、および制御性能診断プログラム
EP3176907B1 (en) * 2014-07-28 2019-10-02 Mitsubishi Electric Corporation Energy management controller, energy management method, and program

Also Published As

Publication number Publication date
WO2017183232A1 (ja) 2017-10-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2017183232A1 (ja) 制御装置、制御システム、制御方法及びプログラム
JP2007020314A (ja) 電力需給予測システム
JP6255251B2 (ja) 太陽光発電装置の出力推定方法および装置並びにこれを用いた電力系統監視装置
JPWO2020149103A1 (ja) モニタリングシステム、および同期方法
JP6481942B2 (ja) 電力管理システム、電力管理方法、およびプログラム
US9915928B2 (en) Availability prediction apparatus for electric power storage device
JP2016100956A (ja) 直流電源の制御装置、直流電源システム、および直流電源の制御装置の制御方法
US9195262B2 (en) Information processing apparatus and computer program product
JP6128624B2 (ja) 電力消費量推定装置、電力消費量推定方法およびプログラム
JP6621704B2 (ja) 発電システム
JP2019004546A (ja) 制御装置、電力管理システム、制御方法及びプログラム
JP6763736B2 (ja) 信号時刻同期装置及び信号時刻同期方法
JP6880611B2 (ja) 処理装置、システム、処理方法および処理プログラム
US11682916B2 (en) Processing device, processing method, and non-transitory storage medium
EP2961031B1 (en) Frequency control method and frequency control system
JP2018093573A (ja) 蓄電池制御装置、蓄電池制御システム、蓄電池制御方法、及び、プログラム
US11209469B2 (en) Timestamp inconsistency and shift detection for synchrophasor data based on correlation between relative phase angle and frequency
CN114611818A (zh) 一种水电站的频率预测方法、装置及存储介质
JP2021099898A (ja) 二次電池管理装置及び二次電池管理方法
WO2023156556A1 (en) Synchronization of frequency measurements in a demand response system
JP6225839B2 (ja) デマンド一括監視システム、デマンド一括監視装置、およびデマンド監視装置
JP5978865B2 (ja) 電力需給制御装置、電力需給システム、電力需給制御方法、及びプログラム
JP6304706B2 (ja) 模擬装置、運用パターン決定支援システム及び運用パターン決定支援方法
US20190086883A1 (en) Control apparatus, control method, and non-transitory storage medium
CN113690948A (zh) 控制发电单元的虚拟惯量响应的方法、控制终端及系统