JPWO2017183199A1 - 熱エネルギ処置装置 - Google Patents

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Abstract

熱エネルギ処置装置(1)は、長手軸を有する絶縁性基板と、絶縁性基板の一方の面に設けられ、長手軸方向の単位長さあたりの抵抗値が第1の抵抗値であり、通電により発熱する発熱部と、長手軸方向の単位長さあたりの抵抗値が第1の抵抗値より小さい第2の抵抗値であり、発熱部に導通する接続部とを有する発熱体と、接続部を介して、発熱部に通電する通電制御部(3311)と、接続部に通電している電流値と、発熱部の温度とに基づいて、接続部の温度を推定する温度推定部(3312)と、温度推定部(3312)により推定された接続部の温度に基づいて、発熱部に通電する出力値を制御する出力制御部(3314)とを備える。

Description

本発明は、熱エネルギ処置装置に関する。
従来、生体組織にエネルギを付与することにより生体組織を処置(接合(若しくは吻合)及び切離等)する熱エネルギ処置装置(熱組織手術システム)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の熱エネルギ処置装置は、生体組織を挟持する一対のジョーを備える。そして、一対のジョーには、熱エネルギを発生するエネルギ発生部が設けられている。
例えば、このようなエネルギ発生部としては、薄型化を図るために、以下に示すフレキシブル基板及び伝熱板により構成することが考えられる。
フレキシブル基板は、シートヒータとして機能する部分である。そして、フレキシブル基板の一方の面には、通電により発熱する発熱部と、当該発熱部に導通する接続部とが形成されている。
伝熱板は、銅等の導体で構成されている。そして、伝熱板は、フレキシブル基板の一方の面(発熱部)に対向して配設され、発熱部から発生した熱を生体組織に伝達する(熱エネルギを生体組織に付与する)。
ここで、フレキシブル基板は、伝熱板よりも長く、組み立てられた時に、一端側(接続部が設けられた側)が伝熱板から突出する。そして、当該一体側に設けられた接続部には、発熱部に電力を供給するリード線が接続される。すなわち、リード線をフレキシブル基板の一方の面(伝熱板が配設される側)に位置付けることにより、エネルギ発生部の薄型化を図ることができる。
特開2012−24583号公報
ところで、上述したエネルギ発生部では、伝熱板の温度を一定に保つ制御を行う際、例えば、水分が多い等で熱容量が極端に大きい臓器での処置や、血中等の放熱し易い環境での処置の場合には、伝熱板の温度を保つためにリード線を介して接続部(発熱部)に大きい電力を加えることとなる。そして、このように大きい電力を接続部に加えた場合には、本来は加熱する意図のない接続部が過加熱状態となってしまう恐れがある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、接続部が過加熱状態となってしまうことを回避することができる熱エネルギ処置装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る熱エネルギ処置装置は、長手軸を有する絶縁性基板と、前記絶縁性基板の一方の面に設けられ、前記長手軸方向の単位長さあたりの抵抗値が第1の抵抗値であり、通電により発熱する発熱部と、前記長手軸方向の単位長さあたりの抵抗値が前記第1の抵抗値より小さい第2の抵抗値であり、前記発熱部に導通する接続部と、を有する発熱体と、前記接続部を介して、前記発熱部に通電する通電制御部と、前記接続部に通電している電流値と電圧値との少なくとも一つと、前記発熱部の温度とに基づいて、前記接続部の温度を推定する温度推定部と、前記温度推定部により推定された前記接続部の温度に基づいて、前記発熱部に通電する出力値を制御する出力制御部と、を備える。
本発明に係る熱エネルギ処置装置によれば、接続部が過加熱状態となってしまうことを回避することができる、という効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る熱エネルギ処置装置を模式的に示す図である。 図2は、図1に示した処置具の先端部分(処置部)を拡大した図である。 図3は、図2に示した第1保持部材及びエネルギ発生部を示す図である。 図4は、図2に示した第1保持部材及びエネルギ発生部を示す図である。 図5は、図1に示した制御装置を示すブロック図である。 図6は、図5に示した制御装置の動作を示すフローチャートである。 図7は、図6に示したステップS8の計算例を示す図である。 図8は、図6に示したステップS7,S8で用いる第1,第2の重み係数の一例を示す図である。 図9は、本発明の実施の形態1の効果を説明する図である。 図10は、本発明の実施の形態1の変形例を示す図である。 図11は、本発明の実施の形態1の変形例を示す図である。 図12は、本発明の実施の形態2に係る熱エネルギ処置装置を構成する制御装置を示すブロック図である。 図13は、図12に示した制御装置の動作を示すフローチャートである。 図14は、図12に示したステップS8Bの計算例を示す図である。 図15は、本発明の実施の形態2の効果を説明する図である。
以下に、図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施の形態)について説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。さらに、図面の記載において、同一の部分には同一の符号を付している。
(実施の形態1)
〔熱エネルギ処置装置の概略構成〕
図1は、本発明の実施の形態1に係る熱エネルギ処置装置1を模式的に示す図である。
熱エネルギ処置装置1は、処置対象である生体組織に熱エネルギを付与することにより、当該生体組織を処置(接合(若しくは吻合)及び切離等)する。この熱エネルギ処置装置1は、図1に示すように、処置具2と、制御装置3と、フットスイッチ4とを備える。
〔処置具の構成〕
処置具2は、例えば、腹壁を通して生体組織に処置を行うためのリニアタイプの外科医療用処置具である。この処置具2は、図1に示すように、ハンドル5と、シャフト6と、処置部7とを備える。
ハンドル5は、術者が把持する部分である。そして、このハンドル5には、図1に示すように、操作ノブ51が設けられている。
シャフト6は、図1に示すように、略円筒形状を有し、一端(図1中、右端部)がハンドル5に接続されている。また、シャフト6の他端(図1中、左端部)には、処置部7が取り付けられている。そして、このシャフト6の内部には、術者による操作ノブ51の操作に応じて、処置部7を構成する第1,第2保持部材8,9(図1)を開閉させる開閉機構(図示略)が設けられている。また、このシャフト6の内部には、制御装置3に接続された電気ケーブルC(図1)がハンドル5を介して一端側(図1中、右端部側)から他端側(図1中、左端部側)まで配設されている。
〔処置部の構成〕
図2は、処置具2の先端部分(処置部7)を拡大した図である。
処置部7は、生体組織を挟持して、当該生体組織を処置する部分である。この処置部7は、図1または図2に示すように、第1,第2保持部材8,9を備える。
第1,第2保持部材8,9は、矢印R1(図2)方向に開閉可能にシャフト6の他端(図1及び図2中、左端部)に軸支され、術者による操作ノブ51の操作に応じて、生体組織を挟持可能とする。
以下、第1,第2保持部材8,9の構成について順に説明する。
〔第1保持部材の構成〕
図3及び図4は、第1保持部材8及びエネルギ発生部10を示す図である。具体的に、図3は、第1保持部材8及びエネルギ発生部10を図1及び図2中、上方側から見た斜視図である。図4は、図3の分解斜視図である。
第1保持部材8は、第2保持部材9に対して、図1及び図2中、下方側に配設され、シャフト6の中心軸に沿って延びる略直方体形状を有する。以下、説明の便宜上、第1保持部材8における図1ないし図4中、上方側の面を第1挟持面81と記載する。
第1挟持面81における幅方向の略中心位置には、図4中、下方に向けて窪み、第1保持部材8の一端(図4中、右端部)から当該第1保持部材8の長手軸方向に沿って他端側に向けて延びる第1凹部811が設けられている。
この第1凹部811には、図2ないし図4に示すように、エネルギ発生部10が設置されている。
以上説明した第1保持部材8は、例えば、フッ素樹脂等の樹脂材料を成型したものである。
エネルギ発生部10は、制御装置3による制御の下、熱エネルギを発生する。このエネルギ発生部10は、図3または図4に示すように、伝熱板12と、フレキシブル基板13と、接着シート14とを備える。
伝熱板12は、例えば銅等の材料で構成された長尺状(第1保持部材8の長手軸方向(図3及び図4中、左右方向)に延びる長尺状)の薄板である。そして、伝熱板12は、第1,第2保持部材8,9にて生体組織を挟持した状態で、その表面である処置面121(図2ないし図4中、上方側の面)が当該生体組織に接触し、フレキシブル基板13から発生した熱を当該生体組織に伝達する(熱エネルギを生体組織に付与する)。
フレキシブル基板13は、一部が発熱し、当該発熱により伝熱板12を加熱するシートヒータとして機能する。このフレキシブル基板13は、図3または図4に示すように、絶縁性基板131と、配線パターン132とを備える。
絶縁性基板131は、絶縁性材料であるポリイミドで構成された長尺状(第1保持部材8の長手軸方向に延びる長尺状)のシートである。
なお、絶縁性基板131の材料としては、ポリイミドに限られず、例えば、窒化アルミ、アルミナ、ガラス、ジルコニア等の高耐熱絶縁性材料を採用しても構わない。
ここで、絶縁性基板131の幅寸法は、伝熱板12の幅寸法と略同一に設定されている。また、絶縁性基板131の長さ寸法(長手軸方向の長さ寸法)は、伝熱板12の長さ寸法(長手軸方向の長さ寸法)よりも長くなるように設定されている。
配線パターン132は、導電性材料であるステンレス(SUS304)を加工したものであり、図3または図4に示すように、一対の接続部1321と、発熱部1322(図4)とを備える。すなわち、配線パターン132は、本発明に係る発熱体としての機能を有する。そして、配線パターン132は、絶縁性基板131の一方の面に熱圧着により貼り合わせられる。
なお、配線パターン132の材料としては、ステンレス(SUS304)に限られず、他のステンレス材料(例えば400番系)でもよいし、プラチナや、タングステン等の導電性材料を採用しても構わない。また、配線パターン132としては、絶縁性基板131の一方の面に熱圧着により貼り合わせた構成に限られず、当該一方の面に蒸着等により形成した構成を採用しても構わない。
一対の接続部1321は、図3または図4に示すように、絶縁性基板131の一端側(図4中、右端部側)から他端に向けてそれぞれ延び、絶縁性基板131の幅方向に沿って互いに対向するように設けられている。そして、一対の接続部1321には、電気ケーブルCを構成する2つのリード線C1がそれぞれ接合(接続)される。
発熱部1322は、一端が接続部1321に接続(導通)し、当該一端から、波状に蛇行しながら、絶縁性基板131の外縁形状に倣うU字形状に沿って延び、他端が他方の接続部1321に接続(導通)する。
そして、発熱部1322は、2つのリード線C1を介して制御装置3により一対の接続部1321に電圧が印加(通電)されることにより、発熱する。
なお、本実施の形態1では、一対の接続部1321において、長手軸方向(図4中、左右方向)における単位長さあたりの電気抵抗値(第2の抵抗値)は、長手軸方向における単位長さあたりの発熱部1322の電気抵抗値(第1の抵抗値)よりも小さい。
接着シート14は、図3または図4に示すように、伝熱板12とフレキシブル基板13との間に介装され、フレキシブル基板13の一部が伝熱板12から張り出した状態で伝熱板12の裏面(処置面121とは反対側の面)とフレキシブル基板13の一方の面(配線パターン132側の面)とを接着固定する。この接着シート14は、良好な熱伝導性及び絶縁性を有し、かつ、高温に耐え、接着性を有する長尺状(第1保持部材8の長手軸方向に延びる長尺状)のシートであり、例えば、アルミナ、窒化ホウ素、グラファイト、窒化アルミ等の高熱伝導フィラー(非導電性材料)をエポキシやポリウレタン等の樹脂と混合することにより形成されている。
ここで、接着シート14の幅寸法は、絶縁性基板131の幅寸法と略同一となるように設定されている。また、接着シート14の長さ寸法(長手軸方向の長さ寸法)は、伝熱板12の長さ寸法(長手軸方向の長さ寸法)よりも長く、絶縁性基板131の長さ寸法(長手軸方向の長さ寸法)よりも短くなるように設定されている。
そして、伝熱板12は、発熱部1322の全領域を覆うように配置される。また、接着シート14は、発熱部1322の全領域を覆うとともに、一対の接続部1321の一部を覆うように配置される。すなわち、接着シート14は、伝熱板12に対して図3及び図4中、右側に張り出した状態で配置される。そして、一対の接続部1321における外部に露出した部位(接着シート14にて覆われていない部位)に2つのリード線C1(図3,図4)がそれぞれ接合(接続)される。
〔第2保持部材の構成〕
第2保持部材9は、図2に示すように、第1保持部材8と略同一の外形形状を有する。以下、第2保持部材9において、第1挟持面81に対向する面(図2中、下方側の面)を第2挟持面91と記載する。
第2挟持面91における幅方向の略中心位置には、第1保持部材8と同様に、図2中、上方に向けて窪み、第2保持部材9の一端(図2中、右端部)から当該第2保持部材9の長手軸方向に沿って他端側に向けて延びる第2凹部911が設けられている。
この第2凹部911には、図2に示すように、伝熱板12と同様の伝熱板92が設置される。
〔制御装置及びフットスイッチの構成〕
図5は、制御装置3を示すブロック図である。
なお、図5では、熱エネルギ処置装置1(制御装置3)の構成として、本発明の要部を主に図示している。
フットスイッチ4は、術者の足で押下(ON)されることにより、処置具2を待機状態(生体組織の処置を待機する状態)から処置状態(生体組織を処置する状態)に移行させる第1ユーザ操作を受け付ける。また、フットスイッチ4は、当該フットスイッチ4から術者の足が離されること(OFF)により、処置具2を処置状態から待機状態に移行させる第2ユーザ操作を受け付ける。そして、フットスイッチ4は、第1,第2ユーザ操作に応じた信号を制御装置3に出力する。
なお、第1,第2ユーザ操作を受け付ける構成としては、フットスイッチ4に限られず、その他、手で操作するスイッチ等を採用しても構わない。
制御装置3は、処置具2の動作を統括的に制御する。この制御装置3は、図5に示すように、熱エネルギ出力部31と、センサ32と、制御部33とを備える。
熱エネルギ出力部31は、制御部33による制御の下、2つのリード線C1を介して、エネルギ発生部10(配線パターン132)に電圧を印加(通電)する。
センサ32は、熱エネルギ出力部31からエネルギ発生部10に供給(通電)されている電流値及び電圧値を検出する。そして、センサ32は、検出した電流値及び電圧値に応じた信号を制御部33に出力する。
制御部33は、CPU(Central Processing Unit)等を含んで構成され、所定の制御プログラムにしたがって、エネルギ発生部10(配線パターン132)のフィードバック制御を実行する。この制御部33は、図5に示すように、エネルギ制御部331と、報知制御部332と、第1〜第3メモリ333〜335とを備える。
エネルギ制御部331は、エネルギ発生部10に供給(通電)する出力値(電力値)を制御する。このエネルギ制御部331は、図5に示すように、通電制御部3311と、温度推定部3312と、状態判定部3313と、出力制限部3314とを備える。
通電制御部3311は、フットスイッチ4がONになった場合(フットスイッチ4が第1ユーザ操作を受け付けた場合)に、処置具2を処置状態に切り替える。
具体的に、通電制御部3311は、処置具2を処置状態に切り替えた場合には、発熱部1322の温度(以下、ヒータ温度と記載)を把握しながら、熱エネルギ出力部31を介して、エネルギ発生部10を目標温度とするために必要な出力値(電力値)をエネルギ発生部10(配線パターン132)に供給する(エネルギ発生部10のフィードバック制御を実行する)。
ここで、当該フィードバック制御で用いるヒータ温度は、以下に示すように算出された温度である。
すなわち、センサ32にて検出された電流値及び電圧値(熱エネルギ出力部31からエネルギ発生部10(配線パターン132)に供給(通電)されている電流値及び電圧値)に基づいて、配線パターン132の抵抗値を取得する。そして、予め実験により算出された配線パターン132の抵抗値と温度との関係を用いて、当該配線パターン132の抵抗値を温度に換算する。そして、当該温度をヒータ温度とする。
また、通電制御部3311は、フットスイッチ4がOFFになった場合(フットスイッチ4が第2ユーザ操作を受け付けた場合)に、処置具2を待機状態に切り替える。
具体的に、通電制御部3311は、処置具2を待機状態に切り替えた場合には、ヒータ温度を取得する(センサ32にて電流値及び電圧値を検出する)ことができるように、熱エネルギ出力部31を介して、エネルギ発生部10(配線パターン132)に最小出力電力(例えば、0.1W)を供給する。
温度推定部3312は、第1〜第3メモリ333〜335に記憶された情報に基づいて、接続部1321の温度(接続部1321のうち接着シート14にて覆われていない(接着シート14から露出した)部位の温度)を推定する。なお、以下では、当該推定される接続部1321の温度を推定温度と記載する。
ここで、第1メモリ333は、センサ32にて検出された電流値及び電圧値に基づいてエネルギ制御部331(通電制御部3311)により所定のサンプリング間隔(例えば、0.05秒(以下、秒を「s」と記載))毎に算出されたヒータ温度を、当該ヒータ温度を算出した時刻に関連付けて、順次、記憶する。すなわち、第1メモリ333は、本発明に係る第1記憶部としての機能を有する。
なお、第1メモリ333は、現在から所定時間(以下に示す積算時間と同一の時間)、過去までに順次、算出された各ヒータ温度のみを記憶する。すなわち、新たにヒータ温度が算出され、第1メモリ333に当該最新のヒータ温度を記憶した場合には、最も古いヒータ温度が消去される。
また、第2メモリ334は、センサ32にて検出された電流値を、当該電流値が検出された時刻に関連付けて、順次、記憶する。すなわち、第2メモリ334は、本発明に係る第3記憶部としての機能を有する。
なお、第2メモリ334は、第1メモリ333と同様に、現在から所定時間(以下に示す積算時間と同一の時間)、過去までに順次、検出された各電流値のみを記憶する。すなわち、新たに電流値が検出され、第2メモリ334に当該最新の電流値を記憶した場合には、最も古い電流値が消去される。
また、第3メモリ335は、不揮発性メモリで構成され、制御部33が実行する制御プログラム、及び、処置部2の外部の想定される環境温度(生体内での使用を想定しているため、37〜40℃程度)を記憶する。また、第3メモリ335は、予め実験により算出された複数の第1,第2の重み係数を現在から過去に遡る時間にそれぞれ関連付けて記憶する。すなわち、第3メモリ335は、本発明に係る第2,第4記憶部としての機能を有する。
状態判定部3313は、温度推定部3312による推定温度に基づいて、接続部1321の状態を判定する。
具体的に、状態判定部3313は、温度推定部3312による推定温度と予め設定された温度制限値(接続部1321が過加熱状態になりつつあると判断される温度)とを比較し、推定温度が温度制限値以上になったか否かを判定する。また、状態判定部3313は、推定温度が温度制限値以上となったと判定した場合に、タイマー(初期値は0)を規定時間(例えば、3s)に設定する。さらに、状態判定部3313は、推定温度が温度制限値未満となったと判定した場合に、タイマーをカウントダウンするとともに、タイマーの値が0以下になったか否かを判定する。
出力制限部3314は、状態判定部3313の判定結果に基づいて、エネルギ発生部10(配線パターン132)に供給(通電)する出力値(電力値)を制限(制御)する。すなわち、出力制限部3314は、本発明に係る出力制御部としての機能を有する。
報知制御部332は、状態判定部3313の判定結果に基づいて、報知部15(図5)の動作を制御する。
本実施の形態1では、報知部15は、音声により所定の情報を報知(警告音を発生)するスピーカで構成されている。なお、報知部15としては、当該スピーカに限られず、例えば、所定の情報を表示するディスプレイ、点灯あるいは点滅により所定の情報を報知するLED(Light Emitting Diode)等で構成しても構わない。
〔制御装置の動作〕
次に、上述した制御装置3の動作について説明する。
図6は、制御装置3の動作を示すフローチャートである。
術者により熱エネルギ処置装置1(制御装置3)の電源スイッチ(図示略)がオンされた(ステップS1:Yes)後、通電制御部3311は、処置具2を待機状態に切り替える(ステップS2)。
具体的に、通電制御部3311は、ステップS2において、熱エネルギ出力部31を介して、最小出力電力(例えば、0.1W)をエネルギ発生部10に供給(通電)する。すなわち、この状態では、ヒータ温度を取得する(センサ32にて電流値及び電圧値を検出する)ことができる状態になっている。
ステップS2の後、制御部33は、フットスイッチ4がONになったか否かを判定する(ステップS3)。
フットスイッチ4がOFFになった(あるいはOFFの状態が継続している)と判定された場合(ステップS3:No)には、制御装置3は、ステップS1に戻る。
一方、フットスイッチ4がONになったと判定された場合(ステップS3:Yes)には、通電制御部3311は、処置具2を処置状態に切り替える(ステップS4,S5)。
具体的に、通電制御部3311は、ステップS4において、ヒータ温度を把握しながら、エネルギ発生部10を目標温度とするために必要な出力値(出力予定電力)を算出する。そして、通電制御部3311は、ステップS5において、熱エネルギ出力部31を介して、当該出力予定電力と最大出力電力(例えば、初期値は100W)とのうち小さい方をエネルギ発生部10に供給(通電)する。
ステップS5の後、通電制御部3311は、現在のヒータ温度、及びエネルギ発生部10に供給(通電)している電流値を測定する(ステップS6)。
具体的に、通電制御部3311は、ステップS6において、センサ32にて検出された電流値及び電圧値に基づいてヒータ温度を算出する。そして、通電制御部3311は、当該算出したヒータ温度を、当該ヒータ温度を算出した時刻に関連付けて第1メモリ333に記憶する。また、通電制御部3312は、センサ32にて検出された電流値を、当該電流値が検出された時刻に関連付けて、第2メモリ334に記憶する。
ステップS6の後、温度推定部3312は、第1〜第3メモリ333〜335から、電流値、ヒータ温度、環境温度、及び第1,第2の重み係数を読み出す(ステップS7)。
ステップS7の後、温度推定部3312は、当該読み出した電流値、ヒータ温度、環境温度、及び第1,第2の重み係数を以下の式(1)に代入し、推定温度を算出する(ステップS8)。
Figure 2017183199
ここで、式(1)において、Tconductionは、算出すべき推定温度[℃]である。Period_maxは、積算時間[s]である。tは、現在時刻から過去に遡る時間(現在時刻での当該時間tは0s、現在時刻より前の時間tはマイナスの値)である。α(t)は、現在時刻から過去に遡る時間tに関する第2の重み係数[A2/(℃・s)]である。I(t)は、現在時刻から過去に遡る時間tに関する電流値(センサ32にて検出された電流値[A])である。β(t)は、現在時刻から過去に遡る時間tに関する第1の重み係数[1/s]である。Thea ter(t)は、現在時刻から過去に遡る時間tに関するヒータ温度である。Tatmosphereは、処置具2の外部の想定される環境温度である。Δtは、サンプリング間隔(例えば、0.05s)である。
以下、ステップS8での推定温度Tconductionの計算例について説明する。
図7は、ステップS8の計算例を示す図である。なお、式(1)の計算ではサンプリング間隔Δt毎の値を用いるが、図7では、説明の便宜上、t=0s、−10s、−20s、及び−30sの値のみを記載している。
図7の例では、積算時間Period_maxを30s、環境温度Tatmosphereを40℃、サンプリング間隔Δtを0.05sとしている。また、t=0s、−10s、−20s、及び−30sでの第2の重み係数α[A2/(℃・s)]をそれぞれ「80」、「8.7」、「1.1」、及び「0.5」としている(図8の実線参照)。さらに、t=0s、−10s、−20s、及び−30sでの第1の重み係数β[1/s]をそれぞれ「0」、「0.00027」、「0.000035」、及び「0.000003」としている(図8の破線参照)。
また、図7の例では、現在時刻が150s(例えば、フットスイッチ4がONになってからの時間)である時に、当該現在時刻(t=0s)、当該現在時刻から10s、20s、及び30s前(t=−10s、−20s、及び−30s)にそれぞれセンサ32にて検出された電流値Iを0.5A、1A、0.2A、及び0.3Aとしている。
さらに、図7の例では、現在時刻が150sである時に、t=0s、−10s、−20s、及び−30sにそれぞれ通電制御部3311にて算出されたヒータ温度Theaterを150℃、200℃、300℃、及び200℃としている。
そして、現在時刻が150sである時には、ステップS8において、式(1)を利用して、以下に示すように、推定温度Tconductionが算出される。
すなわち、温度推定部3312は、式(1)に基づき、環境温度Tatmosphereと積算時間Period_maxにおけるサンプリング間隔Δt毎の各ヒータ温度Theater(t)との各差分を算出し、当該各差分と第1の重み係数β(t)とを対応する時間t同士でそれぞれ掛け合わせて積算して第1の積算値を得る。また、温度推定部3312は、積算時間Period_maxにおけるサンプリング間隔Δt毎の各電流値I(t)の二乗と第2の重み係数α(t)とを対応する時間t同士でそれぞれ掛け合わせて積算して第2の積算値を得る。そして、当該第1の積算値と、当該第2の積算値と、環境温度Tatmosphereとを足し合わせることで、推定温度Tconductionを算出する。
具体的に、t=0sでのα(t)×I(t)×I(t)×Δtは、80×0.5×0.5×0.05=1となる。また、t=−10sでのα(t)×I(t)×I(t)×Δtは、8.7×1×1×0.05=0.435となる。また、t=−20sでのα(t)×I(t)×I(t)×Δtは、1.1×0.2×0.2×0.05=0.0022となる。また、t=−30sでのα(t)×I(t)×I(t)×Δtは、0.5×0.3×0.3×0.05=0.00225となる。
一方、t=0sでのβ(t)×(Theater(t)−Tatmosphere)×Δtは、0×(150−40)×0.05=0となる。また、t=−10sでのβ(t)×(Theater(t)−Tatmosphere)×Δtは、0.00027×(200−40)×0.05=0.00216となる。また、t=−20sでのβ(t)×(Theater(t)−Tatmosphere)×Δtは、0.00035×(300−40)×0.05=0.000455となる。また、t=−30sでのβ(t)×(Theater(t)−Tatmosphere)×Δtは、0.00003×(200−40)×0.05=0.000024となる。
そして、積算時間Period_maxにおけるt=0s、−0.05s、−0.1s、−0.15s、・・・−30sでの各α(t)×I(t)×I(t)×Δt及び各β(t)×(Th eater(t)−Tatmosphere)×Δtを足し合わせ、当該足し合わせた値に環境温度Tatmo sphere(=40℃)を足し合わせることで、現在時刻が150sである時の推定温度Tco nductionが算出される。
また、図7の例では、現在時刻が160sである時(t=0s)にセンサ32にて検出された電流値Iを0.4Aとしている。なお、現在時刻が160sである場合には、上述した現在時刻が150sである時から10s経過しているため、当該現在時刻(160s)より10s、20s、及び30s前(t=−10s、−20s、及び−30s)にそれぞれセンサ32にて検出された電流値Iは、上述した現在時刻が150sである場合でのt=0s、−10s、及び−20sでの電流値Iとそれぞれ同一の値である。
さらに、図7の例では、現在時刻が160sである時(t=0s)に通電制御部3311にて算出されたヒータ温度Theaterを130℃としている。なお、現在時刻が160sである場合には、t=−10s、−20s、及び−30sにそれぞれ通電制御部3311にて算出されたヒータ温度Theaterは、上述した現在時刻が150sである場合でのt=0s、−10s、及び−20sでのヒータ温度Theaterとそれぞれ同一の値である。
そして、現在時刻が160sである時には、ステップS8において、式(1)を利用して、以下に示すように、推定温度Tconductionが算出される。
具体的に、t=0sでのα(t)×I(t)×I(t)×Δtは、80×0.4×0.4×0.05=0.64となる。また、t=−10sでのα(t)×I(t)×I(t)×Δtは、8.7×0.5×0.5×0.05=0.10875となる。また、t=−20sでのα(t)×I(t)×I(t)×Δtは、1.1×1×1×0.05=0.055となる。また、t=−30sでのα(t)×I(t)×I(t)×Δtは、0.5×0.2×0.2×0.05=0.001となる。
一方、t=0sでのβ(t)×(Theater(t)−Tatmosphere)×Δtは、0×(130−40)×0.05=0となる。また、t=−10sでのβ(t)×(Theater(t)−Tatmosphere)×Δtは、0.00027×(150−40)×0.05=0.001485となる。また、t=−20sでのβ(t)×(Theater(t)−Tatmosphere)×Δtは、0.00035×(200−40)×0.05=0.000028となる。また、t=−30sでのβ(t)×(Theater(t)−Tatmosphere)×Δtは、0.00003×(300−40)×0.05=0.000039となる。
そして、積算時間Period_maxにおけるt=0s、−0.05s、−0.1s、−0.15s、・・・−30sでの各α(t)×I(t)×I(t)×Δt及び各β(t)×(Th eater(t)−Tatmosphere)×Δtを足し合わせ、当該足し合わせた値に環境温度Tatmo sphere(=40℃)を足し合わせることで、現在時刻が160sである時の推定温度Tco nductionが算出される。
また、図7の例では、現在時刻が170sである時(t=0s)にセンサ32にて検出された電流値Iを1.2Aとしている。なお、現在時刻が170sである場合には、上述した現在時刻が160sである時から10s経過しているため、当該現在時刻(170s)より10s、20s、及び30s前(t=−10s、−20s、及び−30s)にセンサ32にてそれぞれ検出された電流値Iは、上述した現在時刻が160sである場合でのt=0s、−10s、及び−20sでの電流値Iとそれぞれ同一の値である。
さらに、図7の例では、現在時刻が170sである時(t=0s)に通電制御部3311にて算出されたヒータ温度Theaterを170℃としている。なお、現在時刻が170sである場合には、t=−10s、−20s、及び−30sにそれぞれ通電制御部3311にて算出されたヒータ温度Theaterは、上述した現在時刻が160sである場合でのt=0s、−10s、及び−20sでのヒータ温度Theaterとそれぞれ同一の値である。
そして、現在時刻が170sである時には、ステップS8において、式(1)を利用して、以下に示すように、推定温度Tconductionが算出される。
具体的に、t=0sでのα(t)×I(t)×I(t)×Δtは、80×1.2×1.2×0.05=5.76となる。また、t=−10sでのα(t)×I(t)×I(t)×Δtは、8.7×0.4×0.4×0.05=0.0696となる。また、t=−20sでのα(t)×I(t)×I(t)×Δtは、は、1.1×0.5×0.5×0.05=0.01375となる。また、t=−30sでのα(t)×I(t)×I(t)×Δtは、0.5×1×1×0.05=0.025となる。
一方、t=0sでのβ(t)×(Theater(t)−Tatmosphere)×Δtは、0×(170−40)×0,05=0となる。また、t=−10sでのβ(t)×(Theater(t)−Tatmosphere)×Δtは、0.00027×(130−40)×0.05=0.001215となる。また、t=−20sでのβ(t)×(Theater(t)−Tatmosphere)×Δtは、は、0.00035×(150−40)×0.05=0.0001925となる。また、t=−30sでのβ(t)×(Theater(t)−Tatmosphere)×Δtは、0.00003×(200−40)×0.05=0.000024となる。
そして、積算時間Period_maxにおけるt=0s、−0.05s、−0.1s、−0.15s、・・・−30sでの各α(t)×I(t)×I(t)×Δt及び各β(t)×(Th eater(t)−Tatmosphere)×Δtを足し合わせ、当該足し合わせた値に環境温度Tatmo sphere(=40℃)を足し合わせることで、現在時刻が170sである時の推定温度Tco nductionが算出される。
以下、ステップS7,S8で用いる第1の重み係数β(t)及び第2の重み係数α(t)の算出方法について説明する。
図8は、ステップS7,S8で用いる第1の重み係数β(t)及び第2の重み係数α(t)の一例を示す図である。具体的に、図8において、横軸は現在時刻から過去に遡る時間t(現在時刻での当該時間tは0s、現在時刻より前の時間tはマイナスの値)を示し、縦軸は第1,第2の重み係数を示している。なお、図8では、第1の重み係数β(t)を破線で示し、第2の重み係数α(t)を実線で示している。また、図8で示した第1の重み係数β(t)及び第2の重み係数α(t)は、図7における推定温度Tconductionの計算例でそれぞれ用いた第1の重み係数β(t)及び第2の重み係数α(t)である。
上述したように、ステップS7,S8で用いる第1の重み係数β(t)及び第2の重み係数α(t)は、予め実験により算出され、第3メモリ335に記憶されたものである。
当該実験では、先ず、第1の重み係数β(t)を算出する。
具体的に、配線パターン132に微小な電流(例えば、1mA)を通電し、外部の別の発熱源を用いて発熱部1322を加熱しながら、サンプリング間隔Δt毎に、センサ32にて検出された電流値及び電圧値に基づき配線パターン132の抵抗値からヒータ温度T heaterを測定するとともに、温度センサ(図示略)にて接続部1321の温度(Tconduc tion)を測定(実測)する。そして、測定したヒータ温度Theater及び接続部1321の温度(Tconduction)と、環境温度とを式(1)に代入し、逆算することにより第1の重み係数β(t)を算出する。なお、当該逆算の際には、配線パターン132に通電している電流値Iは微小(例えば、1mA)であるため、式(1)において、α(t)×I(t)×I(t)×Δtの項は、「0」とみなしている。
第1の重み係数β(t)の傾向としては、図8に破線で示したように、現在時刻でのt=0sの直前(図8の例では、t=−6s程度)でピークがあり、当該ピークから時間tが過去に向かうにしたがって0に近付く。
なお、式(1)において、β(t)×(Theater(t)−Tatmosphere)×Δtの項は、処置具2の外部や発熱部1322との熱交換により、接続部1321の温度に影響を与える項である。このため、当該項では、第1の重み係数β(t)にもその傾向(現在時刻t=0sの直前にピークがある)が見られているように、所定時間が経過した後に、発熱部1322等の温度の影響を受ける。
次に、第2の重み係数α(t)を算出する。
具体的に、上述したように第1の重み係数β(t)を算出した後、電流値Iを変化させながら、サンプリング間隔Δt毎に、センサ32にて検出された電流値及び電圧値に基づき配線パターン132の抵抗値からヒータ温度Theaterを測定するとともに、温度センサ(図示略)にて接続部1321の温度(Tconduction)を測定(実測)する。そして、測定したヒータ温度Theater及び接続部1321の温度(Tconduction)と、環境温度と、上述したように算出した第1の重み係数β(t)とを式(1)に代入し、逆算することにより第2の重み係数α(t)を算出する。
第2の重み係数α(t)の傾向としては、図8に実線で示したように、現在時刻でのt=0sで最も高い値となり、当該最も高い値から時間tが過去に向かうにしたがって0に近付く。
なお、式(1)において、α(t)×I(t)×I(t)×Δtの項は、配線パターン132(接続部1321及び発熱部1322)への通電に応じた接続部1321自体の発熱により、接続部1321の温度に影響を与える項である。このため、当該項では、第2の重み係数α(t)にもその傾向(現在時刻t=0sで最も高い値となる)が見られているように、通電後、直ぐにその影響を受ける。
本実施の形態1では、第1の重み係数β(t)及び第2の重み係数α(t)がその最大値に対して100分の1程度の値となる時間tを積算時間Period_maxとしている。具体的に、t=−30sの時での第1の重み係数β(t)及び第2の重み係数α(t)は、略「0」である。このため、図7における推定温度Tconductionの計算例では、積算時間Period_maxを30sとしている。
図6に戻り、制御装置3の動作の説明を続ける。
ステップS8の後、状態判定部3313は、ステップS8で算出された推定温度Tcond uctionが温度制限値以上であるか否かを判定する(ステップS9)。
ステップS8で算出された推定温度Tconductionが温度制限値以上であると判定した場合(ステップS9:Yes)には、状態判定部3313は、タイマーを既定時間(例えば、3s)に設定する(ステップS10)。
ステップS10の後、出力制限部3314は、最大出力電力(例えば、初期値は100W)を最小出力電力(例えば、0.1W)と同じ値に設定する(ステップS11)。
上述したように、処置具2を処置状態に切り替えた場合には、ステップS5において出力予定電力と最大出力電力とのうち小さい方がエネルギ発生部10に供給(通電)される。このため、出力制限部3314は、ステップS11で最大出力電力(例えば、初期値は100W)を最小出力電力(例えば、0.1W)に設定することにより、エネルギ発生部10に供給(通電)する出力値(電力値)を最小出力電力(例えば、0.1W)に制限(出力制限)している。
ステップS11の後、報知制御部332は、報知部15を動作させ、警告音を発生させる(ステップS12)。この後、制御装置3は、ステップS3に戻る。
一方、ステップS8で算出された推定温度Tconductionが温度制限値未満であると判定された場合(ステップS9:No)には、状態判定部3313は、タイマーをカウントダウンする(ステップS13)。
具体的に、状態判定部3313は、タイマーが初期値の0であった場合には、ステップS13において、カウントダウンすることにより、タイマーをマイナスの値とする。また、状態判定部3313は、タイマーを既定時間(例えば、3s)に設定した後であれば、ステップS13において、タイマーを当該既定時間からカウントダウンする。
ステップS13の後、状態判定部3313は、タイマーが0以下であるか否かを判定する(ステップS14)。
タイマーが0以下ではないと判定された場合(ステップS14:No)には、制御装置3は、ステップS3に戻る。
一方、タイマーが0以下であると判定された場合(ステップS14:Yes)には、出力制限部3314は、最大出力電力を初期値(例えば、100W)に設定する(ステップS15)。
すなわち、ステップS11で出力制限を行っている場合には、出力制限部3314は、ステップS15により、出力制限を解除する。また、ステップS11で出力制限を行っていない場合には、ステップS15により、最大出力電力は、初期値で継続される。
ステップS15の後、報知制御部332は、報知部15の動作を停止し、警告音を停止させる(ステップS16)。この後、制御装置3は、ステップS3に戻る。
すなわち、ステップS12で警告音を発生させている場合には、報知制御部332は、ステップS16により、警告音を停止させる。また、ステップS12で警告音を発生させていない場合には、ステップS16により、警告音を停止させた状態が継続される。
以上説明した本実施の形態1に係る熱エネルギ処置装置1では、エネルギ発生部10に通電している電流値Iと、ヒータ温度Theaterとに基づいて、推定温度Tconductionを算出し、当該推定温度Tconductionに基づいて、エネルギ発生部10に通電する出力値を制限する。
したがって、一対の接続部1321が過加熱状態になり得るか否かを判定することができる。そして、一対の接続部1321が過加熱状態になり得ると判定した場合に、エネルギ発生部10に通電する出力値を制限することで、一対の接続部1321が過加熱状態となってしまうことを回避することができる。
また、温度センサを設け、当該温度センサにより接続部1321の温度を実測する構成も考えられるが、本実施の形態1では、当該温度センサを設けずに推定温度Tconductionを算出することができるため、処置具2の構造を簡素化することができる。
図9は、本発明の実施の形態1の効果を説明する図である。具体的に、図9は、エネルギ発生部10に通電する電流値Iを増減させながら、温度推定部3312にて算出した推定温度Tconduction(図9に実線で図示)と、温度センサ(図示略)にて測定(実測)した接続部1321の温度(図9に破線で図示)とをプロットした図である。
特に、本実施の形態1に係る熱エネルギ処置装置1では、処置具2の外部や発熱部1322と接続部1321との熱交換、及び通電に応じた接続部1321自体の発熱を考慮した式(1)により、推定温度Tconductionを算出する。
このため、図9に示すように、推定温度Tconduction(図9の実線)を実測温度(図9の破線)と略同一の温度となるように高精度に算出することができる。
(実施の形態1の変形例)
図10及び図11は、本発明の実施の形態1の変形例を示す図である。具体的に、図10は、図3に対応した図である。図11は、図4に対応した図である。
上述した実施の形態1では、式(1)における接続部1321自体の発熱に応じた項(α(t)×I(t)×I(t)×Δt)として、エネルギ発生部10に供給(通電)されている電流値Iを用いていたが、これに限られず、当該電流値Iの代わりに、電圧値や電力値を用いても構わない。このように式(1)において、当該電流値Iの代わりに、電圧値や電力値を用いる場合には、エネルギ発生部10の代わりに、図10または図11に示したエネルギ発生部10Aを用いることが好ましい。
エネルギ発生部10Aでは、図10または図11に示すように、上述した実施の形態1で説明したエネルギ発生部10(図3,図4)に対して、絶縁性基板131とは形状の異なる絶縁性基板131Aと、配線パターン132とは形状の異なる配線パターン132Aとを有するフレキシブル基板13Aを採用している。
配線パターン132Aは、配線パターン132に対して、第2接続部1323を備える。以下、説明の便宜上、一対の接続部1321を第1接続部1321と記載する。
第2接続部1323は、一対の接続部1321の一方の接続部1321において、リード線C1の接続位置よりも発熱部132側の部位で分岐された部分である。そして、第2接続部1323には、電気ケーブルCを構成する第2リード線C2が接合(接続)される。以下、説明の便宜上、2つのリード線C1を第1リード線C1と記載する。
絶縁性基板131Aには、絶縁性基板131に対して、上述した第2接続部1323の形成に応じて、一端側(図10,図11中、右端部側)に他の部位よりも幅寸法の広い幅広部1311が設けられている。
そして、本変形例に係る制御部33は、一方の第1リード線C1と第2リード線C2とを利用して、エネルギ発生部10A(配線パターン132A)に通電している電流値と電圧値Vとの少なくとも一つを取得する。さらに、式(1)において、電流値Iの代わりに、電力値を用いる場合には、当該取得した電流値及び電圧値Vから電力値Pを算出する。また、本変形例に係る温度推定部3312は、式(1)における接続部132自体の発熱に応じた項として、α(t)×I(t)×I(t)×Δtの代わりに、α(t)×V(t)×V(t)×Δt、または、α(t)×P(t)×Δtを用い、推定温度Tconductionを算出する。
なお、図10または図11に示したエネルギ発生部10Aを採用した場合には、一方の第1リード線C1と第2リード線C2とを利用して、第1接続部1321の抵抗を算出することができる。すなわち、予め実験により算出された第1接続部1321の抵抗値と温度との関係を用いれば、当該算出した第1接続部1321の抵抗を温度に換算し、当該温度を推定温度Tconductionとして算出することができる。このため、図10または図11に示したエネルギ発生部10Aを採用した場合には、式(1)を用いずに、第1接続部1321の抵抗値から推定温度Tconductionを算出しても構わない。
また、第2接続部1323を設けずに、一方の第1接続部1321に直接、第2リード線C2を接合(接続)した構成を採用しても構わない。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について説明する。
以下の説明では、上述した実施の形態1と同様の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略または簡略化する。
本実施の形態2に係る熱エネルギ処置装置では、上述した実施の形態1で説明した熱エネルギ処置装置1に対して、推定温度Tconductionの算出方法が異なる。
以下、本実施の形態2に係る熱エネルギ処置装置の構成、及び当該熱エネルギ処置装置を構成する制御装置の動作について、順に説明する。
〔熱エネルギ処置装置の構成〕
図12は、本発明の実施の形態2に係る熱エネルギ処置装置1Bを構成する制御装置3Bを示すブロック図である。
熱エネルギ処置装置1Bでは、図12に示すように、上述した実施の形態1で説明した熱エネルギ処置装置1(図5)に対して、第1,第2メモリ333,334を省略するとともに、第4メモリ336を追加し、さらに、温度推定部3312の代わりに温度推定部3312Bを用いた制御装置3B(制御部33B(エネルギ制御部331B))を採用している。
温度推定部3312Bは、エネルギ発生部10に通電している電流値Iに基づいて、当該通電により接続部1321に生じる第1の熱量を算出する。また、温度推定部3312Bは、環境温度に基づいて、処置具2の外部との熱交換により接続部1321に生じる第2の熱量を算出する。さらに、温度推定部3312は、ヒータ温度に基づいて、発熱部1322との熱交換により接続部1321に生じる第3の熱量を算出する。そして、温度推定部3312Bは、これら第1〜第3熱量に基づいて、推定温度Tconductionを算出する。
本実施の形態2に係る第3メモリ335には、上述した実施の形態1で説明した第1,第2の重み係数が記憶されておらず、制御部33Bが実行する制御プログラム、及び、処置部2の外部の想定される環境温度(生体内での使用を想定しているため、37〜40℃程度)が記憶されている。また、第3メモリ335には、接続部1321の熱容量及び抵抗値、並びに、予め実験により算出された第1,第2の定数が記憶されている。
第4メモリ336は、温度推定部3312Bにて算出された推定温度Tconductionを記憶する。なお、第4メモリ336は、温度推定部3312Bにて1ステップ前(直前)に算出された推定温度Tconductionのみを記憶する。以下では、説明の便宜上、第4メモリ336に記憶された推定温度Tconductionを1ステップ前の推定温度Tconduction´と記載する。
〔制御装置の動作〕
次に、上述した制御装置3Bの動作について説明する。
図13は、制御装置3Bの動作を示すフローチャートである。
本実施の形態2に係る制御装置3Bの動作では、図13に示すように、上述した実施の形態1で説明した制御装置3の動作(図6)に対して、ステップS7,S8の代わりにステップS7B,S8Bを採用している。このため、以下では、ステップS7B,S8Bのみを説明する。
ステップS7Bにおいて、温度推定部3312Bは、第3,第4メモリ335,336から、接続部1321の熱容量C[J/K]及び抵抗値R[Ω]、環境温度[℃]、1ステップ前(直前)の推定温度Tconduction´[℃]、並びに、第1,第2の定数θo[℃/(J・s)],θb[℃/(J・s)]を読み出す。
そして、ステップS8Bにおいて、温度推定部3312Bは、以下に示すように、推定温度を算出する。
先ず、温度推定部3312Bは、ステップS6で測定された電流値I[A]と、ステップS7Bで読み出した接続部1321の抵抗値R[Ω]とを以下の式(2)に代入し、通電により接続部1321に生じる第1の熱量Qe[J]を算出する。なお、式(2)におけるサンプリング間隔Δtは、例えば、0.05sである(以下の式(3),(4)でも同様)。
Figure 2017183199
次に、温度推定部3312Bは、ステップS7Bで読み出した環境温度Tatmosphere[℃]、第1の定数θo[℃/(J・s)]、及び1ステップ前の推定温度Tconduction´[℃]を以下の式(3)に代入し、処置具2の外部との熱交換により接続部1321に生じる第2の熱量Qo[J]を算出する。
Figure 2017183199
次に、温度推定部3312Bは、ステップS6で測定したヒータ温度Theater[℃]と、ステップS7Bで読み出した第2の定数θb[℃/(J・s)]及び1ステップ前の推定温度Tconduction´[℃]とを以下の式(4)に代入し、発熱部1322との熱交換により接続部1321に生じる第3の熱量Qb[J]を算出する。
Figure 2017183199
そして、温度推定部3312Bは、上述した第1〜第3の熱量Qe,Qo,Qbを足し合わせて接続部1321に生じる総熱量Q[J]を算出するとともに、当該算出した総熱量Qと、ステップS7Bで読み出した接続部1321の熱容量C[J/K]及び1ステップ前の推定温度Tconduction´[℃]とを以下の式(5)に代入し、推定温度Tconduction[℃]を算出する。この後、温度推定部3312Bは、算出した推定温度Tconductionを第4メモリ336に上書き保存する。
Figure 2017183199
以下、ステップS8Bでの推定温度Tconductionの計算例について説明する。
図14は、ステップS8Bの計算例を示す図である。
図14の例では、環境温度Tatmosphereを40℃、サンプリング間隔Δtを0.05s、接続部1321の抵抗値Rを1.395Ω、接続部1321の熱容量Cを0.00711[J/K]、第1の定数θoを720[℃/(J・s)]、第2の定数θbを1600[℃/(J・s)]としている。
また、図14の例では、ステップ1(初めて推定温度Tconductionを算出するステップ(ステップS3〜S6,S7B,S8B,S9〜S16を繰り返し実施する際の初回のステップ))でセンサ32にて検出された電流値Iを0.20Aとし、通電制御部3311にて算出されたヒータ温度Theaterを40℃としている。
そして、ステップ1では、ステップS8Bにおいて、式(2)〜(5)を利用して、以下に示すように、推定温度Tconductionが算出される。
具体的に、第1の熱量Qeは、式(2)に基づき、1.395×0.2×0.2×0.05=2.79E-3となる。また、第2の熱量Qoは、式(3)に基づき、(40−40)/720×0.05=0となる。さらに、第3の熱量Qbは、式(4)に基づき、(40−40)/1600×0.05=0となる。そして、推定温度Tconductionは、式(5)に基づき、(0.00279+0+0)/0.00711+40=40.39℃となる。なお、未だ推定温度Tconductionが算出されておらず、第4のメモリ336に1ステップ前の推定温度Tconduction´が記憶されていない場合には、式(3)〜(5)における1ステップ前の推定温度Tconduction´として、環境温度Tatmosphereを用いる。
また、図14の例では、ステップ1の0.05s後に実施されるステップ2でセンサ32にて検出された電流値Iを0.30Aとし、通電制御部3311にて算出されたヒータ温度Theaterを45℃としている。
そして、ステップ2では、ステップS8Bにおいて、式(2)〜(5)を利用して、以下に示すように、推定温度Tconductionが算出される。
具体的に、第1の熱量Qeは、式(2)に基づき、1.395×0.3×0.3×0.05=6.28E-3となる。また、第2の熱量Qoは、式(3)に基づき、(40−40.39)/720×0.05=−2.71E-5となる。さらに、第3の熱量Qbは、式(4)に基づき、(45−40.39)/1600×0.05=1.44E-4となる。そして、推定温度Tconductionは、式(5)に基づき、(6.28E-3−2.71E-5+1.44E-4)/0.00711+40.39=41.29℃となる。
また、図14の例では、ステップ2の0.05s後に実施されるステップ3でセンサ32にて検出された電流値Iを0.30Aとし、通電制御部3311にて算出されたヒータ温度Theaterを50℃としている。
そして、ステップ3では、ステップS8Bにおいて、式(2)〜(5)を利用して、以下に示すように、推定温度Tconductionが算出される。
具体的に、第1の熱量Qeは、式(2)に基づき、1.395×0.3×0.3×0.05=6.28E-3となる。また、第2の熱量Qoは、式(3)に基づき、(40−41.29)/720×0.05=−8.96E-5となる。さらに、第3の熱量Qbは、式(4)に基づき、(50−41.29)/1600×0.05=2.72E-4となる。そして、推定温度Tconductionは、式(5)に基づき、(6.28E-3−8.96E-5+2.72E-4)/0.00711+41.29=42.2℃となる。
また、図14の例では、ステップ3の0.05s後に実施されるステップ4でセンサ32にて検出された電流値Iを0.25Aとし、通電制御部3311にて算出されたヒータ温度Theaterを53℃としている。
そして、ステップ4では、ステップS8Bにおいて、式(2)〜(5)を利用して、以下に示すように、推定温度Tconductionが算出される。
具体的に、第1の熱量Qeは、式(2)に基づき、1.395×0.25×0.25×0.05=4.36E-3となる。また、第2の熱量Qoは、式(3)に基づき、(40−42.2)/720×0.05=−1.53E-4となる。さらに、第3の熱量Qbは、式(4)に基づき、(53−42.2)/1600×0.05=3.38E-4となる。そして、推定温度Tconductionは、式(5)に基づき、(4.36E-3−1.53E-4+3.38E-4)/0.00711+42.2=42.84℃となる。
以下、ステップS7B,S8Bで用いる第1,第2の定数θo,θbの算出方法について説明する。
上述したように、ステップS7B,S8Bで用いる第1,第2の定数θo,θbは、予め実験により算出され、第3メモリ335に記憶されたものである。
当該実験では、先ず、第1の定数θoを算出する。
具体的に、本実施の形態2に係る配線パターン132とは異なり、当該配線パターン132から発熱部1322を取り除いた実験サンプル(U字形状の配線パターン132を接続部1321のみで構成する)を作成しておく。この実験サンプルでは、発熱部1322と接続部1321との間での熱交換がないため、式(4)の第3の熱量Qbを0とみなすことができる。そして、実験サンプルに電流Iを通電し、サンプリング間隔Δt毎に、温度センサ(図示略)にて接続部1321の温度(Tconduction)を測定(実測)する。そして、式(2),(3),(5)から逆算することにより第1の定数θoを算出する。
次に、第2の定数θbを算出する。
具体的に、第1の定数θoを算出した後、本実施の形態2に係る配線パターン132の形状のサンプルを用いて、当該サンプルに電流Iを通電し、サンプリング間隔Δt毎に、温度センサ(図示略)にて接続部1321の温度(Tconduction)を測定(実測)する。そして、式(2)〜(5)から逆算することにより第2の定数θbを算出する。
図15は、本発明の実施の形態2の効果を説明する図である。具体的に、図15は、図9に対応した図であって、エネルギ発生部10に通電する電流値Iを増減させながら、温度推定部3312Bにて算出した推定温度Tconduction(図15に実線で図示)と、温度センサ(図示略)にて測定(実測)した接続部1321の温度(図15に破線で図示)とをプロットした図である。
以上説明した本実施の形態2に係る熱エネルギ処置装置1Bのように、上述した実施の形態1と異なる手法で推定温度Tconductionを算出した場合であっても、図15に示すように、推定温度Tconduction(図15の実線)を実測温度(図15の破線)と略同一の温度となるように高精度に算出することができ、上述した実施の形態1と同様の効果を奏する。
(その他の実施形態)
ここまで、本発明を実施するための形態を説明してきたが、本発明は上述した実施の形態1,2及びこれらの変形例によってのみ限定されるべきものではない。
上述した実施の形態1,2及びこれらの変形例では、処置部7として、第1,第2保持部材8,9を開閉させていたが、これに限られず、第2保持部材9(伝熱板92を含む)を省略した構成を採用しても構わない。
上述した実施の形態1,2及びこれらの変形例では、第1保持部材8にのみエネルギ発生部10(10A)を設けた構成を採用していたが、これに限られず、第2保持部材9にもエネルギ発生部10(10A)を設けた構成を採用しても構わない。
上述した実施の形態1,2及びこれらの変形例では、熱エネルギ処置装置1,1Bは、生体組織に対して熱エネルギを付与する構成としていたが、これに限られず、熱エネルギの他、高周波エネルギや超音波エネルギをさらに付与する構成としても構わない。
上述した実施の形態1,2及びこれらの変形例において、制御フローは、図6及び図13に示したフローに限られず、矛盾のない範囲で変更しても構わない。
例えば、ステップS12において、発生する警告音は、一定である必要はなく、推定温度Tconductionが高いほど大きな音や高い音に変化させても構わない。また、報知部15をディスプレイで構成した場合には、例えば、推定温度Tconductionの値に応じて警告表示を変化させても構わない。また、これら警告音の発生(ステップS12)及び警告音の停止(ステップS16)自体を行わない構成としても構わない。
また、例えば、ステップS11での出力制限では、エネルギ発生部10(10A)に供給(通電)する出力値(電力値)を最小出力電力(例えば、0.1W)に制限していたが、これに限られず、エネルギ発生部10への出力値(電力値)の供給を停止しても構わない。
上述した実施の形態1,2及びこれらの変形例では、制御装置3,3Bが処置具2の外部に設けられていたが、これに限られず、処置具2の内部(例えば、ハンドル5の内部)に設けた構成を採用しても構わない。
1,1B 熱エネルギ処置装置
2 処置具
3,3B 制御装置
4 フットスイッチ
5 ハンドル
6 シャフト
7 処置部
8,9 第1,第2保持部材
10,10A エネルギ発生部
12 伝熱板
13,13A フレキシブル基板
14 接着シート
15 報知部
31 熱エネルギ出力部
32 センサ
33,33B 制御部
51 操作ノブ
81,91 第1,第2挟持面
121 処置面
131,131A 絶縁性基板
132,132A 配線パターン
331,331B エネルギ制御部
332 報知制御部
333〜336 第1〜第4メモリ
811,911 第1,第2凹部
1311 幅広部
1321 接続部(第1接続部)
1322 発熱部
1323 第2接続部
3311 通電制御部
3312,3312B 温度推定部
3313 状態判定部
3314 出力制限部
C 電気ケーブル
C1 リード線(第1リード線)
C2 第2リード線
R1 矢印
また、第3メモリ335は、不揮発性メモリで構成され、制御部33が実行する制御プログラム、及び、処置2の外部の想定される環境温度(生体内での使用を想定しているため、37〜40℃程度)を記憶する。また、第3メモリ335は、予め実験により算出された複数の第1,第2の重み係数を現在から過去に遡る時間にそれぞれ関連付けて記憶する。すなわち、第3メモリ335は、本発明に係る第2,第4記憶部としての機能を有する。
ステップS5の後、通電制御部3311は、現在のヒータ温度、及びエネルギ発生部10に供給(通電)している電流値を測定する(ステップS6)。
具体的に、通電制御部3311は、ステップS6において、センサ32にて検出された電流値及び電圧値に基づいてヒータ温度を算出する。そして、通電制御部3311は、当該算出したヒータ温度を、当該ヒータ温度を算出した時刻に関連付けて第1メモリ333に記憶する。また、通電制御部331は、センサ32にて検出された電流値を、当該電流値が検出された時刻に関連付けて、第2メモリ334に記憶する。
エネルギ発生部10Aでは、図10または図11に示すように、上述した実施の形態1で説明したエネルギ発生部10(図3,図4)に対して、絶縁性基板131とは形状の異なる絶縁性基板131Aと、配線パターン132とは形状の異なる配線パターン132Aとを有するフレキシブル基板13Aを採用している。
配線パターン132Aは、配線パターン132に対して、第2接続部1323を備える。以下、説明の便宜上、一対の接続部1321を第1接続部1321と記載する。
第2接続部1323は、一対の接続部1321の一方の接続部1321において、リード線C1の接続位置よりも発熱部132側の部位で分岐された部分である。そして、第2接続部1323には、電気ケーブルCを構成する第2リード線C2が接合(接続)される。以下、説明の便宜上、2つのリード線C1を第1リード線C1と記載する。
絶縁性基板131Aには、絶縁性基板131に対して、上述した第2接続部1323の形成に応じて、一端側(図10,図11中、右端部側)に他の部位よりも幅寸法の広い幅広部1311が設けられている。
そして、本変形例に係る制御部33は、一方の第1リード線C1と第2リード線C2とを利用して、エネルギ発生部10A(配線パターン132A)に通電している電流値と電圧値Vとの少なくとも一つを取得する。さらに、式(1)において、電流値Iの代わりに、電力値を用いる場合には、当該取得した電流値及び電圧値Vから電力値Pを算出する。また、本変形例に係る温度推定部3312は、式(1)における接続部132自体の発熱に応じた項として、α(t)×I(t)×I(t)×Δtの代わりに、α(t)×V(t)×V(t)×Δt、または、α(t)×P(t)×Δtを用い、推定温度Tconductionを算出する。
温度推定部3312Bは、エネルギ発生部10に通電している電流値Iに基づいて、当該通電により接続部1321に生じる第1の熱量を算出する。また、温度推定部3312Bは、環境温度に基づいて、処置具2の外部との熱交換により接続部1321に生じる第2の熱量を算出する。さらに、温度推定部3312は、ヒータ温度に基づいて、発熱部1322との熱交換により接続部1321に生じる第3の熱量を算出する。そして、温度推定部3312Bは、これら第1〜第3熱量に基づいて、推定温度Tconductionを算出する。
本実施の形態2に係る第3メモリ335には、上述した実施の形態1で説明した第1,第2の重み係数が記憶されておらず、制御部33Bが実行する制御プログラム、及び、処置2の外部の想定される環境温度(生体内での使用を想定しているため、37〜40℃程度)が記憶されている。また、第3メモリ335には、接続部1321の熱容量及び抵抗値、並びに、予め実験により算出された第1,第2の定数が記憶されている。
第4メモリ336は、温度推定部3312Bにて算出された推定温度Tconductionを記憶する。なお、第4メモリ336は、温度推定部3312Bにて1ステップ前(直前)に算出された推定温度Tconductionのみを記憶する。以下では、説明の便宜上、第4メモリ336に記憶された推定温度Tconductionを1ステップ前の推定温度Tconduction´と記載する。

Claims (10)

  1. 長手軸を有する絶縁性基板と、
    前記絶縁性基板の一方の面に設けられ、前記長手軸方向の単位長さあたりの抵抗値が第1の抵抗値であり、通電により発熱する発熱部と、前記長手軸方向の単位長さあたりの抵抗値が前記第1の抵抗値より小さい第2の抵抗値であり、前記発熱部に導通する接続部と、を有する発熱体と、
    前記接続部を介して、前記発熱部に通電する通電制御部と、
    前記接続部に通電している電流値と電圧値との少なくとも一つと、前記発熱部の温度とに基づいて、前記接続部の温度を推定する温度推定部と、
    前記温度推定部により推定された前記接続部の温度に基づいて、前記発熱部に通電する出力値を制御する出力制御部と、
    を備える熱エネルギ処置装置。
  2. 前記温度推定部は、前記電流値と前記電圧値との少なくとも一つと、前記発熱部の温度と、環境温度と、に基づいて、前記接続部の温度を推定する
    請求項1に記載の熱エネルギ処置装置。
  3. 前記発熱部の温度を、当該温度を取得した時刻に関連付けて順次、記憶する第1記憶部と、
    予め実験により算出された複数の第1の重み係数を現在から過去に遡る時間に関連付けて記憶する第2記憶部と、をさらに備え、
    前記温度推定部は、前記環境温度と前記第1記憶部に順次、記憶された各前記発熱部の温度との各差分をそれぞれ算出するとともに、当該各差分と前記複数の第1の重み係数とを対応する前記時間同士でそれぞれ掛け合わせて積算し、前記電流値と前記電圧値との少なくとも一つと、当該積算した第1の積算値とに基づいて、前記接続部の温度を推定する請求項2に記載の熱エネルギ処置装置。
  4. 前記電流値と前記電圧値との少なくとも一つを取得した時刻に関連付けて、順次、記憶する第3記憶部と、
    予め実験により算出された複数の第2の重み係数を現在から過去に遡る時間に関連付けて記憶する第4記憶部と、をさらに備え、
    前記温度推定部は、前記第3記憶部に順次、記憶された各前記電流値の二乗、各前記電圧値の二乗、または、当該各前記電流値及び当該各前記電圧値から算出される各電力値と前記複数の第2の重み係数とを対応する前記時間同士でそれぞれ掛け合わせて積算し、当該積算した第2の積算値と、前記第1の積算値とに基づいて、前記接続部の温度を推定する
    請求項3に記載の熱エネルギ処置装置。
  5. 前記温度推定部は、前記第1の積算値と前記第2の積算値と前記環境温度とを足し合わせることで前記接続部の温度を推定する
    請求項4に記載の熱エネルギ処置装置。
  6. 前記温度推定部は、前記電流値と前記電圧値との少なくとも一つに基づいて前記接続部への通電により前記接続部に生じる第1の熱量を算出し、環境温度に基づいて前記発熱体の外部との熱交換により前記接続部に生じる第2の熱量を算出し、前記発熱部の温度に基づいて前記発熱部との熱交換により前記接続部に生じる第3の熱量を算出し、前記第1の熱量、前記第2の熱量、及び前記第3の熱量に基づいて、前記接続部の温度を推定する
    請求項1に記載の熱エネルギ処置装置。
  7. 前記温度推定部は、前記第1の熱量、前記第2の熱量、及び前記第3の熱量を足し合わせた総熱量を前記接続部の熱容量で割ることで前記接続部の温度変化を算出し、当該算出した温度変化と直前に推定した前記接続部の温度とを足し合わせることで前記接続部の温度を推定する
    請求項6に記載の熱エネルギ処置装置。
  8. 前記温度推定部は、
    前記接続部の抵抗と前記電流値の二乗と測定時間幅とを掛け合わせることで前記第1の熱量を算出し、
    前記環境温度と直前に推定した前記接続部の温度との差分を予め実験により算出された第1の定数で割った値に前記測定時間幅を掛け合わせることで前記第2の熱量を算出し、
    前記発熱部の温度と直前に推定した前記接続部の温度との差分を予め実験により算出された第2の定数で割った値に前記測定時間幅を掛け合わせることで前記第3の熱量を算出する
    請求項6または7に記載の熱エネルギ処置装置。
  9. 前記一方の面に対向して配設され、前記発熱体の熱を生体組織に伝達する伝熱板と、
    前記一方の面と前記伝熱板との間に介装され、前記絶縁性基板及び前記伝熱板を接着固定する接着シートと、をさらに備え、
    前記接着シートは、前記発熱部の全領域を覆うとともに、一部が前記接続部側に張り出して前記接続部の一部を覆い、
    前記温度推定部は、前記接続部のうち前記接着シートから露出した部位の温度を推定する
    請求項1〜8のいずれか一つに記載の熱エネルギ処置装置。
  10. 前記接続部に電気的に接続する第1リード線と、
    前記接続部のうち前記第1リード線の接続位置よりも前記発熱部側の部位、または、前記接続部のうち前記第1リード線の接続位置よりも前記発熱部側の部位で分岐された部位に電気的に接続する第2リード線と、をさらに備え、
    前記通電制御部は、前記第1リード線及び前記接続部を介して、前記発熱部に通電し、
    前記電流値と前記電圧値との少なくとも一つは、前記第1リード線及び前記第2リード線を用いて取得される
    請求項1〜9のいずれか一つに記載の熱エネルギ処置装置。
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