JPWO2017163808A1 - 化合物又はその塩、ナチュラルキラーt細胞活性化剤、及び医薬組成物 - Google Patents

化合物又はその塩、ナチュラルキラーt細胞活性化剤、及び医薬組成物 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2017163808A1
JPWO2017163808A1 JP2018507175A JP2018507175A JPWO2017163808A1 JP WO2017163808 A1 JPWO2017163808 A1 JP WO2017163808A1 JP 2018507175 A JP2018507175 A JP 2018507175A JP 2018507175 A JP2018507175 A JP 2018507175A JP WO2017163808 A1 JPWO2017163808 A1 JP WO2017163808A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
compound
mmol
nmr
formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018507175A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7026354B2 (ja
Inventor
晋輔 井貫
晋輔 井貫
菜摘 平田
菜摘 平田
瑛美 柏原
瑛美 柏原
惇一郎 岸
惇一郎 岸
俊彦 相羽
俊彦 相羽
ゆかり 藤本
ゆかり 藤本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
REGIMMUNE CORPORATION
Keio University
Original Assignee
REGIMMUNE CORPORATION
Keio University
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by REGIMMUNE CORPORATION, Keio University filed Critical REGIMMUNE CORPORATION
Publication of JPWO2017163808A1 publication Critical patent/JPWO2017163808A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7026354B2 publication Critical patent/JP7026354B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07HSUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
    • C07H15/00Compounds containing hydrocarbon or substituted hydrocarbon radicals directly attached to hetero atoms of saccharide radicals
    • C07H15/02Acyclic radicals, not substituted by cyclic structures
    • C07H15/04Acyclic radicals, not substituted by cyclic structures attached to an oxygen atom of the saccharide radical
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/70Carbohydrates; Sugars; Derivatives thereof
    • A61K31/7028Compounds having saccharide radicals attached to non-saccharide compounds by glycosidic linkages
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07HSUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
    • C07H15/00Compounds containing hydrocarbon or substituted hydrocarbon radicals directly attached to hetero atoms of saccharide radicals
    • C07H15/18Acyclic radicals, substituted by carbocyclic rings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07HSUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
    • C07H15/00Compounds containing hydrocarbon or substituted hydrocarbon radicals directly attached to hetero atoms of saccharide radicals
    • C07H15/26Acyclic or carbocyclic radicals, substituted by hetero rings

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

本発明の課題は、ナチュラルキラーT細胞を活性化できる新規な化合物又はその塩、このような化合物又はその塩を含有するナチュラルキラーT細胞活性化剤、及び医薬組成物を提供することである。
本発明の化合物は、以下の式(1)で表される化合物又はその塩である。式(1)中のRにおける1価の炭化水素基の置換基を除いた炭素数と、Xにおける2価の炭化水素基の炭素数との合計炭素数が5〜50であることが好ましい。ナチュラルキラーT細胞活性化剤は、上記化合物又はその塩を含有する。医薬組成物は、上記化合物又はその薬理学的に許容される塩を含有する。

Description

本発明は、化合物又はその塩、ナチュラルキラーT細胞活性化剤、及び医薬組成物に関する。
ナチュラルキラーT細胞(以下、「NKT細胞」と呼称することがある。)は、種々のサイトカインの分泌を向上させる能力を有しており、免疫系において重要な役割を担っている。そのため、NKT細胞を活性化させて、様々なサイトカインの産生量を調整できるような化合物は、免疫に関連した様々な疾患に治療に利用可能であると考えられている。
α−ガラクトシルセラミド(α−GalCer)は、樹状細胞の脂質抗原受容体(CD1d)のリガンドとして機能し、受容体と複合体を形成することで、T細胞受容体(TCR)を介してNKT細胞を活性化させることが知られており、特許文献1には、α−ガラクトシルセラミド及びその類縁体が、NKT細胞を活性化させることが開示されている。
特開2004−131481号公報
本発明は、ナチュラルキラーT細胞を活性化できる新規な化合物又はその塩、このような化合物又はその塩を含有するナチュラルキラーT細胞活性化剤、及び医薬組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、α−GalCer構造の所定の位置にアミド基又はその部分構造を有する基を導入することで得られる化合物が、NKT細胞からのサイトカインの産生量を上昇させることができる点を見出し、本発明を完成するに至った。より具体的には、本発明は以下のようなものを提供する。
(1) 以下の式(1)で表される化合物又はその塩。
Figure 2017163808
(式(1)中、
Yは、以下の式(A)〜(E)のいずれかで表される基であり、
Figure 2017163808
Figure 2017163808
Figure 2017163808
Figure 2017163808
Figure 2017163808
は、置換基を有してもよい1価の炭化水素基であり、
は、置換基を有してもよい1価の炭化水素基であり、
は、炭素数1から5の1価の炭化水素基であり、
は、2価の炭化水素基であり、該炭化水素基を構成する炭素原子の一部が、ヘテロ原子で置換されていてもよく、
は、−NHCO−、−NMeCO−、−O−、又は−OCO−であり(ただし、Meはメチル基を表す。)、
は、−CH−、−CHOH−、−CHNH−、又は−CONH−であり、
は、−OCH−、−CH−CH−、−CH=CH−、−SCH−、又は−NHCH−であり、
、R、及びRが水素原子であるとき、
は、水素原子、ヒドロキシ基、−NH又は−NHCOCHであり、
は、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールアルコキシ基、又は−OSONaであり、
は、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールアルコキシ基、又は−OSONaであり、
は、水素原子、ヒドロキシメチル基、メチル基、アルコキシメチル基、アリールアルコキシメチル基、−CHOSONa、式(VII)で表される基、又は式(VIII)で表される基であり、
Figure 2017163808
Figure 2017163808
、R、及びRが水素原子であるとき、
は、水素原子、ヒドロキシ基、−NH又は−NHCOCHであり、
は、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールアルコキシ基、又は−OSONaであり、
は、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールアルコキシ基、又は−OSONaであり、
は、水素原子、ヒドロキシメチル基、メチル基、アルコキシメチル基、アリールアルコキシメチル基、−CHOSONa、前記式(VII)で表される基、又は前記(VIII)で表される基である。)
(2) Rにおける1価の炭化水素基の置換基を除いた炭素数と、Xにおける2価の炭化水素基の炭素数との合計炭素数が5〜50である、(1)に記載の化合物又はその塩。
(3) Rにおける1価の炭化水素基が、第1級炭素原子を有する直鎖状の炭素鎖を含み、
該第1級炭素原子が置換されている、(1)又は(2)に記載の化合物又はその塩。
(4) (1)から(3)のいずれかに記載の化合物又はその塩を含有する、ナチュラルキラーT細胞活性化剤。
(5) (1)から(3)のいずれかに記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩を含有する、医薬組成物。
本発明によれば、ナチュラルキラーT細胞を活性化できる新規な化合物又はその塩、このような化合物又はその塩を含有するナチュラルキラーT細胞活性化剤、及び医薬組成物を提供することができる。
実施例に係る化合物及び対照化合物についての、ハイブリドーマを用いた試験におけるIL−2の産生量を示すグラフである。 実施例に係る化合物及び対照化合物についての、ハイブリドーマを用いた試験におけるIL−2の産生量を示すグラフである。 実施例に係る化合物及び対照化合物についての、ハイブリドーマを用いた試験におけるIFN−γの産生量を示すグラフである。 実施例に係る化合物及び対照化合物についての、ハイブリドーマを用いた試験におけるIFN−γの産生量を示すグラフである。 実施例に係る化合物及び対照化合物についての、ハイブリドーマを用いた試験におけるIFN−γの産生量を示すグラフである。 実施例に係る化合物及び対照化合物についての、ハイブリドーマを用いた試験におけるIL−4の産生量を示すグラフである。 実施例に係る化合物及び対照化合物についての、マウス脾臓細胞を用いた試験におけるIFN−γの産生量を示すグラフである。 実施例に係る化合物及び対照化合物についての、マウス脾臓細胞を用いた試験におけるIL−4の産生量を示すグラフである。 実施例に係る化合物及び対照化合物についての、セルフリーアッセイにおけるIL−2の産生量を示すグラフである。 実施例に係る化合物及び対照化合物についての、セルフリーアッセイにおけるIL−2の産生量を示すグラフである。 実施例に係る化合物及び対照化合物についての、セルフリーアッセイにおけるIL−2の産生量を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について説明するが、本発明はこれに特に限定されない。
<化合物>
本発明は、以下の式(1)で表される化合物又はその塩である。
Figure 2017163808
式(1)中、Yは、以下の式(A)〜(E)のいずれかで表される基である。なお、Rは、炭素数1から5の1価の炭化水素基である。また、本明細書において、各式中における波線が付された結合は、結合先に対する各基の結合を指す。
Figure 2017163808
Figure 2017163808
Figure 2017163808
Figure 2017163808
Figure 2017163808
本発明の化合物は、X(2価の炭化水素基)とR(置換基を有してもよい1価の炭化水素基)との間に、上記式(1)で示されるとおり、式(A)〜(E)のいずれかで表されるアミド又はその部分構造を有する基を有することを特徴とする。ナチュラルキラーT細胞が活性化すれば、サイトカインの産生能を調節できるが、本発明の化合物は、このようにアミド又はその部分構造を有する基がRとXとの間に結合した構造を有することで、ナチュラルキラーT細胞を活性化しやすくなるため、例えば、優れたサイトカインの産生量向上効果を奏することができる。その理由は、アミド又はその部分構造を有する基は親水性の性質を有するところ、本発明の化合物がリガンドとしてCD1dに認識される際に、上記のような位置にアミド又はその部分構造を有する基があることで、該アミド又はその部分構造を有する基の部位がCD1dの親水性部位に近くなるために化合物がCD1dに対して高い親和性を発揮して化合物とCD1dとの複合体が優れたナチュラルキラーT細胞の活性化作用を奏するためであると推測される。
以下、本発明の化合物について詳細に説明するが、式(1)中のX、X、X、Xの結合の方向性を示すために、それぞれの結合の方向については、下記a〜hの記号を用いて説明する。
Figure 2017163808
式(1)中、Yは、以下の式(A)〜(E)のいずれかで表される基である。式(C)中、Rは、炭素数1から5の1価の炭化水素基である。なお、式(A)〜(E)に、i、jの符号を付したものを以下の式(a)〜(e)に示す。式(A)〜(E)中のi、jの符号は、式(1)中のi、jの符号に対応している。すなわち、以下の式(a)〜(e)中のiが、式(1)中のYにおけるi側の方向の結合を示しており、以下の式(a)〜(e)中のjが、式(1)中のYにおけるj側の方向の結合を示している。
Figure 2017163808
Figure 2017163808
Figure 2017163808
Figure 2017163808
Figure 2017163808
は、炭素数1から5の1価の炭化水素基であり、メチル基であることが好ましい。
式(1)中、Rは、置換基を有してもよい1価の炭化水素基である。
における1価の炭化水素基は、例えば、1価の脂肪族基であってもよく、1価のアリール基であってもよい。1価の脂肪族基は、置換又は非置換の、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルキニル基等が挙げられる。1価の脂肪族基は、直鎖状、分鎖状、環状のいずれの形態であってもよく、これらの構造を組み合わせた形態であってもよい。また、1価の脂肪族基は飽和脂肪族基であってもよく、不飽和脂肪族基であってもよく、不飽和結合を分子内、及び/又は末端に1つ以上(例えば、1〜5)有していてもよい。Rが1価のアリール基(フェニル基、ナフチル基、ナフトイル基、フェナレニル基、アントリル基、フェナントリル基、ビフェニル基等)である場合も、置換基を有してもよく、有さなくてもよい。
1価における炭化水素基の炭素数(置換基の炭素数を除く)は、例えば、1〜50での範囲内であってよいが、2〜45であることが好ましく、5〜40であることがより好ましく、10〜30であることがさらに好ましい。1価の炭化水素基、特に、直鎖状の炭素鎖を含むことが好ましく、かかる場合、直鎖状の炭素鎖の炭素数が、2〜45であることが好ましく、5〜40であることがより好ましく、10〜30であることがさらに好ましい。
における1価の炭化水素基の置換基は、特に限定されないが、ハロゲン原子(フッ素原子等)、ヒドロキシ基、オキソ基、カルボキシル基、アミノ基(−NH)、アジド基、ニトロ基、チオール基、スルホ基、カルバミル基、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基、ヘテロ環から誘導される基、アシル基、アルコキシ基、アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ基、アルコキシカルボニル基、アシルオキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アルケニルチオ基、アルキニルチオ基、アルキルスルホニル基、アルケニルスルホニル基、アルキニルスルホニル基、アルキルスルフィニル基、アルケニルスルフィニル基、アルキニルスルフィニル基、モノ−又はジ−アルキルアミノ基、カルボニルアミノ基等が挙げられる。これらのうち、1価の炭化水素基の置換基は、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、オキソ基、カルボキシル基、アジド基、ニトロ基、チオール基、スルホ基、カルバミル基、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基、ヘテロ環から誘導される基、アシル基、アルコキシ基、アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ基、アルコキシカルボニル基、アシルオキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アルケニルチオ基、アルキニルチオ基、アルキルスルホニル基、アルケニルスルホニル基、アルキニルスルホニル基、アルキルスルフィニル基、アルケニルスルフィニル基、アルキニルスルフィニル基、モノ−又はジ−アルキルアミノ基、カルボニルアミノ基が好ましい。また、上記置換基のうち、電子供与性基(ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アミノ基、モノ−又はジ−アルキルアミノ基、アルコキシ基、アリールオキシ基等)を選択してもよく、電子吸引性基(カルボキシル基、アシル基、カルバモイル基等)を選択してもよい。
における1価の炭化水素基の置換基は、以下の式(IX)で表される基であってもよい。式(IX)中、nは、2〜3の整数であり、R10は、アリール基又は式(X)で表される基を示す。R10におけるアリール基は、1価の炭化水素基に直接結合されているアリール基と同様のものを例示できる。なお、本明細書において、式中の括弧に付された数値は、炭素数を示す。
Figure 2017163808
Figure 2017163808
また、Rは、以下の式(XI)又は式(XII)で表される基であってもよく、式(XI)又は式(XII)で表される基のいずれでなくてもよい。
Figure 2017163808
Figure 2017163808
上記の1価の炭化水素基の置換基のうち、ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられるが、フッ素原子、臭素原子が好ましい。
上記の1価の炭化水素基の置換基のうち、アルキル基は、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基が挙げられる。上記の1価の炭化水素基の置換基のうち、アルケニル基は、例えば、ビニル基、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基等の直鎖状又は分岐鎖状のアルケニル基が挙げられる。上記の1価の炭化水素基の置換基のうち、アルキニル基は、例えば、エチニル基、プロパルギル基、ブチニル基、ペンチニル基等の直鎖状又は分岐鎖状のアルキニル基が挙げられる。上記の1価の炭化水素基の置換基のうち、シクロアルキル基は、例えば、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、ノルボルニル基等が挙げられる。上記の1価の炭化水素基の置換基のうち、シクロアルケニル基は、例えば、1−シクロブテニル基、1−シクロペンテニル基、3−シクロペンテニル基、1−シクロヘキセニル基、3−シクロヘキセニル基、3−シクロヘプテニル基、4−シクロオクテニル基が挙げられる。上記の1価の炭化水素基の置換基のうち、シクロアルキニル基は、例えば、1−シクロブテニル基、1−シクロペンテニル基、3−シクロペンテニル基、1−シクロヘキセニル基、3−シクロヘキセニル基、3−シクロヘプテニル基、4−シクロオクテニル基等が挙げられる。
上記の1価の炭化水素基の置換基のうち、アリール基は、単環〜3環式芳香族基(フェニル基、ナフチル基、ナフトイル基、フェナレニル基、アントリル基、フェナントリル基等)であることが好ましい。
上記の1価の炭化水素基の置換基のうち、ヘテロアリール基又はヘテロ環から誘導される基に含まれるヘテロ原子としては、酸素原子、硫黄原子、窒素原子等が挙げられる。ヘテロアリール基は、例えば、三員環〜十員環のヘテロ環から誘導される基を指し、不飽和環であってもよく、飽和環状であってもよい。また、ヘテロアリール基は、単環であっても縮合環(例えば、2〜8環が縮合したもの)であってもよい。ヘテロアリール基の具体例としては、例えば、エポキシ基、チエニル基、ベンゾチエニル基、フリル基、ベンゾフラニル基、イソベンゾフラニル基、イソチアゾリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、ピロリル基、ピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、インドリル基、イソインドール基、キノリル基、キノキサリル基、イソキノリル基、イソキサゾリル基、テトラゾリル基、フタラジル基、イミダゾピリジル基、ナフチリジル基、キナゾリル基、アクリジニル基等が挙げられる。
上記の1価の炭化水素基の置換基のうち、アシル基は、例えば、ホルミル基、アルキル(又はシクロアルキル)−カルボニル基(例えば、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基、バレリル基、ピバロイル基、ヘキサノイル基等)、アルケニル(又はシクロアルケニル)−カルボニル基(例えば、アクリロイル基、メタクリロイル基等)、アリール(例えば、単環〜3環式芳香族基(フェニル基、ナフチル基、ナフトイル基、フェナレニル基、アントリル基、フェナントリル基、ビフェニル基等))−カルボニル基等を指す。アルキル−カルボニル基は、例えば、炭素数1〜12の直鎖又は分岐状であってよく、シクロアルキル−カルボニル基の炭素数は、例えば3〜10であってよい。アルケニル−カルボニル基は、例えば、炭素数2〜12の直鎖又は分岐状であってよく、シクロアルケニル−カルボニル基は、例えば、炭素数3〜10であってよい。アリール−カルボニル基は、例えば炭素数6〜14であってよい。
上記の1価の炭化水素基の置換基のうち、アルコキシ基は、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、tert−ブトキシ基等の直鎖状又は分岐鎖状のアルコキシ基が挙げられる。
上記の1価の炭化水素基の置換基のうち、アルコキシカルボニル基におけるアルコキシは、上記のアルコキシ基を例示することができる。上記の1価の炭化水素基の置換基のうち、アシルオキシ基におけるアシルは、上記のアシル基を例示することができる。上記の1価の炭化水素基の置換基のうち、アリールオキシ基におけるアリールは、上記のアリール基を例示することができる。上記の1価の炭化水素基の置換基のうち、アルキルチオ基、アルキルスルホニル基、アルキルスルフィニル基及びモノ−又はジ−アルキルアミノ基におけるアルキルは、上記のアルキル基を例示することができる。上記の1価の炭化水素基の置換基のうち、アルケニルチオ基、アルケニルスルホニル基及びアルケニルスルフィニル基におけるアルケニルは、上記のアルケニル基を例示することができる。上記の1価の炭化水素基の置換基のうち、アルキニルチオ基、アルキニルスルホニル基及びアルキニルスルフィニル基におけるアルキニルは、上記のアルキニル基を例示することができる。
上記の1価の炭化水素基の置換基のうち、炭素原子を有する置換基の合計炭素数は、好ましくは1〜30であり、より好ましくは4〜25であり、さらに好ましくは6〜20である。また、1価の炭化水素基が置換基を有する場合、1価の炭化水素基の置換基を含む合計炭素数は、1〜50での範囲内であってよいが、2〜45であることが好ましく、5〜40であることがより好ましく、10〜30であることがさらに好ましい。
上記の1価の炭化水素基の置換基のうち、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基、アシル基、アルコキシ基、アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ基、アルコキシカルボニル基、アシルオキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アルケニルチオ基、アルキニルチオ基、アルキルスルホニル基、アルケニルスルホニル基、アルキニルスルホニル基、アルキルスルフィニル基、アルケニルスルフィニル基、アルキニルスルフィニル基、モノ−又はジ−アルキルアミノ基、カルボニルアミノ基は、置換されていてもよく、置換されていなくてもよいが、置換されている場合、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アミノ基、アルキル基、アルキルアミノ基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基及びアルコキシ基からなる群から選択される置換基群のうち1つ以上により置換されていることが好ましい。これら置換基群は、上述したRの置換基と同様の置換基であってよい。特に、上記の1価の炭化水素基の置換基のうち、置換されていてもよいカルボニルアミノ基は、下記の式(XIII)で表される基であることが好ましい。式(XIII)中、R11は、上述の置換基群(ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アミノ基、アルキル基、アルキルアミノ基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基及びアルコキシ基からなる群から選択される置換基群)のうち1つ以上であってもよいが、特に、水素原子、アルキル基(例えば、炭素数1〜3)、アルキニル基(例えば、炭素数2〜4)であることが好ましい。
Figure 2017163808
における1価の炭化水素基の置換基の数は、特に限定されず、例えば、1〜4の範囲で適宜選択してもよく、置換基の数が2以上である場合、それぞれの置換基は同一であってもよく、異なっていてもよい。また、1価の炭化水素基の置換基同士が結合して環を形成してもよく、あるいは、1価の炭化水素基の構造中の炭素原子と置換基とが結合して環を形成してもよい。
における1価の炭化水素基が直鎖状の炭素鎖を含む場合、直鎖状の炭素鎖が第1級炭素原子を含み、かつ、該第1級炭素原子が置換されていることが好ましい。第1級炭素原子が置換されている場合、特に、上述の置換基のうち、疎水性基(ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルキニル基等)により置換されていることが好ましい。また、1価の炭化水素基が、2つ以上の第1級炭素原子を有する場合、2つ以上の第1級炭素原子が置換されていてもよい。また、1価の炭化水素基に含まれる1つの第1級炭素原子について2〜3つの水素原子が置換されていてもよい。
式(1)中、Rは、置換基を有してもよい1価の炭化水素基である。Rは、例えば、上述のRと同様のものを例示できるが、特に、アルキル基、置換基を有してもよいアルコキシ基、置換基を有してもよいアシルオキシ基、置換基を有してもよいアルケニル基、又は置換基を有してもよいアリール基であることが好ましい。
がアルキル基である場合、アルキル基は、置換又は非置換の、直鎖状、分鎖状のいずれの形態であってもよい。アルキル基の炭素数(置換基の炭素数を除く)は、例えば、1〜50での範囲内であってよいが、2〜40であることが好ましく、4〜32であることがより好ましく、6〜25であることがさらに好ましい。Rがアルケニル基である場合、アルケニル基は、置換又は非置換の、直鎖状、分鎖状のいずれの形態であってもよい。アルケニル基の炭素数(置換基の炭素数を除く)は、例えば、2〜50での範囲内であってよいが、2〜40であることが好ましく、4〜32であることがより好ましく、6〜25であることがさらに好ましい。Rがアルコキシ基である場合、アルコキシ基は、置換又は非置換の、直鎖状、分鎖状のいずれの形態であってもよい。アルコキシ基の炭素数(置換基の炭素数を除く)は、例えば、1〜50での範囲内であってよいが、2〜40であることが好ましく、4〜32であることがより好ましく、6〜25であることがさらに好ましい。Rがアシルオキシ基である場合、アシルオキシ基は、置換又は非置換の、直鎖状、分鎖状のいずれの形態であってもよく、上述のRにおけるアシルオキシ基と同様のものを例示できる。アシルオキシ基の炭素数(置換基の炭素数を除く)は、例えば、1〜50での範囲内であってよいが、2〜40であることが好ましく、4〜32であることがより好ましく、6〜25であることがさらに好ましい。Rにおけるアシルオキシ基における「アシル」は、「アルキル−カルボニル基」であることが好ましい。Rがアリール基である場合、アリール基は、置換又は非置換の、フェニル基、ナフチル基、ナフトイル基、フェナレニル基、アントリル基、フェナントリル基、ビフェニル基等であってよい。アリール基の炭素数(置換基の炭素数を除く)は、例えば、1〜50での範囲内であってよいが、2〜40であることが好ましく、4〜32であることがより好ましく、6〜25であることがさらに好ましい。
がアルキル基、アルコキシ基、アシルオキシ基、アルケニル基又はアリール基である場合、それぞれの置換基は、特に限定されないが、上述のRの置換基と同様の基を例示することができる。Rがアルキル基、アルコキシ基、アシルオキシ基、アルケニル基又はアリール基である場合、それぞれの置換基のうち、炭素原子を有する置換基の合計炭素数は、好ましくは1〜30であり、より好ましくは4〜25であり、さらに好ましくは6〜20である。また、Rがアルキル基、アルコキシ基、アシルオキシ基、アルケニル基又はアリール基であり、それぞれが置換基を有する場合、アルキル基、アルコキシ基、アシルオキシ基、アルケニル基又はアリール基とその置換基も含む合計炭素数は、1〜50での範囲内であってよいが、2〜40であることが好ましく、4〜32であることがより好ましく、6〜25であることがさらに好ましい。Rがアルキル基、アルコキシ基、アシルオキシ基、アルケニル基又はアリール基である場合、その置換基の数は、特に限定されず、例えば、1〜4の範囲で適宜選択してもよく、置換基の数が2以上である場合、それぞれの置換基は同一であってもよく、異なっていてもよい。また、それぞれの置換基同士が結合して環を形成してもよく、あるいは、Rがアルキル基、アルコキシ基、アシルオキシ基、アルケニル基又はアリール基である場合、それぞれの炭素原子と置換基とが結合して環を形成してもよい。
は、以下の式(XIV)〜(XVI)で表される基であることが好ましい。
Figure 2017163808
Figure 2017163808
Figure 2017163808
式(XIV)〜(XVI)中、Xは、−CR1314−で表され、R13、R14は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子又はヒドロキシ基である。R12は、置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアルケニル基、置換基を有してもよいアシルオキシ基、置換基を有してもよいアルコキシ基又は置換基を有してもよいアリール基を示し、これらアルキル基、アルケニル基、アシルオキシ基、アルコキシ基、アリール基及びそれぞれの置換基は、Rにおけるアルキル基、アルケニル基、アシルオキシ基、アルコキシ基、アリール基及びそれぞれの置換基と同様のものを例示できる。式(XV)〜(XVI)中、Xは、Xと同様の基を例示できる。式(XVI)中、Xは、Xと同様の基を例示できる。
式(1)中、Xは、2価の炭化水素基であり、該炭化水素基を構成する炭素原子は、ヘテロ原子で置換されていてもよく、置換されていなくてもよい。
における2価の炭化水素基は、例えば、2価の脂肪族基であってもよく、2価のアリール基であってもよい。また、2価の脂肪族基は、直鎖状、分鎖状、環状のいずれの形態であってもよく、これらの構造を組み合わせた形態であってもよい。より具体的には、アルキレン基、アルケニレン基、アルキニレン基、シクロアルキレン基、シクロアルケニレン基、シクロアルキニレン基等であってもよく、これらが互いに結合した構造であってもよい。また、2価の脂肪族基は飽和脂肪族基であってもよく、不飽和脂肪族基であってもよく、不飽和結合を分子内及び/又は末端に1つ以上(例えば、1〜5)有していてもよい。2価のアリール基としては、特に限定されないが、例えば、フェニル基、ナフチル基、ナフトイル基、フェナレニル基、アントリル基、フェナントリル基、ビフェニル基等が挙げられる。置換されてもよいヘテロ原子としては、酸素原子、硫黄原子、窒素原子等が挙げられ、ヘテロ原子で置換される態様として、ヘテロアリール基に置換されているものであってもよい。該ヘテロアリール基は、上述のRにおける置換基のヘテロアリール基と同様のものを例示できる。
における2価の炭化水素基の炭素数は、例えば、1〜50での範囲内であってよいが、2〜45であることが好ましく、3〜40であることがより好ましく、4〜30であることがさらに好ましく、5〜15であることがより一層好ましい。2価の炭化水素基の炭素数は、特に、直鎖状の炭素鎖を含むことが好ましく、直鎖状の炭素鎖の炭素数が、2〜45であることが好ましく、5〜40であることがより好ましく、10〜30であることがさらに好ましい。特に、Xにおける2価の炭化水素基は、直鎖状の炭素鎖を、Xのa側に直接結合したN原子とXのb側に直接結合したXの原子との間に連続した直鎖を有するのが好ましく、かかる直鎖の炭素数が、2〜45であることが好ましく、3〜40であることがより好ましく、4〜30であることがさらに好ましく、5〜15であることがより一層好ましい。
における1価の炭化水素基の置換基を除いた炭素数と、Xにおける2価の炭化水素基の炭素数との合計炭素数は、2〜50(3〜50、4〜50、5〜50等)であることが好ましく、3〜40(4〜40、5〜40等)であることが好ましく、4〜35(5〜35等)であることがさらに好ましく、5〜30であることがより一層好ましく、6〜27であることが特に好ましい。そのようなRの1価の炭化水素基の置換基を除いた炭素数と、Xの2価の炭化水素基の炭素数との組み合わせとしては、例えば、Rにおける1価の炭化水素基の置換基を除いた炭素数が1〜25であり、Xにおける2価の炭化水素基の炭素数が1〜25である場合、Rにおける1価の炭化水素基の置換基を除いた炭素数が2〜20であり、Xにおける2価の炭化水素基の炭素数が2〜20である場合、Rにおける1価の炭化水素基の置換基を除いた炭素数が3〜15であり、Xにおける2価の炭化水素基の炭素数が3〜15である場合等が挙げられる。通常、α−GalCer構造を有する化合物は、アシル基の炭素数が短いと、活性が落ちる傾向にあるが、本発明の化合物は、Rの1価の炭化水素基の置換基を除いた炭素数と、Xの2価の炭化水素基の炭素数との合計炭素数が少なくても(例えば、15以下等)、アミドがRとXとの間に結合した構造を有することで、活性が落ちにくい。
式(1)中、Xは、−NHCO−、−NMeCO−、−O−、又は−OCO−である。ただし、Meはメチル基を表す。なお、−NHCO−、−NMeCO−、−O−、又は−OCO−に、c、dの符号を付したものを以下の式(I)〜(IV)に示す。式(I)〜(IV)中のc、dの符号は、式(1)中のc、dの符号に対応している。すなわち、以下の式(I)〜(IV)中のcが、式(1)中のXにおけるc側の方向の結合を示しており、以下の式(I)〜(IV)中のdが、式(1)中のXにおけるd側の方向の結合を示している。
Figure 2017163808
Figure 2017163808
Figure 2017163808
Figure 2017163808
は、−NHCO−で表される基であることが特に好ましい。
式(1)中、Xは、−CH−、−CHOH−、−CHNH−、又は−CONH−である。−CHOH−、−CHNH−における炭素原子は、S、あるいはR配置のいずれであってもよい。なお、−CH−、−CHOH−、−CHNH−、又は−CONH−に、e、fの符号を付したものを以下の式(XVII)〜(XX)に示す。式(XVII)〜(XX)中のe、fの符号は、式(1)中のe、fの符号に対応している。すなわち、以下の式(XVII)〜(XX)中のeが、式(1)中のXにおけるe側の方向の結合を示しており、以下の式(XVII)〜(XX)中のfが、式(1)中のXにおけるf側の方向の結合を示している。
Figure 2017163808
Figure 2017163808
Figure 2017163808
Figure 2017163808
が−CH−である場合、特に、Rが置換基を有してもよいアシルオキシ基であり、Xが−OCO−で表される基であり、かつ、後述するXが−OCH−であることが好ましい。
式(1)中、Xは、−OCH−、−CH−CH−、−CH=CH−(シス型又はトランス型)、−SCH−、又は−NHCH−である。これらのうち、Xは、−OCH−が好ましい。なお、−OCH−、−CH−CH−、−CH=CH−に、h、gの符号を付したものを以下の式(XXI)〜(XXV)に示す。以下の式(XXI)〜(XXV)中のh、gの符号は、式(1)中のh、gの符号に対応している。すなわち、以下の式(XXI)〜(XXV)中のhが、式(1)中のXにおけるh側の方向の結合を示しており、以下の式(XXI)〜(XXV)中のgが、式(1)中のXにおけるg側の方向の結合を示している。
Figure 2017163808
Figure 2017163808
Figure 2017163808
Figure 2017163808
Figure 2017163808
式(1)中、R、R、及びRが水素原子であるとき、Rは、水素原子、ヒドロキシ基、−NH又は−NHCOCHであり、Rは、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールアルコキシ基、又は−OSONaであり、Rは、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールアルコキシ基、又は−OSONaであり、Rは、水素原子、ヒドロキシメチル基、メチル基、アルコキシメチル基、アリールアルコキシメチル基、−CHOSONa、式(VII)で表される基、又は式(VIII)で表される基である。
Figure 2017163808
Figure 2017163808
式(1)中、R、R、及びRが水素原子であるとき、Rは、水素原子、ヒドロキシ基、−NH又は−NHCOCHであり、Rは、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールアルコキシ基、又は−OSONaであり、Rは、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールアルコキシ基、又は−OSONaであり、Rは、水素原子、ヒドロキシメチル基、メチル基、アルコキシメチル基、アリールアルコキシメチル基、−CHOSONa、上述の式(VII)で表される基、又は上述の(VIII)で表される基である。
、R、R、Rにおけるアルコキシ基及びアリールアルコキシ基、並びにRにおけるアルコキシメチル基及びアリールアルコキシメチル基の「アルコキシ」は、それぞれ独立に、上述のRにおける1価の炭化水素の置換基のアルコキシ基と同様のものを例示できる。R、R、R、Rにおけるアリールアルコキシ基、及びRにおけるアリールアルコキシメチル基の「アリール」は、それぞれ独立に、上述のRにおける1価の炭化水素の置換基のアリール基と同様のものを例示できる。
上述の式(1)で表される化合物の塩としては、特に限定されないが、薬理学的に許容される塩であることが好ましく、例えば、無機酸(塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸等)との塩、有機酸(ギ酸、酢酸、プロピオン酸、クエン酸、酒石酸、フマル酸、酪酸、シュウ酸、コハク酸、マロン酸、マレイン酸、乳酸、リンゴ酸、炭酸、グルタミン酸、アスパラギン酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等)との塩、アルカリ金属(ナトリウム、カリウム等)との塩、アルカリ土類金属(カルシウム、マグネシウム等)との塩、金属(鉄、亜鉛等)との塩等が挙げられる。これらは、1種単独であってもよく、2種以上を併用してもよい。これらの薬理学的に許容しうる塩は、常法に従って調製することができる。
本発明において、上述の式(1)で表される化合物又はその塩は、水和物又は溶媒和物の形態であってもよい。
<化合物の製造方法>
上記で述べた式(1)で表される化合物の製造方法の例示について、以下に説明するが、本発明の化合物の製造方法はこれに限定されず、目的に応じて適宜変更することができる。具体的には、以下には、式(1)で表される化合物のうち、式(1−a)又は式(1−b)で表される化合物についての製造方法を示す。なお、式(1−a)又は式(1−b)で表される化合物中の下記糖骨格は、アルドピラノース残基(アルドピラノースの還元末端水酸基を除いた残基を意味し、例えば、α−D−ガラクトピラノシル、α−D−グルコピラノシル、β−D−ガラクトピラノシル、β−D−グルコピラノシル等が挙げられる)のうち、α−D−ガラクトピラノシル基である。
式(1−a)は、Rにおける1価の炭化水素基が、置換又は非置換の1価の脂肪族基である。以下の式(1−a)で表される化合物について、工程(a)〜(d)を経て、合成することができる。
Figure 2017163808
工程(a)は、式(2)で表される化合物から、式(6)で表される化合物を得る工程であり、例えば、トリフェニルホスフィンを用いたシュタウディンガー反応により行うことができる。式中、Aは水酸基の保護基(例えば、ベンジル基等)を意味する。
工程(b)は、式(6)で表される化合物と式(3)で表される化合物とを反応させて、式(4)で表される化合物を得る工程である。工程(b)における反応は、脱水縮合剤(例えば、水溶性カルボジイミド)を用いて行うことができる。以下に、工程(a)、工程(b)の詳細なスキームを示す。
Figure 2017163808
工程(c)は、式(4)で表される化合物のAを脱保護して、式(7)で表される化合物を得る工程である。脱保護の反応は、保護基の種類に応じて、公知の水酸基の脱保護の方法を利用できる。
工程(d)は、式(7)で表される化合物と式(5)で表される化合物とを脱水縮合反応させて、式(1−a)で表される化合物を得る工程である。脱水縮合反応は、公知の脱水縮合剤を用いて行うことができる。以下に、工程(c)、工程(d)の詳細なスキームを示す。
Figure 2017163808
式(1−b)で表される化合物は、Rにおける1価の炭化水素基が、置換又は非置換のアリール基である。式(1−b)で表される化合物は、工程(e)〜(i)を経て、合成することができる。
Figure 2017163808
工程(e)は、式(2)で表される化合物から、式(11)で表される化合物を得る工程であり、上述の工程(a)と同様の方法により行うことができる。式中、Aは第1級アミノ基の保護基(例えば、トリフルオロアセチル基等)を意味し、AはAと異なる条件下で脱保護されるものであることが好ましい。
工程(f)は、式(11)で表される化合物と式(8)で表される化合物とを反応させて、式(9)で表される化合物を得る工程である。工程(f)における反応は、上述の工程(b)と同様の方法により行うことができる。以下に、工程(e)、工程(f)の詳細なスキームを示す。
Figure 2017163808
工程(g)は、式(9)で表される化合物から、Aを脱保護し、式(12)で表される化合物を得る工程である。脱保護は、Aの種類に応じて適宜変更してもよく、例えば、保護基Aがトリフルオロアセチル基である場合、強アルカリ条件下におくことで脱保護ができる。
工程(h)は、式(12)で表される化合物と式(10)で表される化合物とを反応させ、式(13)で表される化合物を得る工程である。式中、Bは、ヒドロキシ基又はハロゲン原子を意味する。この反応は、公知の方法(例えば、Bがヒドロキシ基である場合、水溶性カルボジイミドにより脱水縮合反応してもよく、Bがハロゲン原子である場合、塩基(例えば、CHCl)を用いて反応させればよい)により行うことができる。
工程(i)は、式(13)で表される化合物のAを脱保護して、式(1−b)で表される化合物を得る工程である。脱保護の反応は、上述の工程(c)と同様の方法を用いることができる。以下に、工程(g)、工程(h)、工程(i)の詳細なスキームを示す。
Figure 2017163808
以上は、上記で述べた式(1)で表される化合物のうちの、一部である式(1−a)又は式(1−b)で表される化合物についての製造方法の例示であり、他の化合物については、適宜変更することで製造することができる。例えば、各工程の間又は前後に、式(1)で表される化合物のうちの目的とする化合物を製造するための修飾を行ってもよく、あるいは式(1−a)又は式(1−b)で表される化合物を製造した後に、目的とする化合物を製造するための修飾を行ってもよい。これらの修飾は、公知の方法を利用して行うことができ、例えば、「Xavier Laurent,et al.,“Switching Invariant Natural Killer T (iNKT) Cell Response from Anticancerous to Anti−Inflammatory Effect: Molecular Bases”, J. Med. Chem.2014,57,5489−5508」等を参照して行ってもよい。また、上述の式(2)で表される化合物の合成は、「Eur.J.Org.Chem.1998,2,291−298」、「Tetrahedron 2005,61,1855−1862」等を参照してもよい。
式(1)で表される化合物の製造について、必要に応じて公知の方法を使用してもよく、例えば、特開2004−131481、WO93/5055号、WO94/2168号、WO94/9020号、WO94/24142号等を参照してもよい。
<NKT細胞活性化剤>
上述の式(1)で表される化合物は、NKT細胞を活性化させることができるため、上述の式(1)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩は、NKT細胞活性化剤の成分として用いることができる。本発明において「NKT細胞活性化」とは、NKT細胞の活性の増強又はNKT細胞の増殖促進のいずれか一方又は両方を意味する。
上述の式(1)で表される化合物は、NKT細胞を活性化させることができるため、本発明のNKT細胞活性化剤は、NKT細胞を活性化させることにより、種々のサイトカインの産生量を調整することができる。つまり、サイトカインの産生量を指標として、NKT細胞の活性化の有無を評価可能である。産生量を調整するサイトカインに関して、より具体的には、本発明のNKT細胞活性化剤は、IFN(インターフェロン)−γの産生量の向上、IL(インターロイキン)−2の産生量の向上、IL−4の産生量の向上、IL−10の産生量の向上、IL−13の産生量の向上、IL−9の産生量の向上、IL−17の産生量の向上、IL−22の産生量の向上等の用途に用いることができる。これらのうち、少なくともIFN−γ、IL−2、IL−4、及びIL−10からなる群から選択される少なくとも1種以上のサイトカインの産生量の向上に用いられることが好ましい。
また、本発明のNKT細胞活性化剤は、種々のサイトカインの産生量の調整により直接的又は間接的に期待される効果を得るための用途として用いてもよく、例えば、サイトカインの産生量の調整により直接的又は間接的に治療又は予防効果が期待される疾患の治療又は予防に用いてもよい。より具体的には、本発明のNKT細胞活性化剤は、例えば、IFN−γの産生量の向上によって直接的又は間接的に治療又は予防効果が期待される疾患の治療又は予防に用いてもよい。IFN−γの産生量の向上によって直接的又は間接的に治療又は予防効果が期待される疾患としては、例えば、癌(大腸癌、乳癌、肺癌、前立腺癌、脳腫瘍、肝臓癌、卵巣癌、皮膚癌、血液癌(慢性骨髄性白血病、悪性リンパ腫等))、感染症(ウイルス性疾患、細菌感染症等が挙げられる。)、1型糖尿病等が挙げられる。IL−4の産生によって直接的又は間接的に期待される効果としては、アレルギー炎症の抑制や1型糖尿病の治療又は予防効果が挙げられる。また、IL−10の産生量の向上によって直接的又は間接的に期待される効果としては、自己免疫疾患(例えば、全身性エリテマトーデス、全身性強皮症、潰瘍性大腸炎、多発性硬化症、脳脊髄炎、I型糖尿病等)の治療又は予防、移植免疫寛容の維持等が挙げられる。IL−13又はIL−9の産生によって直接的又は間接的に期待される効果としては、アレルギー炎症の抑制効果が挙げられる。IL−17又はIL−22の産生によって直接的又は間接的に期待される効果としては、非アレルギー性喘息、自己免疫疾患の治療又は予防効果が挙げられる。
<医薬組成物>
本発明は、上述の式(1)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩を含有する、医薬組成物を含む。
本発明の医薬組成物は、製剤化されていてもよい。剤形は、特に限定されず、例えば、注射剤(静脈内注射剤(点滴を含む)、筋肉内注射剤、腹腔内注射剤、皮下注射剤等)、錠剤、カプセル剤、液剤、坐剤、軟膏剤等に製剤化し、注射用製剤の場合は単位投与量アンプル又は多投与量容器の状態で提供されてよい。
これらの各種製剤は、製剤上通常用いられる賦形剤、増量剤、結合剤、湿潤剤、崩壊剤、潤滑剤、界面活性剤、分散剤、緩衝剤、保存剤、溶解補助剤、防腐剤、矯味矯臭剤、無痛化剤、安定化剤、等張化剤等を適宜用い、常法により製造することができる。本発明の医薬組成物は、上記製剤化を目的として、上述の式(1)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩以外の成分を有してもよいが、有さなくてもよい。
本発明の治療薬の投与方法は、特に限定されず、経口投与又は非経口投与であってもよく、その剤形に応じて適宜選択できる。
本発明の一実施例について、以下に説明する。
以下に、各実施例において使用される各略号の説明を記す。
<略号の意味>
MeOH メタノール
EtOH エタノール
NMR 核磁気共鳴
TMS テトラメチルシラン
TMSCl クロロトリメチルシラン
TMSI ヨードトリメチルシラン
TFA トリフルオロ酢酸
CDCl 重クロロホルム
TfN トリフルオロメタンスルホニルアジド
TrCl トリチルクロリド
BnBr 臭化ベンジル
DMF N,N−ジメチルホルムアミド
DMAP N,N−ジメチル−4−アミノピリジン
PdCl 塩化パラジウム
AcO 無水酢酸
EtN トリエチルアミン
TBAI テトラブチルアンモニウムヨージド
DIEA ジイソプロピルエチルアミン
DIPEA N,N−ジイソプロピルエチルアミン
MS モレキュラーシーブス
MeI ヨードメタン
PPh トリフェニルホスフィン
WSC 水溶性カルボジイミド
THF テトラヒドロフラン
DMT−MM 4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリニウムクロリド
ZCl クロロギ酸ベンジル
EtOAc 酢酸エチル
HOBt 1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
m−CPBA メタクロロ過安息香酸
Z ベンジルオキシカルボニル基
Boc ターシャリーブトキシカルボニル基
NsCl 2−ニトロベンゼンスルホニルクロリド
Ns 2−ニトロベンゼンスルホニル基
OBn ベンジルオキシ基
OMe メトキシ基
Ph フェニル基
以下の合成例の各工程において、全ての感湿反応は、アルゴン雰囲気下で、シリンジ、セプタムキャップを用いて行った。全てのガラス器具は、使用前に、80℃で2時間、オーブンで乾燥させた。−78℃での反応は、CO−MeOH浴を用いた。分析薄層クロマトグラフィー(TLC)は、Silica gel 60 F254 Plates(Merck社製、厚さ0.25mm)を用いて行った。フラッシュクロマトグラフィーは、シリカゲル 60N(spherical neutral、40−50μm、関東化学株式会社製)を用いて行った。融点は、ホットステージ融点測定器を用いて測定した。全てのNMRスペクトルデータは、H(400MHz)及び13C(100MHz)について、JEOL ECX−400 spectrometer(日本電子社製)に記録した。化学シフト(δ、単位ppm)は、内部標準としてCDCl中のTMSに対して測定するか(H NMR)、又は残留CHClシグナルに対して測定した(13C NMR)。H NMRスペクトルは下記について作成した:化学シフト、多重度(b=broad、s=singlet、d=doublet、t=triplet、q=quartet、m=multiplet)、陽子数及び結合定数。精密質量(HRMS)スペクトルは、四重極−飛行時間型エレクトロスプレイオン化(ESI−QTOF)質量分析計(micrOTOF−QII−HC、BRUKER社製)に記録した。
<合成例1>
[12−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ドデカン酸(化合物(3−a))の合成]
ジオキサン(7.0mL)及びHO(7.0mL)中の化合物(14−a)(1.0g、4.6mmol)の撹拌懸濁液に、NaCO(2.4g、23mmol)及びZCl(0.76mL、5.5mmol)を、室温で添加した。31時間、この温度で撹拌した後、得られた混合物をEtOAcで希釈し、飽和KHSO水溶液で洗浄し、MgSOで乾燥させた。減圧下での濃縮、ヘキサン/EtOAc(8/1)からの再結晶を経て、化合物(3−a)を白色固体として得た(550mg、34%収率)。以下にNMRスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
H NMR(400MHz、CDCl)δ 1.25−1.35(m、14H)、1.45−1.51(m、2H)、1.60−1.65(m、2H)、2.34(t、J=7.6Hz、2H)、3.18(dt、J=7.3、6.3Hz、2H)、4.73−4.77(m、1H)、5.09−5.15(m、2H)、7.30−7.38(m、5H);
13C NMR(100MHz、CDCl)δ 24.6、26.7、28.8、29.0、29.1、29.2、29.3、29.4(2C)、34.0、41.1、66.6、128.1(3C)、128.5(2C)、136.6、156.4、179.3;HRMS(ESI−TOF)calcd C2030NO:(M−H)、348.2180;found:(M−H)、348.2188.
Figure 2017163808
[ベンジル(12−(((2S,3S,4R)−3,4−ビス(ベンジルオキシ)−1−(((2S,3R,4S,5S,6R)−3,4,5−トリス(ベンジルオキシ)−6−((ベンジルオキシ)メチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)オクタデカン−2−イル)アミノ)−12−オキソドデシル)カルバメート(化合物(4−a))の合成]
ベンゼン(12mL)及びHO(0.48mL)中の化合物(2−a)(200mg、0.19mmol)の撹拌溶液に、PPh(125mg、0.48mmol)を添加し、得られた混合物を50℃で12時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮し、ベンゼンで3回共沸した。得られた残渣をTHF(14mL)中に溶解させた。12−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ドデカン酸(化合物(3−a))(179mg、0.51mmol)及びWSCI・HO(98mg、0.51mmol)を、撹拌混合物に室温で添加した。得られた混合物を、この温度で24時間撹拌し、飽和NaHCO水溶液で希釈した。全混合物をEtOAcで抽出し、抽出物を飽和NaHCO、鹹水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、減圧下で濃縮し、油性残渣を得た。これを、シリカゲル及びn−ヘキサン−EtOAc(4:1)を用いたフラッシュクロマトグラフィーで精製し、化合物(4−a)を白色固体として得た(195mg、76%収率)。以下にNMRスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
H NMR(400MHz、CDCl)δ:0.88(t、J=6.8Hz、3H)、1.20−1.29(m、38H)、1.42−1.53(m、6H)、1.88−1.98(m、2H)、3.14−3.20(m、2H)、3.41(dd、J=8.7、6.3Hz、1H)、3.41(dd、J=8.7、6.3Hz、1H)、3.51−3.47(m、2H)、3.73(dd、J=10.0、5.0Hz、1H)、3.86(dd、J=10.0、3.4Hz、1H)、3.88−3.95(m、2H)、4.00−4.06(m、2H)、4.13−4.17(m、1H)、4.35−4.38(m、1H)、4.42(d、J=11.7Hz、1H)、4.47(d、J=11.7Hz、1H)、4.52(d、J=11.7Hz、1H)、4.60−4.54(m、2H)、4.64(d、J=11.7Hz、1H)、4.68−4.73(m、1H)、4.72−4.82(m、4H)、4.85(d、J=3.4Hz、1H)、4.92(d、J=11.7Hz、1H)、5.09(s、2H)、6.15(d、J=8.3Hz、1H)、7.38−7.22(m、35H);13C NMR(100MHz,CDCl3)δ 14.1,22.7,25.6,26.0,26.7,29.3,29.4(3C),29.5,29.6,29.7(12C),29.8,29.9,31.9,36.6,41.1,50.3,66.5,67.9,69.2,69.9,71.7,72.9,73.4,73.6(2C),74.7(2C),76.6,78.6,78.9,80.1,99.6,127.4(2C),127.5(3C),127.6,127.7,127.8(8C),127.9(2C),128.0,128.1,128.2(2C),128.3(8C),128.4(4C),128.5(2C),136.6,137.5,138.4,138.6,138.7(2C),139.8,156.8,172.7;HRMS(ESI−TOF)calcd C86114NaO11:(M+Na)、1373.8315;found:(M+Na)、1373.8315.
Figure 2017163808
[N−(12−(((2S,3S,4R)−3,4−ジヒドロキシ−1−(((2S,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)オクタデカン−2−イル)アミノ)−12−オキソドデシル)トリデカンアミド(化合物(1−1))の合成]
EtOH(1.2mL)及びCHCl(0.4mL)中の化合物(4−a)(15mg、0.010mmol)及びPd(OH)/C(20% wt on carbon、5mg、0.007mmol)の混合物を、7時間、室温で、H雰囲気下(0.5MPa)で撹拌し、EtOH/CHCl(3:1)を用いてセライトパッドに通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、粗アミンを無色の油として得た。このアミンを、EtOH(1.5mL)及びCHCl(0.5mL)中に溶解させた。トリデカン酸(化合物5−a)(6.4mg、0.030mmol)及びDMT−MM(8.3mg、0.030mmol)を、撹拌混合物に室温で添加した。得られた混合物を、この温度で12時間撹拌し、飽和NaHCO水溶液で希釈した。全混合物を、EtOAcで抽出した。抽出物を飽和NaHCO、鹹水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、減圧下で濃縮し、油性残渣を得て、これをCHCl−MeOH(9:1)及びシリカゲルを用いたフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、化合物(1−1)を白色固体として得た(4.7mg、54%収率)。以下にNMRスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
H NMR(400MHz、CDCl:CDOD=10:1)δ 0.88(t、J=6.5Hz、6H)、1.20−1.35(m、56H)、1.43−1.53(m、2H)、1.55−1.70(m、6H)、2.15(t、J=8.1Hz、2H)、2.19(t、J=8.1Hz、2H)、3.15−3.23(m、2H)、3.50−3.56(m、2H)、3.65−3.75(m、3H)、3.76−3.83(m、3H)、3.89(dd、J=10.1、4.0Hz、1H)、3.96(d、J=4.0Hz、1H)、4.16−4.22(m、1H)、4.91(d、J=4.0Hz、1H);13C NMR(100MHz、CDCl:CDOD=10:1)δ 14.1(2C)、22.8、25.9(2C)、26.0、26.9、29.3(2C)、29.4(6C)、29.5(2C)、29.7(2C). 29.8(12C)、29.9、32.0、32.8、36.6、36.8、39.5、50.4、62.1、67.7、69.0、69.9、70.3、70.7、72.2、75.0、99.7、174.3、174.4;HRMS(ESI−TOF)calcd C4996NaO10:(M+Na)、895.6957;found:(M+Na)、895.6972.
Figure 2017163808
<合成例2>
[N−((2S,3S,4R)−3,4−ジヒドロキシ−1−(((2S,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)オクタデカン−2−イル)−12−ヘキサンアミドドデカンアミド(化合物(1−2))の合成]
化合物(4−a)から化合物(1−1)への合成方法と同様にして(ただし、化合物(5−a)の代わりに化合物(5−b)を使用)、化合物(4−a)(15.0mg、0.011mmol)を、白色固体として化合物(1−2)に変換した(1.6mg、21%収率)。以下にNMRスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
H NMR(400MHz、CDCl:CDOD=10:1)δ 0.88(t、J=6.3Hz、3H)、0.90(t、J=6.3Hz、3H)、1.25−1.32(m、42H)、1.46−1.50(m、2H)、1.58−1.65(m、6H)、2.16(t、J=8.0Hz、2H)、2.20(t、J=8.0Hz、2H)、3.17−3.21(m、2H)、3.49−3.54(m、2H)、3.70−3.73(m、3H)、3.76−3.82(m、3H)、3.89(dd、J=11.0、3.8Hz、1H)、3.95(d、J=3.8Hz、1H)、4.19(d、J=3.8Hz、1H)、4.91(d、J=3.8Hz、1H);13C NMR(100MHz、CDCl:CDOD=10:1)δ 14.0、14.2、22.5、22.8、25.6(2C)、25.9(2C)、26.9、29.2、29.3(2C)、29.4、29.5(3C)、29.7、29.8(6C)、29.9、31.5、32.0、32.8、36.6、36.7、39.6、50.3、62.1、67.7、69.0、69.9、70.3、70.6、72.2、75.0、99.7、174.3、174.4:HRMS(ESI−TOF)calcd C4282NaO10:(M+Na)、797.5862;found:(M+Na)、797.5870.
Figure 2017163808
<合成例3>
[N−((2S,3S,4R)−3,4−ジヒドロキシ−1−(((2S,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)オクタデカン−2−イル)−12−ヘプタンアミドドデカンアミド(化合物(1−3))の合成]
化合物(4−a)から化合物(1−1)への合成方法と同様にして(ただし、化合物(5−a)の代わりに化合物(5−c)を使用)、化合物(4−a)(25.8mg、0.019mmol)を、白色固体として(化合物(1−3))に変換した(3.8mg、25%収率)。以下にNMRスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
H NMR(400MHz、CDCl:CDOD=10:1)δ 0.88(t、J=6.4Hz、6H)、1.24−1.31(m、44H)、1.45−1.50(m、2H)、1.57−1.64(m、6H)、2.16(t、J=7.7Hz、2H)、2.20(t、J=7.7Hz、2H)、3.16−3.22(m、2H)、3.51−3.55(m、2H)、3.69−3.73(m、3H)、3.75−3.81(m、3H)、3.89(dd、J=10.0、3.8Hz、1H)、3.94−3.97(m、1H)、4.17−4.20(m、1H)、4.90−4.92(m、1H);13C NMR(100MHz、CDCl:CDOD=10:1)δ 13.9(2C)、22.5(2C)、25.4、25.7、25.8、26.2、26.5、28.5、28.6、29.1、29.2(2C)、29.4(2C)、29.5、29.6(7C)、29.7、31.7、31.8、32.6、36.2、36.5、39.1、50.2、61.8、67.4、68.8、69.6、70.1、70.5、72.0、74.8、99.5、174.1、174.2:HRMS(ESI−TOF)calcd C4384NaO10:(M+Na)、811.6018;found:(M+Na)、811.6024.
Figure 2017163808
<合成例4>
[12−(5−ブロモペンタンアミド)−N−((2S,3S,4R)−3,4−ジヒドロキシ−1−(((2S,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)オクタデカン−2−イル)ドデカンアミド(化合物(1−4))の合成]
化合物(4−a)から化合物(1−1)への合成方法と同様にして(ただし、化合物(5−a)の代わりに化合物(5−d)を使用)、化合物(4−a)(15.0mg、0.011mmol)を、白色固体として化合物(1−4)に変換した(1.9mg、23%収率)。以下にNMRスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
H NMR(400MHz、CDCl:CDOD=10:1)δ 0.81(t、J=6.8Hz、3H)、1.17−1.25(m、40H)、1.39−1.43(m、2H)、1.51−1.55(m、2H)、1.68−1.73(m、2H)、1.79−1.83(m、2H)、2.13(t、J=7.3Hz、4H)、3.12(t、J=7.3Hz、2H)、3.35(t、J=6.6Hz、2H)、3.41−3.47(m、2H)、3.59−3.67(m、3H)、3.69−3.75(m、3H)、3.82(dd、J=10.7、3.8Hz、1H)、3.88(d、J=3.8Hz、1H)、4.11−4.12(m、1H)、4.84(d、J=3.8Hz、1H);13C NMR(100MHz、CDCl:CDOD=10:1)δ 14.2、22.8、24.4、25.9(2C)、26.9、29.3(2C)、29.4(3C)、29.5(2C)、29.7、29.8(7C)、29.9、32.0、32.2、32.8、33.3、35.5、36.6、39.6、50.3、62.1、67.7、68.9、69.9、70.3、70.6、72.2、74.9、99.7、173.4、174.5:HRMS(ESI−TOF)calcd C4179BrNNaO10:(M+Na)、861.4810;found:(M+Na)、861.4823.
Figure 2017163808
<合成例5>
[12−(7−ブロモヘプタンアミド)−N−((2S,3S,4R)−3,4−ジヒドロキシ−1−(((2S,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)オクタデカン−2−イル)ドデカンアミド((1−5))の合成]
化合物(4−a)から化合物(1−1)への合成方法と同様にして(ただし、化合物(5−a)の代わりに化合物(5−e)を使用)、化合物(4−a)(15.0mg、0.011mmol)を、白色固体として化合物(1−5)に変換した(2.0mg、23%収率)。以下にNMRスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
H NMR(400MHz、CDCl:CDOD=10:1)δ 0.88(t、J=6.8Hz、3H)、1.25−1.35(m、42H)、1.42−1.50(m、4H)、1.58−1.68(m、4H)、1.82−1.89(m、2H)、2.16(t、J=7.0Hz、2H)、2.20(t、J=7.0Hz、2H)、3.18−3.21(m、2H)、3.41(t、J=6.8Hz、2H)、3.51−3.54(m、2H)、3.67−3.74(m、3H)、3.76−3.82(m、3H)、3.87−3.92(m、1H)、3.94−3.96(m、1H)、4.19(d、J=4.9Hz、1H)、4.91(d、J=3.9Hz、1H);13C NMR(100MHz、CDCl:CDOD=10:1)δ 14.2、22.8、25.7、25.9(2C)、26.9、27.9、28.4、29.3(2C)、29.4(2C)、29.5(2C)、29.7、29.8(8C)、29.9、32.0、32.6、32.8、33.9、36.5、36.6、39.5、50.3、62.1、67.7、69.0、69.9、70.3、70.7、72.2、74.9、99.7、174.0、174.5:HRMS(ESI−TOF)calcd C4383BrNNaO10:(M+Na)、889.5123;found:(M+Na)、889.5128.
Figure 2017163808
<合成例6>
[12−(11−ブロモウンデカンアミド)−N−((2S,3S,4R)−3,4−ジヒドロキシ−1−(((2S,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)オクタデカン−2−イル)ドデカンアミド(化合物(1−6))の合成]
化合物(4−a)から化合物(1−1)への合成方法と同様にして(ただし、化合物(5−a)の代わりに化合物(5−f)を使用)、化合物(4−a)(15.0mg、0.011mmol)を、白色固体として化合物(1−6)に変換した(2.0mg、22%収率)。以下にNMRスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
H NMR(400MHz、CDCl:CDOD=10:1)δ 0.88(t、J=6.8Hz、3H)、1.25−1.32(m、50H)、1.41−1.47(m、4H)、1.58−1.65(m、4H)、1.81−1.89(m、2H)、2.15(t、J=7.7Hz、2H)、2.19(t、J=7.7Hz、2H)、3.19(t、J=7.3Hz、2H)、3.41(t、J=7.0Hz、2H)、3.48−3.54(m、2H)、3.69−3.72(m、3H)、3.77−3.81(m、3H)、3.89(dd、J=10.7、3.8Hz、1H)、3.95(d、J=3.8Hz、1H)、4.17−4.20(m、1H)、4.91(d、J=3.8Hz、1H);13C NMR(100MHz、CDCl:CDOD=10:1)δ 14.2、22.8、25.9、26.0(2C)、26.9、28.2、28.8、29.3(2C)、29.4、29.5(6C)、29.7、29.8(9C)、29.9、32.0、32.8、32.9、34.2、36.6、36.8、39.5、50.3、62.1、67.7、69.0、69.9、70.3、71.9、72.2、74.9、99.7、174.2、174.5:HRMS(ESI−TOF)calcd C4791BrNNaO10:(M+Na)、945.5725;found:(M+Na)、945.5734.
Figure 2017163808
<合成例7>
[12−ブロモ−N−(12−(((2S,3S,4R)−3,4−ジヒドロキシ−1−(((2S,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)オクタデカン−2−イル)アミノ)−12−オキソドデシル)ドデカンアミド(化合物(1−7))の合成]
化合物(4−a)から化合物(1−1)への合成方法と同様にして(ただし、化合物(5−a)の代わりに化合物(5−g)を使用)、化合物(4−a)(15.0mg、0.011mmol)を、白色固体として化合物(1−7)に変換した(6.8mg、72%収率)。以下にNMRスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
H NMR(400MHz、CDCl:CDOD=10:1)δ 0.88(t、J=6.6Hz、3H)、1.26−1.32(m、48H)、1.42−1.48(m、4H)、1.57−1.63(m、4H)、1.82−1.89(m、2H)、2.15(t、J=7.8Hz、2H)、2.20(t、J=7.8Hz、2H)、3.19(t、J=7.3Hz、2H)、3.42(t、J=6.8Hz、2H)、3.51−3.55(m、2H)、3.67−3.74(m、3H)、3.76−3.82(m、3H)、3.89(dd、J=10.7、3.8Hz、1H)、3.95(d、J=3.8Hz、1H)、4.17−4.21(m、1H)、4.91(d、J=3.8Hz、1H);13C NMR(100MHz、CDCl:CDOD=10:1)δ 14.2、22.8、25.9、26.0(2C)、26.9、28.2、28.8、29.3(2C)、29.4(2C)、29.5(8C)、29.7、29.8(7C)、29.9、32.0、32.7、32.9、34.2、36.6、36.8、39.5、50.4、62.1、67.7、69.0、69.9、70.3、70.7、72.2、74.9、99.7、174.2、174.4:HRMS(ESI−TOF)calcd C4893BrNNaO10:(M+Na)、959.5906;found:(M+Na)、959.5907.
Figure 2017163808
<合成例8>
[5−(オキシラン−2−イル)ペンタン酸(化合物(5−h))の合成]
CHCl(16mL)中の化合物(15)(256mg、2.0mmol)の撹拌溶液に、m−CPBA(689mg、4.0mmol)を添加し、得られた混合物を室温で12時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮し、シリカゲル及びn−ヘキサン−EtOAc(1:5)を用いたフラッシュクロマトグラフィーによって、無色の油として化合物(5−h)を得た(303mg、99%収率)。以下にNMRスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
H NMR(400MHz、CDCl)δ 1.47−1.61(m、4H)、1.67−1.74(m、2H)、2.38(t、J=7.3Hz、2H)、2.48(dd、J=4.9、2.9Hz、1H)、2.76(dd、J=4.9、3.8Hz、1H)、2.90−2.94(m、1H);13C NMR(100MHz、CDCl)δ 27.1、28.1、34.7、36.5、49.7、54.8、182.2.
Figure 2017163808
[N−((2S,3S,4R)−3,4−ジヒドロキシ−1−(((2S,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)オクタデカン−2−イル)−12−(5−(オキシラン−2−イル)ペンタンアミド)ドデカンアミド(化合物(1−8))の合成]
化合物(4−a)から化合物(1−1)への合成方法と同様にして(ただし、化合物(5−a)の代わりに化合物(5−h)を使用)、化合物(4−a)(15.0mg、0.011mmol)を、白色固体として化合物(1−8)に変換した(2.9mg、36%収率)。以下にNMRスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
H NMR(400MHz、CDCl:CDOD=10:1)δ 0.88(t、J=6.8Hz、3H)、1.25−1.30(m、40H)、1.46−1.52(m、4H)、1.55−1.69(m、6H)、2.18(t、J=7.5Hz、2H)、2.20(t、J=7.5Hz、2H)、2.50(dd、J=4.8、2.8Hz、1H)、2.78−2.79(m、1H)、2.93−2.95(m、1H)、3.16−3.21(m、2H)、3.50−3.56(m、2H)、3.67−3.74(m、3H)、3.77−3.81(m、3H)、3.89(dd、J=10.7、3.8Hz、1H)、3.95(d、J=3.8Hz、1H)、4.18−4.19(m、1H)、4.91(d、J=3.8Hz、1H);13C NMR(100MHz、CDCl:CDOD=10:1)δ 14.2、22.8、25.6(2C)、25.9、26.0、27.0、29.2、29.4(2C)、29.5(4C)、29.8(8C)、29.9、32.0、32.1、32.8、36.4、36.6、39.6、47.4、50.4、52.6、62.1、67.7、69.0、69.9、70.3、70.7、72.2、74.9、99.8、173.9、174.5:HRMS(ESI−TOF)calcd C4382NaO11:(M+Na)、825.5811;found:(M+Na)、825.5824.
Figure 2017163808
<合成例9>
[8−アクリルアミドオクタン酸(化合物(5−i))の合成]
CHCl(1.5mL)及びHO(1.5mL)中の化合物(14−b)(300mg、1.88mmol)の撹拌溶液に、NaOH(188mg、4.7mmol)及び塩化アクリロイル(0.18mL、2.26mmol)を添加し、得られた混合物を室温で7.5時間撹拌し、飽和KHSO水溶液で希釈した。全混合物をEtOAcで抽出した。抽出物を飽和KHSO水溶液で洗浄し、MgSOで乾燥させ、減圧下で濃縮し、ヘキサン/EtOAc(5/1)からの再結晶を経て、化合物(5−i)を白色固体として得た(327mg、82%収率)。以下にNMRスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
H NMR(400MHz、CDCl)δ 1.32−1.38(m、6H)、1.51−1.57(m、2H)、1.60−1.67(m、2H)、2.35(t、J=7.4Hz、2H)、3.33(td、J=7.2、6.1Hz、2H)、5.61−5.64(m、1H)、5.64(d、J=10.3Hz、1H)、6.08(dd、J=16.9、10.3Hz、1H)、6.28(d、J=16.9Hz、1H).
Figure 2017163808
[12−(8−アクリルアミドオクタンアミド)−N−((2S,3S,4R)−3,4−ジヒドロキシ−1−(((2S,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)オクタデカン−2−イル)ドデカンアミド(化合物(1−9))の合成]
化合物(4−a)から化合物(1−1)への合成方法と同様にして(ただし、化合物(5−a)の代わりに化合物(5−i)を使用)、化合物(4−a)(15.0mg、0.011mmol)を、白色固体として化合物(1−9)に変換した(3.3mg、38%収率)。以下にNMRスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
H NMR(400MHz、CDCl:CDOD=10:1)δ 0.88(t、J=6.8Hz、3H)、1.25−1.33(m、46H)、1.47−1.53(m、4H)、1.58−1.67(m、4H)、2.15(t、J=7.7Hz、2H)、2.19(t、J=7.7Hz、2H)、3.19(t、J=7.1Hz、2H)、3.27(t、J=7.1Hz、2H)、3.51−3.54(m、2H)、3.68−3.73(m、3H)、3.77−3.81(m、3H)、3.87−3.92(m、1H)、3.95(d、J=4.0Hz、1H)、4.19−4.20(m、1H)、4.91(d、J=4.0Hz、1H)、5.63(dd、J=10.0、1.7Hz、1H)、6.15(dd、J=17.1、10.0Hz、1H)、6.25(dd、J=17.1、1.7Hz、1H);13C NMR(100MHz、CDCl:CDOD=10:1)δ 14.2、22.8、25.6、25.9、26.0、26.5、26.9、28.6、28.8、29.1、29.2、29.3(2C)、29.5(2C)、29.7、29.8(9C)、29.9、32.0(2C)、32.8、36.4、36.6、39.4、39.5、50.3、62.1、67.7、69.0、69.9、70.3、70.7、72.2、75.0、99.8、126.3、130.8、166.6、174.4(2C):HRMS(ESI−TOF)calcd C489013:(M+HCO、916.6479;found:(M+HCO、916.6484.
Figure 2017163808
<合成例10>
[7−アクリルアミドヘプタン酸(化合物5−j)の合成]
化合物(14−b)から化合物(5−i)への合成方法と同様にして(ただし、化合物(14−b)の代わりに化合物(14−c)を使用)、化合物(14−c)(300mg、2.1mmol)を、白色固体として(化合物5−j)に変換した(58.3mg、14%収率)。以下にNMRスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
H NMR(400MHz、CDCl)δ 1.35−1.39(m、4H)、1.52−1.59(m、2H)、1.61−1.68(m、2H)、2.36(t、J=7.4Hz、2H)、3.34(td、J=7.4、6.0Hz、2H)、5.63−5.65(m、1H)、5.64(d、J=10.3Hz、1H)、6.08(dd、J=17.1、10.3Hz、1H)、6.28(d、J=17.1Hz、1H).
Figure 2017163808
[12−(7−アクリルアミドヘプタンアミド)−N−((2S,3S,4R)−3,4−ジヒドロキシ−1−(((2S,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)オクタデカン−2−イル)ドデカンアミド(化合物(1−10))の合成]
化合物(4−a)から化合物(1−1)への合成方法と同様にして(ただし、化合物(5−a)の代わりに(化合物5−j)を使用)、化合物(4−a)(15.0mg、0.011mmol)を、白色固体として化合物(1−10)に変換した(5.0mg、58%収率)。以下にNMRスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
H NMR(400MHz、CDCl:CDOD=10:1)δ 0.88(t、J=6.8Hz、3H)、1.25−1.35(m、39H)、1.47−1.55(m、4H)、1.57−1.63(m、4H)、2.16(t、J=7.6Hz、2H)、2.20(t、J=7.6Hz、2H)、3.16−3.21(m、2H)、3.25−3.29(m、2H)、3.51−3.54(m、2H)、3.67−3.74(m、3H)、3.76−3.82(m、3H)、3.89(dd、J=10.7、3.8Hz、1H)、3.96(d、J=3.8Hz、1H)、4.19−4.20(m、1H)、4.91(d、J=3.8Hz、1H)、5.64(dd、J=10.1、1.8Hz、1H)、6.15(dd、J=17.1、10.1Hz、1H)、6.25(dd、J=17.1、1.8Hz、1H);13C NMR(100MHz、CDCl:CDOD=10:1)δ 14.2、22.8、25.6、25.9、26.0、26.3、26.9、28.5、28.9、29.2、29.3(2C)、29.4(2C)、29.5(2C)、29.7、29.8(6C)、29.9、32.0(2C)、32.8、36.3、36.6、39.3、39.5、50.4、62.1、67.7、69.0、69.9、70.3、70.7、72.2、74.9、99.8、126.3、130.8、166.6、174.4(2C):HRMS(ESI−TOF)calcd C4687NaO11:(M+Na)、880.6233;found:(M+Na)、880.6246.
Figure 2017163808
<合成例11>
[7−プロピオンアミドヘプタン酸(化合物(5−k))の合成]
化合物(14−b)から化合物(5−i)への合成方法と同様にして(ただし、化合物(14−b)の代わりに化合物(14−c)を使用)、化合物(14−c)(300mg、2.10mmol)を、白色固体として化合物(5−k)に変換した(236mg、56%収率)。以下にNMRスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
H NMR(400MHz、CDCl)δ 1.15(t、J=7.5Hz、3H)、1.33−1.38(m、4H)、1.48−1.54(m、2H)、1.61−1.67(m、2H)、2.22(q、J=7.4Hz、2H)、2.34(t、J=7.4Hz、2H)、3.24(td、J=7.4、7.4Hz、2H)、5.67−5.70(m、1H);13C NMR(100MHz、CDCl)δ 9.9、24.6、26.4、28.6、29.3、29.7、33.9、39.4、174.2、178.7;HRMS(ESI−TOF)calcd C1018NO:(M−H)、200.1292;found:(M−H)、200.1299.
Figure 2017163808
[N−((2S,3S,4R)−3,4−ジヒドロキシ−1−(((2S,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)オクタデカン−2−イル)−12−(7−プロピオンアミドヘプタンアミド)ドデカンアミド(化合物(1−11))の合成]
化合物(4−a)から化合物(1−1)への合成方法と同様にして(ただし、化合物(5−a)の代わりに(化合物5−k)を使用)、化合物(4−a)(10.0mg、0.0067mmol)を、白色固体として化合物(1−11)に変換した(2.4mg、42%収率)。以下にNMRスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
H NMR(400MHz、CDCl:CDOD=10:1)δ 0.92(t、J=7.6Hz、3H)、1.14(t、J=7.6Hz、3H)、1.25−1.32(m、44H)、1.45−1.51(m、4H)、1.60−1.68(m、4H)、2.14−2.23(m、6H)、3.16−3.22(m、4H)、3.48−3.53(m、2H)、3.69−3.73(m、3H)、3.76−3.82(m、3H)、3.89(dd、J=10.0、3.8Hz、1H)、3.95(d、J=3.8Hz、1H)、4.18−4.21(m、1H)、4.91(d、J=3.8Hz、1H);13C NMR(100MHz、CDCl:CDOD=10:1)δ 13.9(2C)、22.5、22.8、23.6、25.3、25.6、25.7、26.0、26.6、28.3、28.8(2C)、28.9、29.0(2C)、29.2(2C)、29.4、29.6(5C)、30.2、31.8(2C)、32.7、36.1、36.3、38.6、39.0、39.3、50.1、61.9、68.1、68.8、69.7、70.1、70.4、72.0、74.8、99.5、174.0、174.9(2C):HRMS(ESI−TOF)calcd C4689NaO11:(M+Na)、882.6389;found:(M+Na)、882.6400.
Figure 2017163808
<合成例12>
[8−プロピオンアミドオクタン酸(化合物(5−l))の合成]
化合物(14−b)から化合物(5−i)への合成方法と同様にして(ただし、塩化アクリロイルの代わりにプロピオン酸クロライドを使用)、化合物(14−b)(300mg、1.88mmol)を、白色固体として化合物(5−l)に変換した(292mg、72%収率)。以下にNMRスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
H NMR(400MHz、CDCl)δ 1.16(t、J=7.6Hz、3H)、1.29−1.36(m、6H)、1.46−1.52(m、2H)、1.60−1.66(m、2H)、2.22(q、J=7.6Hz、2H)、2.34(t、J=7.2Hz、2H)、3.24(td、J=6.7、6.7Hz、2H)、5.66−5.70(m、1H);13C NMR(100MHz、CDCl)δ 9.9、24.6、26.6、28.8、28.9、29.5、29.7、34.0、39.5、174.2、178.8:HRMS(ESI−TOF)calcd C1120NO:(M−H)、214.1449;found:(M−H)、214.1452.
Figure 2017163808
[N−((2S,3S,4R)−3,4−ジヒドロキシ−1−(((2S,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)オクタデカン−2−イル)−12−(8−プロピオンアミドオクタンアミド)ドデカンアミド(化合物(1−12))の合成]
化合物(4−a)から化合物(1−1)への合成方法と同様にして(ただし、化合物(5−a)の代わりに(化合物5−l)を使用)、化合物(4−a)(10.0mg、0.0067mmol)を、白色固体として化合物(1−12)に変換した(2.1mg、36%収率)。以下にNMRスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
H NMR(400MHz、CDCl:CDOD=10:1)δ 0.88(t、J=6.8Hz、3H)、1.14(t、J=7.7Hz、3H)、1.25−1.31(m、46H)、1.47−1.49(m、4H)、1.59−1.61(m、4H)、2.16−2.20(m、6H)、3.18−3.21(m、4H)、3.48−3.54(m、2H)、3.67−3.74(m、3H)、3.76−3.82(m、3H)、3.89(dd、J=10.5、3.8Hz、1H)、3.95(d、J=3.8Hz、1H)、4.18−4.21(m、1H)、4.91(d、J=3.8Hz、1H):13C NMR(100MHz,CDCl:CDOD=10:1)δ 13.2(2C),22.7(2C),25.5,25.6,25.8,25.9,26.4,26.8,28.6,28.8,29.2(2C),29.3,29.4(2C),29.7(2C),29.6(8C),32.0(2C),32.9,36.5,36.6,39.3,39.5,50.3,62.1,67.7,69.0,69.9,70.3,70.6,72.2,75.0,99.7,174.2,174.4,175.0;HRMS(ESI−TOF)calcd C4791NaO11:(M+Na)、896.6546;found:(M+Na)、896.6559.
Figure 2017163808
<合成例13>
[8−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)オクタン酸(化合物(3−b))の合成]
化合物(14−a)から化合物(3−a)への合成方法と同様にして(ただし、化合物(14−a)の代わりに化合物(14−b)を使用)、化合物(14−b)(300mg、1.49mmol)を、無色の油として化合物(3−b)に変換した(351mg、63%収率)。以下に反応スキームを示す。
Figure 2017163808
[ベンジル(8−(((2S,3S,4R)−3,4−ビス(ベンジルオキシ)−1−(((2S,3R,4S,5S,6R)−3,4,5−トリス(ベンジルオキシ)−6−((ベンジルオキシ)メチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)オクタデカン−2−イル)アミノ)−8−オキソオクチル)カルバメート(化合物(4−b))の合成]
化合物(2−a)及び化合物(3−a)から化合物(4−a)の合成方法と同様にして(ただし、化合物(3−a)の代わりに化合物(3−b)を使用)、化合物(2−a)(20mg、0.019mmol)を、無色の油として化合物(4−b)に変換した(16.1mg、65%収率)。以下にNMRスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
H NMR(400MHz、CDCl)δ 0.88(t、J=6.8Hz、3H)、1.20−1.28(m、30H)、1.40−1.51(m、6H)、1.88−1.95(m、2H)、3.10−3.16(m、2H)、3.41(dd、J=10.9、6.4Hz、1H)、3.46−3.52(m、2H)、3.73(dd、J=10.9、3.7Hz、1H)、3.85(dd、J=6.4、2.6Hz、1H)、3.87−3.94(m、3H)、3.98−4.02(m、1H)、4.04(dd、J=10.9、3.7Hz、1H)、4.13−4.20(m、1H)、4.36(d、J=11.7Hz、1H)、4.42(d、J=11.7Hz、1H)、4.46(d、J=11.7Hz、1H)、4.51(d、J=11.7Hz、1H)、4.53−4.60(m、2H)、4.64(d、J=11.7Hz、1H)、4.65−4.72(m、1H)、4.70−4.81(m、4H)、4.84(d、J=3.6Hz、1H)、4.91(d、J=11.7Hz、1H)、5.08(s、2H)、6.18(d、J=8.8Hz、1H)、7.37−7.21(35H、m);13C NMR(100MHz、CDCl)δ 14.1、22.7、25.4、26.5、29.0、29.1、29.3、29.6、29.7(9C)、29.8、31.9、36.4、41.0、50.2、66.5、69.2(2C)、69.9、71.6、72.8、73.5(3C)、74.7(2C)、76.6、78.6、78.8、80.1、99.5、127.4(2C)、127.5(3C)、127.6、127.7、127.8(8C)、127.9(2C)、128.0、128.1、128.2(2C)、128.3(8C)、128.4(4C)、128.5(2C)、136.6、137.5、138.3、138.4、138.6(3C)、156.3、172.6;HRMS(ESI−TOF)calcd C8310713:(M+HCO、1339.7779;found:(M+HCO、1339.7781.
Figure 2017163808
[N−(8−(((2S,3S,4R)−3,4−ジヒドロキシ−1−(((2S,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)オクタデカン−2−イル)アミノ)−8−オキソオクチル)ヘプタデカンアミド(化合物(1−13))の合成]
化合物(4−a)から化合物(1−1)への合成方法と同様にして(ただし、化合物(4−a)の代わりに化合物(4−b)を使用し、化合物(5−a)の代わりに(化合物5−m)を使用)、化合物(4−b)(13.3mg、0.010mmol)を、白色固体として化合物(1−13)に変換した(1.8mg、21%収率)。以下にNMRスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
H NMR(400MHz、CDCl:CDOD=10:1)δ 0.88(t、J=6.8Hz、6H)、1.25−1.31(m、56H)、1.45−1.50(m、2H)、1.58−1.66(m、6H)、2.15(t、J=7.7Hz、2H)、2.20(t、J=7.7Hz、2H)、3.16−3.21(m、2H)、3.51−3.57(m、2H)、3.68−3.75(m、3H)、3.76−3.82(m、3H)、3.90(dd、J=10.5、3.6Hz、1H)、3.95(d、J=3.6Hz、1H)、4.19−4.20(m、1H)、4.92(d、J=3.6Hz、1H);13C NMR(100MHz、CDCl:CDOD=10:1)δ 13.9(2C)、22.5、25.4、25.7、25.8、26.3、28.4、28.6、29.1、29.2(3C)、29.4、29.5、29.6(16C)、29.9、31.8、32.7、36.1、36.5、39.2、50.2、61.8、67.3、68.8、69.6、70.1、70.5、72.0、74.7、99.5、174.2(2C);HRMS(ESI−TOF)calcd C4996NaO10:(M+Na)、895.6957;found:(M+Na)、895.6955.
Figure 2017163808
<合成例14>
[N−(8−(((2S,3S,4R)−3,4−ジヒドロキシ−1−(((2S,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)オクタデカン−2−イル)アミノ)−8−オキソオクチル)ウンデカンアミド(化合物(1−14))の合成]
化合物(4−a)から化合物(1−1)への合成方法と同様にして(ただし、化合物(4−a)の代わりに化合物(4−b)を使用し、化合物(5−a)の代わりに化合物(5−n)を使用)、化合物(4−b)(20.0mg、0.015mmol)を、白色固体として化合物(1−14)に変換した(4.4mg、37%収率)。以下にNMRスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
H NMR(400MHz、CDCl:CDOD=10:1)δ 0.88(t、J=6.7Hz、6H)、1.25−1.31(m、44H)、1.46−1.49(m、2H)、1.57−1.63(m、6H)、2.15(t、J=7.7Hz、2H)、2.20(t、J=7.7Hz、2H)、3.18(t、J=7.7Hz、2H)、3.49−3.54(m、2H)、3.68−3.72(m、3H)、3.75−3.81(m、3H)、3.89(dd、J=10.0、3.8Hz、1H)、3.95(d、J=3.8Hz、1H)、4.19(d、J=3.8Hz、1H)、4.91(d、J=3.8Hz、1H);13C NMR(100MHz、CDCl:CDOD=10:1)δ 14.0(2C)、22.5、22.6、25.5、25.8、26.5、28.3、28.7、28.8(2C)、29. 2(2C)、29.3、29.4、29.6(8C)、29.7(2C)、31.7、31.8、32.7、36.3、36.6、39.2、50.2、61.8、67.6、68.8、69.7、70.1、70.5、72.0、74.5、99.5、174.1、174.2:HRMS(ESI−TOF)calcd C4384NaO10:(M+Na)、811.6018;found:(M+Na)、811.6026.
Figure 2017163808
<合成例15>
[9−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ノナン酸(化合物(3−c))の合成]
9−アミノノナン酸の調製は、Meijler、M.M.(J.Am.Chem.Soc.2009、131、10610−10619)の方法に従い、行った。28% NHOH中の化合物(16−a)(300mg、1.27mmol)の溶液を、50℃で46時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮し、粗アミンを白色固体として得て、さらなる精製を行わずにこれを使用した。ジオキサン(2.5mL)及びHO(2.5mL)中のこのアミンの撹拌懸濁液に、NaCO(1.35g、12.7mmol)及びZCl(0.90mL、6.36mmol)を、室温で添加した。25時間、この温度で撹拌した後、得られた混合物をEtOAcで希釈し、飽和KHSO水溶液で洗浄し、MgSOで乾燥させた。減圧下での濃縮、ヘキサン/EtOAc(8/1)からの再結晶を経て、化合物(3−c)を白色固体として得た(181mg、46%収率)。以下にNMRスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
H NMR(400MHz、CDCl)δ 1.27−1.34(m、8H)、1.45−1.52(m、2H)、1.60−1.66(m、2H)、2.34(t、J=7.3Hz、2H)、3.16−3.21(m、2H)、4.71−4.77(m、1H)、5.09−5.11(m、2H)、7.30−7.38(m、5H).
Figure 2017163808
[ベンジル(9−(((2S,3S,4R)−3,4−ビス(ベンジルオキシ)−1−(((2S,3R,4S,5S,6R)−3,4,5−トリス(ベンジルオキシ)−6−((ベンジルオキシ)メチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)オクタデカン−2−イル)アミノ)−9−オキソノニル)カルバメート(化合物(4−c))の合成]
化合物(2−a)及び化合物(3−a)から化合物(4−a)の合成方法と同様にして(ただし、化合物(3−a)の代わりに化合物(3−c)を使用)、化合物(2−a)(100mg、0.096mmol)を、無色の油として化合物(4−c)に変換した(117mg、93%収率)。以下にNMRスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
H NMR(400MHz、CDCl)δ 0.88(t、J=6.5Hz、3H)、1.16−1.30(m、32H)、1.42−1.50(m、4H)、1.56−1.70(m、2H)、1.87−1.98(m、2H)、3.11−3.18(m、2H)、3.41(dd、J=10.2、6.4Hz、1H)、3.46−3.52(m、2H)、3.73(dd、J=10.2、3.8Hz、1H)、3.83−3.95(m、4H)、3.99−4.07(m、2H)、4.13−4.19(m、1H)、4.36(d、J=11.7Hz、1H)、4.42(d、J=11.7Hz、1H)、4.46(d、J=11.7Hz、1H)、4.51(d、J=11.7Hz、1H)、4.54−4.60(m、2H)、4.64(d、J=11.7Hz、1H)、4.70−4.72(m、1H)、4.73−4.82(m、4H)、4.85(d、J=3.4Hz、1H)、4.92(d、J=11.7Hz、1H)、5.07−5.11(m、2H)、6.19(d、J=8.5Hz、1H)、7.43−7.15(m、35H);13C NMR(100MHz、CDCl)δ 14.1、22.7、25.6、26.7、29.0、29.1、29.3(2C)、29.4、29.7(9C)、29.9、31.9、36.5、41.0、50.3、66.6、69.3、69.4、69.9、71.7、72.9、73.5、73.6(2C)、74.7(2C)、76.6、78.6、78.9、80.1、99.6、127.4(2C)、127.5(2C)、127.6、127.7(2C)、127.8(2C)、127.9(8C)、128.1(2C)、128.3(8C)、128.4(6C)、128.5(2C)、136.6、137.6、138.4(2C)、138.6、138.7(2C)、156.4、172.8;HRMS(ESI−TOF)calcd C83108NaO11:(M+Na)、1331.7845;found:(M+Na)、1331.7838.
Figure 2017163808
[N−(9−(((2S,3S,4R)−3,4−ジヒドロキシ−1−(((2S,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)オクタデカン−2−イル)アミノ)−9−オキソノニル)デカンアミド(化合物(1−15))の合成]
化合物(4−a)から化合物(1−1)への合成方法と同様にして(ただし、化合物(4−a)の代わりに化合物(4−c)を使用し、化合物(5−a)の代わりに化合物(5−o)を使用)、化合物(4−c)(17.0mg、0.013mmol)を、白色固体として化合物(1−15)に変換した(2.1mg、20%収率)。以下にNMRスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
H NMR(400MHz、CDCl:CDOD=10:1)δ 0.88(t、J=6.7Hz、6H)、1.26−1.31(m、44H)、1.47−1.50(m、2H)、1.57−1.64(m、6H)、2.16(t、J=8.2Hz、2H)、2.20(t、J=8.2Hz、2H)、3.16−3.20(m、2H)、3.52−3.57(m、2H)、3.68−3.74(m、3H)、3.78−3.88(m、4H)、3.93−3.96(m、1H)、4.18−4.21(m、1H)、4.91(d、J=3.8Hz、1H);13C NMR(100MHz、CDCl:CDOD=10:1)δ 14.0(2C)、22.5、22.6、25.5、25.8、26.5、28.3、28.7、28.8(2C)、29. 2(2C)、29.3、29.4、29.6(8C)、29.7(2C)、31.7、31.8、32.7、36.3、36.6、39.2、50.2、61.8、67.6、68.8、69.7、70.1、70.5、72.0、74.5、99.5、174.1、174.2:HRMS(ESI−TOF)calcd C4384NaO10:(M+Na)、811.6018;found:(M+Na)、811.6017.
Figure 2017163808
<合成例16>
[N−(9−(((2S,3S,4R)−3,4−ジヒドロキシ−1−(((2S,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)オクタデカン−2−イル)アミノ)−9−オキソノニル)パルミチンアミド(化合物(1−16))の合成]
化合物(4−a)から化合物(1−1)への合成方法と同様にして(ただし、化合物(4−a)の代わりに化合物(4−c)を使用し、化合物(5−a)の代わりに化合物(5−p)を使用)、化合物(4−c)(15.0mg、0.011mmol)を、白色固体として化合物(1−16)に変換した(3.3mg、38%収率)。以下にNMRスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
H NMR(400MHz、CDCl:CDOD=10:1)δ 0.80(t、J=6.8Hz、6H)、1.20(d、J=19.0Hz、56H)、1.35−1.44(m、2H)、1.49−1.55(m、6H)、2.08(t、J=7.8Hz、2H)、2.12(t、J=7.8Hz、2H)、3.09−3.13(m、2H)、3.39−3.48(m、2H)、3.60−3.66(m、3H)、3.68−3.73(m、3H)、3.81(dd、J=10.0、3.9Hz、1H)、3.87(d、J=3.9Hz、1H)、4.09−4.13(m、1H)、4.83(d、J=3.9Hz、1H);13C NMR(100MHz、CDCl:CDOD=10:1)δ 14.2(2C)、22.8、25.7、25.9、26.0、26.7、28.9、29.0、29.1、29.4(2C)、29.5(2C)、29.6、29.7(2C)、29.3、29.8(12C)、29.9、32.0(2C)、32.9、36.5、36.8、39.4、50.4、62.1、67.6、69.0、69.9、70.3、70.7、72.2、75.0、99.8、174.4(2C):HRMS(ESI−TOF)calcd C4996NaO10:(M+Na)、895.6957;found:(M+Na)、895.6964.
Figure 2017163808
<合成例17>
[9−(8−ブロモオクタンアミド)−N−((2S,3S,4R)−3,4−ジヒドロキシ−1−(((2S,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)オクタデカン−2−イル)ノナンアミド(化合物(1−17))の合成]
化合物(4−a)から化合物(1−1)への合成方法と同様にして(ただし、化合物(4−a)の代わりに化合物(4−c)を使用し、化合物(5−a)の代わりに化合物(5−q)を使用)、化合物(4−c)(15.0mg、0.011mmol)を、白色固体として化合物(1−17)に変換した(3.5mg、38%収率)。以下にNMRスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
H NMR(400MHz、CDCl:CDOD=10:1)δ 0.80(t、J=6.8Hz、3H)、1.17−1.25(m、38H)、1.35−1.41(m、4H)、1.50−1.56(m、4H)、1.75−1.79(m、2H)、2.08(t、J=7.6Hz、2H)、2.12(t、J=7.6Hz、2H)、3.08−3.14(m、2H)、3.33(t、J=6.8Hz、2H)、3.41−3.47(m、2H)、3.61−3.66(m、3H)、3.69−3.73(m、3H)、3.81(dd、J=10.0、3.8Hz、1H)、3.87(d、J=3.8Hz、1H)、4.10−4.13(m、1H)、4.83(d、J=3.8Hz、1H);13C NMR(100MHz、CDCl:CDOD=10:1)δ 14.2、22.8、25.7、25.8、25.9、26.7、28.0、28.5、28.9、29.1(3C)、29.4、29.5、29.5、29.7、29.8(5C)、29.9、32.0、32.8(2C)、34.0、36.5、36.6、39.4、50.4、62.1、67.4、69.0、69.9、70.3、70.7、72.2、75.0、99.8、174.2、174.4:HRMS(ESI−TOF)calcd C4179BrNNaO10:(M+Na)、861.4810;found:(M+Na)、861.4818.
Figure 2017163808
<合成例18>
[10−ブロモ−N−(9−(((2S,3S,4R)−3,4−ジヒドロキシ−1−(((2S,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)オクタデカン−2−イル)アミノ)−9−オキソノニル)デカンアミド(化合物(1−18))の合成]
化合物(4−a)から化合物(1−1)への合成方法と同様にして(ただし、化合物(4−a)の代わりに化合物(4−c)を使用し、化合物(5−a)の代わりに化合物(5−r)を使用)、化合物(4−c)(15.0mg、0.011mmol)を、白色固体として化合物(1−18)に変換した(2.5mg、26%収率)。以下にNMRスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
H NMR(400MHz、CDCl:CDOD=10:1)δ 0.88(t、J=6.8Hz、3H)、1.25−1.30(m、44H)、1.37−1.51(m、2H)、1.57−1.67(m、4H)、1.82−1.88(m、2H)、2.16(t、J=7.8Hz、2H)、2.19(t、J=7.8Hz、2H)、3.17−3.19(m、2H)、3.41(t、J=7.1Hz、2H)、3.50−3.56(m、2H)、3.68−3.74(m、3H)、3.76−3.82(m、3H)、3.89(dd、J=10.0、3.8Hz、1H)、3.93−3.96(m、1H)、4.16−4.18(m、1H)、4.91(d、J=3.9Hz、1H);13C NMR(100MHz、CDCl:CDOD=10:1)δ 13.9、22.5、25.5、25.7、26.4、27.9、28.5、28.7、28.8(3C)、29.1(3C)、29.2、29.5、29.6(8C)、31.8、32.6(2C)、33.9、36.2、36.5、39.2、50.2、61.8、67.4、68.7、69.6、70.1、70.5、71.9、74.7、99.8、174.1、174.2:HRMS(ESI−TOF)calcd C4383BrNNaO10:(M+Na)、889.5123;found:(M+Na)、889.5131.
Figure 2017163808
<合成例19>
[10−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)デカン酸(化合物(3−d))の合成]
化合物(16−a)から化合物(3−c)への合成方法と同様にして(ただし、化合物(16−a)の代わりに化合物(16−b)を使用)、化合物(16−b)(300mg、1.19mmol)を、無色の油として化合物(3−d)に変換した(118mg、31%収率)。以下の反応スキームを示す。
Figure 2017163808
[ベンジル(10−(((2S,3S,4R)−3,4−ビス(ベンジルオキシ)−1−(((2S,3R,4S,5S,6R)−3,4,5−トリス(ベンジルオキシ)−6−((ベンジルオキシ)メチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)オクタデカン−2−イル)アミノ)−10−オキソデシル)カルバメート(化合物(4−d))の合成]
化合物(2−a)及び化合物(3−a)から化合物(4−a)の合成方法と同様にして(ただし、化合物(3−a)の代わりに化合物(3−d)を使用)、化合物(2−a)(20.0mg、0.019mmol)を、無色の油として化合物(4−d)に変換した(18.4mg、73%収率)。以下にNMRスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
H NMR(400MHz、CDCl)δ 0.88(t、J=6.8Hz、3H)、1.20−1.27(m、34H)、1.44−1.50(m、4H)、1.84−1.87(m、2H)、1.90−1.96(m、2H)、3.12−3.18(m、2H)、3.41(dd、J=9.2、6.3Hz、1H)、3.46−3.51(m、2H)、3.71−3.76(m、1H)、3.84−3.93(m、4H)、3.98−4.06(m、2H)、4.13−4.18(m、1H)、4.36(d、J=11.4Hz、1H)、4.42(d、J=11.4Hz、1H)、4.46(d、J=11.4Hz、1H)、4.51(d、J=11.4Hz、1H)、4.54−4.60(m、2H)、4.64(d、J=11.4Hz、1H)、4.66−4.71(m、1H)、4.73−4.82(m、4H)、4.84(d、J=3.6Hz、1H)、4.91(d、J=11.4Hz、1H)、5.09(s、2H)、6.17(d、J=8.5Hz、1H)、7.21−7.37(m、35H);13C NMR(100MHz、CDCl)δ 14.1、22.7、25.6、26.0、26.7、29.2、29.3(3C)、29.4、29.6、29.7(9C)、29.8、29.9、31.9、36.6、41.0、50.2、66.5、67.9、69.2、69.9、71.6、72.8、73.5、73.6(2C)、74.7(2C)、76.6、78.6、78.8、80.1、99.4、127.4(2C)、127.5(3C)、127.6、127.7、127.8(8C)、127.9(2C)、128.0、128.1、128.2(4C)、128.3(6C)、128.4(4C)、128.5(2C)、136.6、137.5、138.3、138.4、138.6(2C)、138.7、156.3、172.8;HRMS(ESI−TOF)calcd C84110NaO11:(M+Na)、1345.8002;found:(M+Na)、1345.8001.
Figure 2017163808
[N−(10−(((2S,3S,4R)−3,4−ジヒドロキシ−1−(((2S,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)オクタデカン−2−イル)アミノ)−10−オキソデシル)ペンタデカンアミド(化合物(1−19))の合成]
化合物(4−a)から化合物(1−1)への合成方法と同様にして(ただし、化合物(4−a)の代わりに化合物(4−d)を使用し、化合物(5−a)の代わりに化合物(5−s)を使用)、化合物(4−d)(15.0mg、0.011mmol)を、白色固体として化合物(1−19)に変換した(2.0mg、21%収率)。以下にNMRスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
H NMR(400MHz、CDCl:CDOD=10:1)δ 0.88(t、J=6.7Hz、6H)、1.25−1.29(m、56H)、1.45−1.49(m、2H)、1.55−1.67(m、6H)、2.15(t、J=7.7Hz、2H)、2.20(t、J=7.7Hz、2H)、3.18−3.22(m、2H)、3.48−3.59(m、2H)、3.67−3.74(m、3H)、3.76−3.82(m、3H)、3.89(dd、J=10.8、3.8Hz、1H)、3.95(d、J=3.8Hz、1H)、4.19(d、J=3.8Hz、1H)、4.91(d、J=3.8Hz、1H);13C NMR(100MHz、CDCl:CDOD=10:1)δ 13.9(2C)、22.5(2C)、25.6、25.7(2C)、26.6、28.9(2C)、29.0、29.1、29.2(2C)、29.4、29.6、29.5(3C)、29.6(12C)、31.8(2C)、32.6、36.3、36.5、39.2、50.2、61.8、67.4、68.8、69.6、70.1、70.5、72.0、74.7、99.5、174.1、174.2:HRMS(ESI−TOF)calcd C4996NaO10:(M+Na)、895.6957;found:(M+Na)、895.6961.
Figure 2017163808
<合成例20>
[N−((2S,3S,4R)−3,4−ジヒドロキシ−1−(((2S,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)オクタデカン−2−イル)−10−ノナンアミドデカンアミド(化合物(1−20))の合成]
化合物(4−a)から化合物(1−1)への合成方法と同様にして(ただし、化合物(4−a)の代わりに化合物(4−d)を使用し、化合物(5−a)の代わりに化合物(5−t)を使用)、化合物(4−a)(20.0mg、0.015mmol)を、白色固体として化合物(1−20)に変換した(3.5mg、30%収率)。以下にNMRスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
H NMR(400MHz、CDCl:CDOD=10:1)δ 0.88(t、J=6.3Hz、6H)、1.23−1.31(m、44H)、1.46−1.49(m、2H)、1.57−1.63(m、6H)、2.15(t、J=7.7Hz、2H)、2.20(t、J=7.7Hz、2H)、3.16−3.22(m、2H)、3.48−3.55(m、2H)、3.69−3.74(m、3H)、3.76−3.81(m、3H)、3.89(dd、J=10.0、3.8Hz、1H)、3.94−3.97(m、1H)、4.17−4.20(m、1H)、4.90−4.93(m、1H);13C NMR(100MHz、CDCl:CDOD=10:1)δ 13.9(2C)、22.5(2C)、25.5、25.6、26.7(2C)、28.9、29.0(2C)、29. 2(2C)、29.4、29.5、29.6(10C)、31.7、31.8、32.5、36.3、36.6、39.3、50.1、61.9、67.5、68.8、69.7、70.1、70.4、72.0、74.7、99.5、174.1、174.2:HRMS(ESI−TOF)calcd C4384NaO10:(M+Na)、811.6018;found:(M+Na)、811.6022.
Figure 2017163808
<合成例21>
[11−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ウンデカン酸(化合物(3−e))の合成]
化合物(14−a)から化合物(3−a)への合成方法と同様にして(ただし、化合物(14−a)の代わりに化合物(14−d)を使用)、化合物(14−d)(300mg、1.49mmol)を、無色の油として化合物(3−e)に変換した(176mg、35%収率)。以下に反応スキームを示す。
Figure 2017163808
[ベンジル(12−(((2S,3S,4R)−3,4−ビス(ベンジルオキシ)−1−(((2S,3R,4S,5S,6R)−3,4,5−トリス(ベンジルオキシ)−6−((ベンジルオキシ)メチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)オクタデカン−2−イル)アミノ)−12−オキソドデシル)カルバメート(化合物(4−e))の合成]
化合物(2−a)及び化合物(3−a)から化合物(4−a)の合成方法と同様にして(ただし、化合物(3−a)の代わりに化合物(3−e)を使用)、化合物(2−a)(20.0mg、0.019mmol)を、無色の油として化合物(4−e)に変換した(19.8mg、78%収率)。以下にNMRスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
H NMR(400MHz、CDCl)δ 0.88(t、J=6.8Hz、3H)、1.20−1.29(m、36H)、1.44−1.50(m、4H)、1.62−1.68(m、2H)、1.88−1.98(m、2H)、3.13−3.20(m、2H)、3.41(dd、J=9.2、6.3Hz、1H)、3.46−3.52(m、2H)、3.73(dd、J=10.8、3.8Hz、1H)、3.84−3.87(m、1H)、3.90−3.94(m、3H)、3.98−4.06(m、2H)、4.13−4.19(m、1H)、4.36(d、J=11.7Hz、1H)、4.42(d、J=11.7Hz、1H)、4.47(d、J=11.7Hz、1H)、4.51(d、J=11.7Hz、1H)、4.54−4.60(m、2H)、4.64(d、J=11.7Hz、1H)、4.68−4.72(m、1H)、4.73−4.82(m、4H)、4.84(d、J=3.6Hz、1H)、4.91(d、J=11.7Hz、1H)、5.09(s、2H)、6.17(d、J=8.8Hz、1H),.7.21−7.37(m、35H);13C NMR(100MHz、CDCl)δ 14.1、22.7、25.6、26.1、26.7、29.2、29.3、29.4(2C)、29.5、29.6、29.7(8C)、29.8、29.9、31.9、36.6、41.1、50.2、66.5、69.2(2C)、69.9、71.6、72.8、73.5、73.5(2C)、74.7(2C)、76.6、78.6、78.8、80.1、99.5、127.4(2C)、127.5(3C)、127.6、127.7、127.8(8C)、127.9(2C)、128.0、128.1、128.2(4C)、128.3(6C)、128.4(4C)、128.5(2C)、136.6、137.5、138.3、138.4、138.6(2C)、138.7、156.3、172.8;HRMS(ESI−TOF)calcd C85112NaO11:(M+Na)、1359.8158;found:(M+Na)、1359.8150.
Figure 2017163808
[N−(11−(((2S,3S,4R)−3,4−ジヒドロキシ−1−(((2S,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)オクタデカン−2−イル)アミノ)−11−オキソウンデシル)テトラデカンアミド(化合物(1−21))の合成]
化合物(4−a)から化合物(1−1)への合成方法と同様にして(ただし、化合物(4−a)の代わりに化合物(4−e)を使用し、化合物(5−a)の代わりに化合物(5−u)を使用)、化合物(4−e)(14.3mg、0.011mmol)を、白色固体として化合物(1−21)に変換した(4.6mg、48%収率)。以下にNMRスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
H NMR(400MHz、CDCl:CDOD=10:1)δ 0.88(t、J=6.5Hz、6H)、1.24−1.29(m、56H)、1.47−1.49(m、2H)、1.58−1.62(m、6H)、2.15(t、J=7.7Hz、2H)、2.19(t、J=7.7Hz、2H)、3.16−3.22(m、2H)、3.52−3.55(m、2H)、3.68−3.73(m、3H)、3.77−3.80(m、3H)、3.88(dd、J=10.0、3.6Hz、1H)、3.94−3.97(m、1H)、4.17−4.19(m、1H)、4.90−4.92(m、1H);13C NMR(100MHz、CDCl:CDOD=10:1)δ 13.9(2C)、22.5(2C)、25.6、25.7(2C)、26.6、28.7(2C)、29.0(2C)、29.2(2C)、29.4、29.5(3C)、29.6(13C)、31.8(2C)、32.4、36.3、36.5、39.3、50.1、61.8、67.4、68.7、69.7、70.0、70.4、71.9、74.5、99.5、174.0、174.2:HRMS(ESI−TOF)calcd C4996NaO10:(M+Na)、895.6957;found:(M+Na)、895.6961.
Figure 2017163808
<合成例22>
[N−((2S,3S,4R)−3,4−ジヒドロキシ−1−(((2S,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)オクタデカン−2−イル)−11−オクタンアミドウンデカンアミド(化合物(1−22))の合成]
化合物(4−a)から化合物(1−1)への合成方法と同様にして(ただし、化合物(4−a)の代わりに化合物(4−e)を使用し、化合物(5−a)の代わりに化合物(5−v)を使用)、化合物(4−e)(20.0mg、0.015mmol)を、白色固体として化合物(1−22)に変換した(2.2mg、19%収率)。以下にNMRスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
H NMR(400MHz、CDCl:CDOD=10:1)δ 0.88(t、J=7.1Hz、6H)、1.23−1.32(m、44H)、1.47−1.49(m、2H)、1.58−1.66(m、6H)、2.16(t、J=7.9Hz、2H)、2.20(t、J=7.9Hz、2H)、3.19(t、J=7.2Hz、2H)、3.50−3.54(m、2H)、3.67−3.74(m、3H)、3.76−3.81(m、3H)、3.89(dd、J=10.8、3.8Hz、1H)、3.94−3.97(m、1H)、4.19(d、J=3.8Hz、1H)、4.92(d、J=3.8Hz、1H);13C NMR(100MHz、CDCl:CDOD=10:1)δ 13.9(2C)、22.4、22.5、25.6、25.7(2C)、26.6、28.9、29.0(2C)、29.1、29. 2(2C)、29.5、29.6(9C)、31.6、31.8(2C)、32.6、36.4、36.6、39.3、50.1、61.9、67.5、68.8、69.6、70.1、70.4、72.0、74.7、99.5、174.1、174.2:HRMS(ESI−TOF)calcd C4384NaO10:(M+Na)、811.6018;found:(M+Na)、811.6022.
Figure 2017163808
<合成例23>
[12−(2,2,2−トリフルオロアセトアミド)ドデカン酸(化合物(8−a))の合成]
MeOH(7.0mL)及びEtN(0.70mL)中の化合物(14−a)(1.0g、4.6mmol)の撹拌懸濁液に、2,2,2−トリフルオロ酢酸メチル(0.68mL、6.9mmol)を室温で添加した。18時間この温度で撹拌した後、得られた混合物をEtOAcで希釈し、飽和KHSO水溶液で洗浄し、MgSOで乾燥させた。減圧下での濃縮を経て、化合物(8−a)を白色固体として得た(1.32g、92%収率)。以下にNMRスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
H NMR(400MHz、CDCl)δ H−NMR(CDCl)δ:1.26−1.35(m、14H)、1.57−1.64(m、4H)、2.35(t、J=7.6Hz、2H)、3.36(dt、J=6.8、6.8Hz、2H)、6.29−6.32(m、1H);13C NMR(100MHz、CDCl)δ 24.6、26.6、28.9(2C)、29.0、29.1、29.3(3C)、34.0、40.0、115.8(q、JC−F=286.3Hz)、157.2(q、JC−F=37.2Hz)、180.1;HRMS(ESI−TOF)calcd C1423NO:(M−H)、310.1636;found:(M−H)、310.1639.
Figure 2017163808
[N−((2S,3S,4R)−3,4−ビス(ベンジルオキシ)−1−(((2S,3R,4S,5S)−3,4,5−トリス(ベンジルオキシ)−6−((ベンジルオキシ)メチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)オクタデカン−2−イル)−12−(2,2,2−トリフルオロアセトアミド)ドデカンアミド(化合物(9−a))の合成]
化合物(2−a)及び化合物(3−a)から化合物(4−a)の合成方法と同様にして(ただし、化合物(3−a)の代わりに化合物(8−a)を使用)、化合物(2−a)(40.0mg、0.038mmol)を、無色の油として化合物(9−a)に変換した(22.6mg、45%収率)。以下にNMRスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
H NMR(400MHz、CDCl)δ 0.88(t、J=6.8Hz、3H)、1.22−1.28(m、40H)、1.48−1.68(m、4H)、1.90−1.96(m、2H)、3.33(td、J=6.8、6.8Hz、2H)、3.41(dd、J=9.4、6.3Hz、1H)、3.48−3.50(m、2H)、3.73(dd、J=11.0、3.6Hz、1H)、3.84−3.88(m、2H)、3.89−3.93(m、2H)、4.00−4.06(m、2H)、4.14−4.17(m、1H)、4.36(d、J=11.9Hz、1H)、4.42(d、J=11.9Hz、1H)、4.47(d、J=11.9Hz、2H)、4.51(d、J=11.9Hz、1H)、4.54−4.60(m、2H)、4.64(d、J=11.9Hz、1H)、4.71−4.81(m、3H)、4.84(d、J=3.6Hz、1H)、4.92(d、J=11.9Hz、1H)、6.15(d、J=8.5Hz、1H)、6.28−6.31(m、1H)、7.21−7.38(m、30H);13C NMR(100MHz、CDCl)δ 14.1、22.7、25.6、26.1、26.6、28.9、29.1(2C)、29.4、29.7(11C)、29.8、29.9、31.9、36.6、40.0、50.3、65.8、69.3、69.5、70.0、71.7、72.9、73.5、73.6、74.7、74.8、76.6、78.6、78.9、80.2、99.6、117.9(q、JC−F=280.9Hz)、127.4(2C)、127.5、127.6(2C)、127.7(3C)、127.8(2C)、127.9(6C)、128.3(8C)、128.4(6C)、137.6、138.4(2C)、138.6(2C)、138.7、156.6(q、JC−F=37.6Hz)、172.8:HRMS(ESI−TOF)calcd C80107NaO10:(M+Na)、1335.7770;found:(M+Na)、1335.7763.
Figure 2017163808
[N−(12−(((2S,3S,4R)−3,4−ビス(ベンジルオキシ)−1−(((2S,3R,4S,5S,6R)−3,4,5−トリス(ベンジルオキシ)−6−((ベンジルオキシ)メチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)オクタデカン−2−イル)アミノ)−12−オキソドデシル)ベンズアミド(化合物(13−a))の合成]
3M NaOH水溶液(0.2mL)、MeOH(0.4mL)及びTHF(0.4mL)中の化合物(9−a)(10mg、0.0076mmol)の混合物を、40℃で0.5時間撹拌し、減圧下で濃縮し、粗アミンを得た。このアミンを、1M NaOH水溶液(0.2mL)及びCHCl(0.2mL)中に溶解させた。塩化ベンゾイル(化合物(10−a))(8.8μL、0.076mmol)を、撹拌混合物に室温で添加した。得られた混合物を、この温度で0.5時間撹拌し、飽和NaHCO水溶液で希釈した。全混合物をEtOAcで抽出した。抽出物を飽和NaHCO、鹹水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、減圧下で濃縮し、油性残渣を得て、これをn−ヘキサン−EtOAc(2:1)及びシリカゲルを用いたフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、無色の油として化合物(13−a)を得た(6.7mg、68%収率)。以下にNMRスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
H NMR(400MHz、CDCl)δ 0.88(t、J=6.9Hz、3H)、1.22−1.25(m、40H)、1.46−1.50(m、2H)、1.58−1.63(m、2H)、1.90−1.96(m、2H)、3.38−3.51(m、5H)、3.73(dd、J=10.7、3.7Hz、1H)、3.84−3.88(m、2H)、3.89−3.94(m、2H)、4.01−4.04(m、2H)、4.14−4.17(m、1H)、4.36(d、J=11.9Hz、1H)、4.42−4.47(m、2H)、4.51(d、J=11.9Hz、1H)、4.55−4.58(m、2H)、4.64(d、J=11.9Hz、1H)、4.73(d、J=11.9Hz、1H)、4.76−4.81(m、3H)、4.84(d、J=3.4Hz、1H)、4.91(d、J=11.9Hz、1H)、6.06−6.09(m、1H)、6.13(d、J=8.5Hz、1H)、7.23−7.35(m、30H)、7.41−7.43(m、2H)、7.48−7.50(m、1H)、7.73−7.76(m、2H);13C NMR(100MHz、CDCl)δ 14.1、22.7、25.6、26.1、27.0、29.3、29.4(2C)、29.5(2C)、29.6、29.7(10C)、29.8、31.9、36.6、40.1、50.3、69.2、69.5、69.9、71.7、72.9、73.4、73.6(2C)、74.7(2C)、76.6、78.6、78.9、80.1、99.6、126.8(2C)、127.4(2C)、127.5(3C)、127.6、127.7、127.8(6C)、127.9(2C)、128.2(2C)、128.3(8C)、128.4(4C)、128.5(2C)、131.3(2C)、134.8、137.5、138.4(2C)、138.6(2C)、138.7、167.4、172.8:HRMS(ESI−TOF)calcd C85112NaO10:(M+Na)、1343.8209;found:(M+Na)、1343.8214.
Figure 2017163808
[N−(12−(((2S,3S,4R)−3,4−ジヒドロキシ−1−(((2S,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)オクタデカン−2−イル)アミノ)−12−オキソドデシル)ベンズアミド(化合物(1−23))の合成]
EtOH(1.2mL)及びCHCl2(0.4mL)中の化合物(13−a)(6.0mg、0.0033mmol)及びPd(OH)/C(20% wt on carbon、5mg、0.007mmol)の混合物を、22時間室温で、H雰囲気下(0.5MPa)で撹拌し、EtOH/CHCl(3:1)を用いて、セライトパッドに通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、化合物(1−23)を白色固体として得た(2.6mg、99%収率)。以下にNMRスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
H NMR(400MHz、CDCl:CDOD=10:1)δ 0.88(t、J=6.5Hz、3H)、1.25−1.28(m、38H)、1.58−1.63(m、6H)、2.19(t、J=7.4Hz、2H)、3.38−3.43(m、2H)、3.51−3.54(m、2H)、3.70−3.73(m、3H)、3.77−3.81(m、3H)、3.89(dd、J=10.0、5.0Hz、1H)、3.94−3.96(m、1H)、4.17−4.20(m、1H)、4.91(d、J=3.4Hz、1H)、7.44(t、J=7.7Hz、2H)、7.49(d、J=7.6Hz、1H)、7.76(d、J=7.9Hz、2H);13C NMR(100MHz、CDCl:CDOD=10:1)δ 13.9、22.5、25.6、25.7、26.8、29.0、29.1(2C)、29.2(2C)、29.3、29.5. 29.6(11C)、31.8、32.7、36.4、39.9、50.2、61.9、67.5、68.8、69.6、70.4、72.0、74.9、99.6、126.7(2C)、128.4(2C)、134.4、168.2、174.2;HRMS(ESI−TOF)calcd C4376NaO10:(M+Na)、803.5392;found:(M+Na)、803.5395.
Figure 2017163808
<合成例24>
[9−(2,2,2−トリフルオロアセトアミド)ノナン酸(化合物(8−b))の合成]
化合物(14−a)から化合物(8−a)の合成方法と同様にして(ただし、化合物(14−a)の代わりに化合物(14−e)を使用)、化合物(14−e)(220mg、1.27mmol)を、無色の油として化合物(8−b)に変換した(259mg、76%収率)。以下に反応スキームを示す。
Figure 2017163808
[N−((2S,3S,4R)−3,4−ビス(ベンジルオキシ)−1−(((2S,3R,4S,5S)−3,4,5−トリス(ベンジルオキシ)−6−((ベンジルオキシ)メチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)オクタデカン−2−イル)−9−(2,2,2−トリフルオロアセトアミド)ノナンアミド(化合物(9−b))の合成]
化合物(2−a)及び化合物(3−a)から化合物(4−a)の合成方法と同様にして(ただし、化合物(3−a)の代わりに化合物(8−b)を使用)、化合物(2−a)(80.0mg、0.077mmol)を、無色の油として化合物(9−b)に変換した(32.6mg、33%収率)。以下にNMRスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
H NMR(400MHz、CDCl)δ 0.88(t、J=7.0Hz、3H)、1.19−1.30(m、32H)、1.46−1.53(m、4H)、1.58−1.66(m、2H)、1.89−1.96(m、2H)、3.29(dt、J=6.7、6.7Hz、2H)、3.40(dd、J=9.2、6.3Hz、1H)、3.46−3.52(m、2H)、3.73(dd、J=11.0、3.8Hz、1H)、3.85−3.87(m、2H)、3.90−3.94(m、2H)、4.00−4.06(m、2H)、4.14−4.20(m、1H)、4.36(d、J=11.9Hz、1H)、4.42(d、J=11.9Hz、1H)、4.47(d、J=11.9Hz、1H)、4.51(d、J=11.9Hz、1H)、4.57(d、J=11.9Hz、1H)、4.58(d、J=11.9Hz、1H)、4.64(d、J=11.9Hz、1H)、4.71−4.81(m、4H)、4.84(d、J=3.6Hz、1H)、4.92(d、J=11.9Hz、1H)、6.18(d、J=8.5Hz、1H)、6.31−6.34(m、1H)、7.24−7.37(m、30H);13C NMR(100MHz、CDCl)δ 14.1、22.7、25.4、26.1、26.5、28.8、28.9、29.1(2C)、29.4、29.6(6C)、29.8(2C)、29.9、31.9、36.5、39.9、50.3、66.6、69.3、69.5、70.0、71.7、72.9、73.4、73.6、74.7(2C)、76.6、78.6、78.9、80.1、99.6、115.8(q、JC−F=285.6Hz)、127.4(2C)、127.5(3C)、127.7(3C)、127.8(6C)、127.9(2C)、128.2(2C)、128.3(8C)、128.4(4C)、137.5、138.4(2C)、138.6(3C)、157.6(q、JC−F=36.6Hz)、172.7;HRMS(ESI−TOF)calcd C77101NaO10:(M+Na)、1293.7301;found:(M+Na)、1293.7311.
Figure 2017163808
[N−(9−(((2S,3S,4R)−3,4−ビス(ベンジルオキシ)−1−(((2S,3R,4S,5S,6R)−3,4,5−トリス(ベンジルオキシ)−6−((ベンジルオキシ)メチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)オクタデカン−2−イル)アミノ)−9−オキソノニル)ベンズアミド(化合物(13−b))の合成]
化合物(9−a)から化合物(13−a)の合成方法と同様にして(ただし、化合物(9−a)の代わりに化合物(9−b)を使用)、化合物(9−b(10.0mg、0.0079mmol)を、無色の油として化合物(13−b)に変換した(8.2mg、81%収率)。以下にNMRスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
H NMR(400MHz、CDCl)δ 0.88(t、J=7.0Hz、3H)、1.21−1.30(m、33H)、1.46−1.68(m、4H)、1.87−1.97(m、2H)、3.41−3.44(m、1H)、3.41(td、J=6.1、6.1Hz、2H)、3.47−3.51(m、2H)、3.73(dd、J=11.0、3.8Hz、1H)、3.84−3.88(m、2H)、3.91−3.94(m、3H)、4.00−4.06(m、2H)、4.15−4.18(m、1H)、4.36(d、J=11.9Hz、1H)、4.42(d、J=11.9Hz、1H)、4.46(d、J=11.9Hz、1H)、4.51(d、J=11.9Hz、1H)、4.55−4.58(m、2H)、4.64(d、J=11.9Hz、1H)、4.71−4.81(m、4H)、4.85(d、J=3.8Hz、1H)、4.91(d、J=11.9Hz、1H)、6.05−6.07(m、1H)、6.15(d、J=8.8Hz、1H)、7.21−7.38(m、30H)、7.40−7.44(m、2H)、7.47−7.49(m、1H)、7.73−7.75(m、2H);13C NMR(100MHz、CDCl)δ 14.1、22.7、25.5、26.1、26.9、29.1、29.2、29.4、29.6、29.7(7C)、29.8(2C)、29.9、31.9、36.5、40.0、50.3、69.3、69.5、70.0、71.7、72.9、73.4、73.6(2C)、74.7(2C)、77.2、78.6、78.9、80.1、99.6、126.8(2C)、127.4(2C)、127.6、127.5(3C)、127.7(2C)、127.8(6C)、127.9(2C)、128.2(2C)、128.3(8C)、128.4(4C)、128.5(2C)、131.3、134.8、137.5、138.4(2C)、138.6(2C)、138.7、167.4、172.7:HRMS(ESI−TOF)calcd C82106NaO10:(M+Na)、1301.7740;found:(M+Na)、1301.7748.
Figure 2017163808
[N−(9−(((2S,3S,4R)−3,4−ジヒドロキシ−1−(((2S,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)オクタデカン−2−イル)アミノ)−9−オキソノニル)ベンズアミド(化合物(1−24))の合成]
化合物(13−a)から化合物(1−23)の合成方法と同様にして(ただし、化合物(13−a)の代わりに化合物(13−b)を使用)、化合物(13−b)(10.0mg、0.0079mmol)を、白色固体として化合物(1−24)に変換した(5.0mg、quant.)。以下にNMRスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
H NMR(400MHz、CDCl:CDOD=10:1)δ 0.88(t、J=6.7Hz、3H)、1.25−1.32(m、32H)、1.60−1.62(m、6H)、2.19(t、J=6.7Hz、2H)、3.38−3.43(m、2H)、3.52−3.54(m、2H)、3.69−3.74(m、3H)、3.77−3.82(m、3H)、3.89(dd、J=10.3、4.0Hz、1H)、3.94−3.96(m、1H)、4.18−4.20(m、1H)、4.91(d、J=3.1Hz、1H)、7.44(dd、J=7.4、7.4Hz、2H)、7.50(t、J=7.4Hz、1H)、7.76(d、J=7.4Hz、2H);13C NMR(100MHz、CDCl:CDOD=10:1)δ 13.9、22.5、25.5、25.8、26.6、28.8(2C)、28.9、29.2 (3C)、29.5. 29.6(5C)、29.7、31.8、32.4、36.2、39.8、50.2、61.8、67.4、68.7、69.7、70.1、70.4、72.0、74.5、99.5、126.8(2C)、128.4(2C)、131.3、134.3、168.3、174.2:HRMS(ESI−TOF)calcd C4070NaO10:(M+Na)、761.4923;found:(M+Na)、761.4921.
Figure 2017163808
<合成例25>
[N−(9−(((2S,3S,4R)−3,4−ビス(ベンジルオキシ)−1−(((2S,3R,4S,5S,6R)−3,4,5−トリス(ベンジルオキシ)−6−((ベンジルオキシ)メチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)オクタデカン−2−イル)アミノ)−9−オキソノニル)−4−フルオロベンズアミド化合物(13−c)の合成]
化合物(9−a)から化合物(13−a)の合成方法と同様にして(ただし、化合物(9−a)の代わりに化合物(9−b)を使用し、化合物(10−a)の代わりに化合物(10−b)を使用)、化合物(9−b)(10.0mg、0.0079mmol)を、無色の油として化合物(13−c)に変換した(5.1mg、50%収率)。以下にNMRスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
H NMR(400MHz、CDCl)δ 0.88(t、J=6.8Hz、3H)、1.23−1.28(m、34H)、1.48−1.65(m、4H)、1.90−1.96(m、2H)、3.38−3.42(m、3H)、3.48−3.50(m、2H)、3.73(dd、J=10.9、3.9Hz、1H)、3.84−3.88(m、2H)、3.88−3.94(m、2H)、4.01−4.04(m、2H)、4.15−4.18(m、1H)、4.36(d、J=11.9Hz、1H)、4.42(d、J=11.9Hz、1H)、4.46(d、J=11.9Hz、1H)、4.51(d、J=11.9Hz、1H)、4.55−4.58(m、2H)、4.64(d、J=11.9Hz、1H)、4.71−4.81(m、4H)、4.84(d、J=3.6Hz、1H)、4.91(d、J=11.9Hz、1H)、5.99−6.02(m、1H)、6.15(d、J=8.3Hz、1H)、7.08−7.10(m、2H)、7.21−7.35(m、30H)、7.74−7.76(m、2H);13C NMR(100MHz、CDCl)δ 14.1、22.7、25.5、26.1、26.9、29.1、29.2(2C)、29.4、29.6、29.7(7C)、29.8(2C)、31.9、36.5、40.1、50.3、69.3、69.5、70.0、71.7、72.9、73.4、73.6(2C)、74.7(2C)、76.6、78.6、78.9、80.1、99.6、115.5(d、JC−F=22.6Hz、2C)、127.4(2C)、127.5(3C)、127.7(3C)、127.8(6C)、127.9(2C)、128.2(2C)、128.3(8C)、128.4(4C)、129.1(d、JC−F=9.4Hz、2C)、130.9(d、JC−F=2.8Hz)、137.5、138.4(2C)、138.6(2C)、138.7、164.6(d、JC−F=251.8Hz)、166.4、172.7:HRMS(ESI−TOF)calcd C82105FNNaO10:(M+Na)、1319.7645;found:(M+Na)、1319.7638.
Figure 2017163808
[N−(9−(((2S,3S,4R)−3,4−ジヒドロキシ−1−(((2S,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)オクタデカン−2−イル)アミノ)−9−オキソノニル)−4−フルオロベンズアミド(化合物(1−25))の合成]
化合物(13−a)から化合物(1−23)の合成方法と同様にして(ただし、化合物(13−a)の代わりに化合物(13−c)を使用)、化合物(13−c)(5.0mg、0.0039mmol)を、白色固体として化合物(1−25)に変換した(3.6mg、quant.)。以下にNMRスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
H NMR(400MHz、CDCl:CDOD=10:1)δ 0.88(t、J=6.8Hz、3H)、1.25−1.33(m、32H)、1.50−1.68(m、6H)、2.20(t、J=7.3Hz、2H)、3.38−3.42(m、2H)、3.52−3.56(m、2H)、3.69−3.74(m、3H)、3.77−3.81(m、3H)、3.89(dd、J=10.3、3.6Hz、1H)、3.94−3.97(m、1H)、4.18−4.21(m、1H)、4.91(d、J=3.6Hz、1H)、7.10−7.12(m、2H)、7.79−7.81(m、2H);13C NMR(100MHz、CDCl:CDOD=10:1)δ 13.9、22.5、24.5、25.7、26.6、28.7、28.8(2C)、29.2(2C)、29.5、29.6(6C)、31.8(2C)、32.6、36.2、39.9、50.2、61.8、67.4、68.8、69.6、70.1、70.5、71.9、74.7、99.5、115.4(d、JC−F=21.6Hz、2C)、129.2(d、JC−F=8.5Hz、2C)、130.5(d、JC−F=2.8Hz)、164.5(d、JC−F=251.8Hz)、167.1、174.2:HRMS(ESI−TOF)calcd C4069FNNaO10:(M+Na)、779.4828;found:(M+Na)、779.4834.
Figure 2017163808
<合成例26>
[N−(9−(((2S,3S,4R)−3,4−ビス(ベンジルオキシ)−1−(((2S,3R,4S,5S,6R)−3,4,5−トリス(ベンジルオキシ)−6−((ベンジルオキシ)メチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)オクタデカン−2−イル)アミノ)−9−オキソノニル)−4−メトキシベンズアミド(化合物(13−d))の合成]
化合物(9−a)から化合物(13−a)の合成方法と同様にして(ただし、化合物(9−a)の代わりに化合物(9−b)を使用し、化合物(10−a)の代わりに化合物(10−c)を使用)、化合物(9−b)(10.0mg、0.0079mmol)を、無色の油として化合物(13−d)に変換した(5.1mg、71%収率)。以下にNMRスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
H NMR(400MHz、CDCl)δ 0.88(t、J=6.8Hz、3H)、1.26(t、J=14.6Hz、34H)、1.48−1.61(m、4H)、1.90−1.96(m、2H)、3.38−3.41(m、3H)、3.48−3.50(m、2H)、3.73(dd、J=11.0、3.6Hz、1H)、3.83(s、3H)、3.84−3.88(m、2H)、3.89−3.94(m、2H)、4.01−4.04(m、2H)、4.15−4.18(m、1H)、4.36(d、J=11.9Hz、1H)、4.42(d、J=11.9Hz、1H)、4.47(d、J=11.9Hz、1H)、4.51(d、J=11.9Hz、1H)、4.55−4.58(m、2H)、4.64(d、J=11.9Hz、1H)、4.71−4.81(m、4H)、4.85(d、J=3.6Hz、1H)、4.91(d、J=11.9Hz、1H)、5.96−5.99(m、1H)、6.15(d、J=8.5Hz、1H)、6.91(d、J=8.8Hz、2H)、7.21−7.37(m、30H)、7.71(d、J=8.8Hz、2H);13C NMR(100MHz、CDCl)δ 14.1、22.7、25.5、26.1、26.9、29.1、29.2、29.4、29.7(10C)、29.8、31.9、36.5、39.9、50.3、55.4、69.3、69.5、70.0、71.7、72.9、73.4、73.6(2C)、74.7(2C)、77.2、78.6、78.9、80.1、99.6、113.7、127.1(2C)、127.4(2C)、127.5(3C)、127.7(2C)、127.8(5C)、127.9(4C)、128.2(2C)、128.3(8C)、128.4(4C)、128.6(2C)、137.6、138.4(2C)、138.6(2C)、138.7、162.0、166.9、172.7;HRMS(ESI−TOF)calcd C83108NaO11:(M+Na)、1319.7645;found:(M+Na)、1319.7638.
Figure 2017163808
[N−(9−(((2S,3S,4R)−3,4−ジヒドロキシ−1−(((2S,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)オクタデカン−2−イル)アミノ)−9−オキソノニル)−4−メトキシベンズアミド(化合物(1−26))の合成]
化合物(13−a)から化合物(1−23)の合成方法と同様にして(ただし、化合物(13−a)の代わりに化合物(13−d)を使用)、化合物(13−d)(5.0mg、0.0039mmol)を、白色固体として化合物(1−26)に変換した(4.1mg、quant.)。以下にNMRスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
H NMR(400MHz、CDCl:CDOD=10:1)δ 0.88(t、J=6.6Hz、3H)、1.25−1.33(m、32H)、1.58−1.65(m、6H)、2.19−2.26(m、2H)、3.38−3.41(m、2H)、3.53−3.56(m、2H)、3.72−3.86(m、6H)、3.86(s、3H)、3.86−3.91(m、1H)、3.95−3.98(m、1H)、4.19−4.21(m、1H)、4.91−4.93(m、1H)、6.93(d、J=8.1Hz、2H)、7.74(d、J=8.1Hz、2H);13C NMR(100MHz、CDCl)δ 13.9、22.5、25.5、25.7、26.6、28.8、28.9、29.2(2C)、29.3、29.5、29.6(4C)、29.7、31.8(2C)、32.5、35.2、36.4、39.8、50.2、55.3、62.0、67.5、68.8、70.4、70.5、71.2、72.0、74.7、99.5、113.6(2C)、126.5、128.7(2C)、162.0、164.7、175.8:HRMS(ESI−TOF)calcd C4172NaO11:(M+Na)、791.5028;found:(M+Na)、791.5034.
Figure 2017163808
<合成例27>
[N−((2S,3S,4R)−3,4−ジヒドロキシ−1−(((2S,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)オクタデカン−2−イル)−12−ウンデカンアミドドデカンアミド(化合物(102C−085a))の合成]
化合物(4−a)から化合物(1−1)への合成方法と同様にして、アミド(4−a)(16.0mg、0.012mmol)を、白色固体として化合物(102C−085a)に変換した(6.1mg、61%収率)。以下にHRMSスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
HRMS(ESI−TOF) calcd C4792NaO10:(M+Na),867.6644;found:(M+Na),867.6634.
Figure 2017163808
<合成例28>
[N−((2S,3S,4R)−3,4−ジヒドロキシ−1−(((2S,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)オクタデカン−2−イル)−12−ノナンアミドドデカンアミド(化合物(102C−086a))の合成]
化合物(4−a)から化合物(1−1)への合成方法と同様にして、アミド(4−a)(16.0mg、0.012mmol)を、白色固体として化合物(102C−086a)に変換した(4.8mg、50%収率)。以下にHRMSスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
HRMS(ESI−TOF) calcd C4588NaO10:(M+Na),839.6331;found:(M+Na),839.6327.
Figure 2017163808
<合成例29>
[N−((2S,3S,4R)−3,4−ジヒドロキシ−1−(((2S,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)オクタデカン−2−イル)−12−ペンタンアミドドデカンアミド(化合物(102C−087a))の合成]
化合物(4−a)から化合物(1−1)への合成方法と同様にして、アミド(4−a)(16.0mg、0.012mmol)を、白色固体として化合物(102C−087a)に変換した(3.0mg、33%収率)。以下にHRMSスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
HRMS(ESI−TOF) calcd C4180NaO10:(M+Na),783.5705;found:(M+Na),783.5705.
Figure 2017163808
<合成例30>
[N−((2S,3S,4R)−3,4−ジヒドロキシ−1−(((2S,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)オクタデカン−2−イル)−12−プロピオンアミドドデカンアミド(化合物(102C−088a))の合成]
化合物(4−a)から化合物(1−1)への合成方法と同様にして、アミド(4−a)(16.0mg、0.012mmol)を、白色固体として化合物(102C−088a)に変換した(4.0mg、46%収率)。以下にHRMSスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
HRMS(ESI−TOF) calcd C3976NaO10:(M+Na),755.5392;found:(M+Na),755.5392.
Figure 2017163808
<合成例31>
[N−(12−{[(2S,3S,4R)−3,4−ビス(ベンジルオキシ)−1−{[(2S,3R,4S,5S,6R)−3,4,5−トリス(ベンジルオキシ)−6−[(ベンジルオキシ)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]オキシ}オクタデカン−2−イル]アミノ}−12−オキソドデシル)−4−フルオロベンズアミド(化合物(303B−053))の合成]
化合物(203B−026)(20.9mg、0.0159mmol)及びジオキサン中の4M HCl(0.12mL)の混合物を、室温で撹拌した。1.5時間撹拌した後、得られた混合物を減圧下で濃縮し、トルエンと3回共沸した。得られた残渣を1M NaOH水溶液(0.4mL)及びCHCl(0.4mL)に溶解させた。4−フルオロベンゾイルクロリド(19μL,0.0159mmol)を、室温で、撹拌した混合物に添加した。 得られた混合物をこの温度で1時間撹拌し、飽和NaHCO水溶液で希釈した。得られた希釈物をEtOAcで抽出した。得られた抽出物を飽和NaHCO水溶液及び鹹水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮し、油性残渣を得た。これを、シリカゲル及びn−ヘキサン−EtOAc(2:1)を用いたフラッシュクロマトグラフィーで精製し、無色の油として化合物(303B−053)を得た(17.5mg、82%収率)。以下にLRMSスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
LRMS(ESI−TOF) calc C85111FNNaO10:(M+Na),1361.81;found:(M+Na),1361.81.
Figure 2017163808
<合成例32>
[N−(12−{[(2S,3S,4R)−3,4−ジヒドロキシ−1−{[(2S,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]オキシ}オクタデカン−2−イル]アミノ}−12−オキソドデシル)−4−フルオロベンズアミド(化合物(303B−068))の合成]
化合物(13−a)から化合物(1−23)への合成方法と同様にして、アミド(303B−053)(8.7mg、0.0065mmol)を、白色固体として化合物(303B−068)に変換した(5.8mg、quant.)。以下にLRMSスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
LRMS(ESI−TOF) calc C4375FNNaO10:(M+Na),821.53;found:(M+Na),821.4901.
Figure 2017163808
<合成例33>
[N−(12−{[(2S,3S,4R)−3,4−ビス(ベンジルオキシ)−1−{[(2S,3R,4S,5S,6R)−3,4,5−トリス(ベンジルオキシ)−6−[(ベンジルオキシ)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]オキシ}オクタデカン−2−イル]アミノ}−12−オキソドデシル)−4−メトキシベンズアミド(化合物303B−055)の合成]
化合物(203B−026)から化合物(303B−053)への合成方法と同様にして、アミン(203B−026)(20.7mg、0.0157mmol)を、白色固体として化合物(303B−055)に変換した(16.7mg、79%収率)。以下にLRMSスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
LRMS(ESI−TOF) calc C86114NaO11:(M+Na),1373.83;found:(M+Na),1373.84.
Figure 2017163808
<合成例34>
[N−(12−{[(2S,3S,4R)−3,4−ジヒドロキシ−1−{[(2S,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]オキシ}オクタデカン−2−イル]アミノ}−12−オキソドデシル)−4−メトキシベンズアミド(303B−070)
化合物(13−a)から化合物(1−23)への合成方法と同様にして、アミド(303B−055)(6.6mg、0.0049mmol)を、白色固体として化合物(303B−070)に変換した(4.7mg、quant.)。以下にLRMSスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
LRMS(ESI−TOF) calc C4478NaO11:(M+Na),833.55;found:(M+Na),833.4810.
Figure 2017163808
<合成例35>
[N−(12−{[(2S,3S,4R)−3,4−ビス(ベンジルオキシ)−1−{[(2S,3R,4S,5S,6R)−3,4,5−トリス(ベンジルオキシ)−6−[(ベンジルオキシ)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]オキシ}オクタデカン−2−イル]アミノ}−12−オキソドデシル)−2−フルオロベンズアミド(化合物(303B−051))の合成]
化合物(203D−026)(26.3mg、0.0200mmol)及びジオキサン中の4M HCl(0.15mL)の混合物を、室温で撹拌した。1.5時間撹拌した後、得られた混合物を減圧下で濃縮し、トルエンと3回共沸した。得られた残渣及び2−フルオロ安息香酸(8.4mg、0.0600mmol)を、CHCl(0.2mL)中に溶解させた。HOBt(8.1mg、0.0600mmol)、WSC・HCl(11.5mg、0.0600mmol)及びDIPEA(10μL、0.0720mmol)を、撹拌混合物に0℃で添加した。得られた混合物を同じ温度で22.5時間撹拌し、飽和NaHCO水溶液で希釈した。得られた希釈物をCHClで抽出した。得られた抽出物を飽和NaHCO水溶液、鹹水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮し、油性残渣を得た。これを、シリカゲル及びn−ヘキサン−EtOAc(2:1)を用いたフラッシュクロマトグラフィーで精製し、無色の油として化合物(303B−051)を得た(18.0mg、67%収率)。以下にLRMSスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
LRMS(ESI−TOF) calc C85111FNNaO10:(M+Na),1361.81;found:(M+Na),1361.81.
Figure 2017163808
<合成例36>
[N−(12−{[(2S,3S,4R)−3,4−ジヒドロキシ−1−{[(2S,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]オキシ}オクタデカン−2−イル]アミノ}−12−オキソドデシル)−2−フルオロベンズアミド(化合物(303B−069))の合成]
化合物(13−a)から化合物(1−23)への合成方法と同様にして、アミド(303B−051)(8.4mg、0.0062mmol)を、無色の油として化合物(303B−069)に変換した(4.2mg、83%収率)。以下にLRMSスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
LRMS(ESI−TOF) calc C4375FNNaO10:(M+Na),821.53;found:(M+Na),821.47.
Figure 2017163808
<合成例37>
[N−(12−{[(2S,3S,4R)−3,4−ビス(ベンジルオキシ)−1−{[(2S,3R,4S,5S,6R)−3,4,5−トリス(ベンジルオキシ)−6−[(ベンジルオキシ)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]オキシ}オクタデカン−2−イル]アミノ}−12−オキソドデシル)シクロヘキサンカルボキサミド(化合物(303B−057))の合成]
化合物(13−a)から化合物(1−23)への合成方法と同様にして、アミン(203D−026)(21.8mg、0.0166mmol)を、白色固体として化合物(303B−057)に変換した(13.6mg、62%収率)。以下にLRMSスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
LRMS(ESI−TOF) calc C85118NaO10:(M+Na),1349.87;found:(M+Na),1349.87.
Figure 2017163808
<合成例38>
[N−(12−{[(2S,3S,4R)−3,4−ジヒドロキシ−1−{[(2S,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]オキシ}オクタデカン−2−イル]アミノ}−12−オキソドデシル)シクロヘキサンカルボキサミド(化合物(303B−071))の合成]
化合物(13−a)から化合物(1−23)への合成方法と同様にして、アミド(303B−057)(6.8mg、0.0052mmol)を、白色固体として化合物(303B−071)に変換した(3.1mg、77%収率)。以下にLRMSスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
LRMS(ESI−TOF) calc C4382NaO10:(M+Na),809.59;found:(M+Na),809.5014.
Figure 2017163808
<合成例39>
[N−(12−{[(2S,3S,4R)−3,4−ビス(ベンジルオキシ)−1−{[(2S,3R,4S,5S,6R)−3,4,5−トリス(ベンジルオキシ)−6−[(ベンジルオキシ)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]オキシ}オクタデカン−2−イル]アミノ}−12−オキソドデシル)−3−フルオロベンズアミド(化合物(303B−066))の合成]
化合物(203D−026)から化合物(303B−051)への合成方法と同様にして、アミン(203D−026)(20.9mg、0.0159mmol)を、無色の油として化合物(303B−066)に変換した(17.0mg、80%収率)。以下にLRMSスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
LRMS(ESI−TOF) calc C85111FNNaO10:(M+Na),1361.81;found:(M+Na),1361.84.
Figure 2017163808
<合成例40>
[N−(12−{[(2S,3S,4R)−3,4−ジヒドロキシ−1−{[(2S,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]オキシ}オクタデカン−2−イル]アミノ}−12−オキソドデシル)−3−フルオロベンズアミド(化合物(303B−077))の合成]
化合物(13−a)から化合物(1−23)への合成方法と同様にして、アミド(303B−066)(10.4mg、0.0078mmol)を、無色の油として化合物(303B−077)に変換した(5.4mg、87%収率)。以下にLRMSスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
LRMS(ESI−TOF) calc C4375FNNaO10:(M+Na),821.53;found:(M+Na),821.51.
Figure 2017163808
<合成例41>
[N−(12−{[(2S,3S,4R)−3,4−ビス(ベンジルオキシ)−1−{[(2S,3R,4S,5S,6R)−3,4,5−トリス(ベンジルオキシ)−6−[(ベンジルオキシ)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]オキシ}オクタデカン−2−イル]アミノ}−12−オキソドデシル)−2−メトキシベンズアミド(化合物(303B−064))の合成]
化合物(203D−026)から化合物(303B−051)への合成方法と同様にして、アミン(203D−026)(20.4mg、0.0155mmol)を、無色の油として化合物(303B−066)に変換した(16.4mg、78%収率)。以下にLRMSスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
LRMS(ESI−TOF) calc C86114NaO11:(M+Na),1373.83;found:(M+Na),1373.88.
Figure 2017163808
<合成例42>
[N−(12−{[(2S,3S,4R)−3,4−ジヒドロキシ−1−{[(2S,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]オキシ}オクタデカン−2−イル]アミノ}−12−オキソドデシル)−2−メトキシベンズアミド(化合物(303B−081))の合成]
化合物(13−a)から化合物(1−23)への合成方法と同様にして、アミド(303B−064)(8.9mg、0.0066mmol)を、無色の油として化合物(303B−081)に変換した(5.0mg、94%収率)。以下にLRMSスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
LRMS(ESI−TOF) calc C4478NaO11:(M+Na),833.55;found:(M+Na),833.57.
Figure 2017163808
<合成例43>
[N−(12−{[(2S,3S,4R)−3,4−ビス(ベンジルオキシ)−1−{[(2S,3R,4S,5S,6R)−3,4,5−トリス(ベンジルオキシ)−6−[(ベンジルオキシ)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]オキシ}オクタデカン−2−イル]アミノ}−12−オキソドデシル)−3−メトキシベンズアミド(化合物(303B−073))の合成]
化合物(203D−026)から化合物(303B−051)への合成方法と同様にして、アミン(203D−026)(20.2mg、0.0153mmol)を、無色の油として化合物(303B−073)に変換した(17.8mg、86%収率)。以下にLRMSスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
LRMS(ESI−TOF) calc C86114NaO11:(M+Na),1373.83;found:(M+Na),1373.86.
Figure 2017163808
<合成例44>
[N−(12−{[(2S,3S,4R)−3,4−ジヒドロキシ−1−{[(2S,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]オキシ}オクタデカン−2−イル]アミノ}−12−オキソドデシル)−3−メトキシベンズアミド(化合物(303B−082))の合成]
化合物(13−a)から化合物(1−23)への合成方法と同様にして、アミド(303B−073)(8.0mg、0.0059mmol)を、無色の油として化合物(303B−082)に変換した(4.8mg、quant.)。以下にLRMSスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
LRMS(ESI−TOF) calc C4478NaO11:(M+Na),833.55;found:(M+Na),833.56.
Figure 2017163808
<合成例45>
[N−[(2S,3S,4R)−3,4−ビス(ベンジルオキシ)−1−{[(2S,3R,4S,5S,6R)−3,4,5−トリス(ベンジルオキシ)−6−[(ベンジルオキシ)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]オキシ}オクタデカン−2−イル]−12−ピバルアミドドデカンアミド(化合物(303B−059))の合成]
化合物(203D−026)から化合物(303B−051)への合成方法と同様にして、アミン(203D−026)(21.6mg、0.0164mmol)を、白色固体として化合物(303B−059)に変換した(14.0mg、67%収率)。以下にLRMSスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
LRMS(ESI−TOF) calc C83116NaO10:(M+Na),1323.85;found:(M+Na),1323.90.
Figure 2017163808
<合成例46>
[N−[(2S,3S,4R)−3,4−ジヒドロキシ−1−{[(2S,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]オキシ}オクタデカン−2−イル]−12−ピバルアミドドデカンアミド(化合物(303B−072))の合成]
化合物(13−a)から化合物(1−23)への合成方法と同様にして、アミド(303B−059)(6.9mg、0.0053mmol)を、無色の油として化合物(303B−072)に変換した(4.1mg、quant.)。以下にLRMSスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
LRMS(ESI−TOF) calc C4180NaO10:(M+Na),783.57;found:(M+Na),783.57.
Figure 2017163808
<合成例47>
[N−(12−{[(2S,3S,4R)−3,4−ビス(ベンジルオキシ)−1−{[(2S,3R,4S,5S,6R)−3,4,5−トリス(ベンジルオキシ)−6−[(ベンジルオキシ)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]オキシ}オクタデカン−2−イル]アミノ}−12−オキソドデシル)イソニコチンアミド(化合物(303B−060))の合成]
化合物(203D−026)から化合物(303B−051)への合成方法と同様にして、アミン(203D−026)(23.1mg、0.0175mmol)を、無色の油として化合物(303B−060)に変換した(17.2mg、74%収率)。以下にLRMSスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
LRMS(ESI−TOF) calc C84111NaO10:(M+Na),1344.82;found:(M+Na),1344.85.
Figure 2017163808
<合成例48>
[N−(12−{[(2S,3S,4R)−3,4−ジヒドロキシ−1−{[(2S,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]オキシ}オクタデカン−2−イル]アミノ}−12−オキソドデシル)ピペリジン−4−カルボキサミド(化合物(303B−78))の合成]
化合物(13−a)から化合物(1−23)への合成方法と同様にして、アミド(303B−060)(7.7mg、0.0058mmol)を、無色の油として化合物(303B−078)に変換した(5.7mg、quant.)。以下にLRMSスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
LRMS(ESI−TOF) calc C4282NaO10:(M+Na),788.60;found:(M+Na),788.60.
Figure 2017163808
<合成例49>
[N−(12−{[(2S,3S,4R)−3,4−ビス(ベンジルオキシ)−1−{[(2S,3R,4S,5S,6R)−3,4,5−トリス(ベンジルオキシ)−6−[(ベンジルオキシ)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]オキシ}オクタデカン−2−イル]アミノ}−12−オキソドデシル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボキサミド(化合物(303B−062))の合成]
化合物(203D−026)から化合物(303B−051)への合成方法と同様にして、アミン(203D−026)(19.7mg、0.0149mmol)を、無色の油として化合物(303B−062)に変換した(15.0mg、72%収率)。以下にLRMSスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
LRMS(ESI−TOF) calc C91116NaO10:(M+Na),1419.85;found:(M+Na),1419.84.
Figure 2017163808
<合成例50>
[N−(12−{[(2S,3S,4R)−3,4−ジヒドロキシ−1−{[(2S,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]オキシ}オクタデカン−2−イル]アミノ}−12−オキソドデシル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボキサミド(化合物(303B−083))の合成]
化合物(13−a)から化合物(1−23)への合成方法と同様にして、アミド(303B−062)(8.0mg、0.0057mmol)を、無色の油として化合物(303B−083)に変換した(4.9mg、quant.)。以下にLRMSスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
LRMS(ESI−TOF) calc C4980NaO10:(M+Na),879.57;found:(M+Na),879.58.
Figure 2017163808
<合成例51>
[N−[(2S,3S,4R)−3,4−ビス(ベンジルオキシ)−1−({(2S,3R,4S,5S,6R)−3,4,5−トリス(ベンジルオキシ)−6−[(ベンジルオキシ)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル}オキシ)オクタデカン−2−イル]−12−(3−ペンチルウレイド)ドデカンアミド(化合物(203D−092))の合成]
TFA/CHCl=1/1(114μL)中の化合物(203D−026)(20.6mg、0.0156mmol)の混合物を、室温で撹拌した。7時間撹拌した後、得られた混合物をCHClで希釈した。得られた希釈物を、飽和NaHCO水溶液、HO及び鹹水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮し、粗アミンを得た。得られたアミンをトルエン(220μL)中に溶解させた。トルエン(248μL)及びEtN(19.6μL,0.140mmol)中のイソシアン酸(0.172mmol)を、撹拌混合物に添加した。一晩、室温で撹拌した後、得られた混合物を減圧下で濃縮し、油性残渣を得た。これを、シリカゲル及びn−ヘキサン−EtOAc(グラジエント 3:1〜2:1〜1:1)を用いたカラムクロマトグラフィーによって精製し、白色固体として化合物(203D−092)を得た(5.4mg、26%収率)。以下にLRMSスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
LRMS(ESI−QTOF) calcd C8411910:(M+Na),1352.88;found:(M+Na),1352.90.
Figure 2017163808
<合成例52>
[N−[(2S,3S,4R)−3,4−ジヒドロキシ−1−{[(2S,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]オキシ}オクタデカン−2−イル]−12−(3−ペンチルウレイド)ドデカンアミド(化合物(203D−138))の合成]
化合物(13−a)から化合物(1−23)への合成方法と同様にして、アミド(203D−092)(3.3mg、2.48μmol)を、白色固体として化合物(203D−138)に変換した(2.0mg、quant.)。以下にLRMSスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
LRMS(ESI−QTOF) calcd C428310:(M+Na),812.60;found:(M+Na),812.62.
Figure 2017163808
<合成例53>
[N−[(2S,3S,4R)−3,4−ビス(ベンジルオキシ)−1−({(2S,3R,4S,5S,6R)−3,4,5−トリス(ベンジルオキシ)−6−[(ベンジルオキシ)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル}オキシ)オクタデカン−2−イル]−12−(3−ウンデシルウレイド)ドデカンアミド(化合物(203D−044))の合成]
化合物(203D−026)から化合物(203D−092)への合成方法と同様にして、化合物(203D−026)(20.0mg、0.0152mmol)を、白色固体として化合物(203D−044)に変換した(5.7mg、27%収率)。以下にLRMSスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
LRMS(ESI−QTOF) calcd C9013110:(M+Na),1436.97;found:(M+Na),1436.97.
Figure 2017163808
<合成例54>
[N−[(2S,3S,4R)−3,4−ジヒドロキシ−1−{[(2S,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]オキシ}オクタデカン−2−イル]−12−(3−ウンデシルウレイド)ドデカンアミド(化合物(203D−057))の合成]
化合物(13−a)から化合物(1−23)への合成方法と同様にして、化合物(203D−044)(5.1mg、3.60μmol)を、白色固体として化合物(203D−057)に変換した(3.2mg、quant.)。以下にLRMSスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
LRMS(ESI−QTOF) calcd C489510:(M+Na),896.69;found:(M+Na),896.62.
Figure 2017163808
<合成例55>
[4−[(12−{[(2S,3S,4R)−3,4−ビス(ベンジルオキシ)−1−({(2S,3R,4S,5S,6R)−3,4,5−トリス(ベンジルオキシ)−6−[(ベンジルオキシ)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル}オキシ)オクタデカン−2−イル]アミノ}−12−オキソドデシル)アミノ]−3−ニトロベンゼンスルホン酸(化合物(203D−047))の合成]
TFA/CHCl=1/1(110μL)中の化合物(203D−026)(20.0mg、0.0152mmol)の混合物を、室温で撹拌した。7.5時間撹拌した後、得られた混合物をCHClで希釈した。得られた希釈物を、飽和NaHCO水溶液、HO及び鹹水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮し、粗アミンを得た。得られたアミンをCHCl(68.1μL)中に溶解させた。DMAP(18.6mg、0.152mmol)、ピリジン(227μL)及びNsCl(33.7mg、0.152mmol)を撹拌混合物に添加した。一晩、室温で撹拌した後、得られた混合物をCHClで希釈した。得られた希釈物を1M HClで洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮し、油性残渣を得た。これをシリカゲル及びn−ヘキサン−EtOAc(3:1)を用いたカラムクロマトグラフィーによって精製し、黄色の油として化合物(203D−047)を得た(14.9mg、70%収率)。以下にLRMSスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
LRMS(ESI−QTOF) calcd C8411113S:(M+Na),1424.77;found:(M+Na),1424.75.
Figure 2017163808
<合成例56>
[N−[(2S,3S,4R)−3,4−ビス(ベンジルオキシ)−1−({(2S,3R,4S,5S,6R)−3,4,5−トリス(ベンジルオキシ)−6−[(ベンジルオキシ)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル}オキシ)オクタデカン−2−イル]−12−(N−メチルヘプタンアミド)ドデカンアミド(化合物(203D−070))の合成]
DMF(854μL)中の化合物(203D−047)(17.8mg、0.0127mmol)の撹拌溶液に、MeI(19μL、0.305mmol)及びKCO3(105mg、0.761mmol)を添加した。一晩、室温で撹拌した後、得られた混合物を、EtOで希釈した。得られた希釈物を、HO及び鹹水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮し、油性残渣を得た。得られた残渣をDMF(635μL)に溶解した。LiOH・HO(26.7mg、0.635mmol)及びチオグリコール酸(8.7μL、0.127mmol)を、撹拌混合物に添加した。室温で6時間撹拌した後、得られた混合物をEtOAcで希釈した。得られた希釈物を、飽和NHCl水溶液、飽和NaHCO水溶液及び鹹水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮し、油性残渣を得た。得られた残渣をCHCl(635μL)に溶解させた。ヘプタン酸(27μL、0.191mmol)、HOBt(25.7mg、0.191mmol)、WSC・HCl(36.5mg、0.191mmol)及びDIPEA(39.8μL,0.229mmol)を、撹拌混合物に0℃で加えた。一晩、室温で撹拌した後、得られた混合物を、CHClで希釈した。得られた希釈物を、飽和NaHCO水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮し、油性残渣を得た。これを、シリカゲル及びn−ヘキサン−EtOAc(グラジエント 4:1〜3:1)を用いたカラムクロマトグラフィーによって精製し、無色の油として化合物(203D−070)を得た(6.8mg、40%収率)。以下にLRMSスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
LRMS(ESI−QTOF) calcd C8612210:(M+Na),1366.90;found:(M+Na),1366.46.
Figure 2017163808
<合成例57>
[N−[(2S,3S,4R)−3,4−ジヒドロキシ−1−{[(2S,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]オキシ}オクタデカン−2−イル]−12−(N−メチルヘプタンアミド)ドデカンアミド(化合物(203D−142))の合成]
化合物(13−a)から化合物(1−23)への合成方法と同様にして、化合物(203D−070)(6.0mg、4.46μmol)を、白色固体として化合物(203D−142)に変換した(3.6mg、quant.)。以下にLRMSスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
LRMS(ESI−QTOF) calcd C448610:(M+Na),825.62;found:(M+Na),825.63.
Figure 2017163808
<合成例58>
[N−(12−{[(2S,3S,4R)−3,4−ビス(ベンジルオキシ)−1−({(2S,3R,4S,5S,6R)−3,4,5−トリス(ベンジルオキシ)−6−[(ベンジルオキシ)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル}オキシ)オクタデカン−2−イル]アミノ}−12−オキソドデシル)−N−メチルトリデカンアミド(化合物(203D−055))の合成]
化合物(203D−047)から化合物(203D−070)への合成方法と同様にして、化合物(203D−047)(5.6mg、3.96μmol)を、無色の油として化合物(203D−055)に変換した(5.0mg、50%収率)。以下にLRMSスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
LRMS(ESI−QTOF) calcd for C9213410:(M+Na),1451.00;found:(M+Na),1450.86.
Figure 2017163808
<合成例59>
[N−(12−{[(2S,3S,4R)−3,4−ジヒドロキシ−1−{[(2S,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]オキシ}オクタデカン−2−イル]アミノ}−12−オキソドデシル)−N−メチルトリデカンアミド(化合物(203D−058))の合成]
化合物(13−a)から化合物(1−23)への合成方法と同様にして、化合物(203D−055)(2.8mg、1.96μmol)を、白色固体として化合物(203D−058)に変換した(1.7mg、quant.)。以下にLRMSスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
LRMS(ESI−QTOF) calcd C509810:(M+Na),909.71;found:(M+Na),909.64.
Figure 2017163808
<合成例60>
[4−[(12−{[(2S,3S,4R)−3,4−ビス(ベンジルオキシ)−1−({(2S,3R,4S,5S,6R)−3,4,5−トリス(ベンジルオキシ)−6−[(ベンジルオキシ)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル}オキシ)オクタデカン−2−イル]アミノ}−12−オキソドデシル)(ヘプチル)アミノ)]−3−ニトロベンゼンスルホン酸(化合物(203D−133))の合成]
DMF(289μL)中の化合物(203D−047)(24.3mg、0.0173mmol)の撹拌溶液に、1−ヨードヘプタン(17μL,0.104mmol)及びKCO(35.9mg、0.260mmol)を添加した。一晩、室温で撹拌した後、得られた混合物を、EtOで希釈した。得られた希釈物を、HO及び鹹水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮し、油性残渣を得た。これをシリカゲル及びn−ヘキサン−EtOAc(3:1)を用いたカラムクロマトグラフィーによって精製し、黄色の油として化合物(203D−133)を得た(24.4mg、94%収率)。以下にLRMSスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
LRMS(ESI−QTOF) calcd C9112513S,(M+Na),1523.89;found:(M+Na),1523.92.
Figure 2017163808
<合成例61>
[N−[(2S,3S,4R)−3,4−ジヒドロキシ−1−{[(2S,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]オキシ}オクタデカン−2−イル]−12−(ヘプチルアミノ)ドデカンアミド(化合物(203D−151))の合成]
DMF(229μL)中の化合物(203D−133)(6.9mg、4.59μmol)の撹拌溶液に、LiOH・HO(9.6mg、0.230mmol)及びチオグリコール酸(3.1μL、0.0458mmol)を添加した。室温で6時間撹拌した後、得られた混合物をn−ヘキサン−EtOAc(1:10)で希釈した。得られた希釈物を、飽和NHCl水溶液、飽和NaHCO水溶液及び鹹水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮し、油性残渣を得た。化合物(13−a)から化合物(1−23)への合成方法と同様にして、得られた残渣を白色固体として化合物(203D−151)に変換した(3.6mg、quant.)。以下にLRMSスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
LRMS(ESI−QTOF) calcd C4386:(M+H),775.64;found:(M+Na),775.66.
Figure 2017163808
<合成例62>
[4−[(12−{[(2S,3S,4R)−3,4−ビス(ベンジルオキシ)−1−({(2S,3R,4S,5S,6R)−3,4,5−トリス(ベンジルオキシ)−6−[(ベンジルオキシ)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル}オキシ)オクタデカン−2−イル]アミノ}−12−オキソドデシル)(トリデシル)アミノ]−3−ニトロベンゼンスルホン酸(化合物(203D−097))の合成]
化合物(203D−047)から化合物(203D−133)への合成方法と同様にして、化合物(203D−047)(20.5mg、0.0146mmol)を、黄色の油として化合物(203D−097)に変換した(17.9mg、77%収率)。以下にLRMSスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
LRMS(ESI−QTOF) calcd C9713713S:(M+Na),1607.98;found:(M+Na),1608.01.
Figure 2017163808
<合成例63>
[N−[(2S,3S,4R)−3,4−ジヒドロキシ−1−{[(2S,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]オキシ}オクタデカン−2−イル]−12−(トリデシルアミノ)ドデカンアミド(化合物(203D−145))の合成]
化合物(203D−133)から化合物(203D−151)への合成方法と同様にして、化合物(203D−097)(14.9mg、9.37μmol)を、白色固体として化合物(203D−145)に変換した(8.1mg、quant.)。以下にLRMSスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
LRMS(ESI−QTOF) calcd C4998:(M+H),859.73;found:(M+Na),859.74.
Figure 2017163808
<合成例64>
[N−[(2S,3S,4R)−3,4−ビス(ベンジルオキシ)−1−({(2S,3R,4S,5S,6R)−3,4,5−トリス(ベンジルオキシ)−6−[(ベンジルオキシ)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル}オキシ)オクタデカン−2−イル]−14−オキソイコサンアミド(化合物(203D−127))の合成]
ベンゼン(760μL)及びHO(30.4μL)中の化合物(203D−012)(15.9mg、0.0152mmol)の撹拌溶液に、PPh(9.96mg、0.0380mmol)を添加した。一晩、50℃で撹拌した後、得られた混合物を減圧下で濃縮し、トルエンと3回共沸させ、粗残渣を得た。得られた残渣をCHCl(304μL)に溶解させた。カルボン酸(29.8mg、0.0912mmol)、HOBt(12.3mg、0.0912mmol)、WSC・HCl(17.5mg、0.0912mmol)及びDIPEA(19.1μL、0.109mmol)を、撹拌混合物に0℃で添加した。一晩、室温で撹拌した後、得られた混合物をCHClで希釈した。得られた希釈物を、飽和NaHCO水溶液、HO及び鹹水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮し、油性残渣を得た。これをシリカゲル及びn−ヘキサン−EtOAc(5:1)を用いたカラムクロマトグラフィーによって精製し、無色の油として化合物(203D−127)に変換した(2.8mg、14%収率)。以下にLRMSスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
LRMS(ESI−QTOF) calcd C86121NO10:(M+Na),1350.89;found:(M+Na),1350.92.
Figure 2017163808
<合成例65>
[N−[(2S,3S,4R)−3,4−ジヒドロキシ−1−{[(2S,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]オキシ}オクタデカン−2−イル]−14−オキソイコサンアミド(化合物(203D−152))の合成]
化合物(13−a)から化合物(1−23)への合成方法と同様にして、化合物(203D−127)(2.4mg、1.81μmol)を、白色固体として化合物(203D−152)に変換した(1.4mg、quant.)。以下にLRMSスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
LRMS(ESI−QTOF) calcd C4485NO10:(M+Na),810.61;found:(M+Na),810.63.
Figure 2017163808
<合成例66>
[N−[(2S,3S,4R)−3,4−ビス(ベンジルオキシ)−1−({(2S,3R,4S,5S,6R)−3,4,5−トリス(ベンジルオキシ)−6−[(ベンジルオキシ)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル}オキシ)オクタデカン−2−イル]−14−オキソヘキサコサンアミド(化合物(203D−150))の合成]
化合物(203D−012)から化合物(203D−127)への合成方法と同様にして、化合物(203D−012)(25.2mg、0.0241mmol)を、無色の油として化合物(203D−150)に変換した(17.4mg、51%収率)。以下にLRMSスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
LRMS(ESI−QTOF) calcd C92133NO10:(M+Na),1435.99;found:(M+Na),1436.01.
Figure 2017163808
<合成例67>
[N−[(2S,3S,4R)−3,4−ジヒドロキシ−1−{[(2S,3R,4S,5R,6R)−3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]オキシ}オクタデカン−2−イル]−14−オキソヘキサコサンアミド(化合物(203D−153))の合成]
化合物(13−a)から化合物(1−23)への合成方法と同様にして、化合物(203D−150)(9.1mg、6.44μmol)を、白色固体として化合物(203D−153)に変換した(3.2mg、57%収率)。以下にLRMSスペクトルの分析結果と反応スキームを示す。
LRMS(ESI−QTOF) calcd C5097NO10:(M+Na),894.70;found:(M+Na),894.72.
Figure 2017163808
<評価>
得られた各化合物及び対照化合物を使用し、下記の手順に従い、各化合物による細胞からのサイトカイン(IL−2、IL−4、又はIFN−γ)誘導能を評価した。
(試験1:ハイブリドーマを用いた試験)
[細胞培養]
マウスCD1dを強制発現させた細胞であるRBL−CD1d細胞及びNKTハイブリドーマ2E10細胞を、10%ウシ胎児血清(FBS、Biowest社製)及び1%ペニシリン−ストレプトマイシン(Gibco社製)を添加したRPMI−1640(ナカライテスク株式会社製)中で培養した。RBL−CD1d細胞の詳細は、Sagiv, Y.; Bai, L.; Wei, D. G.; Agami, R.; Savage,P. B.; Teyton, L.; Bendelac, A. J. Exp. Med. 2007, 204, 921−928を参照。NKTハイブリドーマ2E10細胞の詳細は、Nyambayar, D.; Iwabuchi, K.; Shirai, K.; Iwabuchi, C.; Hedlund, E.; Kon, Y.; Yanagawa, Y.; Onoe, K. J. Clin. Exp. Hematop. 2007, 47, 1−8を参照。
[ハイブリドーマ刺激アッセイ]
RBL−CD1d(96穴マイクロプレートあたり1.8×10細胞に調整した。)と、NKTハイブリドーマ2E10細胞(96穴マイクロプレートあたり1.8×10細胞に調整した。)とを、種々の濃度(IL−2及びIFN−γの測定においては1、10又は100nM、IL−4の測定においては0.1、1、10又は100nM)の各化合物の存在下で48時間共培養した。培養上清を回収し、細胞からのIL−2、IL−4及びIFN−γの放出量をELISA(Affymetrix社製のキットを使用した。)によって測定した。その結果を、IL−2については図1〜2、IFN−γについては図3〜5、IL−4については図6に示す。
なお、図1〜6に示す化合物の詳細は下記のとおりである。
DMSO:ジメチルスルホキシド
括弧内に数字が付された各化合物((1−13)、(1−15)等):本発明の化合物
β−GalCer:糖1位がベータ結合したGalCerであり、結合部位以外の構造はα−GalCerと同じ構造を有する。
α−GalCer(20:0):α−GalCerのアシル基の炭素数を26から20に短くした化合物(以下に該化合物の構造を示す。)
Figure 2017163808
図1〜5から理解されるとおり、本発明の化合物は、β−GalCer及びC19よりも高いサイトカイン誘導能を示した。さらに、β−GalCer及びC19よりも高いサイトカイン誘導能を有することが従来知られていたα−GalCerと比較しても、本発明の化合物はα−GalCerと同等かそれ以上のサイトカイン誘導能を示した。同様の傾向を図6からも理解される。
(試験2:脾臓細胞を用いた試験)
試験1と同様の試験を、RBL−CD1d細胞及びNKTハイブリドーマ2E10細胞の代わりにマウス脾臓細胞を用いて行った。脾臓細胞を用いた試験は、NKT細胞以外の細胞も含まれる条件下で各化合物の効果を評価できるため、より生体内に近い条件下での各化合物の効果を知ることができる。
まず、7週齢の雌性C57BL/6NCrSlcマウスを、8日間の馴化飼育後、頸椎脱臼により安楽死させて、脾臓を摘出した。脾臓から脾細胞を調製し、96 wellプレートに3×10 cells/wellで播種した。本発明の化合物及び対照化合物(α−GalCer)のそれぞれ3濃度を、3 wellずつ添加して、37℃、5%CO2インキュベーターで48時間培養した。培養後の培養上清を回収し、IFN−γ及びIL−4を、ELISAキットを用いて測定した。その結果を、IFN−γについては図4、IL−4については図5に示す。
なお、図7及び8に示す化合物の詳細は、図1〜6におけるものに準じる。
図7及び8から理解されるとおり、高いサイトカイン誘導能を有することが従来知られていたα−GalCerと比較して、本発明の化合物はα−GalCer以上のサイトカイン誘導能を示した。
(試験3:セルフリーアッセイ)
96 wellプレートにマウスCD1d:IgG 融合タンパク質 (BD Bioscience製)のPBS溶液(0.25 μg/well)を加え、37℃で24時間静置した。PBSによる洗浄を行った後、本発明の化合物及び対照化合物(α−GalCer)のPBS溶液(1% DMSO、0.005% Triton X−100)を、それぞれ異なる3濃度で、3wellずつ添加して、37℃で24時間静置した。PBSによる洗浄を行った後、2E10 NKTハイブリドーマ細胞(2.5×105 cells/well)を各wellに播種した。次いで、37℃で、5%COインキュベーターで48時間培養した。培養後の培養上清を回収し、IL−2を、ELISAキットを用いて測定した。その結果を、図9〜11に示す。
なお、図9〜11に示す化合物の詳細は、図1〜6におけるものに準じる。
図9〜11から理解されるとおり、高いサイトカイン誘導能を有することが従来知られていたα−GalCerと比較して、本発明の化合物はα−GalCer以上のサイトカイン誘導能を示した。

Claims (5)

  1. 以下の式(1)で表される化合物又はその塩。
    Figure 2017163808
    (式(1)中、
    Yは、以下の式(A)〜(E)のいずれかで表される基であり、
    Figure 2017163808
    Figure 2017163808
    Figure 2017163808
    Figure 2017163808
    Figure 2017163808
    は、置換基を有してもよい1価の炭化水素基であり、
    は、置換基を有してもよい1価の炭化水素基であり、
    は、炭素数1から5の1価の炭化水素基であり、
    は、2価の炭化水素基であり、該炭化水素基を構成する炭素原子の一部が、ヘテロ原子で置換されていてもよく、
    は、−NHCO−、−NMeCO−、−O−、又は−OCO−であり(ただし、Meはメチル基を表す。)、
    は、−CH−、−CHOH−、−CHNH−、又は−CONH−であり、
    は、−OCH−、−CH−CH−、−CH=CH−、−SCH−、又は−NHCH−であり、
    、R、及びRが水素原子であるとき、
    は、水素原子、ヒドロキシ基、−NH又は−NHCOCHであり、
    は、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールアルコキシ基、又は−OSONaであり、
    は、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールアルコキシ基、又は−OSONaであり、
    は、水素原子、ヒドロキシメチル基、メチル基、アルコキシメチル基、アリールアルコキシメチル基、−CHOSONa、式(VII)で表される基、又は式(VIII)で表される基であり、
    Figure 2017163808
    Figure 2017163808
    、R、及びRが水素原子であるとき、
    は、水素原子、ヒドロキシ基、−NH又は−NHCOCHであり、
    は、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールアルコキシ基、又は−OSONaであり、
    は、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールアルコキシ基、又は−OSONaであり、
    は、水素原子、ヒドロキシメチル基、メチル基、アルコキシメチル基、アリールアルコキシメチル基、−CHOSONa、前記式(VII)で表される基、又は前記(VIII)で表される基である。)
  2. における1価の炭化水素基の置換基を除いた炭素数と、Xにおける2価の炭化水素基の炭素数との合計炭素数が5〜50である、請求項1に記載の化合物又はその塩。
  3. における1価の炭化水素基が、第1級炭素原子を有する直鎖状の炭素鎖を含み、
    該第1級炭素原子が置換されている、請求項1又は2に記載の化合物又はその塩。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の化合物又はその塩を含有する、ナチュラルキラーT細胞活性化剤。
  5. 請求項1から3のいずれかに記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩を含有する、医薬組成物。
JP2018507175A 2016-03-22 2017-03-02 化合物又はその塩、ナチュラルキラーt細胞活性化剤、及び医薬組成物 Active JP7026354B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016057416 2016-03-22
JP2016057416 2016-03-22
PCT/JP2017/008381 WO2017163808A1 (ja) 2016-03-22 2017-03-02 化合物又はその塩、ナチュラルキラーt細胞活性化剤、及び医薬組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2017163808A1 true JPWO2017163808A1 (ja) 2019-02-07
JP7026354B2 JP7026354B2 (ja) 2022-02-28

Family

ID=59901256

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018507175A Active JP7026354B2 (ja) 2016-03-22 2017-03-02 化合物又はその塩、ナチュラルキラーt細胞活性化剤、及び医薬組成物

Country Status (4)

Country Link
US (1) US10919926B2 (ja)
EP (1) EP3434684A4 (ja)
JP (1) JP7026354B2 (ja)
WO (1) WO2017163808A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2022228420A1 (en) 2021-03-01 2023-10-05 Deciduous Therapeutics, Inc. Compounds for activating invariant natural killer t-cells and methods of use in eliminating inflammatory senescent cells

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06271598A (ja) 1993-03-17 1994-09-27 Tsumura & Co 抗嘔吐剤
JP3991240B2 (ja) 1997-03-10 2007-10-17 東洋紡績株式会社 スフィンゴ糖脂質合成用高分子プライマーおよびその用途
JP2004131481A (ja) 1997-04-10 2004-04-30 Kirin Brewery Co Ltd α−グリコシルセラミドを含有するNKT細胞活性化剤
KR100527950B1 (ko) 1997-04-10 2005-11-09 기린 비루 가부시키가이샤 알파-글리코실세라미드를 함유하는 엔케이티 세포활성화제
KR100868959B1 (ko) 2006-12-30 2008-11-17 재단법인서울대학교산학협력재단 알파-갈락토실세라마이드 유도체, 이의 약학적으로 허용가능한 염, 이의 제조방법 및 이를 유효성분으로 함유하는면역보조용 약학적 조성물
KR20110045545A (ko) 2009-10-27 2011-05-04 서울대학교산학협력단 신규 알파-갈락토실세라마이드 유도체, 이의 약학적으로 허용 가능한 염, 이의 제조방법 및 이를 유효성분으로 함유하는 면역보조용 약학적 조성물
US8981049B2 (en) 2011-11-18 2015-03-17 Washington State University Aziridine mediated native chemical ligation
KR102162619B1 (ko) * 2012-07-26 2020-10-08 빅토리아 링크 엘티디 유기 화합물
CN105008380B (zh) * 2012-12-06 2018-01-23 维多利亚联结有限公司 缀合化合物

Non-Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
BIOORGANICHESKAYA KHIMIYA, vol. 9, JPN6021008625, 1983, pages 1101 - 1105, ISSN: 0004463194 *
CARBOHYDRATE RESEARCH, vol. 389, JPN6017018377, 2014, pages 3 - 11, ISSN: 0004463192 *
CHEMBIOCHEM, vol. 4, JPN6017018364, 2003, pages 27 - 33, ISSN: 0004463191 *
CHEMISTRY AND PHYSICS OF LIPIDS, vol. 58, JPN6021008623, 1991, pages 199 - 212, ISSN: 0004463193 *
JOURNAL OF LIPID RESEARCH, vol. 33, JPN6021008628, 1992, pages 1227 - 1232, ISSN: 0004463196 *
ORGANIC LETTERS, vol. 1, JPN6017018362, 1999, pages 359 - 361, ISSN: 0004463195 *

Also Published As

Publication number Publication date
WO2017163808A1 (ja) 2017-09-28
JP7026354B2 (ja) 2022-02-28
US20200207798A1 (en) 2020-07-02
EP3434684A4 (en) 2019-11-27
EP3434684A1 (en) 2019-01-30
US10919926B2 (en) 2021-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6259887B2 (ja) グリコスフィンゴ脂質の調製及びその使用の方法
EP2928476B1 (en) Compounds, compositions and methods using e-selectin antagonists for mobilization of hematopoietic cells
US20160333043A1 (en) E-Selectin Antagonists Modified By Macrocycle Formation to the Galactose
AU2014324634A1 (en) Methods and compositions for treating and/or preventing mucositis
AU2018361867B2 (en) Brartemicin analogues
JP2017502975A (ja) ウラシルヌクレオチド類縁体、それらの製造方法、およびそれらの用途
US20020032158A1 (en) Novel glycolipid derivatives
KR20150022783A (ko) 신규 카르바메이트 당지질 및 그 용도
CA2905248A1 (en) Novel hydroxamic acid derivative or salt thereof
JP7026354B2 (ja) 化合物又はその塩、ナチュラルキラーt細胞活性化剤、及び医薬組成物
WO2022199599A1 (zh) 丙烯酰基取代的化合物、包含其的药物组合物及其用途
JP6307138B2 (ja) 新規糖脂質グリコシド化合物およびその製造方法
ES2704056T3 (es) Compuestos de epoxicetona para la inhibición de enzimas
CN114787165B (zh) 大环tlr7激动剂、其制备方法、药物组合物及其用途
CN111116533A (zh) 扎那米韦和拉那米韦的中间体及其合成方法
IL305579A (en) Compounds for activating invariant natural killer T cells and methods for use in eliminating inflammatory senescent cells
WO2019088855A1 (en) Branched trehalose glycolipids
WO2002096921A1 (fr) Nouveau derive glucose induisant l'apoptose, procede de production et utilisation comme medicament
CN114805454A (zh) α-半乳糖神经酰胺类化合物及其制备方法和用途
CN103936818A (zh) 抗丙肝药物Boceprevir的中间体Ⅰ及其制备方法和应用
CN103936613A (zh) 抗丙肝药物Boceprevir的中间体Ⅷ及其制备方法和应用
CN103936626A (zh) 抗丙肝药物Boceprevir的中间体Ⅵ及其制备方法和应用
CN103936628A (zh) 抗丙肝药物Boceprevir的中间体Ⅴ及其制备方法和应用

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20181002

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200228

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210316

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210513

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210831

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211119

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20211119

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20211129

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20211130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220111

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220203

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7026354

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150