JPWO2017154410A1 - 変調システムおよび変調方法 - Google Patents

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Abstract

異常を容易に見つけることができる変調システムを提供する。変調システム200Aは、制御信号を生成して、生成された制御信号に応じて入力信号を変調することによって、変調された入力信号にしたがって発光する第1の光源211の輝度を制御し、かつ、その制御信号を出力する第1の変調機201と、第1の変調機201から出力された制御信号を取得し、その制御信号に応じて入力信号を変調することによって、変調された入力信号にしたがって発光する第2の光源212の輝度を制御し、かつ、その制御信号を出力する第2の変調機202とを備え、第1の変調機201は、第1の光源の輝度変化によって可視光信号を送信するための制御信号を、光ID信号として生成し、第2の変調機202から出力される制御信号である光情報信号を取得する。

Description

本開示は、入力信号を変調する変調システムおよび変調方法に関する。
近年のホームネットワークでは、Ethernet(登録商標)や無線LAN(Local Area Network)でのIP(Internet Protocol)接続によるAV家電の連携に加え、環境問題に対応した電力使用量の管理や、宅外からの電源ON/OFFといった機能を持つホームエネルギーマネジメントシステム(HEMS)によって、多様な家電機器がネットワークに接続される家電連携機能の導入が進んでいる。しかしながら、通信機能を有するには、演算力が十分ではない家電や、コスト面で通信機能の搭載が難しい家電などもある。
このような問題を解決するため、特許文献1では、光を用いて自由空間に情報を伝達する光空間伝送装置において、照明光の単色光源を複数用いた通信を行うことで、限られた送信装置のなかで、効率的に機器間の通信を実現する技術が記載されている。
また、特許文献1の技術では、光源に供給される電力波形である入力信号を変調することによって、情報を照明光によって送信する。
特開2002−290335号公報
しかしながら、上記特許文献1の技術では、機器の異常を容易に見つけることができないという問題がある。
そこで、本開示は、異常を容易に見つけることができる変調システムおよび変調方法を提供する。
本開示の一態様に係る変調システムは、制御信号を生成して、生成された前記制御信号に応じて入力信号を変調することによって、変調された前記入力信号にしたがって発光する第1の光源の輝度を制御し、かつ、前記制御信号を出力する第1の変調機と、前記第1の変調機から出力された前記制御信号を取得し、前記制御信号に応じて前記入力信号を変調することによって、変調された前記入力信号にしたがって発光する第2の光源の輝度を制御し、かつ、前記制御信号を出力する第2の変調機とを備え、前記第1の変調機は、前記第1の光源の輝度変化によって可視光信号を送信するための前記制御信号を、光情報信号として生成し、前記第2の変調機から出力される前記制御信号である前記光情報信号を取得する。
なお、これらの包括的または具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD−ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムおよび記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
本開示の変調システムは、異常を容易に見つけることができる。
図1は、可視光通信システムを説明するための図である。 図2は、実施の形態における送信機に含まれる送信ユニットの構成を示すブロック図である。 図3は、実施の形態における変調システムを含む送信機の構成を示すブロック図である。 図4は、実施の形態における変調システムに含まれる変調機の回路構成を示す図である。 図5は、実施の形態における変調システムに含まれる複数の変調機のうちの何れか1つが故障した状況を示す図である。 図6は、実施の形態における故障通知処理が行われているときのLEDの輝度変化を示す図である。 図7は、実施の形態における、ACアダプタとLEDとが逆に接続された変調機の接続状態を示す図である。 図8は、実施の形態における状態確認処理が行われている送信機の状態の一例を示す図である。 図9は、実施の形態における変調機のMCUの処理動作を示すフローチャートである。 図10Aは、本開示の一態様に係る変調システムの構成を示す図である。 図10Bは、本開示の一態様に係る変調方法を示すフローチャートである。 図11Aは、本開示の他の態様に係る変調システムの構成を示す図である。 図11Bは、本開示の他の態様に係る変調方法を示すフローチャートである。
(本発明の基礎となった知見)
図1は、可視光通信システムを説明するための図である。
可視光通信システムは、可視光信号として情報を送信する光源を備えた送信機と、その光源からの可視光信号を受信する受信機とを含む。
送信機は、例えば、光源であるLED(light emitting diode)をバックライトとして備えたテレビ1、光源であるLEDを備えた照明機器2または3、あるいは、光源としてLEDを備えたデジタルサイネージ4などである。この送信機は、光源を高速に点滅させることによって光源の点滅パターンからなる可視光信号を送信する。点滅パターンは、送信対象の情報、いわゆる光ID(identifier)を示す。また、送信機は、光源を点滅させるために、光源の電源電圧である入力信号の信号レベルをHighとLowとに切り替える、つまり、入力信号を変調する変調機を備えている。
受信機は、例えば、スマートフォン5であって、CMOS(complementary metal oxide semiconductor)などのローリングシャッター方式のイメージセンサを備え、そのイメージセンサによって送信機を被写体として撮影する。この撮影によって、イメージセンサに含まれる各露光ラインに対応する輝線のストライプパターンが現れた画像が取得される。ストライプパターンには、送信機の光源の点滅パターンが反映されている。受信機は、そのストライプパターン、すなわち点滅パターンを解析することによって、光IDを取得する。
ここで、受信機が容易に光IDを取得するために、可視光信号の輝度を大きくしなければならない場合がある。このような場合には、送信機は、複数の光源を同期させて点滅させる必要がある。つまり、送信機は、複数の光源の入力信号を同期して変調するための複数の変調機を含む変調システムを備える必要がある。
このような変調システムを用いた送信機では、複数の光源を同期させて点滅させることができるが、何れかの変調機に異常が生じた場合には、その異常を見つけ難いという問題がある。このような問題は、上記特許文献1の技術を用いても解決することができない。
このような問題を解決するために、本開示の一態様に係る変調システムは、制御信号を生成して、生成された前記制御信号に応じて入力信号を変調することによって、変調された前記入力信号にしたがって発光する第1の光源の輝度を制御し、かつ、前記制御信号を出力する第1の変調機と、前記第1の変調機から出力された前記制御信号を取得し、前記制御信号に応じて前記入力信号を変調することによって、変調された前記入力信号にしたがって発光する第2の光源の輝度を制御し、かつ、前記制御信号を出力する第2の変調機とを備え、前記第1の変調機は、前記第1の光源の輝度変化によって可視光信号を送信するための前記制御信号を、光情報信号として生成し、前記第2の変調機から出力される前記制御信号である前記光情報信号を取得する。
これにより、入力信号は、第1の変調機および第2の変調機のそれぞれで、同じ光情報信号(具体的には、光ID信号)に応じて変調されて第1の光源および第2の光源に出力される。したがって、第1の光源および第2の光源の輝度変化を同期させることができ、輝度の高い可視光信信号を送信することができる。さらに、第2の変調機から出力される光情報信号は第1の変調機に取得される。したがって、第1の変調機は、自らが生成した光情報信号が正しく第2の変調機に取得されたか否か、つまり、第2の変調機が故障しているか否かを判断することができる。具体的には、第2の変調機におけるその光情報信号に応じた入力信号の変調によって、第2の光源が第1の光源と同期して輝度変化しているか否かを判断することができる。その結果、変調システムにおける異常を容易に見つけることができる。
また、前記変調システムは、それぞれ前記第2の変調機として構成され、予め定められた順に配列された複数の第2の変調機を備え、前記複数の第2の変調機のそれぞれは、前記複数の第2の変調機の配列における先端から後端に前記制御信号が伝達されるように、前記配列の順にしたがって前記制御信号の取得と出力とを行い、前記第1の変調機は、前記配列における後端の第2の変調機から出力される前記制御信号である前記光情報信号を、入力光情報信号として取得してもよい。
これにより、変調システムが複数の第2の変調機を備えている場合でも、第1の変調機によって生成された光情報信号が、複数の第2の変調機のそれぞれに順に受け渡されて、最終的に、第1の変調機に取得される。したがって、第1の変調機は、自らが生成した光情報信号が正しく複数の第2の変調機に取得されたか否か、つまり、その複数の第2の変調機のうちの少なくとも1つが故障しているか否かを判断することができる。
また、前記第1の変調機は、プロセッサを備え、前記プロセッサは、前記入力光情報信号に基づいて、前記複数の第2の変調機のうちの少なくとも1つの第2の変調機が故障しているか否かを判断してもよい。
また、前記プロセッサは、前記入力光情報信号が、正しいか否かを判定し、正しくないと判定した場合に、前記複数の第2の変調機のうちの少なくとも1つの第2の変調機が故障していると判断してもよい。例えば、前記プロセッサは、前記入力光情報信号が、前記第1の変調機によって生成された前記光情報信号である元光情報信号と異なる場合に、前記入力光情報信号が正しくないと判定してもよい。具体的には、前記プロセッサは、前記元光情報信号が、互いに異なる2つの信号レベルのうちの一方を示し、前記入力光情報信号が、前記2つの信号レベルのうちの他方を示す場合に、前記入力光情報信号が正しくないと判定してもよい。
あるいは、前記プロセッサは、前記入力光情報信号の周波数が、前記元光情報信号の周波数と異なる場合に、前記入力光情報信号が正しくないと判定してもよい。この場合、前記プロセッサは、前記入力光情報信号の周波数が、前記元光情報信号の周波数よりも高い場合に、前記入力光情報信号が正しくないと判定してもよい。
あるいは、前記プロセッサは、前記入力光情報信号のデューティ比が、前記元光情報信号のデューティ比と異なる場合に、前記入力光情報信号が正しくないと判定してもよい。この場合、前記プロセッサは、前記入力光情報信号のデューティ比と前記元光情報信号のデューティ比との差が、予め定められた値以上である場合に、前記入力光情報信号が正しくないと判定してもよい。
これにより、少なくとも1つの第2の変調機が故障しているか否かをより適切に判断することができる。
また、前記プロセッサは、前記複数の第2の変調機のうちの少なくとも1つの第2の変調機が故障していると判断すると、さらに、人に視認され得るパターンで前記第1の光源を点滅させる故障通知信号を、前記制御信号として生成して出力してもよい。または、前記プロセッサは、前記複数の第2の変調機のうちの少なくとも1つの第2の変調機が故障していると判断すると、さらに、前記第1の光源を消灯させる故障通知信号を、前記制御信号として生成して出力してもよい。
これにより、例えば、第2の変調機の故障によって消灯している第2の光源の数が少なく、それらの第2の光源の消灯だけでは、人が故障を容易に見つけることができなくても、残りの多くの第2の光源が、人に視認され得るパターンで点滅したり、消灯したりする。したがって、人は、複数の第2の変調機のうちの少なくとも1つが故障していることを容易に見つけることができる。
また、本開示の一態様に係る照明機器は、上述の変調システムを備えた照明機器であってもよい。また、本開示の一態様に係るディスプレイは、上述の変調システムを備えたディスプレイであってもよい。また、本開示の一態様に係るプロジェクタは、上述の変調システムを備えたプロジェクタであってもよい。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、同じ構成部材については同じ符号を付している。
(実施の形態)
図2は、本実施の形態における送信機に含まれる送信ユニットの構成を示すブロック図である。
送信機は、送信ユニット10を備える。この送信ユニット10は、ACアダプタ11と、変調機12と、LED13とを備える。
ACアダプタ11は、商用電源の交流電力を直流電力に変換する。この直流電力の電圧は、LED13の電源電圧であって、例えば12Vまたは24Vである。
変調機12は、ACアダプタ11から供給される直流電力を取得する。そして、変調機12は、その直流電力の電圧値、すなわち電源電圧によって示される信号(以下、入力信号という)を変調する。ここで、変調機12は、モードに応じて入力信号を変調する。モードには、マスターモードと、スレーブモードとがある。マスターモードの変調機12は、コマンドを取得し、そのコマンドに応じて制御信号を生成し、その制御信号に応じて入力信号を変調する。一方、スレーブモードの変調機12は、外部から制御信号を取得し、その制御信号に応じて入力信号を変調する。変調機12は、その変調された入力信号(以下、変調信号という)をLED13に出力する。なお、変調信号は、12Vまたは24Vの信号レベル(High)と、0Vの信号レベル(Low)とを示す。
LED13は、変調機12から出力された変調信号、すなわち変調された電源電圧にしたがって点灯、点滅または消灯する。つまり、LED13は、変調信号の信号レベルが12Vまたは24Vのときには点灯し、変調信号の信号レベルが0Vのときには消灯する。なお、本実施の形態では、点灯および消灯における正論理および負論理は問わない。つまり、変調信号の信号レベルがHighのときにLED13が点灯し、LowのときにLED13が消灯してもよく、逆に、変調信号の信号レベルがLowのときにLED13が点灯し、HighのときにLED13が消灯してもよい。
制御信号が、LED13の輝度変化によって可視光信号を送信するための制御信号(以下、光ID信号という)であれば、このLED13の輝度変化によって、可視光信号が送信される。
ここで、送信機は、1つの送信ユニット10だけでは光量が足らない場合には、複数の送信ユニット10を備える。なお、変調機12の消費電力は例えば50Wである。また、複数の送信ユニット10は、同じ可視光信号を送信するために、同期する必要がある。
図3は、本実施の形態における変調システムを含む送信機の構成を示すブロック図である。
送信機100は、上述の送信ユニット10を複数備える。これらの送信ユニット10のうちの1つの送信ユニット10の変調機12は、マスターモードに設定され、残りの複数数の送信ユニット10の変調機12は、スレーブモードに設定される。以下、マスターモードに設定された変調機12またはマスターモードの変調機12を、マスター変調機12mといい、スレーブモードに設定された変調機12またはスレーブモードの変調機12を、スレーブ変調機12sという。
本実施の形態における変調システム200は、1つのマスター変調機12mと、複数のスレーブ変調機12sとからなる。
マスター変調機12mは、上述のように制御信号を生成すると、その制御信号にしたがって入力信号を変調するとともに、その制御信号をスレーブ変調機12sに出力する。
各スレーブ変調機12sは、マスター変調機12mから出力された制御信号を取得し、その制御信号にしたがって入力信号を変調するとともに、その制御信号を出力する。
ここで、複数のスレーブ変調機12sは、予め定められた順に配列されている。言い換えれば、複数のスレーブ変調機12sは配列を成している。1番目のスレーブ変調機12sは、マスター変調機12mから制御信号を直接取得し、その制御信号を出力する。2番目以降のスレーブ変調機12sは、上述の配列において直前にあるスレーブ変調機12sから制御信号を取得する。つまり、2番目以降のスレーブ変調機12sは、マスター変調機12mから出力された制御信号を、他の少なくとも1つのスレーブ変調機12sを介して間接的に取得する。このように、複数のスレーブ変調機12sのそれぞれは、配列の先端から後端に制御信号が伝達されるように、その配列の順にしたがって、制御信号の取得と、取得した光ID信号の出力とを行う。なお、スレーブ変調機12sが制御信号を取得して、取得した制御信号を出力するまでの遅延時間は、250ns以下である。
このように、制御信号は、マスター変調機12mから各スレーブ変調機12sへ迅速に伝達される。そして、マスター変調機12mと、複数のスレーブ変調機12sのそれぞれとは、その制御信号にしたがって入力信号を変調し、その変調によって生成された変調信号を出力する。その結果、送信機100に含まれる全てのLED13の輝度が同期する。
また、制御信号が、LED13の輝度変化によって可視光信号を送信するための光ID信号であれば、送信機100に含まれる全てのLED13の同期した輝度変化によって、可視光信号が送信される。
ここで、マスター変調機12mは、上述の配列における後端のスレーブ変調機12sから出力された光ID信号を取得する。マスター変調機12mは、この後端のスレーブ変調機12sから出力された光ID信号に基づいて、送信機100に含まれる何れかのスレーブ変調機12sが故障しているか否かを判断する。
図4は、本実施の形態における変調システム200に含まれる変調機12の回路構成を示す図である。
変調機12は、電源入力部1201、ヒューズ1202、逆接続保護回路1203、USBコネクタ1204、MCU用電圧供給ブロック1205、MCU1206、セレクタ1208、クロック1207、セレクタ1208、FETドライバ1209、FET1210、電源出力部1211、同期入力部1212、および同期出力部1213を備える。
電源入力部1201は、ACアダプタ11の出力側に接続される。具体的には、電源入力部1201の正極および負極が、それぞれACアダプタ11の出力側の正極および負極に接続される。このような電源入力部1201は、ACアダプタ11から供給される直流電力の電源電圧を入力信号として取得する。
電源出力部1211は、LED13に接続される。具体的には、電源出力部1211の正極および負極が、それぞれLED13の正極および負極に接続される。
ヒューズ1202は、電源入力部1201の正極と電源出力部1211の正極との間に接続される。
逆接続保護回路1203は、例えばダイオードまたはFETであって、電源入力部1201の負極と、FET1210のソースとの間に接続される。また、FET1210のドレインは、電源出力部1211の負極に接続される。このような逆接続保護回路1203は、電源入力部1201とACアダプタ11との接続の極性が逆であっても、変調機12の内部の電子機器が保護されるように機能する。
FET1210は、FETドライバ1209からの出力によって、電源入力部1201と電源出力部1211との間の接続状態をオンとオフとに切り換えるスイッチとして機能する。FET1210がオンのときには、電源入力部1201から電源出力部1211を介してLED13に電源電圧が供給される。一方、FET1210がオフのときには、電源電圧はLED13には供給されない。このようなFET1210のスイッチングによって、LED13は点灯、点滅または消灯する。そのスイッチングが光ID信号に応じて行われるときには、LED13から可視光信号が送信される。
MCU用電圧供給ブロック1205は、電源入力部1201によって取得される電源電圧(例えば12Vまたは24V)から、MCU1206の電源電圧を生成してMCU1206に供給する。
USBコネクタ1204は、USB(Universal Serial Bus)ケーブルのプラグに接続され、そのUSBケーブルを介して変調機12の外部からコマンドを取得し、そのコマンドをMCU1206に出力する。
同期入力部1212は、外部からの制御信号を取得して、その制御信号をMCU1206とセレクタ1208とに出力する。なお、外部から同期入力部1212によって取得される制御信号が光ID信号の場合には、以下、その制御信号を入力光ID信号という。
セレクタ1208は、MCU1206からの切替信号に応じて、FETドライバ1209および同期出力部1213に出力される制御信号を切り替える。つまり、セレクタ1208は、FETドライバ1209および同期出力部1213に出力される制御信号を、MCU1206によって生成された制御信号と、同期入力部1212によって取得された制御信号とに切り替える。例えば、制御信号が光ID信号の場合、セレクタ1208は、FETドライバ1209および同期出力部1213に出力される光ID信号を、MCU1206によって生成された光ID信号と、同期入力部1212によって取得された入力光ID信号とに切り替える。なお、MCU1206によって生成された制御信号が光ID信号の場合、その生成された光ID信号を、以下、元光ID信号という。
FETドライバ1209は、セレクタ1208から制御信号(例えば光ID信号)を取得すると、その制御信号にしたがってFET1210をスイッチングする。
同期出力部1213は、セレクタ1208から出力される制御信号(例えば光ID信号)を取得し、その制御信号を変調機12の外部に出力する。
MCU1206は、プロセッサであって、MCU用電圧供給ブロック1205から供給される電源電圧によって動作する。また、この動作は、クロック1207からのクロック信号にしたがって行われる。
具体的には、MCU1206は、USBコネクタ1204からコマンドを取得すると、切替信号によって、セレクタ1208から出力される制御信号を、MCU1206によって生成された制御信号に切り替えさせる。この切り替えによって、変調機12はマスターモードに設定される。さらに、MCU1206は、そのコマンドに応じた光ID信号を制御信号として生成して、その光ID信号を元光ID信号として出力する。つまり、マスターモードでは、元光ID信号にしたがってFET1210がスイッチングされる。
一方、MCU1206は、USBコネクタ1204からコマンドを取得していない場合には、切替信号によって、セレクタ1208から出力される制御信号を、同期入力部1212によって取得された制御信号に切り替えさせる。この切り替えによって、変調機12はスレーブモードに設定される。その制御信号が入力光ID信号であれば、スレーブモードでは、入力光ID信号にしたがってFET1210がスイッチングされる。
ここで、マスター変調機12mのMCU1206は、後端のスレーブ変調機12sから出力される光ID信号である入力光ID信号を、同期入力部1212を介して取得する。そして、MCU1206は、その入力光ID信号に基づいて、送信機100に含まれる全てのスレーブ変調機12sのうちの少なくとも1つのスレーブ変調機12sが故障しているか否かを判断する。さらに、マスター変調機12mのMCU1206は、故障していると判断すると、その故障を人に通知するための故障通知処理を実行する。
図5は、変調システム200に含まれる複数の変調機12のうちの何れか1つが故障した状況を示す図である。
送信機100に含まれる複数の変調機12のうちの何れか1つが何らかの原因で故障すると、故障した変調機12は、光ID信号に応じたLED13の点滅も、同期出力部1213からの光ID信号の出力も行わない。また、故障した変調機12の後に続く全ての変調機12(具体的には、スレーブ変調機12s)は、正常であっても、光ID信号を取得しないため、その光ID信号に応じたLED13の点滅を行わない。一方、故障した変調機12の前にある全ての変調機12は、光ID信号を生成または取得しているため、その光ID信号に応じたLED13の点滅を行う。つまり、故障した変調機12の前にある全ての変調機12は、可視光信号を同期して送信する。
ここで、故障した変調機12が、マスター変調機12mであれば、送信機100に含まれる全てのLED13が消灯する。したがって、送信機100に異常が生じたことを容易に発見することができる。また、故障した変調機12がスレーブ変調機12sであれば、その故障したスレーブ変調機12sがマスター変調機12mに近いほど、送信機100に含まれる多くのLED13が消灯する。つまり、故障したスレーブ変調機12sがマスター変調機12mに近ければ、送信機100に含まれる多くのLED13が消灯する。したがって、上述のMCU1206による故障通知処理がなくても、送信機100に異常が生じたことを容易に発見することができる。
しかし、故障したスレーブ変調機12sが、マスター変調機12mから遠ければ、送信機100に含まれる少ない数のLED13だけが消灯する。そのため、上述のMCU1206による故障通知処理がなければ、送信機100に異常が生じたことを容易に発見することができない。なお、このような異常が継続すると、異常電流が送信機100に流れることがあり、送信機100は危険な状態になる可能性がある。
そこで、マスター変調機12mのMCU1206は、上述のような異常の放置を抑制するために、入力光ID信号に基づいて、少なくとも1つのスレーブ変調機12sが故障しているか否かを判断する。さらに、マスター変調機12mのMCU1206は、故障していると判断すると、その故障を人に通知するための故障通知処理を実行する。
MCU1206は、例えば、入力光ID信号が正しいか否かを判定する。そして、正しくないと判定した場合に、MCU1206は、少なくとも1つのスレーブ変調機12sが故障していると判断する。
具体的には、MCU1206は、入力光ID信号が元光ID信号と異なる場合に、その入力光ID信号が正しくないと判定する。なお、入力光ID信号および元光ID信号のそれぞれの光ID信号は、互いに異なる2つの信号レベル(HighとLow)を時間的に切り替えながら示す。ここで、その2つの信号レベルのうちの高い方の信号レベルを、Highと称し、低い方の信号レベルをLowと称す。
つまり、MCU1206は、元光ID信号がHighおよびLowのうちの一方を示す場合に、入力光ID信号がHighおよびLowのうちの他方を示す場合に、入力光ID信号が正しくないと判定する。具体的には、MCU1206は、元光ID信号が常時Highを示していない場合に、入力光ID信号が常時Highを示している場合に、その入力光ID信号が正しくないと判定する。逆に、MCU1206は、元光ID信号が常時Lowを示していない場合に、入力光ID信号が常時Lowを示している場合に、その入力光ID信号が正しくないと判定する。
あるいは、MCU1206は、入力光ID信号の周波数が、元光ID信号の周波数と異なる場合に、その入力光ID信号が正しくないと判定する。具体的には、MCU1206は、入力光ID信号の周波数が、元光ID信号の周波数よりも高い場合に、その入力光ID信号が正しくないと判定する。例えば、元光ID信号の周波数は、予め定められた周波数であって、元光ID信号の搬送波周波数であってもよい。
あるいは、MCU1206は、入力光ID信号のデューティ比が、元光ID信号のデューティ比と異なる場合に、その入力光ID信号が正しくないと判定する。具体的には、MCU1206は、入力光ID信号のデューティ比と元光ID信号のデューティ比との差が、予め定められた値以上である場合に、その入力光ID信号が正しくないと判定する。その予め定められた値は、例えば5%である。
あるいは、MCU1206は、入力光ID信号と元光ID信号との排他的論理和によって得られる信号(以下、和信号という)のデューティ比が、予め定められた値よりも高い場合に、その入力光ID信号が正しくないと判定する。その予め定められた値は、例えば6%である。この6%の根拠は、以下のとおりである。入力光ID信号と元光ID信号とが完全に同じであれば、和信号は常時Lowを示す。しかし、実際には、入力光ID信号と元光ID信号との間には、回路による遅延があるため、それらの信号が同じであっても、それらの信号のエッジ(立ち上がりおよび立ち下り)に相当するタイミングで、和信号はHighを示す。このHighを示す期間は、回路による遅延時間に依存する。例えば、光ID信号においてHighの期間(パルス幅)は100μsであって、遅延時間は3μsである。このような場合、入力光ID信号と元光ID信号との間には、立ち上がりと立ち下がりのそれぞれのタイミングで、3μsの遅延がある。したがって、和信号のデューティ比が6%であれば、入力光ID信号は正しい信号であり、6%よりも高ければ、入力光ID信号は誤った信号であると言える。
図6は、故障通知処理が行われているときのLEDの輝度変化を示す図である。
マスター変調機12mのMCU1206は、故障していると判断すると、その故障を人に通知するための故障通知処理を実行する。この故障通知処理では、MCU1206は、人に視認され得る予め定められたパターンにしたがってLED13を点灯させるための制御信号である故障通知信号を、光ID信号の代わりに生成して出力する。そのパターンは、例えば50Hzよりも低い周波数でLED13を点滅させるパターンである。
マスター変調機12mのMCU1206は、その故障通知信号にしたがってFET1210をスイッチングすることによって、そのマスター変調機12mに対応するLED13を、人に視認され得るパターンにしたがって点滅させる。さらに、この故障通知信号は、後続のスレーブ変調機12sに出力される。したがって、配列されている複数のスレーブ変調機12sのうち、故障しているスレーブ変調機12sよりも前にある全てのスレーブ変調機12sも、それぞれに対応するLED13を、マスター変調機12mのLED13と同期させて点滅させる。例えば、マスター変調機12mと、故障しているスレーブ変調機12sよりも前にある各スレーブ変調機12sとは、それぞれに対応するLED13を1秒間点灯させて、さらに1秒間消灯させることを繰り返し実行する。
これにより、送信機100の異常を容易に人に通知することができる。つまり、故障したスレーブ変調機12sが、マスター変調機12mから遠くにあり、送信機100に含まれる少ない数のLED13だけが消灯する場合であっても、それらのLED13を除く残りの多くのLED13が分かりやすく点滅する。これにより、送信機100の異常を容易に人に通知することができる。
また、送信機100の異常には、上述のように送信ユニット10(具体的には、変調機12)の故障があるが、その他にも、変調機12に対して、ACアダプタ11とLED13とが逆に接続されることがある。そこで、本実施の形態におけるマスター変調機12mのMCU1206は、状態確認処理を行う。
図7は、ACアダプタ11とLED13とが逆に接続された変調機12の接続状態を示す図である。
この接続状態では、変調機12の電源出力部1211にACアダプタ11が接続され、変調機12の電源入力部1201にLED13が接続される。なお、このような変調機12の接続状態を、以下、逆接続状態という。
逆接続状態では、変調機12における逆接続保護回路1203が働かない場合がある。さらに、この逆接続状態では、FET1210の寄生ダイオードによって、FET1210のソースとドレイン間に電流が流れる。したがって、この逆接続状態では、LED13が点灯してしまう場合がある。つまり、送信機100に含まれる複数の変調機12の中に、逆接続状態の変調機12があれば、その逆接続状態の変調機12は、制御信号(具体的には、光ID信号)に関わらず、その変調機12に対応するLED13を点灯させてしまう。
一方、送信機100に含まれる複数の変調機12のうち、正しい接続状態の変調機12は、光ID信号にしたがってLED13の輝度を変化させる。しかし、そのLED13の輝度変化の周波数が、人に視認されない高い周波数である場合、このLED13も点灯しているように人に見える。
したがって、人の目では、逆接続状態の変調機12があることは分からない。また、送信機100において、逆接続状態の変調機12が少なく、正しい接続状態の変調機12が多くあれば、その送信機100は受信機に対して可視光信号を送信することができる。その結果、送信機100に逆接続状態の異常が生じていても、その送信機100は放置されやすく、その送信機100が危険な状態になる可能性がある。
そこで、マスター変調機12mのMCU1206は、その異常の放置を抑制するために、このMCU1206が起動すると、上述の状態確認処理を行う。この状態確認処理では、MCU1206は、予め定められた期間(以下、消灯期間という)だけ、LED13を消灯させるための制御信号である消灯信号を、光ID信号の代わりに生成する。消灯期間は、LED13の消灯が人に視認され得る期間であって、例えば、数秒間、10秒間、または数分間である。
図8は、状態確認処理が行われている送信機100の状態の一例を示す図である。なお、この図8では、正しい接続状態の変調機12に対応するLED13には、「正接続」の文言を付し、逆接続状態の変調機12に対応するLED13には、「逆接続」の文言を付している。
消灯期間では、マスター変調機12mのMCU1206は、消灯信号を生成して出力する。そして、このマスター変調機12mから出力された消灯信号は、複数のスレーブ変調機12sの配列における先端から後端まで伝達される。これにより、消灯期間では、正しい接続状態の変調機12に対応するLED13は消灯し、逆接続状態の変調機12に対応するLED13のみが点灯する。
これにより、逆接続状態の変調機12を容易に見つけることができる。
また、状態確認処理では、マスター変調機12mのMCU1206は、消灯期間が経過した直後に、LED13の点灯が人に視認され得る予め定められた期間だけ、LED13を点灯させるための制御信号を、点灯信号として光ID信号の代わりに生成してもよい。このLED13の点灯が人に視認され得る予め定められた期間は、点灯期間と称される。また、状態確認処理では、マスター変調機12mのMCU1206は、消灯期間における消灯信号の生成と、点灯期間における点灯信号の生成とを交互に繰り返してもよい。例えば、MCU1206は、10秒の消灯期間における消灯信号の生成と、10秒の点灯期間における点灯信号の生成とを交互に繰り返してもよい。
これにより、逆接続状態の変調機12をより容易に見つけることができる。
図9は、本実施の形態における変調機12のMCU1206の処理動作を示すフローチャートである。
MCU1206は、まず、起動したか否かを判定する(ステップS11)。ここで、起動したと判定すると(ステップS11のYes)、MCU1206は、USBコネクタ1204を介してコマンドを取得したか否かを判定する(ステップS12)。ここで、コマンドを取得したと判定すると(ステップS12のYes)、MCU1206は、切替信号によって、そのMCU1206を含む変調機12をマスターモードに設定する(ステップS13)。一方、コマンドを取得していないと判定すると(ステップS12のNo)、MCU1206は、切替信号によって、そのMCU1206を含む変調機12をスレーブモードに設定する(ステップS14)。
マスターモードに設定された変調機12、つまりマスター変調機12mのMCU1206は、状態確認処理を行う。すなわち、マスター変調機12mのMCU1206は、制御信号として消灯信号を生成して、消灯期間だけその消灯信号を出力する(ステップS17)。
このときに、点灯しているLED13があれば、そのLED13に対応する変調機12は逆接続状態にある。つまり、LED13の点灯によって、送信機100に逆接続状態の異常が発生していることを人に知らせることができる。
そして、消灯期間が経過すると、マスター変調機12mのMCU1206は、制御信号として光ID信号を生成してその光ID信号の出力を開始する(ステップS17)。これにより、送信機100に含まれる複数の変調機12のそれぞれが、その変調機12に対応するLED13を同期して点滅させることにより、可視光信号を送信する。
ここで、マスター変調機12mのMCU1206は、複数のスレーブ変調機12sの配列における後端のスレーブ変調機12sから出力された光ID信号を、入力光ID信号として取得する(ステップS18)。そして、そのMCU1206は、その入力光ID信号が正しいか否かを判定する。つまり、MCU1206は、入力光ID信号が自ら生成した元の光ID信号と同じであるか否かを判定する(ステップS19)。ここで、MCU1206は、入力光ID信号が元の光ID信号と同じであると判定すると(ステップS19のYes)、つまり、その入力光ID信号が正しいと判定すると、光ID信号の出力を終了すべきか否かを判定する(ステップS20)。ここで、終了すべき判定すると(ステップS20のYes)、MCU1206は、全ての処理を終了する。一方、終了すべきでないと判定すると(ステップS20のNo)、ステップS18からの処理を繰り返し実行する。
また、ステップS19において、入力光ID信号が元の光ID信号と同じでないと判定すると(ステップS19のNo)、つまり、入力光ID信号が正しくないと判定すると、マスター変調機12mのMCU1206は、故障通知処理を実行する。すなわち、マスター変調機12mのMCU1206は、制御信号として光ID信号の代わりに故障通知信号を生成して出力する。
この故障通知信号の生成および出力によって、各LED13は、人に見える周期で点灯と消灯とを繰り返す。このような点灯と消灯とを繰り返すLED13は、マスター変調機12mに対応するLED13と、複数の変調機12の配列において、故障しているスレーブ変調機12sの前にある故障していないスレーブ変調機12sに対応するLED13とである。
[実施の形態のまとめ1]
図10Aは、本開示の一態様に係る変調システムの構成を示す図である。
本開示の一態様に係る変調システム200Aは、第1の変調機201と、第2の変調機202とを備える。この変調システム200Aは、上述の変調システム200に相当し、第1の変調機201は、上述のマスター変調機12mに相当し、第2の変調機202は、上述のスレーブ変調機12sに相当する。
第1の変調機201は、制御信号を生成して、生成された制御信号に応じて入力信号を変調することによって、変調された入力信号にしたがって発光する第1の光源211の輝度を制御し、かつ、その制御信号を出力する。第2の変調機202は、第1の変調機201から出力された制御信号を取得し、その制御信号に応じて入力信号を変調することによって、変調された入力信号にしたがって発光する第2の光源212の輝度を制御し、かつ、その制御信号を出力する。
ここで、第1の変調機201は、第1の光源211の輝度変化によって可視光信号を送信するための制御信号を、光ID信号(光情報信号)として生成する。さらに、第1の変調機201は、第2の変調機202から出力される制御信号である上述の光ID信号を取得する。
これにより、入力信号は、第1の変調機201および第2の変調機202のそれぞれで、同じ光ID信号に応じて変調されて第1の光源211および第2の光源212に出力される。したがって、第1の光源211および第2の光源212の輝度変化を同期させることができ、輝度の高い可視光信号を送信することができる。さらに、第2の変調機202から出力される光ID信号は第1の変調機201に取得される。したがって、第1の変調機201は、自らが生成した光ID信号が正しく第2の変調機202に取得されたか否か、つまり、第2の変調機202が故障しているか否かを判断することができる。具体的には、第2の変調機202におけるその光ID信号に応じた入力信号の変調によって、第2の光源212が第1の光源211と同期して輝度変化しているか否かを判断することができる。その結果、変調システム200Aにおける異常を容易に見つけることができる。
また、変調システム200Aは、それぞれ第2の変調機202として構成され、予め定められた順に配列された複数の第2の変調機202を備えてもよい。この場合、その複数の第2の変調機202のそれぞれは、複数の第2の変調機202の配列における先端から後端に制御信号が伝達されるように、その配列の順にしたがって制御信号の取得と出力とを行う。そして、第1の変調機201は、その配列における後端の第2の変調機202から出力される制御信号である光ID信号を、入力光ID信号(入力光情報信号)として取得する。
これにより、変調システム200Aが複数の第2の変調機202を備えている場合でも、第1の変調機201によって生成された光ID信号が、複数の第2の変調機202のそれぞれに順に受け渡されて、最終的に、第1の変調機201に取得される。したがって、第1の変調機201は、自らが生成した光ID信号が正しく複数の第2の変調機202に取得されたか否か、つまり、その複数の第2の変調機202のうちの少なくとも1つが故障しているか否かを判断することができる。
また、第1の変調機201は、プロセッサを備え、そのプロセッサは、上述の入力光ID信号に基づいて、複数の第2の変調機202のうちの少なくとも1つの第2の変調機が故障しているか否かを判断してもよい。
また、プロセッサは、入力光ID信号が、正しいか否かを判定し、正しくないと判定した場合に、複数の第2の変調機202のうちの少なくとも1つの第2の変調機202が故障していると判断してもよい。例えば、プロセッサは、入力光ID信号が、第1の変調機201によって生成された光ID信号である元光ID信号と異なる場合に、入力光ID信号が正しくないと判定してもよい。具体的には、プロセッサは、元光ID信号が、互いに異なる2つの信号レベルのうちの一方を示し、入力光ID信号が、その2つの信号レベルのうちの他方を示す場合に、その入力光ID信号が正しくないと判定してもよい。
あるいは、プロセッサは、入力光ID信号の周波数が、元光ID信号の周波数と異なる場合に、その入力光情報信号が正しくないと判定してもよい。この場合、プロセッサは、入力光ID信号の周波数が、元光ID信号の周波数よりも高い場合に、入力光ID信号が正しくないと判定してもよい。
あるいは、プロセッサは、入力光ID信号のデューティ比が、元光ID信号のデューティ比と異なる場合に、その入力光ID信号が正しくないと判定してもよい。この場合、プロセッサは、入力光ID信号のデューティ比と元光ID信号のデューティ比との差が、予め定められた値以上である場合に、入力光ID信号が正しくないと判定してもよい。
これにより、少なくとも1つの第2の変調機202が故障しているか否かをより適切に判断することができる。
また、プロセッサは、複数の第2の変調機202のうちの少なくとも1つの第2の変調機202が故障していると判断すると、さらに、人に視認され得るパターンで第1の光源211を点滅させる故障通知信号を、制御信号として生成して出力してもよい。または、プロセッサは、複数の第2の変調機202のうちの少なくとも1つの第2の変調機202が故障していると判断すると、さらに、第1の光源211を消灯させる故障通知信号を、制御信号として生成して出力してもよい。
これにより、例えば、第2の変調機202の故障によって消灯している第2の光源212の数が少なく、それらの第2の光源212の消灯だけでは、人が故障を容易に見つけることができなくても、残りの多くの第2の光源212が、人に視認され得るパターンで点滅したり、消灯したりする。したがって、人は、複数の第2の変調機202のうちの少なくとも1つが故障していることを容易に見つけることができる。
また、本開示の一態様に係る照明機器は、上述の変調システム200Aを備えた照明機器であってもよい。また、本開示の一態様に係るディスプレイは、上述の変調システム200Aを備えたディスプレイであってもよい。また、本開示の一態様に係るプロジェクタは、上述の変調システム200Aを備えたプロジェクタであってもよい。なお、照明機器、ディスプレイ、またはプロジェクタは、変調システム200Aの代わりに、上記実施の形態における変調システム200を備えてもよい。
これにより、照明機器、ディスプレイ、またはプロジェクタなどの機器の異常を容易に見つけることができる。
図10Bは、本開示の一態様に係る変調方法を示すフローチャートである。
この変調方法は、変調システムが入力信号を変調する変調方法である。また、その変調システムは、第1の変調機と、予め定められた順に配列された複数の第2の変調機とを備える。第1の変調機は、制御信号を生成して、生成された制御信号に応じて入力信号を変調することによって、変調された入力信号にしたがって発光する第1の光源の輝度を制御し、かつ、その制御信号を出力する。複数の第2の変調機のそれぞれは、その制御信号を取得し、その制御信号に応じて入力信号を変調することによって、変調された入力信号にしたがって発光する第2の光源の輝度を制御し、かつ、その制御信号を出力する。
このような変調システムにおける変調方法は、ステップS201〜S204の処理を含む。ステップS201では、第1の変調機が、第1の光源の輝度変化によって可視光信号を送信するための制御信号を、光ID信号として生成する。ステップS202では、第1の変調機から出力された光ID信号が、複数の第2の変調機の配列における先端から後端に伝達されるように、複数の第2の変調機のそれぞれが、その配列の順にしたがって光ID信号の取得と出力とを行う。ステップS203では、第1の変調機が、その配列における後端の第2の変調機から出力される光ID信号を、入力光ID信号として取得する。ステップS204では、第1の変調機が、その入力光ID信号に基づいて、複数の第2の変調機のうちの少なくとも1つの第2の変調機が故障しているか否かを判断する。
これにより、入力信号は、第1の変調機および第2の変調機のそれぞれで、同じ光ID信号に応じて変調されて第1の光源および第2の光源に出力される。したがって、第1の光源および第2の光源の輝度変化を同期させることができ、輝度の高い可視光信号を送信することができる。さらに、第2の変調機から出力される光ID信号は第1の変調機201に入力光ID信号として取得される。したがって、第1の変調機は、自らが生成した光ID信号が正しく複数の第2の変調機に取得されたか否か、つまり、複数の第2の変調機が故障しているか否かを判断することができる。具体的には、複数の第2の変調機のそれぞれにおけるその光ID信号に応じた入力信号の変調によって、複数の第2の光源が第1の光源と同期して輝度変化しているか否かを判断することができる。その結果、変調システムにおける異常を容易に見つけることができる。
[実施の形態のまとめ2]
図11Aは、本開示の他の態様に係る変調システムの構成を示す図である。
本開示の他の態様に係る変調システム200Bは、第1の変調機201と、第2の変調機202とを備える。この変調システム200Bは、上述の変調システム200に相当し、第1の変調機201は、上述のマスター変調機12mに相当し、第2の変調機202は、上述のスレーブ変調機12sに相当する。
第1の変調機201は、制御信号を生成して、生成された制御信号に応じて入力信号を変調することによって、変調された入力信号にしたがって発光する第1の光源211の輝度を制御し、かつ、その制御信号を出力する。第2の変調機202は、第1の変調機201から出力された制御信号を取得し、その制御信号に応じて入力信号を変調することによって、変調された入力信号にしたがって発光する第2の光源212の輝度を制御する。
ここで、第1の変調機201は、プロセッサ201aを備える。プロセッサ201aは、上述のMCU1206に相当する。このプロセッサ201aは、起動したときには、第1の光源211の消灯が人に視認され得る予め定められた消灯期間だけ、第1の光源211を消灯させるための制御信号を、消灯信号として生成する。そして、プロセッサ201aは、消灯期間が経過した後に、第1の光源の輝度変化によって可視光信号を送信するための制御信号を、光ID信号(光情報信号)として生成する。
ここで、第2の変調機202は、外部から入力信号を電源電圧として取得するための入力部に電源(例えば上述のACアダプタ11)が接続され、変調された入力信号を外部に出力するための出力部に第2の光源212が接続されている場合には、第2の光源212の輝度変化を、光ID信号にしたがって第1の光源211の輝度変化に同期させる。逆に、第2の変調機202は、その入力部に第2の光源212が接続され、出力部に電源が接続されている場合には、第2の光源212の輝度変化を、光ID信号にしたがって第1の光源211の輝度変化に同期させない。なお、入力部に第2の光源212が接続され、出力部に電源が接続されている場合には、第2の変調機202は逆接続状態にある。このような逆接続状態では、第2の変調機202は、第2の光源212を光ID信号に関わらず点灯させる。また、第2の変調機202は、入力部に第2の光源212が接続され、出力部に電源が接続されている場合には、第1の変調機201から制御信号として出力される消灯信号に関わらず、第2の光源212を点灯させる。
これにより、第1の変調機201のプロセッサ201aが起動したときには、消灯信号が生成れて第2の変調機202に出力される。したがって、第2の変調機202が逆接続状態でなく、正しく接続された状態であれば、第2の光源212は消灯する。しかし、第2の変調機202が逆接続状態であれば、第2の光源212は消灯信号に関わらず点灯する。その結果、人は、変調システム200Bにおける第2の変調機202の逆接続状態の異常を容易に見つけることができる。また、消灯期間経過後に光ID信号が生成されるときに、第2の変調機202が正しく接続されていれば、第1の光源211と第2の光源212とを光ID信号にしたがって同期して輝度変化させることができ、輝度の高い可視光信号を送信することができる。
また、変調システム200Bは、それぞれ第2の変調機202として構成され、予め定められた順に配列された複数の第2の変調機202を備えてもよい。その複数の第2の変調機202のそれぞれは、複数の第2の変調機202の配列における先端から後端に上述の制御信号が伝達されるように、その配列の順にしたがって制御信号の取得と出力とを行う。
これにより、変調システム200Bが複数の第2の変調機202を備えている場合でも、第1の変調機201によって生成された制御信号が、複数の第2の変調機202のそれぞれに順に受け渡される。したがって、消灯信号が制御信号として生成されれば、複数の第2の変調機202のうち逆接続状態の第2の変調機202に対応する第2の光源212のみを点灯させることができる。その結果、人は、変調システム200Bにおける第2の変調機202の逆接続状態の異常を容易に見つけることができる。また、消灯期間経過後に光ID信号が制御信号として生成されるときに、複数の第2の変調機202が正しく接続されていれば、第1の光源211と複数の第2の光源212とを光ID信号にしたがって輝度変化させて、可視光信号を送信することができる。
また、プロセッサは、さらに、消灯期間が経過した直後に、第1の光源211の点灯が人に視認され得る予め定められた点灯期間だけ、第1の光源211を点灯させるための制御信号を、点灯信号として生成してもよい。また、プロセッサは、その消灯期間における消灯信号の生成と、点灯期間における点灯信号の生成とを交互に繰り返し、消灯信号の生成と点灯信号の生成が繰り返された後に、光ID信号を生成してもよい。
これにより、人は、変調システム200Bにおける第2の変調機202の逆接続状態の異常をさらに容易に見つけることができる。
また、本開示の一態様に係る変調機12は、光源であるLED13を発光させるための入力信号(例えば電源電圧)を変調する変調機であって、図4に示すように、FET1210と、MCU1206とを備える。FET1210は、入力信号の信号レベルを切り替えるスイッチである。MCU1206は、制御信号を生成して、生成された制御信号に応じてFET1210を制御することによってその入力信号を変調するプロセッサである。また、LED13の輝度は、変調されたその入力信号にしたがって制御される。ここで、MCU1206は、起動したときには、LED13の消灯が人に視認され得る予め定められた消灯期間だけ、そのLED13を消灯させるための制御信号を、消灯信号として生成する。また、MCU1206は、その消灯期間が経過した後に、LED13の輝度変化によって可視光信号を送信するための制御信号を、光ID信号として生成する。
これにより、変調機12のMCU1206が起動したときには、消灯信号が生成れる。したがって、変調機12が逆接続状態でなく、正しく接続された状態であれば、LED13は消灯する。しかし、変調機12が逆接続状態であれば、LED13は消灯信号に関わらず点灯する。その結果、人は、変調機12の逆接続状態の異常を容易に見つけることができる。また、消灯期間経過後に光ID信号が生成されるときに、変調機12が正しく接続されていれば、LED13を光ID信号にしたがって輝度変化させることができ、可視光信号を送信することができる。
図11Bは、本開示の他の態様に係る変調方法を示すフローチャートである。
この変調方法は、変調システムが入力信号を変調する変調方法である。また、その変調システムは、第1の変調機と、第2の変調機とを備える。第1の変調機は、制御信号を生成して、生成された制御信号に応じて入力信号を変調することによって、変調された入力信号にしたがって発光する第1の光源の輝度を制御し、かつ、その制御信号を出力する。第2の変調機は、第1の変調機から出力された制御信号を取得し、その制御信号に応じて入力信号を変調することによって、変調された入力信号にしたがって発光する第2の光源の輝度を制御する。
このような変調システムにおける変調方法は、ステップS211とステップS212の処理を含む。ステップS211では、第1の変調機に備えられたプロセッサが起動したときには、そのプロセッサは、第1の光源の消灯が人に視認され得る予め定められた消灯期間だけ、その第1の光源を消灯させるための制御信号を、消灯信号として生成する。ステップS212では、そのプロセッサは、その消灯期間が経過した後に、第1の光源の輝度変化によって可視光信号を送信するための制御信号を、光ID信号として生成する。
これにより、第1の変調機のプロセッサが起動したときには、消灯信号が生成れて第2の変調機に出力される。したがって、第2の変調機が逆接続状態でなく、正しく接続された状態であれば、第2の光源は消灯する。しかし、第2の変調機が逆接続状態であれば、第2の光源は消灯信号に関わらず点灯する。その結果、人は、変調システムにおける第2の変調機の逆接続状態の異常を容易に見つけることができる。また、消灯期間経過後に光ID信号が生成されるときに、第2の変調機が正しく接続されていれば、第1の光源と第2の光源とを光ID信号にしたがって同期して輝度変化させることができ、輝度の高い可視光信号を送信することができる。
(その他の実施の形態)
なお、上記実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。ここで、上記実施の形態の変調機などを実現するソフトウェアは、例えば図9、図10Bまたは図11Bのフローチャートに含まれる各ステップをコンピュータに実行させるプログラムである。
以上、一つまたは複数の態様に係る変調システムについて、実施の形態などに基づいて説明したが、本開示は、この実施の形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本開示の範囲内に含まれてもよい。
例えば、上記実施の形態では、USBコネクタ1204がコマンドを取得したが、USBコネクタ以外のコネクタがコマンドを取得してもよい。また、上記実施の形態における図4に示す変調機12は、さらに、バッファ、静電気対策の部品、またはノイズ対策の部品を備えてもよい。静電気対策の部品は、例えば、ツェナーダイオードまたはバリスタなどであり、ノイズ対策の部品は、例えば、バイパスコンデンサ、EMI(Electro Magnetic Interference)除去フィルタなどである。また、上記実施の形態における故障通知信号は、LED13を点滅させる制御信号ではなく、LED13を常時消灯させる制御信号であってもよい。または、上記実施の形態における故障通知信号は、例えばモールス信号にしたがってSOSなどのメッセージが伝達されるようにLED13を点滅させる制御信号であってもよい。また、上記実施の形態では、Highの信号レベルを、12Vまたは24Vとしたが、その電圧値よりも高い電圧値にしてもよく、低い電圧値にしてもよい。同様に、上記実施の形態では、Lowの信号レベルを、0Vとしたが、その電圧値よりも高い電圧値にしてもよい。
また、上記実施の形態では、MCU1206は、スレーブ変調機12sの故障を判断してその故障を通知する故障通知処理と、逆接続の状態確認処理とを行うが、コマンドに応じて、それらの処理の少なくとも一方をオンとオフとに切り替えてもよい。このコマンドは、USBコネクタ1204によって取得されるコマンドである。これにより、故障通知処理および状態確認処理のそれぞれをオンにするかオフにするかを示すコマンドを、変調機12のUSBコネクタ1204に出力することによって、それらの処理を変調機12に実行させるか否かを切り替えることができる。
本開示は、例えば、入力信号を変調する複数の変調機を備えた変調システム、その変調システムを備えた照明機器、ディスプレイまたはプロジェクタなどに利用可能である。
1 テレビ
2,3 照明機器
4 デジタルサイネージ
5 スマートフォン
10 送信ユニット
11 ACアダプタ
12,12m,12s 変調機
13 LED
100 送信機
200,200A,200B 変調システム
201 第1の変調機
201a プロセッサ
202 第2の変調機
211 第1の光源
212 第2の光源
1201 電源入力部
1202 ヒューズ
1203 逆接続保護回路
1204 USBコネクタ
1205 MCU用電圧供給ブロック
1206 MCU
1207 クロック
1208 セレクタ
1209 FETドライバ
1210 FET
1211 電源出力部
1212 同期入力部
1213 同期出力部

Claims (16)

  1. 制御信号を生成して、生成された前記制御信号に応じて入力信号を変調することによって、変調された前記入力信号にしたがって発光する第1の光源の輝度を制御し、かつ、前記制御信号を出力する第1の変調機と、
    前記第1の変調機から出力された前記制御信号を取得し、前記制御信号に応じて前記入力信号を変調することによって、変調された前記入力信号にしたがって発光する第2の光源の輝度を制御し、かつ、前記制御信号を出力する第2の変調機とを備え、
    前記第1の変調機は、
    前記第1の光源の輝度変化によって可視光信号を送信するための前記制御信号を、光情報信号として生成し、
    前記第2の変調機から出力される前記制御信号である前記光情報信号を取得する
    変調システム。
  2. 前記変調システムは、
    それぞれ前記第2の変調機として構成され、予め定められた順に配列された複数の第2の変調機を備え、
    前記複数の第2の変調機のそれぞれは、
    前記複数の第2の変調機の配列における先端から後端に前記制御信号が伝達されるように、前記配列の順にしたがって前記制御信号の取得と出力とを行い、
    前記第1の変調機は、
    前記配列における後端の第2の変調機から出力される前記制御信号である前記光情報信号を、入力光情報信号として取得する
    請求項1に記載の変調システム。
  3. 前記第1の変調機は、プロセッサを備え、
    前記プロセッサは、
    前記入力光情報信号に基づいて、前記複数の第2の変調機のうちの少なくとも1つの第2の変調機が故障しているか否かを判断する
    請求項2に記載の変調システム。
  4. 前記プロセッサは、
    前記入力光情報信号が、正しいか否かを判定し、正しくないと判定した場合に、前記複数の第2の変調機のうちの少なくとも1つの第2の変調機が故障していると判断する
    請求項3に記載の変調システム。
  5. 前記プロセッサは、
    前記入力光情報信号が、前記第1の変調機によって生成された前記光情報信号である元光情報信号と異なる場合に、前記入力光情報信号が正しくないと判定する
    請求項4に記載の変調システム。
  6. 前記プロセッサは、
    前記元光情報信号が、互いに異なる2つの信号レベルのうちの一方を示し、前記入力光情報信号が、前記2つの信号レベルのうちの他方を示す場合に、前記入力光情報信号が正しくないと判定する
    請求項5に記載の変調システム。
  7. 前記プロセッサは、
    前記入力光情報信号の周波数が、前記元光情報信号の周波数と異なる場合に、前記入力光情報信号が正しくないと判定する
    請求項5に記載の変調システム。
  8. 前記プロセッサは、
    前記入力光情報信号の周波数が、前記元光情報信号の周波数よりも高い場合に、前記入力光情報信号が正しくないと判定する
    請求項7に記載の変調システム。
  9. 前記プロセッサは、
    前記入力光情報信号のデューティ比が、前記元光情報信号のデューティ比と異なる場合に、前記入力光情報信号が正しくないと判定する
    請求項5に記載の変調システム。
  10. 前記プロセッサは、
    前記入力光情報信号のデューティ比と前記元光情報信号のデューティ比との差が、予め定められた値以上である場合に、前記入力光情報信号が正しくないと判定する
    請求項9に記載の変調システム。
  11. 前記プロセッサは、
    前記複数の第2の変調機のうちの少なくとも1つの第2の変調機が故障していると判断すると、さらに、人に視認され得るパターンで前記第1の光源を点滅させる故障通知信号を、前記制御信号として生成して出力する、
    請求項4に記載の変調システム。
  12. 前記プロセッサは、
    前記複数の第2の変調機のうちの少なくとも1つの第2の変調機が故障していると判断すると、さらに、前記第1の光源を消灯させる故障通知信号を、前記制御信号として生成して出力する、
    請求項4に記載の変調システム。
  13. 請求項1に記載の変調システムを備えた照明機器。
  14. 請求項1に記載の変調システムを備えたディスプレイ。
  15. 請求項1に記載の変調システムを備えたプロジェクタ。
  16. 変調システムが入力信号を変調する変調方法であって、
    前記変調システムは、
    制御信号を生成して、生成された前記制御信号に応じて入力信号を変調することによって、変調された前記入力信号にしたがって発光する第1の光源の輝度を制御し、かつ、前記制御信号を出力する第1の変調機と、
    予め定められた順に配列された複数の第2の変調機であって、それぞれ、前記制御信号を取得し、前記制御信号に応じて前記入力信号を変調することによって、変調された前記入力信号にしたがって発光する第2の光源の輝度を制御し、かつ、前記制御信号を出力する前記複数の第2の変調機とを備え、
    前記変調方法では、
    前記第1の変調機が、前記第1の光源の輝度変化によって可視光信号を送信するための前記制御信号を、光情報信号として生成し、
    前記第1の変調機から出力された前記光情報信号が、前記複数の第2の変調機の配列における先端から後端に伝達されるように、前記複数の第2の変調機のそれぞれが、前記配列の順にしたがって前記光情報信号の取得と出力とを行い、
    前記第1の変調機が、前記配列における後端の第2の変調機から出力される前記光情報信号を、入力光情報信号として取得し、
    前記第1の変調機が、前記入力光情報信号に基づいて、前記複数の第2の変調機のうちの少なくとも1つの第2の変調機が故障しているか否かを判断する
    変調方法。
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