JPWO2017141758A1 - 電動送風機 - Google Patents

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哲夫 嶋崎
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Abstract

本電動送風機は、回転軸の一端にネジ部を有する電動機と、ネジ部と締結する締結ナットと、ネジ部と締結ナットとの締結によって回転軸に保持された遠心ファンとを備える。遠心ファンは、インデューサを有し、インデューサは、その中心に貫通孔を有している。この貫通孔には、反電動機側の内径が電動機側の内径より大きい段差部が途中に設けられている。締結ナットの外径は、インデューサの反電動機側の貫通孔の内径より小さく、電動機側の貫通孔の内径より大きい。そして、締結ナットが前記段差部を軸方向に加圧するように、ネジ部と締結ナットとが締結される。

Description

本発明は、電動機の動力により遠心ファンを回転させて風を送る電動送風機に関するものである。
電気掃除機などに搭載される電動送風機のファンには、高い吸引圧力を得ることができる遠心ファンが採用されている。また、従来、電動機を遠心ファンに取り付ける技術が提案されている。このような従来の技術の一例として遠心ファンの外周には、通風路を形成するエアガイドが設けられ、遠心ファンとエアガイドとがファンケースで覆われているものがある。この電動送風機は、遠心ファンを固定するための締結ナットを有するとともに、電動機の回転軸の先端部にはネジ部が設けられている。このネジ部に締結ナットを締め付けて、遠心ファンが回転軸に固定されている。遠心ファンは、電動機により高速で回転することで、風量と圧力を発生させる。高い吸込圧力を得るため、遠心ファンの吸込側中央には3次元形状の翼を有するインデューサを備える。遠心ファンの送風性能の向上を目的として、締結ナットの形状がいろいろと工夫されている(例えば、特許文献1、2参照)。
例えば、特許文献1では、遠心ファンを固定するため、前面シュラウドの最前端部である吸い込み口の開口位置よりも反電動機側に突出した位置にて、締結ナットを回転軸の先端部のネジ部に締め付けるような構成が提案されている。
また、特許文献2では、遠心ファンを固定するため、ファン部の回転軸端部にネジ部を設けており、頭部からモータ部側に向けての曲面で構成した締結ナットを、このネジ部に締結するような構成が提案されている。
特開2000−34993号公報 特開2014−34934号公報
本発明の電動送風機は、回転軸の一端にネジ部を有する電動機と、ネジ部と締結する締結ナットと、ネジ部と締結ナットとの締結によって回転軸に保持された遠心ファンとを備える。また、遠心ファンは、インデューサを有している。さらに、インデューサは、その中心に貫通孔を有している。この貫通孔には、反電動機側の内径が電動機側の内径より大きい段差部が途中に設けられている。締結ナットの外径は、インデューサの反電動機側の貫通孔の内径より小さく、電動機側の貫通孔の内径より大きい。そして、締結ナットが段差部を回転軸の軸方向に加圧するように、ネジ部と締結ナットとが締結される。
この構成により、締結ナットはインデューサの反電動機側に突出することなく、インデューサの貫通孔内に埋没するような収納構成とすることができる。このため、締結ナットの重心や遠心ファンの重心を、従来に比べて、さらに回転体の重心に近づけることができる。そして、これによって、締結ナットや遠心ファンの偏心によるアンバランスがさらに増加するように作用することを抑制することができる。したがって、インデューサを設けることによる送風機効率の向上と電動機の振動を抑制することとを両立させた電動送風機を得ることができる。
図1は、本発明の実施の形態における電動送風機の半断面図である。 図2は、本発明の実施の形態における電動送風機の分解図である。 図3は、本発明の実施の形態における電動送風機の遠心ファンの構成図である。 図4は、本発明の実施の形態における電動送風機の遠心ファンと回転軸との接続部分の詳細を示す構成図である。 図5は、本発明の実施の形態における電動送風機の回転軸のネジ部と、このネジ部と組み合すための締結ナットとの一例を示す外観図である。 図6は、本発明の実施の形態における電動送風機の回転体の重心G0から遠心ファンの重心G1までの寸法L1、および回転体の重心G0から締結ナットの重心G2までの寸法L2を示す図である。
本発明の実施の形態における電動送風機は、後述する構成により、回転体の重心から遠心ファンの重心が離れるに従って、締結ナットや遠心ファンの偏心によるアンバランスが増加するように作用することを抑制しており、これによって、電動機の振動を抑制することができる。
つまり、近年の家電の低騒音化への要求に応えるために、電動送風機には、振動を抑制することが求められている。これに対して、上述のような従来の電動送風機の構成では、次のような改善すべき点があった。
通常、電動送風機では、組立作業性の重視および遠心ファンの変形防止を目的として、回転軸と遠心ファンの内径との間には、それらの組み合わせを容易とするために、微小隙間を設けている。このため、回転軸の軸心と遠心ファンの中心との間において、径方向(ラジアル方向)にずれが生じることになる。
その結果、遠心ファンを含む回転体の重心が回転軸の軸心から径方向にずれるという偏心が生じて、アンバランスと呼ばれる回転体の質量分布が不揃いとなる不釣合いが生じる。さらに、回転軸のねじや締結ナットのねじの偏心等によっても、締結後にこのような径方向のずれである偏心が生じて、アンバランスが生じる。そして、遠心ファンの重量と偏心量との積で表せるようなアンバランス量により、回転時において遠心力が生じ、この遠心力が振動を引き起こす一因となる。
さらに、回転軸が延伸する軸方向(スラスト方向)において、回転体の重心から遠心ファンの重心が離れるほど、上述のアンバランス量を増幅するように作用する。すなわち、回転時においては、上述の偏心に基づき、遠心ファンは、回転軸の軸心中心の微小な円軌跡を描きながら振れ回るように運動する。そして、回転体と遠心ファンとの重心が軸方向に離れるに従って、この運動が増幅されるように作用して、遠心ファンが首振りするようなすりこぎ運動となりやすい。つまり、遠心ファンが円錐形の底面の円軌跡を描くように、遠心ファンを先端に持つ回転軸が円錐形を描いて回転するため、遠心ファンの重心が回転体の重心から軸方向に離れるに従って、この遠心ファンが回転時に描く円軌跡の径も大きくなる。特に、回転軸を2箇所の玉軸受で支持する両持支持構造の場合では、このようなすりこぎ運動は生じにくいものの、玉軸受には内輪、外輪とボールとの間には遊びとなる隙間があるため、両持支持構造であっても、上述のようなすりこぎ運動を完全には抑制できない。
例えば、上記従来の構成での締結ナットでも遠心ファンの軸方向における重心に影響し、その締結ナットを含む遠心ファンの重心が回転体の重心から離れることになる。つまり、締結ナットであっても、その取り付け位置によっては、偏心によるアンバランス量に大きく影響し、電動機の振動が大きくなるおそれがある。
そこで、本実施の形態では、インデューサの貫通孔内に締結ナットを収納するような簡単な構成とし、締結ナットを含む遠心ファンの軸方向における重心を、上記従来の構成よりも、回転体の重心に近づけている。これにより、本実施の形態では、送風機効率を維持しつつ、上述のようなアンバランス量の増加を抑制し、このようなアンバランスに基づく振動の低減を図った電動送風機を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態では、電気掃除機に具備された電動送風機の一例を挙げて説明する。
(実施の形態)
図1は、本実施の形態における電動送風機の半断面図、図2は、同電動送風機の分解斜視図である。
図1および図2に示すように、電動送風機10は、一方が閉塞しその反対方向が開口した円筒状のフレーム11内部に設けられた電動機20を備えている。
電動機20は、整流子電動機であり、主に界磁22と電機子23とから構成されている。界磁22は、界磁鉄心とこの界磁鉄心の突極に巻回される界磁巻線とを含み、その界磁鉄心がフレーム11の内側で保持されている。また、電機子23は、電機子鉄心23aと電機子巻線23wと整流子23cと回転軸24とを含み構成されている。電機子23の電機子鉄心23aには、電機子巻線23wが巻回されている。その電機子巻線23wの一部が、電機子鉄心23aから引き出されて、整流子23cに接続される。また、電機子鉄心23aおよび整流子23cは円筒状を成し、電機子鉄心23aおよび整流子23cの中心を貫通するように回転軸24が結合されている。そして、この回転軸24の両端側がそれぞれ軸受25によって回転自在に支承される。図1では、回転軸24が、フレーム11の開口側に配置された軸受25である開口側の軸受25oと、フレーム11の閉塞側に配置された軸受25である閉塞側の軸受25cとで支承される例を挙げている。これによって、電機子23が、界磁22と所定の隙間を介しながら、回転軸24を中心に回転自在に保持される。さらに、電機子23の整流子23cには、一対のブラシ保持器27内に保持された一対のブラシが当接している。
以上のように構成された電動機20において、一対のブラシに電圧を加えることで、整流子23cを介して電機子巻線23wに電流が流れて、界磁22による磁界と作用して、電機子23が回転する。
また、電動送風機10は、電動機20の回転動作によって送風するため、図2に示すように、電動機20を配置した側から回転軸24が延伸する方向(以下、軸方向と呼ぶ)へ順に、さらに、エアガイド13、遠心ファン14、およびファンケース16を備えている。そして、電動機20に遠心ファン14を取り付けるため、さらに、電動機20と遠心ファン14との間に挿入される第1のワッシャ33と第2のワッシャ34とを有するとともに、電動機20の回転軸24に締結される締結ナット15を有している。
まず、図1に示すように、エアガイド13の電動機20側には、フレーム11の開口を塞ぐように構成されたブラケット31が装着されている。このブラケット31の外周側は、フレーム11の開口の外周に取り付けられている。また、ブラケット31の内周側では、開口側の軸受25oの外輪が固定されている。そして、その開口側の軸受25oの内輪に固定された回転軸24が、出力軸として、さらにブラケット31およびエアガイド13の中心を通り、ファンケース16内に進入するように軸方向に突出している。このように突出した回転軸24の先端部に、遠心ファン14が取り付けられている。詳細については以下で説明するが、本実施の形態では、その回転軸24の出力軸の先端にネジ山を形成したネジ部24sを設けており、このネジ部24sと締結ナット15とにより遠心ファン14が固定される。また、遠心ファン14の中央に3次元形状の翼を有するインデューサ41が設けられている。また、図2に示すように、軸方向において、遠心ファン14と電動機20とによりエアガイド13を挟むように、それぞれが配置されている。また、回転軸24を中心とした径方向において、遠心ファン14の外周には、通風路を形成するように、エアガイド13の複数のディフューザ翼13bが配置される。この複数のディフューザ翼13bによって、回転する遠心ファン14から吐き出された空気を整流している。そして、フレーム11の開口側には、遠心ファン14およびエアガイド13を覆うように、中央部に吸気口16aを有したファンケース16が配置されている。このように、遠心ファン14はファンケース16で覆われ、遠心ファン14の外周側にはエアガイド13のディフューザ翼13bが設けられている。
図3は、本発明の実施の形態における遠心ファン14の構成図である。次に、図3を参照しながら、本実施の形態における遠心ファン14の詳細な構成について説明する。
図3に示すように、遠心ファン14は、樹脂製のインデューサ41と、薄板からなる後面シュラウド42と、前面シュラウド43と、複数枚のブレード44とから構成されている。ここで、ブレード44それぞれが後面シュラウド42と前面シュラウド43とにより挟持されるように、前面シュラウド43と後面シュラウド42とが間隔を置いて配置される。また、ブレード44は、後面シュラウド42および前面シュラウド43に、かしめ加工により取り付けられている。そして、前面シュラウド43の中央に設けた吸気口43aに対向するように、インデューサ41が、後面シュラウド42と前面シュラウド43との間に設けられている。この構成により、吸気口43aから吸気された吸気気流がインデューサ41によって整流される。
また、インデューサ41は、円筒部46と、ハブ部47と、翼部48とから構成され、合成樹脂による樹脂成型によって形成されている。円筒部46は、インデューサ41の中央部で円筒形状を成すとともに、軸方向に貫通する貫通孔46tを有している。ハブ部47は、円筒部46の周囲に配置され、略円錐状の形状を成している。そして、そのハブ部47上に、翼部48が形成されている。また、この翼部48は、吸気口43aからブレード44側へ流れる空気を整流するため、3次元的曲面を持った形状を成している。
以上のような電動送風機10の構成において、電動機20の回転軸24が回転し、図3に示すような構成の遠心ファン14が回転すると、遠心ファン14の空気入口である吸気口43aから空気が吸込まれる。吸込まれた空気は、インデューサ41で加圧されて、遠心ファン14の外径側に向かって流れる。そして、加圧された空気は、その後、遠心ファン14の外周に配置されたエアガイド13のディフューザ翼13bを経て電動機20側に流入する。
図4は、本発明の実施の形態における電動送風機10の遠心ファン14と回転軸24との接続部分の詳細を示す構成図である。次に、遠心ファン14を保持固定する構成について、図4を用いて詳細に説明する。なお、図4では、煩雑さを避けるため、要部の断面のみハッチングを施している。また、円AA内の要部については、大円AA’に拡大して示している。
図4に示すように、インデューサ41の中心には、回転軸24の一端が貫通するような貫通孔46tが設けられている。すなわち、貫通孔46tは、円筒部46における電動機側から反電動機側まで、回転軸24の出力軸が挿入可能に貫通した孔である。さらに、この貫通孔46tの途中には、段差部46sを設けている。ここで、本実施の形態では、その貫通孔46tの電動機側には、金属製の筒体49を合成樹脂のインデューサ41と一体成型している。そして、本実施の形態では、図4に示すように、この筒体49の一方の環状面を段差部46sとしている。また、このような段差部46sによって、反電動機側の貫通孔46tの内径d1が、電動機側の貫通孔46tの内径d2よりも大きくなるように、円筒部46内の貫通孔46tを構成している。そして、本実施の形態では、この段差部46sを利用して、締結ナット15で遠心ファン14を回転軸24に固定している。
なお、筒体49は必ずしも必要ではないが、本実施の形態ではクリープ防止のために設けている。つまり、合成樹脂である円筒部46で回転軸24と密着させるような構成の場合、合成樹脂では、回転軸24への固定強度が不十分となりやすい。このため、回転軸24にラジアル方向の力が発生するとともに樹脂部に変形が生じ、この変形箇所で回転軸24が滑るという滑り現象であるクリープが発生しやすくなる。そこで、本実施の形態では、金属製の筒体49により強度を確保することで、クリープの発生を抑制している。また、合成樹脂である円筒部46で十分な強度が得られる場合には、インデューサ41を形成する合成樹脂で段差部46sも形成してもよい。
また、遠心ファン14の後面シュラウド42は、円板状の薄板から成り、後面シュラウド42の中央には、回転軸24との間で微小隙間が生じる寸法の後面シュラウド貫通孔42aを有している。このように、回転軸24と円筒部46内側の貫通孔46tとの径方向の間においては、微小隙間が生じるように構成している。これにより、本実施の形態では、回転軸24に容易に円筒部46を装着可能として組立作業性を高めるとともに、遠心ファン14の変形防止も図っている。
さらに、貫通孔46t内に軸方向において、金属製の筒体49の一方の環状面が締結ナット15と密着するとともに、後面シュラウド42は、後面シュラウド貫通孔42aの外周側の内環状部42bにおいて、筒体49の他方の環状面と密着する構成としている。
また、図5は、本発明の実施の形態における回転軸24のネジ部24sと、このネジ部24sと組み合すための締結ナット15との一例を示す外観図である。本実施の形態では、インデューサ41中心での貫通孔46t内において、図5に示すような形状の回転軸24のネジ部24sに締結ナット15を締結することで、回転軸24に遠心ファン14を固定している。図5に示すように、回転軸24は、出力軸側先端のネジ部24sにおいて、雄ネジ24aが形成されている。また、締結ナット15は、外観が円筒形状を成すとともに、中央の開口部には、ネジ部24sの雄ネジ24aと組み合せ可能な雌ネジ15aが形成されている。
さらに、この締結ナット15の外径d3は、貫通孔46tの内径d1より小さく、かつ電動機側の貫通孔46tの内径d2より大きくしている。本実施の形態では、これによって、インデューサ41の反電動機側の貫通孔46tから締結ナット15を貫通孔46t内に挿入可能としている。
また、締結ナット15の少なくとも一方の端部である環状面には、ネジ締め用として、十字形や6角などの溝または穴を設け、反電動機側からネジ締めが可能となっている。図5では、締結ナット15の一方の環状面に十字形の溝15bを形成した一例を示している。さらに、本実施の形態では、締結ナット15の溝を形成した環状面までが貫通孔46t内部に位置するような締結ナット15の高さh3としている。すなわち、本実施の形態の電動送風機10は、インデューサ41の貫通孔46t内において回転軸24のネジ部24sに締結ナット15を締結したとき、締結ナット15の全体が貫通孔46tの内部に埋没されるようなナット収納の構成である。
以上のように、電動送風機10は、回転軸24と、貫通孔46tを中央に有したインデューサ41を含む遠心ファン14と、締結ナット15とを備えている。これら部材を次のように組み合すことで、回転軸24に遠心ファン14が保持固定される。
すなわち、図4に示すように、まず、開口側の軸受25oの内輪25oiに固定された回転軸24の出力軸に対して、第1のワッシャ33と第2のワッシャ34とを取り付ける。さらに、両ワッシャ33、34を軸方向に挟むようにして、インデューサ41の貫通孔46tの小さい内径d2側から、その回転軸24の出力軸を挿入する。次に、締結ナット15の溝15bが挿入側となるように、その貫通孔46tの大きい内径d1側から、締結ナット15を挿入する。そして、プラスドライバ等の先端を溝15bに挿入して締結ナット15を回転させることで、回転軸24のネジ部24sに締結ナット15を締結する。これにより、軸受25oの内輪25oiと締結ナット15とで、軸方向に、筒体49、後面シュラウド42の内環状部42b、第1のワッシャ33、および第2のワッシャ34を挟むようにして、回転軸24に遠心ファン14が保持固定される。このように、本実施の形態では、締結ナット15が筒体49を含む段差部46sを軸方向に加圧するように、締結ナット15がネジ部24sに締結されることで、遠心ファン14は固定される。なお、締結ナット15は、材質をアルミニウムまたはアルミニウム合金としている。
図6は、本発明の実施の形態における電動送風機10の回転体の重心G0から遠心ファン14の重心G1までの寸法L1、および回転体の重心G0から締結ナット15の重心G2までの寸法L2を示す図である。ここで、回転体は、電機子23や遠心ファン14を含む回転軸24を中心に回転する組立て部材であり、電機子鉄心23aや電機子巻線23wによって重量のある電機子23の中心付近が重心G0となる。
以上説明したような本実施の形態の構成とすると、遠心ファンの吸気口位置よりも反電動機側に突出した位置にてナットで締結するような従来の構成に比べて、インデューサ41の貫通孔46t内での金属製の筒体49の長さを短くできる。このため、まず、第1に、筒体49について、短くなった長さ分だけ、筒体49の重量を軽減できる。さらに、これによって、筒体49を含む遠心ファン14の軽量化も図ることができる。よって、重量と偏心量との積に比例する回転時の遠心力を抑えることができ、アンバランスに基づく振動も抑制できる。
次に、この金属製の筒体49の長さが従来よりも短くなることで、第2として、筒体49の重心を従来に比べて電動機側に寄せることができる。このことから、筒体49を含む遠心ファン14の重心G0も、図6に示すように、回転体の重心G0から遠心ファン14の重心G1までの寸法L1は従来よりも短くでき、遠心ファン14の重心G1をより電動機側に近づけることができる。
さらに、本実施の形態では、吸気口位置よりも反電動機側に突出した位置にてナットで締結するような従来の構成に比べて、インデューサ41の貫通孔46t内にて締結ナット15により遠心ファン14を固定している。このため、第3として、締結ナット15の重心も従来に比べて電動機側に寄せることができる。このことから、図6に示すように、回転体の重心G0から締結ナット15の重心G2までの寸法L2は従来よりも短くでき、締結ナット15の重心G2をより電動機側に近づけることができ、締結ナット15を含む遠心ファン14の重心G1も、より電動機側に近づけることができる。
このように、本実施の形態では、筒体49や締結ナット15を貫通孔46t内に収納する構成としているため、これらを含む遠心ファン14の軸方向における重心を回転体の重心に近づけることができる。よって、偏心に基づくアンバランスがさらに増加するように作用することを抑制することができ、アンバランスによる振動も抑制することができる。
なお、上記実施の形態はこれに限定されるものではなく、例えばインデューサの内径の電動機側に設けた金属製の筒体を、インデューサと一体とせずに別部品としてもよい。
上述のような構成の実施例と、比較例とを製作し比較した。ここで、比較例は、インデューサの貫通孔内全体を筒体が占めるとともに、貫通孔の反電動機側端部から突出した回転軸端部のネジ部で締結ナットと締結する構成とした。比較の結果、電動送風機の遠心ファンの重量に関しては、比較例の40.2gから実施例の37.4gと、約7%の軽量化をすることができた。また、回転体の重心から遠心ファンの重心までの軸方向の寸法に関しては、比較例に比べて実施例では、1.5mm電動機側に近づくように移動させることができた。同じ鉄材を用いた場合、締結ナットの重量に関しては、締結ナットの形状が変わり体積が小さくなったので、比較例の4.6gから実施例の3.5gと約24%の軽量化をすることができた。さらに、実施例では締結ナットをアルミニウム合金とすることで1.2gと、約73%の軽量化をすることができ、また、回転体の重心から締結ナットの重心までの寸法に関しては、比較例に比べて実施例では、10.5mm電動機側に近づくように移動できた。これにより、電動送風機の振動を約20%抑制することができた。
このように、本発明によれば、遠心ファンの重量を軽量化することができることより、遠心ファンの重量と偏心量との積で表せるようなアンバランス量も減らすことができる。さらに、筒体を短くしたり締結ナットの重心の位置を電動機側に近づけたりできるため、これら筒体や締結ナットを含む遠心ファンの重心の位置を電動機側に近づけることができる。このため、上述のアンバランス量を増幅するように作用することも抑制できることから、電動機の振動を抑制でき、この振動による騒音なども抑制することができる。
本発明によれば、インデューサを設けることによる送風機効率の向上と電動機の振動を抑制することを両立させた電動送風機として、各種電気機器に適用可能である。
10 電動送風機
11 フレーム
13 エアガイド
13b ディフューザ翼
14 遠心ファン
15 締結ナット
15a 雌ネジ
15b 溝
16 ファンケース
16a 吸気口
20 電動機
22 界磁
23 電機子
23a 電機子鉄心
23c 整流子
23w 電機子巻線
24 回転軸
24a 雄ネジ
24s ネジ部
25,25c,25o 軸受
25oi 内輪
27 ブラシ保持器
31 ブラケット
33 第1のワッシャ
34 第2のワッシャ
41 インデューサ
42 後面シュラウド
42a 後面シュラウド貫通孔
42b 内環状部
43 前面シュラウド
43a 吸気口
44 ブレード
46 円筒部
46s 段差部
46t 貫通孔
47 ハブ部
48 翼部
49 筒体
本発明は、電動機の動力により遠心ファンを回転させて風を送る電動送風機に関するものである。
電気掃除機などに搭載される電動送風機のファンには、高い吸引圧力を得ることができる遠心ファンが採用されている。また、従来、電動機を遠心ファンに取り付ける技術が提案されている。このような従来の技術の一例として遠心ファンの外周には、通風路を形成するエアガイドが設けられ、遠心ファンとエアガイドとがファンケースで覆われているものがある。この電動送風機は、遠心ファンを固定するための締結ナットを有するとともに、電動機の回転軸の先端部にはネジ部が設けられている。このネジ部に締結ナットを締め付けて、遠心ファンが回転軸に固定されている。遠心ファンは、電動機により高速で回転することで、風量と圧力を発生させる。高い吸込圧力を得るため、遠心ファンの吸込側中央には3次元形状の翼を有するインデューサを備える。遠心ファンの送風性能の向上を目的として、締結ナットの形状がいろいろと工夫されている(例えば、特許文献1、2参照)。
例えば、特許文献1では、遠心ファンを固定するため、前面シュラウドの最前端部である吸い込み口の開口位置よりも反電動機側に突出した位置にて、締結ナットを回転軸の先端部のネジ部に締め付けるような構成が提案されている。
また、特許文献2では、遠心ファンを固定するため、ファン部の回転軸端部にネジ部を設けており、頭部からモータ部側に向けての曲面で構成した締結ナットを、このネジ部に締結するような構成が提案されている。
特開2000−34993号公報 特開2014−34934号公報
本発明の電動送風機は、回転軸の一端にネジ部が形成された電動機と、ネジ部と締結する締結ナットと、ネジ部と締結ナットとの締結によって回転軸に保持された遠心ファンとを備える。また、遠心ファンは、インデューサと、インデューサを挟持する、前面シュラウドと後面シュラウドと、を有している。さらに、インデューサは、その中心に貫通孔を有している。この貫通孔には、反電動機側の内径が電動機側の内径より大きい段差部が途中に設けられている。締結ナットの外径は、インデューサの反電動機側の貫通孔の内径より小さく、電動機側の貫通孔の内径より大きい。そして、締結ナットが段差部を介して後面シュラウドを回転軸の軸方向に加圧するように、ネジ部と締結ナットとが締結される。
この構成により、締結ナットはインデューサの反電動機側に突出することなく、インデューサの貫通孔内に埋没するような収納構成とすることができる。このため、締結ナットの重心や遠心ファンの重心を、従来に比べて、さらに回転体の重心に近づけることができる。そして、これによって、締結ナットや遠心ファンの偏心によるアンバランスがさらに増加するように作用することを抑制することができる。したがって、インデューサを設けることによる送風機効率の向上と電動機の振動を抑制することとを両立させた電動送風機を得ることができる。
図1は、本発明の実施の形態における電動送風機の半断面図である。 図2は、本発明の実施の形態における電動送風機の分解図である。 図3は、本発明の実施の形態における電動送風機の遠心ファンの構成図である。 図4は、本発明の実施の形態における電動送風機の遠心ファンと回転軸との接続部分の詳細を示す構成図である。 図5は、本発明の実施の形態における電動送風機の回転軸のネジ部と、このネジ部と組み合すための締結ナットとの一例を示す外観図である。 図6は、本発明の実施の形態における電動送風機の回転体の重心G0から遠心ファンの重心G1までの寸法L1、および回転体の重心G0から締結ナットの重心G2までの寸法L2を示す図である。
本発明の実施の形態における電動送風機は、後述する構成により、回転体の重心から遠心ファンの重心が離れるに従って、締結ナットや遠心ファンの偏心によるアンバランスが増加するように作用することを抑制しており、これによって、電動機の振動を抑制することができる。
つまり、近年の家電の低騒音化への要求に応えるために、電動送風機には、振動を抑制することが求められている。これに対して、上述のような従来の電動送風機の構成では、次のような改善すべき点があった。
通常、電動送風機では、組立作業性の重視および遠心ファンの変形防止を目的として、回転軸と遠心ファンの内径との間には、それらの組み合わせを容易とするために、微小隙間を設けている。このため、回転軸の軸心と遠心ファンの中心との間において、径方向(ラジアル方向)にずれが生じることになる。
その結果、遠心ファンを含む回転体の重心が回転軸の軸心から径方向にずれるという偏心が生じて、アンバランスと呼ばれる回転体の質量分布が不揃いとなる不釣合いが生じる。さらに、回転軸のねじや締結ナットのねじの偏心等によっても、締結後にこのような径方向のずれである偏心が生じて、アンバランスが生じる。そして、遠心ファンの重量と偏心量との積で表せるようなアンバランス量により、回転時において遠心力が生じ、この遠心力が振動を引き起こす一因となる。
さらに、回転軸が延伸する軸方向(スラスト方向)において、回転体の重心から遠心ファンの重心が離れるほど、上述のアンバランス量を増幅するように作用する。すなわち、回転時においては、上述の偏心に基づき、遠心ファンは、回転軸の軸心中心の微小な円軌跡を描きながら振れ回るように運動する。そして、回転体と遠心ファンとの重心が軸方向に離れるに従って、この運動が増幅されるように作用して、遠心ファンが首振りするようなすりこぎ運動となりやすい。つまり、遠心ファンが円錐形の底面の円軌跡を描くように、遠心ファンを先端に持つ回転軸が円錐形を描いて回転するため、遠心ファンの重心が回転体の重心から軸方向に離れるに従って、この遠心ファンが回転時に描く円軌跡の径も大きくなる。特に、回転軸を2箇所の玉軸受で支持する両持支持構造の場合では、このようなすりこぎ運動は生じにくいものの、玉軸受には内輪、外輪とボールとの間には遊びとなる隙間があるため、両持支持構造であっても、上述のようなすりこぎ運動を完全には抑制できない。
例えば、上記従来の構成での締結ナットでも遠心ファンの軸方向における重心に影響し、その締結ナットを含む遠心ファンの重心が回転体の重心から離れることになる。つまり、締結ナットであっても、その取り付け位置によっては、偏心によるアンバランス量に大きく影響し、電動機の振動が大きくなるおそれがある。
そこで、本実施の形態では、インデューサの貫通孔内に締結ナットを収納するような簡単な構成とし、締結ナットを含む遠心ファンの軸方向における重心を、上記従来の構成よりも、回転体の重心に近づけている。これにより、本実施の形態では、送風機効率を維持しつつ、上述のようなアンバランス量の増加を抑制し、このようなアンバランスに基づく振動の低減を図った電動送風機を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態では、電気掃除機に具備された電動送風機の一例を挙げて説明する。
(実施の形態)
図1は、本実施の形態における電動送風機の半断面図、図2は、同電動送風機の分解斜視図である。
図1および図2に示すように、電動送風機10は、一方が閉塞しその反対方向が開口した円筒状のフレーム11内部に設けられた電動機20を備えている。
電動機20は、整流子電動機であり、主に界磁22と電機子23とから構成されている。界磁22は、界磁鉄心とこの界磁鉄心の突極に巻回される界磁巻線とを含み、その界磁鉄心がフレーム11の内側で保持されている。また、電機子23は、電機子鉄心23aと電機子巻線23wと整流子23cと回転軸24とを含み構成されている。電機子23の電機子鉄心23aには、電機子巻線23wが巻回されている。その電機子巻線23wの一部が、電機子鉄心23aから引き出されて、整流子23cに接続される。また、電機子鉄心23aおよび整流子23cは円筒状を成し、電機子鉄心23aおよび整流子23cの中心を貫通するように回転軸24が結合されている。そして、この回転軸24の両端側がそれぞれ軸受25によって回転自在に支承される。図1では、回転軸24が、フレーム11の開口側に配置された軸受25である開口側の軸受25oと、フレーム11の閉塞側に配置された軸受25である閉塞側の軸受25cとで支承される例を挙げている。これによって、電機子23が、界磁22と所定の隙間を介しながら、回転軸24を中心に回転自在に保持される。さらに、電機子23の整流子23cには、一対のブラシ保持器27内に保持された一対のブラシが当接している。
以上のように構成された電動機20において、一対のブラシに電圧を加えることで、整流子23cを介して電機子巻線23wに電流が流れて、界磁22による磁界と作用して、電機子23が回転する。
また、電動送風機10は、電動機20の回転動作によって送風するため、図2に示すように、電動機20を配置した側から回転軸24が延伸する方向(以下、軸方向と呼ぶ)へ順に、さらに、エアガイド13、遠心ファン14、およびファンケース16を備えている。そして、電動機20に遠心ファン14を取り付けるため、さらに、電動機20と遠心ファン14との間に挿入される第1のワッシャ33と第2のワッシャ34とを有するとともに、電動機20の回転軸24に締結される締結ナット15を有している。
まず、図1に示すように、エアガイド13の電動機20側には、フレーム11の開口を塞ぐように構成されたブラケット31が装着されている。このブラケット31の外周側は、フレーム11の開口の外周に取り付けられている。また、ブラケット31の内周側では、開口側の軸受25oの外輪が固定されている。そして、その開口側の軸受25oの内輪に固定された回転軸24が、出力軸として、さらにブラケット31およびエアガイド13の中心を通り、ファンケース16内に進入するように軸方向に突出している。このように突出した回転軸24の先端部に、遠心ファン14が取り付けられている。詳細については以下で説明するが、本実施の形態では、その回転軸24の出力軸の先端にネジ山を形成したネジ部24sを設けており、このネジ部24sと締結ナット15とにより遠心ファン14が固定される。また、遠心ファン14の中央に3次元形状の翼を有するインデューサ41が設けられている。また、図2に示すように、軸方向において、遠心ファン14と電動機20とによりエアガイド13を挟むように、それぞれが配置されている。また、回転軸24を中心とした径方向において、遠心ファン14の外周には、通風路を形成するように、エアガイド13の複数のディフューザ翼13bが配置される。この複数のディフューザ翼13bによって、回転する遠心ファン14から吐き出された空気を整流している。そして、フレーム11の開口側には、遠心ファン14およびエアガイド13を覆うように、中央部に吸気口16aを有したファンケース16が配置されている。このように、遠心ファン14はファンケース16で覆われ、遠心ファン14の外周側にはエアガイド13のディフューザ翼13bが設けられている。
図3は、本発明の実施の形態における遠心ファン14の構成図である。次に、図3を参照しながら、本実施の形態における遠心ファン14の詳細な構成について説明する。
図3に示すように、遠心ファン14は、樹脂製のインデューサ41と、薄板からなる後面シュラウド42と、前面シュラウド43と、複数枚のブレード44とから構成されている。ここで、ブレード44それぞれが後面シュラウド42と前面シュラウド43とにより挟持されるように、前面シュラウド43と後面シュラウド42とが間隔を置いて配置される。また、ブレード44は、後面シュラウド42および前面シュラウド43に、かしめ加工により取り付けられている。そして、前面シュラウド43の中央に設けた吸気口43aに対向するように、インデューサ41が、後面シュラウド42と前面シュラウド43との間に設けられている。この構成により、吸気口43aから吸気された吸気気流がインデューサ41によって整流される。
また、インデューサ41は、円筒部46と、ハブ部47と、翼部48とから構成され、合成樹脂による樹脂成型によって形成されている。円筒部46は、インデューサ41の中央部で円筒形状を成すとともに、軸方向に貫通する貫通孔46tを有している。ハブ部47は、円筒部46の周囲に配置され、略円錐状の形状を成している。そして、そのハブ部47上に、翼部48が形成されている。また、この翼部48は、吸気口43aからブレード44側へ流れる空気を整流するため、3次元的曲面を持った形状を成している。
以上のような電動送風機10の構成において、電動機20の回転軸24が回転し、図3に示すような構成の遠心ファン14が回転すると、遠心ファン14の空気入口である吸気口43aから空気が吸込まれる。吸込まれた空気は、インデューサ41で加圧されて、遠心ファン14の外径側に向かって流れる。そして、加圧された空気は、その後、遠心ファン14の外周に配置されたエアガイド13のディフューザ翼13bを経て電動機20側に流入する。
図4は、本発明の実施の形態における電動送風機10の遠心ファン14と回転軸24との接続部分の詳細を示す構成図である。次に、遠心ファン14を保持固定する構成について、図4を用いて詳細に説明する。なお、図4では、煩雑さを避けるため、要部の断面のみハッチングを施している。また、円AA内の要部については、大円AA’に拡大して示している。
図4に示すように、インデューサ41の中心には、回転軸24の一端が貫通するような貫通孔46tが設けられている。すなわち、貫通孔46tは、円筒部46における電動機側から反電動機側まで、回転軸24の出力軸が挿入可能に貫通した孔である。さらに、この貫通孔46tの途中には、段差部46sを設けている。ここで、本実施の形態では、その貫通孔46tの電動機側には、金属製の筒体49を合成樹脂のインデューサ41と一体成型している。そして、本実施の形態では、図4に示すように、この筒体49の一方の環状面を段差部46sとしている。また、このような段差部46sによって、反電動機側の貫通孔46tの内径d1が、電動機側の貫通孔46tの内径d2よりも大きくなるように、円筒部46内の貫通孔46tを構成している。そして、本実施の形態では、この段差部46sを利用して、締結ナット15で遠心ファン14を回転軸24に固定している。
なお、筒体49は必ずしも必要ではないが、本実施の形態ではクリープ防止のために設けている。つまり、合成樹脂である円筒部46で回転軸24と密着させるような構成の場合、合成樹脂では、回転軸24への固定強度が不十分となりやすい。このため、回転軸24にラジアル方向の力が発生するとともに樹脂部に変形が生じ、この変形箇所で回転軸24が滑るという滑り現象であるクリープが発生しやすくなる。そこで、本実施の形態では、金属製の筒体49により強度を確保することで、クリープの発生を抑制している。また、合成樹脂である円筒部46で十分な強度が得られる場合には、インデューサ41を形成する合成樹脂で段差部46sも形成してもよい。
また、遠心ファン14の後面シュラウド42は、円板状の薄板から成り、後面シュラウド42の中央には、回転軸24との間で微小隙間が生じる寸法の後面シュラウド貫通孔42aを有している。このように、回転軸24と円筒部46内側の貫通孔46tとの径方向の間においては、微小隙間が生じるように構成している。これにより、本実施の形態では、回転軸24に容易に円筒部46を装着可能として組立作業性を高めるとともに、遠心ファン14の変形防止も図っている。
さらに、貫通孔46t内に軸方向において、金属製の筒体49の一方の環状面が締結ナット15と密着するとともに、後面シュラウド42は、後面シュラウド貫通孔42aの外周側の内環状部42bにおいて、筒体49の他方の環状面と密着する構成としている。
また、図5は、本発明の実施の形態における回転軸24のネジ部24sと、このネジ部24sと組み合すための締結ナット15との一例を示す外観図である。本実施の形態では、インデューサ41中心での貫通孔46t内において、図5に示すような形状の回転軸24のネジ部24sに締結ナット15を締結することで、回転軸24に遠心ファン14を固定している。図5に示すように、回転軸24は、出力軸側先端のネジ部24sにおいて、雄ネジ24aが形成されている。また、締結ナット15は、外観が円筒形状を成すとともに、中央の開口部には、ネジ部24sの雄ネジ24aと組み合せ可能な雌ネジ15aが形成されている。
さらに、この締結ナット15の外径d3は、貫通孔46tの内径d1より小さく、かつ電動機側の貫通孔46tの内径d2より大きくしている。本実施の形態では、これによって、インデューサ41の反電動機側の貫通孔46tから締結ナット15を貫通孔46t内に挿入可能としている。
また、締結ナット15の少なくとも一方の端部である環状面には、ネジ締め用として、十字形や6角などの溝または穴を設け、反電動機側からネジ締めが可能となっている。図5では、締結ナット15の一方の環状面に十字形の溝15bを形成した一例を示している。さらに、本実施の形態では、締結ナット15の溝を形成した環状面までが貫通孔46t内部に位置するような締結ナット15の高さh3としている。すなわち、本実施の形態の電動送風機10は、インデューサ41の貫通孔46t内において回転軸24のネジ部24sに締結ナット15を締結したとき、締結ナット15の全体が貫通孔46tの内部に埋没されるようなナット収納の構成である。
以上のように、電動送風機10は、回転軸24と、貫通孔46tを中央に有したインデューサ41を含む遠心ファン14と、締結ナット15とを備えている。これら部材を次のように組み合すことで、回転軸24に遠心ファン14が保持固定される。
すなわち、図4に示すように、まず、開口側の軸受25oの内輪25oiに固定された回転軸24の出力軸に対して、第1のワッシャ33と第2のワッシャ34とを取り付ける。さらに、両ワッシャ33、34を軸方向に挟むようにして、インデューサ41の貫通孔46tの小さい内径d2側から、その回転軸24の出力軸を挿入する。次に、締結ナット15の溝15bが挿入側となるように、その貫通孔46tの大きい内径d1側から、締結ナット15を挿入する。そして、プラスドライバ等の先端を溝15bに挿入して締結ナット15を回転させることで、回転軸24のネジ部24sに締結ナット15を締結する。これにより、軸受25oの内輪25oiと締結ナット15とで、軸方向に、筒体49、後面シュラウド42の内環状部42b、第1のワッシャ33、および第2のワッシャ34を挟むようにして、回転軸24に遠心ファン14が保持固定される。このように、本実施の形態では、締結ナット15が筒体49を含む段差部46sを軸方向に加圧するように、締結ナット15がネジ部24sに締結されることで、遠心ファン14は固定される。なお、締結ナット15は、材質をアルミニウムまたはアルミニウム合金としている。
図6は、本発明の実施の形態における電動送風機10の回転体の重心G0から遠心ファン14の重心G1までの寸法L1、および回転体の重心G0から締結ナット15の重心G2までの寸法L2を示す図である。ここで、回転体は、電機子23や遠心ファン14を含む回転軸24を中心に回転する組立て部材であり、電機子鉄心23aや電機子巻線23wによって重量のある電機子23の中心付近が重心G0となる。
以上説明したような本実施の形態の構成とすると、遠心ファンの吸気口位置よりも反電動機側に突出した位置にてナットで締結するような従来の構成に比べて、インデューサ41の貫通孔46t内での金属製の筒体49の長さを短くできる。このため、まず、第1に、筒体49について、短くなった長さ分だけ、筒体49の重量を軽減できる。さらに、これによって、筒体49を含む遠心ファン14の軽量化も図ることができる。よって、重量と偏心量との積に比例する回転時の遠心力を抑えることができ、アンバランスに基づく振動も抑制できる。
次に、この金属製の筒体49の長さが従来よりも短くなることで、第2として、筒体49の重心を従来に比べて電動機側に寄せることができる。このことから、筒体49を含む遠心ファン14の重心G0も、図6に示すように、回転体の重心G0から遠心ファン14の重心G1までの寸法L1は従来よりも短くでき、遠心ファン14の重心G1をより電動機側に近づけることができる。
さらに、本実施の形態では、吸気口位置よりも反電動機側に突出した位置にてナットで締結するような従来の構成に比べて、インデューサ41の貫通孔46t内にて締結ナット15により遠心ファン14を固定している。このため、第3として、締結ナット15の重心も従来に比べて電動機側に寄せることができる。このことから、図6に示すように、回転体の重心G0から締結ナット15の重心G2までの寸法L2は従来よりも短くでき、締結ナット15の重心G2をより電動機側に近づけることができ、締結ナット15を含む遠心ファン14の重心G1も、より電動機側に近づけることができる。
このように、本実施の形態では、筒体49や締結ナット15を貫通孔46t内に収納する構成としているため、これらを含む遠心ファン14の軸方向における重心を回転体の重心に近づけることができる。よって、偏心に基づくアンバランスがさらに増加するように作用することを抑制することができ、アンバランスによる振動も抑制することができる。
なお、上記実施の形態はこれに限定されるものではなく、例えばインデューサの内径の電動機側に設けた金属製の筒体を、インデューサと一体とせずに別部品としてもよい。
上述のような構成の実施例と、比較例とを製作し比較した。ここで、比較例は、インデューサの貫通孔内全体を筒体が占めるとともに、貫通孔の反電動機側端部から突出した回転軸端部のネジ部で締結ナットと締結する構成とした。比較の結果、電動送風機の遠心ファンの重量に関しては、比較例の40.2gから実施例の37.4gと、約7%の軽量化をすることができた。また、回転体の重心から遠心ファンの重心までの軸方向の寸法に関しては、比較例に比べて実施例では、1.5mm電動機側に近づくように移動させることができた。同じ鉄材を用いた場合、締結ナットの重量に関しては、締結ナットの形状が変わり体積が小さくなったので、比較例の4.6gから実施例の3.5gと約24%の軽量化をすることができた。さらに、実施例では締結ナットをアルミニウム合金とすることで1.2gと、約73%の軽量化をすることができ、また、回転体の重心から締結ナットの重心までの寸法に関しては、比較例に比べて実施例では、10.5mm電動機側に近づくように移動できた。これにより、電動送風機の振動を約20%抑制することができた。
このように、本発明によれば、遠心ファンの重量を軽量化することができることより、遠心ファンの重量と偏心量との積で表せるようなアンバランス量も減らすことができる。さらに、筒体を短くしたり締結ナットの重心の位置を電動機側に近づけたりできるため、これら筒体や締結ナットを含む遠心ファンの重心の位置を電動機側に近づけることができる。このため、上述のアンバランス量を増幅するように作用することも抑制できることから、電動機の振動を抑制でき、この振動による騒音なども抑制することができる。
本発明によれば、インデューサを設けることによる送風機効率の向上と電動機の振動を抑制することを両立させた電動送風機として、各種電気機器に適用可能である。
10 電動送風機
11 フレーム
13 エアガイド
13b ディフューザ翼
14 遠心ファン
15 締結ナット
15a 雌ネジ
15b 溝
16 ファンケース
16a 吸気口
20 電動機
22 界磁
23 電機子
23a 電機子鉄心
23c 整流子
23w 電機子巻線
24 回転軸
24a 雄ネジ
24s ネジ部
25,25c,25o 軸受
25oi 内輪
27 ブラシ保持器
31 ブラケット
33 第1のワッシャ
34 第2のワッシャ
41 インデューサ
42 後面シュラウド
42a 後面シュラウド貫通孔
42b 内環状部
43 前面シュラウド
43a 吸気口
44 ブレード
46 円筒部
46s 段差部
46t 貫通孔
47 ハブ部
48 翼部
49 筒体

Claims (4)

  1. 回転軸の一端にネジ部を有する電動機と、
    前記ネジ部と締結する締結ナットと、
    気流を整流するためのインデューサを有し、前記ネジ部と前記締結ナットとの締結によって前記回転軸に保持された遠心ファンと、を備えた電動送風機であって、
    前記インデューサは、その中心に、反電動機側の内径が電動機側の内径より大きい段差部を途中に設けた貫通孔を有し、
    前記締結ナットの外径は、前記インデューサの反電動機側の貫通孔の内径よりも小さく、電動機側の貫通孔の内径よりも大きく、
    前記締結ナットが前記段差部を前記回転軸の軸方向に加圧するように、前記ネジ部と前記締結ナットとが締結されていることを特徴とする電動送風機。
  2. 前記締結ナットの全体が、前記貫通孔の内部に収納されていることを特徴とする請求項1に記載の電動送風機。
  3. 前記締結ナットの少なくとも一方の端部に、ネジ締め用の溝または穴を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の電動送風機。
  4. 前記締結ナットは、アルミニウムまたはアルミニウム合金であることを特徴とする請求項1または2に記載の電動送風機。
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