JPWO2017110887A1 - 鍛造クランク軸の製造方法 - Google Patents
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Abstract
開示される製造方法は、鍛造クランク軸の製造方法である。この製造方法は、一対の第1金型(10)によって棒状部材(51)の長手方向の一部(第1部位)を圧下することによって、当該第1部位の断面積を減少させる圧下ステップと、第1部位を保持した状態で、第2金型(20)によって棒状部材(51)の第2部位を偏心させる偏心ステップと、を含む。第2部位は、棒状部材(51)のうちで第1部位を除いた部位の少なくとも一部である。第2金型(20)による偏心方向は、第1金型(10)による圧下方向、および、棒状部材の長手方向のそれぞれと垂直な方向である。
Description
本発明は、熱間鍛造によりクランク軸を製造する方法に関する。
自動車、自動二輪車、農業機械または船舶等のレシプロエンジンにおいて、ピストンの往復運動を回転運動に変換して動力を取り出すために、クランク軸が不可欠である。クランク軸は、型鍛造または鋳造によって製造できる。高強度と高剛性がクランク軸に要求される場合、型鍛造によって製造されたクランク軸(以下、「鍛造クランク軸」ともいう)が多用される。
一般に、鍛造クランク軸の原材料は、ビレットである。そのビレットでは、横断面が丸形または角形であり、断面積が全長にわたって一定である。鍛造クランク軸の製造工程は、予備成形工程、型鍛造工程およびバリ抜き工程を含む。必要に応じ、バリ抜き工程の後に整形工程が追加される。通常、予備成形工程は、ロール成形と曲げ打ちの各工程を含み、型鍛造工程は、荒打ちと仕上げ打ちの各工程を含む。
図1A〜図1Fは、従来の一般的な鍛造クランク軸の製造工程を説明するための模式図である。図1Aはビレット、図1Bはロール荒地、図1Cは曲げ荒地、図1Dは荒鍛造材、図1Eは仕上げ鍛造材、図1Fはクランク軸(最終製品)をそれぞれ示す。図1Fに例示する鍛造クランク軸1は、4気筒エンジンに搭載される。そのクランク軸1は、5つのジャーナル部J1〜J5と、4つのピン部P1〜P4と、フロント部Frと、フランジ部Flと、8枚のクランクアーム部(以下、単に「アーム部」ともいう)A1〜A8と、8枚のカウンターウエイト部(以下、単に「ウエイト部」ともいう)W1〜W8と、を備える。アーム部A1〜A8は、ジャーナル部J1〜J5とピン部P1〜P4をそれぞれつなぐ。また、全部のアーム部A1〜A8は、ウエイト部W1〜W8をそれぞれ一体で有する。
以下では、ジャーナル部J1〜J5、ピン部P1〜P4、アーム部A1〜A8およびウエイト部W1〜W8のそれぞれを総称するとき、その符号は、ジャーナル部で「J」、ピン部で「P」、アーム部で「A」、ウエイト部で「W」とも記す。ピン部Pおよびそのピン部Pにつながる一組のアーム部A(ウエイト部Wを含む)をまとめて「スロー」ともいう。
図1A〜図1Fに示す製造方法では、以下のようにして鍛造クランク軸1が製造される。先ず、図1Aに示すような所定の長さのビレット2を加熱炉(例えば誘導加熱炉またはガス雰囲気加熱炉等)によって加熱した後、ロール成形を行う。ロール成形工程では、例えば孔型ロールを用いてビレット2を圧延し、ビレット2の長手方向の一部で断面積を減少させる。これにより、ビレット2の体積を長手方向に配分し、中間素材であるロール荒地3を得る(図1B参照)。次に、曲げ打ち工程では、ロール荒地3を長手方向と垂直な方向から部分的に圧下し、ロール荒地3の長手方向の一部を偏心させる。これにより、ロール荒地3の体積を配分し、更なる中間素材である曲げ荒地4を得る(図1C参照)。
続いて、荒打ち工程では、曲げ荒地4を一対の金型(上型と下型)を用いてプレス鍛造することにより、荒鍛造材5を得る(図1D参照)。得られる荒鍛造材5は、クランク軸(最終製品)のおおよその形状を有する。さらに、仕上げ打ち工程では、荒鍛造材5を上下に一対の金型を用いてプレス鍛造することにより、仕上げ鍛造材6を得る(図1E参照)。得られる仕上げ鍛造材6は、最終製品のクランク軸と合致する形状を有する。これら荒打ちおよび仕上げ打ちのとき、余材が、上型と下型の隙間から流出してバリとなる。このため、荒鍛造材5および仕上げ鍛造材6のいずれも、周囲に大きなバリBを有する。
バリ抜き工程では、例えば、バリ付きの仕上げ鍛造材6を一対の金型によって挟んで保持した状態で、刃物型によってバリBを打ち抜く。これにより、仕上げ鍛造材6からバリBを除去し、バリ無し鍛造材を得る。そのバリ無し鍛造材は、図1Fに示す鍛造クランク軸1とほぼ同じ形状である。
整形工程では、バリ無し鍛造材の要所を上下から金型で僅かに圧下し、バリ無し鍛造材を最終製品の寸法形状に矯正する。ここで、バリ無し鍛造材の要所は、例えば、ジャーナル部J、ピン部P、フロント部Frおよびフランジ部Flなどといった軸部、さらにはアーム部Aおよびウエイト部Wである。こうして、鍛造クランク軸1が製造される。
図1A〜図1Fに示す製造工程は、図1Fに示す4気筒−8枚カウンターウエイトのクランク軸に限らず、様々なクランク軸に適用できる。例えば、4気筒−4枚カウンターウエイトのクランク軸にも適用できる。
4気筒−4枚カウンターウエイトのクランク軸の場合、8枚のアーム部Aのうちの一部のアーム部Aがウエイト部Wを一体で有する。例えば、先頭の第1アーム部A1、最後尾の第8アーム部A8および中央の2枚のアーム部(第4アーム部A4、第5アーム部A5)がウエイト部Wを有する。また、残りのアーム部、具体的には、第2のアーム部A2、第3のアーム部A3、第6のアーム部A6および第7のアーム部A7は、ウエイト部を有さない。以下では、ウエイト部を有さないアーム部を、「ウエイト無しアーム部」ともいう。
その他に、3気筒エンジン、直列6気筒エンジン、V型6気筒エンジンおよび8気筒エンジン等に搭載されるクランク軸であっても、製造工程は同様である。なお、ピン部の配置角度の調整が必要な場合は、バリ抜き工程の後に、捩り工程が追加される。
このような鍛造クランク軸の製造では、型鍛造におけるバリの流出を低減することにより、材料歩留りを向上することが望まれる。ここで、材料歩留りとは、鍛造クランク軸(最終製品)の体積がビレットの体積に占める割合(百分率)を意味する。この材料歩留りは、予備成形において、体積の配分を促進することにより、向上できる。
予備成形に関する技術が、特開2001−105087号公報(特許文献1)、特開平2−255240号公報(特許文献2)および特開昭62−244545号公報(特許文献3)に記載される。
特許文献1には、一対の上型と下型を用いる予備成形方法が記載される。その予備成形方法では、上型と下型とで棒状の被加工物を圧下する際に、被加工物の一部を伸ばして断面積を減少させながら、一部に連続した他部をすべらせながら動かして偏心させる。このような特許文献1に記載の予備成形方法では、延ばしと曲げを同時に実施できることから、設備投資の少ない予備成形方法を提供できるとしている。
特許文献2に記載の予備成形では、従来の2パスのロール成形に代え、4パスの高速ロール設備を用いる。その予備成形において、ロール荒地の断面積を、鍛造クランク軸(最終製品)のウエイト部、アーム部およびジャーナル部の断面積の分布に合わせて決めることが提案されている。これにより、特許文献2では、材料歩留りを向上できるとしている。
特許文献3に記載の予備成形では、クロスローリング法によって体積を軸方向および径方向に配分し、軸非対称な中間素材を得る。クロスローリング法では、2つのダイスで丸棒状の素材を圧下し、そのダイスの転造作用によって体積を配分する。
鍛造クランク軸の製造では、前述の通り、型鍛造でのバリの流出を低減し、材料歩留りを向上させることが望まれる。この材料歩留りは、予備成形で体積の配分を促進することにより、向上できる。
図1A〜図1Fに示す製造工程のように、予備成形がロール成形および曲げ打ちからなる場合がある。この場合、以下の方法により、体積の配分を促進することが考えられる。
(1)ロール成形では、ビレットのうちでジャーナル部となる部位で断面積を減少させる。
(2)続く、曲げ打ちでは、ピン部となる部位、および、そのピン部とつながる1組のウエイト部を有するアーム部となる部位を部分的に圧下してウエイト部となる部位側に偏心させる。
(1)ロール成形では、ビレットのうちでジャーナル部となる部位で断面積を減少させる。
(2)続く、曲げ打ちでは、ピン部となる部位、および、そのピン部とつながる1組のウエイト部を有するアーム部となる部位を部分的に圧下してウエイト部となる部位側に偏心させる。
なお、以下では、ジャーナル部となる部位を「ジャーナル相当部」、ピン部となる部位を「ピン相当部」、ピン相当部およびそのピン相当部とつながる1組のアーム部(ウエイト部となる部位を含む)となる部位を「スロー相当部」、ウエイト部を有するアーム部となる部位を「ウエイト有りアーム相当部」ともいう。
しかしながら、上記の方法では、ロール成形でジャーナル相当部の断面積を大きく減少させると、曲げ打ちでスロー相当部を偏心させる際に、スロー相当部からジャーナル相当部への材料流動が不可避となる。その材料流動により、ジャーナル相当部の周辺で疵(いわゆる、被さり疵)が発生する場合がある。また、その材料流動は、予備成形での体積の配分を阻害する。これらから、予備成形がロール成形および曲げ打ちからなる場合、ロール成形におけるジャーナル相当部の断面積の減少量と、曲げ打ちにおけるスロー相当部の偏心量が十分でない。このため、体積の配分をさらに促進することが望まれていた。
前記特許文献1に記載の予備成形方法では、一対の上型と下型とで圧下する際に、棒状の被加工物の一部で断面積を減少させながら、他部を偏心させる。しかしながら、一対の上型と下型とによって断面積の減少と偏心を同時に行うので、断面積の減少量および偏心量が十分でない。このため、体積の配分をさらに促進することが望まれていた。
前記特許文献2に記載の予備成形方法では、ロール成形であることから、ビレットの一部を偏心させることができない。このため、得られるロール荒地に、曲げ打ち等をさらに施す必要がある。この場合、前述の通り、断面積の減少量および偏心量が十分でない。
前記特許文献3に記載の予備成形では、クロスローリング法によって体積を軸方向および径方向に配分する。クロスローリング法では、曲げ打ちや型鍛造等で使用されるプレス機でなく、特別な設備を用いる。また、クロスローリング法では、複数箇所を同時に加工することが困難であり、例えば、複数のジャーナル相当部および複数のスロー相当部を順に、加工することとなる。このため、ダイスが大型化する。これらから、設備コストが増大する。
本発明の目的は、設備コストの増大を抑制しながら、予備成形で体積の配分を促進することにより、材料歩留りを向上できる鍛造クランク軸の製造方法を提供することにある。
本発明の一実施形態による鍛造クランク軸の製造方法は、回転中心となる複数のジャーナル部と、前記複数のジャーナル部に対して偏心した複数のピン部と、前記複数のジャーナル部と前記複数のピン部とをつなぐ複数のクランクアーム部と、を備える鍛造クランク軸の製造方法である。前記複数のクランクアーム部の少なくとも1つはカウンターウエイト部を有するウエイト有りアーム部である。前記製造方法は、一対の第1金型によって棒状部材の長手方向の一部である第1部位を圧下することによって、前記第1部位の断面積を減少させる圧下ステップと、圧下された前記第1部位を前記第1金型によって保持した状態で、前記棒状部材の第2部位を第2金型によって偏心させる偏心ステップと、を含む。前記第2部位は、前記棒状部材のうちで前記第1部位を除いた部位の少なくとも一部である。前記第2金型による偏心方向は、前記第1金型による圧下方向、および、前記棒状部材の長手方向のそれぞれと垂直な方向である。
鍛造クランク軸を製造するための本発明の製造方法によれば、偏心させる第2部位から、圧下されて保持された第1部位への材料流動を抑制できる。このため、体積の配分が促進され、材料歩留りを向上できる。また、本発明の製造方法は、プレス機を用いて実施できる。このため、設備コストの増大を抑制できる。
本発明の実施の形態について以下に説明する。なお、以下の説明では、本発明の実施形態について例を挙げて説明するが、本発明は以下で説明する例に限定されない。
本実施形態の製造方法は、鍛造クランク軸の製造方法である。その鍛造クランク軸は、回転中心となる複数のジャーナル部Jと、複数のジャーナル部Jに対して偏心した複数のピン部Pと、複数のジャーナル部Jと複数のピン部Pとをつなぐ複数のクランクアーム部Aと、を備える。複数のクランクアーム部Aの少なくとも1つはカウンターウエイト部Wを有するウエイト有りアーム部AWである。本実施形態の製造方法は、圧下ステップと偏心ステップとを含む。
圧下ステップは、一対の第1金型によって棒状部材の長手方向の一部である第1部位を圧下することによって、その第1部位の断面積を減少させるステップである。第1部位が第1金型によって圧下されて保持された状態で、次の偏心ステップが行われる。
圧下ステップで圧下される棒状部材は、鍛造クランク軸の材料となる部材である。当該棒状部材には、上述したビレットと呼ばれる材料を用いることができる。
圧下ステップでは、第1部位が1回だけ圧下されてもよいし、第1部位が複数回(たとえば2回)圧下されてもよい。第1部位が2回圧下される場合の一例は、以下のように行われる。まず、第1回目の圧下によって、棒状部材の第1部位を圧下する。この圧下によって、第1部位の断面を、圧下方向に縮めるとともに、圧下方向および棒状部材の長手方向の両方に垂直な方向に伸ばす。次の第2回目の圧下では、棒状部材を90°回転させて、第1部位を再度圧下する。例えば、棒状部材の断面が丸形である場合には、第1回目の圧下によってその断面が楕円状になる。第2回目の圧下は、楕円状の断面の長軸の方向が鉛直方向(重力の方向)となるように配置した状態で行う。このように2回の圧下を行うことによって、第1部位の断面積を大きく減少させることが可能である。
偏心ステップは、圧下された第1部位を第1金型によって保持した状態で、棒状部材の第2部位を第2金型によって偏心させるステップである。当該第2部位は、棒状部材のうちで第1部位を除いた部位の少なくとも一部である。すなわち、棒状部材のうちで第1部位を除いた部位の一部または全部が第2部位である。一例では、第1部位に挟まれている部位の全てを第2部位とする。
第2金型による偏心方向(偏心ステップにおける偏心方向)は、第1金型による圧下方向(圧下ステップにおける圧下方向)、および、棒状部材の長手方向のそれぞれと垂直な方向である。この構成によれば、第1金型や長手方向の材料移動の影響などを受けることなく、第2金型による偏心量を任意に設定することが可能となる。典型的な一例において、圧下ステップでは、第1金型が鉛直方向に移動し、偏心ステップでは第2金型が主に水平方向に移動する。
第2部位は、ウエイト有りアーム部AWとなるウエイト有りアーム相当部AWCを含んでもよい。ウエイト有りアーム部AWにおいて、ウエイト部Wは、そのウエイト有りアーム部AWが接するピン部Pとは反対側に偏心している。ウエイト部Wは体積が大きいため、ウエイト有りアーム部AWとなるウエイト有りアーム相当部AWCを偏心ステップで偏心させることが好ましい。
ウエイト有りアーム部AWにおいて、カウンターウエイト部Wは、ウエイト有りアーム部AWが接するピン部Pとは反対の方向に偏心している。第2部位がウエイト有りアーム相当部AWCを含む場合、本実施形態の製造方法は以下の条件(1)を満たしてもよい。以下の偏心ステップによれば、その後の工程におけるウエイト部Wの形成が容易になり、材料歩留りを向上できる。
(1)偏心ステップにおいて、第2部位をカウンターウエイト部Wの偏心方向に対応する方向に偏心させる。
(1)偏心ステップにおいて、第2部位をカウンターウエイト部Wの偏心方向に対応する方向に偏心させる。
ここで、「カウンターウエイト部Wの偏心方向に対応する方向」は、後に捩り工程が設けられない場合では、カウンターウエイト部Wの偏心方向に等しい。一方、後に捩り工程が設けられる場合では、「カウンターウエイト部Wの偏心方向に対応する方向」は、カウンターウエイト部Wの偏心方向に近い側の方向を意味する。
第2部位がウエイト有りアーム相当部AWCを含む場合、本実施形態の製造方法は、以下の(2)および/または(3)の条件をさらに満たしてもよい。
(2)第1部位が、ジャーナル部Jとなる部位を含む。
(3)第2部位が、ピン部Pとなるピン相当部、および、ウエイト有りアーム相当部AWCを含む。
(2)第1部位が、ジャーナル部Jとなる部位を含む。
(3)第2部位が、ピン部Pとなるピン相当部、および、ウエイト有りアーム相当部AWCを含む。
上記(2)の条件において、第1部位がすべてのジャーナル相当部を含んでもよい。その場合、偏心ステップにおいてジャーナル相当部を偏心させることなく第2部位を偏心させることができる。
上記(3)の条件(たとえば(2)および(3)の条件)を満たす製造方法は、以下の(4)および(5)の条件をさらに満たしてもよい。
(4)圧下ステップでは、一対の第3金型によって棒状部材のピン相当部を圧下することによってピン相当部の断面積を減少させる。
(5)偏心ステップでは、第3金型によってピン相当部を保持した状態で、第2金型によって第3金型を移動させながらピン相当部を偏心させる。
(4)圧下ステップでは、一対の第3金型によって棒状部材のピン相当部を圧下することによってピン相当部の断面積を減少させる。
(5)偏心ステップでは、第3金型によってピン相当部を保持した状態で、第2金型によって第3金型を移動させながらピン相当部を偏心させる。
ウエイト部Wを含む1つのスローにおいて、ピン部Pとウエイト部Wとは、反対の方向に偏心している。そのため、上記(3)の条件(たとえば(2)および(3)の条件)を満たす製造方法では、偏心ステップの後の工程において、ピン相当部をウエイト有りアーム相当部と反対の方向に偏心させることが必要になる。その場合、本実施形態の製造方法は、以下の(6)および(7)の条件を満たしてもよい。
(6)本実施形態の製造方法は、偏心ステップの後に、偏心ステップによって形成された荒地を型鍛造することによって荒鍛造材を形成する型鍛造ステップをさらに含む。
(7)型鍛造ステップにおいて、第2部位を型鍛造することによって、ピン部Pとなる粗ピン部を、偏心ステップにおける第2部位の偏心方向とは逆の方向に形成する。
(6)本実施形態の製造方法は、偏心ステップの後に、偏心ステップによって形成された荒地を型鍛造することによって荒鍛造材を形成する型鍛造ステップをさらに含む。
(7)型鍛造ステップにおいて、第2部位を型鍛造することによって、ピン部Pとなる粗ピン部を、偏心ステップにおける第2部位の偏心方向とは逆の方向に形成する。
型鍛造ステップで形成される荒鍛造材は、最終製品である鍛造クランク軸の形状とほぼ等しい形状か、それに近い形状を有する。上記(6)および(7)の型鍛造ステップを実施する場合、荒鍛造材にバリが形成されてもよい。本実施形態の製造方法では偏心ステップにおいて十分な体積配分がなされている。そのため、上記型鍛造ステップにおいてバリが生じる場合であっても、従来の製造方法と比較してバリの量を低減できる。
上記(3)の条件(たとえば(2)および(3)の条件)を満たす製造方法において、ピン相当部は、型鍛造ステップ以外のステップで偏心させてもよい。
以下に、本実施形態の鍛造クランク軸の製造方法の一例について、図面を参照しながら説明する。以下で説明する実施形態は例示であり、以下の実施形態の構成の少なくとも一部を、上述した構成に置き換えることができる。
1.製造工程例
本実施形態の製造方法が対象とする鍛造クランク軸は、回転中心となるジャーナル部Jと、ジャーナル部Jに対して偏心したピン部Pと、ジャーナル部Jとピン部Pとをつなぐアーム部Aと、を備える。アーム部Aの一部または全部は、ウエイト部Wを備える。本実施形態の製造方法は、例えば、前記図1Fに示す4気筒−8枚カウンターウエイトのクランク軸を対象とすることができる。また、前述の4気筒−4枚カウンターウエイトのクランク軸を対象とすることもできる。その他に、3気筒エンジン、直列6気筒エンジン、V型6気筒エンジンまたは8気筒エンジン等に搭載されるクランク軸を対象とすることもできる。
本実施形態の製造方法が対象とする鍛造クランク軸は、回転中心となるジャーナル部Jと、ジャーナル部Jに対して偏心したピン部Pと、ジャーナル部Jとピン部Pとをつなぐアーム部Aと、を備える。アーム部Aの一部または全部は、ウエイト部Wを備える。本実施形態の製造方法は、例えば、前記図1Fに示す4気筒−8枚カウンターウエイトのクランク軸を対象とすることができる。また、前述の4気筒−4枚カウンターウエイトのクランク軸を対象とすることもできる。その他に、3気筒エンジン、直列6気筒エンジン、V型6気筒エンジンまたは8気筒エンジン等に搭載されるクランク軸を対象とすることもできる。
本実施形態の鍛造クランク軸の製造方法は、圧下ステップと、偏心ステップと、を含む。圧下ステップでは、一対の第1金型によって棒状部材の長手方向の一部(第1部位)を圧下し、当該一部の断面積を減少させる。偏心ステップでは、第1金型によって圧下された第1部位を保持した状態で、第2金型によって、棒状部材の長手方向の一部(第2部位)を偏心させる。これにより、棒状部材の体積の配分を促進できる。圧下ステップおよび偏心ステップの詳細は、後述する。
本実施形態の圧下ステップおよび偏心ステップからなる加工は、従来の製造工程の予備成形に相当し、より具体的には、ロール成形および曲げ打ちからなる予備成形に相当する。ロール成形および曲げ打ちは、異なる設備によってそれぞれ行うが、本実施形態の製造方法では、圧下ステップおよび偏心ステップからなる加工は、後述の通り、単一のプレス機内で行うことができる。
被加工材である棒状部材は、例えば、ビレットとすることができる。あるいは、長手方向の一部で断面積を減少させた初期荒地とすることができる。その初期荒地は、例えば、ビレットにロール成形等を施すことによって得られる。
予備成形の後に、例えば、前記図1D〜図1Fに示す製造工程と同様に、型鍛造工程およびバリ抜き工程を追加でき、必要に応じ、バリ抜き工程の後に整形工程を追加できる。型鍛造工程は、荒打ちと仕上げ打ちから構成できる。なお、ピン部の配置角度の調整が必要な場合は、バリ抜き工程の後に、捩り工程が追加される。これらの工程は、いずれも、熱間で一連に行われる。
あるいは、予備成形の後工程として、WO2014/038183号公報(特許文献4)に記載される成形装置によって加工する工程を追加してもよい。特許文献4には、クランク軸の粗形状が造形された粗素材から仕上打ち用素材を成形する成形装置が提案される。その粗素材として、圧下ステップおよび偏心ステップによって得られた荒地を用いる。この場合、上記の成形装置によって加工する工程の後に、仕上げ鍛造工程およびバリ抜き工程を追加してもよく、必要に応じて整形工程を追加してもよい。これらの工程は、いずれも、熱間で一連に行われる。
2.圧下ステップおよび偏心ステップ
圧下ステップおよび偏心ステップによる加工フロー例について、図面を参照しながら説明する。本加工フロー例は、4気筒−8枚カウンターウエイトのクランク軸を対象とする。
圧下ステップおよび偏心ステップによる加工フロー例について、図面を参照しながら説明する。本加工フロー例は、4気筒−8枚カウンターウエイトのクランク軸を対象とする。
図2A〜図5Bは、圧下ステップおよび偏心ステップによる加工フロー例を示す模式図である。そのうちの図2Aおよび図2Bは、縦断面図であり、図2Aは圧下開始時、図2Bは圧下終了時をそれぞれ示す。図2Aおよび図2Bには、棒状部材51(ビレット)と、一対の第1金型10とを示し、図面の理解を容易にするため、後述の第2金型を省略する。
図3Aおよび図3Bは、上面図であり、図3Aは圧下終了時、図3Bは偏心終了時をそれぞれ示す。図3Aおよび図3Bには、棒状部材51、荒地52、一対の第1金型10のうちの第1上型11、および、第2金型20を示す。図面の理解を容易にするため、図3Aおよび図3Bでは、第1上型11および第2金型20にそれぞれハッチングを施す。
図4A〜図4Dは、圧下終了時の棒状部材を示す模式図であり、図4Aは側面図、図4Bは上面図、図4CはIVC−IVC断面図、図4DはIVD−IVD断面図である。また、図5Aおよび図5Bは、偏心終了時の棒状部材(荒地52)を示す模式図であり、図5Aは側面図、図5Bは上面図である。図5Bの下側には、荒地52の各部位と、鍛造クランク軸(最終製品)の各部位との対応を示すため、鍛造クランク軸1の形状を想像線で示す。
本加工フロー例において、一対の第1金型10は、第1上型11および第1下型12で構成される。第1上型11は、プレス機の上側ベースプレート(図示なし)に固定され、第1下型12は、プレス機の下側ベースプレート(図示なし)に固定される。
このような一対の第1金型10により、棒状部材51(ビレット)の長手方向の一部を圧下し、第1部位51a(以下、「圧下部」ともいう)の断面積を減少させる。本加工フロー例では、ジャーナル部となる部位(ジャーナル相当部)およびフロント部となる部位(以下、「フロント相当部」ともいう)が圧下部51aとなる(図5Aおよび図5B参照)。
第1上型11および第1下型12は、上述の圧下部51aを圧下するために凹状の型彫刻部をそれぞれ有する。その型彫刻部の横断面形状は、例えば、放物線状または半楕円状である。
第1金型10は、棒状部材51の長手方向の一部が大きく開放される。より具体的には、第1金型10は、圧下されない部位(以下、「非圧下部」ともいう)に対応する範囲が開放される。本加工フロー例では、ピン部となる部位(ピン相当部)およびそのピン相当部とつながる1組のウエイト有りアーム相当部(ウエイト部を有するアーム部となる部位)に対応する範囲が開放される。すなわち、スロー相当部に対応する範囲が開放される。また、フランジ部となる部位(以下、「フランジ相当部」ともいう)に対応する範囲も開放される。
それらの開放された範囲の少なくとも一部には、第2金型20が配置される。その第2金型20により、棒状部材51のうちで第2金型20が押し当てられる第2部位51b(以下、「偏心部」ともいう)を偏心させる。その偏心部51bは、非圧下部のうちの少なくとも一部である。本加工フロー例では、偏心部51bは、非圧下部(フランジ相当部およびスロー相当部)のうちのスロー相当部となる。また、第2金型20は、第1金型10による圧下方向、および、棒状部材51の長手方向のそれぞれと垂直な方向(図3Bのハッチングを施した矢印参照)に沿って移動可能である。
圧下ステップおよび偏心ステップは、上述の第1金型10および第2金型20を用いて以下のように行うことができる。
プレス機の動作に伴い、第1上型11と第1下型12とを離間させ、第1下型12上に、断面形状が円形である棒状部材51を載置する。その際、第2金型20は、棒状部材51の干渉を防止するため、退避させる。
続いて、圧下ステップでは、プレス機の動作に伴って第1上型11を下降させ、棒状部材51を第1上型11と当接させ、第1金型10による圧下を開始する(図2A参照)。第1上型11をさらに下降させると、第1金型10の圧下により、棒状部材51の長手方向の一部(前述の圧下部51a)で断面積が減少する。第1上型11をさらに下降させて下死点に到達させ、圧下を終了する(図2Bおよび図3A参照)。その結果、圧下部51aの断面形状は、円形状から扁平状に変形する(図4D参照)。
圧下部51aで断面積が減少する際、圧下部51aの材料は、バリとして流出することなく、非圧下部に流動する。このため、前述の非圧下部で断面積が増加し、棒状部材51の体積が長手方向に配分される(図4A〜図4D参照)。
偏心ステップでは、第1上型11の位置を下死点に維持することにより、一対の第1金型10で棒状部材51の圧下部51aを挟んで保持する。この状態で、第2金型20を移動させて棒状部材51に押し当てることにより(図3B参照)、前述の偏心部51bを偏心させる(図5B参照)。これにより、体積の配分を促進できる。このようにして、図5Aおよび図5Bに示す荒地52が形成される。
偏心終了後、第2金型20を退避させるとともに、第1上型11を上昇させる。この状態で、荒地52を取り出し、次工程に搬送する。
このような加工フロー例を採用できる本実施形態の鍛造クランク軸の製造方法では、圧下ステップで第1金型10によって圧下部51aの断面積を減少させるとともに、偏心ステップで第2金型20によって偏心部51bを偏心させる。このため、体積の配分を促進できる。
また、偏心ステップでは、第1金型10で棒状部材51の圧下部51aを保持するため、偏心部51bから圧下部51aへの材料流動を抑制できる。このため、圧下ステップで圧下部51aの断面積を大きく減少させても、偏心ステップでの被さり疵の発生を防止できる。これらによっても、体積の配分を促進できる。
このように本実施形態の鍛造クランク軸の製造方法は、予備成形での体積の配分を促進できることから、後工程の荒打ちや仕上げ打ちでバリの流出を低減でき、材料歩留りを向上できる。
上述の通り、一対の第1金型10による圧下は、プレス機によって実現できる。第2金型20の動作は、例えば、後述の楔機構、または、油圧シリンダ等によって実現できる。このため、圧下ステップおよび偏心ステップには、既存のプレス機を利用でき、クロスローリング法のように特別な設備が不要である。このため、設備コストの増大を抑制できる。
また、上述の加工フロー例のように、プレス機の1ストローク(1往復運動)内で、圧下ステップおよび偏心ステップを行うことができる。このため、製造効率を維持または向上させながら、材料歩留りを向上できる。
本加工フロー例のように、第1金型によって圧下される第1部位51a(圧下部)は、ジャーナル相当部を含み、第2金型によって偏心させる第2部位51b(偏心部)は、ピン相当部およびウエイト有りアーム相当部を含むのが好ましい。これにより、予備成形で、ジャーナル相当部の断面積を減少できるとともに、スロー相当部を偏心させることができる。このため、予備成形での体積の配分をさらに促進できる。
偏心部51bがピン相当部およびウエイト有りアーム相当部、すなわちスロー相当部を含む場合、偏心部51bをウエイト部となる部位側(ピン相当部の反対側)に偏心させるのが好ましい(図5B参照)。ここで、クランク軸(最終製品)では、ピン部の断面積と比べ、ウエイト部の断面積が大きい場合が多い。この場合に偏心部51bをウエイト部となる部位側に偏心させれば、ピン相当部の体積を抑えながら、ウエイト部となる部位で体積を確保できる。その結果、材料歩留りを向上できる。
予備成形での体積の配分をさらに促進する観点から、圧下部51aは、フロント相当部を含むのがより好ましい。鍛造クランク軸がウエイト無しアーム部を備える場合、予備成形での体積の配分をさらに促進する観点から、圧下部51aは、ウエイト無しアーム部となる部位を含むのがより好ましい。
圧下ステップでは、一対の第3金型によってピン相当部を圧下し、ピン相当部の断面積を減少させるのが好ましい。この場合、偏心ステップでは、第3金型によってピン相当部を保持した状態で、第2金型により、第3金型を移動させながらピン相当部を偏心させればよい。第3金型を用いる場合の加工フロー例について、図面を参照しながら説明する。
図6A〜図9Bは、第3金型を用いる加工フロー例を示す模式図である。そのうちの図6Aおよび図6Bは、縦断面図であり、図6Aは圧下開始時、図6Bは圧下終了時をそれぞれ示す。また、図7Aおよび図7Bは、上面図であり、図7Aは圧下終了時、図7Bは偏心終了時をそれぞれ示す。図6A〜図7Bには、前述の図2A〜図3Bと比べ、一対の第3金型30が追加される。図面の理解を容易にするため、図7Aおよび図7Bでは、第1上型11、第2金型20および第3上型31にそれぞれハッチングを施す。
図8Aおよび図8Bは、第3金型を用いる加工フロー例における圧下終了時の棒状部材を示す模式図であり、図8Aは側面図、図8Bは上面図である。また、図9Aおよび図9Bは、第3金型を用いる加工フロー例における偏心終了時の棒状部材(荒地52)を示す模式図であり、図9Aは側面図、図9Bは上面図である。
本加工フロー例において、一対の第3金型30は、第3上型31および第3下型32から構成される。第3上型31は、プレス機の上側ベースプレート(図示なし)に保持され、第3下型32は、プレス機の下側ベースプレート(図示なし)に保持される。これにより、圧下ステップにおいて、プレス機の動作に伴い、ピン相当部51cを第1金型10による圧下方向と同じ方向から第3金型30によって圧下できる。第3上型31および第3下型32は、いずれも、第1金型10による圧下方向、および、棒状部材51の長手方向のそれぞれと垂直な方向(図7Bのハッチングを施した矢印参照)に沿って移動可能な状態で保持される。この移動に伴い、偏心ステップにおいて、ピン相当部51cを偏心させる。このようにして荒地52が形成される。
第3上型31および第3下型32は、ピン相当部51cを圧下するために凹状の型彫刻部をそれぞれ有する。その型彫刻部の横断面形状は、例えば、放物線状または半楕円状である。
第3金型30を用いる場合の圧下ステップでは、プレス機の動作に伴い、第1上型11とともに第3上型31を下降させ、第1上型11および第3上型31を下死点まで到達させる(図6Bおよび図7A参照)。その際、第1金型10により、棒状部材51の圧下部51a(ジャーナル相当部およびフロント相当部)が圧下され、それらの部位の断面積が減少する。加えて、第3金型30により、棒状部材51のピン相当部51cを圧下し、ピン相当部51cの断面積が減少する。その結果、棒状部材51のピン相当部51cの断面形状は、前記図4Dに示すジャーナル相当部と同様に、円形状から扁平状に変形する。
第1上型11と第3上型31とは必ずしも同時に下降しなくてもよい。例えば第1上型11が先に下死点まで下降したのち、第3上型31が下降してもよい。このようにすることにより、第1上型11で圧下されて軸方向に押出される材料と第3上型31で圧下されて押出される材料が干渉しあって、必要荷重が増加することを抑制するなどの効果がある。
偏心ステップでは、第1上型11および第3上型31の位置を下死点に維持することにより、一対の第1金型10で棒状部材51のジャーナル相当部およびフロント相当部を保持するとともに、一対の第3金型30で棒状部材51のピン相当部51cを保持する。この状態で、第2金型20を移動させ、棒状部材51に押し当てることにより、偏心部51b(ピン相当部51cおよびウエイト有りアーム相当部)を偏心させる(図7B参照)。その際、ピン相当部51cは一対の第3金型30で保持されるので、第2金型20と棒状部材51のピン相当部51cの間には、第3金型30が介在する。また、第2金型20の押し当てに伴い、第3金型30が移動しながら棒状部材51のピン相当部51cが偏心する。このようにして荒地52が形成される。
このように一対の第3金型30を用いれば、ピン相当部51cの断面積を減少させた状態で、ピン相当部51cを偏心させることができる。また、偏心ステップでは、一対の第3金型によってピン相当部51cを保持するので、ウエイト有りアーム相当部からピン相当部51cへ材料が流動するのを防止できる。このため、体積の配分をさらに促進することができる。
第2金型20の動作は、例えば、後述の楔機構、または、油圧シリンダ等によって実現できる。プレス機の往復運動と確実に同期して第2金型を動作させるとともに、高速な動作を実現する観点から、楔機構によって第2金型を動作させるのが好ましい。以下に、楔機構によって第2金型を動作させる場合の構成例について、図面を参照しながら説明する。
図10A〜図10Cは、楔機構によって第2金型を動作させる場合の構成例を模式的に示す横断面図であり、図10Aは圧下前、図10Bは圧下終了時、図10Cは第2金型の動作時をそれぞれ示す。図10A〜図10Cには、プレス機40の一部と、棒状部材51(ビレット)と、一対の第1金型10と、第2金型20と、楔44とを示す。プレス機40は、ベッド43と、上下に往復運動する上側ベースプレート41と、下側ベースプレート42と、弾性部材45(例えばばね)とを備える。下側ベースプレート42は、弾性部材45を介してベッド43に上下動可能に保持される。
第1金型10のうちの第1上型11は、上側ベースプレート41に固定され、第1下型12は、下側ベースプレート42に固定される。第2金型20は、第1金型の圧下方向と垂直な方向(本構成例では水平方向)に沿って移動可能な状態で、下側ベースプレート42に保持される。第2金型20の底面の一部は、傾斜面20aであり、その傾斜面20aの高さは、第1金型10から遠ざかるに従って高くなる。楔44は、上下方向に伸び、その楔44の下端は、ベッド43に固定される。また、楔44の上面は、傾斜面44aであり、その傾斜面44aの高さは、第1金型10から遠ざかるに従って高くなる。
このような構成例を採用する場合、圧下ステップでは、上側ベースプレート41の下降に伴って第1上型11が下降する。これに伴い、一対の第1金型10により、棒状部材51が圧下される。弾性部材45のばね定数等は、圧下過程で下側ベースプレート42に付加される荷重に基づいて適宜調整されているので、圧下過程の弾性部材45はあまり縮まない。このため、圧下過程で下側ベースプレート42はほとんど下降しないので、第2金型20も水平方向にほとんど移動しない。
上側ベースプレート41をさらに下降させると、第1上型11の型割り面と、第1下型12の型割り面とが当接し、圧下が終了する(図10B参照)。圧下終了後、上側ベースプレート41をさらに下降させると、下側ベースプレート42に付加される荷重が、圧下過程と比べて大きく増加し、弾性部材45が縮む(図10C参照)。これに伴い、第1上型11、第1下型12および第2金型20が下降する。その際、第2金型20の傾斜面20aが楔44の傾斜面44aに押され、第2金型20が水平方向に移動する(図10Cのハッチングを施した矢印参照)。これにより、第2金型20が棒状部材51に押し当てられ、棒状部材51の一部が偏心する。このように楔機構を採用すれば、上側ベースプレート41の往復運動に伴って第2金型を動作させることができる。
前述の加工フロー例および楔機構を用いる構成例では、一対の第1金型10による圧下の終了後に、第2金型20による偏心を開始する。本実施形態の鍛造クランク軸の製造方法では、一対の第1金型10による圧下の終盤で、第2金型20による偏心を開始してもよい。すなわち、圧下ステップの終盤に、偏心ステップを開始してもよい。
圧下ステップの終盤に偏心ステップを開始する場合、偏心ステップの開始時における第1金型の移動距離を75%以上100%未満とするのが好ましい。ここで、第1金型の移動距離は、第1上型または第1下型の一方が他方に対して相対的に移動した距離(mm)であり、圧下開始時を0%、圧下終了時を100%とする。偏心ステップの開始時における第1金型の移動距離が75%以上であれば、第1金型10による棒状部材51の保持が十分となり、かつ、第1上型11の型彫刻部および第1下型12の型彫刻部で構成する金型空間が十分狭くなるため、偏心部から圧下部への材料流動を確実に抑制できる。
設備負荷を低減する観点では、前述の加工フロー例および楔機構を用いる構成例と同様に、圧下ステップの終了後に、偏心ステップを開始するのが好ましい。これは、第1金型で圧下するエネルギーと、第2金型の水平方向移動のためのエネルギーが同時に必要となり、設備能力が大きくなるためである。
前述の加工フロー例および楔機構を用いる構成例では、第2金型20のうちで、棒状部材51と当接する部位の形状を平面状とし、その結果、階段状の段差Sが圧下部51aと偏心部51bとの境界に形成される(図5B参照)。その段差Sの高さは、偏心部51bの偏心量となる。本実施形態の鍛造クランク軸の製造方法では、圧下部51aと偏心部51bとの境界で段差Sをなくしてもよい。すなわち、圧下部51aと偏心部51bとの境界の周辺で偏心量を漸次変化させてもよい。例えば、第2金型20(棒状部材51と当接する部位)の形状を適宜変更することにより、段差Sをなくすことができる。
前述の加工フロー例では、第1金型10による圧下方向、および、棒状部材51の長手方向のそれぞれと垂直な方向(図3Bおよび図7Bのハッチングを施した矢印参照)に沿って、第2金型20を移動させる。第2金型20の移動方向、すなわち、棒状部材の偏心部51bを偏心させる方向は、例えば、鍛造クランク軸の形状(製品形状)に応じて適宜設定すればよい。
上記の偏心ステップによって形成された荒地を上述した(7)の条件で型鍛造してもよい。例えば、型鍛造ステップにおいて、図5Bに示した荒地52の第2部位(偏心部51b)を型鍛造することによって、ピン部Pとなる粗ピン部を、偏心部51bの偏心方向とは逆の方向に形成してもよい。そのような型鍛造ステップによって形成される荒鍛造材53を図11に示す。図11は荒鍛造材53の上面図であり、図11における荒鍛造材53の配置方向と、図5Bにおける荒地52の配置方向とは同じである。
図11の荒鍛造材53は、図5Bに示した荒地52を型鍛造することによって得られる。荒鍛造材53は、ジャーナル部J1〜J5に対応する粗ジャーナル部J1’〜J5’、ピン部P1〜P4に対応する粗ピン部P1’〜P4’、アーム部A1〜A8に対応する粗アーム部A1’〜A8’、カウンターウエイト部W1〜W8に対応する粗カウンターウエイト部W1’〜W8’、フロント部Frに対応する粗フロント部Fr’、および、フランジ部Flに対応する粗フランジ部Fl’を含む。各スローにおいて、粗ピン部の偏心方向と粗カウンターウエイト部の偏心方向とは逆である。すなわち、粗カウンターウエイト部の偏心方向と、当該粗カウンターウエイト部を有する粗アーム部が接する粗ピン部の偏心方向とは逆である。
荒地52から荒鍛造材53を形成する型鍛造は、バリBが生じる一般的な型鍛造によって実施できる。バリBが生じる場合でも、カウンターウエイト部W側に材料を移動させる偏心ステップを予め行うことによって、材料歩留りを向上できる。荒鍛造材53を、所定の工程(例えば、仕上げ鍛造工程およびバリ抜き工程)に供することによって、図9Bの点線に示す鍛造クランク軸1を得ることができる。なお、図9Bに示した荒地52を同様に型鍛造してもよい。
上記の例では、4気筒−8枚カウンターウエイトの鍛造クランク軸について図示した。上述したように、本実施形態の製造方法は、他の鍛造クランク軸の製造に用いることが可能である。例えば、ウエイト部Wを有さないアーム部Aを含む鍛造クランク軸の製造方法に用いることができる。そのような例として、4気筒−4枚カウンターウエイトの鍛造クランク軸を製造する一例について、図12A〜図12Cを参照して説明する。
図12Aは、4気筒−4枚カウンターウエイトの鍛造クランク軸1の上面図である。図12Aに示す鍛造クランク軸1では、アーム部A1、A4、A5、およびA8がそれぞれ、ウエイト部W1、W4、W5、およびW8を有する。他のアーム部はウエイト部を有さず、その断面は例えば楕円状である。
図12Aに示す鍛造クランク軸1の製造でも、上述した圧下ステップおよび偏心ステップを行う。図12Bは、図4Aに対応する側面図であり、圧下ステップ終了時の棒状部材51の形状を示す。圧下ステップでは、第1部位(圧下部51a)が圧下される。この一例における圧下部51aは、ウエイト無しアーム相当部、および、ジャーナル相当部を含み、ピン相当部の少なくとも一部をさらに含んでもよい。
次の偏心ステップでは、図12Cに示すように、第2部位(偏心部51b)を偏心させることによって荒地52を形成する。図12Cは、図5Bに対応する上面図である。この一例における偏心部51bは、ウエイト有りアーム相当部を含む。このようにして、鍛造クランク軸1(4気筒−4枚カウンターウエイト)を製造するための荒地52が得られる。
図12Aに示した4気筒−4枚カウンターウエイトの鍛造クランク軸1を製造する他の一例について、図13A〜図13Bを参照して説明する。この一例でも、上述した圧下ステップおよび偏心ステップを行う。
図13Aは、図4Aに対応する側面図であり、圧下ステップ終了時の棒状部材51の形状を示す。圧下ステップでは、第1部位(圧下部51a)が圧下される。この一例における第1部位は、ウエイト無しアーム相当部、および、ジャーナル相当部の一部を含み、ピン相当部の少なくとも一部をさらに含んでもよい。この第1部位は、ジャーナル相当部のうち、ジャーナル部J3となる部分を含まない。
次の偏心ステップでは、図13Bに示すように、第2部位(偏心部51b)を偏心させることによって、荒地52を形成する。図13Bは、図5Bに対応する上面図である。この一例の偏心部51bは、ウエイト有りアーム相当部、および、ジャーナル部J3となるジャーナル相当部を含む。このようにして、4気筒−4枚カウンターウエイトの鍛造クランク軸1の荒地52が得られる。
3気筒−4枚カウンターウエイトの鍛造クランク軸を製造する一例について、図14A〜図14Cを参照して説明する。図14Aは、3気筒−4枚カウンターウエイトの鍛造クランク軸1の上面図である。図14Aに示す鍛造クランク軸1では、アーム部A1、A2、A5、およびA6がそれぞれ、ウエイト部W1、W2、W5、およびW6を有する。アーム部A3およびA4はウエイト部を有さず、その断面は例えば楕円状である。アーム部A3とアーム部A4との間のピン部P2は、紙面に垂直な方向に偏心している。
図14Aに示す鍛造クランク軸1の製造でも、上述した圧下ステップおよび偏心ステップを行う。図14Bは、図4Aに対応する側面図であり、圧下ステップ終了時の棒状部材51の形状を示す。圧下ステップでは、第1部位(圧下部51a)が圧下される。この一例における圧下部51aは、ウエイト無しアーム相当部、ウエイト無しアーム相当部に挟まれたピン相当部、およびジャーナル相当部を含む。
次の偏心ステップでは、図14Cに示すように、第2部位(偏心部51b)を偏心させることによって、荒地52を形成する。図14Cは、図5Bに対応する上面図である。この一例の偏心部51bは、ウエイト有りアーム相当部、および、ウエイト有りアーム相当部に挟まれたピン相当部を含む。このようにして、3気筒−4枚カウンターウエイトの鍛造クランク軸1の荒地52が得られる。
本発明は、レシプロエンジンに搭載される鍛造クランク軸の製造に有効に利用できる。
1:鍛造クランク軸
10:第1金型、 11:第1上型、 12:第1下型、 20:第2金型、
20a:傾斜面、 30:第3金型、 31:第3上型、 32:第3下型、
40:プレス機、 41:上側ベースプレート、 42:下側ベースプレート、
43:ベッド、 44:楔、 44a:傾斜面、 45:弾性部材、
51:棒状部材、51a:第1部位(圧下部)、
51b:第2部位(偏心部)、
51c:ピン部となる部位(ピン相当部)、
52:荒地
A、A1〜A8:クランクアーム部、 B:バリ、
J、J1〜J5:ジャーナル部、 P、P1〜P4:ピン部、 Fr:フロント部、
Fl:フランジ部、 W、W1〜W8:カウンターウエイト部
10:第1金型、 11:第1上型、 12:第1下型、 20:第2金型、
20a:傾斜面、 30:第3金型、 31:第3上型、 32:第3下型、
40:プレス機、 41:上側ベースプレート、 42:下側ベースプレート、
43:ベッド、 44:楔、 44a:傾斜面、 45:弾性部材、
51:棒状部材、51a:第1部位(圧下部)、
51b:第2部位(偏心部)、
51c:ピン部となる部位(ピン相当部)、
52:荒地
A、A1〜A8:クランクアーム部、 B:バリ、
J、J1〜J5:ジャーナル部、 P、P1〜P4:ピン部、 Fr:フロント部、
Fl:フランジ部、 W、W1〜W8:カウンターウエイト部
Claims (5)
- 回転中心となる複数のジャーナル部と、前記複数のジャーナル部に対して偏心した複数のピン部と、前記複数のジャーナル部と前記複数のピン部とをつなぐ複数のクランクアーム部と、を備える鍛造クランク軸の製造方法であって、
前記複数のクランクアーム部の少なくとも1つはカウンターウエイト部を有するウエイト有りアーム部であり、
前記製造方法は、
一対の第1金型によって棒状部材の長手方向の一部である第1部位を圧下することによって、前記第1部位の断面積を減少させる圧下ステップと、
圧下された前記第1部位を前記第1金型によって保持した状態で、前記棒状部材の第2部位を第2金型によって偏心させる偏心ステップと、を含み、
前記第2部位は、前記棒状部材のうちで前記第1部位を除いた部位の少なくとも一部であり、
前記第2金型による偏心方向は、前記第1金型による圧下方向、および、前記棒状部材の長手方向のそれぞれと垂直な方向である、鍛造クランク軸の製造方法。 - 請求項1に記載の鍛造クランク軸の製造方法であって、
前記第2部位は、前記ウエイト有りアーム部となるウエイト有りアーム相当部を含む、鍛造クランク軸の製造方法。 - 請求項2に記載の鍛造クランク軸の製造方法であって、
前記ウエイト有りアーム部において、前記カウンターウエイト部は、前記ウエイト有りアーム部が接する前記ピン部とは反対の方向に偏心しており、
前記偏心ステップにおいて、前記第2部位を前記カウンターウエイト部の偏心方向に対応する方向に偏心させる、鍛造クランク軸の製造方法。 - 請求項2または3に記載の鍛造クランク軸の製造方法であって、
前記第1部位は、前記ジャーナル部となる部位を含み、
前記第2部位は、前記ピン部となるピン相当部、および、前記ウエイト有りアーム相当部を含む、鍛造クランク軸の製造方法。 - 請求項4に記載の鍛造クランク軸の製造方法であって、
前記圧下ステップでは、一対の第3金型によって前記棒状部材の前記ピン相当部を圧下することによって前記ピン相当部の断面積を減少させ、
前記偏心ステップでは、前記第3金型によって前記ピン相当部を保持した状態で、前記第2金型によって前記第3金型を移動させながら前記ピン相当部を偏心させる、鍛造クランク軸の製造方法。
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