JPWO2017099216A1 - グレージングチャンネル - Google Patents

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Abstract

水抜き用の排水孔を形成しても、防火性能が損なわれることがないグレージングチャンネルを提供する。グレージングチャンネル1は、熱可塑性樹脂組成物層20及び熱膨張性樹脂組成物層21を有する底壁部2と、底壁部2の長手方向に沿う両側縁から立ち上がる一対の側壁部3とを備える。底壁部2は、熱膨張性樹脂組成物層21が存在する第2領域Qと、熱膨張性樹脂組成物層21が存在しない第1領域Pとを有し、底壁部2の第1領域Pに水抜き穴用の排水孔6が形成される。

Description

本発明は、グレージングチャンネルに関する。
従来から、住宅やオフィスビルなどの建築物や車両などの窓は、2枚以上のガラス板からなる複層ガラス、複層ガラスの周縁部を被覆するグレージングチャンネル、グレージングチャンネル付きの複層ガラスが装着される窓枠(框)によって構成されている。
グレージングチャネルは、底壁部と、底壁部の両側縁に立設された一対の側壁部とを有する断面視略コ字状に形成され、底壁部の内底面が複層ガラスの端面に対向するように複層ガラスの周縁部が装着される。
このグレージングチャネルに防火性能を持たせるために、特許文献1では、底壁部及び/又は側壁部を熱膨張性樹脂組成物で形成したり、底壁部又は側壁部の内面又は外面に熱膨張性樹脂組成物からなる層を設けたりしている。特許文献1のグレージングチャンネルが火災時に熱にさらされると、熱膨張性樹脂組成物からなる部分が膨張し、この膨張により生じた膨張残渣が、複層ガラスとグレージングチャンネルとの隙間、あるいは、グレージングチャンネルと窓枠との隙間を閉塞する。この膨張残渣は、上述した隙間から、火災が延焼したり煙が拡散したりすることを防止することができるので、火災の生じていない側に侵入することを遅延させることができる。
特許第5347103号公報
上記のような複層ガラスは、複層ガラスとグレージングチャンネルとの間に結露水や雨水などが侵入して滞留しやすい。そこで、グレージングチャネルの底壁部には、複数の水抜きのための排水孔が長手方向に沿って間隔をあけて形成されている。
しかし、防火性能をグレージングチャネルに持たせるために、底壁部を熱膨張性樹脂組成物で形成したり、底壁部の内面又は外面に熱膨張性樹脂組成物からなる層を設けたりしている場合に、排水孔形成のために底壁部に穴をあけたり底壁部を切り欠いたりすると、底壁部が本来有する耐火性能が損なわれ、クリアすべき防火性能を発現できないおそれがある。
本発明は、上記課題に着目してなされたもので、水抜き用の排水孔を形成しても、防火性能が損なわれることがないグレージングチャンネルを提供することを目的とする。
本発明の上記目的は、底壁部と、前記底壁部の長手方向に沿う両側縁から立ち上がる一対の側壁部とを備え、前記底壁部は、熱可塑性樹脂組成物層を有し、前記底壁部及び/又は前記側壁部は、熱膨張性樹脂組成物層を有し、前記底壁部は、前記熱膨張性樹脂組成物層が存在しない第1領域を有するグレージングチャンネルによって達成される。
上記構成のグレージングチャンネルにおいて、前記底壁部は、前記熱膨張性樹脂組成物層を有し、前記熱膨張性樹脂組成物層が存在しない前記第1領域と、前記熱膨張性樹脂組成物層が存在する第2領域とを有することが好ましい。
この場合、前記第1領域が前記底壁部の幅方向の左右の側縁を長手方向に延び、前記第2領域が一対の前記第1領域で挟まれていてもよいし、前記第2領域が前記底壁部の幅方向の左右の側縁を長手方向に延び、前記第1領域が一対の前記第2領域で挟まれていてもよい。
また、前記第1領域が前記底壁部を長手方向に連続的に延びていてもよいし、前記第1領域が前記底壁部に長手方向に沿って間隔を空けて複数存在する、つまりは、前記底壁部を長手方向に断続的に延びていてもよい。
また、上記構成のグレージングチャンネルにおいて、前記側壁部が、前記熱膨張性樹脂組成物層を有することが好ましい。
また、上記構成のグレージングチャンネルにおいて、前記側壁部の上端部には、内側に向けて突き出る突起部が設けられていることが好ましい。
また、上記構成のグレージングチャンネルにおいて、前記第1領域に、水抜き穴用の排水孔が形成されていてもよい。
本発明のグレージングチャンネルによれば、底壁部の熱膨張性樹脂組成物層が存在しない第2領域に水抜き用の排水孔を形成することで、防火性能が損なわれることを防止することができる。
本発明の一実施形態に係るグレージングチャンネルが用いられた窓の模式図である。 図1の分解図である。 図1の断面図である。 本発明の一実施形態に係るグレージングチャンネルの斜視図である。 図4のグレージングチャンネルに排水孔が形成された状態を示す斜視図である。 図4の断面図である。 図4のグレージングチャンネルの変形例を示す断面図である。 図4のグレージングチャンネルの変形例を示す断面図である。 図4のグレージングチャンネルの変形例を示す断面図である。 図4のグレージングチャンネルの変形例を示す断面図である。 図4のグレージングチャンネルの変形例を示す断面図である。 図4のグレージングチャンネルの変形例を示す断面図である。 図4のグレージングチャンネルの変形例を示す断面図である。 図4のグレージングチャンネルの変形例を示す断面図である。 図4のグレージングチャンネルの変形例を示す断面図である。 図4のグレージングチャンネルの変形例を示す断面図である。 図4のグレージングチャンネルの変形例を示す断面図である。 図4のグレージングチャンネルの変形例を示す断面図である。 図4のグレージングチャンネルの変形例を示す断面図である。 図4のグレージングチャンネルの変形例を示す断面図である。 図4のグレージングチャンネルの変形例を示す断面図である。 図4のグレージングチャンネルの変形例を示す平面図である。 図4のグレージングチャンネルの変形例を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。図1〜図3に示すように、本発明に係るグレージングチャンネル1は、2枚以上(本実施形態では2枚)のガラス板などのパネル11がスペーサ12を介して互いに離間した状態で重ねられた複層パネル10の周縁部に装着される。複層パネル10は、グレージングチャンネル1を介して窓枠やドア枠などの枠部材(框)100に支持される。
グレージングチャンネル1は、図4及び図6に示すように、底壁部2と、底壁部2の長手方向に沿う両側縁から立ち上がる一対の側壁部3とを備えており、断面視U字形状である。底壁部2は、複層パネル10の端面と対向するように配置され、両側壁部3は、複層パネル10の表裏面の周縁部を覆うように配置される。このグレージングチャンネル1は、複層パネル10の周縁部に沿って装着できるように長尺状に形成されている。
両側壁部3の突出端には、内側(複層パネル10側)に向けて突き出る突起部4が設けられている。突起部4は、一対の当接片40,41を有しており、両当接片40,41の先端がグレージングチャンネル1に装着された複層パネル10の周縁部の表裏面に当接している。突起部4の外面には、枠部材100の係止片103が係合する係合溝42が長手方向に沿って形成されている。
突起部4は、例えばポリ塩化ビニル樹脂組成物などの熱可塑性樹脂組成物により形成されていてもよいし、熱膨張性樹脂組成物により形成されていてもよい。突起部4が軟質のポリ塩化ビニル樹脂組成物から形成されていると、柔軟性を有するため、突起部4を複層パネル10と良好に密着させることができる。よって、突起部4は、複層パネル10に結露した水や雨水などの枠部材100やグレージングチャンネル1の内部への浸入を防止するシール材として機能する。一方で、突起部4が熱膨張性樹脂組成物により形成されていると、突起部4が火災時の熱により膨張するので、この膨張残渣により、複層パネル10と枠部材100の側壁101との間の隙間を閉塞することができる。よって、火災により生じた炎や煙などが、上記隙間を通って、火災の生じていない空間に侵入することを遅延させることができる。なお、熱可塑性樹脂組成物及び熱膨張性樹脂組成物の詳細については後述する。
底壁部2は、熱可塑性樹脂組成物からなる熱可塑性樹脂組成物層20と、熱膨張性樹脂組成物からなる熱膨張性樹脂組成物層21とを有する。また、側壁部3は、例えば熱可塑性樹脂組成物により形成することができる。熱可塑性樹脂組成物としては、例えばポリ塩化ビニル樹脂組成物を用いることができる。ここで、ポリ塩化ビニル樹脂組成物としては、硬質のポリ塩化ビニル樹脂組成物であってもよいし、軟質のポリ塩化ビニル樹脂組成物であってもよい。底壁部2の熱可塑性樹脂組成物層20及び側壁部3が硬質のポリ塩化ビニル樹脂組成物から形成されていると、複層パネル10を外部からの衝撃から守る保護層として機能する。一方で、底壁部2の熱可塑性樹脂組成物層20及び側壁部3が軟質のポリ塩化ビニル樹脂組成物から形成されていると、柔軟性を有するため、複層パネル10を容易に装着することができる。
底壁部2の熱可塑性樹脂組成物層20は、その表面(内面及び/又は外面)の少なくとも一部分に、熱膨張性樹脂組成物層21が積層されている。すなわち、底壁部2は、熱膨張性樹脂組成物層21が存在している第2領域Qと、熱膨張性樹脂組成物層21が存在しておらず熱可塑性樹脂組成物層20が露出した第1領域Pとを有している。
この底壁部2の第1領域Pは、図5に示すように、水抜き用の複数の排水孔6が長手方向に沿って一定の間隔で複数形成される領域である。底壁部2の第1領域Pは熱可塑性樹脂組成物層20のみからなるので、底壁部2に排水孔6を形成しても、熱膨張性樹脂組成物層21に穴をあけたり切り欠いたりすることがない。よって、熱膨張性樹脂組成物層21が本来有する耐火性能が損なわれることがないので、十分な防火性能を発現することができる。
底壁部2の第2領域Qは、例えば図6に示す本実施形態のように、底壁部2の幅方向の左右の側縁に長手方向に沿って延びるようにして設けることができる。この場合、第1領域Pは、一対の第2領域Qで挟まれるようにして設けられ、排水孔6を底壁部2の幅方向の中央に形成することができる。第1領域Pの幅方向の長さ(横幅)及び第2領域Qの幅方向の長さ(横幅)としては、特に限定されるものではない。
なお、図6では、熱可塑性樹脂組成物層20の内面に熱膨張性樹脂組成物層21が設けられているが、図7に示すように、熱可塑性樹脂組成物層20の外面に熱膨張性樹脂組成物層21が設けられていてもよく、さらに、図示は省略するが、熱可塑性樹脂組成物層20の内面及び外面に熱膨張性樹脂組成物層21がそれぞれ設けられていてもよい。
また、図6及び図7では、側壁部3も熱可塑性樹脂組成物層30と熱膨張性樹脂組成物層31との2層構造であり、図6では、熱膨張性樹脂組成物層31が熱可塑性樹脂組成物層30の内面に設けられ、図7では、熱膨張性樹脂組成物層31が熱可塑性樹脂組成物層30の外面に設けられているが、図8に示すように、底壁部2では熱膨張性樹脂組成物層21が熱可塑性樹脂組成物層20の内面に設けられている一方で側壁部3では熱膨張性樹脂組成物層31が熱可塑性樹脂組成物層30の外面に設けられていてもよいし、また、図9に示すように、底壁部2では熱膨張性樹脂組成物層21が熱可塑性樹脂組成物層20の外面に設けられている一方で側壁部3では熱膨張性樹脂組成物層31が熱可塑性樹脂組成物層30の内面に設けられていてもよい。さらに、図示は省略するが、熱可塑性樹脂組成物層30の内面及び外面に熱膨張性樹脂組成物層31がそれぞれ設けられていてもよい。
また、底壁部2の第2領域Qは、例えば図10〜図13に示すように、底壁部2の幅方向の中央に長手方向に沿って延びるようにして設けることができる。この場合、第1領域Pは、第2領域Qを挟むようにして底壁部2の幅方向の左右の側縁に一対設けられ、排水孔6を底壁部2の幅方向の左右にそれぞれ形成することができる。第1領域Pの幅方向の長さ(横幅)及び第2領域Qの幅方向の長さ(横幅)としては、特に限定されるものではない。
なお、図10及び図12では熱可塑性樹脂組成物層20の内面に、図11及び図13では熱可塑性樹脂組成物層20の外面に、それぞれ熱膨張性樹脂組成物層21が設けられているが、熱可塑性樹脂組成物層20の内面及び外面に熱膨張性樹脂組成物層21がそれぞれ設けられていてもよい(図示は省略)。また、図10〜図13においても、側壁部3が熱可塑性樹脂組成物層30と熱膨張性樹脂組成物層31との2層構造であり、図10及び図13では、熱膨張性樹脂組成物層31が熱可塑性樹脂組成物層30の内面に設けられ、図11及び図12では、熱膨張性樹脂組成物層31が熱可塑性樹脂組成物層30の外面に設けられているが、熱可塑性樹脂組成物層30の内面及び外面に熱膨張性樹脂組成物層31がそれぞれ設けられていてもよい(図示は省略)。
このように底壁部2が熱膨張性樹脂組成物層21を有していると、熱膨張性樹脂組成物層21が火災時の熱により膨張するので、この膨張残渣により、複層パネル10とグレージングチャンネル1との間の隙間あるいは枠部材100の底壁102とグレージングチャンネル1との間の隙間を閉塞することができる。よって、火災により生じた炎や煙などが、上記隙間を通って、火災の生じていない空間に侵入することを遅延させることができる。
また、側壁部3も熱膨張性樹脂組成物層31を有していると、熱膨張性樹脂組成物層31が火災時の熱により膨張するので、この膨張残渣により、複層パネル10とグレージングチャンネル1との間の隙間あるいは枠部材100の側壁101とグレージングチャンネル1との間の隙間を閉塞することができる。よって、火災により生じた炎や煙などが、上記隙間を通って、火災の生じていない空間に侵入することを遅延させることができる。
なお、側壁部3については、必ずしも熱可塑性樹脂組成物層30と熱膨張性樹脂組成物層31との積層構造とする必要はなく、図示は省略するが、熱膨張性樹脂組成物層31の単層構造であってもよいし、図14〜図17に示すように、熱可塑性樹脂組成物層30の単層構造であってもよい。ここで、図14では、熱膨張性樹脂組成物層21が熱可塑性樹脂組成物層20の内面において底壁部2の幅方向の左右の側縁に、図15では、熱膨張性樹脂組成物層21が熱可塑性樹脂組成物層20の外面において底壁部2の幅方向の左右の側縁に、図16では、熱膨張性樹脂組成物層21が熱可塑性樹脂組成物層20の内面において底壁部2の幅方向の中央に、図17では、熱膨張性樹脂組成物層21が熱可塑性樹脂組成物層20の外面において底壁部2の幅方向の中央に、それぞれ設けられている。
また、図18〜図21に示すように、底壁部2の第2領域Qと第1領域Pとの高さ(厚み)を揃えるために、第1領域Pの熱可塑性樹脂組成物層20に隆起部22を設けてもよい。この場合には、隆起部22も含めて第1領域Pの熱可塑性樹脂組成物層20に排水孔6が形成される。ここで、図18では、熱膨張性樹脂組成物層21が熱可塑性樹脂組成物層20の内面において底壁部2の幅方向の左右の側縁に、図19では、熱膨張性樹脂組成物層21が熱可塑性樹脂組成物層20の外面において底壁部2の幅方向の左右の側縁に、図20では、熱膨張性樹脂組成物層21が熱可塑性樹脂組成物層20の内面において底壁部2の幅方向の中央に、図21では、熱膨張性樹脂組成物層21が熱可塑性樹脂組成物層20の外面において底壁部2の幅方向の中央に、それぞれ設けられている。なお、図18〜図21では、側壁部3は熱可塑性樹脂組成物層30の単層構造であるが、熱可塑性樹脂組成物層30の内面及び/又は外面に、熱膨張性樹脂組成物層31を設けてもよい。
また、底壁部2の第1領域Pは、底壁部2を長手方向に連続的に延びていてもよいし、例えば図22に示すように、底壁部2の幅方向に延びる熱膨張性樹脂組成物層24を、底壁部2の長手方向に間隔をあけてさらに設けることで、第1領域Pは、底壁部2の長手方向に断続的に延びる、すなわち、底壁部2の長手方向に沿って間隔をあけて複数設けられていてもよい。第1領域Pが、底壁部2の長手方向に沿って間隔をあけて複数設けられる場合には、各第1領域Pに排水孔6が1つずつ形成される。なお、排水孔6の外形は、特に限定されるものではなく、円形状や矩形状など、種々の形状とすることができる。
底壁部2、側壁部3及び突起部4は、例えば、底壁部2の熱可塑性樹脂組成物層20及び熱膨張性樹脂組成物層21を形成する材料、側壁部3の熱可塑性樹脂組成物層30及び熱膨張性樹脂組成物層31を形成する材料、突起部4を形成する材料を、一軸押出機(池貝機販社製、65mm押出機)に供給し、同時共押出を行うことにより、上述した断面視形状を有する長尺異型成形体を所定の速度で同時共押出成形することができる。そして、使用時には、この長尺異型成形体必要な長さに切断して使用される。
次に、熱膨張性樹脂組成物は、熱により膨張する樹脂組成物であれば特に限定されないが、例えば樹脂成分に対し、熱膨張性黒鉛、無機充填材及び可塑剤を添加することで得ることができる。また、熱膨張性樹脂組成物には、その物性を損なわない範囲で、必要に応じて、一般に使用されている、リン化合物以外の熱安定剤、滑剤、加工助剤、熱分解型発泡剤、酸化防止剤、帯電防止剤、顔料、架橋剤、架橋促進剤などを添加することができる。
つまり、熱膨張性樹脂組成物の具体例は、例えば次の通りである。
(a)樹脂成分、熱膨張性黒鉛及び無機充填材を含む樹脂組成物
(b)上記(a)の樹脂組成物に対し、可塑剤、熱安定剤、滑剤、加工助剤、熱分解型発泡剤、酸化防止剤、帯電防止剤、顔料、架橋剤及び架橋促進剤からなる群より選ばれる少なくとも一つを添加してなる樹脂組成物
熱膨張性樹脂組成物は、樹脂成分として、特に限定されるものではないが、例えば、熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー及びゴムなどの一種もしくは複数種を含有することができる。
熱可塑性樹脂としては、特に限定されないが、ポリ塩化ビニル樹脂(PVC)、塩素化ポリ塩化ビニル樹脂(CPVC)、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレンプロピレンゴム(EPDM)などを例示することができる。
ポリ塩化ビニル樹脂及び塩素化ポリ塩化ビニルは、特に限定されず、従来公知の任意のポリ塩化ビニル樹脂及び塩素化ポリ塩化ビニルを使用することができる。また、エチレン−酢酸ビニル共重合体としては、特に限定されないが、酢酸ビニル含有量が10〜50質量%であるものが好ましく、10〜35質量%であるものがより好ましい。また、エチレンプロピレンゴムは、エチレン、プロピレン及び架橋用ジエンモノマーとの三元共重合体である。エチレンプロピレンゴムに用いられる架橋用ジエンモノマーとしては、特に限定されない。
熱可塑性エラストマーとしては、特に限定されないが、オレフィン系エラストマー(TPO)、スチレン系エラストマー(TPS)などを例示することができる。
ゴムとしては、特に限定されないが、クロロプレンゴム(CR)などを例示することができる。
熱膨張性黒鉛は、従来公知の物質であり、天然鱗状グラファイト、熱分解グラファイト、キッシュグラファイトなどの粉末を、濃硫酸、硝酸、セレン酸などの無機酸と、濃硝酸、過塩素酸、過塩素酸塩、過マンガン酸塩、重クロム酸塩、過酸化水素などの強酸化剤とにより処理してグラファイト層間化合物を生成させたものである。熱膨張性黒鉛の具体例としては、例えば、東ソー社製「GREP−EG」などが挙げられる。
無機充填材は、特に限定されず、例えば一般にポリ塩化ビニル樹脂成形体を製造する際に使用されている無機充填材を用いることができる。
可塑剤は、特に限定されず、例えば一般にポリ塩化ビニル樹脂成形体を製造する際に使用されている可塑剤を用いることができる。なお、可塑剤は必要に応じて添加すればよい。
次に、熱可塑性樹脂組成物は、押出成形ができる樹脂組成物であれば特に限定されず、例えば樹脂成分に対し、無機充填材、必要に応じて可塑剤を添加することにより得ることができる。無機充填材としては、先に説明した無機充填材と同じものを使用することができる。可塑剤としては、先に説明した可塑剤と同じものを使用することができる。また、熱可塑性樹脂組成物には、その物性を損なわない範囲で、必要に応じて、押出成形の際に一般に使用されている、熱安定剤、滑剤、加工助剤、熱分解型発泡剤、酸化防止剤、帯電防止剤、顔料などが添加されてもよい。
つまり、熱可塑性樹脂組成物層を構成する熱可塑性樹脂組成物の具体例は、次の通りである。
(c)樹脂成分、及び無機充填材を含む樹脂組成物
(d)樹脂成分、可塑剤及び無機充填材を含む樹脂組成物
(e)上記(c)の樹脂組成物に対し、熱安定剤、滑剤、加工助剤、熱分解型発泡剤、酸化防止剤、帯電防止剤、顔料、架橋剤及び架橋促進剤からなる群より選ばれる少なくとも一つを添加してなる樹脂組成物
(f)上記(d)の樹脂組成物に対し、熱安定剤、滑剤、加工助剤、熱分解型発泡剤、酸化防止剤、帯電防止剤、顔料、架橋剤及び架橋促進剤からなる群より選ばれる少なくとも一つを添加してなる樹脂組成物
熱可塑性樹脂組成物に使用する樹脂成分を選択することにより、本発明のグレージングチャンネル1に多様な機能を付与することができる。
熱可塑性樹脂組成物は、樹脂成分として、特に限定されるものではないが、例えば、上述したような、熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー及びゴムなどの一種もしくは複数種を例示することができる。
熱可塑性樹脂としては、特に限定されないが、ポリ塩化ビニル樹脂(PVC)、塩素化ポリ塩化ビニル樹脂(CPVC)、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレンプロピレンゴム(EPDM)などを例示することができる。なお、本発明において、エチレンプロピレンゴムは、熱可塑性樹脂に含まれる樹脂と定義する。
熱可塑性エラストマーとしては、特に限定されないが、オレフィン系エラストマー(TPO)、スチレン系エラストマー(TPS)などを例示することができる。
ゴムとしては、特に限定されないが、クロロプレンゴム(CR)などを例示することができる。
上述したグレージングチャンネル1では、底壁部2が熱膨張性樹脂組成物層21を有しているので、熱膨張性樹脂組成物層21が火災時の熱により膨張して膨張残渣が生じることにより、複層パネル10とグレージングチャンネル1との間の隙間あるいは枠部材100の底壁102とグレージングチャンネル1との間の隙間を閉塞することができる。よって、火災により生じた炎や煙などが、上記隙間を通って、火災の生じていない空間に侵入することを遅延させることができる。
一方で、底壁部2は、熱膨張性樹脂組成物層21が存在しない第1領域Pを有しており、この第1領域Pは熱可塑性樹脂組成物層20のみからなるので、底壁部2の第1領域Pに排水孔6を形成すれば、熱膨張性樹脂組成物層21に穴をあけたり切り欠いたりすることがない。よって、熱膨張性樹脂組成物層21が本来有する耐火性能が損なわれることがないので、十分な防火性能を発現することができる。
加えて、側壁部3も熱膨張性樹脂組成物層31を有していると、熱膨張性樹脂組成物層31が火災時の熱により膨張して膨張残渣が生じることにより、複層パネル10とグレージングチャンネル1との間の隙間あるいは枠部材100の側壁101とグレージングチャンネル1との間の隙間を閉塞することができる。よって、火災により生じた炎や煙などが、上記隙間を通って、火災の生じていない空間に侵入することを遅延させることができるので、より良好な防火性能を発現することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。例えば、図23に示すように、底壁部2の熱膨張性樹脂組成物層21を熱可塑性樹脂組成物20との間に挟むように、さらなる熱可塑性樹脂組成物層23を底壁部2に設けてもよい。また、側壁部3の熱膨張性樹脂組成物層31を熱可塑性樹脂組成物30との間に挟むように、さらなる熱可塑性樹脂組成物層33を側壁部3に設けてもよい。
1 グレージングチャンネル
2 底壁部
3 側壁部
4 突起部
6 排水孔
20 熱可塑性樹脂組成物
21 熱膨張性樹脂組成物
31 熱膨張性樹脂組成物
P 第1領域
Q 第2領域

Claims (9)

  1. 底壁部と、前記底壁部の長手方向に沿う両側縁から立ち上がる一対の側壁部とを備え、
    前記底壁部は、熱可塑性樹脂組成物層を有し、
    前記底壁部及び/又は前記側壁部は、熱膨張性樹脂組成物層を有し、
    前記底壁部は、前記熱膨張性樹脂組成物層が存在しない第1領域を有するグレージングチャンネル。
  2. 前記底壁部は、前記熱膨張性樹脂組成物層を有し、前記熱膨張性樹脂組成物層が存在しない前記第1領域と、前記熱膨張性樹脂組成物層が存在する第2領域とを有する請求項1に記載のグレージングチャンネル。
  3. 前記第1領域は、前記底壁部の幅方向の左右の側縁を長手方向に延び、
    前記第2領域は、一対の前記第1領域で挟まれている請求項2に記載のグレージングチャンネル。
  4. 前記第2領域は、前記底壁部の幅方向の左右の側縁を長手方向に延び、
    前記第1領域は、一対の前記第2領域で挟まれている請求項2に記載のグレージングチャンネル。
  5. 前記第1領域は、前記底壁部を長手方向に延びる請求項3又は4に記載のグレージングチャンネル。
  6. 前記第1領域は、前記底壁部に長手方向に沿って間隔をあけて複数存在する請求項3又は4に記載のグレージングチャンネル。
  7. 前記側壁部が、前記熱膨張性樹脂組成物層を有する請求項1〜6のいずれかに記載のグレージングチャンネル。
  8. 前記側壁部の上端部には、内側に向けて突き出る突起部が設けられている請求項1〜7のいずれかに記載のグレージングチャンネル。
  9. 前記第1領域に、水抜き穴用の排水孔が形成されている請求項1〜8のいずれかに記載のグレージングチャンネル。
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