JPWO2017094102A1 - エレベータ装置 - Google Patents

エレベータ装置 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2017094102A1
JPWO2017094102A1 JP2017553520A JP2017553520A JPWO2017094102A1 JP WO2017094102 A1 JPWO2017094102 A1 JP WO2017094102A1 JP 2017553520 A JP2017553520 A JP 2017553520A JP 2017553520 A JP2017553520 A JP 2017553520A JP WO2017094102 A1 JPWO2017094102 A1 JP WO2017094102A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
car
operating lever
emergency stop
guide rail
stop device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017553520A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6465995B2 (ja
Inventor
直浩 白石
直浩 白石
渡辺 誠治
誠治 渡辺
孝太郎 福井
孝太郎 福井
安藤 英司
英司 安藤
池田 史郎
史郎 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2017094102A1 publication Critical patent/JPWO2017094102A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6465995B2 publication Critical patent/JP6465995B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B5/00Applications of checking, fault-correcting, or safety devices in elevators
    • B66B5/02Applications of checking, fault-correcting, or safety devices in elevators responsive to abnormal operating conditions
    • B66B5/16Braking or catch devices operating between cars, cages, or skips and fixed guide elements or surfaces in hoistway or well
    • B66B5/18Braking or catch devices operating between cars, cages, or skips and fixed guide elements or surfaces in hoistway or well and applying frictional retarding forces
    • B66B5/22Braking or catch devices operating between cars, cages, or skips and fixed guide elements or surfaces in hoistway or well and applying frictional retarding forces by means of linearly-movable wedges
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B5/00Applications of checking, fault-correcting, or safety devices in elevators
    • B66B5/02Applications of checking, fault-correcting, or safety devices in elevators responsive to abnormal operating conditions
    • B66B5/16Braking or catch devices operating between cars, cages, or skips and fixed guide elements or surfaces in hoistway or well
    • B66B5/18Braking or catch devices operating between cars, cages, or skips and fixed guide elements or surfaces in hoistway or well and applying frictional retarding forces
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B5/00Applications of checking, fault-correcting, or safety devices in elevators
    • B66B5/02Applications of checking, fault-correcting, or safety devices in elevators responsive to abnormal operating conditions
    • B66B5/04Applications of checking, fault-correcting, or safety devices in elevators responsive to abnormal operating conditions for detecting excessive speed
    • B66B5/044Mechanical overspeed governors

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)

Abstract

エレベータ装置において、非常止め装置には、非常止め装置を作動させる作動レバー(16)が設けられており、作動レバー(16)と同期して楔(25)を持ち上げられることで非常止め装置が作動する。調速機機構は、調速機シーブと、張車と、調速機シーブ及び張車に巻かれており、かつ作動レバー(16)に接続されている調速機ロープとを有している。かごには、抵抗付加機構が設けられている。抵抗付加機構は、摩擦部材(33)を有し、かごの上昇時に、非常止め装置を作動させる方向への作動レバー(16)の動きに抵抗力を付加する。

Description

この発明は、例えば懸架体の破断時に、非常止め装置によりかごを非常停止させるエレベータ装置に関するものである。
従来のエレベータ装置の調速機では、第1過大速度Vos(運転停止用スイッチの作動速度)が、定格速度Voの1.3倍程度に設定され、第2過大速度Vtr(非常止め作動速度)が、定格速度Voの1.4倍程度に設定されている。例えば、制御装置の異常などにより、かご速度が定格速度を超えて第1過大速度Vosに達したことが検出されると、巻上機への給電を遮断し、巻上機ブレーキによりかごを急停止させる。また、主ロープの破断などにより、かごが落下し、かご速度が第2過大速度Vtrに達したことが検出されると、非常止め装置が作動し、かごを非常停止させる。
但し、かごが昇降路の最下階付近に位置しており、かご速度が第1過大速度Vos又は第2過大速度Vtrに達する前に、昇降路の底部に到達した場合には、緩衝器によりかごを減速停止させる。このため、緩衝器には、減速させるべき速度が高いほど長い緩衝ストロークが必要となり、緩衝器の長さは、第1過大速度Vos及び第2過大速度Vtrに応じて決まる。また、緩衝器が長くなると、昇降路のピット深さが大きくなる。
これに対して、従来のダブルデッキエレベータでは、かご枠内を互いに上下反対方向へ移動可能な上かご及び下かごに対してそれぞれ設置された調速機ロープに、慣性質量が付加されている。そして、上かご又は下かごを駆動するロープの破断時には、かご落下の加速度に応じて発生する慣性力により、非常止め装置を高応答で作動させる(例えば、特許文献1参照)。
また、従来の他のエレベータ装置では、ロープ破断により発生する大きなかご加速度により非常止め装置が作動する。また、作動レバーの角度、調速機ロープの張力、調速機機構の回転慣性質量は、小さな加速度で非常止め装置が誤作動しないように設定されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2012−62124号公報 特開2012−162374号公報
上記のような従来のエレベータ装置では、何等かの原因で、上昇中のかごが巻上機ブレーキによって急停止した場合、かごは約0.3Gで減速する。即ち、かごには下向きの加速度が発生する。このため、調速機機構の回転慣性質量によって非常止め装置が誤作動する恐れがある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、簡単な構成により、非常止め装置の誤作動を防ぎつつ、昇降路の省スペース化を図ることができるエレベータ装置を得ることを目的とする。
この発明に係るエレベータ装置は、昇降路内を昇降するかご、かごの昇降を案内するかごガイドレール、かごを吊り下げる懸架体、かごに設けられており、かごガイドレールを把持してかごを非常停止させる非常止め装置、非常止め装置に設けられており、非常止め装置を作動させる作動レバー、調速機シーブと、調速機シーブに対して上下方向に間隔をおいて配置されている張車と、調速機シーブ及び張車に巻かれており、かつ作動レバーに接続されている調速機ロープとを有している調速機機構、及びかごに設けられており、かごの上昇時に、非常止め装置を作動させる方向への作動レバーの動きに抵抗力を付加する抵抗付加機構を備えている。
また、この発明に係るエレベータ装置は、昇降路内を昇降するかご、かごの昇降を案内するかごガイドレール、かごを吊り下げる懸架体、かごに設けられており、かごガイドレールを把持してかごを非常停止させる非常止め装置、非常止め装置に設けられており、非常止め装置を作動させる作動レバー、調速機シーブと、調速機シーブに対して上下方向に間隔をおいて配置されている張車と、調速機シーブ及び張車に巻かれており、かつ作動レバーに接続されている調速機ロープとを有している調速機機構、及びかごに設けられており、かごの上昇時に、非常止め装置を作動させる方向への作動レバーの動きを規制する作動規制機構を備えている。
この発明のエレベータ装置は、かごの上昇時に、作動レバーの動きに抵抗力が付加されるか、又は作動レバーの動きが規制されるので、簡単な構成により、非常止め装置の誤作動を防ぎつつ、昇降路の省スペース化を図ることができる。
この発明の実施の形態1によるエレベータ装置を模式的に示す構成図である。 図1のかごガイドレールと非常止め装置との関係を示す正面図である。 図2のIII−III線に沿う断面図である。 図1の懸架体の破断時の非常止め装置の動作を示す説明図である。 図1の巻上機ブレーキによりかごが急停止する際の非常止め装置の誤作動を示す説明図である。 図5の作動レバーの位置と作動レバーの引上力との関係を示すグラフである。 実施の形態1のエレベータ装置の要部を示す構成図である。 かごの上昇時における図7の抵抗付加機構の状態を示す構成図である。 図7の摩擦部材と作動レバーとの関係を示す正面図である。 図9のX−X線に沿う断面図である。 この発明の実施の形態2によるエレベータ装置の要部を示す構成図である。 図11の摩擦部材と作動レバーとの関係を示す正面図である。 図12のXIII−XIII線に沿う断面図である。 この発明の実施の形態3によるエレベータ装置の要部を示す構成図である。 図14の抵抗付加機構の非常止め装置作動時の状態を示す構成図である。 この発明の実施の形態4によるエレベータ装置の要部を示す構成図である。 図16の作動規制機構のかご下降時の状態を示す構成図である。 この発明の実施の形態5によるエレベータ装置の要部を示す構成図である。 図18の作動規制機構のかご下降時の状態を示す構成図である。 この発明の実施の形態6によるエレベータ装置の要部を示す構成図である。 図20の作動規制機構の非常止め装置作動時の状態を示す構成図である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるエレベータ装置を模式的に示す構成図である。図において、昇降路1の上部には、機械室2が設けられている。機械室2には、巻上機3、そらせ車4、及び制御装置5が設置されている。巻上機3は、駆動シーブ6と、駆動シーブ6を回転させる巻上機モータと、駆動シーブ6の回転を制動する巻上機ブレーキ7とを有している。
巻上機ブレーキ7は、駆動シーブ6と同軸に結合されたブレーキ車と、ブレーキ車に接することによりブレーキ車の回転を制動するブレーキシューと、ブレーキシューをブレーキ車に押し付けて制動力を印加するブレーキばねと、ブレーキばねに抗してブレーキシューをブレーキ車から引き離し制動力を解除する電磁マグネットとを有している。
駆動シーブ6及びそらせ車4には、懸架体8が巻き掛けられている。懸架体8としては、複数本のロープ又は複数本のベルトが用いられている。懸架体8の第1の端部には、かご9が接続されている。懸架体8の第2の端部には、釣合おもり10が接続されている。
かご9及び釣合おもり10は、懸架体8により昇降路1内に吊り下げられており、駆動シーブ6を回転させることにより昇降路1内を昇降する。制御装置5は、巻上機3を制御することにより、設定した速度でかご9を昇降させる。
昇降路1内には、かご9の昇降を案内する一対のかごガイドレール11と、釣合おもり10の昇降を案内する一対の釣合おもりガイドレール12とが設置されている。昇降路1の底部には、かご9の昇降路1の底部への衝突を緩衝するかご緩衝器13と、釣合おもり10の昇降路1の底部への衝突を緩衝する釣合おもり緩衝器14とが設置されている。
かご9の下部には、かごガイドレール11を把持してかご9を非常停止させる非常止め装置15が搭載されている。非常止め装置15としては、次第ぎき式非常止め装置が用いられている。一般に、定格速度が45m/minを超えるエレベータ装置では、次第ぎき式非常止め装置が用いられる。
機械室2には、かご9の過大速度走行を検出する調速機17が設けられている。調速機17は、調速機シーブ18、過大速度検出スイッチ及びロープキャッチ等を有している。調速機シーブ18には、調速機ロープ19が巻き掛けられている。
調速機ロープ19は、昇降路1内に環状に敷設され、非常止め装置15に接続されている。また、調速機ロープ19は、昇降路1の下部に配置された張車20に巻き掛けられている。かご9が昇降すると、調速機ロープ19が循環移動し、かご9の走行速度に応じた回転速度で調速機シーブ18が回転する。
調速機17では、かご9の走行速度が過大速度に達したことが機械的に検出される。調速機17には、検出する過大速度として、定格速度Voよりも高い第1過大速度Vosと、第1過大速度Vosよりも高い第2過大速度Vtrとが設定されている。
かご9の走行速度が第1過大速度Vosに達すると、過大速度検出スイッチが操作される。過大速度検出スイッチが操作されると、巻上機3への給電が遮断され、巻上機ブレーキ7が作動してかご9が急停止する。
かご9の下降速度が第2過大速度Vtrに達すると、ロープキャッチにより調速機ロープ19が把持され、調速機ロープ19の循環が停止する。調速機ロープ19の循環が停止すると、作動レバー16が操作され、非常止め装置15が作動してかご9が非常停止する。
図2は図1のかごガイドレール11と非常止め装置15との関係を示す正面図、図3は図2のIII−III線に沿う断面図である。非常止め装置15は、対応するかごガイドレール11を把持する左右一対の把持部を有している。各把持部は、図2に示すように、一対の楔25、一対の楔ガイド26、及び複数の楔ガイドばね27を有している。
楔25は、楔ガイド26に設けられた傾斜面に沿って、非常止め装置15の枠体に対して上下動可能である。楔ガイドばね27は、非常止め装置15の枠体と楔ガイド26との間に設けられている。
通常時には、楔25は、図2に示すように、かごガイドレール11に隙間を介して対向している。これに対して、非常止め装置15の作動時には、楔25が持ち上げられる。このとき、楔25は、楔ガイド26に沿ってかごガイドレール11に近接していき、最終的にはかごガイドレール11に接触する。
そして、楔25がさらに持ち上げられると、楔25は楔ガイドばね27を縮めるように楔ガイド26を水平方向に押しながら上方へ移動する。この楔ガイドばね27の圧縮により、楔25からかごガイドレール11に作用する押し付け力が増大し、かごガイドレール11と非常止め装置15で発生する摩擦力が、楔25の食い込み量に応じて増大する。これにより、楔25がかごガイドレール11を把持し、かご9が非常停止する。
図4は図1の懸架体8の破断時の非常止め装置15の動作を示す説明図である。非常止め装置15には、非常止め装置15を作動させる作動レバー16(図1では省略)が回転可能に設けられている。作動レバー16の先には、楔25が接続されている。作動レバー16が持ち上げられると(図4の反時計方向へ回転すると)、楔25も作動レバー16と同期して持ち上げられる。即ち、非常止め装置15は、作動レバー16を図4の反時計方向へ回転させることにより作動する。
非常止め装置15には、誤動作防止ばねとしての回転ばね22が設けられている。回転ばね22は、非常止め装置15を作動させる方向とは反対方向(図4の時計方向)への力を作動レバー16に付加している。回転ばね22には、初期回転量が与えられている。この初期回転量によって、作動レバー16を引き上げるための抵抗力が発生し、作動レバー16が不用意に回転するのが防止される。
調速機ロープ19には、連結部23が固定されている。連結部23と作動レバー16との間には、引上棒24が連結されている。即ち、調速機ロープ19は、連結部23、引上棒24及び作動レバー16を介して非常止め装置15に接続されている。また、引上棒24の上端部は、連結部23に回動自在に連結されている。さらに、引上棒24の下端部は、作動レバー16に回動自在に連結されている。
実施の形態1の調速機機構100は、調速機シーブ18、調速機ロープ19及び張車20を有している。懸架体8の破断時には、かご9が下向きに1Gの重力加速度で落下する。このとき、調速機機構100は重力の影響を受けないため、1Gよりも低いaGで増速する(a<1.0)。そのため、かご9と調速機機構100との間に加速度差が生じる。これにより、調速機機構100の速度は、かご速度Vよりも低いkV(k<1)となり、作動レバー16が引き上げられることで、非常止め装置15が作動する。
なお、このような加速度差による非常止め装置15の作動時のかご速度Vは、定格速度Voよりも低い。また、加速度差を利用した作動方法では、非常止め装置15は、かご速度及びかご位置によらず、懸架体8の破断から一定時間後に作動する。
図5は図1の巻上機ブレーキ7によりかご9が急停止する際の非常止め装置15の誤作動を示す説明図である。かご9の上昇中に巻上機ブレーキ7が作動すると、かご9は約0.3Gで減速する。このとき、かご9には下向きの加速度が発生している。一方、調速機機構100は、ブレーキ減速力を直接受けず、0.3Gよりも低い加速度bGで減速する(b<0.3)。そのため、調速機機構100の速度kVが、かご9の速度Vよりも速く(k>1)、作動レバー16の上昇で非常止め装置15が誤作動する。
ここで、図6は図5の作動レバー16の位置と作動レバー16の引上力との関係を示すグラフである。非常ブレーキ作動時は、回転ばね22によるばね力の方が、作動レバー16を引き上げる力よりもF1だけ強く、作動レバー16が上がらない。一方、懸架体8の破断時は、引上力の方が、回転ばね22のばね力よりもF2だけ強く、非常止め装置15が作動する。
このとき、非常ブレーキ作動時と懸架体8の破断時の引上力との差(F1+F2)が小さいと、誤作動を防止する回転ばね22のばね力設定範囲が限定されてしまう。そのため、設定の困難さで、非常止め装置15の誤作動、又は非常止め装置15の作動時間の遅れによるかご速度の増大が発生する。
この課題を解決するために、実施の形態1では、作動レバー16の回転に対する抵抗力がかご9の上昇時と下降時とで異なっている。即ち、作動レバー16の回転に対する抵抗力が、かご9の下降時よりも上昇時に大きくなっている。これにより、作動レバー16は、かご9の下降時よりも上昇時の方が非常止め装置15の作動方向へ動きにくくなっている。
図7は実施の形態1のエレベータ装置の要部を示す構成図である。実施の形態1では、かご9に抵抗付加機構31が搭載されている。抵抗付加機構31は、かご9の上昇時に、非常止め装置15を作動させる方向への作動レバー16の動きに抵抗力を付加する。また、抵抗付加機構31は、図2に示した非常止め装置15の下部に配置されている。
さらに、抵抗付加機構31は、ハウジング32、一対の楔状の摩擦部材33、一対の摩擦部材ガイド34、複数の摩擦部材支持ばね35、及び複数のガイド押付ばね36を有している。ハウジング32は、かご9に取り付けられている。
摩擦部材33は、摩擦部材ガイド34に設けられた傾斜面に沿ってハウジング32に対して上下動可能である。摩擦部材支持ばね35は、ハウジング32と摩擦部材33との間に設けられている。ガイド押付ばね36は、ハウジング32と摩擦部材ガイド34との間に設けられている。
摩擦部材33は、かごガイドレール11を挟んでかごガイドレール11の両側に配置されており、かごガイドレール11に接している。摩擦部材ガイド34は、かごガイドレール11の摩擦部材33が接する面に直角な方向に変位可能である。また、摩擦部材ガイド34は、ガイド押付ばね36により、かごガイドレール11側へ押されている。
摩擦部材ガイド34の傾斜面は、下方へ行くに従ってかごガイドレール11に近付いている。このように、抵抗付加機構31は、非常止め装置15を上下にほぼ反転させた構成となっている。
図7はかご9の下降時の抵抗付加機構31の状態を示している。かご9の下降時には、摩擦部材33に上向きの摩擦力が作用する。このため、ガイド押付ばね36のばね力が低下し、摩擦部材33とかごガイドレール11との間の摩擦力が低下する。
図8はかご9の上昇時における図7の抵抗付加機構31の状態を示す構成図である。かご9の上昇時には、摩擦部材33に下向きの摩擦力が作用する。これにより、摩擦部材33は摩擦部材ガイド34に対して下方へ食い込み、摩擦部材ガイド34とかごガイドレール11との間の間隔が押し広げられる。この結果、ガイド押付ばね36が圧縮され、ガイド押付ばね36による押付力が増加し、摩擦部材33とかごガイドレール11との間の摩擦力が増加する。
なお、摩擦部材33とかごガイドレール11との間の摩擦力は、かご9の上昇時も下降時もかご9の走行を妨げるものではない。
図9は図7の摩擦部材33と作動レバー16との関係を示す正面図、図10は図9のX−X線に沿う断面図である。抵抗付加機構31は、一対のL字形の連結部材37をさらに有している。連結部材37の上端部は、作動レバー16に回転可能に連結されている。連結部材37の下端部には、摩擦部材33が固定されている。摩擦部材33は、連結部材37を介して作動レバー16に連結されている。
かご9の上昇時には、摩擦部材33とかごガイドレール11との間の摩擦力が増加するため、非常止め装置15の作動方向への作動レバー16の回転に抵抗力、即ち誤動作防止力が付加される。また、かご9の下降時には、誤動作防止力が低減される。
このようなエレベータ装置では、懸架体8の破断時に、かご9と調速機機構100との間の加速度差を利用して非常止め装置15を高応答で作動させることができるので、かご緩衝器13の長さを短縮し、昇降路1の省スペース化を図ることができる。しかも、かご9の上昇時に、抵抗付加機構31により作動レバー16の動きに抵抗力が付加されるので、非常止め装置15の誤作動を防止することができる。即ち、簡単な構成により、非常止め装置15の誤作動を防ぎつつ、昇降路1の省スペース化を図ることができる。
また、抵抗付加機構31は、非常止め装置15を上下にほぼ反転させた構成となっているので、構成が簡単である。
実施の形態2.
次に、図11はこの発明の実施の形態2によるエレベータ装置の要部を示す構成図、図12は図11の摩擦部材33と作動レバー16との関係を示す正面図、図13は図12のXIII−XIII線に沿う断面図である。実施の形態2のかごガイドレール11は、レール本体11aと、レール本体11aの摩擦部材33が接触する面に一対の接触部11bとを有している。
接触部11bは、非常止め装置15及びかごガイドシュー(図示せず)が接触する領域を避けて、上下方向に連続して設けられている。また、接触部11bは、レール本体11aに別部材を固定して構成しても、レール本体11aと一体に突起部を形成することで構成してもよい。
さらに、図11はかごガイドレール11の下部を示しており、最下階付近では、摩擦部材33が接触部11bから離れるように、接触部11bに傾斜が設けられている。即ち、レール本体11aからの接触部11bの突出量が、最下階付近では下方へ行くに従って徐々に小さくなっている。
このように、最下階付近では、摩擦部材33がかごガイドレール11から離れるように、かごガイドレール11の厚さ寸法が変化している。他の構成及び動作は、実施の形態1と同様である。
なお、最下階付近とは、かご9が昇降路1の最下階から定格速度に到達するまでの領域である。
また、慣性動作非常止めシステムの特徴は、懸架体8の全破断時に、かご速度によらず、一定の時間で非常止め装置15が作動する点である。このため、通常走行パターンから、懸架体8の全破断で非常止め装置15が作動し、かご9が減速する場合に、非常止め装置15による停止前に、かご9がかご緩衝器13と衝突してしまうような懸架体8の破断時のかご位置を、最下階近傍区間、即ち最下階付近と定義することもできる。
このようなエレベータ装置では、最下階付近で摩擦部材33がかごガイドレール11と接触しないので、かご9が最下階付近に位置するときに懸架体8が全破断した場合に、非常止め装置15を作動させ易くすることができ、信頼性が向上する。
なお、実施の形態2ではレール本体11aからの接触部11bの突出量が徐々に変化しているが、最下階付近には接触部11bを設けず、かごガイドレール11の厚さ寸法を不連続に変化させてもよい。但し、突出量を徐々に変化させることにより、最下階付近からかご9が上昇する際に摩擦部材33を接触部11bにスムーズに接触させることができる。
実施の形態3.
次に、図14はこの発明の実施の形態3によるエレベータ装置の要部を示す構成図であり、かご9の上昇時の状態を示している。実施の形態3の抵抗付加機構41は、支持部42、回転ローラ43、スリップローラ44、第1のばね45、及び第2のばね46を有している。
支持部42は、かご9の下部に固定されている。回転ローラ43は、支持部42に設けられており、かご9の走行によりかごガイドレール11に接しながら回転する。回転ローラ43の回転軸は、作動レバー16の回転軸と平行かつ水平に配置されている。
スリップローラ44は、回転ローラ43に並べて支持部42に設けられている。スリップローラ44の外周は、回転ローラ43の外周に接している。スリップローラ44の回転軸は、回転ローラ43の回転軸と平行かつ水平に配置されている。スリップローラ44の直径は、回転ローラ43の直径よりも大きい。
スリップローラ44の側面には、第1及び第2のばね止め部44a,44bが設けられている。第1及び第2のばね止め部44a,44bは、スリップローラ44の回転軸を中心として互いに対称に配置されている。
第1のばね45は、第1のばね止め部44aと支持部42との間に設けられている。第2のばね46は、第2のばね止め部44bと作動レバー16との間に設けられている。第2のばね46は、スリップローラ44と作動レバー16とを接続する接続部材である。
スリップローラ44は、かご9が走行すると、回転ローラ43の回転が伝達されてかご9の走行方向に応じた方向に設定角度の範囲内で回転する。回転ローラ43は、スリップローラ44が設定角度回転した状態では、スリップローラ44に対してスリップし空転する。
かご9の上昇時には、回転ローラ43が図14の時計方向へ回転し、スリップローラ44が図14の反時計方向へ回転する。そして、スリップローラ44が設定角度だけ回転することにより、第2のばね46を介して、回転ローラ43とスリップローラ44との間の転がり摩擦力が抵抗力として作動レバー16に付加される。
かご9の下降時には、回転ローラ43が図14の反時計方向へ回転し、スリップローラ44が図14の時計方向へ回転する。これにより、非常止め装置15を作動させる方向への作動レバー16の動きに対する抵抗力は低減される。但し、通常の走行時の作動レバー16の回転は、回転ばね22により阻止されている。
図15は図14の抵抗付加機構41の非常止め装置15作動時の状態を示す構成図である。かご9の下降時には、第2のばね46により作動レバー16が引っ張られていないので、懸架体8の破断による加速度差により作動レバー16が直ちに回転し、非常止め装置15が作動する。
なお、回転ローラ43とスリップローラ44との間の転がり摩擦力は、かご9の上昇時も下降時もかご9の走行を妨げるものではない。他の構成及び動作は、実施の形態1又は2と同様である。
このようなエレベータ装置では、懸架体8の破断時に、かご9と調速機機構100との間の加速度差を利用して非常止め装置15を高応答で作動させることができるので、かご緩衝器13の長さを短縮し、昇降路1の省スペース化を図ることができる。しかも、かご9の上昇時に、抵抗付加機構41により作動レバー16の動きに抵抗力が付加されるので、非常止め装置15の誤作動を防止することができる。即ち、簡単な構成により、非常止め装置15の誤作動を防ぎつつ、昇降路1の省スペース化を図ることができる。
実施の形態4.
次に、図16はこの発明の実施の形態4によるエレベータ装置の要部を示す構成図であり、かご9の上昇時の状態を示している。実施の形態4では、作動レバー16に引っ掛け部16aが設けられている。
また、かご9に、抵抗付加機構ではなく、作動規制機構51が設けられている。作動規制機構51は、かご9の上昇時に、非常止め装置15を作動させる方向への作動レバー16の動きを規制する。また、作動規制機構51は、かご9の下降時に、作動レバー16の動きに対する規制を解除する。
さらに、作動規制機構51は、実施の形態3と同様の支持部42、回転ローラ43及びスリップローラ44を有している。また、作動規制機構51は、可動部材52、及び戻しばね53をさらに有している。
可動部材52は、スリップローラ44の側面に固定されており、スリップローラ44の回転軸を中心としてスリップローラ44と一体に回転する。可動部材52の先端部には、引っ掛け部16aに引っ掛けられるフック部52aが設けられている。
戻しばね53は、可動部材52と支持部42との間に設けられており、フック部52aが引っ掛け部16aから引き離す力を可動部材52に加えている。
図17は図16の作動規制機構51のかご9下降時の状態を示す構成図である。回転ローラ43は、かご9の走行によりかごガイドレール11に接しながら回転し、回転方向に応じて可動部材52を変位させる。これにより、可動部材52は、引っ掛け部16aに引っ掛けられた規制位置(図16)と、引っ掛け部16aから離れた解除位置(図17)との間で変位可能となっている。
具体的には、かご9の上昇時には、回転ローラ43が図16の時計方向へ回転し、スリップローラ44が戻しばね53に抗して図16の反時計方向へ回転し、可動部材52が規制位置に変位する。これにより、非常止め装置15を作動させる方向への作動レバー16の回転が規制される。
また、かご9の下降時には、回転ローラ43が図17の反時計方向へ回転し、スリップローラ44が図17の時計方向へ回転し、可動部材52が解除位置に変位する。これにより、非常止め装置15を作動させる方向への作動レバー16の回転が許容された状態となる。他の構成及び動作は、実施の形態1又は2と同様である。
このようなエレベータ装置では、懸架体8の破断時に、かご9と調速機機構100との間の加速度差を利用して非常止め装置15を高応答で作動させることができるので、かご緩衝器13の長さを短縮し、昇降路1の省スペース化を図ることができる。しかも、かご9の上昇時に、作動規制機構51により作動レバー16の動きが規制されるので、非常止め装置15の誤作動を防止することができる。即ち、簡単な構成により、非常止め装置15の誤作動を防ぎつつ、昇降路1の省スペース化を図ることができる。
なお、実施の形態4では、転がり摩擦力により可動部材52を規制位置に変位させたが、ばね力により可動部材52を規制位置に変位させ、転がり摩擦力により可動部材52を解除位置に変位させることも可能である。
この場合、例えば、回転ローラ43が接触する接触部をかごガイドレール11の最下階付近のみに設け、回転ローラ43が最下階付近のみでかごガイドレール11と接触するようにする。これにより、かご9が最下階付近を下降するときにのみ、可動部材52を解除位置に変位させることもできる。
また、フック部52aを引っ掛け部16aから外す力を、調速機17による作動レバー16の引き上げ力相当とすることで、ガバナトリップ時も非常止め装置15が作動可能となる。これは、下降時は考慮不要であるが、上方向非常止めを用いる場合には必要な構成となる。
実施の形態5.
次に、図18はこの発明の実施の形態5によるエレベータ装置の要部を示す構成図であり、かご9の上昇時の状態を示している。実施の形態5の作動規制機構55は、支持部42、可動部材52、戻しばね53、及び電磁石56を有している。実施の形態5では、回転ローラ43及びスリップローラ44は用いられておらず、可動部材52は、支持部42に直接連結されている。
電磁石56は、発生する電磁力により、戻しばね53に抗して、可動部材52を規制位置に変位させる。即ち、可動部材52は、かご9の走行方向に応じて、電力により可動部材52を変位させる駆動部である。電磁石56への通電は、制御装置5により制御される。
具体的には、かご9の上昇時に、電磁石56に電力が供給される。これにより、可動部材52は、電磁石56の電磁力により吸引され、戻しばね53に抗して規制位置に変位する。
また、かご9の下降時には、電磁石56への通電が遮断される。これにより、図19に示すように、可動部材52は、戻しばね53の復元力により、解除位置に変位する。他の構成及び動作は、実施の形態4と同様である。
このような構成によっても、実施の形態4と同様の効果が得られる。また、電気信号によって、作動レバー16の動きを規制するタイミングをより確実に制御することができる。
なお、実施の形態5では、電磁石56に通電することにより可動部材52を規制位置に変位させたが、ばね力により可動部材52を規制位置に変位させ、電磁力により可動部材52を解除位置に変位させることも可能である。
また、可動部材52を解除位置に変位させるタイミングを、かご9の下降中で、かつかご加速度が下向き1Gであることを検出した場合に限定してもよい。さらに、可動部材52を解除位置に変位させるタイミングを、かご9の下降中で、かつ懸架体8の破断を検出した場合に限定してもよい。これらの場合、かご9の下降時にも非常止め装置15の誤動作を防止できる。
実施の形態6.
次に、図20はこの発明の実施の形態6によるエレベータ装置の要部を示す構成図である。実施の形態6の作動規制機構61は、回転ローラ62、円筒状の回転体63、リンク64、及び接続ばね65を有している。
回転ローラ62は、かご9の下部で作動レバー16の上方に回転可能に設けられており、かご9の走行によりかごガイドレール11に接しながら回転する。回転体63は、回転ローラ62に同軸に設けられており、回転ローラ62と一体に回転する。回転体63の外周には、鉤状の複数の突起63aが設けられている。
リンク64は、作動レバー16に回転可能に設けられている。通常時には、リンク64と回転体63の外周との間には隙間が設けられている。また、リンク64は、非常止め装置15を作動させる方向へ作動レバー16が動くことにより上端部が突起63aに接するように配置されている。接続ばね65は、リンク64の中間部と作動レバー16との間に配置されている。
突起63aの形状は、かご9の上昇時に、リンク64を介して、非常止め装置15を作動させる方向への作動レバー16の動きを規制し、かご9の下降時には非常止め装置15を作動させる方向への作動レバー16の動きを許容するようになっている。
かご9の上昇時には、回転ローラ62及び回転体63は、図20の時計方向へ回転する。このため、非常止め装置15を作動させる方向へ作動レバー16が回転しても、リンク64が突起63aに当たり、作動レバー16の変位量が制限される。
また、かご9の下降時には、回転ローラ62及び回転体63は、図20の反時計方向へ回転する。このため、リンク64が回転体63の外周に当たっても、突起63aに引っ掛かることがなく、非常止め装置15を作動させる位置まで作動レバー16の回転が許容される。
図21は図20の作動規制機構61の非常止め装置15作動時の状態を示す構成図である。リンク64が回転体63の外周に当たると接続ばね65が圧縮されるため、作動レバー16は若干の引上げ抵抗を受ける。しかし、かご9の下降時には、回転体63からは大きな抵抗力を受けることなく、作動レバー16は非常止め装置15を作動させる位置まで変化することができる。他の構成及び動作は、実施の形態1又は2と同様である。
このようなエレベータ装置では、懸架体8の破断時に、かご9と調速機機構100との間の加速度差を利用して非常止め装置15を高応答で作動させることができるので、かご緩衝器13の長さを短縮し、昇降路1の省スペース化を図ることができる。しかも、かご9の上昇時に、作動規制機構61により作動レバー16の動きが規制されるので、非常止め装置15の誤作動を防止することができる。即ち、簡単な構成により、非常止め装置15の誤作動を防ぎつつ、昇降路1の省スペース化を図ることができる。
なお、かごガイドレール11に沿って転がることによりかご9の昇降を案内するかごガイドローラを、実施の形態6の回転ローラ62と兼用してもよい。
なお、図1では1:1ローピングのエレベータ装置を示したが、ローピング方式はこれに限定されるものではなく、例えば2:1ローピングのエレベータ装置にもこの発明は適用できる。
また、この発明は、機械室2を持たない機械室レスエレベータの他、種々のタイプのエレベータ装置に適用できる。

Claims (9)

  1. 昇降路内を昇降するかご、
    前記かごの昇降を案内するかごガイドレール、
    前記かごを吊り下げる懸架体、
    前記かごに設けられており、前記かごガイドレールを把持して前記かごを非常停止させる非常止め装置、
    前記非常止め装置に設けられており、前記非常止め装置を作動させる作動レバー、
    調速機シーブと、前記調速機シーブに対して上下方向に間隔をおいて配置されている張車と、前記調速機シーブ及び前記張車に巻かれており、かつ前記作動レバーに接続されている調速機ロープとを有している調速機機構、及び
    前記かごに設けられており、前記かごの上昇時に、前記非常止め装置を作動させる方向への前記作動レバーの動きに抵抗力を付加する抵抗付加機構
    を備えているエレベータ装置。
  2. 前記抵抗付加機構は、ハウジング、楔状の摩擦部材、摩擦部材ガイド、及びガイド押付ばねを有しており、
    前記摩擦部材は、前記かごガイドレールに接しており、かつ前記作動レバーに連結されており、
    前記摩擦部材ガイドには、下方へ行くに従って前記かごガイドレールに近付く傾斜面が設けられており、
    前記摩擦部材は、前記傾斜面に沿って前記ハウジングに対して上下動可能であり、
    前記ガイド押付ばねは、前記ハウジングと前記摩擦部材ガイドとの間に設けられており、
    前記かごの上昇時には、前記摩擦部材に作用する下向きの摩擦力により、前記摩擦部材が前記摩擦部材ガイドに対して下方へ食い込み、前記摩擦部材ガイドと前記かごガイドレールとの間の間隔が押し広げられ、前記ガイド押付ばねが圧縮され、前記摩擦部材と前記かごガイドレールとの間の摩擦力が増加する請求項1記載のエレベータ装置。
  3. 最下階付近では前記摩擦部材が前記かごガイドレールから離れるように、前記かごガイドレールの厚さ寸法が変化している請求項2記載のエレベータ装置。
  4. 前記抵抗付加機構は、前記かごの走行により前記かごガイドレールに接しながら回転する回転ローラと、外周が前記回転ローラの外周に接しているスリップローラと、前記スリップローラと前記作動レバーとを接続する接続部材とを有しており、
    前記スリップローラは、前記かごが走行すると、前記回転ローラの回転が伝達されて前記かごの走行方向に応じた方向に設定角度の範囲内で回転し、
    前記回転ローラは、前記スリップローラが設定角度回転した状態では、前記スリップローラに対してスリップし、
    前記かごの上昇時には、前記スリップローラが回転することにより、前記接続部材を介して前記回転ローラと前記スリップローラとの間の転がり摩擦力が前記抵抗力として前記作動レバーに付加される請求項1記載のエレベータ装置。
  5. 昇降路内を昇降するかご、
    前記かごの昇降を案内するかごガイドレール、
    前記かごを吊り下げる懸架体、
    前記かごに設けられており、前記かごガイドレールを把持して前記かごを非常停止させる非常止め装置、
    前記非常止め装置に設けられており、前記非常止め装置を作動させる作動レバー、
    調速機シーブと、前記調速機シーブに対して上下方向に間隔をおいて配置されている張車と、前記調速機シーブ及び前記張車に巻かれており、かつ前記作動レバーに接続されている調速機ロープとを有している調速機機構、及び
    前記かごに設けられており、前記かごの上昇時に、前記非常止め装置を作動させる方向への前記作動レバーの動きを規制する作動規制機構
    を備えているエレベータ装置。
  6. 前記作動レバーには、引っ掛け部が設けられており、
    前記作動規制機構は、前記引っ掛け部に引っ掛けられた規制位置と、前記引っ掛け部から離れた解除位置との間で変位可能な可動部材を有しており、
    前記可動部材は、前記かごの上昇時に前記規制位置に変位する請求項5記載のエレベータ装置。
  7. 前記作動規制機構は、前記かごの走行により前記かごガイドレールに接しながら回転し、回転方向に応じて前記可動部材を変位させる回転ローラをさらに有している請求項6記載のエレベータ装置。
  8. 前記作動規制機構は、前記かごの走行方向に応じて、電力により前記可動部材を変位させる駆動部をさらに有している請求項6記載のエレベータ装置。
  9. 前記作動規制機構は、
    前記かごの走行により前記かごガイドレールに接しながら回転する回転ローラと、
    前記回転ローラに設けられており、前記回転ローラと一体に回転する円筒状の回転体と、
    前記作動レバーに設けられており、前記非常止め装置を作動させる方向へ前記作動レバーが動くことにより前記回転体の外周に接するリンクと
    を有しており、
    前記回転体の外周には、鉤状の複数の突起が設けられており、
    前記突起の形状は、前記かごの上昇時に、前記リンクを介して、前記非常止め装置を作動させる方向への前記作動レバーの動きを規制し、前記かごの下降時には前記非常止め装置を作動させる方向への前記作動レバーの動きを許容するようになっている請求項5記載のエレベータ装置。
JP2017553520A 2015-12-01 2015-12-01 エレベータ装置 Active JP6465995B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2015/083736 WO2017094102A1 (ja) 2015-12-01 2015-12-01 エレベータ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2017094102A1 true JPWO2017094102A1 (ja) 2018-04-12
JP6465995B2 JP6465995B2 (ja) 2019-02-06

Family

ID=58796535

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017553520A Active JP6465995B2 (ja) 2015-12-01 2015-12-01 エレベータ装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US11230457B2 (ja)
JP (1) JP6465995B2 (ja)
CN (1) CN108290713B (ja)
WO (1) WO2017094102A1 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA3024838C (en) * 2016-05-03 2023-10-17 Wabi Iron & Steel Corp. Emergency braking system for mine shaft conveyance
EP3309104B1 (en) * 2016-10-14 2019-10-09 KONE Corporation Method for avoiding unwanted safety gear tripping in an elevator system, controller adapted to perform such a method, governor brake and elevator system each having such a controller
CN111164038B (zh) * 2017-10-06 2021-03-26 三菱电机株式会社 电梯的紧急停止装置
JP2019156567A (ja) * 2018-03-13 2019-09-19 株式会社日立製作所 非常止め装置及びエレベーター
WO2020110316A1 (ja) * 2018-11-30 2020-06-04 株式会社日立製作所 非常停止装置
CN111703995A (zh) * 2020-06-30 2020-09-25 广东省特种设备检测研究院惠州检测院 一种便携式夹绳松绳装置
CN114249205A (zh) * 2020-09-24 2022-03-29 湖南大举信息科技有限公司 一种用于多轿厢并行电梯的缓速器
US11738971B2 (en) 2021-06-25 2023-08-29 Otis Elevator Company Elevator governor tension frame damper
WO2023181383A1 (ja) * 2022-03-25 2023-09-28 三菱電機株式会社 エレベーター、及びエレベーターの据付方法
CN116924178B (zh) * 2023-09-14 2023-12-08 河南心连心化学工业集团股份有限公司 一种限速制动装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5371445A (en) * 1976-12-01 1978-06-24 Otis Elevator Co Safety device construction for elevator apparatus
JP2005104653A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータ
WO2015122054A1 (ja) * 2014-02-14 2015-08-20 三菱電機株式会社 エレベーター装置

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FI85129C (fi) * 1989-12-14 1992-03-10 Kone Oy Faongapparat.
GB2252545A (en) * 1991-02-06 1992-08-12 Poon Otto L Bi-directional safety brake for elevator
US6981575B2 (en) * 1999-09-27 2006-01-03 Otis Elevator Company Concrete rail safety device for an elevator car
JP2001192184A (ja) * 2000-01-11 2001-07-17 Toshiba Corp エレベータ非常止め装置
EP2517998B1 (en) * 2004-12-15 2014-04-02 Mitsubishi Electric Corporation Elevator safety device
CN2776935Y (zh) * 2004-12-30 2006-05-03 广州日立电梯有限公司 电梯上行安全钳的楔块导向装置
CN101549818B (zh) * 2008-04-01 2011-09-14 上海三菱电梯有限公司 电梯制动装置
US20120175194A1 (en) * 2009-10-08 2012-07-12 Mitsubhishi Electric Corporation Elevator tensioning sheave apparatus
US8869946B2 (en) * 2009-10-28 2014-10-28 Mitsubishi Electric Corporation Emergency stop device for elevators
JP5205428B2 (ja) 2010-09-14 2013-06-05 株式会社日立製作所 ダブルデッキエレベーター装置
JP5325904B2 (ja) 2011-02-09 2013-10-23 株式会社日立製作所 非常止め装置及びそれを備えたエレベーター装置
DE112012005403T5 (de) * 2011-12-21 2014-09-25 Mitsubishi Electric Corporation Aufzugvorrichtung und zugehöriges Steuerungsverfahren
KR101617572B1 (ko) * 2012-04-16 2016-05-02 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 엘리베이터 장치
WO2013190869A1 (ja) 2012-06-19 2013-12-27 三菱電機株式会社 エレベータ装置
CN105000446B (zh) 2015-08-13 2017-04-12 卫小兵 防止电梯轿厢意外移动装置
US9873592B2 (en) * 2015-10-08 2018-01-23 ThyssenKrupp Elevator AG, ThyssenKrupp AG Governor inertia carrier for elevator safety mechanism

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5371445A (en) * 1976-12-01 1978-06-24 Otis Elevator Co Safety device construction for elevator apparatus
JP2005104653A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータ
WO2015122054A1 (ja) * 2014-02-14 2015-08-20 三菱電機株式会社 エレベーター装置

Also Published As

Publication number Publication date
US11230457B2 (en) 2022-01-25
WO2017094102A1 (ja) 2017-06-08
CN108290713A (zh) 2018-07-17
US20180297814A1 (en) 2018-10-18
CN108290713B (zh) 2021-04-27
JP6465995B2 (ja) 2019-02-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6465995B2 (ja) エレベータ装置
JP6633208B2 (ja) エレベーター装置
JP5726374B2 (ja) エレベータ装置
US9505587B2 (en) Elevator with acceleration detection
JP6012596B2 (ja) エレベータ装置
US10093515B2 (en) Elevator apparatus
JP5774220B2 (ja) エレベータ装置
US9957133B2 (en) Elevator apparatus
JP6058176B2 (ja) エレベーター装置
JP6062009B2 (ja) エレベータ装置
KR102022894B1 (ko) 엘리베이터 장치
JP6188962B2 (ja) エレベータ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171206

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181002

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181211

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190108

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6465995

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250