JPWO2017081742A1 - 情報通信装置、情報通信システムおよび情報通信方法 - Google Patents

情報通信装置、情報通信システムおよび情報通信方法 Download PDF

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Abstract

制御部(22)が、LCX(4a)を介した有線通信で通信装置(3a)のフィルタ(30)を制御して無線周波数帯域の信号を通過または遮断させることで、LCX(4a)およびLCX(4b)を、単一または複数のアンテナとして機能させる。

Description

この発明は、漏洩同軸ケーブル(以下、LCXと記載する)を介して接続された複数の通信装置との間で情報を送受信する情報通信装置、情報通信システムおよび情報通信方法に関する。
LCXは、内部導体、絶縁体、外部導体および外皮膜を備えて構成される同軸ケーブルであり、外部導体には複数のスリットが一定の間隔で形成されている。また、内部導体に供給された有線通信用信号および無線通信用信号のうち、無線通信用信号だけがスリットから漏洩される。すなわち、LCXは、有線通信用信号を伝送するケーブルとしての機能に加え、無線通信用信号が漏洩電波として出力されるアンテナとしても機能する。
このようなLCXを用いた従来の技術として、特許文献1に記載される無線通信装置が挙げられる。この無線通信装置では、有線通信用として宅内に設置された同軸ケーブルの端部に無線固定局を接続し、さらに同軸ケーブルの端部にRF分配器とLCXを備える。このように構成することで、LCXがアンテナとして機能して無線移動局との間で通信を行うことができる。
例えば、テレビ受信用アンテナで受信されたテレビ信号を、同軸ケーブルおよびLCXを介してテレビ端子に送る場合、無線LAN(Local Area Network)の無線信号は、テレビ信号と混合されて同軸ケーブルを介してLCXへ伝搬される。
LCXは、無線信号の周波数の電波信号を漏洩するようにスリットが形成されている。これにより、テレビ信号は、同軸ケーブルとLCXとを介してテレビ端子まで伝送され、無線信号は、LCXから漏洩されて無線移動局に受信されることになる。
また、特許文献2には、複数の無線中継装置にそれぞれ接続されてアンテナとして機能する複数のLCXと、複数のLCXの端部をそれぞれ接続する中継器とを備えた無線通信システムが記載されている。中継器は、LCX間を通過する周波数帯域の無線信号を遮断して、これ以外の周波数帯域の無線信号を中継するバンドカットフィルタである。
例えば、中継器を介した一方のLCXが設置されたオフィスともう一方のLCXが設置されたオフィスとが互いに異なる会社のオフィスであっても、中継器によって無線LANの無線データが遮断される。これにより、一方のオフィスで扱われた無線データが、もう一方のオフィスのLCXから漏洩することはない。また、携帯電話機が扱う周波数帯域の無線データは、LCXおよび中継器を介して無線中継装置との間で相互伝送される。
特開2007−318278号公報 特開2007−116251号公報
近年、スマートフォン、タブレット端末といった移動通信端末が普及している。
このような移動通信端末は、一般的にBluetooth(登録商標、以下記載を省略する)、WiFi(登録商標、以下記載を省略する)などの無線通信が可能であり、車両乗員によって車室内に持ち込まれて使用される場合も多い。このため、上記無線通信を介して移動通信端末と車載機器を連携させるシステムの需要が高まっている。例えば、無線通信を使って、移動通信端末と車載機器との間でハンズフリー、ミラーリンクなどの接続を実現するシステムが挙げられる。
しかしながら、車室内の無線通信は、同じ周波数帯域を扱う無線通信アクセスポイントあるいは隣接車両の無線通信装置の近傍に車両が移動することにより、これら車両外の通信装置からの電波干渉を受ける場合がある。
近年の無線通信の需要から無線通信アクセスポイントは様々な場所に設置されており、無線通信装置を搭載した車両も増加しているため、車室内の無線通信に対する車両外からの電波干渉が問題になっている。
また、車室内は、金属材で囲まれた空間であり、座席、ハンドルといった構造物が存在し、乗員または物体の出入りもある。このため、車室内では、無線電波が反射または吸収されてマルチパス伝搬が発生し、このマルチパス伝搬に伴って生じるフェージングの影響により無線電波の伝搬損失が変動する。
このように、車室内の無線通信は、車両外からの電波干渉および無線電波の伝搬損失の変動によって無線通信品質が劣化するという課題があった。
一方、特許文献1および特許文献2に記載される無線通信装置では、LCXをアンテナとして利用している。LCXは入力電力を抑えることにより、意図的に狭い空間に電波を放射することが可能となる。従って、LCXを車載機器のアンテナとして用いれば、車室内の狭い空間で無線通信が行われ、車両外からの電波干渉が軽減される。
しかしながら、特許文献1に記載される無線通信装置は、LCXを宅内に設置することを前提とするものであり、LCXにより実現されるアンテナの長さおよびアンテナの数を調整することができない。このため、特許文献1に記載される無線通信装置を、車室内の無線通信装置として利用しても、無線電波の伝搬損失の変動に対応できず無線通信品質が劣化することが予想される。例えば、車両では乗員またはその荷物などの出入りが頻繁に発生するが、これらは、無線電波を反射または吸収する遮蔽物となり得る。従って、車室内の無線電波の伝搬損失は、乗員またはその荷物の出入りによっても大きく変動する可能性がある。
また、特許文献2に記載される無線通信装置では、中継器に接続された複数のLCXを伝搬する無線データのうち、一方のLCXで扱われる周波数帯域の無線データが中継器により遮断され、上記以外の周波数帯域の無線データが中継器を通過してもう一方のLCXへ伝搬される。従って、特許文献2に記載される無線通信装置は、中継器を介したLCX間で異なる周波数帯域の無線通信を行うことができる。すなわち、中継器に接続された複数のLCXを、互いに異なる周波数帯域の無線通信を行うアンテナとして機能させることが可能である。
しかしながら、特許文献2に記載される中継器は、バンドカットフィルタであり、インダクタとコンデンサを組み合わせた共振回路として構成されている。このため、中継器によって通過および遮断される周波数帯域が固定されており、この周波数帯域を自由に調整することができない。従って、特許文献2に記載される無線通信装置であっても、車室内の無線電波の伝搬損失の変動に対応できず、無線通信品質を確保できない可能性がある。
この発明は、上記課題を解決するもので、複数のLCXを介して複数の通信装置との間で構成されたネットワークにおける無線通信品質の劣化を防止することができる情報通信装置、情報通信システムおよび情報通信方法を得ることを目的とする。
この発明に係る情報通信装置は、有線通信部、無線通信部、信号混合分離部および制御部を備える。有線通信部は、複数の通信装置のそれぞれに設けられたフィルタに接続する複数のLCXを介して複数の通信装置との間で有線通信を行う。無線通信部は、LCXをアンテナとして用いて無線周波数帯域の信号を送受信する。信号混合分離部は、有線通信部および無線通信部からの各信号を混合してLCXに出力し、LCXから入力された信号を有線通信部への信号と無線通信部への信号に分離する。制御部は、LCXを介した有線通信で通信装置のフィルタを制御して無線周波数帯域の信号を通過または遮断させることで、複数のLCXを単一または複数のアンテナとして機能させる。
この発明によれば、複数のLCXを介して複数の通信装置との間で構成されたネットワークにおいて、通信装置のフィルタにおける無線周波数帯域の信号の通過および遮断を、情報通信装置がLCXを介した有線通信で制御することで、LCXにより実現されるアンテナの長さおよびアンテナの数を調整する。これにより、上記ネットワークにおける無線通信品質の劣化を防止することができる。
この発明の実施の形態1に係る情報通信システムの構成を示すブロック図である。 図2Aは、実施の形態1に係る情報通信装置の構成を示すブロック図であり、図2Bは、信号混合分離部の構成を示すブロック図である。 通信装置の構成を示すブロック図である。 通信装置に設けられたフィルタの構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る情報通信装置の動作を示すフローチャートである。 通信装置の動作を示すフローチャートである。 アンテナとして機能させるLCXが2本であり、かつ無線通信が1系統である場合の概要を示す図である。 アンテナとして機能させるLCXが2本であり、かつ無線通信が2系統である場合の概要を示す図である。 リング型トポロジーを構成するLCXが断線した情報通信システムを示す図である。 LCXが断線したときの情報通信装置の動作を示すフローチャートである。 LCXが断線したときの通信装置の動作を示すフローチャートである。 図12Aは、この発明の実施の形態2に係る情報通信システムの構成を示すブロック図であって、スター型トポロジーのネットワークを構成した場合を示している。図12Bは、実施の形態2に係る情報通信システムの構成を示すブロック図であり、ディジーチェーン型トポロジーのネットワークを構成した場合を示している。
以下、この発明をより詳細に説明するため、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る情報通信システム1の構成を示すブロック図である。情報通信システム1は、車両100に搭載されて、その車室内で情報を送受信するシステムであり、情報通信装置2、通信装置3a〜3c、およびこれらを互いに接続するLCX4a〜4dを備えて構成される。
また、図1に示すように、情報通信装置2と通信装置3aとはLCX4aで接続され、通信装置3aと通信装置3bとはLCX4bで接続されている。通信装置3bと通信装置3cとはLCX4cで接続され、通信装置3cと情報通信装置2とはLCX4dで接続されている。さらに、LCX4aは運転席100aの近傍にあり、LCX4dは助手席100bの近傍にある。LCX4bは、後部座席100cにおける運転席100aの後ろ側の近傍にあり、LCX4cは、後部座席100cにおける助手席100bの後ろ側の近傍にある。
LCX4a〜4dの内部導体には、有線通信信号と無線通信信号を混在させることができ、外部導体に形成されたスリットから、予め定められた無線周波数帯域の無線通信信号を漏洩させることができる。これにより、情報通信システム1では、LCX4a〜4dを通信ケーブルとした有線通信と、LCX4a〜4dをアンテナとして機能させた無線通信が可能である。
情報通信装置2と通信装置3a〜3cとの有線通信は、一方向の通信となる。
例えば、図1に示すように、情報通信装置2は、信号混合分離部23の入出力端子TaからLCX4aを介して通信装置3aへ有線通信信号を送信する。これにより、有線通信信号は、通信装置3aからLCX4b、通信装置3b、LCX4c、通信装置3cと順に送信され、通信装置3cからLCX4dを介して信号混合分離部23の入出力端子Tbへ送信される。
情報通信装置2と移動通信端末5との無線通信は、LCX4a〜4dの全てまたはそのいずれかが電波を放射して無線通信信号が送信され、これを移動通信端末5のアンテナが受信する。また、移動通信端末5のアンテナが電波を放射して無線通信信号が送信され、これをLCX4a〜4dの全てまたはそのいずれかが受信する。
なお、LCX4a〜4dと移動通信端末5がやり取りする電波の周波数帯域としては、例えば、無線LANの周波数帯域である2.4GHz帯域、5GHz帯域が挙げられる。
通信装置3aは、前段にある情報通信装置2からLCX4aを介して有線通信信号を受信し、受信した有線通信信号を、LCX4bを介して後段の通信装置3bへ送信する。
通信装置3bは、前段にある通信装置3aからLCX4bを介して有線通信信号を受信し、受信した有線通信信号を、LCX4cを介して後段の通信装置3cへ送信する。
通信装置3cは、前段にある通信装置3bからLCX4cを介して有線通信信号を受信し、受信した有線通信信号を、LCX4dを介して後段の情報通信装置2へ送信する。
また、通信装置3a〜3cは、LCX4a〜4dを伝搬させた無線周波数帯域の信号を通過および遮断するフィルタ30を備える。
ここで、LCX4aとLCX4bは、通信装置3aのフィルタ30を介して接続されており、LCX4bとLCX4cは、通信装置3bのフィルタ30を介して接続され、LCX4cとLCX4dは、通信装置3cのフィルタ30を介して接続されている。
例えば、情報通信装置2は、LCX4aを介した有線通信で通信装置3aのフィルタ30を制御して2.4GHz帯域の無線通信信号を遮断させる。これにより、LCX4aを、2.4GHz帯域の電波を放射するアンテナAとして機能させることができる。
また、情報通信装置2は、LCX4dを介した有線通信で通信装置3cのフィルタ30を制御して5GHz帯域の無線通信信号を遮断させる。これにより、LCX4dを、5GHz帯域の電波を放射するアンテナBとして機能させることができる。
移動通信端末5は、情報通信装置2との間で無線通信を行う通信端末であり、例えば、スマートフォン、タブレット端末によって実現される。
なお、移動通信端末5は、情報通信装置2との間で無線通信が可能な通信端末であればよく、無線通信方式としては、WiFiなどの無線LANまたはBluetoothなどが挙げられる。
図2Aは、情報通信装置2の構成を示すブロック図である。図2Bは、信号混合分離部23の構成を示すブロック図である。情報通信装置2は、例えば、ナビゲーション装置、オーディオ装置などの車載機器により実現され、有線通信部20、無線通信部21、制御部22および信号混合分離部23を備えて構成される。
有線通信部20は、LCX4a〜4dを通信ケーブルとして有線通信信号を伝搬させることで、通信装置3a〜3cとの間で有線通信を行う。
また、有線通信部20は、通信装置3a〜3cの全てまたはいずれかに宛てて送信する通信データを有線通信信号に変換し、通信装置3a〜3cの全てまたはいずれかから受信した有線通信信号を情報通信装置2宛ての通信データに変換する。
無線通信部21は、LCX4a〜4d全てまたはいずれかをアンテナとして利用して、移動通信端末5との間で無線周波数帯域の信号を送受信する。
また、無線通信部21は、移動通信端末5から受信した無線通信信号を情報通信装置2宛ての通信データに変換し、移動通信端末5に宛てて送信する通信データを無線通信信号に変換する。
制御部22は、有線通信部20、無線通信部21、信号混合分離部23、通信装置3a〜3cの各動作を制御する制御部であり、特に、LCX4a〜4dのいずれかを介した有線通信でフィルタ30における無線周波数帯域の信号の通過および遮断を制御してLCX4a〜4dを単一または複数のアンテナとして機能させる。
例えば、制御部22は、通信装置のフィルタ30の制御信号を、有線通信部20へ送信する。有線通信部20は、制御部22から受信した制御信号を有線通信信号に変換して、通信装置3a〜3cのうち、制御対象のフィルタ30を有する通信装置へ制御信号を有線通信で送信する。
通信装置の信号処理部33は、この制御信号に従ってフィルタ30における無線周波数帯域の信号の通過および遮断を制御する。
このようにして、LCX4a〜4dを、通信ケーブルとして機能させる場合とアンテナおよび通信ケーブルとして機能させる場合とを切り替えることが可能となる。
また、LCX4a〜4dを4本のアンテナとして機能させることの他に、LCX4a〜4dを単一のアンテナとして機能させることも可能である。
また、制御部22は、有線通信部31の有線通信と無線通信部32の無線通信とを切り替え制御してもよい。例えば、制御部22が、通信装置に指示して、有線通信信号として送信された通信データを、無線通信部32で無線通信信号に変換させて無線通信に切り替えることも可能である。これにより、情報通信システム1のネットワークの利便性が格段に向上する。
LCX4a〜4dの全てまたは一部をアンテナとして用いるためのフィルタ30の制御は、無線通信部21の通信状況が、例えば、下記の(1)〜(4)の状況になった場合に実行される。すなわち、制御部22は、無線通信部21の通信状況を監視しており、通信状況が下記の(1)〜(4)のようになったと判定された場合、フィルタ30を制御してLCX4a〜4dを単一または複数のアンテナとして用いる。
通信状況(1)は、LCX4a〜4dによって受信される電波の受信レベルが低下している状況である。例えば、LCX4a〜4dのうち、アンテナとして機能させたLCXの電波の受信レベルが徐々に低下する傾向にある場合または許容レベル未満に低下した場合に、通信状況が良好になるように、アンテナとして機能させるLCXまたはその数を変更する。
通信状況(2)は、LCX4a〜4dを介した無線通信の速度が低下している状況である。例えば、LCX4a〜4dのうち、アンテナとして機能させたLCXでの無線通信の速度が徐々に低下する傾向にある場合または許容レベル未満に低下した場合に、通信状況が良好になるように、アンテナとして機能させるLCXまたはその数を変更する。
通信状況(3)は、LCX4a〜4dを介して無線通信部21との間で無線通信を行う移動通信端末5の数および位置が検出された状況である。例えば、LCX4a〜4dによって移動通信端末5からの接続要求が受信された場合に、通信接続要求の数およびLCXによる電波の受信レベルから移動通信端末5の数および位置を検出し、移動通信端末5の位置に近いLCXをアンテナとして機能させる。
通信状況(4)は、複数の無線周波数帯域の無線通信信号の送受信が要求された状況である。例えば、制御部22は、2.4GHz帯域の無線通信と5GHz帯域の無線通信が要求された場合に、LCX4a〜4dのいずれかを2.4GHz帯域用のアンテナとし、LCX4a〜4dの残りのいずれかを5GHz帯域用のアンテナとして機能させる。
信号混合分離部23は、有線通信部20および無線通信部21から入力した各送信信号を混合してLCX4aに出力し、LCX4a〜4dで受信された信号を有線通信部20への信号と無線通信部21への信号とに分離する。
例えば、信号混合分離部23は、図2Bに示すように、入出力端子Ta,Tb、有線通信の出力端子Tcと入力端子Td、無線通信の入出力端子Te,Tfを備え、混合分離回路230,231を備える。
入出力端子Ta,Tbは、LCXに接続される端子であり、図1に示したリング型トポロジーのネットワークでは、LCX4a,4dにそれぞれ接続する2端子となる。
また、図12を用いて後述するスター型トポロジーのネットワークなどでは、通信装置の台数分の入出力端子が設けられる。すなわち、信号混合分離部23の入出力端子は少なくとも2端子あればよい。
出力端子Tcと入力端子Tdは、有線通信部20の出力端子と入力端子にそれぞれ接続されており、入出力端子Te,Tfは、無線通信部21の入出力端子にそれぞれ接続されている。なお、無線通信部21の入出力端子の数は、信号混合分離部23の出力端子の数に対応している。すなわち、無線通信部21の入出力端子は、情報通信装置2に接続されるLCXの数だけ設けられる。
入出力端子Taは、有線通信の送信信号と無線通信の送信信号が出力され、LCX4aで受信された無線通信の受信信号が入力される。入出力端子Tbは、有線通信の受信信号とLCX4dで受信された無線通信の受信信号とが入力され、無線通信の送信信号が出力される。
図3は、通信装置3a〜3cの構成を示すブロック図である。また、図4は、通信装置3a〜3cに設けられたフィルタ30の構成を示すブロック図である。
通信装置3a〜3cは、例えば、通信機能を有した車載ディスプレイといった車載装置であり、図3に示すように、フィルタ30、有線通信部31、無線通信部32および信号処理部33を備える。
フィルタ30は、LCXに出力された無線周波数帯域の信号を通過および遮断するフィルタである。フィルタ30の構成は、図4を用いて後述する。
有線通信部31は、LCXを伝搬してフィルタ30を介して受信された有線通信信号を通信データに変換し、後段の通信装置への通信データを有線通信信号に変換する。また、有線通信部31は、フィルタ30を介して有線通信信号を後段の通信装置へ送信する。
無線通信部32は、LCXを伝搬してフィルタ30を介して受信された無線通信信号を通信データに変換し、情報通信装置2または他の通信装置への通信データを無線通信信号に変換する。また、無線通信部32は、無線通信信号をフィルタ30に接続するLCXに出力する。これにより、LCXから無線通信信号の電波が漏洩される。
信号処理部33は、後段の通信装置への通信データを有線通信部31に出力し、有線通信部31から入力した前段の通信装置または情報通信装置2からの通信データを情報処理する。また、信号処理部33は、無線通信の通信データを無線通信部32に出力し、無線通信部32から入力した通信データを情報処理する。なお、通信データの情報処理としては、例えば、通信データとして入力したAVデータの再生処理などが挙げられる。
さらに、信号処理部33は、有線通信部31から通信データとして入力した情報通信装置2からの制御信号に従って、フィルタ30における無線周波数帯域の信号の通過および遮断を制御する。例えば、図3に示すように、信号処理部33は、情報通信装置2からの制御信号に対応する制御信号aをフィルタ30へ出力して、フィルタ30における無線周波数帯域の信号の通過および遮断を制御する。
フィルタ30は、図4に示すように、有線フィルタ300a,300b、無線フィルタ301a,301b、スイッチ305〜309を備えて構成される。
有線フィルタ300aは、LCXを伝搬してきた信号から有線通信信号のみを通過して有線通信部31に出力するフィルタである。また、有線フィルタ300bは、有線通信部31の出力信号から後段の通信装置または情報通信装置2へ送信する有線通信信号のみを通過してLCXへ出力するフィルタである。
無線フィルタ301a,301bは、信号処理部33からの制御信号に従って無線周波数帯域の信号を通過および遮断するフィルタであり、帯域通過フィルタ302〜304を備える。帯域通過フィルタ302は、2.4GHz帯域の信号を通過する帯域通過フィルタである。帯域通過フィルタ303は、2.4GHz帯域の信号と5GHz帯域の信号をそれぞれ通過する帯域通過フィルタである。帯域通過フィルタ304は、5GHz帯域の信号を通過する帯域通過フィルタである。
スイッチ305は、信号処理部33からの制御信号に従って、無線フィルタ301aの帯域通過フィルタ302〜304の中からLCXの接続先となるフィルタを切り替える。
スイッチ306は、信号処理部33からの制御信号に従って、無線フィルタ301aの帯域通過フィルタ302〜304の中から出力元となるフィルタを切り替える。
スイッチ307は、信号処理部33からの制御信号に従って、無線フィルタ301aと無線フィルタ301bとの間の接続をオンオフするスイッチである。
スイッチ308は、信号処理部33からの制御信号に従って、無線フィルタ301bの帯域通過フィルタ302〜304の中から無線フィルタ301aの出力信号の入力先となるフィルタを切り替える。
スイッチ309は、信号処理部33からの制御信号に従って、無線フィルタ301bの帯域通過フィルタ302〜304の中から出力元となるフィルタを切り替える。
例えば、フィルタ30の前段および後段に繋がる2本のLCXを、1本の2.4GHz帯域のアンテナとして機能させる場合、無線フィルタ301a,301bの間を接続し、無線フィルタ301a,301bで2.4GHz帯域の信号を通過させればよい。
すなわち、無線フィルタ301aでは、スイッチ305とスイッチ306の切り替え先を帯域通過フィルタ302とする。無線フィルタ301aと無線フィルタ301bとの間は、スイッチ307によって接続をオンとする。無線フィルタ301bでは、スイッチ308とスイッチ309の切り替え先を帯域通過フィルタ302とする。
これにより、フィルタ30において2.4GHz帯域の信号が通過され、5GHz帯域の信号が遮断されて、フィルタ30の前段および後段に繋がる2本のLCXを、1本の2.4GHz帯域のアンテナとして機能させることができる。
また、フィルタ30の前段に繋がるLCXを2.4GHz帯域のアンテナとして機能させ、後段に繋がるLCXを5GHz帯域のアンテナとして機能させる場合、無線フィルタ301a,301bの間の接続を切る。そして、無線フィルタ301aで2.4GHz帯域の信号を通過させ、無線フィルタ301bで5GHz帯域の信号を通過させればよい。
すなわち、無線フィルタ301aでは、スイッチ305とスイッチ306の切り替え先を帯域通過フィルタ302とする。無線フィルタ301aと無線フィルタ301bとの間は、スイッチ307によって接続をオフとする。無線フィルタ301bでは、スイッチ308とスイッチ309の切り替え先を帯域通過フィルタ304とする。
これにより、フィルタ30の前段および後段に繋がる2本のLCXを、2.4GHz帯域のアンテナと5GHz帯域のアンテナとして機能させることができる。
次に動作について説明する。
図5は、情報通信装置2の動作を示すフローチャートであって、情報通信システム1においてLCXをアンテナとして用いた無線通信に関する一連の処理を示している。
なお、この無線通信に関する一連の処理は、制御部22による下記の3つのステップの処理を具体化したものである。
すなわち、図5におけるステップST1とステップST2の処理は、制御部22が無線通信部21による通信状況を確認するステップに対応する。
ステップST3からステップST6までの処理は、制御部22が無線通信部21の通信状況に応じてLCX4a〜4dのうち、アンテナとして機能させるLCXを判定するステップに対応する。ステップST7とステップST8の処理は、制御部22がフィルタ30による無線周波数帯域の信号の通過および遮断を制御して、前記判定で選択されたLCXをアンテナとして機能させるステップに対応する。従って、情報通信装置2の無線通信に関する一連の処理は、図5に示す各ステップを説明することによって明らかになるため、以下、図5に基づいて説明を行う。
まず、LCX4a,4dのいずれかで移動通信端末5からの無線通信の接続要求信号が受信されると、この接続要求信号は情報通信装置2に伝送される。情報通信装置2の無線通信部21は、信号混合分離部23を介して無線通信信号を入力し、この無線通信信号を通信データに変換して制御部22に出力する。これにより、制御部22は、通信データとして接続要求信号を受信する(ステップST1)。
なお、以降では、情報通信システム1において2.4GHz帯域と5GHz帯域の無線通信が可能であり、情報通信装置2が、自身に接続されているLCX4aとLCX4dの少なくとも一方をアンテナとして機能させる場合を例に挙げて説明する。
次に、制御部22は、車室内における無線通信部21の通信状況を確認する(ステップST2)。例えば、LCXによって受信された電波の受信レベル、無線通信の速度、移動通信端末5の数および位置に関する情報、移動通信端末5から接続要求された無線通信の周波数帯域を無線通信部21から取得する。そして、これらの情報に基づいて、制御部22は、現在の通信状況が前述した通信状況(1)〜(4)のいずれであるかを確認する。
制御部22は、ステップST2において確認した無線通信部21の通信状況に応じて、LCX4aとLCX4dのうち、アンテナとして機能させるLCXの本数を判定する(ステップST3)。例えば、LCX4aおよびLCX4dのいずれかを無線通信に利用する場合は、アンテナとして機能させるLCXの本数は1本である。また、LCX4aおよびLCX4dの両方を無線通信に利用する場合は、アンテナとして機能させるLCXの本数は2本となる。
アンテナとして機能させるLCXの本数を2本と判定した場合(ステップST3;2本)、制御部22は、無線通信部21の通信状況に応じて、無線通信の系統を1系統とするか、2系統とするかを判定する(ステップST4)。
例えば、移動通信端末5から2.4GHz帯域の無線通信の接続要求があり、別の移動通信端末5からは5GHz帯域の無線通信の接続要求があった場合は、2.4GHz帯域の無線通信と5GHz帯域の無線通信との2系統が設定される。
また、2.4GHz帯域または5GHz帯域の無線通信の接続要求があった場合には、2.4GHz帯域または5GHz帯域の無線通信の1系統が設定される。
無線通信の系統を1系統と判定した場合(ステップST4;1系統)、制御部22は、無線通信部21の通信状況に応じてダイバーシチ方式または多入力多出力(以下、MIMOと記載する)方式の無線通信を行うよう無線通信部21を設定する(ステップST5)。例えば、LCX4aまたはLCX4dによって受信される電波の受信レベルが低下している場合あるいは無線通信の速度が低下している場合、制御部22は、ダイバーシチ方式またはMIMO方式の無線通信を行うように無線通信部21に設定する。
このようにすることで、2本のLCXによって同一周波数帯域の電波が送受信されるので、無線通信品質の向上および高速化を図ることができる。
一方、アンテナとして機能させるLCXの本数が1本である場合(ステップST3;1本)、無線通信の系統が2系統であると判定した場合(ステップST4;2系統)またはステップST5の処理が完了すると、ステップST6の処理に移行する。
ステップST6において、制御部22は、無線通信部21の通信状況に応じてアンテナとして機能させるLCXを決定する。
例えば、移動通信端末5が助手席100bの近傍にあり、この移動通信端末5との間で2.4GHz帯域の無線通信を行う場合、制御部22は、2.4GHz帯域のアンテナとして機能させるLCXをLCX4dに決定する。
また、移動通信端末5が運転席100aと助手席100bのそれぞれにあって、運転席100a側の移動通信端末5との間で2.4GHz帯域の無線通信を行い、助手席100b側の移動通信端末5との間で5GHz帯域の無線通信を行う場合を考える。この場合、制御部22は、2.4GHz帯域のアンテナとして機能させるLCXをLCX4aに決定し、5GHz帯域のアンテナとして機能させるLCXをLCX4dに決定する。
続いて、制御部22は、前述のように決定したLCXをアンテナとして機能させるためのフィルタ30の制御信号を生成し、この制御信号を有線通信部20に出力する。
有線通信部20は、制御部22からの制御信号を有線通信信号に変換して信号混合分離部23に出力する。信号混合分離部23は、有線通信部20からの有線通信信号をLCX4aに出力する。これにより、制御部22からの制御信号が、制御対象のフィルタ30を備えた通信装置へ送信される。ここまでの処理がステップST7に相当する。
例えば、LCX4dを2.4GHz帯域のアンテナとして機能させる場合、フィルタ30において2.4GHz帯域の信号を遮断させる制御信号が通信装置3cへ送信される。
この後、制御部22は、制御信号を送信した通信装置から設定完了通知を受信する(ステップST8)。設定完了通知は、制御信号に従ったフィルタ30の設定が完了したことを示す通知である。例えば、LCX4dを2.4GHz帯域のアンテナとして機能させる場合、フィルタ30で2.4GHz帯域の信号を遮断させる設定を行ったことを示す設定完了通知が、通信装置3cから有線通信で情報通信装置2へ送信される。
これにより、無線通信部21は、LCXをアンテナとして機能させた無線通信の実行が可能な状態となり、図5に示す一連の処理が終了する。
なお、制御部22は、ステップST8の処理を完了した後、情報通信システム1が起動している間は、ステップST2に戻って無線通信部21の通信状況を確認し、通信状況に応じてステップST3からの処理を繰り返す。
図6は、通信装置3a〜3cの動作を示すフローチャートであり、情報通信装置2から制御信号を受信したときの一連の処理を示している。フィルタ30で2.4GHz帯域の信号を遮断させる制御信号が通信装置3cへ送信された場合を例に挙げて説明する。
通信装置3cの有線通信部31は、フィルタ30を介して情報通信装置2から制御信号を受信する(ステップST1a)。この制御信号は、有線通信部31から信号処理部33へ出力される。信号処理部33は、この制御信号が示す制御内容を、フィルタ30に設定する(ステップST2a)。これにより、通信装置3cのフィルタ30は、2.4GHz帯域の信号を遮断するフィルタとなる。
この後、信号処理部33は設定完了通知を有線通信部31に出力する。有線通信部31は、LCX4dを介した有線通信で設定完了通知を情報通信装置2へ送信する(ステップST3a)。このようにして、当初のネットワークトポロジーを変更することなく、無線通信の通信状況に応じて、アンテナの数、アンテナが扱う無線周波数帯域を適宜変更することが可能となる。
図7は、アンテナとして機能させるLCXが2本であり、かつ無線通信が1系統である場合の概要を示す図である。ここでは、2.4GHz帯域を扱う移動通信端末6a,6bが、運転席100aの近傍と後部座席100cの運転席100a側にそれぞれある場合を示している。この場合、制御部22は、通信装置3aのフィルタ30で2.4GHz帯域の信号を通過させ、通信装置3bのフィルタ30で2.4GHz帯域の信号を遮断させる制御を行う。これにより、図7に示すように、LCX4aとLCX4bが、1本の2.4GHz帯域のアンテナCとして機能する。
このようにフィルタ30を介して接続された複数のLCXを1つのアンテナとして機能させることで、無線電波の放射範囲が広がり、アンテナを実質的に長くすることが可能である。なお、無線通信の通信状況によっては、アンテナとして機能させるLCXを1本にすることも可能である。すなわち、本発明では、無線通信の通信状況に応じて、LCXにより実現されるアンテナの長さを調整することができる。
図8は、アンテナとして機能させるLCXが4本であり、かつ無線通信が2系統である場合の概要を示す図である。ここでは、2.4GHz帯域を扱う移動通信端末6aが運転席100aの近傍にあり、2.4GHz帯域を扱う移動通信端末6bが、後部座席100cの運転席100a側にある。また、5GHz帯域を扱う移動通信端末6cが助手席100bの近傍にあり、5GHz帯域を扱う移動通信端末6dが、後部座席100cの助手席100b側にある。
この場合、制御部22は、通信装置3aのフィルタ30で2.4GHz帯域の信号を通過させ、通信装置3cのフィルタ30で5GHz帯域の信号を通過させる。また、通信装置3bのフィルタ30で2.4GHz帯域の信号と5GHz帯域の信号の両方を遮断させる。これにより、図8に示すように、LCX4aとLCX4bが1本の2.4GHz帯域のアンテナCとして機能し、LCX4cとLCX4dが1本の5GHz帯域のアンテナDとして機能する。
このようにフィルタ30を介して接続された複数のLCXを1つのアンテナとして機能させたものを複数系統設けることが可能である。なお、無線通信の通信状況によっては、複数のLCXにより実現されるアンテナを1系統にすることも可能である。
すなわち、本発明では、無線通信の通信状況に応じてLCXにより実現されるアンテナの数を変更することができる。
次に、リング型トポロジーを構成するLCXが断線したときの動作について説明する。
図9は、リング型トポロジーを構成するLCXが断線した情報通信システム1を示す図であって、図1に示した情報通信システム1におけるLCX4cが断線した場合を示している。図9に示すように、LCX4cが断線した場合、情報通信装置2の制御部22が、この断線を検出する。そして、制御部22は、LCX4cによって互いに接続されている通信装置3bから通信装置3cへ伝送する有線通信信号bを無線通信信号cに変換させ、無線通信で通信装置3bから通信装置3cへ送信させる。これにより、LCXが断線しても、ネットワークにおける通信の遮断を回避することができる。
図10はLCXが断線したときの情報通信装置2の動作を示すフローチャートであり、例えば、図9に示した状態における情報通信装置2の動作を示している。
まず、制御部22は、有線通信の結果に基づいて、LCXが断線したか否かを確認する(ステップST1b)。リング型トポロジーでは、情報通信装置2から送信された有線通信信号は、通信装置3a、通信装置3b、通信装置3cの順に伝搬して最終的に情報通信装置2に戻る。制御部22は、この有線通信信号を受信しなかった場合に、通信装置3a〜3cのいずれかに接続するLCXが断線したと判定する。
LCXが断線していないと判定した場合(ステップST1b;NO)、図10の処理は終了する。
LCXが断線したと判定すると(ステップST1b;YES)、制御部22は、断線の検知から一定の時間が経過した後、無線通信部21を介してアンテナ確認信号を無線通信で通信装置3a〜3cへ送信する(ステップST2b)。
通信装置3a〜3cのそれぞれに接続された2本のLCXでアンテナ確認信号が受信された場合、通信装置3a〜3cの無線通信部32はアンテナ応答信号を返信しない。
従って、フィルタ30に接続した2本のLCXのいずれかが断線していれば、通信装置からアンテナ応答信号が情報通信装置2へ送信される。
LCXが断線していると、無線通信部21は、この断線箇所の前後にある通信装置からアンテナ応答信号を受信する(ステップST3b)。例えば、図9に示すように、LCX4cが断線している場合、アンテナ応答信号は、通信装置3bと通信装置3cから情報通信装置2へ送信される。
制御部22は、ネットワークを構成する通信装置3a〜3cをナンバリングなどで識別することができるので、アンテナ応答信号を返信した通信装置を特定できる。
これにより、制御部22は、通信装置3bと通信装置3cを接続するLCX4cが断線箇所であると判断することができる。
次に、制御部22は、無線通信部21を介して断線したLCX4cに接続する通信装置3b,3cに対して設定変更情報を無線通信で送信する(ステップST4b)。
設定変更情報とは、断線箇所の前段にある通信装置に対しては有線通信信号を無線通信信号に変換する設定に変更させ、断線箇所の後段にある通信装置に対しては無線通信信号を有線通信信号に変換する設定に変更させる制御情報である。
例えば、図9の場合、通信装置3bの有線通信部31は、LCX4b、フィルタ30を介して受信した有線通信信号bを通信データに変換し、信号処理部33へ出力する。設定変更情報を受信した信号処理部33は、有線通信部31から入力した通信データを無線通信部32に出力する。無線通信部32は、信号処理部33から入力した通信データを無線通信信号cに変換する。このようにして設定を変更した後、通信装置3b,3cは、設定完了情報を情報通信装置2へ返信する。
情報通信装置2の無線通信部21は、断線箇所の前後にある通信装置3b,3cから、設定完了情報を受信する(ステップST5b)。設定完了情報は、無線通信部21から制御部22に出力される。この後、制御部22は、通信データを有線通信部20へ送信する。有線通信部20は、制御部22から受信した通信データを有線通信信号bに変換して、有線通信で有線通信信号bを送信する(ステップST6b)。
有線通信信号bは、断線箇所の前段にある通信装置3bで無線通信信号cに変換されて無線送信され、断線箇所の後段にある通信装置3cによって無線受信される。
この後、無線通信信号cは、通信装置3cにおいて有線通信信号bに変換され、LCX4dを介して情報通信装置2へ有線送信される。これにより、情報通信装置2の有線通信部20は、有線通信信号bを受信する(ステップST7b)。
図11は、LCXが断線したときの通信装置の動作を示すフローチャートであり、例えば、図9に示した状態における通信装置3a〜3cの動作を示している。
通信装置3a〜3cの信号処理部33は、無線通信部32に問い合わせてアンテナ確認信号を受信したアンテナが1本か2本かを確認する(ステップST1c)。
ここで、通信装置の前段と後段に繋がる2本のLCXでアンテナ確認信号が受信された場合(ステップST1c;アンテナ2本)、信号処理部33は、LCXに断線なしを判断して処理を終了する。
通信装置の前段と後段に繋がる1本のLCXのみでアンテナ確認信号が受信された場合(ステップST1c;アンテナ1本)、信号処理部33は、無線通信部32を介した無線通信でアンテナ応答信号を情報通信装置2へ送信する(ステップST2c)。
図9の場合、通信装置3bと通信装置3cの各信号処理部33が、各無線通信部32を介した無線通信でアンテナ応答信号を情報通信装置2へ送信する。
次に、断線箇所の前段と後段にある通信装置の無線通信部32は、断線していない一方のLCXを介して情報通信装置2から設定変更情報を受信する(ステップST3c)。
図9の場合、通信装置3bと通信装置3cの各信号処理部33が、各無線通信部32を介した無線通信で設定変更情報を情報通信装置2から受信する。
断線箇所の前段にある通信装置の有線通信部31は、前段のLCXとフィルタ30とを介して受信した有線信号を通信データに変換して信号処理部33へ出力する。
設定変更情報を受信した信号処理部33は、有線通信部31から入力した通信データを無線通信部32に出力する。無線通信部32は、信号処理部33から入力した通信データを無線通信信号cに変換する。
断線箇所の後段にある通信装置の無線通信部32は、受信した無線通信信号cを通信データに変換して信号処理部33へ出力する。
設定変更情報を受信した信号処理部33は、無線通信部32から入力した通信データを有線通信部31に出力する。有線通信部31は、信号処理部33から入力した通信データを有線通信信号bに変換する。
例えば、図9の場合、通信装置3bでは、有線通信信号bが無線通信信号cに変換され、通信装置3cでは、無線通信信号cが有線通信信号bに変換される。
この後、信号処理部33は、無線通信部32を介した無線通信で設定完了情報を情報通信装置2へ送信する(ステップST4c)。
設定変更情報を受信した通信装置の信号処理部33は、有線通信部31によって有線通信信号が受信された場合(ステップST5c;有線通信信号)、有線通信部31によって有線通信信号から変換された通信データを無線通信部32に出力する。無線通信部32は、信号処理部33から入力した通信データを無線通信信号へ変換する(ステップST6c)。
このようにして、無線通信部32は、断線していない一方のLCXを介した無線通信で無線通信信号を送信する(ステップST7c)。
図9の場合では、通信装置3bの無線通信部32が、LCX4bを介した無線通信で無線通信信号cを送信する。
一方、設定変更情報を受信した通信装置の信号処理部33は、無線通信部32によって無線通信信号が受信された場合(ステップST5c;無線通信信号)、無線通信部32によって無線通信信号から変換された通信データを有線通信部31に出力する。
有線通信部31は、信号処理部33から入力した通信データを有線通信信号へ変換する(ステップST8c)。
このようにして、有線通信部31は、断線していない一方のLCXを介した有線通信で有線通信信号を送信する(ステップST9c)。
図9の場合では、通信装置3cの有線通信部31が、LCX4dを介した有線通信で有線通信信号bを情報通信装置2へ送信する。
これにより、LCXが断線しても、ネットワークにおける通信の遮断を回避することができる。
これまで車両100に搭載された情報通信システム1を示したが、情報通信システム1を搭載する移動体は、車両に限定されるものではない。例えば、鉄道車両、航空機、船舶であってもよい。すなわち、情報通信システム1を搭載する空間を有する移動体であればよい。
以上のように、実施の形態1に係る情報通信装置2は、図1に示した構成を有することにより、LCXを介した有線通信で通信装置3a〜3cのフィルタ30を制御して無線周波数帯域の信号を通過または遮断させることで、LCXにより実現されるアンテナの長さおよびアンテナの数を調整している。これにより、ネットワークにおける無線通信品質の劣化を防止することができる。
また、実施の形態1に係る情報通信装置2において、制御部22は、無線通信部21の通信状況に応じて、LCXを介した有線通信で通信装置3a〜3cのフィルタ30における無線周波数帯域の信号の通過および遮断を制御する。これにより、ネットワークのトポロジーを変更することなく、無線通信部21の通信状況に応じてアンテナとして機能するLCXの数を変更することができる。
さらに、実施の形態1に係る情報通信装置2は、LCX4a〜4dを介して通信装置3a〜3cとの間でリング型トポロジーのネットワークを構成する。このトポロジーでは、情報通信装置2に対して2本のLCXが接続される形態となる。これにより、2本のLCXを2本のアンテナとして機能させることができる。また、通信装置にも2本のLCXが接続されるので、フィルタ30における無線周波数帯域の信号の通過および遮断を制御することで、アンテナとして機能するLCXの数を変更することができ、電波の放射範囲を変えることができる。
さらに、実施の形態1に係る情報通信装置2において、制御部22は、通信装置3a〜3cにおけるLCXを介した有線通信と、LCXをアンテナとして機能させた無線通信との切り替えを制御する。これにより、ネットワークの利便性の向上を図ることができる。
さらに、実施の形態1に係る情報通信装置2において、制御部22は、LCXに断線が検出されると、このLCXで互いに接続された一方の通信装置からもう一方の通信装置へ伝送する有線通信信号を無線通信信号に変換させる。そして、無線通信で一方の通信装置からもう一方の通信装置へ送信させる。このようにすることで、LCXが断線しても、ネットワークにおける通信の遮断を回避することができる。
さらに、実施の形態1に係る情報通信装置2は、移動体に搭載されている。車両などの移動体が移動することによって無線通信の通信状況が変化しても、ネットワークにおける無線通信品質の劣化を防止できる。
さらに、実施の形態1に係る情報通信装置2において、制御部22は、フィルタ30による無線周波数帯域の信号の通過および遮断を制御してダイバーシチ方式またはMIMO方式の無線通信を無線通信部21に行わせる。これにより複数のLCXで同一周波数帯域の電波を送受信するので、無線通信品質の向上および高速化を図ることができる。
さらに、実施の形態1に係る情報通信システム1は、フィルタ30をそれぞれ有する通信装置3a〜3cと、フィルタ30に接続するLCX4a〜4dを介して通信装置3a〜3cとの間でネットワークを構成する情報通信装置2を備える。このように構成することで、上記の効果が得られる情報通信システム1を提供することができる。
さらに、実施の形態1に係る情報通信方法は、図5に示したように通信装置3a〜3cのフィルタ30を制御するので、上記の効果が得られる情報通信方法を実現することができる。
実施の形態2.
図12Aは、この発明の実施の形態2に係る情報通信システム1Aの構成を示すブロック図であり、スター型トポロジーのネットワークを構成した場合を示している。
情報通信装置2Aの信号混合分離部23aは、LCXを介して接続される通信装置の台数分の入出力端子を有する。従って、図12Aに示す構成の場合、信号混合分離部23aは、LCX4a〜4cを介して接続される通信装置3d〜3fにそれぞれ対応する3端子を有する。
通信装置3d〜3fは、フィルタ30a、有線通信部31、信号処理部33aを備えて構成される。フィルタ30aは、無線周波数帯域の信号を通過および遮断するフィルタであり、情報通信装置2Aの制御部22aからの制御信号に従って、無線周波数帯域の信号の通過および遮断が制御される。有線通信部31は、実施の形態1と同様に、LCXを介して情報通信装置2Aとの間で有線通信を行う。
信号処理部33aは、情報通信装置2Aへの通信データを有線通信部31に出力し、有線通信部31から入力した情報通信装置2Aからの通信データを情報処理する。
また、信号処理部33aは、制御部22aの制御信号に従って、無線通信部21からの無線通信信号を遮断するようフィルタ30aを制御する。これにより、LCX4a〜4cで無線通信信号が電波として漏洩されて、LCX4a〜4cをアンテナとして機能させることができる。図12Aに示すように、スター型トポロジーでは、複数のLCXの全てが情報通信装置2Aに接続されるので、リング型トポロジーよりも多くのLCXをアンテナとして機能させることができる。
図12Bは、実施の形態2に係る情報通信システム1Bの構成を示すブロック図であり、ディジーチェーン型トポロジーのネットワークを構成した場合を示している。
情報通信システム1Bでは、情報通信システム1Aにおける通信装置3d〜3fの後段にLCX4d〜4fを介して通信装置3g〜3iが接続されている。
通信装置3d〜3fの信号処理部33aは、制御部22bの制御信号に従って、無線通信部21からの無線通信信号を通過するようにフィルタ30aを制御する。
また、通信装置3g〜3iの信号処理部33aは、制御部22bの制御信号に従って、無線通信部21からの無線通信信号を遮断するようにフィルタ30aを制御する。
これにより、LCX4aとLCX4dを1本のアンテナとして機能させ、LCX4bとLCX4eを1本のアンテナとして機能させ、LCX4cとLCX4fを1本のアンテナとして機能させることができる。
このように、ディジーチェーン型トポロジーでは、スター型と同様に、リング型トポロジーよりも多くのLCXをアンテナとして機能させることができる。
さらに、情報通信装置2B側の通信装置3d〜3fにも2本のLCXが接続されているので、これらのLCXを1本のアンテナとして機能させることができ、これらのLCXで実現されるアンテナの長さも調整することができる。
以上のように、実施の形態2に係る情報通信システム1A,1Bは、LCX4a〜4cまたはLCX4a〜4fを介して通信装置3a〜3cまたは通信装置3a〜3fとの間でスター型トポロジーまたはディジーチェーン型トポロジーのネットワークを構成する。
スター型トポロジーにおいては、LCX4a〜4cが情報通信装置2Aに全て接続されるので、リング型トポロジーよりも多くのLCXをアンテナとして機能させることができる。このため、多くのアンテナを用いたダイバーシチ方式またはMIMO方式の無線通信が可能である。
また、ディジーチェーン型トポロジーでは、スター型と同様に、リング型トポロジーよりも多くのLCXをアンテナとして機能させることができる。このため、多くのアンテナを用いたダイバーシチ方式またはMIMO方式の無線通信が可能である。
さらに、情報通信装置2B側の通信装置3d〜3fにも2本のLCXが接続されているので、これらのLCXを1本のアンテナとして機能させることができる。
すなわち、リング型トポロジーと同様に、LCXにより実現されるアンテナの長さを調整することが可能である。
なお、本発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
この発明に係る情報通信装置は、複数のLCXを介して複数の通信装置との間で構成されたネットワークにおける無線通信品質の劣化を防止できるので、例えば、車両の移動によって通信状況が変化する可能性がある車載用の情報通信装置に好適である。
1,1A,1B 情報通信システム、2,2A,2B 情報通信装置、3a〜3i 通信装置、5,6a〜6d 移動通信端末、20,31 有線通信部、21,32 無線通信部、22,22a,22b 制御部、23,23a,23b 信号混合分離部、30,30a フィルタ、33,33a 信号処理部、100 車両、100a 運転席、100b 助手席、100c 後部座席、230,231 混合分離回路、300a,300b 有線フィルタ、301a,301b 無線フィルタ、302〜304 帯域通過フィルタ、305〜309 スイッチ。

Claims (10)

  1. 複数の通信装置のそれぞれに設けられたフィルタに接続する複数の漏洩同軸ケーブルを介して前記複数の通信装置との間で有線通信を行う有線通信部と、
    前記漏洩同軸ケーブルをアンテナとして用いて無線周波数帯域の信号を送受信する無線通信部と、
    前記有線通信部および前記無線通信部からの各信号を混合して前記漏洩同軸ケーブルに出力し、前記漏洩同軸ケーブルから入力された信号を前記有線通信部への信号と前記無線通信部への信号に分離する信号混合分離部と、
    前記漏洩同軸ケーブルを介した有線通信で前記通信装置のフィルタを制御して無線周波数帯域の信号を通過または遮蔽させることで、複数の前記漏洩同軸ケーブルを単一または複数のアンテナとして機能させる制御部と
    を備えたことを特徴とする情報通信装置。
  2. 前記制御部は、前記無線通信部の通信状況に応じて、前記漏洩同軸ケーブルを介した有線通信で前記通信装置のフィルタにおける前記無線周波数帯域の信号の通過および遮断を制御することを特徴とする請求項1記載の情報通信装置。
  3. 複数の前記漏洩同軸ケーブルを介して前記複数の通信装置との間でリング型トポロジーのネットワークを構成することを特徴とする請求項1記載の情報通信装置。
  4. 前記制御部は、前記複数の通信装置における前記漏洩同軸ケーブルを介した有線通信と前記漏洩同軸ケーブルをアンテナとして機能させた無線通信との切り替えを制御することを特徴とする請求項3記載の情報通信装置。
  5. 前記制御部は、前記漏洩同軸ケーブルに断線が検出されると、この漏洩同軸ケーブルで互いに接続された一方の通信装置からもう一方の通信装置へ伝送する有線通信信号を無線通信信号に変換させ、無線通信で前記一方の通信装置から前記もう一方の通信装置へ送信させることを特徴とする請求項3記載の情報通信装置。
  6. 複数の前記漏洩同軸ケーブルを介して前記複数の通信装置との間でスター型トポロジーまたはディジーチェーン型トポロジーのネットワークを構成することを特徴とする請求項1記載の情報通信装置。
  7. 移動体に搭載されたことを特徴とする請求項1記載の情報通信装置。
  8. 前記制御部は、前記フィルタによる前記無線周波数帯域の信号の通過および遮断を制御して、複数の前記漏洩同軸ケーブルをアンテナとして機能させたダイバーシチ方式または多入力多出力方式の無線通信を前記無線通信部に行わせることを特徴とする請求項1記載の情報通信装置。
  9. 前記無線周波数帯域の信号を通過および遮断するフィルタをそれぞれ有する複数の通信装置と、
    前記フィルタに接続する複数の前記漏洩同軸ケーブルを介して前記複数の通信装置との間でネットワークを構成する請求項1記載の情報通信装置と
    を備えたことを特徴とする情報通信システム。
  10. 制御部が、無線通信部による通信状況を確認するステップと、
    前記制御部が、前記無線通信部の通信状況に応じて、複数の通信装置にそれぞれ設けられたフィルタに接続する複数の漏洩同軸ケーブルのうち、アンテナとして機能させる前記漏洩同軸ケーブルを判定するステップと、
    前記制御部が、前記漏洩同軸ケーブルを介した有線通信で前記通信装置のフィルタを制御して無線周波数帯域の信号を通過または遮蔽させることで、前記判定で選択された前記漏洩同軸ケーブルをアンテナとして機能させるステップと
    を備えたことを特徴とする情報通信方法。
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