JPWO2017061247A1 - バスシステムおよび通信装置 - Google Patents

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Abstract

本開示のバスシステムは、1または複数の撮像装置を含み、時分割でデータ信号を送受信する3以上の装置と、3以上の装置が接続され、データ信号を伝えるバスとを備える。3以上の装置のうちの第1の装置は、1または複数のイコライズ係数を含む係数セットを用いて、受信した信号に対してイコライズを行う第1の動作モードを有するイコライザと、係数セットを複数記憶する記憶部と、記憶部に記憶された複数の係数セットのうちの1つを選択し、イコライザを、その選択された係数セットを用いて第1の動作モードで動作させる通信制御部とを有する。

Description

本開示は、データのやりとりを行うバスシステム、およびそのようなバスシステムに用いられる通信装置に関する。
近年の電子機器の高機能化および多機能化に伴い、電子機器には、半導体チップ、イメージセンサ、表示デバイスなどの様々なデバイスが搭載される。これらのデバイス間では、多くのデータのやり取りが行われ、そのデータ量は、電子機器の高機能化および多機能化に応じて多くなってきている。そこで、しばしば、例えば数Gbpsでデータを送受信可能な高速インタフェースを用いて、データのやりとりが行われる。
通信システムでは、通信品質を高めるため、しばしばイコライザが用いられる。例えば、特許文献1には、イコライザを備えた受信機が開示されている。
特開2015−73278号公報
このように、通信システムでは、通信品質が高いことが望まれており、さらなる通信品質の向上が期待されている。
通信品質を高めることができるバスシステムおよび通信装置を提供することが望ましい。
本開示の一実施の形態におけるバスシステムは、3以上の装置と、バスとを備えている。3以上の装置は、1または複数の撮像装置を含み、時分割でデータ信号を送受信するものである。バスは、3以上の装置が接続され、データ信号を伝えるものである。上記3以上の装置のうちの第1の装置は、イコライザと、記憶部と、通信制御部とを有している。イコライザは、1または複数のイコライズ係数を含む係数セットを用いて、受信した信号に対してイコライズを行う第1の動作モードを有するものである。記憶部は、係数セットを複数記憶するものである。通信制御部は、記憶部に記憶された複数の係数セットのうちの1つを選択し、イコライザを、その選択された係数セットを用いて第1の動作モードで動作させるものである。
本開示の一実施の形態における通信装置は、イコライザと、記憶部と、通信制御部とを備えている。イコライザは、1または複数のイコライズ係数を含む係数セットを用いて、受信した信号に対してイコライズを行う第1の動作モードを有するものである。記憶部は、係数セットを複数記憶するものである。通信制御部は、記憶部に記憶された複数の係数セットのうちの1つを選択し、イコライザを、その選択された係数セットを用いて第1の動作モードで動作させるものである。
本開示の一実施の形態におけるバスシステムおよび通信装置では、イコライザが第1の動作モードで動作することにより、受信された信号が、1または複数のイコライズ係数を含む係数セットを用いてイコライズされる。記憶部には、複数の係数セットが記憶されている。イコライザが第1の動作モードで動作する際は、通信制御部により、その複数の係数セットのうちの1つが選択される。そして、イコライザでは、その選択された係数セットを用いてイコライズが行われる。
本開示の一実施の形態におけるバスシステムおよび通信装置によれば、複数の係数セットを記憶し、その複数の係数セットのうちの1つを選択してイコライズを行うようにしたので、通信品質を高めることができる。なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれの効果があってもよい。
本開示の一実施の形態に係るスマートフォンの一構成例を表すブロック図である。 図1に示したバスシステムの一構成例を表す回路図である。 図2に示したイメージセンサの送受信部の一構成例を表す回路図である。 図2に示したアプリケーションプロセッサの送受信部の一構成例を表す回路図である。 第1の実施の形態に係るレシーバの一構成例を表す回路図である。 図2に示した受信部の一構成例を表す回路図である。 第1の実施の形態に係るバスシステムの一動作例を表すタイミング図である。 第1の実施の形態に係るバスシステムの一動作例を表す他のタイミング図である。 第1の実施の形態に係るバスシステムにおける一動作状態を表す説明図である。 第1の実施の形態に係るバスシステムにおける他の動作状態を表す説明図である。 第1の実施の形態に係るバスシステムにおける他の動作状態を表す説明図である。 第1の実施の形態に係るバスシステムにおける他の動作状態を表す説明図である。 第1の実施の形態に係るバスシステムにおける他の動作状態を表す説明図である。 比較例に係るバスシステムにおける一動作例を表す波形図である。 図2に示したバスシステムにおける一動作例を表す波形図である。 イコライザを設けた場合における一動作例を表す波形図である。 第1の実施の形態の変形例に係るバスシステムの一構成例を表す回路図である。 図12に示したバスシステムにおける一動作状態を表す説明図である。 図12に示したバスシステムにおける他の動作状態を表す説明図である。 図12に示したバスシステムにおける他の動作状態を表す説明図である。 第1の実施の形態の他の変形例に係るバスシステムの一構成例を表す回路図である。 第1の実施の形態の他の変形例に係るスマートフォンの一構成例を表すブロック図である。 第2の実施の形態に係るレシーバの一構成例を表す回路図である。 第2の実施の形態に係るバスシステムの一動作例を表すタイミング図である。 第2の実施の形態の変形例に係るバスシステムの一動作例を表すタイミング図である。 一実施の形態に係るバスシステムが適用されたスマートフォンの一構成例を表す斜視図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態
2.第2の実施の形態
3.適用例
<1.第1の実施の形態>
[構成例]
(全体構成例)
図1は、第1の実施の形態に係るバスシステムを備えたスマートフォン(スマートフォン1)の一構成例を表すものである。なお、本開示の実施の形態に係る通信装置は、本実施の形態により具現化されるので、併せて説明する。スマートフォン1は、表示部11と、イメージセンサ12,13と、バス100と、無線通信部14と、スピーカ15と、マイク16と、操作部17と、アプリケーションプロセッサ18と備えている。
表示部11は、画像を表示するものであり、例えば液晶表示パネルや有機EL(Electro Luminescence)表示パネルを用いて構成されるものである。表示部11は、バス100に接続されている。表示部11は、アプリケーションプロセッサ18からバス100を介して供給される画像データに基づいて、画像を表示するようになっている。
イメージセンサ12,13は、被写体を撮像するものであり、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサを用いて構成されるものである。この例では、イメージセンサ12は、スマートフォン1において、表示部11が設けられた面とは反対の面に配置されるものであり、解像度が高いものである。また、イメージセンサ13は、スマートフォン1において、表示部11が設けられた面に配置されるものであり、解像度が低いものである。イメージセンサ12,13は、バス100に接続されている。この例では、イメージセンサ12,13は、アプリケーションプロセッサ18からバス100を介して供給された制御データに基づいて撮像動作を行い、バス100を介して撮像データをアプリケーションプロセッサ18に供給するようになっている。
バス100は、バスに接続されたデバイス間でデータを伝送するものである。バス100は、表示部11、イメージセンサ12,13、およびアプリケーションプロセッサ18に接続されている。
無線通信部14は、携帯電話の基地局と無線通信を行うものである。なお、これに限定されるものではなく、無線通信部14は、さらに、例えば、無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near Field Communication)等により無線通信を行う機能を有していてもよい。無線通信部14は、この例では、アプリケーションプロセッサ18との間で、通信データのやり取りを行うようになっている。
スピーカ15は、音声を出力するものであり、マイク16は、音声が入力されるものである。この例では、スピーカ15は、アプリケーションプロセッサ18から音声データを受け取り、マイク16は、アプリケーションプロセッサ18に対して音声データを供給するようになっている。
操作部17は、ユーザの操作を受け付けるユーザインターフェースであり、例えば、タッチパネルや、各種ボタンなどを用いて構成されるものである。操作部17は、この例では、アプリケーションプロセッサ18に対して、ユーザ操作に係る操作データを供給するようになっている。
アプリケーションプロセッサ18は、スマートフォン1内の各デバイスの動作を制御するものである。アプリケーションプロセッサ18は、バス100に接続されている。そしてアプリケーションプロセッサ18は、例えば、バス100を介して、表示部11に対して制御データおよび画像データを供給する。また、アプリケーションプロセッサ18は、バス100を介して、イメージセンサ12,13に対して制御データを供給するとともに、バス100を介して、イメージセンサ12,13から撮像データを受け取るようになっている。また、アプリケーションプロセッサ18は、無線通信部14との間で通信データのやり取りを行い、スピーカ15に対して音声データを供給し、マイク16から音声データを受け取り、操作部17から操作データを受け取る機能をも有している。
(バスシステム2)
バス100は、表示部11、イメージセンサ12,13、およびアプリケーションプロセッサ18とともに、バスシステム2を構成する。以下に、バスシステム2について詳細に説明する。
図2は、バスシステム2の一構成例を表すものである。バスシステム2は、バス100と、抵抗素子111P〜114P,111N〜114Nと、表示部11と、アプリケーションプロセッサ18と、イメージセンサ12,13とを有している。バスシステム2は、表示部11をバス100の一端に接続するとともに、イメージセンサ13をバス100の他端に接続したものである。表示部11は、受信部11Rと、処理部11Cとを有している。アプリケーションプロセッサ18は、送受信部18Tと、通信制御部18Cとを有している。イメージセンサ12は、送受信部12Tと、処理部12Cとを有している。イメージセンサ13は、送受信部13Tと、処理部13Cとを有している。
バス100は、伝送路100P,100Nを有している。伝送路100P,100Nは、差動信号を伝えるものであり、例えばプリント基板上の配線パターンにより構成されるものである。伝送路100P,100Nの特性インピーダンスは、この例では約50Ωである。
伝送路100Pは、伝送路100P上の互いに異なる位置で、受信部11Rの正入力端子、送受信部18Tの正入出力端子、送受信部12Tの正入出力端子、および送受信部13Tの正入出力端子と接続されている。伝送路100Pの一端は、受信部11Rの正入力端子に接続され、他端は、送受信部13Tの正入出力端子に接続されている。同様に、伝送路100Nは、伝送路100N上の互いに異なる位置で、受信部11Rの負入力端子、送受信部18Tの負入出力端子、送受信部12Tの負入出力端子、および送受信部13Tの負入出力端子と接続されている。伝送路100Nの一端は、受信部11Rの負入力端子に接続され、他端は、送受信部13Tの負入出力端子に接続されている。
受信部11Rの正入力端子は、伝送路100Pの一端と、抵抗素子111Pおよび伝送路121Pを介して接続され、負入力端子は、伝送路100Nの一端と、抵抗素子111Nおよび伝送路121Nを介して接続されている。抵抗素子111P,111Nは、後述するように、信号の反射を抑えるものである。
送受信部18Tの正入出力端子は、伝送路100Pと、抵抗素子112Pおよび伝送路122Pを介して接続され、負入出力端子は、伝送路100Nと、抵抗素子112Nおよび伝送路122Nを介して接続されている。抵抗素子112P,112Nは、後述するように、信号の反射を抑えるものである。
送受信部12Tの正入出力端子は、伝送路100Pと、抵抗素子113Pおよび伝送路123Pを介して接続され、負入出力端子は、伝送路100Nと、抵抗素子113Nおよび伝送路123Nを介して接続されている。抵抗素子113P,113Nは、後述するように、信号の反射を抑えるものである。
送受信部13Tの正入出力端子は、伝送路100Pの他端と、抵抗素子114Pおよび伝送路124Pを介して接続され、負入出力端子は、伝送路100Nの他端と、抵抗素子114Nおよび伝送路124Nを介して接続されている。抵抗素子114P,114Nは、後述するように、信号の反射を抑えるものである。
(イメージセンサ12,13)
図3は、イメージセンサ12の送受信部12Tの一構成例を表すものである。送受信部12Tは、ドライバ21と、レシーバ31と、終端制御部23と、スイッチ24,25と、抵抗素子26と、パッド27,28とを有している。
ドライバ21は、出力イネーブル信号ENがアクティブである場合に、データ信号SDおよびトレーニング信号STを送信するものである。データ信号SDは、例えば、ビットレートが数Gbpsであり、差動振幅が約200mVの差動信号である。イメージセンサ12のドライバ21が送信するデータ信号SDは、例えば、イメージセンサ12が撮像した画像のデータ(撮像データ)を含んでいる。トレーニング信号STは、例えば交番パターン(“1010…”)などの所定のトレーニングパターンを有する信号であり、データ信号SDと同様のビットレートおよび差動振幅を有するものである。なお、トレーニングパターンは、このような交番パターンに限定されるものではなく、例えば、疑似ランダムパターン(PRBS;Pseudo- random bit sequence)であってもよい。ドライバ21が信号を送信する際、ドライバ21の各出力端子における出力インピーダンスは、この例では約50Ωである。また、ドライバ21は、出力イネーブル信号ENが非アクティブである場合には、出力インピーダンスをハイインピーダンスにするようになっている。
レシーバ31は、データ信号SDおよび信号SLP(後述)を受信するものである。イメージセンサ12のレシーバ31が受信するデータ信号SDは、例えば、イメージセンサ12の動作を制御するための制御データを含んでいる。
終端制御部23は、出力イネーブル信号ENが非アクティブであり、かつ、送受信部12Tの入出力端子における信号の振幅値が所定値Vth以下である場合に、スイッチ24,25をオン状態にし、それ以外の場合にはスイッチ24,25をオフ状態にするように制御するものである。この所定値Vthは、データ信号SDの振幅値より大きく、後述する信号SLPの振幅値より小さい値に設定されている。さらに、終端制御部23は、終端制御信号Toffがアクティブである場合には、出力イネーブル信号EN、および送受信部12Tの入出力端子における信号の振幅値にかかわらず、スイッチ24,25を強制的にオフ状態にするようになっている。
スイッチ24,25は、終端制御部23からの指示に基づいてオンオフするスイッチである。スイッチ24の一端は、送受信部12Tの正入出力端子に接続され、他端は抵抗素子26の一端に接続されている。スイッチ25の一端は、送受信部12Tの負入出力端子に接続され、他端は抵抗素子26の他端に接続されている。
抵抗素子26は、送受信部12Tの終端抵抗として機能するものであり、一端は、スイッチ24の他端に接続され、他端はスイッチ25の他端に接続されている。抵抗素子26の抵抗値は、この例では、約100Ωである。
パッド27は、送受信部12Tの正入出力端子における入出力パッドであり、パッド28は、送受信部12Tの負入出力端子における入出力パッドである。この図では、パッド27を、送受信部12Tの正入出力端子と接地との間に挿入された容量素子として描いており、パッド28を、送受信部12Tの負入出力端子と接地との間に挿入された容量素子として描いている。
送受信部12Tでは、終端制御信号Toffは、アクティブに設定される。すなわち、後述するように、送受信部12Tは、図2に示したように、バス100の一端または他端に接続されたものではないため、送受信部12Tでは、終端制御信号Toffをアクティブにしている。これにより、スイッチ24,25は強制的にオフ状態になるため、終端抵抗(抵抗素子26)は強制的に無効にされるようになっている。
イメージセンサ12の処理部12C(図2)は、レシーバ31が受信したデータ信号SDに含まれる制御データに基づいて、所定の処理を行うものである。また、処理部12Cは、出力イネーブル信号ENを生成する機能をも有している。
以上、イメージセンサ12を例に説明したが、イメージセンサ13についても同様である。すなわち、イメージセンサ13の送受信部13Tは、イメージセンサ12の送受信部12Tと同様のものであり、イメージセンサ13の処理部13Cは、イメージセンサ12の処理部12Cと同様である。しかしながら、イメージセンサ13の送受信部13Tでは、イメージセンサ12の送受信部12Tは異なり、終端制御信号Toffは、非アクティブに設定される。すなわち、後述するように、送受信部13Tは、図2に示したように、バス100の他端に接続されているため、送受信部13Tでは、終端制御信号Toffを非アクティブに設定している。その結果、送受信部13Tでは、出力イネーブル信号ENが非アクティブであり、かつ、入出力端子における信号の振幅値が所定値Vth以下である場合には、スイッチ24,25はオン状態になるため、終端抵抗(抵抗素子26)が有効にされる。また、それ以外の場合には、スイッチ24,25はオフ状態になるため、終端抵抗(抵抗素子26)が無効にされるようになっている。
(アプリケーションプロセッサ18)
図4は、アプリケーションプロセッサ18の送受信部18Tの一構成例を表すものである。送受信部18Tは、ドライバ22と、レシーバ32とを有している。
ドライバ22は、出力イネーブル信号ENがアクティブである場合に、データ信号SDおよび信号SLPを送信するものである。アプリケーションプロセッサ18のドライバ21が送信するデータ信号SDは、例えば、表示部11に表示させる画像のデータ(画像データ)を含んでいる。信号SLPは、例えば、低い周波数を有する、振幅が約1V程度の信号である。ドライバ22が信号を出力する際、ドライバ22の各出力端子における出力インピーダンスは、この例では約50Ωである。また、ドライバ22は、出力イネーブル信号ENが非アクティブである場合には、出力インピーダンスをハイインピーダンスにするようになっている。
レシーバ32は、データ信号SDを受信するものである。アプリケーションプロセッサ18のレシーバ32が受信するデータ信号SDは、例えば、イメージセンサ12,13が撮像した画像のデータ(撮像データ)を含んでいる。レシーバ32は、制御信号EQに基づいて、受信したデータ信号SDに対してイコライズを行う機能を有している。
この送受信部18Tでは、終端制御信号Toffは、アクティブに設定される。すなわち、送受信部18Tは、図2に示したように、バス100の一端または他端に接続されたものではないため、送受信部18Tでは、終端制御信号Toffはアクティブに設定される。その結果、送受信部18Tにおいて、終端抵抗(抵抗素子26)は強制的に無効にされるようになっている。
図5は、レシーバ32の一構成例を表すものである。レシーバ32は、アンプ41と、イコライザ50と、記憶部42とを有している。
アンプ41は、差動信号を単相信号にして出力するリニアアンプである。
イコライザ50は、アンプ41の出力信号に対してイコライズを行うものであり、いわゆる判定帰還型イコライザ(DFE;Decision Feedback Equalizer)である。イコライザ50は、減算部51と、アンプ52と、遅延部53〜55と、アンプ56〜58と、制御部59とを有している。
減算部51は、アンプ41の出力信号から、アンプ56〜58の出力信号を減算するものである。アンプ52は、減算部51の出力信号を増幅するものである。遅延部53は、アンプ52の出力信号を、1ユニットインターバル分だけ遅延するものである。すなわち、遅延部53における遅延量は、レシーバ32が受信するデータ信号SDのビットレートの逆数に対応するものである。遅延部54は、遅延部53の出力信号を1ユニットインターバル分だけ遅延するものである。遅延部55は、遅延部54の出力信号を1ユニットインターバル分だけ遅延するものである。アンプ56は、遅延部53の出力信号を、ゲインC1で増幅して出力するものである。アンプ57は、遅延部54の出力信号を、ゲインC2で増幅して出力するものである。アンプ58は、遅延部55の出力信号を、ゲインC3で増幅して出力するものである。
制御部59は、制御信号EQに基づいて、イコライザ50の動作を制御するものである。イコライザ50は、2つの動作モードM1,M2を有している。動作モードM1では、制御部59は、アンプ56〜58のゲインC1〜C3を、記憶部42から供給されたゲインにそれぞれ設定する。また、動作モードM2では、制御部59は、アンプ52の出力信号のアイ開口をモニタし、そのアイ開口が広くなるように、アンプ56〜58のゲインC1〜C3を調整し、調整後のゲインC1〜C3を記憶部42に記憶させるようになっている。
記憶部42は、イコライザ50におけるゲインC1〜C3を含む係数セットSETを、複数セット記憶するものである。この例では、記憶部42は、4つの係数セットSET1〜SET4を記憶している。係数セットSET1は、イメージセンサ12が、低いビットレートのデータ信号SDを送信したときに用いるゲインC11,C21,C31を含むものである。係数セットSET2は、イメージセンサ12が、高いビットレートのデータ信号SDを送信したときに用いるゲインC12,C22,C32を含むものである。係数セットSET3は、イメージセンサ13が、低いビットレートのデータ信号SDを送信したときに用いるゲインC13,C23,C33を含むものである。係数セットSET4は、イメージセンサ13が、高いビットレートのデータ信号SDを送信したときに用いるゲインC14,C24,C34を含むものである。
アプリケーションプロセッサ18の通信制御部18C(図2)は、バスシステム2の動作を制御するものである。具体的には、通信制御部18Cは、後述するように、送受信部18Tに対して、信号SLPを送信させるとともに、制御データをデータ信号SDとして送信させることにより、バスシステム2の動作を制御する。その際、通信制御部18Cは、例えば、イメージセンサ12,13に対して、通信帯域や画像の解像度などを指示することができるようになっている。また、通信制御部18Cは、出力イネーブル信号ENおよび制御信号EQを生成する機能をも有している。
この構成により、アプリケーションプロセッサ18では、例えば、スマートフォン1の電源投入時や、スリープ状態から通常動作状態に復帰した時に、通信制御部18Cは、制御信号EQを用いて、イコライザ50に対して、動作モードM2で動作するように指示する。具体的には、通信制御部18Cは、まず、イメージセンサ12に対して、低いビットレートのトレーニング信号STを送信させる。イコライザ50は、このトレーニング信号STを受信しつつ、アンプ52の出力信号のアイ開口が広くなるようにゲインC1〜C3を調整し、調整後のゲインC1〜C3をゲインC11〜C31(係数セットSET1)として記憶部42に記憶させる。同様に、通信制御部18Cは、イメージセンサ12に対して、高いビットレートのトレーニング信号STを送信させ、イコライザ50は、ゲインC1〜C3を調整し、調整後のゲインC1〜C3をゲインC12〜C32(係数セットSET2)として記憶部42に記憶させる。また、通信制御部18Cは、イメージセンサ13に対して、低いビットレートのトレーニング信号STを送信させ、イコライザ50は、ゲインC1〜C3を調整し、調整後のゲインC1〜C3をゲインC13〜C33(係数セットSET3)として記憶部42に記憶させる。そして、通信制御部18Cは、イメージセンサ13に対して、高いビットレートのトレーニング信号STを送信させ、イコライザ50は、ゲインC1〜C3を調整し、調整後のゲインC1〜C3をゲインC14〜C34(係数セットSET4)として記憶部42に記憶させる。
その後、通信制御部18Cは、制御信号EQを用いて、イコライザ50に対して、動作モードM1で動作するように指示するとともに、イメージセンサ12,13に対して、撮像データを含むデータ信号SDを送信させる。その際、制御部59は、制御信号EQに基づいて、係数セットSET1〜SET4のうち、受信するデータ信号SDに対応する係数セットSETを選択し、アンプ56〜58のゲインC1〜C3を設定する。これにより、イコライザ50は、アンプ56〜58のゲインC1〜C3を一定に保ちつつ、アンプ41の出力信号に対してイコライズを行うようになっている。
(表示部11)
図6は、表示部11の受信部11Rの一構成例を表すものである。受信部11Rは、レシーバ31と、制御部33と、スイッチ34,35と、抵抗素子36と、パッド37,38とを有している。
制御部33は、受信部11Rの入力端子における信号の振幅値が所定値Vth以下である場合に、スイッチ34,35をオン状態にし、それ以外の場合にはスイッチ34,35をオフ状態にするように制御するものである。さらに、制御部33は、終端制御信号Toffがアクティブである場合には、受信部11Rの入力端子における信号の振幅値にかかわらず、スイッチ34,35を強制的にオフ状態にするようになっている。
スイッチ34,35は、制御部33からの指示に基づいてオンオフするスイッチである。スイッチ34の一端は、受信部11Rの正入力端子に接続され、他端は抵抗素子36の一端に接続されている。スイッチ35の一端は、受信部11Rの負入力端子に接続され、他端は抵抗素子36の他端に接続されている。
抵抗素子36は、受信部11Rの入力終端抵抗として機能するものであり、一端は、スイッチ34の他端に接続され、他端はスイッチ35の他端に接続されている。抵抗素子36の抵抗値は、この例では、約100Ωである。
パッド37は、受信部11Rの正入力端子における入力パッドであり、パッド38は、受信部11Rの負入力端子における入力パッドである。
受信部11Rでは、終端制御信号Toffは、非アクティブに設定される。すなわち、後述するように、受信部11Rは、図2に示したように、バス100の一端に接続されるため、受信部11Rでは、終端制御信号Toffを非アクティブに設定している。これにより、受信部11Rでは、受信部11Rの入力端子における信号の振幅値が所定値Vth以下である場合には、スイッチ34,35はオン状態になるため、終端抵抗(抵抗素子36)が有効にされる。また、受信部11Rの入力端子における信号の振幅値が所定値Vthよりも大きい場合には、スイッチ34,35はオフ状態になるため、終端抵抗(抵抗素子36)が無効にされるようになっている。
表示部11の処理部11C(図2)は、レシーバ31が受信したデータ信号SDに含まれる制御データに基づいて、所定の処理を行うものである。
ここで、アプリケーションプロセッサ18は、本開示における「第1の装置」の一具体例に対応する。動作モードM1は、本開示における「第1の動作モード」の一具体例に対応する。動作モードM2は、本開示における「第2の動作モード」の一具体例に対応する。トレーニング信号STは、本開示における「パターン信号」の一具体例に対応する。
[動作および作用]
続いて、本実施の形態のスマートフォン1の動作および作用について説明する。
(全体動作概要)
まず、図1を参照して、スマートフォン1の全体動作概要を説明する。表示部11は、アプリケーションプロセッサ18からバス100を介して供給される画像データに基づいて、画像を表示する。イメージセンサ12,13は、アプリケーションプロセッサ18からバス100を介して供給された制御データに基づいて撮像動作を行い、バス100を介して撮像データをアプリケーションプロセッサ18に供給する。無線通信部14は、携帯電話の基地局と無線通信を行うとともに、アプリケーションプロセッサ18との間で、通信データのやり取りを行う。スピーカ15は、アプリケーションプロセッサ18から音声データを受け取り、音声を出力する。マイク16は、入力された音声を、音声データとして、アプリケーションプロセッサ18に対して供給する。操作部17は、ユーザの操作を受け付け、アプリケーションプロセッサ18に対して、操作データを供給する。アプリケーションプロセッサ18は、スマートフォン1内の各デバイスの動作を制御する。
(詳細動作)
バスシステム2では、バス100の両端に接続されたデバイスにおいて、終端抵抗が動的にオンオフする。具体的には、バス100の一端に接続された表示部11の受信部11Rでは、入力端子における信号の振幅値が所定値Vth以下である場合に、終端抵抗(抵抗素子36)が有効になり、それ以外の場合に、終端抵抗(抵抗素子36)が無効になる。また、バス100の他端に接続されたイメージセンサ13の送受信部13Tでは、出力イネーブル信号ENが非アクティブであり、かつ、入出力端子における信号の振幅値が所定値Vth以下である場合に、終端抵抗(抵抗素子26)が有効になり、それ以外の場合に、終端抵抗(抵抗素子26)が無効になる。また、アプリケーションプロセッサ18の送受信部18T、およびイメージセンサ12の送受信部12Tでは、終端抵抗(抵抗素子26)は強制的に無効になる。
また、バスシステム2では、アプリケーションプロセッサ18のイコライザ50が、イメージセンサ12,13から送信されるデータ信号SDに対してイコライズを行う。具体的には、アプリケーションプロセッサ18は、まず、スマートフォン1の電源投入時や、スリープ状態から通常動作状態に復帰した時に、動作モードM2で動作し、イメージセンサ12,13に対してトレーニング信号STを送信させる。そして、イコライザ50は、このトレーニング信号STに基づいて、4つの係数セットSET1〜SET4を生成する。その後、アプリケーションプロセッサ18は、動作モードM1で動作し、イメージセンサ12,13に対して、撮像データを含むデータ信号SDを送信させる。そして、イコライザ50は、4つの係数セットSET1〜SET4のうちの選択した係数セットSETを用いて、データ信号SDに対してイコライズを行う。
以下に、このようなバスシステム2の動作について、詳細に説明する。
図7,8は、バス100における信号の波形図を表すものである。図9A〜9Eは、様々な期間におけるバスシステム2の動作状態を表すものである。この図9A〜9Eにおいて、実線で示したドライバ21,22は、信号を送信しているドライバを示し、破線で示したドライバ21,22は、信号を送信していないドライバを示す。信号を送信しているドライバには、出力インピーダンスを表すものとして、正出力端子と負出力端子との間に抵抗素子を描いている。この抵抗素子の抵抗値は、この例では約100Ωである。同様に、実線で示したレシーバ31,32は、信号を受信しているレシーバを示し、破線で示したレシーバ31,32は、信号を受信していないレシーバを示す。また、図9A〜9Eでは、説明の便宜上、有効になっている終端抵抗のみ描いており、無効になっている終端抵抗については、図示を省略している。
バスシステム2では、まず、アプリケーションプロセッサ18が、表示部11およびイメージセンサ12,13に対して、通信の順番や通信帯域などを指示する。そして、表示部11およびイメージセンサ12,13は、それぞれ、指示された順番で通信を行う。以下に、この動作について詳細に説明する。
まず、図7に示したように、タイミングt1〜t2の期間(リセット期間P1)において、アプリケーションプロセッサ18のドライバ22は、通信制御部18Cからの指示に基づいて、信号SLPを送信する。具体的には、通信制御部18Cは、出力イネーブル信号ENをアクティブにするとともに、信号SLPを送信するようにドライバ22を制御する。
このリセット期間P1では、図9Aに示したように、このアプリケーションプロセッサ18のドライバ22が信号SLPを送信し、表示部11およびイメージセンサ12,13のレシーバ31が、この信号SLPを受信する。このとき、バス100の一端に接続された受信部11Rでは、入力端子における信号の振幅値が所定値Vthよりも大きいため、終端抵抗(抵抗素子36)が無効になる。また、バス100の他端に接続された送受信部13Tでは、入出力端子における信号の振幅値が所定値Vthよりも大きいため、終端抵抗(抵抗素子26)が無効になる。
表示部11およびイメージセンサ12,13は、このような信号SLPを受信する。そして、表示部11の処理部11C、およびイメージセンサ12,13の処理部12C,13Cは、次の期間(指示期間P2)におけるアプリケーションプロセッサ18からの指示に備える。
次に、図7に示したように、タイミングt2〜t3の期間(指示期間P2)において、アプリケーションプロセッサ18のドライバ22は、通信制御部18Cからの指示に基づいて、制御データを含むデータ信号SDを送信する。具体的には、通信制御部18Cは、出力イネーブル信号ENをアクティブにするとともに、制御データを含むデータ信号SDを送信するようにドライバ22を制御する。これにより、アプリケーションプロセッサ18は、表示部11およびイメージセンサ12,13に対して、通信の順番や通信帯域などを指示する。
この指示期間P2では、図9Bに示したように、アプリケーションプロセッサ18のドライバ22がデータ信号SDを送信し、表示部11およびイメージセンサ12,13のレシーバ31が、このデータ信号SDを受信する。このとき、バス100の一端に接続された受信部11Rでは、入力端子における信号の振幅値が所定値Vth以下であるため、終端抵抗(抵抗素子36)が有効になる。また、バス100の他端に接続された送受信部13Tでは、出力イネーブル信号ENが非アクティブであり、かつ、入出力端子における信号の振幅値が所定値Vth以下であるため、終端抵抗(抵抗素子26)が有効になる。
なお、この例では、アプリケーションプロセッサ18は、3つのデバイス(表示部11およびイメージセンサ12,13)に対して同時にデータ信号SD(制御データ)を送信したが、これに限定されるものではなく、例えば、これらの3つのデバイスに対して、順次、時分割的にデータ信号SD(制御データ)を送信してもよい。
この例では、アプリケーションプロセッサ18は、イメージセンサ12に対して、最初のトレーニング期間(トレーニング期間P3)において、イメージセンサ12が低いビットレートのトレーニング信号STを送信し、その次のトレーニング期間(トレーニング期間P4)において、イメージセンサ12が高いビットレートのトレーニング信号STを送信すべき旨を指示する。また、アプリケーションプロセッサ18は、イメージセンサ13に対して、その次のトレーニング期間(トレーニング期間P5)において、イメージセンサ13が低いビットレートのトレーニング信号STを送信し、その次のトレーニング期間(トレーニング期間P6)において、イメージセンサ13が高いビットレートのトレーニング信号STを送信すべき旨を指示する。イメージセンサ12,13の処理部12C,13Cは、これ以降に、この指示に従って通信を行う。
次に、図7に示したように、タイミングt3〜t4の期間において、アプリケーションプロセッサ18のドライバ22は、通信制御部18Cからの指示に基づいて、信号SLPを送信する。このとき、ドライバ22は、リセット期間P1よりも短い期間において、信号SLPを送信する。この期間におけるバスシステム2の動作状態は、リセット期間P1における動作状態(図9A)と同様である。表示部11の処理部11C、およびイメージセンサ12,13の処理部12C,13Cは、この信号SLPに基づいて、次に新たなトレーニング期間(トレーニング期間P3)が始まることを把握する。そして、イメージセンサ12の処理部12Cは、このトレーニング期間におけるトレーニング信号STの送信に備える。
次に、図7に示したように、タイミングt4〜t5の期間(トレーニング期間P3)において、イメージセンサ12のドライバ21は、処理部12Cからの指示に基づいて、低いビットレートのトレーニング信号STを送信する。具体的には、処理部12Cは、出力イネーブル信号ENをアクティブにするとともに、低いビットレートのトレーニング信号STを送信するようにドライバ21を制御する。
このトレーニング期間P3では、図9Cに示したように、このイメージセンサ12のドライバ21がトレーニング信号STを送信し、アプリケーションプロセッサ18のレシーバ32が、このトレーニング信号STを受信する。このとき、バス100の一端に接続された受信部11Rでは、入力端子における信号の振幅値が所定値Vth以下であるため、終端抵抗(抵抗素子36)が有効になる。このように、受信部11Rは、自らがデータ信号SDを受信しないにもかかわらず、終端抵抗を有効にする。また、バス100の他端に接続された送受信部13Tでは、出力イネーブル信号ENが非アクティブであり、かつ、入出力端子における信号の振幅値が所定値Vth以下であるため、終端抵抗(抵抗素子26)が有効になる。このように、送受信部13Tは、自らがデータ信号SDを送受信しないにもかかわらず、終端抵抗を有効にする。
アプリケーションプロセッサ18のレシーバ32では、イコライザ50が、通信制御部18Cからの指示に基づいて、動作モードM2で動作し、低いビットレートのトレーニング信号STに対してイコライズを行いつつ、アンプ52の出力信号のアイ開口が広くなるように、ゲインC1〜C3を調整する。そして、イコライザ50は、調整後のゲインC1〜C3をゲインC11〜C31(係数セットSET1)として記憶部42に記憶させる。
次に、図7に示したように、タイミングt5〜t6の期間において、アプリケーションプロセッサ18のドライバ22は、通信制御部18Cからの指示に基づいて、信号SLPを送信する。このとき、ドライバ22は、リセット期間P1よりも短い期間において、信号SLPを送信する。この期間におけるバスシステム2の動作状態は、リセット期間P1における動作状態(図9A)と同様である。表示部11の処理部11C、およびイメージセンサ12,13の処理部12C,13Cは、この信号SLPに基づいて、次に新たなトレーニング期間(トレーニング期間P4)が始まることを把握する。そして、イメージセンサ12の処理部12Cは、このトレーニング期間におけるトレーニング信号STの送信に備える。
次に、図7に示したように、タイミングt6〜t7の期間(トレーニング期間P4)において、イメージセンサ12のドライバ21は、処理部12Cからの指示に基づいて、高いビットレートのトレーニング信号STを送信し、アプリケーションプロセッサ18のレシーバ32は、このトレーニング信号STを受信する。この期間におけるバスシステム2の動作状態は、トレーニング期間P3における動作状態(図9C)と同様である。
アプリケーションプロセッサ18のレシーバ32では、イコライザ50が、通信制御部18Cからの指示に基づいて、動作モードM2で動作し、高いビットレートのトレーニング信号STに対してイコライズを行いつつ、アンプ52の出力信号のアイ開口が広くなるように、ゲインC1〜C3を調整する。そして、イコライザ50は、調整後のゲインC1〜C3をゲインC12〜C32(係数セットSET2)として記憶部42に記憶させる。
次に、図7に示したように、タイミングt7〜t8の期間において、アプリケーションプロセッサ18のドライバ22は、通信制御部18Cからの指示に基づいて、信号SLPを送信する。このとき、ドライバ22は、リセット期間P1よりも短い期間において、信号SLPを送信する。この期間におけるバスシステム2の動作状態は、リセット期間P1における動作状態(図9A)と同様である。表示部11の処理部11C、およびイメージセンサ12,13の処理部12C,13Cは、この信号SLPに基づいて、次に新たなトレーニング期間(トレーニング期間P5)が始まることを把握する。そして、イメージセンサ13の処理部13Cは、このトレーニング期間におけるトレーニング信号STの送信に備える。
次に、図7に示したように、タイミングt8〜t9の期間(トレーニング期間P5)において、イメージセンサ13のドライバ21は、処理部13Cからの指示に基づいて、低いビットレートのトレーニング信号STを送信する。具体的には、処理部13Cは、出力イネーブル信号ENをアクティブにするとともに、低いビットレートのトレーニング信号STを送信するようにドライバ21を制御する。
このトレーニング期間P5では、図9Dに示したように、このイメージセンサ13のドライバ21がトレーニング信号STを送信し、アプリケーションプロセッサ18のレシーバ32が、このトレーニング信号STを受信する。このとき、バス100の一端に接続された受信部11Rでは、入力端子における信号の振幅値が所定値Vth以下であるため、終端抵抗(抵抗素子36)が有効になる。このように、受信部11Rは、自らがデータ信号SDを受信しないにもかかわらず、終端抵抗を有効にする。一方、バス100の他端に接続された送受信部13Tでは、出力イネーブル信号ENがアクティブであるため、終端抵抗(抵抗素子26)が無効になる。すなわち、送受信部13Tでは、ドライバ21の出力インピーダンスが出力終端抵抗として機能するので、終端抵抗(抵抗素子26)を無効にする。
アプリケーションプロセッサ18のレシーバ32では、イコライザ50が、通信制御部18Cからの指示に基づいて、動作モードM2で動作し、低いビットレートのトレーニング信号STに対してイコライズを行いつつ、アンプ52の出力信号のアイ開口が広くなるように、ゲインC1〜C3を調整する。そして、イコライザ50は、調整後のゲインC1〜C3をゲインC13〜C33(係数セットSET3)として記憶部42に記憶させる。
次に、図7に示したように、タイミングt9〜t10の期間において、アプリケーションプロセッサ18のドライバ22は、通信制御部18Cからの指示に基づいて、信号SLPを送信する。このとき、ドライバ22は、リセット期間P1よりも短い期間において、信号SLPを送信する。この期間におけるバスシステム2の動作状態は、リセット期間P1における動作状態(図9A)と同様である。表示部11の処理部11C、およびイメージセンサ12,13の処理部12C,13Cは、この信号SLPに基づいて、次に新たなトレーニング期間(トレーニング期間P6)が始まることを把握する。そして、イメージセンサ12の処理部12Cは、このトレーニング期間におけるトレーニング信号STの送信に備える。
次に、図7に示したように、タイミングt10〜t11の期間(トレーニング期間P6)において、イメージセンサ13のドライバ21は、処理部13Cからの指示に基づいて高いビットレートのトレーニング信号STを送信し、アプリケーションプロセッサ18のレシーバ32は、このトレーニング信号STを受信する。この期間におけるバスシステム2の動作状態は、トレーニング期間P5における動作状態(図9D)と同様である。
アプリケーションプロセッサ18のレシーバ32では、イコライザ50が、通信制御部18Cからの指示に基づいて、動作モードM2で動作し、高いビットレートのトレーニング信号STに対してイコライズを行いつつ、アンプ52の出力信号のアイ開口が広くなるように、ゲインC1〜C3を調整する。そして、イコライザ50は、調整後のゲインC1〜C3をゲインC14〜C34(係数セットSET4)として記憶部42に記憶させる。
次に、図7,8に示したように、タイミングt11〜t12の期間(リセット期間P11)において、アプリケーションプロセッサ18のドライバ22は、通信制御部18Cからの指示に基づいて、信号SLPを送信する。そして、表示部11およびイメージセンサ12,13のレシーバ31が、この信号SLPを受信する。この期間におけるバスシステム2の動作状態は、リセット期間P1における動作状態(図9A)と同様である。そして、表示部11の処理部11C、およびイメージセンサ12,13の処理部12C,13Cは、次の期間(指示期間P12)におけるアプリケーションプロセッサ18からの指示に備える。
次に、図8に示したように、タイミングt12〜t13の期間(指示期間P12)において、アプリケーションプロセッサ18のドライバ22は、通信制御部18Cからの指示に基づいて、制御データを含むデータ信号SDを送信し、表示部11およびイメージセンサ12,13のレシーバ31が、このデータ信号SDを受信する。この期間におけるバスシステム2の動作状態は、指示期間P2における動作状態(図9B)と同様である。
この例では、アプリケーションプロセッサ18は、イメージセンサ12に対して、最初のデータ通信期間(データ通信期間P13)において、イメージセンサ12が、高いビットレートで撮像データを送信すべき旨を指示する。また、アプリケーションプロセッサ18は、イメージセンサ13に対して、その次のデータ通信期間(データ通信期間P14)において、イメージセンサ13が高いビットレートで撮像データを送信すべき旨を指示する。また、アプリケーションプロセッサ18は、表示部11に対して、その次のデータ通信期間(データ通信期間P15)において、表示部11が画像データを受信すべき旨を指示する。表示部11の処理部11C、およびイメージセンサ12,13の処理部12C,13Cは、これ以降に、この指示に従って通信を行う。
次に、図8に示したように、タイミングt13〜t14の期間において、アプリケーションプロセッサ18のドライバ22は、通信制御部18Cからの指示に基づいて、信号SLPを送信する。このとき、ドライバ22は、リセット期間P1,P11よりも短い期間において、信号SLPを送信する。この期間におけるバスシステム2の動作状態は、リセット期間P1,P11における動作状態(図9A)と同様である。表示部11の処理部11C、およびイメージセンサ12,13の処理部12C,13Cは、この信号SLPに基づいて、次に新たなデータ通信期間(データ通信期間P13)が始まることを把握する。そして、イメージセンサ12の処理部12Cは、このデータ通信期間における撮像データの送信に備える。
次に、図8に示したように、タイミングt14〜t15の期間(データ通信期間P13)において、イメージセンサ12のドライバ21は、処理部12Cからの指示に基づいて、高いビットレートで、撮像データを含むデータ信号SDを送信する。そして、アプリケーションプロセッサ18のレシーバ32は、このデータ信号SDを受信する。この期間におけるバスシステム2の動作状態は、トレーニング期間P3,P4における動作状態(図9C)と同様である。
アプリケーションプロセッサ18のレシーバ32では、イコライザ50が、通信制御部18Cからの指示に基づいて、動作モードM1で動作し、まず、記憶部42に記憶された係数セットSET2に含まれるゲインC12〜C32に基づいてアンプ56〜58のゲインC1〜C3を設定する。そして、イコライザ50は、アンプ56〜58のゲインC1〜C3を一定に保ちつつ、イコライズを行う。このようにして、アプリケーションプロセッサ18は、イメージセンサ12から撮像データを受け取る。
次に、図8に示したように、タイミングt15〜t16の期間において、アプリケーションプロセッサ18のドライバ22は、通信制御部18Cからの指示に基づいて、信号SLPを送信する。このとき、ドライバ22は、リセット期間P1,P11よりも短い期間において、信号SLPを送信する。この期間におけるバスシステム2の動作状態は、リセット期間P1,P11における動作状態(図9A)と同様である。表示部11の処理部11C、およびイメージセンサ12,13の処理部12C,13Cは、この信号SLPに基づいて、次に新たなデータ通信期間(データ通信期間P14)が始まることを把握する。そして、イメージセンサ13の処理部13Cは、このデータ通信期間における撮像データの送信に備える。
次に、図8に示したように、タイミングt16〜t17の期間(データ通信期間P14)において、イメージセンサ13のドライバ21は、処理部13Cからの指示に基づいて、高いビットレートで撮像データを含むデータ信号SDを送信する。そして、アプリケーションプロセッサ18のレシーバ32は、このデータ信号SDを受信する。この期間におけるバスシステム2の動作状態は、トレーニング期間P5,P6における動作状態(図9D)と同様である。
アプリケーションプロセッサ18のレシーバ32では、イコライザ50が、通信制御部18Cからの指示に基づいて、動作モードM1で動作し、まず、記憶部42に記憶された係数セットSET4に含まれるゲインC14〜C34に基づいてアンプ56〜58のゲインC1〜C3を設定する。そして、イコライザ50は、アンプ56〜58のゲインC1〜C3を一定に保ちつつ、イコライズを行う。このようにして、アプリケーションプロセッサ18は、イメージセンサ12から撮像データを受け取る。
次に、図8に示したように、タイミングt17〜t18の期間において、アプリケーションプロセッサ18のドライバ22は、通信制御部18Cからの指示に基づいて、信号SLPを送信する。このとき、ドライバ22は、リセット期間P1,P11よりも短い期間において、信号SLPを送信する。この期間におけるバスシステム2の動作状態は、リセット期間P1,P11における動作状態(図9A)と同様である。表示部11の処理部11C、およびイメージセンサ12,13の処理部12C,13Cは、この信号SLPに基づいて、次に新たなデータ通信期間(データ通信期間P15)が始まることを把握する。そして、表示部11の処理部11Cは、データ通信期間における画像データの受信に備える。
次に、図8に示したように、タイミングt18〜t19の期間(データ通信期間P15)において、アプリケーションプロセッサ18のドライバ22は、通信制御部18Cからの指示に基づいて、画像データを含むデータ信号SDを送信する。
このデータ通信期間P15では、図9Eに示したように、このアプリケーションプロセッサ18のドライバ22がデータ信号SDを送信し、表示部11のレシーバ31が、このデータ信号SDを受信する。このとき、バス100の一端に接続された受信部11Rでは、入力端子における信号の振幅値が所定値Vth以下であるため、終端抵抗(抵抗素子36)が有効になる。また、バス100の他端に接続された送受信部13Tでは、出力イネーブル信号ENが非アクティブであり、かつ、入出力端子における信号の振幅値が所定値Vth以下であるため、終端抵抗(抵抗素子26)が有効になる。このように、送受信部13Tは、自らがデータ信号SDを送受信しないにもかかわらず、終端抵抗を有効にする。
これ以降、バスシステム2では、タイミングt11〜t19の期間の動作と同様の動作を繰り返す。このようにして、バスシステム2では、データの送受信が行われる。
このように、バスシステム2では、バス100に複数のデバイス(表示部11、イメージセンサ12,13、およびアプリケーションプロセッサ18)を接続するようにしたので、デバイス間を1対1で接続する場合と比べて、配線スペースを削減することができる。
また、バスシステム2では、トレーニング信号STおよびデータ信号SDを伝送する期間において、受信部11Rの終端抵抗(抵抗素子36)、および送受信部13Tの終端抵抗(抵抗素子26)を有効にしたので、通信品質を高めることができる。すなわち、受信部11Rは、バス100の一端に接続され、送受信部13Tは、バス100の他端に接続されているので、受信部11Rおよび送受信部13Tにおける終端抵抗を有効にすることにより、バス100における反射を低減することができる。その結果、バスシステム2では、通信品質を高めることができる。
また、バスシステム2では、信号SLPを伝送する期間において、受信部11Rにおける終端抵抗(抵抗素子36)および送受信部13Tにおける終端抵抗(抵抗素子26)を無効にしたので、消費電力を低減することができる。すなわち、このような期間では、信号の周波数が低いため、通信品質への反射の影響が少ない。よって、このような期間において、受信部11Rおよび送受信部13Tにおける終端抵抗を無効にすることにより、通信品質を維持しつつ、消費電力を低減することができる。
また、バスシステム2では、バス100と、各デバイスとの間に抵抗素子111P〜114P,111N〜114Nを設けた。具体的には、バス100と受信部11Rとの間に抵抗素子111P,111Nを挿入し、バス100と送受信部18Tとの間に抵抗素子112P,112Nを挿入し、バス100と送受信部12Tとの間に抵抗素子113P,113Nを挿入し、バス100と送受信部13Tとの間に抵抗素子114P,114Nを挿入した。これにより、以下に示すように、通信品質を高めることができる。
図10A,10Bは、あるレシーバの入力端子における差動信号のアイダイアグラムを表すものであり、図10Aは、抵抗素子111P〜114P,111N〜114Nを省いた場合の例(比較例)を示し、図10Bは、抵抗素子111P〜114P,111N〜114Nを設けた場合の例を示す。図10Aに示したように、抵抗素子111P〜114P,111N〜114Nがない場合には、信号が反射し、波形が大きく乱れてしまう。一方、図10Bに示したように、これらの抵抗素子を挿入することにより、信号の反射を低減することができる。さらに、例えば、そのレシーバにイコライザを設けた場合には、図11に示したように、アイを開口させることができ、通信品質を高めることができる。このように、バスシステム2では、バス100と、各デバイスとの間に抵抗素子111P〜114P,111N〜114Nを設けたので、通信品質を高めることができる。
また、バスシステム2では、アプリケーションプロセッサ18が、表示部11およびイメージセンサ12,13の通信の順番を指示するようにしたので、各デバイスが、時分割でバス100を使用することができ、バスシステム2における通信の自由度を高めることができる。また、バスシステム2では、撮像データや画像データに加え、このような指示のための制御データをも、バス100を介して送受信するようにしたので、制御データ用に別の配線を設ける場合に比べて、配線スペースを削減することができる。
また、バスシステム2では、アプリケーションプロセッサ18が信号SLPを送信する期間の長さを変更するようにした。具体的には、指示期間P2,P12の前にアプリケーションプロセッサ18が信号SLPを送信する期間(リセット期間P1,P11)の長さが、トレーニング期間P3〜P6の前にアプリケーションプロセッサ18が信号SLPを送信する期間の長さや、データ通信期間P13〜P15の前にアプリケーションプロセッサ18が信号SLPを送信する期間の長さと異なるようにした。これにより、表示部11およびイメージセンサ12,13は、信号SLPを受信したあとのデータ信号SDが制御データであるか否かを把握することができ、通信することができるデバイスが変更されることを把握することができる。これにより、バスシステム2では、シンプルな方法により通信を制御することができる。
また、バスシステム2では、アプリケーションプロセッサ18は、イメージセンサ12,13から送信された、撮像データを含むデータ信号SDを受信する際、記憶された係数セットSETを用いて、データ信号SDに対してイコライズを行うようにしたので、通信品質を高めることができる。すなわち、例えば、係数セットSETを記憶せず、データ信号SDを受信する度に、ゲインC1〜C3を調整するように構成した場合には、ゲインC1〜C3の調整に時間がかかるため、データ信号SDに対して適切にイコライズを行うことができないおそれがある。この場合には、通信品質が低下してしまう。一方、バスシステム2では、予めトレーニング信号STを用いてゲインC1〜C3を調整し、調整後のゲインC1〜C3を記憶しておくようにした。これにより、バスシステム2では、データ信号SDを受信する際には、その記憶されたゲインC1〜C3を用いることができるため、データ信号SDを受信する度にトレーニングを行うことなく、通信品質を高めることができる。
また、バスシステム2では、2つのイメージセンサ12,13から送信されたデータ信号SDを受信するための係数セットSETをそれぞれ記憶するようにしたので、通信品質を高めることができる。すなわち、図2に示したように、2つのイメージセンサ12,13のバス100における配置位置は互いに異なるため、一般に、イメージセンサ12から送信されたデータ信号SDをイコライズするための好ましいゲインC1〜C3と、イメージセンサ13から送信されたデータ信号SDをイコライズするための好ましいゲインC1〜C3とは互いに異なる。バスシステム2では、複数の係数セットSETを記憶するようにしたので、2つのイメージセンサ12,13に対して、好ましいゲインC1〜C3をそれぞれ設定することができるため、通信品質を高めることができる。
また、バスシステム2では、ビットレートが互いに異なる2つのデータ信号SDを受信するための係数セットをそれぞれ記憶するようにしたので、通信品質を高めることができる。すなわち、イメージセンサ12,13では、例えば撮像画像の解像度を変化させることができ、それに伴い、撮像データを含むデータ信号SDのビットレートを変化させることができる。この場合、高いビットレートのデータ信号SDをイコライズするための好ましいゲインC1〜C3と、低いビットレートのデータ信号SDをイコライズするための好ましいゲインC1〜C3とは、互いに異なる可能性がある。バスシステム2では、複数の係数セットSETを記憶するようにしたので、ビットレートに応じて好ましいゲインC1〜C3をそれぞれ設定することができるため、通信品質を高めることができる。
[効果]
以上のように本実施の形態では、バスに複数のデバイスを接続するようにしたので、配線スペースを削減することができる。
本実施の形態では、指示期間およびデータ通信期間において、バスの端部に接続されたデバイスにおける終端抵抗を有効にしたので、通信品質を高めることができる。
本実施の形態では、リセット期間などにおいて、バスの端部に接続されたデバイスにおける終端抵抗を無効にしたので、消費電力を低減することができる。
本実施の形態では、バスと各デバイスとの間に抵抗素子を挿入したので、通信品質を高めることができる。
本実施の形態では、アプリケーションプロセッサが信号SLPを送信する期間の長さを変更するようにしたので、シンプルな方法により通信を制御することができる。
本実施の形態では、記憶された係数セットを用いて、データ信号に対してイコライズを行うようにしたので、データ信号を受信する度にトレーニングを行うことなく、通信品質を高めることができる。
本実施の形態では、複数のイメージセンサから送信されたデータ信号を受信するための係数セットをそれぞれ記憶するようにしたので、通信品質を高めることができる。
本実施の形態では、ビットレートが互いに異なる複数のデータ信号を受信するための係数セットをそれぞれ記憶するようにしたので、通信品質を高めることができる。
[変形例1−1]
上記実施の形態では、表示部11をバス100の一端に接続するとともに、イメージセンサ13をバス100の他端に接続したが、これに限定されるものではなく、任意に配置することができる。以下に、他の配置について、一例を挙げて説明する。
図12は、本変形例に係るバスシステム2Aの一構成例を表すものである。バスシステム2Aは、アプリケーションプロセッサ18をバス100の一端に接続するとともに、イメージセンサ13をバス100の他端に接続したものである。
伝送路100Pは、伝送路100P上の互いに異なる位置で、送受信部18Tの正入出力端子、受信部11Rの正入力端子、送受信部12Tの正入出力端子、および送受信部13Tの正入出力端子と接続されている。伝送路100Pの一端は、送受信部18Tの正入出力端子に接続され、他端は、送受信部13Tの正入出力端子に接続されている。同様に、伝送路100Nは、伝送路100N上の互いに異なる位置で、送受信部18Tの負入出力端子、受信部11Rの負入力端子、送受信部12Tの負入出力端子、および送受信部13Tの負入出力端子と接続されている。伝送路100Nの一端は、送受信部18Tの負入出力端子に接続され、他端は、送受信部13Tの負入出力端子に接続されている。
送受信部18Tの正入出力端子は、伝送路100Pの一端と、抵抗素子111Pおよび伝送路121Pを介して接続され、負入出力端子は、伝送路100Nの一端と、抵抗素子111Nおよび伝送路121Nを介して接続されている。受信部11Rの正入力端子は、伝送路100Pと、抵抗素子112Pおよび伝送路122Pを介して接続され、負入力端子は、伝送路100Nと、抵抗素子112Nおよび伝送路122Nを介して接続されている。
送受信部12T,13Tについては、上記実施の形態に係るバスシステム2の場合(図2)と同様である。
送受信部18Tは、この例では、バス100の一端に接続されているため、送受信部18Tでは、終端制御信号Toffは非アクティブに設定される。これにより、送受信部18Tでは、出力イネーブル信号ENが非アクティブであり、かつ、入出力端子における信号の振幅値が所定値Vth以下である場合に、終端抵抗(抵抗素子26)が有効になり、それ以外の場合には、終端抵抗(抵抗素子26)が無効になる。
一方、受信部11Rは、この例では、バス100の一端または他端に接続されたものではないため、受信部11Rでは、終端制御信号Toffはアクティブに設定される。これにより、受信部11Rでは、終端抵抗(抵抗素子36)は強制的に無効になる。
図13Aは、リセット期間P1,P11におけるバスシステム2Aの動作状態を表すものである。リセット期間P1,P11では、アプリケーションプロセッサ18のドライバ22が、信号SLPを送信し、表示部11およびイメージセンサ12,13のレシーバ31が、この信号SLPを受信する。このとき、バス100の一端に接続された送受信部18Tでは、出力イネーブル信号ENがアクティブであるため、終端抵抗(抵抗素子26)が無効になる。また、バス100の他端に接続された送受信部13Tでは、入出力端子における信号の振幅値が所定値Vthよりも大きいため、終端抵抗(抵抗素子26)が無効になる。
図13Bは、指示期間P2,P12におけるバスシステム2Aの動作状態を表すものである。指示期間P2,P12では、アプリケーションプロセッサ18のドライバ22が、制御データを含むデータ信号SDを送信し、表示部11およびイメージセンサ12,13のレシーバ31が、このデータ信号SDを受信する。このとき、バス100の一端に接続された送受信部18Tでは、出力イネーブル信号ENがアクティブであるため、終端抵抗(抵抗素子26)が無効になる。すなわち、送受信部18Tでは、ドライバ22の出力インピーダンスが出力終端抵抗として機能するので、終端抵抗(抵抗素子26)を無効にする。一方、バス100の他端に接続された送受信部13Tでは、出力イネーブル信号ENが非アクティブであり、入出力端子における信号の振幅値が所定値Vth以下であるため、終端抵抗(抵抗素子26)が有効になる。
図13Cは、トレーニング期間P3およびデータ通信期間P13におけるバスシステム2Aの動作状態を表すものである。トレーニング期間P3では、イメージセンサ12のドライバ21が、トレーニング信号STを送信し、アプリケーションプロセッサ18のレシーバ32が、このトレーニング信号STを受信する。また、データ通信期間P13では、イメージセンサ12のドライバ21が、撮像データを含むデータ信号SDを送信し、アプリケーションプロセッサ18のレシーバ32が、このデータ信号SDを受信する。このとき、バス100の一端に接続された送受信部18Tでは、出力イネーブル信号ENが非アクティブであり、かつ、入出力端子における信号の振幅値が所定値Vth以下であるため、終端抵抗(抵抗素子26)が有効になる。また、バス100の他端に接続された送受信部13Tでは、出力イネーブル信号ENが非アクティブであり、かつ、入出力端子における信号の振幅値が所定値Vth以下であるため、終端抵抗(抵抗素子26)が有効になる。このように、送受信部13Tは、自らが信号を送受信しないにもかかわらず、終端抵抗を有効にする。
このように、バスシステム2Aでも、上記実施の形態に係るバスシステム2と同様の効果を得ることができる。すなわち、本技術では、デバイスの配置が変更されることによりバス構造に変更が生じた場合でも、柔軟に対応することができる。
[変形例1−2]
上記実施の形態では、図2に示したように、バス100と、各デバイスとの間に抵抗素子111P〜114P,111N〜114Nを設けたが、これに限定されるものではなく、例えば、図14に示すバスシステム2Bのように、通信品質が仕様を満足できる範囲で、そのうちの一部を省いてもよい。この例は、バスシステム2(図2)から、バス100と受信部11Rとの間の抵抗素子111P,111Nを省いたものである。すなわち、受信部11Rは、バス100の一端に接続されているので、指示期間P2,P12(図9B)、トレーニング期間P3〜P6、およびデータ通信期間P13〜P15(図9C〜9E)において、終端抵抗(抵抗素子36)が有効になり、その結果、信号の反射が抑制される。よって、通信品質が仕様を満足できる範囲で、抵抗素子111P,111Nを省いてもよい。
[変形例1−3]
上記実施の形態では、1つのバス100を設けたが、これに限定されるものではない。例えば、図15に示すスマートフォン1Cのように、バス100に加え、クロック信号を伝えるクロックバス200をさらに設けてもよい。このスマートフォン1Cは、表示部111と、イメージセンサ112,113と、アプリケーションプロセッサ118とを備えている。これらの各デバイスは、バス100およびクロックバス200に接続されている。
[変形例1−4]
上記実施の形態では、撮像データや画像データに加え、このような通信の順番を指示するための制御データをも、バス100を介して送受信したが、これに限定されるものではない。例えば、これらの制御データを、別の配線を用いて送受信してもよい。
[変形例1−5]
上記実施の形態では、アプリケーションプロセッサ18が信号SLPを送信したが、これに限定されるものではない。例えば、イメージセンサ12,13のいずれか一方が信号SLPを送信してもよい。また、アプリケーションプロセッサ18およびイメージセンサ12,13のうちの2以上のデバイスが信号SLPを送信してもよい。
[変形例1−6]
上記実施の形態では、2つのイメージセンサ12,13を設けたが、これに限定されるものではない。これに代えて、例えば、3つ以上のイメージセンサを設けてもよい。また、1つのイメージセンサを設けてもよい。この場合、アプリケーションプロセッサ18は、この1つのイメージセンサから送信される、ビットレートが互いに異なる2つのデータ信号SDを受信するための係数セットをそれぞれ記憶してもよい。
[変形例1−7]
上記実施の形態では、アプリケーションプロセッサ18にイコライザ50を設けたが、これに限定されるものではない。さらに、例えば、表示部11にイコライザを設けてもよいし、2つのイメージセンサ12,13にイコライザをそれぞれ設けてもよい。
[変形例1−8]
上記実施の形態では、トレーニング信号STは、交番パターン(“1010…”)を有するものとしたが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、疑似ランダムパターンを有してもよい。また、例えば、2つのイメージセンサ12,13から送信されるトレーニング信号STのパターンが互いに異なるようにしてもよい。具体的には、アプリケーションプロセッサ18から遠くに配置されたイメージセンサ13は、疑似ランダムパターンを有するトレーニング信号STを送信し、近くに配置されたイメージセンサ12は、交番パターンを有するトレーニング信号STを送信してもよい。また、例えば、イメージセンサ12,13は、高いビットレートのトレーニング信号STを送信する場合には、疑似ランダムパターンを有するトレーニング信号STを送信し、低いビットレートのトレーニング信号STを送信する場合には、交番パターンを有するトレーニング信号STを送信してもよい。
[変形例1−9]
上記実施の形態では、イメージセンサ12,13は、送信するデータ信号SDおよびトレーニング信号STのビットレートを変更可能に構成したが、これに限定されるものではない。これに代えて、またはこれとともに、送信するデータ信号SDおよびトレーニング信号STの振幅を変更可能に構成してもよい。具体的には、アプリケーションプロセッサ18から遠くに配置されたイメージセンサ13は、大きな振幅を有するデータ信号SDおよびトレーニング信号STを送信し、近くに配置されたイメージセンサ12は、小さい振幅を有するデータ信号SDおよびトレーニング信号STを送信してもよい。この場合、アプリケーションプロセッサ18は、振幅が互いに異なる複数のデータ信号SDを受信するための係数セットをそれぞれ記憶するように構成することができる。
[その他の変形例]
また、これらの変形例のうちの2以上を組み合わせてもよい。
<2.第2の実施の形態>
次に、第2の実施の形態に係るバスシステムを備えたスマートフォン3について説明する。本実施の形態は、係数セットSETを更新可能に構成されたものである。なお、上記第1の実施の形態に係るスマートフォン1と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
スマートフォン3は、図1に示したように、アプリケーションプロセッサ68を備えている。バス100は、表示部11、イメージセンサ12,13、およびアプリケーションプロセッサ68とともに、バスシステム4を構成する。アプリケーションプロセッサ68は、図2に示したように、送受信部68Tと、通信制御部68Cとを有している。
送受信部68Tは、図4に示したように、レシーバ62を有している。
図16は、レシーバ62の一構成例を表すものである。レシーバ62は、イコライザ60を有している。イコライザ60は、制御部69を有している。制御部69は、第1の実施の形態に係る制御部59と同様に、制御信号EQに基づいて、イコライザ60の動作を制御するものである。また、制御部69は、動作モードM1において、アンプ52の出力信号のアイ開口をモニタし、そのアイ開口が所定の開口よりも小さくなったときに、通信制御部68Cに対して制御信号CTLを供給し、その旨を通知する機能をも有している。
通信制御部68Cは、第1の実施の形態に係る通信制御部18Cと同様に、バスシステム4の動作を制御するものである。また、通信制御部68Cは、イコライザ60から供給された制御信号CTLに基づいて、ゲインC1〜C3(係数セットSET)を更新するようにバスシステム4の動作を制御する機能をも有している。
図17は、バス100における信号の波形図を表すものである。この例では、イコライザ60の制御部69は、例えば、イメージセンサ13から送信された、高いビットレートのデータ信号SDを受信したときに、アンプ52の出力信号のアイ開口が所定の開口よりも小さくなったと判断している。制御部69からその旨の通知を受け取った通信制御部68Cは、例えば、イメージセンサ13が撮像動作を行う際のブランキング期間において、以下の動作を行う。
まず、タイミングt21〜t22の期間(リセット期間P21)において、アプリケーションプロセッサ68の送受信部68Tは、通信制御部68Cからの指示に基づいて、信号SLPを送信する。
次に、タイミングt22〜t23の期間(指示期間P22)において、アプリケーションプロセッサ68のドライバ22は、通信制御部68Cからの指示に基づいて、制御データを含むデータ信号SDを送信する。そして、表示部11およびイメージセンサ12,13のレシーバ31が、このデータ信号SDを受信する。これにより、アプリケーションプロセッサ68は、イメージセンサ13に対して、最初のトレーニング期間(トレーニング期間P23)において、イメージセンサ13が高いビットレートのトレーニング信号STを送信すべき旨を指示する。
次に、タイミングt23〜t24の期間において、アプリケーションプロセッサ18のドライバ22は、通信制御部68Cからの指示に基づいて、信号SLPを送信する。このとき、ドライバ22は、リセット期間P1よりも短い期間において、信号SLPを送信する。表示部11の処理部11C、およびイメージセンサ12,13の処理部12C,13Cは、この信号SLPに基づいて、次に新たなトレーニング期間(トレーニング期間P23)が始まることを把握する。そして、イメージセンサ13の処理部13Cは、このトレーニング期間におけるトレーニング信号STの送信に備える。
次に、タイミングt24〜t25の期間(トレーニング期間P23)において、イメージセンサ13のドライバ21は、処理部13Cからの指示に基づいて、高いビットレートのトレーニング信号STを送信し、アプリケーションプロセッサ68のレシーバ62が、このトレーニング信号STを受信する。
アプリケーションプロセッサ68のレシーバ62では、イコライザ60は、まず、通信制御部68Cからの指示に基づいて、記憶部42に記憶された係数セットSET4に含まれるゲインC14〜C34に基づいてアンプ56〜58のゲインC1〜C3を設定する。そして、イコライザ60は、動作モードM2で動作し、高いビットレートのトレーニング信号STに対してイコライズを行いつつ、アンプ52の出力信号のアイ開口が広くなるように、ゲインC1〜C3を調整する。そして、イコライザ60は、調整後のゲインC1〜C3をゲインC14〜C34(係数セットSET4)として記憶部42に記憶させる。
その後、バスシステム4は、第1の実施の形態の場合(図8)と同様に、データ通信を行う。
このように、バスシステム4では、係数セットSETを更新可能に構成したので、例えば温度や電源電圧などの環境が変動し、アンプ52の出力信号のアイ開口が狭まった場合に、係数セットSETを更新することができるため、通信品質を高めることができる。特に、バスシステム4では、記憶部42に記憶された係数セットSETに含まれるゲインC1〜C3を初期値としてゲインC1〜C3を更新したので、短い時間でゲインC1〜C3をより好ましいゲインに更新することができる。
以上のように本実施の形態では、係数セットを更新可能に構成したので、通信品質を高めることができる。
[変形例2−1]
上記実施の形態では、アンプ52の出力信号のアイ開口が小さくなったときに、係数セットの更新動作を行うようにしたが、これに限定されるものではない。これに代えて、例えば、イメージセンサ12,13およびアプリケーションプロセッサ68に温度センサを設け、温度が所定量以上変化したときに、係数セットの更新動作を行うようにしてもよい。また、例えば、所定の時間ごと(例えば数秒ごと)に定期的に係数セットの更新動作を行うようにしてもよい。
[変形例2−2]
上記実施の形態では、信号SLPを用いて、トレーニング期間およびデータ通信期間を区切るようにしたが、これに限定されるものではない。これに代えて、例えば、図18に示したように、データ通信期間の直前にトレーニング期間を配置してもよい。この例では、タイミングt34〜t35の期間(データ通信期間P33)において、アプリケーションプロセッサ68が表示部11に対して、画像データを含むデータ信号SDを送信する。そして、タイミングt36〜t37の期間(トレーニング期間P34)において、イメージセンサ12がアプリケーションプロセッサ68に対してトレーニング信号STを送信する。このとき、アプリケーションプロセッサ68のイコライザ60は、係数セットSET2を更新する。そして、続くタイミングt37〜t38の期間(データ通信期間P35)において、イメージセンサ12がアプリケーションプロセッサ68に対して撮像データを含むデータ信号SDを送信する。また、タイミングt39〜t40の期間(トレーニング期間P36)において、イメージセンサ13がアプリケーションプロセッサ68に対してトレーニング信号STを送信する。このとき、アプリケーションプロセッサ68のイコライザ60は、係数セットSET4を更新する。そして、続くタイミングt40〜t41の期間(データ通信期間P37)において、イメージセンサ13がアプリケーションプロセッサ68に対して撮像データを含むデータ信号SDを送信する。
<3.適用例>
次に、上記実施の形態および変形例で説明したバスシステムの適用例について説明する。
図19は、上記実施の形態等のバスシステムが適用されるスマートフォンの外観を表すものである。このスマートフォンは、例えば、表示部320と、本体部310部とを有している。このスマートフォンは、上記実施の形態等に係るバスシステムを備えている。
上記実施の形態等のバスシステムは、このようなスマートフォンの他、デジタルカメラ、ビデオカメラ、眼鏡型や時計型などの各種ウェアラブル機器デジタルカメラなど、あらゆる分野の電子機器に適用することが可能である。言い換えると、上記実施の形態等のバスシステムは、被写体を撮像する機能を有するあらゆる分野の電子機器に適用することが可能である。
以上、いくつかの実施の形態および変形例、ならびに電子機器への適用例を挙げて本技術を説明したが、本技術はこれらの実施の形態等には限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記の各実施の形態では、2つのイメージセンサをバスに接続したが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば1つのイメージセンサをバスに接続してもよいし、3つ以上のイメージセンサをバスに接続してもよい。
また、例えば、2つの伝送路100P,100Nを用いてバス100を構成したが、これに限定されるものではない。例えば、1つの伝送路を用いてバスを構成してもよいし、3つ以上の伝送路を用いてバスを構成してもよい。
また、例えば、上記の各実施の形態では、表示部をバスに接続したが、これに限定されるものではなく、表示部をバスに接続しなくてもよい。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものでは無く、また他の効果があってもよい。
なお、本技術は以下のような構成とすることができる。
(1)1または複数の撮像装置を含み、時分割でデータ信号を送受信する3以上の装置と、
前記3以上の装置が接続され、前記データ信号を伝えるバスと
を備え、
前記3以上の装置のうちの第1の装置は、
1または複数のイコライズ係数を含む係数セットを用いて、受信した信号に対してイコライズを行う第1の動作モードを有するイコライザと、
前記係数セットを複数記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された複数の係数セットのうちの1つを選択し、前記イコライザを、その選択された係数セットを用いて前記第1の動作モードで動作させる通信制御部と
を有する
バスシステム。
(2)前記イコライザは、1または複数のイコライズ係数を調整しつつ、受信した信号に対してイコライズを行う第2の動作モードを有し、
前記通信制御部は、前記3以上の装置のうちの第2の装置に対して、第1のデータパターンを有する第1のパターン信号を送信するように指示するとともに、前記イコライザを前記第2の動作モードで動作させ、調整後の1または複数のイコライズ係数を含む第1の係数セットを前記記憶部に記憶させる
前記(1)に記載のバスシステム。
(3)前記通信制御部は、前記第2の装置に対して、データ信号を送信するように指示するとともに、前記記憶部に記憶された前記複数の係数セットのうちの前記第1の係数セットを選択し、前記イコライザを、その第1の係数セットを用いて前記第1の動作モードで動作させる
前記(2)に記載のバスシステム。
(4)前記通信制御部は、前記3以上の装置のうちの第3の装置に対して、第2のデータパターンを有する第2のパターン信号を送信するように指示するとともに、前記イコライザを前記第2の動作モードで動作させ、調整後の1または複数のイコライズ係数を含む第2の係数セットを前記記憶部に記憶させる
前記(2)または(3)に記載のバスシステム。
(5)前記第1のデータパターンは、前記第2のデータパターンと等しい
前記(4)に記載のバスシステム。
(6)前記第1のデータパターンは、前記第2のデータパターンと異なる
前記(4)に記載のバスシステム。
(7)前記イコライザは、1または複数のイコライズ係数を調整しながら、受信した信号に対してイコライズを行う第2の動作モードを有し、
前記3以上の装置のうちの第2の装置は、第1の送信モードおよび第2の送信モードを含む複数の送信モードを有し、
前記通信制御部は、前記第2の装置に対して、前記第1の送信モードで、第1のデータパターンを有する第1のパターン信号を送信するように指示するとともに、前記イコライザを前記第2の動作モードで動作させ、調整後の1または複数のイコライズ係数を含む第1の係数セットを前記記憶部に記憶させる
前記(1)に記載のバスシステム。
(8)前記通信制御部は、前記第2の装置に対して、前記第1の送信モードで、データ信号を送信するように指示するとともに、前記記憶部に記憶された前記複数の係数セットのうちの前記第1の係数セットを選択し、前記イコライザを、その第1の係数セットを用いて前記第1の動作モードで動作させる
前記(7)に記載のバスシステム。
(9)前記通信制御部は、前記第2の装置に対して、前記第2の送信モードで、第2のデータパターンを有する第2のパターン信号を送信するように指示するとともに、前記イコライザを前記第2の動作モードで動作させ、調整後の1または複数のイコライズ係数を含む第2の係数セットを前記記憶部に記憶させる
前記(7)または(8)に記載のバスシステム。
(10)前記第1の送信モードにおけるビットレートは、前記第2の送信モードにおけるビットレートと互いに異なる
前記(7)から(9)のいずれかに記載のバスシステム。
(11)前記第2の装置は、撮像装置であり、
前記データ信号は、撮像データを含み、
前記第2の装置は、前記第1の送信モードおよび前記第2の送信モードで、データ信号を送信し、
前記第1の送信モードで送信されるデータ信号に含まれる撮像データの解像度は、前記第2の送信モードで送信されるデータ信号に含まれる撮像データの解像度と異なる
前記(10)に記載のバスシステム。
(12)前記第1の送信モードにおける信号振幅は、前記第2の送信モードにおける信号振幅と互いに異なる
前記(7)から(11)のいずれかに記載のバスシステム。
(13)前記通信制御部は、前記第1の係数セットを記憶させた後に、前記第2の装置に対して、前記第1のパターン信号を送信するように指示するとともに、前記イコライザを、前記第1の係数セットの1または複数のイコライズ係数を初期値として用いて前記第2の動作モードで動作させることにより、前記第1の係数セットを更新する
前記(2)から(12)のいずれかに記載のバスシステム。
(14)前記通信制御部は、前記第2の装置に対して、データ信号を送信する直前に前記第1のパターン信号を送信するように指示することにより、前記第1の係数セットを更新する
前記(13)に記載のバスシステム。
(15)前記第2の装置は、撮像装置であり、
前記データ信号は、撮像データを含み、
前記通信制御部は、前記第2の装置に対して、ブランキング期間の期間内に前記第1のパターン信号を送信するように指示することにより、前記第1の係数セットを更新する
前記(13)に記載のバスシステム。
(16)前記通信制御部は、前記イコライザによりイコライズされたデータ信号に基づいて、前記第1の係数セットの更新タイミングを決定する
前記(13)から(15)のいずれかに記載のバスシステム。
(17)前記通信制御部は、前記第1の装置の装置温度、および前記第2の装置の装置温度の一方または双方に基づいて、前記第1の係数セットの更新タイミングを決定する
前記(13)から(16)のいずれかに記載のバスシステム。
(18)前記通信制御部は、前記第2の装置に対して、前記バスを介して、前記第1のパターン信号を送信するように指示する
前記(2)から(17)のいずれかに記載のバスシステム。
(19)前記3以上の装置のうち、前記バスの一端に接続された装置は、有効または無効に設定可能な終端抵抗を有する
前記(1)から(18)のいずれかに記載のバスシステム。
(20)1または複数のイコライズ係数を含む係数セットを用いて、受信した信号に対してイコライズを行う第1の動作モードを有するイコライザと、
前記係数セットを複数記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された複数の係数セットのうちの1つを選択し、前記イコライザを、その選択された係数セットを用いて前記第1の動作モードで動作させる通信制御部と
を備えた通信装置。
(21)前記イコライザは、1または複数のイコライズ係数を調整しながら、受信したデータ信号に対してイコライズを行う第2の動作モードを有し、
前記通信制御部は、通信相手に対して、所定のデータパターンを有するパターン信号を送信するように指示するとともに、前記イコライザを前記第2の動作モードで動作させ、調整後の1または複数のイコライズ係数を含む第1の係数セットを前記記憶部に記憶させる
前記(20)に記載の通信装置。
(22)前記通信制御部は、前記通信相手に対して、データ信号を送信するように指示するとともに、前記記憶部に記憶された前記複数の係数セットのうちの前記第1の係数セットを選択し、前記イコライザを、その第1の係数セットを用いて前記第1の動作モードで動作させる
前記(21)に記載の通信装置。
(23)前記通信制御部は、前記第1の係数セットを記憶させた後に、前記通信相手に対して、前記パターン信号を送信するように指示するとともに、前記イコライザを、前記第1の係数セットの1または複数のイコライズ係数を初期値として用いて前記第2の動作モードで動作させることにより、前記第1の係数セットを更新する
前記(21)または(22)に記載の通信装置。
本出願は、日本国特許庁において2015年10月9日に出願された日本特許出願番号2015−201459号を基礎として優先権を主張するものであり、この出願のすべての内容を参照によって本出願に援用する。
当業者であれば、設計上の要件や他の要因に応じて、種々の修正、コンビネーション、サブコンビネーション、および変更を想到し得るが、それらは添付の請求の範囲やその均等物の範囲に含まれるものであることが理解される。

Claims (23)

  1. 1または複数の撮像装置を含み、時分割でデータ信号を送受信する3以上の装置と、
    前記3以上の装置が接続され、前記データ信号を伝えるバスと
    を備え、
    前記3以上の装置のうちの第1の装置は、
    1または複数のイコライズ係数を含む係数セットを用いて、受信した信号に対してイコライズを行う第1の動作モードを有するイコライザと、
    前記係数セットを複数記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された複数の係数セットのうちの1つを選択し、前記イコライザを、その選択された係数セットを用いて前記第1の動作モードで動作させる通信制御部と
    を有する
    バスシステム。
  2. 前記イコライザは、1または複数のイコライズ係数を調整しつつ、受信した信号に対してイコライズを行う第2の動作モードを有し、
    前記通信制御部は、前記3以上の装置のうちの第2の装置に対して、第1のデータパターンを有する第1のパターン信号を送信するように指示するとともに、前記イコライザを前記第2の動作モードで動作させ、調整後の1または複数のイコライズ係数を含む第1の係数セットを前記記憶部に記憶させる
    請求項1に記載のバスシステム。
  3. 前記通信制御部は、前記第2の装置に対して、データ信号を送信するように指示するとともに、前記記憶部に記憶された前記複数の係数セットのうちの前記第1の係数セットを選択し、前記イコライザを、その第1の係数セットを用いて前記第1の動作モードで動作させる
    請求項2に記載のバスシステム。
  4. 前記通信制御部は、前記3以上の装置のうちの第3の装置に対して、第2のデータパターンを有する第2のパターン信号を送信するように指示するとともに、前記イコライザを前記第2の動作モードで動作させ、調整後の1または複数のイコライズ係数を含む第2の係数セットを前記記憶部に記憶させる
    請求項2に記載のバスシステム。
  5. 前記第1のデータパターンは、前記第2のデータパターンと等しい
    請求項4に記載のバスシステム。
  6. 前記第1のデータパターンは、前記第2のデータパターンと異なる
    請求項4に記載のバスシステム。
  7. 前記イコライザは、1または複数のイコライズ係数を調整しつつ、受信した信号に対してイコライズを行う第2の動作モードを有し、
    前記3以上の装置のうちの第2の装置は、第1の送信モードおよび第2の送信モードを含む複数の送信モードを有し、
    前記通信制御部は、前記第2の装置に対して、前記第1の送信モードで、第1のデータパターンを有する第1のパターン信号を送信するように指示するとともに、前記イコライザを前記第2の動作モードで動作させ、調整後の1または複数のイコライズ係数を含む第1の係数セットを前記記憶部に記憶させる
    請求項1に記載のバスシステム。
  8. 前記通信制御部は、前記第2の装置に対して、前記第1の送信モードで、データ信号を送信するように指示するとともに、前記記憶部に記憶された前記複数の係数セットのうちの前記第1の係数セットを選択し、前記イコライザを、その第1の係数セットを用いて前記第1の動作モードで動作させる
    請求項7に記載のバスシステム。
  9. 前記通信制御部は、前記第2の装置に対して、前記第2の送信モードで、第2のデータパターンを有する第2のパターン信号を送信するように指示するとともに、前記イコライザを前記第2の動作モードで動作させ、調整後の1または複数のイコライズ係数を含む第2の係数セットを前記記憶部に記憶させる
    請求項7に記載のバスシステム。
  10. 前記第1の送信モードにおけるビットレートは、前記第2の送信モードにおけるビットレートと互いに異なる
    請求項7に記載のバスシステム。
  11. 前記第2の装置は、撮像装置であり、
    前記データ信号は、撮像データを含み、
    前記第2の装置は、前記第1の送信モードおよび前記第2の送信モードで、データ信号を送信し、
    前記第1の送信モードで送信されるデータ信号に含まれる撮像データの解像度は、前記第2の送信モードで送信されるデータ信号に含まれる撮像データの解像度と異なる
    請求項10に記載のバスシステム。
  12. 前記第1の送信モードにおける信号振幅は、前記第2の送信モードにおける信号振幅と互いに異なる
    請求項7に記載のバスシステム。
  13. 前記通信制御部は、前記第1の係数セットを記憶させた後に、前記第2の装置に対して、前記第1のパターン信号を送信するように指示するとともに、前記イコライザを、前記第1の係数セットの1または複数のイコライズ係数を初期値として用いて前記第2の動作モードで動作させることにより、前記第1の係数セットを更新する
    請求項2に記載のバスシステム。
  14. 前記通信制御部は、前記第2の装置に対して、データ信号を送信する直前に前記第1のパターン信号を送信するように指示することにより、前記第1の係数セットを更新する
    請求項13に記載のバスシステム。
  15. 前記第2の装置は、撮像装置であり、
    前記データ信号は、撮像データを含み、
    前記通信制御部は、前記第2の装置に対して、ブランキング期間の期間内に前記第1のパターン信号を送信するように指示することにより、前記第1の係数セットを更新する
    請求項13に記載のバスシステム。
  16. 前記通信制御部は、前記イコライザによりイコライズされたデータ信号に基づいて、前記第1の係数セットの更新タイミングを決定する
    請求項13に記載のバスシステム。
  17. 前記通信制御部は、前記第1の装置の装置温度、および前記第2の装置の装置温度の一方または双方に基づいて、前記第1の係数セットの更新タイミングを決定する
    請求項13に記載のバスシステム。
  18. 前記通信制御部は、前記第2の装置に対して、前記バスを介して、前記第1のパターン信号を送信するように指示する
    請求項2に記載のバスシステム。
  19. 前記3以上の装置のうち、前記バスの一端に接続された装置は、有効または無効に設定可能な終端抵抗を有する
    請求項1に記載のバスシステム。
  20. 1または複数のイコライズ係数を含む係数セットを用いて、受信した信号に対してイコライズを行う第1の動作モードを有するイコライザと、
    前記係数セットを複数記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された複数の係数セットのうちの1つを選択し、前記イコライザを、その選択された係数セットを用いて前記第1の動作モードで動作させる通信制御部と
    を備えた通信装置。
  21. 前記イコライザは、1または複数のイコライズ係数を調整しつつ、受信したデータ信号に対してイコライズを行う第2の動作モードを有し、
    前記通信制御部は、通信相手に対して、所定のデータパターンを有するパターン信号を送信するように指示するとともに、前記イコライザを前記第2の動作モードで動作させ、調整後の1または複数のイコライズ係数を含む第1の係数セットを前記記憶部に記憶させる
    請求項20に記載の通信装置。
  22. 前記通信制御部は、前記通信相手に対して、データ信号を送信するように指示するとともに、前記記憶部に記憶された前記複数の係数セットのうちの前記第1の係数セットを選択し、前記イコライザを、その第1の係数セットを用いて前記第1の動作モードで動作させる
    請求項21に記載の通信装置。
  23. 前記通信制御部は、前記第1の係数セットを記憶させた後に、前記通信相手に対して、前記パターン信号を送信するように指示するとともに、前記イコライザを、前記第1の係数セットの1または複数のイコライズ係数を初期値として用いて前記第2の動作モードで動作させることにより、前記第1の係数セットを更新する
    請求項21に記載の通信装置。
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