JP5629219B2 - 通信装置、通信システム、及び通信方法 - Google Patents

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    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/50Reducing energy consumption in communication networks in wire-line communication networks, e.g. low power modes or reduced link rate

Description

通信装置、通信システム、及び通信方法に関する。
ネットワークは、ケーブルを介して互いに接続された複数の機器により構成される。例えば、IEEE1394.b規格のネットワークに接続された機器は、複数の異なる転送速度モードのいずれか1つで動作可能である(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−88891号公報
ネットワークを形成する各機器に備えられた送受信回路は、規格のワースト条件においても安定した通信を行うように設計されている。このため、受信環境が良い場合、ワースト条件で設計された受信回路では、無用な電力が消費される。
本発明の一観点によれば、所定の送信条件で送信信号を送信する送信回路と、前記送信信号を所定の受信条件で受信した受信結果と前記受信条件とを受信する受信回路と、前記受信結果と前記受信条件とに基づいて、前記受信条件を調整するための情報を、前記送信回路に送信させる調整回路と、を有する。
本発明の一観点によれば、消費電力を低減することができる。
ネットワークを示すブロック図である。 通信装置のブロック図である。 調整回路のブロック図である。 ステートの遷移を示す説明図である。 (a)〜(c)は、送受信される信号の説明図である。 (a)(b)は、状態コードの説明図である。 第一実施形態の調整処理の概略フローチャートである。 ノード間の通信のタイミングを示すタイムチャートである。 (a),(b)は、送信状態情報の説明図である。 (a)〜(c)は、受信状態情報の説明図である。 第一実施形態の調整処理のフローチャートである。 第一実施形態の調整処理のフローチャートである。 第一実施形態の調整処理のフローチャートである。 第二実施形態の調整処理のフローチャートである。 第三実施形態の調整処理のフローチャートである。 第四実施形態の調整処理の概略フローチャートである。 第五実施形態の調整処理のフローチャートである。 第五実施形態の調整処理のフローチャートである。 第五実施形態の調整処理のフローチャートである。 第五実施形態の調整処理のフローチャートである。
(第一実施形態)
以下、第一実施形態を図1〜図16に従って説明する。
図1に示すように、所定の規格(例えば、IEEE1394.b規格)で動作するネットワークは、互いに通信可能に接続された複数(図1において5台)の機器により構成される。各機器は、例えば、パソコン1、ハードディスク装置2、レコーダ3、表示装置4、デジタルビデオカメラ5である。レコーダ3は、例えばハードディスク装置(HDD)と光ディスク装置(DVD装置)を有するレコーダである。表示装置4は、例えばTV、ディスプレイである。
このように構成されたネットワークは、例えば、パソコン1とハードディスク装置2、パソコン1とレコーダ3との間で、画像データや音声データ等のデータ転送が可能である。また、デジタルビデオカメラ5とレコーダ3との間でデータの転送が可能であり、レコーダ3に記憶された画像データを表示装置4に転送して再生可能である。また、デジタルビデオカメラ5に記録された画像データを、レコーダ3を介して表示装置4に転送して再生可能である。
各機器は、それぞれ通信装置を備えている。通信装置は、例えば半導体装置として提供される。各通信装置は、転送データを送信する送信機能と、転送データを受信する受信機能とを備えている。例えば、パソコン1及びハードディスク装置2はそれぞれ、図2に示す通信装置10及び通信装置20を備えている。ここでは、通信装置をノードとして説明する。
第1のノード10は、送信終端部11と受信終端部12を有し、第2のノード20は、送信終端部21と受信終端部22を有している。各送信終端部11,21及び受信終端部12,22は、同一値の終端抵抗を備えている。送信終端部11及び受信終端部12と、受信終端部22と送信終端部21とは、伝送路30で接続され、双方向に並行して通信可能である。伝送路30は、例えば、複数本(または複数対)のケーブル、基板に形成された導電体(導電パターン)、コネクタ、等である。
第1のノード10は、第2のノード20から送信された信号Tx(応答信号など)を受信終端部12を介して受信回路13で受信する。受信回路13は、受信した信号Rxに基づく受信信号RS1を物理ロジック部14に供給する。
受信回路13は、2つのノード間の伝送損失を補償するイコライザ(equalizer )13aを有している。イコライザ13aは、物理ロジック部14から供給されるイコライザ制御信号CE1に応答してオン・オフする。オンしたイコライザ13aは、受信回路13が受信した信号のうち、所定の帯域の信号を増幅する。イコライザ13aは、増幅回路の一例である。受信回路13は、イコライザ13aにより増幅された信号に応じた受信信号RS1を出力する。オフしたイコライザ13aは、上記の増幅を行わない。従って、受信回路13は、受信した信号の振幅と等しい振幅の受信信号RS1を出力する。イコライザ13aが処理する帯域と増幅のゲインは、例えば受信信号の周波数に応じて設定されている。
オン状態のイコライザ13aは、第1のノード10と第2のノード20との間の通信状態を改善する。例えば、イコライザ13aが所定帯域の信号を増幅することは、伝送路30のロスで失われたデータ波形の高周波成分を補償する。伝送路30における大きな高周波ロスは、受信端におけるデータ波形を劣化させ、安定したデータの送受信を阻害する。従って、イコライザ13aは、データ波形の劣化を低減し、安定したデータの送受信を可能とする。なお、ロスが小さな伝送路の場合、データ波形の劣化が小さく、イコライザ13aが動作していなくても、安定したデータの送受信が可能である。
そして、イコライザ13aのオン・オフは、受信回路13における消費電力を変更する。イコライザ13aがオン状態であるとき、受信回路13における消費電力は、イコライザ13aがオフ状態であるときの受信回路13の消費電力よりも大きい。従って、イコライザ13aをオフすることは、受信回路13の消費電力を低減する。
また、受信回路13は、と、受信信号の振幅を検出する振幅検出器13bを有している。振幅検出器13bは、受信端における受信信号の振幅を検出し、その検出結果、つまり振幅値SS1を出力する。振幅検出器13bが振幅を検出する受信信号は、例えば、イコライザ13aの出力信号である。なお、受信信号は、相手ノードが送信する送信信号の振幅変更に応じて振幅が変化する信号であればよく、受信回路13が受け取る信号、イコライザ13aが受け取る信号、等の適宜な変更が可能である。
物理ロジック部14は、受信回路13から出力される受信信号RS1を受け取り、その受信信号RS1を符号化した受信データを生成する。また、物理ロジック部14は、送信データに基づく送信信号TS1を送信回路15に供給する。送信回路15は、送信信号TS1に基づく信号Txを出力する。
送信回路15は、伝送路での損失に起因する信号間干渉を補償するデ・エンファシス(de-emphasis )15aを有している。デ・エンファシス15aは、物理ロジック部14から供給される制御信号CD1に応答してオン・オフする。オンしたデ・エンファシス15aは、送信側の信号を強調する。例えば、デ・エンファシス15aは、矩形状の信号の立ち上がり部分及び立ち下がり部分の少なくとも一方をオーバーシュートした波形に整形する。デ・エンファシス15aは、波形整形回路の一例である。なお、デ・エンファシスは、プリエンファシス、ポストエンファシスと呼ばれることがある。
オン状態のデ・エンファシス15aは、第1のノード10と第2のノード20との間の通信状態を改善する。例えば、デ・エンファシス15aが波形を整形することは、伝送路30のロスで失われるデータ波形の高周波成分を強調する。伝送路30における大きな高周波ロスは、受信端におけるデータ波形を劣化させ、安定したデータの送受信を阻害する。従って、デ・エンファシス15aは、データ波形の劣化を低減し、安定したデータの送受信を可能とする。なお、ロスが小さな伝送路の場合、データ波形の劣化が小さく、デ・エンファシス15aが動作していなくても、安定したデータの送受信が可能である。
そして、デ・エンファシス15aのオン・オフは、送信回路15における消費電力を変更する。デ・エンファシス15aがオン状態であるとき、送信回路15における消費電力は、デ・エンファシス15aがオフ状態であるときの送信回路15の消費電力よりも大きい。従って、デ・エンファシス15aをオフすることは、送信回路15の消費電力を低減する。
送信回路15は、デ・エンファシス15aの出力信号に基づく送信信号Txを送信する。さらに、送信回路15は、振幅制御信号CA1に応じた振幅の送信信号Txを送信する。なお、振幅を調整する信号は、送信回路15の入力端子から出力端子までの間の信号であればよく、例えばデ・エンファシス15aに供給する信号としてもよい。送信回路15から出力される信号Txは、送信終端部11と伝送路30を介して第2のノード20に供給される。
第2のノード20は、第1のノード10と同様に構成されている。即ち、第2のノード20は、受信回路23、物理ロジック部24、送信回路25を備える。第2のノード20が備える回路の動作は、第1のノード10が備える回路の動作と同じである。即ち、受信回路23は、受信終端部22を介して受信した信号Rxに基づく受信信号RS2を物理ロジック部24に供給する。物理ロジック部24は、受信回路23から出力される受信信号RS2を受取、その受信信号RS2を符号化した受信データを生成する。また、物理ロジック部24は、送信データに基づく送信信号TS2を送信回路25に供給する。送信回路25は、送信信号TS2に基づく信号Txを出力する。
受信回路23は、2つのノード間の伝送損失を補償するイコライザ23aと、受信端における信号の振幅を振幅検出器23bを備えている。イコライザ23aは、物理ロジック部24から出力される制御信号CE2に応答してオン・オフする。振幅検出器23bは、検出した振幅値SS2を物理ロジック部24に出力する。送信回路25は、伝送路での損失に起因する信号間干渉を補償するデ・エンファシス25aを備えている。デ・エンファシス25aは、物理ロジック部24から出力される制御信号CD2に応答してオン・オフする。
第1のノード10の物理ロジック部14は、受信回路13及び送信回路15の動作条件を管理する調整回路14aを有している。同様に、第2のノード20の物理ロジック部24は、受信回路23及び送信回路25の動作条件を管理する調整回路24aを有している。
両調整回路14a,24aは、それぞれ動作条件に基づいて互いに通信を行う。そして、調整回路14aは、受信回路13及び送信回路15に対する制御信号CE1,CA1,CD1等を生成する。これにより、調整回路14aは、受信回路13と送信回路15をそれぞれ調整する。同様に、調整回路24aは、受信回路23のイコライザ23aに対する制御信号CE2と、送信回路25に対する制御信号CA2,CD2を生成する。これにより、調整回路24aは、受信回路23と送信回路25をそれぞれ調整する。
第1のノード10と第2のノード20との間で行われる通信は、互いの送受信を同時に許容する全二重通信である。よって、第1のノード10と第2のノード20との間の相互通信は、2つのパスによって行われる。第1のパスは、第1のノード10の送信回路15から第2のノード20の受信回路23へ信号を伝達し、第2のパスは、第2のノード20の送信回路25から第1のノード10の受信回路13へ信号を伝達する。
第1のノード10の受信回路13が受け取る受信信号の状態(レベル、波形、等)は、第2のノード20の送信回路25から送信される送信信号の状態、つまり送信回路25の送信条件に対応する。従って、両ノード10,20の調整回路14a,24aは、第1のパスにより伝達される信号に基づいて、送信回路15と受信回路23をそれぞれ調整する。
同様に、第2のノード20の受信回路23が受け取る受信信号の状態(レベル、波形、等)は、第1のノード10の送信回路15から送信される送信信号の状態、つまり送信回路25の送信条件に対応する。従って、調整回路14aと調整回路24aは、第2のパスを介して伝達される信号に基づいて、送信回路15と受信回路23をそれぞれ調整する。
ここで、各ノード10,20におけるステートの遷移を説明する。
各ノード10,20は、図4に示す第1のステートST1から第5のステートST5まで遷移する。なお。図4に示すステートST1〜ST5は、回路停止状態から通信開始までのステートの概略を示すものであり、これらのステートに限定されない。
第1のステートST1は、回路停止状態である。各ノード10,20は、電源投入により、第1のステートST1から第2のステートST2に遷移する。
第2のステートST2は、トーン送出状態であり、各ノード10,20は、送信回路15から「トーン信号」と呼ばれる信号を定期的に送出する。ケーブルが接続され、接続された他のノードから送出されるトーン信号を受信すると、第2のステートST2から第3のステートST3に遷移する。
第3のステートST3は、通信環境設定を行うステートである。各ノード10,20は、接続が確認されたノードと、互いに通信環境の設定を行う。この通信環境は、互いのノードの通信速度の設定を含む。両ノード10,20は、互いの通信速度に応じた情報(スピードコード)を含む送信信号をそれぞれ送信し、互いの通信速度を一致させる。
また、通信環境の設定は、各ノード10,20の送信回路及び受信回路の動作条件の設定を含む。各ノード10,20は、送信回路及び受信回路の設定条件を含む送信信号を送信する。設定条件は、出力信号の振幅値、送信波形品質に関わる回路(例えば、デ・エンファシス)の動作状態、受信感度に関わる回路(例えば、イコライザ)の動作状態、等を含む。そして、両ノード10,20は、受信した信号に基づく応答情報を含む信号を送信する。各ノード10,20は、それぞれ設定条件と応答情報とに基づいて、送信回路及び受信回路をそれぞれ調整する。
第4のステートST4は、同期化を行うステートであり、同期信号に基づいて、受信回路が受信信号に対して同期化を行う。同期が確立されると、各ノード10,20は、第4のステートST4から第5のステートST5に遷移する。各ノード10,20は、第5のステートST5において、各ノード10,20は、接続が確立された相手のノードと互いに通信を行う。
次に、両ノード10,20間で送受信される各種の信号を説明する。
図5(a)に示すように、トーン信号TNは、所定時間D1毎に繰り返し送信される。トーン信号TNの送信間隔(時間D1)は、規格により設定された時間であり、例えば、42.67msである。トーン信号TNは、規格に対応する周波数(例えば、48MHz〜64MHz)のパルスが、時間D2(例えば、666.67μs)の間、継続する信号である。
図2に示す伝送路30により互いに接続された第1のノード10及び第2のノード20は、互いに相手のノードから送信されるトーン信号TNを検出し、応答のための信号を送信する。この応答のための信号は、図5(a)に示すように、トーン信号TNの開始から所定時間D3(例えば、2.67ms)経過後に破線で示す受取通知信号(アクノリッジ信号)ACKである。この受取通知信号ACKは、トーン信号TNと同様のパルス信号である。第1のノード10及び第2のノード20は、互いに受取通知信号ACKを検出すると、通信相手のノードが接続されていると判定し、図4に示すように、第2のステートST2から第3のステートST3にそれぞれ遷移する。
第3のステートST3において送出される速度コード(スピードコード)は、図5(b)に示すように、トーン信号TNの送出後、そのトーン信号TNの送信開始から所定の期間D4(例えば、21.33ms)の間に、第1のノード10及び第2のノード20から送出される。スピードコードTSCは、所定数(例えば6ビット)の信号である。なお、図5(b)に示すように、アクノリッジ信号ACKを送出するタイミングが予約され、そのアクノリッジ信号ACKの送信開始から時間D3経過後から、同じ時間D3毎に、スピードコードTSCの各ビットを送信する。
スピードコードTSCの各ビットは、トーン信号TNと同様に、期間D2継続して出力されるパルス信号の有無によって示される。例えば、値が「1」のビットは、時間D2の幅のパルス信号が出力され、値が「0」のビットは、時間D2の幅のパルス信号の出力が停止される。従って、受信側の回路(例えば、第2のノード20の物理ロジック部24)は、所定のタイミングでパルス信号を検出した場合に対応するビットの値を「1」とし、パルス信号を検出しない場合に値を「0」とする。
各ノード10,20は、自ノードが動作可能な動作モードのうち、最大の通信速度に対応するスピードコードTSCを互いに送信する。例えば、S400,S800,S1600,S3200の動作モードに対応可能なノードは、S3200のモードに応じた「011XX0」のビット列のスピードコードTSCを送出する。なお、「XX」は、「FOP Capable 」と「PIL Capable 」に対応するビットである。
スピードコードTSCを受け取ったノードは、トーン信号TNとアクノリッジ信号ACKを送出した後、自ノードが対応可能な動作モードに対応するスピードコードTSCを送出する。両ノード10,20は、互いの通信速度に応じた情報(スピードコードTSC)を含む送信信号をそれぞれ送信する。そして、両ノード10,20は、互いの最大通信速度を交換し、遅い方の通信速度に対応する動作モードに設定する。
例えば、第1のノード10が動作可能な動作モードをS400,S800,S1600,S3200とし、第2のノード20が動作可能な動作モードをS200,S400,S800,S1600とする。第1のノード10は、S3200の動作モードに対応するスピードコードTSCを送信し、第2のノード20は、S1600の動作モードに対応するスピードコードTSCを送信する。
S1600の動作モードに対応するスピードコードTSCを受け取った第1のノード10は、その動作モードに対応可能であるため、トーン信号TNの送出後、アクノリッジ信号ACKと、そのS1600の動作モードに対応するスピードコードTSCを送出する。S3200の動作モードに対応するスピードコードTSCを受け取った第2のノード20は、その動作モードに対応不可能である。このため、第2のノード20は、自ノードの動作可能な動作モードのうち、最大の通信速度に対応する動作モード、つまり、S1600の動作モードに対応するスピードコードTSCを、アクノリッジ信号ACKの後に送出する。
両ノード10,20は、送信回路及び受信回路の動作条件の設定のため、回路の動作状態情報(状態コード)を送信する。
上記したように、第1のノード10と第2のノード20の間で相互に行われる通信は、2つのパスによって行われる。そして、各パスにおいて、送信回路から送信される信号Txは、伝送路30を介して受信信号Rxとして受信回路により受信される。つまり、1つのパスにおいて、伝送路を介して互いに接続された2つのノードのうちの何れか一方は送信側のノードとして動作し、2つのノードのうちの何れか他方は受信側のノードとして動作する。このため、送信側のノードは、図5(b)に示す状態コードTCCを送信する。受信側のノードは、図5(c)に示す状態コードRCCを送信する。
状態コードTCC,RCCは、所定数(例えば5ビット)の信号である。また、状態コードTCC,RCCの各ビットは、上記のトーン信号TNやスピードコードTSCと同様に、期間D2継続して出力されるパルス信号の有無によって示される。
各ノード10,20は、それぞれの動作状態に応じて、状態コードTCC又は状態コードRCCを送信する。例えば、第1のノード10を送信側のノードとし、第2のノード20を受信側のノードとする。図5(b)に示すように、第1のノード10は、スピードコードTSCと次のトーン信号TNとの間に状態コードTCCを送出する。例えば、第1のノード10は、トーン信号TNの送信開始から、所定時間D4経過したときからさらに時間D3経過後から、同じ時間D3毎に、状態コードTCCの各ビットを送信する。同様に、図5(c)に示すように、第2のノード20は、スピードコードTSCと次のトーン信号TNとの間に状態コードRCCを送出する。
つまり、各ノード10,20は、スピードコードTSCの最後のビットの送信開始から、所定時間D3の2倍の時間が経過した後に、状態コードTCC,RCCの送信を開始する。このように、スピードコードTSCの最終ビットと、状態コードTCCの最初のビットとの間を空けることで、スピードコードTSCと状態コードTCC,RCCを確実に区別して受信することができる。また、状態コードTCC,RCCの送出に対応していない機器が、この状態コードTCC,RCCをスピードコードTSCと誤って受信することを防止する。
次に、状態コードTCCを説明する。
一例として、5ビットの状態コードTCCを説明する。この状態コードTCCは、5つのビットB1〜B5を含む。
第1のビットB1は、ノード情報である。ノード情報は、状態コードTCCの対象ノードを示す。値が「1」のノード情報は、状態コードTCCが送信側のノードの情報であることを示し、値が「0」のノード情報は、状態コードTCCが受信側のノードの情報であることを示す。
例えば、第1のノード10を送信側のノード、第2のノード20を受信側のノードとする。第1のノード10は、送信側のノード、即ち自ノードの送信回路15の状態に応じた状態コードTCCを送信する。また、第1のノード10は、受信側のノード、即ち第2のノード20の受信回路23に対する状態コードTCCを送信する。
第2のビットB2は、最大動作情報である。最大動作情報は、送信回路の動作状態が最大動作か否かを示す。値が「1」の最大動作情報は、最大動作を示し、値が「0」の最大動作情報は、最大動作ではないことを示す。最大動作は、例えば、送信振幅が最大かつデ・エンファシス15aがオン状態である。非最大動作は、送信振幅が最大ではないか、またはデ・エンファシス15aがオフ状態である。
IEEE1394.b規格のネットワークに接続された機器は、複数の異なる転送速度モードのいずれか1つで動作可能である。例えば、機器は、S400,S800,S1600,S3200のモードのいずれか1つで動作する。各モードでは、機器の出力信号の振幅(出力振幅)の最大値は800mVで同一であるが、最大転送速度と、出力振幅の許容最小値が互いに異なる。例えば、S400では最大転送速度が500Mbps、出力振幅の最小値が300mVであり、S800では最大転送速度が1Gbps、出力振幅の最小値が350mVである。S1600では最大転送速度が2Gbps、出力振幅の最小値が475mVである。
第3のビットB3と第4のビットB4は、送信振幅値情報である。送信振幅値情報は、送信回路が出力する送信信号の振幅値(送信振幅値)を示す。例えば、値が「11」の送信振幅情報は最大の振幅値(800mV)に対応する。同様に、値「10」は700mV、値「01」は600mV、値「00」は500mVにそれぞれ対応する。
第5のビットB5は、デ・エンファシス動作情報である。デ・エンファシス動作情報は、デ・エンファシス15aの状態を示す。値が「1」の動作情報は、デ・エンファシス15aのオン状態を示し、値が「0」の動作情報は、デ・エンファシス15aのオフ状態を示す。
状態コードTCCは、送信側のノードから受信側のノードに送信される。従って、送信側のノードが送信する受信回路の情報は、受信側のノードの受信回路を設定する情報である。つまり、第1のビットB1が「0」の状態コードTCCは、受信側のノードに備えられた受信回路に設定する情報である。例えば、受信回路は、イコライザを備える。従って、受信側のノードに備えられた調整回路、例えば図2に示す調整回路24aは、受信した状態コードTCCに含まれる第5のビットB5に応じてイコライザ制御信号CE1を生成する。図2に示すイコライザ23aは、制御信号CE2に応答してオン・オフする。
次に、状態コードRCCを説明する。
一例として、5ビットの状態コードRCCを説明する。受信側のノードが送信する状態コードRCCは、5つのビットB1〜B5を含む。
第1のビットB1は、ノード情報である。ノード情報は、上記の状態コードTCCに含まれるノード情報と同様に、状態コードRCCの対象ノードを示す。値が「1」のノード情報は、状態コードRCCが送信側のノードの情報であることを示し、値が「0」のノード情報は、状態コードRCCが受信側のノードの情報であることを示す。例えば、第1のノード10を送信側のノード、第2のノード20を受信側のノードとする。第2のノード20は、受信側のノード、即ち自ノードの受信回路23の状態を示す状態コードRCCを送信する。また、第2のノード20は、送信側のノード、即ち第1のノード10の送信回路15に対する状態コードRCCを送信する。
第2〜第4のビットB2〜B4は、受信振幅値情報である。受信振幅値情報は、第2のノード20の振幅検出器23bが検出した受信信号の振幅値を示す。物理ロジック部24は、振幅検出器23bの検出結果に応じた受信振幅値情報を生成する。例えば、物理ロジック部24は、振幅値が400mV以上のときに値が「111」の受信振幅値情報を生成する。同様に、振幅値が350mV以上400mV未満の時に値が「110」の受信振幅値情報を、振幅値が300mV以上350mV未満の時に値が「101」の受信振幅値情報を、振幅値が250mV以上300mV未満の時に値が「100」の受信振幅値情報を、振幅値が200mV以上250mV未満の時に値が「011」の受信振幅値情報を生成する。さらに、振幅値が150mV以上200mV未満の時に値が「010」の受信振幅値情報を、振幅値が100mV以上150mV未満の時に値が「001」の受信振幅値情報を、振幅値が100mV未満の時に値が「000」の受信振幅値情報を生成する。このように生成された受信振幅値情報が受信側のノードから送信される状態コードRCCに含まれる。
第5のビットB5は、イコライザ動作情報である。イコライザ動作情報は、イコライザ23aの状態を示す。値が「1」のイコライザ動作情報は、イコライザ23aのオン状態を示し、値が「0」のイコライザ動作情報はイコライザ23aのオフ状態を示す。
なお、送信側のノードと受信側のノードは、第3のステートST3において、状態コードを送信するタイミングにより決定される。第3のステートST3において、伝送路を介して接続された2つのノードは、それぞれ送信側のノードとして動作し、互いに状態コードTCCを送信する。そして、2つのノードのうち、状態コードの送信タイミングが他のノードのそれよりも早いノードが送信側のノードとして動作する。そして、1つのパスにおける送信回路と受信回路の調整が終了すると、送信側のノードと受信側のノードとを入れ替えて、そのパスにおける送信回路と受信回路の調整を行う。
例えば、第1のノード10が状態コードを送信するタイミングが第2のノード20のそれよりも早い場合、第1のノード10が送信側のノードとして動作し、第2のノード20が受信側のノードとして動作する。そして、第1のノード10は送信回路15を調整し、第2のノード20は受信回路23を調整する。次に、第2のノード20が送信側のノードとして動作し、送信回路25を調整する。このとき、第1のノード10は受信側のノードとして動作し、受信回路13を調整する。
次に、第1のノード10の調整回路14aの構成を図3に従って説明する。なお、図2に示す第2のノード20の調整回路24aの構成は、調整回路14aの構成と同じであるため、図面及び説明を省略する。
図3に示すように、調整回路14aは、図2に示す受信回路13と送信回路15を最適化する最適化回路40を備えている。最適化回路40は、フラグ制御回路41、送信系制御回路42、デ・エンファシス制御回路43、振幅調整デコーダ44、受信系制御回路45、イコライザ制御回路46を備えている。
フラグ制御回路41には、物理ロジック部14の初期値が供給され、フラグ制御回路41は、初期値の設定にしたがってレジスタ41aにフラグを格納する。レジスタ41aに格納されるフラグは、受信回路13と送信回路15の動作条件である。つまり、フラグは、受信回路13が備えるイコライザ13aの動作状態を示す値と、送信回路15が備えるデ・エンファシス15aの動作状態を示す値と、送信回路15が出力する送信信号Txの送信振幅値を含む。イコライザ13aの動作状態は、例えば1ビットのフラグによって示される。また、デ・エンファシス15aの動作状態は、例えば1ビットのフラグによって示される。また、送信回路15の振幅値は、例えば4ビットのフラグによって示される。
フラグ制御回路41は、レジスタ41aに格納したフラグに基づいて、送信系制御回路42に送信制御情報を出力する。この送信制御情報は、デ・エンファシス15aの動作状態を示す値と、送信回路15の送信振幅値を含む。また、フラグ制御回路41は、送信系制御回路42から供給される送信制御情報(デ・エンファシス15aの動作状態を示す値、送信回路15の送信振幅値)をレジスタ41aにフラグとして格納する。
フラグ制御回路41は、レジスタ41aに格納したフラグに基づいて、受信系制御回路45に受信制御情報を出力する。この受信制御情報は、イコライザ13aの動作状態を示す値を含む。また、フラグ制御回路41は、受信系制御回路45から供給される受信制御情報(イコライザ13aの動作状態を示す値)をレジスタ41aにフラグとして格納する。
送信系制御回路42には、第2のノード20から送信された信号に基づいて受信情報S2が入力される。受信情報S2には、受取通知信号ACKと、第2のノード20における受信回路23の受信情報が含まれる。この受信情報は、受信回路23の振幅検出器23bにおいて検出された受信信号RS2の振幅値、イコライザ23aのオン・オフ情報が含まれる。この受信情報は、図5(c)に示す状態コードRCCによって第2のノード20から送信される。
送信系制御回路42は、先ず、送信制御情報に基づいて、送信系の回路、即ち送信回路15を制御する。例えば、送信系制御回路42は、送信回路15に備えられたデ・エンファシス15aを制御するための信号をデ・エンファシス制御回路43に供給する。また、送信系制御回路42は、送信回路15が出力する送信信号Txの振幅を調整するための信号を振幅調整デコーダ44に供給する。送信系制御回路42は、受信情報S2を入力すると、その受信情報S2に基づいて、送信回路15の送信振幅値、デ・エンファシス15aの動作状態を設定する。また、送信系制御回路42は、通信相手のノード、つまり第2のノード20の受信回路23に備えられたイコライザ23aを制御するための情報を生成する。
デ・エンファシス制御回路43は、送信系制御回路42から供給される信号に基づいて、送信回路15に備えられたデ・エンファシス15aに対するデ・エンファシス制御信号CD1を生成する。振幅調整デコーダ44は、送信系制御回路42から供給される信号をデコードして、送信回路15に供給する振幅制御信号CA1を生成する。
受信系制御回路45には、第2のノード20から送信された信号に基づく送信情報S4が入力される。送信情報S4には、受信回路13が備えるイコライザ13aに対する制御情報が含まれる。受信系制御回路45は、送信情報S4に基づいて、イコライザ13aを制御するための信号をイコライザ制御回路46に出力する。イコライザ制御回路46は、受信系制御回路45から入力された信号に基づいて、イコライザ13aに対するイコライザ制御信号CE1を生成する。
フラグ制御回路41は、レジスタ41aに格納されたフラグを、送信情報生成回路47に出力する。この送信情報生成回路47には、クロック信号CK、図2に示す物理ロジック部14から動作モードに応じた値が供給される。送信情報生成回路47は、クロック信号CKに基づいて、トーン信号TNを生成する。また、送信情報生成回路47は、動作モードに応じた値に基づいて、速度コード(スピードコード)TSCを生成する。
また、送信情報生成回路47には、図2に示す振幅検出器13bから出力される受信振幅値が供給される。送信情報生成回路47は、フラグ制御回路41から供給される値(送信制御情報)に基づいて、状態コードTCCを生成する。また、送信情報生成回路47は、受信振幅値に基づいて、状態コードRCCを生成する。
次に、両ノード10,20間の接続検出及び環境設定、つまり、図4に示すトーン送出のステートST2と通信環境設定のステートST3の概略処理を説明する。
図7に示すように、ステップ51において、第1のノード10の送信系制御回路42は、送信回路15から、図5(a)に示すように、D1期間毎にトーン信号TNを送信させる。同様に、第2のノード20の送信系制御回路42は、送信回路25から、時間D1が経過する毎にトーン信号TNを送信させる。
次に、ステップ52において、各ノード10,20は、通信相手が接続されているか否かを判定する。通信相手が接続されているか否かの判定は、上記したように、物理ロジック部14,24がトーン信号TNとアクノリッジ信号ACKを受信したか否かにより判定する。各ノード10,20は、トーン信号とアクノリッジ信号ACKを受信しない場合、接続された通信相手がいないと判定し(NO)、ステップ51に移行する。トーン信号とアクノリッジ信号ACKを受信したノード10,20は、接続された通信相手があると判定し(YES)、ステップ53に移行する。つまり、各ノード10,20は、トーン信号とアクノリッジ信号ACKを受信するまでステップ51,52の処理を繰り返す。なお、各ノード10は、ステップ51,52の処理を間欠的に実行するようにしてもよい。また、各ノード10,20は、ステップ51,52の処理を所定期間継続した後、動作を停止するようにしてもよい。
次に、ステップ53において、各ノード10,20は、前回のトーン信号TNの送信から所定時間(例えば、周期D1と等しい時間)が経過するのを待つ。この待機処理は、次に送信する信号のトーン信号TNを通信相手が検出することを確実にする。上記したように、スピードコードTSC,RSCや状態コードTCC,RCCは、トーン信号TNと同様のパルス信号である。従って、待機処理を行うことで、各ノード10,20が、スピードコードTSC等をトーン信号TNと誤検出することを防止する。
次に、ステップ54において、各ノード10,20はトーン信号TN送信後、速度情報(スピードコードTSC)と状態情報(状態コードTCC)をそれぞれ送信する。
次に、ステップ55において、各ノード10,20は、状態情報を受信したか否かを判定する。各ノード10,20は、状態情報を受信しない場合(NO)、図7に示す処理を終了する。この場合、各ノード10,20は、スピードネゴシエーションを行う。即ち、各ノードは、互いに送信する速度情報(スピードコードTSC)に基づいて、互いに通信可能な動作モード(通信速度)を設定する。
ステップ55において、状態情報を受信した場合(YES)、各ノード10,20はステップ56に移行する。ステップ56において、各ノード10,20は、ステップ54において送信した状態情報の送信タイミングをそれぞれ判定する。そして、両ノード10,20は、送信タイミングの判定結果に応じて、ステップ57,58の処理又はステップ59,60の処理を行う。
例えば、図8に示すように、第1のノード10は送信状態情報T11を送信し、第2のノード20は送信状態情報T21を送信する。この場合、第1のノード10は、送信状態情報T11の送信を完了したとき、第2のノード20から送信される送信状態情報T21を受信中である。一方、第2のノード20は、送信状態情報T21の送信を完了したとき、第1のノード10が送信する送信状態情報T11の受信を完了している。
従って、第1のノード10は、自ノードの送信タイミングが相手ノードの送信タイミングより早い(自ノードが先)と判定する。このとき、第2のノード20は、自ノードの送信タイミングが相手ノードの送信タイミングより遅い(相手ノードが先)と判定する。従って、第1のノード10は、ステップ57において送信回路の最適化を行った後、ステップ58において受信回路の最適化を行う。そして、第2のノード20は、ステップ59において受信回路の最適化を行った後、ステップ60において送信回路の最適化を行う。
即ち、第1のノード10がステップ57において送信回路の最適化を行うとき、第2のノード20はステップ59において受信回路の最適化を行う。次いで、第1のノード10がステップ58において受信回路の最適化を行うとき、第2のノード20はステップ60において送信回路の最適化を行う。
例えば、図8に示すように、第1のノード10は、送信状態情報T11を送信する。送信状態情報T11は、例えば、図9(a)に示すように、状態コードTCCを含む。この状態コードTCCの振幅値は、例えば初期設定値(最大の振幅値であり、上記で説明した例では800mV)である。
第2のノード20は、送信状態情報T11を受信し、受信状態情報R21を送信する。受信状態情報R21は、例えば、図10(a)に示すように、各ビットB1〜B5が「01101」の状態コードRCCを含む。第2のビットB2から第4のビットB4のビット列「110」により、受信信号の振幅が「350mV〜400mV」の範囲にあることが判る。また、第5ビットB5が「1」であるため、第2のノード20のイコライザ23aがオン状態であることが判る。
次いで、第1のノード10は、受信状態情報R21を受信し、送信状態情報T11を送信する。
第2のノード20は、イコライザ23aをオフ状態に制御し、送信状態情報T11を受信し、受信状態情報R22を送信する。受信状態情報R22は、例えば、図10(b)に示すように、各ビットB1〜B5が「01010」の状態コードRCCを含む。第2のビットB2から第4のビットB4のビット列「101」により、受信信号の振幅が「300mV〜350mV」の範囲にあることが判る。また、第5ビットB5が「0」であるため、第2のノード20のイコライザ23aがオフ状態であることが判る。
次いで、第1のノード10は、受信状態情報R22を受信し、その受信状態情報R22(図10(b)に示す状態コードRCC)に基づいて、送信信号の振幅値を設定する。そして、第1のノード10は、図8に示すように、設定した振幅値の送信状態情報T12を送信する。この送信状態情報T12の振幅は、状態コードRCCに基づいて設定された振幅値である。送信状態情報T12は、例えば、図9(b)に示すように、トーン信号TNやスピードコードTSCの振幅よりも小さな振幅の状態コードTCCを含む。この状態コードTCCの振幅は、例えば、「550mV」である。
第2のノード20は、送信状態情報T12を受信し、受信状態情報R23を送信する。受信状態情報R23は、例えば、図10(c)に示すように、各ビットB1〜B5が「00110」の状態コードRCCを含む。第2のビットB2から第4のビットB4のビット列「011」により、受信信号の振幅が「200mV〜250mV」の範囲にあることが判る。また、第5ビットB5が「0」であるため、第2のノード20のイコライザ23aがオフ状態であることが判る。
次いで、第1のノード10は、受信状態情報R23を受信する。そして、第1のノード10は、受信状態情報R23に基づいて、受信側のノード、つまり、第2のノード20に備えられた受信回路23のイコライザ23aがオフ状態であり、受信端における信号の振幅が規定の範囲内にある(例えば、規格により設定された最小振幅値(200mV)を満足する)と判定する。そして、第1のノード10は、送信回路15と、第2のノード20において受信回路23が最適化されたと判定する。
このような送受信により、1つのパスにおける調整が終了すると、つぎのパスの調整を開始する。即ち、第2のノード20は、送信状態情報T21を送信する。第1のノード10は、送信状態情報T21を受信し、受信状態情報R11を送信する。図及び説明は省略するが、上記した1つ目のパスにおける処理と同様にして、第1のノード10は受信回路13を調整し、第2のノード20は送信回路25を調整する。そして、調整処理を終了する。
図7に示すステップ56において、第1のノード10が相手ノードが先と判定した場合、第2のノード20は自ノードが先と判定する。従って、第1のノード10は、ステップ59において受信回路の最適化を行った後、ステップ60において送信回路の最適化を行う。第2のノード20は、ステップ57において送信回路の最適化を行った後、ステップ58において受信回路の最適化を行う。
上記ステップ56において、両ノード10,20の送信タイミングが同時の場合、両ノード10,20はステップ54に移行する。これは、二つあるパスのうち、どちらのパスを先に最適化するかを決定するためである。
次に、最適化処理の詳細を説明する。
なお、以下の説明において、1つのパスに備えられた第1のノードの送信回路15と第2のノード20の受信回路23に対して最適化処理を行う場合について説明する。第2のノードの送信回路25と第1のノード10の受信回路13に対する最適化処理は、以下の説明により容易に理解される。
図11に示すように、ステップ71において、図2に示す第1のノード10の送信系制御回路42は、送信回路15(図において(TX)と表記)に対応する送信状態情報(状態コードTCC)を、送信回路15を介して送信する。このとき、送信回路15は、調整回路14aから供給される振幅制御信号CA1、つまり送信振幅値に応じた振幅の送信状態情報を送信する。
図2に示す第2のノード20は、第1のノード10の送信回路15から送信される信号を受信回路23にて受信する。受信回路23に備えられた振幅検出器23bは、受信端における受信信号の振幅値を検出し、その検出結果(受信振幅値)SS2を出力する。第2のノード20の調整回路24aは、受信振幅値と、イコライザ23aの動作状態を含む受信状態情報(状態コードRCC)を、送信回路25から送信させる。このとき、送信回路25は、所定の動作条件(例えば、送信振幅値は最大値)で、送信信号を送信する。なお、第2のノード20は、以下の処理においても、同様に、受信信号に応答して受信状態情報を送信する。
次に、ステップ72において、第1のノード10の送信系制御回路42は、第2のノード20の受信回路23(図において(相手RX)と表記)に対応する受信状態に応じた受信状態情報(状態コードRCC)を、受信回路13を介して受信する。この受信状態情報は、第2のノード20の振幅検出器23bが検出した受信振幅値、受信回路23の状態(イコライザ23aの状態)を含み、第2のノード20の送信回路25から送信される。振幅検出器23bが検出した信号振幅値は、ステップ71において送信回路15から送信した信号(送信状態情報)の振幅値に対応する。
次に、送信系制御回路42は、送信状態情報(送信回路15の送信振幅値)と受信状態情報に含まれる受信振幅値に基づいて、送信回路15に設定する送信振幅値を算出する。
送信回路15に設定されている送信振幅値をTA1、基準値Rrf(例えば、規格に規定された受信端における最小振幅値)、受信端振幅値をRA1とすると、送信系制御回路42は、送信回路15に設定する送信振幅値TA2を、
TA2=TA1×(Rrf÷RA1) ・・・(1)
により算出する。つまり、送信系制御回路42は、現在の送信振幅値と算出する送信振幅値との比が、受信振幅値と基準値との比と等しくなる(TA1:TA2=RA1:Rrf)ように、送信振幅値を算出する。
なお、図2に示す送信回路15が出力する送信信号の振幅は、図3に示す振幅調整デコーダ44から供給される振幅制御信号CA1により、段階的に調整される。送信系制御回路42は、算出した振幅値TA2に対し、その振幅値TA2を下回らない最小の振幅値を選択する。例えば、送信振幅値の調整範囲は200mV〜800mV、調整ステップは50mVである。そして、振幅値TA1を800mV、受信端振幅値RA1を300mV、基準値Rrfを200mV(規格に規定された受信端における最小振幅値)とすると、振幅値TA2は約533mV(=(800×(200÷300))となる。従って、送信系制御回路42は、振幅値TA2を下回らない最小の値として、550mVを選択する。そして、送信系制御回路42は、算出した送信振幅値(=550mV)の送信信号を送信回路15が出力するように、信号を図3に示す振幅調整デコーダ44に出力する。振幅調整デコーダ44は、送信系制御回路42から出力される信号に基づいて、振幅制御信号CA1を送信回路15に出力する。つまり、送信系制御回路42は、算出した送信振幅値を送信回路15に設定する。
なお、送信系制御回路42から振幅調整デコーダ44に出力される信号は、算出した送信振幅値に対応する複数ビット(例えば4ビット)のコードである。コードの値は振幅の調整範囲に対応して「1111」から「0011」までの値をとり、「1111」は送信回路15が出力可能な最大の振幅値(800mV)に対応する。つまり、このコードは、送信振幅値情報に対応する。
なお、受信状態情報RCCに含まれる受信振幅値は、上記したように、検出した振幅値に対応するコードであり、所定の範囲の数値を示す。例えば、3ビットのコード「100」は、受信振幅値が「250〜300mV」の範囲であることを示す。言い換えれば、受信回路23の振幅検出器23bは、「250〜300mV」の範囲の振幅値に対して、3ビットのコード「100」を出力する。このため、送信系制御回路42は、コードに対応する範囲の最小値を用いて上記の送信振幅値TA2を算出する。なお、上記の処理では、算出結果が下回らない段階的な値を設定する送信振幅値として採用するようにした。これに対し、算出結果に近い段階的な値を採用するようにしてもよい。
なお、送信系制御回路42は、受信状態情報に含まれるコードをそのまま用いて送信振幅値TA2を算出するようにしてもよい。例えば、設定可能な送信振幅値の最大値を「1111」、基準値Rrfを「0011」、受信振幅値RA1を「0101」とする。この場合、上記の演算結果は、「1001」となる。送信系制御回路42は、この演算結果(送信振幅値)を、図3に示す振幅調整デコーダ44を介して送信回路15に設定する。
上記の算出した送信振幅値(550mV)に対応する4ビットのコードは、「1010」(バイナリコード)である。送信系制御回路42は、このコードを振幅調整デコーダ44に出力する。振幅調整デコーダ44は、送信系制御回路42から供給されるコードをデコードして振幅制御信号CA1を生成し、その振幅制御信号CA1を送信回路15に出力する。これにより、算出した送信振幅値の送信信号が送信回路15から送信される。また、送信系制御回路42は、送信振幅値を変更することにより、送信回路15から送信される信号の振幅を変更する。
ただし、最小の送信振幅値で送信回路15が送信した信号を受信回路23が受信した場合、送信系制御回路42は、送信振幅値を変更しない。また、最大の送信振幅値で送信回路15が送信した信号を受信回路23が受信した場合、送信系制御回路42は、送信振幅値を変更しない。
次に、ステップ74において、送信系制御回路42は、送信回路15から、送信状態情報を設定された送信振幅(=550mV)で送信させる。また、この送信状態情報の振幅は、送信振幅値に対応する。次に、ステップ75において、受信回路13は、第2のノード20の受信回路23における受信状態を示す受信状態情報を受信する。この受信状態情報は、ステップ74において送信回路15から送信した送信状態情報を受信した際に検出した受信振幅値を含む。
次に、ステップ76において、送信系制御回路42は、受信状態情報に基づいて、送信回路15に設定した送信振幅値の信号を受信回路23が受信可能か否かを判定する。
送信系制御回路42は、受信可能と判定した場合(YES)、ステップ77に移行する。
ステップ77において、送信系制御回路42は、受信状態情報に基づいて、第2のノード20の受信回路23のイコライザ23aがオフ状態か否かを判定する。すなわち、送信系制御回路42は、受信回路23の受信機能を低下することができるか否かを判定する。イコライザ23aがオフ状態の場合(YES)、受信機能をこれ以上低下させることができないため、送信系制御回路42は、最適化処理を終了する。
ステップ76において、送信系制御回路42は受信不可能と判定した場合(NO)、ステップ78に移行する。ステップ78において、送信系制御回路42は、送信回路15の送信振幅値が最大値と等しくないか否かを判定する。送信回路15の送信振幅値が最大値と等しくない場合(YES)、ステップ79に移行する。ステップ79において、送信系制御回路42は、送信回路15の送信振幅値を現在の設定値より調整ステップだけ大きくする。上記したように、送信系制御回路42は、送信振幅値に対応する4ビットのコードを振幅調整デコーダ44に出力し、その振幅調整デコーダ44は、入力信号をデコードして振幅制御信号CA1を生成する。従って、調整ステップは、コードのLSBを変化させる値、即ち「1」に対応する。そして、送信系制御回路42は、振幅調整デコーダ44に出力するコードに「1」を加算し、加算結果のコードを振幅調整デコーダ44に出力する。これにより、送信系制御回路42は、送信回路15の振幅を大きくする。そして、送信系制御回路42は、ステップ74に移行する。
上記ステップ77において、送信系制御回路42は、第2のノード20の受信回路23のイコライザ23aがオフ状態ではないと判定した場合(NO)、図12に示すステップ80に移行する。
ステップ80において、送信系制御回路42は、第2のノード20のイコライザ23aをオフ状態に制御することにより、第2のノード20の受信回路23の受信機能を低下させる。
次に、ステップ81において、送信系制御回路42は、送信回路15から、送信状態情報を送信させる。このとき、送信回路15は、送信状態情報を、図11に示すステップ74と同じ振幅、つまりステップ73にて設定した送信振幅(=550mV)で送信する。
次に、ステップ82において、送信系制御回路42は、受信回路13を介して、第2のノード20の受信回路23における受信状態を示す受信状態情報(受信振幅値およびイコライザ23aの動作状態)を受信する。
次に、ステップ83において、送信系制御回路42は、受信状態情報に基づいて、送信回路15から送信される信号を、受信回路23が受信可能か否かを判定する。送信系制御回路42は、上記のステップ80において、受信側のノード(第2のノード20)の受信回路23に備えられたイコライザ23aをオフに制御している。従って、送信系制御回路42は、受信回路23が受信可能と判定した場合(YES)、受信機能をこれ以上低下させることができないため、最適化処理を終了する。
上記のステップ83において、送信系制御回路42は、受信回路23が受信不可能と判定した場合(NO)、ステップ84に移行する。ステップ84において、送信系制御回路42は、第2のノード20のイコライザ23aをオン状態に制御する。即ち、送信系制御回路42は、第2のノード20の受信回路23を、図11に示すステップ77において、送信回路15から送信された信号を受信可能だった状態に戻す。そして、送信系制御回路42は、最適化処理を終了する。
図11に示すステップ78において、送信回路15の送信振幅値が最大の場合(NO)、送信系制御回路42は、図13に示すステップ85に移行する。
ステップ85において、送信系制御回路42は、第2のノード20のイコライザ23aがオフ状態であるか否かを判定する。送信系制御回路42は、イコライザ23aがオン状態の場合(NO)、受信機能を向上することができないため接続不可と判定し、通信を停止する。
ステップ85において、送信系制御回路42は、イコライザ23aがオフ状態の場合(YES)、ステップ86に移行する。
ステップ86において、送信系制御回路42は、第2のノード20のイコライザ23aをオン状態に制御する。すなわち、送信系制御回路42は、受信回路23の受信機能を向上させる。次に、ステップ87において、送信系制御回路42は、送信回路15から、図12に示すステップ81における処理と同様に、送信状態情報を、図11に示すステップ74と同じ振幅、つまりステップ73にて設定した送信振幅(=550mV)で送信する。次に、ステップ88において、送信系制御回路42は、受信回路13を介して、第2のノード20の受信回路23における受信状態を示す受信状態情報(受信振幅値およびイコライザ23aの動作状態)を受信する。
次に、ステップ89において、送信系制御回路42は、受信状態情報に基づいて、送信回路15から送信される信号を、受信回路23が受信可能か否かを判定する。送信系制御回路42は、受信回路23が受信可能と判定した場合(YES)、最適化処理を終了する。一方、送信系制御回路42は、受信回路23が受信不可能と判定した場合(NO)、受信回路23の受信機能をこれ以上向上させることができないため、接続不可と判定し、通信を停止する。
なお、以上説明した調整処理では、送信回路15のデ・エンファシス15aに対する処理を省略している。デ・エンファシス15aのオン状態とオフ状態を制御する場合も、イコライザ23aのオン状態とオフ状態とを決定する処理と同様に行うことができることは、容易に理解される。
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)調整回路14a(送信系制御回路42)は、第2のノード20から送信された受信状態情報(状態コードRCC)に基づいて、送信回路15から送信された信号が受信回路23にて受信可能か否かを判定する。そして、調整回路14aは、受信回路23が受信可能であると判定した場合、第2のノード20の受信回路23に備えられたイコライザ23aをオフ状態とするように、送信状態情報(状態コードTCC)を第2のノード20に送信するようにした。同様に、第2のノード20の調整回路24aは、第1のノード10の受信回路13に備えられたイコライザ13aをオフ状態とするように制御する。従って、各ノード10,20の受信回路13,23に備えられたイコライザ13a,23aをオフ状態とすることができるため、受信回路13,23での消費電力を低減することができる。
(2)各ノード10,20の調整回路14a,24aは、相手のノードから受信した受信振幅値に基づいて、送信回路15,25の送信振幅値を設定するようにした。従って、送信回路15,25での消費電力を低減することができる。また、送信信号の振幅を小さくすることできるため、放射する電磁波を小さくし、電磁波ノイズを低減することができる。
(3)調整回路14a,24aは、受信回路13,23と送信回路15,25の調整のための信号(送信状態情報、受信状態情報)を、送信回路15,25から送信させるようにした。従って、調整のための情報を送受信するための伝送路(ケーブル等)を新たに設ける必要がなく、従来と同様のケーブルを用いて両ノード10,20を互いに接続することができる。また、従来と同様のケーブルを用いることができるため、回路の追加が少なく、回路規模の増大を抑制することができる。
(4)各ノード10,20は、通信環境設定のステートST3において、互いの通信速度に応じた情報(スピードコード)を含む送信信号をそれぞれ送信し、互いの通信速度を一致させる。そして、調整回路14a,24aは、ステートST3において、各ノード10,20の送信回路及び受信回路の動作条件の設定するようにした。従って、ステートST3において、スピードネゴシエーションと動作条件の設定を行うため、別途ステートを設定する必要がなく、回路規模の増大を抑制することができる。
(5)各ノード10,20は、周期的に送信するトーン信号TNに基づく1つの連続した期間に、スピードコードTSCと状態コードTCC,RCCを送信するようにした。従って、ステートST3の処理に要する時間の長期化を防ぐことができる。そして、両ノード10,20を互いに接続してから通信可能となるまでに要する時間の長期化を防ぐことができる。
(第二実施形態)
次に、第二実施形態を説明する。なお、上記した実施形態と同じ部材等については同じ符号を付し、説明の全て又は一部を省略する。
本実施形態において、ネットワークの構成、各機器の構成は、第一実施形態と同じである。
この実施形態において、各ノード10,20の調整回路14a,24aは、環境設定を行う前、例えば、図4に示す第3のステートST3に遷移したとき、又はそれ以前に、受信回路13,23のイコライザ13a,23aを、それぞれオン状態に制御する。
図14に示すように、ステップ91において、図2に示す第1のノード10の送信系制御回路42は、送信回路15から、送信状態情報(状態コードTCC)を送信させる。第2のノード20は、第1のノード10の送信回路15から送信される信号を受信回路23にて受け、その受信結果に応じた受信状態情報を、送信回路25から送信させる。
次に、ステップ92において、送信系制御回路42は、受信回路13を介して、第2のノード20の受信回路23における受信状態を示す受信状態情報(受信振幅値およびイコライザ24の動作状態)を受信する。
次に、ステップ93において、送信系制御回路42は、図11に示すステップ73と同様に、式(1)に従って、送信回路15の送信振幅値を算出する。そして、送信系制御回路42は、算出した送信振幅値を、振幅調整デコーダ44を介して送信回路15に設定する。
次に、ステップ94において、送信系制御回路42は、送信回路15から、送信状態情報を送信させる。このとき、送信回路15は、ステップ93において決定した送信振幅値にて送信状態情報を送信する。
次に、ステップ95において、送信系制御回路42は、受信回路13を介して、第2のノード20の受信回路23における受信状態に応じた受信状態情報(受信振幅値およびイコライザ24の動作状態)を受信する。
次に、ステップ96において、送信系制御回路42は、送信回路15から送信される信号を、受信回路23が受信可能か否かを判定する。送信系制御回路42は、受信回路23が受信不可能と判定した場合(NO)、ステップ97に移行する。
ステップ97において、送信系制御回路42は、送信回路15の送信振幅値が最大値と等しくないか否かを判定する。送信回路15の送信振幅値が最大値と等しい場合(NO)、送信振幅値を上げることができない。また、受信回路23のイコライザ23aもオン状態であるため、受信回路23の受信機能を向上させることもできない。このため、送信系制御回路42は、接続不可と判定し、通信を停止する。一方、送信系制御回路42は、送信回路15の送信振幅値が最大でない場合(YES)、ステップ98に移行する。
ステップ98において、送信系制御回路42は、送信回路15の送信振幅値を現在の設定値より調整ステップだけ大きくし、ステップ94に移行する。ステップ96において、送信系制御回路42は、送信回路15から送信される信号を、受信回路23が受信可能と判定した場合(YES)、ステップ99に移行する。
ステップ99において、送信系制御回路42は、第2のノード20の受信回路23のイコライザ23aをオフ状態に制御する。次に、ステップ100において、送信系制御回路42は、送信回路15から、送信状態情報を送信させる。次に、ステップ101において、送信系制御回路42は、受信回路13を介して、第2のノード20の受信回路23における受信状態に応じた受信状態情報(受信振幅値およびイコライザ23aの動作状態)を受信する。
次に、ステップ102において、送信系制御回路42は、受信状態情報に基づいて、送信回路15から送信される信号を、受信回路23が受信可能か否かを判定する。送信系制御回路42は、上記のステップ99において、受信側のノード(第2のノード20)の受信回路13に備えられたイコライザ23aをオフに制御している。送信系制御回路42は、受信回路23が受信可能と判定すると、受信回路23の受信機能をこれ以上低下させることができないため、最適化処理を終了する。
上記ステップ102において、送信系制御回路42は、送信回路15から送信される信号を、受信回路23が受信不可能と判定すると、ステップ103に移行する。ステップ103において、送信系制御回路42は、状態コードTCCを送信回路15から送信させ、第2のノード20の受信回路23に備えられたイコライザ23aをオン状態に制御する。即ち、送信系制御回路42は、第2のノード20の受信回路23を、ステップ96において、送信回路15から送信された信号を受信可能だった状態に戻す。そして、送信系制御回路42は、最適化処理を終了する。
以上記述したように、本実施形態によれば、第一実施形態の効果に加え、以下の効果を奏する。
(1)各ノード10,20の調整回路14a,24aは、受信回路13,23に備えたイコライザ13a,23aをオン状態とした後、通信環境設定の処理を実行するようにした。従って、通信環境が悪い場合でも、送信回路15,25から送信された信号を受信回路13,23が受信することができるため、確実に通信環境設定の処理を実行することができる。
(2)各調整回路14a,24aは、イコライザ13a,23aがオン状態から通信環境設定処理を実行する。従って、イコライザ13a,23aの状態を確認する処理が不要であるため、処理時間を短縮することができる。そして、両ノード10,20を互いに接続してから通信可能となるまでに要する時間を短縮することができる。
(第三実施形態)
次に、第三実施形態を、説明する。なお、上記した実施形態と同じ部材等については同じ符号を付し、説明の全て又は一部を省略する。
本実施形態において、ネットワークの構成、各機器の構成は、第一実施形態と同じである。
この実施形態において、各ノード10,20の調整回路14a,24aは、受信回路13,23の調整と、送信回路15,25の調整を別々の処理として実行する。例えば、各ノード10,20の調整回路14a,24aは、先ず、イコライザ13a,23aの設定処理を行い、送信回路15,25の振幅調整処理を行う。なお、イコライザ13a,23aの設定処理と、送信回路15,25の振幅調整処理は、互いに異なるステートで実行されてもよい。
先ず、第2のノード20の受信回路23を調整する。
即ち、第1のノード10の調整回路14aは、自ノードの送信回路15に、例えば最大振幅の送信信号を送信させる。第2のノード20の受信回路23は、その信号の振幅を振幅検出器23bにて検出し、検出結果の振幅値を含む受信状態情報(状態コードRCC)を送信する。
状態コードRCCを受信した調整回路14aは、状態コードRCCに含まれる受信振幅値に基づいて、相手ノード(第2のノード20)のイコライザ23aのオン・オフを制御する。例えば、第2のノード20は、所定の動作条件(例えば、上記した最大振幅)の送信信号を、イコライザ23aをオン制御して受信した受信結果と、イコライザ23aをオフ制御して受信した受信結果を、それぞれ送信する。
第1のノード10の調整回路14aは、2つの受信結果に基づいて、第2のノード20のイコライザ23aを制御する。例えば、2つの受信結果に含まれる受信振幅値の差を算出する。この2つの受信振幅値の差は、イコライザ23aの動作状態に対応する。例えば、イコライザ23aがオン状態で受信した信号の振幅値と、イコライザ23aがオフ状態で受信した信号の振幅値の差は、伝送路30における損失に対応する。従って、調整回路14aは、伝送路30の損失により、イコライザ23aのオン状態とオフ状態とを決定する。そして、調整回路14aは、決定したイコライザ23aの状態とするように、送信回路15を介して第2のノード20に送信状態情報(状態コードTCC)を送信する。第2のノード20の調整回路24aは、受信した送信状態情報に応答してイコライザ23aをオン状態又はオフ状態に制御する。
次に、第1のノード10の受信回路13を調整する。
即ち、第2のノード20の調整回路24aは、自ノードの送信回路25に、例えば最大振幅の送信信号を送信させる。第1のノード10の受信回路13は、その信号の振幅を振幅検出器13bにて検出し、検出結果の振幅値を含む受信状態情報(状態コードRCC)を送信する。状態コードTCCを受信した調整回路24aは、受信結果に基づいて、イコライザ13aのオン状態とオフ状態とを決定する。そして、そして、調整回路24aは、決定したイコライザ13aの状態とするように、送信回路25を介して第1のノード10に送信状態情報(状態コードTCC)を送信する。第1のノード10の調整回路14aは、受信した送信状態情報に応答してイコライザ13aをオン状態又はオフ状態に制御する。
次に、各ノード10,20は、送信回路15,25の送信振幅値を調整する。
図15に示すように、ステップ111において、第1のノード10の送信系制御回路42は、送信回路15から、送信状態情報(状態コードTCC)を送信させる。第2のノード20は、第1のノード10の送信回路15から送信される信号を受信回路23にて受け、その受信結果に応じた受信状態情報を、送信回路25から送信させる。
次に、ステップ112において、送信系制御回路42は、受信回路13を介して、第2のノード20の受信回路23における受信状態に応じた受信状態情報(受信振幅値)を受信する。
次に、ステップ113において、送信系制御回路42は、式(1)に従って、送信回路15の送信振幅値を算出する。そして、送信系制御回路42は、算出した送信振幅値を、振幅調整デコーダ44を介して送信回路15に設定する。次に、ステップ114において、送信系制御回路42は、送信回路15から、送信状態情報を送信させる。このとき、送信回路15は、ステップ113において決定した送信振幅値にて送信状態情報を送信する。
次に、ステップ115において、送信系制御回路42は、受信回路13を介して、第2のノード20の受信回路23における受信状態に応じた受信状態情報(受信振幅値)を受信する。次に、ステップ116において、送信系制御回路42は、送信回路15から送信される信号を、受信回路23が受信可能か否かを判定する。送信系制御回路42は、受信回路23が受信可能と判定した場合(YES)、最適化処理を終了する。一方、送信系制御回路42は、受信回路23が受信不可能と判定した場合(NO)、ステップ117に移行する。
ステップ117において、送信系制御回路42は、送信回路15の送信振幅値が最大値と等しいか否かを判定する。送信回路15の送信振幅値が最大値と等しい場合(NO)、送信振幅値を上げることができない。また、受信回路23のイコライザ23aもオン状態であるため、受信回路23の受信機能を向上させることもできない。このため、送信系制御回路42は、接続不可と判定し、通信を停止する。一方、送信系制御回路42は、送信回路15の送信振幅値が最大でない場合(YES)、ステップ118に移行する。ステップ118において、送信系制御回路42は、送信回路15の送信振幅値を現在の設定値より調整ステップだけ大きくし、ステップ114に移行する。
以上記述したように、本実施形態によれば、第一実施形態の効果に加え、以下の効果を奏する。
(1)各ノード10,20の調整回路14a,24aは、イコライザ13a,23aの設定と、送信回路15,25の送信振幅値の調整を別々に行うようにした。従って、それぞれの調整を任意のタイミングで実行することができる。
(第四実施形態)
以下、第四実施形態を説明する。なお、上記した実施形態と同じ部材等については同じ符号を付し、説明の全て又は一部を省略する。
本実施形態において、ネットワークの構成、各機器の構成は、第一実施形態と同じである。
図2に示すノード10,20は、図16に示すステップ121〜130に従って、回路の最適化を行う。
ステップ121〜ステップ126において、図3に示す送信系制御回路42は、図5におけるステップ51〜56とそれぞれ同じ処理を実行する。
ステップ126において、送信系制御回路42は、自ノードが先と判定した場合、ステップ127の処理を行った後、ステップ128の処理を行う。このとき、第2のノード20の調整回路24aは、相手ノードが先と判定し、ステップ129の処理を行った後、ステップ130の処理を行う。
ステップ127において、第1のノード10の送信系制御回路42は、図7に示すステップ57と同様の処理を行い、送信回路15を最適化する。このとき、相手ノード、即ち第2のノード20の調整回路24a(詳しくは受信系制御回路45)は、受信回路23を最適化する。次に、ステップ128において、第2のノード20における受信系制御回路45は、受信回路13の状態(例えば、イコライザ13aの動作状態)を第2のノード20における受信回路23の状態と同一にし、最適化処理を終了する。第2のノード20は、第1のノード10から送信される送信状態情報(状態コードTCC)に基づいて、自ノードの送信回路25の送信振幅値とデ・エンファシス25aの動作を設定し、最適化処理を終了する。
また、ステップ129において、送信回路25から受信回路13へのパスを最適化する。即ち、第2のノード20は送信回路25を最適化し、第1のノード10は受信回路13を最適化する。その後、ステップ130に移行する。ステップ130において、第1のノード10における送信系制御回路42は、送信回路15の状態(例えば、送信回路15の送信振幅値、デ・エンファシス15aのオン・オフ)を第2のノード20における受信回路23の状態と同一にする。最適化処理を終了する。第2のノード20は、第1のノード10に対する設定(例えば、イコライザ13aの動作状態)を、自ノードの受信回路23に対して設定する。
図2に示すように、第1のノード10と第2のノード20は、伝送路30を介して互いに接続されている。第1のノード10から送信された信号は、伝送路30により第2のノード20に伝達される。第2のノード20から送信された信号は、伝送路30により第1のノード10に伝達される。従って、両ノード10,20から送信された信号は、それぞれ伝送路30という共通の伝送環境を経て、相手のノード20,10に伝達される。このため、第1のノード10の送信信号に対する第2のノード20の受信信号における損失は、第2のノード20の送信信号に対する第1のノード10の受信信号における損失と等しい。これは、伝送路30に含まれるケーブル・コネクタ・基板などは一対で相手ノードと繋がるため、回路の特性が相互で大きく異ならない限り、似たような特性となるからである。従って、先に行ったパスにおける最適化の結果を用いて次のパスの最適化を行うことにより、最適化の処理に要する時間を短くすることができる。
以上記述したように、本実施形態によれば、第一実施形態の効果に加え、以下の効果を奏する。
(1)各ノード10,20の調整回路14a,24aは、1つのパスにおける受信回路と送信回路を調整した後、それぞれの調整結果に従って次のパスにおける受信回路と送信回路を設定するようにした。従って、2つ目のパスに対する調整処理に要する時間を短縮することができる。そして、両ノード10,20を互いに接続してから通信可能となるまでに要する時間を短縮することができる。
(第五実施形態)
以下、第五実施形態を説明する。なお、上記した実施形態と同じ部材等については同じ符号を付し、説明の全て又は一部を省略する。
本実施形態において、ネットワークの構成、各機器の構成は、第一実施形態と同じである。
すなわち、図2に示すノード10,20は、第3のステートST3(図4参照)における処理、即ち通信環境設定を開始すると、図17〜図20に示すステップ141〜169の各処理を実行し、回路を最適化する。
まず、図17に示すステップ141において、物理ロジック部14は、受信回路13と送信回路15の初期値をレジスタ41aに設定する。初期値は、例えば、相手ノード(ここでは第2のノード20)の受信回路23の状態と、自ノード(第1のノード10)の送信回路15の状態を示す状態フラグFLと、3つの制御フラグEQUP,DEUP,AMPUPを含む。状態フラグFLは例えば5ビットのデータであり、各制御フラグEQUP,DEUP,AMPUPは例えば1ビットのデータである。
状態フラグFLの最上位ビット(MSB)は、第2のノード20のイコライザ23aの動作状態を示す。状態フラグFLの第2ビットは、第1のノード10の送信回路15に含まれるデ・エンファシス15aの動作状態を示す。状態フラグFLの第3ビットから最下位ビット(LSBであり第5ビット)は、第1のノード10の送信回路15の送信振幅値を示す。
例えば、状態フラグFLの初期値を「11111」とする。すなわち、初期状態において、イコライザ:オン、デ・エンファシス:オン、送信回路15の送信振幅値を最大値(800mV)となる。つまり、各ノード10,20の調整回路14a,24aは、初期値設定の処理において、受信回路13,23のイコライザ13a,23aと、送信回路15,25のデ・エンファシス15a,25aをそれぞれオン状態に制御する。また、各ノード10,20の調整回路14a,24aは、初期値設定の処理において、送信回路15,25の送信振幅値を最大値に、それぞれ設定する。
制御フラグEQUPは、各ノード10,20において、それぞれの受信系制御回路45により「1」または「0」がセットされる。制御フラグDEUPと制御フラグAMPUPは、各ノード10,20において、それぞれの送信系制御回路42により「1」または「0」がセットされる。
各制御フラグEQUP,DEUP,AMPUPは、初期値として「0」がセットされる。そして、制御フラグEQUPは、イコライザ23aがオンされたときに「1」がセットされる。制御フラグDEUPは、デ・エンファシス15aがオンされたときに「1」がセットされる。制御フラグAMPUPは、送信回路15の送信振幅値を現在値よりも大きくしたときに「1」がセットされる。これらの制御フラグEQUP,DEUP,AMPUPは、最適化処理が無限ループに陥るのを防ぐために設けられている。
次に、ステップ142において、送信回路15は、送信状態情報(状態コードTCC)を送信する。
次に、ステップ143において、受信回路13は、第2のノード20の受信回路23における受信状態を示す受信状態情報(受信振幅値およびイコライザ23aの動作状態)を受信する。
次に、ステップ144において、送信系制御回路42は、送信回路15から送信される信号を、受信回路23が受信可能か否かを判定する。送信系制御回路42は、受信回路23が受信可能と判定した場合(YES)、ステップ145に移行し、受信回路23が受信不可能と判定した場合(NO)、ステップ146に移行する。
ステップ145において、送信系制御回路42は、レジスタ41a内に記憶された状態フラグFLが「00000」であるか否かを判定する。「00000」の状態フラグFLは、イコライザ13aがオフ状態、デ・エンファシス15aがオフ状態、かつ送信回路15の送信振幅値が最小値を示す。「00000」の状態フラグFLは、受信回路13の受信機能及び送信回路15の送信機能を低下させることができないことを示す。このため、送信系制御回路42は、最適化処理を終了する。
ステップ145において、第1のノード10における状態フラグFLが「00000」以外の場合(NO)、送信系制御回路42は、図18に示すステップ147に移行する。
ステップ147において、送信系制御回路42は、状態フラグFLのMSBが「1」であるか否かを判定する。すなわち、第2のノード20の受信回路23に含まれるイコライザ23aがオン状態か否かを判定する。状態フラグFLのMSBが「1」の場合(YES)、ステップ148に移行する。
ステップ148において、送信系制御回路42は、制御フラグEQUPが「0」であるか否かを判定する。すなわち、イコライザ23aをオフ状態からオン状態にしたことがあるか否かを判定する。制御フラグEQUPが「0」の場合(YES)、ステップ149に移行する。
ステップ149において、送信系制御回路42は、フラグ制御回路41を介して、状態フラグFLのMSBを「0」に設定する。次に、ステップ150において、送信系制御回路42は、第2のノード20の受信回路23に含まれるイコライザ23aをオフ状態に制御する。そして、送信系制御回路42は、図17に示すステップ142に移行する。
上記ステップ146において、送信系制御回路42は、状態フラグFLのMSBが「0」の場合(NO)、ステップ151に移行する。
また、ステップ148において、送信系制御回路42は、制御フラグEQUPが1の場合(NO)、ステップ151に移行する。
ステップ151において、送信系制御回路42は、状態フラグFLの第2ビットが「1」であるか否かを判定する。すなわち、デ・エンファシス15aがオン状態か否かを判定する。状態フラグFLの第2ビットが「1」の場合(YES)、ステップ152に移行する。
ステップ152において、送信系制御回路42は、制御フラグDEUPが0か否かを判定する。すなわち、デ・エンファシス15aをオフ状態からオン状態にしたことがあるか否かを判定する。制御フラグDEUPが「0」の場合(YES)、ステップ153に移行する。
ステップ153において、送信系制御回路42は、フラグ制御回路41を介して、状態フラグFLの第2ビットを「0」に設定する。次に、送信系制御回路42は、デ・エンファシス15aをオフ状態に設定する。そして、送信系制御回路42は、図17に示すステップ142に移行する。
上記ステップ151において、送信系制御回路42は、状態フラグFLの第2ビットが「0」の場合(NO)、ステップ155に移行する。また、ステップ152において、制御フラグDEUPが「1」の場合(NO)、ステップ155に移行する。
ステップ155において、送信系制御回路42は、制御フラグAMPUPが0か否かを判定する。すなわち、送信回路15の送信振幅値を上げたことがあるか否かを判定する。制御フラグAMPUPが「1」の場合(NO)、最適化処理を終了する。一方、制御フラグAMPUPが「0」の場合(YES)、ステップ156に移行する。
ステップ156において、送信系制御回路42は、フラグ制御回路41を介して、状態フラグFLの第3ビット〜LSBビットから「1」を減算する。次に、ステップ157において、送信系制御回路42は、送信回路15の送信振幅値を下げる、即ち現在値よりも小さくする。そして、送信系制御回路42は、図17に示すステップ142に移行する。
図17に示すステップ144において、送信系制御回路42は、送信回路15から送信された信号を、受信回路13が受信できないと判定した場合(NO)、ステップ146に移行する。
ステップ146において、送信系制御回路42は、状態フラグFLが「11111」であるか否かを判定する。すなわち、送受信機能を上げることができないか否かを判定する。状態フラグFLが「11111」でない場合(NO)、図19に示すステップ158に移行する。
ステップ158において、送信系制御回路42は、状態フラグFLの下位3ビットは、「111」以外か否かを判定する。すなわち、送信回路15の送信振幅値は最大値以外か否かを判定する。状態フラグFLの下位3ビットが「111」以外の場合(YES)、ステップ159に移行する。
ステップ159において、送信系制御回路42は、フラグ制御回路41を介して、制御フラグAMPUPを「1」にして、状態フラグFLの下位3ビットに「1」を加算する。次に、ステップ160において、送信系制御回路42は、送信回路15の送信振幅値を上げる、即ち現在値よりも大きくする。そして、送信系制御回路42は、図17に示すステップ142に移行する。
図19に示すステップ158において、送信系制御回路42は、状態フラグFLの下位3ビットが「111」の場合(NO)、ステップ161に移行する。
ステップ161において、送信系制御回路42は、状態フラグFLの第2ビットが「1」以外か否かを判定する。すなわち、デ・エンファシス15aがオフ状態か否かを判定する。デ・エンファシス15aがオフ状態の場合(YES)、送信系制御回路42は、ステップ162に移行する。
ステップ162において、送信系制御回路42は、フラグ制御回路41を介して、制御フラグDEUPを「1」に設定し、状態フラグFLの第2ビットを「1」に設定する。次に、ステップ163において、送信系制御回路42は、デ・エンファシス15aをオン状態に設定する。そして、送信系制御回路42は、図17に示すステップ142に移行する。
上記ステップ161において、送信系制御回路42は、状態フラグFLの第2ビットが「1」の場合(NO)、ステップ164に移行する。
ステップ164において、送信系制御回路42は、状態フラグFLのMSBが「1」以外か否かを判定する。すなわち、イコライザ23aがオフ状態か否かを判定する。状態フラグFLのMSBが「1」以外の場合(YES)、ステップ165に移行する。
ステップ165において、送信系制御回路42は、フラグ制御回路41を介して、制御フラグEQUPを「1」、状態フラグFLのMSBを「1」に設定する。次に、ステップ166において、送信系制御回路42は、第2のノード20の受信回路23に含まれるイコライザ23aをオン状態に設定する。そして、送信系制御回路42は、図17に示すステップ142に移行する。
図17に示すステップ146において、送信系制御回路42は、状態フラグFLが「11111」の場合(YES)、図20に示すステップ168に移行する。
また、図19に示すステップ165において、送信系制御回路42は、状態フラグFLのMSBが「1」の場合、図20に示すステップ168に移行する。
ステップ168において、送信系制御回路42は、接続速度は最低速度か否かを判定する。接続速度が最低速度の場合は、接続不可と判定し、通信を停止する。一方、接続速度が最低速度でない場合は、ステップ168に移行する。
ステップ168において、送信系制御回路42は、接続速度を下げて、再度スピードネゴシエーションを行う。即ち、送信系制御回路42は、相手ノード(本実施形態では第2のノード20)との間で調停した通信速度を低くするように速度コード(スピードコードTSC)を設定し、そのスピードコードTSCと状態コードTCCを、相手ノードに対して送信回路25に送信させる。
以上記述したように、本実施形態によれば、第一実施形態の効果に加え、以下の効果を奏する。
(1)各ノード10,20の調整回路14a,24aは、送信回路15,25から送信する送信信号の振幅を徐々に変更するようにした。従って、送信回路15,25の送信振幅値を調整することができ、消費電力を低減することができる。
尚、上記各実施形態は、以下の態様で実施してもよい。
・上記各実施形態における基準値を適宜設定してもよい。例えば、受信回路13,23の構成に応じて、規格に設定された最低受信振幅値(200mV)よりも低い値(例えば、100mV)に設定してもよい。
・最適化する回路のパラメータの優先順位は、回路や目的に応じて変更してもよい。例えば、自己の電磁はノイズを低減したい場合は、受信回路のイコライザを動作させておき、送信回路の送信振幅値を優先的に下げる。高機能・デジタル式など、イコライザの消費電力が送信回路よりも大きい場合はイコライザを優先的に停止させる。
・上記各実施形態では、図4に示す速度調停(スピードネゴシエーション)を行うステートST3において、各ノード10,20に備えられた受信回路13,23と送信回路15,25を最適化する調整処理を行った。この調整処理を、速度調停と異なるステートにおいて実行するようにしてもよい。なお、調整処理を行うステートは、速度調停を行うステートの前、または速度調停を行うステートの後に行うようにしてもよい。また、同期化のステートST4の後に、1回又は複数回行うようにしてもよい。
・上記各実施形態では、受信回路13,23及び送信回路15,25の最適化を行うようにした。これに対し、受信回路13,23の最適化と、送信回路15,25の最適化を互いに異なるステートにおいて実行するようにしてもよい。また、送信回路15,25の最適化を省略してもよい。
・上記各実施形態において、処理の順序を適宜変更してもよい。例えば、図11〜図13に示す処理において、イコライザ23aの状態を確認してイコライザ23aがオン状態であればオフ状態に制御した後、送信回路15の送信振幅値を変更するようにしてもよい。このように、処理を行うことで、各受信回路13,23のイコライザ13a,23aを優先的にオフに制御することができ、受信回路13,23にて消費する電力を低減することができる。
・第五実施形態において、送信信号の振幅を変更するステップを可変するようにしてもよい。例えば、初期段階において、100mVのステップで変更し、受信振幅値に応じて、変更幅を小さくする(例えば、50mVで変更する)ようにする。
・第五実施形態において、送信信号の振幅値を変更するステップを受信振幅値に応じて変更するようにしてもよい。例えば、最大振幅で送信した送信信号に対する受信振幅値が所定値(例えば、400mV以上)の場合、送信振幅値を変更するステップを100mVとし、受信振幅値が所定値より小さい場合に送信振幅値を変更するステップを最小値(例えば50mV)とする。このようにすると、受信状態が良い環境では送信振幅値の変更ステップを大きくするため、振幅値を調整する回数が少なくなり、短時間で送信信号の振幅を調整することができる。
・上記第一実施形態のステップ83(図12参照)において受信不可能と判定した場合、送信系制御回路42は、ステップ84においてイコライザ23aをオン状態に制御するようにした。これに対し、イコライザ23aをオフ状態に維持し、送信回路15の送信振幅を変更する(この場合は送信振幅値を大きくする)ようにしてもよい。このようにすると、受信側の受信回路の消費電力を低減することができる。また、送信側の送信振幅を調整することにより、送信回路15における消費電力を低減することができる。
・上記実施形態において、送信回路15の送信振幅値を算出する方法(図11に示すステップ73において用いる式(1))は一例であり、算出方法を適宜変更してもよい。例えば、送信振幅値と受信振幅値との差が、次に設定する送信振幅値と基準値との差と等しくなるように、その設定する送信振幅値を算出する。このようにしても、上記各実施形態と同様の効果を得ることができる。
上記各実施形態に関し、以下の付記を開示する。
(付記1)
所定の送信条件で送信信号を送信する送信回路と、
前記送信信号を所定の受信条件で受信した受信結果と前記受信条件とを受信する受信回路と、
前記受信結果と前記受信条件とに基づいて、前記受信条件を調整するための情報を、前記送信回路に送信させる調整回路と、
を有する通信装置。
(付記2)
前記送信信号を前記所定の受信条件で受信する受信側の受信回路は、受信した信号の所定帯域に含まれる信号を増幅する増幅回路を含み、
前記調整回路は、前記受信条件を調整するための情報に、前記増幅回路を制御するための情報を含める、
ことを特徴とする付記1記載の通信装置。
(付記3)
前記送信回路は、前記送信条件に応じた振幅で前記送信信号を送信し、
前記受信回路が受信した受信結果には、前記所定条件で受信した信号の受信振幅が含まれ、
前記調整回路は、前記受信振幅と、前記送信信号の振幅に基づいて、前記振幅を調整する、
ことを特徴とする付記1又は2に記載の通信装置。
(付記4)
前記調整回路は、前記送信回路に設定されている第1の振幅値と、前記受信振幅値と、基準値とに基づいて第2の振幅値を算出し、前記第2の振幅値を前記送信回路に設定する、
ことを特徴とする付記3記載の通信装置。
(付記5)
前記調整回路は、前記受信振幅値を前記基準値と等しくするように、前記第2の振幅値を算出する、ことを特徴とする付記4記載の通信装置。
(付記6)
前記送信回路は、送信する信号の波形を整形する波形整形回路を含み、
前記調整回路は、前記受信結果に応じて、前記波形整形回路の動作状態を制御する、
ことを特徴とする付記1〜5のうちの何れか一に記載の通信装置。
(付記7)
前記調整回路は、受信側の通信装置と送信側の通信装置とが通信する速度を互いに設定するための速度コードを送信するステートの間に、前記送信信号及び前記受信条件を調整するための情報を送信する、ことを特徴とする付記1〜6のうちの何れか一に記載の通信装置。
(付記8)
前記送信回路は、所定の周期でトーン信号を送信し、
前記調整回路は、2つの前記トーン信号の間に前記速度コードと前記調整するための情報を送信する、ことを特徴とする付記7記載の通信装置。
(付記9)
送信側から送信された送信信号を所定の受信条件で受信する受信回路と、
前記受信回路の受信結果と前記受信条件とを前記送信側に送信する送信回路と、
前記受信結果と前記受信条件とに基づいて前記送信側から送信された通知に応答して前記受信条件を調整する調整回路と、
を有する通信装置。
(付記10)
互いに接続された第1及び第2の通信装置を含む通信システムであって、
前記第1の通信装置は、
所定の送信条件で送信信号を送信する第1の送信回路と、
前記送信信号を所定の受信条件で受信した受信結果と前記受信条件とを受信する第1の受信回路と、
前記受信結果と前記受信条件とに基づいて、前記受信条件を調整するための情報を、前記第1の送信回路に送信させる第1の調整回路と、
を備え、
前記第2の通信装置は、
送信側から送信された送信信号を所定の受信条件で受信する第2の受信回路と、
前記第2の受信回路の受信結果と前記受信条件とを前記送信側に送信する第2の送信回路と、
前記受信結果と前記受信条件とに基づいて前記送信側から送信された通知に応答して前記第2の受信回路の受信条件を調整する第2の調整回路と、
を備える、通信システム。
(付記11)
送信回路から所定の送信条件で送信信号を送信し、
前記送信信号を所定の受信条件で受信した受信結果と前記受信条件とを受信回路にて受信し、
前記受信結果と前記受信条件とに基づいて、前記受信条件を調整するための情報を、前記送信回路に送信させる、
ことを特徴とする通信方法。
(付記12)
所定の受信条件で動作する受信回路にて送信側から送信された送信信号を受信し、
送信回路から前記受信回路の受信結果と前記受信条件とを前記送信側に送信し、
前記受信結果と前記受信条件とに基づいて前記送信側から送信された通知に応答して前記受信条件を調整する、
ことを特徴とする通信装置の調整方法。
10,20 ノード
30 伝送路
13,23 受信回路
13a,23a イコライザ
13b,23b 振幅検出器
14,24 物理ロジック部(PHYロジック部)
14a,24a 調整回路
15,25 送信回路
15a,25a デ・エンファシス
TSC 速度コード(スピードコード)
TCC 状態コード(送信状態情報)
RCC 状態コード(受信状態情報)
TN トーン信号
ACK 受取通知信号(アクノリッジ信号)

Claims (10)

  1. 所定の送信条件で送信信号を送信する送信回路と、
    前記送信信号を所定の受信条件で受信した受信結果と前記受信条件とを受信する受信回路と、
    前記受信結果と前記受信条件とに基づいて、他の通信装置に前記受信条件を調整させる情報を、前記送信回路から前記他の通信装置に送信する調整回路と、
    を有する通信装置。
  2. 前記送信信号を前記所定の受信条件で受信する受信側の受信回路は、受信した信号の所定帯域に含まれる信号を増幅する増幅回路を含み、
    前記調整回路は、前記受信条件を調整するための情報に、前記増幅回路を制御するための情報を含める、
    ことを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  3. 前記送信回路は、前記送信条件に応じた振幅で前記送信信号を送信し、
    前記受信回路が受信した受信結果には、前記所定条件で受信した信号の受信振幅が含まれ、
    前記調整回路は、前記受信振幅と、前記送信信号の振幅に基づいて、前記振幅を調整する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の通信装置。
  4. 前記調整回路は、前記送信回路に設定されている第1の振幅値と、前記受信振幅値と、基準値とに基づいて第2の振幅値を算出し、前記第2の振幅値を前記送信回路に設定する、
    ことを特徴とする請求項3記載の通信装置。
  5. 前記調整回路は、前記受信振幅値を前記基準値と等しくするように、前記第2の振幅値を算出する、ことを特徴とする請求項4記載の通信装置。
  6. 前記送信回路は、送信する信号の波形を整形する波形整形回路を含み、
    前記調整回路は、前記受信結果に応じて、前記波形整形回路の動作状態を制御する、
    ことを特徴とする請求項1〜5のうちの何れか一に記載の通信装置。
  7. 前記調整回路は、受信側の通信装置と送信側の通信装置とが通信する速度を互いに設定するための速度コードを送信するステートの間に、前記送信信号及び前記受信条件を調整するための情報を送信する、ことを特徴とする請求項1〜6のうちの何れか一に記載の通信装置。
  8. 前記送信回路は、所定の周期でトーン信号を送信し、
    前記調整回路は、2つの前記トーン信号の間に前記速度コードと前記調整するための情報を送信する、ことを特徴とする請求項7記載の通信装置。
  9. 互いに接続された第1及び第2の通信装置を含む通信システムであって、
    前記第1の通信装置は、
    所定の送信条件で送信信号を送信する第1の送信回路と、
    前記送信信号を所定の受信条件で受信した受信結果と前記受信条件とを受信する第1の受信回路と、
    前記受信結果と前記受信条件とに基づいて、前記第2の通信装置に前記受信条件を調整させる情報を、前記第1の送信回路から前記第2の通信装置に送信する第1の調整回路と、
    を備え、
    前記第2の通信装置は、
    送信側から送信された送信信号を所定の受信条件で受信する第2の受信回路と、
    前記第2の受信回路の受信結果と前記受信条件とを前記送信側に送信する第2の送信回路と、
    前記受信結果と前記受信条件とに基づいて前記送信側から送信された通知に応答して前記第2の受信回路の受信条件を調整する第2の調整回路と、
    を備える、通信システム。
  10. 送信回路から所定の送信条件で送信信号を送信し、
    前記送信信号を所定の受信条件で受信した受信結果と前記受信条件とを受信回路にて受信し、
    前記受信結果と前記受信条件とに基づいて、他の通信装置に前記受信条件を調整させる情報を、前記送信回路から前記他の通信装置に送信することを特徴とする通信方法。
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