JPWO2017033226A1 - 蒸気タービン - Google Patents

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Abstract

この蒸気タービン(1)は、軸線(Ar)を中心として回転する軸芯部(22)から径方向外側(Dro)に広がるディスク部(23)とを有するロータ軸(21)と、軸芯部(22)の周方向(Dc)に複数配置される動翼(32)とを備える。動翼(32)は、径方向内側(Dri)に向かう方向成分を含む第一方向を向く第一面(100)が形成されている。ディスク部(23)は、第一面(100)と対向する第二面(200)が形成されている。第一面(100)及び第二面(200)の少なくとも一方には、軸方向(Da)に連通するように窪むバランスホール部(40A)が形成されている。

Description

この発明は、蒸気タービンに関する。
蒸気タービンは、軸線を中心として回転するロータと、このロータを覆うケーシングとを備えている。ロータは、軸線を中心として軸方向に延びるロータ軸と、ロータ軸の外周に固定されて軸方向に並ぶ複数段の動翼列と、を有する。蒸気タービンは、ケーシングの内周に固定され、複数段の動翼列の各段の上流側に配置されている静翼列を有する。
各段の動翼列を構成する複数の動翼のそれぞれは、ロータ軸の軸芯部から径方向外側に広がるディスク部の外周部に、動翼の翼根が埋め込まれている。
各段の動翼列においては、その上流側と下流側とで、圧力差が生じる。この圧力差により、ロータに対してロータの軸方向(スラスト方向)に大きな力が作用する。このため、ディスク部に、動翼列の上流側と下流側とを連通させるバランスホールを形成することで、動翼列の上流側と下流側との圧力差を抑え、スラスト方向の力を軽減することが行われている。
特許文献1には、ディスク部に形成した各動翼の翼根を嵌め込む翼溝の底部と、動翼の翼根との間に隙間を形成し、この隙間をバランスホールとして機能させる構成が開示されている。
特開2001−200702号公報
蒸気タービンにおいて、各段の動翼列の上流側と下流側との熱落差、言い換えると各段の動翼列におけるエンタルピーの変化量(反動度)を大きくした、いわゆる反動型のものがある。このような反動型の蒸気タービンは、高効率化を図ることができるため、ディスク部を小径化することができる。しかし、ディスク部を小径化した場合、特許文献1に開示されたような構成では、動翼の翼根と翼溝の底部との間に形成できる隙間を大きく確保することが困難となる。
バランスホールとして機能する隙間が狭ければ、動翼の下流側から上流側に作動流体が隙間を通るときの圧力損失が大きくなる。その結果、作動流体の実質的な流量が抑えられてしまい、バランスホールによって動翼の上流側と下流側との圧力差を抑えてロータ軸に作用するスラスト方向の力を軽減する効果が小さくなってしまう。
この発明は、動翼の上流側と下流側との間の圧力差を抑え、ロータ軸に作用するスラスト方向の力を軽減することのできる蒸気タービンを提供する。
この発明に係る第一態様によれば、蒸気タービンは、軸線を中心として回転する軸芯部と、前記軸芯部に固定されて前記軸芯部の径方向外側に広がるディスク部とを有するロータ軸と、前記ディスク部の外周に固定され、前記軸芯部の周方向に複数配置される動翼と、を備え、前記動翼は、前記軸芯部の径方向内側に向かう方向成分を含む第一方向を向く第一面が形成され、前記ディスク部は、前記径方向外側に向かう方向成分を含む第二方向を向いて前記第一面と対向する第二面が形成され、前記軸芯部の延びる軸方向に連通し、前記第一面及び前記第二面の少なくとも一方から窪むバランスホール部が形成されている。
このような構成によれば、ロータ軸の軸回りの回転により、動翼には遠心力が作用する。この際、径方向内側に向かう方向成分を含む第一方向を向く動翼の第一面と、第一面と対向するディスク部の第二面には、遠心力が作用している動翼の支持荷重が作用しない。そのため、このような面には、十分な開口面積を有したバランスホール部を窪ませて形成することができる。したがって、このバランスホール部により、ディスク部の軸方向の一方側と他方側との圧力差を抑えることができる。
この発明に係る第二態様によれば、蒸気タービンは、第一態様の蒸気タービンにおいて、前記動翼は、前記径方向に延びる翼体と、前記翼体の前記径方向内側に設けられるプラットフォームと、前記プラットフォームの前記径方向内側に設けられて前記ディスク部に形成された翼溝に嵌め込まれる翼根と、を備え、前記翼根は、前記周方向に突出して前記翼溝に形成された係合凹部に係合する係合凸部に前記第一面として翼根内側面が形成され、前記ディスク部は、前記係合凹部に前記第二面として翼溝外側面が形成されていてもよい。
これにより、ロータ軸の軸回りの回転によって動翼に遠心力が作用すると、翼根の係合凸部において径方向外側を向く面と、翼溝の係合凹部において径方向内側を向く面とが互いに突き当たることで、動翼が支持される。その際、係合凸部の翼根内側面と、係合凹部の翼溝外側面との間に隙間が形成される。これにより、遠心力が作用している動翼の支持荷重が作用しない翼根内側面または翼溝外側面に、バランスホール部を形成することができる。
この発明に係る第三態様によれば、蒸気タービンは、第二態様の蒸気タービンにおいて、前記バランスホール部は、前記翼溝の最も前記径方向内側に形成された溝底部よりも前記径方向外側に形成されていてもよい。
蒸気タービンのディスク部では、動翼が配置されている径方向外側に近づくほど圧力が高くなっている。そこで、バランスホール部を、翼溝の溝底部よりも径方向外側の、圧力が高い部分に形成することで、ディスク部の軸方向の一方側と他方側との圧力差を有効に抑えることができる。
この発明に係る第四態様によれば、蒸気タービンは、第一から第三態様の何れか一つの蒸気タービンにおいて、前記動翼は、前記径方向に延びる翼体と、前記翼体の前記径方向内側に設けられるプラットフォームと、前記プラットフォームの前記径方向内側に設けられて前記ディスク部に形成された翼溝に嵌め込まれる翼根と、を備え、前記プラットフォームは、前記第一面として、前記径方向内側を向くプラットフォーム内周面が形成され、前記ディスク部は、前記第二面として、前記プラットフォーム内周面と対向し、前記径方向外側を向くロータ外周面が形成され、前記バランスホール部は、前記ロータ外周面に形成されていてもよい。
これにより、遠心力が作用している動翼の支持荷重が作用しないディスク部の領域の中で最も外周部であるロータ外周面にバランスホール部を形成することができる。そのため、ディスク部の中でも圧力が最も高い部分にバランスホール部を形成することができ、ディスク部の軸方向の一方側と他方側との圧力差をより有効に抑えることができる。
この発明に係る第五態様によれば、蒸気タービンは、第二から第四態様の何れか一つの蒸気タービンにおいて、前記ディスク部は、前記周方向で互いに隣接する前記翼溝同士の間に前記軸方向に連通する連通孔が形成されていてもよい。
これにより、バランスホール部に加えて、周方向で互いに隣接する翼溝同士の間の連通孔によっても、ディスク部の軸方向の一方側と他方側との圧力差を有効に低減することができる。
上述した蒸気タービンによれば、動翼の第一面及びディスク部の第二面の少なくとも一方から窪むバランスホール部を設けることで、動翼の上流側と下流側との間の圧力差を抑え、ロータ軸に作用するスラスト方向の力を軽減することが可能となる。
この発明の第1実施形態における蒸気タービンの断面図である。 この発明の第1実施形態における動翼周りの蒸気タービンの断面図である。 この発明の第1実施形態における動翼及びディスク部に形成したバランスホール部を示す断面図である。 この発明の第1実施形態における動翼及びディスク部に形成したバランスホール部を示す拡大断面図である。 この発明の第2実施形態における動翼及びディスク部に形成したバランスホール部を示す断面図である。
(第1実施形態)
図1は、この発明の第1実施形態における蒸気タービンの断面図である。図2は、この発明の第1実施形態における動翼周りの蒸気タービンの断面図である。図3は、この発明の第1実施形態における動翼及びディスク部に形成したバランスホール部を示す断面図である。図4は、この発明の第1実施形態における動翼及びディスク部に形成したバランスホール部を示す拡大断面図である。
図1に示すように、本実施形態の蒸気タービン1は、軸線Arを中心として回転するロータ20と、ロータ20を回転可能に覆うケーシング10と、を有している。
なお、以下の説明の都合上、軸線Arが延びている方向を軸方向Da、軸方向Daの第一側を上流側(一方側)Dau、軸方向Daの第二側を下流側(他方側)Dadとする。また、軸線Arを基準とした後述する軸芯部22における径方向を単に径方向Dr、この径方向Drで軸線Arに近づく側を径方向内側Dri、この径方向Drで径方向内側Driとは反対側を径方向外側Droとする。また、軸線Arを中心とした軸芯部22の周方向を単に周方向Dcとする。
ロータ20は、ロータ軸21と、ロータ軸21の軸方向Daに沿って間隔をあけて複数列設けられた動翼列31と、を有している。
ロータ軸21は、軸線Arを中心として円柱状を成し、軸方向Daの延びる軸芯部22と、軸芯部22から径方向外側Droに広がり軸方向Daに互いに間隔をあけて並ぶ複数のディスク部23と、を有する。ディスク部23は、複数の動翼列31毎に設けられている。
動翼列31は、ロータ軸21の外周部分であるディスク部23の外周に取り付けられている。動翼列31は、ロータ軸21の軸方向Daに沿って間隔をあけて複数列が設けられている。本実施形態の場合、動翼列31の数は、7つ設けられている。よって、本実施形態の場合、動翼列31として、第1段から第7段の動翼列31まで設けられている。
図1、図2に示すように、各動翼列31は、周方向Dcに並ぶ複数の動翼32を有している。各動翼32は、径方向Drに延びる翼体33と、この翼体33の径方向外側Droに設けられているシュラウド34と、この翼体33の径方向内側Driに設けられているプラットフォーム35と、プラットフォーム35の径方向内側Driに設けられている翼根36A(図3、図4参照)と、を有する。この動翼32においてシュラウド34とプラットフォーム35との間は、蒸気Sが流れる蒸気主流路15の一部を成している。蒸気主流路15は、複数の動翼列31及び静翼列41に跨って軸方向Daに延びている。蒸気主流路15は、ロータ20の周りで環状をなしている。
図3、図4に示すように、動翼32は、径方向内側Driに向かう方向成分を含む第一方向を向く第一面100が形成されている。第1実施形態の第一面100は、翼根36Aに形成されている。
なお、第一方向は、径方向内側Driに向かう方向成分を含んでいればよく、径方向Drと平行な方向や、径方向Drに対して傾斜した方向であってもよい。
図2に示すように、動翼32のプラットフォーム35には、軸方向Daの上流側Dauに一対のアキシャルフィン(シール部)35Fa及び35Fbが設けられている。アキシャルフィン35Faは、プラットフォーム35の径方向外側Droの端部から、上流側Dauに突出するよう形成されている。アキシャルフィン35Fbは、プラットフォーム35の径方向内側Driの端部から、上流側Dauに突出するよう形成されている。これらアキシャルフィン35Fa及びアキシャルフィン35Fbにより、プラットフォーム35と、プラットフォーム35の上流側Dauに配置された静翼列41の後述する内側リング46とのクリアランスを狭めている。これにより、アキシャルフィン35Fa及びアキシャルフィン35Fbは、蒸気主流路15から径方向内側Driへの蒸気Sの漏れを抑えている。
図3、図4に示すように、動翼列31を構成する複数の動翼32のそれぞれにおいて、翼根36Aは、後述するように、ロータ軸21におけるディスク部23の外周部に形成された翼溝28Aに嵌め込まれている。
図1に示すように、蒸気タービン1は、さらに、ケーシング10の内周に固定され、軸方向Daに沿って間隔を空けて設けられた複数の静翼列41を備えている。本実施形態の場合、静翼列41の数は、動翼列31の数と同じ7つ設けられている。よって、本実施形態の場合、静翼列41として、第1段から第7段の静翼列41まで設けられている。複数の静翼列41は、それぞれ動翼列31に対して上流側Dauに隣接して配置されている。
図1、図2に示すように、静翼列41は、周方向Dcに並ぶ複数の静翼42と、複数の静翼42の径方向外側Droに設けられている環状の外側リング43と、複数の静翼42の径方向内側Driに設けられている環状の内側リング46と、を有する。すなわち、複数の静翼42は、外側リング43と内側リング46との間に配置されている。静翼42は、外側リング43と内側リング46とに固定されている。外側リング43と内側リング46との間の環状の空間は、蒸気Sが流れる蒸気主流路15の一部を成している。外側リング43は、複数の静翼42が固定されているリング本体部44と、このリング本体部44から下流側Dadに突出しているリング突出部45と、を有する。このリング突出部45は、静翼列41の下流側Dadに隣接している動翼列31のシュラウド34と径方向Drに間隔をあけて対向している。
図3、図4に示すように、本実施形態の蒸気タービン1において、動翼32のそれぞれの翼根36Aは、プラットフォーム35の径方向内側Driを向くプラットフォーム内周面35fから径方向内側Driに延びるよう形成されている。翼根36Aは、プラットフォーム内周面35fから径方向内側Driに延びる翼根本体37と、翼根本体37から周方向Dc両側に向かってそれぞれ突出する係合凸部38とを有する。係合凸部38は、径方向Drに沿って間隔を空けた複数箇所で翼根本体37から突出している。係合凸部38は、後述する翼溝28Aに形成された係合凹部29に係合する。この実施形態において、係合凸部38は、径方向Drに沿って間隔を空けた3カ所に形成されている。係合凸部38A、係合凸部38B、及び係合凸部38Cは、それぞれ、翼根36Aの周方向Dcの中心から周方向Dcに沿って離間する方向に凸となる湾曲面形状を有している。
ここで、プラットフォーム35側の係合凸部38Aに対し、径方向内側Driに配置された係合凸部38B及び係合凸部38Cは、翼根本体37からの周方向Dcに向かった突出寸法が、漸次小さくなるよう形成されている。また、翼根本体37におけるプラットフォーム35と係合凸部38Aとの間の第一幹部39A、係合凸部38Aと係合凸部38Bとの間の第二幹部39B、及び係合凸部38Bと係合凸部38Cとの間の第三幹部39Cは、プラットフォーム35側から径方向内側Driに向かって、周方向Dcの幅寸法が漸次小さくなるよう形成されている。これにより、翼根36Aは、いわゆるクリスマスツリー状をなしている。
係合凸部38は、第一面100として翼根内側面101が形成されている。翼根内側面101は、係合凸部38において、径方向内側Driに形成された面である。翼根内側面101は、第一方向を向いている。つまり、本実施形態の翼根内側面101は、径方向内側Driを向く面だけでなく、係合凸部38の周方向Dcを向く面との間を繋ぐ湾曲した面のように径方向内側Driに向かう方向成分を含む方向を向く面も含んでいる。
係合凸部38には、径方向外側Droに向かう方向成分を含む方向を向く翼根外側面38fが形成されている。翼根外側面38fは、係合凸部38において、径方向外側Droに形成された面である。
ロータ軸21のディスク部23は、径方向外側Droに向かう方向成分を含む第二方向を向く第二面200が形成されている。第二面200は、第一面100と対向している。なお、第二方向は、径方向外側Droに向かう方向成分を含んでいればよく、第一面100と同様に、径方向Drと平行な方向や、径方向Drに対して傾斜した方向であってもよい。本実施形態の第二方向は、第一方向と平行で異なる向きを向く方向である。
ディスク部23には、外周面から径方向内側Driに向かって窪む翼溝28Aが形成されている。翼溝28Aは、ディスク部23の最も径方向外側Droに形成された径方向外側Droを向くロータ外周面23fから窪んで形成されている。ロータ外周面23fは、プラットフォーム内周面35fと対向している。
翼溝28Aは、翼根36Aの外周形状を補形するよう形成されている。翼溝28Aは、径方向Drに沿って間隔を空けた複数箇所に、周方向Dcの両側に向かって窪む係合凹部29を有している。この実施形態において、係合凹部29は、翼溝28Aの最も径方向内側Driに形成された底部(溝底部)28bよりも径方向外側Droに設けられている。底部28bは、翼溝28Aにおいて、径方向外側Droを向く面である。係合凹部29は、径方向Drに沿って間隔を空けた3カ所に形成されている。係合凹部29A、係合凹部29B、及び係合凹部29Cは、それぞれ、翼溝28Aの周方向Dcの中心から周方向Dcに沿って離間する方向に窪む湾曲面形状を有している。
係合凹部29は、第二面200として翼溝外側面201が形成されている。翼溝外側面201は、係合凹部29において、径方向内側Driに形成された面である。翼溝外側面201は、第二方向を向いている。つまり、本実施形態の翼溝外側面201は、径方向外側Droを向く面だけでなく、係合凹部29の周方向Dcを向く面との間を繋ぐ湾曲した面のように径方向内側Driに向かう方向成分を含む方向を向く面も含んでいる。
係合凹部29は、径方向内側Driに向かう方向成分を含む方向を向く翼溝内側面29fが形成されている。翼溝内側面29fは、係合凹部29において、径方向外側Droに形成された面である。
ここで、ロータ軸21が軸線Ar回りに回転すると、ロータ軸21のディスク部23とともに、各動翼32がロータ軸21の軸線Arを中心として旋回する。これにより、各動翼32には遠心力が作用する。これにより、遠心力によって径方向外側Droに向かって動翼32が変位しようとする。その結果、係合凸部38A、38B、及び38Cの各翼根外側面38fと、係合凹部29A、29B、及び29Cの各翼溝内側面29fとが突き当たる。すなわち、翼根36Aの各翼根外側面38fと、翼溝28Aの各翼溝内側面29fとが接触した状態で、動翼32が支持される。
一方、動翼32に遠心力が生じることで、係合凸部38A、38B、及び38Cの翼根内側面101と、係合凹部29A、29B、及び29Cの翼溝外側面201との間の距離が離れる。その結果、翼根内側面101と翼溝外側面201と間の隙間が大きくなる。
また、係合凸部38A、38B、及び38Cのそれぞれにおいて、径方向内側Driを向く翼根内側面101には、径方向外側Dro側に窪む凹部41Aが形成されている。また、係合凹部29A、29B、及び29Cのそれぞれにおいて、径方向外側Droを向く翼溝外側面201には、凹部41Aと対向する位置に、径方向内側Driに向かって窪む凹部42Aが形成されている。
これら凹部41A及び凹部42Aにより、ディスク部23の上流側Dauと下流側Dadとを連通するバランスホール部40Aが形成される。このバランスホール部40Aを通して、ディスク部23の圧力が高い側(上流側Dau)から圧力が低い側(下流側Dad)に蒸気が流れることで、動翼列31の上流側と下流側との圧力差を抑え、ディスク部23に作用するスラスト方向の力を低減する。
図2に示したように、プラットフォーム35には、アキシャルフィン35Fa及び35Fbが形成されて、動翼列31と静翼列41との隙間から径方向内側Driに向かって蒸気が漏れるのを抑えている。したがって、バランスホール部40Aは、アキシャルフィン35Fa及び35Fbよりも径方向内側Driに形成することが好ましい。
また、ディスク部23のプラットフォーム35に対して径方向内側Driの領域においては、ロータ軸21から径方向外側Droに向かうほど、圧力が高くなる。したがって、バランスホール部40Aによる圧力差の抑制効果は、バランスホール部40Aが、ディスク部23の径方向外側Droにあるほど効果的となる。バランスホール部40Aは、アキシャルフィン35Fa及び35Fbよりも径方向内側Driで、かつ翼溝28Aの底部28bよりも径方向外側Droに形成されていることが好ましい。特に、係合凸部38の中でも最も径方向外側Droに形成されている係合凸部38Aに設けられていることが好ましい。本実施形態では、係合凸部38の中でも最も径方向内側Driに形成されている係合凸部38Cを除く、係合凸部38A及び係合凸部38Bに設けられている。
また、ディスク部23は、周方向Dcで互いに隣接する翼溝28A同士の間に、ディスク部23の上流側Dauと下流側Dadとを連通する連通孔40Cが形成されている。連通孔40Cは、プラットフォーム35のアキシャルフィン35Fa及び35Fbよりも径方向内側Driで、かつ翼溝28Aの底部28bよりも径方向外側Droに形成することが好ましい。本実施形態の連通孔40Cは、円形状をなしてディスク部23を軸方向Daに貫通している。
なお、連通孔40Cの形状は本実施形態のように、円形状に限定されるものではなく、ディスク部23を軸方向Daに貫通していればよい。例えば、連通孔40Cは、楕円形状をなしていてもよく、スリットとして形成されていてもよい。
以上のように、本実施形態の蒸気タービン1によれば、ロータ軸21の軸回りの回転により、動翼32には遠心力が作用する。動翼32の翼根36Aの翼根内側面101と、第一面100と対向するディスク部23の翼溝28Aの翼溝外側面201には、遠心力が作用している動翼32の支持荷重が作用しない。そのため、このような面には、十分な開口面積を有したバランスホール部40Aを窪ませて形成することができる。したがって、このバランスホール部40Aにより、ディスク部23の軸方向Daの上流側Dauと下流側Dadとの圧力差を抑えることができる。これにより、ロータ20に作用するスラスト方向の力を軽減することが可能となる。
また、ロータ軸21の軸回りの回転によって動翼32に遠心力が作用すると、翼根36Aの係合凸部38において径方向外側Droを向く面と、翼溝28Aの係合凹部29において径方向内側Driを向く面とが互いに突き当たることで、動翼32が支持される。その際、係合凸部38の翼根内側面101と、係合凹部29の翼溝外側面201との間に隙間が形成される。これにより、遠心力が作用している動翼32の支持荷重が作用しない翼根内側面101または翼溝外側面201に、バランスホール部40Aを形成することができる。
また、蒸気タービン1のディスク部23では、動翼32が配置されている径方向外側Droに近づくほど圧力が高くなっている。そこで、バランスホール部40Aを、翼溝28Aの底部28bよりも径方向外側Droの、圧力が高い部分に形成することで、ディスク部23の軸方向Daの上流側Dauと下流側Dadとの圧力差を有効に抑えることができる。
さらに、バランスホール部40Aを、軸方向Daで互いに隣接する動翼列31と静翼列41との隙間をシールするアキシャルフィン35Fa及び35Fbの内側に設けることで、ディスク部23の軸方向Daの上流側Dauと下流側Dadとの圧力差を抑え、ロータ20に作用する軸方向Daのスラスト力を有効に低減する。
また、バランスホール部40Aとして、翼根内側面101に凹部41Aと、翼溝外側面201に凹部42Aとがそれぞれ形成されている。これにより、凹部41Aと凹部42Aのいずれか一方のみが形成されている場合と比べて、翼根36Aとディスク部23とのスペースを有効に利用して、効果的なバランスホール部40Aを形成することができる。
また、周方向Dcで互いに隣接する翼溝28A同士の間に連通孔40Cをさらに備えることで、ディスク部23のスペースをさらに有効に利用できる。これにより、バランスホール部40Aに加えて、ディスク部23の軸方向Daの上流側Dauと下流側Dadとの圧力差を、さらに有効に低減することができる。
(第1実施形態の変形例)
第1実施形態では、翼根36Aの係合凸部38A、38B、及び38Cに形成した凹部41Aと、翼溝28Aの係合凹部29A、29B、及び29Cに形成した凹部42Aとから、バランスホール部40Aを形成したが、これに限るものではない。
例えば、凹部41A及び凹部42Aは、周方向Dcに隣接する全ての動翼32の翼根36A及び翼溝28Aに形成されていることに限定されるものではなく、一部の動翼32のみに形成されていてもよい。
また、凹部41A及び凹部42Aを互いに対向させてバランスホール部40Aを形成するのではなく、凹部41A及び凹部42Aのいずれか一方のみに形成してバランスホール部40Aとしてもよい。
また、凹部41A及び凹部42Aは、対向して形成されていることに限定されるものではなく、径方向Drの位置がそれぞれ異なる位置に形成されていてもよい。
さらに、凹部41A、42Aの大きさ、形状については、いかなるものとしてもよい。
(第2実施形態)
次に、この発明にかかる蒸気タービンの第2実施形態について説明する。この第2実施形態で示す蒸気タービンは、第1実施形態の蒸気タービンに対して、バランスホール部40Bが異なるのみである。
第2実施形態のバランスホール部40Bは、プラットフォーム35とディスク部との間に形成されている。具体的には、バランスホール部40Bは、ロータ外周面23fに形成されている。つまり、バランスホール部40Bは、ロータ外周面23fのみに形成され、プラットフォーム内周面35fには形成されていない。また、第2実施形態のバランスホール部40Bは、係合凸部38や係合凹部29には形成されていない。
図5に示すように、第2実施形態の動翼32は、径方向内側Driに向かう方向成分を含む第一方向を向く第一面100として、プラットフォーム35のプラットフォーム内周面35fが形成されている。プラットフォーム内周面35fは、第一方向を向いている。
なお、第一方向は、径方向内側Driに向かう方向成分を含んでいればよく、径方向Drと平行な方向や、径方向Drに対して傾斜した方向であってもよい。第2実施形態における第一方向は、径方向Drと並行な方向である。
第2実施形態のロータ軸21のディスク部23は、径方向外側Droに向かう方向成分を含む第二方向を向く第二面200として、ロータ外周面23fが形成されている。なお、第二方向は、径方向外側Droに向かう方向成分を含んでいればよく、径方向Drと平行な方向や、径方向Drに対して傾斜した方向であってもよい。第2実施形態における第二方向は、径方向Drと並行な方向である。
ディスク部23のロータ外周面23fには、プラットフォーム内周面35fと対向する位置に、径方向内側Driに向かって窪む凹部42Bが形成されている。
この凹部42Bにより、プラットフォーム35のプラットフォーム内周面35fと、ディスク部23との間に、ディスク部23の上流側Dauと下流側Dadとを連通するバランスホール部40Bが形成される。このバランスホール部40Bを通して、ディスク部23の圧力が高い側(上流側Dau)から圧力が低い側(下流側Dad)に蒸気が流れる。その結果、動翼列31の上流側と下流側との圧力差が抑えられ、ディスク部23に作用するスラスト方向の力が低減される。
また、プラットフォーム35には、アキシャルフィン35Fa及び35Fbが形成されて、動翼列31と静翼列41との隙間から径方向内側Driに向かって蒸気が漏れるのを抑えている。したがって、バランスホール部40Bは、アキシャルフィン35Fa、35Fbよりも径方向内側Driに形成することが好ましい。
また、プラットフォーム35に対して径方向内側Driの領域においては、ロータ軸21から径方向外側Droに向かうほど、圧力が高くなる。したがって、バランスホール部40Bによる圧力差の抑制効果は、バランスホール部40Bが、径方向外側Droにあるほど効果的となる。本実施形態において、バランスホール部40Bは、ディスク部23のロータ外周面23f、すなわち、ディスク部23におけるアキシャルフィン35Fa及び35Fbよりも径方向内側Driの領域における最も径方向外側Droである最外周部に形成されている。
以上のように、第2実施形態の蒸気タービン1によれば、ロータ軸21の軸回りの回転により、動翼32には遠心力が作用する。すると、翼根36Bの係合凸部38A、38B、及び38Cにおいて径方向外側Droを向く翼根外側面38fと、翼溝28Bの係合凹部29A、29B、及び29Cにおいて径方向内側Driを向く翼溝内側面29fとが互いに突き当たることで、動翼32が支持される。
一方、動翼32に遠心力が生じることで、プラットフォーム35のプラットフォーム内周面35fと、ディスク部23のロータ外周面23fとの間の距離が離れる。その結果、プラットフォーム内周面35fとロータ外周面23fと間の隙間が大きくなる。その結果、プラットフォーム内周面35fとロータ外周面23fとには、遠心力が作用している動翼32の支持荷重が作用しない。そのため、径方向外側Droに向かう方向成分を含む第二方向を向く第二面200としてのロータ外周面23fに凹部42Bを形成することで、十分な開口面積を有したバランスホール部40Bを形成することができる。このバランスホール部40Bにより、ディスク部23の軸方向Daの上流側Dauと下流側Dadとの圧力差を抑えることができる。これにより、ロータ20に作用するスラスト方向の力を軽減することが可能となる。
また、バランスホール部40Bを、翼溝28Bの底部28bよりも径方向外側の、圧力が高い部分に形成することで、ディスク部23の軸方向Daの上流側Dauと下流側Dadとの圧力差を有効に抑えることができる。特に、ロータ外周面23fから窪む凹部42Bを設けることで、ディスク部23の最も径方向外側Droにバランスホール部40Bを設けることができる、したがって、ディスク部23の中でも圧力が最も高い部分にバランスホール部40Bを形成することができ、ディスク部23の軸方向Daの上流側Dauと下流側Dadとの圧力差をより有効に抑えることができる。
さらに、バランスホール部40Bを、軸方向Daで互いに隣接する動翼列31と静翼列41との隙間をシールするアキシャルフィン35Fa、35Fbの内側に設けることで、ディスク部23の軸方向Daの上流側Dauと下流側Dadとの圧力差を抑え、ロータ20に作用する軸方向Daのスラスト力を有効に低減することができる。
(第2実施形態の変形例)
図5に示すように、上記第1実施形態と同様、上記第2実施形態で示した構成に加え、静翼列41のディスク部23に、周方向Dcで互いに隣接する翼溝28B同士の間に、ディスク部23の上流側Dauと下流側Dadとを連通する連通孔40Cを設けてもよい。連通孔40Cは、バランスホール部40Bと同様、アキシャルフィン35Fa及び35Fbよりも径方向内側Driで、かつ翼溝28Aの底部28bよりも径方向外側Droに形成することが好ましい。
このような連通孔40Cをさらに備えることで、ディスク部23の軸方向Daの上流側Dauと下流側Dadとの圧力差を、さらに有効に低減することができる。
(その他の実施形態)
なお、この発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の趣旨を逸脱しない範囲において、設計変更可能である。
例えば、上記第1実施形態で示した構成と、第2実施形態で示した構成とを組み合わせることも可能である。すなわち、蒸気タービン1に、バランスホール部40Aとバランスホール部40Bの双方を備えることもできる。もちろん、第1、第2実施形態の変形例で示した連通孔40Cをさらに備えるようにしてもよい。
また、蒸気タービン1の各部の構成については、適宜変更することが可能である。
動翼の第一面及びディスク部の第二面の少なくとも一方から窪むバランスホール部を設けることで、動翼の上流側と下流側との間の圧力差を抑え、ロータ軸に作用するスラスト方向の力を軽減することができる。
1 蒸気タービン
10 ケーシング
20 ロータ
21 ロータ軸
22 軸芯部
23 ディスク部
23f ロータ外周面
28A、28B 翼溝
28b 底部(溝底部)
29、29A、29B、29C 係合凹部
29f 翼溝内側面
200 第二面
201 翼溝外側面
31 動翼列
32 動翼
33 翼体
34 シュラウド
35 プラットフォーム
35Fa、35Fb アキシャルフィン
35f プラットフォーム内周面
36A、36B 翼根
38、38A、38B、38C 係合凸部
38f 翼根外側面
39A 第一幹部
39B 第二幹部
39C 第三幹部
100 第一面
101 翼根内側面
40A、40B バランスホール部
40C 連通孔
41 静翼列
41A 凹部
42 静翼
42A、42B 凹部
43 外側リング
44 リング本体部
45 リング突出部
46 内側リング
Ar 軸線
Da 軸方向
Dad 下流側
Dau 上流側
Dc 周方向
Dr 径方向
Dri 径方向内側
Dro 径方向外側
S 蒸気

Claims (5)

  1. 軸線を中心として回転する軸芯部と、前記軸芯部に固定されて前記軸芯部の径方向外側に広がるディスク部とを有するロータ軸と、
    前記ディスク部の外周に固定され、前記軸芯部の周方向に複数配置される動翼と、を備え、
    前記動翼は、前記軸芯部の径方向内側に向かう方向成分を含む第一方向を向く第一面が形成され、
    前記ディスク部は、前記径方向外側に向かう方向成分を含む第二方向を向いて前記第一面と対向する第二面が形成され、
    前記第一面及び前記第二面の少なくとも一方には、前記軸芯部の延びる軸方向に連通するように窪むバランスホール部が形成されている蒸気タービン。
  2. 前記動翼は、
    前記径方向に延びる翼体と、
    前記翼体の前記径方向内側に設けられるプラットフォームと、
    前記プラットフォームの前記径方向内側に設けられて前記ディスク部に形成された翼溝に嵌め込まれる翼根と、を備え、
    前記翼根は、前記周方向に突出して前記翼溝に形成された係合凹部に係合する係合凸部に前記第一面として翼根内側面が形成され、
    前記ディスク部は、前記係合凹部に前記第二面として翼溝外側面が形成されている請求項1に記載の蒸気タービン。
  3. 前記バランスホール部は、前記翼溝の最も前記径方向内側に形成された溝底部よりも前記径方向外側に形成されている請求項2に記載の蒸気タービン。
  4. 前記動翼は、
    前記径方向に延びる翼体と、
    前記翼体の前記径方向内側に設けられるプラットフォームと、
    前記プラットフォームの前記径方向内側に設けられて前記ディスク部に形成された翼溝に嵌め込まれる翼根と、を備え、
    前記プラットフォームは、前記第一面として、前記径方向内側を向くプラットフォーム内周面が形成され、
    前記ディスク部は、前記第二面として、前記プラットフォーム内周面と対向し、前記径方向外側を向くロータ外周面が形成され、
    前記バランスホール部は、前記ロータ外周面に形成されている請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の蒸気タービン。
  5. 前記ディスク部は、前記周方向で互いに隣接する前記翼溝同士の間に前記軸方向に連通する連通孔が形成されている請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の蒸気タービン。
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