JPH06137110A - 蒸気タービンロータの冷却構造 - Google Patents

蒸気タービンロータの冷却構造

Info

Publication number
JPH06137110A
JPH06137110A JP30976992A JP30976992A JPH06137110A JP H06137110 A JPH06137110 A JP H06137110A JP 30976992 A JP30976992 A JP 30976992A JP 30976992 A JP30976992 A JP 30976992A JP H06137110 A JPH06137110 A JP H06137110A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
stage
steam
belly band
space
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP30976992A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Yoshida
幸一 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP30976992A priority Critical patent/JPH06137110A/ja
Publication of JPH06137110A publication Critical patent/JPH06137110A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 蒸気入口部のロータと、同ロータを囲むベリ
ーバンドとの間の空間に蒸気がよどまないようにして、
ロータの材料の劣化を防ぐ。 【構成】 左右の第1段動翼30の各々のディスク30
0を貫通する複数個のバランスホール200を設け、同
バランスホール200は、ディスク300の出口側開口
部310が、入口側開口部320より、半径方向に外周
側に設けられている。また蒸気入口部のロータ100を
囲むベリーバンド70の下流端から、第1段動翼のディ
スク300入口側に向かって突出するフィン210が設
けられている。更にロータ100と同ロータを囲むベリ
ーバンド70との間の空間60の中央部に開口した複数
個の連絡孔220をロータ100に設け、この連絡孔2
20と左右の第1段動翼30の出口空間90を連通する
複数個の連通孔230を、ロータ100に設けてなるも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は蒸気タービンの高圧車室
の蒸気入口部でのロータの冷却構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図2は従来の蒸気タービンのダブルフロ
ー高圧車室における蒸気入口部の1例を示す縦断面図で
ある。図において図示されていないボイラから供給され
る高温、高圧の蒸気は、ノズル室10へ導かれ、左右の
第1段静翼20へ流入する。そして静翼20で加速され
た蒸気は、動翼30で仕事を行ない、圧力、温度とも低
くなる。また調速段後の蒸気は、更に下流の高圧段の第
2段ノズル40及び動翼50で膨張して仕事を行ない、
高圧排気まで圧力、温度が降下する。ところで蒸気入口
部のロータ100と、同ロータを囲むベリーバンド70
との間の空間60は、左右の調速段ノズル出口80と連
通しているが、左右のノズル20と動翼30は同一設計
になっているので、左右の調速段ノズル出口80の圧力
は等しい。従って蒸気入口部のロータ100と同ロータ
を囲むベリーバンド70との間の空間60では、蒸気は
流れずによどむことになるので、ノズル室10の高温蒸
気からの熱伝導などによって、空間60が高温になる構
造となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記図2に示す従来の
蒸気タービンのダブルフロー高圧車室の蒸気入口部構造
では、蒸気入口部のロータ100と、同ロータを囲むベ
リーバンド70との間の空間60の蒸気がよどんでいる
ため、ノズル室10の高温蒸気からの熱伝導などによっ
て空間60の温度が高温となり、ロータ100の材料が
強度の面で劣化するなどの問題があった。特に最近の超
々臨界圧プラントの高圧タービンでは、この空間60の
温度が益々高温となり、ロータ100の材料が強度の面
から問題となり、これが解決すべき重要な技術的課題と
なっていた。本発明は前記従来の問題を解決するために
提案されたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、蒸気
タービンロータの冷却構造において、第1段動翼のディ
スクを貫通する複数個のバランスホールを設けると共
に、同バランスホールは動翼入口部より動翼出口部の方
が半径方向に外周側に位置するように開口し、軸方向に
対して半径方向に傾けて設けられ、かつ蒸気入口部のロ
ータを囲むベリーバンドの下流端と、前記第1段動翼の
ディスクの入口側との間に、アキシャルフィン若しくは
ラジアルフィンを設け、前記ロータと同ロータを囲むベ
リーバンドとの間の空間の中央部と、第1段動翼出口空
間とを連通する複数個の連通孔を同ロータに設けてなる
もので、これを課題解決のための手段とするものであ
る。
【0005】
【作用】ノズル締切り調速を行なう高圧タービンの初段
(調速段)には、衝動段が使用される。衝動段では圧力
差の大部分を第1段静翼で速度エネルギーに変え、主と
して動翼に働く衝動力でロータにトルクを与える。従っ
て第1段動翼通路の入口と出口の圧力は、ほぼ等しくな
っている。他方第1段動翼のディスクに設けられた複数
個のバランスホールは、動翼出口部の方が半径方向に外
周側に位置するように開口しているため、遠心力の作用
により、バランスホール内に動翼の入口側から動翼の出
口側へ向かう流れが生じる。この流れに誘起されて、タ
ービン入口蒸気より温度が低い第1段動翼出口空間の蒸
気が、動翼出口部からロータに設けられた複数個の連通
孔を通り、ロータ中央部からロータと同ロータを囲むベ
リーバンドとの間の空間を経由して、前記のバランスホ
ール内を動翼入口側から動翼の出口側へ向かって流れる
循環流が形成される。
【0006】またベリーバンドの下流端と、第1段動翼
のディスクの入口側との間に設けたアキシャルフィン、
若しくはラジアルフィンは、第1段ノズルと第1段動翼
の間から蒸気が漏れ、直接バランスホールへ流れるショ
ートカットを狙止し、前記の循環流を確保する作用をす
る。以上によりタービン入口蒸気より温度が低い第1段
動翼後の蒸気が、ロータ、ロータと同ロータを囲むベリ
ーバンドとの間の空間及びバランスホールを経由して、
第1段動翼出口へと循環される。その結果タービン入口
部のベリーバンドで囲まれたロータ部が冷却され、同ロ
ータ部の材料強度上の問題が解決される。
【0007】
【実施例】以下本発明を図面の実施例について説明する
と、図1は本発明を蒸気タービンのダブルフロー高圧車
室の蒸気入口部へ適用した実施例を示す。なお、図1に
おいて前記図2と同一の部分は同一の符号で示すことに
する。図1において200は左右の第1段動翼30の各
々のディスク300を貫通するよう複数個設けられたバ
ランスホールである。このバランスホール200は、デ
ィスク300の出口側開口部310が、入口側開口部3
20より、半径方向に外周側に設けられている。また蒸
気入口部のロータ100を囲むベリーバンド70の下流
端から、第1段動翼のディスク300入口側に向かって
突出するフィン210が設けられている。更にロータ1
00と同ロータを囲むベリーバンド70との間の空間6
0の中央部に開口した複数個の連絡孔220をロータ1
00に設け、この連絡孔220と左右の第1段動翼30
の出口空間90を連通する複数個の連通孔230を、ロ
ータ100に設ける。
【0008】次に作用を説明すると、ノズル締切り調速
を行なう高圧タービンの初段(調速段)には、衝動段が
使用される。衝動段では圧力差の大部分を第1段静翼2
0で速度エネルギーに変え、主として動翼30に働く衝
動力でロータ100にトルクを与える。従って第1段動
翼30の通路の入口と出口の圧力は、ほぼ等しくなって
いる。他方第1段動翼30のディスク300に設けられ
た複数個のバランスホール200は、動翼30の出口部
の方が半径方向に外周側に位置するように開口している
ため、遠心力の作用により、バランスホール200内に
動翼30の入口側から動翼30の出口側へ向かう流れが
生じる。この流れに誘起されて、タービン入口蒸気より
温度が低い第1段動翼出口空間90の蒸気が、動翼30
の出口部からロータ100に設けられた複数個の連通孔
230を通り、ロータ中央部からロータ100と同ロー
タを囲むベリーバンド70との間の空間60を経由し
て、前記のバランスホール200内を動翼30の入口側
から動翼30の出口側へ向かって流れる循環流が形成さ
れる。
【0009】またベリーバンド70の下流端と、第1段
動翼30のディスク300の入口側との間に設けたアキ
シャルフィン、若しくはラジアルフィンは、第1段ノズ
ルと第1段動翼30の間から蒸気が漏れ、直接バランス
ホール200へ流れるショートカットを狙止し、前記の
循環流を確保する作用をする。以上によりタービン入口
蒸気より温度が低い第1段動翼30後の蒸気が、ロータ
100、ロータ100と同ロータ100を囲むベリーバ
ンド70との間の空間60及びバランスホール200を
経由して、第1段動翼30の出口へと循環される。その
結果タービン入口部のベリーバンド70で囲まれたロー
タ100部が冷却され、同ロータ100部の材料強度上
の問題が解決される。
【0010】
【発明の効果】以上詳細に説明した如く本発明による
と、左右の第1段動翼出口空間の蒸気は、ロータに複数
個設けられた連通孔、ロータと同ロータを囲むベリーバ
ンドとの間の空間、及びバランスホールの順に通り、第
1段動翼後に循環する。従って第1段動翼出口空間の蒸
気は、タービン入口蒸気より温度が低いので、前記のよ
うに循環することによりベリーバンドで囲まれたロータ
部が冷却され、同ロータ部の材料強度上の問題が解決さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る蒸気タービンロータの冷
却構造を示す縦断面図である。
【図2】従来の高圧タービン入口部構造を示す縦断面図
である。
【符号の説明】
10 ノズル室 20 第1段静翼 30 第1段動翼 60 ベリーバンドとロータで囲まれる空間 70 ベリーバンド 90 第1段動翼出口空間 100 ロータ 200 バランスホール 210 フィン 220 連絡孔 230 連通孔 300 ディスク

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸気タービンロータの冷却構造におい
    て、第1段動翼のディスクを貫通する複数個のバランス
    ホールを設けると共に、同バランスホールは動翼入口部
    より動翼出口部の方が半径方向に外周側に位置するよう
    に開口し、軸方向に対して半径方向に傾けて設けられ、
    かつ蒸気入口部のロータを囲むベリーバンドの下流端
    と、前記第1段動翼のディスクの入口側との間に、アキ
    シャルフィン若しくはラジアルフィンを設け、前記ロー
    タと同ロータを囲むベリーバンドとの間の空間の中央部
    と、第1段動翼出口空間とを連通する複数個の連通孔を
    同ロータに設けたことを特徴とする蒸気タービンロータ
    の冷却構造。
JP30976992A 1992-10-26 1992-10-26 蒸気タービンロータの冷却構造 Withdrawn JPH06137110A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30976992A JPH06137110A (ja) 1992-10-26 1992-10-26 蒸気タービンロータの冷却構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30976992A JPH06137110A (ja) 1992-10-26 1992-10-26 蒸気タービンロータの冷却構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06137110A true JPH06137110A (ja) 1994-05-17

Family

ID=17997043

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30976992A Withdrawn JPH06137110A (ja) 1992-10-26 1992-10-26 蒸気タービンロータの冷却構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06137110A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7651318B2 (en) 2006-04-28 2010-01-26 Kabushiki Kaisha Toshiba Steam turbine
WO2017033226A1 (ja) * 2015-08-21 2017-03-02 三菱重工コンプレッサ株式会社 蒸気タービン

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7651318B2 (en) 2006-04-28 2010-01-26 Kabushiki Kaisha Toshiba Steam turbine
WO2017033226A1 (ja) * 2015-08-21 2017-03-02 三菱重工コンプレッサ株式会社 蒸気タービン

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5749701A (en) Interstage seal assembly for a turbine
US4311431A (en) Turbine engine with shroud cooling means
US6276896B1 (en) Apparatus and method for cooling Axi-Centrifugal impeller
US5253976A (en) Integrated steam and air cooling for combined cycle gas turbines
US4674955A (en) Radial inboard preswirl system
US5340274A (en) Integrated steam/air cooling system for gas turbines
US5593277A (en) Smart turbine shroud
JP4662562B2 (ja) 蒸気タービンおよびその運転方法
JP3105277B2 (ja) 軸流式のガスタービン
US4648799A (en) Cooled combustion turbine blade with retrofit blade seal
US4541774A (en) Turbine cooling air deswirler
US2603453A (en) Cooling means for turbines
US4595339A (en) Centripetal accelerator for air exhaustion in a cooling device of a gas turbine combined with the compressor disc
JP2000145403A (ja) パ―ジ空気回路を有するタ―ビンノズル
JPS58167802A (ja) 軸流蒸気タ−ビン
JPS5941011B2 (ja) ガスタ−ビン
JPH06257405A (ja) タービン
EP3012405B1 (en) Gas turbine engine with coolant flow redirection component
US4923370A (en) Radial turbine wheel
JPH0416615B2 (ja)
US4231704A (en) Cooling fluid bleed for axis of turbine rotor
JP4990365B2 (ja) 流体機械用ロータ
GB2057573A (en) Turbine rotor assembly
CA1245164A (en) Steam turbine high pressure vent and seal system
US3575522A (en) Turbine cooling

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20000104