JPWO2016195020A1 - 水性液剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】 一般式(1)で表される化合物又はその塩を含有する水性液剤であって、式(1)化合物又はその塩の析出や化学的分解の抑えられた水性液剤を提供する。【解決手段】 一般式(1)で表される化合物又はその塩、およびマグネシウム化合物を含有し、pHが5.8以上6.9以下であり、一般式(1)で表される化合物の濃度が3mg/mL以上である水性液剤。【選択図】 なし

Description

本発明は水性液剤に関する。より詳細には、一般式(1)で表される化合物(以下、式(1)化合物ともいう)又はその塩、及びマグネシウム化合物を含有する溶液を備える水性液剤に関する。
式(1)中、Rは水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、シアノ基又は水酸基で1又は2以上置換されていてもよい炭素数1から3のアルキル基を、Rは水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、シアノ基もしくは水酸基で1もしくは2以上置換されていてもよい炭素数1から3のアルキル基、水素原子、ハロゲン原子、水酸基又はアミノ基を、Rは水素原子又はハロゲン原子を、Rは水素原子又はハロゲン原子を、Xはハロゲン原子を示す。
7−[4−置換−3−{(シクロプロピルアミノ)メチル}−1−ピロリジニル]キノロンカルボン酸誘導体は、安全で強力な抗菌作用を有している化合物であり、さらに、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)、ペニシリン耐性肺炎球菌(PRSP)、バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)等の耐性菌に対しても強い抗菌活性を示すことが知られている(特許文献1)。
注射用製剤等の水性液剤を設計する際、生理的pHよりも高い又は低いpHを有する水性液剤は、投与時の刺激を伴う場合があるため、生理的pH付近、すなわち中性付近での水性液剤を設計することが好ましい。特許文献2〜7には、キノロンカルボン酸誘導体を主薬として含有し、投与液が中性の水性液剤が記載されている。これらの文献には、溶液中にマグネシウム等の多価金属を添加することにより、主薬の析出を防止し、可溶化させた製剤が記載されている(特許文献2〜7)。
一方、キノロンカルボン酸誘導体を主薬として含有する溶液を、pH4程度の弱酸性に調整することで、主薬の化学的及び物理的な安定性を向上させた水性液剤が知られている。(特許文献8〜9)。特許文献9には、キノロンカルボン酸を含有した凍結乾燥製剤と、多価金属化合物を含有する希釈用液を備えた製剤が記載されている。
なお、上述の特許文献2〜9に記載のキノロンカルボン酸誘導体は、シクロプロピルアミノメチル構造を有していない。
国際公開第2005/026147号 パンフレット 国際公開第1991/009525号 パンフレット 国際公開第1997/023217号 パンフレット 国際公開第1999/29322号 パンフレット 特開昭63−188626号公報 特開平4−230631号公報 特開平2−264724号公報 特表2004−509921号公報 国際公開第2006/004028号 パンフレット
式(1)化合物又はその塩を含有する水性液剤であって、式(1)化合物又はその塩の析出や化学的分解が抑制された、新規な水性液剤を提供することを目的とする。
本発明者らは、式(1)化合物又はその塩を含有する水性液剤の製剤化検討を進めていたところ、式(1)化合物に含まれる、シクロプロピルアミノメチル構造は、化学的に分解し易く、シクロプロピル基が脱離した、一般式(2)で表される化合物(以下、「式(2)化合物」ともいう)が生じることを突き止めた。
(式中、R、R、RおよびXは上述の定義と同じである。)
本発明者らは、特定量の式(1)化合物又はその塩、及びマグネシウム化合物を配合している溶液を、特定のpH範囲になるように調整することにより、式(1)化合物又はその塩の析出および式(1)化合物の分解が抑制できることを見出し、本発明を完成させた。
本発明をさらに詳細に記載すると以下の通りである。
〔1〕一般式(1)
(式中、Rは水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、シアノ基又は水酸基で1又は2以上置換されていてもよい炭素数1から3のアルキル基を、Rは水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、シアノ基もしくは水酸基で1もしくは2以上置換されていてもよい炭素数1から3のアルキル基、水素原子、ハロゲン原子、水酸基又はアミノ基を、Rは水素原子又はハロゲン原子を、Rは水素原子又はハロゲン原子を、Xはハロゲン原子を示す)
で表される化合物又はその塩、およびマグネシウム化合物を含有し、
pHが5.8以上6.9以下であり、
前記一般式(1)で表される化合物の濃度が3mg/mL以上である水性液剤。
〔2〕使用する際には、前記一般式(1)で表される化合物の濃度が2mg/mL以下になるように希釈して用いる、〔1〕に記載の水性液剤。
〔3〕前記一般式(1)で表される化合物の塩酸塩を含有する、〔1〕又は〔2〕に記載の水性液剤。
〔4〕前記一般式(1)で表される化合物又はその塩に対するマグネシウム化合物のモル比が0.45以上1.5以下である〔1〕乃至〔3〕のいずれか1項に記載の水性液剤。
〔5〕前記水性液剤のpHが5.8以上6.5以下である、〔1〕乃至〔4〕のいずれか1項に記載の水性液剤。
〔6〕前記中の一般式(1)で表される化合物の濃度が15mg/mL以上50mg/mL以下である、〔1〕乃至〔5〕のいずれか1項に記載の水性液剤。
〔7〕使用する際には、希釈用液として生理食塩水を用いて希釈される、〔1〕乃至〔6〕のいずれか1項に記載の水性液剤。
〔8〕一般式(1)
(式中、Rは水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、シアノ基又は水酸基で1又は2以上置換されていてもよい炭素数1から3のアルキル基を、Rは水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、シアノ基もしくは水酸基で1もしくは2以上置換されていてもよい炭素数1から3のアルキル基、水素原子、ハロゲン原子、水酸基又はアミノ基を、Rは水素原子又はハロゲン原子を、Rは水素原子又はハロゲン原子を、Xはハロゲン原子を示す)で表される化合物又はその塩を含有する水性液剤において、前記一般式(1)で表される化合物又はその塩に対するモル比が0.45以上1.5以下であるマグネシウム化合物を配合し、水性液剤中の前記一般式(1)で表される化合物の濃度を3mg/mL以上にすることを含む、前記一般式(1)で表される化合物又はその塩の分解を抑制する方法。
〔9〕(A)および(B)工程を含有する、〔1〕乃至〔7〕のいずれか1項に記載の水性液剤を製造する方法。
(A)マグネシウム化合物の水溶液に、pH調整剤を加える工程
(B)(A)工程で得られた水溶液に、前記一般式(1)で表される化合物又はその塩を加える工程
〔10〕(C)および(D)工程を含有する、〔1〕乃至〔7〕のいずれか1項に記載の水性液剤を製造する方法。
(C)前記一般式(1)で表される化合物又はその塩を、30℃以上80℃以下で加温しながら、水に溶解又は懸濁する工程
(D)(C)工程で得られた水溶液又は懸濁液に、マグネシウム化合物及びpH調整剤を加える工程
本発明によれば、式(1)化合物又はその塩を含有する水性液剤であって、式(1)化合物又はその塩の析出および式(1)化合物の分解が抑制された水性液剤を提供することができる。
7−[(3S,4S)−3−{(シクロプロピルアミノ)メチル}−4−フルオロピロリジン−1−イル}−6−フルオロ−1−(2−フルオロエチル)−8−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸塩酸塩A形結晶の粉末X線回折パターンである。 図1に示す回折パターンにおける2θ=4.9度のピークの強度を100とした場合の相対強度0.7以上のピークについて記載する表である。
本実施形態は、一般式(1)
(式中、Rは水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、シアノ基又は水酸基で1又は2以上置換されていてもよい炭素数1から3のアルキル基を、Rは水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、シアノ基もしくは水酸基で1もしくは2以上置換されていてもよい炭素数1から3のアルキル基、水素原子、ハロゲン原子、水酸基又はアミノ基を、Rは水素原子又はハロゲン原子を、Rは水素原子又はハロゲン原子を、Xはハロゲン原子を示す)で表される化合物又はその塩、およびマグネシウム化合物を含有し、
pHが5.8以上6.9以下であり、
一般式(1)で表される化合物の濃度が3mg/mL以上である水性液剤に関する。
本明細書中に記載されている「マグネシウム化合物」とは、マグネシウムを含有する化合物である。マグネシウム化合物として、例えば、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、硝酸マグネシウムおよびリン酸マグネシウム等の無機マグネシウム塩、又は、クエン酸マグネシウム、グルコン酸マグネシウム、酢酸マグネシウムおよびプロピオン酸マグネシウム等の有機マグネシウム塩が挙げられる。例えばこれらマグネシウム化合物のうち、1種又は2種以上を使用するようにしてもよい。好ましいマグネシウム化合物として無機マグネシウム塩が挙げられ、特に好ましくは塩化マグネシウムが挙げられる。
本明細書中に記載されている「水性液剤」とは、水を基剤として含み液状を呈する製剤であり、例えば注射用製剤、眼科用液剤、水性点鼻剤、水性点耳剤、吸入液剤が挙げられる。
本明細書中に記載されている「注射用製剤」とは、皮下、筋肉内又は血管などの体内組織・器官に直接投与する無菌製剤である。
本明細書中に記載されている「希釈用液」とは、水性液剤を希釈するために用いる溶媒又は溶液であり、患者に当該溶媒又は溶液を投与した場合に、有害ではない任意の溶媒又は溶液を意味する。例えば、希釈用液として用いることができる溶媒又は溶液として、水、生理食塩水、リンガー溶液、ブドウ糖溶液、乳酸リンゲル液、酢酸リンゲル液、重炭酸リンゲル液、マルトース液又はキシリトール液が挙げられる。これらの溶媒又は溶液のうち1種又は2種以上を希釈用液として使用するようにしてもよい。希釈用液として特に好ましくは、生理食塩水が挙げられる。患者に投与する際には、希釈用液を用いて、本実施形態に係る水性液剤における式(1)化合物の濃度が2mg/mL以下となるように、本実施形態に係る水性液剤を希釈することが好ましい。より好ましい投与する際の式(1)化合物の濃度として0.5mg/mL以上2mg/mL以下、さらに好ましい投与する際の式(1)化合物の濃度として1mg/mL以上2mg/mL以下が挙げられる。
本明細書中に記載されている「ハロゲン原子」とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子を示し、フッ素原子が好ましい。本明細書中に記載されている「炭素数1から3のアルキル基」とはメチル基、エチル基、プロピル基又は2−プロピル基を示す。
式(1)化合物は、例えば国際公開第2005/026147号パンフレットに記載の方法により製造することができる。本実施形態の水性液剤に含まれる式(1)化合物として、好ましくは、7−[3−{(シクロプロピルアミノ)メチル}−4−フルオロピロリジン−1−イル]−6−フルオロ−1−(2−フルオロエチル)−8−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸が挙げられ、さらに好ましくは7−[(3S,4S)−3−{(シクロプロピルアミノ)メチル}−4−フルオロピロリジン−1−イル]−6−フルオロ−1−(2−フルオロエチル)−8−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸が挙げられる。本実施形態の水性液剤は、水への溶解度の向上という点で、式(1)化合物の塩を含有することが好ましい。
式(1)化合物の塩としては、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸等の無機酸との塩、マレイン酸、フマル酸、コハク酸、リンゴ酸、マロン酸、メタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、乳酸、シュウ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、酒石酸等の有機酸との塩、又はナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、アルミニウム、セシウム、クロム、コバルト、銅、鉄、亜鉛、白金、銀等の金属との塩が挙げられる。これら式(1)化合物の塩のうち、安定性の観点から、特に好ましくは塩酸塩が挙げられる。特に、7−[(3S,4S)−3−{(シクロプロピルアミノ)メチル}−4−フルオロピロリジン−1−イル]−6−フルオロ−1−(2−フルオロエチル)−8−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸の塩酸塩は、光照射による分解が少なく、加速試験条件下保存した場合にも化学的な分解が少ない点で、本実施形態の水性液剤に含まれる式(1)化合物の塩として優れている。
水性液剤を保存している間に、式(1)化合物又はその塩が析出するのを抑制するという点で、本実施形態の水性液剤のpHは、5.8以上6.9以下である必要がある。さらに、患者へ投与する前に、水性液剤を希釈用液で希釈することが好ましいが、希釈の際に式(1)化合物又はその塩の析出を抑制するという点で、本実施形態の水性液剤のpHは、5.8以上6.5以下が好ましい。
式(1)化合物又はその塩は、化学的に分解し易く、式(2)化合物の他にも、精製困難な構造未確定化合物(以下、副生成物X)を生成する。この副生成物Xの生成を抑制するという点で、本実施形態の水性液剤中の式(1)で表される化合物の濃度は、3mg/mL以上が好ましい。より好ましくは5mg/mL以上、さらに好ましくは10mg/mL以上、より好ましくは10mg/mL以上100mg/mL以下、特に好ましくは15mg/mL以上90mg/mL以下、より一層好ましくは、15mg/mL以上50mg/mL以下が挙げられる。本実施形態の水性液剤中の式(1)で表される化合物の具体的な濃度として、例えば、20mg/mL、30mg/mL又は40mg/mLが挙げられる。
上述の「水性液剤中の式(1)で表される化合物の濃度」とは、水性液剤に含有される式(1)化合物の重量(mg)を、水性液剤の溶媒量(mL)で除して求めた値である。なお、式(1)化合物の塩を用いた場合は、式(1)化合物の塩の重量(mg)を、式(1)化合物の重量に換算した値(mg)を、溶媒量(mL)で除して求めた値である。
マグネシウム化合物の使用量は、特に限定されないが、式(1)化合物又はその塩の水への溶解度を高め、析出を抑えるという点および式(2)化合物の生成を抑制するという点から、式(1)化合物又はその塩に対するマグネシウム化合物のモル比は、0.35以上であることが好ましい。より好ましくは0.40以上、さらにより好ましくは0.45以上、さらにより一層好ましくは0.70以上であることが挙げられる。「式(1)化合物又はその塩に対するマグネシウム化合物のモル比」とは、以下の式で表される値である。
「式(1)化合物又はその塩に対するマグネシウム化合物のモル比」=水性液剤に含有されるマグネシウム化合物のモル数(mol)/水性液剤に含有される式(1)化合物又はその塩のモル数(mol)
また、マグネシウム化合物の一日当たりの投与量を考慮すると、「式(1)化合物又はその塩に対するマグネシウム化合物のモル比」は、3.0以下であることが好ましい。より好ましくは、1.5以下、さらにより好ましくは、1.1以下が挙げられる。
特に好ましい、「式(1)化合物又はその塩に対するマグネシウム化合物のモル比」は、0.45以上1.5以下、さらにより好ましくは0.70以上1.1以下である。
本明細書中に記載されている「pH調整剤」とは、酸、塩基若しくは緩衝剤を含む。例えば、pH調整剤として、塩酸、硫酸、アジピン酸若しくはその塩、クエン酸若しくはその塩、グルコン酸若しくはその塩、コハク酸若しくはその塩、アスコルビン酸若しくはその塩、氷酢酸若しくはその塩、酢酸若しくはその塩、酒石酸若しくはその塩、フマル酸若しくはその塩、マレイン酸若しくはその塩、乳酸若しくはその塩、リンゴ酸若しくはその塩、リン酸若しくはその塩、グリシン、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、又は水酸化マグネシウムが挙げられる。これらpH調整剤のうち、1種又は2種以上のpH調整剤が用いられるようにしてもよい。好ましいpH調整剤として塩酸又は水酸化ナトリウムが挙げられ、より好ましいpH調整剤としては塩酸および水酸化ナトリウムが挙げられる。これらpH調整剤を用いることでpHを適切な範囲に調整することができる。
本実施形態の水性液剤に関し、以下に一般的製造方法を示して、本発明の内容を更に詳細に説明するが、これにより本発明の範囲を限定するものではない。
本実施形態の水性液剤中の、一般式(1)で表される化合物の含有量は、500mg以下であることが好ましい。さらに好ましくは10mg以上450mg以下、さらに好ましくは20mg以上400mg以下、より好ましくは30mg以上200mg以下、さらにより好ましくは50mg以上160mg以下が挙げられる。一般式(1)で表される化合物の含有量とは、一般式(1)で表される化合物の塩が含有される場合は、一般式(1)で表される化合物の塩の重量(mg)を一般式(1)で表される化合物の重量に換算した値(mg)を意味する。
特に限定されないが、本実施形態の水性液剤は、一般的製造方法1として説明する方法、または一般的製造方法2として説明する方法により製造されることが好ましい。
(一般的製造方法1)
マグネシウム化合物を、水、生理食塩水、リンガー溶液、ブドウ糖溶液、乳酸リンゲル液、酢酸リンゲル液、重炭酸リンゲル液、マルトース液又はキシリトール液等の生理的に許容可能なキャリアに溶解する。得られた当該溶液に、pH調整剤を添加した後に、式(1)化合物又はその塩を添加する。(ここで、式(1)化合物又はその塩に対するマグネシウム化合物のモル比が、0.35以上になることが好ましく、さらに好ましい当該比は、0.45以上1.5以下である。)当該溶液を攪拌し、式(1)化合物又はその塩を溶解させる。当該溶液は、さらに当該溶液にpH調整剤を添加する工程により、pHを調整してもよく、当該溶液に生理的に許容可能なキャリアを添加する工程により、溶液量を調整してもよい。
以上の操作により、pHが5.8以上6.9以下で、水性液剤中の一般式(1)で表される化合物の濃度が3mg/mL以上である、本実施形態の水性液剤を得る事ができる。
(一般的製造方法2)
式(1)化合物又はその塩を、水、生理食塩水、リンガー溶液、ブドウ糖溶液、乳酸リンゲル液、酢酸リンゲル液、重炭酸リンゲル液、マルトース液又はキシリトール液等の生理的に許容可能なキャリアに溶解又は懸濁する。得られた溶液又は懸濁液がゲル化した場合は、当該溶液又は懸濁液を、加温してもよい。加温する場合、溶液又は懸濁液の温度として、好ましくは30℃以上80℃以下、さらに好ましくは30℃以上70℃以下、特に好ましくは30℃以上50℃以下が挙げられる。当該溶液又は懸濁液に、マグネシウム化合物の添加及びpH調整剤を加えて攪拌を行い、式(1)化合物又はその塩を完全に溶解する。当該溶液は、さらに当該溶液にpH調整剤を添加する工程により、pHを調整してもよく、当該溶液に生理的に許容可能なキャリアを添加する工程により、溶液量を調整してもよい。
以上の操作により、pHが5.8以上6.9以下で、水性液剤中の一般式(1)で表される化合物の濃度が3mg/mL以上である、本実施形態の水性液剤を得る事ができる。
以下に実施例を示して本発明を更に詳細に説明するが、これら実施例によって本発明の範囲を限定するものではない。
以下の実施例において、NMRスペクトルは、日本電子JNM−EX400型核磁気共鳴装置を使用し、内部標準としてテトラメチルシラン(TMS)を使用して測定した。MSスペクトルは日本電子JMS−T100LP型及びJMS−SX102A型質量分析計で測定した。元素分析はヤナコ分析CHN CORDER MT−6元素分析装置で行った。
また、粉末X線回折は、理学電機製RINT2200を使用して行なった。銅放射線を放射線として用い、測定条件は、管電流36mA、管電圧40kV、発散スリット1度、散乱スリット1度、受光スリット0.15mm、走査範囲1〜40度(2θ)、走査速度毎分2度(2θ)とした。
(参考例1)
ビス(アセタト−O)−{6,7−ジフルオロ−1−(2−フルオロエチル)−8−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボキシラト−O ,O }ボロン
窒素雰囲気下、無水酢酸21.4L(225mol)に、ホウ酸(触媒作成用)103g(1.67mol)を加え、70.0〜76.9°Cで30分間加熱撹拌した(撹拌速度69.5rpm)。当該混合液を内温24.6°Cまで冷却した。その後、混合液に1回目のホウ酸1.01kg(16.3mol)を加え、24.6〜27.4°Cで30分撹拌した。混合液に2回目のホウ酸1.01kg(16.3mol)を加え、24.7〜27.5°Cで30分撹拌した。混合液に3回目のホウ酸1.01kg(16.3mol)を加え、24.7〜27.7°Cで30分撹拌した。混合液に4回目のホウ酸1.01kg(16.3mol)を加え、25.4〜29.4°Cで30分撹拌した。さらに、混合液を50.0〜56.9°Cで30分撹拌し、ホウ酸トリアセテート調整液とした。
当該調整液に、6,7−ジフルオロ−1−(2−フルオロエチル)−8−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸エチルエステル5.50kg(16.7mol)を加え、54.7〜56.9°Cで3時間撹拌した。その後、調整液を30.0°Cまで冷却し、室温で一夜放置した。続いて、調整液を58.6°Cまで加熱し析出物を溶解させ、アセトン16.5 Lを加え、反応液(1)とした。
窒素雰囲下、常水193L及びアンモニア水(28%)33.7 L(555mol)の混合液を、−0.6°Cまで冷却した。当該混合液に、前述の反応液(1)を添加し、アセトン11.0Lで洗い込み、反応液(2)とした。反応液(2)を15.0°Cまで冷却後、4.3〜15.0°Cで1時間撹拌した。析出した結晶をろ取し、常水55.0Lで洗浄し、湿潤粗結晶を14.1kg得た。得られた湿潤粗結晶を設定温度65.0°Cで約22時間減圧乾燥し、粗結晶を6.93kg得た(収率96.7%)。
得られた粗結晶に、窒素雰囲下、アセトン34.7Lを加え混合液とし、当該混合液を加熱溶解した(温水設定温度57.0°C)。加熱時、ジイソプロピルエーテル69.3Lを晶析するまで当該混合液に滴下した(滴下量12.0L)。晶析確認後、混合液を48.3〜51.7°Cで15分撹拌し、残りのジイソプロピルエーテルを混合液に滴下し、45.8〜49.7°Cで15分撹拌した。混合液を15°Cまで冷却後、6.5〜15.0°Cで30分撹拌した。析出した結晶をろ取し、アセトン6.93L及びジイソプロピルエーテル13.9Lで洗浄し、湿潤結晶を7.41kg得た。湿潤結晶を設定温度65.0°Cで約20時間減圧乾燥し、ビス(アセタト−O)−{6,7−ジフルオロ−1−(2−フルオロエチル)−8−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボキシラト−O,O}ボロンを6.47kg得た(収率90.3%)。
元素分析(%):C1715BFNOとして
計算値:C,47.58;H,3.52;N,3.26.
実測値:C,47.41;H,3.41;N,3.20.
H−NMR(CDCl,400 MHz)δ:2.04(6H,s),4.21(3H, d,J=2.9Hz),4.88(2H,dt,J=47.0,4.4Hz),5.21(2H,dt,J=24.9,3.9Hz),8.17(1H,t,J=8.8Hz),9.10(1H,s).
ESI MS(positive) m/z:430(M+H)
(参考例2)
7−[(3S,4S)−3−{(シクロプロピルアミノ)メチル}−4−フルオロピロリジン−1−イル]−6−フルオロ−1−(2−フルオロエチル)−8−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸塩酸塩
窒素雰囲気下、(3R,4S)−3−シクロプロピルアミノメチル−4−フルオロピロリジン3.56kg(15.4mol)、トリエチルアミン11.7L(84.2mol)及びジメチルスルホキシド30.0Lを混合し、反応液とした。反応液を、23.0〜26.3°Cで15分撹拌した。反応液に23.0〜26.3°Cでビス(アセタト−O){6,7−ジフルオロ−1−(2−フルオロエチル)−8−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボキシラト−O,O}ボロン6.00kg(14.0mol)を加え、23.7〜26.3°Cで2時間撹拌した。続いて、反応液に酢酸エチル120Lを加え、さらに常水120Lを加えた後、水酸化ナトリウム960g(2mol/Lとする量)及び常水12.0Lの溶液を加え、5分間撹拌後、水層を分取した。水層に、酢酸エチル120Lを加え、5分間撹拌後、酢酸エチル層を分取した。
酢酸エチル層を合わせて、常水120Lを加え、5分間撹拌後、静置し、水層を廃棄した。酢酸エチル層を減圧留去した。得られた残留物を、2−プロパノール60.0Lに溶解させ、室温で一夜放置した。得られた2−プロパノール溶液に塩酸5.24L(62.9mol)及び常水26.2L(2mol/Lとする量)の溶液を加え、28.2〜30.0°Cで30分撹拌した。混合液を外温55.0°Cで加熱し、溶解後(47.1°Cで溶解確認)、冷却し晶析させた。混合液を39.9〜41.0°Cで30分撹拌し、冷却後(目安:20.0°Cまでは設定温度7.0°C、それ以下は−10.0°C)、2.2〜10.0°Cで1時間撹拌した。析出した結晶をろ取し、2−プロパノール60Lで洗浄し、7−[(3S,4S)−3−{(シクロプロピルアミノ)メチル}−4−フルオロピロリジン−1−イル]−6−フルオロ−1−(2−フルオロエチル)−8−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸塩酸塩の湿潤粗結晶を9.57kg得た。
(参考例3)
7−[(3S,4S)−3−{(シクロプロピルアミノ)メチル}−4−フルオロピロリジン−1−イル]−6−フルオロ−1−(2−フルオロエチル)−8−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸塩酸塩A型結晶(化合物(1))
7−[(3S,4S)−3−{(シクロプロピルアミノ)メチル}−4−フルオロピロリジン−1−イル]−6−フルオロ−1−(2−フルオロエチル)−8−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸塩酸塩の湿潤粗結晶9.57kgをエタノール60L、精製水10.8Lの混合溶媒に添加し、加熱溶解した。この溶解液を、フィルターを通しろ過し、エタノール24.0L及び精製水1.20Lの混合溶媒で洗い込んだ。溶解を確認し、加熱したエタノール(99.5)96.0Lを71.2〜72.6°Cで溶解液に添加した。その溶解液を冷却し(温水設定温度60.0°C)晶析確認後(晶析温度61.5°C)、59.4〜61.5°Cで30分撹拌した。溶解液を段階的に冷却し(50.0°Cまで温水設定温度40.0°C、40.0°Cまで温水設定温度30.0°C、30.0°Cまで温水設定温度20.0°C、20.0°Cまで設定温度7.0°C、15.0°Cまで設定温度−10.0°C、これ以降溜置き)、4.8〜10.0°Cで1時間撹拌した。析出した結晶をろ取し、エタノール30.0Lで洗浄し、7−[(3S,4S)−3−{(シクロプロピルアミノ)メチル}−4−フルオロピロリジン−1−イル]−6−フルオロ−1−(2−フルオロエチル)−8−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸塩酸塩の湿潤結晶を5.25kg得た。得られた湿潤結晶を設定温度50.0°Cで約13時間減圧乾燥し、化合物(1)を4.83kg得た(収率72.6%)。
国際公開第2013/069297号に基づく化合物(1)の粉末X線回折の結果を図1、2に示す。図1、2から理解できるように4.9度、9.8度、10.8度、12.9度、14.7度、18.2度、21.7度、23.4度、24.7度および26.4度にピークが見られ、4.9度、10.8度、12.9度、18.2度、21.7度、24.7度および26.4度に特徴的なピークが確認できる。特に特徴的なピークが、10.8度、12.9度、および24.7度に確認できる。
元素分析値(%):C2124HClとして
計算値:C,53.00;H,5.30;N,8.83.
実測値:C,53.04;H,5.18;N,8.83.
H NMR(DMSO−d,400MHz)δ(ppm):0.77−0.81(2H,m),0.95−1.06(2H,m),2.80−2.90(2H,m),3.21−3.24(1H,m),3.35−3.39(1H,m),3.57(3H,s),3.65−3.78(3H,m),4.13(1H,dd,J=41.8,13.1Hz),4.64−4.97(3H,m),5.14(1H,dd,J=32.7,15.6Hz), 5.50(1H,d,J=53.7Hz),7.80(1H,d,J=13.7Hz), 8.86(1H,s),9.44(2H,brs),15.11(1H,brs).
ESI MS(positive) m/z:440(M+H)
(pHと安定性の関係)
(実施例1)
表1に示す処方に従い、塩化マグネシウム六水和物920mgを注射用水に溶解し、0.1mol/L水酸化ナトリウム水溶液を8mL添加後、化合物(1)4.332gを添加し溶解させた。この液に0.1mol/L塩酸及び0.1mol/L水酸化ナトリウム水溶液を添加し、pH5.8に調整した。この溶液に注射用水を加え、全量で100mLとした。液量調整後のpHは5.8であった。
なお、注射用水は、第16改正日本薬局方に定義される注射用水を用いた(以下、同じ)。
(実施例2)
表1に示す処方に従い、塩化マグネシウム六水和物920mgを注射用水に溶解し、0.1mol/L水酸化ナトリウム水溶液を8mL添加後、化合物(1)4.332gを添加し溶解させた。この液に0.1mol/L塩酸及び0.1mol/L水酸化ナトリウム水溶液を添加し、pH6.9に調整した。この溶液に注射用水を加え、全量で100mLとした。液量調整後のpHは6.9であった。
(比較例1)
表1に示す処方に従い、塩化マグネシウム六水和物920mgを注射用水に溶解し、0.1mol/L水酸化ナトリウム水溶液を8mL添加後、化合物(1)4.332gを添加し溶解させた。この液に0.1mol/L塩酸及び0.1mol/L水酸化ナトリウム水溶液を添加し、pH5.7に調整した。この溶液に注射用水を加え、全量で100mLとした。液量調整後のpHは5.7であった。
(比較例2)
表1に示す処方に従い、塩化マグネシウム六水和物920mgを注射用水に溶解し、0.1mol/L水酸化ナトリウム水溶液を8mL添加後、化合物(1)4.332gを添加し溶解させた。この液に0.1mol/L塩酸及び0.1mol/L水酸化ナトリウム水溶液を添加し、pH7.0に調整した。この溶液に注射用水を加え、全量で100mLとした。液量調整後のpHは7.0であった。
(試験例1)
実施例1〜2及び比較例1及び2で調製した水性液剤について、pHの測定及び外観観察を行った。外部観察は、保存前(調製直後を意味する。以下同じ)と各液を5℃で1週間保存後に行った。
pH測定方法:日本薬局方一般試験法のpH測定法に準じて測定した。
外観観察方法:異物検査器(照度:1000〜2000lx)を用いて観察した。
表2に示す試験結果から明らかなように、pH5.7の比較例1及びpH7.0の比較例2では白色の析出物が認められたが、pHが5.8〜6.9の実施例1及び実施例2では保存前後において、析出物が析出せず、微黄色澄明の液であった。
(濃度と安定性の関係)
(実施例3)
表3に示す処方に従い、塩化マグネシウム六水和物920mgを注射用水に溶解し、0.1mol/L水酸化ナトリウム水溶液を8mL添加後、化合物(1)4.332gを添加し溶解させた。この液に塩化ナトリウム8gを加え、溶解後0.1mol/L塩酸及び0.1mol/L水酸化ナトリウム水溶液を添加し、pH6.2に調整した。この溶液に注射用水を加え、全量で1Lとした。
(実施例4)
表3に示す処方に従い、塩化マグネシウム六水和物920mgを注射用水に溶解し、0.1mol/L水酸化ナトリウム水溶液を8mL添加後、化合物(1)4.332gを添加し溶解させた。この液に塩化ナトリウム3.65gを加え、溶解後0.1mol/L塩酸及び0.1mol/L水酸化ナトリウム水溶液を添加し、pH6.2に調整した。この溶液に注射用水を加え、全量で500mLとした。
(実施例5)
表3に示す処方に従い、塩化マグネシウム六水和物920mgを注射用水に溶解し、0.1mol/L水酸化ナトリウム水溶液を8mL添加後、化合物(1)4.332gを添加し溶解させた。この液に0.1mol/L塩酸及び0.1mol/L水酸化ナトリウム水溶液を添加し、pH6.0に調整した。この溶液に注射用水を加え、全量で200mLとした。
(比較例3)
表3に示す処方に従い、塩化マグネシウム六水和物115mgを注射用水に溶解し、0.1mol/L水酸化ナトリウム水溶液を8mL添加後、化合物(1)541.5mgを添加し溶解させた。この液に塩化ナトリウム8.8gを加え、溶解後0.1mol/L塩酸及び0.1mol/L水酸化ナトリウム水溶液を添加し、pH6.2に調整した。この溶液に注射用水を加え、全量で1Lとした。
(比較例4)
表3に示す処方に従い、塩化マグネシウム六水和物920mgを注射用水に溶解し、0.1mol/L水酸化ナトリウム水溶液を8mL添加後、化合物(1)4.332gを添加し溶解させた。この液に塩化ナトリウム17.1gを加え、溶解後0.1mol/L塩酸及び0.1mol/L水酸化ナトリウム水溶液を添加し、pH6.2に調整した。この溶液に注射用水を加え、全量で2Lとした。
(試験例2)
実施例3〜5及び比較例3〜4で調製した水性液剤について、30±2℃の恒温糟に3箇月保存した。保存後、化合物(1)の含有量と構造未確定の副生成物Xの含有量を液体クロマトグラフィー( Waters製、アライアンスシステム)で測定した。
(液体クロマトグラフィーによる測定条件)
分離カラム:内径4.6mm、長さ15cmのステンレス管に、3μmの液体クロマトグラフィー用オクタデシルシリル化シリカゲルを充填した。
A液:1−オクタンスルホン酸ナトリウム2.16gを薄めたリン酸(1→1000)に溶解して1000mLとした液
B液:液体クロマトグラフィー用メタノール
流速:1.0mL
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:294nm)
副生成物Xの式(1)化合物に対する保持時間:0.64
送液:A液とB液の混合比を表4に示す。
副生成物Xの含有率を、化合物(1)の含有量に対する副生成物Xの含有量の百分率として、表5に示す。表5の結果から明らかなように、水性液剤における化合物(1)の濃度が高くなるに従い、30℃3箇月保存後の副生成物Xの含有率が減少した。具体的には、化合物(1)の濃度が3mg/mL以上である実施例3〜5は、3mg/mL未満の比較例3又は4に比べ、副生成物Xの含有率が減少した。さらに、化合物(1)の濃度が10mg/mL以上である実施例5は、実施例3(4.0mg/mL)、実施例4(8.0mg/mL)と比べても、副生成物Xの生成がより抑えられていることが理解できる。
(実施例6)
表6に示す処方に従い、塩化マグネシウム六水和物920mgを注射用水に溶解し、0.1mol/L水酸化ナトリウム水溶液を8mL添加後、化合物(1)4.332gを添加し溶解させた。この液に0.1mol/L塩酸及び0.1mol/L水酸化ナトリウム水溶液を添加し、pH6.0に調整した。この溶液に注射用水を加え、全量で200mLとした。
(実施例7)
表6に示す処方に従い、塩化マグネシウム六水和物920mgを注射用水に溶解し、0.1mol/L水酸化ナトリウム水溶液を8mL添加後、化合物(1)4.332gを添加し溶解させた。この液に0.1mol/L塩酸及び0.1mol/L水酸化ナトリウム水溶液を添加し、pH6.0に調整した。この溶液に注射用水を加え、全量で100mLとした。
(比較例5)
表6に示す処方に従い、塩化マグネシウム六水和物920mgを注射用水に溶解し、0.1mol/L水酸化ナトリウム水溶液を8mL添加後、化合物(1)4.332gを添加し溶解させた。この液に塩化ナトリウム17.1gを加え、溶解後0.1mol/L塩酸及び0.1mol/L水酸化ナトリウム水溶液を添加し、pH6.5に調整した。この溶液に注射用水を加え、全量で2Lとした。
(試験例3)
実施例6〜7及び比較例5で調製した水性液剤について、40±2℃の恒温糟に3箇月保存した。保存後、試験例2と同様の方法で、化合物(1)の含有量と副生成物Xの含有量を液体クロマトグラフィー( Waters製、アライアンスシステム)で測定した。
副生成物X含有率を、化合物(1)の含有量に対する副生成物Xの含有量の百分率として、表7に示す。表7の結果から明らかなように、化合物(1)の濃度が高くなるに従い、40℃3箇月保存後の副生成物Xの含有率が減少することが明らかとなった。
(塩化マグネシウムと安定性の関係)
(実施例8)
表8に示す処方に従い、塩化マグネシウム六水和物1.39gを注射用水に溶解し、0.1mol/L水酸化ナトリウム水溶液を8mL添加後、化合物(1)4.332gを添加し溶解させた。この液に0.1mol/L塩酸及び0.1mol/L水酸化ナトリウム水溶液を添加し、pH6.0に調整した。この溶液に注射用水を加え、全量で100mLとした。
(実施例9)
表8に示す処方に従い、塩化マグネシウム六水和物1.85gを注射用水に溶解し、0.1mol/L水酸化ナトリウム水溶液を8mL添加後、化合物(1)4.332gを添加し溶解させた。この液に0.1mol/L塩酸及び0.1mol/L水酸化ナトリウム水溶液を添加し、pH6.0に調整した。この溶液に注射用水を加え、全量で100mLとした。
(試験例4)
実施例7〜9で調整した水性液剤について、40±2℃の恒温糟に4週間保存し、7−{(3S,4S)−3−アミノメチル−4−フルオロピロリジン−1−イル}−6−フルオロ−1−(2−フルオロエチル)−8−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸(化合物(2))の含有量と、化合物(1)の含有量を液体クロマトグラフィー( Waters製、アライアンスシステム)で測定した。 液体クロマトグラフィーは試験例2と同様の条件で行った。
化合物(2)の化合物(1)に対する保持時間:0.69
化合物(2)の含有率を、化合物(1)の含有量に対する化合物(2)の含有量の百分率として、表9に示す。表9の結果から明らかなように、水性液剤における塩化マグネシウムの含有量を増やし、化合物(1)に対するマグネシウム化合物のモル比を増加させることで、化合物(2)の生成量を抑えることが出来た。
(製造時間について)
(実施例10)
40℃に加温しながら化合物(1)4.332gを注射用水に添加し、塩化マグネシウム六水和物920mgを添加し、0.1mol/L水酸化ナトリウム8mLを加えて溶解させた。この液に0.1mol/L塩酸及び0.1mol/L水酸化ナトリウム溶液を添加し、pH6.0に調整した。この溶液に注射用水を加え、全量で100mLとした。
(実施例11)
化合物(1)4.332gを注射用水に添加し、塩化マグネシウム六水和物920mgを添加し、0.1mol/L水酸化ナトリウムを加えてpH6.0に調整し溶解させた。この液に0.1mol/L塩酸及び0.1mol/L水酸化ナトリウム溶液を添加し、pH6.0に調整した。この溶液に注射用水を加え、全量で100mLとした。
(試験例5)
実施例7、実施例10及び実施例11の製造時間を測定した。
各製造方法で製造した場合の製造時間を表10に示す。化合物(1)は水に接するとゲル化する性質がある。実施例11のように、化合物(1)を水に添加してしまうと、化合物(1)がゲル化により継粉状態となり、水と均一に混ざり合うまでには3時間もの間、攪拌を続ける必要がある。製造時間が長くなると、製造設備の磨耗や人件費等、製造コストが上昇し、好ましくない。
一方で、化合物(1)を添加する水に、予め塩化マグネシウム六水和物を加え、pHを適切な範囲に調整しておくことで、ゲル化は軽減できる。実施例7の製造時間を見れば分かる通り、化合物(1)は速やかに水に溶解し、実施例11の1/3以下の時間で、製造が可能となる。また、化合物(1)を水に添加する場合は、加温することによっても製造時間の短縮が可能である(実施例10)。
グラム陽性菌及びグラム陰性菌に対して優れた抗菌力を有する、式(1)化合物又はその塩を含有した水性液剤を提供する。本発明の水性液剤は、式(1)化合物の析出及び化学的分解が抑えられており、産業上有用である。

Claims (10)

  1. 一般式(1)
    (式中、Rは水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、シアノ基又は水酸基で1又は2以上置換されていてもよい炭素数1から3のアルキル基を、Rは水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、シアノ基もしくは水酸基で1もしくは2以上置換されていてもよい炭素数1から3のアルキル基、水素原子、ハロゲン原子、水酸基又はアミノ基を、Rは水素原子又はハロゲン原子を、Rは水素原子又はハロゲン原子を、Xはハロゲン原子を示す)
    で表される化合物又はその塩、およびマグネシウム化合物を含有し、
    pHが5.8以上6.9以下であり、
    前記一般式(1)で表される化合物の濃度が3mg/mL以上である水性液剤。
  2. 使用する際には、前記一般式(1)で表される化合物の濃度が2mg/mL以下になるように希釈して用いる、請求項1に記載の水性液剤。
  3. 前記一般式(1)で表される化合物の塩酸塩を含有する、請求項1又は2に記載の水性液剤。
  4. 前記一般式(1)で表される化合物又はその塩に対するマグネシウム化合物のモル比が0.45以上1.5以下である請求項1乃至3のいずれか1項に記載の水性液剤。
  5. 前記水性液剤のpHが5.8以上6.5以下である、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の水性液剤。
  6. 前記水性液剤中の一般式(1)で表される化合物の濃度が15mg/mL以上50mg/mL以下である、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の水性液剤。
  7. 使用する際には、希釈用液として生理食塩水を用いて希釈される、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の水性液剤。
  8. 一般式(1)
    (式中、Rは水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、シアノ基又は水酸基で1又は2以上置換されていてもよい炭素数1から3のアルキル基を、Rは水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、シアノ基もしくは水酸基で1もしくは2以上置換されていてもよい炭素数1から3のアルキル基、水素原子、ハロゲン原子、水酸基又はアミノ基を、Rは水素原子又はハロゲン原子を、Rは水素原子又はハロゲン原子を、Xはハロゲン原子を示す)
    で表される化合物又はその塩を含有する水性液剤において、前記一般式(1)で表される化合物又はその塩に対するモル比が0.45以上1.5以下であるマグネシウム化合物を配合し、水性液剤中の前記一般式(1)で表される化合物の濃度を3mg/mL以上にすることを含む、前記一般式(1)で表される化合物又はその塩の分解を抑制する方法。
  9. (A)および(B)工程を含有する、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の水性液剤を製造する方法。
    (A)マグネシウム化合物の水溶液に、pH調整剤を加える工程
    (B)(A)工程で得られた水溶液に、前記一般式(1)で表される化合物又はその塩を加える工程
  10. (C)および(D)工程を含有する、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の水性液剤を製造する方法。
    (C)前記一般式(1)で表される化合物又はその塩を、30℃以上80℃以下で加温しながら、水に溶解又は懸濁する工程。
    (D)(C)工程で得られた水溶液又は懸濁液に、マグネシウム化合物及びpH調整剤を加える工程。
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