JPWO2016194724A1 - コンタクト、ならびにその調節方法および製造方法 - Google Patents

コンタクト、ならびにその調節方法および製造方法 Download PDF

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Abstract

形状等の異なる板材を用意することなく、初期突出量あるいは初期荷重を調節して製造することが容易となるコンタクトを提供する。板材の曲げ加工によって形成されたハウジング部と、一端が前記ハウジング部に連接し、前方へ突出する突出部、および、前記突出部を前方へ付勢する板バネ部が形成された延出部と、先端部分で前記延出部を前記付勢に抗して支持するように、後方へ傾くように前記ハウジング部の所定箇所を折り曲げて形成した支持片と、を備え、前記突出部に接触した接続対象を被接続対象へ電気的に接続するコンタクトとする。

Description

本発明は、接続対象と被接続対象の電気的接続に用いられるコンタクト、ならびにその調節方法および製造方法に関する。
携帯電話機などの各種電気機器には、当該機器の機能確保に必要な各種部品が配置される。またこれらの部品同士(接触対象と被接触対象)を電気的に接続するために、コンタクトが利用されることがある。コンタクトの一種として、例えば、板材の曲げ加工により形成されたハウジングが設けられ、ハウジング内の板バネによって突出部を突出方向へ付勢するタイプ(以下、便宜的に「ハウジング付き板バネ型」と呼ぶ)が挙げられる。
ハウジング付き板バネ型のコンタクトによれば、接続対象が突出部を押すようにし、バネの弾性力によって適度な接触荷重を得ながら、接続対象を突出部に接触させることが出来る。またハウジングがバネを保護する格好となるため、安全性にも優れたコンタクトとし易い。
従来のハウジング付き板バネ型のコンタクトとしては、例えば、特許文献1や特許文献2に開示されたものが挙げられる。特許文献1に開示されたものは、一連の導電部材(金属部材)1を折り曲げ加工することにより形成されており、箱状のハウジング(側方部20等から形成される)から円弧状の突出部32が後退可能に突出している。この突出部32が前記接続対象に接触する突出部の役割をする。
特許文献2に開示されたものは、ハウジング12から接触部14(突出部)が突出して設けられ、ハウジング12内のバネ部16(板バネ)によって接触部14を突出方向へ付勢する。更に接触部14は、その両側部に形成された係止部(36、38)が、ハウジング12の側壁に形成された切欠き部32の上縁に当接し、それ以上突出方向へ跳ね上がらないようになっている。
特開2003-168510号公報 特開2015-46229号公報
ところでハウジング付き板バネ型のコンタクトは、初期状態(接続対象等が突出部を押す前の状態)において、突出部が突出するように形成される。このときの突出部の突出量を、以下、「初期突出量」とする。また初期状態での突出部の位置を安定させること等を目的として、ハウジングの一部は、付勢に抗して板バネを支持するように形成される。このときに当該ハウジングの一部が板バネから受ける荷重を、以下、「初期荷重」とする。
ハウジング付き板バネ型のコンタクトの製品仕様の一つとして、初期突出量あるいは初期荷重の許容範囲(或いは規格値など)が決められることもある。この場合、製品としてのコンタクトは、初期突出量あるいは初期荷重が当該許容範囲内に収まっていることが必要とされる。またこの許容範囲は、コンタクトの製品仕様や用途、接続対象の配置手順、あるいはユーザの要求などによって異なることがある。
当該許容範囲が異なる製品それぞれを供給するためには、何らかの方策によってそれぞれの許容範囲に収まるように、初期突出量あるいは初期荷重を調節する必要がある。その一策として、形状等の異なる板材(コンタクトの材料)を、製品仕様ごとに別に用意することが考えられる。例えば特許文献2に開示されたものの場合、図4(a)に示す板材として、切欠き部32あるいは係止部(36、38)の位置、形状、または寸法等を製品仕様ごとに合わせ込んだ複数種の板材を用意し、要求される製品仕様に応じて適切な板材を選べば良い。
しかしこのような方策では、製品仕様のバリエーションが比較的多いような場合、それぞれに合わせた板材を別に用意することは、製造コストや管理負担などの観点から好ましいとは言えない。また新たな仕様の製品を短納期で完成させる必要のある場合には、その仕様に合わせた板材の準備期間を要する分、適切な対応が難しくなる。
本発明は上述した問題点に鑑み、ハウジング付き板バネ型でありながら、形状等の異なる板材を用意することなく、初期突出量あるいは初期荷重を調節して製造することが容易となるコンタクト、ならびにコンタクトの調節方法および製造方法の提供を目的とする。
(1)本発明に係るコンタクトは、板材の曲げ加工によって形成されたハウジング部と、一端が前記ハウジング部に連接し、前方へ突出する突出部および前記突出部を前方へ付勢する板バネ部が形成された延出部と、先端部分で前記延出部を前記付勢に抗して支持するように、前記先端部分側が後方へ傾くように前記ハウジング部の所定箇所を折り曲げて形成した支持片と、を備え、前記突出部に接触した接続対象を被接続対象へ電気的に接続する構成とする。
本構成によれば、ハウジング付き板バネ型でありながら、形状等の異なる板材を用意することなく、初期突出量あるいは初期荷重を調節して製造することが容易となる。なおここでの「前(方)」とは、前記突出部の突出方向を簡潔に表すための便宜的な表現に過ぎない。
(2)上記構成において、前記ハウジング部は、前面が前方を向いた前壁部を有し、前記延出部は、少なくとも一部が前記前壁部の後面に沿って所定方向へ伸びる前記板バネ部に、前記前壁部より前記所定方向へ進んだ位置で前記前面よりも前方に突出する前記突出部が連接してなり、前記支持片は、前記前壁部の前記突出部に面した縁が前記先端部分となるように、当該前壁部の所定箇所を折り曲げて形成した構成としてもよい。
本構成によれば、前壁部が、前方からの物体衝突等から板バネ部を保護するとともに、コンタクトを吸着して移動させる際の吸着面等としても利用され得る。また突出部に極力近い位置で板バネ部を支持することができ、突出部の位置を安定させることが容易となる。
(3)また上記構成としてより具体的には、前記折り曲げがなされるラインは、前記縁が伸びる方向に対して平行であって、前記所定方向に対して直交する構成としてもよい。本構成によれば、折り曲げ深さに関わらず、前記先端部分が延出部を安定して支持することが可能となる。
(4)また上記構成としてより具体的には、前記支持片は、前記前壁部の切り曲げ加工により形成された構成としてもよい。本構成によれば、折り曲げの根元付近において支持片の側部が前壁部に接触し易くなり、両者間に摩擦が生じ易い分、板バネ部に押されて支持片が動くことが抑えられる。
(5)また上記構成としてより具体的には、前記ハウジング部および前記帯状部が、一枚の金属板材の曲げ加工により一体的に形成されており、前記ハウジング部は、外面が後方を向いた後壁部を有するように形成されており、前記板バネ部は、前記後壁部に連接した一端から前方へ蛇行するように伸びている構成としてもよい。
(6)また上記構成としてより具体的には、前記突出部の初期突出量、または、前記支持部が前記板バネ部から受ける初期荷重が、前記折り曲げの深さによって調節された構成としてもよい。本構成によれば、適切な初期突出量または初期荷重のコンタクトが得られる。
(7)また本発明に係るコンタクトは、板材の曲げ加工によって少なくとも筒状の側壁を形成したハウジング部と、一端が前記ハウジング部に連接し、当該ハウジング部内を筒方向に延出され弾性力によって、自由端側に形成した接触部を、前記ハウジング部の前側に位置する前記側壁(以下、前壁部と言う)より前方に突出させた延出部と、を備えたコンタクトであって、前記前壁部の一部に、前記延出部に当接して前記接触部の突出量を調整する調整片であって、当該前壁部に対して相対的に折り曲げ可能な調整片を形成した構成とする。
本構成によれば、ハウジング外郭を変形することなく、突出量を調整することが可能であり、所定の外郭形状を維持しながら突出部の突出量にバリエーションを持たせることが出来るので多用途に応える汎用性の高いコンタクトとなる。また、前壁部は突出部と同方向にあり平面上の面積も大きく出来る上、突出部の突出量に係わらず、その平面の形状、位置が変わらないので、当該コンタクトを移動させる場合の真空吸引吸着部分など搬送部の役割を持たせることが出来、延いては製造の簡素化、取り扱いの簡単化にも大きく寄与する。
(8)また本発明に係るコンタクトの調節方法は、上記構成のコンタクトを製造するにあたり、前記突出部の初期突出量、または、前記支持部が前記板バネ部から受ける初期荷重を、前記折り曲げの深さによって調節する方法とする。本方法によれば、形状等の異なる板材を用意することなく、ハウジング付き板バネ型のコンタクトについて、初期突出量あるいは初期荷重を調節することが容易となる。
(9)また本発明に係るコンタクトの製造方法は、上記構成のコンタクトの製造方法であって、前記折り曲げの深さの設定値を決めておき、当該設定値に基づいて前記コンタクトを形成する工程と、当該形成したコンタクトについて、前記突出部の初期突出量、または、前記支持部が前記板バネ部から受ける初期荷重を測定する工程と、前記測定の結果に基づいて、前記設定値を修正する工程と、前記修正済みの設定値に基づいて前記コンタクトを製造する工程と、を含む方法とする。本方法によれば、形状等の異なる板材を用意することなく、適切な初期突出量あるいは初期荷重のハウジング付き板バネ型のコンタクトを製造することが可能である。
本発明に係るコンタクトによれば、ハウジング付き板バネ型でありながら、形状等の異なる板材を用意することなく、初期突出量あるいは初期荷重を調節して製造することが容易となる。また本発明に係るコンタクトの調節方法によれば、形状等の異なる板材を用意することなく、ハウジング付き板バネ型のコンタクトについて、初期突出量あるいは初期荷重を調節することが容易となる。また本発明に係る製造方法によれば、形状等の異なる板材を用意することなく、適切な初期突出量あるいは初期荷重のハウジング付き板バネ型のコンタクトを製造することが可能である。
本実施形態に係るコンタクトXの外観斜視図である。 コンタクトXの左側半分を省略して示した斜視図である。 コンタクトXの別の角度から見た外観斜視図である。 コンタクトXの更に別の角度から見た外観斜視図である。 コンタクトXが使用される様子の説明図である。 図5に示す様子を別の視点から見た説明図である。 コンタクトXが使用される様子の別の説明図である。 折り曲げ深さを変えた場合の各コンタクトXの説明図である。 支持片が形成される様子の説明図である。 支持片が形成される様子の別の説明図である。 コンタクトXの製造方法に関するフローチャートである。
本発明の実施形態について、各図面を参照しながら以下に説明する。なお以下の説明における上下、左右および前後の各方向(互いに直交する方向)は、図1などに示す通りである。
[コンタクトの全体構成]
図1は、本実施形態に係るコンタクトXの外観斜視図であり、図2は、コンタクトXの左側半分を切断除去して示した斜視図(図1と同視点による図)である。また図3と図4それぞれは、図1の場合とは別の視点から見たコンタクトXの外観斜視図である。
コンタクトXは、一枚の導電性の板材(例えばステンレス(SUS301など)を材質とする金属板材)を折り曲げ加工することにより、ハウジング部1、板バネ部2、および突出部3が一体的に形成されたハウジング付き板バネ型のコンタクトである。またコンタクトXは、例えば携帯型通信端末等へ搭載され得るように非常に小型化されており、各方向の寸法は1〜3mm程度となっている。
コンタクトXの各部構成について、図1から図4の各図を参照しながら説明する。ハウジング部1は、左壁部11、後壁部12、前壁部13、右壁部14、左側下壁部15L、および右側下壁部15Rを有し、板バネ部2を収容する略直方体の筐体状(但し、各図に示すように各部が開口している)に形成されている。
すなわち板バネ部2から見て、左壁部11は左側の壁となるよう配置されており、後壁部12は後側の壁となるよう配置されており、前壁部13は前側の壁となるよう配置されており、右壁部14は右側の壁となるよう配置されており、各下壁部(15L、15R)は下側の壁となるよう配置されている。
後壁部12は、左壁部11の後側の縁から直角に折り曲げられて形成されており、前壁部13は、左壁部11の前側の縁から直角に折り曲げられて形成されており、右壁部14は、後壁部12の右側の縁から直角に折り曲げられて形成されている。また左側下壁部15Lは、左壁部11の下側の縁から直角に折り曲げられて形成されており、右側下壁部15Rは、右壁部14の下側の縁から直角に折り曲げられて形成されている。
前壁部13の右側の縁には凸部13bが設けられており、凸部13bは、右壁部14の前側の縁に設けられた凹部14aに嵌め込まれている。前壁部13の右側の縁は、溶接等の接合手段に加えて当該嵌め込みも利用されることにより、右壁部14の前側の縁へ強固に固定されている。また左側下壁部15Lの右側の縁と右側下壁部15Rの左側の縁は、向い合うように近接している。これらの下壁部(15L、15R)は、ハウジング部1の下側の略前側半分を塞ぐ壁として機能する。
後壁部12の左右両端それぞれにおける上寄りと下寄りの各位置には、左右へ後壁部12を拡張するように張出した拡張部12aが設けられている。これら計4個の拡張部12aは、それぞれに対応した左壁部11または右壁部14の切欠き部Spに相当する部分が、後壁部12の一部として残されたものである。すなわちコンタクトX形成前の板材は、切欠き部Spの縁に沿って切込みが設けられており、後壁部12と左壁部11および右壁部14との間で折り曲げ加工がなされても、拡張部12aは折り曲げられずに後壁部12の一部として残されている。拡張部12aは、被接続対象との接着固定に用いられる後壁部12の面積を拡張し、当該接着固定をより行い易くする役割を果たす。
前壁部13の下側の縁と各下壁部(15L、15R)の前側の縁との間には、前方に開口した開口部17が形成されている。開口部17は、前壁部13の下側の縁(左右に伸びている)と、左壁部11の前側の縁(上下に伸びている)と、各下壁部(15L、15R)の前側の縁(左右に伸びている)と、右壁部14の前側の縁(上下に伸びている)とに囲まれた矩形状の領域となっている。前壁部13の表面と開口部17は、略同一平面上にあると見ることが出来る。
前壁部13の下側寄りの箇所には、前壁部13の一部が後方へ向けて折り曲げられて、支持片18が形成されている。支持片18の構成や役割等については、改めて詳細に説明する。
後壁部12の下端からは、帯状(幅方向が左右方向に一致する)の部分が、図2に示すように各箇所で曲げられた形態で延出している。この部分には、後端部12に近い側から順に、板バネ部2と突出部3が形成されている。
板バネ部2は、後壁部12に連接した一端から前方へ蛇行するように伸びている。すなわち板バネ部2は、後壁部12の下端から伸びており、ハウジング部1の内側において、幅方向に見て蛇行するように形成されている。より具体的に説明すると、板バネ部2は後壁部12の下端から順に、下側ターン部21、後側直進部22、上側ターン部23、前側直進部24が連接して形成されている。
下側ターン部21は、幅方向に見て、後壁部12の下端から前寄りに略半円を描いてUターンするように曲げられた部分である。後側直進部22は、幅方向に見て、下側ターン部21の端部から上方へ直進した部分である。上側ターン部23は、幅方向に見て、後側直進部22の端部から前寄りに略半円を描いてUターンするように曲げられた部分である。前側直進部24は、幅方向に見て、上側ターン部23の端部から下方へ直進した部分である。
前側直進部24は、前壁部13の直ぐ後方に配置されている。そして前側直進部24の下方には、図2に示すように、幅方向に見て前方へ伸びた部分、下寄りに略半円を描くようにUターンした部分、および少し後方へ伸びた部分が、この順に一体的に形成されている。このように前方へ突出した部分が、突出部3となっている。突出部3は、幅方向(左右方向)に見て前側に凸となる略U字状となっており、最も前に位置する部分(前側先端)が、接続対象との接触が予定される部分である。なお、開口部17よりも前方へ突出部3が突出した量(ハウジング部1から突出した量)を、突出部3の突出量とする。
なお、後側直進部22から前側直進部24までの部分は、左右方向(幅方向)に見て略U字状となったU字状部を形成している。このU字状部は、前側直進部24とその後側で並行する後側直進部22とが上側の端部同士で繋がって略U字状となっている。板バネ部2は、このようなU字状部を含む蛇行した形状となっているため、例えば片持ち梁等の形状とした場合に比べて安定した弾性を有し、適正な接触力が発揮される突出部3の移動範囲(ワーキングエリア)を広く取ることできる。
上記のように板バネ部2は、一端にはハウジング部1(より詳細には後壁部12)が連接しており、他端には突出部3が連接している。突出部3は、前側寄りの部分が開口部17から前方へ突出しており、初期状態(突出部3が後方へ押されていない状態を指す。以下同様。)においてその突出量は最大となっている。突出部3の前側先端が接続対象等により後方へ押されると、突出部3はその分、ハウジング部1の内側に向けて移動する。そして板バネ部2は、ハウジング部1の内側に設けられており、突出部3を前方へ付勢する板バネとして機能する。
なお初期状態において、前側直進部24は、当該板バネの作用により支持片18を前方へ押す格好となっている。言い換えれば、支持片18は初期状態において、前側直進部24を付勢に抗して支持している。この状態から、接続対象等によって突出部3の前側先端が後方へ押されると、その分だけ板バネ部2が撓んで、突出部3がハウジング部1内へ後退する。板バネ部2は突出部3を前方へ付勢するように作用し、この付勢の力は、板バネ部2の撓み量(換言すれば、突出部3の後方への移動量)に応じて増大する。
またハウジング部1は、板バネ部2を収容し、外部からの物体衝突や異物付着等から保護する役割を果たす。板バネ部2の下端(下側ターン部21)は、ハウジング部1の下側の開口部端面より外側には出ておらず、物体衝突等から効果的に保護される。板バネ部2の上端(上側ターン部23)は、ハウジング部1の上側の開口部端面より外側には出ておらず、物体衝突等から効果的に保護される。当該保護をより十分とするべく、ハウジング部1は、その下側の後部分および上側(或いはこれらのうちの一方)にも、壁部を形成するようにしても良い。
また、板バネ部2が左壁部11や右壁部14に擦れて動きが阻害されないように、板バネ部2と左壁部11の間、および、板バネ部2と右壁部14の間には、適度な隙間が確保されている。コンタクトXは、以上に説明した構成を有しており、先端接触部31に接触した接続対象を被接続対象へ電気的に接続するための部品として機能する。
[コンタクトの使用形態]
次に、コンタクトXの使用形態について説明する。コンタクトXは、例えば携帯型通信機器などの電気機器内に設けられ、回路基板等の部品同士を電気的に接続する役割を果たす。図5は、接続対象Ob1(接続する一方の部品)を被接続対象Ob2(接続する他方の部品)へ電気的に接続するように、コンタクトXが使用される様子の一例を示している。なお図6は、図5に示す様子を別の視点(左方視点)から見たものである。
コンタクトXはハウジング部1の後壁部12の後面が実装面となっており、図5(a)に示すように、この面が被接続対象Ob2へ接着固定される。この接着固定には、例えば半田付け等が利用され得る。これによりハウジング部1は、被接続対象Ob2へ電気的に接続される。なお前壁部13の前面は、フラットな吸着面(所定の作業用装置により吸着される面)となっており、コンタクトXは当該装置によって被接続対象Ob2に運ばれて位置決めされ、上記のように接着固定されることになる。
図5(a)に示す状態から接続対象Ob1を被接続対象Ob2へ電気的に接続するには、接続対象Ob1を後方へ移動させ、図5(b)に示すように接続対象Ob1を配置する。この配置済みの状態では、図6(b)から明らかであるように、コンタクトXの突出部3の前側先端は接続対象Ob1により前方から押さえられている。その結果、押さえられた分だけ突出部3が後退すると同時に板バネ部2は後方へ撓む。
板バネ部2は、その弾性力によって突出部3を前方へ付勢しているため、突出部3は接続対象Ob1を適度な力で押す格好となっており、突出部3と接続対象Ob1の安定的な接触が得られている。コンタクトXは、全体が導電性材質で形成されているため、突出部3に接触している接続対象Ob1は、被接続対象Ob2へ電気的に接続される。
なお接続対象Ob1を配置する手順としては、図5や図6に示す手順の他、例えば図7に示す手順が採用され得る。図7に示す手順では、まず図7(a)に示すように、接続対象Ob1を横(前後方向と直交する方向)へ移動させる。このとき接続対象Ob1の前後方向位置は、突出部3の前側先端より僅かに(例えば0.05mm程度)前側である。そのため接続対象Ob1は、突出部3の前側先端とは辛うじて触れない程度の距離を保って、横へ移動することになる。
このようにして接続対象Ob1を図7(b)に示す位置まで移動させた後、次に接続対象Ob1を後へ移動させ、図7(c)に示すように接続対象Ob1を配置する。これにより、図5(b)の場合と同様に、突出部3と接続対象Ob1の安定的な接触が得られ、接続対象Ob1は被接続対象Ob2へ電気的に接続される。図7に示す手順を採用する場合は、図5や図6に示す場合に比べ、コンタクトXの前方における接続対象Ob1を配置するために要するスペースを、大幅に削減することが出来る。
[初期突出量または初期荷重の調節]
本実施形態のコンタクトXは、支持片18の折り曲げの深さによって、初期状態での突出部3の突出量、或いは初期状態において支持片18が前側直進部24から受ける荷重を調節することが可能である。なお以下の説明では、支持片18の折り曲げの深さを単に「折り曲げ深さ」と称し、初期状態での突出部3の突出量を「初期突出量」と称し、初期状態において支持片18が前側直進部24から受ける荷重を「初期荷重」と称することがある。初期突出量あるいは初期荷重の調節の原理について、図8を参照しながら以下に説明する。
図8の(A)〜(C)は、折り曲げ深さを変えた場合の各コンタクトXの断面図(図2を左方から見た図に相当)を示している。本図に示すように折り曲げ深さは、(A)での折り曲げ深さd1が最も小さく、(B)での折り曲げ深さd2、(C)での折り曲げ深さd3となるに連れて大きくなっている。但し何れの場合においても、支持片18の先端が付勢に抗して板バネ部2(前側直進部24)を支持していることに変わりはない。なお支持片18の幅寸法等は、前壁部13の板厚や材質なども考慮して、前側直進部24に押されて折り曲げが容易に戻ることの無いように、適切に設定されている。
折り曲げ深さ(本実施形態では、概ね、支持片18の折り曲げの角度と見ることもできる)が大きいほど、言い換えれば、前壁部13と支持片18のなす角度が直角に近づくほど、支持片18の先端の位置はより後方となる。そのため、これに支持される前側直進部24の位置はより後方へ制限される格好となり、前側直進部24に連接している突出部3の位置もより後方へ制限されることになる。
そして突出部3の位置がより後方へ制限されるほど、初期突出量は小さくなる。図8に示す例では(A)での初期突出量h1が最も大きく、(B)での初期突出量h2、(C)での初期突出量h3となるに連れて小さくなっている。
一方で初期荷重に着目すると、何れの場合にも板バネ部2の特性は共通であるから、フックの法則に従い、撓み量が大きいほど板バネ部2の弾性力(前方へ付勢する力)が大きくなる。前側直進部24の位置がより後方であれば、その分、板バネ部2の撓み量もより大きくなり、弾性力も大きくなる。
支持片18はこの弾性力を初期荷重として受けるため、折り曲げ深さが大きいほど、初期荷重は大きくなる。図8に示す例では(A)での初期荷重F1が最も小さく、(B)での初期荷重F2、(C)での初期荷重F3となるに連れて大きくなっている。以上のようにコンタクトXは、折り曲げ深さによって、初期突出量、或いは初期荷重を調節することが可能である。なお初期突出量については、例えば0.6mm前後の値に調節され、初期荷重については、例えば数百mNの値に調節される。
折り曲げ深さは、板材の曲げ加工によってコンタクトXを形成する工程の中で、前壁部13を折り曲げて支持片18を形成する際に、任意の値に決められる。ここで支持片18が形成される様子について、図9を参照しながらより詳細に説明する。
図9(A)は、前壁部13に支持片18を形成するための切り曲げ加工がなされる様子を、前方視点により模式的に示している。また図9(B)は、図9(A)について一点鎖線mで示す箇所で切断した場合の断面図を示している。前壁部13は、支持片18を形成するための切り曲げ加工として、図9(A)の左側に示すラインL2での切断処理と、ラインL1での折り曲げ処理とが同時的に行われる。
これにより、ラインL1から前壁部13の下側の縁13aまでの部分が、後方へ傾けられる。なお支持片18とされる部分(各ラインL2に挟まれた部分)は、支持片18が板バネ部2を左右にバランス良く支持できること等を考慮して、前壁部13の下寄り部分における左右方向中央の一定領域に設定されている。
上記の切り曲げ加工がなされた結果、図9の右側に示すように、元の状態よりも後方へ傾けられた部分が支持片18として形成される。本図から明らかであるように、前壁部13の下側の縁13aの一部が、当該加工によって支持片18の先端部分18aとされる。また切り曲げ加工がなされていることから、折り曲げの根元付近において支持片18の左右側部が前壁部13に接触し易くなり、両者間に摩擦が生じ易い分、板バネ部2に押されて支持片18が動いてしまうことは抑えられる。
但し、前壁部13に支持片18を形成する形態としては、例えば図10に示すように、予め支持片18の左右側部に沿った切込みが前壁部13に設けられ、折り曲げ予定のラインL1に通常の折り曲げ処理がなされる形態が採用されてもよい。この場合には、ラインL2での切断処理を省略できる分、支持片18を形成するための工程自体は簡略化される。
なお支持片18を形成するにあたって折り曲げがなされるラインL1は、前壁部13の下側の縁13aが伸びる方向(左右方向)に対して平行である。また更にラインL1は、板バネ部2の前側直進部24が伸びる方向(下方向)に対して直交する。そのため支持片の先端部分18aは、折り曲げ深さに関わらず左右方向へ伸びた格好を維持し、更にこの先端部分18aの伸びた方向は、折り曲げ深さに関わらず前側直進部24の幅方向(左右方向)に一致する。
これにより先端部分18aは、折り曲げ深さに関わらず、前側直進部24へ幅方向に均一的に接触し、支持することになる。その結果、先端部分18aは、前側直進部24を安定して支持することが出来る。
ところで、コンタクトでの初期突出量あるいは初期荷重の規格(許容範囲)は、例えば、コンタクトの製品仕様や用途、接続対象の配置手順、あるいはユーザの要求などによって異なることがある。本実施形態のコンタクトXによれば、初期突出量あるいは初期荷重の規格が異なっていても、それぞれの規格に適合するように、折り曲げ深さによって初期突出量や初期荷重を調節すれば良い。
そのため、それぞれの規格に合わせるために異なる種類の板材を用意する必要は無く、同種の板材に曲げ加工を施すことで、それぞれの規格に適合した製品を製造することが可能である。また、折り曲げ深さを変えるだけで各規格に合わせることができるため、折り曲げ深さを可変としたコンタクトXの製造装置を用いれば、当該製造装置だけで各規格に適合した製品それぞれを製造することが出来る。
なお、例えば接続対象Ob1の配置について図7に示す手順が採用される場合、接続対象Ob1が突出部3へ横から衝突すること等が無いように、初期突出量を許容範囲内に調節することが重要となる。このような場合であっても、本実施形態では、折り曲げ深さによって初期突出量が調節可能であるため適切な対応が容易である。
また初期荷重は突出部3の位置の安定性に影響を与えるため、特にこの点が重視されるような場合には、初期荷重を許容範囲内に調節することが重要となる。初期荷重が小さ過ぎると、僅かな衝撃等によって突出部3が振動し、その位置が不安定となり易い。コンタクトXを一旦使用して突出部3を大きく後退させた場合、板バネ部2の変形が弾性変形を超えて塑性変形にまで達し、接触対象Ob1を取り除いても板バネ部2が伸びてしまっている(応力−ひずみ関係にヒステリシスが生じている)ため、適切な初期荷重が得られないことがある。
このような現象を防ぐためには、板バネ部2が伸びてしまった後も初期荷重が許容範囲に収まるように、予め初期荷重を高めに調節しておくことが重要である。このような場合であっても、本実施形態では、折り曲げ深さによって初期荷重が調節可能であるため適切な対応が容易である。
[適切な調節が行われるようにしたコンタクトの製造方法]
上述の通り、本実施形態では支持片18の折り曲げ深さを変えることで、初期突出量あるいは初期荷重を調節することが可能である。なお以下の説明では、初期突出量と初期荷重の任意の一方を「調節対象」と称することがある。調節対象の調節が適切に行われるようにしたコンタクトXの製造方法について、図11に示すフローチャートを参照しながら以下に説明する。
まず調節対象の目標値Va(通常、許容範囲のほぼ中央値に相当する)に基づいて、折り曲げ深さの設定値Vb(折り曲げ加工時の狙いの値)が決定される(ステップS1)。すなわち、折り曲げ深さをどの程度の値にすれば調節対象を目標値Vaとすることが出来るかは、計算やこれまでの経験等によって予測される。そこでこの予測される値が、まずは設定値Vbとして決定される。
次に現在の設定値Vbに基づいて(つまり、折り曲げ深さの狙いを設定値Vbとして)、所定数のコンタクトXが製造される(ステップS2)。そしてこの製造されたコンタクトXについて、調節対象が測定される(ステップS3)。調節対象が「初期突出量」である場合には、例えば前壁部13表面から突出部3の前側先端までの距離が測定され、「初期荷重」である場合には、例えば前方から押さえて突出部3を動かすのに必要な力が測定される。
このようにして得られた測定値が許容範囲内であれば(ステップS4のYes)、現在の設定値Vbに問題は無いため、以降、この現在の設定値Vbに基づいてコンタクトXが製造される(ステップS5)。一方、測定値が許容範囲外であれば(ステップS4のNo)、測定値が目標値Vaへ近づくように設定値Vbが修正される(ステップS6)。
具体的には、調節対象が「初期突出量」である場合、測定値が許容範囲を上回っていれば、これを解消するには折り曲げ深さを大きくすれば良いから、設定値Vbは上方修正される。逆に測定値が許容範囲を下回っていれば、これを解消するには折り曲げ深さを小さくすれば良いから、設定値Vbは下方修正される。
また調節対象が「初期荷重」である場合、測定値が許容範囲を上回っていれば、これを解消するには折り曲げ深さを小さくすれば良いから、設定値Vbは下方修正される。逆に測定値が許容範囲を下回っていれば、これを解消するには折り曲げ深さを大きくすれば良いから、設定値Vbは上方修正される。
設定値Vbを修正した後は、この修正済みの設定値Vbを現在の設定値Vbとみなして、ステップS2以降の工程が繰返される。このように本製造方法では、折り曲げ深さの設定値Vbを決めておき、設定値Vbに基づいてコンタクトXを形成する工程と、当該形成したコンタクトについて調節対象を測定する工程と、前記測定の結果に基づいて設定値Vbを修正する工程と、修正済みの設定値Vbに基づいてコンタクトXを製造する工程と、が行われる(但し、初めから測定の結果に問題が無い場合は、修正は不要である)。本製造方法では、フィードバックの手法を応用して、調節対象の測定値が許容範囲内に収まるまで設定値Vbが修正される。その結果、調節対象が許容範囲内に収まったコンタクトXを製造することが出来る。
[総括]
以上に説明した通り本実施形態に係るコンタクトXは、板材の曲げ加工によって形成されたハウジング部1と、一端がハウジング部1に連接した延出部(前方へ突出する突出部3、および、突出部3を前方へ付勢する板バネ部2が形成された部分)と、先端部分18aで当該延出部を前記付勢に抗して支持するように、後方へ傾くようにハウジング部1の所定箇所を折り曲げて形成した支持片18と、を備え、突出部3に接触した接続対象Ob1を被接続対象Ob2へ電気的に接続する。
そのためコンタクトXは、ハウジング付き板バネ型でありながら、形状等の異なる板材を用意することなく、初期突出量あるいは初期荷重を調節して製造することが容易である。つまりコンタクトXは同じ板材を用いても、支持片18の折り曲げ深さを変えるだけで、初期突出量あるいは初期荷重を調節してコンタクトXを製造することができる。
この結果、初期突出量あるいは初期荷重に関する製品仕様のバリエーションが比較的多いような場合でも、それぞれに合わせた板材を別に用意する必要はなく、製造コストや管理負担などにおいて有利となる。また新たな仕様の製品を短納期で完成させる必要のある場合でも、その仕様に合わせた板材の準備期間は不要であり、支持片18の折り曲げ深さを変えることで対応できるため有利である。
またコンタクトXにおいて、ハウジング部1は、前面が前方を向いた前壁部13を有し、前記延出部は、少なくとも一部が前壁部13の後面に沿って下方向へ伸びる板バネ部2に、前壁部13より下方向へ進んだ位置で前記前面よりも前方に突出する突出部3が連接してなる。そして支持片18は、前壁部13の突出部3に面した縁13aが先端部分18aとなるように、前壁部13のラインL1を折り曲げて形成したものである。
このようにコンタクトXは前壁部13を有しており、この前壁部13は、前方からの物体衝突等から板バネ部2を保護するとともに、コンタクトXを吸着して移動させる際の吸着面としても利用され得る。そして本実施形態では、この前壁部13の一部を折り曲げて支持片18としており、前壁部13がより有効に活用されている。特に、前壁部13の突出部3に面した縁13aが支持片の先端部分18となるようにしているため、突出部3に極力近い位置で板バネ部2を支持することができ、突出部3の位置を安定させることが容易である。
但し、支持片を設ける位置や支持片の形状等については、本実施形態以外の形態が採用されても構わない。例えば、前壁部13の右側の縁の近傍が後方に向けて折り曲げられ、この部分が支持片18の代わりとなるようにしてもよい。また例えば、左壁部11または右壁部14の前側の縁の近傍が、90度を超えるようにハウジング部1内に向けて折り曲げられ、この部分が支持片18の代わりとなるようにしてもよい。この場合には、前壁部13の形成が省略されていても、支持片を設けることが可能である。
また突出部3の下側(板バネ部2が連接していない側)の端部に、下方へ張出した張出部分を設けておき、支持片がこの張出部分を支持するようにしてもよい。この場合は、左壁部11、右壁部14、または下壁部(15L、15R)の前側の縁の近傍が、90度を超えるようにハウジング部1内に向けて折り曲げられ、この部分が支持片となるようにすればよい。
なお従来のコンタクトの中には、突出部に対する荷重片としてハウジングを形成する外郭の一部を利用するものがあるが、この構成であると突出部の調整を行う場合、ハウジングの外郭形状が変形するという問題点がある。これに対し本実施形態によれば、ハウジングの外郭形状を維持しながら、突出部の突出量を調整できるコンタクトならびにその調節方法及び製造方法を提供することも出来る。
つまりコンタクトXは、板材の曲げ加工によって少なくとも筒状の側壁を形成したハウジング部1と、一端がハウジング部1に連接し、ハウジング部1内を筒方向に延出され弾性力によって、自由端側に形成した接触部を、ハウジング部1の前側に位置する前記側壁(前壁部13)より前方に突出させた延出部と、を備えており、前壁部13の一部に、前記延出部に当接して前記接触部の突出量を調整する調整片であって、前壁部13に対して相対的に折り曲げ可能な調整片(支持片18)を形成している。
そのためハウジング外郭を変形することなく、突出量を調整することが可能であり、所定の外郭形状を維持しながら突出部の突出量にバリエーションを持たせることが出来るので多用途に応える汎用性の高いコンタクトとなっている。また、前壁部13は突出部3と同方向にあり平面上の面積も大きく出来る上、突出部3の突出量に係わらず、その平面の形状、位置が変わらないので、当該コンタクトを移動させる場合の真空吸引吸着部分など搬送部の役割を持たせることが出来、延いては製造の簡素化、取り扱いの簡単化にも大きく寄与する。
本発明の構成は、上記実施形態のほか、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。すなわち上記実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の技術的範囲は、上記実施形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。
本発明は、例えば携帯型通信機器等に設けられるコンタクトに利用可能である。
1 ハウジング部
11 左壁部
12 後壁部
12a 拡張部
13 前壁部
13a 前壁部の縁
13b 凸部
14 右壁部
14a 凹部
15L 左側下壁部
15R 右側下壁部
17 開口部
18 支持片
18a 支持片の先端部分
2 板バネ部
21 下側ターン部
22 後側直進部
23 上側ターン部
24 前側直進部
3 突出部
Ob1 接続対象
Ob2 被接続対象
X コンタクト

Claims (9)

  1. 板材の曲げ加工によって形成されたハウジング部と、
    一端が前記ハウジング部に連接し、前方へ突出する突出部および前記突出部を前方へ付勢する板バネ部が形成された延出部と、
    先端部分で前記延出部を前記付勢に抗して支持するように、前記先端部分側が後方へ傾くように前記ハウジング部の所定箇所を折り曲げて形成した支持片と、を備え、
    前記突出部に接触した接続対象を被接続対象へ電気的に接続することを特徴とするコンタクト。
  2. 前記ハウジング部は、前面が前方を向いた前壁部を有し、
    前記延出部は、少なくとも一部が前記前壁部の後面に沿って所定方向へ伸びる前記板バネ部に、前記前壁部より前記所定方向へ進んだ位置で前記前面よりも前方に突出する前記突出部が連接してなり、
    前記支持片は、
    前記前壁部の前記突出部に面した縁が前記先端部分となるように、当該前壁部の所定箇所を折り曲げて形成したことを特徴とする請求項1に記載のコンタクト。
  3. 前記折り曲げがなされるラインは、
    前記縁が伸びる方向に対して平行であって、前記所定方向に対して直交することを特徴とする請求項2に記載のコンタクト。
  4. 前記支持片は、
    前記前壁部の切り曲げ加工により形成されたことを特徴とする請求項2または請求項3に記載のコンタクト。
  5. 前記ハウジング部および前記延出部が、一枚の金属板材の曲げ加工により一体的に形成されており、
    前記ハウジング部は、外面が後方を向いた後壁部を有するように形成されており、
    前記板バネ部は、前記後壁部に連接した一端から前方へ蛇行するように伸びていることを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載のコンタクト。
  6. 前記突出部の初期突出量、または、前記支持部が前記板バネ部から受ける初期荷重が、 前記折り曲げの深さによって調節されたことを特徴とする請求項1から請求項5の何れかに記載のコンタクト。
  7. 板材の曲げ加工によって少なくとも筒状の側壁を形成したハウジング部と、
    一端が前記ハウジング部に連接し、当該ハウジング部内を筒方向に延出され弾性力によって、自由端側に形成した接触部を、前記ハウジング部の前側に位置する前記側壁(以下、前壁部と言う)より前方に突出させた延出部と、を備えたコンタクトであって、
    前記前壁部の一部に、前記延出部に当接して前記接触部の突出量を調整する調整片であって、当該前壁部に対して相対的に折り曲げ可能な調整片を形成したことを特徴とするコンタクト。
  8. 請求項1から請求項5の何れかに記載のコンタクトを製造するにあたり、
    前記突出部の初期突出量、または、前記支持部が前記延出部から受ける初期荷重を、前記折り曲げの深さによって調節することを特徴とするコンタクトの調節方法。
  9. 請求項1から請求項5の何れかに記載のコンタクトの製造方法であって、
    前記折り曲げの深さの設定値を決めておき、当該設定値に基づいて前記コンタクトを形成する工程と、
    当該形成したコンタクトについて、前記突出部の初期突出量、または、前記支持部が前記延出部から受ける初期荷重を測定する工程と、
    前記測定の結果に基づいて、前記設定値を修正する工程と、
    前記修正済みの設定値に基づいて前記コンタクトを製造する工程と、
    を含むことを特徴とするコンタクトの製造方法。
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