JPWO2016189599A1 - 空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

熱媒体循環回路Bの熱媒体は、熱媒体間熱交換器15及び利用側熱交換器26のそれぞれにおいて潜熱で熱交換を行う不燃冷媒であり、複数のポンプ21、37は、液状態にある熱媒体を吸引して熱媒体循環回路Bに循環させる液ポンプである。

Description

本発明は、たとえばビル用マルチエアコン等に適用される空気調和装置に関するものである。
従来から、ビル用マルチエアコンなどの空気調和装置においては、たとえば建物外に配置した熱源機である室外機と建物の室内に配置した室内機との間に冷媒を循環させる。そして、冷媒が放熱、吸熱して、加熱、冷却された空気により空調対象空間の冷房又は暖房を行なっていた。このようなビル用マルチエアコンでは、複数の室内機が接続されており、停止している室内機と運転している室内機とが混在していることも多い。また、室外機と室内機とを接続する配管が最大100mになることもある。配管が長くなるほど、多くの冷媒がシステム内に充填されることになる。
このようなビル用マルチエアコンの室内機は、人が居る室内空間(たとえば、オフィス空間や居室、店舗等)に配置されて利用されることが通常である。何らかの原因によって、室内空間に配置された室内機から冷媒が漏れた場合、低GWP冷媒であるR32、HFO1234yfは引火性、有毒性を有しており、人体への影響及び安全性の観点から大きな問題となる。
このような課題に対応するために、空気調和装置に2次ループ方式を採用した技術がある(たとえば、特許文献1参照)。この技術では、1次側ループ(冷媒循環回路)には冷媒を用い、2次側ループ(熱媒体循環回路)には有害でない水又はブラインなどの熱媒体を用い、2次側ループに備えられた熱交換器において、熱媒体と人の居る空間の空気とを熱交換して室内空間を空調する方法が提案されている。
国際公開第2012/049704号
特許文献1において、1次側ループは、冷媒の潜熱変化を利用して冷房、暖房を行うため、搬送冷媒の量を少なくすることができる。しかし、2次側ループは、熱媒体の顕熱変化を利用して冷房、暖房を行うため、搬送冷媒の量を多くする必要がある。よって、熱媒体を搬送する搬送手段に求められる搬送能力が大きくなり、搬送手段が大型化し、配置の自由度が狭まるという問題があった。
また、2次側ループに水を用いた場合は、凍結により、熱交換器又は配管等が破損するという問題もあった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、搬送動力の低減が可能で、システムの設置の自由度を高めることができ、また、信頼性を向上することが可能な空気調和装置を提供するものである。
本発明に係る空気調和装置は、圧縮機、熱源側熱交換器、絞り装置、及び、複数の熱媒体間熱交換器の冷媒流路が配管接続されて熱源側冷媒が循環する熱源側冷媒循環回路と、複数のポンプ、複数の利用側熱交換器、及び、複数の熱媒体間熱交換器の熱媒体側流路が配管接続されて熱媒体が循環する熱媒体循環回路と、熱媒体循環回路において複数の利用側熱交換器のそれぞれに対応して設けられ、複数の利用側熱交換器のそれぞれを、複数の熱媒体間熱交換器の何れかに接続して熱媒体の流路を切り替える熱媒体流路切替装置と備え、熱媒体は、熱媒体間熱交換器及び利用側熱交換器のそれぞれにおいて潜熱で熱交換を行う不燃冷媒であり、複数のポンプは、液状態にある熱媒体を吸引して熱媒体循環回路に循環させる液ポンプであるものである。
本発明によれば、搬送動力の低減が可能で、システムの設置の自由度を高めることができ、また、信頼性を向上することが可能な空気調和装置を得ることができる。
本発明の実施の形態に係る空気調和装置の設置例を示す概略図である。 本発明の実施の形態に係る空気調和装置の回路構成の一例を示す概略回路構成図である。 本発明の実施の形態に係る空気調和装置の全冷房運転モード時における冷媒の流れを示す冷媒回路図である。 本発明の実施の形態に係る空気調和装置の全冷房運転モード時の冷媒循環回路A及び熱媒体循環回路BのそれぞれのP−h線図である。 本発明の実施の形態に係る空気調和装置の全暖房運転モード時における冷媒の流れを示す冷媒回路図である。 本発明の実施の形態に係る空気調和装置の全暖房運転モード時の冷媒循環回路A及び熱媒体循環回路BのそれぞれのP−h線図である。 本発明の実施の形態に係る空気調和装置の冷房主体運転モード時における冷媒の流れを示す冷媒回路図である。 本発明の実施の形態に係る空気調和装置の冷房主体運転モード時の冷媒循環回路A及び熱媒体循環回路BのそれぞれのP−h線図である。 本発明の実施の形態に係る空気調和装置の暖房主体運転モード時における冷媒の流れを示す冷媒回路図である。 本発明の実施の形態に係る空気調和装置の暖房主体運転モード時の冷媒循環回路A及び熱媒体循環回路BのそれぞれのP−h線図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。
実施の形態.
図1は、本発明の実施の形態に係る空気調和装置の設置例を示す概略図である。図1に基づいて、空気調和装置の設置例について説明する。この空気調和装置は、冷媒(熱源側冷媒、熱媒体)を循環させる冷凍サイクル(冷媒循環回路A、熱媒体循環回路B)を利用することで各室内機が運転モードとして冷房モードあるいは暖房モードを自由に選択できるものである。
本実施の形態に係る空気調和装置では、空調対象空間の空調に冷媒(熱源側冷媒)を間接的に利用する方式(間接方式)を採用している。すなわち、熱源側冷媒に貯えた冷熱又は温熱を、熱源側冷媒とは異なる冷媒(以下、熱媒体と称する)に伝達し、熱媒体に貯えた冷熱又は温熱で空調対象空間を冷房又は暖房するようになっている。
図1においては、本実施の形態に係る空気調和装置は、熱源機である1台の室外機1と、複数台の室内機2と、室外機1と室内機2との間に介在する熱媒体変換機3と、を有している。熱媒体変換機3は、熱源側冷媒と熱媒体とで熱交換を行なうものである。室外機1と熱媒体変換機3とは、熱源側冷媒が通過する冷媒配管4で接続されている。熱媒体変換機3と室内機2とは、熱媒体が通過する配管(熱媒体配管)5で接続されている。そして、室外機1で生成された冷熱あるいは温熱は、熱媒体変換機3を介して室内機2に配送されるようになっている。
室外機1は、通常、ビル等の建物9の外の空間(たとえば、屋上等)である室外空間6に配置され、熱媒体変換機3を介して室内機2に冷熱又は温熱を供給するものである。室内機2は、建物9の内部の空間(たとえば、居室等)である室内空間7に冷房用空気あるいは暖房用空気を供給できる位置に配置され、空調対象空間となる室内空間7に冷房用空気あるいは暖房用空気を供給するものである。熱媒体変換機3は、室外機1及び室内機2とは別筐体として、室外空間6及び室内空間7とは別の空間に設置できるように構成されている。また、熱媒体変換機3は、室外機1及び室内機2とは冷媒配管4及び配管5でそれぞれ接続され、室外機1から供給される冷熱あるいは温熱を室内機2に伝達するものである。
図1に示すように、本実施の形態に係る空気調和装置においては、室外機1と熱媒体変換機3とが2本の冷媒配管4を用いて接続されている。また、熱媒体変換機3と各室内機2とが2本の配管5を用いて接続されている。このように、本実施の形態に係る空気調和装置では、2本の配管(冷媒配管4、配管5)を用いて各ユニット(室外機1、室内機2及び熱媒体変換機3)を接続することにより、施工が容易となっている。
なお、図1においては、熱媒体変換機3が、建物9の内部ではあるが室内空間7とは別の空間である天井裏等の空間(たとえば、建物9における天井裏などのスペース、以下、単に空間8と称する)に設置されている状態を例に示している。熱媒体変換機3は、その他、エレベーター等がある共用空間等に設置することも可能である。また、図1においては、室内機2が天井カセット型である場合を例に示してあるが、これに限定するものではなく、天井埋込型や天井吊下式等、室内空間7に直接又はダクト等により、暖房用空気あるいは冷房用空気を吹き出せるようになっていればどんな種類のものでもよい。
図1においては、室外機1が室外空間6に設置されている場合を例に示しているが、これに限定するものではない。たとえば、室外機1は、換気口付の機械室等の囲まれた空間に設置してもよい。また、室外機1は、排気ダクトで廃熱を建物9の外に排気することができるのであれば建物9の内部に設置してもよく、あるいは、水冷式の室外機1を用いる場合にも建物9の内部に設置するようにしてもよい。このような場所に室外機1を設置するとしても、特段の問題が発生することはない。
また、熱媒体変換機3は、室外機1の近傍に設置することもできる。ただし、熱媒体変換機3から室内機2までの距離が長すぎると、熱媒体の搬送動力がかなり大きくなるため、省エネの効果は薄れることに留意が必要である。さらに、室外機1、室内機2及び熱媒体変換機3の接続台数を図1に図示してある台数に限定するものではなく、本実施の形態に係る空気調和装置が設置される建物9に応じて台数を決定すればよい。
図2は、本発明の実施の形態に係る空気調和装置(以下、空気調和装置100と称する)の回路構成の一例を示す概略回路構成図である。図2に基づいて、空気調和装置100の詳しい構成について説明する。図2に示すように、室外機1と熱媒体変換機3とが、熱媒体変換機3に備えられている熱媒体間熱交換器15a及び熱媒体間熱交換器15bを介して冷媒配管4で接続されており、熱源側冷媒を循環させる冷凍サイクルである冷媒循環回路Aを構成している。また、熱媒体変換機3と室内機2とが、熱媒体間熱交換器15a及び熱媒体間熱交換器15bを介して配管5で接続され、熱媒体を循環させる熱媒体循環回路Bを構成している。なお、冷媒配管4については後段で詳述するものとする。
冷媒循環回路Aは、基本室外に設置されるため、冷媒として、可燃性冷媒であるR32、HFO1234yf等を用いる。また、熱媒体循環回路Bには不燃冷媒であるR410A、CO等を用いることにより、安全性を向上させた空気調和装置100を提供できる。
以下、冷媒循環回路A及び熱媒体循環回路Bを有する空気調和装置100の室外機1、室内機2及び熱媒体変換機3の構成について順次説明する。
[室外機1]
室外機1には、圧縮機10と、四方弁等の第1冷媒流路切替装置11と、熱源側熱交換器12と、アキュムレーター19とが冷媒配管4で直列に接続されて搭載されている。また、室外機1には、第1接続配管4a、第2接続配管4b、逆止弁13a、逆止弁13b、逆止弁13c、及び、逆止弁13dが設けられている。第1接続配管4a、第2接続配管4b、逆止弁13a、逆止弁13b、逆止弁13c、及び、逆止弁13dを設けることで、室内機2の要求する運転に関わらず、室外機1から熱媒体変換機3に流入させる熱源側冷媒の流れを一定方向にすることができる。
圧縮機10は、熱源側冷媒を吸入し、その熱源側冷媒を圧縮して高温且つ高圧の状態にするものであり、たとえば容量制御可能なインバータ圧縮機等で構成するとよい。第1冷媒流路切替装置11は、暖房運転モード時(全暖房運転モード時及び暖房主体運転モード時)における熱源側冷媒の流れと冷房運転モード時(全冷房運転モード時及び冷房主体運転モード時)における熱源側冷媒の流れとを切り替えるものである。
熱源側熱交換器12は、暖房運転時には蒸発器として機能し、冷房運転時には放熱器(ガスクーラー)として機能し、図示省略のファン等の送風機から供給される空気と熱源側冷媒との間で熱交換を行なうものである。アキュムレーター19は、圧縮機10の吸入側に設けられており、暖房運転モード時と冷房運転モード時の違いによる余剰冷媒、過渡的な運転の変化(たとえば、室内機2の運転台数の変化)に対する余剰冷媒を蓄えるものである。
[室内機2]
室内機2には、それぞれ利用側熱交換器26(利用側熱交換器26a〜利用側熱交換器26d)が搭載されている。この利用側熱交換器26は、配管5によって熱媒体変換機3の熱媒体流量調整装置25(熱媒体流量調整装置25a〜熱媒体流量調整装置25d)と第2熱媒体流路切替装置23(第2熱媒体流路切替装置23a〜第2熱媒体流路切替装置23d)に接続するようになっている。この利用側熱交換器26は、図示省略のファン等の送風機から供給される空気と熱媒体との間で熱交換を行ない、室内空間7に供給するための暖房用空気あるいは冷房用空気を生成するものである。
[熱媒体変換機3]
熱媒体変換機3は、2つの熱媒体間熱交換器15(熱媒体間熱交換器15a、熱媒体間熱交換器15b)と、2つの絞り装置16(絞り装置16a、絞り装置16b)と、2つの開閉装置17(開閉装置17a、開閉装置17b)と、2つの第2冷媒流路切替装置18(第2冷媒流路切替装置18a、第2冷媒流路切替装置18b)とを備えている。熱媒体変換機3はさらに、4つの冷媒液ポンプ(以下、単に液ポンプという)21(液ポンプ21a、液ポンプ21b)、液ポンプ37(液ポンプ37a、液ポンプ37b)と、4つの第1熱媒体流路切替装置22(第1熱媒体流路切替装置22a〜第1熱媒体流路切替装置22d)と、4つの第2熱媒体流路切替装置23(第2熱媒体流路切替装置23a〜第2熱媒体流路切替装置23d)と、4つの熱媒体流量調整装置25(熱媒体流量調整装置25a〜熱媒体流量調整装置25d)と、4つの逆流防止装置38(逆流防止装置38a、38b)、逆流防止装置39(逆流防止装置39a、逆流防止装置39b)、4つのバイパス回路40(バイパス回路40a、バイパス回路40b)、バイパス回路41(バイパス回路41a、バイパス回路41b)が設置されている。
2つの熱媒体間熱交換器15(熱媒体間熱交換器15a、熱媒体間熱交換器15b)は、凝縮器(放熱器)又は蒸発器として機能するものである。熱媒体間熱交換器15は、熱源側冷媒と熱媒体とで熱交換を行ない、室外機1で生成され、熱源側冷媒に貯えられた冷熱又は温熱を熱媒体に伝達するものである。熱媒体間熱交換器15aは、冷媒循環回路Aにおける絞り装置16aと第2冷媒流路切替装置18aとの間に設けられており、冷房暖房混在運転モード時において熱媒体の冷却に供するものである。熱媒体間熱交換器15bは、冷媒循環回路Aにおける絞り装置16bと第2冷媒流路切替装置18bとの間に設けられており、冷房暖房混在運転モード時において熱媒体の加熱に供するものである。
2つの絞り装置16(絞り装置16a、絞り装置16b)は、減圧弁や膨張弁としての機能を有し、熱源側冷媒を減圧して膨張させるものである。絞り装置16aは、全冷房運転モード時の熱源側冷媒の流れにおいて熱媒体間熱交換器15aの上流側に設けられている。絞り装置16bは、全冷房運転モード時の熱源側冷媒の流れにおいて熱媒体間熱交換器15bの上流側に設けられている。2つの絞り装置16は、開度が可変に制御可能なもの、たとえば電子式膨張弁等で構成するとよい。
開閉装置17a、17bは、二方弁等で構成されており、冷媒配管4を開閉するものである。
2つの第2冷媒流路切替装置18(第2冷媒流路切替装置18a、第2冷媒流路切替装置18b)は、四方弁等で構成され、運転モードに応じて熱源側冷媒の流れを切り替えるものである。第2冷媒流路切替装置18aは、全冷房運転モード時の熱源側冷媒の流れにおいて熱媒体間熱交換器15aの下流側に設けられている。第2冷媒流路切替装置18bは、全冷房運転モード時の熱源側冷媒の流れにおいて熱媒体間熱交換器15bの下流側に設けられている。
4つの液ポンプ21a、液ポンプ21b、液ポンプ37a及び液ポンプ37bは、配管5を通過する熱媒体を熱媒体循環回路B内において循環させるものである。液ポンプ21a及び液ポンプ21bは冷房用、液ポンプ37a及び液ポンプ37bは暖房用である。液ポンプ21aは、熱媒体間熱交換器15aと熱媒体流量調整装置25bとの間に設けられている。液ポンプ21bは、熱媒体間熱交換器15bと熱媒体流量調整装置25dとの間に設けられている。2つの液ポンプ21は、たとえば容量制御可能な液ポンプ等で構成するとよい。
液ポンプ37aは、熱媒体循環回路Bにおける熱媒体の流れにおいて熱媒体流量調整装置25aの上流に設けられている。液ポンプ37bは、熱媒体循環回路Bにおける熱媒体の流れにおいて熱媒体流量調整装置25cの上流に設けられている。2つの液ポンプ37は、たとえば容量制御可能な液ポンプ等で構成するとよい。
4つの第1熱媒体流路切替装置22(第1熱媒体流路切替装置22a〜第1熱媒体流路切替装置22d)は、三方弁等で構成されており、熱媒体の流路を切り替えるものである。第1熱媒体流路切替装置22は、室内機2の設置台数に応じた個数(ここでは4つ)が設けられるようになっている。第1熱媒体流路切替装置22は、三方のうちの一つが熱媒体間熱交換器15aに、三方のうちの一つが熱媒体間熱交換器15bに、三方のうちの一つが利用側熱交換器26に、それぞれ接続され、利用側熱交換器26の熱媒体流路の出口側に設けられている。なお、室内機2に対応させて、紙面下側から第1熱媒体流路切替装置22a、第1熱媒体流路切替装置22b、第1熱媒体流路切替装置22c、第1熱媒体流路切替装置22dとして図示している。
4つの第2熱媒体流路切替装置23(第2熱媒体流路切替装置23a〜第2熱媒体流路切替装置23d)は、三方弁等で構成されており、熱媒体の流路を切り替えるものである。第2熱媒体流路切替装置23は、室内機2の設置台数に応じた個数(ここでは4つ)が設けられるようになっている。第2熱媒体流路切替装置23は、三方のうちの一つが熱媒体間熱交換器15aに、三方のうちの一つが熱媒体間熱交換器15bに、三方のうちの一つが利用側熱交換器26に、それぞれ接続され、利用側熱交換器26の熱媒体流路の入口側に設けられている。なお、室内機2に対応させて、紙面下側から第2熱媒体流路切替装置23a、第2熱媒体流路切替装置23b、第2熱媒体流路切替装置23c、第2熱媒体流路切替装置23dとして図示している。
4つの熱媒体流量調整装置25(熱媒体流量調整装置25a〜熱媒体流量調整装置25d)は、開口面積を制御できる電子膨張弁等で構成されており、配管5に流れる熱媒体の流量を調整するものである。熱媒体流量調整装置25は、室内機2の設置台数に応じた個数(ここでは4つ)が設けられるようになっている。熱媒体流量調整装置25a、25cは、熱媒体循環回路Bにおける熱媒体の流れにおいて液ポンプ37a、37bの下流に設けられている。熱媒体流量調整装置25b、25dは、熱媒体循環回路Bにおける熱媒体の流れにおいて液ポンプ21a、21bの下流に設けられている。なお、室内機2に対応させて、紙面下側から熱媒体流量調整装置25a、熱媒体流量調整装置25b、熱媒体流量調整装置25c、熱媒体流量調整装置25dとして図示している。
また、熱媒体変換機3には、各種検出手段(2つの第1温度センサー31、4つの第2温度センサー34(34a、34b、34a、34b)、4つの第3温度センサー35(35a、35b、35a、35b)及び圧力センサー36)が設けられている。これらの検出手段で検出された情報(たとえば、温度情報や圧力情報、熱源側冷媒の濃度情報)は、空気調和装置100の動作を統括制御する制御装置(図示省略)に送られ、圧縮機10の駆動周波数、熱源側熱交換器12及び利用側熱交換器26近傍に設けられる図示省略の送風機の回転数、第1冷媒流路切替装置11の切り替え、液ポンプ21の駆動周波数、第2冷媒流路切替装置18の切り替え、熱媒体の流路の切替等の制御に利用されることになる。
2つの第1温度センサー31(第1温度センサー31a、第1温度センサー31b)は、熱媒体間熱交換器15から流出した熱媒体、つまり熱媒体間熱交換器15の出口における熱媒体の温度を検出するものであり、たとえばサーミスター等で構成するとよい。第1温度センサー31aは、液ポンプ21aの入口側における配管5に設けられている。第1温度センサー31bは、液ポンプ21bの入口側における配管5に設けられている。
4つの第2温度センサー34(第2温度センサー34a〜第2温度センサー34d)は、第1熱媒体流路切替装置22の上流に設けられ、利用側熱交換器26から流出した熱媒体の温度を検出するものであり、サーミスター等で構成するとよい。第2温度センサー34は、室内機2の設置台数に応じた個数(ここでは4つ)が設けられるようになっている。なお、室内機2に対応させて、紙面下側から第2温度センサー34a、第2温度センサー34b、第2温度センサー34c、第2温度センサー34dとして図示している。
4つの第3温度センサー35(第3温度センサー35a〜第3温度センサー35d)は、熱媒体間熱交換器15の熱源側冷媒の入口側又は出口側に設けられ、熱媒体間熱交換器15に流入する熱源側冷媒の温度又は熱媒体間熱交換器15から流出した熱源側冷媒の温度を検出するものである。4つの第3温度センサー35は、サーミスター等で構成するとよい。第3温度センサー35aは、熱媒体間熱交換器15aと第2冷媒流路切替装置18aとの間に設けられている。第3温度センサー35bは、熱媒体間熱交換器15aと絞り装置16aとの間に設けられている。第3温度センサー35cは、熱媒体間熱交換器15bと第2冷媒流路切替装置18bとの間に設けられている。第3温度センサー35dは、熱媒体間熱交換器15bと絞り装置16bとの間に設けられている。
圧力センサー36は、第3温度センサー35dの設置位置と同様に、熱媒体間熱交換器15bと絞り装置16bとの間に設けられ、熱媒体間熱交換器15bと絞り装置16bとの間を流れる熱源側冷媒の圧力を検出するものである。
また、図示省略の制御装置は、マイコン等で構成されており、各種検出手段での検出情報及びリモコンからの指示に基づいて、圧縮機10の駆動周波数、送風機の回転数(ON/OFF含む)、第1冷媒流路切替装置11の切り替え、液ポンプ21の駆動、絞り装置16の開度、開閉装置17の開閉、第2冷媒流路切替装置18の切り替え、第1熱媒体流路切替装置22の切り替え、第2熱媒体流路切替装置23の切り替え、及び、熱媒体流量調整装置25の開度等を制御し、後述する各運転モードを実行するようになっている。なお、制御装置は、ユニット毎に設けてもよく、室外機1又は熱媒体変換機3に設けてもよい。
熱媒体が通過する配管5は、熱媒体間熱交換器15aに接続されるものと、熱媒体間熱交換器15bに接続されるものと、で構成されている。配管5は、熱媒体変換機3に接続される室内機2の台数に応じて分岐(ここでは、各4分岐)されている。そして、熱媒体間熱交換器15aに接続される配管5と、熱媒体間熱交換器15bに接続される配管5とは、第1熱媒体流路切替装置22、及び、第2熱媒体流路切替装置23で互いに接続されている。第1熱媒体流路切替装置22及び第2熱媒体流路切替装置23を制御することで、熱媒体間熱交換器15aからの熱媒体を利用側熱交換器26に流入させるか、熱媒体間熱交換器15bからの熱媒体を利用側熱交換器26に流入させるかが決定されるようになっている。
ここで、冷媒循環回路Aの構成について改めて整理すると、冷媒循環回路Aは、圧縮機10、第1冷媒流路切替装置11、熱源側熱交換器12、開閉装置17、第2冷媒流路切替装置18、熱媒体間熱交換器15aの冷媒流路、絞り装置16、及び、アキュムレーター19を、冷媒配管4で接続して構成されている。また、熱媒体循環回路Bは、熱媒体間熱交換器15aの熱媒体流路、液ポンプ21、第1熱媒体流路切替装置22、熱媒体流量調整装置25、利用側熱交換器26、及び、第2熱媒体流路切替装置23を、配管5で接続して構成されている。つまり、熱媒体間熱交換器15のそれぞれに複数台の利用側熱交換器26が並列に接続され、熱媒体循環回路Bを複数系統としているのである。
よって、空気調和装置100では、室外機1と熱媒体変換機3とが、熱媒体変換機3に設けられている熱媒体間熱交換器15a及び熱媒体間熱交換器15bを介して接続され、熱媒体変換機3と室内機2とも、熱媒体間熱交換器15a及び熱媒体間熱交換器15bを介して接続されている。すなわち、空気調和装置100では、熱媒体間熱交換器15a及び熱媒体間熱交換器15bで冷媒循環回路Aを循環する熱源側冷媒と熱媒体循環回路Bを循環する熱媒体とが熱交換するようになっている。
ここで、本実施の形態の特徴について説明する。
本実施の形態では、熱媒体循環回路Bに使用する冷媒として、上述したようにR410A、CO等の不燃冷媒を用い、この不燃冷媒は潜熱変化を行うものであることに特徴を有する。このような不燃冷媒を用いることで、安全性を確保できる。また、潜熱変化を行う冷媒を用いることで、熱媒体間熱交換器15及び利用側熱交換器26において、潜熱変化で熱交換を行うため、従来一般に用いられる水等の顕熱変化で熱交換を行う熱媒体を用いる場合に比べて効率良く熱を移動することができて、搬送熱媒体の量を少なくすることが可能である。このため、熱媒体の搬送手段としての液ポンプの小型化が可能となっている。
次に、空気調和装置100が実行する各運転モードについて説明する。この空気調和装置100は、各室内機2からの指示に基づいて、その室内機2で冷房運転あるいは暖房運転が可能になっている。つまり、空気調和装置100は、室内機2の全部で同一運転をすることができるとともに、室内機2のそれぞれで異なる運転をすることができるようになっている。
空気調和装置100が実行する運転モードには、駆動している室内機2の全てが冷房運転を実行する全冷房運転モード、駆動している室内機2の全てが暖房運転を実行する全暖房運転モード、冷房負荷の方が大きい冷房暖房混在運転モードとしての冷房主体運転モード、及び、暖房負荷の方が大きい冷房暖房混在運転モードとしての暖房主体運転モードがある。以下に、各運転モードについて、熱源側冷媒及び熱媒体の流れとともに説明する。
[全冷房運転モード]
図3は、本発明の実施の形態に係る空気調和装置の全冷房運転モード時における冷媒の流れを示す冷媒回路図である。この図3では、利用側熱交換器26a及び利用側熱交換器26bでのみ冷熱負荷が発生している場合を例に全冷房運転モードについて説明する。なお、図3では、太線で表された配管が冷媒(熱源側冷媒及び熱媒体)の流れる配管を示している。また、図3では、熱源側冷媒の流れ方向を実線矢印で、熱媒体の流れ方向を破線矢印で示している。
図3に示す全冷房運転モードの場合、室外機1では、第1冷媒流路切替装置11を、圧縮機10から吐出された熱源側冷媒を熱源側熱交換器12へ流入させるように切り替える。熱媒体変換機3では、熱媒体流量調整装置25b及び熱媒体流量調整装置25dを開放し、熱媒体流量調整装置25a及び熱媒体流量調整装置25cを全閉とする。そして、冷房用の液ポンプ21a及び冷房用の液ポンプ21bを駆動させ、熱媒体間熱交換器15aと利用側熱交換器26aとの間と、熱媒体間熱交換器15bと利用側熱交換器26bとの間とを、それぞれ熱媒体が循環するようにしている。
図4は、本発明の実施の形態に係る空気調和装置の全冷房運転モード時の冷媒循環回路A及び熱媒体循環回路BのそれぞれのP−h線図(冷媒の圧力と比エンタルピとの関係を示す線図)である。
(冷媒循環回路A)
まず始めに、冷媒循環回路Aにおける熱源側冷媒の流れについて説明する。
低温且つ低圧の冷媒が圧縮機10によって圧縮され、高温且つ高圧のガス冷媒となって吐出され、図4に示す状態(1)となる。圧縮機10から吐出された高温且つ高圧のガス冷媒(状態(1))は、第1冷媒流路切替装置11を介して熱源側熱交換器12に流入する。熱源側熱交換器12に流入した冷媒は、熱源側熱交換器12で室外空気に放熱しながら高圧の液冷媒の状態(2)となる。
熱源側熱交換器12から流出した高圧冷媒は、逆止弁13aを通って、室外機1から流出し、冷媒配管4を通って熱媒体変換機3に流入する。熱媒体変換機3に流入した高圧冷媒は、開閉装置17aを経由した後に分岐されて絞り装置16a及び絞り装置16bに流入する。絞り装置16a及び絞り装置16bに流入した冷媒は膨張させられて、低温且つ低圧の二相冷媒(状態(3))となる。なお、開閉装置17bは閉となっている。
この二相冷媒(状態(3))は、蒸発器として作用する熱媒体間熱交換器15a及び熱媒体間熱交換器15bのそれぞれに流入し、熱媒体循環回路Bを循環する熱媒体から吸熱することで、熱媒体を冷却しながら、低温且つ低圧のガス冷媒(状態(4))となる。熱媒体間熱交換器15a及び熱媒体間熱交換器15bから流出したガス冷媒は、第2冷媒流路切替装置18a及び第2冷媒流路切替装置18bを通過した後、合流し、熱媒体変換機3から流出する。熱媒体変換機3から流出した冷媒は、冷媒配管4を通って再び室外機1へ流入する。室外機1に流入した冷媒は、逆止弁13dを通って、第1冷媒流路切替装置11及びアキュムレーター19を介して、圧縮機10へ再度吸入される。
このとき、第2冷媒流路切替装置18a及び第2冷媒流路切替装置18bは低圧配管と連通している。また、絞り装置16aは、第3温度センサー35aで検出された温度と第3温度センサー35bで検出された温度との差として得られるスーパーヒート(過熱度)が一定になるように開度が制御される。同様に、絞り装置16bは、第3温度センサー35cで検出された温度と第3温度センサー35dで検出された温度との差として得られるスーパーヒートが一定になるように開度が制御される。
(熱媒体循環回路B)
次に、熱媒体循環回路Bにおける熱媒体の流れについて説明する。
全冷房運転モードでは、熱媒体間熱交換器15a及び熱媒体間熱交換器15bの双方で熱源側冷媒の冷熱が熱媒体に伝えられ、熱媒体が冷やされる。冷房用の液ポンプ21a及び液ポンプ21bによって吸引された液状態の熱媒体(図4の状態a)は、加圧されて図4の状態bとなり、熱媒体流量調整装置25c及び熱媒体流量調整装置25dにて減圧される(図4の状態c)になる。減圧された熱媒体は、配管5内を通り、利用側熱交換器26a及び利用側熱交換器26bに送り込まれ、周囲空気(冷房)と熱交換して、ガス状態(図4の状態d)となる。
このガス状態の熱媒体は、配管5及び第1熱媒体流路切替装置22a、22bの圧損により、図4の状態eとなる。この状態eの熱媒体は、バイパス回路40a、40bの逆流防止装置39a、39bを通過して熱媒体間熱交換器15a、15bに流入し、冷媒循環回路Aの冷媒と熱交換して凝縮し、液状態(図4の状態a)となる。そして、熱媒体間熱交換器15a、15bから流出した熱媒体は、液ポンプ21a及び液ポンプ21bで加圧される。なお、暖房用の液ポンプ37a、37bは停止状態である。このような動作により、室内空間7の冷房を行う。
なお、利用側熱交換器26の配管5内では、第2熱媒体流路切替装置23から第1熱媒体流路切替装置22へ至る向きに熱媒体が流れている。また、室内空間7にて必要とされる空調負荷は、第1温度センサー31aで検出された温度、あるいは、第1温度センサー31bで検出された温度と第2温度センサー34で検出された温度との差(つまり、熱媒体間熱交換器15の出入口の熱媒体の温度差)を目標値として保つように熱媒体流量調整装置25の開度を制御することにより、賄うことができる。熱媒体間熱交換器15の出口温度は、第1温度センサー31a又は第1温度センサー31bのどちらの温度を使用してもよいし、これらの平均温度を使用してもよい。
このとき、第1熱媒体流路切替装置22及び第2熱媒体流路切替装置23は、熱負荷のある各利用側熱交換器26のそれぞれが、熱媒体間熱交換器15a又は熱媒体間熱交換器15bに接続されて流路が確保されるように切り替えられている。なお、第1熱媒体流路切替装置22及び第2熱媒体流路切替装置23は、熱負荷のある各利用側熱交換器26のそれぞれが、熱媒体間熱交換器15a及び熱媒体間熱交換器15bの双方に接続されて流路が確保されるように、中間的な開度にしてもよい。この点は後述の全暖房運転においても同様である。
全冷房運転モードを実行する際、熱負荷のない利用側熱交換器26(サーモオフを含む)へは熱媒体を流す必要がないため、第1熱媒体流路切替装置22及び第2熱媒体流路切替装置23により流路を閉じて、利用側熱交換器26へ熱媒体が流れないようにする。図3においては、利用側熱交換器26a及び利用側熱交換器26bにおいては熱負荷があるため熱媒体を流しているが、利用側熱交換器26c及び利用側熱交換器26dにおいては熱負荷がなく、対応する第1熱媒体流路切替装置22a、22b及び第2熱媒体流路切替装置23a、23bを全閉としている。そして、利用側熱交換器26cや利用側熱交換器26dから熱負荷の発生があった場合には、第1熱媒体流路切替装置22c、22d及び第2熱媒体流路切替装置23c、23dを開放し、熱媒体を循環させればよい。
また、液ポンプ21a及び液ポンプ21bは流量を可変できる搬送手段であり、利用側出口の第2温度センサー34からの温度情報をもとに、流量を可変させ、最適な冷房出力となるように制御している。
[全暖房運転モード]
図5は、本発明の実施の形態に係る空気調和装置の全暖房運転モード時における冷媒の流れを示す冷媒回路図である。この図5では、利用側熱交換器26a及び利用側熱交換器26bでのみ温熱負荷が発生している場合を例に全暖房運転モードについて説明する。なお、図5では、太線で表された配管が冷媒(熱源側冷媒及び熱媒体)の流れる配管を示している。また、図5では、熱源側冷媒の流れ方向を実線矢印で、熱媒体の流れ方向を破線矢印で示している。
図5に示す全暖房運転モードの場合、室外機1では、第1冷媒流路切替装置11を、圧縮機10から吐出された熱源側冷媒を熱源側熱交換器12を経由させずに熱媒体変換機3へ流入させるように切り替える。熱媒体変換機3では、熱媒体流量調整装置25b及び熱媒体流量調整装置25dを開放し、熱媒体流量調整装置25a及び熱媒体流量調整装置25cを全閉とする。そして、暖房用の液ポンプ37a及び暖房用の液ポンプ37bを駆動させ、熱媒体間熱交換器15aと利用側熱交換器26aとの間と、熱媒体間熱交換器15bと利用側熱交換器26bとの間とを、それぞれ熱媒体が循環するようにしている。
図6は、本発明の実施の形態に係る空気調和装置の全暖房運転モード時の冷媒循環回路A及び熱媒体循環回路BのそれぞれのP−h線図(冷媒の圧力と比エンタルピとの関係を示す線図)である。
(冷媒循環回路A)
まず始めに、冷媒循環回路Aにおける熱源側冷媒の流れについて説明する。
低温且つ低圧の冷媒が圧縮機10によって圧縮され、高温且つ高圧のガス冷媒となって吐出される(図6の状態(1))。圧縮機10から吐出された高温且つ高圧のガス冷媒は、第1冷媒流路切替装置11、逆止弁13bを通り、室外機1から流出する。室外機1から流出した高温且つ高圧のガス冷媒は、冷媒配管4を通って熱媒体変換機3に流入する。熱媒体変換機3に流入した高温且つ高圧のガス冷媒は、分岐されて第2冷媒流路切替装置18a及び第2冷媒流路切替装置18bを通って、熱媒体間熱交換器15a及び熱媒体間熱交換器15bのそれぞれに流入する。
熱媒体間熱交換器15a及び熱媒体間熱交換器15bに流入した高温且つ高圧のガス冷媒は、熱媒体循環回路Bを循環する熱媒体に放熱しながら高圧の液冷媒(図6の状態(2))となる。熱媒体間熱交換器15a及び熱媒体間熱交換器15bから流出した液冷媒は、絞り装置16a及び絞り装置16bで膨張させられて、低温且つ低圧の二相冷媒となる(図6の状態(3))。この二相冷媒は、合流した後、開閉装置17bを通って、熱媒体変換機3から流出し、冷媒配管4を通って再び室外機1へ流入する。なお、開閉装置17aは閉となっている。
室外機1に流入した冷媒は、逆止弁13cを通って、蒸発器として作用する熱源側熱交換器12に流入する。そして、熱源側熱交換器12に流入した冷媒は、熱源側熱交換器12で室外空気から吸熱して、低温且つ低圧のガス冷媒(図6の状態(4))となる。熱源側熱交換器12から流出した低温且つ低圧のガス冷媒は、第1冷媒流路切替装置11及びアキュムレーター19を介して圧縮機10へ再度吸入される。
このとき、第2冷媒流路切替装置18a及び第2冷媒流路切替装置18bは高圧配管と連通している。また、絞り装置16aは、圧力センサー36で検出された圧力を飽和温度に換算した値と第3温度センサー35bで検出された温度との差として得られるサブクール(過冷却度)が一定になるように開度が制御される。同様に、絞り装置16bは、圧力センサー36で検出された圧力を飽和温度に換算した値と第3温度センサー35dで検出された温度との差として得られるサブクールが一定になるように開度が制御される。なお、熱媒体間熱交換器15の中間位置の温度が測定できる場合は、その中間位置での温度を圧力センサー36の代わりに用いてもよく、安価にシステムを構成できる。
(熱媒体循環回路B)
次に、熱媒体循環回路Bにおける熱媒体の流れについて説明する。
全暖房運転モードでは、熱媒体間熱交換器15a及び熱媒体間熱交換器15bの双方で熱源側冷媒の温熱が熱媒体に伝えられ、加熱される。熱媒体が暖房用の液ポンプ37a及び液ポンプ37bによって吸引された液状態の冷媒(図6の状態a)は、加圧されて図6の状態bとなり、熱媒体流量調整装置25a及び熱媒体流量調整装置25cにて減圧される(図6の状態c)になる。減圧された熱媒体は、熱媒体間熱交換器15a及び熱媒体間熱交換器15bに流れ込み、冷媒循環回路Aの冷媒と熱交換してガス状態(図6の状態d)となる。
このガス状態の熱媒体は、バイパス回路41a、41bの逆流防止装置38a、39bを通過し、さらに第2熱媒体流路切替装置23a、23bを通過し、配管5内を通り、利用側熱交換器26a、26bに流れ込む。利用側熱交換器26a、26bに流れ込んだ熱媒体は、そこで周囲空気と熱交換を行い、液状態となる。その液状態の熱媒体は、第1熱媒体流路切替装置22a、22bを通り、再び液ポンプ37a及び液ポンプ37bに吸引され、加圧される。なお、冷房用の液ポンプ21a、21bは停止状態である。このような動作により、室内空間7の暖房を行う。
[冷房主体運転モード]
図7は、本発明の実施の形態に係る空気調和装置の冷房主体運転モード時における冷媒の流れを示す冷媒回路図である。この図7では、利用側熱交換器26aで冷熱負荷が発生し、利用側熱交換器26bで温熱負荷が発生している場合を例に冷房主体運転モードについて説明する。なお、図7では、太線で表された配管が冷媒(熱源側冷媒及び熱媒体)の循環する配管を示している。また、図7では、熱源側冷媒の流れ方向を実線矢印で、熱媒体の流れ方向を破線矢印で示している。
図7に示す冷房主体運転モードの場合、室外機1では、第1冷媒流路切替装置11を、圧縮機10から吐出された熱源側冷媒を熱源側熱交換器12へ流入させるように切り替える。熱媒体変換機3では、熱媒体流量調整装置25b及び熱媒体流量調整装置25cを開放し、熱媒体流量調整装置25a及び熱媒体流量調整装置25dを全閉とする。そして、冷房用の液ポンプ21aと暖房用の液ポンプ37bを駆動させ、熱媒体間熱交換器15aと利用側熱交換器26aとの間と、熱媒体間熱交換器15bと利用側熱交換器26bとの間とを、それぞれ熱媒体が循環するようにしている。
図8は、本発明の実施の形態に係る空気調和装置の冷房主体運転モード時の冷媒循環回路A及び熱媒体循環回路BのそれぞれのP−h線図(冷媒の圧力と比エンタルピとの関係を示す線図)である。
(冷媒循環回路A)
まず始めに、冷媒循環回路Aにおける熱源側冷媒の流れについて説明する。
低温且つ低圧の冷媒が圧縮機10によって圧縮され、高温且つ高圧のガス冷媒となって吐出される(図8の状態(1))。圧縮機10から吐出された高温且つ高圧のガス冷媒は、第1冷媒流路切替装置11を介して熱源側熱交換器12に流入する。熱源側熱交換器12に流入した冷媒は、熱源側熱交換器12で室外空気に放熱しながら液冷媒となる。熱源側熱交換器12から流出した冷媒は、室外機1から流出し、逆止弁13a、冷媒配管4を通って熱媒体変換機3に流入する。熱媒体変換機3に流入した冷媒は、第2冷媒流路切替装置18bを通って凝縮器として作用する熱媒体間熱交換器15bに流入する。
熱媒体間熱交換器15bに流入した冷媒は、熱媒体循環回路Bを循環する熱媒体に放熱しながら、さらに温度が低下した冷媒となる(図8の状態(2))。熱媒体間熱交換器15bから流出した冷媒は、絞り装置16bで膨張させられて低圧二相冷媒となる(図8の状態(3))。この低圧二相冷媒は、全開となっている絞り装置16aを介して蒸発器として作用する熱媒体間熱交換器15aに流入する。熱媒体間熱交換器15aに流入した低圧二相冷媒は、熱媒体循環回路Bを循環する熱媒体から吸熱することで、熱媒体を冷却しながら、低圧のガス冷媒となる(図8の状態(4))。このガス冷媒は、熱媒体間熱交換器15aから流出し、第2冷媒流路切替装置18aを介して熱媒体変換機3から流出し、冷媒配管4を通って再び室外機1へ流入する。室外機1に流入した冷媒は、逆止弁13d、第1冷媒流路切替装置11及びアキュムレーター19を介して、圧縮機10へ再度吸入される。
このとき、第2冷媒流路切替装置18aは低圧配管と連通しており、一方、第2冷媒流路切替装置18bは高圧側配管と連通している。また、絞り装置16bは、第3温度センサー35aで検出された温度と第3温度センサー35bで検出された温度との差として得られるスーパーヒートが一定になるように開度が制御される。また、開閉装置17bは閉となっている。なお、絞り装置16bは、圧力センサー36で検出された圧力を飽和温度に換算した値と第3温度センサー35dで検出された温度との差として得られるサブクールが一定になるように開度を制御してもよい。また、ここでは、絞り装置16bを全開とし、絞り装置16aでスーパーヒート又はサブクールを制御するようにしてもよい。
(熱媒体循環回路B)
次に、冷房主体運転モードにおける熱媒体循環回路Bにおける熱媒体の流れについて説明する。
まず、暖房側を説明する。
暖房用の液ポンプ37bによって吸引された液状態の熱媒体(図8の状態a1)は、加圧されて図8の状態b1となり、熱媒体流量調整装置25cにて減圧される(図8の状態c1)。状態c1の熱媒体は、熱媒体間熱交換器15bに流れ込み、冷媒循環回路Aの冷媒と熱交換し、ガス状態(図8の状態d1)となる。
このガス状態の熱媒体は、バイパス回路41bの逆流防止装置38bを通過し、さらに第2熱媒体流路切替装置23b及び配管5を通過する。ガス状態の熱媒体は、第2熱媒体流路切替装置23b及び配管5の圧損により図8の状態e1となる。この状態e1の熱媒体は、利用側熱交換器26bに流れ込む。利用側熱交換器26bに流れ込んだ熱媒体は、そこで周囲空気と熱交換し、液状態となる(図8の状態a1)。液状態となった熱媒体は、第1熱媒体流路切替装置22bを通り、再び、冷房用の液ポンプ37bに吸引される。なお、冷房用の液ポンプ21b、暖房用の液ポンプ37aは停止状態である。利用側熱交換器26bでは熱媒体が凝縮することで、室内空間7の暖房を行なう。
次に冷房側について説明する。
冷房用の液ポンプ21aによって吸引された液状態の熱媒体(図8の状態a)は、加圧されて図8の状態bとなり、熱媒体流量調整装置25bにて減圧される(図8の状態c)。状態cの熱媒体は、第2熱媒体流路切替装置23a、配管5内を通り、利用側熱交換器26bに送り込まれる。利用側熱交換器26bに送り込まれた熱媒体は、そこで周囲空気(冷房)と熱交換して、ガス状態となる(図8の状態d)。
このガス状態の熱媒体は、配管5及び第1熱媒体流路切替装置22aの圧損により、図8の状態eとなる。この状態eの熱媒体は、バイパス回路40aの逆流防止装置39aを通過し、熱媒体間熱交換器15aに流れ込む。熱媒体間熱交換器15aに流れ込んだ熱媒体は、冷媒循環回路Aの冷媒と熱交換して凝縮し、液状態(図8の状態a)となる。その液状態の熱媒体は、再び冷房用の液ポンプ21aで加圧される。なお、暖房の液ポンプ37a、冷房用の液ポンプ21bは停止状態である。利用側熱交換器26aでは熱媒体が室内空気に冷媒が蒸発することで、室内空間7の冷房を行なう。
[暖房主体運転モード]
図9は、本発明の実施の形態に係る空気調和装置の暖房主体運転モード時における冷媒の流れを示す冷媒回路図である。この図9では、利用側熱交換器26aで温熱負荷が発生し、利用側熱交換器26bで冷熱負荷が発生している場合を例に暖房主体運転モードについて説明する。なお、図9では、太線で表された配管が冷媒(熱源側冷媒及び熱媒体)の循環する配管を示している。また、図9では、熱源側冷媒の流れ方向を実線矢印で、熱媒体の流れ方向を破線矢印で示している。
図9に示す暖房主体運転モードの場合、室外機1では、第1冷媒流路切替装置11を、圧縮機10から吐出された熱源側冷媒を熱源側熱交換器12を経由させずに熱媒体変換機3へ流入させるように切り替える。熱媒体変換機3では、熱媒体流量調整装置25b及び熱媒体流量調整装置25cを開放し、熱媒体流量調整装置25a及び熱媒体流量調整装置25dを全閉とする。そして、冷房用の液ポンプ21a及び暖房用の液ポンプ37bを駆動させ、熱媒体間熱交換器15aと利用側熱交換器26aとの間と、熱媒体間熱交換器15bと利用側熱交換器26bとの間とを、それぞれ熱媒体が循環するようにしている。
図10は、本発明の実施の形態に係る空気調和装置の暖房主体運転モード時の冷媒循環回路A及び熱媒体循環回路BのそれぞれのP−h線図(冷媒の圧力と比エンタルピとの関係を示す線図)である。
(冷媒循環回路A)
まず始めに、冷媒循環回路Aにおける熱源側冷媒の流れについて説明する。
低温且つ低圧の冷媒が圧縮機10によって圧縮され、高温且つ高圧のガス冷媒となって吐出される(図10の状態(1))。圧縮機10から吐出された高温且つ高圧のガス冷媒は、第1冷媒流路切替装置11、逆止弁13bを通り、室外機1から流出する。室外機1から流出した高温且つ高圧のガス冷媒は、冷媒配管4を通って熱媒体変換機3に流入する。熱媒体変換機3に流入した高温且つ高圧のガス冷媒は、第2冷媒流路切替装置18bを通って凝縮器として作用する熱媒体間熱交換器15bに流入する。
熱媒体間熱交換器15bに流入したガス冷媒は、熱媒体循環回路Bを循環する熱媒体に放熱しながら液冷媒となる(図10の状態(2))。熱媒体間熱交換器15bから流出した冷媒は、絞り装置16bで膨張させられて低圧二相冷媒となる(図10の状態(3))。この低圧二相冷媒は、全開となっている絞り装置16aを介して蒸発器として作用する熱媒体間熱交換器15aに流入する。熱媒体間熱交換器15aに流入した低圧二相冷媒は、熱媒体循環回路Bを循環する熱媒体から吸熱することで蒸発し、熱媒体を冷却しながら、低圧の二相冷媒となる。この低圧二相冷媒は、熱媒体間熱交換器15aから流出し、第2冷媒流路切替装置18aを介し、熱媒体変換機3から流出し、再び室外機1へ流入する。
室外機1に流入した冷媒は、逆止弁13cを通って、蒸発器として作用する熱源側熱交換器12に流入する。そして、熱源側熱交換器12に流入した冷媒は、熱源側熱交換器12で室外空気から吸熱して、低温且つ低圧のガス冷媒となる(図10の状態(4))。熱源側熱交換器12から流出した低温且つ低圧のガス冷媒は、第1冷媒流路切替装置11及びアキュムレーター19を介して圧縮機10へ再度吸入される。
このとき、第2冷媒流路切替装置18aは低圧側配管と連通しており、一方、第2冷媒流路切替装置18bは高圧側配管と連通している。また、絞り装置16bは、圧力センサー36で検出された圧力を飽和温度に換算した値と第3温度センサー35bで検出された温度との差として得られるサブクールが一定になるように開度が制御される。また、開閉装置17aは閉となっている。なお、絞り装置16bを全開とし、絞り装置16aでサブクールを制御するようにしてもよい。
(熱媒体循環回路B)
次に、暖房主体運転モードにおける熱媒体循環回路Bにおける熱媒体の流れについて説明する。
まず、暖房側について説明する。
暖房用の液ポンプ37bによって吸引された液状態の熱媒体(図10の状態a1)は、加圧されて図10の状態b1となり、熱媒体流量調整装置25cにて減圧される(図10の状態c1)。状態c1の冷媒は、熱媒体間熱交換器15bに流れ込み、冷媒循環回路Aの冷媒と熱交換し、ガス状態(図10の状態d1)となる。
このガス状態の熱媒体は、バイパス回路41bの逆流防止装置38bを通過し、さらに第2熱媒体流路切替装置23b及び配管5を通過する。ガス状態の熱媒体は、第2熱媒体流路切替装置23b及び配管5の圧損により図10状態e1となる。この状態e1の熱媒体は、利用側熱交換器26bに流れ込む。利用側熱交換器26bに流れ込んだ熱媒体は、そこで周囲空気と熱交換し、液状態となる(図10の状態a1)。液状態となった熱媒体は、第1熱媒体流路切替装置22bを通り、再び、液ポンプ37bに吸引される。なお、冷房用の液ポンプ21b、暖房用の液ポンプ37aは停止状態である。利用側熱交換器26bでは熱媒体が凝縮することで、室内空間7の暖房を行なう。
次に冷房側について説明する。
冷房用の液ポンプ21aによって吸引された液状態の熱媒体(図10の状態a)は、加圧され液冷媒(図10の状態b)となり、熱媒体流量調整装置25bにて減圧される(図10の状態c)。状態cの熱媒体は、第2熱媒体流路切替装置23a、配管5内を通り、利用側熱交換器26bに送り込まれる。利用側熱交換器26bに送り込まれた熱媒体は、そこで周囲空気(冷房)と熱交換して、ガス状態となる(図10の状態d)。
このガス状態の熱媒体は、配管5及び第1熱媒体流路切替装置22aの圧損により、図10の状態eとなる。この状態eの熱媒体は、バイパス回路40aの逆流防止装置39aを通過し、熱媒体間熱交換器15aに流れ込む。熱媒体間熱交換器15aに流れ込んだ熱媒体は、冷媒循環回路Aの冷媒と熱交換して凝縮し、液状態(図10の状態a)となる。その液状態の熱媒体は、再び冷房用の液ポンプ21aで加圧される。なお、暖房の液ポンプ37a、冷房用の液ポンプ21bは停止状態である。利用側熱交換器26aでは熱媒体が室内空気に冷媒が蒸発することで、室内空間7の冷房を行なう。
以上のような運転を行うことで、冷房運転、暖房運転、冷房主体運転、暖房主体運転を行うことができる。
以上説明したように本実施の形態によれば、熱媒体循環回路Bの搬送装置として、液ポンプを採用し、熱媒体循環回路Bの熱媒体として熱変化を行う冷媒を用いており、熱媒体間熱交換器15及び利用側熱交換器26のそれぞれにおいて潜熱で熱交換を行う構成とした。このため、潜熱変化を用いた熱交換が可能となり、熱媒体流量を小さくすることができる。その結果、熱媒体の搬送動力を小さくすることが可能となる。また、熱媒体として無毒の不燃冷媒を用いているため、安全性も確保できる。
また、熱媒体循環回路Bは、熱媒体間熱交換器15から利用側熱交換器26に向かう配管(往き配管)5と、利用側熱交換器26から熱媒体間熱交換器15に戻る配管(戻り配管)5とを有しており、往き配管5の熱媒体間熱交換器15と第2熱媒体流路切替装置23との間に、上流側から液ポンプ21と熱媒体流量調整装置25とが設けられ、戻り配管5の熱媒体間熱交換器15と第1熱媒体流路切替装置22との間に、上流側から液ポンプ37と熱媒体流量調整装置25とが設けられている。そして、往き配管5に、液ポンプ21及び熱媒体流量調整装置25をバイパスするバイパス回路41が接続され、戻り配管5に液ポンプ37及び熱媒体流量調整装置25をバイパスするバイパス回路40が接続されている。そして、バイパス回路40、41には、逆流防止装置38、39が設けられている。
以上の熱媒体循環回路Bの構成の要点は、簡単に言うと、熱媒体間熱交換器15毎に2つの液ポンプ21、37を冷房用と暖房用とで分けて用いていることにある。この構成としたのは、以下の理由による。
すなわち、熱媒体循環回路Bを循環する熱媒体として冷媒を用いることで、熱媒体は、熱媒体循環回路Bを循環する間に、ガス状態、二相状態又は液状態、に状態が変化する。このため、熱媒体が液状態にある位置で熱媒体を液ポンプで吸入する観点から、冷房用と暖房用とで液ポンプを分けている。
なお、上記特許文献1では、熱媒体間熱交換器15毎に液ポンプが1つの構成であったのに対し、本実施の形態では熱媒体間熱交換器15毎に液ポンプが2つの構成であるため、単純に見れば液ポンプの数が増えている。しかし、上述したように、本実施の形態では、熱媒体として潜熱変化を冷媒を用いることで、液ポンプに求められる搬送能力が低減しているため、液ポンプが2つの構成であっても、個々の液ポンプは小型のもので対応できる。よって、従来構成に比べて設置スペースの小型化が可能である。その結果、システムの設置の自由度を高めることが可能である。
また、熱媒体に冷媒を用いることで、水を用いた場合の凍結による熱交換器又は配管等の破損といった不都合を回避でき、信頼性を向上することができる。
また、本実施の形態では、熱媒体間熱交換器15毎に2つの液ポンプを用い、液ポンプを暖房用と冷房用とに分けて設けた構成を示したが、暖房用と冷房用とに分けず、熱媒体間熱交換器15毎に1つの液ポンプを用いてもよい。この場合、複数の電磁弁等を組み合わせ、液ポンプに液状態の熱媒体が吸入される構成とすればよい。
1 室外機、2 室内機、3 熱媒体変換機、4 冷媒配管、4a 第1接続配管、4b 第2接続配管、5 配管(往き配管、戻り配管)、6 室外空間、7 室内空間、8 空間、9 建物、10 圧縮機、11 第1冷媒流路切替装置、12 熱源側熱交換器、13a 逆止弁、13b 逆止弁、13c 逆止弁、13d 逆止弁、15 熱媒体間熱交換器、15a 熱媒体間熱交換器、15b 熱媒体間熱交換器、16 絞り装置、16a 絞り装置、16b 絞り装置、17 開閉装置、17a 開閉装置、17b 開閉装置、18 第2冷媒流路切替装置、18a 第2冷媒流路切替装置、18b 第2冷媒流路切替装置、19 アキュムレーター、21 液ポンプ、21a 液ポンプ、21b 液ポンプ、22 第1熱媒体流路切替装置、22a 第1熱媒体流路切替装置、22b 第1熱媒体流路切替装置、22c 第1熱媒体流路切替装置、22d 第1熱媒体流路切替装置、23 第2熱媒体流路切替装置、23a 第2熱媒体流路切替装置、23b 第2熱媒体流路切替装置、23c 第2熱媒体流路切替装置、23d 第2熱媒体流路切替装置、25 熱媒体流量調整装置、25a 熱媒体流量調整装置、25b 熱媒体流量調整装置、25c 熱媒体流量調整装置、25d 熱媒体流量調整装置、26 利用側熱交換器、26a 利用側熱交換器、26b 利用側熱交換器、26c 利用側熱交換器、26d 利用側熱交換器、31 第1温度センサー、31a 第1温度センサー、31b 第1温度センサー、34 第2温度センサー、34a 第2温度センサー、34b 第2温度センサー、34c 第2温度センサー、34d 第2温度センサー、35 第3温度センサー、35a 第3温度センサー、35b 第3温度センサー、35c 第3温度センサー、35d 第3温度センサー、36 圧力センサー、37 液ポンプ、37a 液ポンプ、37b 液ポンプ、38 逆流防止装置、38a 逆流防止装置、38b 逆流防止装置、39 逆流防止装置、39a 逆流防止装置、39b 逆流防止装置、40 バイパス回路、40a バイパス回路、40b バイパス回路、41 バイパス回路、41a バイパス回路、41b バイパス回路、100 空気調和装置、A 冷媒循環回路、B 熱媒体循環回路。
本発明に係る空気調和装置は、圧縮機、熱源側熱交換器、絞り装置、及び、複数の熱媒体間熱交換器の冷媒流路が配管接続されて熱源側冷媒が循環する熱源側冷媒循環回路と、複数のポンプ、複数の熱媒体流量調整装置、複数の利用側熱交換器、及び、前記複数の熱媒体間熱交換器の熱媒体側流路が配管接続されて熱媒体が循環する熱媒体循環回路と、前記熱媒体循環回路において前記複数の利用側熱交換器のそれぞれに対応して設けられ、前記複数の利用側熱交換器のそれぞれを、前記複数の熱媒体間熱交換器の何れかに接続して熱媒体の流路を切り替える熱媒体流路切替装置と備え、前記熱媒体は、前記熱媒体間熱交換器及び前記利用側熱交換器のそれぞれにおいて潜熱で熱交換を行う不燃冷媒であり、前記複数のポンプは、液状態にある前記熱媒体を吸引して前記熱媒体循環回路に循環させる液ポンプであり、前記熱媒体流量調整装置は、前記ポンプの下流且つ液状態の前記熱媒体が流れる配管に設けられているものである。

Claims (3)

  1. 圧縮機、熱源側熱交換器、絞り装置、及び、複数の熱媒体間熱交換器の冷媒流路が配管接続されて熱源側冷媒が循環する熱源側冷媒循環回路と、
    複数のポンプ、複数の利用側熱交換器、及び、前記複数の熱媒体間熱交換器の熱媒体側流路が配管接続されて熱媒体が循環する熱媒体循環回路と、
    前記熱媒体循環回路において前記複数の利用側熱交換器のそれぞれに対応して設けられ、前記複数の利用側熱交換器のそれぞれを、前記複数の熱媒体間熱交換器の何れかに接続して熱媒体の流路を切り替える熱媒体流路切替装置と備え、
    前記熱媒体は、前記熱媒体間熱交換器及び前記利用側熱交換器のそれぞれにおいて潜熱で熱交換を行う不燃冷媒であり、
    前記複数のポンプは、液状態にある前記熱媒体を吸引して前記熱媒体循環回路に循環させる液ポンプである空気調和装置。
  2. 前記熱媒体循環回路は、前記複数の熱媒体間熱交換器のそれぞれ毎に、前記熱媒体間熱交換器から前記利用側熱交換器に向かう往き配管と、前記利用側熱交換器から前記熱媒体間熱交換器に戻る戻り配管とを有しており、
    前記往き配管の前記熱媒体間熱交換器と前記熱媒体流路切替装置との間と、前記戻り配管の前記熱媒体間熱交換器と前記熱媒体流路切替装置との間とのそれぞれに、上流側から前記液ポンプと熱媒体流量調整装置とが設けられており、
    前記往き配管及び前記戻り配管のそれぞれには、前記液ポンプ及び前記熱媒体流量調整装置をバイパスするバイパス回路が接続されており、
    前記バイパス回路には逆流防止装置が設けられている請求項1記載の空気調和装置。
  3. 前記熱媒体に二酸化炭素を用いた請求項1又は請求項2記載の空気調和装置。
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