JP5791717B2 - 空気調和装置 - Google Patents

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    • F25B2313/023Compression machines, plants or systems with reversible cycle not otherwise provided for using multiple indoor units
    • F25B2313/0231Compression machines, plants or systems with reversible cycle not otherwise provided for using multiple indoor units with simultaneous cooling and heating

Description

本発明は、たとえばビル用マルチエアコン等に適用される空気調和装置に関するものである。
空気調和装置には、ビル用マルチエアコンなどのように、熱源機(室外機)が建物外に配置され、室内機が建物の室内に配置されたものがある。このような空気調和装置の冷媒回路を循環する冷媒は、室内機の熱交換器に供給される空気に放熱(吸熱)して、当該空気を加温又は冷却する。そして、加温又は冷却された空気が、空調対象空間に送り込まれて暖房又は冷房が行われるようになっている。
このような空気調和装置は、通常ビルが室内空間を複数有しているので、それに応じて室内機も複数からなる。また、ビルの規模が大きい場合には、室外機と室内機とを接続する冷媒配管が100mになる場合がある。室外機と室内機とを接続する配管長が長いと、その分だけ冷媒回路に充填される冷媒量が増加する。
このようなビル用マルチエアコンの室内機は、人が居る室内空間(たとえば、オフィス空間や居室、店舗等)に配置されて利用されることが通常である。何らかの原因によって、室内空間に配置された室内機から冷媒が漏れた場合、冷媒の種類によっては引火性、有毒性を有しており、人体への影響及び安全性の観点から問題となる可能性がある。また、人体に有害ではない冷媒であったとしても、冷媒漏れによって、室内空間での酸素濃度が低下し、人体に影響を及ぼすことも想定される。
このような課題に対応するために、2次ループ方式を採用し、1次側ループには冷媒を循環させ、また、2次側ループには有害でない水やブラインなどの熱媒体を循環させ、冷媒の温熱又は冷熱を熱媒体に伝達させる方法がある(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の技術は、1次側ループで生成された温熱や冷熱を、プレート式熱交換器や二重管などの熱媒体間熱交換器を介して、2次側ループに伝達し、2次側ループにより、室内機に温熱や冷熱を供給するものである。また、特許文献1に記載の技術は、この有害でない熱媒体が循環する2次側ループに対応する配管が人の居る空間の近傍に配設されるので、冷媒漏れによる人体への影響を抑制することができるものである。
一方、暖房運転を実行して室外機熱交換器が蒸発器として機能するとき、室外が低外気であるところの室外機熱交換器のフィンが着霜しやすくなる。この着霜により、ファンなどにより供給される室外空気と室外機熱交換器のチューブを流れる冷媒との熱交換が阻害され、熱交換効率が低減してしまう。そこで、室外機熱交換器の霜を除去するため、室外機熱交換器に高温の冷媒を供給するデフロスト運転を実施する技術が知られている。
特許文献1に記載の技術に、このデフロスト運転を採用すると、室外機熱交換器及び絞り装置を介して熱媒体間熱交換器に流入し、熱媒体間熱交換器から流出した冷媒が再び圧縮機に吸入される。ここで、絞り装置から流出した冷媒は、室外熱交換器の凝縮器としての作用により低温になっており、また、絞り装置の作用により減圧させられている。
これにより、絞り装置から流出した冷媒は、二次側ループの熱媒体から吸熱して熱媒体間熱交換器で蒸発し、該熱媒体を凍結させてしまう可能性がある。そこで、熱媒体間熱交換器をバイパスするバイパス配管を備えた空気調和装置が提案されている(たとえば、特許文献2参照)。特許文献2に記載の技術は、バイパス配管の流路抵抗を熱媒体間熱交換器よりも小さく構成し、熱媒体間熱交換器に流入する冷媒量を低減し、二次側ループの熱媒体の凍結を抑制するものである。
WO10/049998号公報(たとえば、3頁及び図1参照) 特開2005−274134号公報(たとえば、2頁及び図3参照)
特許文献1に記載の技術には、デフロスト運転時の熱媒体の凍結抑制についての記載がされていない。仮に、特許文献1に記載の技術に、特許文献2に記載の技術を採用してデフロスト運転を実施した場合、絞り装置から流出した低温・低圧冷媒の熱媒体間熱交換器に流入する量の抑制は可能である。しかし、この場合においても、熱媒体間熱交換器に低温・低圧冷媒が流入してしまうことには変わりがなく、二次側ループの熱媒体の凍結抑制の対策が充分ではなかった。そして、二次側ループの熱媒体が凍結してしまうと室内機への熱媒体の循環が阻害されてしまい、空調効率が低減する可能性があった。また、熱媒体の循環が阻害されることにより、熱媒体配管の圧力が上昇して配管破損を招く可能性があるため、安全性への配慮を更に充実させることが望まれていた。
すなわち、特許文献1の技術に、特許文献2に記載の技術を採用してデフロスト運転を実施した場合には、空気調和装置の動作信頼性の低減を招く可能性があった。
本発明に係る空気調和装置は、デフロスト運転時において、熱媒体や不凍液などの凍結を抑制し、動作信頼性を向上させた空気調和装置を提供することを目的としている。
本発明に係る空気調和装置は、圧縮機、第1冷媒流路切替装置、及び熱源側熱交換器が搭載された室外機と、熱媒体間熱交換器、絞り装置、第2冷媒流路切替装置、及びポンプが搭載された熱媒体変換機と、利用側熱交換器が搭載された少なくとも1つの室内機とを備え、圧縮機、第1冷媒流路切替装置、絞り装置、第2冷媒流路切替装置及び熱媒体間熱交換器を冷媒配管で接続して、冷媒が循環する冷凍サイクル回路を構成し、熱媒体間熱交換器、及び利用側熱交換器を熱媒体配管で接続し、冷媒と異なる熱媒体が循環する熱媒体循環回路を構成し、第1冷媒流路切替装置を切り替えて、圧縮機から吐出された冷媒を熱源側熱交換器に供給するデフロスト運転モードを実行する空気調和装置において、室外機から熱媒体変換機に流入する冷媒を流す配管を第1の冷媒配管とし、熱媒体変換機から室外機に流入する冷媒を流す配管を第2の冷媒配管としたとき、一端が第1の冷媒配管に接続され、他端が第2の冷媒配管に接続され、熱媒体間熱交換器及び絞り装置をバイパスするバイパス配管とを備え、デフロスト運転モード時において、熱媒体間熱交換器よりも絞り装置が冷媒の流れの下流側となるように第2冷媒流路切替装置が切り替えられるとともに、絞り装置を閉とし、熱源側熱交換器から流出した冷媒は、その一部が、第1の冷媒配管及び第2冷媒流路切替装置を介して熱媒体間熱交換器を通過し、絞り装置を通過せず、残りが、絞り装置及び熱媒体間熱交換器を介さないように、第1の冷媒配管、バイパス配管及び第2の冷媒配管を介して室外機に戻される。
本発明に係る空気調和装置は、デフロスト運転モード時において、室外機から熱媒体変換機に流入する冷媒を、絞り装置と接続されていない側から、熱媒体間熱交換器に供給する。このようにすることにより、本発明に係る空気調和装置は、熱媒体間熱交換器に流入した冷媒の蒸発が抑制されるため、熱媒体や不凍液などの凍結を抑制することができる。これにより、本発明に係る空気調和装置は、空気調和装置の動作信頼性を向上させることができる。
本発明の実施の形態に係る空気調和装置の設置例を示す概略図である。 本発明の実施の形態に係る空気調和装置の冷媒回路構成例である。 図2に示す空気調和装置の全冷房運転モード時における冷媒の流れを示す冷媒回路図である。 図2に示す空気調和装置の全暖房運転モード時における冷媒の流れを示す冷媒回路図である。 図2に示す空気調和装置の冷房主体運転モード時における冷媒の流れを示す冷媒回路図である。 図2に示す空気調和装置の暖房主体運転モード時における冷媒の流れを示す冷媒回路図である。 図2に示す空気調和装置のデフロスト運転モード時における冷媒の流れを示す冷媒回路図である。 5つの形態からなるデフロスト運転モード2のうちの1形態であるデフロスト運転モード2−1における冷媒の流れを示す冷媒回路図である。 デフロスト運転モード2のうちの1形態であるデフロスト運転モード2−5における冷媒の流れを示す冷媒回路図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。
本実施の形態に係る空気調和装置は、デフロスト運転時において、冷媒と熱媒体とを熱交換させる熱交換器(熱媒体間熱交換器15)に流入するように低温冷媒の量を低減する改良がなされたものである。まず、図1に基づいて、空気調和装置の設置例について説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る空気調和装置の設置例を示す概略図である。この空気調和装置は、冷媒(熱源側冷媒)を循環させる冷媒循環回路Aと、熱媒体を循環させる熱媒体循環回路Bとを有しており、室内機2が運転モードとして冷房モードあるいは暖房モードを自由に選択できるものである。
空気調和装置は、冷媒を間接的に利用する方式(間接方式)を採用している。すなわち、熱源側冷媒に貯えた冷熱または温熱を、熱源側冷媒とは異なる冷媒(以下、熱媒体と称する)に伝達し、熱媒体に貯えた冷熱または温熱で空調対象空間を冷房または暖房する。
図1に図示されるように、本実施の形態に係る空気調和装置は、熱源機である1台の室外機1と、複数台の室内機2と、室外機1と室内機2との間に介在する熱媒体変換機3と、を有している。熱媒体変換機3は、熱源側冷媒と熱媒体とで熱交換を行なうものである。室外機1と熱媒体変換機3とは、熱源側冷媒を循環させるための冷媒配管4で接続されている。熱媒体変換機3と室内機2とは、熱媒体を循環させるための配管(熱媒体配管)5で接続されている。そして、室外機1で生成された冷熱あるいは温熱は、熱媒体変換機3を介して室内機2に配送されるようになっている。
室外機1は、通常、ビル等の建物9の外の空間(たとえば、屋上等)である室外空間6に配置され、熱媒体変換機3を介して室内機2に冷熱又は温熱を供給するものである。
室内機2は、建物9の内部の空間(たとえば、居室等)である室内空間7に冷房用空気、或いは暖房用空気を供給できる位置に配置され、空調対象空間となる室内空間7に冷房用空気あるいは暖房用空気を供給するものである。
熱媒体変換機3は、室外機1及び室内機2とは別筐体として、室外空間6及び室内空間7とは別の位置に設置されるものである。この熱媒体変換機3は、室外機1及び室内機2と、冷媒配管4及び配管5を介してそれぞれ接続され、室外機1から供給される冷熱、又は温熱を室内機2に伝達するものである。
図1に図示されるように、本実施の形態に係る空気調和装置においては、室外機1と熱媒体変換機3とが2本の冷媒配管4を介して接続され、熱媒体変換機3と各室内機2a〜2dとが2本の配管5を介して接続されている。このように、実施の形態に係る空気調和装置では、冷媒配管4、及び配管5を介して各ユニット(室外機1、室内機2及び熱媒体変換機3)を接続することにより、施工が容易となっている。
なお、図1においては、熱媒体変換機3が、建物9の内部ではあるが室内空間7とは別の空間である天井裏等の空間(たとえば、建物9における天井裏などのスペース、以下、単に空間8と称する)に設置されている状態を例として図示している。熱媒体変換機3は、その他、エレベーター等がある共用空間等に設置してもよい。また、図1においては、室内機2が天井カセット型である場合を例に示してあるが、これに限定されるものではない。すなわち、本実施の形態に係る空気調和装置は、天井埋込型、天井吊下式、室内空間7に直接又はダクト等により、暖房用空気あるいは冷房用空気を吹き出せるようになっていれば、どんな種類のものでもよい。
また、図1においては、室外機1が室外空間6に設置されている場合を例に示しているが、これに限定するものではない。たとえば、室外機1は、換気口付の機械室等の囲まれた空間に設置してもよいし、排気ダクトで廃熱を建物9の外に排気することができるのであれば建物9の内部に設置してもよい。また、水冷式の室外機1を用いる場合においても、建物9の内部に設置するようにしてもよい。このような場所に室外機1を設置するとしても、特段の問題が発生することはない。
また、熱媒体変換機3は、室外機1の近傍に設置することもできる。ただし、熱媒体変換機3から室内機2までの距離が長すぎると、熱媒体の搬送動力がかなり大きくなるため、省エネの効果は薄れることに留意が必要である。さらに、室外機1、室内機2及び熱媒体変換機3の接続台数を図1に図示された台数に限定するものではなく、たとえば、本実施の形態に係る空気調和装置が設置される建物9に応じて台数を決定すればよい。
図2は、本発明の実施の形態に係る空気調和装置(以下、空気調和装置100と称する)の冷媒回路構成例である。図2に基づいて、空気調和装置100の詳しい構成について説明する。図2に図示されるように、室外機1と熱媒体変換機3とが、熱媒体変換機3に備えられている熱媒体間熱交換器15a及び熱媒体間熱交換器15bを介して冷媒配管4で接続されている。また、熱媒体変換機3と室内機2とも、熱媒体間熱交換器15a及び熱媒体間熱交換器15bを介して配管5で接続されている。なお、冷媒配管4については後段で詳述するものとする。
[室外機1]
室外機1には、冷媒を圧縮する圧縮機10、四方弁等で構成される第1冷媒流路切替装置11、蒸発器又は凝縮器として機能する熱源側熱交換器12、及び余剰冷媒を貯留するアキュムレーター19が冷媒配管4に接続されて搭載されている。
また、室外機1には、第1接続配管4a、第2接続配管4b、逆止弁13a、逆止弁13b、逆止弁13c、及び逆止弁13dが設けられている。第1接続配管4a、第2接続配管4b、逆止弁13a、逆止弁13b、逆止弁13c、及び逆止弁13dを設けることで、室内機2の要求する運転に関わらず、熱媒体変換機3に流入させる熱源側冷媒の流れを一定方向にすることができる。すなわち、室外機1から流出する冷媒は逆止弁13a、13bに接続された方の冷媒配管4(第1の冷媒配管)を介して室外機1から流出し、熱媒体変換機3から室外機1に流入する冷媒は逆止弁13c、13dに接続された方の冷媒配管4(第2の冷媒配管)を介して室外機1に流入する。
さらに、室外機1には、熱源側熱交換器12に発生した霜を除去するデフロスト運転時において、熱源側熱交換器12に流入する冷媒温度を検知する第1室外温度センサー40a、及び熱源側熱交換器12から流出する冷媒温度を検知する第2室外温度センサー40bが設けられている。
圧縮機10は、熱源側冷媒を吸入し、その熱源側冷媒を圧縮して高温・高圧の状態にするものであり、たとえば容量制御可能なインバータ圧縮機等で構成するとよい。
第1冷媒流路切替装置11は、暖房運転モード時(全暖房運転モード時及び暖房主体運転モード時)における熱源側冷媒の流れと冷房運転モード時(全冷房運転モード時及び冷房主体運転モード時)における熱源側冷媒の流れとを切り替えるものである。
熱源側熱交換器12は、暖房運転時には蒸発器として機能し、冷房運転時には放熱器(ガスクーラー)として機能し、図示省略のファン等の送風機から供給される空気と熱源側冷媒との間で熱交換を行なうものである。
アキュムレーター19は、圧縮機10の吸入側に設けられており、暖房運転モード時と冷房運転モード時の違いによる余剰冷媒、過渡的な運転の変化(たとえば、室内機2の運転台数の変化)や負荷条件によって発生した余剰冷媒を貯留するものである。
第1室外温度センサー40aは、熱源側熱交換器12に流入する冷媒の温度(入口側温度)を検知するものである。この第1室外温度センサー40aは、熱源側熱交換器12の入口側の冷媒配管4に設けられているとよい。
また、第2室外温度センサー40bは、熱源側熱交換器12から流出した冷媒の温度(出口側温度)を検知するものである。この第2室外温度センサー40bは、熱源側熱交換器12の出口側の冷媒配管4に設けられているとよい。
第1室外温度センサー40a及び第2室外温度センサー40bは、空気調和装置100の動作を統括制御する制御装置70に接続されている。そして、第1室外温度センサー40a及び第2室外温度センサー40bの検出結果は制御装置70に送信され、制御装置70が熱源側熱交換器12の除霜運転の実施をするか否かを判断する。なお、第1室外温度センサー40a及び第2室外温度センサー40bは、たとえばサーミスター等で構成するとよい。
[室内機2]
室内機2には、利用側熱交換器26が搭載されている。この利用側熱交換器26は、配管5によって熱媒体変換機3の熱媒体流量調整装置25と第2熱媒体流路切替装置23に接続されている。この利用側熱交換器26は、図示省略のファン等の送風機から供給される空気と熱媒体との間で熱交換を行ない、室内空間7に供給するための暖房用空気あるいは冷房用空気を生成するものである。
この図2では、4台の室内機2が熱媒体変換機3に接続されている場合を例に示しており、紙面下側から室内機2a、室内機2b、室内機2c、室内機2dとして図示している。また、室内機2a〜室内機2dに応じて、利用側熱交換器26も、紙面下側から利用側熱交換器26a、利用側熱交換器26b、利用側熱交換器26c、利用側熱交換器26dとして図示している。なお、室内機2の接続台数は、図2に図示されるように4台に限定されるものではない。
[熱媒体変換機3]
熱媒体変換機3には、冷媒と熱媒体とが熱交換する2つの熱媒体間熱交換器15(15a、15b)、冷媒を減圧させる2つの絞り装置16(16a、16b)、冷媒配管4の流路を開閉する2つの開閉装置17(17a、17b)、冷媒流路を切り替える2つの第2冷媒流路切替装置18(18a、18b)、熱媒体を循環させる2つのポンプ21(21a、21b)、配管5の一方に接続される4つの第1熱媒体流路切替装置22(22a〜22d)、配管5の他方に接続される4つの第2熱媒体流路切替装置23(23a〜23d)、及び、第2熱媒体流路切替装置22が接続される方の配管5に接続される4つの熱媒体流量調整装置25(25a〜25d)が設けられている。
2つの熱媒体間熱交換器15a、15bは、凝縮器(放熱器)又は蒸発器として機能し、熱源側冷媒と熱媒体とで熱交換を行ない、室外機1で生成され熱源側冷媒に貯えられた冷熱又は温熱を熱媒体に伝達するものである。熱媒体間熱交換器15aは、冷媒循環回路Aにおける絞り装置16aと第2冷媒流路切替装置18aとの間に設けられており、冷房暖房混在運転モード時において熱媒体の冷却に供するものである。熱媒体間熱交換器15bは、冷媒循環回路Aにおける絞り装置16bと第2冷媒流路切替装置18bとの間に設けられており、冷房暖房混在運転モード時において熱媒体の加熱に供するものである。
2つの絞り装置16a、16bは、減圧弁や膨張弁としての機能を有し、熱源側冷媒を減圧して膨張させるものである。絞り装置16aは、全冷房運転モード時の熱源側冷媒の流れにおいて熱媒体間熱交換器15aの上流側に設けられている。絞り装置16bは、全冷房運転モード時の熱源側冷媒の流れにおいて熱媒体間熱交換器15bの上流側に設けられている。2つの絞り装置16は、開度が可変に制御可能なもの、たとえば電子式膨張弁等で構成するとよい。
2つの開閉装置17a、17bは、二方弁等で構成されており、冷媒配管4を開閉するものである。すなわち、2つの開閉装置17a、17bは、冷媒配管4(第1の冷媒配管)から供給された冷媒の流れを調整するために、後述する運転モードに応じて開閉が制御される。
2つの第2冷媒流路切替装置18a、18bは、四方弁等で構成され、運転モードに応じて熱源側冷媒の流れを切り替えるものである。第2冷媒流路切替装置18aは、全冷房運転モード時の熱源側冷媒の流れにおいて熱媒体間熱交換器15aの下流側に設けられている。第2冷媒流路切替装置18bは、全冷房運転モード時の熱源側冷媒の流れにおいて熱媒体間熱交換器15bの下流側に設けられている。
なお、第2冷媒流路切替装置18は、四方弁でなくともよく、たとえば三方弁、二方弁、及び電磁弁を組み合わせて構成してもよい。
2つのポンプ21a、21bは、配管5内の熱媒体を循環させるものである。ポンプ21aは、熱媒体間熱交換器15aと第2熱媒体流路切替装置23との間における配管5に設けられている。ポンプ21bは、熱媒体間熱交換器15bと第2熱媒体流路切替装置23との間における配管5に設けられている。これらのポンプ21は、たとえば容量制御可能なポンプ等で構成するとよい。なお、ポンプ21aを、熱媒体間熱交換器15aと第1熱媒体流路切替装置22との間における配管5に設けてもよい。また、ポンプ21bを、熱媒体間熱交換器15bと第1熱媒体流路切替装置22との間における配管5に設けてもよい。
4つの第1熱媒体流路切替装置22a〜22dは、三方弁等で構成されており、熱媒体の流路を切り替えるものである。第1熱媒体流路切替装置22は、室内機2の設置台数に応じた個数(ここでは4つ)が設けられるようになっている。第1熱媒体流路切替装置22は、三方のうちの一つが熱媒体間熱交換器15aに、三方のうちの一つが熱媒体間熱交換器15bに、三方のうちの一つが熱媒体流量調整装置25に、それぞれ接続され、利用側熱交換器26の熱媒体流路の出口側に設けられている。なお、室内機2に対応させて、紙面下側から第1熱媒体流路切替装置22a、第1熱媒体流路切替装置22b、第1熱媒体流路切替装置22c、第1熱媒体流路切替装置22dとして図示している。
4つの第2熱媒体流路切替装置23a〜23dは、三方弁等で構成されており、熱媒体の流路を切り替えるものである。第2熱媒体流路切替装置23は、室内機2の設置台数に応じた個数(ここでは4つ)が設けられるようになっている。第2熱媒体流路切替装置23は、三方のうちの一つが熱媒体間熱交換器15aに、三方のうちの一つが熱媒体間熱交換器15bに、三方のうちの一つが利用側熱交換器26に、それぞれ接続され、利用側熱交換器26の熱媒体流路の入口側に設けられている。なお、室内機2に対応させて、紙面下側から第2熱媒体流路切替装置23a、第2熱媒体流路切替装置23b、第2熱媒体流路切替装置23c、第2熱媒体流路切替装置23dとして図示している。
4つの熱媒体流量調整装置25a〜25dは、開口面積を制御できる二方弁等で構成されており、配管5に流れる熱媒体の流量を調整するものである。熱媒体流量調整装置25は、室内機2の設置台数に応じた個数(ここでは4つ)が設けられるようになっている。熱媒体流量調整装置25は、一方が利用側熱交換器26に、他方が第1熱媒体流路切替装置22に、それぞれ接続され、利用側熱交換器26の熱媒体流路の出口側に設けられている。なお、室内機2に対応させて、紙面下側から熱媒体流量調整装置25a、熱媒体流量調整装置25b、熱媒体流量調整装置25c、熱媒体流量調整装置25dとして図示している。また、熱媒体流量調整装置25を利用側熱交換器26の熱媒体流路の入口側に設けてもよい。
また、熱媒体変換機3には、各種検知手段(2つの第1温度センサー31(31a、31b)、4つの第2温度センサー34(34a〜34d)、4つの第3温度センサー35(35a〜35d)、2つの圧力センサー36(36a、36b))が設けられている。これらの検知手段で検知された情報(たとえば、温度情報や圧力情報、熱源側冷媒の濃度情報)は、空気調和装置100の動作を統括制御する制御装置70に送られ、圧縮機10の駆動周波数、熱源側熱交換器12及び利用側熱交換器26近傍に設けられる図示省略の送風機の回転数、第1冷媒流路切替装置11の切り替え、ポンプ21の駆動周波数、第2冷媒流路切替装置18の切り替え、第1熱媒体流路切替装置22の切替、第2熱媒体流路切替装置の切替等の制御に利用されることになる。
2つの第1温度センサー31a、31bは、熱媒体間熱交換器15から流出した熱媒体、つまり熱媒体間熱交換器15の出口における熱媒体の温度を検知するものであり、たとえばサーミスター等で構成するとよい。第1温度センサー31aは、ポンプ21aの入口側における配管5に設けられている。第1温度センサー31bは、ポンプ21bの入口側における配管5に設けられている。
4つの第2温度センサー34a〜34dは、第1熱媒体流路切替装置22と熱媒体流量調整装置25との間に設けられ、利用側熱交換器26から流出した熱媒体の温度を検知するものであり、サーミスター等で構成するとよい。第2温度センサー34は、室内機2の設置台数に応じた個数(ここでは4つ)が設けられるようになっている。なお、室内機2に対応させて、紙面下側から第2温度センサー34a、第2温度センサー34b、第2温度センサー34c、第2温度センサー34dとして図示している。
4つの第3温度センサー35a〜35dは、熱媒体間熱交換器15の熱源側冷媒の入口側または出口側に設けられ、熱媒体間熱交換器15に流入する熱源側冷媒の温度または熱媒体間熱交換器15から流出した熱源側冷媒の温度を検知するものであり、サーミスター等で構成するとよい。第3温度センサー35aは、熱媒体間熱交換器15aと第2冷媒流路切替装置18aとの間に設けられている。第3温度センサー35bは、熱媒体間熱交換器15aと絞り装置16aとの間に設けられている。第3温度センサー35cは、熱媒体間熱交換器15bと第2冷媒流路切替装置18bとの間に設けられている。第3温度センサー35dは、熱媒体間熱交換器15bと絞り装置16bとの間に設けられている。
2つの圧力センサー36a、36bは、冷媒の圧力を検知するものである。圧力センサー36aは、第3温度センサー35aの設置位置と同様に、熱媒体間熱交換器15aと第2冷媒流路切替装置18aとの間を流れる熱源側冷媒の圧力を検知するものである。また、圧力センサー36bは、第3温度センサー35dの設置位置と同様に、熱媒体間熱交換器15bと絞り装置16bとの間に設けられ、熱媒体間熱交換器15bと絞り装置16bとの間を流れる熱源側冷媒の圧力を検知するものである。
制御装置70は、マイコン等で構成されており、各種検知手段での検知情報及びリモコンからの指示に基づいて、圧縮機10の駆動周波数、送風機の回転数(ON/OFF含む)、第1冷媒流路切替装置11の切り替え、ポンプ21の駆動、絞り装置16の開度、開閉装置17の開閉、第2冷媒流路切替装置18の切り替え、第1熱媒体流路切替装置22の切り替え、第2熱媒体流路切替装置23の切り替え、及び、熱媒体流量調整装置25の開度等を制御するものである。すなわち、制御装置70は、各種機器を統括制御して、後述するデフロスト運転、及び各運転モードを実行するものである。図2では、制御装置70が熱媒体変換機3に設けられた例を図示しているが、それに限定されるものではない。すなわち、制御装置70は、室内機2のユニット毎に設けられていてもよいし熱媒体変換機3に設けられていてもよい。また、複数の制御装置70を、室外機1、室内器2及び熱媒体変換機3に設け、通信で連携制御をできるように構成してもよい。
熱媒体を循環させるための配管5は、熱媒体間熱交換器15aに接続されるものと、熱媒体間熱交換器15bに接続されるものと、で構成されている。配管5は、熱媒体変換機3に接続される室内機2の台数に応じて分岐(ここでは、各4分岐)されている。そして、配管5は、第1熱媒体流路切替装置22、及び第2熱媒体流路切替装置23で接続されている。第1熱媒体流路切替装置22及び第2熱媒体流路切替装置23を制御することで、熱媒体間熱交換器15aからの熱媒体を利用側熱交換器26に流入させるか、熱媒体間熱交換器15bからの熱媒体を利用側熱交換器26に流入させるか、が決定されるようになっている。
そして、空気調和装置100では、圧縮機10、第1冷媒流路切替装置11、熱源側熱交換器12、開閉装置17、第2冷媒流路切替装置18、熱媒体間熱交換器15の冷媒流路、絞り装置16、及び、アキュムレーター19を、冷媒配管4で接続して冷媒循環回路Aを構成している。また、熱媒体間熱交換器15の熱媒体流路、ポンプ21、第1熱媒体流路切替装置22、熱媒体流量調整装置25、利用側熱交換器26、及び、第2熱媒体流路切替装置23を、配管5で接続して熱媒体循環回路Bを構成している。つまり、熱媒体間熱交換器15のそれぞれに複数台の利用側熱交換器26が並列に接続され、熱媒体循環回路Bを複数系統としているのである。
よって、空気調和装置100では、室外機1と熱媒体変換機3とが、熱媒体変換機3に設けられている熱媒体間熱交換器15を介して接続され、熱媒体変換機3と室内機2とも、熱媒体間熱交換器15を介して接続されている。すなわち、空気調和装置100では、熱媒体間熱交換器15a及び熱媒体間熱交換器15bで、冷媒循環回路Aを循環する熱源側冷媒と熱媒体循環回路Bを循環する熱媒体とが熱交換するようになっている。
[運転モードの説明]
次に、空気調和装置100が実行する各運転モードについて説明する。この空気調和装置100は、各室内機2からの指示に基づいて、その室内機2で冷房運転あるいは暖房運転が可能になっている。つまり、空気調和装置100は、室内機2の全部で同一運転をすることができるとともに、室内機2のそれぞれで異なる運転をすることができるようになっている。
空気調和装置100が実行する運転モードには、駆動している室内機2の全てが冷房運転を実行する全冷房運転モード、駆動している室内機2の全てが暖房運転を実行する全暖房運転モード、冷房負荷の方が大きい冷房暖房混在運転モードとしての冷房主体運転モード、及び、暖房負荷の方が大きい冷房暖房混在運転モードとしての暖房主体運転モードがある。これら4つの通常運転に加えて、本実施の形態1に係る空気調和装置100の実行する運転モードには、熱源側熱交換器12に付着した霜を除去するデフロスト運転モードがある。
以下に、各運転モードについて、熱源側冷媒及び熱媒体の流れとともに説明する。
[全冷房運転モード]
図3は、空気調和装置100の全冷房運転モード時における冷媒の流れを示す冷媒回路図である。この図3では、利用側熱交換器26a及び利用側熱交換器26bでのみ冷熱負荷が発生している場合を例に全冷房運転モードについて説明する。なお、図3では、太線で表された配管が冷媒(熱源側冷媒及び熱媒体)の流れる配管を示している。また、図3では、熱源側冷媒の流れ方向を実線矢印で、熱媒体の流れ方向を破線矢印で示している。
図3に示す全冷房運転モードの場合、室外機1では、第1冷媒流路切替装置11を、圧縮機10から吐出された熱源側冷媒を熱源側熱交換器12へ流入させるように切り替える。熱媒体変換機3では、ポンプ21a及びポンプ21bを駆動させ、熱媒体流量調整装置25a及び熱媒体流量調整装置25bを開放し、熱媒体流量調整装置25c及び熱媒体流量調整装置25dを全閉とし、熱媒体間熱交換器15a及び熱媒体間熱交換器15bのそれぞれと利用側熱交換器26a及び利用側熱交換器26bとの間を熱媒体が循環するようにしている。
まず始めに、冷媒循環回路Aにおける熱源側冷媒の流れについて説明する。
低温・低圧の冷媒が圧縮機10によって圧縮され、高温・高圧のガス冷媒となって吐出される。圧縮機10から吐出された高温・高圧のガス冷媒は、第1冷媒流路切替装置11を介して熱源側熱交換器12に流入する。そして、熱源側熱交換器12で室外空気に放熱しながら高圧の液冷媒となる。熱源側熱交換器12から流出した高圧冷媒は、逆止弁13aを通って、室外機1から流出し、冷媒配管4を通って熱媒体変換機3に流入する。熱媒体変換機3に流入した高圧冷媒は、開閉装置17aを経由した後に分岐されて絞り装置16a及び絞り装置16bで膨張させられて、低温・低圧の二相冷媒となる。なお、開閉装置17bは閉となっている。
この二相冷媒は、蒸発器として作用する熱媒体間熱交換器15a及び熱媒体間熱交換器15bのそれぞれに流入し、熱媒体循環回路Bを循環する熱媒体から吸熱することで、熱媒体を冷却しながら、低温・低圧のガス冷媒となる。熱媒体間熱交換器15a及び熱媒体間熱交換器15bから流出したガス冷媒は、第2冷媒流路切替装置18a、第2冷媒流路切替装置18b、熱媒体変換機3を介し、冷媒配管4を通って再び室外機1へ流入する。室外機1に流入した冷媒は、逆止弁13dを通って、第1冷媒流路切替装置11及びアキュムレーター19を介して、圧縮機10へ再度吸入される。
このとき、第2冷媒流路切替装置18a及び第2冷媒流路切替装置18bは低圧配管と連通されている。また、絞り装置16aは、第3温度センサー35aで検出された温度と第3温度センサー35bで検出された温度との差として得られるスーパーヒート(過熱度)が一定になるように開度が制御される。同様に、絞り装置16bは、第3温度センサー35cで検出された温度と第3温度センサー35dで検出された温度との差として得られるスーパーヒートが一定になるように開度が制御される。
次に、熱媒体循環回路Bにおける熱媒体の流れについて説明する。
全冷房運転モードでは、熱媒体間熱交換器15a及び熱媒体間熱交換器15bの双方で熱源側冷媒の冷熱が熱媒体に伝えられ、冷やされた熱媒体がポンプ21a及びポンプ21bによって配管5内を流動させられることになる。ポンプ21a及びポンプ21bで加圧されて流出した熱媒体は、第2熱媒体流路切替装置23a及び第2熱媒体流路切替装置23bを介して、利用側熱交換器26a及び利用側熱交換器26bに流入する。そして、熱媒体が利用側熱交換器26a及び利用側熱交換器26bで室内空気から吸熱することで、室内空間7の冷房を行なう。
それから、熱媒体は、利用側熱交換器26a及び利用側熱交換器26bから流出して熱媒体流量調整装置25a及び熱媒体流量調整装置25bに流入する。このとき、熱媒体流量調整装置25a及び熱媒体流量調整装置25bの作用によって熱媒体の流量が室内にて必要とされる空調負荷を賄うのに必要な流量に制御されて利用側熱交換器26a及び利用側熱交換器26bに流入するようになっている。熱媒体流量調整装置25a及び熱媒体流量調整装置25bから流出した熱媒体は、第1熱媒体流路切替装置22a及び第1熱媒体流路切替装置22bを通って、熱媒体間熱交換器15a及び熱媒体間熱交換器15bへ流入し、再びポンプ21a及びポンプ21bへ吸い込まれる。
なお、利用側熱交換器26の配管5内では、第2熱媒体流路切替装置23から熱媒体流量調整装置25を経由して第1熱媒体流路切替装置22へ至る向きに熱媒体が流れている。また、室内空間7にて必要とされる空調負荷は、第1温度センサー31aで検出された温度、あるいは、第1温度センサー31bで検出された温度と第2温度センサー34で検出された温度との差を目標値として保つように制御することにより、賄うことができる。熱媒体間熱交換器15の出口温度は、第1温度センサー31aまたは第1温度センサー31bのどちらの温度を使用してもよいし、これらの平均温度を使用してもよい。このとき、第1熱媒体流路切替装置22及び第2熱媒体流路切替装置23は、熱媒体間熱交換器15a及び熱媒体間熱交換器15bの双方へ流れる流路が確保されるように、中間的な開度にしている。
全冷房運転モードを実行する際、熱負荷のない利用側熱交換器26(サーモオフを含む)へは熱媒体を流す必要がないため、熱媒体流量調整装置25により流路を閉じて、利用側熱交換器26へ熱媒体が流れないようにする。図3においては、利用側熱交換器26a及び利用側熱交換器26bにおいては熱負荷があるため熱媒体を流しているが、利用側熱交換器26c及び利用側熱交換器26dにおいては熱負荷がなく、対応する熱媒体流量調整装置25c及び熱媒体流量調整装置25dを全閉としている。そして、利用側熱交換器26cや利用側熱交換器26dから熱負荷の発生があった場合には、熱媒体流量調整装置25cや熱媒体流量調整装置25dを開放し、熱媒体を循環させればよい。
[全暖房運転モード]
図4は、空気調和装置100の全暖房運転モード時における冷媒の流れを示す冷媒回路図である。この図4では、利用側熱交換器26a及び利用側熱交換器26bでのみ温熱負荷が発生している場合を例に全暖房運転モードについて説明する。なお、図4では、太線で表された配管が冷媒(熱源側冷媒及び熱媒体)の流れる配管を示している。また、図4では、熱源側冷媒の流れ方向を実線矢印で、熱媒体の流れ方向を破線矢印で示している。
図4に示す全暖房運転モードの場合、室外機1では、第1冷媒流路切替装置11を、圧縮機10から吐出された熱源側冷媒を熱源側熱交換器12を経由させずに熱媒体変換機3へ流入させるように切り替える。熱媒体変換機3では、ポンプ21a及びポンプ21bを駆動させ、熱媒体流量調整装置25a及び熱媒体流量調整装置25bを開放し、熱媒体流量調整装置25c及び熱媒体流量調整装置25dを全閉とし、熱媒体間熱交換器15a及び熱媒体間熱交換器15bのそれぞれと利用側熱交換器26a及び利用側熱交換器26bとの間を熱媒体が循環するようにしている。
まず始めに、冷媒循環回路Aにおける熱源側冷媒の流れについて説明する。
低温・低圧の冷媒が圧縮機10によって圧縮され、高温・高圧のガス冷媒となって吐出される。圧縮機10から吐出された高温・高圧のガス冷媒は、第1冷媒流路切替装置11、逆止弁13bを通り、室外機1から流出する。室外機1から流出した高温・高圧のガス冷媒は、冷媒配管4を通って熱媒体変換機3に流入する。熱媒体変換機3に流入した高温・高圧のガス冷媒は、分岐されて第2冷媒流路切替装置18a及び第2冷媒流路切替装置18bを通って、熱媒体間熱交換器15a及び熱媒体間熱交換器15bのそれぞれに流入する。
熱媒体間熱交換器15a及び熱媒体間熱交換器15bに流入した高温・高圧のガス冷媒は、熱媒体循環回路Bを循環する熱媒体に放熱しながら高圧の液冷媒となる。熱媒体間熱交換器15a及び熱媒体間熱交換器15bから流出した液冷媒は、絞り装置16a及び絞り装置16bで膨張させられて、低温・低圧の二相冷媒となる。この二相冷媒は、開閉装置17bを通って、熱媒体変換機3から流出し、冷媒配管4を通って再び室外機1へ流入する。なお、開閉装置17aは閉となっている。
室外機1に流入した冷媒は、逆止弁13cを通って、蒸発器として作用する熱源側熱交換器12に流入する。そして、熱源側熱交換器12に流入した冷媒は、熱源側熱交換器12で室外空気から吸熱して、低温・低圧のガス冷媒となる。熱源側熱交換器12から流出した低温・低圧のガス冷媒は、第1冷媒流路切替装置11及びアキュムレーター19を介して圧縮機10へ再度吸入される。
このとき、第2冷媒流路切替装置18a及び第2冷媒流路切替装置18bは高圧配管と連通されている。また、絞り装置16aは、圧力センサー36aで検出された圧力を飽和温度に換算した値と第3温度センサー35bで検出された温度との差として得られるサブクール(過冷却度)が一定になるように開度が制御される。同様に、絞り装置16bは、圧力センサー36bで検出された圧力を飽和温度に換算した値と第3温度センサー35dで検出された温度との差として得られるサブクールが一定になるように開度が制御される。なお、熱媒体間熱交換器15の中間位置の温度が測定できる場合は、その中間位置での温度を圧力センサー36の代わりに用いてもよく、安価にシステムを構成できる。
次に、熱媒体循環回路Bにおける熱媒体の流れについて説明する。
全暖房運転モードでは、熱媒体間熱交換器15a及び熱媒体間熱交換器15bの双方で熱源側冷媒の温熱が熱媒体に伝えられ、暖められた熱媒体がポンプ21a及びポンプ21bによって配管5内を流動させられることになる。ポンプ21a及びポンプ21bで加圧されて流出した熱媒体は、第2熱媒体流路切替装置23a及び第2熱媒体流路切替装置23bを介して、利用側熱交換器26a及び利用側熱交換器26bに流入する。そして、熱媒体が利用側熱交換器26a及び利用側熱交換器26bで室内空気に放熱することで、室内空間7の暖房を行なう。
それから、熱媒体は、利用側熱交換器26a及び利用側熱交換器26bから流出して熱媒体流量調整装置25a及び熱媒体流量調整装置25bに流入する。このとき、熱媒体流量調整装置25a及び熱媒体流量調整装置25bの作用によって熱媒体の流量が室内にて必要とされる空調負荷を賄うのに必要な流量に制御されて利用側熱交換器26a及び利用側熱交換器26bに流入するようになっている。熱媒体流量調整装置25a及び熱媒体流量調整装置25bから流出した熱媒体は、第1熱媒体流路切替装置22a及び第1熱媒体流路切替装置22bを通って、熱媒体間熱交換器15a及び熱媒体間熱交換器15bへ流入し、再びポンプ21a及びポンプ21bへ吸い込まれる。
なお、利用側熱交換器26の配管5内では、第2熱媒体流路切替装置23から熱媒体流量調整装置25を経由して第1熱媒体流路切替装置22へ至る向きに熱媒体が流れている。また、室内空間7にて必要とされる空調負荷は、第1温度センサー31aで検出された温度、あるいは、第1温度センサー31bで検出された温度と第2温度センサー34で検出された温度との差を目標値として保つように制御することにより、賄うことができる。熱媒体間熱交換器15の出口温度は、第1温度センサー31aまたは第1温度センサー31bのどちらの温度を使用してもよいし、これらの平均温度を使用してもよい。
このとき、第1熱媒体流路切替装置22及び第2熱媒体流路切替装置23は、熱媒体間熱交換器15a及び熱媒体間熱交換器15bの双方へ流れる流路が確保されるように、中間的な開度にしている。また、本来、利用側熱交換器26aは、その入口と出口の温度差で制御すべきであるが、利用側熱交換器26の入口側の熱媒体温度は、第1温度センサー31bで検出された温度とほとんど同じ温度であり、第1温度センサー31bを使用することにより温度センサーの数を減らすことができ、安価にシステムを構成できる。
全暖房運転モードを実行する際、熱負荷のない利用側熱交換器26(サーモオフを含む)へは熱媒体を流す必要がないため、熱媒体流量調整装置25により流路を閉じて、利用側熱交換器26へ熱媒体が流れないようにする。図4においては、利用側熱交換器26a及び利用側熱交換器26bにおいては熱負荷があるため熱媒体を流しているが、利用側熱交換器26c及び利用側熱交換器26dにおいては熱負荷がなく、対応する熱媒体流量調整装置25c及び熱媒体流量調整装置25dを全閉としている。そして、利用側熱交換器26cや利用側熱交換器26dから熱負荷の発生があった場合には、熱媒体流量調整装置25cや熱媒体流量調整装置25dを開放し、熱媒体を循環させればよい。
[冷房主体運転モード]
図5は、空気調和装置100の冷房主体運転モード時における冷媒の流れを示す冷媒回路図である。この図5では、利用側熱交換器26aで冷熱負荷が発生し、利用側熱交換器26bで温熱負荷が発生している場合を例に冷房主体運転モードについて説明する。なお、図5では、太線で表された配管が冷媒(熱源側冷媒及び熱媒体)の循環する配管を示している。また、図5では、熱源側冷媒の流れ方向を実線矢印で、熱媒体の流れ方向を破線矢印で示している。
図5に示す冷房主体運転モードの場合、室外機1では、第1冷媒流路切替装置11を、圧縮機10から吐出された熱源側冷媒を熱源側熱交換器12へ流入させるように切り替える。熱媒体変換機3では、ポンプ21a及びポンプ21bを駆動させ、熱媒体流量調整装置25a及び熱媒体流量調整装置25bを開放し、熱媒体流量調整装置25c及び熱媒体流量調整装置25dを全閉とし、熱媒体間熱交換器15aと利用側熱交換器26aとの間を、熱媒体間熱交換器15bと利用側熱交換器26bとの間を、それぞれ熱媒体が循環するようにしている。
まず始めに、冷媒循環回路Aにおける熱源側冷媒の流れについて説明する。
低温・低圧の冷媒が圧縮機10によって圧縮され、高温・高圧のガス冷媒となって吐出される。圧縮機10から吐出された高温・高圧のガス冷媒は、第1冷媒流路切替装置11を介して熱源側熱交換器12に流入する。そして、熱源側熱交換器12で室外空気に放熱しながら液冷媒となる。熱源側熱交換器12から流出した冷媒は、室外機1から流出し、逆止弁13a、冷媒配管4を通って熱媒体変換機3に流入する。熱媒体変換機3に流入した冷媒は、第2冷媒流路切替装置18bを通って凝縮器として作用する熱媒体間熱交換器15bに流入する。
熱媒体間熱交換器15bに流入した冷媒は、熱媒体循環回路Bを循環する熱媒体に放熱しながら、さらに温度が低下した冷媒となる。熱媒体間熱交換器15bから流出した冷媒は、絞り装置16bで膨張させられて低圧二相冷媒となる。この低圧二相冷媒は、絞り装置16aを介して蒸発器として作用する熱媒体間熱交換器15aに流入する。熱媒体間熱交換器15aに流入した低圧二相冷媒は、熱媒体循環回路Bを循環する熱媒体から吸熱することで、熱媒体を冷却しながら、低圧のガス冷媒となる。このガス冷媒は、熱媒体間熱交換器15aから流出し、第2冷媒流路切替装置18aを介して熱媒体変換機3から流出し、冷媒配管4を通って再び室外機1へ流入する。室外機1に流入した冷媒は、逆止弁13d、第1冷媒流路切替装置11及びアキュムレーター19を介して、圧縮機10へ再度吸入される。
このとき、第2冷媒流路切替装置18aは低圧配管と連通されており、一方、第2冷媒流路切替装置18bは高圧側配管と連通されている。また、絞り装置16bは、第3温度センサー35aで検出された温度と第3温度センサー35bで検出された温度との差として得られるスーパーヒートが一定になるように開度が制御される。また、絞り装置16aは全開、開閉装置17bは閉となっている。なお、絞り装置16bは、圧力センサー36で検出された圧力を飽和温度に換算した値と第3温度センサー35dで検出された温度との差として得られるサブクールが一定になるように開度を制御してもよい。また、絞り装置16bを全開とし、絞り装置16aでスーパーヒートまたはサブクールを制御するようにしてもよい。
次に、熱媒体循環回路Bにおける熱媒体の流れについて説明する。
冷房主体運転モードでは、熱媒体間熱交換器15bで熱源側冷媒の温熱が熱媒体に伝えられ、暖められた熱媒体がポンプ21bによって配管5内を流動させられることになる。また、冷房主体運転モードでは、熱媒体間熱交換器15aで熱源側冷媒の冷熱が熱媒体に伝えられ、冷やされた熱媒体がポンプ21aによって配管5内を流動させられることになる。ポンプ21a及びポンプ21bで加圧されて流出した熱媒体は、第2熱媒体流路切替装置23a及び第2熱媒体流路切替装置23bを介して、利用側熱交換器26a及び利用側熱交換器26bに流入する。
利用側熱交換器26bでは熱媒体が室内空気に放熱することで、室内空間7の暖房を行なう。また、利用側熱交換器26aでは熱媒体が室内空気から吸熱することで、室内空間7の冷房を行なう。このとき、熱媒体流量調整装置25a及び熱媒体流量調整装置25bの作用によって熱媒体の流量が室内にて必要とされる空調負荷を賄うのに必要な流量に制御されて利用側熱交換器26a及び利用側熱交換器26bに流入するようになっている。利用側熱交換器26bを通過し若干温度が低下した熱媒体は、熱媒体流量調整装置25b及び第1熱媒体流路切替装置22bを通って、熱媒体間熱交換器15bへ流入し、再びポンプ21bへ吸い込まれる。利用側熱交換器26aを通過し若干温度が上昇した熱媒体は、熱媒体流量調整装置25a及び第1熱媒体流路切替装置22aを通って、熱媒体間熱交換器15aへ流入し、再びポンプ21aへ吸い込まれる。
この間、暖かい熱媒体と冷たい熱媒体とは、第1熱媒体流路切替装置22及び第2熱媒体流路切替装置23の作用により、混合することなく、それぞれ温熱負荷、冷熱負荷がある利用側熱交換器26へ導入される。なお、利用側熱交換器26の配管5内では、暖房側、冷房側ともに、第2熱媒体流路切替装置23から熱媒体流量調整装置25を経由して第1熱媒体流路切替装置22へ至る向きに熱媒体が流れている。また、室内空間7にて必要とされる空調負荷は、暖房側においては第1温度センサー31bで検出された温度と第2温度センサー34で検出された温度との差を、冷房側においては第2温度センサー34で検出された温度と第1温度センサー31aで検出された温度との差を目標値として保つように制御することにより、賄うことができる。
冷房主体運転モードを実行する際、熱負荷のない利用側熱交換器26(サーモオフを含む)へは熱媒体を流す必要がないため、熱媒体流量調整装置25により流路を閉じて、利用側熱交換器26へ熱媒体が流れないようにする。図5においては、利用側熱交換器26a及び利用側熱交換器26bにおいては熱負荷があるため熱媒体を流しているが、利用側熱交換器26c及び利用側熱交換器26dにおいては熱負荷がなく、対応する熱媒体流量調整装置25c及び熱媒体流量調整装置25dを全閉としている。そして、利用側熱交換器26cや利用側熱交換器26dから熱負荷の発生があった場合には、熱媒体流量調整装置25cや熱媒体流量調整装置25dを開放し、熱媒体を循環させればよい。
[暖房主体運転モード]
図6は、空気調和装置100の暖房主体運転モード時における冷媒の流れを示す冷媒回路図である。この図6では、利用側熱交換器26aで温熱負荷が発生し、利用側熱交換器26bで冷熱負荷が発生している場合を例に暖房主体運転モードについて説明する。なお、図6では、太線で表された配管が冷媒(熱源側冷媒及び熱媒体)の循環する配管を示している。また、図6では、熱源側冷媒の流れ方向を実線矢印で、熱媒体の流れ方向を破線矢印で示している。
図6に示す暖房主体運転モードの場合、室外機1では、第1冷媒流路切替装置11を、圧縮機10から吐出された熱源側冷媒を熱源側熱交換器12を経由させずに熱媒体変換機3へ流入させるように切り替える。熱媒体変換機3では、ポンプ21a及びポンプ21bを駆動させ、熱媒体流量調整装置25a及び熱媒体流量調整装置25bを開放し、熱媒体流量調整装置25c及び熱媒体流量調整装置25dを全閉とし、熱媒体間熱交換器15aと利用側熱交換器26bとの間を、熱媒体間熱交換器15bと利用側熱交換器26aとの間を、それぞれ熱媒体が循環するようにしている。
まず始めに、冷媒循環回路Aにおける熱源側冷媒の流れについて説明する。
低温・低圧の冷媒が圧縮機10によって圧縮され、高温・高圧のガス冷媒となって吐出される。圧縮機10から吐出された高温・高圧のガス冷媒は、第1冷媒流路切替装置11、逆止弁13bを通り、室外機1から流出する。室外機1から流出した高温・高圧のガス冷媒は、冷媒配管4を通って熱媒体変換機3に流入する。熱媒体変換機3に流入した高温・高圧のガス冷媒は、第2冷媒流路切替装置18bを通って凝縮器として作用する熱媒体間熱交換器15bに流入する。
熱媒体間熱交換器15bに流入したガス冷媒は、熱媒体循環回路Bを循環する熱媒体に放熱しながら液冷媒となる。熱媒体間熱交換器15bから流出した冷媒は、絞り装置16bで膨張させられて低圧二相冷媒となる。この低圧二相冷媒は、絞り装置16aを介して蒸発器として作用する熱媒体間熱交換器15aに流入する。熱媒体間熱交換器15aに流入した低圧二相冷媒は、熱媒体循環回路Bを循環する熱媒体から吸熱することで蒸発し、熱媒体を冷却する。この低圧二相冷媒は、熱媒体間熱交換器15aから流出し、第2冷媒流路切替装置18aを介し、熱媒体変換機3から流出し、再び室外機1へ流入する。
室外機1に流入した冷媒は、逆止弁13cを通って、蒸発器として作用する熱源側熱交換器12に流入する。そして、熱源側熱交換器12に流入した冷媒は、熱源側熱交換器12で室外空気から吸熱して、低温・低圧のガス冷媒となる。熱源側熱交換器12から流出した低温・低圧のガス冷媒は、第1冷媒流路切替装置11及びアキュムレーター19を介して圧縮機10へ再度吸入される。
このとき、第2冷媒流路切替装置18aは低圧側配管と連通されており、一方、第2冷媒流路切替装置18bは高圧側配管と連通されている。 また、絞り装置16bは、圧力センサー36bで検出された圧力を飽和温度に換算した値と第3温度センサー35bで検出された温度との差として得られるサブクールが一定になるように開度が制御される。また、絞り装置16aは全開、開閉装置17aは閉となっている。なお、絞り装置16bを全開とし、絞り装置16aでサブクールを制御するようにしてもよい。
次に、熱媒体循環回路Bにおける熱媒体の流れについて説明する。
暖房主体運転モードでは、熱媒体間熱交換器15bで熱源側冷媒の温熱が熱媒体に伝えられ、暖められた熱媒体がポンプ21bによって配管5内を流動させられることになる。また、暖房主体運転モードでは、熱媒体間熱交換器15aで熱源側冷媒の冷熱が熱媒体に伝えられ、冷やされた熱媒体がポンプ21aによって配管5内を流動させられることになる。ポンプ21a及びポンプ21bで加圧されて流出した熱媒体は、第2熱媒体流路切替装置23a及び第2熱媒体流路切替装置23bを介して、利用側熱交換器26a及び利用側熱交換器26bに流入する。
利用側熱交換器26bでは熱媒体が室内空気から吸熱することで、室内空間7の冷房を行なう。また、利用側熱交換器26aでは熱媒体が室内空気に放熱することで、室内空間7の暖房を行なう。このとき、熱媒体流量調整装置25a及び熱媒体流量調整装置25bの作用によって熱媒体の流量が室内にて必要とされる空調負荷を賄うのに必要な流量に制御されて利用側熱交換器26a及び利用側熱交換器26bに流入するようになっている。利用側熱交換器26bを通過し若干温度が上昇した熱媒体は、熱媒体流量調整装置25b及び第1熱媒体流路切替装置22bを通って、熱媒体間熱交換器15aに流入し、再びポンプ21aへ吸い込まれる。利用側熱交換器26aを通過し若干温度が低下した熱媒体は、熱媒体流量調整装置25a及び第1熱媒体流路切替装置22aを通って、熱媒体間熱交換器15bへ流入し、再びポンプ21bへ吸い込まれる。
この間、暖かい熱媒体と冷たい熱媒体とは、第1熱媒体流路切替装置22及び第2熱媒体流路切替装置23の作用により、混合することなく、それぞれ温熱負荷、冷熱負荷がある利用側熱交換器26へ導入される。なお、利用側熱交換器26の配管5内では、暖房側、冷房側ともに、第2熱媒体流路切替装置23から熱媒体流量調整装置25を経由して第1熱媒体流路切替装置22へ至る向きに熱媒体が流れている。また、室内空間7にて必要とされる空調負荷は、暖房側においては第1温度センサー31bで検出された温度と第2温度センサー34で検出された温度との差を、冷房側においては第2温度センサー34で検出された温度と第1温度センサー31aで検出された温度との差を目標値として保つように制御することにより、賄うことができる。
暖房主体運転モードを実行する際、熱負荷のない利用側熱交換器26(サーモオフを含む)へは熱媒体を流す必要がないため、熱媒体流量調整装置25により流路を閉じて、利用側熱交換器26へ熱媒体が流れないようにする。図6においては、利用側熱交換器26a及び利用側熱交換器26bにおいては熱負荷があるため熱媒体を流しているが、利用側熱交換器26c及び利用側熱交換器26dにおいては熱負荷がなく、対応する熱媒体流量調整装置25c及び熱媒体流量調整装置25dを全閉としている。そして、利用側熱交換器26cや利用側熱交換器26dから熱負荷の発生があった場合には、熱媒体流量調整装置25cや熱媒体流量調整装置25dを開放し、熱媒体を循環させればよい。
[デフロスト運転モード1]
図7は、本発明の実施の形態に係る空気調和装置100のデフロスト運転モード時における冷媒の流れを示す冷媒回路図である。図7では、熱源側冷媒の流れ方向を実線矢印で、熱媒体の流れ方向を破線矢印で示している。
本実施の形態に係るデフロスト運転モード1は、第1室外温度センサー40aの検出結果が、第1の所定値以下であるときに実施される。すなわち、空気調和装置100が全暖房運転又は暖房主体運転を実施し、第1室外温度センサー40aの検出結果が第1の所定値以下となると、制御装置70が熱源側熱交換器12のフィンに着霜が所定量発生したと判定し、デフロスト運転モード1に移行する。本実施の形態の説明では、4つの室内機2a〜2dの全部が暖房運転を実施していたものとして説明する。なお、第1の所定値は、熱源側熱交換器12に着霜が生じるような温度、たとえば約−10℃以下などに設定するとよい。
本実施の形態に係る空気調和装置100のデフロスト運転モード1において、室外機1では、図示省略の送風機を停止し、第1冷媒流路切替装置11を、圧縮機10から吐出された熱源側冷媒を熱源側熱交換器12へ流入させるように切替える。また、熱媒体変換機3においては、開閉装置17a、17bを開とし、第2冷媒流路切替装置18a、18bを暖房側に切り替え、絞り装置16a、16bを全閉とする。
また、本実施の形態に係る空気調和装置100のデフロスト運転モード1では、室内機2a〜2dの暖房運転を継続するものとする。すなわち、4つの室内機2a〜2dに熱媒体を搬送するとともに、4つの室内機2a〜2dに付設される送風ファンの運転を継続するということである。具体的に説明すると、熱媒体変換機3では、ポンプ21a、21bを駆動させ、第1熱媒体流路切替装置22a〜22d、第2熱媒体流路切替装置23a〜23d、及び熱媒体流量調整装置25a〜25dを開放し、熱媒体間熱交換器15a、15bと利用側熱交換器26a〜26dとの間に熱媒体を循環させる。
なお、暖房運転の要求がない、あるいは、停止している室内機2がある場合などにおいては、その室内機2に対応する利用側熱交換器26に熱媒体を搬送しないように、その室内機2に対応する熱媒体流量調整装置25を閉とすればよい。
また、4つの室内機2a〜2dの全てに暖房運転の要求がない、あるいは、停止している場合には、室内機2に設置してある図示省略の送風機を停止させるとともに、4つの熱媒体流量調整装置25a〜25dを開として熱媒体を循環させるとよい。これにより、熱媒体間熱交換器15に流入した冷媒循環回路Aの冷媒が、熱媒体循環回路Bの熱媒体を、凍結させてしまうことを抑制することができる。
まず始めに、冷媒循環回路Aにおける熱源側冷媒の流れについて説明する。
低温・低圧の冷媒が圧縮機10によって圧縮され、高温・高圧のガス冷媒となって吐出される。圧縮機10から吐出された高温・高圧のガス冷媒は、第1冷媒流路切替装置11を介して熱源側熱交換器12に流入する。そして、熱源側熱交換器12のフィンに着霜した霜に、放熱しながら過冷却液、もしくは二相冷媒となり、熱源側熱交換器12のフィンに着霜した霜は取り除かれる。熱源側熱交換器12から流出した高圧冷媒は、逆止弁13aを介して室外機1から流出し、冷媒配管4を介して熱媒体変換機3に流入する。
熱媒体変換機3に流入した高圧冷媒の一方は、開閉装置17a及び開閉装置17bを通過することで減圧され低圧二相冷媒となる。そして、この低圧二相冷媒は、熱媒体間熱交換器15a、及び熱媒体間熱交換器15bの冷媒側流路を循環することなく、バイパス冷媒配管4c及び冷媒配管4を介して、再び室外機1へ流入する。そして、室外機1に流入した冷媒は、逆止弁13d、第1冷媒流路切替装置11、及びアキュムレーター19を介して、圧縮機10へ再度吸入される。
一方、熱媒体変換機3に流入した高圧冷媒の他方は、第2冷媒流路切替装置18a、18bを介して熱媒体間熱交換器15a、15bに流入する。
第2室外温度センサー40bが第2の所定値以上を検出したときには、制御装置70がデフロスト運転モード1を終了させて、再び全暖房運転モード、若しくは暖房主体運転モードに移行する。なお、第2の所定値は、熱源側熱交換器12の霜が除去されたと判定しうる温度、たとえば約30℃以上などに設定するとよい。
また、デフロスト運転モード1の終了後に、全暖房運転モード、若しくは暖房主体運転モードに移行すると述べたが、たとえばユーザーからそれら以外の運転モードを実行する指示があった場合には、その指示に応じた運転モードを実行する。
図7に図示されるように、デフロスト運転モード1のときには、第2冷媒流路切替装置18a、18bが高圧配管と連通している。これにより、第2冷媒流路切替装置18a、18bが接続された側から、熱媒体間熱交換器15a、15bに流入した冷媒は、熱媒体変換機3に流入する熱源側冷媒の圧力とほぼ等しい過冷却液、もしくは二相冷媒となっている。この熱媒体間熱交換器15a、15bに流入した冷媒は高圧である分飽和温度が高く、その飽和温度は0℃以上である。これにより、熱媒体間熱交換器15a、15bを0℃以下の低温まで冷却してしまうことが抑制される。すなわち、この熱媒体間熱交換器15a、15bに流入した冷媒が原因で熱媒体が凍結してしまうことは抑制されるので、空気調和装置100の動作信頼性を向上させることができる。
ここで、絞り装置16a、16bにて冷媒漏洩があった場合について説明する。仮に、冷媒が、絞り装置16a、16bから熱媒体間熱交換器15a、15bに向かう方向に冷媒が流れるとすると、絞り装置16a、16bの作用により減圧させられ、冷媒の飽和温度が0℃以下に低下する可能性がある。すなわち、この減圧させられた冷媒が、熱媒体間熱交換器15a、15bに流入すると、熱媒体間熱交換器15a、15bを0℃以下の低温まで冷却し、熱媒体を凍結させてしまう可能性がある。
しかし、本実施の形態に係る空気調和装置100は、絞り装置16a、16bのうち、熱媒体間熱交換器15a、15bに接続された側が高圧となっている。これにより、絞り装置16a、16bにて冷媒漏洩があったとしても、絞り装置16a、16bから熱媒体間熱交換器15a、15bに向かって冷媒が流れてしまうことが防止されている。すなわち、絞り装置16a、16bで冷媒の漏洩があったとしても、絞り装置16a、16bから熱媒体間熱交換器15a、15bに冷媒が流入し、熱媒体を凍結させてしまうことが抑制されるということである。
次に、熱媒体循環回路Bにおける熱媒体の流れについて説明する。
本実施の形態に係る空気調和装置100のデフロスト運転モード1では、熱媒体がポンプ21a、21bによって配管5内を流動させられることになる。すなわち、ポンプ21a、21bで加圧されて流出した熱媒体は、第2熱媒体流路切替装置23a〜23dを介して、利用側熱交換器26a〜26dに流入する。利用側熱交換器26a〜26dに流入する熱媒体には、デフロスト運転モード1に移行する前の全暖運転モードにて生成されていた温熱が蓄えられている。このため、利用側熱交換器26a〜26dに熱媒体を搬送することで、暖房運転を継続することができる。
利用側熱交換器26a〜26dから流出した熱媒体は、熱媒体流量調整装置25a〜25d、及び第1熱媒体流路切替装置22a〜22dを介して熱媒体間熱交換器15a、15bに流入し、熱媒体間熱交換器15a、15bから流出した熱媒体は再びポンプ21a、21bに吸い込まれる。
このように、本実施の形態に係る空気調和装置100は、熱媒体循環回路Bに水や不凍液等の熱媒体を循環させることにより、デフロスト運転モード1時に、熱媒体間熱交換器15a、15b内へ流入する熱源側冷媒によって、熱媒体が凍結してしまうことを抑制することができる。これにより、空気調和装置100の動作信頼性を向上させることができる。
なお、図7では、全暖運転モードからデフロスト運転に移行した場合を例にして説明して説明した。もし、暖房主体運転モードからデフロスト運転に移行した場合には、熱媒体循環回路Bの熱媒体の流れを、暖房主体運転モードの流れとすることで、室内空間7の冷房運転、暖房運転を継続出来る。
[デフロスト運転モード2]
図8は、5つの形態からなるデフロスト運転モード2のうちの1形態であるデフロスト運転モード2−1における冷媒の流れを示す冷媒回路図である。図9は、デフロスト運転モード2のうちの1形態であるデフロスト運転モード2−5における冷媒の流れを示す冷媒回路図である。この空気調和装置100は、デフロスト運転モード1とは異なるデフロスト運転モード2として、5つの運転モードを備えている。
すなわち、デフロスト運転モード2は、「開閉装置17aを閉じ、全暖房運転モードから移行し、熱媒体間熱交換器15a、15bの両方に冷媒を循環させるデフロスト運転モード2−1」と、「開閉装置17aを閉じ、暖房主体運転モードから移行し、熱媒体間熱交換器15bのみに冷媒を循環させるデフロスト運転モード2−2」と、「開閉装置17aを開き、全暖房運転モードから移行し、熱媒体間熱交換器15a、15bの両方に冷媒を循環させるデフロスト運転モード2−3」と、「開閉装置17aを開き、暖房主体運転モードから移行し、熱媒体間熱交換器15bのみに冷媒を循環させるデフロスト運転モード2−4」と、「暖房主体運転モードから移行し、熱媒体間熱交換器15a、15bの両方に冷媒を循環させるデフロスト運転モード2−5」とを備えている。
デフロスト運転モード2もデフロスト運転モード1と同様に、第1室外温度センサー40aの検出結果が、第1の所定値以下であるときに実施される。すなわち、空気調和装置100が全暖房運転又は暖房主体運転を実施し、第1室外温度センサー40aの検出結果が第1の所定値以下となると、制御装置70が熱源側熱交換器12のフィンに着霜が所定量発生したと判定し、デフロスト運転モード2に移行する。
除霜時間を短縮させたい場合には、デフロスト運転モード1よりもこのデフロスト運転モード2を採用するとよい。
(デフロスト運転モード2−1)
本実施の形態に係る空気調和装置100のデフロスト運転モード2−1では、室外機1では、図示省略の送風機を停止し、第1冷媒流路切替装置11を、圧縮機10から吐出された熱源側冷媒を熱源側熱交換器12へ流入させるように切替える。熱媒体変換機3では、開閉装置17aを閉、開閉装置17bを開とし、第2冷媒流路切替装置18を暖房側に切り替え、絞り装置16を開とする。
また、本実施の形態に係る空気調和装置100のデフロスト運転モード2−1においても実施の形態と同様に、室内機2a〜2dの暖房運転を継続するものとする。すなわち、熱媒体変換機3では、ポンプ21a、21bを駆動させ、第1熱媒体流路切替装置22a〜22d、第2熱媒体流路切替装置23a〜23d、及び熱媒体流量調整装置25a〜25dを開放し、熱媒体間熱交換器15a、15bと利用側熱交換器26a〜26dとの間に熱媒体を循環させる。
なお、暖房運転の要求がない、あるいは、停止している室内機2がある場合などにおいては、その室内機2に対応する利用側熱交換器26に熱媒体を搬送しないように、その室内機2に対応する熱媒体流量調整装置25を閉とすればよい。
また、4つの室内機2a〜2dの全てに暖房運転の要求がない、あるいは、停止している場合には、室内機2に設置してある図示省略の送風機を停止させるとともに、4つの熱媒体流量調整装置25a〜25dを開として熱媒体を循環させるとよい。
まず始めに、冷媒循環回路Aにおける熱源側冷媒の流れについて説明する。
低温・低圧の冷媒が圧縮機10によって圧縮され、高温・高圧のガス冷媒となって吐出される。圧縮機10から吐出された高温・高圧のガス冷媒は、第1冷媒流路切替装置11を介して熱源側熱交換器12に流入する。そして、熱源側熱交換器12のフィンに着霜した霜に、放熱しながら過冷却液、もしくは二相冷媒となり、熱源側熱交換器12のフィンに着霜した霜は取り除かれる。熱源側熱交換器12から流出した高圧冷媒は、逆止弁13aを通って、室外機1から流出し、冷媒配管4を通って熱媒体変換機3に流入する。
熱媒体変換機3に流入した過冷却液、もしくは二相冷媒は熱媒体間熱交換器15a、15bに流入し、熱媒体から吸熱した後に、全開、もしくは全開に近い開度の絞り装置16a、16bで膨張させられ、低圧二相冷媒となる。この低圧二相冷媒は、バイパス冷媒配管4c及び冷媒配管4を介して再び室外機1へ流入する。室外機1に流入した冷媒は、逆止弁13d、第1冷媒流路切替装置11、及びアキュムレーター19を介して、圧縮機10へ再び吸入される。
なお、第2室外温度センサー40bが第2の所定値以上を検出したときに、制御装置70がデフロスト運転モード2−1を終了させて、再び全暖房運転モード、若しくは暖房主体運転モードに移行する。なお、第2の所定値は、たとえば約30℃以上などに設定するとよい。
図8に図示されるように、デフロスト運転モード2−1のときには、第2冷媒流路切替装置18a、18bが高圧配管と連通している。これにより、熱媒体間熱交換器15a、15bの一方から熱媒体間熱交換器15a、15bに流入した冷媒は、熱媒体変換機3に流入する熱源側冷媒の圧力とほぼ等しい過冷却液、もしくは二相冷媒となっている。なお、この過冷却液、もしくは二相冷媒は、飽和温度が約0℃以上である。また、熱媒体循環回路Bの熱媒体は、デフロスト運転モード2ー1前の全暖房運転モードにより、約20℃以上に加温されている。
したがって、熱媒体間熱交換器15a、15bにおいて、冷媒循環回路Aの冷媒が、熱媒体循環回路Bの熱媒体から吸熱することで、絞り装置16a、16bから流出する低圧二相冷媒のうち、ガス層が占める割合が増加する。すなわち、圧縮機10に吸入される冷媒は、低温・低圧のガス冷媒が占める割合が増加することになる。これにより、圧縮機10から吐出される高温・高圧のガス冷媒の熱容量が大きくなり、熱源側熱交換器12のデフロスト運転時間を短縮することができる。
なお、熱媒体間熱交換器15a、15bに流入する冷媒温度は約0℃以上となり、熱媒体を0℃以下の低温まで冷却してしまうことが抑制される。すなわち、この熱媒体間熱交換器15a、15bに流入した冷媒が原因で、熱媒体が凍結してしまうことは抑制される。
次に、熱媒体循環回路Bにおける熱媒体の流れについて説明する。
本実施の形態に係る空気調和装置100のデフロスト運転モード2−1においても、熱媒体がポンプ21a、21bによって配管5内を流動させられることになる。すなわち、ポンプ21a、21bで加圧されて流出した熱媒体は、第2熱媒体流路切替装置23a〜23dを介して、利用側熱交換器26a〜26dに流入する。利用側熱交換器26a〜26dに流入する熱媒体には、デフロスト運転モード2−1に移行する前の全暖運転モードにて生成されていた温熱が蓄えられている。このため、利用側熱交換器26a〜26dに熱媒体を搬送することで、暖房運転を継続することができる。
利用側熱交換器26a〜26dから流出した熱媒体は、熱媒体流量調整装置25a〜25d、及び第1熱媒体流路切替装置22a〜22dを介して熱媒体間熱交換器15a、15bに流入し、熱媒体間熱交換器15a、15bから流出した熱媒体は再びポンプ21a、21bに吸い込まれる。
このように、熱媒体循環回路Bに水や不凍液等の熱媒体を循環させることにより、デフロスト運転モード2−1時に、熱媒体間熱交換器15a、15b内へ流入する熱源側冷媒によって、熱媒体が凍結してしまうことを抑制することができる。
(デフロスト運転モード2−2)
次に、図6に示した暖房主体運転モードからデフロスト運転を実施するデフロスト運転モード2−2について説明する。なお、ここでは室内機2aに暖房が要求され、室内機2bに冷房が要求されている場合を例として説明する。
暖房主体運転モードからデフロスト運転モード2−2に移行する場合には、絞り装置16aを全閉、もしくは冷媒が流れない開度とし、冷房用に冷熱が生成されていた熱媒体間熱交換器15aに冷媒が流れないようにし、絞り装置16bを開とし、暖房用に温熱が生成されていた熱媒体間熱交換器15bは冷媒を循環させる。また、第2冷媒流路切替装置18a、18bについては、両方ともに暖房側に切り替えて、高圧配管と連通させる。
熱媒体循環回路Bの熱媒体の流れは、暖房主体運転モードの流れとすることで、デフロスト運転モード2−2に移行する前の暖房主体運転モード時に、熱媒体間熱交換器15aで生成された冷熱と、熱媒体間熱交換器15bで生成された温熱を使用して、室内空間7の冷房運転、暖房運転を継続することが可能である。
第2冷媒流路切替装置18a、18bを介して熱媒体間熱交換器15a、15bに流入した冷媒は、熱媒体変換機3に流入する熱源側冷媒の圧力とほぼ等しい過冷却液、もしくは二相冷媒となっている。なお、この過冷却液、もしくは二相冷媒は飽和温度が約0℃以上となっている。また、熱媒体循環回路Bの熱媒体は、デフロスト運転モード2−2前の暖房主体運転モード時により、熱媒体間熱交換器15bで加温されて約20℃以上となっている。熱媒体間熱交換器15a、15bに流入する冷媒温度は約0℃以上となり、熱媒体を0℃以下の低温まで冷却してしまうことが抑制される。すなわち、この熱媒体間熱交換器15bに流入した冷媒が原因で、熱媒体が凍結してしまうことは抑制されている。
(デフロスト運転モード2−3)
デフロスト運転モード2−1では、開閉装置17aを閉とするものとして説明したが、開とするデフロスト運転モード2−3を実施してもよい。すなわち、このデフロスト運転モード2−3は、全暖房運転モードから移行するデフロスト運転モードであり、開閉装置17aについては開としている。なお、ここでは室内機2aに暖房が要求され、室内機2bに冷房が要求されている場合を例として説明する。
デフロスト運転モード2−3では、開閉装置17aを開とするため、第2冷媒流路切替装置18a及び熱媒体間熱交換器15aを介して絞り装置16aから流出する熱源側冷媒と、第2冷媒流路切替装置18b及び熱媒体間熱交換器15bを介して絞り装置16bから流出する熱源側冷媒と、開閉装置17aから流入する熱源側冷媒とが合流する。合流した冷媒は、その後、開閉装置17b及びバイパス冷媒配管4cを介して、熱媒体変換機3から流出する。
このように、開閉装置17aを開としても、熱媒体変換機3に流入して開閉装置17aを通過した冷媒は、絞り装置16a、16bから流出する冷媒と合流する。ここで、開閉装置17aを開とする方が、開閉装置17aを介してバイパス冷媒配管4cに流入する熱源側冷媒があるため、第2冷媒流路切替装置18及び熱媒体間熱交換器15に流入する冷媒循環量が減少し、熱源側冷媒の圧力損失が小さくなる。そして、熱源側冷媒の圧力損失を低減することができる分、熱媒体間熱交換器15a、15b内の冷媒圧力を高く保つことができる。これにより、熱媒体間熱交換器15a、15bの温度を高く保つことができるため、熱媒体や不凍液などの凍結を抑制することができる。
(デフロスト運転モード2−4)
デフロスト運転モード2−2では、開閉装置17aを閉とするものとして説明したが、開とするデフロスト運転モード2−4を実施してもよい。すなわち、このデフロスト運転モード2−4は、暖房主体運転モードから移行するデフロスト運転モードであり、開閉装置17aについては開としている。なお、ここでは室内機2aに暖房が要求され、室内機2bに冷房が要求されている場合を例として説明する。
暖房主体運転モードからデフロスト運転モード2−4に移行する場合には、絞り装置16aを全閉、もしくは冷媒が流れない開度とし、冷房用に冷熱が生成されていた熱媒体間熱交換器15aに冷媒が流れないようにし、絞り装置16bを開とし、暖房用に温熱が生成されていた熱媒体間熱交換器15bは冷媒を循環させる。また、第2冷媒流路切替装置18a、18bについては、両方ともに暖房側に切り替えて、高圧配管と連通させる。
熱媒体循環回路Bの熱媒体の流れは、暖房主体運転モードの流れとすることで、デフロスト運転モード2−4に移行する前の暖房主体運転モード時に、熱媒体間熱交換器15aで生成された冷熱と、熱媒体間熱交換器15bで生成された温熱を使用して、室内空間7の冷房運転、暖房運転を継続することが可能である。
このように、開閉装置17aを開としても、熱媒体変換機3に流入して開閉装置17aを通過した冷媒は、絞り装置16bから流出する冷媒と合流する。すなわち、デフロスト運転モード2−4では、第2冷媒流路切替装置18a及び熱媒体間熱交換器15aを介して絞り装置16aから流出する熱源側冷媒と、開閉装置17aから流入する熱源側冷媒とが合流する。そして、合流した冷媒は、その後、開閉装置17b及びバイパス冷媒配管4cを介して、熱媒体変換機3から流出する。
ここで、開閉装置17aを開とする方が、開閉装置17aを介してバイパス冷媒配管4cに流入する熱源側冷媒があるため、第2冷媒流路切替装置18及び熱媒体間熱交換器15に流入する冷媒循環量が減少し、熱源側冷媒の圧力損失が小さくなる。そして、熱源側冷媒の圧力損失を低減することができる分、熱媒体間熱交換器15b内の冷媒圧力を高く保つことができる。これにより、熱媒体間熱交換器15bの温度を高く保つことができるため、熱媒体や不凍液などの凍結を抑制することができる。
(デフロスト運転モード2−5)
デフロスト運転モード2−2及びデフロスト運転モード2−4では、熱媒体間熱交換器15aに冷媒を供給しないようにする運転モードであったが、熱媒体間熱交換器15aに冷媒を供給するデフロスト運転モード2−5を実施してもよい(図9参照)。このデフロスト運転モード2−5は、暖房主体運転モードから移行するデフロスト運転モードである。そして、デフロスト運転モード2−5は、熱媒体間熱交換器15aにも冷媒を供給し、さらに、開閉装置17a閉とし、開閉装置17bについては開とする。なお、図9では、室内機2a〜2cに暖房が要求され、室内機2dに冷房が要求されている場合を例として説明する。
このデフロスト運転モード2−5は、冷房運転を継続している室内機の冷房能力の向上と、除霜時間の短縮との両方を図りたい場合に実施するとよい。
デフロスト運転モード2−5では、絞り装置16a、16bともに全開、もしくは全開に近い開度とし、冷房用に冷熱が生成されていた熱媒体間熱交換器15aと、暖房用に温熱が生成されていた熱媒体間熱交換器15bとの両方に冷媒を循環させる。また、第2冷媒流路切替装置18a、18bについては、両方ともに暖房側に切り替えて、高圧配管と連通させる。熱媒体循環回路Bの熱媒体の流れは、暖房主体運転モードの流れとすることで、室内空間7の冷房運転、暖房運転を継続している。
熱媒体間熱交換器15aに冷媒温度約0℃の過冷却液、もしくは二相冷媒を流すことにより、デフロスト運転モード2−5で冷房運転を継続している室内機2dを循環する熱媒体間熱交換器15a内の熱媒体が、冷媒に放熱することで冷却され、熱媒体間熱交換器15aに冷媒を流さない場合よりも冷房能力が向上する。
さらに、熱媒体間熱交換器15a内の冷媒は熱媒体から吸熱することで、熱媒体間熱交換器15aに冷媒を流さない場合よりも、絞り装置16aから流出する低圧二相冷媒のうちのガス層が占める割合が増加し、圧縮機10に吸入される冷媒の低温・低圧のガス冷媒が占める割合は増加し、圧縮機10から吐出される高温・高圧のガス冷媒の熱容量が大きくなり、熱源側熱交換器12のデフロスト運転時間を短縮することができる。
第2冷媒流路切替装置18a、18bを介して熱媒体間熱交換器15a、15bに流入した冷媒は、熱媒体変換機3に流入する熱源側冷媒の圧力とほぼ等しい過冷却液、もしくは二相冷媒となっている。なお、この過冷却液、もしくは二相冷媒は飽和温度が約0℃以上となっている。
また、デフロスト運転モード2−5前の暖房主体運転モード時により、熱媒体循環回路Bの熱媒体のうち、熱媒体間熱交換器15bで加温された熱媒体は、約20℃以上に加温されている。一方、熱媒体循環回路Bの熱媒体のうち、熱媒体間熱交換器15aで冷却された熱媒体は、約5〜10℃以上となっている。これにより、熱媒体間熱交換器15a、15bに流入する冷媒温度は約0℃以上となり、熱媒体を0℃以下の低温まで冷却してしまうことが抑制される。すなわち、この熱媒体間熱交換器15a、15bに流入した冷媒が原因で、熱媒体が凍結してしまうことは抑制されている。
また、熱媒体間熱交換器15aの熱媒体が凍結してしまうことをさらに抑制したい場合には、熱媒体間熱交換器15aに流入する熱媒体の温度が所定の温度(たとえば、約3℃以下)より低下したときに、冷媒循環回路Aに関しては絞り装置16aを閉じ、熱媒体循環回路Bに関しては熱媒体の循環を継続させるとよい。
また、室内空間7の暖房運転、もしくは冷房運転の要求がない場合や、デフロスト時間を短縮させたい場合は、室内機2に設置してある、図示省略の送風機を停止させ、デフロスト運転モード2−5に移行する前に運転していた室内機2、もしくは全ての室内機2に設置してある利用側熱交換器26に対応した熱媒体流量調整装置25を開き、熱媒体を循環させればよく、このように熱媒体循環回路Bに熱媒体を循環させることで、利用側熱交換器26から熱媒体が空気に放熱することがないため、デフロスト時間のさらなる短縮が図れる。
[冷媒配管4]
以上説明したように空気調和装置100は、幾つかの運転モードを具備している。これらの運転モードにおいては、室外機1と熱媒体変換機3とを接続する冷媒配管4には熱源側冷媒が流れている。
[配管5]
空気調和装置100が実行する幾つかの運転モードにおいては、熱媒体変換機3と室内機2を接続する配管5には水や不凍液等の熱媒体が流れている。
[熱源側冷媒]
熱源側冷媒としては、HFO1234yf、HFO1234ze、R32、HC、R32とHFO1234yfとを含む混合冷媒、前述冷媒が少なくとも一成分含む混合冷媒を用いた冷媒を、熱源側冷媒として用いることができる。
これらの冷媒は、いずれも可燃性を有する冷媒である。凍結などによりプレート式熱交換器が損傷すると、これらの冷媒が熱媒体に流れ込む可能性がある。しかし、空気調和装置100は、熱媒体間熱交換器15a、15bが凍結しにくいため損傷しにくい。すなわち、可燃性冷媒を採用したとしても、冷媒が空調対象空間に漏洩する可能性を低減できる。
[熱媒体]
熱媒体としては、たとえばブライン(不凍液)や水、ブラインと水の混合液、水と防食効果が高い添加剤の混合液等を用いることができる。したがって、空気調和装置100においては、熱媒体が室内機2を介して室内空間7に漏洩したとしても、熱媒体に安全性の高いものを使用しているため安全性の向上に寄与することになる。
また、冷房主体運転モードと暖房主体運転モードにおいて、熱媒体間熱交換器15bと熱媒体間熱交換器15aの状態(加熱または冷却)が変化すると、今まで温水だったものが冷やされて冷水になり、冷水だったものが温められて温水になり、エネルギーの無駄が発生する。そこで、空気調和装置100では、冷房主体運転モード及び暖房主体運転モードのいずれにおいても、常に、熱媒体間熱交換器15bが暖房側、熱媒体間熱交換器15aが冷房側となるように構成している。
さらに、利用側熱交換器26にて暖房負荷と冷房負荷とが混在して発生している場合は、暖房運転を行なっている利用側熱交換器26に対応する第1熱媒体流路切替装置22及び第2熱媒体流路切替装置23を加熱用の熱媒体間熱交換器15bに接続される流路へ切り替え、冷房運転を行なっている利用側熱交換器26に対応する第1熱媒体流路切替装置22及び第2熱媒体流路切替装置23を冷却用の熱媒体間熱交換器15aに接続される流路へ切り替えることにより、各室内機2にて、暖房運転、冷房運転を自由に行なうことができる。
空気調和装置100は、冷房暖房混在運転ができるものとして説明をしてきたが、これに限定するものではない。たとえば、熱媒体間熱交換器15及び絞り装置16がそれぞれ1つで、それらに複数の利用側熱交換器26と熱媒体流量調整装置25が並列に接続され、冷房運転か暖房運転のいずれかしか行なえない構成であっても同様の効果を奏する。
また、利用側熱交換器26と熱媒体流量調整装置25とが1つしか接続されていない場合でも同様のことが成り立つのは言うまでもなく、更に熱媒体間熱交換器15及び絞り装置16として、同じ動きをするものが複数個設置されていても、当然問題ない。さらに、熱媒体流量調整装置25は、熱媒体変換機3に内蔵されている場合を例に説明したが、これに限るものではなく、室内機2に内蔵されていてもよく、熱媒体変換機3と室内機2とは別体に構成されていてもよい。
また、一般的に、熱源側熱交換器12及び利用側熱交換器26には、送風機が取り付けられており、送風により凝縮あるいは蒸発を促進させる場合が多いが、これに限るものではない。たとえば、利用側熱交換器26としては放射を利用したパネルヒーターのようなものを用いることもできるし、熱源側熱交換器12としては、水や不凍液により熱を移動させる水冷式のタイプのものを用いることもできる。つまり、熱源側熱交換器12及び利用側熱交換器26としては、放熱あるいは吸熱をできる構造のものであれば種類を問わず、用いることができる。
1 室外機、2 室内機、2a〜2d 室内機、3 熱媒体変換機、4 冷媒配管、4a 第1接続配管、4b 第2接続配管、4c バイパス冷媒配管、5 配管、6 室外空間、7 室内空間、8 空間、9 建物、10 圧縮機、11 第1冷媒流路切替装置、12 熱源側熱交換器、13a〜13d 逆止弁、15 熱媒体間熱交換器、15a、15b 熱媒体間熱交換器、16 絞り装置、16a、16b 絞り装置、17 開閉装置、17a、17b 開閉装置、18a、18b 第2冷媒流路切替装置、19 アキュムレーター、21a、21b ポンプ、22 第1熱媒体流路切替装置、22a〜22d 第1熱媒体流路切替装置、23 第2熱媒体流路切替装置、23a〜23d 第2熱媒体流路切替装置、25 熱媒体流量調整装置、25a〜25d 熱媒体流量調整装置、26 利用側熱交換器、26a〜26d 利用側熱交換器、31a、31b 第1温度センサー、34 第2温度センサー、34a〜34d 第2温度センサー、35 第3温度センサー、35a〜35d 第3温度センサー、36 圧力センサー、36a、36b 圧力センサー、40a 第1室外温度センサー、40b 第2室外温度センサー、70 制御装置、100 空気調和装置、A 冷媒循環回路、B 熱媒体循環回路。

Claims (7)

  1. 圧縮機、第1冷媒流路切替装置、及び熱源側熱交換器が搭載された室外機と、
    熱媒体間熱交換器、絞り装置、第2冷媒流路切替装置、及びポンプが搭載された熱媒体変換機と、
    利用側熱交換器が搭載された少なくとも1つの室内機とを備え、
    前記圧縮機、前記第1冷媒流路切替装置、前記絞り装置、前記第2冷媒流路切替装置及び前記熱媒体間熱交換器を冷媒配管で接続して、冷媒が循環する冷凍サイクル回路を構成し、
    前記熱媒体間熱交換器、及び利用側熱交換器を熱媒体配管で接続し、前記冷媒と異なる熱媒体が循環する熱媒体循環回路を構成し、
    前記第1冷媒流路切替装置を切り替えて、前記圧縮機から吐出された冷媒を前記熱源側熱交換器に供給するデフロスト運転モードを実行する空気調和装置において、
    前記室外機から前記熱媒体変換機に流入する冷媒を流す配管を第1の冷媒配管とし、
    前記熱媒体変換機から前記室外機に流入する冷媒を流す配管を第2の冷媒配管としたとき、
    一端が前記第1の冷媒配管に接続され、他端が前記第2の冷媒配管に接続され、前記熱媒体間熱交換器及び前記絞り装置をバイパスするバイパス配管とを備え、
    前記デフロスト運転モード時において、
    前記熱媒体間熱交換器よりも前記絞り装置が冷媒の流れの下流側となるように前記第2冷媒流路切替装置が切り替えられるとともに、前記絞り装置を閉とし、
    前記熱源側熱交換器から流出した冷媒は、
    その一部が、前記第1の冷媒配管及び前記第2冷媒流路切替装置を介して前記熱媒体間熱交換器を通過し、前記絞り装置を通過せず
    残りが、前記絞り装置及び前記熱媒体間熱交換器を介さないように、前記第1の冷媒配管、前記バイパス配管及び前記第2の冷媒配管を介して前記室外機に戻される
    ことを特徴とする空気調和装置。
  2. 前記デフロスト運転モード時において、
    前記ポンプを駆動して、前記熱媒体循環回路の熱媒体を循環させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 記第1の冷媒配管に設けられ、前記第1の冷媒配管と前記バイパス配管の接続箇所より前記室外機側に位置し、前記第1の冷媒配管から前記熱媒体間熱交換器に流入する冷媒の流れを調整する第1開閉装置と、
    前記バイパス配管に設けられ、前記バイパス配管からバイパスする冷媒の流れを調整する第2開閉装置とを有する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の空気調和装置。
  4. 前記絞り装置を閉じ、前記第1開閉装置及び前記第2開閉装置を開いて、
    前記熱源側熱交換器から流出した冷媒を、前記第1の冷媒配管、前記第1開閉装置、前記バイパス配管、前記第2開閉装置及び前記第2の冷媒配管を介して前記室外機に戻す
    ことを特徴とする請求項3に記載の空気調和装置。
  5. 前記絞り装置、前記第1開閉装置及び前記第2開閉装置を開き、
    前記熱源側熱交換器から流出した冷媒の一部を、前記第1の冷媒配管、前記第2冷媒流路切替装置、前記熱媒体間熱交換器及び前記絞り装置を介して前記バイパス配管に流入させ、
    前記熱源側熱交換器から流出した冷媒の残りを、前記第1の冷媒配管、及び前記第1開閉装置を介して前記バイパス配管に流入させ、
    前記バイパス配管に流入した前記冷媒の一部及び前記冷媒の残りを、前記第2開閉装置及び前記第2の冷媒配管を介して前記室外機に戻す
    ことを特徴とする請求項に記載の空気調和装置。
  6. 前記第2冷媒流路切替装置は、
    四方弁、三方弁、二方弁、及び電磁弁のうち、少なくとも1つにより構成された
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の空気調和装置。
  7. 前記熱源側冷媒として、
    HFO1234yf、HFO1234ze、R32、HC、R32とHFO1234yfの混合冷媒、又はこれらの冷媒を少なくとも1つ含む混合冷媒が採用された
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の空気調和装置。
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