JPWO2016185684A1 - 光学デバイス - Google Patents

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明人 宮本
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Abstract

光学デバイス(1)は、複数の凸部(11)が所定の間隔で設けられた主面(10a)、及び、主面(10a)に背向する主面(10b)を有する透光性の第1凹凸層(10)と、主面(10b)に対向し、複数の凹部(21)が設けられた主面(20a)を有する透光性の第2凹凸層(20)と、複数の凹部(21)に設けられた、第2凹凸層(20)より屈折率が大きい高屈折率部材(30)とを備え、主面(10a)は、隣り合う凸部(11)間に平面部(12)を有し、複数の凹部(21)の各々は、平面部(12)に背向する位置に設けられている。

Description

本発明は、光学デバイスに関する。
屋外から入射する太陽光の進行方向を変更して屋内に導入する光学デバイスが提案されている。例えば、特許文献1には、建物の窓に配置される採光シートが開示されている。特許文献1に記載の採光シートは、透光性を有するシート状の基材層と、基材層の一方の面に形成され、光を散乱する光散乱層とを備える。光散乱層は、複数並べて配置される複数の光散乱部を有し、複数の光散乱部が屋外から入射した光を反射又は散乱させることで、屋内に太陽光を導入している。
特開2014−115529号公報
しかしながら、特許文献1に開示された採光シートでは、入射光を効率良く所定の方向に配光させることができない。例えば、太陽光などの外光を効率良く屋内の奥側に向けて配光させることができない。例えば、太陽が低い位置にあって太陽光の入射角が小さいときに、太陽光が光散乱部によって散乱されずにそのまま屋内の下方に向けて進行する。このため、屋内の奥側にまで太陽光を取り入れることができない。
そこで、本発明は、入射光を効率良く所定の方向に配光させることができる光学デバイスを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る光学デバイスは、複数の凸部が所定の間隔で設けられた第1主面、及び、当該第1主面に背向する第2主面を有する透光性の第1凹凸層と、前記第2主面に対向し、複数の凹部が設けられた第3主面を有する透光性の第2凹凸層と、前記複数の凹部に設けられた、前記第2凹凸層より屈折率が大きい高屈折率部材とを備え、前記第1主面は、隣り合う前記凸部間に第1平面部を有し、前記複数の凹部の各々は、前記第1平面部に背向する位置に設けられている。
本発明に係る光学デバイスによれば、入射光を効率良く所定の方向に配光させることができる。
図1は、実施の形態に係る光学デバイスの断面図である。 図2は、実施の形態に係る光学デバイスの部分拡大断面図である。 図3Aは、実施の形態に係る光学デバイスが透明状態になっているときの様子を模式的に示す部分拡大断面図である。 図3Bは、実施の形態に係る光学デバイスが配光状態になっているときの様子を模式的に示す部分拡大断面図である。 図4は、実施の形態に係る光学デバイスが配光状態になっているときの光の経路を模式的に示す部分拡大断面図である。 図5は、実施の形態の変形例1に係る光学デバイスの部分拡大断面図である。 図6は、実施の形態の変形例2に係る光学デバイスの部分拡大断面図である。 図7は、実施の形態の変形例3に係る光学デバイスの部分拡大断面図である。 図8は、実施の形態の変形例4に係る光学デバイスの断面図である。
以下では、本発明の実施の形態に係る光学デバイスについて、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置及び接続形態などは、一例であり、本発明を限定する趣旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。したがって、例えば、各図において縮尺などは必ずしも一致しない。また、各図において、同じ構成部材については同じ符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
また、以下の実施の形態において、略一定又は略同じなどの表現を用いている。例えば、略同じは、完全に同一であることを意味するだけでなく、実質的に同一、すなわち、数%程度の誤差を含むことも意味する。他の「略」を用いた表現についても同様である。
(実施の形態)
[構成]
まず、本実施の形態に係る光学デバイス1の構成について、図1及び図2を用いて説明する。図1は、本実施の形態に係る光学デバイス1の断面図である。図2は、本実施の形態に係る光学デバイス1の部分拡大断面図である。具体的には、図2は、図1の一点鎖線で囲まれた領域IIを拡大して示している。
本実施の形態に係る光学デバイス1は、配光を制御することができる配光制御デバイスである。図1及び図2に示すように、光学デバイス1は、第1凹凸層10と、第2凹凸層20と、高屈折率部材30とを備える。光学デバイス1は、さらに、電極40と、電極50と、屈折率調整層60とを備える。光学デバイス1は、さらに、基板70と、基板80と、基板90とを備える。
光学デバイス1では、基板70と基板80との間に、電極40と、第1凹凸層10と、屈折率調整層60と、電極50とがこの順で厚み方向に沿って配置されている。また、光学デバイス1では、基板90と基板70との間に、第2凹凸層20と、高屈折率部材30とがこの順で厚み方向に沿って配置される。具体的には、高屈折率部材30は、第2凹凸層20の複数の凹部21に設けられている。
なお、本明細書において、「厚み方向」とは、光学デバイス1の厚み方向を意味する。具体的には、「厚み方向」は、基板70(又は基板80若しくは基板90)の主面に垂直な方向である。
図1に示すように、光学デバイス1は、例えば、屋外(室外)と屋内(室内)との間に設置される。本実施の形態では、光学デバイス1は、第2凹凸層20が屋外側になり、第1凹凸層10が屋内側になるように設置される。具体的には、光学デバイス1は、基板90が屋外側に露出し、基板80が屋内側に露出するように設置される。また、光学デバイス1は、凹部21の傾斜面21aが傾斜面21bの鉛直上方に位置するように設置される。例えば、光学デバイス1は、第1凹凸層10の凸部11の傾斜面11aが鉛直上方側の面となるように設置される。
光学デバイス1は、例えば、建物の窓として利用することができる。あるいは、光学デバイス1は、既存の窓ガラスに対面するように(例えば、窓ガラスに貼り付けることで)設置されてもよい。図1は、建物100の外壁に光学デバイス1が窓として取り付けられている例を示している。
なお、光学デバイス1は、建物用の窓に限らず、例えば、自動車若しくは電車などの車両、又は、飛行機などの移動体の窓に利用してもよい。光学デバイス1を車両又は飛行機などの窓に用いる場合、屋外とは車外(機外)のことであり、屋内とは車内(機内)のことである。
以下、光学デバイス1の各構成部材について詳細に説明する。
[第1凹凸層]
第1凹凸層10は、電極40と屈折率調整層60との間に位置する。本実施の形態では、第1凹凸層10は、電極40と屈折率調整層60とに接している。
第1凹凸層10は、透光性を有し、入射した光を透過する。具体的には、電極40から第1凹凸層10に入射した光は、第1凹凸層10を透過して屈折率調整層60に入射する。なお、第1凹凸層10と電極40とは、可視光領域における屈折率の差が小さくなるような材料で形成されている。これにより、第1凹凸層10と電極40との界面において光を有効に透過させることができる。また、光学デバイス1が透明状態のときの透明性を向上させることができる。例えば、第1凹凸層10と電極40との屈折率の差は、0.2以下であり、好ましくは、0.1以下である。第1凹凸層10の屈折率は、例えば、1.3〜2.0の範囲内にあるが、これに限らない。本実施の形態では、第1凹凸層10の屈折率は、1.5である。
図2に示すように、第1凹凸層10は、主面10aと、主面10aに背向する主面10bとを有する。
主面10aは、第1主面の一例であり、例えば、光学デバイス1が窓として利用される場合に、屋内側に位置する。つまり、主面10aは、第1凹凸層10を透過した太陽光などの外光が出射する面である。主面10aには、複数の凸部11が設けられている。主面10aは、隣り合う凸部11間に平面部12を有する。
主面10bは、第2主面の一例であり、光学デバイス1が窓として利用される場合に、屋外側に位置する。つまり、主面10bは、太陽光などの外光が入射する面である。主面10bは、例えば、平面である。
本実施の形態では、複数の凸部11の各々は、第2凹凸層20の平面部22に対向する位置に設けられている。複数の凸部11は、主面10aに所定の間隔で設けられている。つまり、複数の凸部11は、主面10aに周期的に並ぶように設けられている。複数の凸部11が並ぶ方向は、鉛直方向である。複数の凸部11が並ぶ間隔(又は、平面部12の鉛直方向における長さ)は、略一定である。複数の凸部11が並ぶ間隔は、例えば、数μmであり、本実施の形態では、4μmである。
複数の凸部11は、互いに略同じ構成を有する。凸部11は、主面10aから屈折率調整層60側に突出している。凸部11は、例えば、水平方向に沿ったライン状の凸条である。本実施の形態では、凸部11は、長尺状の三角柱形状を有する。凸部11は、断面形状において、例えば、高さが1μm〜10μmで、アスペクト比(高さ/底辺)が2〜5であるが、これに限らない。
図2に示すように、複数の凸部11の各々は、傾斜面11aを有する。傾斜面11aは、第3傾斜面の一例であり、例えば、光学デバイス1が屋外と屋内との間に設置された場合に、凸部11の鉛直上方側の面になる。傾斜面11aは、第1凹凸層10(凸部11)と屈折率調整層60との屈折率の差に応じて、光を透過し、あるいは、反射する。つまり、傾斜面11aは、光反射面(全反射面)又は光透過面として機能する。
傾斜面11aは、主面10bに対して傾斜している。具体的には、傾斜面11aは、主面10aから凸部11の先端に向かうにつれて鉛直下方側に傾いた平面である。傾斜面11aの傾斜角αは、例えば、45度以上90度以下の範囲である。つまり、傾斜面11aは、主面10bに対して大きく傾斜しており、主面10bに直交していてもよい。なお、傾斜角αは、図2に示すように、傾斜面11aと主面10bに平行な面(例えば、主面10a)とがなす角度である。
平面部12は、第1平面部の一例であり、隣り合う凸部11間に設けられている。すなわち、平面部12は、第1凹凸層10の凹部に相当する。平面部12の鉛直方向の長さを長くすることで、屈折率調整層60の形成を容易に行うことができる。
例えば、平面部12が設けられていない場合など、凸部11の間隔(ピッチ)が小さい場合、隣り合う凸部11の間に液晶材料を注入するのが困難である。また、隣り合う凸部11の間に液晶材料を注入することができたとしても、電界を与えたときに液晶分子の配向があまり変化せずに、結果として、屈折率がほとんど変化しなくなる。
これに対して、本実施の形態では、隣り合う凸部11の間に平面部12が設けられているので、隣り合う凸部11の間隔を広くすることができる。したがって、屈折率調整層60に含まれる液晶材料を、隣り合う凸部11の間に容易に注入することができる。また、電界を与えたときに液晶分子の配向を変化させることができ、屈折率調整層60の屈折率を適切に変化させることができる。
主面10aに設けられた複数の凸部11及び複数の平面部12、すなわち、第1凹凸層10の凹凸は、例えば、インプリント法によって形成される。あるいは、インプリント法の代わりに、ドライエッチング法、ウエットエッチング法、又は、レーザーアブレーション法などの種々の加工法を利用してもよい。
第1凹凸層10の材料としては、例えば、アクリル系の樹脂材料、又は、ガラスなどの絶縁性材料を用いることができる。あるいは、第1凹凸層10の材料としては、導電性高分子又は導電体含有樹脂などを用いてもよい。導電性高分子としては、例えば、PEDOTを用いることができる。導電体含有樹脂としては、例えば、銀ナノワイヤなどの導電体と、セルロース又はアクリルなどの樹脂材料との混合材料を用いることができる。
[第2凹凸層]
第2凹凸層20は、第1凹凸層10の主面10bに対向する。本実施の形態では、第2凹凸層20は、基板90と基板70との間に位置する。具体的には、第2凹凸層20は、基板90と基板70とに接している。
第2凹凸層20は、透光性を有し、入射した光を透過する。具体的には、基板90から第2凹凸層20に入射した光は、第2凹凸層20を透過して基板70に入射する。このとき、第2凹凸層20に入射した光の一部は、高屈折率部材30を透過した後、基板70に入射する。
なお、第2凹凸層20と基板90及び基板70とは、可視光領域における屈折率の差が小さくなるような材料で形成されている。これにより、第2凹凸層20と基板90及び基板70の各々との界面において光を有効に透過させることができる。また、光学デバイス1が透明状態のときの透明性を向上させることができる。例えば、第2凹凸層20と基板90及び基板70との屈折率の差は、0.2以下であり、好ましくは、0.1以下である。第2凹凸層20の屈折率は、例えば、1.3〜2.0の範囲内にあるが、これに限らない。本実施の形態では、第2凹凸層20の屈折率は、第1凹凸層10の屈折率と同じであり、1.5である。
図2に示すように、第2凹凸層20は、主面20aを有する。第2凹凸層20は、主面20aが第1凹凸層10の主面10bに対向するように位置する。
主面20aは、第3主面の一例であり、例えば、光学デバイス1が窓として利用される場合に、屋内側に位置する。つまり、主面20aは、太陽光などの外光が出射する面である。主面20aには、複数の凹部21が設けられている。主面20aは、隣り合う凹部21間に平面部22を有する。
複数の凹部21の各々は、第1凹凸層10の平面部12に背向する位置に設けられている。具体的には、複数の凹部21は、主面20aに所定の間隔で設けられている。つまり、複数の凹部21は、主面20aに周期的に並ぶように設けられている。複数の凹部21が並ぶ方向は、複数の凸部11が並ぶ方向と同じである。複数の凹部21が並ぶ間隔(又は、平面部22の鉛直方向における長さ)は、略一定である。複数の凹部21が並ぶ間隔は、複数の凸部11が並ぶ間隔と略同じである。
複数の凹部21は、互いに略同じ構成を有する。凹部21は、主面20aから基板90側に凹んでいる。凹部21は、例えば、水平方向に沿ったライン状の溝である。本実施の形態では、凹部21は、長尺状の三角柱形状を有する。凹部21は、断面形状において、例えば、深さが1μm〜10μmであるが、これに限らない。
図2に示すように、複数の凹部21の各々は、傾斜面21aと、傾斜面21bとを有する。傾斜面21aは、光学デバイス1が屋外と屋内との間に設置された場合に、傾斜面21bより鉛直上方側の面になる。
傾斜面21aは、第1傾斜面の一例であり、主面10bに対して傾斜している。具体的には、傾斜面21aは、主面20aから凹部21の先端に向かうにつれて鉛直下方側に傾いた平面である。傾斜面21aの傾斜角βは、例えば、0度より大きく90度以下の範囲である。なお、図2に示すように、傾斜角βは、傾斜面21aと主面10bに平行な面とがなす角度である。
凹部21には、第2凹凸層20より屈折率が大きい高屈折率部材30が充填されている。このため、第2凹凸層20と高屈折率部材30との屈折率の差によって、傾斜面21aは、第2凹凸層20から高屈折率部材30に入射する光を屈折させる。すなわち、傾斜面21aは、光の屈折面として機能する。
傾斜面21aの傾斜角βは、例えば、小さい入射角(例えば、45度以下)で入射する太陽光を凸部11に向けて進行させるように設計された角度である。傾斜角βは、第2凹凸層20の屈折率、高屈折率部材30の屈折率、凸部11の形状(具体的には、傾斜面11aの傾斜角α)などに基づいて決定される。
傾斜面21aは、例えば、太陽の高度が所定の高度より低い場合に、光学デバイス1に入射する太陽光を屈折させて、傾斜面11aにおける臨界角より大きい入射角で凸部11の傾斜面11aに入射するように進行させる。なお、所定の高度は、例えば、午前中の太陽高度、又は、春、秋若しくは冬の南中高度などである。したがって、例えば、所定の高度は、光学デバイス1が設置される場所(緯度)に基づいて設計されてもよい。例えば、日本においては、冬の南中高度は35度、春及び秋の南中高度は55度である。したがって、所定の高度は、例えば、35度〜55度の範囲に含まれる値である。なお、日本以外の国及び地域において、所定の高度は、例えば、5度〜80度の範囲に含まれる値でもよい。
本実施の形態では、傾斜面21aは、主面10bに対して、傾斜面21bより小さい傾斜角で傾斜している。つまり、傾斜面21aの傾斜角βは、傾斜面21bの傾斜角γより小さい。これにより、傾斜面21aの面積は、傾斜面21bの面積より大きくなる。したがって、傾斜面21aによって、より多くの光を屈折させることができる。
傾斜面21bは、第2傾斜面の一例であり、主面10bに対して傾斜面21aとは異なる傾斜角で傾斜している。具体的には、傾斜面21bは、主面20aから凹部21の先端に向かうにつれて鉛直上方側に傾いた平面である。傾斜面21bの傾斜角γは、例えば、45度以上90度以下の範囲である。なお、図2に示すように、傾斜角γは、傾斜面21bと主面10bに平行な面とがなす角度である。
傾斜面21bは、第2凹凸層20と高屈折率部材30との屈折率の差によって、光を反射する。つまり、傾斜面21bは、光反射面(全反射面)として機能する。本実施の形態では、傾斜面21bの傾斜角γは、傾斜面11aの傾斜角αと略等しい。また、傾斜面21bは、第2凹凸層20側への傾斜面11aの延長面上に位置する。これにより、傾斜面21bを傾斜面11aの反射面の延長とみなすことができ、より多くの光を全反射させることができる。
平面部22は、第2平面部の一例であり、隣り合う凹部21間に設けられている。すなわち、平面部22は、第2凹凸層20の凸部に相当する。平面部22を設けることで、第2凹凸層20と基板70とを容易に位置決めし、組み合わせることができる。
主面20aに設けられた複数の凹部21及び複数の平面部22、すなわち、第2凹凸層20の凹凸は、例えば、インプリント法によって形成される。あるいは、インプリント法の代わりに、ドライエッチング法、ウエットエッチング法、又は、レーザーアブレーション法などの種々の加工法を利用してもよい。
第2凹凸層20の材料としては、例えば、第1凹凸層10に用いる材料と同じ材料を用いることができる。本実施の形態では、第2凹凸層20は、第1凹凸層10と同様に、例えば、アクリル系の樹脂材料から形成される。
[高屈折率部材]
高屈折率部材30は、複数の凹部21に設けられている。本実施の形態では、高屈折率部材30は、複数の凹部21を埋めるように設けられている。つまり、高屈折率部材30の形状は、凹部21の形状に略一致する。高屈折率部材30と第2凹凸層20の平面部22とは、略面一である。
高屈折率部材30は、透光性を有し、入射した光を透過する。高屈折率部材30は、第2凹凸層20より屈折率が大きい層である。これにより、傾斜面21aで光を屈折させ、傾斜面21bで光を反射させることができる。高屈折率部材30の屈折率は、例えば、1.5〜2.0の範囲内にあるが、これに限らない。本実施の形態では、高屈折率部材30の屈折率は、1.7である。
高屈折率部材30の材料としては、例えば、樹脂材料、又は、液晶材料を用いることができる。なお、高屈折率部材30の材料としては、屈折率調整層60に用いる液晶材料を用いてもよい。つまり、高屈折率部材30は、凹部21に液晶材料を注入することで形成される。なお、高屈折率部材30の材料としては、導電性高分子又は導電体含有樹脂などを用いてもよい。
[電極]
電極40及び電極50は、電気的に対になっており、屈折率調整層60に電界を与えることができるように形成されている。つまり、電極40及び電極50は、第1電極及び第2電極の一例であり、間に屈折率調整層60を挟むように設けられている。電極40及び電極50の一方が陽極として機能し、他方が陰極として機能する。
電極40及び電極50は、透光性を有し、入射した光を透過する。電極40及び電極50は、例えば、透明導電層である。透明導電層の材料としては、ITO(Indium Tin Oxide)若しくはIZO(Indium Zinc Oxide)などの透明金属酸化物、銀ナノワイヤ若しくは導電性粒子などの導電体を含有する導電体含有樹脂、又は、銀薄膜などの金属薄膜などを用いることができる。電極40及び電極50の屈折率は、例えば、1.3〜2.0の範囲内であるが、これに限らない。
なお、電極40及び電極50は、これらの材料を用いた単層構造を有してもよく、あるいは、積層構造を有してもよい。電極40及び電極50の電圧降下による面内の均一性の低下を抑制するために、電極40及び電極50の表面には、金属などの低抵抗材料からなる細線の補助配線が設けられてもよい。
電極40は、基板70と第1凹凸層10との間に位置している。本実施の形態では、電極40は、基板70と第1凹凸層10の主面10bとに接している。具体的には、電極40は、基板70の屈折率調整層60側の主面に膜状に形成されている。
電極50は、屈折率調整層60と基板80との間に位置している。本実施の形態では、電極50は、屈折率調整層60と基板80とに接している。具体的には、電極50は、基板80の屈折率調整層60側の主面に膜状に形成されている。
なお、図示しないが、電極40及び電極50は、外部電源との電気接続が可能となるように形成されている。例えば、外部電源に接続するための電極パッド(取出電極)などが電極40及び電極50の各々から引き出されて基板70及び基板80に形成されてもよい。当該電極パッドは、電極40及び電極50の一部でもよい。
[屈折率調整層]
屈折率調整層60は、電極40と電極50との間に位置する。本実施の形態では、屈折率調整層60は、第1凹凸層10の主面10a側に設けられている。
屈折率調整層60は、可視光領域での屈折率が調整可能な層である。具体的には、屈折率調整層60は、電界が与えられることによって屈折率が変化する材料(屈折率可変材料)を含んでいる。本実施の形態では、屈折率調整層60は、屈折率可変材料だけでなく、光散乱性調整材料も有している。つまり、屈折率調整層60は、屈折率だけでなく、光散乱性も調整することができる。
屈折率調整層60は、具体的には、ポリマーネットワーク型液晶(PNLC:Polymer Network Liquid Crystal)又は高分子分散型液晶(PDLC:Polymer Dispersed Liquid Crystal)などから形成される。
PNLC又はPDLCは、高分子材料から形成される透光性の樹脂部と、液晶部とを含んでいる。樹脂部は、例えば、熱硬化性樹脂又は紫外線硬化樹脂などである。液晶部は、例えば、ネマティック液晶などである。液晶部は、電界が与えられた場合に、屈折率が変化する。例えば、液晶部は、電界が与えられた場合に、電界が与えられていない場合よりも屈折率が大きくなる。なお、電界が与えられていない場合の液晶部の屈折率は、例えば、樹脂部、並びに、第1凹凸層10、基板70及び基板80と略同じである。樹脂部の屈折率は、例えば1.5である。液晶部の屈折率は、電界が与えられていない場合に、樹脂部と同じ1.5であり、電界が与えられた場合、例えば1.7になる。
電界が与えられた場合、屈折率調整層60の液晶部の屈折率が第1凹凸層10の屈折率より大きくなる。したがって、屈折率調整層60から、第1凹凸層10の凸部11に入射する光は、凸部11の傾斜面11aによって全反射される。このため、斜め下方に向けて進行する太陽光などの外光は、傾斜面11aによって反射されて、斜め上方に向けて進行する。すなわち、電界が与えられた場合、屈折率調整層60は、配光状態(配光モード)になる。
なお、電界が与えられた場合、液晶部及び樹脂部の屈折率が異なるので、屈折率調整層60は、液晶部及び樹脂部の界面での屈折又は反射、及び、液晶部での複屈折によって、光を散乱させる。すなわち、電界が与えられた場合、屈折率調整層60は、散乱状態にもなる。本実施の形態の配光状態(配光モード)では、屈折率調整層60は、光を散乱させながら光の進行方向を変化させる。
また、電界が与えられていない場合、液晶部及び樹脂部の屈折率が同じであるので、屈折率調整層60は、光をそのまま透過する。すなわち、電界が与えられていない場合、屈折率調整層60は、透明状態(透明モード)になる。
なお、屈折率調整層60は、光散乱性調整材料を含んでいなくてもよい。具体的には、屈折率調整層60は、ネマティック液晶、コレステリック液晶、ツイストネマティック液晶などから形成されてもよい。この場合、屈折率調整層60は、光を散乱させることなく、光の進行方向を変化させる。また、液晶材料は、ポジ型及びネガ型のいずれでもよい。
[基板]
基板70及び基板80は、電極40、第1凹凸層10、屈折率調整層60及び電極50の積層構造を支持する。具体的には、当該積層構造は、基板70と基板80との間に配置されて、基板70と基板80とによって保護される。基板90は、基板70との間に配置された第2凹凸層20及び高屈折率部材30を支持する。
基板70及び基板80は、各々の端部の外周において接着剤(図示せず)などで接着される。このとき、当該接着剤は、基板70と基板80との間の隙間の厚みを規定するスペーサとして機能してもよい。例えば、ビーズ状のスペーサが分散された接着剤を用いることができる。なお、基板70及び基板80は、枠状のスペーサ部材(アルミスペーサ)を介して固定されてもよい。基板70と基板90とも、接着剤などで接着されてもよい。
基板70、基板80及び基板90は、透光性を有し、入射した光を透過する。本実施の形態では、基板70、基板80及び基板90は、透明基板であり、例えば、ガラス基板又は透明な樹脂基板である。ガラス基板の材料としては、ソーダガラス、無アルカリガラス又は高屈折率ガラスなどを用いることができる。樹脂基板の材料としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリカーボネート(PC)、アクリル(PMMA)又はエポキシなどを用いることができる。
ガラス基板は、透光性(透明性)が高く、かつ、水分の透過率が低いという利点がある。一方、樹脂基板は、破壊時の飛散が少ないという利点がある。基板70、基板80及び基板90は、同じ基板材料で形成されてもよく、異なる基板材料で形成されてもよい。
なお、基板70、基板80及び基板90は、リジッド基板に限らず、フレキシブル樹脂基板又はフレキシブルガラス基板などの可撓性を有するフレキシブル基板でもよい。また、基板70、基板80及び基板90の平面視形状は、例えば、正方形又は長方形の矩形状であるが、これに限らず、円形又は四角形以外の多角形でもよい。
基板70と電極40とは、可視光領域において屈折率の差が小さくなるように形成されていてもよい。これにより、基板70と電極40との界面において光を有効に透過させることができ、また、透明状態のときの透明性を向上させることができる。例えば、基板70と電極40との屈折率の差は、0.2以下でもよく、好ましくは、0.1以下でもよい。基板80と電極50とについても同様である。基板70、基板80及び基板90の屈折率は、例えば、1.3〜2.0の範囲内であるが、これに限らない。
[光学デバイスの光学作用]
次に、本実施の形態に係る光学デバイス1の光学作用について説明する。
光学デバイス1は、光を透過させることができる。具体的には、光学デバイス1は、基板90から入射した光を透過して基板80から出射させる。また、光学デバイス1は、基板80から入射した光を透過して基板90から出射させる。
本実施の形態に係る光学デバイス1は、図3A及び図3Bに示すように、屈折率調整層60の屈折率を変化させることによって、透明状態(図3A)と配光状態(図3B)とを切り替えることができる。なお、図3Aは、本実施の形態に係る光学デバイス1が透明状態になっているときの様子を模式的に示す部分拡大断面図である。図3Bは、本実施の形態に係る光学デバイス1が配光状態になっているときの様子を模式的に示す部分拡大断面図である。図3A及び図3Bでは、屋外から光(例えば、太陽光)が入射する場合の光の経路の一例を、太実線の矢印によって示している。
図3Aに示すように、光学デバイス1は、屈折率調整層60に電界が与えられていない場合、すなわち、電極40と電極50との間に電圧が印加されていない場合に、透明状態になる。電圧が印加されていない場合、屈折率調整層60の屈折率は、第1凹凸層10の屈折率と略等しいので、第1凹凸層10(凸部11)と屈折率調整層60との界面では、反射及び屈折はほとんど起きない。
したがって、屋外からの外光は、進行方向をほとんど変えることなく、光学デバイス1を透過して屋内に向けて出射される。例えば、図3Aの太実線の矢印で示すように、斜め上方から入射される太陽光は、光学デバイス1をそのまま直進して通過し、屋内の床面の光学デバイス1に近い部分に照射される。
なお、図示しないが、太陽光の一部(例えば、傾斜面21aを通る光)は、第2凹凸層20と高屈折率部材30との界面によって下方に屈折する。このため、太陽光の一部は、進行方向が曲げられて、屋内の床面の、より光学デバイス1に近い部分を照射する。
一方、図3Bに示すように、光学デバイス1は、屈折率調整層60に電界が与えられた場合、すなわち、電極40と電極50との間に電圧が印加された場合に、配光状態になる。電圧が印加された場合、屈折率調整層60の屈折率は、第1凹凸層10の屈折率より大きくなるので、斜め上方から入射される太陽光は、凸部11の傾斜面11aで全反射される。また、上述したように、屈折率調整層60は、電界が与えられた場合に、光散乱性を有するので、凸部11で反射された太陽光は、散乱しながら出射される。
したがって、図3Bの太実線の矢印で示すように、斜め上方から入射される太陽光は、屋内の斜め上方に向けて散乱されながら出射される。つまり、屋外から入射される太陽光は、屋内の天井に向けて出射されるので、屋内の奥側にまで太陽光を取り入れることができる。
図4は、実施の形態に係る光学デバイスが配光状態になっているときの光の経路を模式的に示す部分拡大断面図である。図4では、小さい入射角(例えば、45度以下)で入射する太陽光の経路を模式的に示している。なお、図4において、説明を簡単にするために、高屈折率部材30及び屈折率調整層60の屈折率は、互いに等しく、かつ、充分に大きいとみなしている(例えば1.7であり、同図において「大」で示している)。また、基板90、第2凹凸層20、基板70、電極40及び第1凹凸層10の屈折率は、互いに等しく、空気の屈折率(例えば1.0であり、同図において「小」で示す)より大きく、かつ、高屈折率部材30及び屈折率調整層60の屈折率より小さい(例えば1.5であり、同図において「中」で示す)。
図4に示すように、基板90から入射した太陽光は、屈折率の差がある界面において屈折する。具体的には、太陽光は、傾斜面21aで鉛直下方側に屈折する。傾斜面21aで鉛直下方側に屈折した太陽光は、傾斜面11aにおける臨界角より大きい入射角で凸部11の傾斜面11aに入射するように進行する。したがって、屈折した太陽光は、凸部11の傾斜面11aによって全反射され、斜め上方に向けて進行する。
なお、凹部21及び高屈折率部材30が設けられていない場合の光の経路を、図4の破線の矢印で示している。図4の破線の矢印で示すように、凹部21及び高屈折率部材30が設けられていない場合、太陽光は、凸部11に反射されることなく、そのまま斜め下方に向けて進行する。
以上のように、本実施の形態に係る光学デバイス1によれば、凸部11の傾斜面11aによって反射される光の量を増やすことができ、屋内の奥側に光を効率良く取り入れることができる。特に、本実施の形態に係る光学デバイス1は、図4に示すように小さい入射角で入射する太陽光を、一度上方に向けて反射させることで、屋内の奥側に取り入れることができる。これにより、例えば、太陽の高度が低い午前中、又は、春、秋若しくは冬などにおいて、屋内の奥側への光の取り入れを効率良く行うことができる。したがって、屋内を明るくすることができ、かつ、太陽光の熱を屋内の奥側に取り入れることもできるので、例えば、照明器具及び暖房機器の使用を抑制することができ、省エネを実現することができる。
なお、夏の日中などの太陽の高度が高い場合(例えば、南中高度が80度)、太陽光は、大きい入射角(例えば、45度以上)で基板90に入射する。この場合、入射した太陽光は、傾斜面21aによって屈折した後、傾斜面11aに対して小さい入射角で入射する。このため、当該太陽光は、傾斜面11aによってほとんど反射されずに、そのまま斜め下方に進行する。したがって、夏は、太陽光の屋内の奥側への取り入れを抑制することができる。よって、屋内の温度上昇を抑制することができるので、例えば、冷房機器の使用を抑制することができ、省エネを実現することができる。
[効果など]
以上のように、本実施の形態に係る光学デバイス1は、複数の凸部11が設けられた主面10a、及び、主面10aに背向する主面10bを有する透光性の第1凹凸層10と、主面10bに対向し、複数の凹部21が設けられた主面20aを有する透光性の第2凹凸層20と、複数の凹部21に設けられた、第2凹凸層20より屈折率が大きい高屈折率部材30とを備える。
これにより、第2凹凸層20と、凹部21に設けられた高屈折率部材30との屈折率の差によって、入射した光を屈折させることができる。具体的には、凹部21及び高屈折率部材30が設けられていない場合よりも多くの光を、大きい入射角で凸部11の傾斜面11aに入射するように、進行させることができるので、より多くの光を凸部11によって反射させることができる。したがって、入射光を効率良く所定の方向に配光させることができる。
本実施の形態では、例えば、光学デバイス1は、屋外と屋内との間に、第2凹凸層20が屋外側になり、第1凹凸層10が屋内側になり、かつ、傾斜面21aが傾斜面21bの鉛直上方に位置するように、設置される。
これにより、屋外から入射した太陽光などの外光は、第2凹凸層20と高屈折率部材30との界面で、凸部11の傾斜面11aに向けて屈折する。屈折した光は、傾斜面11aに大きい入射角で入射するので、傾斜面11aによって全反射されて、屋内の斜め上方に向けて進行する。このように、太陽光などの外光を屋内の奥側に向けて進行させることができるので、効率良く屋内の奥側に太陽光を取り入れることができる。
また、例えば、複数の凸部11は、主面10aに所定の間隔で設けられ、主面10aは、隣り合う凸部11間に平面部12を有し、複数の凹部21の各々は、平面部12に背向する位置に設けられている。
これにより、隣り合う凸部11の間(ピッチ)を広くすることができるので、例えば、隣り合う凸部11の間に液晶材料を容易に注入することができる。つまり、主面10a側に屈折率調整層60を容易に形成することができる。また、電界を与えたときに液晶分子の配向を変化させることができ、屈折率調整層60の屈折率を適切に変化させることができる。したがって、光学デバイス1を、透明状態と配光状態とで切り替えて利用することができる。
また、例えば、複数の凹部21の各々は、主面10bに対して傾斜した傾斜面21aと、主面10bに対して傾斜面21aと異なる傾斜角で傾斜した傾斜面21bとを有する。
これにより、より多くの光を凸部11(傾斜面11a)に向かうように屈折させることができるので、屋内の奥側への光の取り入れ効率(採光効率)を高めることができる。
また、例えば、複数の凸部11の各々は、主面10bに対して傾斜した傾斜面11aを有し、傾斜面21bは、第2凹凸層20側への傾斜面11aの延長面上に位置する。
これにより、傾斜面21bを傾斜面11aの延長とみなすことができるので、傾斜面21bを光反射面として利用することができる。したがって、より多くの光を全反射させることができるので、屋内の奥側への光の取り入れ効率を高めることができる。
また、例えば、傾斜面21aは、主面10bに対して、傾斜面21bより小さい傾斜角で傾斜している。
これにより、傾斜面21aの面積を大きくすることができるので、より多くの光を屈折させることができる。したがって、より多くの光を凸部11(傾斜面11a)に向かわせることができるので、屋内の奥側への光の取り入れ効率を高めることができる。
また、例えば、主面20aは、隣り合う凹部21間に平面部22を有し、複数の凸部11の各々は、平面部22に対向する位置に設けられている。
これにより、主面20aが平面部22を有するので、第2凹凸層20と第1凹凸層10とを容易に位置決めし、組み合わせることができる。
また、例えば、さらに、主面10a側に設けられた、屈折率が調整可能な屈折率調整層60と、屈折率調整層60を挟むように設けられた透光性の電極40及び電極50とを備える。
これにより、屈折率調整層60の屈折率を変化させることで、光学デバイス1を透明状態と配光状態とで切り替えて利用することができる。
(変形例1)
以下では、上記の実施の形態の変形例1に係る光学デバイスについて、図5を用いて説明する。
図5は、本変形例に係る光学デバイス1Aの部分拡大断面図である。なお、図5は、図2と同様に、図1の領域IIに相当する部分を示している。
本変形例に係る光学デバイス1Aは、実施の形態に係る光学デバイス1と比較して、第2凹凸層20及び高屈折率部材30の代わりに、第2凹凸層20A及び高屈折率部材30Aを備える。
第2凹凸層20Aには、複数の凹部21の代わりに、複数の凹部21Aが設けられている。凹部21Aは、凹部21と比べて形状が異なっている。具体的には、複数の凹部21Aの各々は、互いに略直交する傾斜面21Aaと傾斜面21Abとを有する。すなわち、傾斜面21Aaと傾斜面21Abとがなす角度は、略直交する。
高屈折率部材30Aは、高屈折率部材30とは形状が異なっている。すなわち、高屈折率部材30Aは、凹部21Aの形状に略一致し、底面が直角三角形の略三角柱状を有する。高屈折率部材30Aの形状以外は、高屈折率部材30と同じである。
本変形例によっても、傾斜面21Aaで屈折させた太陽光が、凸部11の傾斜面11aによって全反射されて、斜め上方に向けて出射される。これにより、外光をより効率良く屋内の奥側に取り入れることができる。
(変形例2)
次に、上記の実施の形態の変形例2に係る光学デバイスについて、図6を用いて説明する。
図6は、本変形例に係る光学デバイス1Bの部分拡大断面図である。なお、図6は、図2と同様に、図1の領域IIに相当する部分を示している。
本変形例に係る光学デバイス1Bは、上記の変形例1に係る光学デバイス1Aと比較して、第2凹凸層20A及び高屈折率部材30Aの代わりに、第2凹凸層20B及び高屈折率部材30Bを備える。
第2凹凸層20Bは、平面部22を備えずに、複数の凹部21Bを備える。つまり、複数の凹部21Bが鉛直方向に連続して配置されている。具体的には、凹部21Bの傾斜面21Baの上端と傾斜面21Bbの下端とが共通である。当該共通部分が基板70に接している。
高屈折率部材30Bは、高屈折率部材30Aとは大きさが異なっている。すなわち、高屈折率部材30Bは、凹部21Bの形状及び大きさに略一致し、底面が直角三角形の略三角柱状を有する。高屈折率部材30Bの大きさ以外は、高屈折率部材30Aと同じである。
本変形例によっても、傾斜面21Baで屈折させた太陽光が、凸部11の傾斜面11aによって全反射されて、斜め上方に向けて出射される。これにより、外光をより効率良く屋内の奥側に取り入れることができる。また、平面部22を備えないことで、凹部21を大きくすることができる。具体的には、傾斜面21Baを大きくすることができるので、より多くの光を凸部11(傾斜面11a)に向かうように屈折させることができる。また、傾斜面21Bbを大きくすることができるので、より多くの光を傾斜面21Bbで反射させることができる。したがって、屋内の奥側への光の取り入れ効率を高めることができる。
(変形例3)
次に、上記の実施の形態の変形例3に係る光学デバイスについて、図7を用いて説明する。
図7は、本変形例に係る光学デバイス1Cの部分拡大断面図である。なお、図7は、図2と同様に、図1の領域IIに相当する部分を示している。
本変形例に係る光学デバイス1Cは、上記の実施の形態1に係る光学デバイス1と比較して、第2凹凸層20及び高屈折率部材30の代わりに、第2凹凸層20C及び高屈折率部材30Cを備える。
第2凹凸層20Cには、複数の凹部21の代わりに、複数の凹部21Cが設けられている。凹部21Cは、凹部21と比べて形状が異なっている。具体的には、複数の凹部21Cの各々は、少なくとも一方が湾曲面である傾斜面21Ca及び傾斜面21Cbを有する。本実施の形態では、傾斜面21Ca及び傾斜面21Cbの両方が湾曲面である。
図7に示すように、傾斜面21Ca及び傾斜面21Cbは、滑らかに接続されている。すなわち、傾斜面21Caと傾斜面21Cbとの交差部は、角ではなく、丸みを帯びている。これにより、例えば、凹部21に樹脂材料を容易に充填させることができるので、高屈折率部材30Cを容易に形成することができる。
高屈折率部材30Cは、高屈折率部材30とは形状が異なっている。すなわち、高屈折率部材30Cは、凹部21Cの形状及び大きさに略一致する。高屈折率部材30Cの形状以外は、高屈折率部材30と同じである。
また、本変形例によっても、傾斜面21Caで屈折させた太陽光が、凸部11の傾斜面11aによって全反射されて、斜め上方に向けて出射される。これにより、外光をより効率良く屋内の奥側に取り入れることができる。
(変形例4)
次に、上記の実施の形態の変形例4に係る光学デバイスについて、図8を用いて説明する。
図8は、本変形例に係る光学デバイス1Dの断面図である。本変形例に係る光学デバイス1Dは、上記の実施の形態に係る構成に加えて、さらに、エレクトロクロミック素子200と、断熱層290とを備える。
エレクトロクロミック素子200は、電圧が印加された場合に、光の透過率が変化する素子である。例えば、エレクトロクロミック素子200は、正の電圧が印加された場合に、消色(透明)状態(透明モード)になり、負の電圧が印加された場合に、着色状態(調光モード)になる。
エレクトロクロミック素子200は、図8に示すように、基板210と、基板220と、電極230と、電極240と、アノード電極250と、カソード電極260と、電解質層(イオン伝導層)270とを備える。
基板210及び基板220は、電極230、アノード電極250、電解質層270、カソード電極260及び電極240の積層構造を支持する。具体的には、当該積層構造は、基板210と基板220との間に配置されて、基板210と基板220とによって保護される。
基板210及び基板220は、透光性を有し、入射した光を透過する。基板210及び基板220の形状、大きさ及び材料などは、基板70などと同じである。基板210及び基板220は、例えば、透光性のガラス基板である。
電極230及び電極240は、電気的に対になっており、電解質層270に電界を与えることができるように形成されている。具体的には、電極230及び電極240は、間に、アノード電極250、電解質層270及びカソード電極260を挟むように設けられている。
電極230及び電極240は、透光性を有し、入射した光を透過する。電極230及び電極240の形状、大きさ及び材料などは、電極40などと同じである。電極230及び電極240は、例えば、ITOから形成される透明導電膜である。
アノード電極250及びカソード電極260は、電極230及び電極240間に印加される電圧に応じて、光の透過率を変化させる。具体的には、アノード電極250は、電子を失うことで(すなわち、酸化されることで)、光の透過率を増加させる。カソード電極260は、電子を受け取ることで(すなわち、還元されることで)、光の透過率を増加させる。
すなわち、電極230の電位が電極240の電位より高くなるような電圧(正電圧)が印加された場合に、アノード電極250及びカソード電極260は、光の透過率を増加させる。すなわち、正電圧が印加された場合に、エレクトロクロミック素子200は、透明状態になる。
一方で、電極230の電位が電極240の電位より低くなるような電圧(負電圧)が印加された場合に、アノード電極250及びカソード電極260は、光の透過率を減少させる。すなわち、負電圧が印加された場合に、エレクトロクロミック素子200は、着色状態になる。
アノード電極250は、例えば、リチウム(Li)、ニッケル(Ni)又はタングステン(W)などの酸化物、又は、これらの混合物の酸化物などを主成分として含有する。カソード電極260は、例えば、酸化タングステン(WO)、酸化ニオブ(Nb)、酸化チタン(TiO)などを主成分として含有する。
電解質層270は、アノード電極250とカソード電極260との間でイオン(例えば、水素イオン)を移動させることができる層である。電解質層270は、例えば、ケイ酸塩、酸化シリコン、酸化タングステン、酸化タンタル、酸化ニオブなどから形成される。
断熱層290は、基板220と基板70との間に位置する層である。具体的には、断熱層290は、基板220と基板70とが各々の端部の外周に沿って接着剤(図示せず)などで接着されることにより、密封封止された空間(気体層)である。
断熱層290は、例えば、熱貫流率の低い気体が充填された空間である。具体的には、断熱層290は、乾燥空気が充填された空気層である。あるいは、乾燥空気の代わりに、窒素又はアルゴンなどが充填されてもよい。
以上のように、本変形例によれば、光学デバイス1Dを着色状態にすることができる。また、断熱層290が設けられているので、屋外と屋内との間の熱交換を抑制することができ、省エネを実現することができる。
(その他)
以上、本発明に係る光学デバイスについて、上記の実施の形態及びその変形例に基づいて説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記の実施の形態では、凸部11の断面形状が三角形である例について示したが、これに限らない。凸部11の断面形状は、矩形などの多角形でもよく、あるいは、上面(傾斜面11a)及び下面が湾曲していてもよい。
また、例えば、上記の実施の形態では、凸部11は、傾斜面11aを有する例について示したが、これに限らない。凸部11の鉛直上方側の面(傾斜面11a)は、主面10aに直交する面でもよい。具体的には、傾斜面11aは、光学デバイス1を鉛直方向に沿って設置したときに、水平になる平面でもよい。
また、例えば、上記の実施の形態では、凸部11が水平方向に沿ったライン状の凸条であり、凹部21が水平方向に沿ったライン状の溝である例について示したが、これに限らない。複数の凸部11及び複数の凹部21の少なくとも一方は、水平方向に離散的に設けられていてもよい。すなわち、光学デバイス1を正面視した場合に、複数の凸部11及び複数の凹部21の少なくとも一方は、ドット状に設けられていてもよい。
また、例えば、上記の実施の形態では、電極40は、基板70と第1凹凸層10との間に設けたが、これに限らない。電極40は、電極50との間に屈折率調整層60を挟むように設けられればよい。例えば、電極40は、第1凹凸層10の主面10a側に設けられてもよい。具体的には、電極40は、凸部11及び平面部12の表面に沿って形成されてもよい。あるいは、電極40は、基板70と第2凹凸層20との間に設けられてもよい。また、電極40は、基板90の第2凹凸層20側の主面、又は、その反対側の主面に設けられてもよい。
また、例えば、上記の実施の形態では、屈折率調整層60は、電界を与えた場合に配光状態になり、電界を与えない場合に透明状態になる例について示したが、逆でもよい。すなわち、屈折率調整層60は、電界を与えた場合に透明状態になり、電界を与えない場合に配光状態になってもよい。この構成は、例えば、屈折率調整層60の液晶部及び樹脂部の材料及び性質を調整することで実現することができる。
また、例えば、高屈折率部材30に液晶材料を用いた場合、高屈折率部材30の屈折率を可変にしてもよい。具体的には、高屈折率部材30を間に挟むように一対の電極を設けることで、高屈折率部材30に電界を与えることができる。当該一対の電極の一方は、例えば、電極40でもよい。当該一対の電極の他方は、例えば、基板90と第2凹凸層20との間に形成されてもよく、あるいは、第2凹凸層20の凹部21の表面に沿って形成されてもよい。
また、例えば、光学デバイス1は、電極40、電極50、屈折率調整層60、基板70、基板80及び基板90を備えていなくてもよい。つまり、光学デバイス1は、配光状態と透明状態とを切り替え可能でなくてもよく、常に配光状態でもよい。具体的には、光学デバイス1は、屈折率調整層60の代わりに、第1凹凸層10より屈折率が大きい透光層を備えてもよい。
また、例えば、上記の実施の形態では、隣り合う凸部11の間に平面部12を設けたが、これに限らない。主面10aには平面部12が設けられる代わりに、凸部11が連続して設けられていてもよい。
また、例えば、上記の変形例4では、光学デバイス1Dがエレクトロクロミック素子200を備える例について示したが、これに限らない。光学デバイス1Dは、エレクトロクロミック素子200の代わりに、又は、エレクトロクロミック素子200に加えて、有機EL(Electro Luminescence)素子などの発光素子を備えてもよい。あるいは、銀イオンなどの金属イオンを含む層を備えてもよい。例えば、金属イオンを電極の表面に析出させることで、光学デバイス1Dを光反射状態にすることができる。
また、例えば、光学デバイス1は、屋外側と屋内側とを反対にして設置してもよい。すなわち、光学デバイス1は、基板80が屋外側になり、かつ、基板70が屋内側になるように設置してもよい。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
1、1A、1B、1C、1D 光学デバイス
10 第1凹凸層
10a 主面(第1主面)
10b 主面(第2主面)
11 凸部
11a 傾斜面(第3傾斜面)
12 平面部(第1平面部)
20、20A、20B、20C 第2凹凸層
20a 主面(第3主面)
21、21A、21B、21C 凹部
21a、21Aa、21Ba、21Ca 傾斜面(第1傾斜面)
21b、21Ab、21Bb、21Cb 傾斜面(第2傾斜面)
22 平面部(第2平面部)
30、30A、30B、30C 高屈折率部材
40 電極(第1電極)
50 電極(第2電極)
60 屈折率調整層

Claims (9)

  1. 複数の凸部が所定の間隔で設けられた第1主面、及び、当該第1主面に背向する第2主面を有する透光性の第1凹凸層と、
    前記第2主面に対向し、複数の凹部が設けられた第3主面を有する透光性の第2凹凸層と、
    前記複数の凹部に設けられた、前記第2凹凸層より屈折率が大きい高屈折率部材とを備え、
    前記第1主面は、隣り合う前記凸部間に第1平面部を有し、
    前記複数の凹部の各々は、前記第1平面部に背向する位置に設けられている
    光学デバイス。
  2. 前記複数の凹部の各々は、
    前記第2主面に対して傾斜した第1傾斜面と、
    前記第2主面に対して前記第1傾斜面と異なる傾斜角で傾斜した第2傾斜面とを有する
    請求項1に記載の光学デバイス。
  3. 前記複数の凸部の各々は、前記第2主面に対して傾斜した第3傾斜面を有し、
    前記第2傾斜面は、前記第2凹凸層側への前記第3傾斜面の延長面上に位置する
    請求項2に記載の光学デバイス。
  4. 前記第1傾斜面は、前記第2主面に対して、前記第2傾斜面より小さい傾斜角で傾斜している
    請求項3に記載の光学デバイス。
  5. 前記第1傾斜面と前記第2傾斜面とがなす角度は、略直角である
    請求項4に記載の光学デバイス。
  6. 前記第1傾斜面及び前記第2傾斜面の少なくとも一方は、湾曲面である
    請求項4に記載の光学デバイス。
  7. 前記第3主面は、隣り合う前記凹部間に第2平面部を有し、
    前記複数の凸部の各々は、前記第2平面部に対向する位置に設けられている
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の光学デバイス。
  8. さらに、
    前記第1主面側に設けられた、屈折率が調整可能な屈折率調整層と、
    前記屈折率調整層を挟むように設けられた透光性の第1電極及び第2電極とを備える
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の光学デバイス。
  9. 前記光学デバイスは、屋外と屋内との間に、前記第2凹凸層が前記屋外側になり、前記第1凹凸層が前記屋内側になり、かつ、前記第1傾斜面が前記第2傾斜面の鉛直上方に位置するように、設置される
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の光学デバイス。
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