JPWO2016175307A1 - 癌の治療及び/又は予防用医薬組成物 - Google Patents
癌の治療及び/又は予防用医薬組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JPWO2016175307A1 JPWO2016175307A1 JP2016539232A JP2016539232A JPWO2016175307A1 JP WO2016175307 A1 JPWO2016175307 A1 JP WO2016175307A1 JP 2016539232 A JP2016539232 A JP 2016539232A JP 2016539232 A JP2016539232 A JP 2016539232A JP WO2016175307 A1 JPWO2016175307 A1 JP WO2016175307A1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- antibody
- cspg5
- cancer
- protein
- cells
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P35/00—Antineoplastic agents
- A61P35/02—Antineoplastic agents specific for leukemia
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K39/00—Medicinal preparations containing antigens or antibodies
- A61K39/395—Antibodies; Immunoglobulins; Immune serum, e.g. antilymphocytic serum
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P35/00—Antineoplastic agents
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K16/00—Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
- C07K16/18—Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans
- C07K16/28—Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans against receptors, cell surface antigens or cell surface determinants
- C07K16/2803—Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans against receptors, cell surface antigens or cell surface determinants against the immunoglobulin superfamily
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K4/00—Peptides having up to 20 amino acids in an undefined or only partially defined sequence; Derivatives thereof
- C07K4/12—Peptides having up to 20 amino acids in an undefined or only partially defined sequence; Derivatives thereof from animals; from humans
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K39/00—Medicinal preparations containing antigens or antibodies
- A61K2039/505—Medicinal preparations containing antigens or antibodies comprising antibodies
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K2317/00—Immunoglobulins specific features
- C07K2317/70—Immunoglobulins specific features characterized by effect upon binding to a cell or to an antigen
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K2317/00—Immunoglobulins specific features
- C07K2317/70—Immunoglobulins specific features characterized by effect upon binding to a cell or to an antigen
- C07K2317/73—Inducing cell death, e.g. apoptosis, necrosis or inhibition of cell proliferation
- C07K2317/732—Antibody-dependent cellular cytotoxicity [ADCC]
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K2317/00—Immunoglobulins specific features
- C07K2317/70—Immunoglobulins specific features characterized by effect upon binding to a cell or to an antigen
- C07K2317/73—Inducing cell death, e.g. apoptosis, necrosis or inhibition of cell proliferation
- C07K2317/734—Complement-dependent cytotoxicity [CDC]
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Immunology (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Public Health (AREA)
- Pharmacology & Pharmacy (AREA)
- Microbiology (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- Mycology (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Genetics & Genomics (AREA)
- Biophysics (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Oncology (AREA)
- Hematology (AREA)
- Toxicology (AREA)
- Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
- Peptides Or Proteins (AREA)
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
Abstract
Description
(1)CSPG5タンパク質、又は連続する7以上のアミノ酸残基からなるその断片と免疫学的反応性を有する抗体又はそのフラグメントを有効成分として含むことを特徴とする、癌の治療及び/又は予防のための医薬組成物。
(2)前記CSPG5タンパク質が配列番号8、4、6、10、及び12で表されるいずれかのアミノ酸配列、又は該アミノ酸配列と80%以上のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列からなる、(1)に記載の医薬組成物。
(3)前記癌が白血病又は悪性リンパ腫である、(1)又は(2)に記載の医薬組成物。
(4)前記抗体が、モノクローナル抗体又はポリクローナル抗体である、(1)〜(3)のいずれかに記載の医薬組成物。
(5)前記抗体が、ヒト抗体、ヒト化抗体、キメラ抗体、単鎖抗体又は二重特異性抗体である、(1)〜(4)のいずれかに記載の医薬組成物。
本発明で用いられるCSPG5タンパク質に対する抗体(抗CSPG5抗体)を取得するための感作抗原として使用されるタンパク質又はその断片は、ヒト、イヌ、ネコ、マウス、ラット、ウシ、ウマ、ニワトリ等、その由来となる動物種に制限されない。しかし細胞融合に使用する親細胞との適合性を考慮して選択することが好ましい。一般的には、哺乳動物由来のタンパク質が好ましく、特にヒト由来のタンパク質が好ましい。例えば、CSPG5タンパク質がヒトCSPG5タンパク質の場合、ヒトCSPG5タンパク質やその部分ポリペプチド、及びヒトCSPG5タンパク質を発現する細胞等を用いることができる。
抗体は、通常少なくとも2本の重鎖及び2本の軽鎖を含むヘテロ多量体糖タンパク質である。IgMを除いた他の4種の免疫グロブリンは、原則として2本の同一の軽(L)鎖及び2本の同一の重(H)鎖で構成される約150kDaのヘテロ四量体糖タンパク質である。典型的には、それぞれの軽鎖は1つのジスルフィド共有結合により重鎖に連結されているが、重鎖間のジスルフィド結合の数は種々の免疫グロブリンアイソタイプにより変動する。それぞれの重鎖及び軽鎖は、また鎖内ジスルフィド結合も有する。各重鎖は一端に可変ドメイン(VH領域)を有し、それにいくつかの定常領域が続く。各軽鎖は一端に可変ドメイン(VL領域)を有し、他端に定常領域を1つ有する。軽鎖可変ドメインは重鎖の可変ドメインと整列しており、また軽鎖の定常領域は、重鎖の可変ドメインに続く最初の定常領域と整列している。抗体の可変ドメインは、相補性決定領域(CDR)と呼ばれる3つの特定の領域が可変性を示して、抗体に結合特異性を付与する。可変領域において相対的に保存されている部分は、フレームワーク領域(FR)と呼ばれている。完全な重鎖及び軽鎖の可変ドメインは、それぞれ3つのCDRにより連結された4つのFR(N末端側から順にFR1、FR2、FR3、及びFR4)を含む。前記3つのCDRは、そのN末端側から順に、重鎖ではCDRH1、CDRH2、及びCDRH3と呼ばれ、軽鎖ではCDRL1、CDRL2、及びCDRL3と呼ばれている。抗体の抗原への結合特異性には、CDRH3が最も重要である。また、各鎖のCDRはFR領域によって近接した状態で一緒に保持され、他方の鎖からのCDRと共に抗体の抗原結合部位の形成に寄与する。定常領域は、抗体が抗原に結合することに直接寄与はしないが、種々のエフェクター機能、例えば、抗体依存性細胞性細胞傷害活性(ADCC)への関与、Fcγ受容体への結合を介した食作用、新生児Fc受容体(FcRn)を介した半減期/クリアランス速度、補体カスケードのC1q構成要素を介した補体依存性細胞傷害(CDC)を示す。
本発明における抗CSPG5抗体とは、CSPG5タンパク質の全長又はその断片と免疫学的反応性を有する抗体を意味する。
(1)モノクローナル抗体
モノクローナル抗体には、ヒトモノクローナル抗体、非ヒト動物モノクローナル抗体(例えばマウスモノクローナル抗体、ラットモノクローナル抗体、ウサギモノクローナル抗体、ニワトリモノクローナル抗体等)等が含まれる。
抗体がポリクローナル抗体である場合は、天然のCSPG5タンパク質、GST等との融合タンパク質として大腸菌等の微生物において発現させた組換えCSPG5タンパク質、又はその部分ペプチドをマウス、ヒト抗体産生マウス、ウサギ等の小動物に免疫し血清を得る。これを、例えば、硫安沈殿、プロテインA、プロテインGカラム、DEAEイオン交換クロマトグラフィー、CSPG5タンパク質や合成ペプチドをカップリングしたアフィニティーカラム等により精製することにより調製する。後述の実施例では、CSPG5タンパク質のアミノ酸配列中、癌細胞の細胞外領域に対するマウスポリクローナル抗体が作製され、抗腫瘍効果が確認されている。
抗体が遺伝子組み換え抗体の場合、抗体遺伝子をハイブリドーマからクローニングし、適当なベクターに組み込んで、これを宿主に導入し、遺伝子組換え技術を用いて産生させた遺伝子組換え抗体を用いることができる(例えば、Carl,A.K.Borrebaeck,James,W.Larrick,THERAPEUTIC MONOCLONAL ANTIBODIES,Published in the United Kingdom by MACMILLAN PUBLISHERS LTD,1990参照)。具体的には、ハイブリドーマのmRNAから逆転写酵素を用いて抗体の可変領域(V領域)のcDNAを合成する。目的とする抗体のV領域をコードするDNAが得られれば、これを所望の抗体定常領域(C領域)をコードするDNAと連結し、得られたDNAを発現ベクターへ組み込む。又は、抗体のV領域をコードするDNAを、抗体C領域のDNAを含む発現ベクターへ組み込んでもよい。発現制御領域、例えば、エンハンサー、プロモーターの制御のもとで発現するよう発現ベクターに組み込む。次に、この発現ベクターにより宿主細胞を形質転換し、遺伝子組換え抗体を発現させることができる。
抗体がCSPG5タンパク質に結合する能力は、実施例で述べられるような、例えば、ELISA、ウエスタンブロット法、免疫蛍光及びフローサイトメトリー分析等を用いた結合アッセイを利用して特定することができる。
CSPG5タンパク質を認識する抗体は、当業者に周知の免疫組織化学染色法により、CSPG5タンパク質との反応性に関して、各種組織や切片を試験することができる。例えば、外科手術の間に患者から得た組織、自然に、又はトランスフェクション後にCSPG5タンパク質を発現する細胞系を接種した異種移植組織を担持する動物から得た組織、パラホルムアルデヒド又はアセトン固定した凍結切片、又はパラホルムアルデヒドで固定したパラフィン包埋した組織切片を使用できる。
本発明の癌の治療及び/又は予防のための医薬組成物の標的は、CSPG5タンパク質を細胞表面に発現する癌(細胞)であれば特に限定されない。
<実施例1:SEREX法による新規癌抗原タンパク質の同定>
(1)cDNAライブラリーの作製
健常な犬の精巣組織から酸グアニジウム−フェノール−クロロホルム法(Acid guanidium−Phenol−Chloroform法)により全RNAを抽出し、Oligotex−dT30 mRNA purification Kit(宝酒造社製)を用いてキット添付のプロトコールに従ってポリA RNAを精製した。
上記作製したイヌ精巣cDNAファージライブラリーを用いて、イムノスクリーニングを行った。具体的にはΦ90×15mmのNZYアガロースプレートに2210クローンとなるように宿主大腸菌(XL1−Blue MRF’)に感染させ、42℃、3〜4時間培養し、溶菌斑(プラーク)を作らせ、IPTG(イソプロピル−β−D−チオガラクトシド)を浸透させたニトロセルロースメンブレン(Hybond C Extra: GE Healthcare Bio−Scinece社製)でプレートを37℃で4時間覆うことによりタンパク質を誘導・発現させ、メンブレンにタンパク質を転写した。その後メンブレンを回収し0.5%脱脂粉乳を含むTBS(10mM Tris−HCl, 150mM NaCl pH7.5)に浸し、4℃で一晩振盪することによって非特異反応を抑制した。このフィルターを500倍希釈した患犬血清と室温で2〜3時間反応させた。
上記方法により単離した1個の陽性クローンを塩基配列解析に供するため、ファージベクターからプラスミドベクターに転換する操作を行った。具体的には宿主大腸菌(XL1−Blue MRF')を吸光度OD600が1.0となるよう調製した溶液200μLと、精製したファージ溶液100μLさらにExAssist helper phage(Agilent Technologies社製)1μLを混合した後37℃で15分間反応後、LB培地を3mL添加し、37℃で2.5〜3時間培養を行い、直ちに70℃の水浴にて20分間保温した後、4℃、1000×g、15分間遠心を行い、上清をファージミド溶液として回収した。次いでファージミド宿主大腸菌(SOLR)を吸光度OD600が1.0となるよう調製した溶液200μLと、精製したファージ溶液10μLを混合した後、37℃で15分間反応させ、50μLをアンピシリン(終濃度50μg/mL)含有LB寒天培地に播き37℃一晩培養した。トランスフォームしたSOLRのシングルコロニーを採取し、アンピシリン(終濃度50μg/mL)含有LB培地37℃にて培養後、QIAGEN plasmid Miniprep Kit(キアゲン社製)を使って目的のインサートを持つプラスミドDNAを精製した。
上記方法により得られた遺伝子に対しイヌ、ヒト及びマウスの各種ヒト正常組織、及び各種癌組織及び癌細胞株における発現をRT−PCR(Reverse Transcription−PCR)法により調べた。逆転写反応は以下の通り行なった。すなわち、各組織50〜100mg及び各細胞株5〜10×106個の細胞からTRIZOL試薬(Thermo Fisher Scientific社製)を用いて添付のプロトコールに従い全RNAを抽出した。この全RNAを用いてSuperscript First−Strand Synthesis System for RT−PCR(Thermo Fisher Scientific社製)により添付のプロトコールに従いcDNAを合成した。ヒト正常組織(脳、海馬、精巣、結腸、胎盤)のcDNAは、ジーンプールcDNA(Thermo Fisher Scientific社製)、QUICK−Clone cDNA(クロンテック社製)及びLarge−Insert cDNA Library(クロンテック社製)を用いた。PCR反応は、取得した遺伝子特異的なプライマー(イヌプライマーは配列番号19及び20、ヒトプライマーは配列番号21及び22、マウスプライマーは配列番号23及び24に記載)を用いて以下の通り行った。すなわち、逆転写反応により調製したサンプル0.25μL、上記プライマーを各2μM、0.2mMの各dNTP、0.65UのExTaqポリメラーゼ(宝酒造社製)となるように各試薬と添付バッファーを加え全量を25μLとし、Thermal Cycler(BIO RAD社製)を用いて、94℃−30秒、55℃−30秒、72℃−1分のサイクルを30回繰り返して行った。比較対照のため、GAPDH特異的なプライマー(イヌ及びヒトGAPDHプライマーは配列番号25及び26、マウスGAPDHプライマーは配列番号27及び28に記載)も同時に用いた。その結果、図1に示すように、イヌCSPG5遺伝子は、健常なイヌ組織ではほとんどの組織で発現が見られず、一方イヌ腫瘍組織では強い発現が見られた。ヒト及びマウスCSPG5遺伝子の発現も、イヌCSPG5遺伝子と同様、ヒト及びマウス正常組織ではほとんど発現が確認できず、癌細胞では乳癌、肺癌、脳腫瘍、卵巣癌、白血病、悪性リンパ腫の細胞株で発現が検出された(図2、3)。
(1)ヒトCSPG5をコードする全長cDNA及びヒトCSPG5の細胞外領域をコードするcDNAのクローニング
ヒトCSPG5遺伝子をコードする全長cDNAは、実施例1で取得した配列番号7の遺伝子を基に、以下の方法にてクローニングした。PCRは、実施例1で作製した各種組織・細胞cDNAよりRT−PCR法による発現が確認できたcDNAを1μL、KpnI及びEcoRI制限酵素切断配列を含む2種類のプライマー(配列番号29及び30に記載)を各0.4μM, 0.2mM dNTP, 1.25UのPrimeSTAR HSポリメラーゼ(宝酒造社製)となるように各試薬と添付バッファーを加え全量を50μLとし、Thermal Cycler(BIO RAD社製)を用いて、98℃−10秒、68℃−2.5分のサイクルを30回繰り返すことにより行った。なお、上記2種類のプライマーは、配列番号7のアミノ酸配列全長をコードする領域を増幅するものであった。PCR後、増幅されたDNAを1%アガロースゲルにて電気泳動し、QIAquick Gel Extraction Kit(QIAGEN社製)を用いて約1.7kbpのDNA断片を精製した。上記のPCR反応により得られた増幅産物はpcDNA3.1(Thermo Fisher Scientific社)に挿入した(以下、CSPG5/pcDNA3.1)。また、DNAシーケンサーを用いたシークエンシングによって、ヒトCSPG5遺伝子をコードするcDNA配列であることを確認した。配列番号7で表される配列はヒトCSPG5遺伝子の塩基配列を、配列番号8で表される配列はヒトCSPG5タンパク質のアミノ酸配列を示す。
CSPG5タンパク質に対する抗体を作製するための免疫抗原としてhCSPG5ECD−mIgG2aFcを作製した。
(1)CSPG5に対するポリクローナル抗体の作製
CSPG5の細胞外領域に結合する抗体を得るために、上記で作製したhCSPG5ECD−mIgG2aFcの0.1mgを抗原として、等容量の完全フロイントアジュバント(CFA)溶液と混合し、これを2週間毎に4回、マウスの皮下に投与を行った。その後血液を採取し、ポリクローナル抗体を含む抗血清を得た。さらにこの抗血清を、プロテインG担体(GEヘルスケアバイオサイエンス社製)を用いて精製し、hCSPG5ECD−mIgG2aFcに対するポリクローナル抗体を得た。また、抗原を投与していないマウスの血清を上記と同様にしてプロテインG担体を用いて精製したものをコントロール抗体とした。
上記で作製したCSPG5/pcDNA3.1をCHO−K1細胞(ATCC社)へリポフェクション法により導入し、500 μg/mLのG418(ナカライ社)による選抜により、全長ヒトCSPG5を定常的に発現するCHO細胞株を樹立した(CHO−CSPG5)。また、CSPG5をコードするcDNAが挿入されていない発現ベクター(以下、emp/pcDNA3.1)を上記と同様に導入して選抜した細胞をコントロール細胞とした(以下、CHO−emp)。
次に(2)で樹立した細胞表面上に発現するCSPG5タンパク質特異的に(1)で作製したポリクローナル抗体が反応するかどうかを調べた。CHO−CSPG5細胞及びCHO−emp細胞それぞれ106個細胞を1.5mLのミクロ遠心チューブにて遠心分離した。これに上記(1)で調製したCSPG5タンパク質に対するポリクローナル抗体2μg(5μL)を添加し、さらに95μLの0.1%牛胎児血清を含むPBSで懸濁後、氷上で1時間静置した。PBSで洗浄した後、5μLのFITC標識ヤギ抗マウスIgG抗体(Santacruz社製)及び95μLの0.1% 牛胎児血清(FBS)を含むPBSで懸濁し、氷上で1時間静置した。PBSで洗浄後、FACSキャリバー(BD社製)にて蛍光強度を測定した。一方、上記と同様の操作を、CSPG5タンパク質対するポリクローナル抗体の代わりに上記(1)で調製したコントロール抗体を用いて行い、コントロールとした。その結果、抗ヒトCSPG5抗体を添加されたCHO−CSPG5細胞は、コントロールに比べて、蛍光強度が221%の増強を示した。一方、同様の操作をCHO−emp細胞に対して実施した。その結果、抗ヒトCSPG5抗体を添加されたCHO−emp細胞は、コントロールと同じ蛍光強度を示した。このことから、抗ヒトCSPG5抗体は、細胞膜表面上に発現するCSPG5タンパク質特異的に結合することが明らかとなった。
平均蛍光強度の増加率(蛍光強度の増強率)(%)=((抗ヒトCSPG5抗体を反応させた細胞のMFI値)−(コントロールMFI値))÷(コントロールMFI値)×100
次にCSPG5タンパク質に対するポリクローナル抗体が、CSPG5タンパク質を発現する腫瘍細胞を傷害することができるかどうかを検討した。実施例3で調製したヒトCSPG5に対するポリクローナル抗体を用いて評価を行った。CSPG5タンパク質の発現が確認されているヒト白血病細胞株K562及び悪性リンパ腫細胞株L−1236それぞれ106個を50mL容の遠心チューブに集め、100μCiのクロミウム51を加え37℃で2時間インキュベートした。その後10%牛胎児血清を含むRPMI1640培地で3回洗浄し、96穴V底プレート1穴あたり103個ずつ添加した。これに、上記ヒトCSPG5タンパク質に対するポリクローナル抗体をそれぞれ1μgずつ添加し、さらにウサギの末梢血から分離したリンパ球をそれぞれ2×105個ずつ添加して、37℃、5% CO2の条件下で4時間培養した。培養後、傷害を受けた腫瘍細胞から放出される培養上清中のクロミウム(Cr)51の量を測定し、ヒトCSPG5タンパク質に対するポリクローナル抗体による各癌細胞に対するADCC活性を算出した。その結果、K562及びL−1236細胞それぞれに対して、それぞれ23.2%及び18.7%のADCC活性が確認された(図4参照)。一方、抗原が免疫されていないマウスの末梢血から調製したコントロール抗体(実施例3)を用いて同様の操作を行った場合、及び抗体を添加しなかった場合には、活性はほとんど認められなかった(図4参照)。したがって、CSPG5タンパク質に対する抗体を用いたADCC活性により、CSPG5タンパク質を発現する腫瘍細胞を傷害することができることが明らかになった。
*式:細胞傷害活性(%)=CSPG5タンパク質に対する抗体及びウサギリンパ球を加えた際のK562及びL−1236からのクロミウム51遊離量÷1N塩酸を加えた標的細胞からのクロミウム51遊離量×100
実施例2で調製した配列番号33で表される、抗原タンパク質(hCSPG5ECD−mIgG2aFc)100μgを等量のMPL+TDMアジュバント(シグマ社製)と混合し、これをマウス1匹当たりの抗原溶液とした。抗原溶液を6週齢のBalb/cマウス(日本SLC社製)の腹腔内に投与後、1週間毎にさらに4回投与を行い免疫を完了した。最後の免疫から3日後に摘出したそれぞれの脾臓を滅菌した2枚のスライドガラスに挟んで擦り潰し、PBS(−)(日水社製)を用いて洗浄し1500rpmで10分間遠心して上清を除去する操作を3回繰り返して脾臓細胞を得た。得られた脾臓細胞とマウスミエローマ細胞SP2/0(ATCCから購入)とを5:1の比率にて混和し、そこに37℃に加温した10% FBSを含むRPMI1640培地200μLとPEG1500(ベーリンガー社製)800μLを混和して調製したPEG溶液を加えて5分間静置して細胞融合を行った。1700rpmで5分間遠心し、上清を除去後、Gibco社製のHAT溶液を2%当量加えた15% FBSを含むRPMI1640培地(HAT選択培地)150mLで細胞を懸濁し、96穴プレート(ヌンク社製)の1ウェル当たり100μLずつ、プレート15枚に播種した。7日間、37℃、5% CO2の条件で培養することで、脾臓細胞とミエローマ細胞が融合したハイブリドーマを得た。
(1)CSPG5タンパク質に対するモノクローナル抗体の癌細胞に対する抗腫瘍効果(ADCC活性)
上記で選抜したCSPG5タンパク質に対するモノクローナル抗体#1の癌細胞に対する細胞傷害活性(ADCC活性)を評価した。モノクローナル抗体を産生する各ハイブリドーマをハイブリドーマSFM(Thermo Fisher Scientific社製)培地を用いて培養し、得られた上清をHitrap ProteinA SepharoseFF(GEヘルスケア社製)を用いて精製し、PBS(−)に置換して0.22μmのフィルター(ミリポア社製)で濾過したものを活性測定用の抗体として用いた。ヒト白血病細胞株K562及び悪性リンパ腫細胞株L−1236それぞれ106個の細胞を50mL容の遠心チューブに集め、100μCiのクロミウム51を加え37℃で2時間インキュベートした。その後10%FBSを含むRPMI1640培地で3回洗浄し、96穴V底プレート1穴あたり103個ずつ添加して標的細胞とした。これに、上記精製抗体をそれぞれ1μg添加し、さらにマウス脾臓から分離したマウスリンパ球を2×105個添加して、37℃、5%CO2の条件下で4時間培養した。培養後、傷害を受けた腫瘍細胞から放出される培養上清中のクロミウム51の量を測定し、抗CSPG5モノクローナル抗体による癌細胞に対するADCC活性を算出した。
上記で選抜した#1のCSPG5タンパク質に対するモノクローナル抗体の癌細胞に対する細胞傷害活性(CDC活性)を評価した。ウサギから採血した血液をエッペンドルフチューブに入れ、室温で60分間、静置した後3000rpmで5分間、遠心分離することで、CDC活性測定用の血清を調製した。ヒト白血病細胞株K562及び悪性リンパ腫細胞株L−1236のそれぞれを50mL容の遠心チューブに105個集め、100μCiのクロミウム51を加え37℃で2時間インキュベートした後、10%FBSを含むRPMI培地で3回洗浄した。その後上記で調製したウサギ血清を50%含むRPMI培地で懸濁し、96穴V底プレート1穴あたり103個ずつ添加した。これに上述(1)で使用した#1のモノクローナル抗体をそれぞれ1μgずつ添加して、37℃、5%CO2の条件下で4時間培養した。培養後、傷害を受けた腫瘍細胞から放出される培養上清中のクロミウム51の量を測定し、ハイブリドーマ上清中の抗CSPG5モノクローナル抗体によるK562及びL−1236に対するCDC活性を算出した。その結果、#1のモノクローナル抗体は、26%のCDC活性を示した。一方、実施例5で作製した、CSPG5タンパク質自体には反応するが、癌細胞の細胞表面に反応しないモノクローナル抗体を用いて同様の操作を行った場合、細胞傷害活性は認められなかった。したがって、CSPG5タンパク質に対するモノクローナル抗体(#1)は、CDC活性によっても、CSPG5タンパク質を発現する腫瘍細胞を傷害することができることが明らかになった。
次に、取得した#1のCSPG5タンパク質に対するモノクローナル抗体の担癌マウス生体内における抗腫瘍効果を評価した。使用した抗体は上記と同様に各ハイブリドーマの培養上清をカラム精製したものを用いた。
Claims (5)
- CSPG5タンパク質、又は連続する7以上のアミノ酸残基からなるその断片と免疫学的反応性を有する抗体又はそのフラグメントを有効成分として含むことを特徴とする、癌の治療及び/又は予防のための医薬組成物。
- 前記CSPG5タンパク質が
配列番号8、4、6、10、及び12で表されるいずれかのアミノ酸配列、又は
該アミノ酸配列と80%以上のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列
からなる、請求項1に記載の医薬組成物。 - 前記癌が白血病又は悪性リンパ腫である、請求項1又は2に記載の医薬組成物。
- 前記抗体が、モノクローナル抗体又はポリクローナル抗体である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の医薬組成物。
- 前記抗体が、ヒト抗体、ヒト化抗体、キメラ抗体、単鎖抗体又は二重特異性抗体である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の医薬組成物。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015093640 | 2015-04-30 | ||
JP2015093640 | 2015-04-30 | ||
PCT/JP2016/063420 WO2016175307A1 (ja) | 2015-04-30 | 2016-04-28 | 癌の治療及び/又は予防用医薬組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2016175307A1 true JPWO2016175307A1 (ja) | 2018-02-22 |
JP6862828B2 JP6862828B2 (ja) | 2021-04-21 |
Family
ID=57198482
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016539232A Active JP6862828B2 (ja) | 2015-04-30 | 2016-04-28 | 癌の治療及び/又は予防用医薬組成物 |
Country Status (16)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US11129893B2 (ja) |
EP (1) | EP3290051B1 (ja) |
JP (1) | JP6862828B2 (ja) |
KR (1) | KR20170141660A (ja) |
CN (1) | CN107530426A (ja) |
AU (1) | AU2016255255B2 (ja) |
BR (1) | BR112017022390A2 (ja) |
CA (1) | CA2983232A1 (ja) |
DK (1) | DK3290051T3 (ja) |
ES (1) | ES2762979T3 (ja) |
HU (1) | HUE047272T2 (ja) |
MX (1) | MX2017013480A (ja) |
PL (1) | PL3290051T3 (ja) |
PT (1) | PT3290051T (ja) |
RU (1) | RU2714205C2 (ja) |
WO (1) | WO2016175307A1 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020004492A1 (ja) | 2018-06-26 | 2020-01-02 | 協和キリン株式会社 | Cell Adhesion Molecule3に結合する抗体 |
TW202012445A (zh) | 2018-06-26 | 2020-04-01 | 日商協和麒麟股份有限公司 | 與硫酸軟骨蛋白多醣-5結合之抗體 |
CN111073889B (zh) * | 2019-12-20 | 2023-07-28 | 中国人民解放军第四军医大学 | 人cspg5基因的用途及相关产品 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09194502A (ja) * | 1995-11-13 | 1997-07-29 | Seikagaku Kogyo Co Ltd | 新規コンドロイチン硫酸プロテオグリカン、そのコア蛋白質、それをコードするdnaおよびそれに対する抗体 |
WO2007114496A1 (ja) * | 2006-04-06 | 2007-10-11 | Kirin Pharma Kabushiki Kaisha | 新規抗cd98抗体 |
WO2010005068A1 (ja) * | 2008-07-10 | 2010-01-14 | 東レ株式会社 | 癌の治療及び予防用医薬組成物 |
WO2010016526A1 (ja) * | 2008-08-05 | 2010-02-11 | 東レ株式会社 | 癌の治療及び予防用医薬組成物 |
WO2011004837A1 (ja) * | 2009-07-08 | 2011-01-13 | 株式会社ACTGen | 抗癌活性を有する抗体 |
JP2013013327A (ja) * | 2009-10-29 | 2013-01-24 | Actgen Inc | Mansc1蛋白質に結合し、抗癌活性を有する抗体 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5698396A (en) | 1995-06-07 | 1997-12-16 | Ludwig Institute For Cancer Research | Method for identifying auto-immunoreactive substances from a subject |
JP4315257B2 (ja) * | 1995-11-13 | 2009-08-19 | 生化学工業株式会社 | 新規コンドロイチン硫酸プロテオグリカン、そのコア蛋白質、それをコードするdnaおよびそれに対する抗体 |
US7803915B2 (en) * | 2001-06-20 | 2010-09-28 | Genentech, Inc. | Antibody compositions for the diagnosis and treatment of tumor |
CN101245386A (zh) * | 2008-03-26 | 2008-08-20 | 中南大学 | 用于多种肿瘤抑瘤基因检测的cDNA芯片 |
US9046513B2 (en) | 2010-08-26 | 2015-06-02 | Abbvie Inc. | Dual variable domain immunoglobulins and uses thereof |
-
2016
- 2016-04-28 RU RU2017135005A patent/RU2714205C2/ru active
- 2016-04-28 BR BR112017022390-2A patent/BR112017022390A2/ja active Search and Examination
- 2016-04-28 AU AU2016255255A patent/AU2016255255B2/en active Active
- 2016-04-28 HU HUE16786583A patent/HUE047272T2/hu unknown
- 2016-04-28 KR KR1020177029174A patent/KR20170141660A/ko not_active Application Discontinuation
- 2016-04-28 DK DK16786583.1T patent/DK3290051T3/da active
- 2016-04-28 US US15/567,496 patent/US11129893B2/en active Active
- 2016-04-28 CA CA2983232A patent/CA2983232A1/en active Pending
- 2016-04-28 CN CN201680023169.6A patent/CN107530426A/zh active Pending
- 2016-04-28 PT PT167865831T patent/PT3290051T/pt unknown
- 2016-04-28 WO PCT/JP2016/063420 patent/WO2016175307A1/ja active Application Filing
- 2016-04-28 JP JP2016539232A patent/JP6862828B2/ja active Active
- 2016-04-28 EP EP16786583.1A patent/EP3290051B1/en active Active
- 2016-04-28 ES ES16786583T patent/ES2762979T3/es active Active
- 2016-04-28 PL PL16786583T patent/PL3290051T3/pl unknown
- 2016-04-28 MX MX2017013480A patent/MX2017013480A/es unknown
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09194502A (ja) * | 1995-11-13 | 1997-07-29 | Seikagaku Kogyo Co Ltd | 新規コンドロイチン硫酸プロテオグリカン、そのコア蛋白質、それをコードするdnaおよびそれに対する抗体 |
WO2007114496A1 (ja) * | 2006-04-06 | 2007-10-11 | Kirin Pharma Kabushiki Kaisha | 新規抗cd98抗体 |
WO2010005068A1 (ja) * | 2008-07-10 | 2010-01-14 | 東レ株式会社 | 癌の治療及び予防用医薬組成物 |
WO2010016526A1 (ja) * | 2008-08-05 | 2010-02-11 | 東レ株式会社 | 癌の治療及び予防用医薬組成物 |
WO2011004837A1 (ja) * | 2009-07-08 | 2011-01-13 | 株式会社ACTGen | 抗癌活性を有する抗体 |
JP2013013327A (ja) * | 2009-10-29 | 2013-01-24 | Actgen Inc | Mansc1蛋白質に結合し、抗癌活性を有する抗体 |
Non-Patent Citations (2)
Title |
---|
WATANABE E, ET AL.: "Neuroglycan C, a novel membrane-spanning chondroitin sulfate proteoglycan that is restricted to the", THE JOURNAL OF BIOLOGICAL CHEMISTRY, vol. 270, no. 45, JPN6016024179, 10 November 1995 (1995-11-10), pages 26876 - 26882, XP055326580, ISSN: 0004399674, DOI: 10.1074/jbc.270.45.26876 * |
WU WK, ET AL.: "Expression of ErbB receptors and their cognate ligands in gastric and colon cancer cell lines", ANTICANCER RESEARCH, vol. 29, no. 1, JPN6016024177, 2009, pages 229 - 234, ISSN: 0004399673 * |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
PT3290051T (pt) | 2020-01-07 |
RU2714205C2 (ru) | 2020-02-13 |
JP6862828B2 (ja) | 2021-04-21 |
AU2016255255A1 (en) | 2017-11-02 |
KR20170141660A (ko) | 2017-12-26 |
ES2762979T3 (es) | 2020-05-26 |
RU2017135005A (ru) | 2019-04-08 |
US20180085453A1 (en) | 2018-03-29 |
EP3290051B1 (en) | 2019-10-23 |
MX2017013480A (es) | 2017-12-07 |
CA2983232A1 (en) | 2016-11-03 |
EP3290051A4 (en) | 2018-12-05 |
CN107530426A (zh) | 2018-01-02 |
BR112017022390A2 (ja) | 2018-10-23 |
EP3290051A1 (en) | 2018-03-07 |
HUE047272T2 (hu) | 2020-04-28 |
AU2016255255B2 (en) | 2021-07-22 |
WO2016175307A1 (ja) | 2016-11-03 |
RU2017135005A3 (ja) | 2019-09-04 |
US11129893B2 (en) | 2021-09-28 |
DK3290051T3 (da) | 2020-01-06 |
PL3290051T3 (pl) | 2020-04-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5930004B2 (ja) | 癌の治療及び予防用医薬組成物 | |
JP5845899B2 (ja) | 癌の治療及び/又は予防用医薬組成物 | |
JP5906739B2 (ja) | 癌の治療及び/又は予防用医薬組成物 | |
JP5923985B2 (ja) | 癌の治療及び/又は予防用医薬組成物 | |
JP5742714B2 (ja) | 癌の治療及び/又は予防用医薬組成物 | |
JP5742713B2 (ja) | 癌の治療及び/又は予防用医薬組成物 | |
JP6003650B2 (ja) | 膵臓癌の治療及び/又は予防用医薬組成物 | |
JP5923984B2 (ja) | 癌の治療及び/又は予防のための医薬品 | |
JP6015448B2 (ja) | 癌の治療及び/又は予防用医薬組成物 | |
JP6107654B2 (ja) | 肝臓癌の治療及び/又は予防用医薬組成物 | |
JP6065591B2 (ja) | 癌の治療及び/又は予防用医薬組成物 | |
JP6065590B2 (ja) | 癌の治療及び/又は予防用医薬組成物 | |
JP5573156B2 (ja) | 癌の治療及び予防用医薬組成物 | |
JP6862828B2 (ja) | 癌の治療及び/又は予防用医薬組成物 | |
JP6939555B2 (ja) | 癌の治療及び/又は予防用医薬組成物 | |
WO2017170322A1 (ja) | 癌の治療及び/又は予防用医薬組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190422 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200225 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20200423 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200622 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20201208 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210125 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210302 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210315 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6862828 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |