JPWO2016175020A1 - 生体情報計測装置 - Google Patents

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Abstract

被検体の放射線画像計測と、生体磁気検出との両方を、被検体の位置を変えることなく簡便かつ精密に実現する。本発明の生体情報計測装置1は、被検体Sに放射線Rを照射する放射線照射部10と、被検体Sの生体磁気を検出する生体磁気検出部20と、放射線Rに対する感光性を有し、被検体Sの検査対象を放射線撮影可能な大きさであり、非磁性の放射線感光体30とを備える。放射線感光体30は、被検体Sの検査対象を位置させる検査領域Tと生体磁気検出部20との間に配置されている。放射線感光体30は、カセッテ未収納状態で可撓性を有する放射線フィルム又はイメージングプレートであることが好ましい。また、放射線照射部10が胸部X線照射装置であり、生体磁気検出部20が生体心磁気検出装置であるか、あるいは、放射線照射部10が脊椎X線照射装置であり、生体磁気検出部20が生体脊髄・脊髄神経・末梢神経磁気検出装置であることが好ましい。

Description

本発明は、生体情報計測装置に関する。
被検体の心臓や脊髄、末梢神経等から発生する微弱な生体磁気を計測する生体磁気計測装置は、これら器官を構成する細胞の興奮に伴う微弱電流によって生じる磁気を検出する機能を有する。生体磁気計測装置での計測結果を、測定対象としての器官の形態的な位置と対応づけることは、心臓病や脊髄疾患、末梢神経疾患等の診断にとって重要な技術である。そこで、被検体の複数箇所にマーカーコイルを貼り付け、生体磁気計測装置とは別の場所で画像診断装置(X線照射装置やCT、MRI)による形態画像を撮影し、生体磁気計測装置により得られた結果と、画像診断装置による形態画像とを重ね合わせることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
生体磁気計測装置での計測結果を精度よく反映するには、生体磁気計測装置により得られた結果と、画像診断装置(例えば、X線照射装置)による形態画像とを互いに精度良く一致させることを要する。しかしながら、被験体がX線照射装置と生体磁気計測装置との間を移動するに際し、被験体の体幹(脊椎)が前後方向や左右方向に屈んだり反ったり、被験体の四肢の関節が曲がったり伸びたりすることから、X線照射装置による被験体の位置情報と、生体磁気計測装置での検査時の被験体の位置を精度良く一致させることは、極めて難しい。
この精度を高めるため、生体磁気計測装置において、生体の断層像を撮影する撮像手段と、マーカーコイルから発生する磁場を計測するSQUIDとの両方を設け、撮像手段及びSQUIDからのデータを生体磁気計測装置で処理することが提案されている(例えば、特許文献2及び3参照)。
国際公開第99/49781号 特開平5−184552号公報 国際公開第2007/099697号
しかしながら、生体磁気計測装置とX線照射装置との間の位置関係によっては、X線照射装置で被検体を撮影する際に、生体磁気計測装置が写りこみ、被験体が遮られて撮影できない可能性がある。また、放射線感光体を収納するカセッテは、磁性を帯びており、生体磁気計測装置とX線照射装置との間の位置関係によっては、この磁性に起因して生体磁気計測装置での計測結果に悪影響を及ぼし得る。したがって、特許文献2及び3に記載の手法であっても、被験体のあらゆる器官について生体磁気計測装置による計測結果と、X線照射装置による形態画像とが精度良く得られるわけではない。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、X線照射装置等の画像診断装置で被検体を撮影する際に生じ得る生体磁気計測装置の写りこみを防止するほか、カセッテの磁性が生体磁気計測装置に与える悪影響を抑え、画像診断装置による被検体の形態画像計測と、生体磁気計測装置による生体磁気検出との両方を、被検体の位置を変えることなく簡便かつ精密に実現することである。
本発明者らは、上記のような課題を解決するために鋭意研究を重ねた。その結果、X線等の放射線に対する感光性を有し、被検体の検査対象を放射線撮影可能な大きさであり、非磁性である放射線感光体を用い、この放射線感光体を、被検体の検査対象を位置させる検査領域と生体磁気検出部との間に配置することで、上記の課題を解決できることを見出し、本発明の完成に至った。具体的に、本発明は以下のものを提供する。
(1)本発明は、被検体に放射線を照射する放射線照射部と、前記被検体の生体磁気を検出する生体磁気検出部と、前記放射線に対する感光性を有し、前記被検体の検査対象を放射線撮影可能な大きさであり、非磁性の放射線感光体とを備え、前記放射線感光体は、前記被検体の検査対象を位置させる検査領域と前記生体磁気検出部との間に配置されている、生体情報計測装置である。
(2)また、本発明は、前記生体磁気検出部が、前記被検体の生体磁気を検出する磁気センサーと、前記磁気センサーを収容するセンサー容器とを含んで構成され、前記センサー容器が、前記被検体の検査対象を位置させる検査領域に対向する生体磁気検出面を有し、前記放射線感光体が、前記生体磁気検出面の面上に配置されている、(1)に記載の生体情報計測装置である。
(3)また、本発明は、前記放射線感光体が可撓性を有する、(1)又は(2)に記載の生体情報計測装置である。
(4)また、本発明は、前記放射線感光体が、可視光線に対する非透過性、かつ、非磁性の収納部材に収納された状態で保管されている、(1)から(3)のいずれかに記載の生体情報計測装置である。
(5)また、本発明は、前記放射線感光体の表面側に所定の磁場を発生する磁気マーカーが配置されている、(1)から(4)のいずれかに記載の生体情報計測装置である。
(6)また、本発明は、前記放射線感光体を覆う非磁性部材をさらに備え、前記非磁性部材の前記生体磁気検出部に対する位置が固定されており、前記非磁性部材の前記生体磁気検出部側とは反対側の面に、放射線不透過性、かつ、非磁性のマーカーが配置されている、(1)から(4)のいずれかに記載の生体情報計測装置である。
(7)また、本発明は、前記放射線感光体を覆う部材であり、前記生体磁気検出部に対する位置が固定されている非磁性部材と、前記非磁性部材に対する前記放射線感光体の位置を特定する位置特定機構とをさらに備える、(1)から(4)のいずれかに記載の生体情報計測装置である。
本発明は、放射線に対する感光性を有し、被検体の検査対象を放射線撮影可能な大きさであり、非磁性である放射線感光体を備える。そのため、被検体に放射線を照射し、照射状態を放射線感光体に感光させることで、被検体の放射線画像を撮影できる。その際、生体磁気検出部は、放射線照射部からの放射線の照射方向からみて放射線感光体の裏面に位置するため、生体磁気検出部が放射線画像に写りこむことが回避される。
一般に、放射線感光体は、カセッテに収納されており、磁性を帯びた状態にある。被検体が発する磁気は、微弱であることから、磁性を帯びた放射線感光体を放射線照射部と生体磁気検出部との間に配置すると、生体磁気検出部での検出結果に悪影響を及ぼし得る。
本発明は、放射線感光体が非磁性であるため、生体磁気検出部において被検体からの磁気を検出する際においても、生体情報計測装置から放射線感光体を取り外すことなく、被検体からの磁気を好適に検出できる。このように、本発明は、放射線画像への生体磁気検出部の写りこみを回避できるという効果のほか、被検体の放射線画像計測と、生体磁気検出との両方を、被検体の位置を変えなくても放射線感光体が生体磁気検出に悪影響を及ぼすことなく簡便かつ精密に実現できるという効果も奏する。
本発明の第1実施形態に係る生体情報計測装置1を示す概略図である。 生体情報計測装置1を構成する生体磁気検出部20及び放射線感光体30の一例を示す。 生体情報計測装置1を構成する生体磁気検出部20及び放射線感光体30の他の一例を示す。 本発明の第2実施形態に係る生体情報計測装置100の概略図である。 本発明の第3実施形態に係る生体情報計測装置200の概略図である。 本発明の第4実施形態に係る生体情報計測装置300の概略図である。 本発明の第5実施形態に係る生体情報計測装置400の概略図である。 生体磁気検出部の作動下での胸部、頸椎及び腰椎のX線画像である。 イメージングプレートが生体磁気検出部に与えるノイズの程度を示す。 生体磁気検出面の面上にイメージングプレートを配置したときの心磁図である。
以下、本発明の具体的な実施形態について詳細に説明する。第1実施形態は、被検体を寝台の上に配置して、被検体の胸部の放射線画像計測及び被検体の心磁図検査の両方を、被検体の位置を変えることなく行う場合の一例である。第2実施形態は、被検体を立位で配置する点で第1実施形態とは異なり、第3実施形態は、被検体の検査対象が脊髄・脊髄神経もしくは背側からの心磁図である点で第1実施形態とは異なる。第1実施形態及び第3実施形態での寝台を用いた検査は、病院での精密検査を意図している。第2実施形態での立位での検査は、胸部単純X線撮影と心磁図の同時検査で、検診室又は検診車等での簡易検査を意図している。
本発明は、これら第1から第3の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内において、適宜変更を加えて実施することができる。なお、説明が重複する箇所については、適宜説明を省略する場合があるが、発明の要旨を限定するものではない。
<第1実施形態>
まず、本発明の第1実施形態について説明する。
〔生体情報計測装置1〕
図1は、本発明に係る生体情報計測装置1の概略図である。生体情報計測装置1は、被検体Sに放射線Rを照射する放射線照射部10と、被検体Sの生体磁気を検出する生体磁気検出部20と、放射線に対する感光性を有し、被検体Sの検査対象を放射線撮影可能な大きさであり、非磁性の放射線感光体30とを備える。生体情報計測装置1は、さらに被検体Sを配置させる寝台40を備え、寝台40は、被検体Sの頭部を位置させる頭部用寝台40Aと、被検体Sの脚部を位置させる脚部用寝台40Bとを含んで構成される。生体磁気検出部20は、頭部用寝台40Aと脚部用寝台40Bとの間に配置され、被検体Sの検査対象を位置させる検査領域Tに対向するように設けられる。そして、放射線感光体30は、被検体Sの検査対象を位置させる検査領域Tと生体磁気検出部20との間に配置されている。
第1実施形態では、被検体Sを寝台40の上で伏臥位(うつ伏せ)で配置させ、放射線検査での被検体Sの検査対象が胸部であり、生体磁気検出での被検体Sの検査対象が心臓であるものとして説明するが、これに限るものではない。
[放射線照射部10]
放射線照射部10は、従来公知の態様であればよく、X線を照射するX線照射装置のほか、α線を照射するα線照射装置、β線を照射するβ線照射装置、γ線を照射するγ線照射装置等であってもよい。
[生体磁気検出部20]
図2は、生体情報計測装置1を構成する生体磁気検出部20及び放射線感光体30の一例を示す。生体磁気検出部20は、被検体Sの生体磁気を検出する磁気センサー21を含んで構成される。
生体磁気検出部20の具体的態様として、SQUID(Superconducting QUantum Interference Device:超伝導磁束量子干渉計)装置、磁気抵抗効果素子(MR(AMR、GMR、TMR等))、磁気インピーダンス素子(MI素子)、フラックス・ゲートセンサ、ホール素子、光ポンピング原子磁気センサー等が挙げられる。生体磁気検出部20がSQUID装置である場合、SQUIDセンサーが磁気センサー21に対応する。
磁気センサー21は、通常複数設けられている。生体磁気検出部20がSQUID装置である場合、磁気センサー21は、超伝導状態を実現するためのセンサー容器22の内部で固定されている。なお、SQUIDセンサー以外のセンサーは、容器内に入れておかなくてもよく、例えば、個々のセンサーの位置を動かして被検体に密着させるようにすることもできる。
センサー容器22は、クライオスタットとも呼ばれ、被検体Sの検査対象を位置させる検査領域Tに対向する生体磁気検出面22Aを有する。センサー容器22は、真空断熱容器であることが好ましく、液体ヘリウムを内部に充填し、磁気センサー21を低温に保持して超伝導状態を実現する目的で使用される。
センサー容器22の形状は特に限定されるものでないが、被検体Sの検査対象の体表面と平行にするため、生体磁気検出面22Aは、被検体Sの検査対象の体表面に合わせた形状であることが好ましい。例えば、第1実施形態のように生体磁気検出部20を心磁計として機能させる場合、生体磁気検出面22Aの形状は、平面であってもよいし、緩やかな山なりの波状であってもよい。他方、生体磁気検出部20を脊磁計として機能させる場合、生体磁気検出面22Aの形状は、緩やかな山なりの波状であることが好ましい。
生体磁気以外の電磁波を遮蔽し、電磁波の磁気センサー21への悪影響を抑えるため、センサー容器22は、バーマロイやアルミニウム等の電磁波遮蔽材料で構成される磁気シールドドーム(図示せず)の内部に配置されることが好ましい。
[放射線感光体30]
放射線感光体30は、被検体Sの検査対象を位置させる検査領域Tと生体磁気検出部20との間に配置されている。具体的に、放射線感光体30は、生体磁気検出面22Aの面上に配置されていることが好ましい。放射線感光体30が配置される箇所が適切でないと、被検体Sの位置を変えなければ、被検体の放射線画像計測と、生体磁気検出との両方を行うことができず、特に、生体磁気検出部20での計測結果を、測定対象としての器官の形態的な位置と対応づけることが難しいため、好ましくない。
放射線感光体30は、放射線Rに対する感光性を有する。放射線に対する感光性を有しないと、放射線照射部10から被検体Sに放射線Rを照射しても、被検体Sの検査対象の放射線撮影画像を好適に得られないため、好ましくない。
本明細書において、放射線は、一般的に用いられるX線に限るものでなく、放射性崩壊によって放出される粒子(光子を含む)の作るビームであるα線、β線、γ線等のほか、これらと同程度以上のエネルギーを有するビーム、例えば、粒子線や宇宙線等も含む包括概念である。汎用性の高さを考慮すると、放射線として、X線を用いることが好ましい。
また、放射線感光体30は、非磁性である。放射線感光体30が磁性を有すると、放射線感光体30が発する磁気が生体磁気検出部20の検出精度に悪影響を及ぼし得るため、好ましくない。
ところで、放射線感光体30は、一般に、国際規格ISO4090:2001に準拠したカセッテに収納された状態で用いられる。一般に広く用いられる放射線感光体30は、放射線Rに対する感光性のほか、可視光線に対する感光性も有するため、放射線感光体30を露出状態(カセッテ未収納状態)で放置すると、放射線感光体30が可視光線によって変色し、放射線撮影検査の精度に悪影響を及ぼし得るためである。しかしながら、カセッテは、磁性体を含むことから、本発明において、放射線感光体30がカセッテに収納されていると、被検体Sからだけでなく、放射線感光体30のカセッテからも磁気を発生させることになり、生体磁気検出部20での検出結果に悪影響を及ぼし得る。そのため、本発明において、放射線感光体30は、カセッテに収納された状態の物とは明確に区別される。
放射線感光体30の大きさは、被検体Sの検査対象を放射線撮影可能な大きさである。放射線感光体30が小さすぎると、被検体Sの検査対象を好適に放射線撮影できないため、好ましくない。
放射線感光体30は、可撓性を有することが好ましい。可撓性を有することで、生体磁気検出面22Aの形状にかかわらず、放射線感光体30の形状を生体磁気検出面22Aの形状に合わせることができる。
放射線感光体30の具体例として、放射線フィルム、イメージングプレート等が挙げられる。イメージングプレートとは、放射線の照射によって得られる画像をデジタル方式で記録可能な感光体をいう。放射線フィルムとは異なり、イメージングプレートは、再利用できるため、近年汎用されている。
従来の放射線フィルム、イメージングプレートは、放射線Rに対する感光性のほか、可視光線に対する感光性も有する。そのため、従来の放射線フィルム、イメージングプレートを露出状態(カセッテ未収納状態)で放置すると、放射線フィルム、イメージングプレートが可視光線によって変色し、放射線撮影検査の精度に悪影響を及ぼし得る。そこで、放射線感光体30は、可視光線に対する非透過性を有する収納部材に収納された状態で保管されることが好ましい。そして、本発明に係る生体情報計測装置1を用いて生体情報を計測する直前に収納部材を開封し、放射線感光体30を露出状態におくことが好ましい。
収納部材は、カセッテとは異なり、非磁性であることが好ましい。具体的には、非磁性で、かつ、放射線に対する透過性はあるが可視光線に対しては非透過性の材料(例えば、遮光性の紙、プラスチック、ビニール等)でできた収納部材に、放射線感光体30を収納すると、収納した状態でも、放射線画像計測および生体磁気検出が可能となる。また、放射線感光体30を可視光線下にまったく暴露することがないので、放射線画像計測の精度が高まる。さらに、収納部材が非磁性であるので、生体磁気検出の精度も落とすことがない。なお、収納部材は、被検体Sと生体磁気検出面22Aとの距離を広げないように、十分に薄いことが好ましい。また、放射線感光体30と同様に、可撓性を有することが好ましい。
あるいは、放射線感光体30そのものを、可視光線に対する非透過性を有することが好ましい。放射線感光体30そのものを、可視光線に対する非感光性を有するようにすることで、放射線感光体30を収納部材に収納して保管しなくても、放射線感光体30の変色を防止することができる。
必須の態様ではないが、生体磁気検出部20での検出結果と、放射線照射部10及び放射線感光体30を用いた放射線画像(測定対象の形態画像)とを重ね合わせ、生体磁気検出部20での検出結果を、測定対象としての器官の形態的な位置と対応づける精度を高めるため、放射線感光体30の表面30Aに、所定の磁場を発生する磁気マーカー31が配置されることが好ましい。ここで、磁気マーカー31は、被検体Sの放射線Rによる位置情報取得の障害にならず、かつ、生体磁気検出部20による検出範囲内(例えば、生体磁気検出面22Aの辺縁部分など)に配置する。なお、放射線感光体30を収納部材に収納している場合には、磁気マーカー31は、収納部材の表面に配置してもよい。
磁気マーカー31の種類は、従来知られているものであれば足り、例えば、マーカーコイルと呼ばれる小さなコイルのシールが挙げられる。マーカーコイルに通電し、微弱な磁場を発生させ、マーカーコイルによって発生された磁場を磁気センサー21に検出させる。そして、生体磁気検出部20の位置演算部(図示せず)において、マーカーコイルによる磁場の発生位置を演算させることで、生体磁気検出部20での検出結果と放射線画像とを重ね合わせる際の指標とすることができる。
磁気マーカーの数は、複数であれば特に限定されるものでない。測定対象の形状を把握できる精度を高めるためには、磁気マーカーの数は、多い方が好ましく、磁気マーカーによるノイズを小さく抑え、被検体からの磁気を生体磁気検出部で正確に検知できるためには、磁気マーカーの数は、少ない方が好ましい。両者を考慮すると、磁気マーカーの数は、2個以上6個以下であることが好ましく、2個以上4個以下であることがより好ましい。
生体磁気検出部20での検出結果を、測定対象としての器官の形態的な位置と対応づける精度を高める他の例として、図3に示す態様が挙げられる。図3では、放射線感光体30を覆う非磁性部材50が設けられている。非磁性部材50は、生体磁気検出部20のセンサー容器22に取り付けられており、非磁性部材50の生体磁気検出部20に対する位置が固定されている。そして、非磁性部材50の生体磁気検出部20側とは反対側の面に、放射線不透過性、かつ、非磁性のマーカー51が配置されている。
非磁性部材50は、非磁性である。磁性を有すると、磁性が生体磁気検出部20の検出結果に悪影響を及ぼし得るため、好ましくない。また、放射線画像への写りこみを防ぐため、非磁性部材50は、放射線透過性であることが好ましい。非磁性部材50の材質として、プラスチック、繊維強化プラスチック等が挙げられる。
非磁性部材50の厚さは特に限定されるものでない。しかし、非磁性部材50が厚すぎると、被検体Sと生体磁気検出部20との間の距離が長くなり、生体磁気検出部20が検出する被検体Sからの生体磁気が減弱する可能性があるため、非磁性部材50の厚さは、4mm以下であることが好ましく、2mm以下であることがより好ましい。
マーカー51は、放射線不透過性、かつ、非磁性であれば特に限定されるものでない。マーカー51が放射線透過性であると、放射線画像にマーカー51を写しだすことができず、放射線照射部10、生体磁気検出部20及び放射線感光体30の位置関係の把握に支障を生じ得るため、好ましくない。マーカー51が磁性を有すると、生体磁気検出部20の検出精度に悪影響を及ぼし得るため、好ましくない。
マーカー51の材質として、アルミニウム、チタン、真鍮等が挙げられる。
マーカー51の形状も特に限定されるものでなく、例えば、円形、多角形等が挙げられる。
マーカー51の数は、複数であれば特に限定されるものでない。測定対象の形状を把握できる精度を高めるためには、マーカー51の数は、多い方が好ましく、放射線画像において、被検体の検査対象の放射線画像にマーカー51の放射線画像が重なるのを防ぐためには、マーカー51の数は、少ない方が好ましい。両者を考慮すると、マーカー51の数は、2個以上6個以下であることが好ましく、2個以上4個以下であることがより好ましい。
マーカー51の設置箇所も特に限定されないが、マーカー51の放射線画像が被検体Sの放射線画像に重なることを防ぐため、マーカー51は、非磁性部材50の周辺に設けられることが好ましい。
生体磁気検出部20での検出結果を、測定対象としての器官の形態的な位置と対応づける精度を高める他の例として、図3における放射線不透過性、かつ、非磁性のマーカー51の代わりに、非磁性部材50に対する放射線感光体30の位置を特定する位置特定機構(図示せず)を設けることが考えられる。位置特定機構の具体的態様として、レール機構が挙げられ、レール機構の例として、溝、スリット等が挙げられる。位置特定機構は、生体磁気検出部20と非磁性部材50との間を架けるように設けられていればよく、放射線感光体30は、レール機構に係合されていればよい。放射線感光体30をレール機構に係合させ、生体磁気検出部20と非磁性部材50との間の最深部まで押し込めば、放射線感光体30の位置が特定されることとなる。
また、散乱線を除去するため、放射線を照射する際、グリッドが広く用いられているが、グリッドは、鉛箔等の非磁性体であり、生体磁気検出部20の検出結果に悪影響を及ぼさないため、本発明においてグリッドが使用されることに支障はない。
図1に戻り、放射線照射部10、生体磁気検出部20及び放射線感光体30の配置は、放射線感光体30が被検体Sの検査対象を位置させる検査領域Tと生体磁気検出部20との間に配置されている態様であれば特に限定されるものでない。しかしながら、従来の態様においては、放射線照射部10で被検体Sを撮影する際に、生体磁気検出部20が写りこむ可能性があり、正確な放射線画像を得ることが難しかったこと、また、放射線感光体30を収納するカセッテの磁性に起因して生体磁気検出部20での検出結果に悪影響を与えていたことから、本発明における放射線照射部10は、被検体Sの背面から被検体Sの正面に向けて放射線Xを照射し、放射線感光体30は、被検体Sの正面に設けられ、生体磁気検出部20の生体磁気検出部21は、放射線感光体30の正面に設けられることが好ましい。例えば、放射線照射部10が被検体Sの背面から被検体Sの胸部に向けてX線を照射する胸部X線照射部であり、生体磁気検出部21が被検体Sの心臓から発せられる心磁気を検出する生体心磁気検出部である態様が挙げられる。このようにすることで、被検体Sの心臓や胸部等の放射線画像と、被検体Sの心臓から発せられる心磁気等との両方を、被検体Sを移動させることなく得ることができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図4は、本発明の第2実施形態に係る生体情報計測装置100の概略図である。
第1実施形態は、被検体Sが伏臥位(うつ伏せ)であったのに対し、第2実施形態は、被検体Sが立位である点で異なる。他は、第1実施形態と同じである。
第1実施形態での寝台40を用いた検査は、病院での精密検査を意図している。一方、第2実施形態は、被検体Sが立位であってもよいため、立位が基本の一般の胸部単純X線撮影において、同時に心磁図の検査が可能となり、また、検診車等での簡易検査を可能となる。
被検体Sの心臓や胸部等の放射線画像と、心磁気等とを得る態様は、集団検診の際に顕著な効果を奏し得る。これまで、心電図検査では、複数の電極を対象者の肌に直接取り付ける必要があり、女性の検診受診者に精神的な負担を与え得たとともに、心電図検査のために検査者を配置する必要があった。一方で、心磁図検査は、Tシャツ等を着衣した状態で行うことも可能であるため、女性の検診受診者に与える負担を大きく軽減できる。加えて、放射線画像の取得と、心磁図検査とを同じ場所で行うことができ、検査者を省力できるという効果も奏する。
なお、図示は省略するが、被検体Sの体位は特に限定されるものでなく、伏臥位(うつ伏せ)、立位のほか、座位であってもよい。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。図5は、本発明の第3実施形態に係る生体情報計測装置200の概略図である。
第1実施形態は、被検体Sが伏臥位(うつ伏せ)であり、被検体Sの検査対象が胸部であったのに対し、第3実施形態は、被検体Sが仰臥位(仰向け)であり、被検体Sの検査対象が脊髄・脊髄神経、背側からの心臓である点で異なる。他は、第1実施形態と同じである。
上述したとおり、放射線照射部10は、被検体Sの背面から被検体Sの正面に向けて放射線Xを照射し、放射線感光体30は、被検体Sの正面に設けられ、生体磁気検出部20の生体磁気検出部21は、放射線感光体30の正面に設けられることが好ましい。あるいは、図5に示すように、放射線照射部10は、被検体Sの正面から被検体Sの背面に向けて放射線Xを照射し、放射線感光体30は、被検体Sの背面に設けられ、生体磁気検出部20の生体磁気検出部21は、放射線感光体30の背面に設けられることも好ましい。具体的態様として、放射線照射部10が被検体Sの正面から被検体Sの脊髄に向けてX線を照射する脊髄X線照射部であり、生体磁気検出部20が被検体Sの脊髄から発せられる脊磁気を検出する生体脊磁気検出部である態様が挙げられる。このようにすることで、被検体の脊髄・心臓等の放射線画像と、被検体の脊髄・心臓から発せられる脊髄磁気等との両方を、被検体Sを移動させることなく得ることができる。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態について説明する。図6は、本発明の第4実施形態に係る生体情報計測装置300の概略図である。
第2実施形態は、放射線感光体30が一枚状(シート状)あるいは板状であったのに対し、第4実施形態は、放射線感光体30が筒状であり、生体磁気検出部20の周囲にわたって回転可能である点で異なる。そして、第2実施形態は、放射線Rが照射された放射線感光体30をいったん取り出し、放射線感光体30を、生体情報計測装置100が設けられ、磁気及び放射線を遮蔽する部屋(シールドルーム)の外に設置されている放射線画像読出装置(図4では図示せず)まで運んで放射線感光体30をセットしていたのに対し、第4実施形態は、放射線Rが照射された放射線感光体30を回転させて、放射線感光体30を、生体情報計測装置300が設けられている部屋(シールドルーム)の外に導き、放射線感光体30を取り出すことなく、放射線感光体30を放射線画像読出装置60にセット可能にしている点で異なる。第4実施形態において、図4と同じ符号の箇所については、第2実施形態と同じである。
生体磁気検出部20の周囲には、ローラー70(70A,70B,70C,70D)が設けられる。ローラー70は、生体情報計測装置300が設けられている部屋(シールドルーム)の中と外との両方に設けられる。そして、放射線感光体30は、ローラー70A〜70Dを伝って回転可能に構成される。
シールドルーム外の放射線感光体30が露出する面の近傍には、放射線画像読出装置60が、放射線感光体30が検知した情報を読み取り可能に構成される。そして、シールドルーム外では、放射線感光体30及び放射線画像読出装置60を囲むように遮光性で非磁性のカバー80が設けられる。また、シールドルーム内にも、放射線感光体30を囲むようにカバー80が設けられ、カバー80の内面に磁気マーカー31(マーカーコイル)が配置されるとともに、放射線感光体30の回転に支障がないようになされている。なお、磁気マーカー31は、生体磁気検出部20との位置関係が既知の非磁性体で放射線非透過性のマーカーとしてもよく、マーカー(磁気マーカー31等)の配置箇所は、カバー80の内面でも外面でもよい。
第4実施形態によると、放射線Rが照射された放射線感光体30を取り出すことなく、放射線感光体30が検知した情報を読み出すことができるため、検査件数が多い場合であっても、検査担当者に多大な負担をかけることなく生体情報を計測できる点で好適である。
なお、第4実施形態は、第2実施形態を元に、被検体Sが立位である場合を例としたが、これに限るものではない。第1実施形態のように、被検体Sが伏臥位(うつ伏せ)であったり、第3実施形態のように、被検体Sが仰臥位(仰向け)であったとしても、第4実施形態と同様の構成を採用することで、放射線Rが照射された放射線感光体30を取り出すことなく、放射線感光体30が検知した情報を読み出すことができる。
<第5実施形態>
次に、本発明の第5実施形態について説明する。図7は、本発明の第5実施形態に係る生体情報計測装置400の概略図である。
第5実施形態は、放射線Rが照射された放射線感光体30を取り出すことなく、放射線感光体30が検知した情報を読み出すことができる点で、第4実施形態と同じである。一方、第4実施形態では、放射線画像読出装置60がシールドルームの外に設けられていたのに対し、第5実施形態では、放射線画像読出装置60がシールドルームの中に設けられている点で異なる。なお、図7は、第3実施形態(図5)を元にしており、第5実施形態において、図5と同じ符号の箇所については、第3実施形態と同じである。
生体磁気検出部20の周囲には、ローラー70(70A,70B,70C,70D)が設けられる。ローラー70は、生体情報計測装置400が設けられ、磁気及び放射線を遮蔽する部屋(シールドルーム)の中に設けられる。そして、放射線感光体30は、ローラー70A〜70Dを伝って回転可能に構成される。
放射線感光体30の下方には、放射線画像読出装置60が、放射線感光体30が検知した情報を読み取り可能に構成される。そして、生体磁気検出部20の下方には、放射線感光体30及び放射線画像読出装置60を囲むように磁気シールド90が設けられる。また、磁気シールド90の上方には、放射線感光体30を囲むように非磁性のカバー80が設けられ、カバー80の内面に磁気マーカー31(マーカーコイル)が配置されるとともに、放射線感光体30の回転に支障がないようになされている。なお、磁気マーカー31は、生体磁気検出部20との位置関係が既知の非磁性体で放射線非透過性のマーカーとしてもよく、マーカー(磁気マーカー31等)の配置箇所は、カバー80の内面でも外面でもよい。
第5実施形態によると、放射線Rが照射された放射線感光体30を取り出すことなく、放射線感光体30が検知した情報を読み出すことができるため、検査件数が多い場合であっても、検査担当者に多大な負担をかけることなく生体情報を計測できる点で好適である。
なお、第5実施形態は、第3実施形態を元に、被検体Sが仰臥位(仰向け)である場合を例としたが、これに限るものではない。第1実施形態のように、被検体Sが伏臥位(うつ伏せ)であったり、第2実施形態のように、被検体Sが立位であったとしても、第5実施形態と同様の構成を採用することで、放射線Rが照射された放射線感光体30を取り出すことなく、放射線感光体30が検知した情報を読み出すことができる。
以下、実施例を用いて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<試験1> 生体磁気検出装置の作動下での放射線画像の撮影
SQUID装置(東京医科歯科大学と金沢工業大学との共同研究によって製作された生体磁気測定装置)の生体磁気検出面に、非磁性のイメージングプレート(富士フイルム社製FCR)を、磁性を帯びたカセッテを取り外した状態で取り付けた。そして、イメージングプレートに、被検査者の胸部、頸椎及び腰椎を合わせ、これら胸部、頸椎及び腰椎に、SQUID装置を作動させた状態でX線照射装置(装置名:ミカサ社製HF8015H)を用いてX線を照射した。その後、イメージングプレートをカセッテに収容し、放射線画像読出装置にセットすることで、X線画像を表示装置に表示させた。胸部、頸椎及び腰椎のX線画像を図6に示す。
図6より、SQUID装置を作動させ、SQUID装置が被検査者からの生体磁界を検出している間であっても、X線画像において、生体磁気検出面が写りこむことなく、被検査者の胸部、頸椎及び腰椎が鮮明に写しだされることが確認された。
<試験2> イメージングプレートが生体磁気検出装置に与えるノイズの検証
〔試験例2−1〕
上記SQUID装置の生体磁気検出面(SQUIDセンサー)に上記イメージングプレートを、磁性を帯びたカセッテを取り外した状態で取り付けた。そして、SQUID装置を作動させ、イメージングプレートに振動を与えない状態と、3cm,1Hz程度の振動を与える状態の2種類について、生体磁気検出面が検知するノイズを測定した。結果を図7に示す。
〔試験例2−2〕
イメージングプレートが磁性を帯びたカセッテに収納された状態であること以外は、試験例2−1と同様の手法で、生体磁気検出面が検知するノイズを測定した。結果を図7に示す。
〔試験例2−3〕
イメージングプレートを上記SQUID装置の生体磁気検出面に取り付けなかったこと以外は、試験例2−1と同様の手法で、生体磁気検出面が検知するノイズを測定した。結果を図7に示す。
〔結果〕
試験例2−1においては、生体磁気検出面が検知するノイズの大きさは小さく、試験例2−3と大差なかった。これは、イメージングプレートに振動を与えた場合についても同様であった。このことから、イメージングプレート自体は非磁性であるため、生体磁気検出面の検出精度に与える悪影響は、許容範囲内となることが示唆される。
一方、試験例2−2においては、生体磁気検出面が検知するノイズが極めて大きく、被検査者からの生体磁気を生体磁気検出面で精度よく検出できるとはいえない。これは、カセッテに磁性体が含まれ、この磁性体が生体磁気検出装置に悪影響を与えているためと予想される。
<試験3> 生体磁気検出面にイメージングプレートを取り付けたときの心磁図測定
上記SQUID装置の生体磁気検出面に、上記イメージングプレートを、磁性を帯びたカセッテを取り外した状態で取り付けた。そして、被検査者の胸部を生体磁気検出面に向け、SQUID装置を作動させて心磁図測定を行った。結果を図8に示す。
図8から、生体磁気検出面に上記イメージングプレートを取り付けた状態であっても、イメージングプレート自体は非磁性であるため、十分な精度で心磁図を測定できることが確認された。
1,100,200,300,400 生体情報計測装置
10 放射線照射部
20 生体磁気検出部
21 磁気センサー
22 センサー容器
30 放射性感光体
31 磁気マーカー
40 寝台
50 非磁性部材
51 放射線不透過性、かつ、非磁性のマーカー
60 放射線画像読出装置
70(70A,70B,70C,70D) ローラー
80 カバー
90 磁気シールド
S 被検体
R 放射線
T 検査領域

Claims (7)

  1. 被検体に放射線を照射する放射線照射部と、
    前記被検体の生体磁気を検出する生体磁気検出部と、
    前記放射線に対する感光性を有し、前記被検体の検査対象を放射線撮影可能な大きさであり、非磁性の放射線感光体とを備え、
    前記放射線感光体は、前記被検体の検査対象を位置させる検査領域と前記生体磁気検出部との間に配置されている、生体情報計測装置。
  2. 前記生体磁気検出部は、
    前記被検体の生体磁気を検出する磁気センサーと、
    前記磁気センサーを収容するセンサー容器とを含んで構成され、
    前記センサー容器は、前記被検体の検査対象を位置させる検査領域に対向する生体磁気検出面を有し、
    前記放射線感光体は、前記生体磁気検出面の面上に配置されている、請求項1に記載の生体情報計測装置。
  3. 前記放射線感光体が可撓性を有する、請求項1又は2に記載の生体情報計測装置。
  4. 前記放射線感光体が、可視光線に対する非透過性、かつ、非磁性の収納部材に収納された状態で保管されている、請求項1から3のいずれかに記載の生体情報計測装置。
  5. 前記放射線感光体の表面側に所定の磁場を発生する磁気マーカーが配置されている、請求項1から4のいずれかに記載の生体情報計測装置。
  6. 前記放射線感光体を覆う非磁性部材をさらに備え、
    前記非磁性部材の前記生体磁気検出部に対する位置が固定されており、
    前記非磁性部材の前記生体磁気検出部側とは反対側の面に、放射線不透過性、かつ、非磁性のマーカーが配置されている、請求項1から4のいずれかに記載の生体情報計測装置。
  7. 前記放射線感光体を覆う部材であり、前記生体磁気検出部に対する位置が固定されている非磁性部材と、
    前記非磁性部材に対する前記放射線感光体の位置を特定する位置特定機構とをさらに備える、請求項1から4のいずれかに記載の生体情報計測装置。
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