図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態の画像通信システム10の構成を示している。図1に示すように、画像通信システム10は、画像送信装置100と画像受信装置200とを有する。画像送信装置100と画像受信装置200とは無線通信を行う。画像受信装置200は、ケーブル等により表示装置300に接続されている。
図2は、画像送信装置100の構成を示している。図2に示すように、画像送信装置100は、撮像部101と、画像処理部102と、無線通信部110(送信側無線通信部)と、ROM121と、RAM122と、制御部130とを有する。
撮像部101は、撮像モジュールである。撮像部101は、レンズ、撮像素子(CCDまたはCMOSセンサ等)、およびADコンバータ(アナログ−デジタル変換器)等を有する。レンズは、撮像部101に入射する光を結像する。撮像素子は、結像した光を電気信号に変換する。ADコンバータは、撮像素子から出力されるアナログ電気信号をデジタル電気信号に変換する。この構成により、撮像部101は、被写体を撮像し、画像データを出力する。
画像処理部102は、画像処理回路である。画像処理部102は、撮像部101から出力された画像データに画像処理を行う。例えば、画像処理部102は、撮像部101から出力された画像データを、所定の動画フォーマットに適合したデータに変換することにより、動画データを生成する。画像処理部102は、撮像部101から出力された画像データに圧縮処理を行ってもよい。
無線通信部110は、複数の無線回路を有する。つまり、無線通信部110は、第1の無線回路111(RF1)と第2の無線回路112(RF2)とを有する。また、無線通信部110は、複数のアンテナを有する。つまり、無線通信部110は、第1のアンテナ114と第2のアンテナ115とを有する。
第1の無線回路111と第2の無線回路112とは、無線通信回路である。第1の無線回路111と第2の無線回路112とは、無線通信に必要な高周波回路部と、符号化および復号化のための回路部と、バッファメモリとを有する。第1の無線回路111に第1のアンテナ114が接続されている。第2の無線回路112に第2のアンテナ115が接続されている。例えば、無線通信の方式として、無線LANのプロトコル(IEEE802.11)が使用される。
第1の無線回路111は、第1のアンテナ114を介して画像受信装置200と無線通信を行う。第2の無線回路112は、第2のアンテナ115を介して画像受信装置200と無線通信を行う。第1の無線回路111と第2の無線回路112とは、無線通信によって、画像データまたは必要な情報を画像受信装置200に送信する。第1の無線回路111と第2の無線回路112とは、無線通信によって、必要な情報を画像受信装置200から受信する。
第1の無線回路111と第2の無線回路112とは、それぞれが異なる通信チャネルを使用することにより、同時に無線通信を行うことが可能である。したがって、無線通信部110は、複数の異なる通信チャネルを同時に使用して無線通信を行うことが可能である。無線通信部110は、同時に2つのみの通信チャネルを使用可能である。
ROM121は、FlashROM等の不揮発メモリである。画像送信装置100の制御のためのプログラムデータと、通信設定パラメータを含む各種の設定情報とがROM121に格納される。RAM122は揮発メモリである。RAM122は、バッファ、ワークエリア、および一時エリアとして使用される。バッファは、撮像部101から出力される画像データの一時的な格納に使用される。ワークエリアは、制御部130による演算等に使用される。一時エリアは、各種の設定情報等の一時的な格納に使用される。
制御部130は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサである。制御部130は、ROM121に格納されているプログラムに従って動作する。これにより、制御部130は、画像送信装置100の動作を制御する。
例えば、制御部130の機能は、制御部130の動作を規定する命令を含むプログラムを、画像送信装置100のコンピュータが読み込んで実行することにより、ソフトウェアの機能として実現可能である。このプログラムは、例えばフラッシュメモリのような「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」により提供されてもよい。また、上述したプログラムは、このプログラムが保存された記憶装置等を有するコンピュータから、伝送媒体を介して、あるいは伝送媒体中の伝送波により画像送信装置100に伝送されてもよい。プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように、情報を伝送する機能を有する媒体である。また、上述したプログラムは、前述した機能の一部を実現してもよい。さらに、上述したプログラムは、前述した機能をコンピュータに既に記録されているプログラムとの組合せで実現できる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
画像送信装置100は、撮像部101と画像処理部102との少なくとも1つを有していなくてもよい。画像送信装置100が撮像部101と画像処理部102との少なくとも1つを有していない場合、他の装置から画像送信装置100に画像データが入力されてもよい。
図3は、画像受信装置200の構成を示している。図3に示すように、画像受信装置200は、画像処理部201と、無線通信部210(受信側無線通信部)と、ROM221と、RAM222と、制御部230とを有する。
画像処理部201は、画像処理回路である。画像処理部201は、受信された画像データに画像処理を行う。例えば、画像処理部201は、画像データを、画像の表示に使用するフォーマットの表示データに変換する。画像データが圧縮されている場合、画像処理部201は、画像データを伸長してもよい。画像処理部201は、表示データを表示装置300に出力する。表示装置300は、表示データに基づいて画像を表示する。
無線通信部210は、複数の無線回路を有する。つまり、無線通信部210は、第1の無線回路211(RF1)と第2の無線回路212(RF2)とを有する。また、無線通信部210は、複数のアンテナを有する。つまり、無線通信部210は、第1のアンテナ214と第2のアンテナ215とを有する。
第1の無線回路211と第2の無線回路212とは、無線通信回路である。第1の無線回路211と第2の無線回路212とは、無線通信に必要な高周波回路部と、符号化および復号化のための回路部と、バッファメモリとを有する。第1の無線回路211に第1のアンテナ214が接続されている。第2の無線回路212に第2のアンテナ215が接続されている。例えば、無線通信の方式として、無線LANのプロトコル(IEEE802.11)が使用される。
第1の無線回路211は、第1のアンテナ214を介して画像送信装置100と無線通信を行う。第1の無線回路111と第1の無線回路211とが、1つの通信チャネルを使用して無線通信を行う。第2の無線回路212は、第2のアンテナ215を介して画像送信装置100と無線通信を行う。第2の無線回路112と第2の無線回路212とが、1つの通信チャネルを使用して無線通信を行う。第1の無線回路211と第2の無線回路212とは、無線通信によって、必要な情報を画像送信装置100に送信する。第1の無線回路211と第2の無線回路212とは、無線通信によって、画像データまたは必要な情報を画像送信装置100から受信する。
第1の無線回路211と第2の無線回路212とは、それぞれが異なる通信チャネルを使用することにより、同時に無線通信を行うことが可能である。したがって、無線通信部210は、複数の異なる通信チャネルを同時に使用して無線通信を行うことが可能である。無線通信部210は、同時に2つのみの通信チャネルを使用可能である。
第1の無線回路211は、第1のレーダ検知部2110を有する。第2の無線回路212は、第2のレーダ検知部2120を有する。第1のレーダ検知部2110と第2のレーダ検知部2120とは、画像伝送に使用されうる通信チャネルにおいてレーダの電波(レーダパルス)の検知処理を実行する。第1のレーダ検知部2110は、第1の無線回路211に設定された通信チャネルにおいてレーダの電波の検知処理を実行する。第2のレーダ検知部2120は、第2の無線回路212に設定された通信チャネルにおいてレーダの電波の検知処理を実行する。第1のレーダ検知部2110と第2のレーダ検知部2120とは、同時にレーダの電波の検知処理を実行することが可能である。
ROM221は、FlashROM等の不揮発メモリである。画像受信装置200の制御のためのプログラムデータと、通信設定パラメータを含む各種の設定情報とがROM221に格納される。RAM222は揮発メモリである。RAM222は、バッファ、ワークエリア、および一時エリアとして使用される。バッファは、受信された画像データの一時的な格納に使用される。ワークエリアは、制御部230による演算等に使用される。一時エリアは、各種の設定情報等の一時的な格納に使用される。
制御部230は、CPU等のプロセッサである。制御部230は、ROM221に格納されているプログラムに従って動作する。これにより、制御部230は、画像受信装置200の動作を制御する。制御部230は、チャネル使用確認部2300とチャネル品質確認部2301とを有する。チャネル使用確認部2300は、チャネル使用確認すなわちCACを実行する。チャネル品質確認部2301は、通信チャネルの品質を確認するチャネル品質確認(チャネルモニタ)を実行する。
例えば、チャネル品質確認部2301は、パッシブスキャンにより通信チャネルの品質を確認する。画像受信装置200が画像送信装置100と接続し、画像受信装置200が、接続された通信チャネルをモニタするアクティブスキャンを行ってもよい。アクティブスキャンでは、画像受信装置200は問合せのためのビーコン信号を送信し、画像受信装置200は、そのビーコン信号に応答した画像送信装置100からの応答の受信信号強度を確認する。これによって、通信チャネルを使用する周辺機器のより詳細な探索が可能である。W53またはW56に属する通信チャネルを使用するアクティブスキャンが行われる場合、通信チャネルが変更された後、CACが実行される。その後、チャネル品質確認部2301は、無線通信部210を使用して、問合せのためのビーコン信号を送信する。
例えば、制御部230の機能は、制御部230の動作を規定する命令を含むプログラムを、画像受信装置200のコンピュータが読み込んで実行することにより、ソフトウェアの機能として実現可能である。このプログラムの実現形態は、制御部130の機能を実現するプログラムの実現形態と同様である。
画像受信装置200は、画像処理部201を有していなくてもよい。画像受信装置200は、画像データを記録する記録媒体を有していてもよい。
各通信チャネルの状態は、チャネル状態テーブルによって管理される。チャネル状態テーブルは、RAM222に格納される。図4は、チャネル状態テーブルを示している。チャネル状態テーブルは、チャネル番号A1と、分類A2と、通信チャネルA3と、チャネル使用率A4と、レーダ検知履歴A5とを有する。
チャネル状態テーブルは、5GHz帯の通信チャネルの情報を含む。チャネル番号A1は、便宜的に付与された番号である。分類A2は、各通信チャネルが属する帯域を示す。各通信チャネルは、W52と、W53と、W56とのいずれか1つの帯域に属する。W52は、DFSが不要な帯域である。W52以外の帯域、すなわちW53とW56とは、DFSが必要な帯域である。通信チャネルA3は、各帯域に属する通信チャネルである。図4では、19個の通信チャネルがある。36チャネルと、40チャネルと、44チャネルと、48チャネルとがW52に属する。52チャネルと、56チャネルと、60チャネルと、64チャネルとがW53に属する。100チャネルと、104チャネルと、108チャネルと、112チャネルと、116チャネルと、120チャネルと、124チャネルと、128チャネルと、132チャネルと、136チャネルと、140チャネルとがW56に属する。図4の内容は、本願の出願時点での一例を示しているに過ぎない。図4の内容は、電波法または標準規格の改正等によって変更されうる。
W52では、通信チャネルが少ないため、通信チャネルが混んでいることが予想される。このため、W52では、干渉が多い。したがって、W52に属する通信チャネルを使用する通信が行われる場合、通信時間が短くなるように、W52以外の帯域に属する通信チャネルへの切り替えが行われる。
W52以外の帯域、すなわちW53またはW56に属する通信チャネルを使用する通信が行われる前に、CACが実行される。CACでは、所定時間、通信チャネルが継続的に監視される。この監視において、レーダの電波の検知が行われる。この監視により、所定時間、レーダの電波が検知されないことが確認された場合、CACが完了する。CACが完了した後、監視された通信チャネルの使用が可能である。CACの実行中、チャネル使用確認部2300は、CACが実行されている通信チャネルを使用している無線通信部からのその通信チャネルにおける電波の出力を停止させる。例えば、CACの実行時間は少なくとも60秒である。CACの実行時間は、本願の出願時点で電波法により設定された時間である。CACの実行時間は、電波法の改正等によって変更されうる。
W53またはW56に属する通信チャネルの使用中、ISMが実行される。つまり、W53またはW56に属する通信チャネルにおいて接続が完了した後、接続が停止されるまで、ISMが実行される。ISMでは、使用中の通信チャネルが継続的に監視される。この監視において、レーダの電波の検知が行われる。画像伝送中にISMによりレーダの電波が検知された場合、通信チャネルの切り替えが行われる。
チャネル使用率A4は、通信チャネルの品質を示している。チャネル品質確認部2301は、チャネル品質確認の結果に基づいて、チャネル使用率A4を更新する。チャネル使用率A4が相対的に高い通信チャネルの品質は相対的に低い。チャネル使用率A4が相対的に低い通信チャネルの品質は相対的に高い。
レーダ検知履歴A5は、通信チャネルにおいてレーダの電波が検知されたか否かを示す。レーダの電波が検知された場合、1がレーダ検知履歴A5に記録される。レーダの電波が検知されていない場合、0がレーダ検知履歴A5に記録される。
第1の実施形態における動作の概要を説明する。以下の説明では、レーダ検知部は、第1のレーダ検知部2110と第2のレーダ検知部2120とに対応する。
無線通信部110(送信側無線通信部)は、画像データを電波で送信する。画像データは、撮像クロックに同期して生成される。画像データは、画像データが生成された順に送信される。無線通信部210(受信側無線通信部)は、無線通信部110によって送信された画像データを電波で受信する。無線通信部110と無線通信部210とは、同時に2つのみの通信チャネルを使用可能である。レーダ検知部は、無線通信部110と無線通信部210とによって画像データの通信に使用されうる通信チャネルにおいてレーダの電波の検知処理を実行する。チャネル使用確認部2300は、レーダ検知部による検知処理を所定時間、継続的に実行することにより、通信チャネルが使用可能であるか否かを確認するチャネル使用確認を実行する。
無線通信部110と無線通信部210とは、第1の通信チャネルを使用する画像データの通信が行われている場合にレーダ検知部によって第1の通信チャネルにおいてレーダの電波が検知された時点から所定期間内に、第1の通信チャネルを使用する画像データの通信を停止する。チャネル使用確認部2300は、第3の通信チャネルを使用するチャネル使用確認を実行する。第1の通信チャネルと第3の通信チャネルとは、レーダによって使用される可能性がある通信チャネルである。第3の通信チャネルは、第1の通信チャネルと異なる。
無線通信部110と無線通信部210とは、レーダの電波が検知された時点から所定期間内に、第2の通信チャネルを使用する画像データの通信を開始する。第2の通信チャネルは、レーダによって使用されない通信チャネルである。無線通信部110と無線通信部210とは、第3の通信チャネルを使用するチャネル使用確認が完了した後、第2の通信チャネルを使用する画像データの通信を停止する。無線通信部110と無線通信部210とは、第3の通信チャネルを使用するチャネル使用確認が完了した後、第3の通信チャネルを使用する画像データの通信を開始する。
チャネル品質確認部2301は、第1の通信チャネルを使用する画像データの通信が行われているときであって第3の通信チャネルにおけるチャネル使用確認が開始される前に、第1の通信チャネルと異なる複数の通信チャネルの品質を確認する。第1の処理と第2の処理との少なくとも一方が実行される。第1の処理では、チャネル品質確認部2301によって通信チャネルの品質が確認された複数の通信チャネルのうち相対的に品質が良い通信チャネルが第3の通信チャネルとして設定される。第2の処理では、チャネル品質確認部2301によって通信チャネルの品質が確認された複数の通信チャネルのうち相対的に品質が良い通信チャネルが第2の通信チャネルとして設定される。
以下の説明は、上記の説明の補足である。撮像部101は、撮像クロックに同期して画像データを生成する。画像データは、動画データを構成する。画像データのそれぞれは、1フレームのデータである。無線通信部110は、画像データが生成された順に画像データを電波で送信する。無線通信部210は、画像データが生成された順に画像データを電波で受信する。無線通信部110と無線通信部210とは、第1の通信チャネルを使用する画像データの通信が停止された後、第2の通信チャネルを使用する画像データの通信を開始する。あるいは、無線通信部110と無線通信部210とは、第2の通信チャネルを使用する画像データの通信が開始された後、第1の通信チャネルを使用する画像データの通信を停止する。
チャネル使用確認部2300は、第1の通信チャネルを使用する画像データの通信が停止された後、第2の通信チャネルを使用する画像データの通信が行われているとき、第3の通信チャネルを使用するチャネル使用確認を実行する。チャネル使用確認部2300は、画像データの通信に使用されている通信チャネルと異なる通信チャネルを使用してチャネル使用確認を実行する。チャネル使用確認の実行中、チャネル使用確認部2300は、チャネル使用確認が実行されている通信チャネルを使用している無線通信部210からのその通信チャネルにおける電波の出力を停止させる。
チャネル使用確認部2300は、第1の通信チャネルを使用する画像データの通信が行われる前、第1の通信チャネルを使用するチャネル使用確認を実行する。また、チャネル使用確認部2300は、第3の通信チャネルを使用する画像データの通信が行われる前、第3の通信チャネルを使用するチャネル使用確認を実行する。
上記の第1の通信チャネルと第3の通信チャネルとは、レーダの使用帯域に属する通信チャネルである。つまり、第1の通信チャネルと第3の通信チャネルとは、W52以外の帯域に属する通信チャネルである。上記の第2の通信チャネルは、W52に属する通信チャネルである。つまり、第2の通信チャネルは、レーダの使用帯域以外の帯域に属する通信チャネルである。レーダの使用帯域以外の帯域は、レーダの使用帯域と重ならない。上記の所定期間は、電波法によって定められている通信可能期間(DFS時間)である。レーダの電波が検知された後、その電波が検知された通信チャネルを使用する通信を行ってよい時間の合計が通信可能期間内であればよい。例えば、通信可能期間は260ミリ秒である。
無線通信部110と無線通信部210とは、第1の通信チャネルにおいてレーダの電波が検知された時点から所定期間内に、第2の通信チャネルを使用する画像データの通信を開始する。無線通信部110と無線通信部210とは、第3の通信チャネルを使用するチャネル使用確認が完了した後、第3の通信チャネルを使用する画像データの通信を開始する。このため、画像伝送を継続することができる。また、干渉が多い第2の通信チャネルの使用時間を短くすることができる。
例えば、チャネル使用確認部2300は、チャネル品質確認部2301によって通信チャネルの品質が確認された複数の通信チャネルのうち最も品質が良い通信チャネルを第3の通信チャネルとして設定する。無線通信部110と無線通信部210とは、チャネル品質確認部2301によって通信チャネルの品質が確認された複数の通信チャネルのうち最も品質が良い通信チャネルを第2の通信チャネルとして設定する。相対的に品質が良い通信チャネルが第2の通信チャネルまたは第3の通信チャネルに設定されるため、通信品質が確保される。
第1の実施形態における動作の詳細を説明する。画像受信装置200の動作について説明する。図5から図14は、画像受信装置200の動作の手順を示している。図5と図6とは、第1の無線回路211の制御に関する画像受信装置200の動作の手順を示している。
画像受信装置200の電源が投入されると、制御部230は、第1の無線回路211に関する各機能ブロックを初期化する(ステップS101)。ステップS101では、制御部230は、通信チャネルの設定と、RF1CACタイマと、RF1CAC完了フラグと、RF1接続開始フラグと、チャネル状態テーブルとを初期化する。
ステップS101では、W52以外の帯域に属する任意の通信チャネルが第1の無線回路211に設定されてよい。例えば、チャネル番号5に対応する通信チャネルが第1の無線回路211に設定される。図4に示すように、チャネル番号5に対応する通信チャネルは、W53に属する52チャネルである。
RF1CACタイマは、第1の無線回路211に設定される通信チャネルを使用するCACの実行時間を計測するためのタイマである。例えば、RF1CACタイマの初期値は0である。RF1CACタイマが初期化された後、RF1CACタイマの値は、時間の経過に応じて増加する。第1の実施形態では、RF1CACタイマとRF2CACタイマとが使用される。RF2CACタイマは、第2の無線回路212に設定される通信チャネルを使用するCACの実行時間を計測するためのタイマである。
RF1CAC完了フラグは、第1の無線回路211に設定される通信チャネルを使用するCACが完了したか否かを示す。例えば、RF1CAC完了フラグの初期値は0である。第1の実施形態では、RF1CAC完了フラグとRF2CAC完了フラグとが使用される。RF2CAC完了フラグは、第2の無線回路212に設定される通信チャネルを使用するCACが完了したか否かを示す。
RF1接続開始フラグは、第1の無線回路111と第1の無線回路211との接続が開始されたか否かを示す。例えば、RF1接続開始フラグの初期値は0である。第1の実施形態では、RF1接続開始フラグとRF2接続開始フラグとが使用される。RF2接続開始フラグは、第2の無線回路112と第2の無線回路212との接続が開始されたか否かを示す。
第1の無線回路211に設定された通信チャネルの情報はRAM222に格納される。RF1CACタイマの値と、RF1CAC完了フラグの値と、RF2接続開始フラグの値とはRAM222に格納される。チャネル状態テーブルはRAM222に格納される。以下では、第1の無線回路111と第1の無線回路211との動作モードをRF1モードと呼ぶ。同様に以下では、第2の無線回路112と第2の無線回路212との動作モードをRF2モードと呼ぶ。
ステップS101において、第1のレーダ検知部2110は、レーダの電波の検知処理を開始する。
各機能ブロックが初期化された後、チャネル使用確認部2300は、第1の無線回路211に設定された通信チャネルを使用するCAC(RF1CAC)を実行する(ステップS102)。ステップS102では、図10に示す処理が実行される。
図10は、第1の無線回路211に設定された通信チャネルを使用するCACが実行されるときの画像受信装置200の動作の手順を示している。
チャネル使用確認部2300は、第1のレーダ検知部2110から情報を受信する。チャネル使用確認部2300は、受信された情報を確認することにより、第1の無線回路211に設定された通信チャネルにおいてレーダの電波が検知されたか否かを判断する(ステップS301)。
第1の無線回路211に設定された通信チャネルが属する帯域内において、特定のレーダパルスが、所定の基準値を超えて受信されたと認識されたときにレーダの電波が検出される。例えば、W53のチャネル56の帯域幅は20MHzである。複数種類のレーダパルスが定義されている。所定の基準値は、法律で定められている。
ステップS301において、レーダの電波が検知された場合、チャネル使用確認部2300は、チャネル状態テーブルのレーダ検知履歴を更新する(ステップS302)。ステップS302では、チャネル状態テーブルにおいて、第1の無線回路211に設定された通信チャネルのレーダ検知履歴に1が記録される。画像受信装置200の動作では、ステップS301と同様に、レーダの電波が検知されたか否かが判断される複数のステップがある。これらのステップにおいて、レーダの電波が検知されたと判断された場合、同様にチャネル状態テーブルのレーダ検知履歴が更新される。以下の説明では、チャネル状態テーブルのレーダ検知履歴を更新する処理は省略される。
チャネル状態テーブルのレーダ検知履歴が更新された後、チャネル使用確認部2300は、第1の無線回路211に設定される通信チャネルを決定する(ステップS303)。ステップS303では、W52以外の帯域に属する任意の通信チャネルが第1の無線回路211に設定されてよい。例えば、チャネル番号が、設定された通信チャネルのチャネル番号と1つ異なる通信チャネルが第1の無線回路211に設定される。通信チャネルが決定された後、チャネル使用確認部2300は、第1の無線回路211に設定された通信チャネルを変更する(ステップS304)。
通信チャネルが変更された後、チャネル使用確認部2300は、RF1CACタイマをクリアする(ステップS305)。つまり、RF1CACタイマが初期化される。RF1CACタイマがクリアされた後、チャネル使用確認部2300は、RF1CAC完了フラグを0に設定する(ステップS306)。
ステップS301において、レーダの電波が検知されていない場合、チャネル使用確認部2300は、RF1CACタイマが示す時間がCAC時間を経過したか否かを判断する(ステップS311)。CAC時間は、1つの通信チャネルのCACが継続する所定時間である。例えば、CAC時間は60秒である。
ステップS311において、RF1CACタイマが示す時間がCAC時間を経過した場合、チャネル使用確認部2300は、RF1CAC完了フラグを1に設定する(ステップS312)。つまり、CAC時間、継続的にレーダの電波が検知されない場合、CACが完了する。
ステップS306とステップS312とのいずれか1つにおける処理が実行された後、ステップS103における処理が実行される。また、ステップS311において、RF1CACタイマが示す時間がCAC時間を経過していない場合、ステップS103における処理が実行される。
ステップS102において処理が実行された後、制御部230は、RF1CAC完了フラグが1であるか否かを判断する(ステップS103)。ステップS103において、RF1CAC完了フラグが1でない場合、第1の無線回路211に設定された通信チャネルを使用するCACが完了していない。このため、ステップS102における処理が再度実行される。
ステップS103において、RF1CAC完了フラグが1である場合、制御部230は、無線通信部210(第1の無線回路211)を使用して無線通信部110(第1の無線回路111)と接続する制御を行う(ステップS104)。これによって、無線通信部210(第1の無線回路211)は、無線通信部110(第1の無線回路111)と接続する。ステップS104では、CACが完了したときに設定されている通信チャネルが使用される。ステップS104では、図11に示す処理が実行される。
図11は、接続が行われるときの画像受信装置200の動作の手順を示している。画像受信装置200の2つの無線回路のいずれか1つに設定された通信チャネルを使用する接続が行われるとき、図11に従って処理が実行される。以下では、第1の無線回路211に設定された通信チャネルを使用する接続において実行される処理を説明する。
制御部230は、無線通信部210(第1の無線回路211)を使用してビーコン信号を電波で出力する制御を行う(ステップS401)。これによって、無線通信部210(第1の無線回路211)は、ビーコン信号を無線出力する。無線接続に必要なパラメータがビーコン信号に格納される。例えば、パラメータは、通信チャネル、MAC(Media Access Control)アドレス、およびSSID(Service Set Identifier)等である。例えば、ビーコン信号は、ブロードキャストで送信される。ビーコン信号は、特定のグループが対象であるマルチキャストで送信されてもよい。
ビーコン信号が出力された後、ビーコン信号を受信した画像送信装置100から接続要求が送信される。接続要求は、無線通信の接続相手に対してデータ通信のために接続を要求するパケットである。無線通信部210(第1の無線回路211)は、接続要求を電波で受信する。制御部230は、無線通信部210(第1の無線回路211)を監視し、接続要求が受信されたか否かを判断する(ステップS402)。ステップS402において、接続要求が受信されていない場合、ステップS401における処理が実行される。
ステップS402において、接続要求が受信された場合、制御部230は、無線通信部210(第1の無線回路211)を使用して接続要求応答を電波で送信する制御を行う(ステップS403)。これによって、無線通信部210(第1の無線回路211)は、接続要求応答を電波で送信する。接続要求応答は、接続要求に対する応答である。画像送信装置100によって接続要求応答が受信されることにより、接続が完了する。接続要求応答が送信された後、ステップS105における処理が実行される。
接続が完了した後、制御部230は、RF1モードを“画像受信”に設定する(ステップS105)。“画像受信”は、画像データの受信を行うモードである。
RF1モードが“画像受信”に設定された後、制御部230は、RF1モードが“CAC”であるか否かを判断する(ステップS111)。“CAC”は、CACを実行するモードである。
ステップS111においてRF1モードが“CAC”である場合、チャネル使用確認部2300は、第1の無線回路211に設定された通信チャネルを使用するCACを実行する(ステップS112)。ステップS112では、図10に示す処理が実行される。ステップS112では、第2の無線回路212に設定された通信チャネルを使用するチャネルモニタの結果に基づいて、相対的に品質が良い通信チャネルが第1の無線回路211に設定される。ステップS113において処理が実行された後、ステップS111における処理が実行される。
ステップS111においてRF1モードが“CAC”でない場合、制御部230は、RF1モードが“RF1接続待ち”であるか否かを判断する(ステップS151)。“RF1接続待ち”は、第1の無線回路111と第1の無線回路211との接続の完了を待つモードである。
ステップS151においてRF1モードが“RF1接続待ち”である場合、制御部230は、RF1接続開始フラグが1であるか否かを判断する(ステップS152)。
ステップS152においてRF1接続開始フラグが1でない場合、ステップS111における処理が実行される。ステップS152においてRF1接続開始フラグが1である場合、制御部230は、無線通信部210(第1の無線回路211)を使用して無線通信部110(第1の無線回路111)と接続する制御を行う(ステップS153)。これによって、無線通信部210(第1の無線回路211)は、無線通信部110(第1の無線回路111)と接続する。ステップS153では、CACが完了したときに設定されている通信チャネルが使用される。ステップS153では、図11に示す処理が実行される。
接続が完了した後、制御部230は、RF1接続開始フラグを0に設定する(ステップS154)。RF1接続開始フラグが0に設定された後、ステップS111における処理が実行される。
ステップS151においてRF1モードが“RF1接続待ち”でない場合、制御部230は、RF1モードが“画像受信”であるか否かを判断する(ステップS121)。
ステップS121においてRF1モードが“画像受信”である場合、制御部230は、無線通信部210(第1の無線回路211)を使用して画像データを電波で受信する制御を行う(ステップS122)。これによって、無線通信部210(第1の無線回路211)は、画像データを電波で受信する。ステップS122では、図14に示す処理が実行される。
図14は、画像データの受信が行われるときの画像受信装置200の動作の手順を示している。画像受信装置200の2つの無線回路のいずれか1つに設定された通信チャネルを使用する画像データの受信が行われるとき、図14に従って処理が実行される。以下では、第1の無線回路211に設定された通信チャネルを使用する画像データの受信において実行される処理を説明する。
画像データの通信が開始された場合、画像送信装置100からフレーム開始パケットが送信される。フレーム開始パケットは、フレーム開始パケットは、1フレーム時間の開始を通知するパケットである。無線通信部210(第1の無線回路211)は、フレーム開始パケットを電波で受信する。制御部230は、無線通信部210(第1の無線回路211)を監視し、フレーム開始パケットが受信されたか否かを判断する(ステップS701)。
ステップS701においてフレーム開始パケットが受信されていない場合、ステップS123における処理が実行される。ステップS701においてフレーム開始パケットが受信された場合、制御部230は、フレーム受信時間タイマをクリアする(ステップS702)。つまり、フレーム受信時間タイマが初期化される。フレーム受信時間タイマは、1フレーム時間を計測するためのタイマである。
フレーム受信時間タイマがクリアされた後、制御部230は、無線通信部210(第1の無線回路211)を使用して1パケットの画像データを電波で受信する制御を行う(ステップS703)。これによって、無線通信部210(第1の無線回路211)は、1パケットの画像データを電波で受信する。1フレームの画像データは、複数の画像データに分割される。複数の画像データのそれぞれは、パケットに格納される。
1パケットの画像データが受信された後、制御部230は、フレーム受信時間タイマが示す時間が所定時間を経過したか否かを判断する(ステップS704)。この所定時間は、1フレーム時間である。
ステップS704においてフレーム受信時間タイマが示す時間が所定時間を経過していない場合、ステップS703における処理が実行される。ステップS704においてフレーム受信時間タイマが示す時間が所定時間を経過した場合、制御部230は、1フレームの画像データが正常に受信されたか否かを判断する(ステップS705)。
ステップS705において1フレームの画像データが正常に受信されていない場合、ステップS123における処理が実行される。ステップS705において1フレームの画像データが正常に受信された場合、制御部230は、画像を表示するための制御を行う(ステップS706)。これによって、画像処理部201は、受信された画像データに画像処理を行い、表示データを生成する。表示装置300は、表示データに基づいて画像を表示する。画像が表示された後、ステップS123における処理が実行される。
画像データが受信された後、チャネル使用確認部2300は、第1のレーダ検知部2110から情報を受信する。チャネル使用確認部2300は、受信された情報を確認することにより、第1の無線回路211に設定された通信チャネルにおいてレーダの電波が検知されたか否かを判断する(ステップS123)。
ステップS123において、レーダの電波が検知されていない場合、ステップS111における処理が実行される。ステップS123において、レーダの電波が検知された場合、チャネル使用確認部2300は、第2の無線回路212に設定される通信チャネルを決定する(ステップS131)。ステップS131では、チャネル使用確認部2300は、チャネル状態テーブルに基づいて、W52に属する通信チャネルのうち相対的に品質が良い通信チャネルを選択する。
通信チャネルが決定された後、制御部230は、RF1接続開始フラグを1に設定する(ステップS132)。RF1接続開始フラグが1に設定された後、制御部230は、無線通信部210(第1の無線回路211)を使用してRF2変更指示を電波で送信する制御を行う(ステップS133)。これによって、無線通信部210(第1の無線回路211)は、RF2変更指示を電波で送信する。RF2変更指示は、画像伝送に使用する無線回路を第2の無線回路212に変更することを示すパケットである。ステップS133で送信されるRF2変更指示は、ステップS131で決定された通信チャネルの情報を含む。
RF2変更指示が送信された後、制御部230は、RF1モードとRF2モードとを“RF2接続待ち”に設定する(ステップS134、ステップS135)。“RF2接続待ち”は、第2の無線回路112と第2の無線回路212との接続の完了を待つモードである。RF1モードとRF2モードとが“RF2接続待ち”に設定された後、ステップS111における処理が実行される。
ステップS121においてRF1モードが“画像受信”でない場合、制御部230は、RF1モードが“RF2接続待ち”であるか否かを判断する(ステップS171)。
ステップS171においてRF1モードが“RF2接続待ち”でない場合、ステップS111における処理が実行される。ステップS171においてRF1モードが“RF2接続待ち”である場合、制御部230は、無線通信部210(第1の無線回路211)を使用して画像データを電波で受信する制御を行う(ステップS172)。これによって、無線通信部210(第1の無線回路211)は、画像データを電波で受信する。ステップS172では、図14に示す処理が実行される。
第1の無線回路211に設定された通信チャネルにおいてレーダの電波が検知された場合、第2の無線回路112と第2の無線回路212との接続が完了するまで、ステップS172によって第1の無線回路211を使用する画像データの受信が継続される。画像データが受信された後、制御部230は、第2の無線回路212の接続が完了したか否かを判断する(ステップS173)。
ステップS173において第2の無線回路212の接続が完了していない場合、ステップS111における処理が実行される。ステップS173において第2の無線回路212の接続が完了した場合、制御部230は、RF2モードを“画像受信”に設定する(ステップS174)。
RF2モードが“画像受信”に設定された後、チャネル使用確認部2300は、第1の無線回路211に設定される通信チャネルを決定する(ステップS175)。ステップS175では、チャネル使用確認部2300は、チャネル状態テーブルに基づいて、W52以外の帯域に属する通信チャネルのうち相対的に品質が良い通信チャネルを選択する。チャネル状態テーブルにおいて、レーダ検知履歴に1が記録されている通信チャネルは選択されなくてもよい。
通信チャネルが決定された後、チャネル使用確認部2300は、第1の無線回路211に設定された通信チャネルを変更する(ステップS176)。ステップS176では、チャネル使用確認部2300は、ステップS175で決定された通信チャネルを第1の無線回路211に設定する。
通信チャネルが変更された後、チャネル使用確認部2300は、RF1CACタイマをクリアする(ステップS177)。つまり、RF1CACタイマが初期化される。RF1CACタイマがクリアされた後、チャネル使用確認部2300は、RF1CAC完了フラグを0に設定する(ステップS178)。
RF1CAC完了フラグが0に設定された後、チャネル使用確認部2300は、RF1モードを“CAC”に設定する(ステップS179)。RF1モードが“CAC”に設定された後、ステップS111における処理が実行される。
図7と、図8と、図9とは、第2の無線回路212の制御に関する画像受信装置200の動作の手順を示している。
画像受信装置200の電源が投入されると、制御部230は、RF2モードを“チャネルモニタ”に設定する(ステップS201)。“チャネルモニタ”は、チャネルモニタを実行するモードである。RF2モードが“チャネルモニタ”に設定された後、チャネル品質確認部2301は、チャネル番号CH_Noを初期化する(ステップS202)。
チャネル番号CH_Noは、チャネル番号を示す変数である。例えば、チャネル番号CH_Noの初期値は1である。チャネル番号CH_NoはRAM222に格納される。
チャネル番号CH_Noが初期化された後、制御部230は、RF2モードが“チャネルモニタ”であるか否かを判断する(ステップS211)。
ステップS211においてRF2モードが“チャネルモニタ”である場合、チャネル品質確認部2301は、第2の無線回路212に設定された通信チャネルを使用するチャネルモニタを実行する(ステップS212)。ステップS212では、図12に示す処理が実行される。
図12は、第2の無線回路212に設定された通信チャネルを使用するチャネルモニタが実行されるときの画像受信装置200の動作の手順を示している。
チャネル品質確認部2301は、第2の無線回路212を使用して、W52、W53、およびW56のそれぞれに属する通信チャネルのチャネル品質確認を実行する。チャネルモニタは、所定時間当たりのチャネルのBUSY時間を計測することにより行われる。BUSY時間は、他の無線機器などにより電波が出力されている時間であり、無線通信部210からデータ送信が行えない時間である。
チャネル品質確認部2301は、チャネルモニタに関する初期化を実行する(ステップS501)。ステップS501では、チャネル品質確認部2301は、BUSY_TOTAL時間と、チャネルモニタタイマと、BUSYタイマとを初期化する。
BUSY_TOTAL時間は、通信チャネルがBUSYである時間である。例えば、BUSY_TOTAL時間の初期値は0である。
チャネルモニタタイマは、チャネルモニタの実行時間を計測するためのタイマである。例えば、チャネルモニタタイマの初期値は0である。チャネルモニタタイマが初期化された後、チャネルモニタタイマの値は、時間の経過に応じて増加する。
BUSYタイマは、通信チャネルがBUSYである時間を計測するためのタイマである。例えば、BUSYタイマの初期値は0である。BUSYタイマが初期化された後、BUSYタイマの値は、通信チャネルがBUSYである時間に応じて増加する。
BUSY_TOTAL時間と、チャネルモニタタイマの値と、BUSYタイマの値とはRAM222に格納される。
チャネルモニタに関する初期化が実行された後、チャネル品質確認部2301は、通信チャネルを第2の無線回路212に設定する(ステップS502)。例えば、ステップS502では、チャネル番号1に対応する通信チャネルが第2の無線回路212に設定される。図4に示すように、チャネル番号1に対応する通信チャネルは、W52に属する36チャネルである。
通信チャネルが設定された後、チャネル品質確認部2301は、通信チャネルがBUSYであるか否かを判断する(ステップS503)。ステップS503では、チャネル品質確認部2301は、受信信号強度(RSSI)レベルと時間とを計測する。チャネル品質確認部2301は、計測された受信信号強度レベルと時間とに基づいて、通信チャネルがBUSYであるか否かを判断する。通信チャネルがBUSYである場合、データ送信が不許可である。
通信チャネルがBUSYである場合、ステップS503における判断が再度実行される。通信チャネルがBUSYでない場合、チャネル品質確認部2301は、BUSY_TOTAL時間にBUSY時間を加えることにより、BUSY_TOTAL時間を更新する(ステップS504)。BUSY時間は、BUSYタイマが示す時間である。
BUSY_TOTAL時間が更新された後、チャネル品質確認部2301は、BUSYタイマをクリアする(ステップS505)。つまり、BUSYタイマが初期化される。BUSYタイマがクリアされた後、チャネル品質確認部2301は、チャネルモニタタイマが計測している時間がチャネルモニタ時間を超えたか否かを判断する(ステップS506)。
ステップS506において、チャネルモニタタイマが計測している時間がチャネルモニタ時間を超えていない場合、ステップS503における処理が実行される。チャネルモニタタイマが計測している時間がチャネルモニタ時間を超えた場合、チャネル品質確認部2301は、チャネル状態テーブルを更新する(ステップS507)。ステップS507において、チャネル品質確認部2301は、通信チャネルがBusyである時間すなわちBUSY_TOTAL時間がチャネルモニタ時間に占める割合を算出することにより、通信チャネルの品質であるチャネル使用率を算出する。チャネル品質確認部2301は、算出されたチャネル使用率に基づいてチャネル状態テーブルを更新する。BUSY_TOTAL時間がチャネル状態テーブルに記録されてもよい。
チャネル状態テーブルが更新された後、チャネル品質確認部2301は、チャネル番号CH_Noを1増加させる(ステップS508)。チャネル番号CH_Noが1増加した後、チャネル品質確認部2301は、チャネル番号CH_Noが最大チャネル番号CH_MAXよりも大きいか否かを判断する(ステップS509)。図4に示すように、最大チャネル番号CH_MAXは19である。
ステップS509において、チャネル番号CH_Noが最大チャネル番号CH_MAX以下である場合、ステップS213における処理が実行される。ステップS509において、チャネル番号CH_Noが最大チャネル番号CH_MAXよりも大きい場合、チャネル品質確認部2301は、チャネル番号CH_Noを1に設定する(ステップS510)。チャネル番号CH_Noが1に設定された後、ステップS213における処理が実行される。
ステップS212において処理が実行された後、制御部230は、チャネル番号CH_Noが1であるか否かを判断する(ステップS213)。チャネル番号CH_Noが1である場合、図4に示す通信チャネルの全てにおいてチャネルモニタが終了している。
ステップS213においてチャネル番号CH_Noが1でない場合、ステップS211における処理が実行される。ステップS213においてチャネル番号CH_Noが1である場合、チャネル使用確認部2300は、第2の無線回路212に設定される通信チャネルを決定する(ステップS214)。ステップS214では、チャネル使用確認部2300は、チャネル状態テーブルに基づいて、W52以外の帯域に属する通信チャネルのうち相対的に品質が良い通信チャネルを選択する。チャネル状態テーブルにおいて、レーダ検知履歴に1が記録されている通信チャネルは選択されなくてもよい。
通信チャネルが決定された後、チャネル使用確認部2300は、第2の無線回路212に設定された通信チャネルを変更する(ステップS215)。ステップS215では、チャネル使用確認部2300は、ステップS214で決定された通信チャネルを第2の無線回路212に設定する。
通信チャネルが変更された後、チャネル使用確認部2300は、RF2CACタイマをクリアする(ステップS216)。つまり、RF2CACタイマが初期化される。RF2CACタイマがクリアされた後、チャネル使用確認部2300は、RF2CAC完了フラグを0に設定する(ステップS217)。
RF2CAC完了フラグが0に設定された後、チャネル使用確認部2300は、RF2モードを“CAC”に設定する(ステップS218)。RF2モードが“CAC”に設定された後、ステップS211における処理が実行される。
ステップS211においてRF2モードが“チャネルモニタ”でない場合、制御部230は、RF2モードが“CAC”であるか否かを判断する(ステップS251)。
ステップS251においてRF2モードが“CAC”である場合、チャネル使用確認部2300は、第2の無線回路212に設定された通信チャネルを使用するCAC(RF2CAC)を実行する(ステップS252)。ステップS252では、図13に示す処理が実行される。
図13は、第2の無線回路212に設定された通信チャネルを使用するCACが実行されるときの画像受信装置200の動作の手順を示している。
チャネル使用確認部2300は、第2のレーダ検知部2120から情報を受信する。チャネル使用確認部2300は、受信された情報を確認することにより、第2の無線回路212に設定された通信チャネルにおいてレーダの電波が検知されたか否かを判断する(ステップS601)。
ステップS601において、レーダの電波が検知された場合、チャネル使用確認部2300は、チャネル状態テーブルのレーダ検知履歴を更新する(ステップS602)。ステップS602では、チャネル状態テーブルにおいて、第2の無線回路212に設定された通信チャネルのレーダ検知履歴に1が記録される。
チャネル状態テーブルのレーダ検知履歴が更新された後、チャネル使用確認部2300は、第2の無線回路212に設定される通信チャネルを決定する(ステップS603)。ステップS603では、チャネル使用確認部2300は、チャネル状態テーブルに基づいて、W52以外の帯域に属する通信チャネルのうち相対的に品質が良い通信チャネルを選択する。チャネル状態テーブルにおいて、レーダ検知履歴に1が記録されている通信チャネルは選択されなくてもよい。通信チャネルが決定された後、チャネル使用確認部2300は、第2の無線回路212に設定された通信チャネルを変更する(ステップS604)。
通信チャネルが変更された後、チャネル使用確認部2300は、RF2CACタイマをクリアする(ステップS605)。つまり、RF2CACタイマが初期化される。RF2CACタイマがクリアされた後、チャネル使用確認部2300は、RF2CAC完了フラグを0に設定する(ステップS606)。RF2CAC完了フラグが0に設定された後、ステップS211における処理が実行される。
ステップS601において、レーダの電波が検知されていない場合、チャネル使用確認部2300は、RF2CACタイマが示す時間がCAC時間を経過したか否かを判断する(ステップS611)。
ステップS611において、RF2CACタイマが示す時間がCAC時間を経過した場合、チャネル使用確認部2300は、RF2CACタイマが示す時間がチャネル待機時間を経過したか否かを判断する(ステップS621)。チャネル待機時間は、CAC時間よりも長い。
ステップS611において、RF2CACタイマが示す時間がチャネル待機時間を経過した場合、チャネル使用確認部2300は、RF2モードを“チャネルモニタ”に設定する(ステップS622)。つまり、CACが完了し、かつ、チャネル待機時間が経過した場合、チャネルモニタが実行される。
ステップS621において、RF2CACタイマが示す時間がチャネル待機時間を経過していない場合、チャネル使用確認部2300は、RF2CAC完了フラグを1に設定する(ステップS612)。つまり、CAC時間、継続的にレーダの電波が検知されない場合、CACが完了する。
ステップS605と、ステップS612と、ステップS622とのいずれか1つにおける処理が実行された後、ステップS211における処理が実行される。また、ステップS611において、RF2CACタイマが示す時間がCAC時間を経過していない場合、ステップS211における処理が実行される。
ステップS251においてRF2モードが“CAC”でない場合、制御部230は、RF2モードが“RF2接続待ち”であるか否かを判断する(ステップS241)。
ステップS241においてRF2モードが“RF2接続待ち”である場合、制御部230は、RF2接続開始フラグが1であるか否かを判断する(ステップS242)。
ステップS242においてRF2接続開始フラグが1でない場合、ステップS211における処理が実行される。ステップS242においてRF2接続開始フラグが1である場合、制御部230は、第2の無線回路212に設定された通信チャネルを変更する(ステップS243)。ステップS243では、制御部230は、ステップS131で決定された通信チャネルを第2の無線回路212に設定する。
通信チャネルが変更された後、制御部230は、無線通信部210(第2の無線回路212)を使用して無線通信部110(第2の無線回路112)と接続する制御を行う(ステップS244)。これによって、無線通信部210(第2の無線回路212)は、無線通信部110(第2の無線回路112)と接続する。ステップS244では、ステップS243で設定された通信チャネルが使用される。ステップS244では、図11に示す処理が実行される。
接続が完了した後、制御部230は、RF2接続開始フラグを0に設定する(ステップS245)。RF2接続開始フラグが0に設定された後、ステップS211における処理が実行される。
ステップS241においてRF2モードが“RF2接続待ち”でない場合、制御部230は、RF2モードが“画像受信”であるか否かを判断する(ステップS221)。
ステップS221においてRF2モードが“画像受信”である場合、制御部230は、無線通信部210(第2の無線回路212)を使用して画像データを電波で受信する制御を行う(ステップS222)。これによって、無線通信部210(第2の無線回路212)は、画像データを電波で受信する。ステップS222では、図14に示す処理が実行される。
画像データが受信された後、制御部230は、RF1CAC完了フラグが1であるか否かを判断する(ステップS223)。
ステップS223においてRF1CAC完了フラグが1でない場合、ステップS211における処理が実行される。ステップS223においてRF1CAC完了フラグが1である場合、制御部230は、RF2接続開始フラグを1に設定する(ステップS224)。
RF2接続開始フラグが1に設定された後、制御部230は、無線通信部210(第2の無線回路212)を使用してRF1変更指示を電波で送信する制御を行う(ステップS225)。これによって、無線通信部210(第2の無線回路212)は、RF1変更指示を電波で送信する。RF1変更指示は、画像伝送に使用する無線回路を第1の無線回路211に変更することを示すパケットである。ステップS225で送信されるRF1変更指示は、第1の無線回路211に設定されている通信チャネルの情報を含む。
RF1変更指示が送信された後、制御部230は、RF1モードとRF2モードとを“RF1接続待ち”に設定する(ステップS226、ステップS227)。RF1モードとRF2モードとが“RF1接続待ち”に設定された後、ステップS211における処理が実行される。
ステップS221においてRF2モードが“画像受信”でない場合、制御部230は、RF2モードが“RF1接続待ち”であるか否かを判断する(ステップS231)。
ステップS231においてRF2モードが“RF1接続待ち”でない場合、ステップS211における処理が実行される。ステップS231においてRF2モードが“RF1接続待ち”である場合、制御部230は、無線通信部210(第2の無線回路212)を使用して画像データを電波で受信する制御を行う(ステップS232)。これによって、無線通信部210(第2の無線回路212)は、画像データを電波で受信する。ステップS232では、図14に示す処理が実行される。
第1の無線回路111と第1の無線回路211との接続が完了するまで、ステップS232によって第2の無線回路212を使用する画像データの受信が継続される。画像データが受信された後、制御部230は、第1の無線回路211の接続が完了したか否かを判断する(ステップS233)。
ステップS233において第1の無線回路211の接続が完了していない場合、ステップS211における処理が実行される。ステップS233において第1の無線回路211の接続が完了した場合、制御部230は、RF1モードを“画像受信”に設定する(ステップS234)。
RF1モードが“画像受信”に設定された後、制御部230は、RF2モードを“チャネルモニタ”に設定する(ステップS235)。RF2モードが“チャネルモニタ”に設定された後、ステップS211における処理が実行される。
上記のように、第1の通信チャネルを使用する画像データの通信が行われている場合に第1の通信チャネルにおいてレーダの電波が検知されると、通信チャネルの切り替えが行われる。無線通信部210(第1の無線回路211)は、レーダの電波が検知された時点(ステップS123に対応)から所定期間内に、第1の通信チャネルを使用する画像データの通信を停止する(ステップS134、ステップS175、およびステップS176に対応)。チャネル使用確認部2300は、第3の通信チャネルを使用するCACを実行する(ステップS112に対応)。
無線通信部210(第2の無線回路212)は、レーダの電波が検知された時点から所定期間内に、第2の通信チャネルを使用する画像データの通信を開始する(ステップS132、ステップS133、ステップS135、ステップS174、ステップS243、ステップS244、およびステップS222に対応)。
無線通信部210(第1の無線回路211)は、第3の通信チャネルを使用するCACが完了した後、第2の通信チャネルを使用する画像データの通信を停止する(ステップS227およびステップS235に対応)。無線通信部210(第1の無線回路211)は、第3の通信チャネルを使用するCACが完了した後、第3の通信チャネルを使用する画像データの通信を開始する(ステップS224〜S227、ステップS234、ステップS153、およびステップS122に対応)。
上記のように、チャネル品質確認部2301は、第1の通信チャネルを使用する画像データの通信が行われているときであって第3の通信チャネルにおけるCACが開始される前に、第1の通信チャネルと異なる複数の通信チャネルの品質を確認する(図12に対応)。ステップS102では、所定の通信チャネルを使用するCACが実行される。チャネル品質確認部2301は、ステップS112におけるCACが実行される前に通信チャネルの品質を確認する。
チャネル品質確認部2301によって通信チャネルの品質が確認された複数の通信チャネルのうち相対的に品質が良い通信チャネルが第3の通信チャネルとして設定される(ステップS175およびステップS176に対応)。チャネル品質確認部2301によって通信チャネルの品質が確認された複数の通信チャネルのうち相対的に品質が良い通信チャネルが第2の通信チャネルとして設定される(ステップS131、ステップS243に対応)。
画像送信装置100の動作について説明する。図15から図20は、画像送信装置100の動作の手順を示している。図15と図16とは、第1の無線回路111の制御に関する画像送信装置100の動作の手順を示している。
画像送信装置100の電源が投入されると、制御部130は、第1の無線回路111に関する各機能ブロックを初期化する(ステップS801)。ステップS801では、制御部130は、通信チャネルの設定とSSIDとを初期化する。
ステップS801では、任意の通信チャネルが第1の無線回路111に設定されてよい。第1の無線回路111に設定された通信チャネルの情報はRAM222に格納される。SSIDはRAM222に格納される。
ステップS801において、撮像部101は、撮像を開始する。また、画像処理部102は、画像処理を開始する。
各機能ブロックが初期化された後、制御部130は、無線通信部110(第1の無線回路111)を使用して無線通信部210(第1の無線回路211)と接続する制御を行う(ステップS802)。これによって、無線通信部110(第1の無線回路111)は、無線通信部210(第1の無線回路211)と接続する。ステップS802では、図19に示す処理が実行される。ステップS802は、ステップS104と関連している。
図19は、接続が行われるときの画像送信装置100の動作の手順を示している。画像送信装置100の2つの無線回路のいずれか1つに設定された通信チャネルを使用する接続が行われるとき、図19に従って処理が実行される。以下では、第1の無線回路111に設定された通信チャネルを使用する接続において実行される処理を説明する。
制御部130は、変数Nを1に設定する(ステップS1001)。変数Nは、図4に示すチャネル番号A1に対応する。
変数Nが1に設定された後、制御部130は、第1の無線回路111に通信チャネルを設定する(ステップS1002)。ステップS1002では、制御部130は、変数Nに対応する通信チャネルを第1の無線回路111に設定する。例えば、変数Nが1である場合、チャネル番号1に対応する通信チャネルが第1の無線回路111に設定される。図4に示すように、チャネル番号1に対応する通信チャネルは、W52に属する36チャネルである。
通信チャネルが設定された後、制御部130は、無線通信部110(第1の無線回路111)を監視し、ビーコン信号が受信されたか否かを判断する(ステップS1003)。無線通信部110(第1の無線回路111)に設定された通信チャネルと、無線通信部210(第1の無線回路211)に設定された通信チャネルとが同一である場合、無線通信部110(第1の無線回路111)はビーコン信号を電波で受信する。ビーコン信号が受信されるまで、第1の無線回路111からの電波の出力は停止される。
ステップS1003において、ビーコン信号が受信された場合、制御部130は、無線通信部110(第1の無線回路111)を使用して接続要求を電波で送信する制御を行う(ステップS1004)。これによって、無線通信部110(第1の無線回路111)は、接続要求を電波で送信する。
接続要求が送信された後、接続要求を受信した画像受信装置200から接続要求応答が送信される。無線通信部110(第1の無線回路111)は、接続要求応答を電波で受信する。制御部130は、無線通信部110(第1の無線回路111)を監視し、接続要求応答が受信されたか否かを判断する(ステップS1005)。
ステップS1005において、接続要求応答が受信されていない場合、ステップS1004における処理が実行される。ステップS1005において、接続要求応答が受信された場合、接続が完了する。接続が完了した後、ステップS803における処理が実行される。
ステップS1003において、ビーコン信号が受信されていない場合、制御部130は、第1の無線回路111に通信チャネルが設定された時点(ステップS1002に対応)から所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS1006)。所定時間が経過していない場合、ステップS1003における処理が実行される。
所定時間が経過した場合、制御部130は、変数Nを1増加させる(ステップS1007)。変数Nが1増加した後、制御部130は、変数Nが最大チャネル番号CH_MAXよりも大きいか否かを判断する(ステップS1008)。図4に示すように、最大チャネル番号CH_MAXは19である。
ステップS1008において、変数Nが最大チャネル番号CH_MAX以下である場合、ステップS1002における処理が実行される。ステップS1008において、変数Nが最大チャネル番号CH_MAXよりも大きい場合、制御部130は、変数Nを1に設定する(ステップS1009)。変数Nが1に設定された後、ステップS1002における処理が実行される。
接続が完了した後、制御部130は、RF1モードを“画像送信”に設定する(ステップS803)。“画像送信”は、画像データの送信を行うモードである。
RF1モードが“画像送信”に設定された後、制御部130は、RF1モードが“待機”であるか否かを判断する(ステップS811)。“待機”は、接続を行わずに待機するモードである。
ステップS811において、RF1モードが“待機”である場合、ステップS811における判断が再度実行される。ステップS811において、RF1モードが“待機”でない場合、制御部130は、RF1モードが“RF1接続待ち”であるか否かを判断する(ステップS831)。
ステップS831においてRF1モードが“RF1接続待ち”である場合、制御部130は、RF1接続開始フラグが1であるか否かを判断する(ステップS832)。
ステップS832においてRF1接続開始フラグが1でない場合、ステップS811の処理が実行される。ステップS832においてRF1接続開始フラグが1である場合、制御部130は、無線通信部110(第1の無線回路111)を使用して無線通信部210(第1の無線回路211)と接続する制御を行う(ステップS834)。これによって、無線通信部110(第1の無線回路111)は、無線通信部210(第1の無線回路211)と接続する。ステップS834では、図19に示す処理が実行される。ステップS834は、ステップS153と関連している。
接続が完了した後、制御部130は、RF1接続開始フラグを0に設定する(ステップS835)。RF1接続開始フラグが0に設定された後、ステップS811における処理が実行される。
ステップS831においてRF1モードが“RF1接続待ち”でない場合、制御部130は、RF1モードが“画像送信”であるか否かを判断する(ステップS821)。
ステップS821においてRF1モードが“画像送信”である場合、制御部130は、無線通信部110(第1の無線回路111)を使用して画像データを電波で送信する制御を行う(ステップS822)。これによって、無線通信部110(第1の無線回路111)は、画像データを電波で送信する。ステップS822では、図20に示す処理が実行される。
図20は、画像データの送信が行われるときの画像送信装置100の動作の手順を示している。画像送信装置100の2つの無線回路のいずれか1つに設定された通信チャネルを使用する画像データの送信が行われるとき、図20に従って処理が実行される。以下では、第1の無線回路111に設定された通信チャネルを使用する画像データの送信において実行される処理を説明する。
制御部130は、画像データが準備されたか否かを判断する(ステップS1101)。
ステップS1101において画像データが準備されていない場合、ステップS823における処理が実行される。ステップS1101において画像データが準備された場合、制御部130は、無線通信部110(第1の無線回路111)を使用してフレーム開始パケットを電波で送信する制御を行う(ステップS1102)。これによって、無線通信部110(第1の無線回路111)は、フレーム開始パケットを電波で送信する。
フレーム開始パケットが送信された後、制御部130は、無線通信部110(第1の無線回路111)を使用して1パケットの画像データを電波で送信する制御を行う(ステップS1103)。これによって、無線通信部110(第1の無線回路111)は、1パケットの画像データを電波で送信する。
1パケットの画像データが送信された後、制御部130は、1フレームの画像データが送信されたか否かを判断する(ステップS1104)。ステップS1104において1フレームの画像データの送信が完了していない場合、ステップS1103における処理が実行される。ステップS1104において1フレームの画像データの送信が完了した場合、ステップS823における処理が実行される。
画像データが送信された後、制御部130は、無線通信部110(第1の無線回路111)を監視し、RF2変更指示が受信されたか否かを判断する(ステップS823)。無線通信部110(第1の無線回路111)は、ステップS133において送信されたRF2変更指示を電波で受信する。
ステップS823においてRF2変更指示が受信されていない場合、ステップS811における処理が実行される。ステップS823においてRF2変更指示が受信された場合、制御部130は、RF2接続開始フラグを1に設定する(ステップS824)。
RF2接続開始フラグが1に設定された後、制御部130は、RF1モードとRF2モードとを“RF2接続待ち”に設定する(ステップS825、ステップS826)。RF1モードとRF2モードとが“RF2接続待ち”に設定された後、ステップS811における処理が実行される。
ステップS821においてRF1モードが“画像送信”でない場合、制御部130は、RF1モードが“RF2接続待ち”であるか否かを判断する(ステップS841)。
ステップS841においてRF1モードが“RF2接続待ち”でない場合、ステップS811における処理が実行される。ステップS841においてRF1モードが“RF2接続待ち”である場合、制御部130は、無線通信部110(第1の無線回路111)を使用して画像データを電波で送信する制御を行う(ステップS842)。これによって、無線通信部110(第1の無線回路111)は、画像データを電波で送信する。ステップS842では、図20に示す処理が実行される。
第1の無線回路211に設定された通信チャネルにおいてレーダの電波が検知された場合、第2の無線回路112と第2の無線回路212との接続が完了するまで、ステップS842によって第1の無線回路111を使用する画像データの送信が継続される。画像データが送信された後、制御部130は、第2の無線回路112の接続が完了したか否かを判断する(ステップS843)。
ステップS843において第2の無線回路112の接続が完了していない場合、ステップS811における処理が実行される。ステップS843において第2の無線回路112の接続が完了した場合、制御部130は、RF1モードを“待機”に設定する(ステップS844)。
RF1モードが“待機”に設定された後、制御部130は、RF2モードを“画像送信”に設定する(ステップS845)。RF2モードが“画像送信”に設定された後、ステップS811における処理が実行される。
図17と図18とは、第2の無線回路112の制御に関する画像送信装置100の動作の手順を示している。
画像送信装置100の電源が投入されると、制御部130は、RF2モードを“待機”に設定する(ステップS901)。RF2モードが“待機”に設定された後、制御部130は、制御部130は、RF2モードが“待機”であるか否かを判断する(ステップS911)。
ステップS911においてRF2モードが“待機”である場合、ステップS911における判断が再度実行される。ステップS911において、RF2モードが“待機”でない場合、制御部130は、RF2モードが“RF2接続待ち”であるか否かを判断する(ステップS941)。
ステップS941においてRF2モードが“RF2接続待ち”である場合、制御部130は、RF2接続開始フラグが1であるか否かを判断する(ステップS942)。
ステップS942においてRF2接続開始フラグが1でない場合、ステップS911の処理が実行される。ステップS942においてRF2接続開始フラグが1である場合、制御部130は、無線通信部110(第2の無線回路112)を使用して無線通信部210(第2の無線回路212)と接続する制御を行う(ステップS944)。これによって、無線通信部110(第2の無線回路112)は、無線通信部210(第2の無線回路212)と接続する。ステップS944では、図19に示す処理が実行される。ステップS944は、ステップS244と関連している。
接続が完了した後、制御部130は、RF2接続開始フラグを0に設定する(ステップS945)。RF2接続開始フラグが0に設定された後、ステップS911における処理が実行される。
ステップS941においてRF2モードが“RF2接続待ち”でない場合、制御部130は、RF2モードが“画像送信”であるか否かを判断する(ステップS921)。
ステップS921においてRF2モードが“画像送信”である場合、制御部130は、無線通信部110(第2の無線回路112)を使用して画像データを電波で送信する制御を行う(ステップS922)。これによって、無線通信部110(第2の無線回路112)は、画像データを電波で送信する。ステップS922では、図20に示す処理が実行される。
画像データが送信された後、制御部130は、無線通信部110(第2の無線回路112)を監視し、RF1変更指示が受信されたか否かを判断する(ステップS923)。無線通信部110(第2の無線回路112)は、ステップS225において送信されたRF1変更指示を電波で受信する。
ステップS923においてRF1変更指示が受信されていない場合、ステップS911における処理が実行される。ステップS923においてRF1変更指示が受信された場合、制御部130は、RF1接続開始フラグを1に設定する(ステップS924)。
RF1接続開始フラグが1に設定された後、制御部130は、RF2モードとRF1モードとを“RF1接続待ち”に設定する(ステップS925、ステップS926)。RF2モードとRF1モードとが“RF1接続待ち”に設定された後、ステップS911における処理が実行される。
ステップS921においてRF2モードが“画像送信”でない場合、制御部130は、RF2モードが“RF1接続待ち”であるか否かを判断する(ステップS931)。
ステップS931においてRF2モードが“RF1接続待ち”でない場合、ステップS911における処理が実行される。ステップS931においてRF2モードが“RF1接続待ち”である場合、制御部130は、無線通信部110(第2の無線回路112)を使用して画像データを電波で送信する制御を行う(ステップS932)。これによって、無線通信部110(第2の無線回路112)は、画像データを電波で送信する。ステップS932では、図20に示す処理が実行される。
第1の無線回路111と第1の無線回路211との接続が完了するまで、ステップS932によって第2の無線回路112を使用する画像データの送信が継続される。画像データが送信された後、制御部130は、第1の無線回路111の接続が完了したか否かを判断する(ステップS933)。
ステップS933において第1の無線回路111の接続が完了していない場合、ステップS911における処理が実行される。ステップS933において第1の無線回路111の接続が完了した場合、制御部130は、RF2モードを“待機”に設定する(ステップS934)。
RF2モードが“待機”に設定された後、制御部130は、RF1モードを“画像送信”に設定する(ステップS935)。RF1モードが“画像送信”に設定された後、ステップS911における処理が実行される。
図21は、画像受信装置200が有する各無線回路の動作を示している。画像受信装置200の電源がONになった後、第1の無線回路211において、W52以外の帯域に属する通信チャネルCH1を使用するCACが実行される(ステップS102に対応)。CACが完了した後、第1の無線回路211は、通信チャネルCH1を使用して第1の無線回路111と接続する(ステップS104に対応)。接続が完了した後、第1の無線回路211は、通信チャネルCH1(第1の通信チャネル)を使用して画像データを受信する(ステップS122に対応)。画像データの受信が行われているとき、第1の無線回路211においてISMが実行される(ステップS123に対応)。
画像受信装置200の電源がONになった後、第2の無線回路212に設定された通信チャネルを使用するチャネルモニタが実行される(ステップS212に対応)。チャネルモニタが実行された後、第2の無線回路212において、W52以外の帯域に属する通信チャネルCH2を使用するCACが実行される(ステップS252に対応)。CACが完了した後、第2の無線回路212においてISMが実行される(ステップS601に対応)。チャネル待機時間が経過した後、第2の無線回路212に設定された通信チャネルを使用するチャネルモニタが実行される(ステップS212に対応)。
第1の無線回路211が画像データを受信しているとき、レーダの電波が検知される(ステップS123に対応)。このため、画像伝送に使用する通信チャネルが第1の通信チャネルから第2の通信チャネルに切り替えられる(ステップS131〜S135、ステップS174〜S179、およびステップS243〜S245に対応)。これによって、第1の無線回路211は画像データの受信を停止する。また、第2の無線回路212は、W52に属する通信チャネルCH−A(第2の通信チャネル)を使用して画像データを受信する(ステップS222に対応)。通信チャネルの切り替えは、レーダの電波が検知された時点からDFS時間内に行われる。
画像データの受信が停止された後、第1の無線回路211において、画像データの受信に使用された通信チャネルCH1と異なる通信チャネルCH3を使用するCACが実行される(ステップS112に対応)。CACが完了した後、第1の無線回路211は、通信チャネルCH3を使用して第1の無線回路111と接続する(ステップS224〜S227、ステップS234、およびステップS153に対応)。接続が完了した後、第1の無線回路211は、通信チャネルCH3(第3の通信チャネル)を使用して画像データを受信する(ステップS122に対応)。画像データの受信が行われているとき、第1の無線回路211においてISMが実行される(ステップS123に対応)。
第1の無線回路211におけるCACが完了することにより、第2の無線回路212は画像データの受信を停止する(ステップS224〜S227およびステップS235に対応)。画像データの受信が停止された後、第2の無線回路212に設定された通信チャネルを使用するチャネルモニタが実行される(ステップS212に対応)。
図22は、画像送信装置100が有する各無線回路の動作を示している。画像送信装置100の電源がONになった後、第1の無線回路111は、W52以外の帯域に属する通信チャネルCH1を使用して第1の無線回路211と接続する(ステップS802に対応)。接続が完了した後、第1の無線回路111は、通信チャネルCH1を使用して画像データを送信する(ステップS822に対応)。
画像送信装置100の電源がONになった後、第2の無線回路112は待機する(ステップS901に対応)。
第1の無線回路111が画像データを送信しているとき、画像受信装置200においてレーダの電波が検知される。このため、画像伝送に使用する通信チャネルが第1の通信チャネルから第2の通信チャネルに切り替えられる(ステップS824〜S826、ステップS844、およびステップS845に対応)。これによって、第1の無線回路111は画像データの送信を停止する。また、第2の無線回路112は、W52に属する通信チャネルCH−Aを使用して第2の無線回路212と接続する(ステップS944に対応)。接続が完了した後、第2の無線回路112は、通信チャネルCH−Aを使用して画像データを送信する(ステップS922に対応)。通信チャネルの切り替えは、レーダの電波が検知された時点からDFS時間内に行われる。
画像データの送信が停止された後、第1の無線回路111は、第1の無線回路211に設定された通信チャネルを使用するCACが完了するまで待機する。CACが完了した後、第1の無線回路111は、通信チャネルCH3を使用して第1の無線回路211と接続する(ステップS834に対応)。接続が完了した後、第1の無線回路111は、通信チャネルCH3を使用して画像データを送信する(ステップS822に対応)。
第2の無線回路112は画像データの送信を停止する。その後、第2の無線回路112は待機する(ステップS934に対応)。
(第1の実施形態の第1の変形例)
第1の実施形態の第1の変形例では、第2の無線回路212においてCACが実行されず、チャネルモニタが実行される。
第1の無線回路211の制御に関する画像受信装置200の動作は、図5と図6とに示す動作と同様である。
図23は、第2の無線回路212の制御に関する画像受信装置200の動作の手順を示している。図7に示す動作が、図23に示す動作に変更される。
ステップS211においてRF2モードが“チャネルモニタ”でない場合、ステップS241における処理が実行される。ステップS212における処理が実行された後、ステップS211における処理が実行される。上記以外の点については、図23に示す動作は、図7に示す動作と同様である。
第1の無線回路111の制御に関する画像送信装置100の動作は、図15と図16とに示す動作と同様である。第2の無線回路112の制御に関する画像送信装置100の動作は、図17と図18とに示す動作と同様である。
図24は、画像受信装置200が有する各無線回路の動作を示している。第1の無線回路211の制御に関する動作は、図21に示す動作と同様である。
画像受信装置200の電源がONになった後、第2の無線回路212に設定された通信チャネルを使用するチャネルモニタが実行される(ステップS212に対応)。第1の無線回路211に設定された通信チャネルにおいてレーダの電波が検知されるまで、チャネルモニタが継続される。第1の無線回路211に設定された通信チャネルにおいてレーダの電波が検知された後の動作は、図21に示す動作と同様である。
画像送信装置100が有する各無線回路の動作は、図22に示す動作と同様である。
第1の実施形態の第1の変形例では、画像受信装置200が第2のレーダ検知部2120を有していなくてもよい。
(第1の実施形態の第2の変形例)
第1の実施形態の第2の変形例では、第2の無線回路212においてCACとチャネルモニタとが実行されない。
図25は、第1の無線回路211の制御に関する画像受信装置200の動作の手順を示している。図6に示す動作が、図25に示す動作に変更される。
ステップS121においてRF1モードが“画像受信”でない場合、ステップS111における処理が実行される。ステップS123においてレーダの電波が検知された場合、ステップS174と、ステップS175と、ステップS176と、ステップS177と、ステップS178と、ステップS179とにおける処理が実行される。ステップS179における処理が実行された後、ステップS111における処理が実行される。上記以外の点については、図25に示す動作は、図6に示す動作と同様である。
図26は、第2の無線回路212の制御に関する画像受信装置200の動作の手順を示している。図7と、図8と、図9とに示す動作が、図26に示す動作に変更される。
画像受信装置200の電源が投入されると、制御部230は、RF2モードを“待機”に設定する(ステップS261)。
RF2モードが“待機”に設定された後、制御部230は、無線通信部210(第2の無線回路212)を使用して無線通信部110(第2の無線回路112)と接続する制御を行う(ステップS262)。これによって、無線通信部210(第2の無線回路212)は、無線通信部110(第2の無線回路112)と接続する。ステップS262では、W52に属する任意の通信チャネルが使用される。例えば、ステップS262では、チャネル番号1に対応する通信チャネルが第2の無線回路212に設定される。図4に示すように、チャネル番号1に対応する通信チャネルは、W52に属する36チャネルである。ステップS262では、図11に示す処理が実行される。
接続が完了した後、制御部230は、RF2モードが“待機”であるか否かを判断する(ステップS271)。
ステップS271においてRF2モードが“待機”である場合、ステップS271における判断が再度実行される。ステップS271においてRF2モードが“待機”でない場合、ステップS221における処理が実行される。
ステップS234における処理が実行された後、制御部230は、RF2モードを“待機”に設定する(ステップS236)。RF2モードが“待機”に設定された後、ステップS271における処理が実行される。
上記以外の点については、図26に示す動作は、図7と、図8と、図9とに示す動作と同様である。
第2の無線回路212においてチャネルモニタが実行されないため、通信チャネルの品質に関係なく通信チャネルが第1の無線回路211と第2の無線回路212とに設定される。
図27は、第1の無線回路111の制御に関する画像送信装置100の動作の手順を示している。図16に示す動作が、図27に示す動作に変更される。
ステップS821においてRF1モードが“画像送信”でない場合、ステップS811における処理が実行される。ステップS823においてRF2変更指示が受信された場合、ステップS844における処理が実行される。上記以外の点については、図27に示す動作は、図16に示す動作と同様である。
図28は、第2の無線回路112の制御に関する画像送信装置100の動作の手順を示している。図17に示す動作が、図28に示す動作に変更される。
ステップS911においてRF2モードが“待機”でない場合、ステップS921における処理が実行される。これ以外の点については、図28に示す動作は、図17に示す動作と同様である。
図29は、画像受信装置200が有する各無線回路の動作を示している。第1の無線回路211の制御に関する動作は、図21に示す動作と同様である。
画像受信装置200の電源がONになった後、第2の無線回路212は、W52に属する通信チャネルCH−Aを使用して第2の無線回路112と接続する(ステップS262に対応)。接続が完了した後、第2の無線回路212は待機する。第1の無線回路211に設定された通信チャネルにおいてレーダの電波が検知されるまで、第2の無線回路212は待機する。第1の無線回路211に設定された通信チャネルにおいてレーダの電波が検知された後の動作は、図21に示す動作と同様である。
図30は、画像送信装置100が有する各無線回路の動作を示している。画像送信装置100の電源がONになった後、第2の無線回路112は、W52に属する通信チャネルCH−Aを使用して第2の無線回路212と接続する(ステップS902に対応)。接続が完了した後、第2の無線回路112は待機する。第1の無線回路211に設定された通信チャネルにおいてレーダの電波が検知された後の動作は、図22に示す動作と同様である。
第1の実施形態の第2の変形例では、画像受信装置200がチャネル品質確認部2301を有していなくてもよい。第1の実施形態の第2の変形例では、画像受信装置200が第2のレーダ検知部2120を有していなくてもよい。
(第1の実施形態の第3の変形例)
図31は、第1の実施形態の変形例の画像送信装置100aの構成を示している。図31に示す構成について、図2に示す構成と異なる点を説明する。
画像送信装置100aにおいて、図2に示す画像送信装置100における無線通信部110が無線通信部110aに変更される。無線通信部110aにおいて、図2に示す無線通信部110における第1の無線回路111が第1の無線回路111aに変更される。無線通信部110aにおいて、図2に示す無線通信部110における第2の無線回路112が第2の無線回路112aに変更される。
第1の無線回路111aは、第1のレーダ検知部1110を有する。第2の無線回路112aは、第2のレーダ検知部1120を有する。第1のレーダ検知部1110と第2のレーダ検知部1120とは、画像伝送に使用されうる通信チャネルにおいてレーダの電波の検知処理を実行する。第1のレーダ検知部1110は、第1の無線回路111aに設定された通信チャネルにおいてレーダの電波の検知処理を実行する。第2のレーダ検知部1120は、第2の無線回路112aに設定された通信チャネルにおいてレーダの電波の検知処理を実行する。第1のレーダ検知部1110と第2のレーダ検知部1120とは、同時にレーダの電波の検知処理を実行することが可能である。
画像送信装置100aにおいて、図2に示す画像送信装置100における制御部130が制御部130aに変更される。制御部130aは、チャネル使用確認部1300とチャネル品質確認部1301とを有する。チャネル使用確認部1300は、チャネル使用確認すなわちCACを実行する。チャネル品質確認部1301は、チャネル品質確認すなわちチャネルモニタを実行する。
上記以外の点については、図31に示す構成は図2に示す構成と同様である。
第1の実施形態の第3の変形例では、画像受信装置200は、第1のレーダ検知部2110と第2のレーダ検知部2120とを有していなくてもよい。第1の実施形態の第3の変形例では、画像送信装置100aがCACを実行する。また、第1の実施形態の第3の変形例では、画像送信装置100aが、通信チャネルの切り替えに関する制御を行う。この点を除いて、第1の実施形態の第3の変形例における動作は、第1の実施形態における動作と同様である。
画像送信装置100と画像受信装置200との少なくとも1つがレーダ検知部を有していればよい。したがって、画像送信装置100と画像受信装置200との1つのみがレーダ検知部を有していてもよい。あるいは、画像送信装置100と画像受信装置200とがレーダ検知部を有していてもよい。
画像送信装置100と画像受信装置200との少なくとも1つがチャネル使用確認部を有していればよい。したがって、画像送信装置100と画像受信装置200との1つのみがチャネル使用確認部を有していてもよい。あるいは、画像送信装置100と画像受信装置200とがチャネル使用確認部を有していてもよい。
画像送信装置100と画像受信装置200との少なくとも1つがチャネル品質確認部を有していればよい。したがって、画像送信装置100と画像受信装置200との1つのみがチャネル品質確認部を有していてもよい。あるいは、画像送信装置100と画像受信装置200とがチャネル品質確認部を有していてもよい。
第1の実施形態によれば、画像送信装置100,100aと画像受信装置200とを有する画像通信システム10が構成される。画像送信装置100は、送信側無線通信部(無線通信部110,110a)を有する。画像受信装置は、受信側無線通信部(無線通信部210)を有する。画像送信装置100,100aと画像受信装置200との少なくとも1つは、レーダ検知部(第1のレーダ検知部1110,2110、第2のレーダ検知部1120,2120)を有する。画像送信装置100,100aと画像受信装置200との少なくとも1つは、チャネル使用確認部1300,2300を有する。
本発明の各態様の画像通信システムは、撮像部101と、画像処理部102と、ROM121と、RAM122と、画像処理部201と、ROM221と、RAM222と、チャネル品質確認部1301,2301との少なくとも1つに対応する構成を有していなくてもよい。
第1の実施形態によれば、受信側無線通信部(無線通信部210)と、レーダ検知部(第1のレーダ検知部2110、第2のレーダ検知部2120)と、チャネル使用確認部2300とを有する画像受信装置200が構成される。
本発明の各態様の画像受信装置は、画像処理部201と、ROM221と、RAM222と、チャネル品質確認部2301との少なくとも1つに対応する構成を有していなくてもよい。
第1の実施形態によれば、送信側無線通信部(無線通信部110a)と、レーダ検知部(第1のレーダ検知部1110、第2のレーダ検知部1120)と、チャネル使用確認部1300とを有する画像送信装置100aが構成される。
本発明の各態様の画像送信装置は、撮像部101と、画像処理部102と、ROM121と、RAM122と、チャネル品質確認部1301との少なくとも1つに対応する構成を有していなくてもよい。
第1の実施形態によれば、第1のステップと、第2のステップと、第3のステップと、第4のステップと、第5のステップと、第6のステップと、第7のステップとを有する画像受信方法が構成される。第1のステップは、ステップS122と、ステップS172と、ステップS222と、ステップS232とに対応する。第2のステップは、ステップS123に対応する。第3のステップは、ステップS134と、ステップS175と、ステップS176とに対応する。第4のステップは、ステップS112に対応する。第5のステップは、ステップS132と、ステップS133と、ステップS135と、ステップS174と、ステップS243と、ステップS244と、ステップS222とに対応する。第6のステップは、ステップS227とステップS235とに対応する。第7のステップは、ステップS224〜S227と、ステップS234と、ステップS153と、ステップS122とに対応する。
第1のステップでは、同時に2つのみの通信チャネルを使用可能な無線通信部210により画像データが電波で受信される。画像データは、撮像クロックに同期して生成される。画像データは、画像データが生成された順に送信される。第2のステップでは、第1のステップで画像データの通信に使用されうる通信チャネルにおいてレーダの電波の検知処理が実行される。第3のステップでは、第1の通信チャネルを使用する画像データの通信が行われている場合に第2のステップによって第1の通信チャネルにおいてレーダの前記電波が検知された時点から所定期間内に、第1の通信チャネルを使用する画像データの通信が停止される。第4のステップでは、第2のステップによる検知処理を所定時間、継続的に実行することにより、通信チャネルが使用可能であるか否かを確認するチャネル使用確認が実行される。さらに、第4のステップでは、第3の通信チャネルを使用するチャネル使用確認が実行される。第1の通信チャネルと第3の通信チャネルとは、レーダによって使用される可能性がある通信チャネルである。第3の通信チャネルは、第1の通信チャネルと異なる。第5のステップでは、レーダの電波が検知された時点から所定期間内に、第2の通信チャネルを使用する画像データの通信が開始される。第2の通信チャネルは、レーダによって使用されない通信チャネルである。第6のステップでは、第3の通信チャネルを使用するチャネル使用確認が完了した後、第2の通信チャネルを使用する画像データの通信が停止される。第7のステップでは、第3の通信チャネルを使用するチャネル使用確認が完了した後、第3の通信チャネルを使用する画像データの通信が開始される。
第1の実施形態によれば、上記の第1から第7のステップに対応するステップを有する画像送信方法が構成される。
第1の実施形態によれば、画像受信装置200のコンピュータに、上記の第1から第7のステップを実行させるためのプログラムが構成される。
第1の実施形態によれば、画像送信装置100aのコンピュータに、上記の第1から第7のステップに対応するステップを実行させるためのプログラムが構成される。
本発明の各態様では、第1の通信チャネルを使用する画像データの通信が行われているとき、第2の無線回路212においてチャネル使用確認とチャネル品質確認とが行われなくてもよい。
第1の実施形態では、無線通信部110と無線通信部210とは、レーダの電波が検知された時点から所定期間内に、第2の通信チャネルを使用する画像データの通信を開始する。無線通信部110と無線通信部210とは、第3の通信チャネルを使用するチャネル使用確認が完了した後、第3の通信チャネルを使用する画像データの通信を開始する。このため、画像伝送に使用している通信チャネルにおいてレーダの電波が検知された場合に画像伝送を継続することができる。
第1の実施形態では、相対的に品質が良い通信チャネルが第2の通信チャネルまたは第3の通信チャネルに設定されるため、通信品質が確保される。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態では、第1の実施形態の画像送信装置100と画像受信装置200とが使用される。
第2の実施形態における動作の概要を説明する。以下の説明では、レーダ検知部は、第1のレーダ検知部2110と第2のレーダ検知部2120とに対応する。
無線通信部110(送信側無線通信部)は、第1の無線回路111(第1の送信側無線回路)と第2の無線回路112(第2の送信側無線回路)とを有する。無線通信部210(受信側無線通信部)は、第1の無線回路211(第1の受信側無線回路)と第2の無線回路212(第2の受信側無線回路)とを有する。第1の実施形態で説明したように、第1の通信チャネルを使用する画像データの通信が行われている場合にレーダ検知部によって第1の通信チャネルにおいてレーダの電波が検知された時点から所定期間内に、第1の通信チャネルを使用する画像データの通信が停止される。
第1の無線回路111と第1の無線回路211とは、第1の通信チャネルを使用する画像データの通信を行う。第1の通信チャネルを使用する画像データの通信が行われているとき、第2の無線回路112または第2の無線回路212に第3の通信チャネルが設定される。チャネル使用確認部2300は、第1の通信チャネルを使用する画像データの通信が行われているとき、第3の通信チャネルを使用するチャネル使用確認を実行する。チャネル使用確認部2300は、レーダの電波が検知された時点から所定期間内の送信ブランキング期間内に、第3の通信チャネルを使用するチャネル使用確認を停止する。送信ブランキング期間は、1フレームの画像データの通信が完了した時点からその1フレームの次の1フレームの画像データの通信が開始されてよい時点までの期間である。第1の通信チャネルを使用する画像データの通信が停止された後、第2の無線回路112または第2の無線回路212に設定された第3の通信チャネルを使用するチャネル使用確認が停止される時点以前に、第1の無線回路111または第1の無線回路211に第3の通信チャネルが設定される。チャネル使用確認部2300は、第2の無線回路112または第2の無線回路212に設定された第3の通信チャネルを使用するチャネル使用確認が停止される時点以前に、第1の無線回路111または第1の無線回路211に設定された第3の通信チャネルを使用するチャネル使用確認を開始する。
以下の説明は、上記の説明の補足である。送信ブランキング期間は、電波法によって定められている通信可能期間(DFS時間)よりも短い。上記の送信ブランキング期間は、第1の通信チャネルを使用する画像データの通信が終了したときのフレームにおける送信ブランキング期間である。第1の無線回路111と第1の無線回路211とは、レーダの電波が検知された時点から所定期間内の送信ブランキング期間内に、第1の通信チャネルを使用する画像データの通信を停止する。第2の無線回路112と第2の無線回路212とは、送信ブランキング期間が経過した後、第2の通信チャネルを使用する画像データの通信を開始する。つまり、無線通信部110と無線通信部210とは、第1の通信チャネルを使用する画像データの通信が停止された後、第2の通信チャネルを使用する画像データの通信を開始する。
第1の実施形態では、第2の無線回路112と第2の無線回路212との接続に複数フレームの時間が必要である。第2の実施形態では、第2の無線回路112と第2の無線回路212との接続に必要な時間が送信ブランキング期間よりも短い通信プロトコルが適用される。通信チャネルが第1の通信チャネルから第2の通信チャネルに切り替わるとき、第2の無線回路212に設定された第3の通信チャネルが第1の無線回路211に設定される。第2の無線回路212におけるCACが第1の無線回路211において継続される。通信チャネルが切り替わるときに第1の無線回路211において新たなCACが開始される場合と比較して、第1の無線回路211において実行されるCACが短縮される。このため、第1の無線回路211においてCACが開始されてから第1の無線回路211において第3の通信チャネルを使用する画像データの通信が開始されるまでの時間が短縮される。これによって、干渉が多い第2の通信チャネルの使用時間をより短くすることができる。
第2の実施形態における動作の詳細を説明する。画像受信装置200の動作について説明する。図32と図33とは、第1の無線回路211の制御に関する画像受信装置200の動作の手順を示している。図5に示す動作は、第1の実施形態と第2の実施形態とに共通である。図6に示す動作が、図32と図33とに示す動作に変更される。
ステップS123においてレーダの電波が検知された場合、制御部230は、無線通信部210(第1の無線回路211)を使用してRF2変更指示を電波で送信する制御を行う(ステップS1011)。これによって、無線通信部210(第1の無線回路211)は、RF2変更指示を電波で送信する。
RF2変更指示が送信された後、制御部230は、第2の無線回路212に設定された通信チャネルを使用するCACが実行中であるか否かを判断する(ステップS1012)。
ステップS1012において第2の無線回路212に設定された通信チャネルを使用するCACが実行中である場合、制御部230は、第2の無線回路212に設定された通信チャネルと同一の通信チャネルを第1の無線回路211に設定する(ステップS1013)。つまり、制御部230は、第2の無線回路212においてCACが実行中である通信チャネルと同一の通信チャネルを第1の無線回路211に設定する。
通信チャネルが設定された後、制御部230は、RF1CACタイマにRF2CACタイマの値を設定する(ステップS1014)。これによって、第2の無線回路212に設定された通信チャネルを使用するCACが第1の無線回路211において継続される。
ステップS1012において第2の無線回路212に設定された通信チャネルを使用するCACが実行中でない場合、チャネル使用確認部2300は、第1の無線回路211に設定される通信チャネルを決定する(ステップS1031)。ステップS1031では、チャネル使用確認部2300は、チャネル状態テーブルに基づいて、W52以外の帯域に属する通信チャネルのうち相対的に品質が良い通信チャネルを選択する。チャネル状態テーブルにおいて、レーダ検知履歴に1が記録されている通信チャネルは選択されなくてもよい。
通信チャネルが決定された後、チャネル使用確認部2300は、第1の無線回路211に設定された通信チャネルを変更する(ステップS1032)。ステップS1032では、チャネル使用確認部2300は、ステップS1031で決定された通信チャネルを第1の無線回路211に設定する。
通信チャネルが変更された後、チャネル使用確認部2300は、RF1CACタイマをクリアする(ステップS1033)。つまり、RF1CACタイマが初期化される。
ステップS1014またはステップS1033における処理が実行された後、チャネル使用確認部2300は、RF1CAC完了フラグを0に設定する(ステップS1015)。RF1CAC完了フラグが0に設定された後、制御部230は、RF1接続開始フラグを1に設定する(ステップS1016)。RF1接続開始フラグが1に設定された後、制御部230は、RF2モードを“RF2接続待ち”に設定する(ステップS1017)。
RF2モードが“RF2接続待ち”に設定された後、制御部230は、第2の無線回路212の接続が完了したか否かを判断する(ステップS1018)。
ステップS1018において第2の無線回路212の接続が完了していない場合、ステップS1018における判断が再度実行される。ステップS1018において第2の無線回路212の接続が完了した場合、制御部230は、RF1モードを“CAC”に設定する(ステップS1019)。
RF1モードが“CAC”に設定された後、制御部230は、RF2モードを“画像受信”に設定する(ステップS1020)。RF2モードが“画像受信”に設定された後、ステップS111における処理が実行される。
ステップS121においてRF1モードが“画像受信”でない場合、ステップS111における処理が実行される。ステップS102とステップS112とにおいて、図34に示す処理が実行される。上記以外の点については、図32と図33とに示す動作は、図5と図6とに示す動作と同様である。
図34は、第1の無線回路211に設定された通信チャネルを使用するCACが実行されるときの画像受信装置200の動作の手順を示している。図10に示す処理が、図34に示す処理に変更される。
制御部230は、チャネル状態テーブルにおいて、いずれか1つの通信チャネルのレーダ検知履歴に1が設定されているか否かを判断する(ステップS1101)。ステップS1013からステップS1017までの処理が実行されているタイミングで第2の無線回路212においてステップS252によりレーダの電波が検知された場合、ステップS1101において、レーダの電波が検知された通信チャネルが検知される。
ステップS1101においてレーダ検知履歴に1が設定されている場合、ステップS303における処理が実行される。このため、新たな通信チャネルが第1の無線回路211に設定されてCACが実行される。ステップS1101においてレーダ検知履歴に1が設定されていない場合、ステップS301における処理が実行される。
上記以外の点については、図34に示す動作は、図10に示す動作と同様である。
第1のレーダ検知部2110は、ステップS1013において第1の無線回路211に通信チャネルが設定された時点でレーダの電波の検知処理を開始する。第2のレーダ検知部2120は、ステップS1017においてRF2モードが“RF2接続待ち”に変更されるまで、レーダの電波の検知処理を継続する。このため、第1のレーダ検知部2110は、第2のレーダ検知部2120によるレーダの電波の検知処理が終了する前にレーダの電波の検知処理を開始する。
つまり、第2の無線回路212に設定された通信チャネルを使用するCACが停止される時点以前に、第1の無線回路211に通信チャネルが設定される。チャネル使用確認部2300は、第2の無線回路212に設定された通信チャネルを使用するCACが停止される時点以前に、第1の無線回路211に設定された通信チャネルを使用するCACを開始する。ステップS1013における処理とステップS1017における処理との間に、ステップS112における処理と同様の処理が行われてもよい。
第2の無線回路212の制御に関する画像受信装置200の動作は、図7と図8とに示す動作と同様である。
上記のように、第1の無線回路111と第1の無線回路211とは、第1の通信チャネルを使用する画像データの通信を行う(ステップS122に対応)。第1の通信チャネルを使用する画像データの通信が行われているとき、第2の無線回路212に第3の通信チャネルが設定される(ステップS215に対応)。チャネル使用確認部2300は、第1の通信チャネルを使用する画像データの通信が行われているとき、第3の通信チャネルを使用するチャネル使用確認を実行する(ステップS252に対応)。チャネル使用確認部2300は、レーダの電波が検知された時点から所定期間内の送信ブランキング期間内に、第3の通信チャネルを使用するチャネル使用確認を停止する(ステップS1017に対応)。第1の通信チャネルを使用する画像データの通信が停止された後、第2の無線回路112または第2の無線回路212に設定された第3の通信チャネルを使用するチャネル使用確認が停止される時点以前に、第1の無線回路211に第3の通信チャネルが設定される(ステップS1013に対応)。チャネル使用確認部2300は、第2の無線回路112または第2の無線回路212に設定された第3の通信チャネルを使用するチャネル使用確認が停止される時点以前に、第1の無線回路111または第1の無線回路211に設定された第3の通信チャネルを使用するチャネル使用確認を開始する(ステップS1013に対応)。
第1の無線回路111と第1の無線回路211とは、レーダの電波が検知された時点から所定期間内の送信ブランキング期間内に、第1の通信チャネルを使用する画像データの通信を停止する(ステップS1013に対応)。第2の無線回路112と第2の無線回路212とは、送信ブランキング期間が経過した後、第2の通信チャネルを使用する画像データの通信を開始する(ステップS1020およびステップS222に対応)。
図35は、第1の無線回路111の制御に関する画像送信装置100の動作の手順を示している。図15に示す動作は、第1の実施形態と第2の実施形態とに共通である。図16に示す動作が、図35に示す動作に変更される。
ステップS821においてRF1モードが“画像送信”でない場合、ステップS811における処理が実行される。ステップS823においてRF2変更指示が受信されていない場合、ステップS811における処理が実行される。ステップS823においてRF2変更指示が受信された場合、制御部130は、RF2接続開始フラグを1に設定する(ステップS1211)。
RF2接続開始フラグが1に設定された後、制御部130は、RF2モードを“RF2接続待ち”に設定する(ステップS1212)。RF2モードが“RF2接続待ち”に設定された後、制御部130は、第2の無線回路112の接続が完了したか否かを判断する(ステップS1213)。
ステップS1213において第2の無線回路112の接続が完了していない場合、ステップS1213における判断が再度実行される。ステップS1213において第2の無線回路112の接続が完了した場合、制御部130は、RF1モードを“待機”に設定する(ステップS1214)。
RF1モードが“待機”に設定された後、制御部130は、RF2モードを“画像送信”に設定する(ステップS1215)。RF2モードが“画像送信”に設定された後、ステップS811における処理が実行される。
上記以外の点については、図35に示す動作は、図16に示す動作と同様である。
第2の無線回路112の制御に関する画像送信装置100の動作は、図17と図18とに示す動作と同様である。
図36は、画像受信装置200が有する各無線回路の動作を示している。第1の無線回路211は、通信チャネルCH1(第1の通信チャネル)を使用して画像データを受信する(ステップS122に対応)。画像データの受信が行われているとき、第1の無線回路211においてISMが実行される(ステップS123に対応)。第2の無線回路212において、W52以外の帯域に属する通信チャネルCH2を使用するCACが実行される(ステップS252に対応)。
第1の無線回路211が画像データを受信しているとき、レーダの電波が検知される(ステップS123に対応)。レーダの電波が検知された時点で、第2の無線回路212において実行されているCACが完了していない。このため、通信チャネルCH2を使用するCACが第1の無線回路211において継続される(ステップS1013およびステップS1014に対応)。画像伝送に使用する通信チャネルが第1の通信チャネルから第2の通信チャネルに切り替えられる(ステップS1011〜S1020およびステップS243〜S245に対応)。これによって、第1の無線回路211は画像データの受信を停止する。また、第2の無線回路212は、W52に属する通信チャネルCH−A(第2の通信チャネル)を使用して画像データを受信する(ステップS222に対応)。通信チャネルの切り替えは、レーダの電波が検知された時点から所定期間内の送信ブランキング期間内に行われる。
画像データの受信が停止された後、第1の無線回路211において、画像データの受信に使用された通信チャネルCH1と異なる通信チャネルCH2を使用するCACが実行される(ステップS112に対応)。第2の無線回路212において通信チャネルCH2を使用するCACが実行された時間と、第1の無線回路211において通信チャネルCH2を使用するCACが実行された時間との合計はCAC時間である。
CACが完了した後、第1の無線回路211は、通信チャネルCH2を使用して第1の無線回路111と接続する(ステップS224〜S227、ステップS234、およびステップS153に対応)。接続が完了した後、第1の無線回路211は、通信チャネルCH3(第3の通信チャネル)を使用して画像データを受信する(ステップS122に対応)。画像データの受信が行われているとき、第1の無線回路211においてISMが実行される(ステップS123に対応)。
第1の無線回路211におけるCACが完了することにより、第2の無線回路212は画像データの受信を停止する(ステップS224〜S227およびステップS235に対応)。画像データの受信が停止された後、第2の無線回路212に設定された通信チャネルを使用するチャネルモニタが実行される(ステップS212に対応)。
図37は、画像送信装置100が有する各無線回路の動作を示している。第1の無線回路111は、通信チャネルCH1を使用して画像データを送信する(ステップS822に対応)。第2の無線回路112は待機する(ステップS901に対応)。
第1の無線回路111が画像データを送信しているとき、画像受信装置200においてレーダの電波が検知される。このため、画像伝送に使用する通信チャネルが第1の通信チャネルから第2の通信チャネルに切り替えられる(ステップS1211〜S1215およびステップS835に対応)。これによって、第1の無線回路111は画像データの送信を停止する。また、第2の無線回路112は、W52に属する通信チャネルCH−Aを使用して第2の無線回路212と接続する(ステップS944に対応)。接続が完了した後、第2の無線回路112は、通信チャネルCH−Aを使用して画像データを送信する(ステップS922に対応)。通信チャネルの切り替えは、レーダの電波が検知された時点から所定期間内の送信ブランキング期間内に行われる。
画像データの送信が停止された後、第1の無線回路111の制御に関する動作は、図22に示す動作と同様である。画像データの送信が開始された後、第2の無線回路112の制御に関する動作は、図22に示す動作と同様である。
第2の実施形態では、第2の無線回路212においてCACとチャネルモニタとの少なくとも一方が実行されなくてもよい。
画像送信装置100は、レーダ検知部と、チャネル使用確認部1300と、チャネル品質確認部1301とを有していてもよい。画像送信装置100は、通信チャネルの切り替えに関する上記の制御を行ってもよい。
画像送信装置100と画像受信装置200との少なくとも1つがレーダ検知部を有していればよい。したがって、画像送信装置100と画像受信装置200との1つのみがレーダ検知部を有していてもよい。あるいは、画像送信装置100と画像受信装置200とがレーダ検知部を有していてもよい。
画像送信装置100と画像受信装置200との少なくとも1つがチャネル使用確認部を有していればよい。したがって、画像送信装置100と画像受信装置200との1つのみがチャネル使用確認部を有していてもよい。あるいは、画像送信装置100と画像受信装置200とがチャネル使用確認部を有していてもよい。
画像送信装置100と画像受信装置200との少なくとも1つがチャネル品質確認部を有していればよい。したがって、画像送信装置100と画像受信装置200との1つのみがチャネル品質確認部を有していてもよい。あるいは、画像送信装置100と画像受信装置200とがチャネル品質確認部を有していてもよい。
第2の実施形態では、第1の無線回路211においてレーダの電波が検知され、かつ、第2の無線回路212において第3の通信チャネルを使用するCACが実行中である場合、CACが継続される。つまり、第1の無線回路211において実行されている画像データの通信の送信ブランキング期間が開始された後、第1の無線回路211に設定された通信チャネルが第1の通信チャネルから第3の通信チャネルに切り替えられる。その後、第1の無線回路211においてCACが実行される。送信ブランキング期間が終了する前に第2の無線回路212は、第2の通信チャネルを使用する画像データの通信を開始する。このため、第1の無線回路211にCAC時間を効率的に割り当てることができる。この結果、第1の無線回路211において第3の通信チャネルを使用するCACに必要な時間が短縮される。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について詳述してきたが、具体的な構成は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。