JPWO2016162933A1 - 香味吸引器及び内側保持部材 - Google Patents

香味吸引器及び内側保持部材 Download PDF

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Abstract

香味吸引器は、筒状の保持部材と、着火端に設けられる燃焼型熱源と、香味源と、少なくとも香味源を保持する内側保持部材と、前記香味源に空気を導入する導入口と、を有する。内側保持部材は、香味源の少なくとも一部のまわりを取り囲む筒状の第1の側壁を有する。筒状の保持部材は、第1の側壁を取り囲む筒状の第2の側壁を有する。第2の側壁は、外気と流体的に連通する貫通口を有する。貫通口と導入口とを繋ぎ、第1の側壁と第2の側壁との間を通る第1の流路と、香味を吸引する吸引口と香味源とを繋ぐ第2の流路と、が設けられている。第1の流路のうち香味源の外周に対応する部分である香味源外周区間の長さを、該香味源外周区間に流体が流入する箇所と導入口とを結ぶ最短経路よりも長くするように形成された流路形成部材が設けられている。

Description

本発明は、着火端から非着火端に向かって延びる香味吸引器、香味吸引器に適用される内側保持部材に関する。
シガレットに代わり、タバコ等の香味源を燃焼させることなく、香味を味わう香味吸引器(喫煙物品)が提案されている。特許文献1は、燃焼型熱源と、エアロゾル生成源と、を備えた香味吸引器を開示している。燃焼型熱源は、香味吸引器の着火端に設けられている。エアロゾル生成源は、燃焼型熱源よりも非着火端側に設けられている。エアロゾル生成源は、燃焼型熱源により生じた熱に応じて、エアロゾルを発生させる。
国際公開第2013/120855号
第1の特徴は、着火端から非着火端に向かって延びる筒状の保持部材と、前記着火端に設けられる燃焼型熱源と、前記燃焼型熱源に対して前記非着火端側に設けられる香味源と、前記筒状の保持部材内に設けられ、少なくとも前記香味源を保持する内側保持部材と、前記香味源に空気を導入する導入口と、を有し、前記内側保持部材は、前記香味源の少なくとも一部のまわりを取り囲む筒状の第1の側壁を有し、前記筒状の保持部材は、前記第1の側壁を取り囲む筒状の第2の側壁を有し、前記第2の側壁は、外気と流体的に連通する貫通口を有し、前記貫通口と前記導入口とを繋ぎ、前記第1の側壁と前記第2の側壁との間を通る第1の流路と、前記香味源で発生した香味を吸引する吸引口と前記香味源とを繋ぐ第2の流路と、が設けられており、前記第1の流路のうち前記香味源の外周に対応する部分である香味源外周区間の長さを、該香味源外周区間に流体が流入する箇所と前記導入口とを結ぶ最短経路よりも長くするように形成された流路形成部材が設けられている、香味吸引器であることを要旨とする。なお、筒状の保持部材内に設けられた内側保持部材の一部は、筒状の保持部材の外側に延びていてもよい。「導入口」は、筒状の第1の側壁に形成された孔のみでなく、筒状の第1の側壁の端部の開口をも含む概念である。したがって、「導入口」は、内側保持部材と燃焼型熱源との間のギャップから形成されていてもよい。
第2の特徴は、第1の特徴に係る香味吸引器であって、前記第1の流路と前記第2の流路とを繋ぐ経路が前記香味源を通る経路以外にも存在する場合には、前記第1の流路と前記第2の流路とを繋ぐ経路のうち前記香味源を通る経路の流体抵抗は前記香味源を通らない経路の流体抵抗よりも小さいことを要旨とする。
第3の特徴は、第1又は第2の特徴に係る香味吸引器であって、前記筒状の保持部材の前記着火端側の開口が塞がれていることを要旨とする。
第4の特徴は、第1から第3のいずれかの特徴に係る香味吸引器であって、前記貫通口は、前記香味源の前記非着火端側の端部よりも前記着火端側に設けられていることを要旨とする。
第5の特徴は、第1から第4のいずれかの特徴に係る香味吸引器であって、前記導入口は前記貫通口よりも前記着火端側に設けられ、前記第1の流路は前記香味源の前記非着火端側の端部よりも着火端側のみに設けられていることを要旨とする。
第6の特徴は、第1から第5のいずれかの特徴に係る香味吸引器であって、前記第2の流路は香味を拡散させる空洞を有することを要旨とする。
第7の特徴は、第1から第6のいずれかの特徴に係る香味吸引器であって、前記流路形成部材は、前記第1の側壁と前記第2の側壁との間に設けられた少なくとも1つの部材を有することを要旨とする。
第8の特徴は、第1から第7のいずれかの特徴に係る香味吸引器であって、前記流路形成部材は螺旋状の部材を含むことを要旨とする。
第9の特徴は、第1から第8のいずれかの特徴に係る香味吸引器であって、前記流路形成部材は、前記第1の側壁に巻かれた螺旋状の部材を含むことを要旨とする。
第10の特徴は、第1から第8のいずれかの特徴に係る香味吸引器であって、前記流路形成部材は、少なくとも一か所で開いた開放部を有し、前記第1の側壁の周方向に沿って延びた部材を含み、前記少なくとも一か所の開放部は、前記貫通口及び前記導入口の少なくとも一方に対して前記周方向にずれていることを要旨とする。
第11の特徴は、第1から第4のいずれかの特徴に係る香味吸引器であって、前記流路形成部材は、前記第1の側壁の外面又は前記第2の側壁の内面に一体形成された突起又は溝を有することを要旨とする。突起又は溝は、第1の側壁と第2の側壁との間に流路が形成されるように形成されていればよい。
第12の特徴は、第11の特徴に係る香味吸引器であって、前記突起又は溝は螺旋状に形成されていることを要旨とする。
第13の特徴は、第1から第12のいずれかの特徴に係る香味吸引器であって、前記第1の流路と前記吸引口とを仕切るセパレータを有することを要旨とする。セパレータは、第1の流路と第2の流路とを完全に遮断していてもよく、完全に遮断していなくてもよい。セパレータが第1の流路と第2の流路とを完全に遮断していない場合、セパレータは、第1の流路と第2の流路とを繋ぐ経路のうち香味源を通る経路の流体抵抗が香味源を通らない経路の流体抵抗よりも小さくなるように構成されていればよい。
第14の特徴は、第13の特徴に係る香味吸引器であって、前記セパレータは、前記第1の側壁と前記第2の側壁との間で、前記第1の側壁の周方向に延びていることを要旨とする。
第15の特徴は、第1から第14のいずれかの特徴に係る香味吸引器であって、前記内側保持部材は、前記燃焼型熱源及び前記香味源を保持するように構成されており、前記内側保持部材は、前記第1の側壁の内側へ突出し、前記燃焼型熱源を係止する爪部を有し、前記導入口は、前記第1の側壁の、前記爪部と前記燃焼型熱源との接点に対して前記非着火端側に形成されていることを要旨とする。
第16の特徴は、第15の特徴に係る香味吸引器であって、前記導入口は、前記爪部と前記燃焼型熱源との接点に対して前記非着火端側に隣接していることを要旨とする。
第17の特徴は、第1から第16のいずれかの特徴に係る香味吸引器であって、前記第1の側壁は、前記着火端側から前記非着火端側に向けて前記第1の側壁の内側に入り込むテーパ形状を有することを要旨とする。
第18の特徴は、第1から第17のいずれかの特徴に係る香味吸引器であって、前記内側保持部材は、前記香味源の非着火端側の端面を支持する底部を有し、前記内側保持部材の前記非着火端側の部分に通気孔が形成されており、前記導入口は、前記香味源のまわり又は前記香味源よりも前記着火端側に設けられていることを要旨とする。香味源は顆粒から構成されていてもよい。この場合、香味源の非着火端側の端面とは、複数の顆粒の最も非着火端側に配置された部分から構成される面を言い、内側保持部材の底部に接する面を意味する。
第19の特徴は、第1から第18のいずれかの特徴に係る香味吸引器であって、前記第2の側壁は、前記第1の側壁の少なくとも一部を覆うとともに、前記第1の側壁よりも前記非着火端側に延びる熱伝導部材を有することを要旨とする。
第20の特徴は、第1から第19のいずれかの特徴に係る香味吸引器であって、前記内側保持部材は熱伝導部材によって一体成形されていることを要旨とする。
第21の特徴は、燃焼型熱源及び香味源を備えた香味吸引器に適用され、少なくとも前記香味源を保持する内側保持部材であって、前記香味源の少なくとも一部のまわりを取り囲む筒状の第1の側壁と、前記第1の側壁の内部に空気を導入する導入口と、前記内側保持部材が外気と流体的に連通する貫通口を有する第2の側壁を備えた筒状の保持部材内に設けられたときに、前記貫通口と前記導入口とを繋ぎ前記第1の側壁と前記第2の側壁との間を通る第1の流路のうち前記香味源の外周に対応する部分である香味源外周区間の長さを、該香味源外周区間に流体が流入する箇所と前記導入口とを結ぶ最短経路よりも長くするように形成された流路形成部材と、を有することを要旨とする。
図1は、第1の実施形態に係る香味吸引器の側面図である。 図2は、図1の2A−2A線に沿った香味吸引器の断面図である。 図3は、図1の3A−3A線に沿った香味吸引器の断面図である。 図4は、筒状の保持部材内に設けられる内側保持部材の平面図である。 図5は、図4の5A−5A線に沿った内側保持部材の断面図である。 図6は、第1の変形例に係る内側保持部材及び流路形成部材の平面図である。 図7は、第1の変形例に係る内側保持部材及び流路形成部材の、図6とは反対側の平面図である。 図8は、第2の変形例に係る内側保持部材及び流路形成部材の平面図である。 図9は、第3の変形例に係る内側保持部材及び流路形成部材の平面図である。 図10は、第4の変形例に係る内側保持部材及び流路形成部材の図である。 図11は、第2の実施形態に係る香味吸引器の断面図である。 図12は、第3の実施形態に係る香味吸引器の断面図である。 図13は、第4の実施形態に係る香味吸引器の断面図である。 図14は、第5の実施形態に係る香味吸引器の断面図である。
以下において、実施形態について説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。但し、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なる場合もあることに留意すべきである。
したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
[実施形態の概要]
実施形態に係る香味吸引器は、着火端から非着火端に向かって延びる筒状の保持部材と、前記着火端に設けられる燃焼型熱源と、前記燃焼型熱源に対して前記非着火端側に設けられる香味源と、前記筒状の保持部材内に設けられ、少なくとも前記香味源を保持する内側保持部材と、前記香味源に空気を導入する導入口と、を有し、前記内側保持部材は、前記香味源の少なくとも一部のまわりを取り囲む筒状の第1の側壁を有し、前記筒状の保持部材は、前記第1の側壁を取り囲む筒状の第2の側壁を有し、前記第2の側壁は、外気と流体的に連通する貫通口を有し、前記貫通口と前記導入口とを繋ぎ、前記第1の側壁と前記第2の側壁との間を通る第1の流路と、前記香味源で発生した香味を吸引する吸引口と前記香味源とを繋ぐ第2の流路と、が設けられており、前記第1の流路のうち前記香味源の外周に対応する部分である香味源外周区間の長さを、該香味源外周区間に流体が流入する箇所と前記導入口とを結ぶ最短経路よりも長くするように形成された流路形成部材が設けられている。
また、実施形態に係る内側保持部材は、燃焼型熱源及び香味源を備えた香味吸引器に適用され、少なくとも前記香味源を保持する内側保持部材であって、前記香味源の少なくとも一部のまわりを取り囲む筒状の第1の側壁と、前記第1の側壁の内部に空気を導入する導入口と、前記内側保持部材が外気と流体的に連通する貫通口を有する第2の側壁を備えた筒状の保持部材内に設けられたときに、前記貫通口と前記導入口とを繋ぎ前記第1の側壁と前記第2の側壁との間を通る第1の流路のうち前記香味源の外周に対応する部分である香味源外周区間の長さを、該香味源外周区間に流体が流入する箇所と前記導入口とを結ぶ最短経路よりも長くするように形成された流路形成部材と、を有する。
実施形態では、流路形成部材は、第1の流路のうち香味源の外周に対応する部分である香味源外周区間の長さを、香味源外周区間に流体が流入する箇所と導入口とを結ぶ最短経路よりも長くするように形成されている。これにより、第1の流路の長さ、つまり貫通口から香味源までの流路長を長くすることができる。したがって、ユーザがパフ動作をしていないときに、香味が、香味源から第1の流路を通って貫通口から流出することを抑制することができる。
[第1の実施形態]
(香味吸引器)
以下において、第1の実施形態に係る香味吸引器について説明する。図1は、第1の実施形態に係る香味吸引器10の側面図である。図2は、図1の2A−2A線に沿った香味吸引器10の断面図である。図3は、図1の3A−3A線に沿った香味吸引器10の断面図である。香味吸引器10は、筒状の保持部材30と、内側保持部材50と、燃焼型熱源70と、香味源90と、を有する。
筒状の保持部材30は、着火端E1から非着火端E2に向かって延びている。着火端E1は、燃焼型熱源70が設けられる方の端部である。非着火端E2は、吸引口40が設けられた方の端部である。吸引口40は、香味を吸引するためにユーザによって咥えられるところに位置する。筒状の保持部材30は、例えば円筒形状又は角筒形状を有していてよい。筒状の保持部材30の着火端E1側の開口は塞がれていることが好ましい。本実施形態では、少なくとも内側保持部材50及び燃焼型熱源70が筒状の保持部材30の着火端E1側の開口を塞いでいる。このように、香味吸引器10は、筒状の保持部材30の着火端E1側の開口から筒状の保持部材30内に気体が流入しないように構成されていることが好ましい。
内側保持部材50は、筒状の保持部材30内に設けられる。ただし、内側保持部材50の一部が筒状の保持部材30の外側へ延びていてもよい。内側保持部材50は、燃焼型熱源70の少なくとも一部と香味源90の少なくとも一部とを保持する。内側保持部材50は、筒状の第1の側壁51及び導入口55を有する。第1の側壁51は、香味源90の少なくとも一部と燃焼型熱源70の少なくとも一部とのまわりを取り囲んでいる。これに代えて、第1の側壁51は、香味源90の少なくとも一部のまわりを取り囲み、燃焼型熱源70を取り囲んでいなくてもよい。導入口55は、第1の側壁51内の香味源90に空気を導入するように設けられている。導入口55は、第1の側壁51に形成された孔から構成されていてよい。
燃焼型熱源70は筒状の保持部材30の着火端E1側に設けられている。燃焼型熱源70は、可燃性の物質によって構成される。例えば、可燃性の物質は、炭素材料、不燃性添加物、バインダ(有機バインダ又は無機バインダ)及び水を含む混合物である。炭素材料としては、加熱処理等によって揮発性の不純物を除去した材料を用いることが好ましい。燃焼型熱源70は、燃焼型熱源70の全重量を100重量%とした場合に、好ましくは30重量%〜70重量%の範囲の炭質材料を含み、より好ましくは35重量%〜45重量%の範囲の炭質材料を含む。
燃焼型熱源70は、着火端E1側の部分が燃焼するが、非着火端E2側の端部が燃焼しないように設計されている。つまり、燃焼型熱源70の非着火端E2側の端部が非燃焼部を構成しており、燃焼型熱源70のそれ以外の部分が燃焼部を構成している。
香味源90は、筒状の保持部材30の内側で、燃焼型熱源70よりも非着火端E2側に設けられている。香味源90は、燃焼型熱源70に隣接していてよい。香味源90は、燃焼を伴わずに香味を発生するように構成されている。具体的には、香味源90は、燃焼型熱源70によって加熱されることにより香味を発生する。
香味源90としては、例えば、たばこ原料を用いることができる。このような場合、香味源90は、シガレット(紙巻きたばこ)に使用される一般的な刻みたばこを含んでいてもよく、嗅ぎたばこに使用される粒状たばこを含んでいてもよい。香味源90は、たばこ原料に加え、グリセリン及び/又はプロピレングリコールを含んでいてもよい。香味源90は香料を含んでもよい。
筒状の保持部材30は、内側保持部材50の第1の側壁51を取り囲む筒状の第2の側壁32を有する。第2の側壁32は、着火端E1側から非着火端E2側へ長く延びていてよい。第2の側壁32は、例えば、矩形形状の厚紙を筒状に変形させることによって形成された紙管を含んでいてよい。
内側保持部材50の少なくとも第1の側壁51は、熱伝導部材によって構成されていてよい。また、内側保持部材50は、熱伝導部材によって一体形成されることが好ましい。この熱伝導部材の常温における熱伝導率は、着火端E1から非着火端E2に沿った方向において、10W/(m・K)以上であることが好ましい。熱伝導部材としては、例えば、ステンレス鋼を用いることができる。ステンレス鋼としては、例えば、SUS430を用いることができる。内側保持部材50がステンレス鋼によって構成される場合に、内側保持部材50の第1の側壁51の厚みは、0.1mm以下であることが好ましい。
筒状の保持部材30の第2の側壁32は、内側保持部材50に面する第1の熱伝導部材33を含んでいてよい。第1の熱伝導部材33は、少なくとも内側保持部材50の第1の側壁51の少なくとも一部を覆うように配置される。第1の熱伝導部材33は、燃焼型熱源70と直接接触していなくてよい。
第1の熱伝導部材33は、燃焼型熱源70から香味源90への熱伝導を促進させる。第1の熱伝導部材33は、内側保持部材50の非着火端E2側の端面よりも非着火端E2側に延びていることが好ましい。第1の熱伝導部材33は、熱伝導性に優れた金属材料によって形成されることが好ましい。第1の熱伝導部材33の熱伝導率は、第1の側壁51の熱伝導率よりも高いことが好ましい。例えば、第1の熱伝導部材33は、アルミニウムによって形成される。
筒状の保持部材30の第2の側壁32は、外気と流体的に連通する貫通口34を有する。貫通口34は、香味源90の非着火端E2側の端部よりも着火端E1側に設けられていてよい。
少なくとも第1の側壁51と第2の側壁32との間に、流路形成部材60が設けられている。流路形成部材60は、筒状の保持部材30内に、外気を香味源90へ流すための第1の流路36を形成する。流路形成部材60は、第1の側壁51及び第2の側壁32とは別個の部材から形成されていてもよい。これに代えて、流路形成部材60は、第1の側壁51又は第2の側壁32と一体形成された部材から形成されていてもよい。第1の流路36は、第2の側壁32の貫通口34と内側保持部材50の導入口55とを繋いでおり、第1の側壁51と第2の側壁32との間を通る。
内側保持部材50は、第1の側壁51の外面に設けられた熱伝導部材(不図示)を有していてもよい。この熱伝導部材は、第1の熱伝導部材33と同様に、少なくとも内側保持部材50の第1の側壁51の少なくとも一部を覆うように配置されていてよい。この熱伝導部材は、燃焼型熱源70から香味源90への熱伝導を促進させる。この熱伝導部材は、熱伝導性に優れた金属材料によって形成されることが好ましく、例えばアルミニウムによって形成される。内側保持部材50が第1の側壁51の外面に隣接した熱伝導部材を有する場合、第1の熱伝導部材33は設けられていなくてもよい。この場合、流路形成部材60は、第1の側壁51の外面の熱伝導部材と第2の側壁32との間に設けられていてよい。
筒状の保持部材30内には、香味源90で発生した香味を吸引口40へ流すための第2の流路38が設けられている。第2の流路38は、香味源90で発生した香味を吸引する吸引口40と香味源90とを繋いでいる。内側保持部材50の導入口55は筒状の保持部材30の貫通口34よりも着火端E1側に設けられていてよい。さらに、第1の流路36は香味源90の非着火端E2側の端部よりも着火端E1側のみに設けられていることが好ましい。
ユーザによるパフ動作中、外気は、貫通口34から第1の流路36へ入る(図2の矢印F1)。それから、外気は導入口55を介して香味源90に達する(図2の矢印F2)。第1の流路36を通る外気は、燃焼型熱源70の燃焼部に接することなく、香味源90に達する。香味源90に達した空気は、香味とともに、第2の流路38を通って吸引口40へ至る(図2の矢印F3及びF5)。香味源90は燃焼型熱源70によって加熱されているので、香味源90を通って第2の流路38に流入する気体は、高温になっている。
筒状の保持部材30は、第2の流路38内に外気を直接流入させる孔39(以下、「ベンチレーション孔」と称する。)を有する。ここで、「直接流入」とは、香味源90を経ることなく、第2の流路38内に外気を流入させることを意味する。
ベンチレーション孔39は、第2の流路38が延びている方向と交差する方向に気体を流入するように形成されていてよい(図2の矢印F4)。例えば、ベンチレーション孔39は、第2の流路38が延びている方向と略直交する方向に沿って、第2の流路38の中心軸に向けて気体を流入するように形成されていてよい。ベンチレーション孔39は、筒状の保持部材30の周方向に間隔をあけて複数設けられていることが好ましい。この場合、ベンチレーション孔39どうしの間の間隔は、一定であってもよい。ベンチレーション孔39は、第2の流路38が延びている方向における筒状の保持部材30の中心CLに対して、吸引口40とは反対側に設けられていてよい。ベンチレーション孔39は、第1の熱伝導部材33と冷却層80との間に設けられていることが好ましい。
複数のベンチレーション孔39のうちの任意の1つは、複数のベンチレーション孔39のうちの他のものと対向しない位置に配置されていることが好ましく、複数のベンチレーション孔39のうちの他のものと筒状の保持部材30の中心軸CAとを結ぶ直線からずれた位置に配置されていることがさらに好ましい(図3参照)。この場合、ベンチレーション孔39の、筒状の保持部材30の中心軸CAを挟んで反対側には、ベンチレーション孔39が配置されていない。また、複数のベンチレーション孔39は、筒状の保持部材30の中心軸CAに沿った方向において互いに同じ位置に配置されていることが好ましい。もっとも、複数のベンチレーション孔39は、筒状の保持部材30の中心軸CAに沿った方向において互いにずれて配置されていてもよい。
冷却層80は、香味源90で発生した香味を冷却する層である。冷却層80は、筒状の保持部材30の内面に設けられており、第2の流路38に面している。冷却層80は、第2の流路38の少なくとも一部の区間において、第2の流路38のまわりを取り囲んでいることが好ましい。冷却層80は、香味源90よりも下流にのみ設けられていることが好ましい。冷却層80の厚みは、第2の流路38の流体抵抗を顕著に増加させない程度であることが好ましい。第2の流路38の径にもよるが、例えば、冷却層80の厚みは、5μm以上500μm以下であることが好ましい。また、筒状の保持部材30の中心軸CAに垂直な断面において、筒状の保持部材30の内壁の内側の断面積に対する冷却層80の断面積の割合が、好ましくは0.2%以上45%以下、より好ましくは0.5%以上5%以下である。例えば、筒状の保持部材30の中心軸CAに垂直な断面において、筒状の保持部材30の外径が5mm〜8mm、筒状の保持部材30の厚みが0.15mm〜0.5mm、及び冷却層80の厚みが0.05mm〜0.5mmであってよい。
第1の実施形態では、冷却層80は、ベンチレーション孔39よりも下流にのみ設けられている。すなわち、冷却層80は、ベンチレーション孔39よりも上流側に達していない。この代わりに、冷却層80の一部が、ベンチレーション孔39よりも上流側に達していてもよい。すなわち、冷却層80の少なくとも一部が、ベンチレーション孔39よりも下流に設けられていればよい。
冷却層80は、第2の流路38が延びている方向において、第2の流路38の長さの半分以上の長さを有することが好ましい。冷却層80は、筒状の保持部材30を構成する第1の熱伝導部材33と離間していることが好ましい。
好ましくは、冷却層80は、筒状の保持部材30内に、香味を通す単一のチャネルを規定する。より好ましくは、冷却層80の内側は中空である。ここで、「冷却層80の内側が中空である」とは、吸引口40に設けられたフィルタ42を除き、冷却層80の内側に任意の部材が存在しないことを意味する。この場合、第2の流路38内の空洞部分の体積を大きくすることができる。本実施形態では、冷却層80は筒状の保持部材30内に単一のチャネルを規定し、かつ冷却層80の内側が中空である。
第1の実施形態では、冷却層80の内側は中空である。これに代えて、冷却層80の内側に、第2の流路38の流路抵抗を著しく増加させない程度に、任意の部材が設けられていてもよい。例えば、第2の流路の中心軸に沿って円柱状の部材が設けられていても構わない。この円柱状の部材の外周面に、別の冷却層が設けられていてもよい。
冷却層80は、第2の熱伝導部材を含んでいてよい。第2の熱伝導部材は金属であってよい。一例として、冷却層80は、金属管から構成することができる。これに代えて、冷却層80は、紙と、当該紙に貼り合わされた金属層と、を含む金属貼合紙から構成されていてもよい。上記の金属としては、例えばアルミニウムを用いることができる。また、これらの代わりに、冷却層80は、ポリ乳酸(PLA)を含む層であってもよい。また、冷却層80は、筒状の保持部材30を構成する第1の熱伝導部材33と同一の材料から形成されていてもよい。
冷却層80は、冷却層80の表面積を増大させるため、複数の凹凸を有していてもよい。このような凹凸は、例えば、冷却層80の表面をクレープ処理することによって形成できる。この凹凸によって、第2の流路38の断面積が小さくなりすぎることなく、冷却層80の熱交換面の面積を大きくすることができる。
(内側保持部材及び流路形成部材の詳細構成)
以下、図2、図4及び図5を用いて、内側保持部材50及び流路形成部材60の詳細な構成について説明する。なお、図4では、便宜上、第2の側壁32に形成された貫通口34の位置が、点線によって示されている。内側保持部材50は、第1の側壁51及び爪部54を有する。第1の側壁51は、筒状の形状を有している。第1の側壁51は、着火端E1側から非着火端E2側に向けて、第1の側壁51の内側に入り込むテーパ形状を有していてもよい。
爪部54は、第1の側壁51の内面から内側保持部材50の内側に突出する形状を有する。爪部54は、燃焼型熱源70を係止する。第1の実施形態では、爪部54は燃焼型熱源70の端面を係止している。しかしながら、爪部54が係止する位置は、燃焼型熱源70の端面に限られない。
爪部54は、特に限定されるものではないが、互いに対向する1対の爪部54によって構成されることが好ましい。実施形態は、これに限定されるものではなく、爪部54は、3つ以上の爪部によって構成されていてもよい。
内側保持部材50は、第1の側壁51の内部に配置された香味源90に空気を導入する導入口55を有している。導入口55は、爪部54と燃焼型熱源70との接点に対して非着火端E2側に形成されていてよい。好ましくは、導入口55は、爪部54と燃焼型熱源70との接点に対して非着火端E2側に隣接している。より具体的には、爪部54は、第1の壁部51の、導入口55の縁を規定する部分を起点に、第1の壁部51の内側へ突出していてよい。
内側保持部材50は、底部52を有していてもよい。底部52は、第1の側壁51によって構成される1対の開口のうちの一方を塞ぐ。内側保持部材50は、第1の側壁51及び底部52によって構成されるカップ形状を有していてよい。この場合、内側保持部材50は、香味源90を収容することができる。より具体的には、内側保持部材50の底部52は、香味源90の非着火端側の端面を支持することができる。香味源90は複数の顆粒から構成されていてもよい。この場合、香味源90の非着火端E2側の端面とは、複数の顆粒の最も非着火端E2側に配置された部分から構成される面を言い、内側保持部材の底部52に接する面を意味する。
内側保持部材50は、非着火端E2側に内側保持部材50の底部52が配置されるとともに着火端E1側に向けて開口する向きで、筒状の保持部材30内に挿入される。底部52には、1つ又は複数の通気孔52Aが設けられていてよい。この代わりに、通気孔52Aは、第1の側壁51に形成されていてもよい。通気孔52Aは、内側保持部材50の非着火端側E2の部分に形成されていてよい。第1の側壁51内の香味源90に流入した気体は、通気孔52Aを介して第2の流路38に流入する。
内側保持部材50は、フランジ53を有していてよい。フランジ53は、内側保持部材50の開口の外周から内側保持部材50の外側に張り出す形状を有する。フランジ53は、内側保持部材50が筒状の保持部材30に挿入された状態において、保持部材30の開口の外周に係止される。これに代えて、内側保持部材50は、フランジ53を有していなくてもよい。
図4及び図5に示す実施形態では、流路形成部材60は螺旋状の部材61を含む。螺旋状の部材61は、第1の側壁51に巻かれている。この代わりに、螺旋状の部材61は、第2の側壁32の内面に取り付けられていてもよい。例えば、流路形成部材60は、螺旋状に形成された金属線から構成されていてよい。
流路形成部材60は、内側保持部材50が第2の側壁32を備えた筒状の保持部材30内に設けられたときに、貫通口34と導入口55とを繋ぎ第1の側壁51と第2の側壁32との間を通る第1の流路36のうち香味源90の外周に対応する部分である香味源外周区間L1の長さを、該香味源外周区間L1に流体が流入する箇所と導入口55とを結ぶ最短経路L2よりも長くするように形成されている。
図4及び図5では、螺旋状の部材61の少なくとも一部が、貫通口34と導入口55との間の領域に位置している。これにより、螺旋状の部材61は、第1の側壁51と第2の側壁32との間に、螺旋状の香味源外周区間L1を形成する。したがって、第1の流路36は、流路形成部材60がない場合における貫通口34と導入口55との間の最短経路L2と比較して、長くなっている。
香味吸引器10は、第1の流路36と吸引口40(又は第2の流路38)とを仕切る第1のセパレータ68を有していてよい。図2,図4及び図5では、第1のセパレータ68は、螺旋状の部材61の一端部により形成されている。すなわち、螺旋状の部材61の一端部は、第2の側壁32の貫通口34よりも非着火端E2側で、第1の側壁51と第2の側壁32との間に設けられている。螺旋状の部材61の一端部は、第1の側壁51の周方向に延びていることが好ましい。これにより、第1のセパレータ68としての螺旋状の部材61の一端部は、第1の流路36から第2の流路38へ直接気体が流入することを防止する。
また、第1のセパレータ68は、第1の流路36と第2の流路38とを完全に遮断していなくてもよい。この場合、第1の流路36と第2の流路38とを繋ぐ経路のうち香味源90を通る経路の流体抵抗は、第1の流路36から第2の流路38への直接の経路の流体抵抗よりも小さいことが好ましい。また、香味吸引器は、第1の流路36と第2の流路38とを繋ぐ経路を複数有していてもよい。この場合、第1の流路36と第2の流路38とを繋ぐ経路のうち香味源90を通る経路の流体抵抗は、第1の流路36から第2の流路38とを繋ぐ他の経路の流体抵抗よりも小さいことが好ましい。
香味吸引器10は、第1の流路36から気体が漏れることを防止する第2のセパレータ69を有していてよい。第2のセパレータ69は、内側保持部材50及び燃焼型熱源70とともに、筒状の保持部材30の着火端E1側の開口を塞いでいる。図2,図4及び図5では、第2のセパレータ69は、螺旋状の部材61の他端部により形成されている。すなわち、螺旋状の部材61の他端部は、第1の側壁51の導入口55よりも着火端E1側で、第1の側壁51と第2の側壁32との間に設けられている。螺旋状の部材61の他端部は、第1の側壁51の周方向に延びていることが好ましい。これにより、第2のセパレータ69としての螺旋状の部材61の他端部は、第1の流路36の着火端E1側から気体が漏れることを防止する。なお、第2のセパレータ69は、第1の流路36の着火端E1側から気体の漏れを完全に遮断していなくてもよい。
上記実施形態では、セパレータ68,69は、螺旋状の部材61の一部から形成されている。これに代えて、セパレータ68,69は、螺旋状の部材61とは別個の部材から形成されていてもよい。さらに、セパレータ68,69は、第1の側壁51又は第2の側壁32に一体形成された部材から形成されていてもよい。
(作用及び効果)
一実施形態に係る内側保持部材50及び香味吸引器10では、流路形成部材60は、第1の流路36のうち香味源90の外周に対応する部分である香味源外周区間L1の長さを、香味源外周区間L1に流体が流入する箇所と導入口55とを結ぶ最短経路L2よりも長くするように形成されている。これにより、第1の流路36の長さ、つまり貫通口34から香味源90までの流路長を長くすることができる。したがって、ユーザがパフ動作をしていないときに、香味が、香味源90から第1の流路36を通って貫通口34から流出することを抑制することができる。これにより、吸引口40に設けられたフィルタ42を通らずに流出する副流煙の発生を抑制することができる。
また、外気は、貫通口34から香味源90に達するまで、加熱された香味源90の周りを長く移動する。これにより、加熱された内側保持部材50から外気へ熱が伝わるなどし、暖められた外気が香味源90に流入し得る。その一方で、外気は、香味源外周区間L1で第1の側壁51の温度を若干下げる働きもし得る。これにより、第1の側壁51に接する香味源90の加熱のしすぎを抑制し得る。また、香味源90をより均一に加熱するという観点では、香味源外周区間L1を長くすることによって、香味源90へ導入される外気の温度を上げておく方がよい。
一実施形態によれば、第1の流路36と第2の流路38とを繋ぐ経路のうち香味源90を通る経路の流体抵抗は、香味源90を通らない経路の流体抵抗よりも小さい。これにより、ユーザによるパフ動作中に、貫通口34から流入した外気の大部分は、第1の流路36から導入口55を介して香味源90に達し、それから香味源90で発生した香味とともに第2の流路38へ流入する。
一実施形態によれば、筒状の保持部材30の着火端E1側の開口が塞がれている。これにより、ユーザによるパフ動作中に、外気は、主に、貫通口34から第1の流路36を介して香味源90に取り込まれる。
一実施形態によれば、貫通口34は、香味源90の非着火端E2側の端部よりも着火端E1側に設けられている。これにより、パフ動作中に、ユーザが貫通口34を指で塞いでしまう虞が抑制される。
一実施形態によれば、導入口55は貫通口34よりも着火端E1側に設けられ、第1の流路36は香味源90の非着火端E2側の端部よりも着火端E1側のみに設けられている。これにより、パフ動作中に、ユーザが指で第1の流路36を押し潰してしまう虞が低減される。
一実施形態によれば、第2の流路38は香味を拡散させる空洞を有する。これにより、香味源90を通過した香味を拡散し、効率的に冷却することができる。また、本実施形態において、第1の流路36は香味源90の非着火端E2側の端部よりも着火端E1側のみに設けられていることが好ましい。これにより、香味源90よりも下流側の第2の流路(空洞)38の体積をできるだけ大きくすることができるため、香味吸引器の外径を殊更大きくすることなく、第2の流路38内の気体の冷却効率をさらに高めることができる。
一実施形態によれば、第1の流路36と吸引口40とを仕切る第1のセパレータ68が設けられている。第1のセパレータ68は、第1の側壁51と第2の側壁32との間で、第1の側壁51の周方向に延びていてよい。第1のセパレータ68により、ユーザによるパフ動作中に、貫通口34から流入した外気の大部分又は全部は、第1の流路36から導入口55を介して香味源90に達し、それから香味源90で発生した香味とともに第2の流路38へ流入する。
一実施形態によれば、内側保持部材50は、第1の側壁51の内側へ突出し、燃焼型熱源70を係止する爪部54を有する。導入口55は、第1の側壁51の、爪部54と燃焼型熱源70との接点に対して非着火端側に形成されている。爪部54により燃焼型熱源70の挿入長を適切にコントロールすることが可能であり、香味源90の長さを適切にコントロールすることができる。
一実施形態によれば、導入口55は、爪部54と燃焼型熱源70との接点に対して非着火端側に隣接している。爪部54と導入口55が隣接しているため、爪部54と導入口55を同一のプロセスで形成できるようになる。具体的には、第1の側壁51の一部を第1の側壁51から突出させることによって、燃焼型熱源70を係止可能な爪部54及び爪部54に隣接する導入口55を同時に形成することができる。
一実施形態によれば、第1の側壁51は、着火端E1側から非着火端E2側に向けて第1の側壁51の内側に入り込むテーパ形状を有する。これにより、燃焼型熱源70及び/又は香味源90の側周面を、テーパ形状の第1の側壁51で支持することができる。
一実施形態によれば、内側保持部材50は、香味源90の非着火端E2側の端面を支持する底部52を有し、内側保持部材50の非着火端E2側の部分に通気孔52Aが形成されている。さらに、導入口55は、香味源90のまわり又は香味源90よりも着火端E1側に設けられている。内側保持部材50は、第1の側壁51と底部52を有するカップ状に形成される。これにより、内側保持部材50は、香味源90をより確実に保持することができる。特に、香味源90が複数の香味片、例えば粒状片から形成されている場合にも、内側保持部材50は、香味源90を保持することができる。
一実施形態によれば、第2の側壁32は、第1の側壁51の少なくとも一部を覆うとともに、第1の側壁51よりも非着火端E2側に延びる熱伝導部材33を有する。熱伝導部材33によって、燃焼型熱源70で発生した熱を効率的に香味源90へ伝えることができる。また、熱伝導部材33が第1の側壁51よりも非着火端E2側に延びているため、熱伝導部材33の熱は第1の側壁51から突出した先端部で放熱される。これにより、第1の側壁51が加熱されすぎることを抑制する。熱伝導部材33は、第1の側壁51よりも熱伝導率が高い材料から形成されていることが好ましい。第1の側壁51は、熱伝導部材33よりも炭素材料に対する耐腐食性が高い材料から形成されることが好ましい。
一実施形態によれば、内側保持部材50は熱伝導部材によって一体成形されている。これにより、内側保持部材50は、燃焼型熱源70で発生した熱を香味源90へ伝える機能を果たすことができる。
[第1の変形例]
以下において、図6及び図7を参照して、第1の変形例に係る内側保持部材及び流路形成部材について説明する。図6は、第1の変形例に係る内側保持部材50A及び流路形成部材60Aの平面図である。図7は、第1の変形例に係る内側保持部材50A及び流路形成部材60Aの、図6とは反対側の平面図である。なお、図6及び図7では、便宜上、第2の側壁32に形成された貫通口34の位置が、点線によって示されている。
内側保持部材50Aの構成は、図4及び図5に示すものと同様である。流路形成部材60Aは、第1の側壁51と第2の側壁32との間に設けられた少なくとも1つの部材を有する。
第1の変形例では、流路形成部材60Aは複数のCリング状の部材62を含む。Cリング状の部材62は、第1の側壁51に巻かれている。この代わりに、Cリング状の部材62は、第2の側壁32の内面に取り付けられていてもよい。Cリング状の部材62は、例えば、金属製又はゴム製の部材から形成することができる。
流路形成部材60Aは、内側保持部材50Aが第2の側壁32を備えた筒状の保持部材30内に設けられたときに、貫通口34と導入口55とを繋ぎ第1の側壁51と第2の側壁32との間を通る第1の流路36のうち香味源90の外周に対応する部分である香味源外周区間L1の長さを、該香味源外周区間L1に流体が流入する箇所と導入口55とを結ぶ最短経路L2よりも長くするように形成されている。
図6及び図7では、複数のCリング状の部材62が、貫通口34と導入口55との間の領域に位置している。これに代えて、1つのCリング状の部材62が、貫通口34と導入口55との間の領域に設けられていてもよい。Cリング状の部材62は、一か所で開いた開放部63し、第1の側壁51の周方向に沿って延びている。開放部63は、貫通口34及び導入口55の少なくとも一方に対して周方向にずれて配置されている。これにより、Cリング状の部材62は、第1の側壁51と第2の側壁32との間に、図6及び図7で示すように周方向に沿った香味源外周区間L1を形成する。したがって、第1の流路36は、流路形成部材60Aがない場合における貫通口34と導入口55との間の最短経路L2と比較して、長くなっている。
第1の変形例では、一か所で開いた開放部63を有するCリング状の部材62が用いられている。これに代えて、流路形成部材60Aは、2か所以上で開いた開放部63を有する部材を含んでいてもよい。この場合であっても、開放部63が貫通口34及び導入口55の少なくとも一方に対して周方向にずれて配置されていればよい。また、開放部63の大きさは特に制限されず、場合によっては開放部63が第1の側壁51の周方向に半周以上にわたっていてもよい。
香味吸引器10は、第1の流路36と吸引口40(又は第2の流路38)とを仕切る第1のセパレータ68Aを有していてよい。第1の変形例では、第1のセパレータ68Aは、Oリング状の部材により形成されていてよい。第1のセパレータ68Aは、第2の側壁32の貫通口34よりも非着火端E2側で、第1の側壁51と第2の側壁32との間に設けられている。第1のセパレータ68AとしてのOリング状の部材は、第1の流路36から第2の流路38へ直接気体が流入することを完全に又は部分的に防止する。Oリング状の部材は、例えば、金属製又はゴム製の部材から形成することができる。
香味吸引器10は、第1の流路36から気体が漏れることを防止する第2のセパレータ69Aを有していてよい。第2のセパレータ69Aは、内側保持部材50A及び燃焼型熱源70とともに、筒状の保持部材30の着火端E1側の開口を塞いでいる。第1の変形例では、第2のセパレータ69Aは、Oリング状の部材により形成されていてよい。第2のセパレータ69Aは、第1の側壁51の導入口55よりも着火端E1側で、第1の側壁51と第2の側壁32との間に設けられている。これにより、第2のセパレータ69AとしてのOリング状の部材は、第1の流路36の着火端E1側から気体が漏れることを完全に又は部分的に防止する。
上記実施形態では、セパレータ68A,69Aは、Oリング状の部材から形成されている。これに代えて、セパレータ68A,69Aは、第1の側壁51又は第2の側壁32に一体形成された部材から形成されていてもよい。
[第2の変形例]
以下において、図8を参照して、第2の変形例に係る内側保持部材及び流路形成部材について説明する。図8は、第2の変形例に係る内側保持部材50D及び流路形成部材60の平面図である。なお、図8では、便宜上、第2の側壁32に形成された貫通口34の位置が、点線によって示されている。
第2の変形例では、流路形成部材60は、図4に示すものと同様に、螺旋状の部材61を含む。旋状の部材61は、第1の側壁51に巻かれている。この代わりに、螺旋状の部材61は、第2の側壁32の内面に取り付けられていてもよい。
第1の流路36と吸引口40(又は第2の流路38)とを仕切る第1のセパレータ68Aが設けられている。第1のセパレータ68Aは、第1の変形例と同様に、Oリング状の部材により形成されていてよい。第1のセパレータ68Aは、第2の側壁32の貫通口34よりも非着火端E2側で、第1の側壁51と第2の側壁32との間に設けられている。
また、第1の流路36から気体が漏れることを防止する第2のセパレータ69Aが設けられていてよい。第2のセパレータ69Aは、第1の変形例と同様に、Oリング状の部材により形成されていてよい。第2のセパレータ69Aは、第1の側壁51の導入口55よりも着火端E1側で、第1の側壁51と第2の側壁32との間に設けられている。
[第3の変形例]
以下において、図9を参照して、第3の変形例に係る内側保持部材及び流路形成部材について説明する。図9は、第3の変形例に係る内側保持部材50B及び流路形成部材60Bの平面図である。なお、図9では、便宜上、第2の側壁32に形成された貫通口34の位置が、点線によって示されている。
内側保持部材50Bは、第1の側壁51を有する。第1の側壁51には、第1の側壁51内の香味源90に外気を導入する導入口55が形成されている。流路形成部材60Bは、第1の側壁51に一体形成された突起及び/又は溝65から形成される。より具体的には、流路形成部材60Aは、第1の側壁51に一体形成された螺旋状の突起及び/又は溝65から形成される。
流路形成部材60Bは、内側保持部材50Bが第2の側壁32を備えた筒状の保持部材30内に設けられたときに、貫通口34と導入口55とを繋ぎ第1の側壁51と第2の側壁32との間を通る第1の流路36のうち香味源90の外周に対応する部分である香味源外周区間L1の長さを、該香味源外周区間L1に流体が流入する箇所と導入口55とを結ぶ最短経路L2よりも長くするように形成されている。
第3の変形例では、螺旋状の突起及び/又は溝65が、貫通口34と導入口55との間の領域に位置している。螺旋状の突起及び/又は溝65と第2の側壁32との間に螺旋状の隙間(流路)が形成される。したがって、第1の流路36の長さL1は、流路形成部材60Bがない場合における貫通口34と導入口55との間の最短経路L2と比較して、長くなっている。
[第4の変形例]
以下において、図10を参照して、第4の変形例に係る内側保持部材及び流路形成部材について説明する。図10は、第4の変形例に係る内側保持部材50E及び流路形成部材60Eの平面図である。なお、図10では、便宜上、第2の側壁32に形成された貫通口34の位置が、点線によって示されている。
内側保持部材50Eは、筒状の保持部材30の第2の側壁32内に挿入されている。なお、図10では、第2の側壁32は断面的に示されている。内側保持部材50Eは、螺旋状の突起及び/又は溝が形成された第1の側壁51を有する。第1の側壁51には、第1の側壁51内の香味源90に外気を導入する導入口55が形成されている。流路形成部材60Eは、第2の側壁32に一体形成された溝67から形成される。
具体的には、第2の側壁32には螺旋状の溝67が形成されている。さらに、内側保持部材50Eの第1の側壁51には、螺旋状の溝67の位置と適合する螺旋状の突起が形成されている。第1の側壁51の両端付近を除き、第1の側壁51に形成された螺旋状の突起の先端が切り落とされている。この切り落とされた突起の先端65Bと、第2の側壁32に形成された螺旋状の溝67との間に、第1の流路36が形成される。第1の流路36は螺旋状に延びている。したがって、第1の流路36の長さL1は、流路形成部材60Bがない場合における貫通口34と導入口55との間の最短経路L2と比較して、長くなっている。
内側保持部材50Eには、第1の流路36と吸引口40(又は第2の流路38)とを仕切る第1のセパレータ68Eが設けられている。第1のセパレータ68Eは、第1の側壁51に形成された螺旋状の突起により形成されていてよい。第1のセパレータ68Eは、貫通口34よりも非着火端E2側に設けられていてよい。第1のセパレータ68Eとしての螺旋状の突起の先端は、切り落とされておらず、第2の側壁32の溝に密着していてよい。
内側保持部材50Eには、第1の流路36から気体が漏れることを防止する第2のセパレータ69Eが設けられている。第2のセパレータ69Eは、内側保持部材50E及び燃焼型熱源70とともに、筒状の保持部材30の着火端E1側の開口を塞いでいる。第2のセパレータ69Eは、第1の側壁51に形成された螺旋状の突起により形成されていてよい。第2のセパレータ69Eは、導入口55よりも着火端E1側に設けられていてよい。第2のセパレータ69Eとしての螺旋状の突起の先端は、切り落とされておらず、第2の側壁32の溝67に密着していてよい。
第4の変形例によれば、内側保持部材50Eを筒状の保持部材30にねじ込むことによって、内側保持部材50Eと筒状の保持部材30との間に螺旋状の第1の流路36及びセパレータ68E,69Eを同時に形成することができる。また、螺旋状の突起及び溝が互いに噛み合っているため、内側保持部材50Eがしっかりと保持される。
[第2の実施形態]
以下において、図11を参照して、第2の実施形態に係る香味吸引器10Aについて説明する。なお、第1の実施形態と同一の構成については、同一の符号が付されている。以下においては、第1の実施形態に対する相違点について主として説明する。
第2の実施形態では、筒状の保持部材30に形成された貫通口34は、香味源90の非着火端E2側の端部よりも非着火端側E2に設けられている。第1の流路36は、貫通口34から着火端E1側へ延びている。筒状の保持部材30の内部に管部材84が設けられている。管部材84は、第1の流路36と第2の流路38との間を仕切っており、貫通口34の位置から第1の側壁51まで延びていてよい。第1の流路36は、内側保持部材50の第1の側壁51と筒状の保持部材30の第2の側壁32との間を通って、導入口55に至る。
第1の流路36の、貫通口34付近の区間は、セパレータ68を介して、第2の流路38と隣接していてよい。セパレータ68は、第1の流路36と第2の流路38とを直接繋ぐ隙間を埋める抵抗部材82を含んでいる。抵抗部材82は、第1の流路36と第2の流路38とを流体的に完全に遮断してはおらず、第1の流路36から第2の流路38へ直接入る経路の流体抵抗を増大させる。
第1の流路36から抵抗部材82を経て第2の流路38へ直接入る経路(図11の矢印F6参照)の流体抵抗は、第1の流路36から香味源90を経て第2の流路に至る経路の流体抵抗よりも大きいことが好ましい。すなわち、セパレータ68は、第1の流路36と第2の流路38とを繋ぐ経路のうち香味源90を通る経路の流体抵抗が香味源90を通らない経路の流体抵抗よりも小さくなるように構成されていればよい。これにより、第1の流路36に流入した空気の多くを、香味源90に導くことができる。
なお、セパレータ68は、第1の流路36と第2の流路38とを繋ぐ経路のうち香味源90を通る経路の流体抵抗が香味源90を通らない経路の流体抵抗よりも小さくなるように構成されていれば、第1の流路36の一部及び/又は貫通口34に達していてもよい。
第2の実施形態で説明したように、第1の流路36と第2の流路38とを繋ぐ複数の経路が設けられていてもよい。この場合、第1の流路36と第2の流路38とを繋ぐ経路のうち香味源90を通る経路の流体抵抗が最も小さいことが好ましい。
第2の実施形態では、第1の流路36と第2の流路38とは、互いに流体的に完全に遮断されていない。この代わりに、セパレータ68は、第1の流路36と第2の流路38とを互いに流体的に完全に遮断していることが好ましい。
[第3の実施形態]
以下において、図12を参照して、第3の実施形態に係る香味吸引器について説明する。なお、第1の実施形態と同一の構成については、同一の符号が付されている。以下においては、第1の実施形態に対する相違点について主として説明する。
第3の実施形態では、内側保持部材50の第1の側壁51と筒状の保持部材30の第2の側壁32との間の流路形成部材60は、第2の側壁32の内面に一体形成された突起又は溝66から形成されている。第2の側壁32の内面に一体形成された突起又は溝66は、例えば螺旋形状であってよい。この場合であっても、第1の流路36のうち香味源90の外周に対応する部分である香味源外周区間の長さを、香味源外周区間に流体が流入する箇所と導入口55とを結ぶ最短経路よりも長くすることができる。
なお、筒状の保持部材30が第1の流路36に面する熱伝導部材を有する場合には、当該熱伝導部材の内面に流路形成部材としての突起又は溝を形成すればよい。
[第4の実施形態]
以下において、図13を参照して、第4の実施形態に係る香味吸引器について説明する。なお、第1の実施形態と同一の構成については、同一の符号が付されている。以下においては、第1の実施形態に対する相違点について主として説明する。
第4の実施形態では、内側保持部材50Cは、図4及び図5に示す内側保持部材の形状と異なっている。具体的には、内側保持部材50Cは、図4及び図5に示す底部を有していない。内側保持部材50Cの第1の側壁51は、非着火端E2側へ向かうとともに中心に向かって傾斜したテーパ形状を有していてよい。香味源90も、非着火端E2側へ向かうとともに中心に向かって傾斜している。これにより、内側保持部材50Cは、底部がなくとも、香味源90を保持することができる。
また、内側保持部材50Cの第1の側壁51が非着火端E2側へ向かうとともに中心に向かって傾斜したテーパ形状を有していることで、内側保持部材50Cを筒状の保持部材30に挿入しやすくなる。
なお、図4〜8に示す内側保持部材50,50A,50Dの第1の側壁51も、本実施形態で説明したようなテーパ形状を有していてもよい。
[第5の実施形態]
以下において、図14を参照して、第5の実施形態に係る香味吸引器について説明する。なお、第1の実施形態と同一の構成については、同一の符号が付されている。以下においては、第1の実施形態に対する相違点について主として説明する。
第5の実施形態では、第1の流路から香味源90へ流体を流入させる導入口55は、内側保持部材の第1の側壁51の一端側の開口によって形成されている。より具体的には、第1の流路内の流体は、内側保持部材と燃焼型熱源70との間のギャップから、第1の側壁51の内側の香味源90が設けられた空間へ流入する。このように、「導入口55」は、筒状の第1の側壁51に形成された孔のみでなく、筒状の第1の側壁51の端部の開口をも含む概念であってよい。この場合、第1の側壁51に孔を形成する必要がない。
第5の実施形態では、内側保持部材は、香味源90を保持しているが、燃焼型熱源70を保持していない。このように、内側保持部材は、燃焼型熱源70を保持していなくてもよい。この場合、第1の側壁に、燃焼型熱源70と係止する爪部を形成する必要がない。
[その他の実施形態]
本発明は上述した実施形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
上述した複数の実施形態及び変形例で説明した特徴は、可能な限り組み合わせることができる。例えば、上述した複数の流路形成部材60,60A,60Bやセパレータ68,68A,69,69Aの組み合わせは、種々とり得る。
実施形態によれば、香味が香味源から第1の流路を経て貫通口から流出することを抑制することができる香味吸引器及び内側保持部材を提供することができる。

Claims (21)

  1. 着火端から非着火端に向かって延びる筒状の保持部材と、
    前記着火端に設けられる燃焼型熱源と、
    前記燃焼型熱源に対して前記非着火端側に設けられる香味源と、
    前記筒状の保持部材内に設けられ、少なくとも前記香味源を保持する内側保持部材と、前記香味源に空気を導入する導入口と、を有し、
    前記内側保持部材は、前記香味源の少なくとも一部のまわりを取り囲む筒状の第1の側壁を有し、
    前記筒状の保持部材は、前記第1の側壁を取り囲む筒状の第2の側壁を有し、
    前記第2の側壁は、外気と流体的に連通する貫通口を有し、
    前記貫通口と前記導入口とを繋ぎ、前記第1の側壁と前記第2の側壁との間を通る第1の流路と、前記香味源で発生した香味を吸引する吸引口と前記香味源とを繋ぐ第2の流路と、が設けられており、
    前記第1の流路のうち前記香味源の外周に対応する部分である香味源外周区間の長さを、該香味源外周区間に流体が流入する箇所と前記導入口とを結ぶ最短経路よりも長くするように形成された流路形成部材が設けられている、香味吸引器。
  2. 前記第1の流路と前記第2の流路とを繋ぐ経路のうち前記香味源を通る経路の流体抵抗は、前記香味源を通らない経路の流体抵抗よりも小さい、請求項1に記載の香味吸引器。
  3. 前記筒状の保持部材の前記着火端側の開口が塞がれている、請求項1又は2に記載の香味吸引器。
  4. 前記貫通口は、前記香味源の前記非着火端側の端部よりも前記着火端側に設けられている、請求項1から3のいずれか1項に記載の香味吸引器。
  5. 前記導入口は前記貫通口よりも前記着火端側に設けられ、
    前記第1の流路は前記香味源の前記非着火端側の端部よりも着火端側のみに設けられている、請求項1から4のいずれか1項に記載の香味吸引器。
  6. 前記第2の流路は香味を拡散させる空洞を有する、請求項1から5のいずれか1項に記載の香味吸引器。
  7. 前記流路形成部材は、前記第1の側壁と前記第2の側壁との間に設けられた少なくとも1つの部材を有する、請求項1から6のいずれか1項に記載の香味吸引器。
  8. 前記流路形成部材は螺旋状の部材を含む、請求項1から7のいずれか1項に記載の香味吸引器。
  9. 前記流路形成部材は、前記第1の側壁に巻かれた螺旋状の部材を含む、請求項1から8のいずれか1項に記載の香味吸引器。
  10. 前記流路形成部材は、少なくとも一か所で開いた開放部を有し、前記第1の側壁の周方向に沿って延びた部材を含み、
    前記少なくとも一か所の開放部は、前記貫通口及び前記導入口の少なくとも一方に対して前記周方向にずれている、請求項1から7のいずれか1項に記載の香味吸引器。
  11. 前記流路形成部材は、前記第1の側壁の外面又は前記第2の側壁の内面に一体形成された突起又は溝を有する、請求項1から4のいずれか1項に記載の香味吸引器。
  12. 前記突起又は溝は螺旋状に形成されている、請求項11に記載の香味吸引器。
  13. 前記第1の流路と前記吸引口とを仕切るセパレータを有する、請求項1から12のいずれか1項に記載の香味吸引器。
  14. 前記セパレータは、前記第1の側壁と前記第2の側壁との間で、前記第1の側壁の周方向に延びている、請求項13に記載の香味吸引器。
  15. 前記内側保持部材は、前記燃焼型熱源及び前記香味源を保持するように構成されており、
    前記内側保持部材は、前記第1の側壁の内側へ突出し、前記燃焼型熱源を係止する爪部を有し、
    前記導入口は、前記第1の側壁の、前記爪部と前記燃焼型熱源との接点に対して前記非着火端側に形成されている、請求項1から14のいずれか1項に記載の香味吸引器。
  16. 前記導入口は、前記爪部と前記燃焼型熱源との接点に対して前記非着火端側に隣接している、請求項15に記載の香味吸引器。
  17. 前記第1の側壁は、前記着火端側から前記非着火端側に向けて前記第1の側壁の内側に入り込むテーパ形状を有する、請求項1から16のいずれか1項に記載の香味吸引器。
  18. 前記内側保持部材は、前記香味源の非着火端側の端面を支持する底部を有し、
    前記内側保持部材の前記非着火端側の部分に通気孔が形成されており、
    前記導入口は、前記香味源のまわり又は前記香味源よりも前記着火端側に設けられている、請求項1から17のいずれか1項に記載の香味吸引器。
  19. 前記第2の側壁は、前記第1の側壁の少なくとも一部を覆うとともに、前記第1の側壁よりも前記非着火端側に延びる熱伝導部材を有する、請求項1から18のいずれか1項に記載の香味吸引器。
  20. 前記内側保持部材は熱伝導部材によって一体成形されている、請求項1から19のいずれか1項に記載の香味吸引器。
  21. 燃焼型熱源及び香味源を備えた香味吸引器に適用され、少なくとも前記香味源を保持する内側保持部材であって、
    前記香味源の少なくとも一部のまわりを取り囲む筒状の第1の側壁と、前記第1の側壁の内部に空気を導入する導入口と、
    前記内側保持部材が外気と流体的に連通する貫通口を有する第2の側壁を備えた筒状の保持部材内に設けられたときに、前記貫通口と前記導入口とを繋ぎ前記第1の側壁と前記第2の側壁との間を通る第1の流路のうち前記香味源の外周に対応する部分である香味源外周区間の長さを、該香味源外周区間に流体が流入する箇所と前記導入口とを結ぶ最短経路よりも長くするように形成された流路形成部材と、を有する、内側保持部材。
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