JPWO2016132437A1 - 複合線条体の端末定着構造 - Google Patents

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俊次 蜂須賀
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Abstract

連続繊維を樹脂材で複合化し、撚り線状に成形した複合線条体20と、筒状に形成されると共に、その外径が引張力を受ける先端部から固定側の後端部にかけて拡径し、その内壁面42に前記複合線条体の外面が転写され、複合線条体20の外面と係合する内壁面42が形成されたくさび体30と、くさび体30の外周側に設けられ、固定側の後端部に向けて拡径する円錐状中空の内部構造を有するスリーブ50とを備え、くさび体30は、周方向に分割され、互いに分割面43を隙間をもって対向させて形成された複数の分割くさび体40から成り、分割くさび体40における内壁面42は微細凹凸42bにて形成されていることで、短時間で加工でき、しかも十分な把持力を長期間に亘って維持する。

Description

本発明は、土木・橋梁等の分野で構造体の補強に使用される複合線条体を緊張するときの端末定着に用いる複合線条体の端末定着構造に関する。
複合線条体はPC鋼撚り線の代わりになるものとして知られている。複合線条体は炭素繊維等の連続繊維をエポキシ樹脂等の熱硬化樹脂で複合化し、1×7等の撚り線状に成型したものである。複合線条体はPC鋼撚り線と同様に高い引張強度と高い弾性係数をもち、しかも軽量で錆びない等の特徴がある。これらの特徴を生かし土木・橋梁等の分野での、既存橋梁の補修用ケーブルや、プレストレスコンクリート桁やパイルの補強用緊張材、ポストテンション方式橋梁桁補強材等として使用されている。このような用途に複合線条体を使用する場合には、複合線条体を緊張するために、その両端部を把持する端末定着が必要である。
端末定着構造としては、樹脂補強カーボンファイバを心とした電線の引留端部に関する技術が知られている(例えば、日本国特許公開公報 特開平8−237840号公報)。すなわち、亜鉛等を主成分とする金属材により形成され、その内周面に樹脂補強カーボンファイバの外周に係合する係合面を有する、円筒二つ割構造の緩衝スリーブを、撚り合わせ電線の引留端部に用いている。これは樹脂補強カーボンファイバをテンションメンバとしその周りに導電用金属線を撚り合わせてなる電線において、テンションメンバと導線用金属線の撚り合わせ層の間に緩衝スリーブを設け、これらの外側に金属スリーブを装着し、金属スリーブを圧縮固定することで引留端部を形成している。この技術において緩衝スリーブは内周面に樹脂補強カーボンファイバの外周と係合する係合面をもっており、二つ割構造であるので、樹脂補強カーボンファイバに容易に装着できるとともに、円筒状に成型されているため金属スリーブを圧縮するときに局部的な圧縮力がかからないので、樹脂補強カーボンファイバの潰れや割れなどの損傷を防止する効果を有している。
また、複合線条体の端末定着構造として、複合線条体に増摩シートを被せ、その上に金属製ブレードを被せ、この部分をくさびによって挟み、定着する構造が知られている(例えば、日本国特許第5426678号公報)。これは、複合線条体を緊張するときにくさびに発生する外力で、くさびが複合線条体を締め付けるとき、くさびの下部にある増摩シートとブレードが複合線条体の凹凸部に応じて変形し、それによる緩衝作用と、増摩シートによる摩擦力により、せん断による損傷を生じることなく複合線条体を高い緊張力下で把持する機能を持たしている。
さらに、増摩シートの代わりに樹脂製の複合緩衝材を用いる方法も提案されている(例えば、日本国特開平01−272889号公報)。
上述した複合線条体の端末定着構造では、次のような問題があった。すなわち、導電用金属線を撚り合わせてなる電線の引き止め端部を形成するために、上述した技術では圧縮加工するための機械装置が必要であった。機械装置を用いると高コストとなる。また、上述した技術で示されている二つ割の緩衝スリーブは圧縮力が局部的に集中して起きるカーボンファイバ心の潰れ損傷を防止するために亜鉛等を主成分にした金属製とする必要がある。
また、複合線条体に複数枚の増摩シートを重ねて使う場合、準備段階で多数の増摩シートを積層する手間が必要であった。また、このように準備した2つの短冊状の増摩シートを複合線条体に取り付けるときには、増摩シートの方向を複合線条体の軸方向と平行にし、また、2つの増摩シートの間隔を均等に保持して取り付ける必要があり、作業には熟練と手間を要していた。
また、この方法では、限られた熟練者が必要であり、複雑で多数の工程を経て時間を要するという問題があった。
さらに、複合緩衝材を用いた場合には、作業時間を10分程度までに短縮することができるが、PC鋼より線を用いた定着構造では作業時間が1分程度と短く、さらなる作業時間の短縮化が求められていた。また、複合緩衝材の材料である樹脂は大きい力が継続して加わると、変形・破損するため長期間の使用に耐えきれない虞があった。
一方、樹脂製複合緩衝材はクリープ量が多く、長期にわたり供用する定着に不向きであった。さらに、複合緩衝材の樹脂がクリープ変形するため長期の使用に耐えられない。
そこで本発明は、圧縮の機械装置を必要とせず、また、作業が困難な増摩シートや複合緩衝材等を用いることなく、十分な把持力を維持する端末定着構造により定着作業を簡単に行うことができると共に長期間の使用に耐えうる複合線条体の端末定着構造を提供することを目的としている。
連続繊維を樹脂材で複合化し、撚り線状に成形した複合線条体と、筒状に形成されると共に、引張側で小径側の先端部から固定側で大径側の後端部にかけて拡径し、その内壁面に前記複合線条体の外面が転写され、前記複合線条体の外面と係合する被係合部が形成されたくさび体と、このくさび体の外周側に設けられ、固定側で大径側の後端部に向けて拡径する円錐状中空の内部構造を有するスリーブとを備え、前記くさび体は、周方向に分割され、互いに分割面を隙間をもって対向させて形成された複数の分割くさび体から成り、前記分割くさび体における前記内壁面は微細な凹凸面にて形成されていることを特徴とする複合線条体の端末定着構造。
図1は、本発明の実施の形態に係る複合線条体の定着構造を示す縦断面図である。 図2は、同定着構造における分割くさび体とスリーブを示す縦断面図である。 図3は、同定着構造における複合線条体とくさび体を示す斜視図である。 図4は、同複合線条体とくさび体を示す分解斜視図である。 図5は、同定着構造を示す横断面図である。 図6は、同定着構造の要部を示す拡大図である。 図7は、同定着構造における表面粗さ、くさび長さ、定着効率の関係を示す説明図である。
以下、添付図面にもとづき、本発明の実施形態について説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る複合線条体の定着構造を示す縦断面図、図2は同定着構造における分割くさび体とスリーブを示す縦断面図、図3は同定着構造における複合線条体とくさび体を示す斜視図、図4は同複合線条体とくさび体を示す分解斜視図、図5は同定着構造を示す横断面図、図6は同定着構造の要部を示す拡大図である。説明中において、軸方向とは、複合線条体20の延びる(長さ)方向を示している。
複合線条体の端末定着構造10は、連続繊維を樹脂材で複合化し、撚り線状に成形した複合線条体20と、この複合線条体20を覆う金属材製のくさび体30と、このくさび体30の外周側に設けられた金属材製のスリーブ50とを備えている。なお、図1中左方向から引張力が作用し、右端部は自由端である。くさび体30の引張側で小径側を先端部、固定側で大径側を後端部と称する。
複合線条体20は、複数の素線21を撚り合わせた構造を有している。素線21は、炭素繊維(連続繊維)とマトリクス樹脂(代表的にはエポキシ樹脂等の熱硬化樹脂)を主材料としている。
外径15.2mmの1×7の撚り構造を有する複合線条体20は、素線21として1本の心素線21aを中心とし、その周囲に6本の側素線21bを撚り合わせて構成されている。いずれの心素線21a及び側素線21bも直径は5.1mmである。心素線21aと側素線21bのなす角、すなわち撚り角は代表的には9°であり、撚り角は18°以下が望ましい範囲である。
くさび体30の内径は被定着体である複合線条体20の形状で決定される。したがって、複合線条体20を圧壊させない程度の圧力で十分な定着効率を得るために十分な長さを確保する必要がある。具体的な長さとしては、側素線21bが周方向における同じ位置に戻る1ピッチを基準として決定する。決定のプロセスについては後述する。
くさび体30は、周方向に2分割された分割くさび体40を組み合わせて、中空の円錐台状に形成されている。
分割くさび体40は、半円筒状の本体41と、この本体41の内壁面(係合部)42に設けられ、複合線条体20の外形と嵌合する凹凸部42aを有している。この凹凸部42aは複合線条体20を構成する素線21を外形転写した凹凸を有しており、いわゆる縄目状となっている。この外形転写した凹凸に加え、図6に示すように内壁面には微細凹凸42bが形成されている。
内壁面42では、これら縄目状の凹凸部42aにより、複合線条体20とくさび体30との間で高い摩擦力が得られる。さらに微細凹凸42bにより、複合線条体20の各素線21との接触面積が増えるとともに、変形しやすい複合線条体20を断面方向に、さらに摩擦力を増大させる効果がある。微細凹凸42bが、長期間にわたって高い把持力と安定した定着を実現する。
適切な表面粗さ及びくさび長さを求めるため、引張試験を行った。図7は複合線条体20について、表面粗さ及びくさび長さを変えた場合のくさび体による定着構造で引張試験したときの、表面粗さ、くさび長さ、定着荷重、定着効率、破断状況、評価との関係を示している。定着効率は定着荷重と複合線条体の規格破断荷重の比である。評価は、定着効率が75%を超えるものを○(良)とした。
鋳物である分割くさび体40の表面粗さを調整するには様々な方法があるが、今回は分割くさび体40を形成後、後加工により表面の凹凸が付加されるように調整した。表面粗さは触針式の表面粗さ計で測定した。
微細凹凸42bを形成する内面の表面粗さRz(十点平均粗さ)は60〜500μmが良く、適度な大きさの微細凹凸42bが形成されるので、上述したように摩擦力が高くなり、高い定着荷重が得られた。
表面粗さが小さすぎると(Rz=30μm以下)、微細凹凸42bの大きさが小さいため、摩擦力が低くなり、抜けてしまった。また、表面粗さが大きすぎると(Rz=800μm以上)、微細凹凸42bが大きすぎて複合線条体20の表面を損傷させるので、定着荷重を高くできなかった。一方、ストランド間の谷間を転写していた縄目の出っ張りが削られ接触面積が著しく低下し、抜けてしまった。
一方、くさび長さについては、表面粗さRz=200の条件で、130mm,150mm,210mm,280mmと様々な長さで試験を行った。複合線条体20の1ピッチは209mmである。150mm,210mm,280mmが合格であった。なお、130mm以下では、くさび体30の締め付けによる側圧で複合線条体20が損傷するため、低い定着荷重で破断した。さらに1ピッチ相当である200mm以上の場合は、摩擦面積が大きくなるため、さらに高い定着荷重が得られた。1ピッチの134%相当の280mmを超えると、実用性に乏しい。今回の試験の結果、1ピッチの72%〜134%が適切であることがわかった。
さらに本体41の周方向の端面は分割面43が形成されている。また、先端部側には、口元に近づくにつれ拡径する拡径部44が設けられている。
くさび体30は上述したように2つ割り構造となっているため、複合線条体20の任意位置に取り付けることができ、取り付けた後は複合線条体20の全周を覆い、ほぼ円錐台状の外形を有する。
分割くさび体40は、次のようにして成形される。すなわち、上述した外径15.2mmの1×7の撚り構造を有する複合線条体20と同一構造の複合線条体を原型とした3DCADデータを作成し、あるいは3Dスキャナ等で外形を走査し、データ化する。このデータにより母型を作成する。母型から砂型を形成して、鋳造にて分割くさび体40を製造する。材質は成型性、強度、じん性、疲労強度に優れた、球状黒鉛鋳鉄とする。球状黒鉛鋳鉄は収縮率が1%と、鋼鉄の3%と比べ小さいので、寸法精度が高い。また、黒鉛が片状であるねずみ鋳鉄は、疲労亀裂が層間を進展していくので疲労強度が低いのに対し、球状黒鉛鋳鉄は球状の黒鉛で疲労亀裂が停止するので疲労強度が高い。さらに、くさび体の内壁面の表面をRzで60〜500μmの範囲で微細な凹凸性状にする。
なお、分割くさび体40の内壁面42の表面粗さは触針式の表面粗さ計を用いてRzを測定している。
分割くさび体40の内面には、具体的に次のより線形状の縄目を有する。素線21の外形転写によるより線形状の縄目は直径5.1mmで心素線21aに対し18°以下の角度の円弧である。さらに内壁面に微細凹凸42bがある。
分割くさび体40の内面の凹凸部42aは、複合線条体20の形状を倣った形状となっているため、複合線条体20に装着すると複合線条体20と縄目が合致するので、複合線条体20の撚り構造による表面の縄目を分割くさび体40が充満する。
一対の分割くさび体40は、互いに分割面43を対向させて隣接するが、所定寸法の隙間Sが形成されている。この所定寸法は、例えば、3〜6mmである。
くさび体30は、その外径が先端部から後端部にかけて拡径し、その中空部に複合線条体20が係合される構造を有している。
このような複合線条体の端末定着構造10は、次のようにして組み立てられる。すなわち、複合線条体20の外周にスリーブ50を通す。次に、一対の分割くさび体40をその先端部をスリーブ50側に向けて複合線条体20に嵌めてくさび体30を形成する。そして、スリーブ50をくさび体30に向けて移動し、嵌合する。
このように構成された複合線条体の端末定着構造10によれば、複合線条体20が引っ張られた時に次のように作用する。すなわち、複合線条体20とくさび体30が一体化しているので、複合線条体20を引張ると同時にくさび体30がスリーブ50に引き込まれる。くさび体30がスリーブ50に引き込まれるとその勾配によりくさび体30は複合線条体20を締め付ける。この締め付けによって、くさび体30と複合線条体20のそれぞれの摩擦力はさらに増大し、二者の一体化はより強固なものとなる。
さらに、複合線条体20を原型にし、上述の方法で得た分割くさび体40の内面には、複合線条体20を構成する素線21の外形転写した凹凸を有している。この凹凸を有することで、くさび体30は複合線条体20に強固に係合するとともに、樹脂緩衝材等を用いていないため、長期間にわたって高い把持力を得ることができる。
スリーブ50は、金属材製であり、内径が先端部から後端部にかけて拡径する円錐状中空の内部構造を有し、外径一定の筒状に形成されている。なお、スリーブ50の内径の拡径角度Cに対して、くさび体30の外径の拡径角度を僅かに大きくする。これによって、口元側(引張力が作用する側の、先端部)の側圧を小さくでき、口元の応力集中を減らすことができ、高い把持力が得られる。また、このような形状に加え、拡径部44において、口元をR加工したり、口元付近を先端部側に向けてテーパ(拡径)にされているので、より効果が高まる。
さらに、くさび体30は、円筒状の二つ割りのシンプルな成型体であるため、取り付けのための準備は特には不要で、複合線条体20に容易に、短時間に取り付けることができる。また、くさび体30の内面は複合線条体20と嵌合する形状を有するため、取り付け作業時には、くさび体30を複合線条体20に押し当てることで自ずと複合線条体20に嵌合する。このため、特段の熟練は必要でなく、所定の品質を一般の作業者が容易に実現できる。
本実施の形態に係る複合線条体の端末定着構造10によれば、圧縮装置による圧縮力ではなく、くさび体30とスリーブ50による締付力により定着力を生ずるようにしている。くさび体30の締め付けによって強固に複合線条体20を締め付けており、高い定着力を発揮することができる。
また、くさび体30は、複合線条体20の外形と嵌合する形状に形成されているため、被せるだけの作業で済み、熟練の作業者の作業によらなくても、所望の品質を得ることができ、定着作業を簡単に行うことができる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではない。例えば、くさび体は3つ割でも4つ割でも良い。この他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能であるのは勿論である。
圧縮装置や緩衝材を用いなくとも十分な摩擦力を維持する構造により定着作業を簡単に行うことができる複合線条体の端末定着構造が得られる。

Claims (5)

  1. 連続繊維を樹脂材で複合化し、撚り線状に成形した複合線条体と、
    筒状に形成されると共に、その外径が引張力を受ける先端部から固定側の後端部にかけて拡径し、その内壁面に前記複合線条体の外面が転写され、前記複合線条体の外面と係合する被係合部が形成されたくさび体と、
    このくさび体の外周側に設けられ、固定側の後端部に向けて拡径する円錐状中空の内部構造を有するスリーブとを備え、
    前記くさび体は、周方向に分割され、互いに分割面を隙間をもって対向させて形成された複数の分割くさび体から成り、
    前記分割くさび体における前記内壁面は微細な凹凸面にて形成されていることを特徴とする複合線条体の端末定着構造。
  2. 前記分割くさび体における前記内壁面の凹凸の面粗度は、粗さがRz=60〜500μmの範囲で無数に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の複合線条体の端末定着構造。
  3. 前記分割くさび体の長さは、側素線の1ピッチの72〜134%としていることを特徴とする請求項1に記載の複合線条体の端末定着構造。
  4. 前記分割くさび体の材質は、収縮率1%程度の球状黒鉛鋳鉄からなる請求項1に記載の複合線条体の端末定着構造。
  5. 前記分割くさび体を用いる前記端末定着構造で
    前記分割くさび体の外径の拡径角度に比して、前記スリーブの内径の拡径角度が同等以下で形成され、
    前記被係合部の前記先端部側の内径は、滑らかに拡径されていることを特徴とする請求項1に記載の複合線条体の端末定着構造。
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