JPWO2016125556A1 - 無線機 - Google Patents

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Abstract

内部に配置されているアンテナの位置の制限が緩和された無線機を提供する。筐体の外周上に配置されている金属枠(10)と、金属枠の内部に配置されているアンテナエレメント(20)と、を備え、金属枠を分断する開口部が設けられており、アンテナエレメントは、少なくとも一部が金属枠と重なる位置に配置されており、金属枠は、アンテナエレメントに対して高インピーダンスである無線機(1)。

Description

本発明は開口部によって分断されている金属枠と、当該金属枠の内部に配置されているアンテナエレメントとを備える無線機に関する。
近年、通信可能な無線機は、小型化、軽量化、および強度の維持のために、金属性の筐体を備えている。しかしながら、この構成においてアンテナを内部に備える場合、金属性の筐体は電波を透過しないため、アンテナの特性が劣化するという問題が生ずる。そこで、この問題を解決するための技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、外筐と、当該外筐の内部に配置された回路基板と、樹脂材料によって形成され当該外筐に取り付けられた操作ユニットとを備え、外筐は少なくとも一部が金属材料から成る金属筐体によって構成され、回路基板にアンテナが搭載され、操作ユニットがアンテナを覆う位置に取り付けられている携帯端末装置が開示されている。
日本国公開特許公報「特開2010−136017号公報(2010年6月17日公開)」
しかしながら、上述の従来技術では、樹脂材料や非金属材料によって覆われた位置にしかアンテナを内蔵することができないという問題がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、内部に配置されているアンテナの位置の制限が緩和された無線機を提供することを主たる目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る無線機は、筐体と、上記筐体の外周上に配置されている金属枠と、上記金属枠の内部に配置されている第一のアンテナエレメントと、グランドと、を備え、上記筐体には、上記金属枠を分断する開口部が設けられており、上記第一のアンテナエレメントは、上記開口部をその開口面から平面視したときに、少なくとも一部が上記金属枠と重なる位置に配置されており、上記金属枠は、第一のアンテナエレメントに対して高インピーダンスであることを特徴とする無線機。
本発明の一態様によれば、少なくとも一部が金属枠と重なる位置に配置されたアンテナのアンテナ特性が劣化することを抑制することができるため、内部に配置されているアンテナの位置の制限が緩和された無線機を提供することができる。
本発明の実施形態1に係る無線機の構成を示す概略図である。 本発明の実施形態1に係る無線機の変形例の構成を示す概略図である。 本発明の実施形態1に係る無線機の他の変形例の構成を示す概略図および従来の無線機の構成を示す概略図である。 (a)は、本発明の実施形態2に係る無線機の構成を示す概略図であり、(b)は、本発明の実施形態2に係る無線機の変形例の構成を示す概略図である。 (a)は、本発明の実施形態3に係る無線機の構成を示す概略図であり、(b)は、本発明の実施形態3に係る無線機の変形例の構成を示す概略図である。 (a)は、本発明の実施形態4に係る無線機の構成を示す概略図であり、(b)は、本発明の実施形態4に係る無線機の変形例の構成を示す概略図である。 (a)は、本発明の実施形態5に係る無線機の構成を示す概略図であり、(b)は、本発明の実施形態5に係る無線機の変形例の構成を示す概略図である。 (a)は、本発明の実施形態6に係る無線機の構成を示す概略図であり、(b)は、本発明の実施形態6に係る無線機の変形例の構成を示す概略図である。 本発明の実施形態7に係る無線機の構成を示す概略図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳細に説明する。説明の便宜上、各実施形態に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、適宜その説明を省略する。
本明細書では、無線機として、ユーザが手に持って操作することができ、かつ無線信号による通信機能を有した装置であり、携帯電話機、スマートフォン、またはタブレット型端末を例に挙げているが、本発明に係る無線機はこれらに限定されない。例えば、据え置き型の無線LAN親機などであってもよい。
〔実施形態1〕
図1は、本発明の実施形態1に係る無線機1の構成を示す概略図である。図1に示すように、無線機1は、金属枠10、アンテナエレメント(第一のアンテナエレメント)20、および給電部40を備えている。
無線機1では、金属枠10は、無線機1の筐体の外周上に配置されている。アンテナエレメント20は、金属枠10の内部に配置されている。なお、「金属枠10の内部に配置されている」とは、金属枠10によって囲まれている領域からはみ出ないように配置されていることを指す。開口部30は、例えば、SDカードスロットやUSBメモリスロットのような、着脱可能な部品を挿入するための挿入口であり得る。開口部30は、筐体における金属枠10を分断する位置に配置される。なお、「筐体」とは、無線機1が備える電子部品を格納する部材を指す。また、「外周」とは、無線機1の外側に沿った周りの領域を指す。
金属枠10は、開口部30によって規定される端部(開口部30に隣接する端部)のうちアンテナエレメント20に近い方の端部(第一の端部)12から長さL1の位置(接続点P1、第一の接続位置)において、グランドに接続されている。長さL1の具体的な値については後述する。
なお、「開口部30によって規定される端部のうちアンテナエレメント20に近い方の端部」とは、開口部30によって分断された金属枠10の端部のうち、開口部30を平面視したときに、アンテナエレメント20と重なる領域が大きい方の金属枠10の端部を指す。
アンテナエレメント20は、給電部40によってアンテナ給電されている。アンテナエレメント20は、開口部30をその開口面から平面視したときに、少なくとも一部が金属枠10と重なる位置に配置されており、一部が金属枠10に近接している。なお、以下において、「開口部30をその開口面から平面視したときに金属枠10と重なる位置」のことを、単に「金属枠10と重なる位置」と表記することもある。
(長さL1)
アンテナエレメント20の通信周波数の波長をλとすると、長さL1の電気長が(2n−1)λ/8〜(2n+1)λ/8(nは奇数の自然数)の範囲となる位置において接続点P1を設ける構成が好ましい。特に、長さL1の電気長は、n=1の場合のλ/8〜3λ/8が好ましく、さらにλ/4が最も好ましい。この場合、金属枠10のうち、アンテナエレメント20に近い方の端部12から接続点P1までの領域では、アンテナエレメント20の通信周波数の波長λの高周波領域では概ね高インピーダンスとなる。
このように、本実施形態に係る無線機1は、筐体と、筐体の外周上に配置されている金属枠10と、金属枠10の内部に配置されているアンテナエレメント20と、グランドと、を備えており、金属枠10は、金属枠10がアンテナエレメント20に対して高インピーダンスとなるような接続点P1においてグランドに接続されている。そのため、アンテナエレメント20が金属枠10と重なる位置に配置されており、アンテナエレメント20と金属枠10とが近接する構成であっても、アンテナエレメント20に対する金属枠10の影響が小さいため、アンテナエレメント20のアンテナ特性の劣化を抑制することができる。
また、給電部40は、開口部30によって規定される金属枠の端部のうちアンテナエレメント20から遠い方の端部(第二の端部)端部よりも、端部12に近い位置(端部12に近接する位置)に配置されるのが好ましい。この場合、無線機1は、金属枠10における端部12から接続点P1までの領域に流れる高周波電流と、アンテナエレメント20に流れる高周波電流とが同相電流となるため、金属枠10における端部12から接続点P1までの領域に流れる高周波電流による共振とアンテナエレメント20に流れる高周波電流による共振の両方の共振を利用することが可能となる。これにより、無線機1は、アンテナエレメント20のアンテナ放射に加えて金属枠10の共振もアンテナ放射に寄与させることができるので、アンテナ特性をより向上させることができる。
〔変形例1〕
変形例1について、図2を用いて説明する。図2は、本発明の実施形態1に係る無線機1の変形例1の構成を示す概略図である。
図2に示すように、本変形例に係る無線機1では、金属枠10は、接続点P1において無線機1のグランド50に接続されている。なお、図2には図示していないが、図1に示す無線機1と同じ位置にアンテナエレメント20および給電部40が配置されている。
この構成において、金属枠10における端部12から接続点P1までの領域において、金属枠10とグランド50とが近接し過ぎると、金属枠10とグランド50との容量結合が非常に強くなり、高周波的に接続されて導通状態となってしまう。そこで、図2に示すように、金属枠10における端部12から接続点P1までの領域に隣接して、グランドが配置されていない切り欠き部60をグランド50に設ける。
このように、本変形例に係る無線機1は、金属枠10における端部12から接続点P1までの領域において、金属枠10とグランド50とが高周波的に接続しないように切り欠き部(欠落領域)60が形成されたグランド50に、接続点P1において金属枠10が接続されている。そのため、金属枠10における端部12から接続点P1までの領域の共振がより強くなるので、アンテナエレメント20のアンテナ特性を向上させることができる。
ここで、「共振が強くなる」とは、金属枠10がグランド50からの距離を取ることで金属枠のQ値(Quality factor)を小さくすることで、アンテナ放射特性が向上することを意味する。
また、金属枠10における端部12から接続点P1までの領域において、金属枠10とグランド50との容量結合が弱くなるので、金属枠10がアンテナエレメント20に対してより高インピーダンスになる。そのため、無線機1は、アンテナエレメント20に対する金属枠10の影響がより小さくなり、アンテナ特性の劣化をより好適に抑制することができる。
〔変形例2〕
変形例2について、図3を用いて説明する。図3の(a)は、本発明の実施形態1に係る無線機1の他の変形例の構成を示す概略図であり、(b)は、従来の無線機における断面を示す断面図であり、(c)は、(a)におけるA1−A2断面を示す他の断面図であり、(d)は、(a)におけるA1−A2断面を示すさらに他の断面図である。
図3の(a)に示すように、本変形例に係る無線機1では、グランド50に切り欠き部は形成されていない。この状態において、従来は、図3の(b)に示すように、金属枠10の厚さと無線機1の厚さとが同じだったため、金属枠10とグランド50との容量結合が強くなり、高周波的に接続されて導通状態となってしまうという問題があった。そこで、図3の(c)に示すように、無線機1の厚さ方向において、金属枠10とグランド50との間に間隔が設けられるように、金属枠10を配置する。この場合、図3の(d)に示すように、樹脂製の成形物で金属枠10を挟む構成にしてもよい。
このように、無線機1の厚さ方向において、金属枠10とグランド50との間に間隔が設けられるように、金属枠10を配置する。この構成により、金属枠10とグランド50との容量結合が弱くなるので、金属枠10がアンテナエレメント20に対してより高インピーダンスになる。そのため、無線機1は、アンテナエレメント20に対する金属枠10の影響がより小さくなり、アンテナ特性の劣化をより好適に抑制することができる。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、図4の(a)に基づいて説明する。図4の(a)は、本発明の実施形態2に係る無線機1aの構成を示す概略図である。
無線機1aは、図4の(a)に示すように、実施形態1における無線機1のアンテナエレメント20に替えて、アンテナエレメント(第二のアンテナエレメント)21およびアンテナエレメント(第一のアンテナエレメント)22を備えている。アンテナエレメント21は、金属枠10と重ならない位置に配置されており、アンテナエレメント22は、少なくとも一部が金属枠10と重なる位置に配置されている。なお、無線機1aは、更に追加のアンテナエレメントを備えていてもよい。すなわち、無線機1aは、3本以上のアンテナエレメントを備えていてもよい。その場合、追加のアンテナエレメントは、金属枠10と重ならない位置に配置すればよい。
アンテナエレメント21は、金属枠10と重ならない位置に配置されているため、金属枠10による影響が小さい。一方、アンテナエレメント22は、少なくとも一部が金属枠10と重なる位置に配置されているため、金属枠10による影響が大きく、通信特性が劣化してしまう。
そこで、アンテナエレメント22に近い金属枠10の端部12から、電気長が(2n−1)λ/8〜(2n+1)λ/8(nは奇数の自然数)となる長さL1の位置(接続点P1)において、グランドに接続する。この構成により、金属枠10のうち、アンテナエレメント22に近い方の端部12から接続点P1までの領域では、アンテナエレメント22の通信周波数の波長λの高周波領域では概ね高インピーダンスとなる。
このように、本実施形態に係る無線機1aでは、金属枠10と重なる位置に配置されているアンテナエレメント22に加えて、金属枠10と重ならない位置に配置されているアンテナエレメント21を備えている。この構成において、無線機1aでは、金属枠10と重なる位置に配置されているアンテナエレメント22に対して、金属枠10が高インピーダンスになる。そのため、アンテナエレメント21は金属枠10の影響を受けず、かつ、アンテナエレメント22は金属枠10による影響が小さくなり、アンテナ特性の劣化を抑制することができる。
また、給電部40は、開口部30によって規定される金属枠の端部のうちの端部12とは異なる端部よりも、端部12に近い位置(端部12に近接する位置)に配置されるのが好ましい。この場合、無線機1aは、金属枠10における端部12から接続点P1までの領域に流れる高周波電流と、アンテナエレメント22に流れる高周波電流とが同相電流となるため、金属枠10における端部12から接続点P1までの領域に流れる高周波電流による共振とアンテナエレメント22に流れる高周波電流による共振の両方の共振を利用することが可能となる。これにより、無線機1aは、アンテナエレメント22のアンテナ放射に加えて金属枠の共振もアンテナ放射に寄与させることができるので、アンテナ特性をより向上させることができる。なお、この構成は、後述する実施形態および変形例においても適用可能である。
〔変形例3〕
変形例3について、図4の(b)を用いて説明する。図4の(b)は、本発明の実施形態2に係る無線機1aの変形例3の構成を示す概略図である。
図4の(b)に示すように、本変形例に係る無線機1aでは、金属枠10は、接続点P1において無線機1のグランド50に接続されている。なお、図4の(b)には図示していないが、図4の(a)に示す無線機1aと同じ位置において、アンテナエレメント21、アンテナエレメント22、および給電部40が配置されている。この場合、上述した変形例1と同様、金属枠10における端部12から接続点P1までの領域に隣接して、グランドが配置されていない切り欠き部60をグランド50に設ける。
このように、本変形例に係る無線機1aは、金属枠10における端部12から接続点P1までの領域において、金属枠10とグランド50とが高周波的に接続しないように切り欠き部60が形成されたグランド50に、接続点P1において金属枠10が接続されている。そのため、金属枠10における端部12から接続点P1までの領域の共振がより強くなるので、アンテナエレメント20のアンテナ特性を向上させることができる。
また、金属枠10における端部12から接続点P1までの領域において、金属枠10とグランド50との容量結合が弱くなるので、金属枠10がアンテナエレメント22に対してより高インピーダンスになる。そのため、無線機1aは、アンテナエレメント22に対する金属枠10の影響がより小さくなり、アンテナ特性の劣化をより好適に抑制することができる。
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態について、図5の(a)に基づいて説明すれば、以下のとおりである。図5の(a)は、本発明の実施形態3に係る無線機1bの構成を示す概略図である。
無線機1bは、図5の(a)に示すように、実施形態2における無線機1aの接続点P1に替えて、接続点(第一の接続位置)P3および接続点(第二の接続位置)P5の2つの接続点を設けている。また、接続点P3は、金属枠10において、接続点P5よりも開口部30に近い位置に設けられている。また、無線機1bでは、金属枠10は、接続点P3において、定数調整部70を介してグランドに接続されており、接続点P5においてグランドに接続されている。また、接続点P3は、アンテナエレメント22に近い金属枠10の端部12から長さL3の位置であり、接続点P3と接続点P5との間の長さは、L5である。
定数調整部70は、金属枠10のインピーダンスを調整する機能を有し、例えば、固定インダクタ、固定キャパシタ、固定抵抗、可変インダクタ、可変キャパシタ、可変抵抗などによって構成してもよいし、複数の異なる定数を持つ回路をスイッチ等によって切り替え可能な構成であってもよい。また、これら上述した構成の組み合わせであってもよい。
(長さL3、長さL5)
長さL3の電気長は、上述した長さL1と同様、(2n−1)λ/8〜(2n+1)λ/8(nは奇数の自然数)となるように接続点P3を設ける構成が好ましい。特に、長さL3の電気長は、n=1の場合のλ/8〜3λ/8が好ましく、さらにλ/4が最も好ましい。ここで、接続点P3は定数調整部70を介してグランドに接続されているため、長さL3は上述した実施形態における長さL1より長くまたは短くすることが可能となる。例えば、定数調整部70にインダクタを追加すれば、長さL3よりも電気長を長く調整することできる。また、定数調整部70にキャパシタを追加すれば、長さL3よりも電気長を短く調整することができる。
ただし、本実施形態に係る無線機1bは、実施形態1にかかる無線機1とは異なり、接続点P3においてグランドとは直接接続せずに、定数調整部70を介してグランドに接続する構成である。この構成では、金属枠10の接続点P3よりも下側(金属枠10における端部12とは反対側)のインピーダンス変動の影響を受けるため、定数調整部70での定数調整が困難な場合がある。そのため、無線機1bでは、上述のインピーダンス変動を抑えるために接続点P5を配置している。接続点P3と接続点P5との間の長さL5が短すぎると、定数調整部70の調整が困難になるが、接続点P3のインピーダンスがグランドと等電位に近づくため、インピーダンス変動は安定する。逆にL5が長いと、定数調整部70の調整は容易になるが、接続点P3でのインピーダンス変動の影響が大きくなる場合があり、結果的に定数調整部70での調整が困難となる場合がある。そのため、長さL5の電気長は、(2n−1)λ/8〜(2n+1)λ/8(nは奇数の自然数)となるように接続点P5を設ける構成が好ましい。特に、長さL5の電気長は、n=1の場合のλ/8〜3λ/8が好ましく、さらにλ/4が最も好ましい。例えば、長さL5=λ/4のときには、金属枠10の接続点P3よりも下側のインピーダンスに関わらず、接続点P3での定数調整部70にある定数を追加することによって長さL3の電気長を容易に調整することができる。
ここで、金属枠10の接続点P3のインピーダンスとは、接続点P3における周波数特性のことである。実施形態1に係る無線機1のように、接続点P3においてグランドに接続する場合、金属枠10は、全ての周波数に対して接続点P3においてグランドと等電位となるため、周波数特性を有しない。これに対して、本実施形態に係る無線機1bでは、定数調整部70を介してグランドに接続するため、接続点P3では周波数特性を有する。この周波数特性は接続点P3よりも上側のL3の電気長、接続点P3に接続される定数調整部70、接続点P3の下側の金属枠の長さに依存する。そのため、金属枠10の全長や、グランド50との距離、金属枠に繋がっているその他の接続点等により接続点P3のインピーダンスは変動する。
このように、本実施形態に係る無線機1bでは、金属枠10は、接続点P5においてグランドに接続されており、接続点P3において定数調整部70を介してグランドに接続されている。換言すれば、接続点P3および接続点P5のうち開口部30に近い方の接続位置(接続点P3)における金属枠10とグランドとの接続が、金属枠10のインピーダンスを調整する定数調整部70を介してなされている。そのため、例えば、無線機1bが構成上、電気長がλ/4になる接続点P1においてグランドに接続できない場合であっても、定数調整部70を調整することによって、金属枠10をアンテナエレメント22に対して高インピーダンスにすることができる。換言すると、無線機1bでは、設計の自由度を向上させることができる。
なお、本発明では、接続点P5の位置における金属枠10とグランドとの接続についても、定数調整部70を介してなされている構成であってもよい。
〔変形例4〕
変形例4について、図5の(b)を用いて説明する。図5の(b)は、本発明の実施形態3に係る無線機1bの変形例4の構成を示す概略図である。
図5の(b)に示すように、本変形例に係る無線機1bでは、金属枠10における端部12から接続点P5までの領域において、グランド50に切り欠き部62が形成されている。なお、図5の(b)には図示していないが、図5の(a)に示す無線機1bと同じ位置において、アンテナエレメント21、アンテナエレメント22、および給電部40が配置されている。
このように、本変形例に係る無線機1bは、金属枠10における端部12から接続点P5までの領域において、金属枠10とグランド50とが高周波的に接続しないように切り欠き部62が形成されたグランド50に、接続点P3において定数調整部70を介して接続され、かつ、接続点P5において接続されている。そのため、無線機1bが定数調整部70を備える構成においても、金属枠10における端部12から接続点P5までの領域における共振がより強くなるので、アンテナエレメント22のアンテナ特性を向上させることができる。
また、金属枠10における端部12から接続点P5までの領域において、金属枠10とグランド50との容量結合が弱くなるので、金属枠10がアンテナエレメント22に対してより高インピーダンスになる。そのため、無線機1bは、アンテナエレメント22に対する金属枠10の影響がより小さくなり、アンテナ特性の劣化をより好適に抑制することができる。
〔実施形態4〕
本発明の他の実施形態について、図6の(a)に基づいて説明する。図6の(a)は、本発明の実施形態4に係る無線機1cの構成を示す概略図である。
無線機1cは、図6の(a)に示すように、実施形態3における無線機1bの接続点P3に替えて接続点(第一の接続位置)P6においてグランドに接続され、接続点P5に替えて端部(第二の接続位置)12において定数調整部70を介してグランドに接続されている。また、端部12と接続点P6との間の長さはL6である。
このように、本実施形態に係る無線機1cでは、端部12において、金属枠10が定数調整部70を介してグランドに接続されている。換言すれば、接続点P6および端部12のうち開口部30に近い方の接続位置(端部12)における金属枠10とグランドとの接続が、金属枠10のインピーダンスを調整する定数調整部70を介してなされている。この構成により、定数調整部70を調整することにより、金属枠10における端部12から接続点P6までの領域の電気長を調整(例えば、上述した長さL1の電気長に調整)できるので、金属枠10を、アンテナエレメント22に対してより高インピーダンスにすることができる。換言すると、無線機1cでは、設計の自由度を向上させることができる。
〔変形例5〕
変形例5について、図6の(b)を用いて説明する。図6の(b)は、本発明の実施形態4に係る無線機1cの変形例5の構成を示す概略図である。
図6の(b)に示すように、本変形例に係る無線機1cでは、上述の変形例3と同様、端部12から接続点P1までの領域において、グランド50に切り欠き部60が形成されている。なお、図6の(b)には図示していないが、図6の(a)に示す無線機1cと同じ位置において、アンテナエレメント21、アンテナエレメント22、および給電部40が配置されている。
このように、本変形例に係る無線機1cは、金属枠10における端部12から接続点P6までの領域において、金属枠10とグランド50とが高周波的に接続しないように切り欠き部60が形成されたグランド50に、接続点P6において接続され、かつ、端部12において定数調整部70を介して接続されている。そのため、無線機1cが定数調整部70を備える構成においても、金属枠10における端部12から接続点P1までの領域における共振がより強くなるので、アンテナエレメント22のアンテナ特性を向上させることができる。
また、金属枠10における端部12から接続点P1までの領域において、金属枠10とグランド50との容量結合が弱くなるので、金属枠10がアンテナエレメント22に対してより高インピーダンスになる。そのため、無線機1cは、アンテナエレメント22に対する金属枠10の影響がより小さくなり、アンテナ特性の劣化をより好適に抑制することができる。
〔実施形態5〕
本発明の他の実施形態について、図7の(a)に基づいて説明する。図7の(a)は、本発明の実施形態5に係る無線機1dの構成を示す概略図である。
無線機1dは、図7の(a)に示すように、実施形態2における無線機1aの構成に加えて、(1)アンテナエレメント22が金属枠10の端部12から接続点P1の領域において近接するように配置する、(2)金属枠10の面に対して対向する面にアンテナエレメント22を形成する、(3)アンテナエレメント22の途中から分岐し、金属枠10の面に対向する面においてアンテナエレメント22の他の部分とは異なる方向(紙面下方向)に伸びる部分22aをアンテナエレメント22に追加して、アンテナエレメント22と金属枠10とが互いに近接する領域を増加させる、またはこれらの組み合わせにより、アンテナエレメント22と金属枠10との容量結合を強める構成となっている。また、金属枠10における端部12から接続点P1までの領域と、アンテナエレメント22とが容量結合され、無給電素子24を形成している。
無線機1dにおいては、アンテナエレメント22に加えて、無給電素子24もアンテナとして励振させることができる。そのため、無線機1dでは、無給電素子24を、給電部40と直接接続することなく、アンテナ放射に寄与させることができる。また、無給電素子24をアンテナとして動作させることができるため、金属枠10の内部に配置したアンテナエレメント22よりも、アンテナ体積が増加する。
このように、本実施形態に係る無線機1dでは、アンテナエレメント22に近接する金属枠10の端部12から接続点P1の領域が、アンテナエレメント22の使用周波数の波長で励振され、無給電素子として動作し、アンテナ放射に寄与するため、金属枠が近接することによるアンテナ特性の劣化を抑制することができる。また、金属枠10における端部12から接続点P1までの領域は、給電部40と直接接続しないため、無線機1dの設計の自由度を向上させることができる。また、無給電素子24は、金属枠10における端部12から接続点P1までの領域をアンテナエレメントとした場合と比べて、アンテナ体積が増加するので、アンテナ特性を向上させることができる。
なお、無線機1dは、上述した実施形態3または実施形態4に記載されたように、定数調整部70を介して金属枠10をグランドに接続する構成であってもよい。この構成により、無線機1dでは、端部12から接続点P1までの領域における金属枠10の電気長を変更できるので、設計の自由度を向上させることができる。
〔変形例6〕
変形例6について、図7の(b)を用いて説明する。図7の(b)は、本発明の実施形態5に係る無線機1dの変形例6の構成を示す概略図である。
図7の(b)に示すように、本変形例に係る無線機1dでは、金属枠10は、接続点P1において無線機1dのグランド50に接続されている。なお、図7の(b)には図示していないが、図7の(a)に示す無線機1dと同じ位置において、アンテナエレメント21、アンテナエレメント22、および給電部40が配置されており、無給電素子24が形成されている。この場合、上述した変形例3と同様、金属枠10における端部12から接続点P1までの領域に隣接して、グランドが配置されていない切り欠き部60をグランド50に設ける。
このように、本変形例に係る無線機1dは、金属枠10における端部12から接続点P1までの領域において、金属枠10とグランド50とが高周波的に接続しないように切り欠き部60が形成されたグランド50に、接続点P1において金属枠10が接続されている。そのため、金属枠10における端部12から接続点P1までの領域と、アンテナエレメント22とが容量結合され、無給電素子24を形成する構成においても、金属枠10における端部12から接続点P1までの領域の共振がより強くなるので、アンテナエレメント20のアンテナ特性を向上させることができる。
〔実施形態6〕
本発明の他の実施形態について、図8の(a)に基づいて説明すれば、以下のとおりである。図8の(a)は、本発明の実施形態6に係る無線機1eの構成を示す概略図である。
無線機1eは、図8の(a)に示すように、実施形態2に係る無線機1aの構成に加えて、開口部30によって規定される端部のうちアンテナエレメント22から遠い方の端部(第二の端部)からアンテナエレメント22から近い方の端部(第一の端部)12までの間に、スリット(第一の隙間)80およびスリット(第二の隙間)82が設けられている。また、無線機1eはアンテナエレメント(第三のアンテナエレメント)26をさらに備えており、アンテナエレメント26は、金属枠10におけるスリット80およびスリット82に挟まれた部分である。なお、図8の(a)に示すように、接続点P1が設けられている金属枠を金属枠10とし、接続点P1が設けられていない金属枠を金属枠11とする。
アンテナエレメント26は、給電部42によってアンテナ給電されている。
このように、本実施形態に係る無線機1eでは、上述の実施形態と同様、金属枠10は、アンテナエレメント22に対して高インピーダンスになっているため、アンテナエレメント22が金属枠10と近接していても、アンテナエレメント22は金属枠10による影響が小さくなり、アンテナ特性の劣化を抑制することができる。
さらに、無線機1eは、アンテナエレメント26を備える構成においても、接続点P1において金属枠10をグランドに接続しており、接続点P1において全ての周波数に対してグランドと等電位とすることができるため、接続点P1の上側および下側の金属枠の接続の影響を互いに受けない構造となる。そのため、アンテナエレメント21とアンテナエレメント22とは、アンテナエレメント26に対して相互に干渉せずに影響を抑えることができる。特に、スマートフォンに無線機1eを適用し、アンテナエレメント22を耳元アンテナ、アンテナエレメント26を口元アンテナとした場合、よりアンテナ特性の優れたスマートフォンを実現することができる。
〔変形例7〕
変形例7について、図8の(b)を用いて説明する。図8の(b)は、本発明の実施形態6に係る無線機1eの変形例7の構成を示す概略図である。
図8の(b)に示すように、本変形例に係る無線機1eでは、接続点P1が設けられている金属枠10が、接続点(第三の接続位置)P9をさらに備えている。接続点P9は、接続点P1からアンテナエレメント26までの間において、金属枠10をグランドに接続している。なお、金属枠10は、接続点P9において、定数調整部70を介してグランドに接続され、金属枠10における端部13から接続点P9の領域の電気長を調整可能な構成であってもよい。
このように、本変形例に係る無線機1eでは、接続点P9において、金属枠10がグランドに接続されている。そのため、アンテナエレメント26が金属枠10と近接する構成であっても、アンテナ特性の劣化を抑制することができる。
また、金属枠10において、接続点P1に加えて、接続点P9において金属枠10をグランドに接続することにより、金属枠10のインピーダンス変動を引き起こすことがなくなり、アンテナエレメント22と、アンテナエレメント26とが相互干渉することなく通信することが可能となる。特に、実施形態6と同様、スマートフォンに無線機1eを適用し、アンテナエレメント22を耳元アンテナ、アンテナエレメント26を口元アンテナとした場合、よりアンテナ特性の優れたスマートフォンを実現することができる。
〔実施形態7〕
本発明の他の実施形態について、図9に基づいて説明すれば、以下のとおりである。図9は、本発明の実施形態7に係る無線機1fの構成を示す概略図である。
無線機1fは、図9に示すように、実施形態6における無線機1eの変形例7の構成に加えて、接続点(第四の接続位置)P11を備えている。接続点P11は、開口部30によって規定される端部のうちアンテナエレメント22から遠い方の端部からアンテナエレメント26までの間において金属枠11をグランドに接続しており、金属枠11のスリット82側の端部14から長さL7の位置に設けられている。また、アンテナエレメント26は、接続点P13においてインダクタ90を介してグランドに接続されている。そのため、アンテナエレメント26は1/2波長系のアンテナとして動作する。
(長さL7)
アンテナエレメント26の通信周波数の波長をλとすると、長さL7の電気長が(2n−1)λ/8〜(2n+1)λ/8(nは奇数の自然数)となる位置において接続点P11を設ける構成が好ましい。特に、長さL7の電気長は、n=1の場合のλ/8〜3λ/8が好ましく、さらにλ/4が最も好ましい。
このように、本実施形態に係る無線機1fでは、上述の実施形態と同様、金属枠10はアンテナエレメント22に対して高インピーダンスになっているため、アンテナエレメント22が金属枠10と近接していても、アンテナエレメント22は金属枠10による影響が小さくなり、アンテナ特性の劣化を抑制することができる。さらに、本変形例に係る無線機1fでは、接続点P9において、金属枠10がグランドに接続されている。そのため、アンテナエレメント26が金属枠10と近接する構成であっても、アンテナ特性の劣化を抑制することができる。それに加えて、無線機1fでは、金属枠11に設けられた接続点P11において金属枠11がグランドに接続されている。そのため、アンテナエレメント22とアンテナエレメント26とが相互干渉することなく通信することが可能となる。特に、実施形態6および変形例7と同様、スマートフォンに無線機1fを適用し、アンテナエレメント22を備えるアンテナを耳元アンテナ、アンテナエレメント26を備えるアンテナを口元アンテナとした場合、よりアンテナ特性の優れたスマートフォンを実現することができる。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る無線機(1、1a、1b、1c、1d、1e、1f)は、筐体と、上記筐体の外周上に配置されている金属枠(10)と、上記金属枠の内部に配置されている第一のアンテナエレメント(20、22)と、グランドと、を備え、上記筐体には、上記金属枠を分断する開口部(30)が設けられており、第一のアンテナエレメントは、上記開口部をその開口面から平面視したときに、少なくとも一部が上記金属枠と重なる位置に配置されており、上記金属枠は、第一のアンテナエレメントに対して高インピーダンスである。上記の構成によれば、開口部が形成されている無線機において、第一のアンテナエレメントが金属枠と近接していても(例えば、第一のアンテナエレメントが開口部よりも広い領域に配置されている場合であっても)、金属枠は第一のアンテナエレメントに対して高インピーダンスであるため、第一のアンテナエレメントは金属枠の近接によるアンテナ特性劣化への影響が小さい。そのため、無線機は、アンテナの大きさに関わらず、アンテナ特性の劣化が抑制される。
本発明の態様2に係る無線機は、上記態様1において、上記金属枠は、当該金属枠が第一のアンテナエレメントに対して高インピーダンスとなるような第一の接続位置(接続点P1、P3、P6)において上記グランドに接続されていてもよい。上記の構成によれば、金属枠を、第一のアンテナエレメントに対して好適に高インピーダンスにすることができる。
本発明の態様3に係る無線機は、上記態様2において、第一のアンテナエレメントの使用周波数の波長をλとすると、上記金属枠において、上記開口部によって規定される端部のうち第一のアンテナエレメントに近い方の第一の端部から、第一の接続位置までの電気長が、(2n−1)λ/8〜(2n+1)λ/8(nは奇数の自然数)の範囲であってもよい。上記の構成によれば、金属枠を、第一のアンテナエレメントに対して好適に高インピーダンスにすることができる。
本発明の態様4に係る無線機は、上記態様2または3において、第一のアンテナエレメントに給電する給電部(40)を備え、上記金属枠における上記開口部によって規定される端部のうち、上記開口部をその開口面から平面視したときに、上記第一のアンテナエレメントと重なる領域が小さい方の第二の端部よりも、上記第一のアンテナエレメントと重なる領域が大きい方の第一の端部(12)に近い位置に、上記給電部が配置されていてもよい。上記の構成によれば、金属枠における第一の端部から第一の接続位置までの領域では、第一のアンテナエレメントに対して有効な共振が生じ、第一のアンテナエレメントのアンテナ放射に寄与することができるので、アンテナ特性をより向上させることができる。
本発明の態様5に係る無線機は、上記態様2〜4の何れかにおいて、上記金属枠における上記開口部によって規定される端部のうち第一のアンテナエレメントに近い方の第一の端部から上記接続位置までの領域に隣接して、上記グランドが配置されていない欠落領域(切り欠き部60、62)が設けられていてもよい。上記の構成によれば、金属枠を、第一のアンテナエレメントに対して好適に高インピーダンスにすることができる。また、金属枠における第一の端部から第一の接続位置までの領域では、第一のアンテナエレメントに対してより有効な共振が生じるので、アンテナ特性をより向上させることができる。
本発明の態様6に係る無線機は、上記態様2〜5の何れかにおいて、上記無線機の厚さ方向において、上記金属枠と上記グランドとの間に間隔が設けられていてもよい。上記の構成によれば、金属枠を、第一のアンテナエレメントに対して好適に高インピーダンスにすることができる。また、金属枠における第一の端部から第一の接続位置までの領域では、第一のアンテナエレメントに対してより有効な共振が生じるので、アンテナ特性をより向上させることができる。
本発明の態様7に係る無線機は、上記態様2〜6の何れかにおいて、第一のアンテナエレメントとは異なる第二のアンテナエレメント(21)をさらに備え、第二のアンテナエレメントは、上記開口部をその開口面から平面視したときに、上記開口部と重なる位置に配置されていてもよい。上記の構成によれば、第二のアンテナエレメントは金属枠による影響が小さいため、第一のアンテナエレメントおよび第二のアンテナエレメントを備える無線機のアンテナ特性の劣化を抑制することができる。
本発明の態様8に係る無線機は、上記態様2〜7の何れかにおいて、上記金属枠は、上記第一の接続位置とは異なる第二の接続位置(接続点P5、端部12)において上記グランドにさらに接続されており、上記第一の接続位置および上記第二の接続位置のうち上記開口部に近い方の接続位置(接続点P3、端部12)における上記金属枠と上記グランドとの接続が、当該金属枠のインピーダンスを調整する定数調整部70を介してなされていてもよい。上記の構成によれば、金属枠のインピーダンスを調整できるので、無線機の設計の自由度を向上させることができる。
本発明の態様9に係る無線機は、上記態様8において、上記金属枠における第一の接続位置と第二の接続位置との間の電気長は(2n−1)λ/8〜(2n+1)λ/8(nは奇数の自然数)の範囲であってもよい。上記の構成によれば、金属枠を、第一のアンテナエレメントに対してより好適に高インピーダンスにすることができる。
本発明の態様10に係る無線機は、上記態様8において、第二の接続位置は、第一の端部であってもよい。上記の構成によれば、金属枠を、第一のアンテナエレメントに対して好適に高インピーダンスにすることができる。
本発明の態様11に係る無線機は、上記態様2〜10の何れかにおいて、上記金属枠における上記開口部によって規定される端部のうち第一のアンテナエレメントに近い方の第一の端部から第一の接続位置までの領域と、第一のアンテナエレメントとが容量結合していてもよい。上記の構成によれば、金属枠における第一の端部から第一の接続位置までの領域は、第一のアンテナエレメントを利用したアンテナのアンテナ放射に寄与することができるので、アンテナ特性をより向上させることができる。また、アンテナエレメントの体積が増加するので、アンテナ特性をより向上させることができる。また、金属枠と給電部が直接接続されないため、無線機の設計の自由度を向上させることができる。
本発明の態様12に係る無線機は、上記態様2〜11の何れかにおいて、上記金属枠において、上記開口部によって規定される端部のうち第一のアンテナエレメントから遠い方の第二の端部から第一の接続位置までの間に、二つの隙間(スリット80、スリット82)が設けられており、上記金属枠における当該二つの隙間に挟まれた部分は、第三のアンテナエレメント(26)であってもよい。上記の構成によれば、第一のアンテナエレメントと、第三のアンテナエレメントとが干渉しないため、お互いのアンテナの影響を抑制することができる。
本発明の態様13に係る無線機は、上記態様12において、上記金属枠は、第一の接続位置から第三のアンテナエレメントまでの間の第三の接続位置(接続点P9)において、上記グランドにさらに接続されていてもよい。上記の構成によれば、金属枠はインピーダンス変動を引き起こすことがなくなり、第一のアンテナエレメントと、第三のアンテナエレメントとが相互干渉することなく通信することができる。
本発明の態様14に係る無線機は、上記態様12において、上記金属枠は、第二の端部から第三のアンテナエレメントまでの間の第四の接続位置(接続点P11)において、上記グランドにさらに接続されていてもよい。上記の構成によれば、第一のアンテナエレメントと、第三のアンテナエレメントとが相互干渉することなく通信することができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
本発明は、無線機(例えば、携帯型のスマートフォンなど)に利用することができる。
1、1a、1b、1c、1d、1e、1f 無線機 10、11 金属枠 12、13、14 端部 20、21、22、26 アンテナエレメント 24 無給電素子 30 開口部 40、42 給電部 50 グランド 60、62 切り欠き部 70 定数調整部 80、82 スリット 90 インダクタ L1、L3、L5、L6、L7 長さ P1、P3、P5、P6、P9、P11、P13 接続点

Claims (11)

  1. 筐体と、上記筐体の外周上に配置されている金属枠と、上記金属枠の内部に配置されている第一のアンテナエレメントと、グランドと、を備え、
    上記筐体には、上記金属枠を分断する開口部が設けられており、
    第一のアンテナエレメントは、上記開口部をその開口面から平面視したときに、少なくとも一部が上記金属枠と重なる位置に配置されており、
    上記金属枠は、第一のアンテナエレメントに対して高インピーダンスであることを特徴とする無線機。
  2. 上記金属枠は、当該金属枠が第一のアンテナエレメントに対して高インピーダンスとなるような第一の接続位置において上記グランドに接続されていることを特徴とする請求項1に記載の無線機。
  3. 第一のアンテナエレメントの使用周波数の波長をλとすると、上記金属枠において、上記開口部によって規定される端部のうち第一のアンテナエレメントに近い方の第一の端部から、第一の接続位置までの電気長が、(2n−1)λ/8〜(2n+1)λ/8(nは奇数の自然数)の範囲であることを特徴とする請求項2に記載の無線機。
  4. 第一のアンテナエレメントに給電する給電部を備え、
    上記金属枠における上記開口部によって規定される端部のうち、上記開口部をその開口面から平面視したときに、上記第一のアンテナエレメントと重なる領域が小さい方の第二の端部よりも、上記第一のアンテナエレメントと重なる領域が大きい方の第一の端部に近い位置に、上記給電部が配置されていることを特徴とする請求項2または3に記載の無線機。
  5. 上記金属枠における上記開口部によって規定される端部のうち、上記開口部をその開口面から平面視したときに、上記第一のアンテナエレメントと重なる領域が大きい方の第一の端部から上記第一の接続位置までの領域に隣接して、上記グランドが配置されていない欠落領域が設けられていることを特徴とする請求項2〜4の何れか1項に記載の無線機。
  6. 上記無線機の厚さ方向において、上記金属枠と上記グランドとの間に間隔が設けられていることを特徴とする請求項2〜5の何れか1項に記載の無線機。
  7. 第一のアンテナエレメントとは異なる第二のアンテナエレメントをさらに備え、
    第二のアンテナエレメントは、上記開口部をその開口面から平面視したときに、上記開口部と重なる位置に配置されていることを特徴とする請求項2〜6の何れか1項に記載の無線機。
  8. 上記金属枠は、上記第一の接続位置とは異なる第二の接続位置において上記グランドにさらに接続されており、
    上記第一の接続位置および上記第二の接続位置のうち上記開口部に近い方の接続位置における上記金属枠と上記グランドとの接続が、当該金属枠のインピーダンスを調整する定数調整部を介してなされていることを特徴とする請求項2〜7の何れか1項に記載の無線機。
  9. 上記金属枠における第一の接続位置と第二の接続位置との間の電気長は(2n−1)λ/8〜(2n+1)λ/8(nは奇数の自然数)の範囲であることを特徴とする請求項8に記載の無線機。
  10. 第二の接続位置は、第一の端部であることを特徴とする請求項8に記載の無線機。
  11. 上記金属枠における上記開口部によって規定される端部のうち第一のアンテナエレメントに近い方の第一の端部から第一の接続位置までの領域と、第一のアンテナエレメントとが容量結合していることを特徴とする請求項2〜10の何れか1項に記載の無線機。
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