JP5003729B2 - アンテナ及び無線通信装置 - Google Patents

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Description

この発明は、携帯電話端末等の無線通信装置に用いられるアンテナ及びそれを備えた無線通信装置に関するものである。
携帯無線機が小型化するにつれて、その受信アンテナの搭載スペースが縮小されつつある。限られた搭載スペースを有効活用しながら、アンテナ特性を向上させようとするアンテナが特許文献1に開示されている。
ここで特許文献1に示されているアンテナの構成を、図1を基に説明する。図1の例では、誘電体51に電極パターン52が形成されたアンテナ素子に、導電性の板状補助エレメント53が取り付けられている。給電点55は電極パターン52に接続されている。
特開2001−339226号公報
特許文献1に示されているアンテナによれば、誘電体素子を用いることで得られる波長短縮の効果と、接続した導電性の板状補助エレメント53の効果とによって、アンテナの共振周波数が下がり、限られた搭載スペースを有効活用しながら、アンテナ特性を向上させることができる。
しかし、特許文献1のアンテナでは、誘電体アンテナだけでは所望の周波数で動作させることができず、導電性の板状補助エレメントは必須である。また、特許文献1のアンテナが所望の基本波と高調波でマルチバンド動作する場合にも、前記板状補助エレメントがなければ周波数が変化してしまい、動作できない。すなわち、予め板状補助エレメントの存在を前提として設計を行う必要がある。
そこで、この発明の目的は、上述の問題を解消して、アンテナ特性が高く、周波数調整が容易で、設計上の自由度が高いアンテナ及びそれを備えた無線通信装置を提供することにある。
前記課題を解決するためにこの発明は次のように構成する。
(1)この発明のアンテナは、誘電体基体に給電放射電極が形成されたアンテナ素子と、端部にグランド電極が形成されていない非グランド領域が配された基板と、を備え、前記基板の前記非グランド領域に前記アンテナ素子が配設されてなるアンテナであって、
前記給電放射電極は、給電端子から一旦離れ再度前記給電端子に近接する位置まで前記誘電体基体の表面に沿ってヘリカル状またはループ状に展開する形状を成し、
前記誘電体基体の前記給電放射電極の給電端に給電端子を備え、
前記給電放射電極は、略1/4波長の基本波で共振し、且つ略3/4波長の高調波で共振し、
前記誘電体基体の、前記給電放射電極に分布する前記高調波の電圧強度の分布ほぼ節となる位置に第1の外部端子を備え、
前記第1の外部端子が接続される第1の外部端子接続電極を前記基板に備え、
前記グランド電極から離れる方向へ、前記第1の外部端子接続電極から延びる第1の拡張素子が設けられたことを特徴とする。
(2)また、例えば、前記誘電体基体に前記給電放射電極以外に無給電放射電極が形成され、
前記無給電放射電極は、接地端子から一旦離れ再度前記接地端子に近接する位置まで前記誘電体基体表面に沿ってヘリカル状またはループ状に展開する形状を成し、
前記誘電体基体の前記無給電放射電極の接地端に接地端子を備え、
前記無給電放射電極は、略1/4波長の基本波で共振し、且つ略3/4波長の高調波で共振し、
前記誘電体基体の、前記無給電放射電極に分布する前記高調波の電圧強度の分布ほぼ節となる位置に第2の外部端子を備え、
前記第2の外部端子が接続される第2の外部端子接続電極を前記基板に備え、
前記グランド電極から離れる方向へ、前記第2の外部端子接続電極から延びる第2の拡張素子が設けられる。
(3)例えば、前記給電端子が接続される給電端子接続電極と、前記接地端子が接続される接地端子接続電極とが前記基板にそれぞれ形成され、
前記第1の外部端子接続電極と前記給電端子接続電極との間にインダクタンス素子が接続される。
(4)また、例えば、前記給電端子が接続される給電端子接続電極と、前記接地端子が接続される接地端子接続電極とが前記基板にそれぞれ形成され、
前記第1の外部端子接続電極と前記給電端子接続電極との間、前記第2の外部端子接続電極と前記接地端子接続電極との間、の一方または両方にインダクタンス素子が接続される。
(5)例えば、前記第1の拡張素子は筐体の内部に設けられ、
前記第1の拡張素子と前記第1の外部端子接続電極との間が柔軟性又は弾力性を有する接続部材を介して導通する。
(6)また、例えば、前記第1の拡張素子又は前記第2の拡張素子の少なくとも一方は筐体の内部に設けられ、
前記第1の拡張素子と前記第1の外部端子接続電極との間が、又は前記第2の拡張素子と前記第2の外部端子接続電極との間が柔軟性部材又は弾性部材を介して導通する。
(7)この発明の無線通信装置は、この発明において特有な構成を持つアンテナが筐体内に設けられて構成されていることを特徴とする。
この発明によれば、給電放射電極と無給電放射電極の一方又は両方の基本波の電界を分散できるため、アンテナ性能が向上する。
また、高調波の電圧強度分布の節に拡張素子を接続しているため、高調波(ハイバンド)の周波数を変動させることなく、基本波(ローバンド)の周波数を独立して設定できるので、周波数調整が容易となる。
さらに、アンテナの形状の設計を完了(フィックス)した後でも、拡張素子の有無の選択ができるので、設計上の自由度が向上する。
特許文献1に開示されているアンテナの構成を示す図である。 携帯電話端末等の無線通信装置の筐体内に組み込まれるアンテナの構成を示す部分分解斜視図である。 図2に示したアンテナ素子1の六面図である。 図2・図3に示したアンテナ101を備えた携帯電話端末の主要部の断面図である。 図2〜図4に示したアンテナ101の等価回路図である。 図6(A)は前記基本波用放射電極による基本波の電圧強度及び電流強度の分布、図6(B)は前記高調波用放射電極による高調波の電圧強度及び電流強度の分布をそれぞれ表す図である。 第1の実施形態に係るアンテナ101の反射特性を示す図である。 図8(A)は、ローバンドでの拡張素子の有無によるアンテナ効率の違いについて示す図、図8(B)は、ハイバンドでの拡張素子の有無によるアンテナ効率の違いについて示す図である。 第2の実施形態に係るアンテナに用いる基板2に形成されている各種電極のパターンを示す上面図である。 第2の実施形態に係るアンテナの等価回路図である。 第2の実施形態に係るアンテナの反射特性を示す図である。 第3の実施形態に係るアンテナに用いる基板2に形成されている各種電極のパターンを示す上面図である。
《第1の実施形態》
第1の実施形態に係るアンテナ及びそれを備えた無線通信装置の構成について、図2〜図8を参照して説明する。
図2は携帯電話端末等の無線通信装置の筐体内に組み込まれるアンテナの構成を示す部分分解斜視図である。アンテナ101は無線通信装置の筐体の形状に沿った形状の誘電体基体10に対して所定の電極が形成されてなるアンテナ素子1と、基材20に対して所定の電極が形成されてなる基板2とで構成されている。
基板2には、基材20に対してグランド電極23が形成されたグランド領域GAと、基板2の一辺付近に広がる、グランド電極23が形成されていない非グランド領域UAとを備えている。アンテナ素子1は、非グランド領域UA内でグランド領域GAから極力離れた位置に表面実装により配設する。
このアンテナ101を折り畳みタイプの携帯電話端末に組み込む場合、ヒンジ部またはボトム部(マイク部)に近接する位置に配置する。
図3は、図2に示したアンテナ素子1の六面図である。図3において(A)は上面図、(B)は正面図、(C)は下面図、(D)は背面図、(E)は左側面図、(F)は右側面図である。
誘電体基体10及びそれに形成する電極パターンは図中一点鎖線で示す線を中心として左右対称形をなしている。この例では単一の誘電体基体10を用いて、一点鎖線より左側は給電側のアンテナ素子、右側は無給電側のアンテナ素子として構成されている。
先ず、給電側について説明する。
誘電体基体10の底面には第1の外部端子11i、給電端子11a、電極11b,11dが形成されている。誘電体基体10の正面には電極11c,11e,11g,11j,11kが形成されている。また、正面から底面にかけて外部端子導出部11hが形成されている。
誘電体基体10の上面には電極11fが形成されている。
上記各端子及び電極は次のように連続している。給電端子11a→電極11b→電極11c→11d→11e→11f→11g→11j→11k。外部端子導出部11hは底面の第1の外部端子11iに導通している。電極11kは電極11jに連続して形成する。このようにしてヘリカル状またはループ状の給電放射電極が構成されている。
無給電側については次のとおりである。
誘電体基体10の底面には第2の外部端子12i、接地端子12a、電極12b,12dが形成されている。誘電体基体10の正面には電極12c,12e,12g,12j,12kが形成されている。また、正面から底面にかけて外部端子導出部12hが形成されている。
誘電体基体10の上面には電極12fが形成されている。
上記各端子及び電極は次のように連続している。接地端子12a→電極12b→電極12c→12d→12e→12f→12g→12j→12k。外部端子導出部12hは底面の第2の外部端子12iに導通している。電極12kは電極12jに連続して形成されている。このようにしてヘリカル状またはループ状の無給電放射電極が構成されている。
図4は、図2・図3に示したアンテナ101を備えた携帯電話端末の主要部の断面図である。
アンテナ素子1が実装された基板2は、携帯電話端末の下部筐体31及び上部筐体32で構成される空間内に収納される。基板2には携帯電話端末として作用するための高周波回路及びベースバンド回路が構成されている。
基板2の上面には、アンテナ素子1の第1の外部端子が接続される第1の外部端子接続電極、及びアンテナ素子1の第2の外部端子が接続される第2の外部端子接続電極がそれぞれ形成されている。
基板2の下面には、第1の外部端子接続電極に導通する接続部材、及び第2の外部端子接続電極に導通する接続部材が配置されている。図4に表れている接続部材35は第2の外部端子接続電極に導通する。
下部筐体31の内面には、給電側の拡張素子と無給電側の拡張素子とがメッキなどによって形成されている。これらの拡張素子は基板2に形成されているグランド電極から遠ざかる方向に延びている。
図4に表れている無給電側の拡張素子36は接続部材35及び基板の導電性スルーホールを介して前記第2の外部端子接続電極と接続される。給電側の拡張素子についても同様に、接続部材及び導電性スルーホールを介して前記第1の外部端子接続電極と接続される。
前記接続部材33,35は柔軟性または弾性を有する部材、例えば金綿(カナワタ)等のガスケットである。
図5は、図2〜図4に示したアンテナ101の等価回路図である。
先ず、給電側については次のとおりである。
給電端子11aから電極11b〜11g,11jを経由して電極11kまでのループによって、略1/4波長で共振する基本波用放射電極、及び、略3/4波長で共振する高調波用放射電極を構成している。
第1の外部端子11iは基板2の上面の第1の外部端子接続電極21iと導通する。第1の外部端子接続電極21iが接続部材33を介して拡張素子34と導通する。
無給電側についても同様に、無給電端子12aから電極12b〜12g,12jを経由して電極12kまでのループによって、略1/4波長で共振する基本波用無給電放射電極、及び、略3/4波長で共振する高調波用無給電放射電極を構成している。
第2の外部端子12iは基板2の上面の第2の外部端子接続電極22iと導通する。第2の外部端子接続電極22iが接続部材35を介して拡張素子36と導通する。
図6(A)は前記基本波用放射電極による基本波の電圧強度及び電流強度の分布、図6(B)は前記高調波用放射電極による高調波の電圧強度及び電流強度の分布をそれぞれ表している。図6(A)・図6(B)において実線は電圧強度、破線は電流強度をそれぞれ表す。図5を参照すれば明らかなように、基本波用放射電極は1/4波長で共振し、図中αで示す位置は、無給電放射電極に分布する高調波の電圧強度の分布がほぼ節(電流がほぼ極大)となる位置である。この位置が図5に示した第1の外部端子11i及び第2の外部端子12iに相当する。
前記接続部材33を介して前記拡張素子34が接続される第1の外部端子接続電極21iに前記外部端子11iが接続される。同様に、前記接続部材35を介して前記拡張素子36が接続される第2の外部端子接続電極22iに前記外部端子12iが接続される。したがって、拡張素子34は給電放射電極に分布する高調波の電圧強度の分布がほぼ節となる位置から延びることになり、拡張素子36は無給電放射電極に分布する高調波の電圧強度の分布がほぼ節となる位置から延びることになる。
この構造により、給電放射電極の基本波の電界が拡張素子34で分散され、無給電放射電極の基本波の電界が拡張素子36で分散されるため、アンテナ性能が向上する。高調波に関しては、電圧の節から拡張素子が延びる関係となるので、高調波には影響を与えない。このように、高調波(ハイバンド)の周波数を固定したまま、基本波(ローバンド)の
周波数を独立して行えるので、周波数調整が容易となる。
図7は第1の実施形態に係るアンテナ101の反射特性を示す図である。図7において低域側に現れているRLfで示すリターンロスの小さな特性は基本波モードの共振によるもの、高域側に現れているRLhで示すリターンロスの小さな特性は高調波モードの共振によるものである。いずれも給電放射電極及び無給電放射電極によって複共振が生じている。
拡張素子34,36を設けた場合の反射特性RL1と、設けない場合の反射特性RL0とを対比すると、基本波モード(ローバンド)のリターンロスがより小さくなっていることが分かる。これは拡張素子の付加によりアンテナ体積が大きくなったことと、電界分布が分散したことによるものである。
図8(A)は、ローバンドでの拡張素子の有無によるアンテナ効率の違いについて示す図である。また、図8(B)は、ハイバンドでの拡張素子の有無によるアンテナ効率の違いについて示す図である。
前述のとおり、拡張素子は、高調波(ハイバンド)の特性に殆ど影響を与えることなく基本波(ローバンド)に対して作用する。そのため、図8(A)・図8(B)に表れているように、ローバンドのアンテナ効率を効果的に向上させることができる。
《第2の実施形態》
第2の実施形態に係るアンテナに用いる基板は第1の実施形態で図2に示した基板2と同じものである。アンテナ素子の構成についても、第1の実施形態で図2・図3に示したアンテナ素子1と同様である。
図9は、第2の実施形態に係るアンテナに用いる基板2に形成されている各種電極のパターンを示す上面図である。
給電側の構成は次のとおりである。
基板2の非グランド領域の上面には、第1の外部端子接続電極21i、給電端子接続電極21a、電極21b,21dが形成されている。また、給電端子接続電極21aから延びる電極21m、この電極21mの端部から飛び石状パターンの電極21n,21pがそれぞれ形成されている。
第1の外部端子接続電極21iには、図3に示した第1の外部端子11iが接続される。また給電端子接続電極21aにはアンテナ素子1の給電端子11aが接続される。同様に、基板上の電極21b,21dにはアンテナ素子1の電極11b,11dがそれぞれ接続される。
上記給電端子接続電極21aから延びる電極21mとグランド電極23との間には給電回路(送受信回路)が接続される。また、飛び石状パターンの電極21n,21pとグランド電極23との間、及び電極21mとの間には、整合回路用のチップコンデンサまたはチップインダクタが搭載される。
無給電側の構成は次のとおりである。
基板2の非グランド領域の上面には、第2の外部端子接続電極22i、接地端子接続電極22a、電極22b,22dが形成されている。
第2の外部端子接続電極22iには、図3に示した第2の外部端子12iが接続される。また接地端子接続電極22aにはアンテナ素子1の接地端子12aが接続される。同様に、基板上の電極22b,22dにはアンテナ素子1の電極12b,12dがそれぞれ接続される。
第1の実施形態と異なるのは、第1の外部端子接続電極21iと給電端子接続電極21aとの間、第2の外部端子接続電極22iと接地端子接続電極22aとの間にそれぞれチップインダクタCLを搭載していることである。
図10は、第2の実施形態に係るアンテナの等価回路図である。第1の実施形態で図5に示したアンテナと異なるのは、チップインダクタCLを設けたことである。
図11は、第2の実施形態に係るアンテナの反射特性を示す図である。図11において低域側に現れているRLfで示すリターンロスの小さな特性は基本波モードの共振によるもの、高域側に現れているRLhで示すリターンロスの小さな特性は高調波モードの共振によるものである。いずれも給電放射電極及び無給電放射電極によって複共振が生じている。
図10において、基本波モードについては、チップインダクタCLが存在しないとすると、給電側の放射電極11(11a,11b〜11f,11g,11j)は、給電端から開放端までループを一周して電流が流れる。第1の外部端子接続電極21iと給電端子接続電極21aとの間にチップインダクタCLを接続すると、上記放射電極11の途中と給電端との間にチップインダクタを経由するショーカット経路ができることになる。そのため、上記ループを一周する経路と、チップインダクタを経由する経路との二つの電流経路ができ、等価的な放射電極11の電気長が短くなって、基本波モードの共振周波数が上昇する。図11にこのことが現れている。
また、上記チップインダクタのインダクタンスが小さくなるほど、上記二つの電流経路のうちチップインダクタを経由する経路を流れる電流量の割合が増して、放射電極の等価的な電気長がより短くなり、基本波モードの共振周波数がより上昇する。
高調波モードについては、基本波モードの共振周波数より周波数が高いため、上記チップインダクタを流れる電流量の割合が小さい。そのため、基本波モードの共振周波数を制御するために用いるチップインダクタのインダクタンス値の範囲では高調波モードの共振周波数は殆ど変化しない。
前記第1・第2の外部端子11i,12i、前記第1・第2の外部端子接続電極21i,22i、は前記拡張素子を接続するためだけでなく、チップインダクタの接続にも兼ねる。このようにして基本波(ローバンド)の周波数を容易に独立して設定することができる。
《第3の実施形態》
第3の実施形態に係るアンテナに用いる基板は第1の実施形態で図2に示した基板2と同じものである。アンテナ素子の構成についても、第1の実施形態で図2・図3に示したアンテナ素子1と同様である。したがって、アンテナに用いる基板及びアンテナ素子は第1、第2、第3のいずれの実施形態についても同じものである。
第3の実施形態に係るアンテナは、拡張素子を基板の上面から引き出すように構成している。
図12は、第3の実施形態に係るアンテナに用いる基板2に形成されている各種電極のパターンを示す上面図である。拡張素子34は第1の外部端子接続電極21iに接続されて、グランド電極23から遠ざかる方向に第1の外部端子接続電極21iから延びている。同様に、拡張素子36は第2の外部端子接続電極22iに接続されて、グランド電極23から遠ざかる方向に第2の外部端子接続電極22iから延びている。これらの拡張素子34,36は例えば成形された金属板である。
なお、第1〜第3の実施形態では、給電放射電極と無給電放射電極とを備えた例を示したが、無給電放射電極が無い(したがって無給電側の拡張素子も存在しない。)タイプであっても、本発明は同様に適用できる。
また、第1〜第3の実施形態では、給電側と無給電側の両方に拡張素子(34,36)を設けたが、拡張素子は給電側にのみ、または無給電側にのみに設けてもよい。
1…アンテナ素子
2…基板
10…誘電体基体
11a…給電端子
11b〜11k…電極
11i…第1の外部端子
12i…第2の外部端子
12a…接地端子
12b〜12k…電極
20…基材
21a…給電端子接続電極
21b,21d…電極
21m,21n,21p…電極
21i…第1の外部端子接続電極
22i…第2の外部端子接続電極
22a…接地端子接続電極
22b,22d…電極
22n…電極
23…グランド電極
31…下部筐体
32…上部筐体
33,35…接続部材
34,36…拡張素子
101…アンテナ
CL…チップインダクタ
GA…グランド領域
UA…非グランド領域

Claims (7)

  1. 誘電体基体に給電放射電極が形成されたアンテナ素子と、端部にグランド電極が形成されていない非グランド領域が配された基板と、を備え、前記基板の前記非グランド領域に前記アンテナ素子が配設されてなるアンテナであって、
    前記給電放射電極は、給電端子から一旦離れ再度前記給電端子に近接する位置まで前記誘電体基体の表面に沿ってヘリカル状またはループ状に展開する形状を成し、
    前記誘電体基体の前記給電放射電極の給電端に給電端子を備え、
    前記給電放射電極は、略1/4波長の基本波で共振し、且つ略3/4波長の高調波で共振し、
    前記誘電体基体の、前記給電放射電極に分布する前記高調波の電圧強度の分布ほぼ節となる位置に第1の外部端子を備え、
    前記第1の外部端子が接続される第1の外部端子接続電極を前記基板に備え、
    前記グランド電極から離れる方向へ、前記第1の外部端子接続電極から延びる第1の拡張素子が設けられたアンテナ。
  2. 前記誘電体基体に前記給電放射電極以外に無給電放射電極が形成され、
    前記無給電放射電極は、接地端子から一旦離れ再度前記接地端子に近接する位置まで前記誘電体基体表面に沿ってヘリカル状またはループ状に展開する形状を成し、
    前記誘電体基体の前記無給電放射電極の接地端に接地端子を備え、
    前記無給電放射電極は、略1/4波長の基本波で共振し、且つ略3/4波長の高調波で共振し、
    前記誘電体基体の、前記無給電放射電極に分布する前記高調波の電圧強度の分布ほぼ節となる位置に第2の外部端子を備え、
    前記第2の外部端子が接続される第2の外部端子接続電極を前記基板に備え、
    前記グランド電極から離れる方向へ、前記第2の外部端子接続電極から延びる第2の拡張素子が設けられた、請求項1に記載のアンテナ。
  3. 前記給電端子が接続される給電端子接続電極と、前記接地端子が接続される接地端子接続電極とが前記基板にそれぞれ形成され、
    前記第1の外部端子接続電極と前記給電端子接続電極との間にインダクタンス素子が接続された、請求項1に記載のアンテナ。
  4. 前記給電端子が接続される給電端子接続電極と、前記接地端子が接続される接地端子接続電極とが前記基板にそれぞれ形成され、
    前記第1の外部端子接続電極と前記給電端子接続電極との間、前記第2の外部端子接続電極と前記接地端子接続電極との間、の一方または両方にインダクタンス素子が接続された、請求項2に記載のアンテナ。
  5. 前記第1の拡張素子は筐体の内部に設けられ、
    前記第1の拡張素子と前記第1の外部端子接続電極との間が柔軟性又は弾力性を有する接続部材を介して導通する、請求項1または3に記載のアンテナ。
  6. 前記第1の拡張素子又は前記第2の拡張素子の少なくとも一方は筐体の内部に設けられ、
    前記第1の拡張素子と前記第1の外部端子接続電極との間が、又は前記第2の拡張素子と前記第2の外部端子接続電極との間が、柔軟性又は弾力性を有する接続部材を介して導通する、請求項2または4に記載のアンテナ。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載のアンテナを筐体内に設けてなる無線通信装置。
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