JPWO2016120982A1 - 電動圧縮機 - Google Patents

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Abstract

スクロール圧縮機100は、圧縮機構部101と、電動機構部102と、回転子11の下端部に設けられた第2バランスウェイト13と、を備え、回転子11及び第2バランスウェイト13は、回転子11及び第2バランスウェイト13を軸方向に貫通するリベット33によって互いに締結されており、回転子11は、内周側にカウンターボア32が形成されたカウンターボア部31cを下端部に有しており、カウンターボア部31cは、主軸8が挿入される貫通孔36と、貫通孔36の内周面のうち周方向の一部に設けられて主軸8が焼き嵌められる焼嵌め部37a、37bと、を備えており、焼嵌め部37a、37bは、主軸8の中心軸Cを基準として、第2バランスウェイト13の遠心力方向及び反遠心力方向に配置されており、カウンターボア部31cは、主軸8の中心軸Cに対して第2バランスウェイト13の遠心力方向に偏心しているものである。

Description

本発明は、電動圧縮機に関するものである。
特許文献1には、圧縮機構部と、回転子及び固定子を備える電動要素部と、を有する密閉型回転圧縮機が記載されている。この密閉型回転圧縮機では、回転子の下部にカウンターボアが形成されている。また、回転子の下端には、バランスウェイトが設けられている。
特開2002−89476号公報
一般に、回転子を構成する積層鋼板とバランスウェイトとは、これらを軸方向に貫通するリベットを用いて互いに締結される。しかしながら、カウンターボアが形成された圧縮機では、特に高速運転時において、バランスウェイトの遠心力により、カウンターボアにおける回転子コアの内径と主軸の外径との間の隙間分だけリベットの変形(例えば、反り)が生じてしまう場合がある。したがって、リベットの強度の信頼性が低下する場合があるため、圧縮機の信頼性が低下してしまうおそれがあるという問題点があった。
本発明は、上述のような問題点を解決するためになされたものであり、信頼性を向上させることができる電動圧縮機を提供することを目的とする。
本発明に係る電動圧縮機は、流体を圧縮する圧縮機構部と、前記圧縮機構部を駆動する主軸が焼嵌め固定された回転子と、前記回転子の外周側に配置された固定子と、を有する電動機構部と、前記回転子の軸方向一端部に設けられたバランスウェイトと、を備え、前記回転子は、積層鋼板を用いて形成されており、前記回転子及び前記バランスウェイトは、前記回転子及び前記バランスウェイトを軸方向に貫通する締結部材によって互いに締結されており、前記回転子は、内周側にカウンターボアが形成されたカウンターボア部を、少なくとも前記軸方向一端部に有しており、前記カウンターボア部は、前記主軸が挿入される貫通孔と、前記貫通孔の内周面のうち周方向の一部に設けられて前記主軸が焼き嵌められる焼嵌め部と、を備えており、前記焼嵌め部は、前記主軸の中心軸を基準として、前記バランスウェイトの遠心力方向及び反遠心力方向に配置されており、前記カウンターボア部は、前記主軸の中心軸に対して前記バランスウェイトの遠心力方向に偏心しているものである。
本発明によれば、バランスウェイトの遠心力によるリベットの変形を防ぐことができるため、電動圧縮機の信頼性を向上させることができる。
本発明の実施の形態1に係る電動圧縮機の概略構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係る電動圧縮機の回転子11及び主軸8の要部の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係る電動圧縮機における回転子コア31のカウンターボア部31cを構成する鋼板の平面形状を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る電動圧縮機における回転子コア31のカウンターボア部31cを構成する鋼板の平面形状を示す図である。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1に係る電動圧縮機について説明する。図1は、本実施の形態に係る電動圧縮機の概略構成を示す断面図である。電動圧縮機は、例えば冷蔵庫、冷凍庫、自動販売機、空気調和装置、冷凍装置、給湯器等の各種産業機械に用いられる冷凍サイクルの構成要素の1つとなるものである。本実施の形態では、電動圧縮機としてスクロール圧縮機100を例示している。なお、図1を含む以下の図面では、各構成部材の寸法の関係や形状等が実際のものとは異なる場合がある。また、以下の説明における各構成部材同士の位置関係(例えば、上下関係等)は、原則として、電動圧縮機を使用可能な状態に設置したときのものである。
スクロール圧縮機100は、冷凍サイクルを循環する冷媒(流体の一例)を吸入し、圧縮して高温高圧の状態として吐出するものである。スクロール圧縮機100は、冷媒を圧縮する圧縮機構部101と、圧縮機構部101を駆動する電動機構部102と、圧縮機構部101及び電動機構部102を収容する密閉容器23と、を有している。密閉容器23内において、圧縮機構部101は上方に配置されており、電動機構部102は圧縮機構部101よりも下方に配置されている。
密閉容器23は、センターシェル7と、センターシェル7の上部に設けられたアッパーシェル21と、センターシェル7の下部に設けられたロアシェル22と、により構成されている。ロアシェル22は、潤滑油を貯留する油溜めとなっている。センターシェル7には、冷媒ガスを吸入するための吸入パイプ14が接続されている。アッパーシェル21には、冷媒ガスを吐出するための吐出パイプ16が接続されている。なお、センターシェル7内部は低圧室17に、アッパーシェル21内部は高圧室18になっている。
圧縮機構部101は、密閉容器23に対して固定された固定スクロール1と、固定スクロール1に対して揺動する揺動スクロール2と、が組み合わされた構成を有している。固定スクロール1は、固定スクロール台板1bと、固定スクロール台板1bの一方の面に立設された渦巻状突起である固定スクロール渦巻1aと、で構成されている。また、揺動スクロール2は、揺動スクロール台板2bと、揺動スクロール台板2bの一方の面に立設され、固定スクロール渦巻1aと実質的に同一形状の渦巻状突起である揺動スクロール渦巻2aと、で構成されている。なお、揺動スクロール台板2bの他方の面(揺動スクロール渦巻2aの形成面とは反対側の面)は、揺動スクロールスラスト軸受面2cとして作用する。揺動スクロール2及び固定スクロール1は、冷媒吸入口を有したフレーム19に収納されている。
揺動スクロール2は、圧縮機運転中に生じるスラスト軸受荷重が揺動スクロールスラスト軸受面2cを介してフレーム19で支持されるようになっている。フレーム19と揺動スクロールスラスト軸受面2cとの間には、摺動性を向上させるためにスラストプレート3が配置されている。
揺動スクロール2及び固定スクロール1は、揺動スクロール渦巻2aと固定スクロール渦巻1aとを互いに組み合わせた状態で、密閉容器23内に装着されている。揺動スクロール2及び固定スクロール1が組み合わされた状態では、固定スクロール渦巻1aと揺動スクロール渦巻2aの巻方向が互いに逆となる。揺動スクロール渦巻2aと固定スクロール渦巻1aとの間には、相対的に容積が変化する圧縮室24が形成される。固定スクロール渦巻1a及び揺動スクロール渦巻2aの先端面からの冷媒漏れを低減するため、固定スクロール渦巻1aの下端面及び揺動スクロール渦巻2aの上端面には、それぞれシール25、26が配設されている。
固定スクロール1は、ボルト等によってフレーム19に固定されている。固定スクロール1の固定スクロール台板1bの中央部には、圧縮されて高圧となった冷媒ガスを吐出する吐出口15が形成されている。吐出口15には、冷媒の逆流を防止する吐出弁27が設けられている。圧縮されて高圧となった冷媒ガスは、固定スクロール1の上部に設けられている高圧室18に吐出口15を介して排出されるようになっている。高圧室18に排出された冷媒ガスは、吐出パイプ16を介して冷凍サイクルに吐出されることになる。
揺動スクロール2は、自転運動を阻止し、公転させるオルダムリング6の備えにより、固定スクロール1に対して自転運動することなく公転運動を行う。また、揺動スクロール2の揺動スクロール渦巻2a形成面とは反対側の面の略中心部には、中空円筒形状のボス部2dが形成されている。このボス部2dには、主軸8の上端に設けられた偏心軸部8aが挿入される。
オルダムリング6は、フレーム19と揺動スクロール2との間に配置される。フレーム19には一対のオルダムキー溝5が形成されており、揺動スクロール2には一対のオルダムキー溝4が形成されている。オルダムリング6は、リング部6aと、リング部6aの上面に形成された一対のオルダムキー6bと、リング部6aの下面に形成された一対のオルダムキー6cと、を有している。オルダムキー6bは揺動スクロール2のオルダムキー溝4に挿入されており、オルダムキー6cはフレーム19のオルダムキー溝5に挿入されている。オルダムリング6は、潤滑材で満たされた各オルダムキー溝4、5内の摺動面上でオルダムキー6b、6cを進退させながら、電動機構部102の回転力を揺動スクロール2に伝達する。
電動機構部102は、回転子11と、回転子11の外周側に配置された固定子10と、回転子11に焼嵌め固定された主軸8と、を有している。固定子10は、センターシェル7の内周に焼嵌め固定されている。固定子10には、センターシェル7に設けられた電源端子9を介して電力が供給されるようになっている。回転子11の内周には、主軸8が焼嵌め固定されている。回転子11は、固定子10に通電されることにより回転駆動し、主軸8を回転させるようになっている。すなわち、固定子10及び回転子11で電動回転機械を構成している。
主軸8は、回転子11の回転に伴って回転し、揺動スクロール2を公転させるようになっている。この主軸8の上部(偏心軸部8a近傍)は、フレーム19に設けられた主軸受20によって回転自在に支持されている。一方、主軸8の下部は、副軸受29によって回転自在に支持されている。この副軸受29は、密閉容器23の下部に設けられたサブフレーム28の中央部に形成された軸受収納部に圧入固定されている。また、サブフレーム28には、容積型のオイルポンプ30が設けられている。このオイルポンプ30で吸引された潤滑油は、主軸8の内部に形成された油供給穴34を介して各摺動部に供給される。
また、主軸8のうち回転子11よりも上方には、第1バランスウェイト12が設けられている。回転子11の下端には、第2バランスウェイト13が設けられている。第1バランスウェイト12及び第2バランスウェイト13は、揺動スクロール2が偏心軸部8aに装着されて揺動することにより生じるアンバランスを相殺するために設けられている。第1バランスウェイト12は主軸8の上部に焼嵌めによって固定されており、第2バランスウェイト13は回転子11の下部に回転子11と一体的に固定されている。
次に、スクロール圧縮機100の動作について説明する。
電源端子9に通電すると、固定子10の電線部に電流が流れ、磁界が発生する。この磁界は、回転子11を回転させるように働く。つまり、固定子10と回転子11にトルクが発生し、回転子11が回転する。回転子11が回転すると、それに伴い主軸8が回転駆動される。主軸8が回転駆動されると、オルダムリング6の備えにより自転を抑制された揺動スクロール2は、公転運動を行う。
回転子11が回転するとき、主軸8の上部に固定されている第1バランスウェイト12と、回転子11の下部に固定されている第2バランスウェイト13とで、揺動スクロール2の偏心公転運動に対するバランスを保っている。これにより、主軸8の上部に偏心支持され、オルダムリング6により自転を抑制された揺動スクロール2が公転運動を開始し、公知の圧縮原理により冷媒が圧縮される。
これにより、冷媒ガスの一部はフレーム19の冷媒吸入口を介して圧縮室24内へ流れ、吸入過程が開始される。また、冷媒ガスの残りの一部は、固定子10の鋼板の切り欠き(図示せず)を通って、電動回転機械及び潤滑油を冷却する。圧縮室24は、揺動スクロール2の公転運動により、揺動スクロール2の中心へ移動しつつ容積が縮小される。この工程により、圧縮室24に吸入された冷媒ガスは圧縮されていく。圧縮された冷媒ガスは、固定スクロール1の吐出口15を通り、吐出弁27を押し開けて高圧室18に流入する。そして、冷媒ガスは吐出パイプ16を介して密閉容器23から吐出される。
圧縮室24内の冷媒ガスの圧力により発生するスラスト軸受荷重は、揺動スクロールスラスト軸受面2cを支持するフレーム19で受けている。また、主軸8が回転することで第1バランスウェイト12及び第2バランスウェイト13に生じる遠心力と冷媒ガス荷重とは、主軸受20及び副軸受29で受けている。なお、低圧室17内の低圧冷媒ガスと高圧室18内の高圧冷媒ガスとは、固定スクロール1及びフレーム19により仕切られ、気密が保たれる。固定子10への通電を止めると、スクロール圧縮機100が運転を停止する。
図2は、回転子11及び主軸8の要部の構成を示す断面図である。図2に示すように、回転子11は、積層鋼板により形成された回転子コア31を有している。回転子コア31の下端部のうちの周方向の一部には、第2バランスウェイト13が設けられている。回転子コア31及び第2バランスウェイト13は、リベット33(締結部材の一例)によって締結されている。リベット33の胴部は回転子コア31及び第2バランスウェイト13を軸方向に貫通しており、リベット33の先端部はかしめられている。
回転子コア31の上端部及び下端部における内周側には、焼嵌め性を向上させるためにカウンターボア32が形成されている。これにより、回転子コア31は、軸方向において、全周に亘って主軸8が焼き嵌められるコア部31aと、カウンターボア32が形成されたカウンターボア部31b、31cと、を有する。カウンターボア部31bは、回転子コア31の上端部側(すなわち、第2バランスウェイト13が設けられていない端部側)に配置されている。カウンターボア部31cは、回転子コア31の下端部側(すなわち、第2バランスウェイト13が設けられた端部側)に配置されている。本実施の形態では、第2バランスウェイト13が設けられた端部側のカウンターボア部31cは、以下のような構成を有している。
図3は、回転子コア31のカウンターボア部31cを構成する鋼板(回転子コア板35)の平面形状を示す図である。図3では、主軸8の中心軸Cを原点とし、第2バランスウェイト13の遠心力方向を正として当該遠心力方向に平行な方向にX軸をとり、X軸に直交する方向にY軸をとっている。すなわち、図3において、第2バランスウェイト13の遠心力方向は+X方向である。
図3に示すように、回転子コア板35の中心部には、主軸8が挿入される貫通孔36が形成されている。通常、カウンターボア部31cは主軸8に焼き嵌められないため、貫通孔36の内径は主軸8の外径よりも大きくなっている。しかしながら、本実施の形態では、貫通孔36の内周面のうち周方向の一部には、主軸8に焼き嵌められる焼嵌め部37a、37bが設けられている。焼嵌め部37a、37bは、回転子コア板35において、貫通孔36の内周面から中心軸C側に突出した形状を有する。焼嵌め部37a、37bの形成された部分以外の貫通孔36の内径は、主軸8の外径よりも大きくなっている。
焼嵌め部37aは、貫通孔36の内周面において、中心軸Cを基準として第2バランスウェイト13の遠心力方向(+X方向)となる位置に設けられている。焼嵌め部37bは、貫通孔36の内周面において、中心軸Cを基準として第2バランスウェイト13の反遠心力方向(−X方向)となる位置に設けられている。
また、回転子コア板35には、貫通孔36の内周面から外周側に向かって扇形状に切り欠かれた2つの切欠き部38a、38bが形成されている。切欠き部38aは、中心軸Cを基準として−X方向かつ+Y方向となる部分に形成されている。切欠き部38bは、中心軸Cを基準として−X方向かつ−Y方向となる部分に形成されている。切欠き部38a、38bは、中心軸Cを通り第2バランスウェイト13の遠心力方向に平行な平面(図3では、中心軸C及びX軸を含む平面)に対して、対称な形状を有している。回転子コア板35(すなわち、カウンターボア部31c)の全体としても、中心軸Cを通り第2バランスウェイト13の遠心力方向に平行な平面に対して対称な形状を有している。これにより、カウンターボア部31cを構成する回転子コア板35は、中心軸Cに対して第2バランスウェイト13の遠心力方向に偏心している。回転子コア板35の重心は、中心軸Cから+X方向にずれたX軸上に位置する。
以上説明したように、本実施の形態に係るスクロール圧縮機100は、流体を圧縮する圧縮機構部101と、圧縮機構部101を駆動する主軸8が焼嵌め固定された回転子11と、回転子11の外周側に配置された固定子10と、を有する電動機構部102と、回転子11の軸方向一端部(本例では、下端部)に設けられた第2バランスウェイト13と、を備え、回転子11は、積層鋼板を用いて形成されており、回転子11及び第2バランスウェイト13は、回転子11及び第2バランスウェイト13を軸方向に貫通するリベット33によって互いに締結されており、回転子11は、内周側にカウンターボア32が形成されたカウンターボア部31cを、少なくとも軸方向一端部(本例では、下端部)に有しており、カウンターボア部31cは、主軸8が挿入される貫通孔36と、貫通孔36の内周面のうち周方向の一部に設けられて主軸8が焼き嵌められる焼嵌め部37a、37bと、を備えており、焼嵌め部37a、37bは、主軸8の中心軸Cを基準として、第2バランスウェイト13の遠心力方向及び反遠心力方向に配置されており、カウンターボア部31cは、主軸8の中心軸Cに対して第2バランスウェイト13の遠心力方向に偏心しているものである。
この構成によれば、回転子11のカウンターボア部31cのうち焼嵌め部37a、37bにおいて、主軸8を焼き嵌めることができる。これにより、カウンターボア部31cにおいて、第2バランスウェイト13の遠心力方向には、回転子11の内周面と主軸8の外周面との間に隙間が生じないようにすることができる。このため、第2バランスウェイト13の遠心力によるリベット33の変形(例えば、反り)を防止することができる。したがって、本実施の形態によれば、リベット33の強度の信頼性を向上させることができるため、スクロール圧縮機100の信頼性、特に、高速運転時のスクロール圧縮機100の信頼性を向上させることができる。
また、カウンターボア部31cを第2バランスウェイト13の遠心力方向に偏心させて形成することによって、第2バランスウェイト13を小型化及び軽量化することができる。一般に、回転子11は、第2バランスウェイト13と一体化された状態で主軸8に焼き嵌められる。このため、焼嵌め時に回転子11を加熱する際、第2バランスウェイト13に熱量を奪われることにより、第2バランスウェイト13に近い側の回転子11内周部が熱膨張しにくくなるため、焼嵌め性が悪化してしまう場合がある。しかしながら、本実施の形態によれば、第2バランスウェイト13を小型化することができるため、焼嵌め時に回転子11から第2バランスウェイト13に奪われる熱量を小さくすることができ、焼嵌め性を改善することができる。さらに、第2バランスウェイト13を小型化することにより、第2バランスウェイト13による油攪拌損失を低減することができる。したがって、本実施の形態によれば、スクロール圧縮機100の性能、特に、高速運転時のスクロール圧縮機100の性能を向上させることができる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係る電動圧縮機について説明する。図4は、本実施の形態における回転子コア31のカウンターボア部31cを構成する鋼板の平面形状を示す図である。図4では、軸方向において位置が異なる3つの鋼板の平面形状を併せて示している。図4の(a)は、第2バランスウェイト13との間の軸方向における距離が相対的に遠い回転子コア板35−1を示している。図4の(b)は、第2バランスウェイト13との間の軸方向における距離が回転子コア板35−1よりも近い回転子コア板35−2を示している。図4の(c)は、第2バランスウェイト13との間の軸方向における距離が回転子コア板35−2よりもさらに近い回転子コア板35−3を示している。図4中の下向きの太矢印は、第2バランスウェイト13に近づく方向を表している。なお、実施の形態1と同一の機能及び作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図4に示すように、本実施の形態では、第2バランスウェイト13に近い回転子コア板ほど、切欠き部38a、38bの大きさが大きくなっている。各回転子コア板のそれぞれの切欠き部38a、38bは、中心軸Cを通り第2バランスウェイト13の遠心力方向に平行な平面に対して対称な形状を有している。これにより、カウンターボア部31cにおける第2バランスウェイト13の遠心力方向(+X方向)への偏心量は、第2バランスウェイト13との距離が近づくほど大きくなっている。
本実施の形態によれば、カウンターボア部31cにおける第2バランスウェイト13の遠心力方向への偏心量をより大きくすることができる。これにより、バランスを維持しつつ第2バランスウェイト13をより小型化及び軽量化することができる。したがって、第2バランスウェイト13による油攪拌損失をより低減することができるため、スクロール圧縮機100の性能、特に、高速運転時のスクロール圧縮機100の性能をより向上させることができる。
その他の実施の形態.
本発明は、上記実施の形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態では、電動圧縮機としてスクロール圧縮機100を例に挙げたが、本発明は、スクロール圧縮機以外の電動圧縮機にも適用可能である。
また、上記実施の形態では、回転子コア31の形状として図3及び図4に示すような形状を例に挙げたが、上記実施の形態の効果が得られれば、回転子コア31の形状はどのような形状であってもよい。
また、上記の各実施の形態や変形例は、互いに組み合わせて実施することが可能である。
1 固定スクロール、1a 固定スクロール渦巻、1b 固定スクロール台板、2 揺動スクロール、2a 揺動スクロール渦巻、2b 揺動スクロール台板、2c 揺動スクロールスラスト軸受面、2d ボス部、3 スラストプレート、4、5 オルダムキー溝、6 オルダムリング、6a リング部、6b、6c オルダムキー、7 センターシェル、8 主軸、8a 偏心軸部、9 電源端子、10 固定子、11 回転子、12 第1バランスウェイト、13 第2バランスウェイト、14 吸入パイプ、15 吐出口、16 吐出パイプ、17 低圧室、18 高圧室、19 フレーム、20 主軸受、21 アッパーシェル、22 ロアシェル、23 密閉容器、24 圧縮室、25、26 シール、27 吐出弁、28 サブフレーム、29 副軸受、30 オイルポンプ、31 回転子コア、31a コア部、31b、31c カウンターボア部、32 カウンターボア、33 リベット、34 油供給穴、35、35−1、35−2、35−3 回転子コア板、36 貫通孔、37a、37b 焼嵌め部、38a、38b 切欠き部、100 スクロール圧縮機、101 圧縮機構部、102 電動機構部、C 中心軸。

Claims (3)

  1. 流体を圧縮する圧縮機構部と、
    前記圧縮機構部を駆動する主軸が焼嵌め固定された回転子と、前記回転子の外周側に配置された固定子と、を有する電動機構部と、
    前記回転子の軸方向一端部に設けられたバランスウェイトと、
    を備え、
    前記回転子は、積層鋼板を用いて形成されており、
    前記回転子及び前記バランスウェイトは、前記回転子及び前記バランスウェイトを軸方向に貫通する締結部材によって互いに締結されており、
    前記回転子は、内周側にカウンターボアが形成されたカウンターボア部を、少なくとも前記軸方向一端部に有しており、
    前記カウンターボア部は、前記主軸が挿入される貫通孔と、前記貫通孔の内周面のうち周方向の一部に設けられて前記主軸が焼き嵌められる焼嵌め部と、を備えており、
    前記焼嵌め部は、前記主軸の中心軸を基準として、前記バランスウェイトの遠心力方向及び反遠心力方向に配置されており、
    前記カウンターボア部は、前記主軸の中心軸に対して前記バランスウェイトの遠心力方向に偏心している電動圧縮機。
  2. 前記カウンターボア部は、前記主軸の中心軸を通り前記バランスウェイトの遠心力方向に平行な平面に対して、対称な形状を有している請求項1に記載の電動圧縮機。
  3. 前記カウンターボア部の偏心量は、前記バランスウェイトとの距離が近づくほど大きくなる請求項1又は請求項2に記載の電動圧縮機。
JP2016571533A 2015-01-26 2015-01-26 電動圧縮機 Active JP6320575B2 (ja)

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