JPWO2016117513A1 - 電動モータユニット及び車両用駆動ユニット - Google Patents

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Abstract

電動モータユニットは、複数のモータコイル、ステータ及びロータを有する電動モータと、給電バスバー及び中性点バスバーを有する結線モジュールとを備えている。給電バスバーは、各相端子部(61,71,81)が配列されている各相給電カラーを有している。中性点バスバーは、各中性点端子部(101)が配列されている中性点カラーを有している。各中性点端子部(101)の全てを含む第1断面(U)と交差する第2断面(V)から見た場合、第2断面(V)上の第2断面中性点端子列(NrV)と第2断面給電端子列(FrV)との間の最小距離(δ2)が、零よりも大きい。

Description

本発明は、電動モータユニット及び車両用駆動ユニットに関する。
特許文献1に開示されるように、電動モータが発生する回転トルクを車輪に伝達させるようにした車両用駆動ユニットが知られている。また、特許文献2に開示されるように、U相、V相、W相のコイルに対応する複数のバスバーと、複数のコイルを互いに結線する中性点用のバスバーとをユニット化した電動モータユニットが知られている。特許文献2に開示の構成では、複数のバスバーが電動モータの中心軸と同方向に並べられている。また、ステータのコイル線端末を構成する各相の相端末と中性点端末とが、交互に、各バスバーの軸線を中心とする円周上に並べられている。
特開2010−241178号公報 特開2011−205875号公報
車両への搭載性を考慮すると、電動モータユニットは小型であることが望ましい。しかしながら、特許文献2の電動モータユニットを小型化する場合、各相の相端末と中性点端末とが接近するため、各端末の絶縁対策が困難になる。
本発明の目的は、小型化可能な電動モータユニット及び車両用駆動ユニットを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の第一の態様によれば、電力を供給する複数のモータコイル、複数のモータコイルがそれぞれ巻回される円筒状のステータ、及びステータと同軸上に設けられたロータを有する電動モータと、電力の供給源と複数のモータコイルとを結線する給電体、及び複数のモータコイルを互いに結線する中性点体を有する結線モジュールとを備えた電動モータユニットが提供される。給電体は、複数の端子部が配列されている給電用配電部材を有し、中性点体は、複数の端子部が配列されている中性点用配電部材を有し、給電体又は中性点体の複数の端子部の全てを含む面を第1断面と定義し、第1断面と交差する面を第2断面方向と定義し、第2断面から見た場合、給電体の複数の端子部の配列と中性点体の複数の端子部の配列とが最も近接する箇所の両配列間の距離が、零よりも大きい。
上記構成によれば、給電体の複数の端子部と中性点体の複数の端子部とは、同一円周上ではなく、第2断面から見た場合に少なくともずれている。この場合、給電体の複数の端子部と中性点体の複数の端子部とを同一円周上に配置した場合と比較して、給電体及び中性点体のそれぞれにおいて、隣り合う端子部間の距離を大きくすることができる。これにより、絶縁対策を維持できる範囲内で給電体及び中性点体の隣り合う端子部を接近させることができるため、電動モータユニットの小型化を図ることができる。
上記電動モータユニットにおいて、給電体及び中性点体の複数の端子部は、環状に並べられ、第1断面から見た場合、給電体の複数の端子部の配列と中性点体の複数の端子部の配列とが最も近接する箇所の両配列間の距離が、零よりも大きいことが望ましい。
上記構成によれば、給電体の複数の端子部と中性点体の複数の端子部とは、第2断面から見た場合にずれていると共に、第1断面から見た場合にも、複数の端子部が形成する円の径方向にずれている。この場合、給電体の複数の端子部と中性点体の複数の端子部との間の距離がより大きくなるため、給電体と中性点体との間の絶縁対策を効果的に行うことができる。また、給電体及び中性点体の複数の端子部を環状に並べることで、各端子部の配置を容易に調整することができる。
上記電動モータユニットにおいて、給電体及び中性点体は、複数の端子部を露出させた状態で絶縁部材によりそれぞれ覆われ、給電体及び中性点体のいずれか一方を覆う絶縁部材には、複数の端子部のうち特定の隣り合う端子部間に開口部が設けられていることが望ましい。
上記構成によれば、開口部の両側に位置する端子部間の絶縁対策を、絶縁部材によって行うことができる。また、開口部により絶縁された端子部間に、他のユニットの機械部分やコネクタや周辺機器の部品を配置することができる。これにより、電動モータユニットを他のユニットへ搭載する際の搭載性が向上し、電動モータユニットを搭載したユニット品の小型化も図ることできる。
上記電動モータユニットにおいて、結線モジュールは、給電体を覆う絶縁部材と中性点体を覆う絶縁部材とを組み付けて得られる組付体、又は給電体を覆う絶縁部材と中性点体を覆う絶縁部材とを一体化した一部品であることが望ましい。
上記構成によれば、給電体と中性点体との絶縁対策と複数の端子部間の絶縁対策とを両立させつつ、給電体と中性点体とを極力接近させることができる。よって、電動モータユニットの小型化を図ることができる。
上記課題を解決するため、本発明の第二の態様によれば、上記の電動モータユニットと、電動モータの回転速度を複数の歯車を介して減速することにより得られた回転トルクを車両の駆動輪に駆動軸を介して伝達する伝達機構とを備えた車両用駆動ユニットが提供される。結線モジュールは、電動モータの伝達機構近傍に配置され、給電体及び中性点体のいずれか一方を覆う絶縁部材の開口部には、伝達機構の一部が配置されている。
尚、伝達機構の一部は、伝達機構自体(ハウジング)や、伝達機構を構成する複数の歯車や、軸に関連する部品等を含む。
上記構成によれば、開口部に伝達機構の一部を配置できるため、開口部の無い場合と比較して、電動モータユニットと伝達機構とを接近させた状態でユニット化することができる。また、絶縁対策を維持できる範囲で電動モータユニットを小さくすることで、車両用駆動ユニットの小型化を図ることができる。また、車両用駆動ユニットの車両搭載時、地表面から車両の最も低い箇所までの垂直距離である最低地上高を十分に確保することもできる。
上記車両用駆動ユニットにおいて、電動モータは、供給源からコネクタを介して給電体に供給される電力により駆動することで、ロータに挿入された出力軸を回転させることにより回転トルクを発生し、給電体の外径は、ステータの外径以下であり、給電体の内径は、出力軸の外径以上であることが望ましい。
上記構成によれば、給電体に対してコネクタを配置する場合、電動モータの出力軸近傍にコネクタを配置することができる。また、この場合、コネクタが電動モータの外径からはみ出す量を小さくすることもできる。これにより、車両用駆動ユニットの小型化を図ることができる。
上記車両用駆動ユニットにおいて、伝達機構は、複数の歯車の回転軸となる複数の回転軸を有し、複数の回転軸は、ロータに挿入された出力軸に連結される入力軸と、入力軸に対して平行に配置される中間軸と、中間軸に対して平行に配置される駆動軸とを含み、入力軸、中間軸、駆動軸の各軸中心は、同一平面上に並べられていることが望ましい。
上記構成によれば、絶縁部材の開口部には、複数の回転軸や回転軸の歯車等の伝達機構の一部が配置される。これにより、入力軸、中間軸、駆動軸等の回転軸を有する伝達機構と電動モータユニットとを極力接近させた状態でユニット化することができる。従って、車両用駆動ユニットの小型化を図ることができ、車両用駆動ユニットの車両搭載時、最低地上高を十分に確保することができる。更に、同一平面上に各軸を配置することで、車両用駆動ユニットを偏平化できる。これにより、車両の貨物室を形成するシャシー部、車体構造部の空間的広さを確保し易くなる。
上記車両用駆動ユニットにおいて、電動モータユニットと伝達機構とは、共通のハウジングに収容されていることが望ましい。
上記構成によれば、電動モータユニットと伝達機構とが複数のハウジングにそれぞれ収容されている場合と比較して、電動モータユニットと伝達機構とを更に接近させた状態でユニット化することができる。
上記車両用駆動ユニットにおいて、給電体の径方向内側には、ロータに挿入された出力軸を回転自在に支持する軸受が設けられ、給電体の内径は、軸受の外径以上であることが望ましい。
上記構成によれば、電動モータの出力軸を支持する軸受のためのスペースとして、電動モータユニットの一部が用いられている。これにより、電動モータユニットと伝達機構とを極力接近させた状態でユニット化することができる。
上記車両用駆動ユニットにおいて、給電体と伝達機構とは、ロータに挿入された出力軸の軸方向に重なるように配置されていることが望ましい。
上記構成によれば、電動モータユニットと伝達機構とを電動モータの出力軸の軸方向に極力接近させた状態でユニット化することができる。
本発明によれば、電動モータユニット及び車両用駆動ユニットの小型化を図ることができる。
車両用駆動ユニット及び電動モータユニットの概略を示す断面図。 図1のII−II線に沿った断面図。 電動モータユニットの結線モジュールを拡大して示す部分断面図。 電動モータユニットの結線モジュールを拡大して示す部分断面図。 結線モジュールを構成する給電バスバーの分解斜視図。 給電バスバーの正面図。 結線モジュールを構成する中性点バスバーの分解斜視図。 中性点バスバーの正面図。 (a)は結線モジュールの斜視図、(b)は結線モジュールの結線仕様を示す模式図。 第1例の端子列の位置関係を示す模式図。 第2例の端子列の位置関係を示す模式図。 第3例の端子列の位置関係を示す模式図。
以下、電動モータユニット及び車両用駆動ユニットの一実施形態を説明する。
図1に示すように、車両用駆動ユニット10は、例えば、電動モータユニット11の電動モータ11Aが発生する回転トルクから後輪の駆動力を得る前後輪駆動の車両に搭載されている。車両用駆動ユニット10は、後輪である駆動輪12,13の間に配置されている。車両用駆動ユニット10は、車両後部の地面に面する下側に、最低地上高を十分に確保した状態で配置されている。
車両用駆動ユニット10では、電動モータユニット11と伝達機構14とがユニット化されている。電動モータユニット11は、駆動電力が供給されることにより回転トルクを発生する電動モータ11Aと、電動モータ11Aと電力の供給源とを結線する結線モジュール11Bとを備えている。伝達機構14は、電動モータ11Aの回転速度を減速することによって得られる回転トルクを駆動輪12,13に伝達するための複数の歯車と、各歯車の回転軸となる複数の回転軸とを備えている。
電動モータユニット11と伝達機構14とは、共通のハウジング15に収容されている。ハウジング15は、円筒状のギヤハウジング15aと、ハウジング開口部15cを有するモータハウジング15bとを備えている。ギヤハウジング15aは、ボルト等によって、モータハウジング15bに締結されている。カバー15dは、ボルト等により、ハウジング開口部15cを塞ぐようにして、モータハウジング15bに組み付けられている。
まず、伝達機構14の構成について詳しく説明する。
図1及び図2に示すように、伝達機構14は、電動モータ11Aが発生する回転トルクを伝達機構14に入力する回転軸としての入力軸17を備えている。電動モータ11Aは、回転トルクを出力する出力軸16を備えている。入力軸17は、出力軸16の伝達機構14近傍の端部16dに、機械的に連結されている。入力軸17は、ギヤハウジング15aに固定される軸受17aと、モータハウジング15bに固定される軸受17bとにより回転自在に支持されている。モータハウジング15bは、出力軸16周りに軸受ホルダ部15eを有している。軸受17bは、軸受ホルダ部15eの伝達機構14近傍に固定されている。入力軸17には、入力歯車21が、入力軸17と一体回転可能に固定されている。
入力歯車21には、第1中間歯車22が噛合されている。中間軸18には、第1中間歯車22が、中間軸18と一体回転可能に固定されている。中間軸18は、出力軸16及び入力軸17に対して平行に配置されている。中間軸18は、ギヤハウジング15aに固定される軸受18aと、モータハウジング15bに固定される軸受18bとにより回転自在に支持されている。モータハウジング15bは、中間軸18周りに軸受ホルダ部15fを有している。軸受18bは、軸受ホルダ部15fに固定されている。中間軸18において、第1中間歯車22と軸受18bとの間には、第2中間歯車23が、中間軸18と一体回転可能に固定されている。
第2中間歯車23には、出力歯車26が噛合されている。出力歯車26は、ディファレンシャルギヤ(以下、「デフ」という)24のデフキャリヤ25に対して、デフキャリヤ25と一体回転可能に固定されている。デフ24は、モータハウジング15bのデフ収容部15gに収容されると共に、デフ24と軸受ホルダ部15eとの間に軸受ホルダ部15fを配置するように設けられている。デフキャリヤ25は、ギヤハウジング15aに固定される軸受25aと、モータハウジング15bに固定される軸受25bとにより回転自在に支持されている。
デフ24は、デフキャリヤ25内で回転可能な一対のピニオンギヤ27,28と、一対の各ピニオンギヤ27,28と噛合する一対のサイドギヤ29,30とを備えている。サイドギヤ29には、駆動軸としてのドライブシャフト19が、サイドギヤ29と一体回転可能に固定されている。ドライブシャフト19は、出力軸16、入力軸17、及び中間軸18に対して平行に配置されている。ドライブシャフト19には、駆動輪12が機械的に連結されている。モータハウジング15bにおいて、ドライブシャフト19の駆動輪12近傍には、伝達機構14内の潤滑油の漏れ止めのため、ガスケット19aが固定されている。サイドギヤ30には、駆動軸としてのドライブシャフト20が、サイドギヤ30と一体回転可能に固定されている。ドライブシャフト20は、出力軸16、入力軸17、及び中間軸18に対して平行に配置されている。ドライブシャフト20には、駆動輪13が機械的に連結されている。ギヤハウジング15aにおいて、ドライブシャフト20の駆動輪13近傍にも、伝達機構14内の潤滑油の漏れ止めのため、ガスケット20aが固定されている。ドライブシャフト19,20は、図示しないフランジ継手等の継手機構を介して、駆動輪12,13にそれぞれ接続されている。
次に、電動モータ11Aの構成について詳しく説明する。
図1に示すように、ハウジング開口部15c近傍には、複数のティースが形成された円筒状のステータ40が固定されている。各ティースには、インシュレータを介して複数のモータコイル41がそれぞれ巻回されている。各モータコイル41の引き出し線の第1端は、U相、V相、W相の3相のうち対応する相の後述する相端子部61,71,81に対して、それぞれ結線されている。各モータコイル41の引き出し線の第2端は、後述する各中性点端子部101に対して、それぞれ結線されている。各モータコイル41は、スター結線(Y結線)されている。
ステータ40の径方向内側には、出力軸16と一体回転する円筒状のロータ42が設けられている。ロータ42は、出力軸16の外周面に装着されている。換言すれば、ロータ42の内側には、出力軸16が挿入されている。ロータ42の外周には、N極とS極とが周方向に沿って交互に並ぶように、複数の永久磁石が固定されている。出力軸16は、カバー15dに固定される軸受16aと、モータハウジング15bに固定される軸受16bとにより回転自在に支持されている。軸受16bは、軸受ホルダ部15において電動モータ11A近傍に固定されている。電動モータ11Aは、インナーロータ型のモータである。軸受16bと軸受17bとの間には、伝達機構14内の潤滑油の漏れ止めのため、図示しないガスケットが固定されている。
出力軸16において、伝達機構14と反対側の端部16cには、ロータ42の回転角を検出するレゾルバ43が設けられている。レゾルバ43は、カバー15d内に配置されている。レゾルバ43は、ロータ42と同軸上に配置されている。カバー15dの径方向内側には、レゾルバステータ43aが固定されている。レゾルバステータ43aの径方向内側には、出力軸16と一体回転する円筒状のレゾルバロータ43bが設けられている。レゾルバロータ43bは、出力軸16の外周面に装着されている。換言すれば、レゾルバロータ43bの内側には、出力軸16が挿入されている。結線モジュール11Bは、出力軸16における伝達機構14近傍の端部16dに設けられている。結線モジュール11Bは、複数のバスバーをモジュール化することでリング状に形成されている。
次に、結線モジュール11Bの構成について詳しく説明する。
図1に示すように、結線モジュール11Bは、給電体としての円筒状の給電バスバー51と、中性点体としての円板状の中性点バスバー52とを有している。給電バスバー51は、コネクタCN(後述の各供給部60a,70a,80a)を介して、各モータコイル41の第1端と、電動モータ11Aの駆動電力の供給源であるインバータInvとを結線する。インバータInvには、インバータInvの動作を制御するための制御回路が接続されている。中性点バスバー52は、各モータコイル41の第1端と反対側の端部である第2端を、互いに結線する。コネクタCNは、モータハウジング15bから外側に突出している。コネクタCNは、電動モータ11Aにおいて伝達機構14近傍に設けられている。
図1及び図2に示すように、給電バスバー51及び中性点バスバー52の内径は、モータハウジング15bの軸受ホルダ部15e(軸受16b)の外径以上であり、本実施形態では、軸受ホルダ部15eの外径よりも大きい。モータハウジング15bの軸受ホルダ部15e(軸受16b)の外径は、出力軸16の外径よりも大きい。このため、給電バスバー51及び中性点バスバー52の内径は、出力軸16の外径以上であり、本実施形態では、出力軸16の外径よりも大きい。また、給電バスバー51及び中性点バスバー52の外径は、ステータ40の外径以下であり、本実施形態では、ステータ40の外径よりも小さい。中性点バスバー52の外径は、給電バスバー51の外径以上であり、本実施形態では、給電バスバー51の外径よりも大きい。
結線モジュール11Bの径方向内側には、モータハウジング15bから電動モータ11Aに向けて突出する軸受ホルダ部15eが挿入されている。また、結線モジュール11Bの径方向内側には、出力軸16と共に、軸受16bが挿通されている。
給電バスバー51は、中性点バスバー52と伝達機構14との間に配置されている。これにより、結線モジュール11Bは、伝達機構14に向けて給電バスバー51を突出させた形状を有し、断面視で、L字状(シルクハット型)に形成されている。結線モジュール11Bは、所定の固定方法によって、電動モータ11Aの伝達機構14近傍に固定されている。
給電バスバー51は、中性点バスバー52と伝達機構14との間に配置されると共に、モータハウジング15bの径方向内側において伝達機構14近傍のスペースに収容されている。具体的に、給電バスバー51は、出力軸16の径方向外側において出力軸16と中間軸18との間のスペースに収容されている。また、給電バスバー51は、出力軸16の径方向外側において出力軸16とコネクタCNとの間のスペースにも収容されている。また、中性点バスバー52は、結線モジュール11Bにおいて給電バスバー51と電動モータ11Aとの間に配置されると共に、モータハウジング15bの径方向内側において電動モータ11A近傍のスペースに収容されている。
図2及び図3に示すように、給電バスバー51のデフ24近傍には、伝達機構14を構成する軸受18bや軸受ホルダ部15fとの干渉を回避するための開口部53が設けられている。給電バスバー51の開口部53に対応する部位の厚みL2は、他の部位の厚みL1よりも、厚みL3だけ小さい。すなわち、給電バスバー51の開口部53に対応する部位の外径は、他の部位の外径よりも小さい。開口部53は、軸受ホルダ部15fとの干渉を回避するため、給電バスバー51の円周全体の半分以下、例えば、円周全体の8分の1(円周角で45°)の範囲に亘って設けられている。
開口部53には、軸受18bと共に、軸受ホルダ部15fが配置されている。給電バスバー51は、開口部53に軸受ホルダ部15fを配置することによって、出力軸16と中間軸18との間のスペースに収容されている。この場合、伝達機構14と線モジュール11Bとは、距離L4だけ出力軸16の軸方向に重なって配置されている。この状態で、伝達機構14の端面である中間軸18の電動モータ11A近傍の中間軸端面18cと、結線モジュール11Bの端面である伝達機構14近傍のバスバー端面51aとは、距離L4だけ離間して配置されている。
次に、給電バスバー51及び中性点バスバー52の構成について詳しく説明する。
まず、図5及び図6を参照して、給電バスバー51の構成について説明する。給電バスバー51は、銅板等の金属板からなるU相給電カラー60、V相給電カラー70、及びW相給電カラー80を含む。給電バスバー51は、樹脂材料等の絶縁材料からなるインシュレータとしての給電カラーホルダ90に保持されている。各相給電カラー60,70,80は、各相の相端子部61,71,81に結線されるモータコイル41の引き出し線の第1端とコネクタCNとを電気的に接続するための配電部材である。各相給電カラー60,70,80から、板状の供給部60a,70a,80aが、コネクタCNに向けてそれぞれ延びている。各供給部60a,70a,80aは、インバータInvから各相に対応する電力を供給する。
図5に示すように、U相給電カラー60は、金属板をC型に湾曲形成した本体部60bを備えている。本体部60bの周方向で対向する一対の端部60c間の隙間が、合口部60dを形成している。本体部60bには、U相に対応するモータコイル41の引き出し線の第1端に結線される6本のU相端子部61が設けられている。各U相端子部61は、本体部60bの周方向に沿って環状に並べられている。各U相端子部61は、合口部60dを形成する一方の端部60cを始点とし他方の端部60cを終点とする開線分、すなわち、円の弦をなすようにそれぞれ配列されている。各U相端子部61は、本体部60bの周方向に等間隔をあけて、開線分上にそれぞれ配列されている。
V相給電カラー70も、金属板をC型に湾曲形成した本体部70bを備えている。本体部70bの周方向で対向する一対の端部70c間の隙間が、合口部70dを形成している。本体部70bには、V相に対応するモータコイル41の引き出し線の第1端に結線される6本のV相端子部71が設けられている。各V相端子部71は、本体部70bの周方向に沿って環状に並べられている。本体部70bでは、合口部70dを形成する一方の端部70cを始点とし他方の端部70cを終点とした場合、両端部70cが開線分、即ち、円の弦を形成している。各V相端子部71は、本体部70bの周方向に等間隔をあけて、開線分上にそれぞれ配列されている。
W相給電カラー80も、金属板をC型に湾曲形成した本体部80bを備えている。本体部80bの周方向で対向する一対の端部80c間の隙間が、合口部80dを形成している。本体部80bには、W相に対応するモータコイル41の引き出し線の第1端に結線される6本のW相端子部81が設けられている。各W相端子部81は、本体部80bの周方向に沿って環状に並べられている。本体部80bでは、合口部80dを形成する一方の端部80cを始点とし他方の端部80cを終点とした場合、両端部80cが開線分、即ち、円の弦を形成している。各W相端子部81は、本体部80bの周方向に等間隔をあけて、開線分上にそれぞれ配列されている。
給電カラーホルダ90は、絶縁材料を円筒状に成形したホルダ本体90aを備えている。ホルダ本体90aの所定の位置には、開口部53が設けられている。ホルダ本体90aの開口部53を除いた部位には、ホルダ本体90aの径方向内側から順に、各相給電カラー60,70,80をそれぞれ保持する3本の保持溝91〜93が設けられている。保持溝91〜93は、ホルダ本体90aの周方向に沿って延び、ホルダ本体90aの軸方向の一方に開口している。ホルダ本体90aの開口部53を除いた外周面には、各モータコイル41の配線をガイドする複数のガイド溝94が設けられている。本実施形態では、各相6本ずつの計18本のガイド溝94が設けられている。各ガイド溝94は、ホルダ本体90aの軸方向に沿って延びている。各ガイド溝94の長さは、各ガイド溝94の先端が各相端子部61,71,81の先端と一致する長さに設定されている。
図6に示すように、各相給電カラー60,70,80が給電カラーホルダ90に保持されている。この状態で、各相給電カラー60,70,80の本体部60b,70b,80bは、互いに絶縁されている。ホルダ本体90aの径方向の最も内側には、保持溝91が設けられている。保持溝91には、本体部60bが、各U相端子部61を露出した状態で収容されている。ホルダ本体90aの径方向の最も外側には、保持溝93が設けられている。また、ホルダ本体90aにおいて、保持溝91と保持溝93との間には、保持溝92が設けられている。保持溝92には、本体部70bが、各V相端子部71を露出した状態で収容されている。保持溝93には、本体部80bが、各W相端子部81を露出した状態で収容されている。各本体部60b,70b,80bの各合口部60d,70d,80dは、ホルダ本体90aの開口部53に一致している。U相給電カラー60及びW相給電カラー80の各本体部60b,80bは、ホルダ本体90aによって、給電カラーホルダ90の外部からも絶縁されている。
各相端子部61,71,81は、各本体部60b,70b,80bから軸方向にそれぞれ引き出された後、径方向外側にそれぞれ折り曲げられている。各相端子部61,71,81の先端を結ぶ給電端子列Frは、給電バスバー51の外径を表している。給電端子列Frの径は、電動モータ11Aのステータ40の外径以下であり、電動モータ11Aの出力軸16の外径以上である。
各相端子部61,71,81は、各相給電カラー60,70,80の軸方向に重ならないで、ガイド溝94のいずれか一つとは重なっている。各相端子部61,71,81は、合口部60d,70d,80dを形成する一対の端部60c,70c,80cのうちの一方、即ち、時計回り方向の始点となる端部60c,70c,80cからU相、V相、W相の順に並んでいる。また、ホルダ本体90aから引き出されて折り曲げられた各相端子部61,71,81の端子長は、W相、V相、U相の順に長くなるようにそれぞれ設定されている。絶縁対策のため、各相端子部61,71,81の隣り合う端子部間の間隔は、十分に確保されている。
図3及び図4に示すように、各保持溝91〜93から露出された各相端子部61,71,81のホルダ本体90aの軸方向の面は、同一平面上にそれぞれ配置されると共に、結線モジュール11Bのバスバー端面51aを表している。
各相端子部61,71,81は、ホルダ本体90aから軸方向に引き出された後、ホルダ本体90aから離間した状態で、径方向外側にそれぞれ折り曲げられている。これにより、各相端子部61,71,81に各モータコイル41の第1端を結線する溶接作業が容易に行えると共に、各モータコイル41に応じて端子長を調整する作業も容易に行える。
次に、図7及び図8を参照して、中性点バスバー52の構成について説明する。中性点バスバー52は、銅板等の金属板からなる中性点カラー100と、中性点カラー100を保持すると共に樹脂材料等の絶縁材料からなるインシュレータとしての下部品110及び押板120とを備えている。中性点カラー100は、インバータInvに結線される各モータコイル41の第1端と反対側の端部である第2端を互いに結線するための配電部材である。
図7に示すように、中性点カラー100は、金属板を円形又は環状に切り抜いた本体部100aを備えている。本体部100aには、各モータコイル41の第2端を互いに結線する複数の中性点端子部101が設けられている。本実施形態では、各相6本ずつの計18本の中性点端子部101が設けられている。各中性点端子部101は、本体部100aの周方向に等間隔をあけてそれぞれ配列されている。
また、下部品110は、絶縁材料をリング状に成形した部品本体110aを備えている。部品本体110aの略中央には、部品本体110aの軸方向に延びる円筒状の筒部111が設けられている。筒部111の外径は、給電バスバー51の給電カラーホルダ90の内径と略同一に設定されている。部品本体110aには、中性点カラー100が保持される収容凹部112が設けられている。押板120は、絶縁材料からなり、円形状に形成されている。押板120は、部品本体110aの収容凹部112に嵌め込み可能な形状を有している。
図8に示すように、中性点カラー100は、本体部100aを外部から絶縁した状態で、下部品110及び押板120の両方に保持されている。中性点カラー100は、各中性点端子部101を露出した状態で、部品110の収容凹部112に収容されている。中性点カラー100の本体部100aは、部品本体110aに収容されると共に、押板120によって軸方向から覆われている。
各中性点端子部101は、本体部100aから径方向外側に引き出された状態で、それぞれ配列されている。各中性点端子部101の先端を結ぶ中性点端子列Nrは、中性点バスバー52の外径を表している。中性点端子列Nrは、電動モータ11Aのステータ40の外径以下であり、電動モータ11Aの出力軸16の外径以上である。図6にも示すように、中性点端子列Nrの径は、給電端子列Frの外径以上である。
図3及び図4に示すように、中性点カラー100の本体部100aは、下部品110によって、電動モータ11Aの各モータコイル41から絶縁されている。また、中性点カラー100の本体部100aは、押板120によって、給電バスバー51の各本体部60b,70b,80bや各相端子部61,71,81や各モータコイル41の引き出し線から絶縁されている。絶縁対策のため、各中性点端子部101の各端子間の間隔は、十分に確保されている。
図9(a)に示すように、結線モジュール11Bは、給電カラーホルダ90を下部品110及び押板120に組み付けた組付体である。給電カラーホルダ90は、給電カラーホルダ90に下部品110の筒部111が嵌め込まれることによって、下部品110及び押板120に組み付けられている。
給電バスバー51及び中性点バスバー52は、出力軸16の軸方向に並ぶようにして配置されている。この場合、給電端子列Fr及び中性点端子列Nrの位置は、出力軸16の径方向にずれている。また、給電端子列Fr及び中性点端子列Nrの位置は、出力軸16の軸方向にもずれている。すなわち、各相端子部61,71,81と各中性点端子部101との各位置は、出力軸16の径方向及び軸方向の両方にずれている。
電動モータ11Aのステータ40に結線モジュール11Bを固定した電動モータユニット11の製造時、給電端子列Frと中性点端子列Nrの位置関係から、各相端子部61,71,81と各中性点端子部101との各配置が調整される。
図10に示すように、上下方向及び左右方向の2方向にそれぞれ設置される2台のカメラC1,C2を用いて、まず、結線モジュール11Bにおける給電端子列Frと中性点端子列Nrとの位置関係を3次元で検出する。給電端子列Frと中性点端子列Nrとの位置関係は、各相端子部61,71,81と各中性点端子部101との各配置に対応している。
カメラC1は、結線モジュール11Bに対して所定の第1断面Uを規定する。また、カメラC1は、第1断面U上に投影された各相端子部61,71,81の第1断面給電端子列FrUと、第1断面U上の各中性点端子部101の中性点端子列Nrとをそれぞれ検出する。第1断面Uは、電動モータユニット11を所定の場所に置いた状態で、結線モジュール11Bの軸線、即ち、電動モータ11Aのステータ40又はロータ42の中心軸に対して垂直に交差する面である。
カメラC2は、結線モジュール11Bに対して所定の第2断面Vを規定する。カメラC2は、第2断面V上に投影された各相端子部61,71,81の第2断面給電端子列FrVと、第2断面V上に投影された各中性点端子部101の第2断面中性点端子列NrVとをそれぞれ検出する。第2断面Vは、第1断面Uと垂直に交差する面であり、電動モータユニット11を所定の場所に置いた状態で、結線モジュール11Bの軸線、即ち、電動モータ11Aのステータ40又はロータ42の中心軸と平行な面である。図10〜図12は、説明の便宜上、第2断面Vを実際の位置から結線モジュール11Bの径方向にずらして示している。例えば、各相端子部61,71,81と各中性点端子部101とが出力軸16の径方向及び軸方向にずれている場合、給電端子列Frと中性点端子列Nrとの位置関係は、以下のようである。
図10に示すように、各中性点端子部101の全てを含み中性点端子列Nrを含む断面が第1断面Uとなる。以下に説明する例を「第1例」と称す。
第1例の場合、第1断面Uから見た場合、第1断面U上の中性点端子列Nr及び第1断面給電端子列FrUはいずれも、外径の異なる環状の端子列であり、互いに重ならない。また、第1断面U上において、中性点端子列Nrと第1断面給電端子列FrUとの間で最も近接する各点を各点Un1,Uf1とすれば、各点Un1,Uf1の間の距離δ1は、0よりも大きい。距離δ1は、第1断面U上の中性点端子列Nrと第1断面給電端子列FrUとの間の最小距離を表している。
一方、第1例の場合、第2断面Vから見た場合、第2断面V上の第2断面中性点端子列NrV及び第2断面給電端子列FrVは、互いに平行な直線又は直線状に並んでいる。また、この場合、第2断面V上において、第2断面中性点端子列NrVと第2断面給電端子列FrVとの間で最も近接する各点を各点Vn1,Vf1とすれば、各点Vn1,Vf1の間の距離δ2は、0よりも大きい。距離δ2は、第2断面V上の第2断面中性点端子列NrVと第2断面給電端子列FrVとの間の最小距離を表している。
図11に示すように、給電端子列Frが中性点端子列Nrに対して傾いている場合もある。この場合、第1例と同様に、各中性点端子部101の全てを含み中性点端子列Nrを含む断面が第1断面Uとなる。以下に説明する例を「第2例」と称す。
第2例の場合、第1断面Uから見た場合、第1断面U上の中性点端子列Nrは例えば円状である一方で、第1断面給電端子列FrUは長径及び短径を有する楕円又は楕円状に並んでいる。この場合、中性点端子列Nrの円状の端子列は、第1断面給電端子列FrUの楕円状の端子列と重なっていない。また、この場合、第1断面U上において、中性点端子列Nrと第1断面給電端子列FrUとの間で最も近接する各点を各点Un2,Uf2とすれば、各点Un2,Uf2の間の距離δ1は、0よりも大きい。
一方、第2例の場合、第2断面から見た場合、第2断面V上の第2断面中性点端子列NrV及び第2断面給電端子列FrVは、互いに平行でなくなる。また、この場合、第2断面V上において、第2断面中性点端子列NrVと第2断面給電端子列FrVとの間で最も近接する各点を各点Vn2,Vf2とすれば、各点Vn2,Vf2の間の距離δ2は、0よりも大きい。
上記のように、給電端子列Frが中性点端子列Nrに対して傾いた場合でも、第1断面U上の距離δ1と第2断面V上のδ2とが0よりも大きければ、各相端子部61,71,81と各中性点端子部101とが出力軸16の径方向及び軸方向にずれていると判断できる。この場合、給電端子列Frの中性点端子列Nrに対する傾きは、製造上の公差として許容される。
図12に示すように、中性点端子列Nrが給電端子列Frに対して傾いている場合もある。この場合、第1例及び第2例と異なり、各中性点端子部101の全てを含み中性点端子列Nrを含む断面が、第1断面Uに対して傾いた第1断面U1となる。以下に説明する例を「第3例」という。
第3例の場合、第1断面Uから見た場合、第1断面U1上の中性点端子列Nr及び第1断面給電端子列FrUはいずれも、外径の異なる楕円であり、互いに重ならない。また、この場合、第1断面U1上において、中性点端子列Nrと第1断面給電端子列FrUとの間で最も近接する各点を各点Un3,Uf3とすれば、各点Un3,Uf3の間の距離δ1は、0よりも大きい。
一方、第3例の場合、第2断面Vから見た場合、第2断面V上で、第2断面中性点端子列NrVは楕円状に、第2断面給電端子列FrVは直線状にそれぞれ並んでいる。また、この場合、第2断面V上において、第2断面中性点端子列NrVと第2断面給電端子列FrVとの間で最も近接する各点を各点Vn3,Vf3とすれば、各点Vn3,Vf3の間の距離δ2は、0よりも大きい。
上記のように、中性点端子列Nrが給電端子列Frに対して傾いた場合でも、第1断面U1上の距離δ1と第2断面V上のδ2とが0よりも大きければ、各相端子部61,71,81と各中性点端子部101とが出力軸16の径方向及び軸方向にずれていると判断できる。この場合、中性点端子列Nrの給電端子列Frに対する傾きは、製造上の公差として許容される。
一方、第2例や第3例の場合、距離δ1と距離δ2とが0よりも大きくなく、第1断面U(第1断面U1)上や第2断面V上で端子列同士が交差していれば、各相端子部61,71,81と各中性点端子部101とが出力軸16の径方向及び軸方向にずれていないと判断できる。この場合、中性点端子列Nrと給電端子列Frとの位置関係は製造上の公差として許容される範囲を超えているとみなされる。これに対処するため、各相端子部61,71,81と各中性点端子部101との配置が調整される。
第4例として、第1断面U又は第2断面Vの少なくとも一方の端子列が波状でも、原理的に同様に距離δ1と距離δ2を判定できる。
2台のカメラC1,C2を用いて、結線モジュール11Bにおける給電端子列Frと中性点端子列Nrとの位置関係を3次元で検出する場合、給電端子列Frと中性点端子列Nrとの関係を入れ替えても、第1例〜第4例はいずれも成立する。この場合、例えば、第1断面U(又は第1断面U1)は、各相端子部61,71,81の全てを含み給電端子列Frを含む面となる。この面は、湾曲していてもよい。尚、カメラC1又はカメラC2の少なくとも一つは、光学的なステレオ画像を生成できる3−Dステレオカメラや単眼カメラによる位置計測に置き換えてもよい。これにより、各端子の3次元位置を直接取得できるので、各距離δ1,δ2を、図示しない計測機器等を用いて、上記の如く判定することができる。この場合、各断面は任意に設定でき、必要な交差する面を自由に選ぶことができる。
図9(a)の説明に戻り、結線モジュール11Bでは、給電バスバー51の各相端子部61,71,81のいずれかと中性点バスバー52の各中性点端子部101のいずれかとが、ステータ40のティースに巻装されるモータコイル41を介して溶接等により結線されている。
各相端子部61,71,81には、対応する各相のモータコイル41の引き出し線の第1端が結線されている。各引き出し線は、結線モジュール11Bの各中性点端子部101の端子間を通過してから、中性点カラー100の本体部100aと絶縁された中性点バスバー52の下部品110及び押板120に沿って延びている。また、引き出し線は、各相給電カラー60,70,80の各本体部60b,70b,80bと絶縁されている中性点バスバー52上を通過してから、結線される相端子部61,71,81近傍のガイド溝94に沿って延びている。
例えば、U相端子部61aには、対応するU相のモータコイル41uの引き出し線の第1端が結線されている。モータコイル41uの引き出し線の第2端には、中性点端子部101aが結線されている。V相端子部71aには、対応するV相のモータコイル41vの引き出し線の第1端が結線されている。モータコイル41vの引き出し線の第2端には、中性点端子部101bが結線されている。W相端子部81aには、対応するW相のモータコイル41wの引き出し線の第1端が結線されている。モータコイル41wの引き出し線の第2端には、中性点端子部101cが結線されている。
図9(b)に示すように、各相端子部61a,71a,81aには、インバータInvの各相に対応する電力供給線Invu,Invv,Invwが、各供給部60a,70a,80aを介して結線されている。また、各相端子部61a,71a,81aには、各中性点端子部101a,101b,101cが、各モータコイル41u,41v,41wを介してスター結線(Y結線)されている。
従って、本実施形態によれば、以下に示す作用及び効果を奏する。
(1)各相端子部61,71,81と各中性点端子部101とは、第2断面V上の第2断面中性点端子列NrVと第2断面給電端子列FrVとの間の最小距離、即ち、距離δ2が0よりも大きくなるように配置されている。この配置によれば、各相端子部61,71,81と各中性点端子部101とは、同一円周上ではなく、少なくとも出力軸16の軸方向にずれている。この場合、各相端子部61a,71a,81aと各中性点端子部101とを同一円周上に配置した場合と比較して、給電バスバー51及び中性点バスバー52のそれぞれにおいて、隣り合う端子部間の距離を大きくすることができる。これにより、絶縁対策を維持できる範囲内で給電バスバー51及び中性点バスバー52の隣り合う端子部を接近させることができる。このため、電動モータユニット11の小型化、ひいては、車両用駆動ユニット10の小型化を図ることができる。
(2)各相端子部61,71,81及び各中性点端子部101は、円周上にそれぞれ並べられ、かつ第1断面U又は第1断面U1上の中性点端子列Nrと第1断面給電端子列FrUとの間の最小距離が0よりも大きくなるように配置されている。この配置によれば、各相端子部61,71,81及び各中性点端子部101は、出力軸16の軸方向にずれていると共に、出力軸16の径方向、即ち、各相端子部61,71,81又は各中性点端子部101が形成する円の径方向にもずれている。この場合、各相端子部61,71,81と各中性点端子部101との間の距離がより大きくなるため、給電バスバー51と中性点バスバー52との間の絶縁対策を効果的に行うことができる。また、各相端子部61,71,81と各中性点端子部101とを円周上に並べることで、各端子部の配置を容易に調整することもできる。
(3)給電バスバー51及び中性点バスバー52は、絶縁材料である給電カラーホルダ90や下部品110及び押板120によって、それぞれ覆われている。また、給電カラーホルダ90は、複数の相端子部61,71,81のうち特定の隣り合う端子部間に、開口部53を有している。そのため、給電バスバー51において開口部53の両側に位置する端子部間の絶縁対策を、給電カラーホルダ90によって実現することができる。また、図9(a)に示すように、給電バスバー51の開口部53には、伝達機構14の一部である軸受18bと軸受ホルダ部15fとが配置されている。これにより、電動モータユニット11を車両用駆動ユニット10へ搭載する際の搭載性が向上し、車両用駆動ユニット10を小型化することもできる。
(4)結線モジュール11Bは、給電カラーホルダ90を下部品110及び押板120に組み付けた組付体である。この構成によれば、給電バスバー51と中性点バスバー52との絶縁対策と複数の端子部間の絶縁対策とを両立させつつ、給電バスバー51と中性点バスバー52とを極力接近させることができる。よって、結線モジュール11Bの小型化、ひいては、電動モータユニット11の小型化を図ることができる。
(5)給電バスバー51の開口部53には、伝達機構14の一部である軸受18bと軸受ホルダ部15fとが配置されている。この構成によれば、開口部53の無い構成と比較して、電動モータユニット11と伝達機構14とを接近させた状態でユニット化することができる。これにより、入力軸17、中間軸18、ドライブシャフト19,20等の回転軸を有する伝達機構14と電動モータユニット11とを極力接近させた状態でユニット化することができる。従って、車両用駆動ユニット10の小型化を図ることができ、車両用駆動ユニットの車両搭載時、最低地上高を十分に確保することができる。また、上記の(1)〜(4)で述べたように、絶縁対策を維持できる範囲で電動モータユニット11を小さくすることで、車両用駆動ユニット10の小型化を図ることができる。
(6)給電バスバー51の外径は、電動モータ11Aのステータ40の外径以下であり、出力軸16の外径以上である。そのため、給電バスバー51に対してコネクタCNを配置する場合、電動モータ11Aの出力軸16近傍にコネクタCNを配置することができる。また、この場合、コネクタCNが電動モータ11Aの外径からはみ出す量を小さくすることもできる。これにより、車両用駆動ユニット10の小型化を図ることができる。
(7)電動モータユニット11と伝達機構14とが、共通のハウジング15に収容されている。この場合、電動モータユニット11と伝達機構14とを複数のハウジングにそれぞれ収容した場合と比較して、電動モータユニット11と伝達機構14とをより一層接近させた状態でユニット化することができる。
(8)結線モジュール11Bの径方向内側には、軸受ホルダ部15eが挿入されると共に、出力軸16及び軸受16bが挿通されている。つまり、電動モータ11Aの出力軸16を支持する軸受16bのためのスペースとして、電動モータユニット11の一部が用いられている。この構成によれば、電動モータユニット11と伝達機構14とを極力接近させた状態でユニット化することができる。
(9)伝達機構14と結線モジュール11Bとは、距離L4だけ出力軸16の軸方向に重なって配置されている。この状態で、伝達機構14の端面である中間軸端面18cと結線モジュール11Bの端面であるバスバー端面51aとが、距離L4だけ離間して配置されている。この場合、電動モータユニット11と伝達機構14とを出力軸16の軸方向に極力接近させた状態でユニット化することができる。
(10)段差のある地表面の走行時を考慮して、車両には、十分な最低地上高が確保されている。そのため、車両用駆動ユニット10のサイズによっては、車両の他のユニットとの関係で、最低地上高の確保が困難な場合や、車両の居住空間や荷室空間を縮小せざるを得ない場合がある。その点、本実施形態の車両用駆動ユニット10は、上記効果(5)〜(9)を奏するため、最低地上高を容易に確保することができる。また、最低地上高の確保が車両の居住空間や荷室空間に及ぼす影響を小さくすることもできる。
(11)電動モータ11Aの出力軸16と伝達機構14のドライブシャフト19,20とが平行である場合、電動モータ11Aの径方向の寸法が、車両用駆動ユニット10を車両に搭載する際に生じる上記の課題に影響を及ぼす虞がある。この点、各相端子部61,71,81と各中性点端子部101とを出力軸16の軸方向及び径方向にずらして配置することで、電動モータ11Aの径方向の寸法を小さくすることができる。よって、車両用駆動ユニット10の車両搭載時に有利である。
(12)結線モジュール11Bは、電動モータ11Aの伝達機構14近傍に配置されている。この場合、結線モジュール11Bを電動モータ11Aのレゾルバ43近傍に配置する構成と比較して、電動モータユニット11のレゾルバ43近傍の部分を小さくすることができる。また、結線モジュール11Bをレゾルバ43近傍に配置すると、各相端子部61,71,81や各中性点端子部101を流れる電流がレゾルバ43に悪影響を及ぼす虞がある。このため、結線モジュール11Bをレゾルバ43近傍に配置する場合は、結線モジュール11Bとレゾルバ43との離間距離をある程度確保する必要があり、その結果、電動モータユニット11が大型化する虞がある。その点、結線モジュール11Bを電動モータ11Aの伝達機構14近傍に配置すれば、各相端子部61,71,81や各中性点端子部101を流れる電流がレゾルバ43に及ぼす影響が小さく抑えられるため、そのための対策が不要になる。
上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・伝達機構14と結線モジュール11Bとが出力軸16の軸方向に重なっていなくてもよい。この場合も、上記(1)〜(8)、(10)〜(12)に準じた効果を奏する。
・給電バスバー51の内径は、出力軸16の外径以上の範囲で、モータハウジング15bにおける軸受ホルダ部15e(軸受16b)の外径よりも小さくてもよい。この場合、電動モータユニット11のさらなる小型化を図ることができる。中性点バスバー52の内径も、上記と同様に変更してもよい。
・電動モータユニット11と伝達機構14とを複数のハウジングのそれぞれに収容してもよい。この場合も、電動モータユニット11の小型化を図ることができる。
・伝達機構14は、電動モータ11Aの回転速度の減速比を変更可能であってもよく、例えば、3段階で減速させるため、入力軸17及び中間軸18の間に中間軸を備えてもよい。
・給電バスバー51の外径を、ステータ40の外径より大きくしてもよい。この場合も、結線モジュール11Bを電動モータ11Aの伝達機構14近傍に配置すれば、車両用駆動ユニット10の小型化を図ることができる。中性点バスバー52の外径も、上記と同様に変更してもよい。
・結線モジュール11Bは、給電カラーホルダ90と下部品110及び押板120とを樹脂成形によって一体化した一部品であってもよい。この場合、上記効果(4)に準じた効果を奏する。
・伝達機構14と中性点バスバー52との干渉を回避するため、中性点バスバー52に開口部53を設けてもよい。例えば、給電バスバー51及び中性点バスバー52の両方に開口部53を設けてもよい。一方、伝達機構14が給電バスバー51と干渉しない場合、給電バスバー51に開口部53を設けなくてもよい。この場合、電動モータユニット11の小型化を図ることができる。
・各相端子部61,71,81及び各中性点端子部101は、出力軸16の軸方向にずれていればよい。この場合、中性点端子列Nrは、給電端子列Frと同一径を有していてもよい。
・電動モータユニット11の構成によっては、中性点端子列Nrと給電端子列Frとの位置を入れ替えてもよい。この場合、給電端子列Frの外径は、中性点端子列Nrの外径以上である。
・複数の相端子部61,71,81や複数の中性点端子部101を、円周上に並べなくてもよい。この場合、第1断面U(又は第1断面U1)上や第2断面V上での距離δ1や距離δ2が0より大きければよい。
・中性点カラー100の電動モータ11Aに面する本体部100aの一部又は全部を露出させてもよい。ただし、各モータコイル41の引き出し線を中性点カラー100の本体部100aから離間させる等の絶縁対策が必要である。
・中性点カラー100の伝達機構14に面する部分として、本体部100aの一部又は全部を露出させてもよい。ただし、各相端子部61,71,81や各モータコイル41の引き出し線との絶縁対策は、必要である。例えば、各モータコイル41の引き出し線を、中性点カラー100の本体部100aから離して配線する必要がある。
・給電カラーホルダ90に保持される各相の順番を、給電カラーホルダ90の内側から、W相、V相、U相の順に変更したり、V相、W相、U相の順に変更したりしてもよい。
・各相端子部61,71,81が並ぶ順番を、開口部53から反時計周りにU相、W相、V相の順に変更したり、V相、W相、U相の順に変更したりしてもよい。
・各相端子部61,71,81は、出力軸16(入力軸17)と中間軸18との間及び出力軸16(入力軸17)とコネクタCNとの間のいずれかに配置されていればよい。
・各相端子部61,71,81の全相の給電端子は、出力軸16(入力軸17)と中間軸18との間及び出力軸16(入力軸17)とコネクタCNとの間に配置されていたが、各相端子部61,71,81のうち少なくとも1相の給電端子を対象とすればよい。この場合、各相端子部61,71,81の先端を結ぶ各端子円の径を異ならせてもよく、各相端子部61,71,81及び各中性点端子部101を出力軸16の径方向及び軸方向にずらして配置してもよい。
・各モータコイル41の結線は、中性点を要する結線であれば、スター結線以外に、例えば、スター・デルタ結線であってもよい。
・伝達機構14のドライブシャフト19,20に対して、電動モータ11Aの出力軸16を垂直に配置してもよい。
・電動モータ11Aは、インナーロータ型ではなく、アウターロータ型のモータであってもよい。
・電動モータユニット11を、例えば、車両の操舵を制御するためのユニット等、他のユニットに搭載してもよい。この場合も、ユニットの小型化を図ることができる。また、電動モータユニット11を、車両以外に、発電機や家庭用電気機器に搭載してもよい。
・車両用駆動ユニット10を、電動モータユニット11の電動モータ11Aが発生する回転トルクから前輪駆動の駆動力を得る車両や、電動モータ11Aが発生する回転トルクから前後輪いずれの駆動力も得る車両に搭載してもよい。車両の駆動方式は、前輪駆動又は後輪駆動の駆動方式であってもよい。
10…車両用駆動ユニット、11…電動モータユニット、11A…電動モータ、11B…結線モジュール、12,13…駆動輪、14…伝達機構、15…ハウジング、15e,15f…軸受ホルダ部、16…出力軸、16a,16b…軸受、17…入力軸、18…中間軸、18a,18b…軸受、18c…中間軸端面、19,20…ドライブシャフト、21,22,23…歯車、24…ディファレンシャルギヤ、40…ステータ、41…モータコイル、42…ロータ、51…給電バスバー、51a…バスバー端面、52…中性点バスバー、53…開口部、60…U相給電カラー、60d…合口部、61…U相端子部、70…V相給電カラー、70d…合口部、71…V相端子部、80…W相給電カラー、80d…合口部、81…W相端子部、90…給電カラーホルダ、100…中性点カラー、101…中性点端子部、110…下部品、120…押板、Inv…インバータ、Fr…給電端子列、Nr…中性点端子列、U,U1…第1断面、V…第2断面、δ1,δ2…距離(最小距離)。

Claims (10)

  1. 電力を供給する複数のモータコイル、前記複数のモータコイルがそれぞれ巻回される円筒状のステータ、及び前記ステータと同軸上に設けられたロータを有する電動モータと、前記電力の供給源と前記複数のモータコイルとを結線する給電体、及び前記複数のモータコイルを互いに結線する中性点体を有する結線モジュールとを備えた電動モータユニットにおいて、
    前記給電体は、複数の端子部が配列されている給電用配電部材を有し、
    前記中性点体は、複数の端子部が配列されている中性点用配電部材を有し、
    前記給電体又は前記中性点体の複数の端子部の全てを含む面を第1断面と定義し、
    前記第1断面と交差する面を第2断面方向と定義し、
    前記第2断面から見た場合、前記給電体の複数の端子部の配列と前記中性点体の複数の端子部の配列とが最も近接する箇所の両配列間の距離が、零よりも大きいことを特徴とする電動モータユニット。
  2. 請求項1に記載の電動モータユニットにおいて、
    前記給電体及び前記中性点体の複数の端子部は、環状に並べられ、
    前記第1断面から見た場合、前記給電体の複数の端子部の配列と前記中性点体の複数の端子部の配列とが最も近接する箇所の両配列間の距離が、零よりも大きいことを特徴とする電動モータユニット。
  3. 請求項1又は2に記載の電動モータユニットにおいて、
    前記給電体及び前記中性点体は、前記複数の端子部を露出させた状態で絶縁部材によりそれぞれ覆われ、
    前記給電体及び前記中性点体のいずれか一方を覆う絶縁部材には、前記複数の端子部のうち特定の隣り合う端子部間に開口部が設けられていることを特徴とする電動モータユニット。
  4. 請求項3に記載の電動モータユニットにおいて、
    前記結線モジュールは、前記給電体を覆う絶縁部材と前記中性点体を覆う絶縁部材とを組み付けて得られる組付体、又は前記給電体を覆う絶縁部材と前記中性点体を覆う絶縁部材とを一体化した一部品であることを特徴とする電動モータユニット。
  5. 車両用駆動ユニットであって、
    請求項3又は4に記載の電動モータユニットと、
    前記電動モータの回転速度を複数の歯車を介して減速することにより得られた回転トルクを車両の駆動輪に駆動軸を介して伝達する伝達機構とを備え、
    前記結線モジュールは、前記電動モータの前記伝達機構近傍に配置され、
    前記給電体及び前記中性点体のいずれか一方を覆う絶縁部材の開口部には、前記伝達機構の一部が配置されていることを特徴とする車両用駆動ユニット。
  6. 請求項5に記載の車両用駆動ユニットにおいて、
    前記電動モータは、前記供給源からコネクタを介して前記給電体に供給される電力により駆動することで、前記ロータに挿入された出力軸を回転させることにより回転トルクを発生し、
    前記給電体の外径は、前記ステータの外径以下であり、
    前記給電体の内径は、前記出力軸の外径以上であることを特徴とする車両用駆動ユニット。
  7. 請求項5又は6に記載の車両用駆動ユニットにおいて、
    前記伝達機構は、前記複数の歯車の回転軸となる複数の回転軸を有し、
    前記複数の回転軸は、
    前記ロータに挿入された出力軸に連結される入力軸と、
    前記入力軸に対して平行に配置される中間軸と、
    前記中間軸に対して平行に配置される駆動軸とを含み、
    前記入力軸、前記中間軸、前記駆動軸の各軸中心は、同一平面上に並べられていることを特徴とする車両用駆動ユニット。
  8. 請求項5〜7のうちいずれか一項に記載の車両用駆動ユニットにおいて、
    前記電動モータユニットと前記伝達機構とは、共通のハウジングに収容されていることを特徴とする車両用駆動ユニット。
  9. 請求項5〜8のうちいずれか一項に記載の車両用駆動ユニットにおいて、
    前記給電体の径方向内側には、前記ロータに挿入された出力軸を回転自在に支持する軸受が設けられ、
    前記給電体の内径は、前記軸受の外径以上であることを特徴とする車両用駆動ユニット。
  10. 請求項5〜9のうちいずれか一項に記載の車両用駆動ユニットにおいて、
    前記給電体と前記伝達機構とは、前記ロータに挿入された出力軸の軸方向に重なるように配置されていることを特徴とする車両用駆動ユニット。
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