先ず、本発明の実施形態を列記して説明する。
本発明の実施形態に係る照明システムは、無線で制御される複数の照明装置と、それらの照明装置を制御する照明制御装置とを備える。照明装置は、同じ照明制御が実行される照明装置どうしをグループ化することにより作成された第1グループと、第1グループの全て又は幾つかを更にグループ化することにより作成された第2グループとに関連付けられる。照明制御装置は、第1制御機能と第2制御機能とを備える。ここで、第1制御機能は、第1グループを制御する機能である。第2制御機能は、第2グループに属する第1グループのそれぞれに照明制御情報を対応付けたシーン情報を、照明シーンに関する情報として記憶し、その第2グループに含まれる照明装置をシーン情報に従って第1グループごとに制御することにより、照明シーンを実現する機能である。この様な照明システムによれば、複数の照明装置を制御する制御機能が充実すると共に高い利便性が実現させる。
上記照明システムの具体的な構成において、照明制御装置は、表示部と、入力部と、記憶部とを備え、シーン情報を作成するための第1ユーザインタフェースを表示部に表示させることが可能である。第1ユーザインタフェースは、第1画像領域と、第2画像領域と、第3画像領域とを備える。ここで、第1画像領域は、第2グループを一覧で表示させる領域である。第2画像領域は、第1画像領域に表示された第2グループの何れか1つが選択されたとき、選択された第2グループに設定されている照明シーンを一覧で表示させる領域である。第3画像領域は、第2画像領域に表示された照明シーンの何れか1つが選択されたとき、選択された照明シーンを構成している第1グループを一覧で表示させると共に、表示された第1グループに対応した照明制御情報を表示させる領域である。そして、照明制御装置は、第1ユーザインタフェース上で関連付けられた、第2グループと、照明シーンとの対応関係を、記憶部に記憶させると共に、第1ユーザインタフェース上で関連付けられた、照明シーンと、その照明シーンを構成する第1グループ及び照明制御情報との対応関係を、シーン情報として、記憶部に記憶させる。
第1ユーザインタフェースは、第2制御機能を実現させるべく、ユーザがシーン情報の作成(シーン設定)を行う際に用いられる。このため、ユーザにとっての利便性が高まる。
より具体的には、第1ユーザインタフェースは、第1ボタンと、第2ボタンと、第3ボタンと、変更操作画像とを更に備える。ここで、第1ボタンは、第1画像領域にて第2グループを追加、編集、又は削除するために、入力部からの操作により選択される。第2ボタンは、第2画像領域にて照明シーンを追加、編集、又は削除するために、入力部からの操作により選択される。第3ボタンは、第3画像領域にて第1グループを追加、編集、又は削除するために、入力部からの操作により選択される。変更操作画像は、第3画像領域に表示された第1グループの照明制御情報を、入力部からの操作により変更することを可能ならしめる画像である。
上記照明システムの他の具体的な構成において、照明制御装置は、表示部と、入力部と、記憶部とを備え、第2グループに関連付けられた照明シーンの実行スケジュールを作成するための第2ユーザインタフェースを表示部に表示させることが可能である。第2ユーザインタフェースは、第4画像領域と、第4ボタンとを備える。ここで、第4画像領域は、実行スケジュールに従って実行させんとする照明シーンを一覧で表示させる領域である。第4ボタンは、実行させる照明シーンを第4画像領域にて追加、編集、又は削除するために、入力部からの操作により選択される。又、表示部は、シーン選択画像と時刻設定画像とを表示可能である。ここで、シーン選択画像は、第2グループに設定されている照明シーンの何れか1つを、入力部からの操作により選択することを可能ならしめる画像である。時刻設定画像は、シーン選択画像で選択された照明シーンの開始時刻を、入力部からの操作により設定することを可能ならしめる画像である。そして、入力部からの操作により、シーン選択画像にて照明シーンが選択されると共に、時刻設定画像にて開始時刻が設定されたとき、照明制御装置が、設定された開始時刻を、照明シーンに関連付けて記憶部に記憶させる。
第2ユーザインタフェースは、第2制御機能を実現させるべく、ユーザが実行スケジュールの作成(シーンスケジュール設定)を行う際に用いられる。このため、ユーザにとっての利便性が高まる。
より具体的には、第2ユーザインタフェースは、第5画像領域を更に備える。ここで、第5画像領域は、第4画像領域に表示されている照明シーンの実行期間を視認させる画像であって、その画像において占める面積の割合で実行期間を表した画像を表示させる。
上記照明システムの更なる他の具体的な構成において、照明制御装置には、第1制御機能及び第2制御機能において、時間の経過に伴って制御内容を切り替える設定が予め施されている。又、照明制御装置は、入力部を備え、入力部からの操作に応じて、第1制御機能及び第2制御機能についての有効と無効の切替え設定が可能である。そして、第1制御機能及び第2制御機能の何れもが有効と設定されたとき、照明制御装置は、第1グループについて、制御中の時刻が、第1制御機能に基づく制御内容の切替え予定時刻と第2制御機能に基づく制御内容の切替え予定時刻とに到達するごとに、第1制御機能及び第2制御機能のうち、その到達時点で制御内容を切り替える設定が施されている一方の制御機能を優先的に選択して制御を行う。
この様な制御(優先制御)によれば、第1制御機能及び第2制御機能の何れもが有効と設定されている場合でも、照明制御装置は、滞りなく且つ効率的に照明制御を実行することが出来る。
より具体的には、照明制御装置は優先制御情報を保持し、優先制御情報は、第1制御機能に基づく制御内容の切替え予定時刻と第2制御機能に基づく制御内容の切替え予定時刻とが一致する場合に、照明制御装置が第1制御機能及び第2制御機能の何れを優先的に実行すべきかを示した情報である。そして、照明制御装置は、第1制御機能及び第2制御機能に基づく制御内容の切替え予定時刻が一致した時点に到達したときに、優先制御情報により示される制御機能を選択して実行する。
上記照明システムの更なる他の具体的な構成において、照明装置の少なくとも1つは、色の異なる第1発光ダイオード及び第2発光ダイオードを備える。そして、照明システムでは、第1発光ダイオードの明るさと第2発光ダイオードの明るさとを合わせた明るさの合計量の、その最大値に対する比率である明るさ比で、第1発光ダイオード及び第2発光ダイオードを発光させると共に、第1発光ダイオードの明るさと第2発光ダイオードの明るさとの比率である調色比(第1発光ダイオードの明るさ:第2発光ダイオードの明るさ)で照明装置の照明色を調整する調色制御が可能である。
この様な照明システムにおいて、照明制御装置は、第1発光ダイオードの明るさと第2発光ダイオードの明るさとをそれぞれ独立に制御することが可能である。そして、照明制御装置は、明るさ比が50%以下となる領域において、第1発光ダイオードの明るさと第2発光ダイオードの明るさとを制御することに加えて、調色比が50:50の場合に、明るさの比が50%を超える領域においても、第1発光ダイオードの明るさと第2発光ダイオードの明るさとを制御することが可能である。
この様な構成によれば、照明制御装置には調色制御機能が備わることになるので、照明システムにおいて制御機能が充実することになる。又、調色制御に関するオーバードライブが実現されるので、従来に比べて、より明るい照明シーンを実現することが可能となる。
より具体的には、照明制御装置は、表示部と、入力部と、記憶部とを備え、第1制御機能及び第2制御機能の少なくとも何れか一方において、第1グループに属する照明装置の照明色を決定するための第3ユーザインタフェースを表示部に表示させることが可能である。第3ユーザインタフェースは、調色画像を備える。ここで、調色画像は、調色比と明るさ比とよって規定される座標系において、対応する座標での調色比及び明るさ比が視認可能な状態で表示された画像である。そして、照明制御装置は、入力部からの操作により調色画像内の1つの座標が選択されたとき、選択された座標に対応する調色比及び明るさ比に基づいて、第1発光ダイオードの明るさ及び第2発光ダイオードの明るさ、又はそれらの明るさに対応した物理量をそれぞれ算出し、算出した明るさ又は物理量に関する情報を、対応する第1グループに関連付けて記憶部に記憶させる。
第3ユーザインタフェースは、照明制御装置が持つ調色制御機能を実現させるべく、ユーザが調色設定を行う際に用いられる。このため、ユーザにとっての利便性が高まる。
上記照明システムの更なる他の具体的な構成において、照明システムは、照明装置との直接的な無線通信を行うゲートウェイを更に備える。照明制御装置は、通信部と、表示部と、入力部と、記憶部とを備え、通信部及びゲートウェイを介して照明装置を制御する。照明装置は、それぞれの識別を可能にする識別情報を持つ。そして、照明制御装置は、先ず、ゲートウェイとの直接的な通信が可能な照明装置から識別情報を取得すると共に、ゲートウェイと照明装置との間の通信品質に関する通信品質情報を取得する制御を行う。次に、照明制御装置は、取得した識別情報を、取得した通信品質情報に基づき、通信品質の高い順に並べ替えて表示部に表示させる制御を行う。その後、入力部からの操作により、識別情報と、表示部に表示された照明装置との、ユーザによる対応付けが行われたとき、照明制御装置は、その対応付けを記憶部に記憶させる制御を行う。
この様な構成によれば、識別情報を表示部に表示させるとき、表示部には、取得された識別情報が、これらに対応する照明装置までの距離が小さい順に表示されることになる。よって、識別情報と、表示部に表示された照明装置との、ユーザによる対応付けが、容易になる。
より具体的には、取得した識別情報を表示部に表示させる制御において、照明制御装置は、識別情報の一覧と共に、照明装置の配置が示された配灯図を表示部に表示させる。又、対応付けを記憶部に記憶させる制御において、照明制御装置は、入力部からの操作により、識別情報が配灯図上の照明装置に対応付けられたとき、その対応付けを記憶部に記憶させる。
次に、本発明の実施形態の詳細について説明する。
[1]LED照明システムの構成
図1は、本発明の一実施形態に係る照明システムについて、その一例であるLED照明システムの構成を概念的に示したブロック図である。LED照明システムは、複数のLED照明装置2と、これらのLED照明装置2を無線通信により制御する照明制御装置1と、有線式のネットワーク3と、センサ4とを備えている。照明制御装置1は、コンピュータを備えた情報処理装置である。本実施形態では、一例として、照明制御装置1はタブレット型のパーソナルコンピュータ(以下、「PC」と略す。)であるとして説明する。
ネットワーク3は、ハブ(HUB)を通じて互いに有線接続された複数のゲートウェイGWを有している。ゲートウェイGWの各々は、無線通信により、LED照明装置2及び照明制御装置1との間で情報を伝達し合う。そして、照明制御装置1は、ネットワーク3内の少なくとも1つのゲートウェイGWを介して、LED照明装置2との通信を行う。ゲートウェイGWは、通信プロトコルの変換を行う通信中継器と、照明制御装置1から出力される制御信号に応じてLED照明装置2の照明制御を行う制御器とを有している。
本実施形態のLED照明システムによれば、照明制御装置1と複数のLED照明装置2との無線通信が、ネットワーク3(ゲートウェイGW)で中継される。従って、オフィス等の広い空間に複数のLED照明装置2が設置されている場合でも、照明制御装置1とLED照明装置2との間での無線通信を確実に行うことが可能となる。
更に、本実施形態のLED照明システムにおいては、複数のゲートウェイGWが有線接続されている。従って、複数の部屋や複数の階に亘って複数のLED照明装置2が設置されている場合でも、各部屋又は各階にゲートウェイGWが設置されることにより、全てのLED照明装置2の照明制御を、1つの照明制御装置1で一括して管理することが可能になる。
センサ4は、照度センサと人感センサとが一体的に形成されたものであり、複数のLED照明装置2が配置されている空間に設けられている。センサ4は、無線通信により、ゲートウェイGWとの間で情報を伝達し合う。そして、照明制御装置1は、ネットワーク3を通じて、センサ4から出力された検出信号を取得する。尚、センサ4には、必ずしも照度センサと人感センサの両方が含まれている必要はなく、いずれか一方のセンサのみが含まれていてもよい。又、LED照明装置2が配置されている空間には、照明センサと人感センサとが別個に設けられていてもよい。
図2は、照明制御装置1の構成を概念的に示したブロック図である。照明制御装置1は、第1送信部11と、第1受信部12と、第1制御部13と、表示部14と、入力部15と、記憶部16とを有している。本実施形態において、表示部14及び入力部15は、これらが一体的に形成されたタッチパネル18である。
第1送信部11は、第1制御部13によって生成された信号を、ネットワーク3を通じてLED照明装置2やセンサ4へ送信する。第1制御部13が生成する信号には、点灯信号、消灯信号、調光信号、調色信号などの制御信号が含まれる。第1受信部12は、LED照明装置2やセンサ4から出力された信号を、ネットワーク3を通じて受信する。即ち、第1送信部11及び第1受信部12は何れも、照明制御装置1の通信部として機能する。そして、照明制御装置1は、これらの通信部を介した無線通信によりLED照明装置2を制御する。尚、第1制御部13が実行する制御の詳細については、後述する。
図3は、LED照明装置2の各々が持つ構成を概念的に示したブロック図である。LED照明装置2の各々は、第2送信部21と、第2受信部22と、第2制御部23と、LED24とを有している。又、LED照明装置2の各々は、他のLED照明装置2との識別を可能にする第1識別情報ID1を有している。
第2送信部21は、第2制御部23によって生成された信号を、ネットワーク3を通じて照明制御装置1へ送信する。第2制御部23が生成する信号には、第1識別情報ID1を持った情報信号が含まれる。本実施形態において、第2送信部21及び第2受信部22は、これらが一体的に形成されたワイヤレスモジュールであり、第1識別情報ID1は、LED照明装置2の各々に設けられたワイヤレスモジュールを識別するためのものである。第2送信部21からの信号の送信は、例えば、照明制御装置1からの指令に応じて実行される。
第2受信部22は、照明制御装置1から出力された制御信号、又はこの制御信号に応じてゲートウェイGWの制御器から出力される制御信号を、ネットワーク3を通じて受信する。第2制御部23は、第2受信部22にて受信される制御信号に基づいて、LED24の照明制御(点灯、消灯、調光、調色等)を行う。
[2]LED照明システムの制御
[2−1]制御機能
LED照明システムの制御に関し、照明制御装置1は、少なくとも第1制御機能と第2制御機能とを有している。ここで、第1制御機能は、複数のLED照明装置2のうち同じ照明制御が実行されるLED照明装置2どうしをグループ化することにより作成された複数の第1グループをそれぞれ独立に制御する機能である。第2制御機能は、第1グループの全て又は幾つかを更にグループ化することにより作成された第2グループにおいて、その第2グループに含まれる全てのLED照明装置2を第1グループごとに制御することにより、照明シーンを実現する機能である。以下、第1グループを単に「グループ」と呼び、第2グループを「ゾーン」と呼ぶことにする。又、第1制御機能を「グループ制御機能」と呼び、第2制御機能を「シーン制御機能」と呼ぶことにする。尚、「グループ」という概念には、それに属するLED照明装置2が単数である場合も含まれる。
以下では、グループ制御機能及びシーン制御機能を実現する上で必要となる制御並びにユーザによる操作について順に説明する。
[2−2]事前準備
図4は、事前準備において、照明制御装置1の第1制御部13が実行する制御及びユーザが行う操作を示したフローチャートである。又、図5〜図12は、この事前準備に関連してパーソナルコンピュータ(PC)に表示されるモニタ画面を示した図である。
事前準備において、先ず、ユーザが、PCを用いて象徴画像を作成又は配置する(図4のステップS201)。具体的には、ユーザは先ず、複数のLED照明装置2の配置が示された配灯画像PをPCのハードディスクに読み込み、読み込んだ配灯画像PをPCモニタに表示する(図5参照)。図5では、LED照明装置2の配置が複数の丸印によって示されている。尚、配灯画像Pには、内装や設備等に関する画像が含まれていてもよい。又、配灯画像Pは、透視図法により作成された画像であってもよい。更に、ユーザは、配灯画像Pを生成するために必要な、複数のLED照明装置2の配置に関する配置情報を、PCのハードディスクに読み込んでもよい。この場合、ユーザは、PCに、ハードディスクから配置情報を読み出させると共に、その配置情報に基づいて配灯画像Pを生成させる。
配灯画像Pが表示された画面において、ユーザは、PCモニタに表示された配灯画像P上に、マウス等の操作により象徴画像を作成又は配置する。ここで、象徴画像は、少なくとも1つの第1識別情報ID1が関連付けられることにより、その第1識別情報ID1を持つLED照明装置2と対応付けられることになる画像である。本実施形態において、象徴画像は、PCモニタや照明制御装置1において配灯画像Pに重ねて表示されることにより、配灯画像P上において象徴画像と重なる位置に配された少なくとも1つのLED照明装置2に対応していることを、ユーザに認識させることが出来る。即ち、配灯画像P上において、象徴画像は、その象徴画像と重なる位置に配された少なくとも1つのLED照明装置2に対応していることを象徴する画像である。尚、象徴画像は、少なくとも1つの第1識別情報ID1が関連付けられる箱の様なものとして、配灯画像Pを表示させずに作成されてもよい。
象徴画像には、配灯画像P上において、同じ照明制御が実行されるLED照明装置2のエリアを表し、そのエリア内の複数のLED照明装置2と対応付けられることになる画像(図7参照)が含まれる。以下では、この画像を「エリア画像」と呼ぶ。更に、象徴画像には、1つのLED照明装置2とだけ対応付けられることになる画像(図12参照)が含まれる。以下では、特に断らない限り、この画像に対して「象徴画像」という用語を用いる。
図5に示す様に、配灯画像Pが表示された画面には、配灯画像Pに加えて、ボタンB1〜B7及びEG1〜EG10が表示される。ボタンB1は、ユーザが象徴画像の配置操作を行うための配置操作画面(図9参照)をPCモニタに表示させるボタンである。ボタンB2は、ユーザがエリア画像の作成操作を行うための作成操作画面(図5参照)をPCモニタに表示させるボタンである。ボタンB6は、PCモニタに表示されている画面に移る前の画面を再びPCモニタに表示させるボタンである。ボタンB7は、象徴画像の配置操作やエリア画像の作成操作を完了させるためのボタンである。
作成操作画面(図5参照)において、ボタンB3〜B5は、ユーザがエリア画像を作成する際に選択されるボタンである。ここで、ボタンB3は、長方形のエリア画像を作成する際に選択される(図6参照)。具体的には、ユーザは、マウス等の操作により、ボタンB3を選択した後、PCモニタに表示された画面において互いに異なる2つの位置を指定する。これにより、その2つの位置を結んだ直線を対角線とする長方形のエリア画像が作成される。ボタンB4は、長方形に限定されない様々な形状を持ったエリア画像について、そのエリア画像の外縁のうち直線部分を作成する際に選択される。具体的には、ユーザは、マウス等の操作により、ボタンB4を選択した後、PCモニタに表示された画面において複数の位置を指定する。これにより、その複数の位置が指定順に結ばれた線画像が作成される。ボタンB5は、エリア画像の外縁のうち円弧状の曲線部分を作成する際に選択される。具体的には、ユーザは、マウス等の操作により、ボタンB5を選択した後、PCモニタに表示された画面において1つの位置を指定する。次に、別の位置を指定した後、その位置を、先に指定した位置を中心としてスライドさせる。これにより、先に指定された位置を中心とする円弧状の曲線画像が作成される。
ユーザは、作成操作画面において上述した作成操作を行うことにより、配灯画像P上にエリア画像を作成することが出来る。図7には、配灯画像P上に4つのエリア画像Pa(1)〜Pa(4)が作成され、配灯画像Pに示された全てのLED照明装置2に、4つのエリア画像Pa(1)〜Pa(4)の何れかが対応している場合が示されている。尚、配灯画像Pに示されたLED照明装置2のうち、照明制御装置1により制御せんとする幾つかのLED照明装置2にのみ、エリア画像を対応させてもよい。或いは、照明制御装置1により制御せんとする幾つかのLED照明装置2に、エリア画像を対応させ、残りのLED照明装置2には、後述する配置操作により象徴画像を対応させてもよい。
エリア画像の作成操作は、上述した操作に限られるものではない。例えば、PCモニタに様々な形状を持った図形が表示され、ユーザが、マウス等の操作により、PCモニタに表示されている複数の図形から幾つかの図形を選択すると共に、選択した図形を組み合わせて1つのエリア画像を作成してもよい。又、エリア画像の作成操作は、PCに限らず、照明制御装置1にて行われてもよい。
図5に示された画面において、ユーザによるマウス等の操作によりボタンB1が選択された場合、象徴画像の配置操作を行うための画面が表示される(図9参照)。このとき、PCモニタには、ボタンB3〜B5に代えてボタンB11〜B14が表示される。即ち、PCモニタには、配灯画像Pと、ボタンB1、B2、B11〜B14、B6、及びB7とが表示される。
配置操作画面(図9参照)において、ボタンB11〜B13は、ユーザが象徴画像を配置する際に選択される。又、ボタンB14は、配置された象徴画像をユーザが消去する際に選択される。
ボタンB13は、同じ種類の複数の象徴画像をマトリックス状に配置する際に選択される。具体的には、ユーザによるマウス等の操作によりボタンB13が選択されると、PCモニタには、ボタンB11〜B14に代えてボタンB3〜B5が表示される(図10参照)。そして、ユーザは、マウス等の操作により、ボタンB3を選択した後、PCモニタに表示された画面において互いに異なる2つの位置を指定する。これにより、その2つの位置を結んだ直線を対角線とする長方形の領域Rが指定される。2つの位置の指定が完了すると、PCモニタには、象徴画像の種類を選択するための選択画面が表示される(図10参照)。そして、ユーザは、マウス等の操作により、選択画面において象徴画像の種類を選択する。象徴画像の種類の選択が完了すると、PCモニタには、象徴画像の配置数(行数及び列数)を入力するための入力画面が表示される(図11参照)。そして、ユーザは、マウスやキーボード等の操作により、入力画面において数値を入力する。これにより、指定された長方形の領域上に、入力された数の象徴画像がマトリックス状に配置される(図12参照)。
ボタンB11は、象徴画像を1つだけ配置する際に選択される。具体的には、ユーザは、マウス等の操作により、ボタンB11を選択した後、PCモニタに表示された画面において1つの位置を指定する。位置の指定が完了すると、PCモニタには、象徴画像の種類を選択するための選択画面(図10参照)が表示される。そして、ユーザは、マウス等の操作により、選択画面において象徴画像の種類を選択する。これにより、指定された位置に、選択された種類の象徴画像が配置される。
ボタンB12は、同じ種類の複数の象徴画像を一列に配置する際に選択される。具体的には、ユーザは、マウス等の操作により、ボタンB12を選択した後、PCモニタに表示された画面において2つの位置を指定する。2つの位置の指定が完了すると、PCモニタには、象徴画像の種類を選択するための選択画面(図10参照)が表示される。そして、ユーザは、マウス等の操作により、選択画面において象徴画像の種類を選択する。象徴画像の種類の選択が完了すると、PCモニタには、象徴画像の配置数を入力するための入力画面(図11参照)が表示される。そして、ユーザは、マウスやキーボード等の操作により、入力画面において数値を入力する。これにより、指定された2つの位置を結んだ直線上に、入力された数の象徴画像が等間隔で配置される。
ユーザは、配置操作画面において上述した配置操作を行うことにより、配灯画像P上に象徴画像を配置することが出来る。図12には、配灯画像P上に同じ種類の9つの象徴画像Psを配置した場合が示されている。この様な配置操作を繰り返し実行することにより、配灯画像Pに示された全てのLED照明装置2に、象徴画像を対応させることが出来る。尚、配灯画像Pに示されたLED照明装置2のうち、照明制御装置1により制御せんとする幾つかのLED照明装置2にのみ、象徴画像を対応させてもよい。或いは、照明制御装置1により制御せんとする幾つかのLED照明装置2に、象徴画像を対応させ、残りのLED照明装置2には、上述したエリア画像を対応させてもよい。更には、象徴画像は、エリア画像によって表されるエリア内に配置されてもよい。又、象徴画像の配置操作は、PCに限らず、照明制御装置1にて行われてもよい。
ステップS201において、ユーザによりエリア画像Pa(1)〜Pa(4)が作成された場合、作成されたエリア画像Pa(1)〜Pa(4)はPCのハードディスクに記憶される。このとき、エリア画像Pa(1)〜Pa(4)は、各々がボタンEG1〜EG10の何れかと1対1対応で関連付けられてハードディスクに記憶されることにより、リスト化されてもよい。エリア画像Pa(1)〜Pa(4)とボタンEG1〜EG10との関連付けは、例えば、これらがPCモニタに表示されている画面において、マウス等を用いたユーザのドラッグ操作により行われる(図8参照)。
又、ステップS201において、ユーザにより象徴画像Psが配置された場合、配置された象徴画像PsはPCのハードディスクに記憶される。
ステップS201の操作が完了すると、ユーザは、PCのハードディスクに記憶されている、配灯画像P、エリア画像Pa(1)〜Pa(4)、及び象徴画像Psを、例えばネットワーク3を介して、照明制御装置1に転送する(図4のステップS202)。PCからの転送が実行されると、照明制御装置1の第1制御部13は、第1受信部12を通じて、配灯画像P、エリア画像Pa(1)〜Pa(4)、及び象徴画像Psを読み込むと共に、これらの画像を記憶部16に記憶させる(図4のステップS101)。
[2−3]グループ登録
図13は、グループ登録において、照明制御装置1の第1制御部13が実行する制御及びユーザが行う操作を示したフローチャートである。ここで、グループ登録とは、同じ照明制御が実行されるLED照明装置2を1つのグループとして登録することである。そして、グループ登録は、照明制御装置1のタッチパネル18に表示させたグループ登録ユーザインタフェース(以下、ユーザインタフェースを「UI」と略す。)を介して実行される。グループ登録UIの説明を行う前に、先ず、ホームUI及びセットアップUIについて説明する。
タッチパネル18には、通常、ホームUIが表示されている。図14(a)及び(b)は、タッチパネル18に表示されるホームUIを示した図である。ホームUIは、セットアップボタンB21と、グループボタンB22と、シーンボタンB23と、制御状況を表示させる画像領域Ia21とを有している。ここで、セットアップボタンB21は、画面をセットアップUIに切り替える際に選択される。グループボタンB22は、グループ制御機能に基づく制御状況を画像領域Ia21に表示させる際に選択される(図14(a)参照)。シーンボタンB23は、シーン制御機能に基づく制御状況を画像領域Ia21に表示させる際に選択される(図14(b)参照)。図14(a)及び(b)に示される様に、グループボタンB22とシーンボタンB23とは、択一的に選択されるものであり、第1制御部13は、そのような択一的な選択が実現される様に選択と解除とを切り替える。
ホームUIにおいてグループボタンB22が選択されている場合(図14(a))、画像領域Ia21には、登録されているグループの一覧が表示されると共に、各グループの制御状況が表示される。図14(a)では、制御状況として、各グループの点灯状況、照明制御情報(本実施形態では調光率)、及び制御モードが表示される。具体的には、点灯状況は、点灯時には「ON」と表示され、消灯時には「OFF」と表示される。調光率は、それを棒グラフで表したものと数値とで表示される。制御モードとして、本実施形態では、マニュアルモードと、オートモードと、無効モードとが設定されている。又、画像領域Ia21には、各グループに対応させてアイコンIc21が表示されており、それらのアイコンIc21に、各グループにおいて実行されている制御モードのモード名が表示される。尚、アイコンIc21の機能については後述する。
ホームUIにおいてシーンボタンB23が選択されている場合(図14(b))、画像領域Ia21には、登録されているゾーンの一覧が表示されると共に、各ゾーンの制御状況が表示される。図14(b)では、制御状況として、各ゾーンにおいて実行されている照明シーン及び制御モードが表示される。制御モードとして、本実施形態では、マニュアルモードと、オートモードと、無効モードとが設定されている。又、画像領域Ia21には、各グループに対応させてアイコンIc22が表示されており、それらのアイコンIc22に、各ゾーンにおいて実行されている制御モードのモード名が表示される。尚、アイコンIc22の機能については後述する。
ホームUI上でのユーザの操作によりセットアップボタンB21が選択されると、タッチパネル18にセットアップUIが表示される。図15は、タッチパネル18に表示されるセットアップUIを示した図である。セットアップUIは、ホームボタンB31と、グループ登録用のアイコンIc31と、グループスケジュール設定用のアイコンIc32と、グループ対応付け設定用のアイコンIc33と、シーン設定用のアイコンIc34と、シーンスケジュール設定用のアイコンIc35とを有している。ここで、ホームボタンB31は、画面をホームUIに切り替える際に選択される。又、アイコンIc31〜Ic35の各々は、画面を、対応する登録又は設定を行うためのUIに切り替えるアイコンである。尚、グループ登録は、グループ制御機能及びシーン制御機能の何れの制御機能を実現する場合にも必要となる。グループスケジュール設定及びグループ対応付け設定は、グループ制御機能を実現する上で必要となり、シーン設定及びシーンスケジュール設定は、シーン制御機能を実現する上で必要となる。
そして、セットアップUI上での操作によってユーザがグループ登録用のアイコンIc31を選択することにより、タッチパネル18にグループ登録UIが表示される。タッチパネル18へのグループ登録UIの表示は、第1制御部13の制御により実行される。図16及び図17は、タッチパネル18に表示されたグループ登録UIを示した図である。グループ登録UIは、配灯画像Pを表示させる画像領域Ia41と、第1識別情報ID1を一覧で表示させる画像領域Ia42とを有している。
第1制御部13は、タッチパネル18にグループ登録UIを表示させる際、記憶部16から配灯画像Pを読み出すと共に、読み出した配灯画像Pを画像領域Ia41に表示させる(図13のステップS11)。又、第1制御部13は、記憶部16からエリア画像Pa(1)〜Pa(4)及び象徴画像Psの少なくとも何れか一方を読み出すと共に、読み出した画像を配灯画像Pに重ねて画像領域Ia41に表示させる。図16は、エリア画像及び象徴画像のうち、エリア画像Pa(1)〜Pa(4)のみが画像領域Ia41に表示されたグループ登録UIを示した図である。又、図17は、エリア画像Pa(1)〜Pa(4)及び象徴画像Psの何れもが画像領域Ia41に表示されたグループ登録UIを示した図である。尚、ステップS11では、第1制御部13は、画像領域Ia41に、配灯画像Pは表示させずに、エリア画像Pa(1)〜Pa(4)及び象徴画像Psの少なくとも何れか一方のみを表示させてもよい。又、象徴画像が、少なくとも1つの第1識別情報ID1が関連付けられる箱の様なものである場合、その象徴画像のみが画像領域Ia41に表示されてもよい。
更に、第1制御部13は、第1識別情報ID1を含んだ情報信号を第1受信部12に受信させることにより、ネットワーク3を通じて、複数のLED照明装置2から第1識別情報ID1を取得する(図13のステップS12)。そして、第1制御部13は、取得した第1識別情報ID1を画像領域Ia42に表示させる(図16及び図17参照)。このとき、第1制御部13は、取得した第1識別情報ID1の各々について、その第1識別情報ID1を持ったLED照明装置2を点灯させるための点灯信号を発生させる第1スイッチS1を生成する。そして、第1制御部13は、生成した第1スイッチS1を、第1識別情報ID1に対応させて画像領域Ia42に表示させる。本実施形態では、第1スイッチS1は、第1識別情報ID1に重ねて表示されている。尚、第1スイッチS1は、点灯信号及び消灯信号を選択的に発生させるものであってもよい。又、第1スイッチS1は、記憶部16に記憶されていてもよく、第1制御部13は、取得した第1識別情報ID1の各々に対応する第1スイッチS1を記憶部16から読み出すと共に、読み出した第1スイッチS1を画像領域Ia42に表示させてもよい。
次に、ユーザは、LED照明装置2と、グループ登録UIに表示されたエリア画像Pa(1)〜Pa(4)又は象徴画像Psとを互いに関連付ける(図13のステップS21)。具体的には、第1識別情報ID1及び第1スイッチS1が表示された画面において、ユーザは、グループ登録UI上で第1スイッチS1を操作することにより、LED照明装置2を点灯させる。この様にして、ユーザは、操作した第1スイッチS1に対応するLED照明装置2の実際の位置を確認する。その後、ユーザは、操作した第1スイッチS1に重なって表示されている第1識別情報ID1を、確認した実際の位置に基づいて、配灯画像P上の対応する位置に表示されているエリア画像Pa(1)〜Pa(4)又は象徴画像Psと重なる位置にドラッグする(図16及び図17参照)。
上述したユーザのドラッグ操作が実行されたとき、第1制御部13は、ドラッグされた第1識別情報ID1を、その第1識別情報ID1が重ねられたエリア画像又は象徴画像に関連付けて記憶部16に記憶させる(図13のステップS13)。エリア画像Pa(1)に、これに対応する全ての第1識別情報ID1を関連付ける場合、ユーザのドラッグ操作とステップS13での第1制御部13の制御とが繰り返し実行される。これにより、エリア画像Pa(1)で表されるエリア内の全てのLED照明装置2の第1識別情報ID1が、エリア画像Pa(1)に関連付けて記憶部16に記憶される。
尚、図17に示す様に、エリア画像Pa(1)によって表されるエリア内に象徴画像Psが配置されている場合において、第1識別情報ID1が、象徴画像Psと重なる位置にドラッグされたとき、第1制御部13は、ドラッグされた第1識別情報ID1を、象徴画像Psにのみ関連付けて記憶部16に記憶させてもよいし、エリア画像Pa(1)及び象徴画像Psの何れとも関連付けて記憶部16に記憶させてもよい。
この様なLED照明装置2の位置確認に基づくユーザのドラッグ操作(図13のステップS21)と、第1制御部13の制御(図13のステップS13)とによれば、第1識別情報ID1が、エリア画像Pa(1)〜Pa(4)又は象徴画像Psに対して正確に関連付けられる。
特に、エリア画像Pa(1)〜Pa(4)の各々に第1識別情報ID1が関連付けられることにより、同じ照明制御が実行されるLED照明装置2どうしがグループ化されることになる。即ち、エリア画像Pa(1)〜Pa(4)にそれぞれ対応付けられたLED照明装置2のグループG(1)〜G(4)が作成される。
グループの作成に関して、より具体的には、グループ名登録用のUIにおいて、グループ名の入力、及びそのグループ名へのエリア画像の対応付けといったユーザ操作を経て、そのエリア画像に対応付けられているLED照明装置2が、上記UIにて入力されたグループ名で表記される1つのグループとして登録されることになる。
[2−4]グループ制御機能
グループ制御機能は、複数のLED照明装置2のうち同じ照明制御が実行されるLED照明装置2どうしをグループ化することにより作成された複数のグループをそれぞれ独立に制御する機能である。そして、グループ制御機能は、以下に説明するグループスケジュール設定とグループ設定とによって実現される。
<グループスケジュール設定>
グループスケジュール設定では、グループの各々に関連付けることが可能な照明タイムテーブルが作成される。グループ登録の実行後、グループスケジュール設定を実行する際、ユーザは先ず、照明制御装置1のタッチパネル18にグループスケジュール設定UIを表示させる。具体的には、セットアップUI(図15参照)上での操作によってユーザがグループスケジュール設定用のアイコンIc32を選択することにより、タッチパネル18にグループスケジュール設定UIを表示させる。タッチパネル18へのグループスケジュール設定UIの表示は、第1制御部13の制御により実行される。
図18は、タッチパネル18に表示されるグループスケジュール設定UIを示した図である。グループスケジュール設定UIは、3つの画像領域Ia51〜Ia53を有している。ここで、画像領域Ia51は、照明タイムテーブル名(以下、単に「タイムテーブル名」と呼ぶ。)を入力するためのボックスIb511が表示された領域である。画像領域Ia52は、照明タイムテーブルに従ってグループに実行させんとする照明制御情報を、開始時刻の早い順に一覧で表示させる領域である。画像領域Ia53は、グループスケジュール設定UI上で作成された照明タイムテーブルを視認させるためのタイムテーブル画像It1を表示させる領域である。
尚、本実施形態において、画像領域Ia52への照明制御情報の表示は、第1制御部13が、調光率及び開始時刻が記されたアイコンを画像領域Ia52に表示させることにより、行われる。一方、照明制御情報の選択は、ユーザが、対応するアイコンをグループスケジュール設定UI上で選択することにより行われる。
タイムテーブル画像It1は、画像領域Ia52に表示されている照明制御情報と、照明制御情報ごとの実行期間を視認させる画像である。本実施形態において、タイムテーブル画像It1は、画像領域Ia51に表示されている照明制御情報のアイコンにそれぞれ対応付けられた複数の矩形画像から構成されている。より具体的には、照明制御情報は調光率であり、タイムテーブル画像It1において、各矩形画像の高さにより実行予定の調光率が表され、その矩形画像の幅により実行期間が表されている。画像領域Ia53へのタイムテーブル画像It1の表示は、第1制御部13の制御により実行される。具体的には、第1制御部13は、画像領域Ia52に表示させる照明制御情報、並びに照明制御情報の各々に対応付けられた開始時刻に基づいて、タイムテーブル画像It1を生成し、これを画像領域Ia53に表示させる。
本実施形態において、グループスケジュール設定UIは更に、制御追加ボタンB521、制御編集ボタンB522、及び制御削除ボタンB523を有している。制御追加ボタンB521、制御編集ボタンB522、及び制御削除ボタンB523はそれぞれ、画像領域Ia52に対して、照明制御情報の追加、編集、削除を実行する際に、グループスケジュール設定UI上でのユーザの操作により選択される。
グループスケジュール設定(照明タイムテーブルの作成)は、グループスケジュール設定UIにおいて次の様に実行される。図19〜図22は、グループスケジュール設定の説明に用いられるグループスケジュール設定UIを示した図である。照明タイムテーブルの作成開始時(グループスケジュール設定用のアイコンIc32がユーザにより選択されたとき)に表示されるグループスケジュール設定UIでは、未だ、ユーザの操作による照明制御情報(調光率)及びその開始時刻の設定はなされていない。そのため、第1制御部13は、デフォルト表示の例として、画像領域Ia52に照明制御情報のアイコンを全く表示させないか、或いは、編集することを前提として設けられた1つ又は幾つかのアイコンを表示させる(図18参照)。更に、第1制御部13は、制御追加ボタンB521を選択可能な状態で表示させる。
図18では、編集することを前提として、仮の調光率及び開始時刻が記された4つのアイコンが画像領域Ia52に表示されている。尚、図18では、仮の調光率が全て50%と設定され、仮の開始時刻がそれぞれ、0:00、6:00、12:00、及び18:00と設定されている。又、仮の調光率及び開始時刻に基づいて生成されたスケジュール画像Is2が、画像領域Ia53に表示されている。
シーンスケジュール設定UIにおいて、ユーザは先ず、タッチパネル18の操作により、追加する照明タイムテーブルのタイムテーブル名をボックスIb511に入力する(図19参照)。図19では、タイムテーブル名として「タイムテーブルCt(1)」がボックスIb511に入力された場合が示されている。
画像領域Ia52に少なくとも1つの照明制御情報のアイコンが表示された状態(図18参照)で、画像領域Ia52上のアイコンの何れか1つをユーザが選択した場合、第1制御部13は、グループスケジュール設定UIにおいて、制御編集ボタンB522及び制御削除ボタンB523を選択可能な状態へ切り替える(図20(a)参照)。図20(a)では、開始時刻が18:00である仮の照明制御情報(調光率50%)が選択された場合が示されている。この状態で、ユーザが制御削除ボタンB523を選択した場合、第1制御部13は、選択されている照明制御情報のアイコンを画像領域Ia52から削除すると共に、その削除に伴う変更を反映させたタイムテーブル画像It1を生成して画像領域Ia53に表示させる(図20(b)参照)。
一方、照明制御情報が選択された状態(図20(a)参照)で、ユーザが制御編集ボタンB522を選択した場合、第1制御部13は、照明制御情報を編集するためのウィンドウW54を、タッチパネル18にポップアップ表示させる(図21(a)参照)。ウィンドウW54は、照明制御情報を設定するための設定画像Is541と、開始時刻を設定するための時刻設定画像Ie542とを有している。本実施形態において、照明制御情報は調光率であり、設定画像Is541には、タッチパネル18でのユーザの操作により調光率を設定又は変更することを可能ならしめる設定操作画像Ie541と、変更後の調光率を数値で表示させるボックスIb540とが含まれている。具体的には、設定操作画像Ie541は、スライド操作が可能なツマミを有している。そして、第1制御部13は、ボックスIb540内の数値を、設定操作画像Ie541のツマミの位置に連動させて変更させる。
時刻設定画像Ie542は、設定画像Is541で設定された照明制御情報(調光率)に基づく制御の開始時刻を、タッチパネル18でのユーザの操作により設定することを可能ならしめる画像である。具体的には、時刻設定画像Ie542は、設定される開始時刻を時と分で表すべく、時の部分の数字を表示するボックスIb541と、分の部分の数字を表示するボックスIb542とを有している。時刻設定画像Ie542は更に、ボックスIb541の上下にそれぞれ設けられた送りボタンB541及び戻しボタンB542と、ボックスIb542の上下にそれぞれ設けられた送りボタンB543及び戻しボタンB544とを有している。送りボタンB541及びB543はそれぞれ、ボックスIb541及びIb542に表示されている数字を時間が進行する方向へ送る際に、タッチパネル18でのユーザの操作により押される。戻しボタンB542及びB544はそれぞれ、ボックスIb541及びIb542に表示されている数字を時間が進行する方向とは逆の方向へ戻す際に、タッチパネル18でのユーザの操作により押される。
ウィンドウW54において、ユーザは、設定操作画像Ie541のツマミをスライドさせることにより、ボックスIb541に表示される数値を見ながら、照明制御情報として適用せんとする調光率を設定する(図21(b)参照)。その後、ユーザは、タッチパネル18上で時刻設定画像Ie542を操作することにより、設定画像Is541で設定した調光率での制御の開始時刻を設定する。図21(b)では、調光率が70%と設定されると共にその開始時刻が16:00と設定された場合が示されている。そして、ユーザは、ウィンドウW54内のOKボタンを選択することにより、設定した調光率及びその開始時刻を確定させる。
ウィンドウW54にて照明シーン及びその開始時刻が確定されると、第1制御部13は、ウィンドウW54を閉じると共に、選択されている照明制御情報のアイコンに記された調光率及び開始時刻を、確定された新たな調光率及び開始時刻に置き換える(図22参照)。更に、第1制御部13は、確定された調光率及び開始時刻を、変更前の情報に置き換えて記憶部16に記憶させると共に、調光率及び開始時刻の変更を反映させたタイムテーブル画像It1を生成して画像領域Ia53に表示させる(図22参照)。
グループスケジュール設定UIにおいて、ユーザが制御追加ボタンB521を選択した場合、第1制御部13は、照明制御情報を追加するための、ウィンドウW54と同様のウィンドウを、タッチパネル18にポップアップ表示させる(図21(a)参照)。その後、ユーザは、新たな照明制御情報として調光率を設定すると共に、その調光率での制御の開始時刻を設定する。そして、ユーザは、ウィンドウW54内のOKボタンを選択することにより、設定した調光率及びその開始時刻を確定させる。これらが確定されると、第1制御部13は、ウィンドウW54を閉じると共に、確定された調光率及び開始時刻が記された新たなアイコンを画像領域Ia52に追加する。更に、第1制御部13は、確定された調光率及び開始時刻を互いに関連付けて記憶部16に記憶させると共に、照明制御情報の追加を反映させたタイムテーブル画像It1を生成して画像領域Ia53に表示させる。
この様なグループスケジュール設定UI上でのユーザの操作に応じて、第1制御部13は、グループの各々に関連付けることが可能な照明タイムテーブルを作成する。そして、ユーザがグループスケジュール設定UI内のOKボタンを選択することにより、作成された照明タイムテーブルが確定される。照明タイムテーブルが確定されると、第1制御部13は、グループスケジュール設定UIを閉じると共に、確定された照明タイムテーブルを記憶部16に記憶させる。
<グループ対応付け設定>
グループ対応付け設定では、グループスケジュール設定により作成された照明タイムテーブルと、グループ登録により設定されたグループとが互いに対応付けられる。グループスケジュール設定の実行後、グループ対応付け設定を実行する際、ユーザは先ず、照明制御装置1のタッチパネル18にグループ対応付け設定UIを表示させる。具体的には、セットアップUI(図15参照)上での操作によってユーザがグループ対応付け設定用のアイコンIc33を選択することにより、タッチパネル18にグループ対応付け設定UIを表示させる。タッチパネル18へのグループ対応付け設定UIの表示は、第1制御部13の制御により実行される。
図23は、タッチパネル18に表示されるグループ対応付け設定UIを示した図である。グループ対応付け設定UIは、グループ選択画像Ie61と、タイムテーブル選択画像Ie62とを有している。ここで、グループ選択画像Ie61及びタイムテーブル選択画像Ie62は、対応付けの対象となるグループ及び照明タイムテーブルをそれぞれ選択する際に操作される。
具体的には、グループ選択画像Ie61は、登録されているグループの何れか1つを、タッチパネル18でのユーザの操作により選択することを可能ならしめる画像である。より具体的には、グループ選択画像Ie61は、選択可能なグループをプルダウンリストで表示させるためのプルダウンボタンを有している。プルダウンボタンには、プルダウンリストから選択されたグループのグループ名が表示される。グループ対応付け設定UI上でのユーザの操作に伴うグループ選択画像Ie61の動作は、第1制御部13により制御される。
タイムテーブル選択画像Ie62は、登録されている照明タイムテーブルの何れか1つを、タッチパネル18でのユーザの操作により選択することを可能ならしめる画像である。より具体的には、タイムテーブル選択画像Ie62は、選択可能な照明タイムテーブルをプルダウンリストで表示させるためのプルダウンボタンを有している。プルダウンボタンには、プルダウンリストから選択された照明タイムテーブルのタイムテーブル名が表示される。グループ対応付け設定UI上でのユーザの操作に伴うタイムテーブル選択画像Ie62の動作は、第1制御部13により制御される。
グループ対応付け設定UIにおいて、ユーザは先ず、グループ選択画像Ie61を操作することにより、対応付けの対象とするグループを選択する(図24参照)。次に、ユーザは、タイムテーブル選択画像Ie62を操作することにより、対応付けの対象とする照明タイムテーブルを選択する(図24参照)。尚、ユーザは、照明タイムテーブルから先に選択してもよい。そして、ユーザは、グループ対応付け設定UI内のOKボタンを選択することにより、選択したグループ及び照明タイムテーブルを確定させる。
グループ対応付け設定UIにおいて、対応付けの対象となるグループ及び照明タイムテーブルが確定されると、第1制御部13は、グループ対応付け設定UIを閉じると共に、確定されたグループ及び照明タイムテーブルを互いに対応付けて記憶部16に記憶させる。
<グループ制御の実行>
上述したグループスケジュール設定及びグループ対応付け設定が実行されることにより、グループ制御を行う上で必要な情報が、登録されているグループの各々について構築される。そして、それらの情報に基づいて、第1制御部13は、各グループに含まれるLED照明装置2を、他のグループとは独立に制御する。具体的には、第1制御部13は、記憶部16に記憶されている上記情報に基づいて、制御信号を生成する。その後、第1制御部13は、生成した制御信号を、第1送信部11を通じて、対応するグループに含まれているLED照明装置2に送信する。尚、制御信号を生成する際に用いられる情報として、センサ4の検出結果が含まれてもよい。
[2−5]シーン制御機能
シーン制御機能は、グループの全て又は幾つかを更にグループ化することにより作成されたゾーンにおいて、そのゾーンに含まれる全てのLED照明装置2をグループごとに制御することにより、照明シーンを実現する機能である。そして、シーン制御機能は、以下に説明するシーン設定とシーンスケジュール設定とによって実現される。
<シーン設定>
シーン設定では、ゾーン(グループを更にグループ化したもの)に含まれる全てのLED照明装置2で実現される照明シーンを構築するべく、ゾーンが設定され、且つそのゾーンに含まれるグループに照明制御情報がそれぞれ対応付けられることにより、実現せんとする照明シーンに関するシーン情報が作成される。尚、照明制御情報には、調光率や、調色比、明るさなどの情報が含まれている。
グループ登録の実行後、シーン設定を実行する際、ユーザは先ず、照明制御装置1のタッチパネル18にシーン設定UIを表示させる。具体的には、セットアップUI(図15参照)上での操作によってユーザがシーン設定用のアイコンIc34を選択することにより、タッチパネル18にシーン設定UIを表示させる。タッチパネル18へのシーン設定UIの表示は、第1制御部13の制御により実行される。
図25は、タッチパネル18に表示されるシーン設定UIを示した図である。シーン設定UIは、3つの画像領域Ia71〜Ia73を有している。ここで、画像領域Ia71は、ゾーンを一覧で表示させる領域である。画像領域Ia72は、画像領域Ia71に表示されたゾーンの何れか1つが選択されたとき、選択されたゾーンに設定されている照明シーンを一覧で表示させる領域である。画像領域Ia73は、画像領域Ia72に表示された照明シーンの何れか1つが選択されたとき、選択された照明シーンを構成しているグループを一覧で表示させると共に、表示されたグループの各々に対応させて照明制御情報を表示させる領域である。本実施形態において、照明制御情報は調光率であり、その調光率を数値で表示させるボックスIb731が画像領域Ia73に表示されている。
尚、本実施形態において、画像領域Ia71〜Ia73へのゾーン、照明シーン、及びグループの表示は、第1制御部13が、それらに対応するゾーン名、照明シーン名(以下、単に「シーン名」と呼ぶ。)、及びグループ名が記されたアイコンを、画像領域Ia71〜Ia73にそれぞれ表示させることにより、行われる。又、第1制御部13は、ボックスIb731を、対応するグループのアイコン上に表示させる。一方、ゾーン、照明シーン、及びグループの選択は、ユーザが、対応するアイコンをシーン設定UI上で選択することにより行われる。
図25のシーン設定UI上では、ゾーン名として「ゾーンZ(Kz)」、シーン名として「シーンS(Kz−Ks)」、グループ名として「グループG(Kg)」がそれぞれ用いられている。ここで、符号Kz、Ks、及びKgは、ゾーン、照明シーン、及びグループをそれぞれ識別するためのものであり、図25では番号により表されている。又、照明シーンとゾーンとの対応関係が明確となる様に、シーン名には、符号Ksの前に「Kz−」が付されている。尚、ゾーン名、シーン名、及びグループ名はそれぞれ、ユーザにより任意に定められる。
本実施形態において、シーン設定UIは更に、ゾーン追加ボタンB711、ゾーン編集ボタンB712、ゾーン削除ボタンB713、シーン追加ボタンB721、シーン編集ボタンB722、シーン削除ボタンB723、グループ追加ボタンB731、グループ編集ボタンB732、及びグループ削除ボタンB733を有している。ゾーン追加ボタンB711、ゾーン編集ボタンB712、及びゾーン削除ボタンB713はそれぞれ、画像領域Ia71に対して、ゾーンの追加、編集、削除を実行する際に、シーン設定UI上でのユーザの操作により選択される。シーン追加ボタンB721、シーン編集ボタンB722、及びシーン削除ボタンB723はそれぞれ、画像領域Ia72に対して、シーンの追加、編集、削除を実行する際に、シーン設定UI上でのユーザの操作により選択される。グループ追加ボタンB731、グループ編集ボタンB732、及びグループ削除ボタンB733はそれぞれ、画像領域Ia73に対して、グループの追加、編集、削除を実行する際に、シーン設定UI上でのユーザの操作により選択される。
更に、シーン設定UIは、変更操作画像Ie731を有している。変更操作画像Ie731は、画像領域Ia73に表示されたグループの各々に対応させて同じ画像領域Ia73内に表示され、対応するグループの照明制御情報を、シーン設定UI上でのユーザの操作により変更することを可能ならしめる画像である。本実施形態において、照明制御情報は調光率であり、変更操作画像Ie731は、対応するグループの調光率を変更させるためのスライド操作が可能なツマミを有している。そして、第1制御部13は、ボックスIb731内の数値を、変更操作画像Ie731のツマミの位置に連動させて変更させる。
シーン設定は、シーン設定UIにおいて次の様に実行される。図26〜図35は、シーン設定の説明に用いられるシーン設定UIを示した図である。先ず、第1制御部13は、タッチパネル18にシーン設定UIを表示させるとき、ゾーン追加ボタンB711を選択可能な状態で表示させる。更に、第1制御部13は、ゾーンを画像領域Ia71に一覧で表示させる(図26参照)。図26では、画像領域Ia71にゾーンが1つだけ表示された場合が示されている。尚、シーン設定UIが表示された段階で、未だユーザの操作によるゾーンの設定がなされていなかった場合、画像領域Ia71には、デフォルト表示の例として、ゾーンのアイコンが全く表示されないか、或いは、編集することを前提として設けられた1つ又は幾つかのアイコンが表示される。
ゾーン追加ボタンB711の選択が可能な状態で、ユーザがゾーン追加ボタンB711を選択した場合、第1制御部13は、ゾーン名を入力するためのボックスIb741を持ったウィンドウW74を、タッチパネル18にポップアップ表示させる(図27(a)参照)。次に、ユーザは、タッチパネル18の操作により、追加するゾーンのゾーン名をボックスIb741に入力する(図27(b)参照)。図27(b)では、ゾーン名として「ゾーンZ(2)」がボックスIb741に入力された場合が示されている。そして、ユーザは、ウィンドウW74内のOKボタンを選択することにより、入力したゾーン名を確定させる。ゾーン名が確定されると、第1制御部13は、ウィンドウW74を閉じると共に、確定されたゾーン名が記された新たなアイコン(即ち、新たなゾーン)を画像領域Ia71に追加する(図28参照)。そして、第1制御部13は、変更されたゾーンの一覧を記憶部16に記憶させる。
画像領域Ia71に少なくとも1つのゾーンが表示された状態で、ユーザがゾーンの何れか1つを選択した場合(図29参照)、第1制御部13は、シーン設定UIにおいて、ゾーン編集ボタンB712及びゾーン削除ボタンB713、並びにシーン追加ボタンB721を選択可能な状態へ切り替える。更に、第1制御部13は、選択されたゾーンに設定されている照明シーンを画像領域Ia72に一覧で表示させる。図29では、ゾーンZ(1)が選択され、そのゾーンZ(1)に設定されている5つの照明シーンS(1−1)〜S(1−5)が画像領域Ia72に表示された場合が示されている。尚、選択されたゾーンが、未だユーザの操作による照明シーンの設定がなされていないものであった場合、画像領域Ia72には、デフォルト表示の例として、照明シーンのアイコンが全く表示されないか(図30参照)、或いは、編集することを前提として設けられた1つ又は幾つかのアイコンが表示される。
ゾーンが選択された状態で、ユーザがゾーン削除ボタンB713を選択した場合、第1制御部13は、選択されているゾーンのアイコンを画像領域Ia71から削除する。一方、ユーザがゾーン編集ボタンB712を選択した場合、第1制御部13は、ゾーン名を変更するためのボックスを持った、ウィンドウW74と同様のウィンドウを、タッチパネル18にホップアップ表示させる(図27(a)参照)。その後、ユーザは、変更するゾーンのゾーン名をボックスに入力する。そして、ユーザは、ウィンドウ内のOKボタンを選択することにより、入力したゾーン名を確定させる。ゾーン名が確定されると、第1制御部13は、上記ウィンドウを閉じると共に、選択されているゾーンのアイコンに記されたゾーン名を、確定された新たなゾーン名に書き換える。
一方、ゾーンが選択された状態(図30参照)で、ユーザがシーン追加ボタンB721を選択した場合、第1制御部13は、シーン名を入力するためのボックスIb751を持ったウィンドウW75を、タッチパネル18にホップアップ表示させる(図31(a)参照)。その後、ユーザは、追加する照明シーンのシーン名をボックスIb751に入力する(図31(b)参照)。図31(b)では、シーン名として「シーンS(2−1)」がボックスIb751に入力された場合が示されている。そして、ユーザは、ウィンドウW75内のOKボタンを選択することにより、入力したシーン名を確定させる。
シーン名が確定されると、第1制御部13は、ウィンドウW75を閉じると共に、確定されたシーン名が記された新たなアイコン(即ち、新たな照明シーン)を画像領域Ia72に追加する(図32参照)。そして、第1制御部13は、変更された照明シーンの一覧を、対応するゾーンに関連付けて記憶部16に記憶させる。ここで、照明シーンの一覧に対応するゾーンとは、その一覧を画像領域Ia72に表示させるときに選択されているゾーンのことである。
ゾーンが選択され、且つ、画像領域Ia72に少なくとも1つの照明シーンが表示された状態で、ユーザが照明シーンの何れか1つを選択した場合(図25参照)、第1制御部13は、シーン設定UIにおいて、シーン編集ボタンB722及びシーン削除ボタンB723、並びにグループ追加ボタンB731を選択可能な状態へ切り替える。更に、第1制御部13は、画像領域Ia73に、選択された照明シーンを構成しているグループを一覧で表示させると共に、表示されたグループの各々に対応させて変更操作画像Ie731及びボックスIb731を表示させる。図25では、ゾーンZ(1)が選択されると共に照明シーンS(1−2)が選択され、その照明シーンS(1−2)に設定されている2つのグループG(1)及びG(2)が表示された場合が示されている。尚、選択された照明シーンが、未だユーザの操作によるグループの設定がなされていないものであった場合、画像領域Ia73には、デフォルト表示の例として、グループのアイコンが全く表示されないか(図33参照)、或いは、編集することを前提として設けられた1つ又は幾つかのアイコンが表示される。
照明シーンが選択された状態で、ユーザがシーン削除ボタンB723を選択した場合、第1制御部13は、選択されている照明シーンのアイコンを画像領域Ia72から削除する。一方、ユーザがシーン編集ボタンB722を選択した場合、第1制御部13は、シーン名を変更するためのボックスを持った、ウィンドウW75と同様のウィンドウを、タッチパネル18にホップアップ表示させる(図31(a)参照)。その後、ユーザは、変更する照明シーンのシーン名をボックスに入力する。そして、ユーザは、ウィンドウ内のOKボタンを選択することにより、入力したシーン名を確定させる。シーン名が確定されると、第1制御部13は、上記ウィンドウを閉じると共に、選択されている照明シーンのアイコンに記されたシーン名を、確定された新たなシーン名に書き換える。
一方、照明シーンが選択された状態(図33参照)で、ユーザがグループ追加ボタンB731を選択した場合、第1制御部13は、追加するグループを選択するためのウィンドウW76を、タッチパネル18にポップアップ表示させる(図34(a)参照)。ウィンドウW76は、選択可能なグループを一覧で表示させる画像領域Ia761と、照明制御情報を設定するための設定画像Is761とを有している。本実施形態において、照明制御情報は調光率であり、設定画像Is761には、タッチパネル18でのユーザの操作により調光率を設定又は変更することを可能ならしめる設定操作画像Ie761と、変更後の調光率を数値で表示させるボックスIb761とが含まれている。具体的には、設定操作画像Ie761は、スライド操作が可能なツマミを有している。そして、第1制御部13は、ボックスIb761内の数値を、設定操作画像Ie761のツマミの位置に連動させて変更させる。
その後、ユーザは、タッチパネルの操作により、ウィンドウW76の画像領域Ia761に表示されたグループの何れか1つを選択する。その状態で、ユーザは更に、設定操作画像Ie761のツマミをスライドさせることにより、ボックスIb761に表示される数値を見ながら、選択中のグループについて適用せんとする調光率を設定する(図34(b)参照)。図34(b)では、グループG(3)が選択されると共に調光率が70%と設定された場合が示されている。そして、ユーザは、ウィンドウW76内のOKボタンを選択することにより、選択したグループ及び設定した調光率を確定させる。
ウィンドウW76にてグループ及び調光率が確定されると、第1制御部13は、ウィンドウW76を閉じると共に、確定されたグループのグループ名が記された新たなアイコン(即ち、新たなグループ)を画像領域Ia73に追加する。更に、第1制御部13は、追加したグループに対応させて、確定された調光率の数値が表示されたボックスIb731と、その数値に応じてツマミの位置が変更された変更操作画像Ie731とを、対応するアイコン上に新たに表示させる(図35参照)。そして、第1制御部13は、変更されたグループの一覧を、それらに対応する照明制御情報(本実施形態では調光率)と共に、対応する照明シーンに関連付けて記憶部16に記憶させる。ここで、グループの一覧に対応する照明シーンとは、その一覧を画像領域Ia73に表示させるときに選択されている照明シーンのことである。
照明シーンが選択され、且つ、画像領域Ia73に少なくとも1つのグループが表示された状態で、ユーザがグループの何れか1つを選択した場合、第1制御部13は、シーン設定UIにおいて、グループ編集ボタンB732及びグループ削除ボタンB733を選択可能な状態へ切り替える。この状態で、ユーザがグループ削除ボタンB733を選択した場合、第1制御部13は、選択されているグループのアイコンを画像領域Ia73から削除する。一方、ユーザがグループ編集ボタンB732を選択した場合、第1制御部13は、グループを変更するための、ウィンドウW76と同様のウィンドウを、タッチパネル18にホップアップ表示させる(図34(a)参照)。その後、ユーザは、新たなグループを選択すると共にそのグループに適用せんとする調光率を設定する。そして、ユーザは、ウィンドウ内のOKボタンを選択することにより、選択したグループ及び設定した調光率を確定させる。これらが確定されると、第1制御部13は、上記ウィンドウを閉じると共に、選択されているグループのアイコンに記されたグループ名及びそのアイコン上のボックスIb731に表示された調光率を、確定された新たなグループのグループ名及び調光率に置き換える。
この様なシーン設定UI上でのユーザの操作に応じて、第1制御部13は、ゾーンと照明シーンとを互いに関連付けると共に、照明シーンの各々と、その照明シーンを構成するグループ及び照明制御情報(本実施形態では調光率)とを互いに関連付ける。この様な関連付けによれば、ある照明シーンに関連付けられたグループが、1つのゾーンとしてグループ化されることになる。又、ある照明シーンと、その照明シーンを構成するグループ及び照明制御情報との対応関係が、1つのシーン情報となる。
そして、第1制御部13は、シーン設定UI上で設定された対応関係を記憶部16に記憶させる。具体的には、第1制御部13は、関連付けられたゾーンと照明シーンとの対応関係を記憶部16に記憶させる。更に、第1制御部13は、シーン設定UI上で関連付けられた、照明シーンの各々と、その照明シーンを構成するグループ及び照明制御情報との対応関係を、シーン情報として、記憶部16に記憶させる。
<シーンスケジュール設定>
シーンスケジュール設定では、シーン設定によりゾーンに関連付けられた照明シーンの実行スケジュールが作成される。シーン設定の実行後、シーンスケジュール設定を実行する際、ユーザは先ず、照明制御装置1のタッチパネル18にシーンスケジュール設定用のメインUIを表示させる。具体的には、セットアップUI(図15参照)上での操作によってユーザがシーンスケジュール設定用のアイコンIc35を選択することにより、タッチパネル18にメインUIを表示させる。タッチパネル18へのメインUIの表示は、第1制御部13の制御により実行される。
図36は、タッチパネル18に表示されるシーンスケジュール設定用のメインUIを示した図である。メインUIは、3つの画像領域Ia80〜Ia82を有している。ここで、画像領域Ia80は、シーン設定UIで作成されたゾーンを一覧で表示させる領域である。画像領域Ia81は、画像領域Ia80に表示されたゾーンの何れか1つが選択されたとき、選択されたゾーンに設定されている実行スケジュールを一覧で表示させる領域である。画像領域Ia82は、画像領域Ia81に表示された実行スケジュールの何れか1つが選択されたとき、選択された実行スケジュールを視認させるためのスケジュール画像Is1を表示させる領域である。スケジュール画像Is1は、実行スケジュールに従って実行される照明シーンの実行期間を視認させる画像であって、その画像において占める面積の割合で実行期間を表している。本実施形態において、スケジュール画像Is1は、実行される照明シーンの数に分割されると共に各領域に照明シーンが対応付けられた正方形又は長方形の画像であって、照明シーンに対応付けられている領域の幅により実行期間を表している。
尚、本実施形態において、画像領域Ia81への実行スケジュールの表示は、第1制御部13が、対応する実行スケジュール名(以下、単に「スケジュール名」と呼ぶ。)が記されたアイコンを画像領域Ia81に表示させることにより、行われる。一方、実行スケジュールの選択は、ユーザが、対応するアイコンをメインUI上で選択することにより行われる。
図36のメインUI上では、スケジュール名として「スケジュールC(Kz−Kc)」が用いられている。ここで、符号Kcは、実行スケジュールを識別するためのものであり、図36では番号により表されている。又、実行スケジュールとゾーンとの対応関係が明確となる様に、スケジュール名には、符号Kcの前に「Kz−」が付されている。
本実施形態において、メインUIは更に、スケジュール追加ボタンB811、スケジュール編集ボタンB812、及びスケジュール削除ボタンB813を有している。スケジュール追加ボタンB811、スケジュール編集ボタンB812、及びスケジュール削除ボタンB813はそれぞれ、画像領域Ia82に対して、実行スケジュールの追加、編集、削除を実行する際に、メインUI上でのユーザの操作により選択される。
メインUIにおいて、画像領域Ia80に表示されたゾーンの何れか1つをユーザが選択した場合、第1制御部13は、スケジュール追加ボタンB811を選択可能な状態へ切り替える。更に、第1制御部13は、選択されたゾーンに設定されている実行スケジュールを画像領域Ia81に一覧で表示させる(図37参照)。図37では、ゾーンZ(1)が選択され、そのゾーンZ(1)に設定されている3つの実行スケジュールC(1−1)〜C(1−3)が画像領域Ia81に表示された場合が示されている。尚、選択されたゾーンが、未だユーザの操作による実行スケジュールの設定がなされていないものであった場合、画像領域Ia81には、デフォルト表示の例として、実行スケジュールのアイコンが全く表示されないか(図38参照)、或いは、編集することを前提として設けられた1つ又は幾つかのアイコンが表示される。
実行スケジュールを作成する場合、ユーザは、スケジュール追加ボタンB811の選択が可能な状態(即ち、ゾーンを選択した状態(図38参照))で、スケジュール追加ボタンB811を選択する。スケジュール追加ボタンB811が選択されると、第1制御部13は、タッチパネル18にシーンスケジュール設定UIを表示させる。
図39は、タッチパネル18に表示されるシーンスケジュール設定UIを示した図である。シーンスケジュール設定UIは、3つの画像領域Ia83〜Ia85を有している。ここで、画像領域Ia83は、スケジュール名を入力するためのボックスIb831が表示された領域である。画像領域Ia84は、実行スケジュールに従って実行させんとする照明シーンを、開始時刻の早い順に一覧で表示させる領域である。画像領域Ia85は、シーンスケジュール設定UI上で作成された実行スケジュールを視認させるためのスケジュール画像Is2を表示させる領域である。
尚、本実施形態において、画像領域Ia84への照明シーンの表示は、第1制御部13が、対応するシーン名及び開始時刻が記されたアイコンを画像領域Ia84に表示させることにより、行われる。一方、照明シーンの選択は、ユーザが、対応するアイコンをシーンスケジュール設定UI上で選択することにより行われる。
スケジュール画像Is2は、画像領域Ia84に表示されている照明シーンの実行期間を視認させる画像であって、その画像において占める面積の割合で実行期間を表している。本実施形態において、スケジュール画像Is2は、画像領域Ia84に表示された照明シーンの数に分割されると共に各領域に照明シーンが対応付けられた正方形又は長方形の画像であって、照明シーンに対応付けられている領域の幅により実行期間を表している。画像領域Ia85へのスケジュール画像Is2の表示は、第1制御部13の制御により実行される。具体的には、第1制御部13は、画像領域Ia84に表示させる照明シーン、並びに照明シーンの各々に対応付けられた開始時刻に基づいて、スケジュール画像Is2を生成し、これを画像領域Ia85に表示させる。
本実施形態において、シーンスケジュール設定UIは更に、シーン追加ボタンB841、シーン編集ボタンB842、及びシーン削除ボタンB843を有している。シーン追加ボタンB841、シーン編集ボタンB842、及びシーン削除ボタンB843はそれぞれ、画像領域Ia84に対して、照明シーンの追加、編集、削除を実行する際に、シーンスケジュール設定UI上でのユーザの操作により選択される。
シーンスケジュール設定(実行スケジュールの作成)は、シーンスケジュール設定UIにおいて次の様に実行される。図40〜図43は、シーンスケジュール設定の説明に用いられるシーンスケジュール設定UIを示した図である。シーンスケジュール設定UIが表示された段階では、未だユーザの操作による照明シーン及びその開始時刻の設定はなされていない。そのため、第1制御部13は、デフォルト表示の例として、画像領域Ia84に照明シーンのアイコンを全く表示させないか、或いは、編集することを前提として設けられた1つ又は幾つかのアイコンを表示させる(図39参照)。更に、第1制御部13は、シーン追加ボタンB841を選択可能な状態で表示させる。
図39では、編集することを前提として、仮のシーン名「S(D1)」〜「S(D4)」及び開始時刻が記された4つのアイコンが画像領域Ia84に表示されている。尚、図39では、仮の開始時刻がそれぞれ、0:00、6:00、12:00、及び18:00と設定されている。又、それらの開始時刻に基づいて生成されたスケジュール画像Is2が、画像領域Ia85に表示されている。
シーンスケジュール設定UIにおいて、ユーザは先ず、タッチパネル18の操作により、追加する実行スケジュールのスケジュール名をボックスIb831に入力する(図40参照)。図40では、スケジュール名として「スケジュールC(2−1)」がボックスIb831に入力された場合が示されている。
画像領域Ia84に少なくとも1つの照明シーンのアイコンが表示された状態(図40参照)で、画像領域Ia84上のアイコンの何れか1つをユーザが選択した場合、第1制御部13は、シーンスケジュール設定UIにおいて、シーン編集ボタンB842及びシーン削除ボタンB843を選択可能な状態へ切り替える(図41(a)参照)。図41(a)では、仮の照明シーンS(D4)が選択された場合が示されている。この状態で、ユーザがシーン削除ボタンB843を選択した場合、第1制御部13は、選択されている照明シーンのアイコンを画像領域Ia84から削除すると共に、その削除に伴う変更を反映させたスケジュール画像Is2を生成して画像領域Ia85に表示させる(図41(b)参照)。
一方、照明シーンが選択された状態(図41(a)参照)で、ユーザがシーン編集ボタンB842を選択した場合、第1制御部13は、照明シーンを編集するためのウィンドウW86を、タッチパネル18にポップアップ表示させる(図42(a)参照)。ウィンドウW86は、シーン選択画像Ie861と、時刻設定画像Ie862とを有している。シーン選択画像Ie861は、メインUIの画像領域Ia80で選択されたゾーンに設定されている照明シーンの何れか1つを、タッチパネル18でのユーザの操作により選択することを可能ならしめる画像である。時刻設定画像Ie862は、シーン選択画像Ie861で選択された照明シーンの開始時刻を、タッチパネル18でのユーザの操作により設定することを可能ならしめる画像である。
具体的には、シーン選択画像Ie861は、選択可能な照明シーンをプルダウンリストで表示させるためのプルダウンボタンを有している。プルダウンボタンには、プルダウンリストから選択された照明シーンのシーン名が表示される。時刻設定画像Ie862は、開始時刻を時と分で表すべく、時の部分の数字を表示するボックスIb861と、分の部分の数字を表示するボックスIb862とを有している。時刻設定画像Ie862は更に、ボックスIb861の上下にそれぞれ設けられた送りボタンB861及び戻しボタンB862と、ボックスIb862の上下にそれぞれ設けられた送りボタンB863及び戻しボタンB864とを有している。送りボタンB861及びB863はそれぞれ、ボックスIb861及びIb862に表示されている数字を時間が進行する方向へ送る際に、タッチパネル18でのユーザの操作により押される。戻しボタンB862及びB864はそれぞれ、ボックスIb861及びIb862に表示されている数字を時間が進行する方向とは逆の方向へ戻す際に、タッチパネル18でのユーザの操作により押される。ウィンドウW86上でのユーザの操作に伴うシーン選択画像Ie861及び時刻設定画像Ie862の動作は、第1制御部13により制御される。
ウィンドウW86において、ユーザは、シーン選択画像Ie861を操作することにより照明シーンを選択する(図42(b)参照)。その後、ユーザは、時刻設定画像Ie862を操作することにより、シーン選択画像Ie861で選択した照明シーンの開始時刻を設定する。図42(b)では、シーンS(2−3)が選択されると共にその開始時刻が16:00と設定された場合が示されている。そして、ユーザは、ウィンドウW86内のOKボタンを選択することにより、選択した照明シーン及びその開始時刻を確定させる。
ウィンドウW86にて照明シーン及びその開始時刻が確定されると、第1制御部13は、ウィンドウW86を閉じると共に、選択されている照明シーンのアイコンに記されたシーン名及び開始時刻を、確定された新たな照明シーンのシーン名及び開始時刻に置き換える(図43参照)。更に、第1制御部13は、確定された照明シーン及び開始時刻を、変更前の情報に置き換えて記憶部16に記憶させると共に、照明シーン及び開始時刻の変更を反映させたスケジュール画像Is2を生成して画像領域Ia85に表示させる(図43参照)。
シーンスケジュール設定UIにおいて、ユーザがシーン追加ボタンB841を選択した場合、第1制御部13は、照明シーンを追加するための、ウィンドウW86と同様のウィンドウを、タッチパネル18にポップアップ表示させる(図42(a)参照)。その後、ユーザは、新たな照明シーンを選択すると共にその照明シーンの開始時刻を設定する。そして、ユーザは、上記ウィンドウ内のOKボタンを選択することにより、選択した照明シーン及びその開始時刻を確定させる。これらが確定されると、第1制御部13は、上記ウィンドウを閉じると共に、確定された照明シーンのシーン名及び開始時刻が記された新たなアイコンを画像領域Ia84に追加する。更に、第1制御部13は、確定された開始時刻を、画像領域Ia84に追加された照明シーンに関連付けて記憶部16に記憶させると共に、照明シーン及びその開始時刻の追加を反映させたスケジュール画像Is2を生成して画像領域Ia85に表示させる。
この様なシーンスケジュール設定UI上でのユーザの操作に応じて、第1制御部13は、ゾーンに設定されている照明シーンの実行スケジュールを作成する。そして、ユーザがシーンスケジュール設定UI内のOKボタンを選択することにより、作成された実行スケジュールの内容及びスケジュール名が確定される。実行スケジュールの内容及びスケジュール名が確定されると、第1制御部13は、確定された実行スケジュールの内容を、スケジュール名と共に記憶部16に記憶させる。そして、第1制御部13は、シーンスケジュール設定UIを閉じてメインUIを再びタッチパネル18に表示させると共に、確定されたスケジュール名が記された新たなアイコン(即ち、新たな実行スケジュール)を画像領域Ia81に追加する(図44参照)。
メインUIに戻って、画像領域Ia81に少なくとも1つの実行スケジュールが表示された状態で、ユーザが実行スケジュールの何れか1つを選択した場合、第1制御部13は、メインUIにおいて、スケジュール編集ボタンB812及びスケジュール削除ボタンB813を選択可能な状態へ切り替える。更に、第1制御部13は、選択された実行スケジュールを視認させるためのスケジュール画像Is1を画像領域Ia83に表示させる(図36参照)。この状態で、ユーザがスケジュール削除ボタンB813を選択した場合、第1制御部13は、選択されている実行スケジュールを画像領域Ia81から削除する。一方、ユーザがスケジュール編集ボタンB812を選択した場合、第1制御部13は、実行スケジュールを変更するための、上述したシーンスケジュール設定UIと同様のUIを、タッチパネル18に表示させる(図39参照)。その後、ユーザは、照明シーンの編集及び/又は追加を実行することにより、実行スケジュールを変更する。そして、ユーザは、UI内のOKボタンを選択することにより、変更した実行スケジュールを確定させる。変更が確定されると、第1制御部13は、上記UIを閉じてメインUIを再びタッチパネル18に表示させると共に、確定された実行スケジュールを、メインUIで選択されていた実行スケジュールに置き換えて記憶部16に記憶させる。
<シーン制御の実行>
上述したシーン設定及びシーンスケジュール設定が実行されることにより、シーン制御を行う上で必要な情報が構築される。即ち、シーン制御を行う上で必要な、ゾーンの設定、ゾーンごとの照明シーンの設定(シーン情報の作成)、ゾーンごとに設定されている照明シーンの実行スケジュールの設定が行われる。そして、これらの設定は、上述したシーン設定UI、メインUI、及びシーンスケジュール設定UIが用いられることにより、ユーザにとって容易なものとなる。
シーン制御を行う上で必要な情報は、上記の設定の都度、記憶部16に記憶される。そして、記憶部16に記憶された情報に基づいて、第1制御部13は、ゾーンの各々において、そのゾーンに含まれる全てのLED照明装置2をグループごとに制御する。具体的には、第1制御部13は、記憶部16に記憶されている情報に基づいて、制御信号を生成する。その後、第1制御部13は、生成した制御信号を、第1送信部11を通じて、ゾーンに含まれる全てのLED照明装置2に送信する。尚、制御信号を生成する際に用いられる情報として、センサ4の検出結果が含まれてもよい。
[2−6]制御機能の有効/無効設定
<グループ制御機能の有効/無効設定>
ホームUI(図14参照)において、グループボタンB22が選択された状態で、画像領域Ia21に表示されているアイコンIc21の何れか1つをユーザが選択した場合、第1制御部13は、グループ制御用ウィンドウW23をポップアップ表示させる(図45参照)。ここで、ウィンドウW23は、それを表示させる際に選択されたアイコンIc21に対応しているグループについて、その制御モードを設定するための画像である。
図45は、グループ制御用ウィンドウW23がポップアップ表示されているホームUIを示した図である。ウィンドウW23は、グループ名を表示させる画像領域Ia231と、照明制御情報(本実施形態では調光率)を設定するための設定画像Is232と、制御モードを選択するために設けられた画像領域Ia233とを有している。ここで、画像領域Ia231は、ウィンドウW23を表示させる際に選択されたアイコンIc21に対応するグループのグループ名を表示させる領域である。
設定画像Is232には、タッチパネル18でのユーザの操作により調光率を設定又は変更することを可能ならしめる設定操作画像Ie232と、変更後の調光率を数値で表示させるボックスIb232とが含まれている。具体的には、設定操作画像Ie232は、スライド操作が可能なツマミを有している。そして、第1制御部13は、ボックスIb232内の数値を、設定操作画像Ie232のツマミの位置に連動させて変更させる。
画像領域Ia233には、オートボタンB241、マニュアルボタンB242、及び無効ボタンB243が表示されている。オートボタンB241、マニュアルボタンB242、及び無効ボタンB243はそれぞれ、画像領域Ia231に表示されているグループの制御モードを、オートモード、マニュアルモード、及び無効モードの何れかに設定する際に選択される。具体的には、オートボタンB241、マニュアルボタンB242、及び無効ボタンB243は、択一的に選択されるものであり、第1制御部13は、そのような択一的な選択が実現される様に選択と解除とを切り替える。
ウィンドウW23において、ユーザが、オートボタンB241を選択した状態で、ウィンドウW23内のOKボタンを選択した場合、第1制御部13は、ウィンドウW23を閉じると共に、そのウィンドウW23の画像領域Ia231に表示されていたグループの制御モードをオートモードに設定する。又、第1制御部13は、確定された設定を、ホームUIの画像領域Ia21に表示されている制御状況に反映させる。そして、第1制御部13は、オートモードに設定されたグループを、そのグループに対応付けられている照明タイムテーブルに基づいて制御する。即ち、登録されているグループの何れかにおいて、制御モードがオートモードに設定されることにより、オートモードに設定されたグループに対しては、照明制御装置1が持つグループ制御機能が有効になる。換言すれば、グループに対する制御内容を時間の経過に伴って自動的に切り替える設定が有効になる。
ウィンドウW23において、ユーザが、マニュアルボタンB242を選択した場合、第1制御部13は、設定画像Is232を操作可能な状態へ切り替える。この状態で、ユーザは、設定操作画像Ie232のツマミをスライドさせることにより、ボックスIb232に表示される数値を見ながら、画像領域Ia231に表示されているグループに適用せんとする調光率を設定する。その後、ユーザがウィンドウW23内のOKボタンを選択することにより、第1制御部13は、ウィンドウW23を閉じると共に、そのウィンドウW23の画像領域Ia231に表示されていたグループの制御モードをマニュアルモードに設定する。又、第1制御部13は、確定された設定を、ホームUIの画像領域Ia21に表示されている制御状況に反映させる。そして、第1制御部13は、マニュアルモードに設定されたグループを、ウィンドウW23で設定された調光率で制御する。
ウィンドウW23において、ユーザが、無効ボタンB243を選択した状態で、ウィンドウW23内のOKボタンを選択した場合、第1制御部13は、ウィンドウW23を閉じると共に、そのウィンドウW23の画像領域Ia231に表示されていたグループの制御モードを無効モードに設定する。又、第1制御部13は、確定された設定を、ホームUIの画像領域Ia21に表示されている制御状況に反映させる。そして、第1制御部13は、無効モードに設定されたグループの制御を停止する。即ち、登録されているグループの何れかにおいて制御モードが無効モードに設定されることにより、無効モードに設定されたグループに対しては、照明制御装置1が持つグループ制御機能が無効になる。
この様に、第1制御部13は、タッチパネル18上でのユーザの操作に応じて、グループ制御機能についての有効と無効の切替え設定が可能である。
<シーン制御機能の有効/無効設定>
ホームUI(図14参照)において、シーンボタンB23が選択された状態で、画像領域Ia21に表示されているアイコンIc22の何れか1つをユーザが選択した場合、第1制御部13は、シーン制御用ウィンドウW25をポップアップ表示させる(図46参照)。ここで、ウィンドウW25は、それを表示させる際に選択されたアイコンIc22に対応しているゾーンについて、その制御モードを設定するための画像である。
図46は、シーン制御用ウィンドウW25がポップアップ表示されているホームUIを示した図である。ウィンドウW25は、ゾーン名を表示させる画像領域Ia251と、照明シーンを選択するためのシーン選択画像Ie252と、制御モードを選択するために設けられた画像領域Ia253とを有している。ここで、画像領域Ia251は、ウィンドウW25を表示させる際に選択されたアイコンIc22に対応するゾーンのゾーン名を表示させる領域である。
シーン選択画像Ie252は、画像領域Ia251に表示されているゾーンに設定されている照明シーンの何れか1つを、タッチパネル18でのユーザの操作により選択することを可能ならしめる画像である。具体的には、シーン選択画像Ie252は、選択可能な照明シーンをプルダウンリストで表示させるためのプルダウンボタンを有している。プルダウンボタンには、プルダウンリストから選択された照明シーンのシーン名が表示される。
画像領域Ia253には、オートボタンB261、マニュアルボタンB262、及び無効ボタンB263が表示されている。オートボタンB261、マニュアルボタンB262、及び無効ボタンB263はそれぞれ、画像領域Ia251に表示されているゾーンの制御モードを、オートモード、マニュアルモード、及び無効モードの何れかに設定する際に選択される。具体的には、オートボタンB261、マニュアルボタンB262、及び無効ボタンB263は、択一的に選択されるものであり、第1制御部13は、そのような択一的な選択が実現される様に選択と解除とを切り替える。
ウィンドウW25において、ユーザが、オートボタンB261を選択した状態で、ウィンドウW25内のOKボタンを選択した場合、第1制御部13は、ウィンドウW25を閉じると共に、そのウィンドウW25の画像領域Ia251に表示されていたゾーンの制御モードをオートモードに設定する。又、第1制御部13は、確定された設定を、ホームUIの画像領域Ia21に表示されている制御状況に反映させる。そして、第1制御部13は、オートモードに設定されたゾーンを、そのゾーンに対応付けられている実行スケジュールに基づいて制御する。即ち、登録されているゾーンの何れかにおいて、制御モードがオートモードに設定されることにより、オートモードに設定されたゾーンに対しては、照明制御装置1が持つシーン制御機能が有効になる。換言すれば、ゾーンに対する制御内容を時間の経過に伴って自動的に切り替える設定が有効になる。
ウィンドウW25において、ユーザが、マニュアルボタンB262を選択した場合、第1制御部13は、シーン選択画像Ie252を操作可能な状態へ切り替える。この状態で、ユーザは、シーン選択画像Ie252を操作することにより、画像領域Ia251に表示されているゾーンに適用せんとする照明シーンを選択する。その後、ユーザがウィンドウW25内のOKボタンを選択することにより、第1制御部13は、ウィンドウW25を閉じると共に、そのウィンドウW25の画像領域Ia251に表示されていたゾーンの制御モードをマニュアルモードに設定する。又、第1制御部13は、確定された設定を、ホームUIの画像領域Ia21に表示されている制御状況に反映させる。そして、第1制御部13は、マニュアルモードに設定されたゾーンを、ウィンドウW25で設定された照明シーンで制御する。
ウィンドウW25において、ユーザが、無効ボタンB263を選択した状態で、ウィンドウW25内のOKボタンを選択した場合、第1制御部13は、ウィンドウW25を閉じると共に、そのウィンドウW25の画像領域Ia251に表示されていたゾーンの制御モードを無効モードに設定する。又、第1制御部13は、確定された設定を、ホームUIの画像領域Ia21に表示されている制御状況に反映させる。そして、第1制御部13は、無効モードに設定されたゾーンの制御を停止する。即ち、登録されているゾーンの何れかにおいて制御モードが無効モードに設定されることにより、無効モードに設定されたゾーンに対しては、照明制御装置1が持つシーン制御機能が無効になる。
この様に、第1制御部13は、タッチパネル18上でのユーザの操作に応じて、シーン制御機能についての有効と無効の切替え設定が可能である。
<優先制御>
ゾーンに対応付けられているグループを制御する際、グループ制御機能及びシーン制御機能は、何れか一方が有効と設定されると共に他方が無効と設定されてもよいし、何れもが有効と設定されてもよい。以下、何れもが有効と設定されたときに実行される優先制御について説明する。
優先制御では、第1制御部13は、ゾーンに対応付けられているグループの各々を、次の様に制御する。即ち、第1制御部13は、グループの各々について、制御中の時刻が、グループ制御機能に基づく制御内容の切替え予定時刻(調光率が切り替わる予定時刻)とシーン制御機能に基づく制御内容の切替え予定時刻(照明シーンが切り替わる予定時刻)とに到達するごとに、グループ制御機能及びシーン制御機能のうち、その到達時点で制御内容を切り替える設定が施されている一方の制御機能を優先的に選択して制御を行う。
具体的に、図47を用いて説明する。図47は、グループG(1)に設定された照明タイムテーブルと、グループG(1)が属するゾーンZ(1)に設定された実行スケジュールと、制御機能の切り替わりとをそれぞれ可視化した図を示している。制御機能の切り替わりが可視化された図では、グループ制御機能が優先されている期間が符号Tgで表され、シーン制御機能が優先されている期間が符号Tsで表されている。
例えば、時刻0:00から照明制御が開始され、開始時刻においてシーン制御機能が優先的に選択された場合、図47に示される様に、開始時刻から次の切替え予定時刻(時刻6:00)までシーン制御機能が優先される。即ち、ゾーンZ(1)に含まれるLED照明装置2により照明シーンS(1−1)が実現される。時刻が次の切替え予定時刻(時刻6:00)に到達すると、第1制御部13は、その到達時点で調光率を0%から40%へ切り替える設定が施されているグループ制御機能を優先的に選択して制御する。そして、次の切替え予定時刻(時刻8:00)までグループ制御機能が優先される。即ち、グループG(1)に含まれるLED照明装置2の調光率が40%に制御される。この様な制御が繰り返されることにより、優先制御が実現される。
この様な優先制御において、グループ制御機能に基づく制御内容の切替え予定時刻(調光率が切り替わる予定時刻)と、シーン制御機能に基づく制御内容の切替え予定時刻(照明シーンが切り替わる予定時刻)とが一致する時点が存在する場合、第1制御部13は、次の様な制御を実行することが好ましい。具体的には、第1制御部13は、優先制御情報を、記憶部16に記憶させておくことにより保持する。ここで、優先制御情報は、切替え予定時刻が一致する時点で、照明制御装置がグループ制御機能とシーン制御機能の何れを優先的に実行すべきかを示した情報である。そして、第1制御部13は、グループ制御機能に基づく制御内容の切替え予定時刻と、シーン制御機能に基づく制御内容の切替え予定時刻とが一致したときに、優先制御情報により示される制御機能を選択して実行する。優先制御情報は、例えばタッチパネル上でのユーザの操作により設定される。
図47の例では、時刻13:00は、グループ制御機能に基づく制御内容の切替え予定時刻であり、且つ、シーン制御機能に基づく制御内容の切替え予定時刻でもある。即ち、時刻13:00は、上記2つの切替え予定時刻が一致する時点となっている。優先制御情報が、この時点でグループ制御機能を優先的に実行すべきことを示している場合、第1制御部13は、実行する制御内容を、グループ制御機能に基づく制御内容へ切り替える(図47の例)。一方、優先制御情報が、その時点でシーン制御機能を優先的に実行すべきことを示している場合、第1制御部13は、実行する制御内容を、シーン制御機能に基づく制御内容へ切り替える。尚、LED照明システムにおいて、優先制御情報は、1つだけが記憶されていてもよいし、1つ以上のグループやシーンに対応づけて記憶されていてもよい。
上記優先制御によれば、グループ制御機能及びシーン制御機能の何れもが有効と設定されている場合でも、第1制御部13は、滞りなく且つ効率的に照明制御を実行することが出来る。
[3]変形例
LED照明システム及び照明制御装置1に関する変形例について説明する。
[3−1]第1変形例
上述の実施形態では、照明制御として調光を行う例が説明された。しかし、照明制御は、調光に限定されず、LED照明装置2に対する指示として、設定するパラメータや送信信号などを変更することで制御するものであってもよい。例えば、照明制御は、調色を行うものであってもよい。以下、調色の例として、オーバードライブ調色について説明する。
<LED照明装置の構成>
図48は、第1変形例において、LED照明装置2の各々が持つ構成を概念的に示したブロック図である。第1変形例では、LED照明装置2の各々の構成は、次の点で上記実施形態の構成(図3参照)とは異なる。即ち、LED照明装置2の各々は、LED24に代えて、色の異なる2種類のLED241及び242を有している。一例として、LED241は暖色系のLEDであり、LED242は寒色系のLEDである。そして、LED241及び242から発せられる2色の光が混ざり合うことにより、LED照明装置2の点灯時に発せられる照明色が形成される。尚、LED241及び242は、別個のLEDとして構成される場合に限らず、同様の機能を実現することが出来る1つのLEDとして構成されてもよい。
更に、LED照明装置2の各々は、2種類のLED241及び242に対して電力をそれぞれ供給する2つの電源回路251及び252を有している。供給電力量の調整は、照明制御装置1からの指令に応じて、第2制御部23が電源回路251及び252をそれぞれ独立に制御することにより実行される。電源回路251及び252からLED241及び242へそれぞれ供給される電力量が独立に調整されることより、LED241及び242の明るさがそれぞれ独立に調整される。その結果として、LED照明装置2の各々は、照明色の調整を可能ならしめる調色機能を有する。尚、電源回路251及び252は、別個の回路として構成される場合に限らず、同様の機能を実現することが出来る1つの電源回路として構成されてもよい。上述した実施形態(図3)では、電源回路の説明が省略されたが、図3のLED照明装置2にも、LED24に電力を供給する電源回路が設けられてもよい。
<オーバードライブ調色制御>
第1変形例において、照明制御装置1は、LED照明装置2の各々の照明色を調整する調色制御が可能である。具体的には、第1制御部13が、LED照明装置2の第2制御部23を介して電源回路251及び252を制御することにより、LED241及び242の明るさをそれぞれ独立に制御する。
より具体的に、第1制御部13は、LED241及び242の明るさの合計量Ztが、合計量Ztとして設定し得る最大値Zmaxの50%以下となる調色領域Rc1において、LED241及び242の明るさをそれぞれ独立に制御する。そして、特に特徴的な点として、第1制御部13は更に、明るさの合計量Ztが最大値Zmaxの50%を超える調色領域Rc2においても、LED241及び242の明るさをそれぞれ独立に制御することが可能である。
一般的には、主に調色領域Rc1(Z≦Zmaxの50%)でLED241及び242の明るさが制御される。しかし、第1変形例では、調色領域Rc2(Z>Zmaxの50%)でもLED241及び242の明るさを制御することが可能である。そして、明るさ基準で調色領域Rc1よりも上の領域である調色領域Rc2での制御が実現されることにより、調色制御に関するオーバードライブが実現されている。
<調色設定UI>
図49及び図50は、調色設定UIを示した図である。一例として、調色設定UIは、図49に示される様に、グループスケジュール設定UI上にポップアップ表示されるウィンドウW54(図21(a)参照)において、設定画像Is541に代えて表示される。他の例として、調色設定UIは、図50に示される様に、シーン設定UI上にポップアップ表示されるウィンドウW76(図34(a)参照)において、設定画像Is761に代えて表示される。
調色設定UIは、調色画像Ie91と、調色比設定画像Is92と、明るさ比設定画像Is93とを有している。調色画像Ie91は、調色比Xを横軸とし且つ明るさ比Yを縦軸として規定される座標系において、対応する座標での照明色の色合い及び明るさが視認可能な状態で表示された画像である。ここで、調色比Xは、照明色の色合いを規定する2種類のLED241及び242の明るさの比率である。明るさ比Yは、明るさの合計量Ztの、その最大値Zmaxに対する比率である。尚、図49及び図50では、調色比Xが、比率「LED241の明るさ:LED242の明るさ」で表示されている。
第1変形例において、調色画像Ie91は、上記座標系において、照明色としてLED照明装置2に発光させることが可能な領域を含むと共に、照明色の色合い及び明るさの連続的な変化を模式的に表した画像である。図49及び図50では調色画像Ie91の内部は単なる白色になっているが、実際にはグラデーション表現などにより照明色の色合い及び明るさの連続的な変化が表されている。より具体的には、調色画像Ie91の内部において、中央部分は、暖色、寒色の割合が同等であることを表現する白色である。そして、右端に近づくほどに、寒色が支配的になっていくことを表現すべく、青色(一例として寒色を表現した色)が濃くなっていく。又、左端に近づくほどに、暖色が支配的になっていくことを表現すべく、黄色(一例として暖色を表現した色)が濃くなっていく。
更に、調色画像Ie91は、調色比X及び明るさ比Yが何れも50%となる座標を中心とした楕円形状を呈している。従って、調色画像Ie91は、明るさ比が50%を超えた部分(明るさの合計量Ztが最大値Zmaxの50%を超えた部分)を含んでおり、オーバードライブ調色制御用の画像となっている。尚、調色画像Ie91の形状として、楕円形状に限定されない様々な形状(例えば、多角形状やトラック形状など)が採用されてもよい。
調色比設定画像Is92には、タッチパネル18でのユーザの操作により調色比を設定又は変更することを可能ならしめる設定操作画像Ie921と、変更後の調色比を数値で表示させるボックスIb921とが含まれている。具体的には、設定操作画像Ie921は、スライド操作が可能なツマミを有している。そして、第1制御部13は、ボックスIb921内の数値を、設定操作画像Ie921のツマミの位置に連動させて変更させる。
明るさ比設定画像Is93には、タッチパネル18でのユーザの操作により明るさ比を設定又は変更することを可能ならしめる設定操作画像Ie931と、変更後の明るさ比を数値で表示させるボックスIb931とが含まれている。具体的には、設定操作画像Ie931は、スライド操作が可能なツマミを有している。そして、第1制御部13は、ボックスIb931内の数値を、設定操作画像Ie931のツマミの位置に連動させて変更させる。
調色設定UIにおいて、ユーザは、調色画像Ie91に表示された色合い及び明るさを確認しながら、照明制御情報として適用せんとする色合い及び明るさが示された調色画像Ie91内の1つの座標を選択する。調色画像Ie91内の座標が選択されると、第1制御部13は、選択された座標に対応する調色比X及び明るさ比Yに基づいて、設定操作画像Ie931及びIe932の表示を変更させる。具体的には、第1制御部13は、調色比設定画像Is92において、設定操作画像Ie921のツマミの位置及びボックスIb921内の数値を、選択された座標に対応する調色比Xとなる様に変更させる。又、第1制御部13は、明るさ比設定画像Is93において、設定操作画像Ie931のツマミの位置及びボックスIb931内の数値を、選択された座標に対応する明るさ比Yとなる様に変更させる。
この状態で、ユーザは、設定操作画像Ie921のツマミの位置を変更することにより、調色比を調整することが出来る。又、ユーザは、設定操作画像Ie931のツマミの位置を変更することにより、明るさ比を調整することが出来る。
その後、ユーザは、タッチパネル18に表示させているウィンドウW54(図49参照)又はウィンドウW76(図50参照)内のOKボタンを選択することにより、調色設定UIで設定した調色比及び明るさ比を確定させる。
調色設定UIにて調色比及び明るさ比が確定させると、第1制御部13は、確定された調色比X及び明るさ比Yに基づいて、2種類のLED241及び242の明るさ(又はそれらの明るさに対応した物理量(例えば、供給電力量など))をそれぞれ算出し、算出した明るさ(又は物理量)に関する情報(照明制御情報)を、対応するグループに関連付けて記憶部16に記憶させる。そして、第1制御部13は、算出した明るさ(又は物理量)に応じ、LED照明装置2の第2制御部23を介して電源回路251及び252を制御する。
第1変形例によれば、LED照明装置2に調色機能を持たせることにより、多様な照明シーンを実現することが可能となる。又、照明制御装置1に調色制御機能が備わることになるので、LED照明システムにおいて制御機能が充実することになる。この様に制御機能を充実させた場合でも、ユーザが調色設定を行う際には上述した調色設定UIが用いられるため、ユーザにとっての利便性は高い。
更に、第1変形例によれば、調色制御に関するオーバードライブが実現されている。従って、従来に比べて、より明るい照明シーンを実現することが可能となる。
[3−2]第2変形例
第2変形例は、グループ登録時のステップS12(図13参照)を具体化させたものである。ここで、図13のステップS12は、照明制御装置1の第1制御部13が第1識別情報ID1を取得してそれらをタッチパネル18に表示させるステップである。図51は、第2変形例において第1制御部13が実行する制御及びユーザが行う操作を示したフローチャートである。
第2変形例では、上記実施形態の構成に加えて、ゲートウェイGWが、それぞれの識別を可能にする第2識別情報ID2を持っている。そして、図51に示す様に、第2変形例では、第1制御部13は、第1識別情報ID1を取得する前にステップS121を実行する。ステップS121において、第1制御部13は、照明制御装置1との無線通信が可能な範囲に存在するゲートウェイGWの第2識別情報ID2を取得する。そして、第1制御部13は、取得した第2識別情報ID2をタッチパネル18に表示させる。図52は、第2識別情報ID2が表示されているタッチパネル18の画面を示した図である。
次に、ユーザは、タッチパネル18上で第2識別情報ID2を1つ選択することにより、ゲートウェイGWを選定する(ステップS20)。ゲートウェイGWが選定されると、ステップS122において、第1制御部13は、選定されたゲートウェイGWを通じて、このゲートウェイGWとの直接的な無線通信が可能なLED照明装置2が持つ第1識別情報ID1を取得する。
ここで、ユーザにとっては、タッチパネル18上で第2識別情報ID2を選択する際に、その第2識別情報ID2がどのゲートウェイGWに対応したものであるのかを認識することは重要である。なぜなら、後のステップS21での関連付けを効率良く行う上で、ユーザは、タッチパネル18に表示された第1識別情報ID1が、どのゲートウェイGWを基準として取得されたものであるかを認識しておく必要があるからである。
これを解決する手段として、例えば、次の様なものが考えられる。先ず、ゲートウェイGWとして、図53に示す様に外部に光を放つ発光部5が設けられたゲートウェイを採用する。発光部5として、例えばLEDが用いられる。次に、第1制御部13には、第2識別情報ID2の取得に並行して、取得した第2識別情報ID2の各々に対応する第2スイッチS2を生成させる。ここで、第2スイッチS2は、対応する第2識別情報ID2を持ったゲートウェイGWの発光部5を点灯させるための点灯信号を発生させるスイッチである。尚、第2スイッチS2は、点灯信号及び消灯信号を選択的に発生させるものであってもよい。又、第2スイッチS2は、記憶部16に記憶されていてもよく、第1制御部13は、取得した第2識別情報ID2の各々に対応する第2スイッチS2を記憶部16から読み出してもよい。
そして、第1制御部13には、生成した(又は記憶部16から読み出した)第2スイッチS2を、第2識別情報ID2に対応させて(例えば、第2識別情報ID2に重ねて)タッチパネル18に表示させる。その後、ユーザは、第2識別情報ID2が表示された画面において、タッチパネル18上で第2スイッチS2を操作することにより、ゲートウェイGWの発光部5を点灯させる。これにより、ユーザは、選択しようとしている第2識別情報ID2がどのゲートウェイGWに対応しているのかを確認することが出来る。
ステップS122では、第1制御部13は、第1識別情報ID1の取得に並行して、取得した第1識別情報ID1に対応するLED照明装置2の各々と無線通信を行うときに得られる通信品質に関する情報(通信品質情報)を取得する。具体的には、通信品質情報は、第1識別情報ID1の取得の中継を担うゲートウェイGW(選定されたゲートウェイGW)が、対応するLED照明装置2の各々と無線通信を行うときに得られるものである。通信品質に関するものである。通信品質情報には、例えば、電波強度や回線品質などの情報が含まれる。一例として、LQI(Link Quality Indicator)やRSSI(Received Signal Strength Indication)などが、通信品質として用いられる。
次に、ステップS123において、第1制御部13は、取得した第1識別情報ID1を、取得した通信品質情報に基づいて通信品質の高い順に並べ替えて、タッチパネル18に一覧で表示させる。これに並行して、第1制御部13は、表示させた第1識別情報ID1に対応するLED照明装置2を点灯させるための第1スイッチS1を生成すると共にタッチパネル18に表示させる。以降、上記実施形態(図13参照)と同様の操作及び制御が実行される。
第2変形例によれば、第1識別情報ID1をタッチパネル18に表示させるとき、タッチパネル18には、選定されたゲートウェイGWとの直接的な無線通信が可能な範囲に存在するLED照明装置2の第1識別情報ID1のみが表示される。又、通信品質が高いほどゲートウェイGWからLED照明装置2までの距離が小さくなるという想定の下、タッチパネル18には、取得された第1識別情報ID1が、これらに対応するLED照明装置2までのゲートウェイGWからの距離が小さい順に、表示されることになる。よって、ドラッグ操作による第1識別情報ID1とエリア画像又は象徴画像との関連付けが容易になる。
尚、第1制御部13が行うステップS122及びS123の制御は、照明制御装置1が、ゲートウェイGWを介さずにLED照明装置2から第1識別情報ID1を直接的に取得する場合にも適用することが出来る。この場合、通信品質情報は、照明制御装置1の第1受信部12が、対応するLED照明装置2の各々と無線通信を行うときに得られる情報となる。
[3−3]第3変形例
<照明制御装置の構成>
上述したグループ登録及びシーン設定は、簡易な照明制御装置101により実現されてもよい。図54は、照明制御装置101の構成を概念的に示したブロック図である。照明制御装置101は、第1送信部111と、第1受信部112と、第1制御部113と、表示部114と、入力部115と、記憶部116とを有している。第3変形例において、入力部115は、接触式の複数のボタンから構成されており、表示部114は複数の表示ランプから構成されている。
図55は、照明制御装置101の正面図であり、表示部114及び入力部115の構成を具体的に示した図である。照明制御装置101は、入力部115として、スキャンボタンB101と、照明選択ボタンB111及びB112と、10個のグループ選択ボタンB102と、4個のシーン選択ボタンB103と、調光率設定ボタンB121及びB122と、決定ボタンB104とを有している。スキャンボタンB101は、複数のLED照明装置2から第1識別情報ID1を一括して取得する際に用いられる。照明選択ボタンB111及びB112は、取得した第1識別情報ID1を選択する際に用いられる。グループ選択ボタンB102は、後述するグループ登録にてグループを選択する際に用いられる。シーン選択ボタンB103は、後述するシーン設定にて照明シーンを選択する際に用いられる。調光率設定ボタンB121及びB122はそれぞれ、設定せんとする調光率を増加及び低下させる際に用いられる。決定ボタンB104は、上述した他のボタンを用いた設定を確定させる際に用いられる。これらのボタンの使用方法の詳細については後述する。
照明制御装置101は更に、表示部114として、グループ選択ボタンB102の各々に対応して設けられた表示ランプL102と、シーン選択ボタンB103の各々に対応して設けられた表示ランプL103と、調光率のレベル(即ち、おおよその数値)を視認させるインジケータInとを有している。表示ランプL102の各々は、それに対応するグループ選択ボタンB102が押下されたときに点灯する。表示ランプL103の各々は、それに対応するシーン選択ボタンB103が押下されたときに点灯する。インジケータInは、一列に並べられた複数の表示ランプから構成されている。そして、インジケータInは、ユーザによる調光率設定ボタンB121又はB122の押下に応じて、点灯される表示ランプの数を増減させるか、或いは、点灯される表示ランプの位置を変える。これにより、インジケータInは、調光率のレベルをユーザに視認させる。例えば、インジケータInは、点灯された表示ランプの数が多いほど、設定中の調光率が高いことを意味する。表示ランプの点灯は、ユーザによるボタンの操作に連動する様に、第1制御部113によって制御される。尚、ボタン及び表示ランプについて、これらの数や配置は、図55に示されたものに限定されない。
図54において、第1送信部111は、第1制御部113によって生成された信号を、直接的又はネットワーク3を通じて間接的にLED照明装置2へ送信する。第1制御部113が生成する信号には、LED照明装置2に対する指令信号や制御信号が含まれる。第1受信部112は、LED照明装置2から出力された信号を、直接的又はネットワーク3を通じて間接的に受信する。
尚、照明制御装置101の他の例として、表示部114及び入力部115は、これらが一体的に形成されたタッチパネルであってもよい。この場合、上述したボタン、表示ランプ、及びインジケータの各々は、タッチパネルに画像として表示されることになる。この様な照明制御装置101は、例えば、スマートフォン等の携帯端末に照明制御用のプログラムを読み込ませることにより、実現される。
第3変形例の照明制御装置101が使用される場面として、主に、ゲートウェイGWで構成されたネットワーク(図1参照)を持たない小規模の照明システムにおいて、照明制御装置101が、複数のLED照明装置2を、これらとの直接的な無線通信により制御する場合が想定される。
<グループ登録>
照明制御装置101でのグループ登録について説明する。グループ登録を開始する場合、ユーザは先ず、スキャンボタンB101を押下する。スキャンボタンB101が押下されると、第1制御部113は、第1識別情報ID1を含んだ情報信号を第1受信部112に受信させることにより、複数のLED照明装置2から第1識別情報ID1を取得する。そして、第1制御部113は、取得した第1識別情報ID1を順序付けて記憶部116に記憶させる。
次に、ユーザは、照明選択ボタンB111及びB112を用いて、取得した第1識別情報ID1の中から、グループ化させたい第1識別情報ID1を選択する。ここで、照明選択ボタンB111は、記憶部116に記憶されている次の第1識別情報ID1を選択する際に押下される。一方、照明選択ボタンB112は、記憶部116に記憶されている前の第1識別情報ID1に戻る際に押下される。ユーザによる照明選択ボタンB111及びB112の操作に応じて、第1制御部113は、記憶部116に記憶されている第1識別情報ID1を順番に読み出す。更に、第1制御部113は、読み出した第1識別情報ID1に基づいて、その第1識別情報ID1に対応するLED照明装置2(又はそれに付属のインジケータ)を点灯又は点滅させるための制御信号を生成する。そして、第1制御部113は、生成した信号を、対応するLED照明装置2に対して、第1送信部111を通じて送信する。制御信号を受けたLED照明装置2は、LED24(又は付属のインジケータ)を点灯又は点滅させる。これにより、ユーザは、選択中の第1識別情報ID1がどのLED照明装置2に対応するものであるのかを確認することが出来る。
第1識別情報ID1(即ち、LED照明装置2)の選択後、ユーザは、グループ選択ボタンB102の中から、選択中の第1識別情報ID1を対応付けたいグループのグループ選択ボタンB102を押下する。グループ選択ボタンB102が押下されると、第1制御部113は、押下されたグループ選択ボタンB102に対応する表示ランプL102を点灯させる。そして、この状態で、ユーザは、決定ボタンB104を押下することにより、選択中の第1識別情報ID1及びグループを確定させる。第1識別情報ID1及びグループが確定されると、第1制御部113は、確定された第1識別情報ID1(即ち、LED照明装置2)を、確定されたグループに関連付けて記憶部116に記憶させる。この様なユーザの操作及び第1制御部113の制御が繰り返し実行されることにより、取得した第1識別情報ID1がグループ化される。即ち、LED照明装置2がグループ化されることになる。
上述したグループ化の完了後或いはグループ化の途中で、ユーザがグループ化の状況を確認したい場合、ユーザは、確認したいグループに対応するグループ選択ボタンB102を押下すると共に、シーン選択ボタンB103の何れか1つを更に押下する。その後、ユーザは、調光率設定ボタンB121又はB122を押下することにより、選択中のグループに設定されているLED照明装置2の調光率を変化させる。そして、ユーザは、操作に応じて調光率が変化するLED照明装置2を確認することにより、グループ化の状況を確認する。
グループ化の状況を確認した後、ユーザがグループ化の設定を変更したい場合、ユーザは、照明選択ボタンB111及びB112を用いて、変更したいLED照明装置2の第1識別情報ID1を改めて選択する。その後、ユーザは、選択中の第1識別情報ID1に対応づけたいグループのグループ選択ボタンを改めて押下する。その状態でユーザが決定ボタンB104を押下することにより、第1制御部113は、確定された第1識別情報ID1とグループとの対応関係を、変更前の情報に置き換えて記憶部116に記憶させる。
<シーン設定>
照明制御装置101でのシーン設定について説明する。上述したグループ登録の完了後、シーン設定を開始する場合、ユーザは先ず、登録したグループの中から、照明シーンの構成に用いたいグループのグループ選択ボタンB102を押下する。次に、ユーザは、シーン選択ボタンB103の中から、選択中のグループを対応付けたい照明シーンのシーン選択ボタンB103を押下する。その後、ユーザは更に、選択中の照明シーンにて実現させる、選択中のグループの調光率を、調光率設定ボタンB121及びB122を用いて設定する。
具体的には、ユーザは、インジケータInの表示を見ながら、調光率設定ボタンB121又はB122を押下することにより、調光率を設定する。このとき、第1制御部113は、設定中の調光率を一時的に記憶すると共に、記憶中の調光率をユーザの操作に応じて書き換える。調光率の設定に関して、一例として、第1制御部113は、調光率設定ボタンB121及びB122の押下時間が短い場合には調光率を1%ずつ変化させ、押下時間が長い場合には調光率を10%ずつ変化させる。
調光率が設定された状態で、ユーザは、決定ボタンB104を押下することにより、選択中のグループ及び照明シーン並びに調光率を確定させる。これらが確定されると、第1制御部113は、確定されたグループ及びその調光率を、確定された照明シーンに関連付けて記憶部116に記憶させる。この様なユーザの操作及び第1制御部113の制御が繰り返し実行されることにより、1つ又は幾つかのグループが、照明制御情報である調光率と共に照明シーンに対応付けられる。その結果として、ある照明シーンに関連付けられたグループが、1つのゾーンとしてグループ化されることになる。又、ある照明シーンと、その照明シーンを構成するグループ及び照明制御情報(調光率)との対応関係が、1つのシーン情報となる。
<照明制御の実行>
上述したグループ登録及びシーン設定が実行されることにより、シーン制御を行う上で必要な情報が構築されると共に、その情報が記憶部116に記憶される。そして、第1制御部113は、その情報に基づいて、ゾーンに含まれる全てのLED照明装置2をグループごとに制御する。具体的には、第1制御部113は、記憶部116に記憶されている情報に基づいて、制御信号を生成する。その後、第1制御部113は、生成した制御信号を、第1送信部111を通じて、ゾーンに含まれる全てのLED照明装置2に送信する。
第3変形例によれば、照明制御装置が簡略化され、LED照明システムを構築する際に必要となるコストを低減させることが出来る。
[3−4]その他
(1)照明制御装置1は、市販されているスマートフォンのハードウェアと、そのスマートフォンにより実行される照明制御ソフトとの組み合わせにより実現されてもよい。照明制御ソフトは、スマートフォンよってサーバからダウンロードされてもよいし、予めスマートフォンに組み込まれていてもよい。
(2)本発明の各部構成は上記実施形態に限らず、請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。例えば、上記LED照明システムの各部構成は、LED照明装置に限定されない様々な照明装置を備えた照明システムに適用することが出来る。又、モニタ画面やUIに表示されるボタンやアイコンは、表示形態が特にこれらに限定されるものではなく、表示形態として別の形態を持った画像であってもよい。更に、照明制御装置1は、グループ制御機能及びシーン制御機能の何れか一方の制御機能のみを持ったものであってもよい。
(3)上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、請求の範囲によって示される。更に、本発明の範囲には、請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。