JPWO2016104125A1 - 搬送ベルトの張力調整方法、搬送装置及びインクジェット記録装置 - Google Patents

搬送ベルトの張力調整方法、搬送装置及びインクジェット記録装置 Download PDF

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Abstract

搬送ベルトの張力を精度良く調整できる搬送ベルトの張力調整方法を提供する。インクジェット記録装置(1)に設けられ、駆動ローラー(21)及び従動ローラー(22)に張架された無端状の搬送ベルト(23)により記録媒体を搬送する搬送装置(2)において、搬送ベルト(23)の張力を調整する搬送ベルトの張力調整方法であって、駆動ローラー(21)及び従動ローラー(22)の少なくとも一方を移動させて搬送ベルト(23)に張力を付与する張力付与工程と、レーザーセンサー(24a)〜(24c)により、搬送ベルト(23)に張力を付与する前を基準とした駆動ローラー(21)の搬送ベルト(23)張架部分のいずれかの撓みによる変位量を検出する検出工程と、当該変位量に基づいて、駆動ローラー(21)及び従動ローラー(22)の少なくとも一方を移動させて搬送ベルト(23)の張力を調整する調整工程と、を有することを特徴とする。

Description

本発明は、搬送ベルトの張力調整方法、搬送装置及びインクジェット記録装置に関する。
従来、インクジェット記録装置には、駆動ローラー及び従動ローラーに張架された搬送ベルトを駆動ローラーにより回転駆動して記録媒体を搬送する搬送装置が設けられている。
上記搬送装置において、記録媒体を精度良く搬送させるためには、搬送ベルトに適正な範囲内の張力がかけられている必要がある。搬送ベルトの張力が当該範囲よりも小さいと、駆動ローラーの動力伝達効率が低下し、搬送ベルトの回転不良が生じる場合がある。一方、搬送ベルトの張力が当該範囲よりも大きいと、駆動ローラー及び従動ローラーが撓み過ぎることで記録媒体が精度良く搬送されず画質劣化が生じたり、駆動モーターを大型化する必要が生じたりする場合がある。更に、搬送ベルトの張力が大きい状態で長時間使用すると、搬送ベルトに永久歪みが発生して伸縮性が低下し、張力がかからなくなることで回転不良を生じる場合もある。
このため、上記搬送装置において搬送ベルトの張力を適正な範囲内に調整すべく、例えば、ローラー間距離を調整すること等により搬送ベルトの張力を調整する方法がある。
そのような方法として、例えば、テンションをかけていない状態の搬送ベルトの所定領域の長さを手動で測定し、当該領域の長さが所定割合長くなるまでローラー間距離を調整することで、搬送ベルトの張力を調整する方法が挙げられる。しかしながら、当該調整方法にあっては、搬送ベルトの厚さや剛性、温度、材質等の各種要因により必ずしも適切な張力に調整することはできない。しかも、当該方法は搬送ベルトの所定領域の長さを手動で測定して行うため、操作が煩雑で、測定誤差も大きいという問題があった。
また、ローラー間距離を調整して搬送ベルトの張力を調整する他の方法として、例えば、ローラーに貼付されたひずみゲージによりローラーの歪みを測定し、当該測定値に応じてステッピングモーターによりローラーを移動させてローラー間距離を調整し、搬送ベルトの張力を調整する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−163478号公報
しかしながら上記調整方法にあっては、ひずみゲージが、搬送ベルトと接触するローラー周面部分ではなく、当該ローラーの搬送ベルトが張架されている部分の外側に位置するローラー軸部分に設けられているため、ローラーの歪みを精度良く測定することができず、搬送ベルトの張力を精度良く調整することができない。
そこで、本発明の課題は、搬送ベルトの張力を精度良く調整できる搬送ベルトの張力調整方法、搬送ベルトの張力を精度良く調整できる搬送装置、及びそれを備えたインクジェット記録装置を提供することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、搬送ベルトの張力調整方法において、
インクジェット記録装置に設けられ、第1ローラー及び第2ローラーに張架された無端状の搬送ベルトにより記録媒体を搬送する搬送装置において、前記搬送ベルトの張力を調整する搬送ベルトの張力調整方法であって、
前記第1ローラー及び前記第2ローラーの少なくとも一方を移動させて前記搬送ベルトに張力を付与する張力付与工程と、
撓み検出センサーにより、前記搬送ベルトに張力を付与する前を基準とした前記第1ローラーの前記搬送ベルト張架部分のいずれかの撓みによる変位量を検出する検出工程と、
前記変位量に基づいて、前記第1ローラー及び前記第2ローラーの少なくとも一方を移動させて前記搬送ベルトの張力を調整する調整工程と、
を有することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の搬送ベルトの張力調整方法において、
前記検出工程において、前記第1ローラーの前記搬送ベルト張架部分のうち軸方向中央部の撓みによる変位量を検出することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の搬送ベルトの張力調整方法において、
前記検出工程において、前記第1ローラーの前記搬送ベルト張架部分のうち軸方向中央部及び軸方向両端部の撓みによる変位量を検出することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の搬送ベルトの張力調整方法において、
前記検出工程において、前記第1ローラーの前記搬送ベルト張架部分のうち軸方向全体の撓みによる変位量を検出することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の搬送ベルトの張力調整方法において、
前記張力付与工程及び前記調整工程において、前記第1ローラーを固定し、前記第2ローラーを移動させることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、搬送装置において、
インクジェット記録装置に設けられ、第1ローラー及び第2ローラーに張架された無端状の搬送ベルトにより記録媒体を搬送する搬送装置であって、
前記第1ローラー及び前記第2ローラーの少なくとも一方を移動させて前記搬送ベルトの張力を調整する調整部と、
前記搬送ベルトに張力が付与される前を基準とした前記第1ローラーの前記搬送ベルト張架部分のいずれかの撓みによる変位量を検出する撓み検出センサーと、
前記調整部により前記第1ローラー及び前記第2ローラーの少なくとも一方を移動させて前記搬送ベルトに張力を付与し、前記撓み検出センサーにより前記搬送ベルトに張力が付与される前を基準とした前記第1ローラーの前記搬送ベルト張架部分のいずれかの撓みによる変位量を検出し、前記変位量に基づいて前記調整部により前記第1ローラー及び前記第2ローラーの少なくとも一方を移動させて前記搬送ベルトの張力を調整する制御部と、
を備えることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の搬送装置において、
前記調整部は、前記第1ローラー及び前記第2ローラーの少なくとも一方の軸方向両端部をそれぞれ移動させることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項6又は7に記載の搬送装置であって、
前記第1ローラーは固定され、
前記調整部は、前記第2ローラーを移動させることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、インクジェット記録装置において、
請求項6から8のいずれか一項に記載の搬送装置と、
前記搬送装置により搬送される記録媒体に対してインクを吐出するインクジェットヘッドと、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、搬送ベルトの張力を精度良く調整できる搬送ベルトの張力調整方法、搬送ベルトの張力を精度良く調整できる搬送装置、及びそれを備えたインクジェット記録装置を提供することができる。
インクジェット記録装置の斜視図である。 搬送装置の斜視図である。 搬送装置の概略平面図である。 搬送装置の蛇行調整部の一端部を示す斜視図である。 搬送装置の蛇行調整部の他端部を示す斜視図である。 搬送装置の制御系を示すブロック図である。 張力調整処理の一例を示すフローチャートである。 キャリッジ上のヘッドの配置を示す概略平面図である。
以下、本発明の実施の形態に係る搬送ベルトの張力調整方法、搬送装置及びインクジェット記録装置について、図面を用いて詳細に説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限定されない。なお、以下の説明において、同一の機能及び構成を有するものについては、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図1は、本発明のインクジェット記録装置1の一例を示す斜視図である。
インクジェット記録装置1は、図1に示すように、例えば、記録媒体を水平方向に沿って搬送する搬送装置2と、搬送される記録媒体に上方からインクを吐出する複数のヘッド3(図7参照)を搭載するキャリッジ4と、キャリッジ4を記録媒体の搬送方向に直交する水平方向に沿って搬送する主走査装置5と、キャリッジ4に搭載された各ヘッド3へのインク供給を行うインク供給系(図示略)と、装置全体を支持するフレーム100とを主として備えている。
なお、以下の説明では、水平方向であって記録媒体の搬送方向に沿った方向をY軸方向、水平方向であってキャリッジ4の搬送方向に沿った方向をX軸方向又は主走査方向、鉛直方向をZ軸方向ということがある。
[搬送装置]
本発明の搬送装置2について、図1〜図4を参照して以下に説明する。
図2は、搬送装置2の斜視図、図3は、搬送装置2の概略平面図、図4A及び図4Bは、それぞれ搬送装置2が備える蛇行調整部26の一端部及び他端部を示す斜視図である。
搬送装置2は、回転駆動するための駆動モーター211を有する駆動ローラー21、当該駆動ローラー21に従動する従動ローラー22、駆動ローラー21及び従動ローラー22に張架される無端状の搬送ベルト23、搬送ベルト23に張力が付与される前を基準とした駆動ローラー21の搬送ベルト23張架部分の撓みによる変位量を検出するレーザーセンサー(撓み検出センサー)24a〜24c、従動ローラー22を移動させて搬送ベルト23の張力を調整する調整部25、搬送ベルト23の蛇行を防止する蛇行調整部26、各部を所定位置で支持する筐体27、及び、各部を制御する制御部9(図5参照)等を備えて構成されている。なお、搬送ベルト張架部分とは、駆動ローラー21の軸方向のうち搬送ベルト23が張架されている部分である。
駆動ローラー21は、回転自在に軸支されており、X軸方向に延在するように配置されている。駆動モーター211は、駆動ローラー21を回転駆動するための駆動源であり、駆動ローラー21の一端側に取り付けられている。
駆動モーター211は、ヘッド3がX軸方向に沿った片道1回分の走査が終了すると、駆動ローラー21を所定量だけ回転させて記録媒体を搬送方向Fに所定距離だけ搬送させて停止させ、ヘッド3が主走査方向Xの反対方向への走査を開始して終了すると、駆動ローラー21を再度所定量だけ回転させて記録媒体を搬送方向Fに所定距離だけ搬送させて停止させることを繰り返し、記録媒体をいわゆる間欠搬送する。
なお、記録媒体としては、紙や布帛のほか、樹脂フィルムや金属類等を用いることが可能である。
従動ローラー22は、回転自在に軸支されており、X軸方向に延在するように配置されて、駆動ローラー21に対して平行に配置されている。従動ローラー22は、駆動ローラー21と同一の材質及びサイズで構成されており、駆動源を備えていない。また、従動ローラー22は、調整部25によりY軸方向に移動可能となっており、駆動ローラー21に対して位置調整が可能となっている。
搬送ベルト23は、無端状に形成され、駆動ローラー21と従動ローラー22との間に架け渡されている。搬送ベルト23は、駆動ローラー21が回転すると駆動ローラー21と従動ローラー22との間を周回してその上面に載置された記録媒体をY軸方向に沿った搬送方向Fに向かって搬送し、駆動ローラー21の回転が停止すると、両ローラー間での周回を停止し、記録媒体の搬送を停止する。
レーザーセンサー24a〜24cは、図2及び図3に示すように、支持台241にそれぞれ支持されて、搬送ベルト23の内側に配置されるように固定されている。レーザーセンサー24a〜24cは、搬送ベルト23の内側において駆動ローラー21の周面に非接触で対向配置されており、レーザーセンサー24aは駆動ローラー21の軸方向中央部、レーザーセンサー24bは駆動ローラー21の駆動モーター211側の端部、レーザーセンサー24cは駆動ローラー21の駆動モーター211と反対側の端部に、それぞれ対向配置されている。このように、レーザーセンサー24a〜24cは駆動ローラー21に対して非接触で設けられているため、駆動ローラー21の回転駆動を阻害したり周面を傷付けたりすることを防止できる。
このように配置されたレーザーセンサー24a〜24cは、駆動ローラー21との間の距離を検出することで、搬送ベルト23に張力が付与される前を基準とした駆動ローラー21の撓みによる変位量を検出する。具体的には、搬送ベルト23に張力が付与されると、駆動ローラー21及び従動ローラー22に負荷がかかり、駆動ローラー21及び従動ローラー22の軸方向中央部が互いに近付くように駆動ローラー21及び従動ローラー22がそれぞれ僅かに撓む。このため、張力が付与される前と比較して、駆動ローラー21と各レーザーセンサー24a〜24cとの間の距離には差異が生じる。よって、レーザーセンサー24a〜24cは、搬送ベルト23に張力が付与される前に駆動ローラー21との間の距離を検出するとともに、搬送ベルト23に張力が付与された後又は張力が調整された後に駆動ローラー21との間の距離を検出することで、張力付与前を基準とした駆動ローラー21の撓みによる変位量を検出することができる。搬送ベルト23にかかる張力が大きくなるほど駆動ローラー21は撓み、その変位量は大きくなるため、当該変位量を検出して変位量に基づいて駆動ローラー21と従動ローラー22との距離を調整することで、搬送ベルト23の張力を調整することが可能となる。
また、搬送ベルト23に張力がかかると駆動ローラー21及び従動ローラー22は軸方向中央部が最も大きく撓むため、レーザーセンサー24aにより検出される駆動ローラー21の軸方向中央部の変位量に基づいて張力調整を行うことで、搬送ベルト23の張力を精度良く調整することができる。
また、レーザーセンサー24b、24cがそれぞれ駆動ローラー21の軸方向両端部において駆動ローラー21の変位量を検出することで、駆動ローラー21の軸方向両端部で変位量に差が生じている場合にはこれを検出することができる。駆動ローラー21の軸方向両端部で変位量に差が生じている場合には搬送ベルト23にかかる張力にも幅方向両側で差が生じているため、駆動ローラー21の軸方向両端部の変位量に基づいて張力調整を行うことで、搬送ベルト23の張力を幅方向(X軸方向)で均一に調整することができる。
調整部25は、従動ローラー22の近傍に設けられ、従動ローラー22をY軸方向に移動させることで駆動ローラー21に対して相対移動させる。
具体的には、調整部25は、従動ローラー22を回転自在に軸支するハウジング251、ハウジング251をY軸方向にスライド移動可能に支持するレール252、一端部がハウジング251に取り付けられ、回転されることでY軸方向に移動する調整ネジ253等を有して構成されている。
調整ネジ253は回転することでY軸方向に移動可能な状態で筐体27に支持されており、調整ネジ253の先端部がハウジング251に対して取り付けられている。調整ネジ253が回転されることで、調整ネジ253の先端部の位置がY軸方向において駆動ローラー21から離れる方向に移動する。これにより、ハウジング251が調整ネジ253の先端部に押圧されて、Y軸方向において駆動ローラー21から離れる方向に移動する。また、調整ネジ253が逆回転されると、調整ネジ253の先端部の位置がY軸方向において駆動ローラー21に近付く方向に移動する。これにより、ハウジング251が調整ネジ253に引っ張られて、Y軸方向において駆動ローラー21に近付く方向に移動する。
ハウジング251には従動ローラー22が取り付けられているため、ハウジング251の移動に伴って従動ローラー22が移動し、駆動ローラー21と従動ローラー22との間の距離を調整することができる。これにより、駆動ローラー21及び従動ローラー22に張架された搬送ベルト23に張力を付与することができるとともに、その張力を調整することができる。
また、調整部25を構成するハウジング251、レール252及び調整ネジ253は、従動ローラー22の軸方向両端部近傍にそれぞれ設けられており、調整部25は、従動ローラー22の軸方向両端部をそれぞれ移動させることができる。このため、駆動ローラー21と従動ローラー22の軸方向一端部との間の距離、及び、駆動ローラー21と従動ローラー22の軸方向他端部との間の距離をそれぞれ別々に調整することができ、搬送ベルト23にかかる張力を幅方向両側で均一に調整することができる。
蛇行調整部26は、駆動ローラー21と従動ローラー22との間に設けられて、制御部9の制御下で駆動して搬送ベルト23の移動方向を調整する。
具体的には、蛇行調整部26は、回転自在に軸支されX軸方向に延在するように配置されたローラー261、ローラー261の軸方向の一端部261aを筐体27に対して取り付ける取付部262、ローラー261の軸方向の他端部261bを支持するハウジング263、ハウジング263をY軸方向にスライド移動可能に支持するレール264等を有して構成されている。ローラー261は、搬送ベルト23の内側に設けられて搬送ベルト23の内周面に当接して配置されている。ハウジング263がレール264上をY軸方向のいずれか一方に移動することで、ローラー261の一端部261aを支点としてローラー261の他端部261bがY軸方向のいずれか一方に移動する。これにより、ローラー261がX軸方向に対して斜めに配置され、駆動ローラー21により回転移動される搬送ベルト23の移動方向を調整して、搬送ベルト23の蛇行を防止することができる。
なお、ローラー261は、搬送ベルト23の内周面に当接しているが、搬送ベルト23の張力には影響を与えない。
図5は、インクジェット記録装置1の制御系を示すブロック図である。図5に記載の制御部9はインクジェット記録装置1全体の制御を行うが、ここでは搬送装置2の構成のみを図示し、他の構成については図示を省略するものとする。
制御部9は、図5に示すように、上記搬送装置2を構成する各部と接続されており、搬送装置2を構成する各部を制御する。制御部9は、CPU91、RAM92及びROM93等を有する。CPU91は、ROM93等の記憶装置から処理内容に応じた各種のプログラムやデータ等を読み出して実行し、実行された処理内容に応じて搬送装置2の各部の動作を制御する。RAM92は、CPU91により処理される各種のプログラムやデータ等を一時的に記憶する。ROM93は、CPU91等により読み出される各種のプログラムやデータ等を記憶する。
具体的には、制御部9は、調整部25により従動ローラー22を移動させて搬送ベルト23に張力を付与し、レーザーセンサー24a〜24cにより搬送ベルト23に張力が付与される前を基準とした駆動ローラー21の軸方向中央部及び両端部の撓みによる変位量を検出し、当該変位量に基づいて調整部25により従動ローラー22を移動させて搬送ベルト23の張力を調整する。搬送ベルト23に張力をかけている時の駆動ローラー21と従動ローラー22との軸間距離をw1とし、搬送ベルト23に張力をかけていない時の駆動ローラー21と従動ローラー22との軸間距離をw2としたとき、(w1−w2)/w2×100で求められる張力を0.2〜2.0%とすることが好ましい。
上記のように構成された搬送装置2において、制御部9により行われる搬送ベルト23の張力調整処理の一例について、図6を参照して以下説明する。
図6は、搬送装置2の製造時や設置時、搬送ベルト23の交換時等において、駆動ローラー21及び従動ローラー22に架け渡された搬送ベルト23に張力を付与して調整する張力調整処理の一例を示すフローチャートである。
まず、制御部9は、レーザーセンサー24a〜24cにより駆動ローラー21との距離を検出する(ステップS101)。このとき、搬送ベルト23は駆動ローラー21と従動ローラー22とに架け渡されているが、当該搬送ベルト23には張力が付与されていない。
次に、制御部9は、調整部25により従動ローラー22を駆動ローラー21から離れる方向に移動させ、搬送ベルト23に張力を付与する(ステップS102)。
次に、制御部9は、レーザーセンサー24a〜24cにより駆動ローラー21との距離を検出することで、搬送ベルト23に張力を付与する前を基準とした駆動ローラー21の軸方向中央部及び両端部の撓みによる変位量を検出する(ステップS103)。すなわち、レーザーセンサー24a〜24cは、ステップS101で検出された距離とステップS103で検出された距離との差を駆動ローラー21の変位量として検出する。
次に、制御部9は、ステップS103で検出された変位量が目標値に達したか否かを判定する(ステップS104)。ここで、目標値とは、搬送される記録媒体上に画質劣化が生じず、且つ搬送ベルト23の回転不良を発生させない程度の最適な張力が搬送ベルト23に付与されたときの、駆動ローラー21の撓みによる変位量であって、予めシミューレーションや試験等によって求められた値である。
検出された変位量が目標値に達していないと判定されると(ステップS104;NO)、制御部9は、調整部25により従動ローラー22の位置を調整し、搬送ベルト23にかかる張力を調整する(ステップS105)。制御部9は、従動ローラー22の駆動ローラー21との距離を調整した後、再びステップS103の処理を行う。
検出された変位量が目標値に達したと判定されると(ステップS104;YES)、制御部9は、張力調整処理を終了する。
[搬送ベルトの張力調整方法]
続いて、本発明の搬送ベルトの張力調整方法について説明する。以下の説明では、上記したように構成される搬送装置2を用いて行った場合について説明する。
本発明の張力調整方法においては、まず、従動ローラー22をY軸方向において駆動ローラー21から離れる方向に移動させて搬送ベルト23に張力を付与する(張力付与工程)。張力付与工程を行う前においては、搬送ベルト23は駆動ローラー21及び従動ローラー22に架け渡されているが、当該搬送ベルト23は緩んだ状態であり張力は付与されていない。
次に、レーザーセンサー24a〜24cにより、搬送ベルト23に張力を付与する前を基準とした駆動ローラー21の軸方向中央部及び軸方向両端部の撓みによる変位量を検出する(検出工程)。具体的には、搬送ベルト23に張力を付与する前に予めレーザーセンサー24a〜24cにより駆動ローラー21までの距離を検出しておき、更に、搬送ベルト23に張力を付与した後又は張力を調整した後にレーザーセンサー24a〜24cにより駆動ローラー21までの距離を検出することで、その変位量を検出する。
なお、検出工程においては、駆動ローラー21の搬送ベルト23張架部分のち軸方向全体の撓みによる変位量を検出するものとしても良い。この場合には、例えば、X軸方向に走査可能に構成されたレーザーセンサーにより検出するものとしても良いし、X軸方向に沿って複数設けられたレーザーセンサーにより検出するものとしても良い。
次に、検出された変位量に基づいて従動ローラー22をY軸方向のいずれか一方に移動させて搬送ベルト23の張力を調整する(調整工程)。具体的には、レーザーセンサー24a〜24cにより検出された変位量が、予め設定された目標値となるように、調整部25により従動ローラー22を移動させることで、搬送ベルト23の張力を調整する。
なお、上記した搬送ベルトの張力調整方法では、張力付与工程及び調整工程において、制御部9が調整部25により従動ローラー22を移動させるものとしたが、ユーザーが調整部25の調整ネジ253を手動で回転させることにより従動ローラー22を移動させるものとしても良い。この場合には、例えば、調整工程において、レーザーセンサー24a〜24cにより検出された変位量がモニター(図示略)等に表示され、ユーザーはその変位量が予め設定された目標値に近付くように、調整部25により従動ローラー22を移動させて搬送ベルト23の張力を調整する。
また、上記した搬送ベルトの張力調整方法では、検出工程において、搬送装置2に設けられたレーザーセンサー24a〜24cにより変位量を検出するものとしたが、これに限られるものではない。例えば、レーザーセンサーを備えていない搬送装置において搬送ベルトの張力を調整する場合にあっては、当該搬送装置に対してレーザーセンサーを取り付けた上で検出工程を行い、搬送ベルトの張力調整が完了した後に当該レーザーセンサーを取り外すものとしても良い。
[フレーム]
図1に示すように、フレーム100は、X軸方向に沿って延在する矩形の本体部101と、本体部101におけるX軸方向一端部を支持する第一の土台部102と、本体部101におけるX軸方向他端部を支持する第二の土台部103とから主に構成されている。
第一の土台部102は、その内部にノズル保湿部等(図示略)を格納保持しつつ本体部101の一端部を下方から支持している。また、第二の土台部103は、その内部にメンテナンス部等(図示略)を格納保持しつつ本体部101の他端部を下方から支持している。
本体部101は、後述する主走査装置5の一対のキャリッジレール51,51をX軸方向に向けた状態で内側に格納保持しており、キャリッジ4は本体部101の内部でX軸方向に沿って搬送される。
また、第一の土台部102と第二の土台部103は、前述した搬送装置2を挟んでX軸方向の両側に配置され、本体部101は搬送装置2の上方に架設されている。これにより、搬送装置2による記録媒体の搬送方向に直交する方向でキャリッジ4を搬送しつつ当該キャリッジ4に搭載された各ヘッド3からインクを吐出して画像形成を行うことを可能としている。
[主走査装置及びキャリッジ]
主走査装置5は、フレーム100の本体部101の内部において、X軸方向に沿って延在するように支持された棒状の一対のキャリッジレール51,51を備えている。これら一対のキャリッジレール51,51は、搬送装置2の搬送ベルト23の上方を跨ぐように設けられている。そして、キャリッジレール51,51には、箱状のキャリッジ4がX軸方向に沿って往復移動可能に支持されている。
キャリッジ4は上部が開放された略矩形の筐体であり、その底板に複数のヘッド3が搭載される。キャリッジ4は、図1に示すように、Y軸方向における両側面の上部においてY軸方向両側に向かって腕部42,42が延出されており、当該各腕部42,42がそれぞれリニアガイドを介してキャリッジレール51,51の上部に載置されており、これによってキャリッジレール51,51上をX軸方向に沿ってスライド移動可能となっている。
また、キャリッジレール51,51とキャリッジ4の腕部42,42との間にはリニアモーターが装備されている。すなわち、各キャリッジレール51,51にはリニアモーターの固定子が装備され、キャリッジ4の各腕部42,42には可動子が装備されており、固定子側のコイルの電流制御によりキャリッジ4はX軸方向に沿った搬送動作が付与される。
図7は、キャリッジ4の底板41を上方から見た概略図である。このインクジェット記録装置1では、Y(イエロー),Lm(ライトマゼンタ),Or(オレンジ),M(マゼンタ),Bk(ブラック),Bl(ブルー),Lk(ライトブラック),C(シアン),Lc(ライトシアン)の九色のカラーについてそれぞれ九つのヘッド3を備え、合計81基のヘッド3がキャリッジ4の底板に取り付けられている。
各色彩のヘッド群は、図示のように、X軸方向に沿ってY,Lm,Or,M,Bk,Bl,Lk,C,Lcの順番で並んでおり、各ヘッド群の九つのヘッド3は、Y軸方向に沿って千鳥状に並んで配置されている。
また、底板41は各ヘッド3の取り付け位置毎にY軸方向に沿ったスリット状の開口を備えており、底板41に対して上方から取り付けられた各ヘッド3は、開口を通じてキャリッジ4の真下にインクの液滴を吐出することを可能としている。なお、図7に示す例では、Yの色彩についてのみ開口を示しており、他の色彩については省略している。
そして、前述のように、各色彩について、九つのヘッド3を千鳥状に配置することで、キャリッジ4の底板41におけるY軸方向のほぼ全幅に渡る範囲内で任意の位置に各色彩のインクの吐出を行うことを可能としている。
[ヘッド]
ヘッド3は、その底部において搬送される記録媒体と対向するノズルプレートにY軸方向に沿ったノズル列が複数本X軸方向に並んで形成されている。そして、ヘッド3の内部には、各ノズルにインクを導くインク流路と各ノズルごとに設けられた複数の圧電素子とを備えている。そして、インク流路は、ヘッド3の上部に設けられた第一のポート及び第二のポートに連通しており、第一のポートを介してインク供給系(図示略)から各ノズルにインクが供給され、第二のポートから余分なインクが排出される。
[発明の実施形態の技術的効果]
以上、上記した実施形態によれば、インクジェット記録装置1に設けられ、駆動ローラー21及び従動ローラー22に張架された無端状の搬送ベルト23により記録媒体を搬送する搬送装置2において、搬送ベルト23の張力を調整する搬送ベルトの張力調整方法が、従動ローラー22を移動させて搬送ベルト23に張力を付与する張力付与工程と、レーザーセンサー24a〜24cにより、搬送ベルト23に張力を付与する前を基準とした駆動ローラー21の搬送ベルト23張架部分の撓みによる変位量を検出する検出工程と、変位量に基づいて、従動ローラー22を移動させて搬送ベルト23の張力を調整する調整工程と、を有するので、搬送ベルト23に張力が付与されることで駆動ローラー21に発生する撓みによる変位量に基づいて、張力調整を行うことができる。駆動ローラー21は主に搬送ベルト23張架部分で撓むため、駆動ローラー21の搬送ベルト23張架部分のいずれかの撓みによる変位量に基づき張力を調整することで、搬送ベルト23の張力を精度良く調整することが可能となる。更に、駆動ローラー21の撓みによる変位量に基づいて搬送ベルト23の張力調整を行うので、駆動ローラー21及び従動ローラー22の撓みに起因して発生する印画時の画質の劣化を抑制することができる。
また、検出工程において、レーザーセンサー24a〜24cにより駆動ローラー21の搬送ベルト23張架部分のうち軸方向中央部の撓みによる変位量を検出するので、撓みが最も大きい駆動ローラー21の軸方向中央部の変位量に基づき張力を調整することができ、搬送ベルト23の張力を更に精度良く調整することが可能となる。
また、検出工程において、レーザーセンサー24a〜24cにより駆動ローラー21の搬送ベルト23張架部分のうち軸方向中央部及び軸方向両端部の撓みによる変位量を検出するので、駆動ローラー21の軸方向両端部の変位量の左右差を検出することができ、これに基づいて搬送ベルト23の張力を調整することで、搬送ベルト23にかかる張力を幅方向において均一に調整することができる。
また、検出工程において、レーザーセンサーにより駆動ローラー21の搬送ベルト23張架部分のうち軸方向全体の撓みによる変位量を検出する場合には、駆動ローラー21の軸方向全体の変位量を検出することができ、これに基づいて搬送ベルト23の張力を調整することで、搬送ベルト23の張力を更に精度良く調整することができる。
また、張力付与工程及び調整工程において、駆動ローラー21を固定し、従動ローラー22を移動させるので、検出工程において駆動ローラー21の撓みによる変位量を精度良く検出することができる。
また、上記した実施形態によれば、インクジェット記録装置1に設けられ、駆動ローラー21及び従動ローラー22に張架された無端状の搬送ベルト23により記録媒体を搬送する搬送装置2が、従動ローラー22を移動させて搬送ベルト23の張力を調整する調整部25と、搬送ベルト23に張力が付与される前を基準とした駆動ローラー21の搬送ベルト23張架部分の撓みによる変位量を検出するレーザーセンサー24a〜24cと、調整部25により従動ローラー22を移動させて搬送ベルト23に張力を付与し、レーザーセンサー24a〜24cにより搬送ベルト23に張力が付与される前を基準とした駆動ローラー21の搬送ベルト23張架部分のいずれかの撓みによる変位量を検出し、当該変位量に基づいて調整部25により従動ローラー22を移動させて搬送ベルト23の張力を調整する制御部9と、を備えるので、上記した搬送ベルトの張力調整方法の効果と同様の効果を奏する。
また、調整部25が、従動ローラー22の軸方向両端部をそれぞれ移動させるので、搬送ベルト23の張力を幅方向において均一に調整することができる。
また、駆動ローラー21は固定され、調整部25が従動ローラー22を移動させるので、レーザーセンサー24a〜24cにより駆動ローラー21の撓みによる変位量をより精度良く検出することができる。
[その他]
なお、本発明の実施の形態における記述は、本発明に係る搬送装置及びインクジェット記録装置の一例であり、これに限定されるものではない。搬送装置及びインクジェット記録装置を構成する各機能部の細部構成及び細部動作に関しても適宜変更可能である。
また、本発明の搬送装置及びインクジェット記録装置は、記録媒体に対して印画動作を行う場合のみならず、基板に対して配線材料を吐出することで配線パターンを形成する場合等、その他の用途に用いることも可能である。
また、上記した実施形態では、第1ローラーが駆動ローラー21であり、第2ローラーが従動ローラー22であるものとして説明したが、第1ローラーが従動ローラー22であり、第2ローラーが駆動ローラー21であるものとしても良い。
また、上記した実施形態では、撓み検出センサーとしてレーザーセンサー24a〜24cを用いるものとしたが、搬送ベルト23に張力がかかることで発生するローラーの撓みによる変位量を検出することができるものであれば、いずれのセンサーであっても良い。例えば、超音波センサーや静電容量センサー等の非接触式センサーであっても良いし、ピックテスターやダイヤルゲージ等の接触式センサーであっても良い。
また、上記した実施形態では、レーザーセンサー24a〜24cが駆動ローラー21に対向配置されているものとしたが、従動ローラー22に対向配置されているものとしても良い。この場合には、レーザーセンサー24a〜24cが、調整部25によりY軸方向に移動する従動ローラー22に追従するように構成される。
また、上記した実施形態では、駆動ローラー21の軸方向中央部及び両端部に対向配置されるレーザーセンサー24a〜24cが設けられているものとしたが、レーザーセンサー24aのみが設けられていても良いし、レーザーセンサー24aを含む2つ又は4つ以上のレーザーセンサーが設けられていても良い。
また、上記した実施形態では、レーザーセンサー24a〜24cは、支持台241に固定されているものとしたが、X軸方向に走査可能に構成されていても良い。この場合には、駆動ローラー21の搬送ベルト23張架部分のうち軸方向全体の撓みによる変位量を検出することが可能となり、これに基づいて搬送ベルト23の張力を調整することで、搬送ベルト23の張力を更に精度良く調整することができる。
また、上記した実施形態では、従動ローラー22を移動させて搬送ベルト23の張力を調整するものとしたが、駆動ローラー21及び従動ローラー22の両方を移動させて搬送ベルト23の張力を調整するものとしても良い。
また、上記した実施形態では、蛇行調整部26が制御部9の制御下で駆動するものとしたが、ユーザーが手動によりハウジング263を移動させることで搬送ベルト23の移動方向を調整し、搬送ベルト23の蛇行を防止するものとしても良い。
また、上記した実施形態では、搬送装置2がテンションローラーを備えていないものとしたが、テンションローラーを備える構成であっても良い。この場合には、搬送ベルト23の張力を更に精度良く調整することが可能となる。
本発明は、搬送ベルトの張力調整方法、搬送装置及びインクジェット記録装置に利用することができる。
1 インクジェット記録装置
2 搬送装置
3 ヘッド(インクジェットヘッド)
9 制御部
21 駆動ローラー(第1ローラー)
22 従動ローラー(第2ローラー)
23 搬送ベルト
24a、24b、24c レーザーセンサー(撓み検出センサー)
25 調整部

Claims (9)

  1. インクジェット記録装置に設けられ、第1ローラー及び第2ローラーに張架された無端状の搬送ベルトにより記録媒体を搬送する搬送装置において、前記搬送ベルトの張力を調整する搬送ベルトの張力調整方法であって、
    前記第1ローラー及び前記第2ローラーの少なくとも一方を移動させて前記搬送ベルトに張力を付与する張力付与工程と、
    撓み検出センサーにより、前記搬送ベルトに張力を付与する前を基準とした前記第1ローラーの前記搬送ベルト張架部分のいずれかの撓みによる変位量を検出する検出工程と、
    前記変位量に基づいて、前記第1ローラー及び前記第2ローラーの少なくとも一方を移動させて前記搬送ベルトの張力を調整する調整工程と、
    を有することを特徴とする搬送ベルトの張力調整方法。
  2. 前記検出工程において、前記第1ローラーの前記搬送ベルト張架部分のうち軸方向中央部の撓みによる変位量を検出することを特徴とする請求項1に記載の搬送ベルトの張力調整方法。
  3. 前記検出工程において、前記第1ローラーの前記搬送ベルト張架部分のうち軸方向中央部及び軸方向両端部の撓みによる変位量を検出することを特徴とする請求項1又は2に記載の搬送ベルトの張力調整方法。
  4. 前記検出工程において、前記第1ローラーの前記搬送ベルト張架部分のうち軸方向全体の撓みによる変位量を検出することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の搬送ベルトの張力調整方法。
  5. 前記張力付与工程及び前記調整工程において、前記第1ローラーを固定し、前記第2ローラーを移動させることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の搬送ベルトの張力調整方法。
  6. インクジェット記録装置に設けられ、第1ローラー及び第2ローラーに張架された無端状の搬送ベルトにより記録媒体を搬送する搬送装置であって、
    前記第1ローラー及び前記第2ローラーの少なくとも一方を移動させて前記搬送ベルトの張力を調整する調整部と、
    前記搬送ベルトに張力が付与される前を基準とした前記第1ローラーの前記搬送ベルト張架部分のいずれかの撓みによる変位量を検出する撓み検出センサーと、
    前記調整部により前記第1ローラー及び前記第2ローラーの少なくとも一方を移動させて前記搬送ベルトに張力を付与し、前記撓み検出センサーにより前記搬送ベルトに張力が付与される前を基準とした前記第1ローラーの前記搬送ベルト張架部分のいずれかの撓みによる変位量を検出し、前記変位量に基づいて前記調整部により前記第1ローラー及び前記第2ローラーの少なくとも一方を移動させて前記搬送ベルトの張力を調整する制御部と、
    を備えることを特徴とする搬送装置。
  7. 前記調整部は、前記第1ローラー及び前記第2ローラーの少なくとも一方の軸方向両端部をそれぞれ移動させることを特徴とする請求項6に記載の搬送装置。
  8. 前記第1ローラーは固定され、
    前記調整部は、前記第2ローラーを移動させることを特徴とする請求項6又は7に記載の搬送装置。
  9. 請求項6から8のいずれか一項に記載の搬送装置と、
    前記搬送装置により搬送される記録媒体に対してインクを吐出するインクジェットヘッドと、
    を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
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