JP5511500B2 - 記録装置 - Google Patents

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Description

本発明はライン記録ヘッドを有する記録装置に関する。
シートの最大記録幅をカバーするライン記録ヘッドを用いた記録装置では、最大サイズのシートだけでなく、様々なシート幅のシートに柔軟に対応することが求められる。シート幅が狭いシートを長時間使用すると、ライン記録ヘッドの記録素子に使用頻度の偏りが生じる。使用頻度が高い素子は寿命が短くなり、その部分だけ記録不良となる。
特許文献1には、上述の認識はないものの、ライン記録ヘッドをシート幅方向に沿って変位させることで、使用するインクノズルの領域をずらすことができる構成を備えた記録装置が開示されている。
特開2005−349660号公報(図1参照)
特許文献1は、ライン記録ヘッドを変位させる機構は回転モータと無端ベルトによるものである。しかし、無端ベルトは一般に弾力性を持つため正確な位置決めには向かない。ライン記録ヘッドを変位させた際に正確な位置決めがされないと画像の記録位置がずれてしまう。これを避けるためには、正確で且つ使用中に位置ずれが生じない位置決め機構が必要である。
本発明は上述の課題の認識にもとづいてなされたものである。本発明の目的は、ライン記録ヘッドをシート幅方向に変位させて正確な位置決めを行うことができる機構を有する記録装置の提供である。
本発明の記録装置は、シートを第1方向に搬送するための、基準部を有する搬送機構と、記録位置におけるシート面と平行な面内で前記第1方向と交差する第2方向に沿ってノズルが配列されたライン記録ヘッドと、前記ライン記録ヘッドを保持するホルダと、前記ホルダを少なくとも前記第2方向に変位させるための、固定部と可動部を持つ変位機構と、前記第2方向に付勢力を与えるための、前記可動部と前記ホルダとの間に設けられた弾性部とを有し、前記ホルダには突当部が設けられ、前記基準部には前記突当部と当接し得る前記第2方向の位置が異なる複数の位置決め面が設けられており、前記変位機構によって前記ホルダを前記弾性部による前記付勢力に抗して前記第2方向に変位させて、前記位置決め面の一つに前記突当部を当接させ、前記付勢力が付与された状態で位置決め固定することを特徴とする。
本発明の記録装置によれば、ライン記録ヘッドをシート幅方向に変位させることで、ラインヘッドに含まれるノズルの使用頻度の偏りを緩和することができ、長期間に渡って高い品質の画像記録を行うことができる。その際、記録ヘッドを変位させる際には正確で且つ使用中に位置ずれが生じないので、長期間に渡って正確な位置に画像を記録することができる。
実施形態の記録装置の全体構成図 記録部の構成を示す構成図 ヘッドホルダの構成を示す斜視図 搬送機構の構成を示す斜視図 変位機構の構成を示す斜視図 Y搬送機構部の構成図 弾性部の拡大図 シートとヘッドホルダとのY方向の位置関係の一例を示す図 シートとヘッドホルダとのY方向の位置関係の一例を示す図 ヘッドホルダをY方向の異なる位置に位置決めする様子を示す図 ヘッドホルダをY方向の異なる位置に位置決めする様子を示す図 ヘッドホルダをY方向の異なる位置に位置決めする様子を示す図 ヘッドホルダのZ方向の変位における状態遷移を説明するための図 記録動作のシーケンスを示すフローチャート
図1は本発明の実施形態に係る記録装置の全体構成を示す斜視図である。記録装置100は、記録時におけるシート搬送方向の上流側から下流側に沿って、給紙部101、記録部102、カッタ部103、乾燥部104、排出部105を備える。乾燥部104の上には、インクタンク部106、制御部107を備える。なお、シート搬送経路の任意の位置において、給紙部101に近い側を「上流」、その逆側を「下流」という。給紙部は101は、ロール状に巻かれた連続シート(ロールシート)を回転可能に保持する。本例では記録媒体であるシートは連続シートであるが、カットシートとしてもよい。給紙部101は、シートを引き出して、シート搬送方向(X方向、第1方向という)の下流側に供給するための送り機構を有している。給紙部101から供給された連続シートは、記録部102で複数の画像が順次記録され、カッタ部103で単位長さごとに切断される。切断されたカットシートは乾燥部104で乾燥がなされて、排出部105に排出される。制御部107は、記録装置100全体の各種制御や駆動を司るコントローラであり、CPU、メモリ、各種I/Oインターフェースを備える。
図2は、図1の記録部102の構成を示す斜視図である。記録部102には、異なるインク色にそれぞれ対応した複数の記録ヘッドユニット5(5A〜5D)が内蔵されている。記録ヘッドユニット5は、インクノズル列が形成されたノズル面を持つ記録ヘッド部を備えている。複数の記録ヘッドユニット5A〜5Dはヘッドホルダ3で一体的に保持される。各色のインクはインクタンク部106に蓄積され、インクチューブを介してそれぞれの記録ヘッドユニット5に供給される。なお、記録ヘッドユニット5はインクタンクが別体である形態に限らず、各々の記録ヘッドユニットが記録ヘッド部とインクタンクが一体になった形態であってもよい。本例ではCMYKの4色に対応した4つの記録ヘッドユニットとしているが、色数はこれに限定されない。複数の記録ヘッドユニット5のそれぞれは、使用が想定されるシートの最大幅をカバーする範囲で、インクジェット方式のインクノズル列が形成されたライン型のライン記録ヘッドである。インクノズル列の並び方向は、シート幅方向、すなわち記録位置におけるシート面と平行な面内でX方向と交差する(本例では直角)Y方向(第2方向)である。インクノズル列は単位のノズルチップが千鳥配列等の規則的な配列によって幅方向全域に渡って形成されたもの、一列が幅方向全域に渡って形成されたもの、いずれであってもよい。インクジェット方式は、発熱素子を用いた方式、ピエゾ素子を用いた方式、静電素子を用いた方式、MEMS素子を用いた方式等を採用することができる。
記録部102には、さらに変位機構2、搬送機構4が内蔵されている。変位機構2は、記録装置の固定フレームを基準にしてヘッドホルダ3を所定方向に変位させるための機構である。変位機構2とヘッドホルダ3を合わせて記録ヘッド部1が構成されている。搬送機構4は、記録部102においてシートP1を搬送方向(X方向)に沿って搬送するための機構である。
図3はヘッドホルダ3の構成を示す斜視図である。図3(a)はヘッドホルダ3を斜め上方から見た図、図3(b)は斜め下方から見た図である。図3(a)に示すように、ヘッドホルダ3の上面側には、2つのリブ8と2つの弾性部13A、13BがY方向に沿って形成されている。リブ8の先端は変位機構2の一部とX方向で当接する。2つの弾性部13A、13Bは、両者の間に所定の隙間をもって対向して配置されており、変位機構2の一部とY方向で当接する。また、図3(b)に示すように、ヘッドホルダ3の下面側には、2つのリブ7(突当部)と、4つのZ軸受け6(突当部)とが形成されている。各々のリブ7は、X方向で当接するX面7A(第1突当部)とY方向で当接するY面7B(第2突当部)を有し、X方向およびY方向において搬送機構4の基準部の一部と当接する。各々のZ軸受け6(第3突当部)は、ノズルとシートとの間隔方向であるZ方向(第3方向という)において搬送機構4の基準部の一部と当接する。Z軸受け6は搬送機構の基準部との接触部が回転可能な球形状である転がり軸受けである。さらに、ヘッドホルダ3の下面には平面部11、12が形成されている。
図4は搬送機構4の構成を示す斜視図である。搬送機構4は記録装置の固定フレームを基準に設けられている。搬送機構4は、記録部においてシートP1を搬送するために、主搬送ローラ対70および副搬送ローラ対71を備えている。主搬送ローラ対70は駆動モータ79によって回転駆動力が与えられ、その回転はプーリとベルトによって副搬送ローラ対71に伝達され、副搬送ローラ対71が同期回転する。搬送機構4の基準部(記録装置の固定フレームを基準に設けられた固定部)には、ヘッドホルダ3の一部と当接する4つの位置決め台74〜77が設けられている。位置決め台74にはY方向に沿って複数の同形状の小さな凹部が並べて形成されている。各々の凹部はその内側に、底面としてリブ7のX面7Aと当接するX位置決め面74B(第1位置決め面)、側面としてリブ7のY面7Bと当接する複数のY位置決め面74C(第2位置決め面)を有する。また、位置決め台74は、ヘッドホルダ3のZ軸受け6と当接するZ位置決め面74A(第3位置決め面)を有する。位置決め台75は、ヘッドホルダ3のZ軸受け6と当接するZ位置決め面75A(第3位置決め面)、リブ7のX面7Aと当接するX位置決め面75B(第1位置決め面)を有する。位置決め台76、77は上面がZ軸受け6との当接面(第3位置決め面)となっている。各凹部の複数のX位置決め面74BとX位置決め面75Bとは、Y方向に沿って直線状となる配置関係となっている。
図5は変位機構2の構成を示す斜視図である。変位機構2は、固定部と可動部を持ち、記録装置の固定フレームを基準に、ヘッドホルダ3をZ方向およびY方向に変位させるための機構である。
ヘッドホルダ3をZ方向に変位させるZ搬送機構部について説明する。ヘッドホルダ3をZ方向に移動させるZ駆動部を支持するフレーム部14、15と、これらを連結する連結部16A、16Bからなる移動フレームが構成されている。移動フレームは後述するように、固定フレーム33に対してY方向に直進移動することができる。Z駆動部はこの移動フレームに対してヘッドホルダ3をZ方向に移動させる。ヘッドホルダ3は、移動フレームに対して2つのZアーム23、28を介してZ方向で支持されている。Zアーム23、28は変位機構2の可動部を構成し、その他の部材は固定部を構成する。Zアーム28はY方向における中央にZアーム28の一部としてプレート部28Aが形成されている。Z駆動部は、モータ17、ベルト18A〜18C、およびギア19A〜19Dから構成されている。モータ17が正回転または逆回転すると、モータの回転はギア19A、19Bを介して伝達され、フレーム部15に設けられたボールねじ機構によってZアーム23を昇降させることで、ヘッドホルダ3をZ方向に昇降させる。同時に、モータ17の回動はベルト18A〜18C、およびギア19C、19Dを介して伝達され、フレーム部14に設けられたボールねじ機構によってZアーム28を上下させることで、ヘッドホルダ3をZ方向に昇降させる。
図6は上述の移動フレームをY方向に変位させるY搬送機構部の構成図である。Y搬送機構部はY方向に沿って平行に配置された2つの固定フレーム33の上に設けられている。固定フレーム33は記録装置の固定フレームを基準に固定して設けられている。Y搬送機構部は、一方の固定フレーム33に設けられたリニアアクチュエータ31(駆動側)と、他方の固定フレーム33に設けられたリニアガイド32(従動側)とから構成される。リニアアクチュエータ31は、モータ31A、ボールねじ31B、ナット31C、ガイド31Dによって構成されている。モータ31Aが回転すると、モータ31Aと連結されたボールねじ31Bが回転しナット31Cが直進移動する。ナット31Cはフレーム部14に固定されている。ガイド31Dの案内によりナット31Cは正確にY方向に直進移動する。リニアガイド32Bは、ガイド32Aおよびテーブル32Bによって構成され、テーブル32BはY方向に自由に直進移動する。テーブル32Bはフレーム部15に固定されている。なお、リニアアクチュエータはボールナット機構に限らず、リニアモータを用いたものであってもよい。この構成により、リニアアクチュエータ31のモータ31Aを駆動させると、フレーム部14、15および連結部16A、16Bからなる移動フレーム、つまりはヘッドホルダ3がY方向に沿って直進移動する。このように、変位機構2によって、ヘッドホルダ3はY方向およびZ方向に変位することができる。
図7は、ヘッドホルダ3に設けられた弾性部13A、13Bの拡大図である。図7(a)は通常状態、図7(b)は外力Fを受けて変形した状態を示す。弾性部13A、13Bは、転がり軸受けである当接部130Aと、Y方向に伸縮する弾性体であるバネ130Bを備える。弾性体は弾性力を有していれば、バネに限らずゴム等の弾性材料であってもよい。さらに弾性部13A、13Bは、当接部130Aの変位をガイドするガイド部130C、バネ130Bの両側に設けられた板材130Dと板材130E、ならびにガイド部130Cと板材130Eとを一体的に保持するボディ130Fを備える。図7(b)に示すように、当接部130Aに対してバネ130Dを圧縮する方向に外力Fが付与されると、当接部130Aおよび板材130Dが直進的に変位する。当接部130Aの移動によってバネ130Dが圧縮される。そして、外力Fとバネ130Bの圧縮によるバネ圧(弾性力)が等しく釣り合った位置で当接部130Aが静止する。外力Fの付与がなくなると、バネ130Dの力により当接部130Aは図7(a)の標準位置に戻る。
次に、ヘッドホルダ3(記録ヘッドユニット5)を変位させて位置決めする動作について説明する。ヘッドホルダ3は搬送機構4の基準部に対して、X方向、Y方向、Z方向それぞれにおいて位置決めされる。Y方向については、複数の位置のうち所望の位置に選択的に位置決めするすることができる。
図8は、ヘッドホルダ3がY方向において標準位置にあるときの状態を示す上面図である。Y方向において、搬送されてくるシートP2の中心と記録ヘッドユニット5のノズル列の中心とが一致する位置関係となっている。Zアーム28とヘッドホルダ3の間にはバネ30A、30Bが介在して両者の間に引張力を与えている。つまり、Zアーム28に対してヘッドホルダ3が当接して付勢され、ヘッドホルダ3はX方向で位置決めされた状態となっている。また、ヘッドホルダ3の上面にY方向に沿って固設された2つの弾性部13A、13Bの間に、Zアーム28のプレート部28Aが挟まれている。プレート部28Aは2つの弾性部13A、13Bの間に隙間なく挟まれた状態となっている。装置基準となる位置決め台74に形成された複数の凹部のうちの中央の1つに、ヘッドホルダ3のリブ7が挿入されY方向が位置決めされている。
図9は、ヘッドホルダ3がY方向に変位して標準位置とは異なる位置にあるときの状態を示す上面図である。Y方向において、シートP2の中心と記録ヘッドユニット5ノズル列の中心とは一致してない。基準となる位置決め台74に形成された複数の凹部のうち、図8とは異なる1つの凹部にヘッドホルダ3のリブ7が挿入されY方向が位置決めされている。
図10〜図12は、ヘッドホルダ3をY方向の異なる位置に位置決めする様子を示す図である。図10はヘッドホルダ3のY方向の位置決めが完了していない状態、図11はY1方向に変位して位置決めされた状態、図11はY1方向とは逆のY2方向に変位して位置決めされた状態を示す。
上述したように、リニアアクチュエータ31のモータ31Aの駆動により、ヘッドホルダ3を支持する移動フレームがY方向に移動する。移動を続けると、位置決め台74の1つの凹部の両側のY当接面74Cのうちの一方と、ヘッドホルダ3のリブ7のY面7Bとが当接する(図11(b)または図12(b)参照)。なお、もう一方の側のリブ7については、対応するY当接面74Cは存在しないので当接することはない(図11(c)または図12(c)参照)。この状態から、リニアアクチュエータ31の駆動を続けると、弾性部13Aまたは13Bの当接部130Aがバネ130Bの付勢力に抗して内部に押し込まれるように変位する(図11(a)または図12(a)参照)。
制御部の制御により、予め設定した押込み量となったらモータ31Aの回転駆動を停止させる。そして、モータ31A(ステッピングモータ)を励磁して、外力が付与されてもモータが回転しないように、モータ励磁力によりモータ回転を制止させる。弾性部の弾性力(バネ力)よりもモータ励磁力の方が大きいので、モータを励磁し続けている間は弾性部13Aまたは13Bの当接部130Aがバネ130Bの付勢力によって元に戻ることはない。ヘッドホルダ3のY方向の位置決めを解除する際には、バネ130Bのバネ力を解除する方向にモータ31Aが回転して、ヘッドホルダ3を図12(a)に示す標準位置まで移動させてた後、モータ回転が停止する。ヘッドホルダ3を位置決めした後は、少なくともシートへの画像記録中はモータ31Aを励磁し続けてY方向の位置決めを維持する。なお、リニアアクチュエータ31がボールネジ機構であれば、弾性部のバネ力によってモータ31Aが回転することはないので、モータ31Aの回転を制止するように励磁する制御は省略してもよい。
このように、ヘッドホルダ3を弾性部13Aまたは13Bの付勢力に抗してY方向に変位させ、且つ、ヘッドホルダ3の突当部を搬送機構4の基準部に設けられた複数の位置決め面の一つとに当接させることにより、Y方向の位置決めを行うものである。ヘッドホルダ3は、弾性部13Aまたは13Bによって付勢力が与えられた状態で位置決め固定される。そのため 突当部と位置決め面とはガタツキなく確実に当接が維持され、画像記録の際に振動が生じても、ずれが生じずに正確な位置決め状態が維持される。また、ステッピングモータの励磁力でモータ31Aが回転しないように停止させるので、弾性部の付勢力を正確に一定に維持することができる。なお、モータ31AをDCモータに置き換えることも可能である。この場合は、DCモータをサーボ制御して回転しないように所定の位置に停止させ続ければよい。
次に、ヘッドホルダ3のZ方向での位置決めについて説明する。図13は、Z方向の変位における状態遷移を説明するための図である。図13(a)はヘッドホルダ3が上方に退避した状態、図13(b)はヘッドホルダ3が下方に変位して記録ヘッドユニット5のノズルとシートP2とが記録に適したギャップ(例えば1mm)で対向した状態を示す。上述したように、フレーム部15のモータ17を駆動するとZアーム23、28を介してヘッドホルダ3が昇降する。ヘッドホルダが下降していくと、ヘッドホルダ3の下面側に設けられた4つのZ軸受け6が、搬送機構4に設けられた位置決め台の4箇所のZ当接面74A、75A、76、77にそれぞれ当接する。同時に、Zアーム23、28の軸受け24A、24Bからヘッドホルダ3の下面の平面部11、12(図3参照)が離間する。こうして、搬送機構4に対するヘッドホルダ3のZ方向の位置決めが完了する。なお、当接によって位置決めするのではなく、Zアーム23、28の下降量を制御して位置決めするようにしてもよい。
Z方向でヘッドホルダ3を下降させていくとき、ヘッドホルダ3の2つのリブ8の先端がフレーム部14の壁面に設けられた突起部と当接し、ヘッドホルダ3がバネ30A、30Bの付勢力に抗してX方向の下流側に退避する。さらにヘッドホルダ3を下降させると、リブ8と突起部との当接がなくなって、ヘッドホルダ3はバネ30A、30Bの付勢力によって再び元の位置に戻る。ヘッドホルダ3が元の位置に戻ったら、リブ7のX面7AがX当接面74Bに当接する。つまり、ヘッドホルダ3が下降するとき、ヘッドホルダ3はX方向に一時的に変位する。このときのヘッドホルダ3のX方向の変位量は、ヘッドホルダ3のリブ7の先端(X面7A)が凹部の内側よりも外に出て別の凹部に移動することができるだけの距離である。
このように、ヘッドホルダ3のZ方向の昇降の途中、リブ7が1つの凹部から外に一時的に退避する。退避させた状態で、ヘッドホルダ3をY方向に広い範囲に渡って自由に移動させることができる。したがって、Y方向の位置決めに際しては、ヘッドホルダ3をZ方向の昇降の途中で停止させ、次いでヘッドホルダ3をY方向に移動させて、リブ7を複数の凹部のうちの一つの中央付近と対向させる。そして再びヘッドホルダ3をZ方向に移動させて、リブ7を凹部内に進入させる。これが図10(b)の状態であり、リブ7のX面7AがX位置決め面74Bに当接してX方向の位置決めがなされる。その後、上述したようにヘッドホルダ3をY方向にさらに移動させて、凹部の両側の側面であるY当接面74Cのうちの一方と、ヘッドホルダ3のリブ7のY面7Bとを当接させる。こうして、図11(b)または図12(b)のようにY方向ならびにX方向に最終位置決めされた状態が得られる。
以上のように、位置決め台74にはY方向に沿って複数の凹部が並べて形成され、1つの凹部が2つのY位置決め面を有しているので、凹部の数x2の複数の位置決め面のうち任意の面でヘッドホルダ3のY方向の位置決めを行うことができる。なお、Y方向の位置決めが2箇所でよいのであれば、凹部は1つあればよい。
以上の構成の記録装置の記録動作シーケンスについて説明する。図2のシートP1は、記録ヘッドユニット5のノズル列がカバーする最大サイズのシートである。この場合は、画像記録においてノズル列のすべてが使用されるのでノズルの部分的な劣化は生じ難い。しかし、これよりも幅の狭いシートを多用した場合には、場所によってノズルの使用頻度の偏りが生じる。すなわち、シートが通過する部分のノズルが集中的に使用されるので、使用頻度が高いノズルは寿命が短くなり、その部分だけ記録不良となる畏れがある。そこで本実施形態では、ノズルの使用頻度の偏りを緩和するために、記録ヘッドユニット5をシート幅方向(Y方向)に適宜変位させるものである。このための動作シーケンスを以下説明する。
図14は本実施形態の記録装置の動作シーケンスを示す。これらシーケンスは制御部107の制御にもとづいて実行される。記録指令を受けると、ステップS1では画像記録幅に関する情報を取得する。取得する情報は、例えば、記録すべき画像データのシート幅方向のサイズ(ピクセル数)である。あるいは、ユーザが入力した給紙部101にセットされているロールのシートサイズ(定型サイズ)であってもよし、検出機構を用いてシートサイズを自動認識して取得するようにしてもよい。ステップS2では、ステップS1で取得した画像記録幅に関する情報により、記録ヘッドユニット5のシート幅方向の全ノズルを使用する(Yes)か否か(No)を判断する。判断がYesの場合はステップS3に移行し、判断がNoの場合はステップS4に移行する。
ステップS3では、記録ヘッドユニット5(ヘッドホルダ3)を標準位置のまま変位させずに維持する。そしてステップS6に移行する。一方、ステップS4では、ステップS1で取得した画像記録幅、および制御部107のメモリに記憶されているノズル全領域の中での各ノズルの使用履歴(使用頻度)の情報を用いて、記録に使用すべきノズル領域を決定する。決定にあたっては、画像記録幅に含まれるノズル領域が相対的に使用頻度が少なくなるような領域を設定する。そして、設定したノズル領域がシートと対向するような、記録ヘッドユニット(ヘッドホルダ3)のY方向における変位量を決定する。続くステップS5では、記録ヘッドユニット(ヘッドホルダ3)を、ステップS4で決定された変位量に従って、上述した動作によってY方向に変位させて位置決め固定する。そしてステップS6に移行する。
ステップS6では、給紙部101からシートを供給してシート搬送を開始する。記録開始にあたって、上述した動作によって記録ヘッドユニット(ヘッドホルダ3)をZ方向に移動させて所定の記録ギャップにする。そして、ステップS7では、設定されたノズル領域を用いて画像を記録する。ステップS8では、画像記録での各ノズルごとの使用回数(インクの吐出回数)をカウントして、メモリの使用履歴のデータをアップデートする。メモリの記憶内容は次回の使用時に参照される。
以上説明した実施形態によれば、ライン記録ヘッドをシート幅方向に変位させることで、ラインヘッドに含まれるノズルの使用頻度の偏りを緩和することができ、長期間に渡って高い品質の画像記録を行うことができる。その際、記録ヘッドを変位させる際には正確で且つ使用中に位置ずれが生じないので、長期間に渡って正確な位置に画像を記録することができる。
2 変位機構
3 ヘッドホルダ
4 搬送機構
5 記録ヘッドユニット
13 弾性部
17 モータ
33 固定フレーム

Claims (9)

  1. シートを第1方向に搬送するための、基準部を有する搬送機構と、
    記録位置におけるシート面と平行な面内で前記第1方向と交差する第2方向に沿ってノズルが配列されたライン記録ヘッドと、
    前記ライン記録ヘッドを保持するホルダと、
    前記ホルダを少なくとも前記第2方向に変位させるための、固定部と可動部を持つ変位機構と、
    前記第2方向に付勢力を与えるための、前記可動部と前記ホルダとの間に設けられた弾性部と、を有し、
    前記ホルダには突当部が設けられ、前記基準部には前記突当部と当接し得る前記第2方向の位置が異なる複数の位置決め面が設けられており、
    前記変位機構によって前記ホルダを前記弾性部による前記付勢力に抗して前記第2方向に変位させて、前記位置決め面の一つに前記突当部を当接させ、前記付勢力が付与された状態で位置決め固定する
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 前記弾性部は当接部と前記第2方向に伸縮する弾性体を含み、
    前記弾性部は、前記可動部の一部を前記当接部が前記第2方向の両側から挟むように対向して2つ設けられていることを特徴とする、請求項1記載の記録装置。
  3. 前記変位機構はモータを有し、前記モータの回転により前記ホルダを変位させて前記突当部と前記位置決め面の一つとを当接させた後、少なくとも画像記録中は前記モータが回転しないように、前記モータが制御されることを特徴とする、請求項1または2記載の記録装置。
  4. 少なくとも画像記録中は、前記モータに外力が付与されても回転しないように前記モータを励磁し続けるよう制御されることを特徴とする、請求項3記載の記録装置。
  5. 前記基準部には前記第2方向に沿って複数の凹部が形成され、複数の前記位置決め面は、前記複数の凹部の内側の側面であることを特徴とする、請求項1から4のいずれかに記載の記録装置。
  6. 前記変位機構は前記ホルダを、前記ノズルとシートとの間隔方向である第3方向に変位させることが可能であり、
    前記ホルダには、前記第1方向の第1突当部、前記第2方向の第2突当部、ならびに前記第3方向の第3突当部が設けられ、
    前記基準部には、前記第1突当部と当接し得る第1位置決め面、前記第2突当部と当接し得る前記第2方向の位置が異なる複数の第2位置決め面、ならびに前記第3突当部と当接し得る第3位置決め面が設けられていることを特徴とする、請求項1から4のいずれかに記載の記録装置。
  7. 前記第3突当部は転がり軸受けを有することを特徴とする、請求項6記載の記録装置。
  8. 前記変位機構によって前記ホルダを前記第3方向に変位させる途中で、前記ホルダは前記第1突当部が第1位置決め面から離間する方向に一時的に退避するようになっており、前記第1突当部が第1位置決め面から退避した状態で、前記ホルダを前記第2方向に変位させることを特徴とする、請求項6記載の記録装置。
  9. 前記基準部には前記第2方向に沿って複数の凹部が形成され、前記第1位置決め面は前記複数の凹部の内側の底面であり、複数の前記第2位置決め面は前記複数の凹部の内側の側面であり、
    前記ホルダを前記第3方向に変位させて前記第1突当部が前記第1位置決め面から退避した状態で、前記ホルダを前記第2方向に変位させて前記複数の凹部のうちの1つと前記第1突当部とを対向させ、再び前記ホルダを前記第3方向に移動させて前記第1突当部を前記凹部の内に進入させ、その後、前記ホルダを前記第2方向に移動させて前記第2位置決め面の1つに前記第2突当部を当接させることを特徴とする、請求項8記載の記録装置。
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