JPWO2016098837A1 - 多重ガラス障子 - Google Patents

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Abstract

シール部材としてのブチルの位置を保持でき、スペーサー接続部材とスペーサーと間のシールを実現することができる多重ガラス障子を提供する。又、中空層の内圧上昇に起因する第1の枠体の膨らみを抑制することができる多重ガラス障子を提供する。多重ガラス障子によれば、スペーサー128の端部同士を連結するため、スペーサー128に挿入されるL字状に配置された複数の挿入部154と本体部152と挿入部154の間に形成された突出部とを備えるコーナーキー150と、スペーサー128とコーナーキー150と隣り合う挿入部154との間に配置され、突出部157に対して分割中空層130の反対側に配置されるシール部材159と、を備えているので、突出部157によりシール部材159を所定に位置に保持することができる。

Description

本発明は、3枚以上のガラス板を枠体であるスペーサーによって隔置して構成された多重ガラス障子に関する。
単板のガラス板に比較して、断熱性や防音性が優れていることから、複層ガラスが多用されている。複層ガラスは、少なくとも2枚のガラス板と、2枚のガラス板を隔置するための枠体であるスペーサーを備えている。この構成により2枚のガラス板の間に中空層が形成される。枠体であるスペーサーは、複数のスペーサーとスペーサーの端部同士を連結するスペーサー接続部材とで構成されている。このスペーサーとスペーサー接続部材との連結に関して、各種の提案がされている。
特許文献1では、スペーサー接続部材に設けられ、L字状に配置された挿入部を、スペーサーの空間部に挿入することによりスペーサー同士を連結している。さらに、スペーサー接続部材とスペーサーとのシールを実現するため、スペーサー接続部材とスペーサーとでシール部材(例えば、ブチル)を挟み込んでいる。
特許第4931090号公報
近年、3枚以上のガラス板を一つのスペーサーによって隔置して構成した多重ガラス障子が提案されている。多重ガラス障子においてもスペーサー接続部材とスペーサーとのシールを実現するため、シール部材をスペーサー接続部材とスペーサーとで挟み込む必要がある。
ところで、多重ガラス障子に用いられるスペーサー接続部材は、複数のL字状の挿入部を有しているので、隣接する挿入部の間に隙間があり、この隙間の位置でシール部材が所定の位置に留まらない懸念がある。
特許文献1のスペーサー接続部材は、複数の挿入部を備えていないため、隣接する挿入部の間に隙間はなく、この隙間の位置でシール部材の位置に保持することについて検討する必要がない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、シール部材を所定の位置に保持することができ、スペーサー接続部材とスペーサーと間のシールを実現することができる多重ガラス障子を提供することを目的とする。
本実施形態の多重ガラス障子は、第1のガラス板と、前記第1のガラス板と対向配置される第2のガラス板と、前記第1のガラス板と前記第2のガラス板との間に配置される少なくとも1枚の中間ガラス板と、前記第1のガラス板と前記第2のガラス板との間に中空層を形成するため、前記第1のガラス板と前記第2のガラス板との間に配置され、前記中間ガラス板の一部を保持する溝部を有するスペーサーと、複数の前記スペーサーの端部同士を連結するため、前記スペーサーに挿入されるL字状に配置された複数の挿入部と本体部とを備えるスペーサー接続部材であって、前記挿入部の間に形成された突出部を有するスペーサー接続部材と、前記スペーサーと前記スペーサー接続部材と隣り合う前記挿入部との間に配置され、前記突出部に対して前記中空層の反対側に配置されるシール部材と、を有する。
好ましくは、前記シール部材がブチル系材料で構成される。
また、好ましくは、前記突出部が前記溝部に挿入される。
また、好ましくは、前記スペーサー接続部材の突出部は、複数のL字状の挿入部の間であって、本体部から突出して形成されている。
また、好ましくは、前記シール部材は、前記突出部により支持されており、かつスペーサーの端面と前記スペーサー接続部材の本体部とで挟み込まれ、スペーサーとスペーサー接続部材との間でシールされている。
また、好ましくは、前記シール部材は、前記突出部により支持されており、かつスペーサー接続部材の本体部であってスペーサーの外面側部の側に配置されている。
本発明の多重ガラス障子によれば、シール部材を所定の位置に保持することができ、スペーサー接続部材とスペーサーと間のシールを実現することができる。
実施形態に係る多重ガラス障子が適用された窓の下部の断面図 図1に示した多重ガラス障子の全体斜視図 図2に示した多重ガラス障子の下部の縦断面図 スペーサー同士を接続するスペーサー接続部材を内面部から見た分解斜視図 スペーサー同士を接続するスペーサー接続部材を外側面部から見た分解斜視図 スペーサーとスペーサー接続部材とを接続した状態を示した要部説明図 図7(A)、図7(B)は、突出部を有するスペーサー接続部材に中間ガラス板を挿入する際の状態を示す説明図 図8(A)、図8(B)は、突出部を有しないスペーサー接続部材に中間ガラス板を挿入する際の状態を示す説明図 支持板同士を接続する支持板接続部材の分解斜視図 スペーサーとスペーサー接続部材とをビスにより接続した状態、及び支持板と支持板接続部材とをビスにより接続した状態を示した要部説明図
本発明の実施形態の多重ガラス障子を添付した図面に基づいて説明する。
なお、図面は、本発明の好ましい実施形態を例示したものであり、本発明は、例示の図面とその説明に限定されるものではない。
図1は、実施形態に係る多重ガラス障子120が装着された窓100の下部の縦断面図である。
窓100は、建物の躯体の開口部に取り付けられている既設の窓枠20の内側に、室外側からアタッチメント枠110を窓枠20に装着し、アタッチメント枠110に実施形態の多重ガラス障子120を装着することにより構成される。
窓枠20は、下枠20Aと不図示の上枠及び左右の縦枠とを四方枠組みして構成されており、窓枠20の各枠材は、前記躯体に、ねじによって固定される。アタッチメント枠110も同様に、下枠110Aと不図示の上枠及び左右の縦枠とを四方枠組みして構成されている。
また、図1の符号50は、室外側の押縁であり、符号52は、室内側の気密材である。実施形態の窓枠20、アタッチメント枠110は、いずれも硬質合成樹脂材料又はアルミニウム合金の押出形材である。図示した例において、窓枠20、及びアタッチメント枠110は、開閉することができないFIX窓用の窓枠用の例である。
多重ガラス障子120とは、後述する4本のスペーサーが一体化された枠体を用い、2枚のガラス板と、これら2枚のガラス板の間に少なくとも1枚のガラス板(すなわち、中間ガラス板)を隔置して構成されたものである。
〔多重ガラス障子120の全体構成〕
図2は、多重ガラス障子120の全体斜視図であり、図3は、多重ガラス障子120の下部の縦断面図である。
図2、図3の如く、多重ガラス障子120は、建造物の室外側に配置されるガラス板(すなわち、第1のガラス板)122と、ガラス板122と対向配置され室内側に配置されるガラス板(すなわち、第2のガラス板)124と、ガラス板122とガラス板124との間に配置された3枚の中間ガラス板126A、126B、126Cと、ガラス板122とガラス板124とで隔置し、かつ中間ガラス板126A、126B、126Cを隔置して保持するスペーサー128と、スペーサー128を外側から支持する支持板200とを備えている。ガラス板122とガラス板124の角部であって、4本のスペーサー128の各端部がそれぞれ突き合わされる4箇所のコーナーにおいては、突き合わされたスペーサー128の端部同士がコーナーキー150(すなわち、スペーサー接続部材)によってそれぞれ接続されて枠状に構成され、また4枚の支持板200の各端部がそれぞれ突き合わされる4箇所のコーナーにおいても、突き合わされた支持板200の端部同士が支持板接続部材である支持板用コーナーキー250によってそれぞれ接続されて枠状に構成される。
なお、中間ガラス板126A、126B、126Cを総称する場合には、単に中間ガラス板126と称する。
ガラス板122とガラス板124とは、その周囲においてスペーサー128により隔置される。これにより、ガラス板122とガラス板124との間に中空層が形成される。ガラス板122とガラス板124とスペーサー128とにより形成される中空層は、周囲においてスペーサー128により封着されるとともに、3枚の中間ガラス板126A、126B、126Cが隔置して配置されることにより、中空層が4層の分割中空層130に分割される。支持板200は、スペーサー128の中空層側の内表面とは反対側の外表面に透湿防水層を介して当接するように配置されるのが好ましい。
<スペーサー128>
図3の如く、スペーサー128は、ガラス板122とガラス板124との間隔を保持する内面部132及び外面側部134、内面部132及び外面側部134に連設されてガラス板122、124の内側壁部に対向する側辺部136、136、及び乾燥剤138(図1参照)が充填される複数の空間部140から構成される。
スペーサー128には、3枚の中間ガラス板126A、126B、126Cの周辺部の一部を保持するために、スペーサー128の内面部132に3列の溝部142が設けられる。3列の溝部142は、3枚の中間ガラス板126A、126B、126Cを平行に配置するように、スペーサー128の長手方向に沿って平行に形成される。
実施形態では、中間ガラス板126を保持するための3列の溝部142を形成することによって空間部140が左右方向に4分割されている。空間部140の個数は、中間ガラス板126の枚数に応じて決定される。実施形態のスペーサー128は、複数の空間部140と複数の溝部142とを有するように一体的に形成されている。
スペーサー128は、スペーサー形成材料によって成型される。成型方法としては、スペーサー形成材料を用いた押し出し成型法、共押し出し成型法、又は射出成型法等の成型法を用いることができる。
スペーサー形成材料としては、合成樹脂材料が好ましく使用される。スペーサー形成用の合成樹脂材料としては、硬質塩化ビニル樹脂材料、アクリロニトリル・スチレン樹脂材料、及びこれらにガラス繊維材を入れたものが好ましいが、これらの熱可塑性合成樹脂材料に限定されるものではなく、各種熱可塑性合成樹脂材料も使用できる。
また、スペーサー形成材料としては、一種に限らず、複数種の材料を用いて複合構造としてもよい。例えば、異なる樹脂材料を共押し出し成型法により部分的に異なる合成樹脂材料からなる複合構造のスペーサーとしてもよく、合成樹脂材料とアルミニウム材料からなる複合構造のスペーサーとしてもよい。特に、硬質塩化ビニル樹脂材料やアクリロニトリル・スチレン樹脂材料により形成されたスペーサー128は、多重ガラス障子120として用いたとき、断熱性に優れており、一体成型が容易で、耐久性に優れ、安価である。
スペーサー128の溝部142には、中間ガラス板126A、126B、126Cの端部を支持するための、グレージングチャンネル144が嵌合されていることが好ましい。グレージングチャンネル144により、スペーサー128の溝部142に中間ガラス板126A、126B、126Cを容易に密着固定することができる。また、グレージングチャンネル144を偏芯させることで各分割中空層130の厚さを変えることもできる。また、温度低下時において、分割中空層130の内圧が減少しスペーサー128が分割中空層130に向けて変形した場合でも、スペーサー128から中間ガラス板126A、126B、126Cにかかる圧力を、グレージングチャンネル144によって緩和することができる。
また、グレージングチャンネル144を、溝部142において部分的に配置することもできる。溝部142にグレージングチャンネル144を配置しない部分を設けることで、各分割中空層130の間を連通させることができ、各分割中空層130の内部の圧力を均等化することができる。
したがって、温度上昇、温度低下に伴い、分割中空層130の体積が増減した場合でも、複数の分割中空層130の全体でその体積変化の増減を吸収することができる。グレージングチャンネル144を部分的に設けない場合、その部分は、中間ガラス板126A、126B、126Cの各辺の隅部近くに設けるのが好ましい。
グレージングチャンネル144は、ショアA硬度が50度から90度の樹脂製(例えば、塩化ビニル樹脂、ウレタン樹脂)、又はゴム製であることが好ましい。ショアA硬度が50度未満であると、軟らか過ぎるため中間ガラス板126A、126B、126Cに対する十分な保持力を得難く、また、ショアA硬度が90度を超えると硬くなり過ぎるため、中間ガラス板126A、126B、126Cを嵌め込み難くなるからである。
グレージングチャンネル144として、図1、図3に示す形状に限定されず他の形状のグレージングチャンネル144を使用することもできる。
2枚のガラス板122、124が矩形の平板形状である場合、ガラス板122、124は、4辺の周縁付近に配置された4つのスペーサー128により隔置される。
〈コーナーキー(スペーサー接続部材)150〉
図4は、スペーサー128同士を接続するコーナーキー150を内面部から見た分解斜視図である。
図4の如く、スペーサー128の各端部が突き合わされる4つの角においては、隣接するスペーサー128の端部同士がスペーサー接続部材であるコーナーキー150により連結され、連続する枠状のスペーサー128が構成される。
スペーサー128は、コーナーキー150の本体部152に対面する端面160を有している。スペーサー128の内面部132には通し孔162が形成されている。通し孔162は、空間部140に連通されている。
コーナーキー150は、本体部152と、本体部152から突出しL字状に配置された複数の挿入部154を有しており、挿入部154には通し孔156が形成されている。コーナーキー150は、スペーサー128の複数の空間部140に挿入されるL字状に配置された複数の挿入部154と本体部152とが一体的に形成されている。また、コーナーキー150の本体部152は、中間ガラス板126の隅部を収容するため、隣接する挿入部154の間に収容部155を有している。収容部155は、本体部152に形成された溝部で構成されている。
スペーサー128の端面160がコーナーキー150の本体部152に接する位置まで、コーナーキー150の挿入部154がスペーサー128の空間部140に挿入される。挿入部154の断面積は、空間部140の断面積より小さく、挿入部154は、空間部140の内壁とはほとんど接触することなく挿入されるので、スペーサー128にクラック等が発生するのを抑制することができる。
スペーサー128とコーナーキー150とを連結した際、スペーサー128の通し孔162とコーナーキー150の挿入部154の通し孔156とが、内面部132の側から見て重なる位置に、位置合わせされる。固定部材であるビス158が、空間部140の外側からスペーサー128の通し孔162に挿入される。ビス158は、スペーサー128の内面部132を貫通し、挿入部154の通し孔156に達する。ビス158を空間部140の外側からねじ込むことにより、ビス158がスペーサー128の通し孔162と挿入部154の通し孔156とに締結される。ビス158がスペーサー128を貫通しているので、スペーサー128とコーナーキー150の挿入部154とをビス158により確実に固定することができる。
ここで空間部140の外側とは、スペーサー128の内部に形成された空間部140に対して、スペーサー128を境界にして空間部140の反対側を意味する。実施形態では、内面部132の外側から空間部140に向けてビス158を挿入した。分割中空層(不図示)の気密性を維持するために、内面部132からビス158を挿入することが好ましい。
実施形態では、ビス158の下孔として、スペーサー128に通し孔162、挿入部154に通し孔156を形成したが、例えば、固定部材であるビス158として、タッピングビスを使用した場合、タッピングビスによりスペーサー128及び挿入部154に貫通孔を直接開けることもできる。
実施形態では、ビス158により、スペーサー128のガラス板122、124に近い側の2箇所でコーナーキー150と固定しているが、これに限定されない。例えば、空間部140の形成されている4箇所、又はスペーサー128の内側、すなわちガラス板122、124から遠い側に位置する2箇所で固定することもできる。
図5は、スペーサー128の端部同士を接続するコーナーキー150を外側面部134から見た分解斜視図である。図5において、ビス158、通し孔156,162を省略している。
図4及び図5の如く、複数のL字状の挿入部154の間には、本体部152から突出する突出部157が形成されている。さらに、突出部157に支持される紐状のシール部材159が、本体部152であってスペーサー128の外面側部134の側に配置されている。シール部材159が突出部157により支持されているので、シール部材159を所定の位置に保持することができる。このシール部材159は、コーナーキー150の挿入部154がスペーサー128の空間部140に挿入されると、スペーサー128の端面160と本体部152とで挟み込まれる。
図6は、スペーサー128とコーナーキー150とを接続した状態を示した要部説明図である。図6の如く、突出部157により支持されたシール部材159は、スペーサー128の端面160(図4及び図5参照)と本体部152とで挟み込まれるので、スペーサー128とコーナーキー150との間のシール(すなわち、気密性)を実現することができる。特に、シール部材159が突出部157に対して分割中空層130の反対側に配置され、所定の位置に保持されるので、シール部材159をスペーサー128とコーナーキー150とで確実に挟み込むことができる。
また、スペーサー128とコーナーキー150とで挟み込んでシール部材159を押しつぶした際、シール部材159が収容部155(すなわち、中間ガラス板(不図示))側に流れ出すことを突出部157により抑制することができる。その結果、押しつぶされたシール部材159は、スペーサー128の外面側部134の側に流れ出る。流れ出たシール部材159を押しつぶすことで、スペーサー128とコーナーキー150との気密性を向上させることができる。
なお、突出部157は、本体部152から離れるにしたがい、側面視で、先端先細りの楔状であることが好ましい。このような形状とすることで、スペーサー128の溝部142に突出部157をスムーズに挿入することができる。
シール部材159は、例えば、イソブチレンとイソプレンの共重合体であるブチル系材料(ブチルゴム)、変性アルキッド系、エステル系、合成ゴム系、フェノール系、変性エステル系、シリコーン系、アクリル系、ポリサルファイド系の樹脂材料で構成することができる。透湿防止の観点からブチル系材料が好ましい。
次に、図7(A)及び図7(B)、及び図8(A)及び図8(B)を参照して、中間ガラス板126をコーナーキー150の収容部155に挿入した際の、突出部157の作用について説明する。
図7(A)及び図7(B)は、突出部157を有するコーナーキー150に中間ガラス板126を挿入する際の状態を示す説明図である。図7(A)は、中間ガラス板126をコーナーキー150の収容部155に挿入する前の状態を示している(グレージングチャネル144は不図示)。図7(A)の如く、シール部材159は、突出部157により支持されているので、シール部材159は、所定の位置に保持される。この状態から次に、中間ガラス板126が収容部155に向けて挿入される。
次に図7(B)に示す如く、中間ガラス板126を収容部155に収容する際、シール部材159が突出部157により中間ガラス板126から離間されているので、中間ガラス板126がシール部材159に損傷を与えることを防止することができる。
図8(A)及び図8(B)は、突出部を有しないコーナーキー350に中間ガラス板126を挿入する際の状態を示す説明図である。図8(A)は、中間ガラス板126を本体部352に形成された収容部355に挿入する前の状態を示している。図8(A)の如く、シール部材159は、隣接する挿入部354の間では支持されていないため、シール部材159は、所定の位置に保持されていない。そのため、シール部材159の一部は、図8(A)において丸で囲むように収容部355を横切る位置にある。この状態から次に、中間ガラス板126が収容部355に向けて挿入される。
次に図8(B)に示す如く、中間ガラス板126が収容部355に収容される際、シール部材159と中間ガラス板126とが接触し、中間ガラス板126がシール部材159に損傷を与え、シール(すなわち、気密性)に影響を与える懸念がある。
本実施形態では隣接する挿入部154の間に突出部157を有しているので、シール部材159を所定の位置に保持することができる。
本体部152及び挿入部154を有するコーナーキー150は、硬質の合成樹脂材料(例えば、硬質塩化ビニル樹脂材料やアクリロニトリル・スチレン樹脂材料、ポリプロピレン樹脂材料)により一体成型されたものが好ましい。一体成型とは、コーナーキー形成材料を削り出し法、モールド法、3Dプリンターによる造形法、あるいは射出成型法等の一体成型法により成型することを意味する。このように一体成型されていれば、コーナーキー150を一つの部材にピース化することが容易であり、コーナーキー150の部品点数を削減することができ、組み立て工程も簡略化することができる。
<分割中空層130>
図1、図3に示す4層の分割中空層130には、空気よりも熱伝導率が小さいアルゴンガスが封入され、多重ガラス障子120の断熱性能が高められている。また、スペーサー128の空間部140に収納された乾燥剤138によってアルゴンガスが乾燥される。これによって、ガラス板122、124、及び中間ガラス板126A、126B、126Cの内部結露が防止されている。更に、分割中空層130の厚さは、断熱性能を十分に発揮できる厚さである13mm〜17mmに設定されている。つまり、分割中空層130の厚さは、断熱性能を最大限に発揮できる最適値(15mm)に対して、前後に2mmの幅を持たせて設定されている。分割中空層130の個数は、中間ガラス板126の枚数に応じて決定される。
なお、高い断熱性が特に要求されない場合には、上述の分割中空層130には、乾燥空気や、その他の不活性ガスが充填されてもよい。
<ガラス板122、124>
ガラス板122、124は、通常の多くの実施態様においては、矩形の平板のガラス板であり、それぞれの厚さは、軽量化を図るために好ましくは1.3mm〜3mmの範囲であり、ガラス板122、124の寸法は、同一、又は略同寸法であるのが好ましい。
また、ガラス板122、124は、前記厚さの範囲内であれば、厚さが異なっていてもよい。更に、ガラス板122、124は、厚さを薄くしても充分な強度を有する化学強化ガラスであるのが好ましい。つまり、ガラス板122、124を化学強化ガラスとすることにより、厚さが1.3mm〜3mmであっても、耐衝撃性能と耐風圧性能を得ることができる。
化学強化ガラス板とは、ソーダライムシリケートガラス等のNa成分やLi成分を含有するガラス板を、硝酸カリウム等の溶融塩中に浸漬させ、ガラス板の表面に存在する原子径の小さなNaイオン及び/又はLiイオンと、溶融塩中に存在する原子径の大きなKイオンとを置換してガラス板の表面層に圧縮応力層を形成して強度が高められたガラス板である。化学強化ガラスによれば、板厚が1.3mm以下のガラス板でも、充分に高い破壊強度を有する。したがって、ガラス板122、124として化学強化ガラス板を使用すれば、厚さが1.3mm〜3mmの薄板のガラス板122、124であっても、外側に配置されるガラス板122、124として十分な強度を得ることができる。
<中間ガラス板126A、126B、126C>
中間ガラス板126A、126B、126Cは、通常の多くの実施態様においては、ガラス板122、124と対応するように、矩形の平板のガラス板であり、それぞれの厚さは、軽量化を図るために1mm〜2mmの範囲であり、中間ガラス板126A、126B、126Cの寸法は、同一、又は略同寸法であるのが好ましい。
また、中間ガラス板126A、126B、126Cは、前記厚さの範囲内であれば、厚さが異なっていてもよい。更に、中間ガラス板126A、126B、126Cは、ガラス板122、124と同様に、厚さを薄くしても充分な強度を有する化学強化ガラスでもよい。例えば、厚さが1mmないし2mmの化学強化ガラスは、厚さが3mmないし6mmのフロートガラス等の非強化ガラスと同等の静的曲げ強度を有する。
なお、中間ガラス板126A、126B、126Cは、スペーサー128の溝部142に挿入できるようにガラス板122、124よりも小寸法の相似形の矩形状とされるのが好ましい。
実施形態では、3枚の中間ガラス板126A、126B、126Cを例示したが、中間ガラス板126は、ガラス板122、124の間に少なくとも1枚あればよい。すなわち、多重ガラス障子120は、少なくとも一枚の中間ガラス板126を備えることにより構成される。また、中間ガラス板は、4枚以上であってもよい。したがって、多重ガラス障子120によれば、分割中空層130の温度が低下し、分割中空層130の内圧が減少した場合でも、中間ガラス板126の端部がスペーサー128を支持するので、スペーサー128が分割中空層130に向けて変形するのを中間ガラス板126によって抑制することができる。
<低放射膜166A、166B、166C、166D>
図1の如く、ガラス板122、124の分割中空層130に対向する少なくとも一方の内面、及び中間ガラス板126A、126Cの中間ガラス板126Bに対向する内面には、Low−E(Low−Emissivity)膜等の低放射膜166A、166B、166C、166Dが成膜されているのが好ましい。すなわち、ガラス板122、124、及び中間ガラス板126A、126CをLow−Eガラスとして構成することもできる。
Low−Eガラスとは、ガラス板の表面に、例えば、酸化スズ(SnO2)を主体とした低放射膜を化学蒸着装置やスパッタリング装置等を用いて成膜したもの、又は銀(Ag)を主体とした低放射膜を、スパッタリング装置等を用いて成膜したものであり、赤外線による熱エネルギーの放射率を低くする機能を有する。ここで、銀(Ag)を主体とした低放射膜とは、銀膜を酸化物膜、窒化物膜等で積層化したタイプのものも含む。すなわち、Low−Eガラスは、熱を通し難い性能を有するので、遮熱性及び断熱性が高い。また、銀を主体とした低放射膜は、空気中の水分等によって酸化し易い性質を有するため、複層ガラスに用いる場合は、密閉された中空層に面する面側に成膜されることが好ましい。更に、酸化スズを主体とする低放射膜は、銀を主体とする低放射膜と比較して、熱線の反射性能が低く、遮熱性能は低いが、銀を主体とする低放射膜と比較して、酸化し難く、機械耐久性が高いため傷付き難いという利点がある。
多重ガラス障子120において、Low−Eガラスを使用する場合、低放射膜166A、166B、166C、166Dの放射率を異ならせることができる。これにより、分割中空層130の温度と中間ガラス板126A、126B、126Cの温度上昇を抑制し、「熱割れ」と称されるガラス板の割れのリスクを解消することができる。
例えば、室外側のガラス板122の内面に、放射率の比較的低い低放射膜166Aを成膜する。中間ガラス板126Aの中間ガラス板126Bに対向する面に、低放射膜166Aよりも放射率の高い低放射膜166Bを形成する。中間ガラス板126Cの中間ガラス板126Bに対向する面に、低放射膜166Aよりも放射率の高い低放射膜166Cを形成する。室内側のガラス板124の内面に、低放射膜166Aよりも放射率の高い低放射膜166Dを成膜する。低放射膜166B、166C、166Dは、垂直放射率が同値のものでもよく異なっていてもよい。また、中間ガラス板126Bには、低放射膜を形成しない。ガラス板122,124の内面とは、ガラス板122,124の分割中空層130に対向する面を意味する。
室外側のガラス板122に放射率の比較的低い低放射膜166Aを設けることで、分割中空層130の内部の温度上昇、及び中間ガラス板126A、126B、126Cの温度上昇を抑えることができる。また、ガラス温度の上昇が大きい中央の中間ガラス板126BをLow−Eガラスではなく、透明ガラス板を使用することで、中間ガラス板126の中央付近の温度上昇を抑えることができる。
一方で、中間ガラス板126A、126Cの低放射膜166B、166Cは、低放射膜166Aより放射率が高いので、日射熱の透過性が高く、熱が中間ガラス板126に吸収されるのを抑え、室内側のガラス板124まで伝わりやすい。したがって、断熱性能を確保しつつ、分割中空層130の中間ガラス板126A、126Cの温度吸収を抑えることができる。
上述の構成とすることにより、中間ガラス板126A、126B、126Cと分割中空層130の温度上昇を抑制し熱応力を低下することができ、「熱割れ」を抑制することができる。
<支持板200>
図1、図3の如く、支持板200は、スペーサー128を支持し、補強する部材である。このため、支持板200は、各スペーサー128の外面側部(外表面)134に対向する位置であって、後述する透湿防止層190を介して外面側部134に当接されている。なお、透湿防止層190は、必須ではなく、支持板200を外面側部134に直接当接させてもよい。この支持板200は、コーナーキー250により連結される。
実施形態の多重ガラス障子120によれば、スペーサー128が支持板200によって、その外側から支持されているので、温度上昇により分割中空層130の内圧が上昇し、スペーサー128が分割中空層130と反対側に膨張しようとしても、支持板200によりスペーサー128が外に膨らむのを抑制することができる。
図示したような多重ガラス障子120の構成によって、ガラス板122とガラス板124との間の中空層の厚さは、通常の2枚のガラス板からなる複層ガラスと比較して非常に厚くなる。このため、熱膨張する中空層からスペーサー128が受ける圧力は、前記複層ガラスと比較して非常に大きくなり、1枚のスペーサー128では対応できない場合が生じる。また、スペーサー128が樹脂製の場合には、金属製と比較して膨張しやすいという性質がある。そこで、実施形態の多重ガラス障子120では、スペーサー128の外側を支持し、スペーサー128を補強して、スペーサー128の膨張を抑制する支持板200を設けたので、前記上昇した内圧にも対抗することができる。これにより、使用寿命の長い多重ガラス障子120を提供することができる。また、図示した支持板200は、断面形状において、内部に4つの中空部202を有するホロー構造体である。
支持板200の形状に関して、支持板200は、スペーサー128を支持するため、スペーサー128と略同じ長さを有し、スペーサー128の幅より小さい幅を有しているのが好ましい。
また、支持板200は、ガラス板122の内側壁部及びガラス板124の内側壁部と、スペーサー128の外面側部134とで囲まれる空間部に収納されている。また、支持板200の一方の外側壁部とガラス板122の内側壁部との間、支持板200の他方の外側壁部とガラス板124の内側壁部との間には、シール材として二次シール材182が充填されている。
実施形態では、支持板200は、複数の中空部202を有するように一体的に形成されている。支持板200は、支持板形成材料によって成型される。成型方法としては、支持板形成材料を用いた押し出し成型法、共押し出し成型法、又は射出成型法等の成型法を用いることができる。
支持板形成材料としては、合成樹脂材料が好ましく使用される。支持板形成用の合成樹脂材料としては、硬質塩化ビニル樹脂材料、アクリロニトリル・スチレン樹脂材料、及びこれらにガラス繊維材を入れたものが好ましいが、これらの熱可塑性合成樹脂材料に限定されるものではなく、各種熱可塑性合成樹脂材料も使用できる。
また、支持板形成材料としては、一種に限らず、複数種の材料を用いて複合構造としてもよい。例えば、異なる樹脂材料を共押し出し成型法により部分的に異なる合成樹脂材料からなる複合構造の支持体としてもよく、合成樹脂材料とアルミニウム材料からなる複合構造の支持体としてもよい。特に、硬質塩化ビニル樹脂材料やアクリロニトリル・スチレン樹脂材料により形成された支持板200は、多重ガラス障子120として用いたとき、断熱性に優れており、一体成型が容易で、耐久性に優れ、安価である。
〈コーナーキー250〉
図9は、支持板200同士を接続するコーナーキー250の分解斜視図である。
支持板200の各端部が突き合わされる4つの角のコーナーにおいては、隣接する支持板200の端部同士が支持板接続部材であるコーナーキー250により連結され、連続する枠状の支持板200の組み立て体が構成される。
支持板200は、コーナーキー250の本体部252に面する端面230を有している。支持板200の外面部214には通し孔232が形成されている。通し孔232は、中空部202に貫通されている。
コーナーキー250は、本体部252と、本体部252から突出しL字状に配置された挿入部254を有しており、挿入部254には通し孔256が形成されている。コーナーキー250は、支持板200の複数の中空部202に挿入されるL字状に配置された挿入部254と本体部252とが一体的に形成されている。
支持板200の端面230がコーナーキー250の本体部252に接する位置まで、コーナーキー250の挿入部254が支持板200の中空部202に挿入される。挿入部254の断面積は、中空部202の断面積より小さく、挿入部254を中空部202の内壁とはほとんど接触せず、支持板200にクラック等が発生するのを抑制することができる。
支持板200とコーナーキー250とを連結した際、支持板200の通し孔232とコーナーキー250の挿入部254の通し孔256とは重なる位置に、位置合わせされる。固定部材であるビス258が、外面部214から支持板200の孔232に挿入される。ビス258は、支持板200を貫通し、挿入部254の通し孔256に達する。ビス258を外面部214の外側からねじ込むことにより、ビス258が支持板200の通し孔232と挿入部254の通し孔256とに締結される。ビス258が支持板200を貫通しているので、支持板200とコーナーキー250の挿入部254とをビス258により確実に固定することができる。
実施形態では、ビス258の下孔として、支持板200に通し孔232、挿入部254に通し孔256を形成したが、例えば、固定部材であるビス258として、タッピングビスを使用した場合、タッピングビスにより支持板200及び挿入部254に貫通孔を直接開けることができる。
実施形態では、ビス258により、支持板200のガラス板122、124に近い側の2箇所でコーナーキー250と固定しているが、これに限定されない。例えば、中空部202の形成されている4箇所、又は支持板200の内側、すなわちガラス板122、124から遠い側に位置する2箇所で固定することもできる。
本体部252及び挿入部254を有するコーナーキー250は、硬質の合成樹脂材料(例えば、硬質塩化ビニル樹脂材料やアクリロニトリル・スチレン樹脂材料、ポリプロピレン樹脂材料)により一体成型されたものが好ましい。一体成型とは、コーナーキー形成材料を削り出し法、モールド法、3Dプリンターによる造形法、あるいは射出成型法等の一体成型法により成型することを意味する。このように一体成型されていれば、コーナーキー250を一つの部材にピース化することが容易であり、コーナーキー250の部品点数を削減することができ、又組み立て工程を簡略化することができる。
図10は、スペーサー128とコーナーキー150とをビス158により接続した状態、及び支持板200とコーナーキー250とをビス258により接続した状態、を示す説明図である。図10の如く、スペーサー128の外側には支持板200が配置され、スペーサー128が支持板200に支持され、かつ補強されている。なお、図10においては、シール部材159を省略している。
<シール材180、二次シール材182>
図1、図3の如く、多重ガラス障子120は、シール材180(すなわち、一次シール材180)、二次シール材182を備えている。ガラス板122とガラス板124とに対向するスペーサー128の側辺部136、136が、シール材180であるブチルゴムによってガラス板122とガラス板124とに接合される。
そして、スペーサー128の外面側部134の側に二次シール材182であるポリサルファイド系又はシリコーン系のシーリング材が充填される。これによって、多重ガラス障子120が構成される。シール材180、及び二次シール材182は、上記形態に限定されず、ガラス板122、124との接合と、スペーサー128の外面側部134の側に塗布するシール材を同一の材料としてもよい。さらに、二次シール材182の外周に二次シール材182を保護する別のシール材を有してもよい。
<透湿防止層190>
図1、図3の如く、多重ガラス障子120の分割中空層130の側に外側から水分が透過するのを防止する透湿防止層190が形成されるのが好ましい。特に、スペーサー128が、合成樹脂材料、例えば硬質塩化ビニル樹脂材料、又はアクリロニトリル・スチレン樹脂材料により形成されている場合、素材自体として水分の透湿防止性が高いアルミニウム製のスペーサーと同等程度の透湿防止性が求められている。
透湿防止層190としては、分割中空層130内にスペーサー128自体を通して水分が透過することを防止できる材質からなるものが選ばれる。透湿防止層190としては、透湿防止塗料を塗布し、硬化されてなる層や、透湿防止フィルム状体を貼り付けてなる層が好ましい。透湿防止塗料としては、代表的には、フッ素樹脂系塗料、塩化ビニリデン樹脂系塗料などが挙げられる。透湿防止塗料の塗布により透湿防止層を形成する場合、2種以上の透湿防止塗料を塗布して2層、あるいは3層以上の複数層の構成としてもよい。
透湿防止フィルム状体としては、透湿防止性能をもった金属被覆フィルム、セラミック被覆フィルム、金属及びセラミックの複合被覆フィルム、金属テープ、フィルム自身が透湿防止性能をもった樹脂からなる透湿防止樹脂フィルム、又は透湿防止樹脂被覆フィルムが挙げられる。ブチルゴム系接着材からなるブチルテープと、金属テープ、例えばアルミニウム箔やステンレス箔とを積層した透湿防止フィルム状体も好ましく使用することができる。
また、図1の如く、スペーサー128は、空間部140を有しているので、空間部140にゼオライト又はシリカゲル等の乾燥剤138を充填することができる。この乾燥剤138により分割中空層130の気体を乾燥させることができる。なお、乾燥剤138は、スペーサー128の内面部132に形成された開口部(不図示)により、分割中空層130に露出される。
なお、実施形態において、支持板200が設けられているので、透湿防止層190を保護することができる。以上が、多重ガラス障子120の構成である。
本発明の多重ガラス障子によれば、シール部材を所定の位置に保持することができ、スペーサー接続部材とスペーサーと間のシールを実現することができる。
なお、2014年12月19日に出願された日本特許出願2014−256802号の明細書、特許請求の範囲、図面および要約書の全内容をここに引用し、本発明の開示として取り入れるものである。
20…窓枠、50…押縁、52…気密材、100…窓、110…アタッチメント枠、120…多重ガラス障子、122、124…ガラス板、126、126A、126B、126C…中間ガラス板、128…スペーサー、130…分割中空層、132…内面部、134…外面側部、136…側辺部、138…乾燥剤、140…空間部、142…溝部、144…グレージングチャンネル、150…コーナーキー(スペーサー接続部材)、152…本体部、154…挿入部、155…収容部、156…通し孔、157…突出部、158…ビス、159…シール部材、160…端面、162…通し孔、166A、166B、166C、166D…低放射膜、180…シール材、182…二次シール材、190…透湿防止層、200…支持板、202…中空部、214…外面部、232…通し孔、250…コーナーキー(支持板接続部材)、252…本体部、254…挿入部、256…通し孔、258…ビス。

Claims (6)

  1. 第1のガラス板と、
    前記第1のガラス板と対向配置される第2のガラス板と、
    前記第1のガラス板と前記第2のガラス板との間に配置される少なくとも1枚の中間ガラス板と、
    前記第1のガラス板と前記第2のガラス板との間に中空層を形成するため、前記第1のガラス板と前記第2のガラス板との間に配置され、前記中間ガラス板の一部を保持する溝部を有する複数のスペーサーと、
    前記スペーサーの端部同士を連結するため、前記スペーサーに挿入されるL字状に配置された複数の挿入部と本体部とを備えるスペーサー接続部材であって、前記挿入部の間に形成された突出部を有するスペーサー接続部材と、
    前記スペーサーと前記スペーサー接続部材と隣り合う前記挿入部との間に配置され、前記突出部に対して前記中空層の反対側に配置されるシール部材と、
    を有する多重ガラス障子。
  2. 前記シール部材がブチル系材料で構成される請求項1に記載の多重ガラス障子。
  3. 前記突出部が前記溝部に挿入される請求項1又は2に記載の多重ガラス障子。
  4. 前記スペーサー接続部材の突出部は、複数のL字状の挿入部の間であって、本体部から突出して形成されている請求項1から3項のいずれか1項に記載の多重ガラス障子。
  5. 前記シール部材は、前記突出部により支持されており、かつスペーサーの端面と前記スペーサー接続部材の本体部とで挟み込まれ、スペーサーとスペーサー接続部材との間でシールされている請求項1から4項のいずれか1項に記載の多重ガラス障子。
  6. 前記シール部材は、前記突出部により支持されており、かつスペーサー接続部材の本体部であってスペーサーの外面側部の側に配置されている請求項1から5項のいずれか1項に記載の多重ガラス障子。
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