JPWO2016092724A1 - ヘッドアップディスプレイ、照明装置およびそれを備えた移動体 - Google Patents

ヘッドアップディスプレイ、照明装置およびそれを備えた移動体 Download PDF

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Abstract

照明装置(110)と、照明装置(110)の光を反射する反射光学ユニットと、を備える。照明装置(110)は、第1の方向に配列される複数の光源(111)と、複数の光源(111)の出射方向であって、複数の光源に対応して複数配置され、第1の入射面(112a)および第1の出射面(112b)を有し、第1の入射面(112a)または第1の出射面(112b)のうち少なくとも一方が凸面である第1レンズ(112)と、を有する。また、照明装置(110)は、第1レンズ(112)の出射方向に配置され、第2の入射面(113a)および第2の出射面(113b)を有し、第1の方向において第2の入射面(113a)または第2の出射面(113b)のうち少なくとも一方が凹形状を有する第2レンズ(113)と、第2レンズ(113)の出射方向に配置される拡散板(114)と、を有する。

Description

本開示は、観察者のアイボックスに対して虚像を視認させるヘッドアップディスプレイに関する。
従来から、液晶パネルの背後の光源から出る光を均一化して、液晶パネルを透過照明するヘッドアップディスプレイが提案されていた(例えば、特許文献1参照)。このヘッドアップディスプレイは、光源と、第1の集光レンズと拡散板と第2の集光レンズとを備える。これにより、表示器を透過する照明光の輝度の低下を抑えつつ、その輝度ムラを低減させることができる。
本開示は、表示する虚像において中央部と周辺部での輝度差の少ないヘッドアップディスプレイを提供する。
特開2007−108429号公報
本開示におけるヘッドアップディスプレイは、照明装置と、照明装置の光を反射する反射光学ユニットとを備える。照明装置は、第1の方向に配列される複数の光源と、複数の光源の出射方向であって、複数の光源に対応して複数配置され、第1の入射面および第1の出射面を有し、第1の入射面または第1の出射面のうち少なくとも一方が凸面である第1レンズとを備える。また、照明装置は、第1レンズの出射方向に配置され、第2の入射面および第2の出射面を有し、第1の方向において第2の入射面または第2の出射面のうち少なくとも一方の断面形状が凹形状を有する第2レンズと、第2レンズの出射方向に配置される拡散部材と、を有する。
本開示におけるヘッドアップディスプレイは、表示する虚像において、中央部と周辺部の輝度差を低減できる。
図1は、第1の実施の形態にかかるヘッドアップディスプレイを搭載した車両を示す模式図である。 図2Aは、第1の実施の形態におけるヘッドアップディスプレイの光路の一部を示す模式図である。 図2Bは、第1の実施の形態におけるヘッドアップディスプレイの光路の一部を示す模式図である。 図3は、第1の実施の形態におけるヘッドアップディスプレイの表示ユニットを説明するための模式図である。 図4は、第1の実施の形態における照明装置の構成を説明するための模式図である。 図5は、第1の実施の形態における照明装置の構成を説明するための模式図である。 図6Aは、第1の実施の形態における表示ユニットの光の分布を示すグラフである。 図6Bは、第1の実施の形態における表示ユニットの光の分布を示すグラフである。 図7は、第2の実施の形態における照明装置の構成を説明するための模式図である。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために、提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
また、図面を参照する際、各図面中にX、Y、Z直交座標系を設定している。すなわち、液晶パネルにおける上面、または、下面の2つの辺に沿ってX軸及びY軸を設定し、出射面の法線方向にZ軸を設定している。また、X軸方向を第1の方向、X軸方向と直交するY軸方向を第2の方向とする。
(第1の実施の形態)
以下、図1〜5を用いて、第1の実施の形態を説明する。
[1−1.構成]
[1−1−1.全体構成]
図1は、第1の実施の形態にかかるヘッドアップディスプレイ100を搭載した車両200における全体の構成を示した模式図である。本開示のヘッドアップディスプレイ100は、ウインドシールド230を備える車両200に搭載される。ヘッドアップディスプレイ100は、表示ユニット120、反射光学ユニット130及び筐体140から構成される。表示ユニット120は、図3に示すように照明装置110および液晶パネル121から構成される。
ヘッドアップディスプレイ100は、照明装置110によって照明される液晶パネル121(図3参照)の透過光が、反射光学ユニット130、ウインドシールド230を介して、観察者300のアイボックス600内に導かれ、観察者300に虚像400を視認させる。ここで、アイボックスとは、観察者が虚像を欠けることなく視認できる領域のことである。
反射光学ユニット130は、第1ミラー131および第2ミラー132からなる。第1ミラー131は、液晶パネル121から出射された光を第2ミラー132に向けて反射する。第2ミラー132は、第1ミラー131からの光をウインドシールド230に向けて反射する。第2ミラー132の反射面は、凹面形状を有している。反射光学ユニット130は、ミラー2枚でなく、1枚であっても、3枚以上であっても良い。また、反射光学ユニット130には、レンズなどの屈折光学系を用いても良い。
筐体140は、開口141を有しており、開口141に透明のカバーを備えていてもよい。
図2Aおよび図2Bは、観察者300が視認するヘッドアップディスプレイ100の光線を示した模式図である。図2AはX軸とZ軸で形成される面で見た光線を示す模式図であり、図2BはY軸とZ軸で形成される面で見た光線を示す模式図である。観察者300は液晶パネル121の透過光を、虚像光学系500を介して視認する。虚像光学系500は、図1で示す反射光学ユニット130とウインドシールド230を合わせたものである。
液晶パネル121が照明装置110(図3参照)に対して平行に配置される場合、液晶パネル121のアイボックス600の中央に向かう出射光は、中央部と端部とで、異なる出射角を有する(α1>α2)。すなわち、液晶パネル121の面から90°の角度を基準とすると、液晶パネル121の中央部の出射光は角度を有さない。他方、端部の出射光は、中央部の出射光に対して外向きの角度を有する。液晶パネル121が照明装置110に対して平行に配置されない場合はこの限りではなく、中央部の出射光は傾きを持つ。
また、アイボックス600は一般的にX軸方向のほうがY軸方向より大きいため、X軸方向の配光角β1のほうがY軸方向の配光角β2より大きい。
[1−1−2.照明装置の構成]
図3は、表示ユニット120の構成を示す分解斜視図である。表示ユニット120は、照明装置110と液晶パネル121とを含む。
図3に示すように、照明装置110は、複数個の光源111と、複数の光源111に対応して複数配置される第1レンズ112と、第1レンズ112の出射方向に配置される第2レンズ113と、第2レンズ113の出射方向に配置される拡散部材である拡散板114を含む。液晶パネル121は、照明装置110の出射方向に配置される透過型表示装置である。
光源111は、例えばチップ型発光ダイオード(LED)であり、液晶パネル121に照明光を供給する発光体である。本実施の形態では、複数の光源111は短辺方向(図3のY軸方向)から見て長辺方向(図3のX軸方向)へ1列に配置されている。ここで複数の光源111の配列方向を第1の方向と称す。
第1レンズ112は、光源111が出射した光を第1の入射面112aから取り込み、略平行光に偏向して出射する機能を有している。また、第1レンズ112は、複数の光源111に一対一で対応するようにアレイ状に配置される。なお、図3に示す第1レンズ112の第1の入射面112aおよび第1の出射面112bはいずれも凸面形状を有しているが、第1の入射面112aまたは第1の出射面112bは少なくともいずれかに凸面形状を有していればよい。なお、第1レンズ112の第1の入射面112aおよび第1の出射面112bの凸面形状は光軸に対して回転対称である必要はなく、長辺方向と短辺方向で曲率の異なるトロイダル形状であってもよい。本実施の形態における第1の入射面112aは、第1の方向であるX軸方向のみに凸形状を有している。言い換えると、第1の入射面112aはシリンドリカル形状である。他方、第1の出射面112bは、X軸方向及びY軸方向の両方から見て凸形状であるとともに、第1の方向であるX軸方向と第2の方向であるY軸方向の面の曲率が異なる、いわゆるトロイダル形状を有している。なお、本実施の形態では、第1の出射面112bの曲率は、X軸方向に比べてY軸方向の方が小さい。
本実施の形態では、光源111と第1レンズ112の各々の中心が一致しているが、必ずしも一致している必要はない。
第2レンズ113は、第1レンズ112の出射光を所望の方向に偏向する機能を有している。すなわち、複数の第1レンズ112のそれぞれの出射光は、第2レンズ113によって、拡散板114の領域毎に入射するように偏向される。
第2レンズ113の第2の入射面113aは、平面形状を有している。第2レンズ113の第2の出射面113bは、X軸方向の形状が凹形状をしている。本実施の形態では、第2レンズ113は、第1の方向であるX軸方向は凹形状、第2の方向であるY軸方向は凸形状のいわゆるトロイダル形状である。第2レンズ113は、第1レンズ112の出射光を拡散板114の領域毎に入射するように偏向させればよく、X軸方向において、第2の入射面113aと第2の出射面113bの少なくとも一方が凹形状であればよい。
第1レンズ112および第2レンズ113は、所定の屈折率を有する透明材料で構成される。透明材料の屈折率は、例えば1.4から1.6程度である。このような透明材料としては、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネイト等の樹脂を用いることができる。本実施の形態では、耐熱性を考慮してポリカーボネイトを用いている。
拡散板114は第2レンズ113の出射面側であって液晶パネル121の入射面側に配置される。また、拡散板114は、拡散板114の領域毎に入射する第2レンズ113からの光を拡散させ、液晶パネル121に出射する。これにより、複数の光源111からの光を面としての光源にして、アイボックス600内での輝度ムラを低減する。拡散板114は、光を拡散させる機能がある光学シートであれば良く、例えばその表面がビーズ部材や微細な凹凸構造、粗面で構成される。また、ドットシートや透過性の乳白色のシートでも良い。
[1−1−3.構成の詳細説明]
図4は、本実施の形態における照明装置110の模式図であり、X軸方向の断面を示す。第1の入射面112aおよび第1の出射面112bを有する第1レンズ112は、複数の光源111の出射光を略平行光に偏向する。第2の入射面113aおよび第2の出射面113bを有する第2レンズ113は、複数の第1レンズの出射光を所定の角度傾けた方向に偏向する。拡散部材である拡散板114は、第2レンズ113の出射光をアイボックス600に対応する程度で広げることができる。
本実施の形態において、第1レンズ112は、複数のレンズをX軸方向にアレイ状に配置している。しかしながら、第1レンズ112は、光源111に対応して配置していればよく、各レンズ同士に間隔を開けても当接して配置しても良い。また、複数の第1レンズ112は一体で形成されていても良い。
図5は、本実施の形態の照明装置110の模式図であり、Y軸方向の断面を示す。
光源111の出射光を、第1の入射面112aおよび第1の出射面112bを有する第1レンズ112で取り込み、第2の入射面113aおよび第2の出射面113bを有する第2レンズ113で外向きの光線となる程度に偏向する。拡散板114は、アイボックス600の幅に対応する程度に広げることで、所望の配光特性を実現する。
なお、アイボックス600の長さが上下方向と左右方向で異なる場合、要求される配光角が長辺方向と短辺方向で異なる。このような場合、拡散板114は、第1の方向であるX軸方向と第2の方向であるY軸方向とでその拡散性(拡散角)が異なる、すなわち異方性のある部材を用いることが望ましい。本実施の形態の拡散板114は、X軸方向における拡散性に比べてY軸の方向における拡散性を抑えて、アイボックス600の長辺方向と短辺方向に対応している。
[1−3.効果等]
以上のように、本実施の形態において、ヘッドアップディスプレイ100は、照明装置110と、液晶パネル121と、反射光学ユニット130と、筐体140を備える。照明装置110は、第1の方向(図3および図4におけるX軸方向)に配列される複数の光源111と、複数の光源111の出射方向であって、複数の光源111に対応して複数配置され、第1の入射面112aおよび第1の出射面112bを有し、第1の入射面112aまたは第1の出射面112bのうち少なくとも一方が凸面である、第1レンズ112と、を備える。また、照明装置110は、第1レンズ112の出射方向に配置され、第2の入射面113aおよび第2の出射面113bを有し、第1の方向において第2の入射面113aまたは第2の出射面113bの少なくとも一方の断面形状が凹形状を有する第2レンズ113と、第2レンズ113の出射方向に配置される拡散板114とを備える。
第1レンズ112は、複数の光源111に対応して複数配置され、第1の入射面112aまたは第1の出射面112bのうち少なくとも一方が凸面である。そのため、第1レンズ112から出射される光は、集光される。第2レンズ113は、第2の入射面113aおよび第2の出射面113bを有し、第1の方向において第2の入射面113aまたは第2の出射面113bの少なくとも一方の断面形状が凹形状を有する。そのため、第2レンズ113から出射される光は、端部に向かうにつれて、より外向きの角度を有するように偏向される。第2レンズ113から出射された光は、拡散部材である拡散板114、液晶パネル121および虚像光学系500を介して、アイボックス600の全域に広がる。従って、アイボックス600のどの位置でも輝度ムラの低減された虚像400を視認することができる。
ここで、図6A、図6Bは、本実施の形態における液晶パネル121のX軸方向の出射光の配光特性を示す図である。図6Aは、液晶パネル121における中央部の配光特性である。また、図6Bは、液晶パネル121における、端部の配光特性である。図6Bに示すとおり、本実施の形態において、液晶パネル121の端部における出射光の強度は、パネル中央から離れる方向にピークを有する。これにより、液晶パネル121の表示面積よりも拡大された虚像400を視認するヘッドアップディスプレイ100において、虚像400の中央と周辺のとの輝度差を抑えることができる。
(第2の実施の形態)
以下、図7を用いて、以下、第2の実施の形態を説明する。
第2の実施の形態におけるヘッドアップディスプレイ100は、第1の実施の形態と同様の基本的な構成を有しているため、異なる点について以下説明する。
[2−1.構成]
図7は、第2の実施の形態に係るヘッドアップディスプレイ100の照明装置110の模式図であり、X軸方向の断面を示す。
第1の実施の形態では、第1レンズ112の各々の頂点にそれぞれの光源111の中心が位置するように配置した。第2の実施の形態では、第1レンズ112の各々の頂点に対してそれぞれの光源111をX軸方向にずらして配置している。
第2の実施の形態では、第1レンズ112の各々の頂点ピッチに対して、光源111の配置ピッチを狭くして配置している。すなわち、それぞれの光源111の配置位置は、X軸方向に、中心から端部に向かうにつれて、第1レンズ112に対して中心方向にずれるように配置される。この際、それぞれの光源111は、その出射光を対応する第1レンズに入射する光量が、隣接する第1レンズに入射する光量よりも低くならない程度にずらすことが望ましい。
[2−2.効果等]
以上のように、光源111と第1レンズ112の中心をずらして配置することで、第1レンズ112から出射される光の主光線は、中心から端部に向かうにつれて、外向きの角度が大きくなる。これにより、第2レンズ113の凹面の屈折力を抑えることができ、凹面の曲率を低くすることができる。これにより、第2レンズの厚みを小さくすることができる。また、第2レンズ113の成型コストや材料コストを抑えることが可能となる。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、第1の実施の形態および第2の実施の形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、第1の実施の形態および第2の実施の形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
第1の実施の形態および第2の実施の形態では、映像表示装置として、液晶パネル121は透過型表示装置であれば良い。
また、液晶パネルは光源の主光線に対して直交するように配置した例を示したが、傾いて配置することもできる。
第1レンズ112の第1の入射面112a、第1の出射面112bおよび第2レンズ113の第2の入射面113a、第2の出射面113bは、不連続な面形状であるフレネル形状を用いることで、表示ユニット120の小型化を実現することもできる。この場合、フレネル形状は、X軸方向とY軸方向のそれぞれで曲率を変更することもできるし、一方の軸方向のみをフレネル形状とすることもできる。
第1レンズ112は、凸レンズを用いたが、TIR(Total Internal Reflection)レンズを用いることもできる。これにより、光源111からの光を効率良く第2レンズ113に出射することができ、光利用効率が向上する。
照明装置110において、短辺方向であるY軸方向から見て、光源111と第1レンズ112が複数列に配置されていてもよい。この場合、第2レンズ113の出射面は、長辺方向であるX軸方向と同じく、凹形状とする。これにより、液晶パネル121よりも拡大された虚像400を視認するヘッドアップディスプレイ100において、虚像400の中央と周辺のとの輝度差を抑えることができる。
ヘッドアップディスプレイ100の出射光を反射させる部材として、ウインドシールド230を例示したが、これに限られず、コンバイナ(Combiner)を用いることもできる。
光源として、LEDを例示したが、レーザーダイオードや有機発光ダイオードなどを用いることもできる。
本開示は、虚像を視認させる投映装置に適用可能である。具体的には、ヘッドアップディスプレイ、などに、本開示は適用可能である。
100 ヘッドアップディスプレイ
110 照明装置
111 光源
112 第1レンズ
112a 第1の入射面
112b 第1の出射面
113 第2レンズ
113a 第2の入射面
113b 第2の出射面
114 拡散板(拡散部材)
120 表示ユニット
121 液晶パネル
130 反射光学ユニット
131 第1ミラー
132 第2ミラー
140 筐体
141 開口
200 車両
230 ウインドシールド
300 観察者
400 虚像
500 虚像光学系
600 アイボックス
本開示は、観察者のアイボックスに対して虚像を視認させるヘッドアップディスプレイに関する。
従来から、液晶パネルの背後の光源から出る光を均一化して、液晶パネルを透過照明するヘッドアップディスプレイが提案されていた(例えば、特許文献1参照)。このヘッドアップディスプレイは、光源と、第1の集光レンズと拡散板と第2の集光レンズとを備える。これにより、表示器を透過する照明光の輝度の低下を抑えつつ、その輝度ムラを低減させることができる。
本開示は、表示する虚像において中央部と周辺部での輝度差の少ないヘッドアップディスプレイ、照明装置およびそれを備えた移動体を提供する。
特開2007−108429号公報
本開示におけるヘッドアップディスプレイは、照明装置と、照明装置の光を反射する反射光学ユニットとを備える。照明装置は、第1の方向に配列される複数の光源と、複数の光源の出射方向であって、複数の光源に対応して複数配置され、第1の入射面および第1の出射面を有し、第1の入射面または第1の出射面のうち少なくとも一方が凸面である第1レンズとを備える。また、照明装置は、第1レンズの出射方向に配置され、第2の入射面および第2の出射面を有し、第1の方向において第2の入射面または第2の出射面のうち少なくとも一方の断面形状が凹形状を有する第2レンズと、第2レンズの出射方向に配置される拡散部材と、を有する。
本開示におけるヘッドアップディスプレイは、表示する虚像において、中央部と周辺部の輝度差を低減できる。
本開示における照明装置は、光源からの光を反射する反射光学ユニットを有するヘッドアップディスプレイに用いられる照明装置である。照明装置は、第1の方向に配列される複数の光源と、複数の光源の出射方向であって、複数の光源に対応して複数配置され、第1の入射面および第1の出射面を有し、第1の入射面または第1の出射面のうち少なくとも一方が凸面である第1レンズとを備える。また、照明装置は、第1レンズの出射方向に配置され、第2の入射面および第2の出射面を有し、第1の方向において第2の入射面または第2の出射面のうち少なくとも一方の断面形状が凹形状を有する第2レンズと、第2レンズの出射方向に配置される拡散部材と、を備える。
図1は、第1の実施の形態にかかるヘッドアップディスプレイを搭載した車両を示す模式図である。 図2Aは、第1の実施の形態におけるヘッドアップディスプレイの光路の一部を示す模式図である。 図2Bは、第1の実施の形態におけるヘッドアップディスプレイの光路の一部を示す模式図である。 図3は、第1の実施の形態におけるヘッドアップディスプレイの表示ユニットを説明するための模式図である。 図4は、第1の実施の形態における照明装置の構成を説明するための模式図である。 図5は、第1の実施の形態における照明装置の構成を説明するための模式図である。 図6Aは、第1の実施の形態における表示ユニットの光の分布を示すグラフである。 図6Bは、第1の実施の形態における表示ユニットの光の分布を示すグラフである。 図7は、第2の実施の形態における照明装置の構成を説明するための模式図である。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために、提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
また、図面を参照する際、各図面中にX、Y、Z直交座標系を設定している。すなわち、液晶パネルにおける上面、または、下面の2つの辺に沿ってX軸及びY軸を設定し、出射面の法線方向にZ軸を設定している。また、X軸方向を第1の方向、X軸方向と直交するY軸方向を第2の方向とする。
(第1の実施の形態)
以下、図1〜5を用いて、第1の実施の形態を説明する。
[1−1.構成]
[1−1−1.全体構成]
図1は、第1の実施の形態にかかるヘッドアップディスプレイ100を搭載した車両200における全体の構成を示した模式図である。本開示のヘッドアップディスプレイ100は、ウインドシールド230を備える車両200に搭載される。ヘッドアップディスプレイ100は、表示ユニット120、反射光学ユニット130及び筐体140から構成される。表示ユニット120は、図3に示すように照明装置110および液晶パネル121から構成される。
ヘッドアップディスプレイ100は、照明装置110によって照明される液晶パネル121(図3参照)の透過光が、反射光学ユニット130、ウインドシールド230を介して、観察者300のアイボックス600内に導かれ、観察者300に虚像400を視認させる。ここで、アイボックスとは、観察者が虚像を欠けることなく視認できる領域のことである。
反射光学ユニット130は、第1ミラー131および第2ミラー132からなる。第1ミラー131は、液晶パネル121から出射された光を第2ミラー132に向けて反射する。第2ミラー132は、第1ミラー131からの光をウインドシールド230に向けて反射する。第2ミラー132の反射面は、凹面形状を有している。反射光学ユニット130は、ミラー2枚でなく、1枚であっても、3枚以上であっても良い。また、反射光学ユニット130には、レンズなどの屈折光学系を用いても良い。
筐体140は、開口141を有しており、開口141に透明のカバーを備えていてもよい。
図2Aおよび図2Bは、観察者300が視認するヘッドアップディスプレイ100の光線を示した模式図である。図2AはX軸とZ軸で形成される面で見た光線を示す模式図であり、図2BはY軸とZ軸で形成される面で見た光線を示す模式図である。観察者300は液晶パネル121の透過光を、虚像光学系500を介して視認する。虚像光学系500は、図1で示す反射光学ユニット130とウインドシールド230を合わせたものである。
液晶パネル121が照明装置110(図3参照)に対して平行に配置される場合、液晶パネル121のアイボックス600の中央に向かう出射光は、中央部と端部とで、異なる出射角を有する(α1>α2)。すなわち、液晶パネル121の面から90°の角度を基準とすると、液晶パネル121の中央部の出射光は角度を有さない。他方、端部の出射光は、中央部の出射光に対して外向きの角度を有する。液晶パネル121が照明装置110に対して平行に配置されない場合はこの限りではなく、中央部の出射光は傾きを持つ。
また、アイボックス600は一般的にX軸方向のほうがY軸方向より大きいため、X軸方向の配光角β1のほうがY軸方向の配光角β2より大きい。
[1−1−2.照明装置の構成]
図3は、表示ユニット120の構成を示す分解斜視図である。表示ユニット120は、照明装置110と液晶パネル121とを含む。
図3に示すように、照明装置110は、複数個の光源111と、複数の光源111に対応して複数配置される第1レンズ112と、第1レンズ112の出射方向に配置される第2レンズ113と、第2レンズ113の出射方向に配置される拡散部材である拡散板114を含む。液晶パネル121は、照明装置110の出射方向に配置される透過型表示装置である。
光源111は、例えばチップ型発光ダイオード(LED)であり、液晶パネル121に照明光を供給する発光体である。本実施の形態では、複数の光源111は短辺方向(図3のY軸方向)から見て長辺方向(図3のX軸方向)へ1列に配置されている。ここで複数の光源111の配列方向を第1の方向と称す。
第1レンズ112は、光源111が出射した光を第1の入射面112aから取り込み、略平行光に偏向して出射する機能を有している。また、第1レンズ112は、複数の光源111に一対一で対応するようにアレイ状に配置される。なお、図3に示す第1レンズ112の第1の入射面112aおよび第1の出射面112bはいずれも凸面形状を有しているが、第1の入射面112aまたは第1の出射面112bは少なくともいずれかに凸面形状を有していればよい。なお、第1レンズ112の第1の入射面112aおよび第1の出射面112bの凸面形状は光軸に対して回転対称である必要はなく、長辺方向と短辺方向で曲率の異なるトロイダル形状であってもよい。本実施の形態における第1の入射面112aは、第1の方向であるX軸方向のみに凸形状を有している。言い換えると、第1の入射面112aはシリンドリカル形状である。他方、第1の出射面112bは、X軸方向及びY軸方向の両方から見て凸形状であるとともに、第1の方向であるX軸方向と第2の方向であるY軸方向の面の曲率が異なる、いわゆるトロイダル形状を有している。なお、本実施の形態では、第1の出射面112bの曲率は、X軸方向に比べてY軸方向の方が小さい。
本実施の形態では、光源111と第1レンズ112の各々の中心が一致しているが、必ずしも一致している必要はない。
第2レンズ113は、第1レンズ112の出射光を所望の方向に偏向する機能を有している。すなわち、複数の第1レンズ112のそれぞれの出射光は、第2レンズ113によって、拡散板114の領域毎に入射するように偏向される。
第2レンズ113の第2の入射面113aは、平面形状を有している。第2レンズ113の第2の出射面113bは、X軸方向の形状が凹形状をしている。本実施の形態では、第2レンズ113は、第1の方向であるX軸方向は凹形状、第2の方向であるY軸方向は凸形状のいわゆるトロイダル形状である。第2レンズ113は、第1レンズ112の出射光を拡散板114の領域毎に入射するように偏向させればよく、X軸方向において、第2の入射面113aと第2の出射面113bの少なくとも一方が凹形状であればよい。
第1レンズ112および第2レンズ113は、所定の屈折率を有する透明材料で構成される。透明材料の屈折率は、例えば1.4から1.6程度である。このような透明材料としては、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネイト等の樹脂を用いることができる。本実施の形態では、耐熱性を考慮してポリカーボネイトを用いている。
拡散板114は第2レンズ113の出射面側であって液晶パネル121の入射面側に配置される。また、拡散板114は、拡散板114の領域毎に入射する第2レンズ113からの光を拡散させ、液晶パネル121に出射する。これにより、複数の光源111からの光を面としての光源にして、アイボックス600内での輝度ムラを低減する。拡散板114は、光を拡散させる機能がある光学シートであれば良く、例えばその表面がビーズ部材や微細な凹凸構造、粗面で構成される。また、ドットシートや透過性の乳白色のシートでも良い。
[1−1−3.構成の詳細説明]
図4は、本実施の形態における照明装置110の模式図であり、X軸方向の断面を示す。第1の入射面112aおよび第1の出射面112bを有する第1レンズ112は、複数の光源111の出射光を略平行光に偏向する。第2の入射面113aおよび第2の出射面113bを有する第2レンズ113は、複数の第1レンズの出射光を所定の角度傾けた方向に偏向する。拡散部材である拡散板114は、第2レンズ113の出射光をアイボックス600に対応する程度で広げることができる。
本実施の形態において、第1レンズ112は、複数のレンズをX軸方向にアレイ状に配置している。しかしながら、第1レンズ112は、光源111に対応して配置していればよく、各レンズ同士に間隔を開けても当接して配置しても良い。また、複数の第1レンズ112は一体で形成されていても良い。
図5は、本実施の形態の照明装置110の模式図であり、Y軸方向の断面を示す。
光源111の出射光を、第1の入射面112aおよび第1の出射面112bを有する第1レンズ112で取り込み、第2の入射面113aおよび第2の出射面113bを有する第2レンズ113で外向きの光線となる程度に偏向する。拡散板114は、アイボックス600の幅に対応する程度に広げることで、所望の配光特性を実現する。
なお、アイボックス600の長さが上下方向と左右方向で異なる場合、要求される配光角が長辺方向と短辺方向で異なる。このような場合、拡散板114は、第1の方向であるX軸方向と第2の方向であるY軸方向とでその拡散性(拡散角)が異なる、すなわち異方性のある部材を用いることが望ましい。本実施の形態の拡散板114は、X軸方向における拡散性に比べてY軸の方向における拡散性を抑えて、アイボックス600の長辺方向と短辺方向に対応している。
[1−3.効果等]
以上のように、本実施の形態において、ヘッドアップディスプレイ100は、照明装置110と、液晶パネル121と、反射光学ユニット130と、筐体140を備える。照明装置110は、第1の方向(図3および図4におけるX軸方向)に配列される複数の光源111と、複数の光源111の出射方向であって、複数の光源111に対応して複数配置され、第1の入射面112aおよび第1の出射面112bを有し、第1の入射面112aまたは第1の出射面112bのうち少なくとも一方が凸面である、第1レンズ112と、を備える。また、照明装置110は、第1レンズ112の出射方向に配置され、第2の入射面113aおよび第2の出射面113bを有し、第1の方向において第2の入射面113aまたは第2の出射面113bの少なくとも一方の断面形状が凹形状を有する第2レンズ113と、第2レンズ113の出射方向に配置される拡散板114とを備える。
第1レンズ112は、複数の光源111に対応して複数配置され、第1の入射面112aまたは第1の出射面112bのうち少なくとも一方が凸面である。そのため、第1レンズ112から出射される光は、集光される。第2レンズ113は、第2の入射面113aおよび第2の出射面113bを有し、第1の方向において第2の入射面113aまたは第2の出射面113bの少なくとも一方の断面形状が凹形状を有する。そのため、第2レンズ113から出射される光は、端部に向かうにつれて、より外向きの角度を有するように偏向される。第2レンズ113から出射された光は、拡散部材である拡散板114、液晶パネル121および虚像光学系500を介して、アイボックス600の全域に広がる。従って、アイボックス600のどの位置でも輝度ムラの低減された虚像400を視認することができる。
ここで、図6A、図6Bは、本実施の形態における液晶パネル121のX軸方向の出射光の配光特性を示す図である。図6Aは、液晶パネル121における中央部の配光特性である。また、図6Bは、液晶パネル121における、端部の配光特性である。図6Bに示すとおり、本実施の形態において、液晶パネル121の端部における出射光の強度は、パネル中央から離れる方向にピークを有する。これにより、液晶パネル121の表示面積よりも拡大された虚像400を視認するヘッドアップディスプレイ100において、虚像400の中央と周辺のとの輝度差を抑えることができる。
(第2の実施の形態)
以下、図7を用いて、以下、第2の実施の形態を説明する。
第2の実施の形態におけるヘッドアップディスプレイ100は、第1の実施の形態と同様の基本的な構成を有しているため、異なる点について以下説明する。
[2−1.構成]
図7は、第2の実施の形態に係るヘッドアップディスプレイ100の照明装置110の模式図であり、X軸方向の断面を示す。
第1の実施の形態では、第1レンズ112の各々の頂点にそれぞれの光源111の中心が位置するように配置した。第2の実施の形態では、第1レンズ112の各々の頂点に対してそれぞれの光源111をX軸方向にずらして配置している。
第2の実施の形態では、第1レンズ112の各々の頂点ピッチに対して、光源111の配置ピッチを狭くして配置している。すなわち、それぞれの光源111の配置位置は、X軸方向に、中心から端部に向かうにつれて、第1レンズ112に対して中心方向にずれるように配置される。この際、それぞれの光源111は、その出射光を対応する第1レンズに入射する光量が、隣接する第1レンズに入射する光量よりも低くならない程度にずらすことが望ましい。
[2−2.効果等]
以上のように、光源111と第1レンズ112の中心をずらして配置することで、第1レンズ112から出射される光の主光線は、中心から端部に向かうにつれて、外向きの角度が大きくなる。これにより、第2レンズ113の凹面の屈折力を抑えることができ、凹面の曲率を低くすることができる。これにより、第2レンズの厚みを小さくすることができる。また、第2レンズ113の成型コストや材料コストを抑えることが可能となる。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、第1の実施の形態および第2の実施の形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、第1の実施の形態および第2の実施の形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
第1の実施の形態および第2の実施の形態では、映像表示装置として、液晶パネル121は透過型表示装置であれば良い。
また、液晶パネルは光源の主光線に対して直交するように配置した例を示したが、傾いて配置することもできる。
第1レンズ112の第1の入射面112a、第1の出射面112bおよび第2レンズ113の第2の入射面113a、第2の出射面113bは、不連続な面形状であるフレネル形状を用いることで、表示ユニット120の小型化を実現することもできる。この場合、フレネル形状は、X軸方向とY軸方向のそれぞれで曲率を変更することもできるし、一方の軸方向のみをフレネル形状とすることもできる。
第1レンズ112は、凸レンズを用いたが、TIR(Total Internal Reflection)レンズを用いることもできる。これにより、光源111からの光を効率良く第2レンズ113に出射することができ、光利用効率が向上する。
照明装置110において、短辺方向であるY軸方向から見て、光源111と第1レンズ112が複数列に配置されていてもよい。この場合、第2レンズ113の出射面は、長辺方向であるX軸方向と同じく、凹形状とする。これにより、液晶パネル121よりも拡大された虚像400を視認するヘッドアップディスプレイ100において、虚像400の中央と周辺のとの輝度差を抑えることができる。
ヘッドアップディスプレイ100の出射光を反射させる部材として、ウインドシールド230を例示したが、これに限られず、コンバイナ(Combiner)を用いることもできる。
光源として、LEDを例示したが、レーザーダイオードや有機発光ダイオードなどを用いることもできる。
本開示は、虚像を視認させる投映装置に適用可能である。具体的には、ヘッドアップディスプレイ、などに、本開示は適用可能である。
100 ヘッドアップディスプレイ
110 照明装置
111 光源
112 第1レンズ
112a 第1の入射面
112b 第1の出射面
113 第2レンズ
113a 第2の入射面
113b 第2の出射面
114 拡散板(拡散部材)
120 表示ユニット
121 液晶パネル
130 反射光学ユニット
131 第1ミラー
132 第2ミラー
140 筐体
141 開口
200 車両
230 ウインドシールド
300 観察者
400 虚像
500 虚像光学系
600 アイボックス
本開示におけるヘッドアップディスプレイは、表示ユニットと、表示ユニットの光を反射する反射光学ユニットとを備える。表示ユニットは、第1の方向に配列される複数の光源と、複数の光源の出射方向であって、複数の光源に対応して複数配置され、第1の入射面および第1の出射面を有し、第1の入射面または第1の出射面のうち少なくとも一方が凸面である第1レンズとを備える。また、表示ユニットは、第1レンズの出射方向に配置され、第2の入射面および第2の出射面を有し、第1の方向において第2の入射面または第2の出射面のうち少なくとも一方の断面形状が凹形状を有する第2レンズと、第2レンズの出射方向に配置される拡散部材と、拡散部材を透過した光を入射し、画像情報により変調して出射する空間光変調素子と、を有する。
本開示における表示ユニットは、反射光学ユニットを有するヘッドアップディスプレイに用いられる表示ユニットである。表示ユニットは、第1の方向に配列される複数の光源と、複数の光源の出射方向であって、複数の光源に対応して複数配置され、第1の入射面および第1の出射面を有し、第1の入射面または第1の出射面のうち少なくとも一方が凸面である第1レンズとを備える。また、表示ユニットは、第1レンズの出射方向に配置され、第2の入射面および第2の出射面を有し、第1の方向において第2の入射面または第2の出射面のうち少なくとも一方の断面形状が凹形状を有する第2レンズと、第2レンズの出射方向に配置される拡散部材と、拡散部材を透過した光を入射し、画像情報により変調して出射する空間光変調素子と、を備える。

Claims (8)

  1. 第1の方向に配列される複数の光源と、
    前記複数の光源の出射方向であって、前記複数の光源に対応して複数配置され、第1の入射面および第1の出射面を有し、前記第1の入射面または前記第1の出射面のうち少なくとも一方が凸面である、第1レンズと、
    前記第1レンズの出射方向に配置され、第2の入射面および第2の出射面を有し、前記第1の方向において前記第2の入射面または前記第2の出射面の少なくとも一方の断面形状が凹形状を有する第2レンズと、
    前記第2レンズの出射方向に配置される拡散部材と、を有する照明装置と、
    前記照明装置の光を反射する反射光学ユニットと、を備える、
    ヘッドアップディスプレイ。
  2. 前記第1の出射面は、前記第1の方向と前記第1の方向に直交する前記第2の方向とで、その曲率が異なる、請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ。
  3. 前記第2の入射面または前記第2の出射面は、前記第2の方向において凸形状を有する、請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ。
  4. 前記第2の入射面または前記第2の出射面は、前記第2の方向において凸形状を有する、請求項2に記載のヘッドアップディスプレイ。
  5. 前記第1の入射面は、前記第1の方向において凸形状を有する、請求項1から4のいずれか1項に記載のヘッドアップディスプレイ。
  6. 前記拡散部材は、前記第1の方向と前記第2の方向とで、異なる拡散角を有する、請求項1から4のいずれか1項に記載のヘッドアップディスプレイ。
  7. ウインドシールドを有する移動体に搭載される、請求項1から4のいずれか1項に記載のヘッドアップディスプレイ。
  8. 請求項1から4のいずれか1項に記載のヘッドアップディスプレイを搭載した移動体。
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