JPWO2016079864A1 - 粒子線治療施設の設計支援方法、粒子線治療施設の製造方法、及び粒子線治療施設 - Google Patents

粒子線治療施設の設計支援方法、粒子線治療施設の製造方法、及び粒子線治療施設

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Abstract

複数の治療室のレイアウトを工夫した粒子線治療施設の設計支援方法や粒子線治療施設の製造方法を提供することを目的とする。本発明の粒子線治療施設の設計支援方法は、配置対象空間に対応したモデル空間に配置された複数の治療室モデルの内、最も近くに配置された2つの治療室モデルの間における凹領域である局所凹領域の体積又は局所凹領域の射影面積を計算する局所凹領域計算手順と、局所凹領域計算手順にて計算した局所凹領域の体積又は射影面積を設計支援装置の表示装置に表示する凹領域計算結果表示手順と、凹領域計算結果表示手順の後に作業終了指示がない場合に、治療室モデルの移動指示に応じて、治療室モデルをモデル空間において移動する治療室モデル移動手順と、を含み、作業終了指示があるまで、局所凹領域計算手順、凹領域計算結果表示手順、治療室モデル移動手順を繰り返す。

Description

本発明は、粒子線治療装置を備えた粒子線治療施設及び粒子線治療施設の製造方法に関し、特に複数の治療室のレイアウトを工夫したものに関する。
粒子線治療装置はかなり大型な装置であるため、特に国土のせまい日本においては装置自体を小型化する工夫や、設置場所の敷地面積を小さくするための工夫がなされてきた。
特許文献1には、荷電粒子線(荷電粒子ビーム)を個々の照射室に輸送する複数の第2輸送ラインと、誘導先の第2輸送ラインを選択的に切替可能とするライン切替手段を備えた荷電粒子線照射装置(粒子線治療装置)が記載されている。特許文献1の荷電粒子線照射装置におけるライン切替手段は、加速器から送り出される荷電粒子線を輸送する第1輸送ライン(共通輸送ライン)と、複数の照射室ごとに設けられ、第1輸送ラインで輸送される荷電粒子線を更に各々の照射室に輸送する複数の第2輸送ライン(個別輸送ライン)と、第1輸送ラインと第2輸送ラインとの間に設けられ、第1輸送ラインからの荷電粒子線を何れかの第2輸送ラインに誘導すると共に、誘導先の第2輸送ラインを選択的に切替可能とする。複数の照射室は、ライン切替手段を中心として放射状に配置されており、ライン切替手段は、荷電粒子線を誘導する電磁石と、電磁石を回転させる回転機構と、を有し、電磁石を回転させることにより誘導先の第2輸送ラインを切り替えるようにしている。
また、特許文献2には、複数の照射装置が、水平方向にずれて設置されていると共に、それぞれ粒子加速器が設置された階層とは異なる階層に設置された加速粒子照射設備が記載されている。特許文献2の加速粒子照射設備における誘導ラインは、粒子加速器に接続して水平方向に延在すると共に鉛直方向に向けて湾曲する取出経路を有し、取出経路を経た後に少なくとも2つの経路に分岐し、平面視において分岐前の経路と分岐後の2つの経路とがそれぞれ0°及び90°の角度をなし、又は45°及び−45°の角度をなし、又は45°及び135°の角度をなし、一の照射装置への接続する方向と他の一の照射装置への接続する方向との差が水平面内にて90°の角度をなすようにしている。
特開2012−100915号公報(0006段、0022段〜0034段、図1、図2) 特許第5526166号公報(0007段、0056段〜0061段、図15、図16)
特許文献1のように複数の照射室を放射状に配置したり、特許文献2のように平面視において分岐前の経路と分岐後の2つの経路とがそれぞれ45°及び−45°等の互いに90度の角度をなすようにしたりすることによって、粒子線治療装置の設置場所の敷地面積を、ある程度は小さくすることは認められる。
しかし、実際には病院側で準備できる粒子線治療装置の設置場所が限られていることが多く、設置場所の形状や敷地面積は逆に与えられている。また、特許文献2のように平面視において分岐前の経路と分岐後の2つの経路とがそれぞれ45°及び−45°等の互いに90度の角度をなすようにすることが、効率のよいレイアウトか否かは、回転ガントリの形状と大きさ、及び設置場所の形状と大きさに依存する。回転ガントリは、患者に対して任意の方向から荷電粒子ビームを照射する回転自在の装置であり、回転ガントリの形状と大きさ、及び設置場所の形状と大きさによっては、そもそも45°及び−45°等の互いに90度の角度をなすように配置できない場合もあり得る。
このように、従来の提案されている手法では、ある程度は粒子線治療装置の設置場所の敷地面積を小さくする画一的な処理方法は示されているが、回転ガントリの形状と大きさ、及び設置場所の形状と大きさを考慮に入れた個別的な対応をすることができないという問題があった。
本発明は、上記の課題に鑑み、回転ガントリと回転ガントリに隣接した治療領域を含むガントリ室等の治療室における形状と大きさ、及び治療室の設置場所における形状と大きさを考慮することにより、複数の治療室のレイアウトを工夫した粒子線治療施設の設計支援方法や粒子線治療施設の製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る粒子線治療施設の設計支援方法は、治療室の3次元モデルである治療室モデルを作成する治療室モデル作成手順と、配置対象空間に対応したモデル空間に複数の治療室モデルを初期位置に配置する治療室モデル配置手順と、複数の治療室モデルの内、最も近くに配置された2つの治療室モデルの間における凹領域である局所凹領域の体積又は局所凹領域を床方向の2次元に射影した場合の射影面積を計算する局所凹領域計算手順と、局所凹領域計算手順にて計算した局所凹領域の体積又は射影面積を設計支援装置の表示装置に表示する凹領域計算結果表示手順と、凹領域計算結果表示手順の後に作業終了指示がない場合に、治療室モデルの移動指示に応じて、治療室モデルをモデル空間において移動する治療室モデル移動手順と、を含み、作業終了指示があるまで、局所凹領域計算手順、凹領域計算結果表示手順、治療室モデル移動手順を繰り返す。本発明に係る局所凹領域は、最も近くに配置された2つの治療室モデルにおける対向する外周を結ぶ線上の点の集合からなる領域であるか、または、最も近くに配置された2つの治療室モデルの間に遮蔽壁が配置されている場合に、この場合の2つの治療室モデルにおける対向する外周を結ぶ線上の点であって、かつ遮蔽壁を除いた対象点の集合からなる領域である。
本発明に係る粒子線治療施設の設計支援方法は、複数の治療室モデルの内、最も近くに配置された2つの治療室モデルの間における凹領域の体積又は射影面積を計算し、表示装置に表示するので、治療室モデルの配置位置に伴って凹領域の面積や体積の計算結果を表示でき、凹領域をできる限り少なくするように、複数の治療室のレイアウトを最適化することができる。
本発明の実施の形態1による粒子線治療施設の設計支援方法を示すフローチャートである。 本発明の治療室モデルを示す図である。 図1における治療室モデルの配置表示例を示す図である。 図1における局所凹領域の体積又は射影面積の計算結果表示例を示す図である。 本発明の粒子線治療施設に配置される粒子線治療装置の概略構成図である。 図5の粒子線照射装置の構成を示す図である。 2つの治療室モデル間の凹領域を説明する図である。 2つの治療室モデルを最適に配置した例を示す図である。 2つの治療室モデルを配置対象空間に最適配置した例を示す図である。 本発明の実施の形態1による粒子線治療施設の例を示す図である。 本発明の実施の形態1による他の粒子線治療施設の例を示す図である。 本発明の実施の形態2による粒子線治療施設の設計支援方法を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3による粒子線治療施設の設計支援方法を示すフローチャートである。 図13における局所凹領域及び残空間凹領域の体積又は射影面積の計算結果表示例を示す図である。 粒子線治療施設の残空間における凹領域を説明する図である。 粒子線治療施設の残空間における他の凹領域を説明する図である。 本発明の実施の形態4による粒子線治療施設の設計支援方法を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態5による粒子線治療施設の製造方法を示すフローチャートである。 配置対象空間に2つの治療室モデル、加速器モデルを最適に配置した例を示す図である。 本発明の実施の形態5による粒子線治療施設の例を示す図である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1による粒子線治療施設の設計支援方法を示すフローチャートである。図2は本発明の治療室モデルを示す図である。図3は図1における治療室モデルの配置表示例を示す図であり、図4は図1における局所凹領域の体積又は射影面積の計算結果表示例を示す図である。図5は、本発明の粒子線治療施設に配置される粒子線治療装置の概略構成図であり、図6は図5の粒子線照射装置の構成を示す図である。まず、粒子線治療施設に配置される粒子線治療装置の概要を説明し、その後に粒子線治療施設の設計支援方法を説明する。図5において、粒子線治療装置51は、ビーム発生装置52と、ビーム輸送系59と、粒子線照射装置58a、58bとを備える。ビーム発生装置52は、イオン源(図示せず)と、前段加速器
53と、加速器54とを有する。粒子線照射装置58aは、ガントリ室
20aの回転ガントリ24a(図20参照)に設置される。粒子線照射装置58bは、ガントリ室20bの回転ガントリ24b(図20参照)に設置される。ガントリ室20a、20bは、回転ガントリ24a、24bが設置された治療室である。
ビーム輸送系59の役割は、加速器54と粒子線照射装置58a、58bの連絡にある。ビーム輸送系59の一部は回転ガントリ24aに設置され、その部分には複数の偏向電磁石55a、55b、55cが設けられている。ビーム輸送系59の一部は回転ガントリ24bに設置され、その部分には複数の偏向電磁石55d、55e、55fが設けられている。回転ガントリ
24aに設置されるビーム輸送系59の一部は回転ガントリ搭載部56aであり、回転ガントリ24bに設置されるビーム輸送系59の一部は回転ガントリ搭載部56bである。
イオン源で発生した陽子線等の粒子線である荷電粒子ビームは、前段加速器53で加速され、入射装置46から加速器54に入射される。加速器54は、例えばシンクロトロンである。荷電粒子ビームは、所定のエネルギーまで加速される。加速器54の出射装置47から出射された荷電粒子ビームは、ビーム輸送系59を経て粒子線照射装置58a、58bに輸送される。粒子線照射装置58a、58bは荷電粒子ビームを患者45の患部(照射対象)48に照射する(図6参照)。粒子線照射装置の符号は、総括的に58を用い、区別して説明する場合に58a、58bを用いる。
ビーム発生装置52で発生され、所定のエネルギーまで加速された荷電粒子ビーム31は、ビーム輸送系59を経由し、粒子線照射装置58へと導かれる。図6において、粒子線照射装置58は、荷電粒子ビーム31に垂直な方向であるX方向及びY方向に荷電粒子ビーム31を走査するX方向走査電磁石32及びY方向走査電磁石33と、位置モニタ34と、線量モニタ35と、線量データ変換器36と、ビームデータ処理装置41と、走査電磁石電源37と、粒子線照射装置58を制御する照射管理装置38とを備える。照射管理装置38は、照射制御計算機39と照射制御装置40とを備える。線量データ変換器36は、トリガ生成部42と、スポットカウンタ43と、スポット間カウンタ44とを備える。なお、図6において荷電粒子ビーム31の進行方向は−Z方向である。
X方向走査電磁石32は荷電粒子ビーム31をX方向に走査する走査電磁石であり、Y方向走査電磁石33は荷電粒子ビーム31をY方向に走査する走査電磁石である。位置モニタ34は、X方向走査電磁石32及びY方向走査電磁石33で走査された荷電粒子ビーム31が通過するビームにおける通過位置(重心位置)やサイズを演算するためのビーム情報を検出する。ビームデータ処理装置41は、位置モニタ34が検出した複数のアナログ信号からなるビーム情報に基づいて荷電粒子ビーム31の通過位置(重心位置)やサイズを演算する。また、ビームデータ処理装置41は、荷電粒子ビーム
31の位置異常やサイズ異常を示す異常検出信号を生成し、この異常検出信号を照射管理装置38に出力する。
線量モニタ35は、荷電粒子ビーム31の線量を検出する。照射管理装置38は、図示しない治療計画装置で作成された治療計画データに基づいて、患者45の患部48における荷電粒子ビーム31の照射位置を制御し、線量モニタ35で測定され、線量データ変換器36でデジタルデータに変換された線量が目標線量に達すると荷電粒子ビーム31を次の照射位置へ移動する。走査電磁石電源37は、照射管理装置38から出力されたX方向走査電磁石32及びY方向走査電磁石33への制御入力(指令)に基づいてX方向走査電磁石32及びY方向走査電磁石33の設定電流を変化させる。
ここでは、粒子線照射装置58のスキャニング照射方式を、荷電粒子ビーム31の照射位置を変えるときに荷電粒子ビーム31を停止させないラスタースキャニング照射方式であり、スポットスキャニング照射方式のようにビーム照射位置がスポット位置間を次々と移動していく方式とする。スポットカウンタ43は、荷電粒子ビーム31のビーム照射位置が停留している間の照射線量を計測するものである。スポット間カウンタ44は、荷電粒子ビーム31のビーム照射位置が移動している間の照射線量を計測するものである。トリガ生成部42は、ビーム照射位置における荷電粒子ビーム31の線量が目標照射線量に達した場合に、線量満了信号を生成するものである。
次に、粒子線治療施設の設計支援方法を説明する。粒子線治療施設の設計支援方法は計算機(コンピュータ)25で実行され、設計支援作業の途中状況や計算結果は表示装置26に表示される。粒子線治療施設の設計支援方法を実行する設計支援装置27は、図3に示すように計算機25と表示装置
26を備える。図1のステップS001にて、治療室の3次元モデルである治療室モデルを作成する(治療室モデル作成手順)。図2には、治療室モデルの一例を示した。治療室モデルは、少なくとも他の領域と区別する境界を含んでいる。治療室モデルであるガントリ室モデル1は、例えば、ガントリ胴体4、ガントリ前面パネル3、真空ダクト5、ガントリ胴体4の内部領域と接続された解放空間領域2を有する。患者45が搭載される治療台6は、治療の際に、回転ガントリ24a、24bにおけるガントリ胴体4に該当する内部領域と、解放空間領域2に該当する解放空間領域18a、18b
(図10参照)とに跨って配置される。真空ダクト5は、ビーム輸送系59の真空ダクトである。なお、ガントリ室モデル1を記載した図において、ガントリ室モデル1は原則的に上部から見た上面図である。
ステップS002にて、モデル上の配置対象空間であるモデル空間の境界を示す配置領域枠10内において、複数の治療室モデルを初期位置に配置する(治療室モデル配置手順)。配置領域枠10で区切られた空間は、配置対象空間に対応したモデル空間である。例えば、図3に示すように、2つのガントリ室モデル1a、1bの位置が治療室モデルの初期位置である。治療室モデルの初期位置では、2つのガントリ室モデル1a、1bが遮蔽壁9の厚さ分の距離を置いて隣接して配置されている。このように、治療室モデルの初期位置では、複数のガントリ室モデル1a、1bが互いに干渉しない位置に配置される。治療室モデル配置手順が実行された結果は、図3に示すように、表示装置26に表示される。
ステップS003にて、配置された治療室モデル(ガントリ室モデル1a、1b)間における凹領域8(図7参照)の体積又は床方向の2次元に射影した場合の面積(射影面積)を計算する(局所凹領域計算手順)。ステップS004にて、局所凹領域計算手順にて計算された体積又は射影面積を表示装置26に表示する(凹領域計算結果表示手順)。治療室モデル(ガントリ室モデル1a、1b)間における凹領域8は、後述する凹領域15と区別するために、適宜、局所凹領域8とも称する。例えば、局所凹領域計算手順は、計算機25のキーボードやマウス等の入力器から、計算開始指令が入力された場合に実行する。局所凹領域計算手順及び凹領域計算結果表示手順が実行された結果は、図4に示すように、表示装置26に表示される。図4において、凹領域は2つあり、解放空間領域2側に凹領域8aを記載し、ガントリ胴体4側に凹領域8bを記載した。凹領域表示28aは凹領域8aの体積又は射影面積であり、凹領域表示28bは凹領域8aの体積又は射影面積である。
ステップS005にて、操作者からの支援作業が終了したかを判定し、支援作業終了が指示された場合は終了し、支援作業終了が指示されない場合はステップS006に移動する。ステップS006にて、操作者の移動指示に応じて、治療室モデルを移動して配置する(治療室モデル移動手順)。ステップS006の実行後にステップS003に戻り、支援作業を継続する。
図7を用いて、凹領域(局所凹領域)について説明する。図7は、2つの治療室モデル間の凹領域を説明する図である。凹領域(局所凹領域)の符号は、総括的に8を用い、区別して説明する場合に8a、8bを用いる。図7では、ガントリ室モデル1a、1bを、中心線7に対して+45度と−45度に配置した例を示した。凹領域8は、次のように定義する。
凹領域8は、点qの集合からなる領域である。ガントリ室モデル1a、
1b内の点の集合pとする。集合pは、式(1)のように表現できる。
p|G∈p ・・・(1)
ここで、Gはガントリ室モデル1a、1bの集合エリアである。
集合エリアG内の任意の2点をp、pとすると、集合qは、式(2)のように表現できる。すなわち、集合qは、条件1、条件2、条件3を満足する集合である。
q|条件1、条件2、条件3 ・・・(2)
ここで、条件1、条件2、条件3は、ぞれぞれ、式(3)、式(4)、式
(5)で表せる。
q=λp+(1−λ)p ・・・(3)
0<λ<1 ・・・(4)
Figure 2016079864
なお、λは実数である。
図7において、中心線7上に点p、pの基準点aを示した。また、点
、pは、基準点aからベクトル表示されている。
遮蔽壁9が配置された場合には、凹領域8は遮蔽壁9を除いた領域になる。例えば、図4では、遮蔽壁9を含まない2つの凹領域8a、8bが表示されている。なお、遮蔽壁9の集合エリアをWとすれば、式(2)に条件4を追加した式(6)を満足する集合qが、図4に示した凹領域8a、8bに該当する。
q|条件1、条件2、条件3、条件4 ・・・(6)
ここで、条件4は、式(7)で表せる。
Figure 2016079864
凹領域8は、上記の定義であるが、次のように言い換えることもできる。凹領域8は、隣接するガントリ室モデル1a、1bの対向する外周における各点(外周点)を結ぶ線上の点であって、かつ遮蔽壁9を除いた点を対象点とした場合に、この対象点の集合からなる領域である。
図8は、2つの治療室モデルを最適に配置した例を示す図である。図8では、隣接するガントリ室モデル1a、1bのガントリ胴体4側の外周に遮蔽壁9が接して配置されている。図8において、治療室モデル間における凹領域の射影面積、すなわち凹領域8a、8bを合計した領域における射影面積が、ガントリ室モデル1aまたはガントリ室モデル1bのガントリ室モデルの射影面積の1/4以下である。
図9は、2つの治療室モデルを配置対象空間に最適配置した例を示す図である。図9では、図8に示したガントリ室モデル1a、1bの相対位置を保ちながら、配置領域枠10の右隅にガントリ室モデル1a、1bを配置した。図9は、図1のフローチャートの作業を終了した配置である。この図9の配置に基づいて製造された粒子線治療施設70を図10に示した。図10は、本発明の実施の形態1による粒子線治療施設の例を示す図である。図10の粒子線治療施設70は、建屋壁21で囲まれた領域に、2つのガントリ室20a、20b、遮蔽壁19a、19bが配置されている。図9の配置領域枠10は、建屋壁21で囲まれた領域の境界に該当する。図9のガントリ室モデル1a、1bの外周(境界)に対応するモデル対応枠72a、72bを図10に破線で示した。回転ガントリ24a、24bは、ガントリ室モデル1a、1bにおけるガントリ胴体4及びガントリ前面パネル3を備えた実際の回転ガントリである。解放空間領域18a、18bは、ガントリ室モデル1a、1bにおける解放空間領域2に該当する空間領域である。図10の粒子線治療施設70において、2つのガントリ室20a、20bの相対位置は、図9のガントリ室モデル1a、1bの相対位置と同一である。
実施の形態1の粒子線治療施設の設計支援方法を用いることにより、ガントリ室モデル1a、1bを配置領域枠10内に適切に配置でき、本来はなくてもよい無駄領域である凹領域8をできる限り少なくするように、複数の治療室(ガントリ室20a、20b)のレイアウトを最適化することができる。図9では、配置領域枠10を長方形の例で示したが、ガントリ室20a、20bを設置予定の建屋形状に合わせた形状の配置領域枠10(図19参照)を用いて、レイアウトの検討を行うので、ガントリ室20a、20b等の治療室の形状と大きさ、及び治療室の設置場所の形状と大きさを考慮に入れることができる。
図11は、本発明の実施の形態1による他の粒子線治療施設の例を示す図である。図11の粒子線治療施設70では、ガントリ室20a、20bにラビリンス通路23a、23bを設けた例である。図11では、ガントリ室
20aの解放空間領域18a側と、ガントリ室20bの解放空間領域18b側にラビリンス通路23a、23bを形成する遮蔽壁19b、19c、
19d、19e、19f、19g、19hが配置され、ラビリンス通路23a、23bの入口には、それぞれ扉22a、22bが配置されている。
なお、複数の治療室が3つ以上の場合は、3つ以上の治療室モデルの内、最も近くに配置された2つの治療室モデルを対象組とし、対象組毎に局所凹領域計算手順を実行する。凹領域計算結果表示手順において、対象組毎に計算された局所凹領域8の体積又は局所凹領域8の射影面積を表示装置26に表示する。
実施の形態1の粒子線治療施設の設計支援方法は、治療室(ガントリ室
20a、20b)の3次元モデルである治療室モデル(ガントリ室モデル1)を作成する治療室モデル作成手順と、配置対象空間に対応したモデル空間に複数の治療室モデル(ガントリ室モデル1a、1b)を初期位置に配置する治療室モデル配置手順と、複数の治療室モデル(ガントリ室モデル1a、1b)の内、最も近くに配置された2つの治療室モデル(ガントリ室モデル1a、1b)の間における凹領域である局所凹領域8の体積又は局所凹領域8を床方向の2次元に射影した場合の射影面積を計算する局所凹領域計算手順と、局所凹領域計算手順にて計算した局所凹領域8の体積又は射影面積を設計支援装置27の表示装置26に表示する凹領域計算結果表示手順と、凹領域計算結果表示手順の後に作業終了指示がない場合に、治療室モデル(ガントリ室モデル1a、1b)の移動指示に応じて、治療室モデル(ガントリ室モデル1a、1b)をモデル空間において移動する治療室モデル移動手順と、を含み、作業終了指示があるまで、局所凹領域計算手順、凹領域計算結果表示手順、治療室モデル移動手順を繰り返す。実施の形態1の粒子線治療施設の設計支援方法に係る局所凹領域8は、最も近くに配置された2つの治療室モデル(ガントリ室モデル1a、1b)における対向する外周を結ぶ線上の点の集合からなる領域であるか、または、最も近くに配置された2つの治療室モデル(ガントリ室モデル1a、1b)の間に遮蔽壁9が配置されている場合に、この場合の2つの治療室モデル(ガントリ室モデル1a、1b)における対向する外周を結ぶ線上の点であって、かつ遮蔽壁9を除いた対象点の集合からなる領域である。この構成により、実施の形態1の粒子線治療施設の設計支援方法は、複数の治療室モデル(ガントリ室モデル1a、
1b)の内、最も近くに配置された2つの治療室モデル(ガントリ室モデル1a、1b)の間における凹領域8の体積又は射影面積を計算し、表示装置26に表示するので、治療室モデル(ガントリ室モデル1a、1b)の配置位置に伴って凹領域8の面積や体積の計算結果を表示でき、凹領域8をできる限り少なくするように、複数の治療室(ガントリ室20a、20b)のレイアウトを最適化することができる。
実施の形態2.
図12は、本発明の実施の形態2による粒子線治療施設の設計支援方法を示すフローチャートである。実施の形態1では、操作者の指示によりガントリ室モデル1を移動させて、その都度、凹領域8の体積又は射影面積を計算する例を示したが、実施の形態2は、計算機25にて反復計算により最適値を計算する例である。図12のフローチャートは、図1のステップS004、S005、S006の代わりに、ステップS010、ステップS011が追加された点で、図1とは異なる。
図1と異なるステップS010、S011について説明する。ステップS010にて、計算機25は、治療室モデルであるガントリ室モデル1a、
1bを移動して、局所凹領域8の体積又は射影面積を計算することを複数回繰り返し、局所凹領域8の体積又は射影面積の最適値を計算する(最適値計算手順)。局所凹領域8の体積又は射影面積が最適値であるかどうかの判定基準は、例えば、配置領域枠10内において局所凹領域8の体積又は射影面積が最小値になることである。例えば、局所凹領域8の体積又は射影面積の反復計算の際に、再急降下法等により治療室モデルの次の位置を決定する。
ステップS011にて、ステップS010で計算された局所凹領域8の体積又は射影面積の最適値と、この最適値が計算された治療室モデルであるガントリ室モデル1a、1bの配置を表示装置26に表示する(最適値計算結果表示手順)。
なお、ステップS010にて同等の最適値(準最適値)が複数ある場合には、ステップS011にて、抽出された準最適値のそれぞれに対応した局所凹領域8の体積又は射影面積の準最適値と、この準最適値が計算された治療室モデルであるガントリ室モデル1a、1bの配置を表示装置26に表示する。
実施の形態2の粒子線治療施設の設計支援方法は、計算機25が反復計算により凹領域8の体積又は射影面積の最適値を計算するので、実施の形態1よりも短時間で、凹領域8をできる限り少なくするように、複数の治療室(ガントリ室20a、20b)のレイアウトを最適化することができる。また、実施の形態2の粒子線治療施設の設計支援方法は、実施の形態1よりも効率的に複数の治療室(ガントリ室20a、20b)のレイアウトを最適化することができる。
なお、複数の治療室が3つ以上の場合は、3つ以上の治療室モデルの内、最も近くに配置された2つの治療室モデルを対象組とし、対象組毎に局所凹領域計算手順を実行し、最適値計算手順において、治療室モデルを移動し、局所凹領域8の体積又は局所凹領域8の射影面積の計算を対象組毎に複数回繰り返して最適値を計算すればよい。
実施の形態2の粒子線治療施設の設計支援方法は、治療室(ガントリ室
20a、20b)の3次元モデルである治療室モデル(ガントリ室モデル1)を作成する治療室モデル作成手順と、配置対象空間に対応したモデル空間に複数の治療室モデル(ガントリ室モデル1a、1b)を初期位置に配置する治療室モデル配置手順と、複数の治療室モデル(ガントリ室モデル1a、1b)の内、最も近くに配置された2つの治療室モデル(ガントリ室モデル1a、1b)を対象組とし、対象組における2つの治療室モデル(ガントリ室モデル1a、1b)の間における凹領域である局所凹領域8の体積又は局所凹領域8を床方向の2次元に射影した場合の射影面積を、対象組毎に計算する局所凹領域計算手順と、設計支援装置27にて治療室モデル(ガントリ室モデル1a、1b)を移動し、局所凹領域8の体積又は局所凹領域8の射影面積の計算を対象組毎に複数回繰り返して最適値を計算する最適値計算手順と、最適値計算手順にて計算した局所凹領域8の体積の最適値又は射影面積の最適値と、この場合に対応する治療室モデル(ガントリ室モデル1a、1b)の配置を、設計支援装置27の表示装置26に表示する最適値計算結果表示手順と、を含むことを特徴とする。この構成により、実施の形態2の粒子線治療施設の設計支援方法は、設計支援装置27の計算機25が反復計算により凹領域8の体積又は射影面積の最適値を計算するので、実施の形態1よりも短時間で、凹領域8をできる限り少なくするように、複数の治療室(ガントリ室20a、20b)のレイアウトを最適化することができる。また、実施の形態2の粒子線治療施設の設計支援方法は、実施の形態1よりも効率的に複数の治療室(ガントリ室20a、20b)のレイアウトを最適化することができる。
実施の形態3.
実施の形態1では、局所凹領域8の体積又は射影面積を最適化する例を示したが、配置領域枠10におけるガントリ室モデル1の配置されていない領域においても有効活用可能な領域を確保できることが望ましい。実施の形態3では、配置領域枠10におけるガントリ室モデル1の配置されていない領域も最適化することができる粒子線治療施設の設計支援方法を説明する。
図13は、本発明の実施の形態3による粒子線治療施設の設計支援方法を示すフローチャートである。図14は、図13における局所凹領域及び残空間凹領域の体積又は射影面積の計算結果表示例を示す図である。図15は粒子線治療施設の残空間における凹領域を説明する図であり、図16は粒子線治療施設の残空間における他の凹領域を説明する図である。まず、図15及び図16を用いて、粒子線治療施設の残空間(3次元領域)とこの残空間における凹領域(残空間凹領域)を説明する。残空間における凹領域は、適宜、残空間凹領域と称する。機器や構造部が配置可能な領域を考えているので、粒子線治療施設の残空間や残空間凹領域は、図10のようにガントリ室
20a、20bが配置された上面図における2次元領域と、この2次元領域が、床から天井まで垂直に延伸した3次元領域を考える。
図15、図16の矢印の左側はガントリ室モデル1a、1bが配置された上面図である。図15、図16の右側は残空間と残空間凹領域を抜き出したものである。図15には、配置領域枠10の矢印の右側にガントリ室モデル1a、1bが、遮蔽壁9に接するように隣接して配置されている。なお、図15の矢印は、右側の残空間14a及び残空間凹領域15aが左側のガントリ室モデル1a、1bの配置情報から抽出されることを示すものである。図16の矢印も、同様の意味である。図16には、配置領域枠10の右側に、互いに反転したガントリ室モデル1a、1bが、遮蔽壁9に接するように隣接して配置されている。残空間14a、14bは、配置領域枠10で境界を示した配置対象空間から複数の治療室モデル(ガントリ室モデル1a、1b)が配置された治療室モデル関連領域を減算した空間である。図15における残空間14aは、複数の治療室モデル(ガントリ室モデル1a、1b)間に配置された遮蔽壁9や、治療室モデルの外周と配置領域枠10によって分離された空間である。図16における残空間14bは、配置領域枠10に接したガントリ室モデル1aと異なるガントリ室モデル1bにおける左側の外周線を配置領域枠10の上側及び下側に延伸したガントリ室モデル延長境界30から左側にある空間である。ガントリ室モデル延長境界30の右側の空間には、ガントリ室モデル1bの上側やガントリ室モデル1aの下側等に多少の空間が残されているが、ここは遮蔽壁9の配置が予定されており、有効活用可能な空間ではないので、残空間とはしていない。
治療室モデル関連領域の2次元領域は、複数の治療室モデル(ガントリ室モデル1a、1b)と、複数の治療室モデル(ガントリ室モデル1a、1b)間に配置された遮蔽壁9や、治療室モデルの外周と配置領域枠10によって分離された領域を含む領域であり、また、治療室モデルの外周線を配置領域枠10に延長した治療室モデル延長境界(ガントリ室モデル延長境界30)から治療室モデルの存在しない外側領域である。治療室モデル関連領域の3次元領域は、治療室モデル関連領域の2次元領域が、床から天井まで垂直に延伸した3次元領域である。図16における残空間14bの2次元領域が、前記外側領域である。
図15の残空間14aにおける凹領域15aや図16の残空間14bにおける凹領域15bは、実施の形態1で説明した凹領域8と同様の定義である。ただし、任意の2点p、pは共に残空間14aや残空間14bの点である。残空間凹領域15a、15bは、実施の形態1と同様の定義であるが、次のように言い換えることもできる。残空間凹領域15aは、治療室モデル関連領域側における残空間14aの対向する外周における各点(外周点)を結ぶ線上の点の集合からなる領域である。同様に、残空間凹領域15bは、治療室モデル関連領域側における残空間14bの対向する外周における各点(外周点)を結ぶ線上の点の集合からなる領域である。なお、残空間の符号は、総括的に14を用い、区別して説明する場合に14a、14bを用いる。残空間凹領域の符号は、総括的に15を用い、区別して説明する場合に
15a、15bを用いる。
残空間14は、凸集合になっていることが望ましい。例えば、残空間14の2次元領域は、同じ面積でもL字型をしているよりも、四角形になっている方が使い勝手がよい。四角形は凸集合だが、L字型は凹部分があり凸集合になっていないためである。実施の形態3の粒子線治療施設の設計支援方法は、操作者の指示によりガントリ室モデル1を移動させて、その都度、局所凹領域8及び残空間凹領域15の体積又は射影面積を計算する例である。
図13のフローチャートを説明する。図13のフローチャートは、図1のステップS004の代わりに、ステップS012、ステップS013が追加された点で、図1とは異なる。図1と異なるステップS012、S013について説明する。
ステップS012にて、計算機25は、配置対象空間を示す配置領域枠
10から治療室モデル(ガントリ室モデル1a、1b)が配置された治療室モデル関連領域を減算した残空間14を求め、この残空間14における凹領域(残空間凹領域15)の体積、又は2次元に射影した場合の面積(射影面積)を計算する(残空間凹領域計算手順)。ステップS013にて、局所凹領域計算手順及び残空間凹領域計算手順にて計算された体積又は射影面積を表示装置26に表示する(凹領域計算結果表示手順)。例えば、ステップS003の局所凹領域計算手順の計算開始指令が入力された場合に、局所凹領域計算手順と、残空間凹領域計算手順とが実行される。局所凹領域計算手順、残空間凹領域計算手順及び凹領域計算結果表示手順が実行された結果は、図14に示すように、表示装置26に表示される。
図14において、局所凹領域は2つあり、解放空間領域2側に局所凹領域8aを記載し、ガントリ胴体4側に局所凹領域8bを記載した。残空間表示29に残空間14と残空間凹領域15が表示される。凹領域表示28aは局所凹領域8aの体積又は射影面積であり、凹領域表示28bは局所凹領域
8aの体積又は射影面積である。凹領域表示28cは残空間凹領域15の体積又は射影面積である。
図15、図16に示したガントリ室モデル1a、1bの配置は、初期位置の差である。操作者の移動指示により最適値を見つけていくので、一般的に図14に示したガントリ室モデル1a、1bの初期位置から、図15のガントリ室モデル1a、1bの配置に到達する。図16に示したガントリ室モデル1a、1bの配置を得るには、初期位置をガントリ室モデル1a、1bを互いに反転させて実行するか、或いはステップS006にて一方のガントリ室モデルを反転させて継続すればよい。
実施の形態3の粒子線治療施設の設計支援方法は、局所凹領域8及び残空間凹領域15を計算して、治療室モデル(ガントリ室モデル1a、1b)の配置表示、局所凹領域8及び残空間凹領域15の表示、局所凹領域8及び残空間凹領域15の体積又は射影面積の計算結果を表示する。実施の形態3の粒子線治療施設の設計支援方法を用いることにより、治療室モデル(ガントリ室モデル1a、1b)を配置領域枠10内に適切に配置でき、無駄領域である局所凹領域8をできる限り少なくするように、かつ治療室モデルが配置されていない残空間14における残空間凹領域15をできる限り少なくするように、複数の治療室(ガントリ室20a、20b)のレイアウトを最適化することができる。
実施の形態4.
図17は、本発明の実施の形態4による粒子線治療施設の設計支援方法を示すフローチャートである。実施の形態3では、操作者の指示によりガントリ室モデル1を移動させて、その都度、局所凹領域8及び残空間凹領域15の体積又は射影面積を計算する例を示したが、実施の形態4は、計算機25にて反復計算により最適値を計算する例である。図17のフローチャートは、図13のステップS013、S005、S006の代わりに、ステップS020、ステップS021が追加された点で、図13とは異なる。
図13と異なるステップS020、S021について説明する。ステップS020にて、計算機25は、治療室モデルであるガントリ室モデル1a、1bを移動して、局所凹領域8及び残空間凹領域15の体積又は射影面積を計算することを複数回繰り返し、局所凹領域8及び残空間凹領域15の体積又は射影面積の最適値を計算する(最適値計算手順)。局所凹領域8及び残空間凹領域15の体積又は射影面積が最適値であるかどうかの判定基準は、例えば、配置領域枠10内において局所凹領域8及び残空間凹領域15の体積又は射影面積が最小値になることである。例えば、局所凹領域8及び残空間凹領域15の体積又は射影面積の反復計算の際に、再急降下法等により治療室モデルの次の位置を決定する。
また、局所凹領域8及び残空間凹領域15の体積又は射影面積が最適値であるかどうかの判定基準は、局所凹領域8と残空間凹領域15に重み付けをした評価関数値が最小値になるようにしてもよい。局所凹領域8と残空間凹領域15に重み付けをして評価することにより、重み付けをしない方法よりも複数の治療室(ガントリ室20a、20b)のレイアウトを最適化することができる。
ステップS021にて、ステップS020で計算された局所凹領域8及び残空間凹領域15の体積又は射影面積の最適値と、この最適値が計算された治療室モデルであるガントリ室モデル1a、1bの配置を表示装置26に表示する。
なお、ステップS020にて同等の最適値(準最適値)が複数ある場合には、ステップS021にて、抽出された準最適値のそれぞれに対応した局所凹領域8及び残空間凹領域15の体積又は射影面積の準最適値と、この準最適値が計算された治療室モデルであるガントリ室モデル1a、1bの配置を表示装置26に表示する(最適値計算結果表示手順)。
図15、図16に示したガントリ室モデル1a、1bの配置は、初期位置の差による場合もあるが、ガントリ室モデル1a、1bの配置変更において遺伝的アルゴリズムを採用すれば、初期位置に関わりなく局所凹領域8及び残空間凹領域15の体積又は射影面積の最適値に応じて図15、図16の配置にも到達することができる。
実施の形態4の粒子線治療施設の設計支援方法は、計算機25が反復計算により凹領域(凹領域8及び残空間凹領域15)の体積又は射影面積の最適値を計算するので、実施の形態3よりも短時間で、局所凹領域8及び残空間凹領域15をできる限り少なくするように、複数の治療室(ガントリ室20a、20b)のレイアウトを最適化することができる。また、実施の形態4の粒子線治療施設の設計支援方法は、実施の形態3よりも効率的に複数の治療室(ガントリ室20a、20b)のレイアウトを最適化することができる。
実施の形態5.
図18は、本発明の実施の形態5による粒子線治療施設の製造方法を示すフローチャートである。図19は配置対象空間に2つの治療室モデル、加速器モデルを最適に配置した例を示す図であり、図20は本発明の実施の形態5による粒子線治療施設の例を示す図である。実施の形態5では、加速器の配置も考慮した粒子線治療施設の製造方法を説明する。
ステップS031にて、配置対象空間を示す配置領域枠10において、加速器モデル16を初期位置に配置する(加速器モデル配置手順)。ステップS032にて、配置領域枠10において、実施の形態1から4で説明した粒子線治療施設の設計支援方法を用いて、複数の治療室モデル(ガントリ室モデル1a、1b)を最適な位置に配置する(治療室モデル最適配置手順)。ステップS033にて、配置領域枠10において、加速器モデル16と複数の治療室モデル(ガントリ室モデル1a、1b)を接続する輸送系モデル
17を配置する(輸送系モデル配置手順)。
図19に示した配置領域枠10は、粒子線治療装置51の配置される建屋の形状に即したものであり、図20では破線の枠で示した。図19は、図18のフローチャートの作業を終了した配置である。この図19の配置に基づいて製造された粒子線治療施設70を図20に示した。図20の粒子線治療施設70は、建屋壁21の左側の領域に、遮蔽壁19で区切られた2つのガントリ室20a、20b、加速器室71が設けられている。加速器室71には、加速器54、前段加速器53が配置され、ガントリ室20a、20bにはそれぞれ回転ガントリ24a、24bが配置されている。ビーム輸送系
59は、ガントリ室20a、20b、加速器室71に跨って配置されている。図20の粒子線治療施設70において、2つのガントリ室20a、20b、加速器54、ビーム輸送系59は、図19のガントリ室モデル1a、1bのガントリ胴体4、加速器モデル16、輸送系モデル17の相対位置が同一である。
図19に示したガントリ室モデル1a、1bの配置は、図8に説明した配置例である。実施の形態1で説明したように、治療室モデル間における局所凹領域8の射影面積、すなわち凹領域8a、8bを合計した領域における射影面積が、ガントリ室モデル1aまたはガントリ室モデル1bのガントリ室モデルの射影面積の1/4以下である。しがって、図20に示した粒子線治療施設70におけるガントリ室モデル1a、1bの境界に対応するモデル対応枠72a、72bの間における局所凹領域73の射影面積、すなわち図20に示した4つの局所凹領域73を合計した領域に対応する領域おける射影面積が、モデル対応枠72aまたはモデル対応枠72bの射影面積の1/4以下である。モデル対応枠72a、72bで囲まれた領域は、仮想ガントリ領域である。仮想ガントリ領域において、ガントリ室モデル1の解放空間領域2は解放空間領域であり、ガントリ室モデル1の解放空間領域2を除いた領域、すなわちガントリ室モデル1のガントリ胴体4とガントリ前面パネル3を含む領域はガントリ領域である。
実施の形態5の粒子線治療施設の製造方法は、回転ガントリ24a、24bがそれぞれ設けられる複数のガントリ室20a、20bと、加速器54と、ビーム輸送系59とを備えた粒子線治療施設70を製造する際に、複数のガントリ室20a、20bの配置を実施の形態1から4の粒子線治療施設の設計支援方法を用いることにより、ガントリ室モデル1a、1bを配置領域枠10内に適切に配置でき、無駄領域である局所凹領域8や残空間凹領域
15をできる限り少なくするように、複数の治療室(ガントリ室20a、
20b)のレイアウトを最適化することができる。また、実施の形態5の粒子線治療施設の製造方法は、ガントリ室20a、20bを設置予定の建屋形状に合わせた形状の配置領域枠10を用いて、レイアウトの検討を行うので、ガントリ室20a、20b等の治療室の形状と大きさ、及び治療室の設置場所の形状と大きさを考慮に入れることができる。
実施の形態5の粒子線治療施設の製造方法は、配置対象空間に対応したモデル空間に、加速器54に対応した加速器モデル16を配置する加速器モデル配置手順と、モデル空間に治療室(ガントリ室20a、20b)の3次元モデルである治療室モデル(ガントリ室モデル1a、1b)の複数を配置する治療室モデル最適配置手順と、モデル空間において、ビーム輸送系59に対応した輸送系モデル17を、加速器モデル16と治療室モデル(ガントリ室20a、20b)を接続して配置する輸送系モデル配置手順と、を含む。治療室モデル最適配置手順は、実施の形態1から4に示した粒子線治療施設の設計支援方法を用いて、治療室モデル(ガントリ室20a、20b)の配置を決定する。この構成により、実施の形態5の粒子線治療施設の製造方法は、複数の治療室(ガントリ室20a、20b)を設置予定の建屋形状に合わせた形状の配置領域枠10を用いて、レイアウトの検討を行うので、ガントリ室20a、20b等の治療室の形状と大きさ、及び治療室の設置場所の形状と大きさを考慮に入れた粒子線治療施設を製造することができる。
実施の形態5の粒子線治療施設は、荷電粒子ビーム31を発生させ、荷電粒子ビーム31を加速器54で加速させるビーム発生装置52と、加速器
54により加速された荷電粒子ビーム31を輸送するビーム輸送系59と、ビーム輸送系59で輸送された荷電粒子ビーム31を照射対象(患部48)に照射する複数の粒子線照射装置58a、58bと、粒子線照射装置58a、58bのそれぞれを搭載し、照射対象(患部48)に対して任意の方向から荷電粒子ビーム31を照射する複数の回転ガントリ24a、24bと、回転ガントリ24a、24bのそれぞれが設置された複数の治療室(ガントリ室20a、20b)を備える。回転ガントリ24a、24bの胴体及び前面パネルを含むガントリ領域と、治療室(ガントリ室20a、20b)における回転ガントリ24a、24bの胴体の内部領域に接続する解放空間領域とからなる領域を仮想ガントリ領域とし、遮蔽壁19を隔てて最も近くに配置された2つの治療室(ガントリ室20a、20b)の間において、2つの仮想ガントリ領域の間における対向する外周を結ぶ線上の点であって、かつ遮蔽壁19を除いた対象点の集合からなる領域を局所凹領域73とし、複数の治療室(ガントリ室20a、20b)の配置は、複数の治療室(ガントリ室20a、20b)の内、最も近くに配置された2つの治療室(ガントリ室20a、20b)の間における局所凹領域73を床方向の2次元に射影した場合の射影面積が、仮想ガントリ領域を床方向の2次元に射影した場合における射影面積の1/4以下となる配置である。この構成により、実施の形態5の粒子線治療施設は、局所凹領域73をできる限り少なくするように、複数の治療室(ガントリ室20a、20b)のレイアウトを最適化することができる。
なお、複数のガント室モデルにおいて外周(境界)がそれぞれ同じもので図示したが、ぞれぞれのガント室モデルは実際の回転ガントリに合わせて作成されるものであり、外周(境界)が異なる複数のガント室モデルであっても、本発明は適用できる。また、粒子線照射装置58の照射方式としてスキャニング照射方式を例に説明したが、本発明は、荷電粒子ビーム31を散乱体で散乱拡大し、拡大した荷電粒子ビーム31を照射対象13の形状にあわせて照射野を形成するブロード照射方式の粒子線照射装置58を備えた粒子線治療施設70にも適用できる。また、実施の形態1で説明したスキャニング照射方式と異なる他のスキャニング照射方式、すなわちスポットスキャニング、ラスタースキャニング等の粒子線照射装置58を備えた粒子線治療施設70にも適用できる。また、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
1、1a、1b…ガントリ室モデル、8、8a、8b…凹領域(局所凹領域)、9、9a、9b、9c、9d…遮蔽壁、14、14a、14b…残空間、15、15a、15b…凹領域(残空間凹領域)、6…加速器モデル、17…輸送系モデル、19、19a、19b…遮蔽壁、20a、20b…ガントリ室、24a、24b…回転ガントリ、26…表示装置、27…設計支援装置、31…荷電粒子ビーム、48…患部(照射対象)、51…粒子線治療装置、52…ビーム発生装置、54…加速器、58、58a、58b…粒子線照射装置、59…ビーム輸送系、73…凹領域。
図1と異なるステップS010、S011について説明する。ステップS010にて、計算機25は、治療室モデルであるガントリ室モデル1a、1bを移動して、局所凹領域8の体積又は射影面積を計算することを複数回繰り返し、局所凹領域8の体積又は射影面積の最適値を計算する(最適値計算手順)。局所凹領域8の体積又は射影面積が最適値であるかどうかの判定基準は、例えば、配置領域枠10内において局所凹領域8の体積又は射影面積が最小値になることである。例えば、局所凹領域8の体積又は射影面積の反復計算の際に、急降下法等により治療室モデルの次の位置を決定する。
図15、図16の矢印の左側はガントリ室モデル1a、1bが配置された上面図である。図15、図16の右側は残空間と残空間凹領域を抜き出したものである。図15には、配置領域枠10の右側にガントリ室モデル1a、1bが、遮蔽壁9に接するように隣接して配置されている。なお、図15の矢印は、右側の残空間14a及び残空間凹領域15aが左側のガントリ室モデル1a、1bの配置情報から抽出されることを示すものである。図16の矢印も、同様の意味である。図16には、配置領域枠10の右側に、互いに反転したガントリ室モデル1a、1bが、遮蔽壁9に接するように隣接して配置されている。残空間14a、14bは、配置領域枠10で境界を示した配置対象空間から複数の治療室モデル(ガントリ室モデル1a、1b)が配置された治療室モデル関連領域を減算した空間である。図15における残空間14aは、複数の治療室モデル(ガントリ室モデル1a、1b)間に配置された遮蔽壁9や、治療室モデルの外周と配置領域枠10によって分離された空間である。図16における残空間14bは、配置領域枠10に接したガントリ室モデル1aと異なるガントリ室モデル1bにおける左側の外周線を配置領域枠10の上側及び下側に延伸したガントリ室モデル延長境界30から左側にある空間である。ガントリ室モデル延長境界30の右側の空間には、ガントリ室モデル1bの上側やガントリ室モデル1aの下側等に多少の空間が残されているが、ここは遮蔽壁9の配置が予定されており、有効活用可能な空間ではないので、残空間とはしていない。
図14において、局所凹領域は2つあり、解放空間領域2側に局所凹領域8aを記載し、ガントリ胴体4側に局所凹領域8bを記載した。残空間表示29に残空間14と残空間凹領域15が表示される。凹領域表示28aは局所凹領域8aの体積又は射影面積であり、凹領域表示28bは局所凹領域8の体積又は射影面積である。凹領域表示28cは残空間凹領域15の体積又は射影面積である。
図13と異なるステップS020、S021について説明する。ステップS020にて、計算機25は、治療室モデルであるガントリ室モデル1a、1bを移動して、局所凹領域8及び残空間凹領域15の体積又は射影面積を計算することを複数回繰り返し、局所凹領域8及び残空間凹領域15の体積又は射影面積の最適値を計算する(最適値計算手順)。局所凹領域8及び残空間凹領域15の体積又は射影面積が最適値であるかどうかの判定基準は、例えば、配置領域枠10内において局所凹領域8及び残空間凹領域15の体積又は射影面積が最小値になることである。例えば、局所凹領域8及び残空間凹領域15の体積又は射影面積の反復計算の際に、急降下法等により治療室モデルの次の位置を決定する。
実施の形態5の粒子線治療施設の製造方法は、配置対象空間に対応したモデル空間に、加速器54に対応した加速器モデル16を配置する加速器モデル配置手順と、モデル空間に治療室(ガントリ室20a、20b)の3次元モデルである治療室モデル(ガントリ室モデル1a、1b)の複数を配置する治療室モデル最適配置手順と、モデル空間において、ビーム輸送系59に対応した輸送系モデル17を、加速器モデル16と治療室モデル(ガントリ室モデル1a、1b)を接続して配置する輸送系モデル配置手順と、を含む。治療室モデル最適配置手順は、実施の形態1から4に示した粒子線治療施設の設計支援方法を用いて、治療室モデル(ガントリ室モデル1a、1b)の配置を決定する。この構成により、実施の形態5の粒子線治療施設の製造方法は、複数の治療室(ガントリ室20a、20b)を設置予定の建屋形状に合わせた形状の配置領域枠10を用いて、レイアウトの検討を行うので、ガントリ室20a、20b等の治療室の形状と大きさ、及び治療室の設置場所の形状と大きさを考慮に入れた粒子線治療施設を製造することができる。
なお、複数のガント室モデルにおいて外周(境界)がそれぞれ同じもので図示したが、ぞれぞれのガント室モデルは実際の回転ガントリに合わせて作成されるものであり、外周(境界)が異なる複数のガント室モデルであっても、本発明は適用できる。また、粒子線照射装置58の照射方式としてスキャニング照射方式を例に説明したが、本発明は、荷電粒子ビーム31を散乱体で散乱拡大し、拡大した荷電粒子ビーム31を照射対象48の形状にあわせて照射野を形成するブロード照射方式の粒子線照射装置58を備えた粒子線治療施設70にも適用できる。また、実施の形態1で説明したスキャニング照射方式と異なる他のスキャニング照射方式、すなわちスポットスキャニング、ラスタースキャニング等の粒子線照射装置58を備えた粒子線治療施設70にも適用できる。また、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
1、1a、1b…ガントリ室モデル、8、8a、8b…凹領域(局所凹領域)、9、9a、9b、9c、9d…遮蔽壁、14、14a、14b…残空間、15、15a、15b…凹領域(残空間凹領域)、16…加速器モデル、17…輸送系モデル、19、19a、19b…遮蔽壁、20a、20b…ガントリ室、24a、24b…回転ガントリ、26…表示装置、27…設計支援装置、31…荷電粒子ビーム、48…患部(照射対象)、51…粒子線治療装置、52…ビーム発生装置、54…加速器、58、58a、58b…粒子線照射装置、59…ビーム輸送系、73…凹領域。

Claims (8)

  1. 照射対象に対して任意の方向から荷電粒子ビームを照射する回転ガントリが設置される治療室の複数を、あらかじめ決められた配置対象空間に配置する配置設計を設計支援装置にて支援する粒子線治療施設の設計支援方法であって、
    前記治療室の3次元モデルである治療室モデルを作成する治療室モデル作成手順と、
    前記配置対象空間に対応したモデル空間に複数の前記治療室モデルを初期位置に配置する治療室モデル配置手順と、
    複数の前記治療室モデルの内、最も近くに配置された2つの前記治療室モデルの間における凹領域である局所凹領域の体積又は前記局所凹領域を床方向の2次元に射影した場合の射影面積を計算する局所凹領域計算手順と、
    前記局所凹領域計算手順にて計算した前記局所凹領域の体積又は前記射影面積を前記設計支援装置の表示装置に表示する凹領域計算結果表示手順と、
    前記凹領域計算結果表示手順の後に作業終了指示がない場合に、前記治療室モデルの移動指示に応じて、前記治療室モデルを前記モデル空間において移動する治療室モデル移動手順と、を含み、
    前記作業終了指示があるまで、前記局所凹領域計算手順、前記凹領域計算結果表示手順、前記治療室モデル移動手順を繰り返し、
    前記局所凹領域は、
    最も近くに配置された2つの前記治療室モデルにおける対向する外周を結ぶ線上の点の集合からなる領域であるか、
    または、最も近くに配置された2つの前記治療室モデルの間に遮蔽壁が配置されている場合に、この場合の2つの前記治療室モデルにおける対向する外周を結ぶ線上の点であって、かつ前記遮蔽壁を除いた対象点の集合からなる領域であることを特徴とする粒子線治療施設の設計支援方法。
  2. 照射対象に対して任意の方向から荷電粒子ビームを照射する回転ガントリが設置される治療室の複数を、あらかじめ決められた配置対象空間に配置する配置設計を設計支援装置にて支援する粒子線治療施設の設計支援方法であって、
    前記治療室の3次元モデルである治療室モデルを作成する治療室モデル作成手順と、
    前記配置対象空間に対応したモデル空間に複数の前記治療室モデルを初期位置に配置する治療室モデル配置手順と、
    複数の前記治療室モデルの内、最も近くに配置された2つの前記治療室モデルを対象組とし、前記対象組における2つの前記治療室モデルの間における凹領域である局所凹領域の体積又は前記局所凹領域を床方向の2次元に射影した場合の射影面積を、前記対象組毎に計算する局所凹領域計算手順と、
    前記設計支援装置にて前記治療室モデルを移動し、前記局所凹領域の体積又は前記局所凹領域の前記射影面積の計算を前記対象組毎に複数回繰り返して最適値を計算する最適値計算手順と、
    前記最適値計算手順にて計算した前記局所凹領域の体積の最適値又は前記射影面積の最適値と、この場合に対応する前記治療室モデルの配置を、前記設計支援装置の表示装置に表示する最適値計算結果表示手順と、を含み、
    前記局所凹領域は、
    最も近くに配置された2つの前記治療室モデルにおける対向する外周を結ぶ線上の点の集合からなる領域であるか、
    または、最も近くに配置された2つの前記治療室モデルの間に遮蔽壁が配置されている場合に、この場合の2つの前記治療室モデルにおける対向する外周を結ぶ線上の点であって、かつ前記遮蔽壁を除いた対象点の集合からなる領域であることを特徴とする粒子線治療施設の設計支援方法。
  3. 請求項1記載の粒子線治療施設の設計支援方法において、
    前記モデル空間から複数の前記治療室モデルを含む治療室モデル関連領域を減算した残空間を求め、前記残空間における凹領域である残空間凹領域の体積又は前記残空間凹領域を床方向の2次元に射影した場合の射影面積を計算する残空間凹領域計算手順を含み、
    前記残空間凹領域は、前記治療室モデル関連領域の側における前記残空間の対向する外周を結ぶ線上の点の集合からなる領域であり、
    前記凹領域計算結果表示手順は、前記局所凹領域計算手順の計算結果と、前記残空間凹領域計算手順にて計算した前記残空間凹領域の体積又は前記射影面積を前記表示装置に表示することを特徴とする粒子線治療施設の設計支援方法。
  4. 請求項2記載の粒子線治療施設の設計支援方法において、
    前記モデル空間から複数の前記治療室モデルを含む治療室モデル関連領域を減算した残空間を求め、前記残空間における凹領域である残空間凹領域の体積又は前記残空間凹領域を床方向の2次元に射影した場合の射影面積を計算する残空間凹領域計算手順を含み、
    前記残空間凹領域は、前記治療室モデル関連領域の側における前記残空間の対向する外周を結ぶ線上の点の集合からなる領域であり、
    前記最適値計算手順は、前記設計支援装置にて前記治療室モデルが移動されると、前記局所凹領域の体積又は前記局所凹領域の前記射影面積の計算と、前記残空間凹領域の体積又は前記残空間凹領域の前記射影面積の計算とを、前記対象組毎に複数回繰り返して最適値を計算し、
    前記最適値計算結果表示手順は、前記最適値計算手順にて計算した、前記局所凹領域の体積の最適値又は前記射影面積の最適値と、前記残空間凹領域の体積の最適値又は前記射影面積の最適値と、この場合に対応する前記治療室モデルの配置を、前記設計支援装置の表示装置に表示することを特徴とする粒子線治療施設の設計支援方法。
  5. 請求項4に記載の粒子線治療施設の設計支援方法において、
    前記最適値計算手順は、前記局所凹領域と前記残空間凹領域との間に重み付けをした評価関数値に基づいて、前記局所凹領域の体積の最適値又は前記射影面積の最適値と、前記残空間凹領域の体積の最適値又は前記射影面積の最適値とを計算することを特徴とする粒子線治療施設の設計支援方法。
  6. 粒子線治療装置の加速器と、前記加速器により加速された荷電粒子ビームを輸送するビーム輸送系と、照射対象に対して任意の方向から前記荷電粒子ビームを照射する回転ガントリが設置される治療室の複数と、をあらかじめ決められた配置対象空間に配置する粒子線治療施設の製造方法であって、
    前記配置対象空間に対応したモデル空間に、前記加速器に対応した加速器モデルを配置する加速器モデル配置手順と、
    前記モデル空間に前記治療室の3次元モデルである治療室モデルの複数を配置する治療室モデル最適配置手順と、
    前記モデル空間において、前記ビーム輸送系に対応した輸送系モデルを、前記加速器モデルと前記治療室モデルを接続して配置する輸送系モデル配置手順と、を含み、
    前記治療室モデル最適配置手順は、請求項1から5のいずれか1項の粒子線治療施設の設計支援方法を用いて、前記治療室モデルの配置を決定することを特徴とする粒子線治療施設の製造方法。
  7. 請求項6記載の粒子線治療施設の製造方法において、
    前記治療室モデル最適配置手順は、前記局所凹領域の前記射影面積が、前記治療室モデルの前記射影面積の1/4以下となるように前記治療室モデルを配置することを特徴とする粒子線治療施設の製造方法。
  8. 荷電粒子ビームを発生させ、前記荷電粒子ビームを加速器で加速させるビーム発生装置と、前記加速器により加速された前記荷電粒子ビームを輸送するビーム輸送系と、前記ビーム輸送系で輸送された前記荷電粒子ビームを照射対象に照射する複数の粒子線照射装置と、前記粒子線照射装置のそれぞれを搭載し、前記照射対象に対して任意の方向から前記荷電粒子ビームを照射する複数の回転ガントリと、前記回転ガントリのそれぞれが設置された複数の治療室を備え、
    前記回転ガントリの胴体及び前面パネルを含むガントリ領域と、前記治療室における前記回転ガントリの前記胴体の内部領域に接続する解放空間領域とからなる領域を仮想ガントリ領域とし、
    遮蔽壁を隔てて最も近くに配置された2つの前記治療室の間において、2つの前記仮想ガントリ領域の間における対向する外周を結ぶ線上の点であって、かつ前記遮蔽壁を除いた対象点の集合からなる領域を局所凹領域とし、
    複数の前記治療室の配置は、
    複数の前記治療室の内、最も近くに配置された2つの前記治療室の間における前記局所凹領域を床方向の2次元に射影した場合の射影面積が、前記仮想ガントリ領域を床方向の2次元に射影した場合における射影面積の1/4以下となる配置であることを特徴とする粒子線治療施設。
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