JPWO2016076120A1 - アンテナ装置および通信装置 - Google Patents

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Abstract

共通の給電点に接続された、ハイバンド用アンテナ素子およびローバンド用アンテナ素子を備え、1つの給電点で給電するアンテナ装置において、ローバンド用アンテナ素子のハイバンドでの不要共振による影響を抑制する。共通の給電点(FP)に接続された、ハイバンド用アンテナ素子(11)およびローバンド用アンテナ素子(12)と、ローバンド用アンテナ素子(12)と給電点(FP)との間に接続されたアンテナ短縮用インダクタ(14)と、アンテナ短縮用インダクタ(14)に並列接続されたキャパシタ(15)と、を備える。

Description

本発明は、ハイバンド用アンテナ素子とローバンド用アンテナ素子とが1つの給電点で接続された、マルチバンドに対応するアンテナ装置、およびそれを備える通信装置に関する。
従来、アンテナの広帯域化の一つの技術として、アンテナの素子長をインダクタで短縮させる方法がある。例えば、特許文献1には、アンテナ素子にタップ付インダクタを接続し、スイッチでタップを選択できるように構成し、タップの選択によりアンテナ素子の短縮率を切り替えることでアンテナの共振周波数を可変させることが示されている。
また、アンテナのマルチバンド化の一つの技術として、複数の帯域に対応したアンテナを共通の給電点で給電する方法がある。例えば特許文献2には、単一の給電点を有し、二つの帯域で動作可能ないわゆる二分岐構成のデュアルバンドアンテナが示されている。この特許文献2のアンテナ装置は、高周波帯域用のアンテナ素子の給電点部側の端部から開放端部までの間にインピーダンス整合部が挿入接続されている。
特開2001−344574号公報 特開2010−10960号公報
近年、携帯電話の周波数がますます広帯域化していく中、端末側のアンテナについては特に低域側(以下、「ローバンド」)の広帯域化を要求されている。しかし、携帯電話端末に搭載されるアンテナの設置スペースは非常に限られており、低域側のアンテナは小型化しつつ広帯域化する必要がある。また、高域側(以下、「ハイバンド」)にも対応しなければならないので、通常はローバンド用アンテナ素子とハイバンド用アンテナ素子とを繋いで1feedで給電するのが一般的である。
特許文献1に示されているアンテナ装置においては、インダクタンスの値をスイッチなどで切替えることで、アンテナ素子の短縮率を切替えることができる。しかし、この構成をローバンド用のアンテナ素子に適用し、ハイバンド用のアンテナ素子をローバンド用アンテナ素子に接続して1feedで給電するように構成すると、ハイバンドの周波数でローバンド用のアンテナ素子が3/4波長共振で励振(以下、「3/4λ共振」)する場合がある。このローバンド用アンテナ素子の3/4λ共振により、ローバンド用アンテナ素子で損失が生じるので、ハイバンドのアンテナ効率が悪化してしまう。
特許文献2に示されているアンテナ装置においては、ハイバンド用のアンテナ素子とローバンド用のアンテナ素子とを共通の給電点に接続し、ハイバンド用のアンテナ素子に、LC共振回路を挿入している。このLC共振回路は、ハイバンドで容量性となり、ハイバンド用アンテナ素子はハイバンドで共振する。上記LC共振回路は、ローバンドで誘導性となり、ハイバンド用アンテナ素子はローバンドで共振する。すなわち、ハイバンド用アンテナ素子をハイバンド・ローバンドの両方で共振させることでローバンドの広帯域化を実現しようとするものである。ところが、この構成でも、ハイバンドでローバンド用アンテナ素子が3/4λ共振で励振されてしまい、ハイバンドでの効率の悪化を防ぐことはできない。
本発明の目的は、共通の給電点に接続された、ハイバンド用アンテナ素子およびローバンド用アンテナ素子を備え、1つの給電点で給電するアンテナ装置において、ローバンド用アンテナ素子のハイバンドでの不要共振による影響を抑制したアンテナ装置を提供することにある。さらには、そのアンテナ装置を備える通信装置を提供することにある。
(1)本発明のアンテナ装置は、
共通の給電点に接続された、ハイバンド用アンテナ素子およびローバンド用アンテナ素子と、
前記ローバンド用アンテナ素子と前記給電点との間に接続されたアンテナ素子短縮用のインダクタ(以下、「アンテナ短縮用インダクタ」)と、
前記アンテナ短縮用インダクタに並列接続されたキャパシタと、
を備えたことを特徴とする。
上記構成により、インダクタとキャパシタとの並列回路はハイバンドにおいて容量性になり、ローバンド用アンテナ素子の3/4波長共振の周波数は、ハイバンドの帯域よりも高くできる。そのため、ローバンド用アンテナ素子はハイバンドでは3/4波長共振せず、損失が減少し、ハイバンドでの効率悪化を防ぐことができる。また、ハイバンドの帯域内でローバンド用アンテナ素子が3/4λ共振する場合でも、ハイバンドの電流は、アンテナ短縮用インダクタだけでなく、キャパシタを通過するので、アンテナ短縮用インダクタに生じる損失は低減される。
(2)面状に広がるグランド導体を備え、前記ハイバンド用アンテナ素子および前記ローバンド用アンテナ素子は前記グランド導体の縁に近接する非グランド領域に形成されていることが好ましい。この構造のアンテナ装置では、グランド導体に不要な共振電流が流れることによるハイバンドのアンテナ効率の低下が顕著になるが、上記(1)記載の構造によれば、グランド導体が近接していても上記損失低減効果が高まる。またグランド導体に流れる必要な電流により、グランド導体が放射素子の一部として作用し、アンテナ効率が高まる。
(3)前記アンテナ短縮用インダクタは、直列に接続された複数のインダクタで構成され、前記複数のインダクタへの電流経路を切り替えるスイッチを備えることが好ましい。このことにより、上記インダクタのインダクタンスを切り替えて、ローバンド用アンテナ素子の短縮率を切り替えることで、ローバンドでの共振周波数を広範囲に亘ってカバーできる。
(4)上記(3)において、前記キャパシタの少なくとも一部は前記スイッチに構成されることが好ましい。このことにより、スイッチ以外に付加するキャパシタを省略でき、実装面積を削減でき、小型化が図れる。
(5)上記(3)(4)において、前記複数のインダクタはミアンダ状に配置されることが好ましい。これにより、キャパシタを接続する経路長が短くなり、キャパシタの自己共振周波数が高くなる。そのことで効率改善効果を上げることができる。
(6)上記(3)(4)において、前記複数のインダクタはヘリカル状に配置されることが好ましい。これにより、キャパシタを接続する経路長が短くなり、キャパシタの自己共振周波数が高くなることで効率改善効果を上げることができる。
(7)本発明の通信装置は、上記(1)から(6)のいずれかに記載のアンテナ装置と、このアンテナ装置に接続される通信回路とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、ローバンド用アンテナ素子による、ハイバンドでの不要共振が抑制され、損失が減少しハイバンドでのアンテナ効率の悪化を防ぐことができる。
図1は第1の実施形態に係るアンテナ装置101の回路図である。 図2はアンテナ装置101の斜視図である。 図3は、プリント配線板9上の導体パターンとチップアンテナ21との接続部の構造を示す部分斜視図である。 図4(A)は本実施形態のアンテナ装置の電流強度の分布を示す図であり、図4(B)は比較例のアンテナ装置の電流強度の分布を示す図である。 図5は、本実施形態のアンテナ装置101と比較例のアンテナ装置についての、アンテナ効率の特性図である。 図6は第2の実施形態に係るアンテナ装置102の回路図である。 図7(A)(B)は第3の実施形態に係るアンテナ装置のローバンド用アンテナ素子と給電点との間に接続される、アンテナ短縮用インダクタ14およびキャパシタ15の接続構造を示す図である。 図8は、プリント配線板9に対するキャパシタおよび4つのインダクタの実装構造の例を示す四面図である。 図9は第4の実施形態に係るアンテナ装置104の回路図である。 図10は第5の実施形態に係る通信装置205のブロック図である。 図11は、ローバンド用アンテナ素子12が3/4λ共振している状態での、ハイバンド用アンテナ素子11とローバンド用アンテナ素子12に流れる電流の分布を示す参考図である。
《第1の実施形態》
図1は第1の実施形態に係るアンテナ装置101の回路図である。図2はアンテナ装置101の斜視図である。アンテナ装置101は、ハイバンド用のアンテナ素子11とローバンド用のアンテナ素子12を備える。ハイバンド用アンテナ素子11およびローバンド用アンテナ素子12は共通の給電点FPに接続される。ローバンド用アンテナ素子12と給電点FPとの間にはアンテナ短縮用インダクタ14が接続されている。また、アンテナ短縮用インダクタ14にキャパシタ15が並列接続されている。
本発明において、ハイバンドは概ね1.5GHz以上の周波数帯域、ローバンドは概ね1GHz以下の周波数帯域である。
なお、ここでアンテナ短縮用インダクタは、アンテナ素子の物理的な長さを変えることなく、アンテナの素子長を変化させる機能を有する。
具体的な構造例は図2に示すとおりである。この例では、直方体形状の誘電体基材10の表面に導体パターン11a,11b,11cと導体パターン12a,12b,12cとが形成されている。そして、誘電体基材10と導体パターン11a,11b,11c,12a,12b,12cとでチップアンテナ21が構成されている。
上記導体パターン11a,11b,11cと誘電体基材10とでハイバンド用アンテナ素子が構成され、導体パターン12a,12b,12cと誘電体基材10とでローバンド用アンテナ素子が構成される。
プリント配線板9にはグランド導体13が形成されている。このプリント配線板9のグランド導体非形成領域(非グランド領域)Aにチップアンテナ21が搭載されている。
導体パターン11a,11b,12a,12bは誘電体基材10の上面に形成されていて、導体パターン11c,12cは誘電体基材10の側面に形成されている。チップアンテナ21がプリント配線板9に搭載された状態で、プリント配線板9に形成されている導体パターンが導体パターン11c,12cに接続される。
図3は、プリント配線板9上の導体パターンとチップアンテナ21との接続部の構造を示す部分斜視図である。但し、視点は図2とは異なる。プリント配線板9には導体パターン11d,11e,12d,12eが形成されている。導体パターン11dにチップアンテナの導体パターン11cの端部が接続される。また、導体パターン12dにチップアンテナの導体パターン12cの端部が接続される。
導体パターン12dと導体パターン12eとの間にアンテナ短縮用インダクタ14およびキャパシタ15がそれぞれ実装されている。すなわち、アンテナ短縮用インダクタ14およびキャパシタ15の並列回路が導体パターン12dと導体パターン12eとの間に直列接続されている。
導体パターン11eと導体パターン12eは給電点FPで共通接続されている。給電点FPとグランド導体13との間に給電回路(図1中の20参照)が接続される。図3においては給電回路の図示は省略している。なお、給電点FPとグランド導体13との間にインピーダンス整合用のチップインダクタ16が実装されている。
本実施形態のアンテナ装置101では、インダクタ14とキャパシタ15との並列回路は、ハイバンドにおいて容量性になり、ローバンド用アンテナ素子12の3/4λ共振の周波数は、ハイバンドの帯域よりも高くできる。そのため、ローバンド用アンテナ素子12はハイバンドでは3/4λ共振しない。その結果、ハイバンドでの損失が減少し、ハイバンドでの効率悪化を防ぐことができる。
次に、本実施形態のアンテナ装置の特性と比較例のアンテナ装置の特性について示す。図4(A)は本実施形態のアンテナ装置の電流強度の分布を示す図であり、図4(B)は比較例のアンテナ装置の電流強度の分布を示す図である。いずれも、ハイバンド(2.14GHz)でのシミュレーション結果である。シミュレーションモデルは、図2において各部の寸法を次のとおりに定めたものである。
W:70mm
L:120mm
D:10mm
H:7mm
比較例のアンテナ装置は、キャパシタ15を備えない点で本実施形態のアンテナ装置と異なる。
図4(B)に表れているように、比較例のアンテナ装置では、ローバンド用アンテナ素子12に3/4λ共振が励振される。このローバンド用アンテナ素子12の3/4λ共振により、グランド導体13に放射電極に対して逆相の電流が流れ(電流が漏れ)る(図中Xで示す部分)。このため、グランド導体13に流れる電流が作る電磁界とアンテナ素子12に流れる電流が作る電磁界とで、電磁界が相殺される。したがって、ハイバンドでのアンテナ効率は低い。これに対し、図4(A)に表れているように、本実施形態のアンテナ装置では、ローバンド用アンテナ素子12が3/4λ共振しない。そのため、グランド導体13に放射電極に対して逆相の電流が流れ(電流が漏れ)ることはなく、ハイバンドの効率低下が抑制される。また、グランド導体に流れる放射電極に対して逆相でない電流により、グランド導体が放射素子の一部として作用し、アンテナ効率が高まる。
ローバンド用アンテナ素子12の3/4λ共振による損失増加は次に述べる作用によっても生じる。図11は、ローバンド用アンテナ素子12が3/4λ共振している状態での、ハイバンド用アンテナ素子11とローバンド用アンテナ素子12に流れる電流の分布を示す図である。図11中の破線は電流強度を示す。この図11から明らかなように、ローバンド用アンテナ素子12の3/4λ共振電流の電流強度の強い位置にアンテナ短縮用インダクタ14が位置するため、すなわちアンテナ短縮用インダクタ14に大きな電流が流れるため、アンテナ短縮用インダクタ14で大きな損失が生じる。
図5は、本実施形態のアンテナ装置101と比較例のアンテナ装置についての、アンテナ効率の特性図である。比較例では2.14GHzでアンテナ効率は明らかに低下している。これは、上述のグランド導体13に不要な共振電流が流れることと、ローバンド用アンテナ素子12に生じる3/4λ共振電流がアンテナ短縮用インダクタ14に流れることに起因している。
本実施形態によれば、上述のグランド導体13に不要な共振電流が流れず、また、アンテナ短縮用インダクタ14には電流集中がないので、ハイバンドにおいて高いアンテナ効率が得られる。
《第2の実施形態》
図6は第2の実施形態に係るアンテナ装置102の回路図である。本実施形態では、アンテナ短縮用インダクタ14は、直列に接続された複数のインダクタ14a,14b,14c,14dで構成される。そして、複数のインダクタ14a,14b,14c,14dへの電流経路を切り替えるスイッチSWを備える。その他の構成は第1の実施形態で示したとおりである。
図6に示すスイッチSWを切り替えることにより、アンテナ短縮用インダクタ14のインダクタンスを変更できる。したがって、スイッチSWの切り替えにより、ローバンド用アンテナ素子の短縮効果を制御できる。このことにより、ローバンド用アンテナ素子12の共振周波数を切り替えて、ローバンドでの広帯域化が図れる。
《第3の実施形態》
図7(A)(B)は第3の実施形態に係るアンテナ装置のローバンド用アンテナ素子と給電点との間に接続される、アンテナ短縮用インダクタ14およびキャパシタ15の接続構造を示す図である。いずれも、4つのインダクタ14a,14b,14c,14dの直列接続回路でアンテナ短縮用インダクタ14を構成している。このアンテナ短縮用インダクタ14およびキャパシタ15の接続構造は第2の実施形態で示したアンテナ装置に適用される。
図7(B)に示す例では、4つのインダクタ14a,14b,14c,14dは、ミアンダ状に配置されている。これにより、キャパシタ15を接続する経路長が短くなり、キャパシタ15を接続するための経路のインダクタンスが低減される。その結果、キャパシタと上記経路とによる自己共振周波数が高くなる。そのことで、インダクタ14とキャパシタ15との並列回路が容量性を示す周波数帯域が広くなって、より広帯域で効率改善効果が得られる。
図8は、プリント配線板9に対するキャパシタおよび4つのインダクタの実装構造の例を示す四面図である。プリント配線板9の構成は、第1の実施形態で図2に示したとおりである。
図8に示す例では、インダクタ14a−14b間、インダクタ14c−14d間はそれぞれプリント配線板9に形成されたビア導体で接続されていて、インダクタ14b−14c間はプリント配線板9の裏面の導体パターンで接続されている。このようにして、4つのインダクタ14a,14b,14c,14dは、ヘリカル状に配置されている。これにより、アンテナ短縮用インダクタに対するキャパシタ15の接続経路長が短くなるだけでなく、4つのインダクタ14a,14b,14c,14dの接続経路長も短くなる。これにより、アンテナ短縮用インダクタ(14a,14b,14c,14d)とキャパシタ15との並列回路が容量性を示す周波数帯域が広くなって、より広帯域で効率改善効果が得られる。
《第4の実施形態》
図9は第4の実施形態に係るアンテナ装置104の回路図である。本実施形態では、アンテナ短縮用インダクタ14は、直列に接続された複数のインダクタ14a,14b,14c,14dで構成される。そして、複数のインダクタ14a,14b,14c,14dへの電流経路を切り替えるスイッチSWを備える。第2の実施形態と異なり、本実施形態では、スイッチSWに生じるキャパシタンスを、アンテナ短縮用インダクタ14に並列接続するキャパシタとして利用する。すなわち、キャパシタはスイッチSWの一部で構成される。その他の構成は第2の実施形態で示したとおりである。
スイッチSWはFETスイッチICであり、端子Eoと端子Ea,Eb,Ec,Enのいずれかとが選択的に導通する。非選択状態の端子と端子Eoとの間に容量が生じる。例えば端子Eaが選択されているとき、キャパシタ15b,15cが生じる。また、例えば端子Enが選択されているとき、キャパシタ15a,15b,15cが生じる。
このことにより、スイッチSW以外に付加するキャパシタを省略でき、実装面積を削減でき、小型化が図れる。
なお、スイッチICの内部に容量形成パターンを設けて、上記非選択状態の端子に生じる容量(オフ容量)が積極的に大きくなるように、SW内部の構造を定めてもよい。
また、アンテナ短縮用インダクタ14に並列接続するキャパシタの全部ではなく一部をスイッチSWに構成してもよい。
なお、キャパシタ15による、ローバンド用アンテナ素子12の3/4λ共振の周波数の高域へのシフト量が少ない場合は、ハイバンドの帯域内でローバンド用アンテナ素子12は3/4λ共振する場合もある。但し、その場合でも、ハイバンドの電流は、アンテナ短縮用インダクタ14だけでなく、キャパシタを通過するので、アンテナ短縮用インダクタ14に生じる損失は低減される。そのため、ハイバンドでの損失が減少し、ハイバンドでの効率悪化を防ぐことができる。
《第5の実施形態》
第5の実施形態では、通信装置の例を示す。
図10は第5の実施形態に係る通信装置205のブロック図である。この通信装置205は例えば携帯電話端末である。アンテナ装置101の構成は第1の実施形態で示したアンテナ装置101と同じである。アンテナ装置101には分波/切替回路71が接続されている。RFIC76と受信フィルタ72との間にはローノイズアンプ74が設けられていて、RFIC76と送信フィルタ73との間にはパワーアンプ75が設けられている。ベースバンドIC77にはRFIC76や表示装置78が接続されている。分波/切替回路71、受信フィルタ72、送信フィルタ73、ローノイズアンプ74およびパワーアンプ75は1つのRFフロントエンド回路(1つのモジュール部品)70として構成されている。上記構成要素は筐体80内に設けられている。RFフロントエンド回路70およびRFIC76は本発明に係る「通信回路」の例である。
図10に示すアンテナ装置101に代えて、例えば図6に示したアンテナ装置102を設ける場合には、スイッチSWの切替をベースバンドIC77またはRFIC76によって行う。
最後に、上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではない。当業者にとって変形および変更が適宜可能である。例えば、異なる実施形態で示した構成の部分的な置換または組み合わせが可能である。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
FP…給電点
SW…スイッチ
9…プリント配線板
10…誘電体基材
11…ハイバンド用アンテナ素子
11a,11b,11c,11d,11e…導体パターン
12…ローバンド用アンテナ素子
12a,12b,12c,12d,12e…導体パターン
13…グランド導体
14…アンテナ短縮用インダクタ
14a,14b,14c,14d…インダクタ
15…キャパシタ
16…チップインダクタ
15a,15b,15c…キャパシタ
21…チップアンテナ
70…RFフロントエンド回路
71…分波/切替回路
72…受信フィルタ
73…送信フィルタ
74…ローノイズアンプ
75…パワーアンプ
76…RFIC
77…ベースバンドIC
78…表示装置
80…筐体
101,102,104…アンテナ装置

Claims (7)

  1. 共通の給電点に接続された、ハイバンド用アンテナ素子およびローバンド用アンテナ素子と、
    前記ローバンド用アンテナ素子と前記給電点との間に接続されたアンテナ短縮用インダクタと、
    前記アンテナ短縮用インダクタに並列接続されたキャパシタと、
    を備えたことを特徴とするアンテナ装置。
  2. 請求項1に記載のアンテナ装置において、
    面状に広がるグランド導体を備え、前記ハイバンド用アンテナ素子および前記ローバンド用アンテナ素子は前記グランド導体の縁に近接する非グランド領域に形成されている、アンテナ装置。
  3. 請求項1または2に記載のアンテナ装置において、
    前記アンテナ短縮用インダクタは、直列に接続された複数のインダクタで構成され、前記複数のインダクタへの電流経路を切り替えるスイッチを備える、アンテナ装置。
  4. 請求項3に記載のアンテナ装置において、
    前記キャパシタの少なくとも一部は前記スイッチに構成された、アンテナ装置。
  5. 請求項3または4に記載のアンテナ装置において、
    前記複数のインダクタはミアンダ状に配置された、アンテナ装置。
  6. 請求項3または4に記載のアンテナ装置において、
    前記複数のインダクタはヘリカル状に配置された、アンテナ装置。
  7. アンテナ装置と、前記アンテナ装置に接続される通信回路とを備える通信装置において、
    前記アンテナ装置は請求項1から6のいずれかに記載のアンテナ装置である、通信装置。
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