JPWO2016072311A1 - 波長変換部材、及びそれを用いた発光装置、発光素子、光源装置、並びに表示装置 - Google Patents

波長変換部材、及びそれを用いた発光装置、発光素子、光源装置、並びに表示装置 Download PDF

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Abstract

特に、従来に比べて、黒変発生を抑制できる波長変換部材、及びそれを用いた発光装置、発光素子、光源装置、並びに表示装置を提供することを目的とする。本発明の波長変換部材(1)は、光入射面(2a)、光入射面に対向する光出射面(2b)を備え、光入射面及び前記光出射面よりも内側に収納空間(5)が設けられた容器(2)と、収納空間内に配置された量子ドットを有する波長変換層(3)と、を有し、光入射面と波長変換層との間の距離(L1)は、光出射面と波長変換層との間の距離(L2)に比べて大きいことを特徴とする。

Description

本発明は、容器内に波長変換層を有する波長変換部材、及びそれを用いた発光装置、発光素子、光源装置、並びに表示装置に関する。
例えば下記の特許文献1には、光源、波長変換部材及び導光板等を備えた発光装置に関する発明が開示されている。
波長変換部材は、光源と導光板との間に設けられ、光源が発する波長の光を吸収した後、これとは異なる波長の光を発生させるものである。波長変換部材は、例えばガラス等の筒状の容器に波長変換部物質が封入されている。波長変換物質には、蛍光顔料、蛍光染料又は量子ドット等が含まれる。また特許文献1には、波長変換物質として、量子ドットが好ましいとの記載がある(段落[0018]参照)。波長変換物質は、光源の光を吸収して別の波長の光に変換し、変換された光を放出する。波長変換物質は、特許文献1の図2等に示すように容器の光入射面と光出射面の間のちょうど中央に配置されている。そして、特許文献1の図2等に示すように、波長変換部材は、光源に近接配置されている。
特開2013―218954号公報
しかしながら、波長変換層に量子ドットを含んだ従来の発光装置の構造では、光源からの発光、発熱等により、光源に近接する波長変換層に黒変が生じ、発光装置の発光効率が低下することがわかった。
また特許文献1では、波長変換層に黒変が発生するのを抑制する手段については何も記載されておらず示唆もなされていない。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、特に、従来に比べて、黒変発生を抑制できる波長変換部材、及びそれを用いた発光装置、発光素子、光源装置、並びに表示装置を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、量子ドットを含有した波長変換層の容器内での位置を適正化することで、黒変発生を抑制することができることを見出し、本発明を完成するに至った。即ち本発明は以下の通りである。
本発明における波長変換部材は、光入射面、前記光入射面に対向する光出射面を備え、前記光入射面及び前記光出射面よりも内側に収納空間が設けられた容器と、前記収納空間内に配置された量子ドットを有する波長変換層と、を有し、前記光入射面と前記波長変換層との間の距離L1は、前記光出射面と前記波長変換層との間の距離L2に比べて大きいことを特徴とする。
これにより、波長変換部材を発光装置等に組み込んだ際、波長変換層と、光源との距離を適切に保つことができるので、黒変発生を従来に比べて抑制することが可能になる。
本発明では、前記波長変換層は、前記量子ドットを分散した樹脂組成物により形成されることが好ましい。
また本発明では、前記光入射面と前記光出射面との間を繋ぐ側面上、前記光出射面の端部上、又は、前記側面上から前記光出射面の端部上にかけて着色層が形成されていることが好ましい。このように、着色層を設けたことで、従来に比べて、光入射面に入射した光の色を効果的に変換して光出射面から出射することが可能な波長変換部材にできる。
あるいは本発明では、前記光入射面と前記光出射面との間を繋ぐ側面よりも内側に前記収納空間が設けられ、前記収納空間内の壁面に着色層が形成されていてもよい。又は本発明では、前記光入射面と前記光出射面との間を繋ぐ側面よりも内側に前記収納空間が設けられ、前記容器の前記側面と前記収納空間までの間に着色層が設けられていてもよい。
本発明では、前記着色層は、白色に着色されていることが好ましい。また本発明では、前記着色層は塗料、インク、あるいはテープにより構成されることが好ましい。また本発明では、前記光入射面側と前記光出射面側とを識別するための識別部が設けられていることが好ましい。
本発明における発光装置は、発光素子と、前記発光素子の発光側に配置される上記のいずれかに記載の波長変換部材と、を有して構成されることを特徴とする。本発明では、前記発光素子と前記波長変換部材とが接して配置されている構成とすることができ、これにより、波長変換層を発光素子から適切に離しつつ、波長変換部材を簡単に配置することができる。
また本発明における発光素子は、発光チップと、前記発光チップの光出射側に配置された上記のいずれかに記載の波長変換部材と、を有して構成されることを特徴とする。本発明では、前記発光チップを覆う樹脂層と前記波長変換部材とが接して配置されている構成とすることができ、これにより、波長変換層を発光チップから適切に離しつつ、波長変換部材を簡単に配置することができる。
また本発明における光源装置は、上記に記載の発光装置、あるいは、上記に記載の発光素子と、導光板と、を有することを特徴とする。
また本発明における表示装置は、表示部と、前記表示部の裏面側に配置された上記に記載の発光装置、あるいは、上記に記載の発光素子と、を有することを特徴とする。
上記した本発明の発光装置、発光素子、光源装置及び表示装置は、いずれも本発明の波長変換部材を備えている。したがって従来に比べて黒変発生を適切に抑制することができ、発光効率を向上させることができる。
本発明の波長変換部材を、発光装置等に組み込むことで、従来に比べて黒変発生を抑制することができる。したがって本発明の波長変換部材を備えた、発光装置、発光素子、光源装置や表示装置の発光効率を、従来に比べて向上させることができる。
本発明における第1の実施の形態を示す波長変換部材の斜視図である。 図1に示す波長変換部材をA−A線に沿って垂直方向に切断し矢印方向から見た断面図である。 図2とは異なる断面形状を示す波長変換部材の断面図である。 図2、図3とは異なる断面形状を示す波長変換部材の断面図である。 図1に示す波長変換部材をC−C線に沿って垂直方向に切断し矢印方向から見た断面図である。 図2、図3、図4とは異なる断面形状を示す波長変換部材の断面図である。 図1に示す波長変換部材に識別部を設けた斜視図である。 図7とは別の識別部を設けた波長変換部材の斜視図である。 図1に示す波長変換部材を用いた発光装置及び光源装置の平面図である。 本発明における第2の実施の形態を示す波長変換部材を備えた発光素子の分解斜視図である。 図10に示す波長変換部材を組み合せた状態で、B−B線に沿って高さ方向に切断し矢印方向から見た拡大縦断面図である。 図10に示す発光素子の各部材を組み合わせた状態で、図10に示すB−B線に沿って高さ方向に切断し矢印方向から見た発光素子の縦断面図である。 第2の実施の形態を示す波長変換部材に識別部を設けた一例を示す発光素子の縦断面図である。 図10に示す発光素子を用いた表示装置の縦断面図である。
以下、本発明の一実施の形態(以下、「実施の形態」と略記する。)について、詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施することができる。
図1は、本発明における第1の実施の形態を示す波長変換部材の斜視図である。図2は、図1に示す波長変換部材をA−A線に沿って垂直方向に切断し矢印方向から見た断面図である。
図1、図2に示すように、第1の実施の形態における波長変換部材1は、容器2と、波長変換層3と、を有して構成される。
容器2は、波長変換層3を収納し保持することが可能とされる。容器2は透明な部材であることが好ましい。「透明」とは、一般的に透明と認識されるものや、可視光線透過率が約50%以上のものを指す。
図1、図2に示すように容器2は、光入射面2a、光出射面2b、及び、光入射面2aと光出射面2bとの間を繋ぐ側面2cとを備える。図1、図2に示すように、光入射面2aと光出射面2bとは互いに対向した位置関係にある。
図1、図2に示すように、容器2には、光入射面2a、光出射面2b及び側面2cよりも内側に収納空間5が形成されている。収納空間5は少なくとも光入射面2a及び光出射面2bよりも内側に位置していればよい。すなわち、例えば収納空間5の一部は、側面2cにまで達していてもよい。
収納空間5には、波長変換層3が配置されている。図1に示すように、収納空間5は開口しており、例えば、ここから波長変換層3を構成する波長変換物質を収納空間5内に封入して、充填することができる。あるいは、波長変換層3の成形体を、収納空間5に挿入することもできる。
例えば、容器2の縦横寸法の大きさは、数mm〜数十mm程度、収納空間5の縦横寸法は、数百μm〜数mm程度である。
図2に示すように、光入射面2a及び光出射面2bの、少なくともいずれか一方に平行な平面で切断した断面形状において、収納空間5の外形断面及び容器2の外形断面はいずれも矩形状で形成されている。ここで「矩形状」とは4つの頂点が略直角であり、正方形、長方形を含む。
図2に示すように、収納空間5の外形断面及び容器2の外形断面は相似形であることが好ましい。
図1、図2に示す容器2は例えばガラス管の容器であり、ガラスキャピラリを例示できる。ただし、上記したように透明性、ガスバリア性及び耐水性の容器を構成できれば樹脂等であってもよい。
図1、図2に示す波長変換層3は、青色の光を吸収して赤色の光を発する物質、及び、青色の光を吸収して緑色の光を発する波長変換物質を含むことが好ましく、具体的には、少なくとも量子ドットを含んでいる。量子ドットの構成及び材質を限定するものではないが、例えば、本実施の形態における量子ドットは、半導体粒子のコアと、コアの周囲を被覆するシェル部とを有することができる。コアには、例えば、CdSeが使用されるが、特に材質を限定するものでない。例えば、少なくともZnとCdとを含有するコア材、Zn、Cd、Se及びSを含有するコア材、ZnCuInS、CdS、CdSe、ZnS、ZnSe、InP、CdTe、これらのいくつかの複合物等が使用できる。本実施の形態における量子ドットは、シェル部が形成されず、半導体粒子のコア部のみで構成されてもよい。すなわち、量子ドットは、少なくともコア部を備えていれば、シェル部による被覆構造を備えていなくてもよい。例えば、コア部に対して、シェル部の被覆を行った場合、被覆構造となる領域が小さいか被覆部分が薄すぎて被覆構造を分析・確認できないことがある。したがって、分析によるシェル部の有無にかかわらず、量子ドットと判断することができる。
量子ドットとして、例えば、吸収波長が460nm(青色)であって、蛍光波長が約520nm(緑色)の量子ドット及び約660nm(赤色)の量子ドットの2種類が含まれている。このため、光入射面2aから青色の光が入射されると、それぞれの量子ドットによって、青色の一部が、緑色又は赤色に変換される。これによって、光出射面2bから白色の光を得ることができる。
また量子ドットと、量子ドットとは別の蛍光物質とを含んでいてもよい。例えば、赤発光の量子ドットと緑発光の蛍光物質、あるいは、緑発光の量子ドットと赤発光の蛍光物質のごとくである。蛍光物質としては、YAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)系、TAG(テルビウム・アルミニウム・ガーネット)系、サイアロン系、BOS(バリウム・オルソシリケート)系等があるが材質を特に限定するものでない。
また波長変換層3に含まれる量子ドットは、波長変換層3の全体に万遍なく含まれていてもよいし、あるいは光入射面2a側と光出射面2b側とで含有比率が変調していてもよい。変調している場合、光入射面2a側に含まれる量子ドットは、光出射面2b側に含まれる量子ドットよりも少ないことが好ましい。また、光入射面2a側に量子ドットを含まない樹脂層が存在し、光出射面2b側にのみ量子ドットを含む樹脂層が存在する構成としてもよい。
波長変換層3は、量子ドットを分散した樹脂組成物により形成されることが好ましい。樹脂としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、AS樹脂、ABS樹脂、メタクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリアセタール、ポリアミド、ポリカーボネート、変性ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレンテレフタレート、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリフェニレンサルファイド、ポリアミドイミド、ポリメチルペンテン、液晶ポリマー、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ジアリルフタレート樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリイミド、ポリウレタン、シリコーン樹脂、又は、これらのいくつかの混合物等を使用することができる。このうち、シリコーン樹脂あるいはエポキシ樹脂を用いて量子ドットを分散した樹脂組成物を形成することが好適である。より好ましくは、シリコーン樹脂を用いて量子ドットを分散した樹脂組成物を形成する。
また、波長変換層3を構成する樹脂の屈折率は、容器2の屈折率に比べて小さいことが好ましい。例えば、シリコーン樹脂の屈折率は、ナトリウムD線、23℃において、信越化学工業(株)製のSCR1016で1.52、(株)ダイセル製のA2045で1.55、信越化学工業(株)製のKER−2500で1.41、(株)ダイセル製のA1080で1.41である。また、エポキシ樹脂の屈折率は、ナトリウムD線、23℃において、(株)ダイセル製のセルビーナスWO917で1.51、セルビーナスWO925で1.50である。これに対して、ガラスによる容器2の屈折率は、一般的なガラスの場合で1.45前後であり、高屈折率の光学ガラスの場合で1.50〜1.90程度である。したがって、波長変換層3を構成する樹脂及び容器2の材質を適切に選択することにより、波長変換層3を構成する樹脂の屈折率を、容器2の屈折率に比べて小さくできる。例えば、波長変換層3を構成する樹脂として屈折率が1.41のシリコーン樹脂であるA1080又はKER−2500を用い、容器2を屈折率1.45のガラスで構成することができる。また別の例として、波長変換層3を構成する樹脂として屈折率が1.41〜1.55のシリコーン樹脂又はエポキシ樹脂を用い、容器2を屈折率1.56以上の高屈折率のガラスで構成することができる。これにより、波長変換層3内に進入した光の一部が、収納空間5に面する容器2の側壁部分で全反射する。屈折率の小さい媒体側における入射角は、屈折率の大きい媒体側における入射角より大きくなるためである。これにより光が容器2の側方から外部へ漏れる量を減らすことができるので、色変換効率及び発光強度を高めることができる。
図2に示すように、光入射面2aと波長変換層3との間の距離はL1であり、光出射面2bと波長変換層3との間の距離L2である。距離L、L2は直線距離である。例えば、光入射面2aと光出射面2bの各中心を直線で引き、その直線上に沿う長さで距離L1、L2を測ることができる。
図2に示すように本実施の形態では、距離L1は距離L2よりも大きい。すなわち容器2は、波長変換層3から見て光入射面2a側のほうが光出射面2b側よりも肉厚とされている。
限定されるものでないが、例えば、距離L1は、1mm〜8mm程度、距離L2は、0.2mm〜1mm程度である。一例を挙げると、距離L1は、5mm程度、距離L2は、0.5mm程度である。
図1、図2に示す波長変換部材1を、図9に示すように、LED等の発光素子(光源)10と導光板12との間に介在させることができる。ここで波長変換部材1と発光素子10とを組み合わせたものが、発光装置であり、さらに発光装置に導光板12を加えて光源装置が構成される。あるいは、波長変換部材1と導光板12とを組み合わせて導光部材を構成することもできる。図9に示す発光装置は、例えば、液晶ディスプレイの白色面光源として用いることができる。
図9に示すように、波長変換部材1と発光素子10とが接して配置されている。このとき、各発光素子10は、波長変換部材1の光入射面2aに当接している。また波長変換部材1と導光板12とが接していてもよい。また本実施の形態では、波長変換部材1に形成された波長変換層3は、光入射面2aよりも光出射面2bに偏って配置されている。
ところで、従来では、波長変換層を波長変換部材の光入射面と光出射面との間の中央に配置していた。すなわち波長変換層から見て光入射面までの距離と光出射面までの距離は同じとされていた。これに対して本実施の形態では、波長変換層3を、光入射面2aよりも光出射面2bに偏って配置している。このため、波長変換部材1を、発光装置に組み込んだ際、本実施の形態のほうが従来に比べて、適切かつ簡単に、波長変換層3を発光素子10から遠ざけることができる。特に、本実施の形態のように、波長変換部材1を発光素子10に接して配置したことで、波長変換層3を発光素子10から遠ざけつつ、波長変換層3を簡単且つ適切に発光装置に組み込むことができる。また、波長変換部材1を発光素子10に接して配置したことで、発光装置の薄型化を促進できる。
従来の構成のように、波長変換層が発光素子10に近接していると、発光素子10に対向する波長変換層の部分に黒変が発生することがわかった。黒変が生じるのは、発光素子10からの光あるいは熱、又はその両方の影響が量子ドットに影響を及ぼすことが原因であると思われる。
そこで本実施の形態では、黒変発生を抑制すべく、波長変換層3を発光素子10から遠ざけるために、波長変換層3と光入射面2aとの間の距離L1を、波長変換層3と光出射面2bとの間の距離L2よりも大きくしたのである。これにより、装置内における波長変換部材の配置を従来に対して変更しなくても、また、図9に示すように、波長変換部材1と発光素子10とを接して配置させても、適切に波長変換層3を発光素子10から遠ざけることができる。これにより、従来に比べて黒変発生を抑制することができる。
また本実施の形態では、容器2は、波長変換層3から見て光出射面2b側のほうを薄くしている。これにより容器2全体の厚み(光入射面2aと光出射面2b間の幅寸法)の増大を抑制しつつ、黒変発生を抑制することができる。
図3は、図2とは異なる断面形状を示す波長変換部材の断面図である。なお図2と同じ符号は図2と同じ部分を示している。
図3では容器2の側面2cに着色層4、4を設けた。「着色層」とは透明でない層であり、白色を含む色が着色された層を指す。着色層4は、塗料、インク、あるいはテープにより構成されることが好ましい。また着色層4の色を限定するものでないが、白色であることが好適である。したがって白い塗料や白色インクを側面2cに塗布したり、白色テープを側面2cに貼るだけで簡単に着色層4を形成することができる。また、Ni、Ag、Al、Cr等の金属を蒸着して着色層4とすることもできる。
これにより、側方領域7を通過する光抜けを従来に抑制することができ、従来に比べて色変換を適切かつ高効率に行うことができ、所望の色の光(例えば白色光)を光出射面2bより得ることができる。
図3では着色層4を、容器2の側面2cに形成しているが、図4Aに示すように、着色層4を、容器2の側面2cから光出射面2bの端部2eにかけて形成することができる。あるいは図4Bに示すように、着色層4を、光出射面2bの端部2eにのみ形成することもできる。なお着色層4は、図3に示すように、容器2の側面2cか、図4Aに示すように、容器2の側面2cから光出射面2bの端部2eにかけて形成されることが好ましい。
光出射面2bの端部2eは、収納空間5と側面2cとの間の側方領域7に対向している。よって端部2eは、波長変換層3が充填された収納空間5と対向していない。したがって光出射面2bの端部2eに設けられた着色層4は、波長変換層3が充填された収納空間5の両側に位置し、収納空間5と対向しないことが好ましいが、光出射面2b上で着色層4が多少長く形成され、収納空間5と一部対向していてもよい。例えば着色層4は、収納空間5の幅の約1/3以下と対向する程度であれば許容範囲に含まれる。
なお着色層4は、側面2cあるいは端部2eの全面に形成されることが好ましいが、必ずしも全面でなくてもよく、側面2cあるいは端部2eの一部であってもよい。ただし、側面2cあるいは端部2eの50%以上の面積を着色層4で覆うことが好ましい。また、着色層4は、側方領域7の上に形成される代わりに、側方領域7の全部又は一部を着色された材料とすることで形成してもよい。例えば、側方領域7の全部又は一部を、白色のガラス又は白色の樹脂とすることで形成することもできる。
また上記では、着色層4を容器2の外面に形成していたが、図4Cに示すように、着色層4を収納空間5の壁面5aに形成することもできる。着色層4を形成する壁面5aは、容器2の側面2cと対向した位置にある。
あるいは、図4Dに示すように、容器2の側面2cと収納空間5との間の容器2の側部2fそのものを着色層4とすることができる。係る場合、容器2の成形を二色成形し、このとき、容器2の側部2fとなる部分には着色した樹脂を用いる。あるいは、容器2の側部2fと、それ以外の部分とを接着等で接合し図4Dに示す容器2を形成することもできる。なお、図4C、図4Dにおいて、図4A、図4Bと同じ符号は、図4A、図4Bと同じ部分を示している。
図5は、図1に示す波長変換部材1をC−C線に沿って切断し矢印方向から見た断面図である。図5に示すように、波長変換部材1の両端では、波長変換層3が容器2よりも凹んだ段差部80が形成されている。そして段差部80を覆う着色層としてのチップ82が接着層81を介して接続されている。チップ82は、段差部80とは略逆形状で形成されており、波長変換層3と対向する部分が突出した形状である。チップ82は例えばAlで形成されるが特に材質を問うものではない。また、接着層81は耐水バリア性を備えることが好ましい。また、段差部80を形成せずに、波長変換部材1の両端に着色層を形成してもよい。これにより、波長変換部材1の両端からの光抜けを抑制することができ、従来に比べて色変換を適切かつ高効率に行うことができる。
なお図3、図4においても、光入射面2aと波長変換層3との間の距離L1は、光出射面2bと波長変換層3との間の距離L2よりも大きい。
図2〜図4に示すように、断面形状は、容器2及び収納空間5の外形形状が矩形状であることが好適である。ただし、図6Aのように、容器2の側面2c及び収納空間5の側壁面が曲面である構成や、楕円状の構成とすることもできる。
また、図2〜図4では、容器2及び収納空間5の外形形状が正方形であったが、図6Bに示すように、容器2及び収納空間5の外形形状を長方形とすることできる。
なお曲面を含む断面形状よりも、図2〜図4及び図6Bに示すように、矩形状であることで、光入射面2aと波長変換層3との間の距離L1を、光出射面2bと波長変換層3との間の距離L2よりも適切かつ簡単に大きくすることができる。また着色層4を形成しやすい。
また容器2及び収納空間5の断面の外形形状を互いに相似形状とすることが好ましいが、図6Cに示すように、容器2の断面の外形形状と収納空間5の断面の外形形状とを異ならせることもできる。例えば図6Cでは、容器2の断面の外形形状が矩形状であり、収納空間5の断面の外形形状が六角形である。
また図6Dに示すように、容器2及び収納空間5の断面の外形形状を、それぞれ互いに相似の台形状にすることができる。例えば図6Dでは、台形の短辺側を光入射面2aとし、長辺側を光出射面2bとしている。これにより、光源から放出された光を、所定の大きさに拡大することができる。また、他の例として、図6Dとは逆に、台形の長辺側を光入射面2aとし、短辺側を光出射面2bとしてもよい。これにより、光源から放出された光を、所定の大きさに集光することができる。また、容器2及び収納空間5の断面の外形形状は、図6Dとは異なり、台形の上底と下底との中心を通る中心線に対して、側面が互いに線対称の位置に形成されていてもよい。
図6では各図において、光入射面2aと波長変換層3との間の距離L1は、光出射面2bと波長変換層3との間の距離L2よりも大きくされている。また図6に示す各構成に対して、図3、図4で示す着色層4を設けることが可能である。
また図2〜図6の各図において、光入射面及び光出射面は平面で形成されているが、光入射面及び光出射面のいずれか一方、又は、双方が曲面で形成されてもよい。また、図2〜図4、図6B〜図6Dの各図において、容器2の側面は平面で形成されているが、側面が曲面で形成されてもよい。また各辺の間の角をR形状にしてもよい。すなわち、矩形状、六角形、台形状等の表現は、幾何学的に正確な四角形、六角形、台形等に限られるものではなく、これらを構成する線及び角度が、歪を有し、又は、誤差を含むものも含まれる。これらにより、放出される光の方向を調節することができる。
図7は、図1に示す波長変換部材に識別部を設けた斜視図である。図8は、図7とは別の識別部を設けた波長変換部材の斜視図である。
図7に示すように、例えば、波長変換部材1の正面2dには、光入射面2a側と光出射面2b側とを識別するための識別部(マーカー)15が設けられている。ここで正面とは、光入射面2a側と光出射面2とを繋ぎ収納空間5の開口を備えた面である。
図7に示す識別部15は、例えば、塗料、インク、あるいはテープ等により着色された部分である。図7では、識別部15は、収納空間5と光入射面2aとの間の領域に設けられている。このように図7では、識別部15は光入射面2a側に設けられているが光出射面2b側に設けてもよい。また識別部15を正面2dでなく側面2cに設けることもできる。着色した識別部15を有することで、視覚的に、どちらの面が光入射面2aで光出射面2bであるのかを簡単且つ適切に識別することができる。
本実施の形態では、波長変換層3から見て光入射面2a側のほうが光出射面2b側よりも肉厚とされている。このため、本実施の形態の波長変換部材1を図9に示す導光板12と発光素子10との間に配置するとき、波長変換部材1の向きが重要とされる。このとき、図7のように、光入射面2a側と光出射面2b側とを識別するための識別部15を設けておくことで、簡単且つ適切に、光入射面2aが発光素子10に対向し、光出射面2bが導光板12に対向する向きに調整して、波長変換部材1を配置することができる。
図8では、図7と異なって、光出射面2b側の形状を、光入射面2a側の形状と異ならせた識別部16を設けている。図8では、光出射面2b側の縁部を切り欠いて、識別部16を設けているが、光入射面2a側に識別部16を設けてもよい。形状を光入射面2a側と光出射面2b側とで異ならせた識別部16を設けることで、触覚的あるいは視覚的に、どちらの面が光入射面2aで光出射面2bであるのかを簡単且つ適切に識別することができる。形状を光入射面2a側と光出射面2b側とで異ならせるには、切欠きの他、光入射面2a側あるいは光出射面2b側の一方に凸部や凹部を設けることでもよい。
ただし識別部は図7や図8の構成に限定されるものではない。また識別部を人が識別できなくても、波長変換部材1を組み立て装置による制御にて組み立てる場合等では、組み立て装置にて識別部を判別できればよい。
図10は、本発明における第2の実施の形態を示す波長変換部材を備えた発光素子の分解斜視図である。図11は、図10に示す波長変換部材を組み合せた状態で、B−B線に沿って高さ方向に切断し矢印方向から見た拡大縦断面図である。図12は、図10に示す発光素子の各部材を組み合わせた状態で、図10に示すB−B線に沿って高さ方向に切断し矢印方向から見た発光素子の縦断面図である。
図10、図12に示す発光素子20は、波長変換部材21と、LEDチップ(発光チップ)22とを有して構成される。波長変換部材21は、容器本体23と蓋体24との複数ピースで構成された容器25を備える。また図10、図11、図12に示すように、容器本体23の中央部には有底の収納空間26が形成されている。そして波長変換層27が収納空間26に形成されている。蓋体24が容器本体23上に図示しない接着層を介して接合される。
図10、図11、図12に示す波長変換部材21の容器25の下面が光入射面25aである。光入射面25aに対向する上面が光出射面25bである。図10、図11、図12に示す波長変換部材21の容器25に設けられた各側面25cに対して内側の位置に収納空間26が形成されている。
図12に示すように、LEDチップ22は、プリント配線基板29に接続され、図10、図12に示すようにLEDチップ22の周囲が枠体30に囲まれている。そして、枠体30内は樹脂層31で封止されている。
図12に示すように、波長変換部材21が枠体30の上面に図示しない接着層を介して接合されてLED等の発光素子20が構成される。
図11に示すように、収納空間26は、光入射面25a及び光出射面25bよりも内側に設けられている。そして、図11に示すように、光入射面25aと波長変換層27との間の距離L1は、光出射面25bと波長変換層27との間の距離L2よりも大きくなっている。これにより、波長変換層27をLEDチップ22から遠ざけることができ、その結果、波長変換層27に含まれる量子ドットに対する、LEDチップ22からの光あるいは熱、又はその両方の影響を抑制でき、黒変発生を抑制することが可能になる。
また図12に示すように、波長変換部材21は、LEDチップ22を封止する樹脂層31に接して配置されている。そして本実施の形態では、光入射面25aと波長変換層27との間の距離L1を、光出射面25bと波長変換層27との間の距離L2よりも大きくしたので、波長変換部材21と樹脂層31との間に空間を設ける等しなくても、量子ドットを含む波長変換層27を、LEDチップ22から適切に遠ざけることができ、波長変換部材21を簡単且つ適切に配置することができる。また、波長変換部材21は波長変換層27から見て光出射面25b側が薄くなっており、波長変換部材21の厚みの増大を抑制できる。したがって、本実施の形態の波長変換部材21を樹脂層31に接して配置することで、厚みが従来と同程度、あるいは従来よりも薄型化で黒変発生を抑制可能な発光素子20を実現できる。
また図11、図12において、図3及び図4と同様に、入射面25aと光出射面25bとの間を繋ぐ側面25c上、光出射面25bの端部上、又は、側面25c上から光出射面25bの端部上にかけて着色層4が形成されていてもよい。あるいは着色層4を収納空間5の側壁に形成したり、収納空間5の側壁から側面25cの位置まで設けてもよい。これにより、波長変換部材21の側方領域を通過する光抜けを従来に抑制することができ、従来に比べて色変換を適切かつ高効率に行うことができ、所望の色の光(例えば白色光)を光出射面25bより得ることができる。
また図11、図12においても、図7、図8と同様に、光入射面25a側と光出射面25b側とを識別する識別部を設けることができる。識別部は図7、図8に準ずる形態にでき、あるいは図7、図8とは別の形態とすることもできる。これにより、波長変換部材21の入射面25a側と光出射面25b側との向きを間違えずに、波長変換部材21をLEDチップ22に対向して配置することができる。
また図13は、第2の実施の形態を示す波長変換部材に識別部を設けた一例を示す発光素子の縦断面図である。図13では、光入射面25a側の縁部に凹形状の段差部からなる識別部18を設けた。一方、LEDチップ22を収納する枠体30の縁部には、識別部18としての凹形状の段差部と対向する位置に凸部30aが設けられている。そして、波長変換部材21を枠体30上に配置する際、波長変換部材21に設けられた識別部18を下向きとして、枠体30に設けられた凸部30aを識別部(凹形状の段差部)18内に挿入する。また識別部18を縁部よりも内側に配置した凹部として凹部と凸部30aとの凹凸嵌合により波長変換部材21を枠体30上に配置固定することもできる。これにより、波長変換部材21の上下方向の向きと横方向の位置とを同時に制御でき、枠体30に対する、波長変換部材21の位置合わせを高精度に行うことが可能である。
図14は、図10に示す発光素子を用いた表示装置の縦断面図である。図14に示すように表示装置50は、複数の発光素子20(LED)と、各発光素子20に対向する液晶ディスプレイ等の表示部54とを有して構成される。各発光素子20は、表示部54の裏面側に配置される。
複数の発光素子20は支持体52に支持されている。各発光素子20は、所定の間隔を空けて配列されている。各発光素子20と支持体52とで表示部54に対するバックライト55を構成している。支持体52はシート状や板状、あるいはケース状である等、特に形状や材質を限定するものでない。
図14に示すように、バックライト55と表示部54との間には、光拡散板53等が介在している。
図10、図12に示す発光素子20と図9に示す導光板12とを組み合わせて光源装置を構成することができる。あるいは、図9に示す発光装置(発光素子と、キャピラリ状の波長変換部材1と導光板12等を備える)を図14に示す表示部54の裏面側に配置し(光拡散板53等の介在は任意である)、表示装置50を構成してもよい。
また本実施の形態の波長変換部材や発光素子を、上記に示した光源装置や表示装置以外に、その他の形態の光源装置、照明装置、光拡散装置、光反射装置等にも適用することができる。
本発明では、容器内に波長変換層を形成した波長変換部材を用いて、LEDやバックライト装置、表示装置等を実現できる。本発明の波長変換部材によれば、黒変発生を抑制でき、本発明の波長変換部材を用いたLED、バックライト装置、表示装置等の発光効率を向上させることができる。
本出願は、2014年11月4日出願の特願2014−224052に基づく。この内容は全てここに含めておく。

Claims (14)

  1. 光入射面、前記光入射面に対向する光出射面を備え、前記光入射面及び前記光出射面よりも内側に収納空間が設けられた容器と、
    前記収納空間内に配置された量子ドットを有する波長変換層と、を有し、
    前記光入射面と前記波長変換層との間の距離L1は、前記光出射面と前記波長変換層との間の距離L2に比べて大きいことを特徴とする波長変換部材。
  2. 前記波長変換層は、前記量子ドットを分散した樹脂組成物により形成されることを特徴とする請求項1に記載の波長変換部材。
  3. 前記光入射面と前記光出射面との間を繋ぐ側面上、前記光出射面の端部上、又は、前記側面上から前記光出射面の端部上にかけて着色層が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の波長変換部材。
  4. 前記光入射面と前記光出射面との間を繋ぐ側面よりも内側に前記収納空間が設けられ、前記収納空間内の壁面に着色層が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の波長変換部材。
  5. 前記光入射面と前記光出射面との間を繋ぐ側面よりも内側に前記収納空間が設けられ、前記容器の前記側面と前記収納空間までの間に着色層が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の波長変換部材。
  6. 前記着色層は、白色に着色されていることを特徴とする請求項3ないし5のいずれかに記載の波長変換部材。
  7. 前記着色層は塗料、インク、あるいはテープにより構成されることを特徴とする請求項3ないし6のいずれかに記載の波長変換部材。
  8. 前記光入射面側と前記光出射面側とを識別するための識別部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の波長変換部材。
  9. 発光素子と、前記発光素子の発光側に配置される請求項1ないし8のいずれかに記載の波長変換部材と、を有して構成されることを特徴とする発光装置。
  10. 前記発光素子と前記波長変換部材とが接して配置されていることを特徴とする請求項9に記載の発光装置。
  11. 発光チップと、前記発光チップの光出射側に配置された請求項1ないし8のいずれかに記載の波長変換部材と、を有して構成されることを特徴とする発光素子。
  12. 前記発光チップを覆う樹脂層と前記波長変換部材とが接して配置されていることを特徴とする請求項11に記載の発光素子。
  13. 請求項9又は10に記載の発光装置、あるいは、請求項11又は12に記載の発光素子と、導光板と、を有することを特徴とする光源装置。
  14. 表示部と、前記表示部の裏面側に配置された請求項9又は10に記載の発光装置、あるいは、請求項11又は12に記載の発光素子と、を有することを特徴とする表示装置。
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