JPWO2016021328A1 - 油圧制御弁及び該油圧制御弁が用いられた内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents

油圧制御弁及び該油圧制御弁が用いられた内燃機関のバルブタイミング制御装置 Download PDF

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Abstract

各ポートの軸方向のレイアウトの自由度の向上を図りつつ構成部品の高い寸法精度を要求されることのない油圧制御弁を提供する。電磁切換弁(21)は、カムシャフト(2)の一端部(2a)にベーンロータ(9)を結合させるカムボルトであるバルブボディ(50)と、バルブボディの内に軸方向へ摺動自在に設けられて、遅角油圧室(11)と進角油圧室(12)への作動油の給排を切り換える金属円筒状のスプール弁(51)と、該スプール弁の内部に挿通固定された合成樹脂材のスリーブ(52)と、スプール弁を軸方向に移動させるソレノイド部(55)と、を備え、該スリーブは、横断面十字形状の仕切り壁(52c)によってスプール弁内部の保持孔(59)内を4つの通路部(65a〜65d)に径方向から仕切って、これらを前記各油圧室への供給用と排出用に形成した。

Description

本発明は、例えば、内燃機関の吸気弁や排気弁のバルブタイミングを運転状態に応じて可変制御するバルブタイミング制御装置に用いられる油圧制御弁に関する。
従来から内燃機関のバルブタイミング制御装置に用いられる油圧制御弁としては種々提供されており、その一つとして以下の特許文献1に記載されたものがある。
概略を説明すれば、この油圧制御弁は、カムシャフトの軸方向一端部に軸方向から固定されたベーンロータの内部に挿通配置された円筒状のバルブボディと、該バルブボディの内部に収容固定された円筒状のスリーブと、該スリーブの内部に軸方向に沿って摺動自在に設けられたスプール弁と、該スプール弁を一方向に付勢するバルブスプリングのばね力に抗して他方向へ押圧するソレノイドと、を備えている。
前記バルブボディは、周壁に進角油圧室や遅角油圧室などに連通する複数のポートが径方向に沿って貫通形成されている。一方、前記スリーブは、外周面の軸方向に前記複数の連通路が軸方向に沿って形成されていると共に、該各連通路の軸方向の端部や周壁に複数の連通孔が形成されている。
前記スプール弁は、コントロールユニットから前記ソレノイドに出力された制御電流によって軸方向に摺動して、周壁に形成された油孔などを介してスリーブの各連通孔や連通孔の開口面積を制御するようになっている。
そして、機関運転状態に応じて前記スプール弁を軸方向へ移動させることにより、前記連通路と各ポートを適宜連通させることにより、オイルポンプから圧送されたオイルをベーンロータの進角油圧室と遅角油圧室に選択的に給排して、クランクシャフトに対するカムシャフトの相対回転位相を変更するようになっている。
US 7,389,756 B2
しかしながら、特許文献1に記載の油圧制御弁にあっては、ボディ本体の各ポートの軸方向のレイアウトの自由度を向上させるために、前記スリーブの外面に軸方向に沿った複数の連通路を形成すると共に、該連通路の軸方向端部などに前記ポートに連通する連通孔が形成され、前記スリーブの内部にスプール弁を摺動自在に設ける構造になっていることから、全体の構造が複雑になると共に、スリーブに連通路を形成すると共に、該スリーブの内周面にスプール弁の摺動性を確保する必要上、スリーブに高い寸法精度が要求されている。この結果、製造作業コストの高騰が余儀なくされている。
本発明は、ポートの軸方向のレイアウトの自由度の向上を図りつつ構成部品の高い寸法精度を要求されることのない油圧制御弁を提供することを目的としている。
請求項1記載の発明は、周壁の径方向に作動液を通流させる複数のポートが貫通形成された筒状のバルブボディと、該バルブボディの内部に軸方向へ摺動自在に設けられ、摺動位置に応じて前記複数のポートと連通する複数の連通孔が径方向に沿って形成されていると共に、該各連通孔に連通する連通路が内部軸方向に沿って形成された筒状のスプール弁と、前記スプール弁の内部軸方向に収容固定されて、前記連通路を径方向から複数の通路部に仕切る仕切り部材と、を備えたことを特徴としている。
本発明によれば、ポートの軸方向のレイアウトの自由度の向上を図りつつ構成部品の高い寸法精度を要求されることがないことから、製造コストの低減化が図れる。
本発明に係る油圧制御弁が適用されるバルブタイミング制御装置を断面して示す全体構成図である。 本実施形態に供されるベーンロータが中間位相の回転位置に保持された状態を示す正面図である。 本実施形態に供される電磁切換弁のバルブボディなどの各構成部品を分解して示す斜視図である。 本実施形態に供される電磁切換弁のバルブボディ側を示す側面図である。 図4のA−A線断面図である。 本実施形態に供されるバルブボディの正面図である。 本実施形態に供される電磁切換弁のスプール弁が最大右方向の位置に移動した状態を示すバルブボディ側の縦断面であって、Aは図6のB−B線断面図、Bは図6のC−C線断面図である。 本実施形態に供される電磁切換弁のスプール弁が軸方向の中間位置に移動した状態を示すバルブボディ側の縦断面であって、Aは図6のB−B線断面図、Bは図6のC−C線断面図である。 本実施形態に供される電磁切換弁のスプール弁が最大左方向の位置に移動した状態を示すバルブボディ側の縦断面であって、Aは図6のB−B線断面図、Bは図6のC−C線断面図である。
以下、本発明に係る油圧制御弁を内燃機関のバルブタイミング制御装置に適用した実施形態を図面に基づいて説明する。
前記バルブタイミング制御装置は、図1及び図2に示すように、機関のクランクシャフトにより図外のタイミングチェーンを介して回転駆動される駆動回転体であるスプロケット1と、機関前後方向に沿って配置されて、前記スプロケット1に対して相対回転可能に設けられた吸気側のカムシャフト2と、前記スプロケット1とカムシャフト2との間に配置されて、該両者1,2の相対回転位相を変換する位相変更機構3と、該位相変更機構3を最遅角位相位置でロックさせるロック機構4と、前記位相変更機構3とロック機構4をそれぞれ別個独立に作動させる油圧回路5と、を備えている。
前記スプロケット1は、ほぼ肉厚円板状に形成されて、外周に前記タイミングチェーンが巻回された歯車部1aを有していると共に、後述するハウジングの後端開口を閉塞するリアカバーとして構成され、中央には前記カムシャフト2の一端部2aが回転自在に支持される支持孔1bが貫通形成されている。
前記カムシャフト2は、シリンダヘッド01に複数のカム軸受02を介して回転自在に支持され、外周面には図外の機関弁である吸気弁を開作動させる複数の卵型の回転カムが軸方向の位置に一体的に固定されていると共に、一端部2aの内部軸心方向に後述するカムボルト50が螺着されるボルト孔6が形成されている。
このボルト孔6は、一端部2aの先端側から内部軸線方向に沿って穿設されていると共に、開口された前端側から内底部に向かって段差縮径状に形成されて、先端側の均一径の大径部6aと、該大径部6aの後端から縮径テーパ状に形成された段差部6bと、該段差部6bの後端から後端部に亘って形成された雌ねじ部6cと、から構成されている。
前記位相変更機構3は、図1及び図2に示すように、前記スプロケット1に軸方向から一体的に設けられたハウジング7と、前記カムシャフト2の一端部2aにカムボルトとなる後述のバルブボディ50を介して軸方向から固定され、前記ハウジング7内に回転自在に収容された従動回転体であるベーンロータ9と、前記ハウジング7の内部の作動室を、後述するハウジング本体7aの内周面に突設された4つのシュー10と前記ベーンロータ9とによって隔成された遅角作動室及び進角作動室であるそれぞれ4つの遅角油圧室11及び進角油圧室12と、を備えている。
前記ハウジング7は、焼結金属によって一体に形成された円筒状のハウジング本体7aと、プレス成形によって形成され、前記ハウジング本体7aの前端開口を閉塞するフロントカバー13と、後端開口を閉塞するリアカバーである前記スプロケット1と、から構成されている。前記ハウジング本体7aとフロントカバー13及びスプロケット1とは、前記各シュー10の各ボルト挿通孔10aを貫通する4本のボルト14によって共締め固定されている。前記フロントカバー13は、中央に比較的大径な挿通孔13aが貫通形成されていると共に、該挿通孔13aの外周側内周面で各油圧室11,12内をシールするようになっている。
前記ベーンロータ9は、金属材によって一体に形成され、前記カムシャフト2の一端部2aにバルブボディ50によって固定されたロータ部15と、該ロータ部15の外周面に円周方向のほぼ90°等間隔位置に放射状に突設された4つのベーン16a〜16dとから構成されている。
前記ロータ部15は、比較的大径な円筒状に形成され、中央の内部軸方向に前記カムシャフト2の雌ねじ孔6cと連続するボルト挿通孔15aが貫通形成されていると共に、後端面にカムシャフト2の一端部2a先端面が当接している。
一方、前記各ベーン16a〜16dは、その突出長さが比較的短く形成されて、それぞれが各シュー10の間に配置されていると共に、円周方向の巾がほぼ同一に設定されて厚肉なプレート状に形成されている。前記各ベーン16a〜16dの外周面と各シュー10の先端には、それぞれハウジング本体7aの内周面とロータ部15の外周面との間をシールするシール部材17a、17bがそれぞれ設けられている。
また、前記ベーンロータ9は、図2の一点鎖線で示すように、遅角側へ相対回転すると、第1ベーン16aの一側面が対向する前記一つのシュー10の対向側面に形成された突起面10bに当接して最大遅角側の回転位置が規制されるようになっている。また、図2の二点鎖線で示すように、進角側へ相対回転すると、同じく第1ベーン16aの他側面が対向する他のシュー10の対向側面10cに当接して最大進角側の回転位置が規制されるようになっている。
このとき、他のベーン16b〜16dは、両側面が円周方向から対向する各シュー10の対向面に当接せずに離間状態にある。したがって、ベーンロータ9とシュー10との当接精度が向上すると共に、後述する各油圧室11,12への油圧の供給速度が速くなってベーンロータ9の正逆回転応答性が高くなる。
前記各ベーン16a〜16dの正逆回転方向の両側面と各シュー10の両側面との間に、前述した各遅角油圧室11と各進角油圧室12が隔成されており、各遅角油圧室11と各進角油圧室12とは、前記ロータ部15の内部にほぼ放射状に形成された遅角側連通路11aと進角側連通路12aを介して後述する油圧回路5にそれぞれに連通している。
前記ロック機構4は、ハウジング7に対してベーンロータ9を最遅角側の回転位置(図2の一点鎖線位置)に保持するものである。
すなわち、このロック機構4は、図1及び図2に示すように、前記スプロケット1の内周側の所定位置に圧入固定されたロック穴構成部1c(図1のみに記載)と、該ロック穴構成部1cに形成されたロック穴24と、前記ベーンロータ9の最大巾の第1ベーン16aの内部軸方向に形成された摺動孔27に進退動自在に設けられ、小径な先端部25aが前記各ロック穴24にそれぞれ係脱するロックピン25と、該ロックピン25をロック穴24方向へ付勢するコイルスプリング26と、前記ロック穴24の内部に形成され、供給された油圧によって前記ロックピン25を前記コイルスプリング26のばね力に抗して前記各ロック穴24を後退移動させて係合を解除する図外の解除用受圧室と、該解除用受圧室に油圧を供給するロック通路と、から主として構成されている。
前記ロック穴24は、ロックピン25の小径な先端部25aの外径よりも十分に大径な円形状に形成されていると共に、スプロケット1の内側面の前記ベーンロータ9の最遅角側の回転位置に対応した位置に形成されている。
前記ロックピン25は、先端部25aの受圧面に前記解除用受圧室に供給された油圧を受けて後退移動すると共に、後端側に設けられた前記コイルスプリング26のばね力によって先端部25aが前記ロック穴24の内部に係入してベーンロータ9をハウジング7に対してロックするようになっている。
また、前記解除用受圧室には、前記遅角油圧室11に供給される油圧と同じ油圧が供給され、この油圧によって、前記コイルスプリング26のばね力に抗してロックピン25を後退移動させるようになっている。
前記油圧回路5は、図1及び図2に示すように、前記各遅角油圧室11に対して遅角側連通路11aを介して油圧を給排する遅角通路18と、各進角油圧室12に対して進角側連通路12aを介して油圧を給排する進角通路19と、前記解除用受圧室に対して油圧を給排する前記ロック通路と、前記各遅角、進角通路18,19に作動油を選択的に供給するオイルポンプ20と、機関運転状態に応じて前記遅角通路18と進角通路19の流路を切り換える油圧制御弁である単一の電磁切換弁21と、を備えている。
前記遅角通路18と進角通路19とは、それぞれの一端部が前記電磁切換弁21の後述するバルブボディ50の遅角ポート18a及び進角ポート19aに接続されている一方、他端側が前記遅角、進角側連通路11a、12aとを介して前記各遅角油圧室11と各進角油圧室12にそれぞれ連通している。
前記ロック通路は、前記遅角通路18に連通して、前記遅角油圧室11に給排される油圧が前記解除用受圧室に給排されるようになっている。
前記オイルポンプ20は、機関のクランクシャフトによって回転駆動するトロコイドポンプなどの一般的なものであって、アウター、インナーロータの回転によってオイルパン23内から吸入通路20bを介して吸入された作動油が吐出通路20aを介して吐出されて、その一部がメインオイルギャラリーM/Gから内燃機関の各摺動部などに供給されると共に、他が前記電磁切換弁21側に供給されるようになっている。なお、吐出通路20aの下流側には、図外の濾過フィルタが設けられていると共に、該吐出通路20aから吐出された過剰な作動油を、ドレン通路22を介してオイルパン23に戻して適正な流量に制御する図外の流量制御弁が設けられている。
前記電磁切換弁21は、図1及び図3などに示すように、3ポート3位置の比例型弁であって、有底円筒状のバルブボディ50と、該バルブボディ50の内部軸方向に摺動自在に設けられた円筒状のスプール弁51と、該スプール弁51の内部に挿通固定された仕切り部材である円柱状のスリーブ52と、前記スプール弁51の一端開口に圧入固定された円盤状のリテーナ53と、該リテーナ53と前記バルブボディ50の底面との間に弾装されて、該スプール弁体51を図1中右方向へ付勢する付勢部材であるバルブスプリング54と、前記バルブボディ50の外側一端部に設けられて、前記スプール弁51をバルブスプリング54のばね力に抗して図中左方向へ移動させるアクチュエータであるソレノイド部55と、から主として構成されている。
前記バルブボディ50は、鉄系金属材によって形成されて前述のようにカムボルトとして機能し、図1及び図4に示すように、前記ソレノイド部55側の六角状の頭部50aと、該頭部50aの付け根部から軸方向へ延出した円筒軸部50bと、該円筒軸部50bの先端側に形成されて、前記カムシャフト2の縮径段差部6bと径方向から対向した外径に異なる段差テーパ状の円錐部50cと、該円錐部50cの先端部に形成されて、前記カムシャフト2の雌ねじ孔6cに螺着する小径な雄ねじ部50dと、前記頭部50a先端面側から内部軸方向に形成された摺動用孔50eと、から主として構成されている。
前記頭部50aは、内部先端側に形成された大径溝部の内周面に前記スプール弁51のソレノイド部55側への最大摺動位置を規制する円環状のストッパ56が圧入固定されている。
前記円筒軸部50bは、周壁に前記遅角ポート18aと進角ポート19aが十字径方向に沿ってそれぞれ貫通形成されて、それぞれ4つ設けられている。
前記円錐部50cは、外周面と前記カムシャフト2の大径部6a及び段差部6bとの間に段差円錐状の導入室57が形成されていると共に、周壁の前記円筒軸部50b寄りの部位には前記導入室57と連通する導入ポート58が径方向に沿って貫通形成されている。
前記スプール弁51は、アルミ合金材により形成され、内部軸方向に前記スリーブ52が挿通保持される連通路である保持孔59が貫通形成されていると共に、外周の軸方向両端側に円柱状の2つのガイド部51a、51bと、該両ガイド部51a、51bの間に設けられ、これらと外径が同一の3つの第1〜第3ランド部51c、51d、51eを有している。また、前記リテーナ53側の一方側ガイド部51aとこれに隣接する第1ランド部51cとの間の外周面に、前記導入ポート58に適宜連通する第1グルーブ溝60が形成されている。また、前記第1ランド部51cとこれに隣接する第2ランド部51dとの間に、前記進角ポート19aと適宜連通する第2グルーブ溝61が形成されている。また、第2ランド部51dとこれに隣接する第3ランド部51eとの間に、前記遅角ポート18a及び前記進角ポート19aと適宜連通する第3グルーブ溝62が形成されていると共に、第3ランド部51eとこれに隣接する他方側ガイド部51bとの間には、前記遅角ポート18aに適宜連通する第4グルーブ溝63が形成されている。
前記第1〜第4グルーブ溝60〜63は、これらの各底壁に円周方向の所定角度位置に前記保持孔59と常時連通する第1連通孔60a〜第4連通孔63aが径方向に沿ってそれぞれ貫通形成されている。この第1〜第4連通孔60a〜63aは、各グルーブ溝60〜63の円周方向の所定角度位置に形成され、ほぼ同一の角度位置に形成された第1、第3連通孔60、62に対して第2、第4連通孔61,63は約90°の角度位置に形成されている。
また、前記スプール弁51は、前記リテーナ53と反対側の開口端にドレンプラグ64が圧入固定されており、このドレンプラグ64は、有底円筒状に形成されて、軸方向一端に前記スプール弁51の一端開口部内に圧入固定される円環のフランジ部64aが一体に設けられていると共に、内部軸方向にはドレン穴64bが形成されている。また、このドレンプラグ64の軸方向のほぼ中央位置には、前記ドレン穴64bと外部を連通する一対の開口孔64cが径方向に沿って貫通形成されている。
前記フランジ部64aは、前記スプール弁51の一端開口部に圧入固定されて、前記リテーナ53と協働して前記スリーブ52の両端縁を軸方向から保持して前記スプール弁51内でのスリーブ52の軸方向の移動を規制するようになっている。
前記スリーブ52は、図3及び図5に示すように、合成樹脂材によって細長い棒状一体に形成され、円筒状に形成された軸方向の両端部52a、52bの外周面が前記スプール弁51の保持孔59の内周面に微少クリアランスを介して圧入あるいは隙間嵌めによって挿通固定されていると共に、前記両端部52a、52bの間は横断面ほぼ十字形状の4つの仕切り壁52cによって4つの第1〜第4通路部65a〜65dに仕切られている。
前記各通路部65a〜65dは、図5に示すように、前記各仕切り壁52cによってそれぞれ横断面ほぼV字形状に形成されて、前記両端部52a、52b間で軸方向に沿って長く形成されている。また、前記第1通路部65aと該第1通路部65aと軸対称位置に形成された第2通路部65bの軸方向両端部が肉盛り部52dによって閉止されている。一方、前記第3通路部65cと、該第3通路部65cと軸対称位置にある第4通路部65dは、軸方向両端部に各一対の排出孔66a、66bがそれぞれ形成されており、一方端部側の排出孔66aが前記ドレンプラグ64のドレン孔64bと常時連通するようになっている。
また、前記各通路部65a〜65dは、前記スプール弁51の軸方向の摺動位置に応じて、前記遅角通路18側の前記第4グルーブ溝63の第4連通孔63aに適宜連通すると共に、進角通路19側の前記第2グルーブ溝61の第2連通孔61aに適宜連通するようになっている。
前記リテーナ53は、外周面が前記スプール弁51の一端部51aの開口端の内周面に圧入固定されていると共に、中央に通孔53aが貫通形成されている。
前記ソレノイド部55は、図1に示すように、図外のチェーンカバーにブラケット70を介してボルトによって固定されたソレノイドケーシング71と、該ソレノイドケーシング71の内部に収容保持されて、機関のコントロールユニット(ECU)37から制御電流が出力されるコイル72と、該コイル72の内周側に固定された筒状の固定ヨーク73と、該固定ヨーク73の内部に軸方向へ摺動自在に設けられた可動プランジャ74と、該可動プランジャ74の先端部に一体に形成されて、先端部75aが前記ドレンプラグ64に軸方向から当接して、前記バルブスプリング54のばね力に抗して前記スプール弁51を図1中、左方向へ押圧する駆動ロッド75と、から主として構成されている。
前記ソレノイドケーシング71は、シールリング76によって前記チェーンカバーの保持孔内に保持されていると共に、後端側には、ECU37に電気的に接続される端子78を内部に有する合成樹脂製のコネクタ77が取り付けられている。
前記ソレノイド部55は、図7〜図9に示すように、ECU37の制御電流と前記バルブスプリング54との相対的な圧力によって、前記スプール弁51を前後軸方向の3つのポジジョンに移動させて、スプール弁51の前記第2グルーブ溝61〜第4グルーブ溝63(第2連通孔61a〜第4連通孔63a)と、これに径方向で対応する前記遅角ポート18a及び進角ポート19aに連通させるか、あるいは前記各ランド部51c〜51eによって遅角ポート18a及び進角ポート19aの開口端を閉止して連通を遮断するようになっている。
前記第1グルーブ溝60と前記導入ポート58は、スプール弁51のいずれの摺動位置においても常時連通されており、したがって、オイルポンプ20から吐出された油圧は、前記導入室57から導入ポート58、第1グルーブ溝60(第1連通孔60a)を通ってスリーブ52の第1、第2通路部65a、65b内に常時供給されるようになっている。
前記ECU37は、内部のコンピュータが図外のクランク角センサ(機関回転数検出)やエアーフローメータ、機関水温センサ、機関温度センサ、スロットルバルブ開度センサおよびカムシャフト2の現在の回転位相を検出するカム角センサなどの各種センサ類からの情報信号を入力して現在の機関運転状態を検出すると共に、前述したように、前記電磁切換弁21のコイル72に制御電流を出力、または通電を遮断して前記スプール弁51の移動位置を制御し、前記各ポートを選択的に切換制御するようになっている。
〔本実施形態の作動〕
以下、本実施形態のバルブタイミング制御装置の具体的な作動を説明する。
まず、例えば、イグニッションスイッチをオフ操作して機関を停止した場合には、ソレノイド部55への通電も遮断されることから、スプール弁51は、図7に示すように、バルブスプリング54のばね力によって最大右方向の位置に保持される(第1ポジジョン)。このとき、スプール弁51によってバルブボディ50の進角ポート19aが、スプール弁51の第2グルーブ溝61(第2連通孔61a)が連通されると共に、スリーブ52の第3、第4通路部65c、dが連通される(図7A参照)。同時に、導入ポート58が、第1グルーブ溝60(第1連通孔60a)、第1、第2通路部65a、65bに連通されると共に、該各通路部65a、65bと前記遅角ポート18aに連通される(図7B参照)。
このため、前記進角油圧室12内の作動油は、図7Aの矢印で示すように、進角ポート19aから第2連通孔61aを通って第3、第4通路部65c、65dから排出孔66aを介してドレンプラグ64の前記ドレン穴64b及び開口孔64cから外部に排出される。これによって、各進角油圧室12の内部が低圧になる。
この機関停止時は、前記オイルポンプ20の駆動も停止されることから、前記遅角、進角油圧室11,12には油圧が供給されることがないので、前記ベーンロータ9はカムシャフト2に作用する交番トルクの負のトルクによって、図2の一点鎖線で示すように、スプロケット1に対して反時計方向(最遅角方向)へ相対回転する。よって、吸気弁は、バルブタイミングが最遅角の位相に制御される。
なお、この時点においてベーンロータ9が最遅角位置に保持されると、ロックピン25がコイルスプリング26のばね力によって進出して、ロック穴24に係入してベーンロータ9はハウジング7にロックされた状態になる。
次に、イグニッションスイッチをオン操作して機関を始動させると、これに伴いオイルポンプ20も駆動して、該オイルポンプ20から吐出された油圧は、図7Bの矢印で示すように、前記導入ポート58から各第1連通孔60aを通って第1、第2通路部65a、65bに流入し、ここから各第3連通孔62a及び遅角ポート18a、各遅角連通路11aを介して各遅角油圧室11に供給されて、該各遅角油圧室11内が高圧状態になる。したがって、前記ベーンロータ9は、最遅角の位置に相対回転した状態が維持されていることから、吸気弁のバルブタイミングが遅角側に制御された状態になる。よって、機関始動性が良好になる。
また、この時点では、前記ロック通路を介して解除用受圧室に遅角油圧室11と同じ油圧が供給されるが、クランキング初期の時点では解除用受圧室内の油圧が上昇しないことから、ロックピン25はロック穴24内に係入してロックされた状態となる。したがって、前記交番トルクによるベーンロータ9のばたつきなどを抑制することできる。
その後、ロック通路を介して解除用受圧室に供給された油圧が高くなると、前記ロックピン25をコイルスプリング26のばね力に抗して後退移動させロック穴24とのロック状態が解除され、これによって、ベーンロータ9はフリーな状態になる。
次に、機関が例えばアイドリング運転から定常運転に移行すると、前記ECU37からソレノイド部55のコイル72に所定量の電流が供給される。これにより、スプール弁51は、駆動ロッド75の押圧力によって、図8に示すように、バルブスプリング54のばね力に抗して図中左方向へ僅かに移動する(第2ポジション)。この状態では、第2,第3ランド部51d、51eによって遅角ポート18aと進角ポート19aを閉止すると共に、第2グルーブ溝61及び第3グルーブ溝62がバルブボディ50の内周面によって閉止する。
このため、前記各遅角油圧室11と進角油圧室12は、図8Aに示すように、それぞれの内部からの作動油の排出がなくなると同時に、オイルポンプ20から圧送された作動油も、図8Bに示すように、各油圧室11,12への供給が遮断される。
このため、ベーンロータ9は、図2の実線で示すように、最遅角と最進角の間の中間位置に保持される。したがって、吸気弁は、バルブタイミングが最遅角と最進角の間の中間位相に制御され、定常運転時の機関回転の安定化と燃費の向上が図れる。
次に、例えば、機関の定常運転から高回転高負荷域に移行した場合は、ECU37からソレノイド部55のコイル72にさらに大きな電流が供給されて、駆動ロッド75の押圧力によってスプール弁51が、図9に示すように、バルブスプリング54のばね力に抗して最大左方向へ移動する(第3ポジション)。これによって、遅角ポート18aが、第4グルーブ溝63(第4連通孔63a)に連通すると共に、第3,第4通路部65c、65dに連通する。
一方、導入ポート58と第1グルーブ溝60(第1連通孔60a)が連通すると共に、該第1連通孔60aと第1、第2通路部65a、65b及び進角ポート19aが連通する。
したがって、各遅角油圧室11内の油圧が、図9Aの矢印で示すように、前記遅角ポート18aから第4連通孔63a、第3、第4通路部65c、65dを通って排出孔66a、ドレン穴64b、開口孔64cから外部に排出される。このため、各遅角油圧室11内が低圧になる。一方、各進角油圧室12にオイルポンプ20から圧送された作動油が、図9Bの矢印で示すように、前記第1通路孔60aや第1、第2通路部65a、65bなどを介して供給されて、各進角油圧室12が高圧になる。
よって、ベーンロータ9は、図2の二点鎖線で示すように、時計方向へ回転して最大進角側へ相対回転する。これによって、吸気弁のバルブタイミングが最進角位相になって排気弁のバルブオーバーラップが大きくなり、吸気充填効率が高くなって機関の出力トルクの向上が図れる。
このように、機関の運転状態に応じて、ECU37が電磁切換弁21に所定の通電量で通電、あるいは通電を遮断して前記スプール弁51の軸方向の移動を制御して、前記第1ポジション〜第3ポジション、の位置に制御する。これによって、前記位相変更機構3とロック機構4を制御してスプロケット1に対するカムシャフト2の最適な相対回転位置に制御することから、バルブタイミングの制御精度の向上が図れる。
以上のように、本実施形態では、前記バルブボディ50にスプール弁51が摺動自在に設けられ、該スプール弁51の内部に、比較的単純な通路部を形成したスリーブ52を固定したため、電磁切換弁21の全体構造を簡素することができる。
また、前記スリーブ52は、単にスプール弁51内に固定されているだけであるから、スリーブ52に高い寸法精度が要求されることがなくなるので、この点でも製造作業コストの低減が図れる。
しかも、前記スリーブ52は、前記高い寸法精度が要求されず、合成樹脂材によって形成することができるので、電磁切換弁21の軽量化が図れる。
また、前記金属製のスプール弁51と合成樹脂製のスリーブ52は、互いの熱膨張係数が異なっていることから、冷機始動時などにおいて前記作動油(エンジンオイル)の温度が低い場合は、両者51,52間のクリアランスが大きくなるものの、定常運転時などで所定以上の高温になると、スリーブ52側の熱膨張率が大きくなって前記クリアランスが小さくなる。つまり、前記スリーブ52の両端部52a、52bの外周面と十字形状の4つの仕切り壁52c各外端面が、前記スプール弁51の内周面に液密的に密着してクリアランスが小さくなる。
このため、前記スプール弁51内の2系統間のオイル漏れ、つまり第1、第2通路部65a、65bと第3、第4通路部65c、65dの2系統間のオイル漏れを十分に抑制することが可能になる。
この結果、スリーブ52のスプール弁51の内周面に対する過度な寸法公差を必要としないことから、前記スプール弁51の各グルーブ溝60〜63の軸方向のレイアウトの自由度が向上すると共に、製造コストの低減化が図れる。
また、前記スリーブ52によって仕切られた第1通路部65aと第2通路部65b、並びに第3通路部65cと第4通路部65dはそれぞれ軸対称位置にそれぞれ形成されて、これら第1、第2通路部65a、65bを通流する油圧が供給用、第3、第4通路部65c、65dを通流する油圧が排出用となって該油圧が同一系統のものになることからスリーブ52に作用する圧力バランスを取ることができる。
また、前記バルブボディ50の特異な構成によって、前記カムシャフト2の一端部2aのボルト孔6の軸方向長さを短くすることができる。このため、前記カムシャフト2の一端部2a側の剛性の低下を抑制することができ、特に捩れ剛性の低下を抑制することができる。
これによって、ベーンロータ9に対する支持剛性も高くなって、安定した支持が可能になると共に、該ベーンロータ9からカムシャフト2への回転伝達性も向上する。
さらに、前記ボルト孔6の軸方向の長さの短尺化と共に、縦断面形状の単純化によって、カムシャフト2の孔開け加工作業が容易になる。
また、バルブボディ50は、先端部(円錐部50c)の外径を、カムシャフト2のボルト孔6の内径よりも小さく形成したことから、この空間部を利用して前記導入室57などを形成することが可能になる。このため、前記導入室57や導入ポート58などによって構成される流路構成を簡素化することができる。
また、本実施形態では、前記遅角油圧室11や進角油圧室12への油圧制御用と解除用受圧室への油圧制御用の2つの機能を単一の電磁切換弁21によって行うようにしたため、機関本体へのレイアウトの自由度が向上すると共に、コストの低減化が図れる。
さらに、電磁切換弁21のスプール弁51の摺動位置によって各通路孔を閉止してベーンロータ9を中間位相位置に保持することから、この保持性が向上する。
本発明は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、前記油圧制御弁をバルブタイミング制御装置に適用した場合を示したが、バルブタイミング制御装置以外の例えば車両の自動変速機などの他の機器類に適用することも可能である。
また、アクチュエータとしてソレノイド部55の電磁力以外に油圧力を用いることも可能である。
さらに、バルブタイミング制御装置を吸気側ばかりか排気側に適用することも可能である。
前記スプール弁51を鉄系金属によって形成すると共に、前記スリーブ52をアルミ合金材によって形成することも可能である。
また、前記スリーブ52は、前述のように前記スプール弁51の保持孔59を横断面ほぼ十字形状の4つの仕切り壁52cによって4つの第1〜第4通路部65a〜65dに仕切られているが、前記保持孔59を前記スリーブ52にて最低2つの通路部に仕切れば、前記各油圧室11、12に対する油圧の供給と排出は可能である。

Claims (16)

  1. 周壁の径方向に作動液を通流させる複数のポートが貫通形成された筒状のバルブボディと、
    該バルブボディの内部に軸方向へ摺動自在に設けられ、摺動位置に応じて前記複数のポートと連通する複数の連通孔が径方向に沿って形成されていると共に、該各連通孔に連通する連通路が内部軸方向に沿って形成された筒状のスプール弁と、
    前記スプール弁の連通路内に収容固定されて、該連通路を軸方向に沿った複数の通路部に仕切る仕切り部材と、
    を備えたことを特徴とする油圧制御弁。
  2. 請求項1に記載の油圧制御弁において、
    前記仕切り部材は、熱膨張係数が前記スプール弁よりも大きい材料によって形成されていることを特徴とする油圧制御弁。
  3. 請求項2に記載の油圧制御弁において、
    前記仕切り部材は、合成樹脂材によって形成されているのに対して前記スプール弁は、金属材料によって形成されていることを特徴とする油圧制御弁。
  4. 請求項3に記載の油圧制御弁において、
    前記仕切り部材は、前記スプール弁の内部に圧入または隙間嵌めによって固定されていることを特徴とする油圧制御弁。
  5. 請求項4に記載の油圧制御弁において、
    前記スプール弁は、円筒状に形成されていることを特徴とする油圧制御弁。
  6. 請求項2に記載の油圧制御弁において、
    前記スプール弁は、鉄系金属材によって形成されている一方、前記仕切り部材は、アルミニウム合金材によって形成されていることを特徴とする油圧制御弁。
  7. 請求項1に記載の油圧制御弁において、
    前記連通路の各通路部は、仕切り部材の軸心を中心とした径方向の対称位置に形成されていると共に、対称位置に形成された各通路部は同一系統の作動液が通流することを特徴とする油圧制御弁。
  8. 請求項7に記載の油圧制御弁において、
    前記連通路は、前記仕切り部材によって同一系統の各一対の供給通路部と排出通路部に4つの通路部に仕切られていることを特徴とする油圧制御弁。
  9. 請求項8に記載の油圧制御弁において、
    前記仕切り部材は、横断面ほぼ十字形状に形成されていることを特徴とする油圧制御弁。
  10. 請求項9に記載の油圧制御弁において、
    前記仕切り部材の軸方向端部側には、径方向から対向配置される前記一対の連通路と連通させるドレン孔が形成されていることを特徴とする油圧制御弁。
  11. 請求項10に記載の油圧制御弁において、
    前記ドレン孔は、前記仕切り部材の十字壁の巾方向の肉厚よりも肉厚に形成された肉厚部位に形成されていることを特徴とする油圧制御弁。
  12. 請求項1に記載の油圧制御弁において、
    前記作動液が前記スプール弁の軸方向の一端側から導入されて他端側から排出されるように配置形成したことを特徴とする油圧制御弁。
  13. 請求項1に記載の油圧制御弁において、
    前記連通路は、前記仕切り部材によって径方向で2つの通路部に仕切られていることを特徴とする油圧制御弁。
  14. 作動油を選択的に給排することによって可動部材を作動させてクランクシャフトに対するカムシャフトの相対回転位相を変換させる内燃機関のバルブタイミング制御装置に用いられる油圧制御弁であって、
    前記油圧制御弁は、
    前記可動部材を前記カムシャフトの軸方向端部に固定すると共に、周壁の径方向に作動油を流通させる給排ポートが貫通形成された中空状のカムボルトと、
    該カムボルトの内部軸方向に摺動自在に設けられ、周壁に形成された複数の連通孔と前記給排ポートとを摺動位置に応じて連通あるいは遮断する筒状のスプール弁と、
    該スプール弁の内部軸方向に沿って収容固定されて、該スプール弁の内部を前記各連通孔と連通可能な複数の連通路に径方向から仕切る仕切り部材と、
    を備えたことを特徴とする油圧制御弁。
  15. 請求項14に記載の油圧制御弁において、
    前記カムシャフトのボルト挿入孔の内周面と前記カムボルトの外周面との間に、前記カムボルトの内部にオイルポンプから圧送された作動油を導入する隙間通路が形成されていることを特徴とする油圧制御弁。
  16. クランクシャフトから回転力が伝達され、内部に作動室が形成された駆動回転体と、
    カムシャフトの軸方向の一端部に固定されて、前記駆動回転体内に回転自在に収容されて前記作動室を進角作動室と遅角作動室に隔成すると共に、該両作動室に対して作動油を給排することによって、前記駆動回転体に対して進角側あるいは遅角側に相対回転する従動回転体と、
    オイルポンプから圧送された作動油を前記両作動室に給排制御する油圧制御弁と、
    該油圧制御弁を作動させるアクチュエータと、
    を備えた内燃機関のバルブタイミング制御装置であって、
    前記油圧制御弁は、
    前記従動回転体を前記カムシャフトの軸方向端部に固定すると共に、周壁の径方向に作動油を通流させる給排ポートが貫通形成された中空状のカムボルトと、
    該カムボルトの内部軸方向に摺動自在に設けられ、周壁に形成された複数の連通孔と前記給排ポートとを摺動位置に応じて連通あるいは遮断する筒状のスプール弁と、
    該スプール弁の内部軸方向に沿って収容固定されて、該スプール弁の内部を前記各連通孔と連通可能な複数の連通路に径方向から仕切る仕切り部材と、を備えたことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
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