JPWO2015198454A1 - スピーカユニット及びそのスピーカユニットを備えるスピーカー - Google Patents

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Abstract

スピーカユニット(1)は、リング状の振動板(20)と、振動板の周方向に沿って振動板の径方向中間部位に設けられるリング状のボイスコイル(21)と、ボイスコイルが挿通する磁気ギャップを有する磁気回路(10)と、振動板から発せられる音を外部に案内するための音道(LS)を有するケース(40)とを備える。少なくとも振動板のボイスコイルに対して内側の第1部分と、ボイスコイルと、磁気回路(10)とによって第1空間(SA)が区画され、少なくとも振動板のボイスコイルに対して外側の第2部分と、ボイスコイルと、磁気回路とによって第2空間(SB)が区画される。スピーカユニットは、第1空間と磁気回路の内部空間(SN)とを連通する少なくとも1つの第1連通孔(17a)と、第2空間と磁気回路(10)の側部にある側部空間(SO)とを連通する少なくとも1つの第2連通孔(49a)とを有する。

Description

本発明は、スピーカユニット及びそのスピーカユニットを備えるスピーカーに関する。
音響特性を改善するスピーカユニットが知られている。
例えば、特許文献1に記載のスピーカユニットは、磁気回路と、ボイスコイルと、ドーム状の振動板と、振動板を支持する支柱とを備える。
振動板と磁気回路との間のドーム状の空間は、支柱に設けられた孔を介して磁気回路の後方にある空間に連通する。このような構成によれば、振動板の背面側の空間が拡大するため、背圧変動の抑制が緩和され、音響特性が改善される。
国際公開第2010/023759号
ところで、リング状の振動板を有するスピーカユニットが知られている。
この種のスピーカユニットは、高音域用のスピーカー(ツイータ)として用いられていることが多い。このため、中低音域の改善は従来から行われていないのが実情である。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、リング状の振動板を有するスピーカユニットであって、従来構造に比べて、中低音域で優れた音響特性を有するスピーカユニット及びそのスピーカユニットを備えたスピーカーを提供することにある。
(1)上記課題を解決するスピーカユニットは、リング状の振動板と、前記振動板の径方向中間部位に前記振動板の周方向に沿って設けられるリング状のボイスコイルと、前記ボイスコイルが挿通する磁気ギャップを有する磁気回路と、前記振動板から発せられる音を外部に案内するための音道を有するケースとを備えたスピーカユニットにおいて、少なくとも前記振動板の前記ボイスコイルに対して内側の第1部分と、前記ボイスコイルと、前記磁気回路とによって第1空間が区画され、少なくとも前記振動板の前記ボイスコイルに対して外側の第2部分と、前記ボイスコイルと、前記磁気回路とによって第2空間が区画され、前記第1空間と前記磁気回路の後部にある後部空間とを連通する少なくとも1つの第1連通孔と、前記第2空間と前記磁気回路の側部にある側部空間とを連通する少なくとも1つの第2連通孔とを有する。
この構成によれば、振動板の裏面側かつボイスコイルよりも径方向内側にある第1空間と磁気回路の後部空間とが互いに連通されることにより、振動板の裏面側の第1空間が拡大される。また、振動板の裏面側かつボイスコイルよりも径方向外側にある第2空間と磁気回路の側部にある側部空間とが互いに連通されることにより、振動板の裏面側の第2空間が拡大される。これによりバックキャビティが拡大され、中低音域の音響特性が改善される。
(2)上記スピーカユニットにおいて、前記振動板上に設けられたフェイズプラグをさらに備え、前記音道は、前記ケースと前記フェイズプラグとの間に形成されるリング状部分を含み、前記音道のリング状部分は、内方開口端から出力開口端に向かって漸次縮小する断面積を有する。
所定の出力開口端を有するスピーカユニットにおいて、音響出力向上のために大径の振動板を用いる場合がある。この場合は、スピーカユニットの出力開口端の断面積を振動板の大きさに対して十分に大きくすることが難しい。この構成において音道の断面積が漸次拡大するように音道を形成すると、音道の内方開口端の音道幅(リング状の内方開口端の幅)が狭くなり過ぎて音響エネルギーの放出量が制限される。
このような問題に対して、上記構成によれば、音道の内方開口端の音道幅が十分に確保されるため、音響エネルギーの利用率が向上する。また、音道におけるリング状部分の断面積が内方開口端から出力開口端に向かって漸次縮小することにより音道の伝送損失が抑制されるようになる。このため、スピーカユニットの能率が向上する。
(3)上記スピーカユニットにおいて、前記ケースは、前記音道を有するカバーと、前記磁気回路を収容するケース本体とを含み、前記スピーカユニットは、前記カバーと前記磁気回路との間に配置された樹脂製の封止部材を備え、前記振動板は、前記カバーと前記磁気回路との間において前記封止部材の内側に配置され、前記少なくとも1つの第2連通孔は、前記封止部材に形成された溝または貫通孔を含む。
樹脂製の封止部材はプレートに比べて加工が容易である。このため、上記構成によれば、第2連通孔がプレートに設けられる場合に比べて、スピーカユニットの生産性が向上する。
(4)上記スピーカユニットにおいて、前記磁気回路は、前記ボイスコイルよりも前記振動板の径方向外側に配置されるリング状の磁石と、前記磁石の前記振動板と対向する面上に設けられたリング状のプレートと、前記プレートの内周面に対して前記磁気ギャップを形成するように配置されたヨークとを含み、前記ヨークは、前記磁石の前記プレートとは反対側の面上に設けられたバックプレート部と、前記磁石の内周面に沿う周壁部と、前記周壁部の前端を覆う前板部とを含み、前記第1連通孔は前記ヨークの前記前板部を貫く。すなわち、外磁型のスピーカユニットの場合、第1連通孔はヨークに設けられる。
(5)上記スピーカユニットにおいて、前記磁気回路は、前記ボイスコイルよりも前記振動板の径方向内側に配置されるリング状の磁石と、前記磁石の前記振動板と対向する面上に設けられた円状のプレートと、前記磁石の前記プレートとは反対側の面上に設けられ、かつ前記プレートの外周面に対して前記磁気ギャップを形成するように配置されたヨークとを含み、前記第1連通孔は、前記プレートを貫く。すなわち、内磁型のスピーカユニットの場合、第1連通孔はプレートに設けられる。
(6)上記スピーカユニットにおいて、前記ケースは、前記振動板、前記ボイスコイル、及び前記磁気回路を収容し、前記後部空間は、少なくとも前記磁気回路の前記振動板とは反対側の部分と、前記ケースとによって区画され、前記側部空間は、少なくとも前記磁気回路の側部と、前記ケースとによって区画される。
(7)上記スピーカユニットにおいて、前記磁気回路と前記ケースとの間に設けられ、前記第2空間と前記側部空間との間を仕切る封止部材を備え、前記少なくとも1つの第2連通孔は、前記第2空間と前記側部空間とを連通するように前記封止部材に形成された溝または貫通孔を含む。
(8)上記課題を解決するスピーカーは上記のスピーカユニットを備える。このため、このスピーカーは、従来構造のリング型の振動板を有するスピーカーに比べて、中低音域の音響特性が優れる。
上記スピーカユニット及びスピーカーは、従来構造に比べて、中低音域で優れた音響特性を有する。
第1実施形態に係るスピーカユニットの分解図。 スピーカユニットの断面斜視図。 音道の拡大図。 音道の断面積の変化を示すグラフ。 音響特性を示すグラフ。 音響特性を示すグラフ。 音響特性を示すグラフ。 音響特性を示すグラフ。 第2実施形態に係るスピーカユニットの断面図。
(第1実施形態)
図1〜図8を参照して、第1実施形態に係るスピーカユニットを説明する。
なお、第1実施形態に説明において、「前側」及び「前」は、音が出力される側を示し、「後側」及び「後」は、音が出力される側の反対側を示す。また、「裏面」とは、音が出力される面とは反対の面を示す。
図1に示すように、スピーカユニット1は、磁気回路10と、振動板20と、ボイスコイル21と、フェイズプラグ30と、これら部品を収容するケース40(図2参照)とを備える。なお、フェイズプラグ30は音波の位相を揃えるための部品である。
図2に、スピーカユニット1の断面斜視図を示す。
図1及び図2に示すように、磁気回路10は、リング状の磁石11と、磁石11の前面に配置されるリング状のプレート12と、プレート12の内周面12bに対して磁気ギャップGを形成するように配置されたヨーク13とを備える。
ヨーク13は、磁石11の後面に配置されるバックプレート部14と、磁石11の中心孔11aに挿通するセンター部15とを有する。
センター部15は、磁石11の内周面を周方向に沿う周壁部16と、周壁部16の前端を覆う前板部17とを有する。周壁部16の内側には内部空間SNがある。つまり、内部空間SNが、少なくとも周壁部16と、前板部17とによって区画されている。なお、内部空間SNは、磁気回路10の前面よりも後側に存在する後部空間に属する概念である。
センター部15の前板部17は、プレート12の中心孔12a(図1参照)に位置する。センター部15の外周面15a(図1参照)とプレート12の内周面12b(図1参照)との間には、ボイスコイル21が挿通する隙間(すなわち磁気ギャップG)が設けられる。
また、センター部15の前板部17には、フェイズプラグ30が接続される接続部18が設けられている。接続部18は、センター部15の中心部から突出する。接続部18の直径は、センター部15の前板部17の直径よりも小さい。前板部17には接続部18の周方向に沿って等間隔に複数の第1連通孔17aが形成されている。各第1連通孔17aは、後述の第1空間SAと内部空間SN(すなわち後部空間)とを連通させる。第1空間SAは、少なくとも振動板20のボイスコイル21に対して内側の第1部分(後述の内リング部20aを含む部分。)と、ボイスコイル21と、磁気回路10のヨーク13とによって区画されている。
振動板20は、リング状の板部材により形成されている。振動板20の径方向中間部位には円筒状のボイスコイル21が取り付けられている。言い換えると、振動板20の径方向中間部位には、振動板20の周方向に沿って設けられたリング状のボイスコイル21が取り付けられている。ボイスコイル21の直径は、スピーカユニット1の出力開口端45bの直径よりも大きい。
振動板20においてボイスコイル21よりも径方向内側の部分(以下、「内リング部20a」という。)の面と、ボイスコイル21の周面との間のなす角度は90度よりも大きい。また、同様に、振動板20においてボイスコイル21よりも径方向外側の部分(以下、「外リング部20b」という。)の面とボイスコイル21の周面との間のなす角度は90度よりも大きい。
振動板20の内リング部20aの内周部は、フェイズプラグ30の基部31とヨーク13の接続部18との間に挟まれる。
振動板20の外リング部20bの外周部は、後述の封止部材49とカバー41との間に挟まれる。
フェイズプラグ30は、ヨーク13の接続部18に介在部品19を介して接続される基部31(図3参照)と、該基部31上に設けられ、かつ音道LSの内面を構成する本体部32とを有する。
本体部32の概略形状は円錐形であり、本体部32は、基部31から先端に向かって窄むように形成されている。本体部32の中心軸C1に対して垂直に切った断面形状(断面の外形)は、中心軸C1の位置に関わらず円形である。本体部32の側面32aは、中心軸C1に向かって反る。本体部32の基部31側部分とヨーク13の前板部17との間にはリング状の空間が存在する。この空間には、振動板20の内リング部20aが配置される。
フェイズプラグ30は、中心軸C1に沿う孔に挿通されたボルト33によって締結される。ボルト33の頭部は、フェイズプラグ30の頂部に配置される。ボルト33の頭部は半球形またはこれに類似する形状であることが好ましい。
ケース40は、振動板20の前側を覆うカバー41と、振動板20及び磁気回路10を収容するケース本体46とを備える。
ケース本体46は、磁気回路10の側面を囲む側壁47と、底壁48とを有する。
ケース本体46の側壁47と磁気回路10との間には空間(以下、「側部空間SO」)が設けられる。ケース本体46の底壁48と磁気回路10との間には空間(以下、「底部空間SD」)が設けられる。なお、底部空間SDは、磁気回路10の上記後部空間に属する概念である。
カバー41は、音を集束させるための貫通孔45を有する中心部42と、中心部42の周りに設けられて磁気回路10の前面を覆う円周部43と、円周部43の周りに設けられてケース本体46の側壁47に接続される外周部44とを有する。
カバー41の円周部43と磁気回路10のプレート12との間にはリング状の封止部材49が配置される。封止部材49は樹脂または金属(例えば、アルミニウム)で形成される。封止部材49は例えば金型成形される。
カバー41と磁気回路10との間かつ封止部材49の内側の空間に、振動板20が配置される。
封止部材49とプレート12との間には、複数の第2連通孔49aが周方向に等間隔に設けられている。各第2連通孔49aは、封止部材49及びプレート12の径方向に沿って伸びている。
例えば、各第2連通孔49aは、封止部材49のプレート12の面の一部を切欠いた溝として構成される。各第2連通孔49aは、外リング部20bの裏面側の空間(以下、「第2空間SB」という。)とケース40内の側部空間SOとを連通させる。第2空間SBは、少なくとも振動板20のボイスコイル21に対して外側の第2部分(外リング部20bを含む部分。)と、ボイスコイル21と、磁気回路10のプレート12とによって区画されている。
カバー41の中心部42に設けられた貫通孔45は、内方開口端45aから出力開口端45bに向かって徐々に窄むように形成されている。貫通孔45の中心軸C2に対して垂直に切った断面形状(断面の外形)は、中心軸C2の位置に関わらず円形である。貫通孔45内にはフェイズプラグ30が配置される。貫通孔45とフェイズプラグ30との間の空間は、音を導く音道LSの一部を構成する。音道LSは、振動板20から発せられる音を外部に案内する。
上記に示したようにスピーカユニット1は、振動板20の裏側の第1空間SAと内部空間SNとを連通させる複数の第1連通孔17aと、振動板20の裏側の第2空間SBと側部空間SOとを連通させる複数の第2連通孔49aとを有する。以下に、複数の第1連通孔17a及び複数の第2連通孔49aによる作用を説明する。
振動板20の裏面側の空間を拡大することにより中低音域の能率を向上させることができることは知られている。スピーカユニット1が上記の構造である場合、すなわち、振動板20の裏面側の空間がボイスコイル21によりも内側の第1空間SAと外側の第2空間SBとに仕切られている場合においては、第1空間SA及び第2空間SBのいずれか一方の空間と底部空間SDとを連通させることが考えられる。
しかし、第1空間SAと第2空間SBとは磁気ギャップGを介して連通するが、磁気ギャップGの幅は小さいためこの磁気ギャップGは空気移動の障壁になっている。また、第1空間SA及び第2空間SBのうちの一方だけに、後部空間に連通する連通孔が設けられた場合、共振モードの音波が形成されうる。このことを勘案し、本実施形態では、振動板20の裏側にあってボイスコイル21により仕切られた第1空間SAと第2空間SBとのそれぞれに対して別個に連通孔を設けている。
また、第1実施形態では、ボイスコイル21によりも内側の第1空間SAは、プレート12を挟んで配置されるヨーク13の内部空間SNに連通される。すなわち、第1空間SAは、比較的短い長さを有する第1連通孔17aによって内部空間SNに連通される。このため、第1空間SAと内部空間SNとで構成される連通空間は、第1空間SAと底部空間SDとの連通で構成される連通空間に比べて、スチフネスが小さくなる。また、ボイスコイル21によりも外側の第2空間SBは、封止部材49を挟んで配置される側部空間SOに連通される。すなわち、第2空間SBは、比較的短い長さを有する第2連通孔49aによって側部空間SOに連通される。このため、第2空間SBと側部空間SOとで構成される連通空間は、第2空間SBと底部空間SDとの連通で構成される連通空間に比べて、スチフネスが小さくなる。これによって、第1空間SAの圧力変動による振動板20の内リング部20aへの影響と、第2空間SBの圧力変動による振動板20の外リング部20bへの影響とは共に比較的小さくなると考えられる。
すなわち、第1空間SA及び第2空間SBのいずれか一方に連通孔を設けた場合には共振モードによって中音域の一部で能率低下が生じうるが、第1空間SA及び第2空間SBの両者に連通孔を設けることにより、共振モードの発生が抑制されて中音域での能率低下が小さくなる。また、第1空間SAを含む連通空間のスチフネス及び第2空間SBを含む連通空間のスチフネスがともに小さくなるほど背圧変動の抑制が緩和されると考えられるため、第1連通孔17a及び第2連通孔49aの短縮化により更に中音域での能率低下が抑制されると考えられる。
なお、第1連通孔17aの断面積及び第2連通孔49aの断面積は適宜設定される。第1連通孔17aの断面積及び第2連通孔49aの断面積を調整することにより、中低音域の能率向上幅を調整することが可能である。例えば、これらの断面積を小さくすることにより、中低音域の能率向上幅を抑制することができ、これにより、音の明瞭性(音の聞き取りやすさ)を向上させることができる。
次に、図3を参照して、音道LSの構造を説明する。図3に音道LSの拡大図を示す。
音道LSは、貫通孔45とフェイズプラグ30との間の空間として構成される部分(以下、リング状部分)と、貫通孔45においてフェイズプラグ30が配置されていない部分(以下、円柱状部分)とにより区分される。
音道LSにおけるリング状部分の断面形状は、内方開口端45aから出力開口端45bに向かって漸次縮小する。
また、音道LSにおいて少なくともリング状部分の断面積は、内方開口端45aから出力開口端45bに向かって漸次縮小する。この結果、第1実施形態では、内方開口端45aの断面積が出力開口端45bの断面積よりも大きくなるように音道LSが構成される。
従来技術では、スピーカユニット1の能率を向上させることを目的として、音道LSの断面積は、内方開口端45aから出力開口端45bに向かって漸次拡大される。
これに対して、本技術は、従来技術の構成とは逆の構成を備える。このような構成により得られるメリットについて以下に説明する。
出力開口端45bの直径は、例えば、標準規格によって設定される。一方、振動板20の大きさは任意に設定される。高出力のスピーカユニット1が要求される場合には、大型の振動板20が用いられる。第1実施形態では、振動板20の直径(ボイスコイル21に対応する部分における直径)が、出力開口端45bの直径よりも大きい。振動板20の直径が大きくなると、これに対応して音道LSの内方開口端45aの直径も大きくなる。このような場合において、従来技術のように、音道LSの断面が漸次拡大することを前提とすれば、音道LSの内方開口端45aの直径を大きくすることに合わせて音道LSの内方開口端45aの音道幅DSを狭くする必要がある。音道幅DSを狭くすると、振動板20が出力する全音響エネルギーに対して外部に放出される放出量の割合(以下、「エネルギー利用率」という。)が小さくなるため、中低音域で能率が低下するといった問題が生じる。
第1実施形態に係るスピーカユニット1では、このことを鑑みて、エネルギー利用率を高めるべく、音道LSの内方開口端45aの開口面積を音道LSの出力開口端45bの開口面積よりも大きくする。これにより、エネルギー利用効率が改善される。
しかしながら、単に、音道LSの内方開口端45aの開口面積を音道LSの出力開口端45bの開口面積よりも大きくしただけであれば、能率の改善に至らない場合がある。この点について、次に説明する。
図4に、内方開口端45aを起点とした距離に対する音道LSの断面積をプロットしたカーブ(模式的に示したカーブ)を示す。
これらのカーブは、カバー41の貫通孔45におけるフェイズプラグ30に対応する部分を円錐台とみなし、かつフェイズプラグ30を円錐(ただし、先端を半球状としたもの。)とみなして導出されている。図4の中間点は、音道LSのリング状部分の終点(リング状部分と円柱状部分との接続点。ボルト33の頂点。)を示す。
カーブL2は、内方開口端45aの断面積(以下、「内方開口断面積」という。)が出力開口端45bの断面積(以下、「出力開口面積」という。)よりも僅かに大きくなるように設定された場合のスピーカユニット1の音道LSの断面積の変化を示す。
カーブL2では、音道LSの内方開口端45aから中間点に至るまでに断面積のピークが存在する。すなわち、カーブL2は、音道LSの断面積は漸次拡大し、断面積のピークを超えてから縮小することを示している。このような音道LSを有するスピーカユニット1では能率が低下する。これは、音道LSの断面積が拡大してから縮小するまでの範囲において音波の伝送損失が生じるためである。
カーブL1は、内方開口面積が出力開口面積よりも大きく、かつ音道LSの断面積が漸次縮小するように構成された場合のスピーカユニット1の音道LSの断面積の変化を示す。このような音道LSを有するスピーカユニット1によれば、カーブL2の音道LSを有するスピーカユニット1に比べて能率が高くなる。音道LSの断面積は漸次縮小するため、音波の伝送損失が抑制されると考えられる。
図5〜図8を参照して、スピーカユニット1に第1連通孔17a及び第2連通孔49aを設けたことによる効果、及び上記音道の断面積を漸次縮小したことによる効果について説明する。なお、図5〜図8に示す音響特性グラフは、周波数に対する音圧を示す。
図5は、第1参考例及び第2参考例のスピーカユニットの音響特性SP1,SP2を示す。
第1参考例のスピーカユニットでは、第1連通孔17a及び第2連通孔49aが設けられず、かつ内方開口面積は出力開口面積よりも小さい。これ以外の構成は、上記に示したスピーカユニット1と同様である。すなわち、第1参考例のスピーカユニットは従来構造のスピーカユニットである。
第2参考例のスピーカユニットでは、第1参考例のスピーカユニットに対して第1連通孔17aが設けられている。すなわち、第2参考例のスピーカユニットは、振動板20の内リング部20aの裏側にある第1空間SAとヨーク13の内部空間SNとの間を第1連通孔17aで連通させている。
図5に示されるように、第2参考例のスピーカユニットの音響特性SP2は、中低音域(70Hz〜500Hz)において第1参考例のスピーカユニットの音響特性SP1に比べて高い能率を有する(矢印A参照)。これは、第1連通孔17aを設けたことによる効果である。しかし、第2参考例のスピーカユニットの音響特性SP2は、中音域(500Hz〜1kHz)において第1参考例のスピーカユニットの音響特性SP1に比べて低い能率を有する(矢印B参照)。これは、共振モードの発生によるものと考えられる。
図6は、第1参考例及び第3参考例のスピーカユニットの音響特性を示す。
第3参考例のスピーカユニットは、第1参考例のスピーカユニットに対して第2連通孔49aが設けられている。すなわち、第3参考例のスピーカユニットは、振動板20の外リング部20bの裏側にある第2空間SBと側部空間SOとの間を第2連通孔49aで連通させている。
図6に示されるように、第3参考例のスピーカユニットの音響特性SP3は、中低音域(70Hz〜500Hz)において第1参考例のスピーカユニットの音響特性SP1に比べて高い能率を有する(矢印C参照)。これは、第2連通孔49aを設けたことによる効果である。しかし、第3参考例のスピーカユニットの音響特性SP3は、中音域(500Hz〜1kHz)において第1参考例のスピーカユニットの音響特性SP1に比べて低い能率を有する(矢印D参照)。これは、共振モードの発生によるものと考えられる。
図7は、第1参考例及び第1実施例のスピーカユニット1の音響特性を示す。
第1実施例のスピーカユニット1には、第1参考例のスピーカユニットに対して第1連通孔17a及び第2連通孔49aが設けられている。
図7に示されるように、第1実施例のスピーカユニット1の音響特性SPAは、中低音域(70Hz〜500Hz)において第1参考例のスピーカユニットの音響特性SP1に比べて高い能率を有し(矢印E参照)、中音域(500Hz〜1kHz)においては能率の低下が抑制されている(矢印F参照)。すなわち、この構成によれば、中低音域の能率向上に加えて、第1連通孔17a及び第2連通孔49aのうちの一方だけを設けた場合には生じない効果(中音域における能率低下の抑制効果)が得られる。
図8は、第1参考例及び第2実施例のスピーカユニットの音響特性を示す。
第2実施例のスピーカユニット1は、第1参考例のスピーカユニットに対して第1連通孔17a、第2連通孔49aを設け、かつ音道LSにおいてリング状部分の断面積が漸次縮小するように構成されている。
図8に示されるように、第2実施例のスピーカユニット1の音響特性SPBは、中低音域(70Hz〜500Hz)において第1参考例のスピーカユニットの音響特性SP1に比べて高い能率を有し(矢印G参照)、中音域(500Hz〜1kHz)において能率を殆ど維持し(矢印H参照)、高音域(3kHz〜20kHz)において第1参考例のスピーカユニットの音響特性SP1に比べて高い能率を有する(矢印I参照)。
中低音域(70Hz〜500Hz)の能率向上は、第1連通孔17a及び第2連通孔49aを設けたことによる効果である。
高音域(3kHz〜20kHz)の能率向上は、音道LSの断面積が漸次縮小するように構成されたことによる効果である。
中音域(500Hz〜1kHz)の能率低下抑制は、第1連通孔17a及び第2連通孔49aを設けたこと、及び音道LSの断面積が漸次縮小するように構成されたことの総合的な効果であると考えられる。
第1実施形態によれば以下の効果が得られる。
(1)第1実施形態に係るスピーカユニット1は、振動板20の裏面側の第1空間SAと磁気回路10の内部空間SN(後部空間)とを連通する少なくとも1つの第1連通孔17aと、振動板20の裏面側の第2空間SBと磁気回路10の側部空間SOとを連通する少なくとも1つの第2連通孔49aとを有する。
この構成によれば、振動板20の裏面側の第1空間SAと磁気回路10の内部空間SNとが互いに連通されることにより、振動板20の裏面側の空間が拡大される。また、振動板20の裏面側の第2空間SBと磁気回路10の側部空間SOとが互いに連通されることにより、振動板20の裏面側の空間が拡大される。これにより、所謂バックキャビティが拡大されるため、スピーカユニット1の中低音域の音響特性が改善される。また、上記説明したとおり中音域での能率低下が抑制される。また、高音域においては影響が殆どなく、若干の能率向上が得られる。
(2)上記スピーカユニット1において、音道LSは、ケース40に設けられた貫通孔45と、貫通孔45内に配置されるフェイズプラグ30との間に形成されてリンク状部分とを有する。音道LSにおけるリング状部分の断面積は、内方開口端45aから出力開口端45bに向かって漸次縮小する。
この構成によれば、音道LSにおけるリング状部分の断面積が内方開口端45aから出力開口端45bに向かって漸次拡大するように構成される音道LSに比べて、音道LSの内方開口端45aが拡大される。このため、音響エネルギーのエネルギー利用率が向上する。また、音道LSにおけるリング状部分の断面積が内方開口端45aから出力開口端45bに向かって漸次縮小する構成により音道LSの伝送損失が抑制されるようになる。これらのことから、スピーカユニット1の能率が向上する。
(3)上記スピーカユニット1において、カバー41と磁気回路10との間には樹脂製の封止部材49が配置される。振動板20は、カバー41と磁気回路10との間かつ封止部材49の内側に配置される。第2連通孔49aは封止部材49に溝として設けられる。
樹脂製の封止部材49はプレート12に比べて加工が容易である。このため、この構成によれば、第2連通孔49aがプレート12に設けられる場合に比べて、スピーカユニット1の生産性が向上する。
また、封止部材49は、貫通孔ではなく溝として構成された第2連通孔49aを有するものであることから、樹脂成型またはダイキャストにより成型されうる。このため、スピーカユニット1の生産性向上に寄与する。
(4)上記スピーカユニット1において、ヨーク13は、磁石11の後面に接続されるバックプレート部14と、磁石11の内周面に沿う周壁部16と、周壁部16の前端を覆う前板部17とを有する。第1連通孔17aはヨーク13の前板部17を貫く。すなわち、外磁型のスピーカユニット1の場合、第1連通孔17aはヨーク13に設けられる。
(第2実施形態)
第1実施形態では、外磁型の磁気回路10を有したスピーカユニット1について説明したが、上記説明した技術は、内磁型の磁気回路10を有したスピーカユニット1に対しても適用される。以下、第1実施形態に示したスピーカユニット1と同じ構成については同一符号を付して、このスピーカユニット1について説明する。
図9に、内磁型の磁気回路10を有したスピーカユニット1の例を示す。
このスピーカユニット1は、磁気回路10と、振動板20と、ボイスコイル21と、フェイズプラグ30と、これら部品を収容するケース40とを備える。磁気回路10は、リング状の磁石11と、磁石11の前面に配置される円状のプレート112と、プレート112の外周面112cに対して磁気ギャップGを形成するように配置されたヨーク113とを備える。
ヨーク113は、磁石11の後面に配置されるリング状のバックプレート部113aと、磁石11の外周面に沿う外壁部113bとを有する。
プレート112の前面中心部には、フェイズプラグ30を接続するための内側封止部材114が配置される。内側封止部材114の直径は、磁石11の中心孔11aの直径よりも小さい。プレート112における内側封止部材114の周囲には、周方向に沿って等間隔に複数の第1連通孔112aが形成されている。各第1連通孔112aは、内リング部20aの裏面側の空間(第1空間SA)と磁石11内の内部空間SMとを連通させる。第1空間SAは、少なくとも振動板20のボイスコイル21に対して内側の第1部分と、ボイスコイル21と、磁気回路10のプレート112とによって区画されている。なお、内部空間SMは、磁気回路10の前面よりも後側に存在する後部空間に属する概念である。
カバー41は、第1実施形態と同様の構造を有し、中心部42と、円周部43と、円周部43の周りに設けられた外周部44とを有する。
カバー41の円周部43とヨーク113の外壁部113bとの間にはリング状の封止部材49が配置される。封止部材49は樹脂で形成される。
また、封止部材49とヨーク113の外壁部113bとの間には、複数の第2連通孔49aが周方向に等間隔に設けられている。各第2連通孔49aは、封止部材49及びヨーク113の外壁部113bの径方向に沿って伸びている。例えば、各第2連通孔49aは、封止部材49のヨーク113の面の一部を切欠いた溝として構成される。各第2連通孔49aは、外リング部20bの裏面側の空間(第2空間SB)とケース40内の側部空間SOとを連通させる。第2空間SBは、少なくとも振動板20のボイスコイル21に対して外側の第2部分と、ボイスコイル21と、ヨーク113とによって区画されている。なお、その他の構成は、第1実施形態で示したスピーカユニット1と同様である。
以上に示すように、内磁型のスピーカユニット1の場合、各第1連通孔112aは、外磁型のスピーカユニット1と異なり、プレート112に設けられる。各第2連通孔49aは、外磁型のスピーカユニット1と同様に封止部材49に溝として設けられる。この構成によっても、第1実施形態で説明した上記(1)に準じた効果が得られる。
また、上記内磁型の磁気回路10を有したスピーカユニット1において、音道LSの断面積が漸次縮小されるように音道LSが構成されることにより、第1実施形態で説明した上記(2)の効果が得られる。
(その他の実施形態)
・第1実施形態では、前板部17と接続部18とが一体に形成されるが、これらは別部材として構成されうる。また、この場合、分離された接続部18と介在部品19(シール部材)とが一体に形成されることが好ましい。このような構成によれば、ヨーク13の構造が簡略化される一方で部品点数の増加もないため、生産効率が向上する。
・第1及び第2実施形態に示された音道LSは一例であり、音道LSの構造はこれに限定されない。例えば、音道LSは、音道LSの内方開口端45aから出力開口端45bにわたってリング状に構成されうる。また、円柱状部分は、出力開口端45bに向かって断面積が漸次拡大するように構成されてもよいし、また、出力開口端45bに向かって断面積が漸次縮小するように構成されてもよい。
・第1及び第2実施形態では、各第2連通孔49aは、封止部材49とプレート12との間に配置され、かつ各第2連通孔49aは、封止部材49の一部を切欠いた溝として構成されているが、各第2連通孔49aの構成はこれに限定されない。例えば、各第2連通孔49aは封止部材49を貫通する貫通孔として構成されうる。
・第1及び第2実施形態に示した技術はスピーカーに適用される。
このようなスピーカーは上記スピーカユニット1を備えることにより中低音域の能率が向上する。
・第1及び第2実施形態では、スピーカユニット1は、複数の第1連通孔17a及び複数の第2連通孔49aを備えていたが、少なくとも1つの第1連通孔17a及び少なくとも1つの第2連通孔49aを備えていればよく、第1連通孔17aの数及び第2連通孔49aの数は、特に制限されない。
1…スピーカユニット、10…磁気回路、11…磁石、11a…中心孔、12…プレート、12a…中心孔、12b…内周面、13…ヨーク、14…バックプレート部、15…センター部、15a…外周面、16…周壁部、17…前板部、17a…第1連通孔、18…接続部、19…介在部品、20…振動板、20a…内リング部、20b…外リング部、21…ボイスコイル、30…フェイズプラグ、31…基部、32…本体部、32a…側面、33…ボルト、40…ケース、41…カバー、42…中心部、43…円周部、44…外周部、45…貫通孔、45a…内方開口端、45b…出力開口端、46…ケース本体、47…側壁、48…底壁、49…封止部材、49a…第2連通孔、112…プレート、112a…第1連通孔、112c…外周面、113…ヨーク、113a…バックプレート部、113b…外壁部、114…内側封止部材。

Claims (8)

  1. スピーカユニットであって、
    リング状の振動板と、
    前記振動板の径方向中間部位に前記振動板の周方向に沿って設けられるリング状のボイスコイルと、
    前記ボイスコイルが挿通する磁気ギャップを有する磁気回路と、
    前記振動板から発せられる音を外部に案内するための音道を有するケースとを備えたスピーカユニットにおいて、
    少なくとも前記振動板の前記ボイスコイルに対して内側の第1部分と、前記ボイスコイルと、前記磁気回路とによって第1空間が区画され、
    少なくとも前記振動板の前記ボイスコイルに対して外側の第2部分と、前記ボイスコイルと、前記磁気回路とによって第2空間が区画され、
    前記第1空間と前記磁気回路の後部にある後部空間とを連通する少なくとも1つの第1連通孔と、前記第2空間と前記磁気回路の側部にある側部空間とを連通する少なくとも1つの第2連通孔とを有する
    スピーカユニット。
  2. 前記スピーカユニットは、
    前記振動板上に設けられたフェイズプラグをさらに備え、
    前記音道は、前記ケースと前記フェイズプラグとの間に形成されるリング状部分を含み、
    前記音道のリング状部分は、内方開口端から出力開口端に向かって漸次縮小する断面積を有する
    請求項1に記載のスピーカユニット。
  3. 前記ケースは、前記音道を有するカバーと、前記磁気回路を収容するケース本体とを含み、
    前記スピーカユニットは、前記カバーと前記磁気回路との間に設けられた樹脂製の封止部材を備え、
    前記振動板は、前記カバーと前記磁気回路との間において前記封止部材の内側に配置され、
    前記少なくとも1つの第2連通孔は、前記封止部材に形成された溝または貫通孔を含む
    請求項1または請求項2に記載のスピーカユニット。
  4. 前記磁気回路は、前記ボイスコイルよりも前記振動板の径方向外側に配置されるリング状の磁石と、前記磁石の前記振動板と対向する面上に設けられたリング状のプレートと、前記プレートの内周面に対して前記磁気ギャップを形成するように配置されたヨークとを含み、
    前記ヨークは、前記磁石の前記プレートとは反対側の面上に設けられたバックプレート部と、前記磁石の内周面に沿う周壁部と、前記周壁部の前端を覆う前板部とを含み、
    前記第1連通孔は前記ヨークの前記前板部を貫く
    請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のスピーカユニット。
  5. 前記磁気回路は、前記ボイスコイルよりも前記振動板の径方向内側に配置されるリング状の磁石と、前記磁石の前記振動板と対向する面上に設けられた円状のプレートと、前記磁石の前記プレートとは反対側の面上に設けられ、かつ前記プレートの外周面に対して前記磁気ギャップを形成するように配置されたヨークとを含み、
    前記第1連通孔は、前記プレートを貫く
    請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のスピーカユニット。
  6. 前記ケースは、前記振動板、前記ボイスコイル、及び前記磁気回路を収容し、
    前記後部空間は、少なくとも前記磁気回路の前記振動板とは反対側の部分と、前記ケースとによって区画され、
    前記側部空間は、少なくとも前記磁気回路の側部と、前記ケースとによって区画される
    請求項1に記載のスピーカユニット。
  7. 前記スピーカユニットは、前記磁気回路と前記ケースとの間に設けられ、前記第2空間と前記側部空間との間を仕切る封止部材を備え、
    前記少なくとも1つの第2連通孔は、前記第2空間と前記側部空間とを連通するように前記封止部材に形成された溝または貫通孔を含む
    請求項6に記載のスピーカユニット。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載のスピーカユニットを備えるスピーカー。
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