JPWO2015178017A1 - 通信装置 - Google Patents

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Abstract

伝送エラーによって発生する遅延を抑えつつより高いビットレートで通信を行うという課題を解決するために、通信装置は検出手段と制御手段とを有し、中継装置を介して他の通信装置と通信し、検出手段は中継装置との間の通信路の状態を検出し、制御手段は通信路の状態に応じて他の通信装置へ送信するデータの送信時刻を制御する。

Description

本発明は、通信装置、通信制御方法、通信システム、およびプログラムの作用により他の通信装置と通信する通信装置に関する。
信頼性の高いデータ通信を実現するために、伝送エラー発生時に再送を行う通信装置や通信システムが提案され、あるいは実用化されている。
例えば、無線通信装置においてTCP(Transmission Control Protocol)がパケット送信時にタイマを動作させ、ACK(Acknowledgement)信号を含むパケットをタイムアウト値までに受信しない場合には送信パケットが損失したと判定し、再送動作を行うことが、本発明に関連する第1の関連技術として提案されている(例えば特許文献1参照)。また、この第1の関連技術では、通信装置から他の通信装置へ送信したパケットに対するACK信号を含む受信パケットが早期に受信された場合、予め規定したRTT(Round Trip Time)になるように遅延してTCPに出力される。これにより、TCPにおける再送機能の動作が抑制されるため、再送パケットの発生も抑制される。
また、通信装置間を接続する複数の通信経路のそれぞれの経路においてデータロスが生じた場合に、それぞれの経路における通信プロトコルによりデータの再送を行うことが、本発明に関連する第2の関連技術として提案されている(例えば特許文献2参照)。この第2の関連技術では、通信装置はデータ送受信時のデータロス発生状態からデータロス発生確率を算出すると共に、通信先が算出したデータロス発生確率を取得する。そして、通信装置は、データロス発生確率が所定の値を超えた場合に、データロス発生確率の増加に応じて1回のデータ送信あたりのデータサイズを縮小する制御を行う。
また、本発明に関連する第3の関連技術として、無線インタフェースを介したVoIP(Voice over Internet Protocol)通信において、無線状態をもとに決定される変調方式および符号化率(MCS、Modulation and Coding Scheme)に合わせてVoIP音声のビットレートを制御する技術がある(例えば特許文献3参照)。
特開平11−220512号公報 国際公開第2011/037245号 特表2008−543168号公報
携帯電話向けの通信規格であるLTE(Long Term Evolution)では、基地局と端末との間の無線状態に応じてMCSが制御される。無線状態がよい場合には符号化効率の高い変調方式を使用して冗長データを減らすことで、高い通信スループットが実現される。一方で無線状態が悪い場合には、伝送エラーの発生しにくい符号化効率の低い変調方式を使用して冗長データを増やすことで、スループットは下がるものの通信の継続を可能にする。LTEでは、通信スループットを最大化するために、ある程度の割合で伝送エラーが発生するようにMCSが制御される。そして、伝送エラー発生時にはARQ(Automatic Repeat reQuest)やHARQ(Hybrid ARQ)と呼ばれる再送を行うことでエラー回復が行われる。しかしながら、伝送エラーが発生して再送を行うと通信遅延が増加するため、VoIP等のリアルタイム通信ではユーザの体感品質が低下する。特に、伝送エラーが連続して発生した場合には、当該データの遅延が突発的に増加するため、音切れが発生し、ユーザの体感品質が大幅に低下する。そのため、伝送エラーをなるべく発生させないことが重要である。伝送エラーの発生率はMCSが同一であっても基地局や端末の設定、無線状態の変動の大きさなどによって大きく異なる。このため、上記第3の関連技術のようなMCSに合わせてビットレートを制御する方法では、伝送エラーによって発生する遅延を抑制できない。
上記のような問題は、LTEに限られたものではなく、3G(3rd Generation)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、Wi−Fi(Wireless Fidelity)など多くの無線通信システムでも発生する。上記第2の関連技術を用いてデータロス発生確率の増加に応じて1回のデータ送信あたりのデータサイズを縮小しても、直ちに次回のデータ送信が開始される場合には、1回のデータ送信あたりのデータサイズが大きい場合と比較して伝送エラーに遭遇する確率は変わらない。
[発明の目的]
本発明の目的は、上述した課題、すなわち、伝送エラーによって発生する遅延を抑えつつより高いビットレートで通信を行うことは困難である、という課題を解決する通信装置を提供することである。
本発明の第1の観点に係る通信装置は、
中継装置を介して他の通信装置と通信する通信装置であって、
上記中継装置との間の通信路の状態を検出する検出手段と、
上記通信路の状態に応じて上記他の通信装置へ送信するデータの送信時刻を制御する制御手段と
を有する。
また本発明の第2の観点に係る通信制御方法は、中継装置を介して他の通信装置と通信する通信装置が実行する通信制御方法であって、上記中継装置との間の通信路の状態を検出し、上記通信路の状態に応じて上記他の通信装置へ送信するデータの送信時刻を制御する。
また本発明の第3の観点に係るプログラムは、中継装置を介して他の通信装置と通信するコンピュータを、上記中継装置との間の通信路の状態を検出する検出手段と、上記通信路の状態に応じて上記他の通信装置へ送信するデータの送信時刻を制御する制御手段として機能させる。
また本発明の第4の観点に係る通信システムは、第1の通信装置と第2の通信装置とが中継装置を介して通信する通信システムであって、上記第1の通信装置は、上記中継装置との間の通信路の状態を検出する検出手段と、上記通信路の状態に応じて上記第2の通信装置へ送信するデータの送信時刻を制御する制御手段とを有する。
本発明は上述した構成を有するため、伝送エラーを抑えつつより高いビットレートで通信を行うことが可能になる。
本発明の第1の実施の形態の通信システムの構成図である。 本発明の第1の実施の形態の第1の通信装置の構成図である。 本発明の第1の実施の形態の第1の通信装置の動作を表すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態の第1の通信装置の構成図である。 本発明の第2の実施の形態の第1の通信装置の動作を表すフローチャートである。 本発明の第3、第4の実施の形態の通信システムの構成図である。 本発明の第1の通信装置のパラメータ記憶部に記憶されているテーブルの一例である。 本発明の第1の通信装置のパラメータ記憶部に記憶されているテーブルの他の例である。 本発明の第1の通信装置のパラメータ記憶部に記憶されているテーブルのさらに他の例である。 本発明の第3の実施形態の第1の通信装置のデータ決定部の動作を表す第1のフローチャートである。 本発明の第3の実施形態の第1の通信装置のデータ決定部の動作を表す第2のフローチャートである。
本発明の第5の実施の形態の通信装置の構成図である。 本発明の第6の実施の形態における、ステップS305の詳細な動作を説明するフローチャートである。 本発明の第6の実施の形態における、予測した送信間隔とコーデック種別に対する音切れの発生頻度の一例である。 本発明の第6の実施の形態における、R値の算出例である。 本発明の第3の実施の形態と第4の実施の形態との変形例を説明する構成図である。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は本発明の第1の実施の形態の通信システム10の構成図である。通信システム10は、第1の通信装置1と、第2の通信装置2と、中継装置3とから構成される。第1の通信装置1と第2の通信装置2とは、中継装置3を介して接続されている。図1では中継装置3は1台のみ記載されているが、第1の通信装置1と第2の通信装置2との間に複数の中継装置3が存在してもよい。第1の通信装置1と中継装置3との間は、信号強度等に応じて変調方式と符号化率とのいずれか一方または両方が制御されるネットワークで接続される。
図2は第1の通信装置1の構成図である。第1の通信装置1は、通信部11と、状態推定部12と、パラメータ記憶部13と、データ決定部14と、データ入力部15と、データ変換部16と、を備える。通信部11は、中継装置3との間で通信を行う。状態推定部12は、通信部11から情報を取得して中継装置3との間の通信状態を推定する。パラメータ記憶部13は、所定の設定値(パラメータ)を記憶する。データ決定部14は、状態推定部12の出力とパラメータ記憶部13に記憶されるパラメータとをもとに、送受信するデータのサイズと時刻とを決定する。データ入力部15には、送信されるデータが入力される。データ変換部16は、データ入力部15から入力されたデータのサイズをデータ決定部14の指示に基づいて変換し、変換されたデータを指示された時刻に通信部11に送出する。
[動作の説明]
図3は、本発明の第1の実施の形態における第1の通信装置1の動作を説明するフローチャートである。第1の通信装置1は、動作開始時にパラメータ記憶部13に対してデータサイズと時刻との決定に必要なパラメータを保存し(ステップS301)、通信を開始する(ステップS302)。
状態推定部12は、第1の通信装置1と中継装置3との間のネットワークから取得可能な情報を通信部11から取得し(ステップS303)、取得した情報から当該ネットワークの状態を推定する(ステップS304)。ネットワークから取得可能な情報自体が当該ネットワークの状態を表している場合、ステップS304を省略してよい。次に、データ決定部14は、状態推定部12で取得及び推定したネットワークに関する情報を元に、送信するデータの遅延を抑制するためのデータサイズと送信時刻とを決定し、決定した内容をデータ変換部16に指示する(ステップS305)。第1の通信装置1は、上記処理を一定間隔あるいは状態変動等をトリガとして実行する。
また、第1の通信装置1は、送信するデータがデータ入力部15から入力されると(ステップS307)、そのデータをデータ変換部16に送る。そして、データ変換部16は、データ決定部14から指示されたサイズになるようにデータ入力部15から受け取ったデータを変換する(ステップS308)。データ変換部16は、変換されたデータをデータ決定部14から指示された時刻に通信部11に送り、通信部11から送信する(ステップS309)。第1の通信装置1は、通信が終了するまで上記処理を実行する(S306及びS310)。
次に、本実施の形態の効果について説明する。本実施の形態では、データ決定部14が、状態推定部12から取得した情報とパラメータ記憶部13に記憶したパラメータとをもとに送信データのデータサイズと送信時刻とを決定する。その結果、伝送エラーの発生を抑制しつつより高いビットレートで通信することができる。また、本実施の形態では、再送による遅延を抑制し、低遅延な通信が可能である。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図4は、第2の実施の形態の第1の通信装置1の構成図である。本実施の形態の第1の通信装置1では、データ決定部14と通信部11とが互いに接続されており、データ決定部14が通信部11を介して第2の通信装置2に対して、データサイズおよび送信時刻を指示する点が第1の実施の形態と異なる。すなわち、本実施の形態では、第1の通信装置1が送信するデータだけでなく、第1の通信装置1が第2の通信装置2から受信するデータに関しても、第1の通信装置1がサイズと送信時刻とを制御する。
図5は本実施の形態の第1の通信装置1の動作を説明するフローチャートである。本実施の形態では、情報取得(ステップS303)、状態推定(ステップS304)、データサイズ及び送信時刻の決定(ステップS305)に続いて、ステップS1001を備える点が第1の実施の形態と異なる。ステップS1001では、第1の通信装置1から送信する上り方向だけでなく、第2の通信装置2が送信したデータを受信する下り方向についても上り方向と同様の処理が行われ、第2の通信装置2に対してデータサイズと送信時刻とが指示される。なお、第2の通信装置2は、図2のデータ入力部15、データ変換部16、通信部11に相当する部分を有しており、第1の通信装置1から指示されたデータサイズと送信時刻とに従って、第2の通信装置2のデータ変換部16が第2の通信装置2のデータ入力部15から入力されたデータのサイズと送信時刻とを制御する。
次に、本実施の形態の効果について説明する。本実施の形態では、データサイズと送信時刻とを第1の通信装置1から第2の通信装置2に指示することで、第1の通信装置1が受信するデータの遅延も抑制することが可能である。
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態では第1の実施の形態をより具体化している。
図6は、第3の実施の形態の通信システム20の構成図である。
通信システム20に含まれる第1の通信装置1はスマートフォン100であり、第2の通信装置2はパーソナルコンピュータ(PC)200である。第1の実施形態における中継装置3は、LTEの基地局装置であるeNodeB(Evolved Node B)301およびコア網であるEPC(Evolved Packet Core)302から構成される。スマートフォン100とLTE基地局301とは3GPP(3rd Generation Partnership Project)で規定されたLTEの方式に基づいて通信を行う。また、LTEコア網302とPC200は、インターネットおよびLAN(Local Area Network)で接続されている。
スマートフォン100の通信部11は、LTE通信用デバイスおよびデバイスドライバ等で構成される。スマートフォン100において、状態推定部12とデータ決定部14とデータ変換部16とはCPUおよびその上で実行されるプログラムによって構成される。パラメータ記憶部13はスマートフォン100のメインメモリ上に確保された記憶領域である。また、データ入力部15は、スマートフォンに搭載されたマイク、カメラ、ボタン、タッチパネル等の入力デバイスである。データ入力部15は、GPS(Global Positioning System)受信機、加速度センサ、温度センサ等のセンサデバイスであってもよい。
PC200は、一般的なパーソナルコンピュータであり、キーボード、マウス、マイク、カメラ等の入力デバイスを持つ。PC200は、任意のアプリケーションプログラムを実行可能であり、ネットワークインタフェースを介してネットワークに接続可能である。
まず、スマートフォン100とPC200の間の音声通話について考える。この場合、スマートフォン100のデータ入力部15はマイクである。データ入力部15から入力された音声は、データ変換部16でG.711、AMR(Adaptive Multi-Rate)等の音声コーデックでエンコードされる。エンコードされた音声データは、RTP(Real-time Transport Protocol)、UDP(User Datagram Protocol)等のヘッダが付加されて通信部11から送信される。通信部11から送信された音声パケットは、LTE基地局301とLTEコア網302を介してPC200に到着する。到着した音声パケットは、PC200上で実行されるアプリケーションプログラムでデコードされ、スピーカーから出力される。同様に、PC200のマイクから入力された音声は、エンコードされてスマートフォン100に送信され、スマートフォンの通信部11で受信された後、デコードされて再生される(図示せず)。
音声パケットの通信が開始されると、状態推定部12は、通信部11から無線ネットワークの情報を取得する。取得される情報は、例えば、現在使用しているMCSの種類、SINR(Signal-to-Interference and Noise power Ratio)、再送発生回数などである。SINRは、電波状態の良否を表すパラメータである。情報推定部12における情報の取得手順は、定期的に取得するポーリング方式でもよく、情報の変化時に通信部11から通知されるコールバック方式でもよい。
データ決定部14は、状態推定部12で取得した情報とパラメータ記憶部13に記憶したパラメータとをもとに、以下の手順で最適なデータサイズと送信時刻とを決定する。
LTEで遅延が増加する主な原因は、制御情報の伝送エラーとユーザデータ(本実施形態の場合には音声パケット)の伝送エラーとである。
制御情報の伝送エラーは、基地局から端末へリソース割り当て情報を通知するためのメッセージのエラーによって発生する。LTEでは、基地局が無線リソースを管理する。基地局は、1ミリ秒ごとにどのリソースをどの端末に割り当てるかを決定し、決定した割り当てを制御情報として端末に通知する。この制御情報は、配下の全端末に一括して送信される。このため、基地局からの距離が遠く無線状態の悪い端末でも制御情報を受信できるように、基地局は符号化効率の低い変調方式を使用する。その結果、制御情報には多くの冗長データが付加されて送信される。しかし、それでも、無線状態の悪い端末は端末が制御情報を受信できない場合もある。制御情報がロスすると端末は送受信可能であることを知ることができないため、タイムアウトして制御情報の再送が行われるまでの長い時間、端末はデータを送受信できない。この制御情報がロスする確率を一定とすると、音声の送信間隔を大きくするほど、制御情報のロスと送信時刻との重複による遅延が発生する確率が低下する。そこで、スマートフォン100が電波状態の悪い環境にある場合には、音声パケットの送信間隔が拡大される。送信間隔の制御手順として、事前に実施した検証にもとづいてMCSまたはSINRのそれぞれの値に対する最適なパケット送信間隔をパラメータとしてパラメータ記憶部13に記憶させておき、現在のMCSやSINRに基づいて送信間隔を制御してもよい。このとき、MCSやSINRは最新の測定値を使ってもよいし、過去の測定値を用いて平滑化した値を使用してもよい。
図7はパラメータ記憶部13に記憶される情報の例を示す。図7の例では、MCSの値に対応して音声パケットの送信間隔が記憶されている。例えば、1行目のエントリには、MCSの値が20以上であれば、音声パケットの送信間隔は10msとすべきことが記憶されている。また、4行目のエントリには、MCSの値が4以下であれば、音声パケットの送信間隔は80msとすべきことが記憶されている。
図8はパラメータ記憶部13に記憶される情報の他の例を示す。図8の例では、SINR値に対応して音声パケットの送信間隔が記憶されている。例えば、1行目のエントリには、SINRの値が10dB以上であれば、音声パケットの送信間隔は10msとすべきことが記憶されている。また、4行目のエントリには、SINRの値が0dB以下であれば、音声パケットの送信間隔は80msとすべきことが記憶されている。
一方、ユーザデータの伝送エラーは定常的に発生するが、通常は1回程度の再送(HARQ)で回復可能であるため、遅延時間の増加は数ミリ秒程度である。しかし、MCSが小さい(すなわち、符号化効率が低い)環境で大量のデータを送信すると、使用する無線リソース(「リソースブロック」と呼ばれる)の数が増加する。その結果、伝送エラーが発生しやすくなり、伝送エラーが連続的に発生して遅延が大きくなる。従って、MCSまたはSINRに応じて音声パケットのサイズ(音声品質)を制御し、連続した伝送エラーの発生確率を下げることが重要である。そこで、MCSの値から1つのリソースブロックで送信可能なデータ量を算出し、単位時間あたりに使用するリソースブロック数が一定以下になるように単位時間に送信する音声パケットのサイズを制御してもよい。単位時間あたりのリソースブロック数は一定である必要はない。例えば、MCSとSINRとから伝送エラーの発生確率を推定し、伝送エラーがある回数以上連続する確率が一定以下になるように単位時間あたりのリソースブロック数を制御してもよい。このとき、過去の伝送エラーおよび再送の回数を考慮して単位時間あたりのリソースブロック数を決定してもよい。
また、制御情報およびユーザデータともに、電波環境(すなわち、通信環境)が急激に悪化した場合にはMCSの制御が間に合わずに伝送エラーの発生率が上昇し、遅延が増加する場合もある。そのため、電波環境の変動が激しい環境では送信間隔を広げることで、電波環境が急激に悪化したタイミングとパケット送信タイミングとが一致する確率を下げることができる。通信環境の変動の激しさを表す指標としては、例えば過去一定期間内におけるSINRの分散を使用することができる。
図9はパラメータ記憶部13に記憶される情報のさらに他の例を示す。図9の例では、SINRの分散に対応して音声パケットの送信間隔が記憶される。例えば、1行目のエントリには、SINRの分散がV1未満であれば、音声パケットの送信間隔は10msとすべきことが記憶されている。また、2行目のエントリには、SINRの分散がV1以上V2未満であれば、音声パケットの送信間隔は20msとすべきことが記憶されている。さらに、4行目のエントリには、SINRの分散がV3以上であれば、音声パケットの送信間隔は80msとすべきことが記憶されている。ここで、V1、V2、V3は予め設定された閾値である。
図9を用いた例では、SINRの分散V1〜V3を用いて電波環境の変動量を評価し、変化量の大きさに応じて音声パケットの送信間隔を制御した。しかし、SINRの分散以外の情報によって通信環境の変動の激しさを評価してもよい。
図10及び図11は、それぞれ、第3の実施形態におけるデータ決定部14の動作を表す第1及び第2のフローチャートである。図10のステップS801では、MCSまたはSINRの値が算出され、算出された値に基づいて制御情報の伝送エラーによる遅延を抑制するための送信間隔が決定される。また、ステップS802では、SINRの分散が算出され、算出された分散に基づいて電波環境の急激な悪化による遅延を抑制するための送信間隔が決定される。ステップS803では、S801とS802との結果のうち、送信間隔の大きい方を採用する等の手順により、最適な送信間隔が決定される。また、図11のステップS804では、定常的な環境での遅延発生確率を一定以下にするため、単位時間あたりに使用される最適なリソースブロック数が求められる。ステップS805では、その結果をもとに音声ビットレートが決定される。多くの音声コーデックでは、G.711が64kbps、G.729が8kbpsといったように、コーデック種別ごとにビットレートが規定されている。そのため、音声コーデック種別を切り替えることで、ビットレートが制御される。AMRのようにビットレートが可変のコーデックでは、コーデックを切り換えるのではなく、ビットレートを変更すればよい。
このようにすることで、大きな遅延を発生させることなく、できる限り高いビットレートでの音声通話が可能になる。
次に、テレビ電話やテレビ会議等の映像通信を実施することを考える。映像通信の場合、データ入力部15から入力されるデータは、例えば、スマートフォン100のカメラから入力される映像である。データ変換部16は、映像をH.264等の映像コーデックでエンコードし、エンコードされたデータを通信部11からPC200へ送信する。データ変換部16は、データ決定部14からの指示に基づいて、エンコード時に各映像フレームのサイズとフレームレートを制御する。
本実施の形態では、音声通信と映像通信との場合を記載した。しかし、実施形態はこれに限定されない。例えば、タッチパネルから入力された操作情報を送信する場合には、送信する操作情報の時間間隔や位置情報(座標)の分解能を制御することで、遅延を抑制することが可能である。同様に、センサ情報の通信の場合にも、データの送信間隔や精度を制御することで、遅延の抑制が可能である。
[第4の実施の形態]
第4の実施の形態では、第2の実施の形態をより具体化している。
第4の実施の形態の通信システムも、第3の実施の形態と同様に図6に示した構成を備える。本実施の形態の状態推定部12は、LTE基地局301からスマートフォン100への下り方向の通信についても第3の実施形態と同様に状態の取得と推定を行い、データ決定部14も同様に下り方向のデータサイズと時刻とを決定する。次に、データ決定部14は、通信部11を介してPC200に対して決定した内容を指示する。PC200は、指示に基づいて音声パケットのビットレートと送信時刻とを制御することで、遅延のない通信を可能にする。
[第5の実施の形態]
図12は本発明の第5の実施の形態の通信装置1000のブロック図である。この通信装置1000は、図示しない中継装置を介して他の通信装置と通信する機能を有する。通信装置1000は、検出手段1100と制御手段1200とを有する。
検出手段1100は、中継装置との間の通信路の状態を検出する機能を有する。検出手段1100は、通信路の状態を、変調方式、符号化率、信号対干渉雑音電力比の少なくとも一つをもとに判定する機能を有していてよい。
制御手段1200は、通信路の状態に応じて他の通信装置へ送信するデータの送信時刻を制御する機能を有する。制御手段1200は、通信路の状態に応じて送信するデータの送信間隔を制御する機能を有してもよい。制御手段1200は、通信路の状態の変動量に応じて送信するデータの送信間隔を制御する機能を有してもよい。制御手段1200は、通信路の状態に応じて送信するデータの量を制御する機能を有してもよい。制御手段1200は、通信路で単位時間あたりに使用する通信リソース量が規定値以下になるように送信するデータの量を制御する機能を有してもよい。制御手段1200は、使用する音声コーデック種別またはビットレートを変更することでデータ量を制御する機能を有してもよい。
制御手段1200は、変調方式が効率の低い方式に変更された場合、符号化率が低下した場合、あるいは信号対干渉雑音電力比が低下した場合には通信路の状態の悪化と判定し、変調方式が効率の高い方式に変更された場合、符号化率が上昇した場合、あるいは信号対干渉雑音電力比が上昇した場合には通信路の状態の良化と判定する機能を有していてよい。
データが音声パケットである場合には、制御手段1200は、音声パケットのパケット化周期を変更することで送信時刻を制御する機能を有してもよい。
制御手段1200は、通信路の状態に応じてデータの送信間隔とデータの量の少なくとも一方を制御し、且つ、他の通信装置に対して、自通信装置1000に送信するデータの送信間隔とデータの量の少なくとも一方をリクエストするための通信を行う機能を有してもよい。
検出手段1100の機能と制御手段1200の機能とは、通信装置1000を構成するコンピュータで実行されるプログラムによって実現することができる。プログラムは、通信装置1000が備える、一時的でない固定された記録媒体に記録されてもよい。記録媒体として、半導体メモリや固定磁気ディスク装置が用いられてもよい。
このように構成された通信装置1000は、検出手段1100が中継装置との間の通信路の状態を検出し、制御手段1200が通信路の状態に応じて他の通信装置へ送信するデータの送信時刻を制御する。
本実施形態の通信装置1000によれば、伝送エラーによる遅延を抑えつつより高いビットレートで通信することが可能になる。その理由は、通信装置1000は、通信路の状態に応じて他の通信装置へ送信するデータの送信時刻を制御するからである。一般的に、通信路の状態が悪い場合、より長い時間待機して次回のデータ送信を開始することにより、伝送エラーの発生をより抑えることができる。従って、伝送エラーの発生を抑えることができる範囲で待機時間を短くすることにより、伝送エラーによる遅延を抑えつつ、より高いビットレートで通信できるようになる。
[第6の実施形態]
第6の実施形態は、送信間隔および音声コーデック種別の決定方法が第3の実施形態と異なる。第6の実施形態の第1の通信装置1の動作フローは、基本的に図3と同様である。本実施の形態では、第1の通信装置1の状態推定部12は、図3のステップS303において、MCSやSINRに加えて、ARQやHARQの情報を取得し、送信した各音声パケットがLTE基地局301に到達するまでの遅延を算出する。この遅延は、伝送エラーが発生しない場合にはほぼ0となり、伝送エラーが発生しARQやHARQによる再送が行われた場合には、実施されたARQやHARQの回数に応じて長くなる。
次にステップS305においてデータ決定部14は、算出した遅延をもとに送信間隔と音声コーデック種別(ビットレート)を変化させた場合の相手端末(図6におけるPC200)の通話品質を予測し、通話品質が最も高くなる組み合わせを選択する。
図13は、本実施の形態における、図3のステップS305の詳細な動作を説明するフローチャートである。まず、ステップS3051において、ステップS303で算出した各音声パケットの遅延から相手端末での音切れ発生頻度(単位時間あたりの音切れ発生回数)が算出される。
音切れはパケットの到着が遅延した場合に発生するため、例えば、スマートフォン100とLTE基地局301の間のネットワークで再送によるパケットの遅延時間が一定以上に増加した場合に音切れが発生したと判定してもよい。
次に、ステップS3052において、音声パケットの送信間隔とコーデック種別を変更した場合の音切れ発生頻度の予測値が算出される。予測値の算出方法の一例としては、事前に送信間隔とコーデック種別の組み合わせに対する音切れ発生頻度の比を計測しておき、現在の送信間隔と、コーデック種別に対する音切れ発生回数の観測値と、事前に計測した発生頻度の比と、をもとに予測値を算出してもよい。
例えば、パケット送信間隔を20msとしたときのコーデック種別c1とコーデック種別c2の音切れ発生回数の比が1:2であることが事前に観測されていた場合、コーデック種別c1での音切れ回数が毎分10回であった場合には、コーデック種別をc2にすると音切れ回数が毎分20回になると予測できる。
あるいは、音切れの発生頻度変動の理論値から、音切れの発生頻度を予測してもよい。一例として、以下の2つの関係を用いて予測してもよい。第1の関係は、音声パケットの送信間隔をn倍にすると、音切れの発生頻度は1/nになることである。第2の関係は、音声パケットのサイズを1/nにすると、音切れの発生頻度は1/nになることである。図14は、上記の方法で予測した送信間隔とコーデック種別に対する音切れの発生頻度の一例である。
次に、ステップS3053において、各送信間隔とコーデック種別の組み合わせに対する通話品質の推定値が算出される。通話品質の推定値の一例として、ITU−T G.107で規定されたE−modelで算出されるR値が挙げられる。ITU−Tは、The International Telecommunication Union Telecommunication standardization sectorの略である。E−modelは、一方の端末で入力された音声がもう一方の端末のスピーカーから出力されるまでの時間(mouth-to-ear delay)や、コーデック種別、パケットロス率(遅延による音切れはパケットロスとして扱われる)等のパラメータから、通話品質の評価値であるR値(0以上100以下の数値)を算出する手法である。図15は、図14の音切れ発生頻度に対して算出されたR値の例を示す。
最後に、ステップS3054において、ステップS3053で算出した通話品質の推定値が最高となる送信間隔とコーデック種別の組み合わせが選択される。図15の例では、送信間隔を40msとし、コーデック種別をG.711とした場合のR値が最大(80)となるため、この組み合わせが選択される。
次に本実施の形態の効果について説明する。本実施の形態では、音切れによる通話品質劣化を考慮して音声パケットの送信間隔とコーデック種別を決定することで、音声通話品質を向上させることが可能になる。
[第7の実施形態]
第7の実施形態は、パケットの遅延に関する情報をARQ、HARQの情報から取得するのではなく、相手端末から受信する点が第6の実施形態と異なる。
本実施の形態におけるPC200は、パケットの遅延による音切れが発生したことをスマートフォン100へ通知する。この通知は、音切れ発生時に即座に送信してもよく、一定時間ごとに発生回数を送信してもよい。
通知には、例えばRFC(Request for Comments)3550で規定されたRTCP(Real-time Transport Control Protocol)メッセージを使用することができる。
スマートフォン100は、通信部11で通知を受信すると、状態推定部12で通知メッセージを解析し、音切れの発生頻度を算出する。以降の動作は、第6の実施形態と同様である。
次に本実施の形態の効果について説明する。本実施の形態では、遅延に関する情報を相手端末から受信するため、自端末の無線情報を取得できない場合でも、音声通話品質を考慮した送信間隔とコーデック種別の制御が可能になる。
[第8の実施形態]
第6及び第7の実施形態では、スマートフォン100から送信するデータの制御について記載した。しかし、第6及び第7の実施形態の手順は、第2の実施形態のようにPC200から受信する音声の制御にも利用できる。
第8の実施形態における第1の通信装置1は、ARQやHARQの情報、または、音切れの発生頻度をもとに、音声通話品質が最も高くなる送信間隔とコーデック種別を決定し、第2の通信装置2へ指示する。
[その他の実施形態]
第3、第4の実施形態では、LTE基地局に接続されたスマートフォン100とPC200との間の通信を記載した。しかし、本発明はこの構成に限定されない。図16は、第3及び第4の実施の形態の変形例を説明する構成図である。図16に示す通信システム30では、2台のスマートフォン101と201との間で通信が行われる。図16では、スマートフォン101とスマートフォン201とは、LTE基地局301、LTEコア網302、LTE基地局303を介して接続されている。
また、各実施形態ではネットワークがLTEである例を記載した。しかし、各実施形態は、ネットワークが3G、WiMAX、Wi−Fi等である場合にも適用できる。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
[付記1]
中継装置を介して他の通信装置と通信する通信装置であって、
前記中継装置との間の通信路の状態を検出する検出手段と、
前記通信路の状態に応じて前記他の通信装置へ送信するデータの送信時刻を制御する制御手段と
を有する通信装置。
[付記2]
前記制御手段は、前記通信路の状態に応じて前記データの送信間隔を制御する、
付記1に記載の通信装置。
[付記3]
前記制御手段は、前記通信路の状態の変動量に応じて前記データの送信間隔を制御する、
付記1または2に記載の通信装置。
[付記4]
前記制御手段は、前記通信路の状態に応じて前記送信するデータの量を制御する、
付記1乃至3の何れかに記載の通信装置。
[付記5]
前記制御手段は、前記通信路で単位時間あたりに使用する通信リソース量が規定値以下になるように前記データの量を制御する、
付記4に記載の通信装置。
[付記6]
前記制御手段は、前記通信路を介して送信する前記データの前記送信時刻と前記送信間隔と前記データの量の少なくとも一つを変更した場合の品質評価値を推定し、前記品質評価値をもとに前記送信時刻と前記送信間隔と前記データの量との少なくとも一つを制御する
付記1乃至5の何れかに記載の通信装置。
[付記7]
前記制御手段は、前記データの前記送信時刻と前記送信間隔と前記データの量の少なくとも一つを変更した場合の音声通話の音切れ発生頻度を予測し、前記音切れ発生頻度を用いて前記品質評価値を算出する付記6に記載の通信装置。
[付記8]
前記制御手段は、過去の音切れ発生頻度をもとに前記データの前記送信時刻と前記送信間隔と前記データの量を変更した場合の前記音切れ発生頻度を予測する付記7に記載の通信装置。
[付記9]
前記制御手段は、前記品質評価値が最も高くなる前記送信間隔と前記データ量を選択する、付記6乃至8の何れかに記載の通信装置。
[付記10]
前記検出手段は、前記通信路の状態を、変調方式、符号化率、信号対干渉雑音電力比の少なくとも一つをもとに判定する、
付記1乃至9の何れかに記載の通信装置。
[付記11]
前記制御手段は、前記変調方式が効率の低い方式に変更された場合、前記符号化率が低下した場合、前記信号対干渉雑音電力比が低下した場合に前記通信路の状態の悪化と判定し、前記変調方式が効率の高い方式に変更された場合、前記符号化率が上昇した場合、前記信号対干渉雑音電力比が上昇した場合に前記通信路の状態の良化と判定する、
付記10に記載の通信装置。
[付記12]
前記データが音声パケットであり、
前記制御手段は、前記音声パケットのパケット化周期を変更することで送信時刻を制御する、
付記1乃至11の何れかに記載の通信装置。
[付記13]
前記制御手段は、使用する音声コーデック種別またはビットレートを変更することで前記データ量を制御する、
付記4乃至11のいずれかに記載の通信装置。
[付記14]
前記制御手段は、前記通信路の状態に応じて前記データの送信間隔と前記データの量の少なくとも一方を制御し、且つ、前記他の通信装置に対して、前記データの送信間隔と前記データの量の少なくとも一方をリクエストするための通信を行う
付記1に記載の通信装置。
[付記15]
第1の通信装置と第2の通信装置とが中継装置を介して通信する通信システムであって、
前記第1の通信装置は、
前記中継装置との間の通信路の状態を検出する検出手段と、
前記通信路の状態に応じて前記第2の通信装置へ送信するデータの送信時刻を制御する制御手段と、
を有する通信システム。
[付記16]
前記第1の通信装置の前記制御手段は、前記通信路の状態に応じて前記データの送信間隔を制御する、
付記15に記載の通信システム。
[付記17]
前記第1の通信装置の前記制御手段は、前記通信路の状態の変動量に応じて前記データの送信間隔を制御する、
付記15または16に記載の通信システム。
[付記18]
前記第1の通信装置の前記制御手段は、前記通信路の状態に応じて前記送信するデータの量を制御する、
付記15乃至17の何れかに記載の通信システム。
[付記19]
前記第1の通信装置の前記制御手段は、前記通信路で単位時間あたりに使用する通信リソース量が規定値以下になるように前記データの量を制御する、
付記18に記載の通信システム。
[付記20]
前記制御手段は、前記通信路を介して送信する前記データの前記送信時刻と前記送信間隔と前記データの量の少なくとも一つを変更した場合の品質評価値を推定し、前記品質評価値をもとに前記送信時刻と前記送信間隔と前記データの量との少なくとも一つを制御する
付記15乃至19の何れかに記載の通信システム。
[付記21]
前記制御手段は、前記データの前記送信時刻と前記送信間隔と前記データの量の少なくとも一つを変更した場合の音声通話の音切れ発生頻度を予測し、前記音切れ発生頻度を用いて前記品質評価値を算出する付記20に記載の通信システム。
[付記22]
前記制御手段は、過去の音切れ発生頻度をもとに前記データの前記送信時刻と前記送信間隔と前記データの量を変更した場合の前記音切れ発生頻度を予測する付記21に記載の通信システム。
[付記23]
前記制御手段は、前記品質評価値が最も高くなる前記送信間隔と前記データ量を選択する、付記20乃至22の何れかに記載の通信システム。
[付記24]
前記第1の通信装置の前記検出手段は、前記通信路の状態を、変調方式、符号化率、信号対干渉雑音電力比の少なくとも一つをもとに判定する、
付記15乃至23の何れかに記載の通信システム。
[付記25]
前記第1の通信装置の前記制御手段は、前記変調方式が効率の低い方式に変更された場合、前記符号化率が低下した場合、前記信号対干渉雑音電力比が低下した場合に前記通信路の状態の悪化と判定し、前記変調方式が効率の高い方式に変更された場合、前記符号化率が上昇した場合、前記信号対干渉雑音電力比が上昇した場合に前記通信路の状態の良化と判定する、
付記24に記載の通信システム。
[付記26]
前記データが音声パケットであり、
前記第1の通信装置の前記制御手段は、前記音声パケットのパケット化周期を変更することで送信時刻を制御する、
付記15乃至25の何れかに記載の通信システム。
[付記27]
前記第1の通信装置の前記制御手段は、使用する音声コーデック種別またはビットレートを変更することで前記データ量を制御する、
付記18乃至25のいずれかに記載の通信システム。
[付記28]
前記第1の通信装置の前記制御手段は、前記通信路の状態に応じて前記データの送信間隔と前記データの量の少なくとも一方を制御し、且つ、前記他の通信装置に対して、前記データの送信間隔と前記データの量の少なくとも一方をリクエストするための通信を行う、
付記15に記載の通信システム。
[付記29]
中継装置を介して他の通信装置と通信する通信装置が実行する通信制御方法であって、
前記中継装置との間の通信路の状態を検出し、
前記通信路の状態に応じて前記他の通信装置へ送信するデータの送信時刻を制御する、
通信制御方法。
[付記30]
中継装置を介して通信装置と通信するコンピュータを、
前記中継装置との間の通信路の状態を検出する検出手段と、
前記通信路の状態に応じて前記他の通信装置へ送信するデータの送信時刻を制御する制御手段と、
して機能させるプログラム。
以上、実施形態を参照して本願発明の実施形態を説明した。しかし、本願発明が適用可能な形態は上述した実施形態に限定されない。本願発明の構成や詳細説明には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2014年5月22日に出願された日本出願特願2014−105797を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
本発明の活用例として、LTEなどのモバイルネットワークを介した音声通話、テレビ電話、ゲーム、シンクライアントなどのリアルタイムサービスに利用できる。
1 第1の通信装置
2 第2の通信装置
3 中継装置
10、20、30 通信システム
11 通信部
12 状態推定部
13 パラメータ記憶部
14 データ決定部
15 データ入力部
16 データ変換部
100、101、200、201 スマートフォン
301 LTE基地局(eNodeB)
302 LTEコア網(EPC)
1000 通信装置
1100 検出手段
1200 制御手段

Claims (10)

  1. 中継装置を介して他の通信装置と通信する通信装置であって、
    前記中継装置との間の通信路の状態を検出する検出手段と、
    前記通信路の状態に応じて前記他の通信装置へ送信するデータの送信時刻を制御する制御手段と、
    を有する通信装置。
  2. 前記制御手段は、前記通信路の状態に応じて前記データの送信間隔を制御する、
    請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記制御手段は、前記通信路の状態の変動量に応じて前記データの送信間隔を制御する、
    請求項1または2に記載の通信装置。
  4. 前記制御手段は、前記通信路の状態に応じて前記送信するデータの量を制御する、
    請求項1乃至3の何れかに記載の通信装置。
  5. 前記制御手段は、前記通信路で単位時間あたりに使用する通信リソース量が規定値以下になるように前記データの量を制御する、
    請求項4に記載の通信装置。
  6. 前記制御手段は、前記通信路を介して送信する前記データの前記送信時刻と前記送信間隔と前記データの量の少なくとも一つを変更した場合の品質評価値を推定し、前記品質評価値をもとに前記送信時刻と前記送信間隔と前記データの量の少なくとも一つを制御する
    請求項1乃至5の何れかに記載の通信装置。
  7. 前記制御手段は、前記通信路の状態に応じて前記データの送信間隔と前記データの量の少なくとも一方を制御し、且つ、前記他の通信装置に対して、前記データの送信間隔と前記データの量の少なくとも一方をリクエストするための通信を行う、
    請求項1に記載の通信装置。
  8. 中継装置を介して他の通信装置と通信する通信装置が実行する通信制御方法であって、
    前記中継装置との間の通信路の状態を検出し、
    前記通信路の状態に応じて前記他の通信装置へ送信するデータの送信時刻を制御する、
    通信制御方法。
  9. 中継装置を介して通信装置と通信するコンピュータを、前記中継装置との間の通信路の状態を検出する検出手段と、前記通信路の状態に応じて前記他の通信装置へ送信するデータの送信時刻を制御する制御手段と、して機能させるプログラムを記録した、一時的でないプログラムの記録媒体。
  10. 第1の通信装置と第2の通信装置とが中継装置を介して通信する通信システムであって、前記第1の通信装置は、
    前記中継装置との間の通信路の状態を検出する検出手段と、
    前記通信路の状態に応じて前記第2の通信装置へ送信するデータの送信時刻を制御する制御手段と、
    を有する通信システム。
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