JPWO2015166940A1 - 包装容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】、被災地において、安全に、コーヒー粉、紅茶や緑茶の葉等の内容物を濾過させて、美味しい飲み物を提供する。【解決手段】開口を有する袋状のフィルター部2と、開口を有し、気密性の素材で形成された袋状のパック部1と、フィルター部2の開口とパック部1の開口とを接続することにより形成され、フィルター部2及びパック部1の双方に連通する連通部11とを有する包装容器10であって、フィルター部2又はパック部1の両側面に配置され、側方に向けてそれぞれ突出可能な係合部4,4と、係合部4,4に対して着脱可能に係合され、フィルター部2及びパック部1の立設状態を保持するスタンド部3a,3bとを備える。

Description

本発明は、コーヒー粉、紅茶や緑茶の葉、その他の食品等の内容物の包装容器に関する。
従来から、包装袋に収納されたコーヒー粉、紅茶や緑茶の葉、その他の食品等の内容物を濾過するために、漉し器の準備や洗浄等の手間が不要で、使い勝手もよいといったことから、使い捨てタイプのフィルターを有するドリッパーが色々と市販されている。
このようなドリッパーの一つとして、フィルター内にコーヒー粉等の内容物を密封状態で収納した包装袋を添付したものが市販されている。例えば、特許文献1に開示されているように、ドリッパー内に予めコーヒー粉等の内容物を収納したものがあり、使用者にとっては、コーヒー粉を別途用意する手間や前記内容物をドリッパー内に充填する手間が省かれ、ドリッパーを起立させ、ドリッパーに設けられた凸起あるいは切込や切欠部を利用してカップ壁面にドリッパーを載置固定し、熱湯をドリッパー内に注ぐだけでカップ内にレギュラーコーヒーを得ることができる(例えば、特許文献1)。
特開2002−45297号公報
ところで、大型台風や巨大地震などの災害で被災された人々は、精神的苦痛が大きく、また避難地や仮設住宅での生活が強いられることから、このような被災者に対し、コーヒーなどの嗜好品を内容物の風味が損なわれずに提供することは、傷心の被災者の心をいくばかりでも慰めることができると考えられている。
しかしながら、災害発生時の非常事態のもとでは、ガスや電気等の熱源の確保が不可能となることが予想される。また、カセットコンロなどの持ち運び可能なガス供給手段を用いた場合には、配管からのガス漏れにより引火の危険性がある。
そこで、本発明は、上記のような問題を解決するものであり、被災地においても、安全で且つ美味しい飲み物を提供することができる包装容器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の包装容器は、開口を有する袋状のフィルター部と、開口を有し、気密性の素材で形成された袋状のパック部と、フィルター部の開口とパック部の開口とを接続することにより形成され、フィルター部及びパック部の双方に連通する連通部とを有する包装容器であって、フィルター部又はパック部の両側面に配置され、側方に向けてそれぞれ突出可能な係合部と、係合部に対して着脱可能に係合され、フィルター部及びパック部の立設状態を保持するスタンド部とを備えることを特徴とする。
なお、本発明の包装容器に収納される内容物としては、例えば、コーヒー粉、紅茶や緑茶の葉、その他の食品はもとより、薬品、化粧品、化学品の他電子部品など空気に触れないようにして保存する必要のある物のすべてが含まれる。
このような本発明によれば、パック部に内容物を収納することにより、真空パックが可能となり、内容物が外気に触れて酸化するのを防ぐことができ、内容物の変質を抑止することができる。このときフィルター部は、パック部の外にあり、内容物に接触することがない。これにより、フィルター部の臭いなどが内容物に移ることにより内容物の風味が損なわれることがない。
そして、本発明では、フィルター部又はパック部の両側面に配置され、側方に向けてそれぞれ突出可能な係合部と、係合部に対して着脱可能に係合され、フィルター部及びパック部の立設状態を保持するスタンド部とを備えているので、コップなどの縁にスタンド部を配置させ、そのスタンド部に係合部を係合させることで、内容物が入ったフィルター部をコップの開口より上部に位置させることができ、フィルター部がコップ内の液体に浸かることが防止できる。その結果、内容物の風味を損なうことを防止し、被災地においても美味しい飲み物を提供することができる。
また、他の発明は、開口を有する袋状のフィルター部と、開口を有し、気密性の素材で形成された袋状のパック部と、フィルター部の開口とパック部の開口とを接続することにより形成され、フィルター部及びパック部の双方に連通する連通部と、パック部の開口における内面に形成され貼り合わせることで、当該パック部を密封する密封部と、密封部を開閉させるための開閉操作部とを有することを特徴とする包装容器であって、開閉操作部は、パック部の開口周縁において対向する箇所に、パック部と一体的に形成される一対のツマミ部と、ツマミ部を挟み込むように、ツマミ部の表裏にわたって接着されるとともに、その両端部がフィルター部及びパック部のそれぞれの表面に接着される帯状のテープ部材とから構成されていることを特徴とする。
このような発明によれば、包装時にあっては、パック部に、コーヒー粉、紅茶や緑茶の葉等の内容物を収納し、開閉操作部を用いて密封部を封止して、当該パック部内を密封する。これにより、パック部に内容物を収納することにより、内容物が外気に触れて酸化するのを防ぐことができ、内容物の変質を抑止することができる。
また、パック部に内容物を収納することにより、内容物が外気に触れて酸化するのを防ぐことができ、内容物の変質をよくしすることができる。このときフィルター部は、パック部の外にあり、内容物に接触することがない。これにより、フィルター部の臭いなどが内容物に移ることにより内容物の風味が損なわれることがない。
一方、使用時にあっては、開閉操作部を用いて密封部を開放して、当該パック部の密封を解除することで、パック部内の内容物を、連通部を介し、フィルター部側に移動させて、フィルター部において内容物を濾過することができる。内容物をフィルター部側へ移動させた後のパック部は、例えば切り取り線などを設けておくことによって、パック部を連通部から切り離すようにしてもよい。
特に、本発明において開閉操作部は、パック部の開口周縁において対向する箇所に、パック部と一体的に形成される一対のツマミ部と、ツマミ部を挟み込むように、ツマミ部の表裏にわたって接着されるとともに、その両端部がフィルター部及びパック部のそれぞれの表面に接着される帯状のテープ部材とから構成されているので、このような開閉操作部を掴んで、左右に拡げた際、その応力がツマミ部に集中することなく、両端部に接着されたフィルター部及びパック部に伝達することができるので、例えば、外付けのツマミ部をパック部に熱圧着や接着剤を貼り付ける構成で発生する引っ張ることでツマミ部が切れてしまう現象を防止でき、また、その応力をツマミ部と一体的に形成されているパック部の密封部に適切に伝達させることができる。
また、他の発明は、開口を有し、水密性の素材で形成された水密容器と、水密容器を収納可能な開口を有する水密性の加熱容器部と、水密容器とともに加熱容器部内に収納され、水和反応又は酸化反応により発熱する加熱剤と、加熱容器部の外表面を囲繞する断熱性の断熱部と、加熱容器部の開口の周縁部に取付けられる吸水性の吸水部とを備えることを特徴とする。
このような発明によれば、水密容器に水を入れた状態で加熱容器部内に収納し、その加熱容器部内に水を入れることで、加熱容器部内に収納された加熱剤に水和反応又は酸化反応を生じさせ、加熱容器部内の水密容器を加熱することができる。これにより、本発明では、災害発生時などにおいて、ガスや電気を用いることなくお湯を沸かすことができるので、美味しい飲み物を安全に提供することができる。
また、本発明では、加熱容器部の外表面を囲繞する断熱性の断熱部を備えているので、お湯が沸いた場合でも断熱部を介して加熱容器部を掴むことができるので、利用者は、火傷することなく包装容器全体を掴んで、内容物が収納されたフィルターにお湯を注ぐことができる。
さらに、本発明では、加熱容器部の開口の周縁部に吸水性の吸水部が取付けられているので、包装容器を掴んで傾けた場合、加熱剤と反応させるための水は吸水部によって吸水され、フィルター内に反応水が注がれてしまうことを防止できる。
また、他の発明は、水密容器を収納可能な開口を有する水密性の加熱容器部と、水密容器とともに加熱容器部内に収納され、水和反応又は酸化反応により発熱する加熱剤と、加熱容器部の外表面を囲繞する断熱性の断熱部と、加熱容器内に挿入され、開口を塞ぐ蓋体部と、断熱部及び加熱容器部の両側面における、加熱容器内に挿入された蓋体部に対応した箇所に、断熱部及び加熱容器部を貫通するようにして形成される切込部とを備え、断熱部及び加熱容器部は、内部に水密容器を収納して蓋体部によって開口を塞いだ状態において、切込部よりも上部を内方に凹ませて蓋体部を保持する機構を有することを特徴とする。
このような発明によれば、水密容器に水を入れた状態で加熱容器部内に収納し、その加熱容器部内に水を入れることで、加熱容器部内に収納された加熱剤によって水和反応又は酸化反応を生じさせ、加熱容器部内の水密容器を加熱することができる。これにより、本発明では、災害発生時などにおいて、ガスや電気を用いることなくお湯を沸かすことができるので、美味しい飲み物を安全に提供することができる。
さらに、本発明では、蓋体部によって開口を塞いでいるので、水和反応又は酸化反応によって発生した熱源が加熱容器部から排出されてしまうことが防止でき、水密容器内の水を短時間で沸かすことができる。
さらに、本発明では、断熱部及び加熱容器部の両側面における、加熱容器内に挿入された蓋体部に対応した箇所に、断熱部及び加熱容器部を貫通するようにして形成される切込部とを備え、断熱部及び加熱容器部は、内部に水密容器を収納して蓋体部によって開口を塞いだ状態において、切込部よりも上部を内方に凹ませて蓋体部を保持する機構を有しているので、加熱剤の水和反応又は酸化反応によって加熱容器部内の蒸気圧が変化し、蓋体部が開口から外れてしまうことを防止できる。
また、他の発明は、開口を有し、水密性の素材で形成された水密容器と、前記水密容器を収納可能な開口を有する水密性の袋状の加熱容器部と、前記水密容器とともに前記加熱容器部内に収納され、水和反応又は酸化反応により発熱する加熱剤と、前記加熱容器部の外表面を囲繞する断熱性の断熱部と、前記加熱容器内に挿入され、前記加熱容器部の前記開口を塞ぐ蓋体部と、前記加熱容器部の底面付近に配置され、前記蓋体部が挿入された前記加熱容器部の前記開口の形状と合致する形状を有する板状の底板部とを備える。
このような発明によれば、加熱容器部の底部及び断熱部の下部の開放状態を維持することができ、加熱容器部の容器形状及び開口の開放状態を安定させるとともに、断熱部103の底側の開口状態を固定し、加熱容器部及び断熱部を自立させることができる。
以上述べたように、この発明によれば、被災地において、安全に、コーヒー粉、紅茶や緑茶の葉等の内容物を濾過させて、美味しい飲み物を提供することができる。
実施形態に係る包装容器の包装時における全体構成を示す斜視図である。 実施形態に係る包装容器の開封時における全体構成を示す斜視図である。 (a)及び(b)は、実施形態に係る開閉操作部の構成を示す斜視図である。 実施形態に係る包装容器の開閉操作部の構成を示す断面図である。 (a)及び(b)は、実施形態に係る包装容器の開口における封止を解除する状態を示す説明図である。 実施形態に係る包装容器の切り離し時における全体構成を示す斜視図である。 実施形態に係るスタンド部の構成を示す上面図である。 (a)は、実施形態に係るスタンド部をコップに設置した状態を示す斜視図であり、同図(b)は、実施形態に係るスタンド部にフィルター部を引っ掛けた状態を示す斜視図である。 実施形態に係る加熱用具の全体構成を示す概略図であり、 実施形態に係る加熱容器部及び断熱部の構成を示す斜視図である。 実施形態に係る水密容器部の蓋部を示す斜視図である。 (a)は、本実施形態に係る蓋体部の固定状態を示す斜視であり、同図(b)は、上面図であり、同図(c)は、他の構成における蓋体部の固定状態を示す斜視図である。 (a)〜(d)は、実施形態に係る加熱用具の使用状態を示す説明図である。 実施形態に係る加熱用具の使用状態を示す説明図である。 (a)及び(b)は、実施形態に係る蓋体部の防水構造の一例を示す説明図である。 (a)及び(b)は、実施形態に係る蓋体部の防水構造の一例を示す説明図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る包装容器の実施形態を詳細に説明する。なお、本実施形態においては、包装容器内に収納される内容物としてコーヒー粉を例に説明するが、発明の包装容器はこれに限定されるものではなく、コーヒー粉、紅茶や緑茶の葉、その他の食品はもとより、薬品、化粧品、化学品の他電子部品など空気に触れないようにして保存する必要のある物のすべてに利用可能である。
(包装容器の構成)
図1は、本実施形態に係る包装容器10の全体構成を示す斜視図である。同図に示すように、本実施形態に係る包装容器10は、フィルター部2と、パック部1と、スタンドシート3とから概略構成される。なお、図1は、本発明の包装容器10をさらに透明な気密性の包装パック5内に真空パックした状態を示し、図2は、包装容器10を包装パック5から取り出した状態を示す斜視図である。また、図3(a)及び(b)は、本実施形態に係る開閉操作部の構成を示す斜視図であり、図4は、本実施形態に係る包装容器の開閉操作部の構成を示す断面図である。
パック部1は、内容物6を収納する気密性の素材で形成された袋状の部材であり、下部に開口1aを有し、この開口1aを介して、下方に位置されるフィルター部2と連結されている。このパック部1としては、気密性を有する素材であれば、ビニールやアルミパックなどの他、完全に密封しないように不織布や紙で形成することもできる。
このパック部1の開口1aにおける内面には、パック部1の内部の気密性を保持する密封部12が設けられている。密封部12は、パック部1の開口1aにおける内側表面に形成され、当該内側表面を貼り合わせて開口1aを封止することで、パック部1を密封する密封手段である。本実施形態において、密封部12は、凹凸形状を噛み合わせて密着させる樹脂製ジッパーを備えた合成樹脂製袋(例えば、旭化成工業株式会社,エス・シー・ジョンソン・ホーム・ストーリッジインコーポレーテッド所有登録商標「ジップロック」で知られている合成樹脂製袋など)を用いられており、相互に嵌合可能な一対の凹条部12aと凸条部12bとを、パック部1の内側表面に形成して構成させる。この凹条部12aと凸条部12bとは、パック部1の幅方向に設けられ、両シートが重なり合ったときに、相対向する位置に形成されている。
なお、この密封部12の構成としては、例えば、パック部1の部位を熱溶着(ヒートシール)、その他の圧着方法、又は粘着シートなどの粘着性の材料によりパック部1表裏のシート材を密着させてもよい。
また、パック部1の密封部12より開口1a側には、フィルター部2及びパック部1の双方に連通する連通部11が設けられている。連通部11は、フィルター部2の開口2aとパック部1の開口1aとを接続することにより形成される。具体的には、パック部1の開口1a側の端部13を、フィルター部2の開口2a内側に配置させ、その状態でフィルター部2の開口2aにおける内側表面を貼り合わせることで、パック部1とフィルター部2とを接続させる。そして、フィルター部2の外側表面から、パック部1とフィルター部2とが重なり合う部分を、熱溶着や、その他の圧着方法により密着させる。
フィルター部2は、内容物6を濾過する袋状の濾過材であり、コーヒーフィルターに用いられる濾紙や、ポリエチレン系やポリプロピレン系、あるいは、ポリエステル系等の透水性を有する不織布を用いて構成することができる。このフィルター部2の上部には、開口2aが設けられており、この開口2aを含む連通部11を介してパック部1が連結されている。
そして、連通部11には、密封部12を開閉させるための開閉操作手段である一対の開閉操作部15,15が設けられている。一対の開閉操作部15、15は、図1及び図2に示すように、連通部11の両面にそれぞれ設けられている。また、各開閉操作部15は、密封部12に対応する外側表面であって、略中央部分にそれぞれ配置されている。
この開閉操作部15は、図3(a)に示すように、パック部1の開口周縁において対向する箇所に、パック部1と一体的に形成される一対のツマミ部13c,13cと、ツマミ部13cを挟み込むように、ツマミ部13cの表裏にわたって接着されるとともに、その両端部がフィルター部2及びパック部1のそれぞれの表面に接着される帯状のテープ部材17とから構成されている。
詳述すると、図3(a)に示すように、パック部の端部13には、密封部12から開口2a側の端部にわたって2つの切り込み13a,13bを有しており、その切り込み13a,13bの間にシート状のツマミ部13c,13cが形成される。このツマミ部13cは、図3(b)に示すように密封部12側を固定端として他端が自由端となっており、パック部1とフィルター部2とが連通された際、外方に突出可能となっている。
テープ部材17は、このようなツマミ部13cが外方に突出された状態で、ツマミ部13cを挟み込み、粘着層17aをツマミ部13cの表裏両面に接着させることで、ツマミ部13cを両面から保持する。さらに、テープ部材17の一端17bは、パック部1の外側表面に貼り付けられ、他端17cはフィルター部2の外側表面に貼り付けられる。
これにより、図4に示すように、一対の開閉操作部15,15は、それぞれツマミ部13cを挟み込んで保持するとともに、パック部1及びフィルター部2に接着された状態となる。そして、使用時においては、図5(a)に示すように、ユーザーが一対の開閉操作部15,15を掴んだ状態で、反対側に引っ張ることで図5(b)に示すように、その応力が密封部12に伝達されて密封部12の係合状態が解除され、これにより、連通部11が開放されてパック部1とフィルター部2とが連通するようにしている。なお、ツマミ部13cの形状は上述した形状に限定するものではなく、種々の形状とすることができるものとする。
なお、連通部11のフィルター部2側には、図2に示すように、ミシン目や、線状のガイドフィルムによって形成された切り取り線7を設けられており、この切り取り線7に沿って、フィルター部2の一部を切り離すことで、図6に示すように、パック部1をフィルター部2から切り離せるようになっている。
さらに、フィルター部2の両側の外周面には、側方に向けてそれぞれ突出可能な係合部4,4を設けられている。この係合部4,4は、紙、プラスチックシート等の薄板状材料からなり、切込線4aがそれぞれ設けられ、係合部4,4を左右に若干拡げることができるようになっている。
具体的に、係合部4,4は、その周縁側に形成されている周縁部43と、周縁部43の内側にあって、フィルター部2から引き起こし可能に形成された略十字状のアーム部42と、アーム部42の両側を囲うように形成された略コの字上の支持部41とからなり、アーム部42の上部で周縁部43とアーム部42とが連続し、アーム部42の下部でアーム部42と支持部41とが連続し、アーム部42の基部と支持部41(図2中網掛けした部分)がフィルター部2の外表面に貼着されている。周縁部43は、その上下にそれぞれ2つの折り込み線が形成されており、この折り込み線に沿って折り曲げることで、周縁部43の両端面が向かい合いように形成される。
このような係合部4は、一枚のシート部材から形成され、そのシート部材に切込線4aを形成させることで、周縁部43、アーム部42、及び支持部41が形成される。具体的に、係合部4は、その外形が矩形となっている。そして、周縁部43は、係合部4の全周に帯状に形成され、周縁部43と、アーム部42及び支持部41とは、矩形の係合部4の両側辺、下辺、及び上辺の一部に略沿った外側切込線L1で区切られている。また、アーム部42と支持部41とは、外側切込線L1の内側であって、外側切込線L1の両端中間部から内部に向かって形成され、互いが対向するように逆L字状に形成された一対の内側切込線L2で区切られている。
なお、係合部4において、周縁部43の外周部には、係合部4の両端辺、及び上辺に沿った切込線L3で周縁部43と区切られている補強部44が形成されており、この補強部44はフィルター部2の外表面に貼着されている(図2中網掛けした部分)。係合部4の形状は、上述した形状に限定されるものではなく、異なる切込線を形成させて種々の形状とすることができる。
このような係合部4は、係合部4,4に対して着脱可能に係合され、フィルター部2及びパック部1の立設状態を保持するスタンド部3a,3bによって、フィルター部2をマグカップ9上に設置することができる。図7は、本実施形態に係るスタンド部の構成を示す上面図であり、図8(a)は、実施形態に係るスタンド部をコップに設置した状態を示す斜視図であり、同図(b)は、実施形態に係るスタンド部にフィルター部を引っ掛けた状態を示す斜視図である。
スタンド部3a,3bは、厚紙、又はプラスチック等の所定強度を有するシート部材からなり、図7に示すように、一枚のシート状のスタンドシート3を切り取り線33で切り離すことで、一対のスタンド部3a,3bが形成される。本実施形態において、スタンドシート3には、長手方向に平行な2つの折り曲げ線31,31が設けられており、折り曲げ線31,31を介して、一対の両端部30a,30aと、中央部30bとが形成される。
さらに、一対の両端部30a,30aには、切り取り線33に対して線対称となるように縦長で略楕円状の孔部32,32がそれぞれ形成されており、切り取り線33にそって、スタンドシート3を切り離すことで、図7に示すように、各スタンド部3a,3bにおける両端部30a,30aには、一対の切り欠き部34、34が形成されるようになっている。
このような構成により、スタンド部3a,3bを折り曲げ線31,31で折り曲げて断面コの字状とし、図8(a)に示すように、スタンド部3a,3bの中央部30bがマグカップ9の内部に位置するように、マグカップ9の縁に切り欠き部34を差し込んで起立させる。この際、それぞれのスタンド部3a、3bは、マグカップ9の縁で対向するように配置させる。その状態で、係合部4,4の周縁部43,43を折れ曲げ線に沿って折り曲げて立体化させ、周縁部43,43をスタンド部3a、3bの中央部30bと両端部30a,30aとで囲まれた空間内に上部から差し込んで、引っ掛けることにより、フィルター部2の立設状態を保持するとともに、フィルター部2をマグカップ9の開口9aより上部に配置させる。
なお、包装パック5の上部には、ミシン目や、線状のスタンドフィルムによって形成された切り取り線5bが設けられており、切り取り線5bの両側部には切欠部5a,5aが設けられている。この切欠部5a,5a、及び切り取り線5bに沿って包装パック5の一部を切り離すことで、包装容器10を取り出すことができる。
(加熱用具)
次いで、フィルター部2に注がれる熱湯を供給する加熱用具100を含めた包装容器について説明する。図9は、本実施形態に係る加熱用具100の全体構成を示す概略図であり、図10は、加熱容器部の構成を示す斜視図である。また、図11は、本実施形態に係る水密容器110の蓋部111を示す斜視図である。図12(a)は、本実施形態に係る蓋体部の固定状態を示す斜視であり、同図(b)は、上面図であり、同図(c)は、他の構成における蓋体部の固定状態を示す斜視図である。図13(a)〜(d)、及び図14は、本実施形態に係る加熱用具の使用状態を示す説明図である。
図9に示すように、加熱用具100は、フィルター部2に必要な熱湯を沸かして供給する用具であって、加熱容器部101と、断熱部103と、水密容器部110と、蓋体部140と、加熱剤120と、吸水部130とから構成されている。この加熱用具100は、保管時には、加熱容器部101内部に、水密容器部110と、蓋体部140と、加熱剤120と、吸水部130とが封入できるようになっている。
加熱容器部101は、図10に示すように、2枚のシートの底部及び両側部を貼り合わせるとともに下部に底面を形成し、上部に水密容器部110を収納可能な開口101aを有する袋状の部材である。加熱容器部101は、アルミニウム箔など耐熱性フィルムで形成されて水密性を確保している。このような加熱容器部101において底面は、押し広げることにより楕円状に形成されて水平な底となるとともに、保管時には、中央部において山折りにされて潰れるようになっており、折り畳むことが可能となっている。断熱部103は、加熱容器部101の外表面を囲繞する断熱性の部材であり、厚紙やスポンジ、ウレタン、発泡スチロール、その他の樹脂など、ある程度の耐水性・耐熱性を有する素材で形成されている。なお、断熱部103は、加熱容器部101の底部も覆うように袋状に形成させてもよい。
吸水部130は、加熱容器部101の開口101aの周縁部に取付けられる吸水性の部材であり、例えば、液体を含侵させるスポンジ、繊維、ポリマー、又はシリカゲル等などが用いることができる。本実施形態において、吸水部130は、加熱容器部101の開口の周縁部を挟み込むように形成されており、その一部が加熱容器部101の内部に配置されている。
水密容器部110は、内部に飲料水を収納する水密性の素材で形成された袋状の部材であり、ポリエチレンなどの合成樹脂で形成されている。この水密容器部110の上部には、外部と連通する筒状であって開口を有する首部110aが形成されており、この首部110aの外周部には、蓋部111を螺着するためのねじが形成されている。蓋部111がこの首部110aに螺合されることで、水密容器部110は密閉状態となる。
水密容器部110の蓋部111には、図11に示すように、外側面に貫通孔112aを有する取手部112が形成されており、棒状部材114を貫通孔112aに挿通させて持ち上げたり、棒状部材114を回転させることで、蓋部111と首部110aとの螺合状態を解除させることができるようになっている。なお、水密容器部110は、加熱容器部101内に保管する場合には、内部は空となっており、使用時に首部110aの開口を通じて水が注ぎ込まれるようになっている。また、水密容器部110内には、1杯、又は複数杯分の水が収納可能な大きさになっているものとする。
蓋体部140は、加熱容器部101内に挿入され、開口を塞ぐ板状部材であり、加熱容器部101内で発生した熱源が外部に放出されることを防止している。この蓋体部140、厚紙などの熱遮断材を防水性を有する合成樹脂シートで覆って形成されている。また、蓋体部140は、加熱容器部101の開口100aの形状と合致するように、略楕円形状をなしている。
そして、本実施形態において、加熱容器部101及び断熱部103には、蓋体部140を保持する機構を有している。詳述すると、加熱容器部101には、図10に示すように、断熱部103及び加熱容器部101の両側面における、加熱容器内に挿入された蓋体部140に対応した箇所に、断熱部103及び加熱容器部101を貫通するようにして形成される切込部104、104が形成されている。
そして、断熱部103及び加熱容器部101は、図12(a)に示すように、内部に水密容器部110を収納して蓋体部140によって開口を塞いだ状態において、切込部104よりも上部を内方に凹ませて、蓋体部140の一部を切込部104,104に挿通させている。これにより、図12(b)に示すように、蓋体部140の一部が切込部104,104から外部に突出されることとなり、蓋体部140を加熱容器部101、及び断熱部103で保持するようになっている。また、蓋体部140は、図12(b)に示すように、加熱容器部101の開口101aを覆うように形成されるため、加熱容器部101内で発生した熱源が外部に放出されることを防止できる。
なお、このような蓋体部140を保持する機構は、図12(c)に示すように、内部に水密容器部110を収納して蓋体部140によって開口を塞いだ状態において、弾性を有するゴム紐160で断熱部103及び加熱容器部101の外周を巻回する構成であってもよい。
加熱剤120は、水密容器部110とともに加熱容器部101内に収納され、水和反応又は酸化反応により発熱する部材であり、本実施形態では、アルミニウム粉末と生石灰を混ぜてなる発熱材からなる。この加熱剤120は、保管時には、水密性を有する袋体で密閉されている。一方、使用時には、袋体から取り出されて水が注がれることで、加熱剤120の生石灰と水を反応して発熱を開始する。その反応熱により、アルミニウム粉末が高温の反応水と反応し、さらに発熱して高温となる。
そして、高温になった反応水の一部は、水蒸気となる。この際、本実施形態では、蓋体部140で開口101aを覆っているので、加熱容器部101の中に水蒸気を充満させて水密容器部110内の水を沸かし易くしている。さらに、本実施形態において、蓋体部140は、加熱容器部101の切込部104に挿通されて保持されているので、発生した水蒸気による圧力によって蓋体部140が外れてしまうことを防止できる。なお、このように発生した水蒸気は、蓋体部140と加熱容器部101の隙間及び切込部104の隙間から一部が抜け出させることもでき、これにより、加熱用具100の内圧を調整してもよい。
また、本実施形態においては、切込部104から抜け出される一部の水蒸気を断熱部103が吸水してしまうことを防止する機構が設けられている。この機構としては、図15(a)に示すように、切込部104の下側において下端が断熱部103の外表面に固定され、上端が自由端となったカバー部105が貼り付けられている。このカバー部105は、半円状の部材で、その下辺が切込部104に沿って形成されており、図15(b)に示すように、蓋体部140を切込部104に挿通させ、断熱部103及び加熱容器部101の切込部104よりも上部を内方に凹ませた際、カバー部105を蓋体部140の表面と当接するように折り曲げることで、切込部104の隙間を塞ぐようになっている。
さらに、他の機構としては、図16(a)に示すように、蓋体部140の両側部に、断熱部103の両側部にある切込部104、104に挿通され、切込部104、104から外方に突出される突出部142,142を形成してもよい。この突出部は矩形の板部材であり、その切込部104に差し込まれることで、外方に向けて外端部が突出される。このように、突出部142の外端部までの幅を広くさせることで、切込部104から外部に排出された水蒸気が突出部142の底面に沿って外方に流すことができる。これらのような機構により切込部104の上方に位置する断熱部103が水蒸気を吸水してしまい、断熱部103の強度が低下してしまうことを防止できる。
なお、上述した加熱用具100としては、図17及び図18に示すような変更を加えることができる。すなわち、加熱容器部101の底面付近に配置され、蓋体部140が挿入された開口101aの形状と合致する形状を有する板状の底板部141を設けてもよい。詳述すると、底板部141を例えば楕円形に形成するとともに、断熱部103の下部における加熱容器部101底部よりも下方に空間ができるように形成し、この空間内に、断熱部103の下部開口から底板部141を水平に嵌め込み、断熱部103の下部を水平方向に押し広げるようにする。
これにより加熱容器部101の底部及び断熱部103の下部の開放状態を維持することができ、加熱容器部101の容器形状及び開口101aの開放状態を安定させるとともに、断熱部103の底側の開口状態を固定し、加熱容器部101及び断熱部103を自立させることができる。
このとき、断熱部103の下部空間において、断熱部103の内壁面に、厚みのあるシート部材で形成されたストッパ103aを、加熱容器部101の底面から隙間ができるように離間させて貼り付け、断熱部103の下部開口に嵌め込まれた底板部141がこの隙間に嵌合させるようにする。これにより断熱部103の下部開口に嵌め込まれた底板部141をストッパ103aで下方から支持することができ、底板部141が脱落するのを防ぐことができる。
また、蓋体部140には、その両端部に切欠を形成して噴出穴140aを設けてもよい。これにより加熱容器部101内で発生した水蒸気を噴出孔140aから排出することができる。さらに、蓋体部140の中央には水密容器110の蓋部111の外形の水平断面形状と合致した嵌合孔140bを形成してもよい。この嵌合孔140bを蓋部111に嵌合させることにより、蓋体部140を固定することができ、水蒸気の圧力などによって蓋体部140が浮き上がるのを防止できる。なお、この嵌合孔140bを設けることにより、上述した切込部104等による蓋体部140を保持する機構を省略することができ、加熱用具100の構成を簡素化することができる。
(使用方法)
このような本実施形態に係る包装容器10を使用する場合、包装時にあっては、先ず、パック部1において、一対の凹条部12aと凸条部12bとを噛み合わせ、密封部12のパック部1の開口1aを封止する。次いで、パック部1の端部13をフィルター部2の開口2aに差し込む。その状態でフィルター部2の開口2aにおける内側表面を貼り合わせ、パック部1とフィルター部2とが重ね合った部分を熱溶着等させることで密着させる。なお、この際、パック部1のツマミ部13c,13cは、外方に突出させておく。
次に、テープ部材17をツマミ部13cの表裏両面を挟み込んで、粘着層17aをツマミ部13cの両面に貼り合わせて、ツマミ部13cを両面から保持する。さらに、テープ部材17の一端17bを、パック部1の外側表面に貼り付け、他端17cをフィルター部2の外側表面に貼り付ける。
その後、フィルター部2とパック部1とを連結された状態で、パック部1の開口1aとは反対側に開口部を形成させ、その開口部から内容物6を収納させる。そして、パック部1に内容物6を収納させた後に、熱溶着などの処理で開口部を封止することで、パック部1を密封させる。このように、フィルター部2とパック部1とを接着されて一体化させた状態で内容物6をパック部1に収納させることで、包装容器10を生産させた後、内容物6を収納させる工程を実行することができ、製造効率を向上させ、量産化することができる。
一方、使用時にあっては、先ず、包装パック5を開けた後、スタンド部3a、3bを組み立てる。具体的には、図7に示すように、スタンドシート3を切り取り線33に沿って切り離してスタンド部3a,3bを形成させ、各スタンド部3a,3bを折り曲げ線31,31で折り曲げる。その後、図8(a)に示すように、スタンド部3a,3bの中央部30bがマグカップ9の内部に位置するように、マグカップ9の縁に切り欠き部34を差し込んで起立させる。この際、それぞれのスタンド部3a、3bは、マグカップ9の縁で対向するように配置させておく。
その後、包装容器10を手に持ち、パック部1の開口1aの封止を解除することで、パック部1内の内容物6をフィルター部2側に移動させて、フィルター部2において内容物6を濾過させる。具体的には、先ず、図5(a)及び(b)に示すように、密封部12に対応する外側表面に位置する開閉操作部15,15を反対側に引っ張ることにより密封部12の噛み合わせを解除して、パック部1の開口1aの封止を解除する。
内容物6をフィルター部2側へ移動させた後、切り取り線7を引きちぎるなどして、フィルター部2からパック部1を切り離す。その後、図8(b)に示すように、係合部4,4の周縁部43,43を折れ曲げ線に沿って折り曲げて立体化させ、周縁部43,43をスタンド部3a、3bの中央部30bと両端部30a,30aとで囲まれた空間内に上部から差し込んで、引っ掛けることにより、フィルター部2をマグカップ9の開口9aより上部に配置させた状態で設置する。
次いで、加熱用具100を用いてお湯を沸かす。先ず、加熱容器部101の底面の山折り部を平らにして、その上に、水密性の袋体から取り出して加熱剤120を載置する。さらに、水密容器部110の蓋部111を取り外し、首部110aの開口から飲料用の水115を注ぎ込む。水密容器部110の内部に水が収納されたら、蓋部111で首部110aの開口を塞ぎ、加熱剤120の上に載置するように、加熱容器部101内に収納する。その後、図13(b)示すように、水121を加熱容器部101の開口101aより内部に注ぎ込こむ。
水121を加熱容器部101内に注ぎ込んだ後には、図13(c)に示すように、蓋体部140を加熱容器部101の開口101aから内部に入れて、蓋体部140によって開口を塞いだ状態にするとともに、断熱部103及び加熱容器部101を、切込部104よりも上部を内方に凹ませて蓋体部140を保持する。
加熱容器部101の水平で平らとなった底面上に載置された加熱剤120は水121に浸る。これにより、加熱剤120は、表面全体から均一に水121を吸収し、生石灰は発熱を開始する。その反応熱により、アルミニウム粉末が高温の反応水と反応し、さらに発熱して高温となる。
高温になった水121の一部は、図13(c)に示すように、水蒸気となり、その上方に設けられて蓋体部140によって加熱容器部101の中に充満する。そして、加熱容器部101の中の水密容器部110は、外側から加熱され、その内部に収納された飲料用の水は加熱される。その後、所定時間経過後、図13(d)に示すように、棒状部材114を貫通孔112aに挿通させて持ち上げ、棒状部材114を回転させることで、蓋部111と首部110aとの螺合状態を解除させる。
そして、図14に示すように、マグカップ9の上にフィルター部2を配置させた状態で、断熱部103を掴んで加熱用具100を傾け、水密容器部110内のお湯をフィルター部2の開口2aに注ぎ、内容物6を濾過する。この際、加熱容器部101の開口の周縁部には、吸水部130が設けられているので、加熱容器部101内に残存する水121が加熱容器部101の開口101aに流れ込んだ場合、その吸水部130に吸水されるこことなり、外部に漏れることを防止している。
(作用・効果)
このように、本実施形態の包装容器10は、開口を有する袋状のフィルター部2と、開口を有し、気密性の素材で形成された袋状のパック部1と、フィルター部2の開口2aとパック部1の開口1aとを接続することにより形成され、フィルター部2及びパック部1の双方に連通する連通部11とを備えているので、パック部1に内容物を収納することにより、内容物6が外気に触れて酸化するのを防ぐことができ、内容物6の変質をよくしすることができる。このときフィルター部2は、パック部1の外にあり、内容物6に接触することがない。これにより、フィルター部2の臭いなどが内容物6に移ることにより内容物6の風味が損なわれることがない。
そして、本実施形態では、フィルター部2又はパック部1の両側面に配置され、側方に向けてそれぞれ突出可能な係合部4,4と、係合部に対して着脱可能に係合され、フィルター部2及びパック部1の立設状態を保持するスタンド部3a,3bとを備えているので、コップなどの縁にスタンド部3a,3bを配置させ、そのスタンド部3a,3bに係合部を係合させることで、内容物6が入ったフィルター部2をコップの開口より上部に位置させることができ、フィルター部2がコップ内の液体に浸かることが防止できる。その結果、内容物6の風味を損なうことを防止し、被災地においても美味しい飲み物を提供することができる。
また、本実施形態は、パック部1の開口における内面に形成され貼り合わせることで、当該パック部1を密封する密封部12と、密封部12を開閉させるための開閉操作部15,15とを有し、開閉操作部15,15は、パック部1の開口周縁において対向する箇所に、パック部1と一体的に形成される一対のツマミ部と、ツマミ部を挟み込むように、ツマミ部の表裏にわたって接着されるとともに、その両端部がフィルター部2及びパック部1のそれぞれの表面に接着される帯状のテープ部材とから構成されている。
このような本実施形態によれば、包装時にあっては、パック部1に、コーヒー粉、紅茶や緑茶の葉等の内容物6を収納し、開閉操作部15,15を用いて密封部12を封止して、当該パック部1内を密封する。これにより、パック部1に内容物6を収納することにより、内容物6が外気に触れて酸化するのを防ぐことができ、内容物6の変質を抑止することができる。
また、開閉操作部15,15を用いて密封部12を開放して、当該パック部1の密封を解除することで、パック部1内の内容物6を、連通部11を介し、フィルター部2側に移動させて、フィルター部2において内容物6を濾過することができる。内容物6をフィルター部2側へ移動させた後のパック部1は、例えば切り取り線などを設けておくことによって、パック部1を連通部11から切り離すようにしてもよい。
特に、本実施形態において、開閉操作部15,15は、パック部1の開口周縁において対向する箇所に、パック部1と一体的に形成される一対のツマミ部と、ツマミ部を挟み込むように、ツマミ部の表裏にわたって接着されるとともに、その両端部がフィルター部2及びパック部1のそれぞれの表面に接着される帯状のテープ部材とから構成されているので、このような開閉操作部15,15を掴んで、左右に拡げた際、その応力がツマミ部に集中することなく、両端部に接着されたフィルター部2及びパック部1に伝達することができるので、ツマミ部を破壊することを防止しつつ、その応力をツマミ部と一体的に形成されているパック部1の密封部12に適切に伝達させることができる。
また、本実施形態は、フィルター部2に対してお湯を供給するための加熱用具100として機能する包装容器を有している。具体的に、加熱用具100は、開口を有し、水密性の素材で形成された水密容器110と、水密容器110を収納可能な開口101aを有する水密性の加熱容器部101と、水密容器110とともに加熱容器部101内に収納され、水和反応又は酸化反応により発熱する加熱剤120とを備えているので、水密容器110に水を入れた状態で加熱容器部101内に収納し、その加熱容器部101内に水を入れることで、加熱容器部101内に収納された加熱剤120に水和反応又は酸化反応を生じさせ、加熱容器部101内の水密容器110を加熱することができる。これにより、本実施形態では、災害発生時などにおいて、ガスや電気を用いることなくお湯を沸かすことができるので、美味しい飲み物を安全に提供することができる。
また、本実施形態では、加熱容器部101の外表面を囲繞する断熱性の断熱部103を備えているので、お湯が沸いた場合でも断熱部103を介して加熱容器部101を掴むことができるので、利用者は、火傷することなく包装容器10全体を掴んで、内容物6が収納されたフィルターにお湯を注ぐことができる。
さらに、本実施形態では、加熱容器部101の開口の周縁部に吸水性の吸水部130が取付けられているので、包装容器10を掴んで傾けた場合、加熱剤120と反応させるための水は吸水部130によって吸水され、フィルター内に反応水が注がれてしまうことを防止できる。
また、本実施形態は、加熱容器内に挿入され、開口101aを塞ぐ蓋体部140を有しているので、蓋体部140によって開口を塞ぐことで、水和反応又は酸化反応によって発生した熱源が加熱容器部101から排出されてしまうことが防止でき、水密容器110内の水を短時間で沸かすことができる。これにより、ぬるま湯などではなく熱湯を発生させることができるので、美味しい珈琲を入れることができる。
さらに、本実施形態では、断熱部103及び加熱容器部101の両側面における、加熱容器部101内に挿入された蓋体部140に対応した箇所に、断熱部103及び加熱容器部101を貫通するようにして形成される切込部104,104とを備え、断熱部103及び加熱容器部101は、内部に水密容器110を収納して蓋体部140によって開口を塞いだ状態において、切込部よりも上部を内方に凹ませて蓋体部140を保持する機構を有しているので、加熱剤120の水和反応又は酸化反応によって加熱容器部101内の蒸気圧が変化し、蓋体部140が開口から外れてしまうことを防止できる。
(変更例)
なお、上述した実施形態では、加熱用具100は、加熱容器部101は、アルミニウム箔など耐熱性フィルムから形成され、水密容器部110は、ポリエチレンなどの合成樹脂で形成させたが、本発明は、これに限定するものではなく水密性及び耐熱性を有していればよく、種々の素材を用いることができる。ここで、例えば、加熱用具100は、複数回利用可能であり、また、加熱容器部101や水密容器部110が耐圧性を有するように、金属部材や強化プラスチックなどで作成してもよい。
さらに、上述した実施形態において、水密容器部110には、開口部分は1箇所のみ作成したが、例えば、注ぎ口のほかに、水密容器部110内に発生した蒸気を逃がして容器内の圧を調整する予備水口を形成させてもよい。なお、予備水口には、上記を逃すための安全弁が形成されるものとする。また、上述した実施形態において、加熱用具100には、加熱容器部101に注ぎ込む加熱用の水121を収納したパック部材を同封してもよい。さらに、上述した加熱用具100は、お湯を沸かすために用いたが、本発明はこれに限定するものではなく、例えば、レトルト食品やカップ麺などの乾物など熱いお湯を利用する様々な食品に利用することができる。
1…パック部
1a…開口
2…フィルター部
2a…開口
3…スタンド部
4,4…係合部
4a…切欠線
5…包装パック
6…内容物
7…切れ取り線
9…マグカップ
9a…開口
10…包装容器
11…連通部
12…密封部
12a…凹条部
12b…凸条部
13…端部13
13…縁部
13c,13c…ツマミ部
15,15…開閉操作部
17…テープ部材
30a…中央部
30a,30a…両端部
30b…中央部
31,31…折り曲げ線
32,32…孔部
33…切り取り線
34…切り欠き部
41…支持部
42…アーム部
43…周縁部
44…補強部
100…加熱用具
100a…開口
101…加熱容器部
101a…開口
103…断熱部
104…切込部
105…カバー部
110…水密容器部
110a…首部
111…蓋部
112…取手部
112a…貫通孔
114…棒状部材
115…飲料水
120…加熱剤
121…反応用水
130…吸水部
140…蓋体部
140a…噴出口
140b…嵌合孔
141…底板部
142…突出部

Claims (5)

  1. 開口を有する袋状のフィルター部と、
    開口を有し、気密性の素材で形成された袋状のパック部と、
    前記フィルター部の開口と前記パック部の開口とを接続することにより形成され、前記フィルター部及び前記パック部の双方に連通する連通部と
    を有する包装容器であって、
    前記フィルター部又は前記パック部の両側面に配置され、側方に向けてそれぞれ突出可能な係合部と、
    前記係合部に対して着脱可能に係合され、前記フィルター部及び前記パック部の立設状態を保持するスタンド部と
    を備えることを特徴とする包装容器。
  2. 開口を有する袋状のフィルター部と、
    開口を有し、気密性の素材で形成された袋状のパック部と、
    前記フィルター部の開口と前記パック部の開口とを接続することにより形成され、前記フィルター部及び前記パック部の双方に連通する連通部と、
    前記パック部の開口における内面に形成され貼り合わせることで、当該パック部を密封する密封部と、
    前記密封部を開閉させるための開閉操作部と
    を有することを特徴とする包装容器であって、
    前記開閉操作部は、
    前記パック部の開口周縁において対向する箇所に、前記パック部と一体的に形成される一対のツマミ部と、
    前記ツマミ部を挟み込むように、前記ツマミ部の表裏にわたって接着されるとともに、その両端部が前記フィルター部及び前記パック部のそれぞれの表面に接着される帯状のテープ部材と
    から構成されていることを特徴とする包装容器。
  3. 開口を有し、水密性の素材で形成された水密容器と、
    前記水密容器を収納可能な開口を有する水密性の加熱容器部と、
    前記水密容器とともに前記加熱容器部内に収納され、水和反応又は酸化反応により発熱する加熱剤と、
    前記加熱容器部の外表面を囲繞する断熱性の断熱部と、
    前記加熱容器部の開口の周縁部に取付けられる吸水性の吸水部と
    を備えることを特徴とする包装容器。
  4. 開口を有し、水密性の素材で形成された水密容器と、
    前記水密容器を収納可能な開口を有する水密性の加熱容器部と、
    前記水密容器とともに前記加熱容器部内に収納され、水和反応又は酸化反応により発熱する加熱剤と、
    前記加熱容器部の外表面を囲繞する断熱性の断熱部と、
    前記加熱容器内に挿入され、前記加熱容器部の前記開口を塞ぐ蓋体部と、
    前記断熱部及び前記加熱容器部の両側面における、前記加熱容器内に挿入された前記蓋体部に対応した箇所に、前記断熱部及び前記加熱容器部を貫通するようにして形成される切込部と
    を備え、
    前記断熱部及び前記加熱容器部は、内部に前記水密容器を収納して前記蓋体部によって前記加熱容器部の前記開口を塞いだ状態において、前記切込部よりも上部を内方に凹ませて前記蓋体部を保持する機構を有する
    ことを特徴とする包装容器。
  5. 開口を有し、水密性の素材で形成された水密容器と、
    前記水密容器を収納可能な開口を有する水密性の袋状の加熱容器部と、
    前記水密容器とともに前記加熱容器部内に収納され、水和反応又は酸化反応により発熱する加熱剤と、
    前記加熱容器部の外表面を囲繞する断熱性の断熱部と、
    前記加熱容器内に挿入され、前記加熱容器部の前記開口を塞ぐ蓋体部と、
    前記加熱容器部の底面付近に配置され、前記蓋体部が挿入された前記加熱容器部の前記開口の形状と合致する形状を有する板状の底板部と
    を備えることを特徴とする包装容器。
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