JPWO2015151278A1 - 電力取引計画立案支援システム及び電力取引計画立案支援方法 - Google Patents

電力取引計画立案支援システム及び電力取引計画立案支援方法 Download PDF

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Abstract

市場価格及び建玉量の変動に伴うリスクを低減させて、電力取引における収益を最大化させ得る電力取引計画立案支援システム及び電力取引計画立案支援方法を提案する。電力の取引計画を立案する電力取引計画立案支援システムにおいて、電力消費抑制可能量を算出する電力消費抑制可能量算出部と、市場価格及び建玉量を取得する市場情報取得部と、建玉量が不足しているか否かの基準となる建玉量閾値を電力取引市場から電力を購入するか否かの判定条件として規定する取引計画立案ルールと、電力消費抑制可能量の分だけ建玉量閾値を減少させて、減少後の建玉量閾値と、市場価格と、取引計画立案ルールとに基づいて、電力取引市場からの電力の購入量を算出する取引計画立案部とを備えることを特徴とする。

Description

本発明は、電力取引計画立案支援システム及び電力取引計画立案支援方法に関し、特に需要家に対する電力消費抑制と連携して電力取引計画を立案する電力取引計画立案支援システム及び電力取引計画立案支援方法に適用して好適なものである。
特許文献1には、需要予測データ、発電ユニットの運用に関する特性データ及び発電計画に関するデータを用いて限界費用曲線を作成する限界費用曲線作成部と、作成された限界費用曲線に基づいて、マークアップデータと分割データとを用いて入札データを作成する入札データ作成部と、作成された入札データ及び電力取引所の想定取引価格データを用いて想定取引量を計算し、計算された想定取引量及び発電ユニットの運用に関する特性データを用いて想定収益を計算する収益計算部とを備えた電力取引入札支援システムが開示されている。
特開2007−41969号公報
しかし特許文献1に記載の電力取引入札支援システムでは、電力の価格変動に伴い、購入後に市場価格が低下した場合、低価格で購入できるチャンスを逃すことになり、また市場価格が低下することを予測して購入を見合わせた場合において実際には市場価格が上昇した場合、高価格で購入しなければならなくなる。よって損失を被る場合がある。
また特許文献1に記載の電力取引入札支援システムでは、電力取引市場から適正価格で購入可能な電力量(建玉量)が枯渇する場合があることについては何ら考慮されておらず、低価格で購入することができる場合であっても、電力取引市場からの購入量が需要家に供給すべき電力量に満たない場合がある。この場合においても損失を被る。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、市場価格及び建玉量の変動に伴うリスクを低減させて、電力取引における収益を最大化させ得る電力取引計画立案支援システム及び電力取引計画立案支援方法を提案する。
かかる課題を解決するために、本発明においては、電力の取引計画を立案する電力取引計画立案支援システムにおいて、電力消費抑制可能量を算出する電力消費抑制可能量算出部と、市場価格及び建玉量を取得する市場情報取得部と、建玉量が不足しているか否かの基準となる建玉量閾値を電力取引市場から電力を購入するか否かの判定条件として規定する取引計画立案ルールと、電力消費抑制可能量の分だけ建玉量閾値を減少させて、減少後の建玉量閾値と、市場価格と、取引計画立案ルールとに基づいて、電力取引市場からの電力の購入量を算出する取引計画立案部とを備えることを特徴とする。
またかかる課題を解決するために、本発明においては、電力の取引計画を立案する電力取引計画立案支援方法において、電力消費抑制可能量算出部が、電力消費抑制可能量を算出する第1のステップと、市場情報取得部が、市場価格及び建玉量を取得する第2のステップと、取引計画立案部が、電力消費抑制可能量の分だけ建玉量閾値を減少させて、減少後の建玉量閾値と、市場価格と、建玉量が不足しているか否かの基準となる建玉量閾値を電力取引市場から電力を購入するか否かの判定条件として規定する取引計画立案ルールとに基づいて、電力取引市場からの電力の購入量を算出する第3のステップとを備えることを特徴とする。
本発明によれば、市場価格及び建玉量の変動に伴うリスクを低減させて、電力取引における収益を最大化させることができる。
本実施の形態における電力取引計画立案支援システムの全体構成図である。 板情報の論理構成図である。 需給調整契約情報の論理構成図である。 電力消費抑制履歴の論理構成図である。 電力消費抑制可能量の論理構成図である。 市場価格情報の論理構成図である。 外部情報の論理構成図である。 市場価格推移予測情報の論理構成図である。 建玉量情報の論理構成図である。 建玉量推移予測情報の論理構成図である。 取引計画立案ルールの論理構成図である。 電力消費抑制可能量算出部を備えない比較例である。 電力消費抑制可能量算出部を備える実施例である。 市場価格予測部を備える実施例である。 建玉量予測部を備える実施例である。 表示画面の構成図である。 電力消費抑制可能量算出処理の処理フローである。 市場価格推移予測処理の処理フローである。 建玉量推移予測処理の処理フローである。 取引計画立案処理の処理フローである。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)全体構成
図1は、本実施の形態における電力取引計画立案支援システム10の全体構成を示す。電力取引計画立案支援システム10は、電力の供給側である小売事業者やアグリゲータが、電力の需要側である需要家に需要量抑制又は需要時間のシフトを指示し、電力小売価格を調整し、需要家の保持する機器(蓄電機器21、蓄熱機器22及び発電機器23等)を操作することにより、電力の需要量を調整するシステムである。また電力取引市場において電力商品を取引する事業者が保持又は活用するシステムである。複数の事業者が連携して電力需要量の調整と電力商品の取引とを行う場合に使用される。
電力商品とは、電力取引市場から購入する電力量のことであり、通常は受渡し時間ごとに1つの商品として定義される。例えば1時間単位で受渡しが行われる電力商品の場合、12月21日の10:00−11:00に受渡しが行われる電力量が1つの商品とされる。図2を参照して電力取引市場における電力商品の取引について説明する。
図2は、板情報を示す。電力取引市場において、取引参加者は、各電力商品に対して価格(単位電力あたりの価格)を指定して買入札及び売入札を行う。図2に示す板情報には、取引が成立せずに市場に残っている入札価格ごとの買入札と売入札との量が示されている。また取引が成立せずに市場に残っている売入札量のうち、入札価格のボリュームゾーンにおける売入札量の合計値を本実施の形態においては建玉量と呼ぶ。
図2の場合、例えば7.5円/kWhの売入札量13MWhと、7.6円/kWhの売入札量15MWhとの合計値28MWhが建玉量となる。また電力商品の市場価格とは、取引が成立する価格であり、図2の場合、例えば7.4円又は7.5円となる。
図1に戻り、電力取引計画立案支援システム10は、電力消費抑制可能量算出部20、市場情報取得部30、外部情報取得部40、市場価格予測部50、建玉量予測部60、取引計画立案部70、需給調整契約情報80、電力消費抑制履歴情報90、市場価格情報100、外部情報110及び建玉量情報120を備えて構成される。
電力消費抑制可能量算出部20、市場情報取得部30、外部情報取得部40、市場価格予測部50、建玉量予測部60及び取引計画立案部70は、サーバやPC(Personal Computer)等のコンピュータ上で実行されるプログラムである。これらの各部を実行するコンピュータは、1台であってもよいし複数台であってもよい。複数台の場合、複数のコンピュータ間は、LAN(Local Area Network)やUSB(Universal Serial Bus)等の有線又は無線のネットワークにより接続される。
需給調整契約情報80、電力消費抑制履歴情報90、市場価格情報100、外部情報110及び建玉量情報120は、上記のプログラムを実行するコンピュータ内部又はコンピュータ外部のハードディスクやメモリ等のストレージに格納される情報である。これらの各情報がコンピュータ外部のストレージに格納される場合、コンピュータとストレージとは、LANやUSB等の有線又は無線のネットワークにより接続される。
なお本実施の形態において最小限必要な構成は、電力消費抑制可能量算出部20、市場情報取得部30及び取引計画立案部70であり、その他上記の各部及び各情報を組み合わせることにより、さらに電力取引における収益を向上させることができる。
また電力取引計画立案支援システム10と、蓄電機器21、蓄熱機器22、発電機器23、価格情報配信システム31、建玉情報配信システム32及び外部情報配信システム41とは、インターネット等のネットワーク29、39及び49により接続される。
蓄電機器21は、公共スペース、ビル、住宅又はEV(電気自動車)等に設置又は搭載された蓄電池やフライホイール等の蓄電可能な媒体である。蓄熱機器22は、公共スペース、ビル又は住宅等に設置された地域冷暖房設備、ヒートポンプ式給湯器、蓄熱式暖房機器等の蓄熱又は蓄冷可能な媒体である。発電機器23は、公共スペース、ビル又は住宅等に設置された自家発電機や燃料電池等の発電可能な媒体である。
価格情報配信システム31は、電力取引市場又は電力取引業者等が管理するコンピュータシステムであり、電力取引市場で取引される電力商品の市場価格の現在値又は履歴を外部のシステムやアプリケーションに配信する。建玉情報配信システム32は、電力取引市場又は電力取引業者等が管理するコンピュータシステムであり、電力商品の現在の板情報、建玉量又はこれらの履歴を外部のシステムやアプリケーションに配信する。
外部情報配信システム41は、市場価格、建玉量又は電力消費抑制可能量に影響する関連情報を配信するコンピュータシステムであり、関連情報として気温や電力需要量等の情報を配信する。
電力消費抑制可能量算出部20は、電力消費抑制可能量を時間帯ごとに算出するプログラムである。電力消費抑制可能量とは、需要家に対して電力消費抑制を要請した場合の消費電力量と、要請しない場合の消費電力量とを比較して、要請した場合に減少すると予測される消費電力量の予測値である。
また電力消費抑制可能量算出部20は、ネットワーク29を介して、蓄電機器21から得られる蓄電量、蓄熱機器22から得られる蓄熱量、発電機器23から得られる発電量、需給調整契約情報80又は電力消費抑制履歴情報90のうちの何れか又は全てを用いて、電力消費抑制可能量を算出する。
市場情報取得部30は、電力取引市場において取引される電力商品の現在又は過去の市場価格及び建玉量を取得するプログラムである。市場情報取得部30は、ネットワーク39を介して、価格情報配信システム31から得られる市場価格を取得し、また建玉情報配信システム32から得られる建玉量を取得する。コンパクトディスク又は携帯型フラッシュメモリ等の記憶媒体を介して市場価格及び建玉量を取得するとしてもよい。
外部情報取得部40は、市場価格や建玉量に影響を与える気温又は電力需要量等の外部情報を取得するプログラムである。外部情報取得部40は、ネットワーク49を介して、気象情報配信システムや電力需要量配信システム等の外部情報配信システム41から得られる外部情報を取得し、市場価格予測部50や建玉量予測部60に受け渡す。コンパクトディスク又は携帯型フラッシュメモリ等の記憶媒体を介して外部情報を取得するとしてもよい。
市場価格予測部50は、電力商品の市場価格の時間推移を予測するプログラムである。市場価格予測部50は、市場価格情報100を参照して得られる市場価格又は外部情報110を参照して得られる気温若しくは電力需要量等の外部情報のうちの何れか又は全てを用いて、市場価格を予測する。
建玉量予測部60は、電力商品の建玉量の時間推移を予測するプログラムである。建玉量予測部60は、外部情報110を参照して得られる気温若しくは電力需要量等の外部情報又は建玉量情報120を参照して得られる建玉量のうちの何れか又は全てを用いて、建玉量を予測する。
取引計画立案部70は、電力消費抑制可能量算出部20が算出した電力消費抑制可能量、市場価格予測部50が予測した市場価格の時間推移、建玉量予測部60が予測した建玉量の時間推移のうちの何れか又は全てを用いて、電力取引市場から低価格で電力を調達することができるタイミングと、確実に電力を調達することができるタイミングとを図って、電力取引市場から高価格で電力を購入してしまうリスク及び建玉量の不足により電力取引市場から適正価格で電力を購入することができなくなるリスクを低減しつつ、電力取引市場からの購入予定量を算出するプログラムである。
購入予定量を算出する際、取引計画立案部70は、既に相対取引又は電力取引市場での取引にて調達済みの電力量に電力消費抑制可能量算出部20が算出した電力消費抑制可能量を加えてみなし調達済電力量を算出する。みなし調達済電力量を増大させることにより、電力取引市場から調達すべき電力量を減少させて、高価格で購入するリスク及び建玉量不足のリスクの低減を図ることができる。
需給調整契約情報80は、需要家と締結した需給調整契約に関する情報である。需給調整契約とは、需要抑制及び需要時間に関する約束事であり、具体的には需要抑制及び需要時間に対応可能な時間帯、需要量、需要抑制に対するインセンティブ又は不実施の場合のペナルティ等が規定される。
電力消費抑制履歴情報90は、需要家の過去の需要抑制及び需要時間の実施実績を記録した情報である。市場価格情報100は、市場情報取得部30が取得した電力商品ごとの市場価格の推移を記録した情報である。外部情報110は、外部情報取得部40が取得した気温又は電力需要量等の外部情報の履歴情報及び予測情報を記録した情報である。建玉量情報120は、市場情報取得部30が取得した電力商品ごとの建玉量の推移を記録した情報である。
(2)各情報の詳細
図3は、需給調整契約情報80の論理構成を示す。需給調整契約情報80は、電力消費抑制可能量算出部20が需要家の電力消費抑制可能量を算出する際に用いられる情報であり、需要家欄81、電力消費抑制可能時間帯欄82、連続抑制可能時間欄83及び電力消費抑制可能量欄84から構成される。
需要家欄81は、電力消費抑制の対象である需要家を識別する情報が格納される。電力消費抑制可能時間帯欄82は、電力消費抑制が可能な時間帯が格納される。連続抑制可能時間欄83は、連続して電力消費抑制が可能な時間が格納される。電力消費抑制可能量欄84は、電力消費抑制により抑制可能な電力量が格納される。
従って図3の場合、例えば「需要家A」は、「18:00−19:00」の時間帯において、「60」分間連続して電力消費抑制が行われても構わないという需給調整契約を締結していることが示されている。またこの需要家Aは、電力消費抑制が行われる場合に抑制可能な電力量を「30」kWhとして需給調整契約を締結していることが示されている。
図4は、電力消費抑制履歴情報90の論理構成を示す。電力消費抑制履歴情報90は、電力消費抑制可能量算出部20が需要家の電力消費抑制可能量を算出する際に用いられる情報であり、需要家欄91及び履歴欄92から構成される。
需要家欄91は、電力消費抑制の対象である需要家を識別する情報が格納される。履歴欄92は、電力消費抑制を需要家に要請した抑制量及び実際に抑制した抑制量が日時ごとに格納される。
従って図4の場合、例えば「需要家A」は、「2013年9月5日(木)18:00−18:30」に「15kWh」の電力消費抑制の要請を受け、実際には「13kWh」の電力消費抑制に応じたことが示されており、また「2013年9月12日(木)18:00−18:30」に「15kWh」の電力消費抑制の要請を受け、実際には「6kWh」の電力消費抑制に応じたことが示されている。
図5は、電力消費抑制可能量の論理構成を示す。電力消費抑制可能量は、電力消費抑制可能量算出部20が電力消費抑制可能量算出処理(図17)を実行した場合に算出される情報であり、将来、電力消費抑制を需要家に要請した場合に予測される抑制可能な電力量の情報である。
図5の場合、将来の「2013年9月26日(木)18:00−18:30」の時間帯に電力消費抑制を要請した場合、「需要家A」は「10kWh」、「需要家B」は「7kWh」、「需要家C」は「9kWh」の電力量を抑制することが可能であると予測されており、合計で「26kWh」の電力量を抑制することが可能であると予測されていることが示されている。
図6は、市場価格情報100の論理構成を示す。市場価格情報100は、市場価格予測部50が電力商品の市場価格を予測する際に用いられる情報であり、商品名受渡し時刻欄101及び市場価格欄102から構成される。
商品名受渡し時刻欄101には、電力商品を識別する情報及び電力商品の受け渡し時刻が格納される。市場価格欄102には、電力商品の市場価格の履歴が格納される。
従って図6の場合、例えば「HH37」の電力商品は、「18:00−18:30」の時間帯に電力の受渡しが行われる商品であることが示されている。またこの「HH37」の電力商品の市場価格は、「11:30時点の価格」は「7.6円/kWh」、「12:00時点の価格」は「7.7円/kWh」、「12:30時点の価格」は「7.6円/kWh」のように推移していることが示されている。
図7は、外部情報110の論理構成を示す。外部情報110は、市場価格予測部50が電力商品の市場価格を予測する際及び建玉量予測部60が電力取引市場における建玉量を予測する際に用いられる情報であり、時刻欄111及び環境欄112から構成される。
時刻欄111には、電力商品の市場価格が取得される時刻(図6)と同一又は対応する時刻が格納される。環境欄112には、外部環境に関する情報の履歴が格納される。
従って図7の場合、例えば「11:30時点の気温」は「23.5℃」であり、「12:00時点の気温」は「20.1℃」であるという外部情報が取得されていることが示されている。
図8は、市場価格推移予測情報の論理構成を示す。市場価格推移予測情報は、市場価格予測部50が市場価格推移予測処理(図18)を実行した場合に算出される情報であり、将来予測される市場価格の推移を示す情報である。
図8の場合、例えば「18:00−18:30」に電力の受渡しが行われる「HH37」の電力商品の市場価格は、今後、「14:00時点」で「8.0円」、「14:30時点」で「7.8円」、「15:00時点」で「7.6円」のように推移していくと予測されていることが示されている。
図9は、建玉量情報120の論理構成を示す。建玉量情報120は、建玉量予測部60が電力商品の建玉量を予測する際に用いられる情報であり、商品名受渡し時刻欄121及び建玉量欄122から構成される。
商品名受渡し時刻欄121には、電力商品を識別する情報及び電力商品の受け渡し時刻が格納される。建玉量欄122には、電力商品の建玉量の履歴が格納される。
従って図9の場合、例えば「HH37」の電力商品は、「18:00−18:30」の時間帯に電力の受渡しが行われる商品であることが示されている。またこの「HH37」の電力商品の建玉量は、「11:30時点の建玉量」は「132MWh」、「12:00時点の建玉量」は「115MWh」、「12:30時点の建玉量」は「99MWh」のように推移していることが示されている。
図10は、建玉量推移予測情報の論理構成を示す。建玉量推移予測情報は、建玉量予測部60が建玉量推移予測処理(図19)を実行した場合に算出される情報であり、将来予測される建玉量の推移を示す情報である。
図10の場合、例えば「18:00−18:30」に電力の受渡しが行われる「HH37」の電力商品の建玉量は、今後、「14:00時点」で「64MWh」、「14:30時点」で「56MWh」、「15:00時点」で「48MWh」のように推移していくと予測されていることが示されている。
図11は、取引計画立案ルールの論理構成を示す。取引計画立案ルールは、取引計画立案部70が取引計画を立案する際に用いられる情報あり、取引計画立案部70が参照可能な媒体に記録される情報である。
取引計画立案ルールには、電力取引市場から電力を購入するか否かの判定条件が予め規定されており、ここでは「市場価格の低下期待あり」、「市場価格低下時に電力消費抑制コストより低い」及び「市場価格低下時に建玉量不十分」の3つの判定条件が規定されている。またこれらの判定条件に基づく判定結果に対応付けて「購入量」が規定されている。
取引計画立案部70は、取引計画を立案する際、これら3つの判定条件を判定し、判定結果に基づいて、電力取引市場から電力を購入するか否か及び購入する場合の購入量を算出する。
「市場価格の低下期待あり」という判定条件は、市場価格予測部50が算出した市場価格の予測値が、市場情報取得部30が取得した現在の市場価格よりも下回る時間帯があるか否かを判定することを規定している。予測値が現在の市場価格よりも下回る時間帯がある場合には「市場価格の低下期待あり」の判定条件に対して「○」と判定される。
なお現在の市場価格が、予め定められている目標価格を超えている場合に「市場価格の低下期待あり」の判定条件に対して「○」と判定してもよい。また単純に現在の市場価格と、将来の市場価格の予測値とを比較するのではなく、例えば将来の市場価格をリスク分だけ割り増して算出し、または現在の市場価格をリスク分だけ割り引いて算出してもよい。
「市場価格低下時に電力消費抑制コストより低い」という判定条件は、市場価格予測部50が算出した市場価格の予測値のうち、市場情報取得部30が取得した現在の市場価格よりも下がる時の市場価格が電力消費抑制コストよりも低いか否かを判定することを規定している。予測値が需要家に支払う電力消費抑制コストよりも低い場合には「○」と判定される。
なお市場価格の予測値のかわりに目標価格を市場価格とみなして電力消費抑制コストと比較してもよい。また市場価格が低下しない場合には、現在の価格と電力消費抑制コストとを比較してもよい。また将来の市場価格をリスク分だけ割り増して算出し、または現在の市場価格をリスク分だけ割り引いて算出してもよい。市場価格低下時が複数ある場合には、最初の市場価格低下時としてもよいし、市場価格が最低を記録する時としてもよい。
「市場価格低下時に建玉量不十分」という判定条件は、市場価格予測部50が算出した市場価格の予測値のうち、市場情報取得部30が取得した現在の市場価格よりも下がる時点の建玉量が建玉量閾値を下回っているか否かを判定することを規定している。
なお最も市場価格が安くなる時点の建玉量を建玉量閾値と比較してもよいし、現在より安くなる他の時点の建玉量を建玉量閾値と比較してもよい。また市場価格が低下しない場合には、現在の建玉量と建玉量閾値とを比較してもよい。また建玉量予測部60が予測した建玉量を割り当ててもよいし、将来の建玉量は常に不足しているとしてもよい。市場価格低下時が複数ある場合には、最初の市場価格低下時としてもよいし、市場価格が最低を記録する時としてもよい。また建玉量予測部60が予測した建玉量が建玉量閾値を下回るより前で最低を記録する時としてもよい。
「購入量」は、未調達電力量を基準として、現時点で購入すべき電力量を示す。「電力消費抑制可能量を残す」の場合、未調達電力量から電力消費抑制可能量(図5)を引いた電力量を電力取引市場からの購入量とする。「買わない」の場合、購入量を0とする。「(電力消費抑制可能量+市場価格低下時の建玉量)のみ残す」の場合、未調達電力量から電力消費抑制可能量と市場価格低下時の建玉量とを引いた電力量を市場からの購入量とする。「全部買う」の場合、未調達電力量の全てを電力取引市場からの購入量とする。
(3)取引計画の概要
図12〜図15を参照して、取引計画立案部70が立案する取引計画の概要について説明する。なお図12は比較例を示し、図13〜図15は実施例を示す。
図12は、比較例として、電力取引計画立案支援システム10が最小限必要な構成である電力消費抑制可能量算出部20を備えない場合に取引計画立案部70が立案する取引計画の概要を示す。ここでは電力取引市場から調達が必要である未調達電力を60MWhとする。グラフに示す市場価格及び建玉量は、市場情報取得部30により取得される。
また以下の説明で使用する目標価格は、電力取引市場から電力を購入する希望価格、すなわち電力を購入するか否かを判断する閾値であり、市場価格がこの目標価格を下回った場合には電力を購入する。目標価格は、販売電力価格に一定の営業コスト、利益を足して算出してもよいし、電力取引市場での平均取引価格等から算出してもよいし、取引担当者が状況にあわせて設定してもよい。
また建玉量閾値は、電力取引市場から電力を調達することができなくなるリスクを回避するための設定値、すなわち電力を購入するか否かを判断する閾値であり、建玉量がこの建玉量閾値を下回る場合には目標価格に達していなくても電力を購入する。また限界取引時刻とは、建玉量が建玉量閾値を下回る時刻である。
図12の場合、電力消費抑制可能量算出部20を備えていないため、未調達電力の全てを電力取引市場から調達する必要がある。この場合、電力取引市場から未調達電力を調達することができなくなるリスクを回避するため、市場価格が目標価格に達しない場合であっても、建玉量が建玉量閾値を下回る場合には未調達電力の全てを電力取引市場から調達しなければならない。よって高価格で電力を購入するリスクが生じる。
図13は、実施例として、電力取引計画立案支援システム10が最小限必要な構成である電力消費抑制可能量算出部20及び市場情報取得部30を備え、その他の外部情報取得部40、市場価格予測部50及び建玉量予測部60を備えない場合に取引計画立案部70が立案する取引計画の概要を示す。
ここでは電力取引市場から調達が必要である未調達電力を60MWh、電力消費抑制可能量算出部20が算出した電力消費抑制可能量を26MWhとする。グラフに示す市場価格及び建玉量は、市場情報取得部30により取得される。
図13の場合、電力消費抑制可能量算出部20を備えているため、未調達電力の全てを電力取引市場から調達する必要はない。需要家に電力消費抑制を要請して、未調達電力量から電力消費抑制可能量を差し引いた電力量を調達すればよい。すなわちみなし調達済み電力量を増大させることにより電力取引市場から調達すべき電力量を減少させることができる。
この結果、建玉量閾値を電力消費抑制可能量の分だけ下げることができる。また建玉量閾値を下げた分だけ、限界取引時刻を後ろにシフトさせることができる。よって限界取引時刻をシフトさせた時間内に市場価格が下がった場合には、下がった分だけ収益を向上させることができる。また市場価格が上がった場合には、電力取引市場から購入せずに需要家の電力消費を抑制すればよいので市場価格上昇のリスクを回避することができる。
図14は、実施例として、電力取引計画立案支援システム10が電力消費抑制可能量算出部20、市場情報取得部30及び市場価格予測部50を備え、建玉量予測部60を備えない場合に取引計画立案部70が立案する取引計画の概要を示す。なお市場価格予測部50が市場価格を予測する際に必要な場合には外部情報取得部40を備えるとしてもよい。
ここでは電力取引市場から調達が必要である未調達電力を60MWh、電力消費抑制可能量算出部20が算出した電力消費抑制可能量を26MWhとする。グラフに示す市場価格及び建玉量は、市場情報取得部30により取得される。
図14の場合、電力取引計画立案支援システム10が市場価格予測部50を備えているため、将来の市場価格の推移の予測値を算出することができる。よって市場価格が将来上昇すると予測される場合には現時点での市場価格が目標価格よりも高くても現時点で購入し、現時点での市場価格が将来低下すると予測される場合には現時点では購入しないという判断をすることができる。
図15は、実施例として、電力取引計画立案支援システム10が電力消費抑制可能量算出部20、市場情報取得部30、外部情報取得部40、市場価格予測部50及び建玉量予測部60を全て備える場合に取引計画立案部70が立案する取引計画の概要を示す。
ここでは電力取引市場から調達が必要である未調達電力を60MWh、電力消費抑制可能量算出部20が算出した電力消費抑制可能量を26MWhとする。グラフに示す市場価格及び建玉量は、市場情報取得部30により取得される。
図15の場合、電力取引計画立案支援システム10が建玉量予測部60を備えているため、将来の建玉量の推移の予測値を算出することができる。よって限界取引時刻を予測することができるため、限界取引時刻までの間で市場価格が目標価格よりも安い時刻で購入することができる。
(4)画面構成
図16は、表示画面構成の一例を示す。この表示画面は、取引計画立案部70が取引計画を立案する際に表示される画面であり、出力機器71により出力される画面である。
表示画面のプルダウンボタンを操作して対象とする電力商品を選択することにより、電力消費抑制可能量算出部20が算出した電力消費抑制可能量が表示画面に表示される。また市場情報取得部30が取得した市場価格の履歴及び建玉量の履歴が左のグラフに実線で表示され、市場価格予測部50が算出した市場価格の予測値及び建玉量予測部60が算出した建玉量の予測値が左のグラフに破線で表示される。
さらに供給予定量及び調達済電力量を入力操作すると、供給予定量から調達済電力量を差し引いた未調達電力量が表示され、また現在時刻における購入量が表示される。
(5)フローチャート
(5−1)電力消費抑制可能量算出処理
図17は、電力消費抑制可能量算出処理の処理手順を示す。この電力消費抑制可能量算出処理は、電力消費抑制可能量算出部20が、需給調整契約情報80(図3)及び電力消費抑制履歴情報90(図4)を参照して、電力消費抑制可能量(図5)を算出する処理である。処理主体を電力消費抑制可能量算出部20として説明する。
まず電力消費抑制可能量算出部20は、電力消費抑制可能量の算出対象である需要家を選択する(SP1)。次いで電力消費抑制可能量算出部20は、需給調整契約情報80を参照して、ステップSP1で選択した需要家に対応付けられている需給調整契約情報を取得する(SP2)。
例えば電力消費抑制可能量算出部20は、ステップSP1で選択した需要家が「需要家A」の場合、需要家Aに対応付けられている需給調整契約情報として、「19:00−20:00に連続60分を上限として30kWhの電力消費を抑制することができる」という情報を取得する。
次いで電力消費抑制可能量算出部20は、電力消費抑制履歴情報90を参照して、ステップSP1で選択した需要家に対応付けられている電力消費抑制履歴情報を取得する(SP3)。
例えば電力消費抑制可能量算出部20は、ステップSP1で選択した需要家が「需要家A」の場合、需要家Aに対応付けられている電力消費抑制履歴情報として、「2013年9月5日(木)18:00−18:30」に「15kWh」の電力消費抑制を要請し、実際には「13kWh」の電力消費量が抑制され、また「2013年9月12日(木)18:00−18:30」に「15kWh」の電力消費抑制を要請し、実際には「6kWh」の電力消費量が抑制され、また「2013年9月19日(木)18:00−18:30」に「15kWh」の電力消費抑制を要請し、実際には「11kWh」の電力消費量が抑制されたという情報を取得する。
なお電力消費抑制可能量算出部20は、蓄電機器21、蓄熱機器22及び発電機器23から得られる各種エネルギー量についても電力消費抑制可能量として算出する場合、これら蓄電機器21、蓄熱機器22及び発電機器23から得られる各種エネルギー量を取得するとしてもよい。
例えば電力消費抑制可能量算出部20は、需要家Aの蓄電機器21が5kWhの電力を蓄えている場合、需要家Aの電力消費抑制可能量として「5kWh」を取得する。また需要家Aの蓄熱機器22が4000kJの熱を蓄えている場合、需要家Aの電力消費抑制可能量相当の量として「4000kJ」を取得する。また需要家Aの発電機器23の出力が2kWである場合、需要家Aの電力消費抑制可能量相当の量として「2kW」を取得する。
次いで電力消費抑制可能量算出部20は、ステップSP2で取得した需給調整契約情報及びステップSP3で取得した電力消費抑制履歴情報並びに蓄電機器21、蓄熱機器22及び発電機器23から得られた各種エネルギー量のうちの何れか又は全てを用いて、ステップSP1で取得した需要家の電力消費抑制可能量を算出する(SP4)。
電力消費抑制可能量を算出する手法としては、確実性を優先するために、リアルタイム情報である蓄電量、蓄熱量及び発電量を用いて算出する方法、最大限抑制可能な消費電力量を算出するために、需給調整契約情報80を用いて算出する方法、また電力消費抑制履歴情報90を用いて実績に基づく消費電力量の期待値を算出する方法等がある。
ここでは、例として「2013年9月26日(木)」の電力消費抑制可能量を算出するために、電力消費抑制履歴情報90を用いて実績に基づく消費電力量の期待値を算出する方法について説明する。電力消費抑制履歴情報90を参照すると、需要家Aが過去に実際に抑制した電力消費量は、時系列的に「13kWh」、「6kWh」、「11kWh」であることが示されている。よってこれらの実績に基づく次回「2013年9月26日(木)」の電力消費抑制可能量の期待値は、(13+6+11)/3=10kWhと算出することができる。
確実性を優先するために、リアルタイム情報である蓄電量、蓄熱量及び発電量を用いて算出する場合には、蓄電機器21から取得した蓄電量と、蓄熱機器22から取得した蓄熱量(kWh単位に変換)と、発電機器23から取得した発電量(kWh単位に変換)の合計値を電力消費抑制可能量とする。
最大限抑制可能な消費電力量を算出するために、需給調整契約情報80を用いて算出する場合は、需給調整契約情報80において規定されている電力消費抑制可能量を電力商品の受渡し時間単位(この場合は30分単位)に変換した値を電力消費抑制可能量とする。
電力消費抑制可能量算出部20は、電力消費抑制可能量の算出対象である全ての需要家について上記処理を繰り返したか否かを判断する(SP5)。
電力消費抑制可能量算出部20は、この判断で否定結果を得た場合、他の需要家を選択して上記処理を繰り返し、肯定結果を得た場合、ステップSP6に移行する。
電力消費抑制可能量算出部20は、ステップSP4で算出した需要家ごとの電力消費抑制可能量の合計値を算出する(SP6)。
例えば電力消費抑制可能量算出部20は、需要家Aの電力消費抑制可能量は、上記の通り(13+6+11)/3=10kWhであり、また需要家B及び需要家Cの電力消費抑制可能量は、それぞれ(3+10+8)/3=7kWh、(6+12+9)/3=9kWhであるから、合計値は10+7+9=26kWhと算出する。
電力消費抑制可能量算出部20は、需要家ごとの電力消費抑制可能量及び全ての需要家の電力消費抑制可能量の合計値を電力消費抑制可能量(図5)としてコンピュータ内部又は外部のストレージに記録して、この電力消費抑制可能量算出処理を終了する。
なおここでは、需要家ごとに需給調整契約情報80、電力消費抑制履歴情報90、蓄電量、蓄熱量及び発電量のうちの全て又は全部を用いて電力消費抑制可能量を算出するとしたが、需要家ごとではなく、地域ごと又は需要家全体を対象にして、対象ごとの需給調整契約情報、電力消費抑制履歴情報、蓄電量、蓄熱量及び発電量等を用いて電力消費抑制可能量を算出するとしてもよい。
(5−2)市場価格推移予測処理
図18は、市場価格推移予測処理の処理手順を示す。この市場価格推移予測処理は、市場価格予測部50が、市場価格情報100(図6)及び外部情報110(図7)を参照して、市場価格推移予測情報(図8)を算出する処理である。処理主体を市場価格予測部50として説明する。
市場価格の推移の予測値の算出手法としては、線形予測方式(回帰モデル等)、非線形予測方式(ニューラルネットワーク等)、またはこれらを組み合わせたハイブリッド方式が知られている。ここでは線形予測方式の1つである回帰モデルを用いた場合の予測値の算出方法について説明する。
まず市場価格予測部50は、予測値の算出対象である電力商品を選択する(SP11)。次いで市場価格予測部50は、市場価格情報100を参照して、ステップSP11で選択した電力商品に対応付けられている市場価格情報を取得する(SP12)。
例えば市場価格予測部50は、ステップSP11で選択した電力商品が「18:00−18:30」に電力の受渡しが行われる「HH37」の場合、HH37の電力商品に対応付けられている市場価格情報として、「11:30時点で7.6円/kWh、12:00時点で7.7円/kWh、12:30時点で7.6円/kWh、13:00時点で7.7円/kWh、13:30時点で7.9円/kWh」という情報を取得する。
次いで市場価格予測部50は、外部情報110を取得する(SP13)。例えば市場価格予測部50は、外部情報として、「11:30時点で23.5℃、12:00時点で20.1℃、12:30時点で21.3℃、13:00時点で21.9℃、13:30時点で25.8℃」という履歴情報と、「14:00時点で22.7℃、14:30時点で19.8℃、15:00時点で24.2℃、15:30時点で23.1℃、16:00時点で22.8℃」という予測情報とを取得する。
次いで市場価格予測部50は、ステップSP12で取得した市場価格情報と、ステップSP13で取得した外部情報(履歴情報及び予測情報)とを用いて、価格予測モデルのパラメータを推定する(SP14)。
価格予測モデルのパラメータとは、1時刻先の市場価格の予測値を説明する市場価格情報及び外部情報(履歴情報及び予測情報)に対する重み係数である。市場価格情報及び外部情報(履歴情報及び予測情報)にそれぞれの重み係数を乗じて、これらを加算することにより、1時刻先の市場価格の予測値を算出することができる。1時刻先の市場価格とは、13:30時点の市場価格までが既知の場合、14:00時点の市場価格を意味する。
例えば「18:00−18:30」に電力の受渡しが行われる電力商品「HH37」の1時刻先の市場価格が、回帰モデルに従い、現在時刻、1時刻前、2時刻前の市場価格と、現在時刻の気温により説明することができる場合について考える。この場合、最小二乗法等を用いて、現在時刻、1時刻前、2時刻前の市場価格及び現在時刻の気温の重み係数、すなわち価格予測モデルのパラメータを推定することができる。
「18:00−18:30」に電力の受渡しが行われる電力商品「HH37」の市場価格の市場価格情報は、「11:30時点で7.6円/kWh、12:00時点で7.7円/kWh、12:30時点で7.6円/kWh、13:00時点で7.7円/kWh、13:30時点で7.9円/kWh」であり、履歴情報は、「11:30時点で23.5℃、12:00時点で20.1℃、12:30時点で21.3℃、13:00時点で21.9℃、13:30時点で25.8℃」である。
これらに対して最小二乗法を用いることにより、現在時刻、1時刻前、2時刻前の市場価格及び現在時刻の気温の重み係数を算出すると、「現在時刻の市場価格の重み係数が0.4」、「1時刻前の市場価格の重み係数が0.3」、「2時刻前の市場価格の重み係数が0.1」、「現在時刻の気温の重み係数が0.1」と算出することができる。
次いで市場価格予測部50は、ステップSP12で取得した市場価格情報及びステップSP13で取得した外部情報のうちの何れか又は全てと、ステップSP14で算出した価格予測モデルのパラメータとを用いて、市場価格の予測値を算出する(SP15)。
例えば市場価格予測部50は、「18:00−18:30」に電力の受渡しが行われる電力商品「HH37」の1時刻先の市場価格、すなわち14:00時点の市場価格について、0.4×7.9+0.3×7.7+0.1×7.6+0.1×25.3=8.0円/kWhという予測値を算出する。
なお2時刻先の市場価格の予測値は、1時刻先の市場価格の予測値を真値とみなして説明変数として用いることにより推定することができる。3時刻先以降の市場価格についても同様である。市場価格予測部50は、予測値の算出対象である全ての電力商品について上記処理を繰り返したか否かを判断する(SP16)。
市場価格予測部50は、この判断で否定結果を得た場合、他の電力商品を選択して上記処理を繰り返し、肯定結果を得た場合、電力商品ごとの数時刻先の予測値を市場価格推移予測情報(図8)としてコンピュータ内部又は外部のストレージに記録して、この市場価格推移予測処理を終了する。
(5−3)建玉量推移予測処理
図19は、建玉量推移予測処理の処理手順を示す。この建玉量推移予測処理は、建玉量予測部60が、建玉量情報120(図9)及び外部情報110(図7)を参照して、建玉量推移予測情報(図10)を算出する処理である。処理主体を建玉量予測部60として説明する。
建玉量の推移の予測値の算出手法としては、線形予測方式(回帰モデル等)、非線形予測方式(ニューラルネットワーク等)、またはこれらを組み合わせたハイブリッド方式が知られている。ここでは線形予測方式の1つである回帰モデルを用いた場合の予測値の算出方法について説明する。
まず建玉量予測部60は、予測値の算出対象である電力商品を選択する(SP21)。次いで建玉量予測部60は、建玉量情報120を参照して、ステップSP21で選択した電力商品に対応付けられている建玉量情報を取得する(SP22)。
例えば建玉量予測部60は、ステップSP21で選択した電力商品が「18:00−18:30」に電力の受渡しが行われる「HH37」の場合、HH37に対応付けられている建玉量情報として、「11:30時点で132MWh、12:00時点で115MWh、12:30時点で99MWh、13:00時点で86MWh、13:30時点で74MWh」という情報を取得する。
次いで建玉量予測部60は、外部情報110を取得する(SP23)。例えば建玉量予測部60は、外部情報として、「11:30時点で23.5℃、12:00時点で20.1℃、12:30時点で21.3℃、13:00時点で21.9℃、13:30時点で25.8℃」という履歴情報と、「14:00時点で22.7℃、14:30時点で19.8℃、15:00時点で24.2℃、15:30時点で23.1℃、16:00時点で22.8℃」という予測情報とを取得する。
次いで建玉量予測部60は、ステップSP22で取得した建玉量情報と、ステップSP23で取得した外部情報(履歴情報及び予測情報)とを用いて、建玉量予測モデルのパラメータを推定する(SP24)。
建玉量予測モデルのパラメータとは、1時刻先の建玉量の予測値を説明する建玉量情報及び外部情報(履歴情報及び予測情報)に対する重み係数である。建玉量情報及び外部情報(履歴情報及び予測情報)にそれぞれの重み係数を乗じて、これらを加算することにより、1時刻先の建玉量の予測値を算出することができる。
例えば「18:00−18:30」に電力の受渡しが行われる電力商品「HH37」の1時刻先の建玉量が、回帰モデルに従い、現在時刻、1時刻前、2時刻前の建玉量により説明することができる場合について考える。この場合、最小二乗法等を用いて、現在時刻、1時刻前、2時刻前の建玉量の重み係数、すなわち建玉量予測モデルのパラメータを推定することができる。
「18:00−18:30」に電力の受渡しが行われる電力商品「HH37」の建玉量情報は、「11:30時点で132MWh、12:00時点で115MWh、12:30時点で99MWh、13:00時点で86MWh、13:30時点で74MWh」である。これに対して最小二乗法を用いることにより、現在時刻、1時刻前、2時刻前の建玉量の重み係数を算出すると、「現在時刻の建玉量の重み係数が0.5、1時刻前の建玉量の重み係数が0.2、2時刻前の建玉量の重み係数が0.1」と算出することができる。
次いで建玉量予測部60は、ステップSP22で取得した建玉量情報及びステップSP23で取得した外部情報のうちの何れか又は全てと、ステップSP24で算出した建玉量予測モデルのパラメータとを用いて、建玉量の予測値を算出する(SP25)。
例えば建玉量予測部60は、「18:00−18:30」に電力の受渡しが行われる電力商品「HH37」の1時刻先の建玉量、すなわち14:00時点の建玉量について、0.5×74+0.2×86+0.1×99=64MWhと予測値を算出する。
なお2時刻先の建玉量の予測値は、1時刻先の建玉量の予測値を真値とみなして説明変数として用いることにより推定することができる。3時刻先以降の建玉量についても同様である。建玉量予測部60は、予測値の算出対象である全ての電力商品について上記処理を繰り返したか否かを判断する(SP26)。
建玉量予測部60は、この判断で否定結果を得た場合、他の電力商品を選択して上記処理を繰り返し、肯定結果を得た場合、電力商品ごとの数時刻先の予測値を建玉量推移予測情報(図10)としてコンピュータ内部又は外部のストレージに記録して、この建玉量推移予測処理を終了する。
(5−4)取引計画立案処理
図20は、取引計画立案処理の処理手順を示す。この取引計画立案処理は、取引計画立案部70が、電力消費抑制可能量(図5)、市場価格情報100(図6)、市場価格推移予測情報(図8)、建玉量推移予測情報(図10)及び取引計画立案ルール(図11)を参照して、出力機器71に表示画面(図16)を出力する処理である。処理主体を取引計画立案部70として説明する。
なおここでは13:30時点の市場価格までが既知であるという設定で説明する。すなわち、市場価格の現在値は、13:30時点の市場価格である。
まず取引計画立案部70は、取引計画の立案対象である電力商品を選択する(SP31)。次いで取引計画立案部70は、需要家に供給予定の電力量と、電力取引市場から調達済みの電力量とを取得し、現在時点での未調達電力量を算出する(SP32)。なお需要家に供給予定の電力量は、電力会社が算出した需要予測値等である。
例えば取引計画立案部70は、「18:00−18:30」の時刻において需要家に供給予定の電力量が230MWhで、現在時点で市場から調達済みの電力量が170MWhである時、現在時点での未調達電力量は、230−170=60MWhと算出する。
次いで取引計画立案部70は、ステップSP32で算出した未調達電力量に基づいて、現在未調達の電力量があるか否かを判断する(SP33)。
ここではステップSP32において未調達電力量を60MWhと算出した場合を想定しているので、取引計画立案部70は「未調達電力量あり」と判断する。なお未調達電力量が0MWhの場合、取引計画立案部70は「未調達電力量なし」と判断する。この場合、取引計画立案部70は、現時点では電力取引市場から電力を「購入しない」と判断して(SP41)、この取引計画立案処理を終了する。
次いで取引計画立案部70は、市場価格情報100を参照して、ステップSP31で選択した電力商品に対応付けられている市場価格の現在値を取得するとともに、市場価格予測部50が算出した市場価格推移予測情報(図8)を参照して、同様にステップSP31で選択した電力商品に対応付けられている市場価格の予測値を取得する(SP34)。
例えば取引計画立案部70は、ステップSP31で選択した電力商品が「18:00−18:30」に電力の受渡しが行われる「HH37」の場合、「13:30時点で7.9円/kWh」という市場価格の現在値と、「14:00時点で8.0円/kWh、14:30時点で7.8円/kWh、15:00時点で7.6円/kWh、15:30時点で7.3円/kWh、16:00時点で7.1円/kWh」という市場価格の予測値とを取得する。
次いで取引計画立案部70は、電力消費抑制コストを取得する(SP35)。例えば取引計画立案部70は、「18:00−18:30」に需要家に対して電力消費抑制を要請すると、6.5円/kWhの電力消費抑制コストが発生する場合、この6.5円/kWhの電力消費抑制コストを取得する。
次いで取引計画立案部70は、電力消費抑制可能量算出部20が算出した電力消費抑制可能量を取得する(SP36)。例えば取引計画立案部70は、「18:00−18:30」の時間帯における電力消費抑制可能量が26MWhである場合、この電力消費抑制可能量を取得する。
次いで取引計画立案部70は、建玉量情報120を参照して、ステップSP31で選択した電力商品に対応付けられている建玉量の現在値を取得するとともに、建玉量予測部60が算出した建玉量推移予測情報(図10)を参照して、同様にステップSP31で選択した電力商品に対応付けられている建玉量の予測値を取得する(SP37)。
例えば取引計画立案部70は、ステップSP31で選択した電力商品が「18:00−18:30」に電力の受渡しが行われる「HH37」の場合、「13:30時点で74MWh」という建玉量の現在値と、「14:00時点で64MWh、14:30時点で56MWh、15:00時点で48MWh、15:30時点で42MWh、16:00時点で36MWh」という建玉量の予測値とを取得する。
次いで取引計画立案部70は、取引計画立案ルール(図11)を参照して、電力取引市場からの電力の購入量を算出する(SP38)。
ここで取引計画立案部70が取引計画立案ルールを参照して、図13〜図15の実施例における各時刻の購入量を算出する場合について説明する。なお市場価格は電力消費抑制コストよりも常に低いものとする。
まず図13の実施例における限界取引時刻(電力消費抑制可能量算出部なし)の時点の購入量について説明する。限界取引時刻(電力消費抑制可能量算出部なし)の時点では、目標価格が現在値よりも低い。よって取引計画立案部70は、「市場価格の低下期待あり」について「○」と判定する。また取引計画立案部70は、「市場価格低下時に電力消費抑制コストより低い」について「○」と判定する。また建玉量が建玉量閾値(電力消費抑制可能量算出部あり)よりも大きいため、取引計画立案部70は、「市場価格低下時に建玉量不十分」について「×」と判定する。
この結果、取引計画立案部70は「○」「○」「×」の組み合わせの判定結果を得る。取引計画立案ルールを参照すると、この「○」「○」「×」の組み合わせの判定結果は、上から2行目に規定されている判定結果と一致し、購入量は「買わない」と規定されている。よって取引計画立案部70は、限界取引時刻(電力消費抑制可能量算出部なし)の時点での購入量を「0」と算出する。その後、限界取引時刻(電力消費抑制可能量算出部あり)の時点よりも前のどの時点で計算しても、同様に購入量は0となる。
次に限界取引時刻(電力消費抑制可能量算出部あり)の時点の購入量について説明する。限界取引時刻(電力消費抑制可能量算出部あり)の時点では、引き続き目標価格が現在値よりも低い。よって取引計画立案部70は、「市場価格の低下期待あり」について「○」と判定する。また取引計画立案部70は、「市場価格低下時に電力消費抑制コストより低い」について「○」と判定する。また建玉量が建玉量閾値(電力消費抑制可能量算出部あり)と一致しているため、取引計画立案部70は、「市場価格低下時に建玉量不十分」について「○」と判定する。
この結果、取引計画立案部70は「○」「○」「○」の組み合わせの判定結果を得る。取引計画立案ルールを参照すると、この「○」「○」「○」の組み合わせの判定結果は、上から1行目に規定されている判定結果と一致し、購入量は「電力消費抑制可能量を残す」と規定されている。よって取引計画立案部70は、電力消費抑制可能量(図5)に示す26MWhを未調達電力量60MWhから引いた34MWhを、限界取引時刻(電力消費抑制可能量算出部あり)の時点での購入量として算出する。その後、未調達電力量は60MWhから34MWhを引いた26MWhとなり、市場価格が目標価格に達する時点よりも前のどの時点で計算しても、未調達電力量26MWhから電力消費抑制可能量26MWhを引いて購入量は0となる。
次に市場価格が目標価格に達した時点の購入量について説明する。市場価格が目標価格に達した時点では、目標価格と現在値とが一致する。よって取引計画立案部70は、「市場価格の低下期待あり」について「×」と判定する。また取引計画立案部70は、「市場価格低下時に電力消費抑制コストより低い」について「○」と判定する。また建玉量が建玉量閾値(電力消費抑制可能量算出部あり)よりも小さいため、取引計画立案部70は「市場価格低下時に建玉量不十分」について「○」と判定する。
この結果、取引計画立案部70は「×」「○」「○」の組み合わせの判定結果を得る。取引計画立案ルールを参照すると、この「×」「○」「○」の組み合わせの判定結果は、上から5行目に規定されている判定結果と一致し、購入量は「全部買う」と規定されている。よって取引計画立案部70は、未調達電力量の26MWhを電力取引市場から購入する購入量として算出する。もし建玉量が26MWhを下回る場合には建玉量をすべて購入する。例えば建玉量が「22MWh」の場合には購入量を22MWhと算出する。残りの未調達電力量である4MWhについては、電力消費抑制コストを需要家に支払うことになる。
次に図14の実施例における限界取引時刻よりも前の時点の購入量について説明する。限界取引時刻よりも前の時点では、市場価格予測部50による市場価格の予測値が市場価格の現在値よりも下がる。よって取引計画立案部70は、「市場価格の低下期待あり」について「○」と判定する。また取引計画立案部70は、「市場価格低下時に電力消費抑制コストより低い」について「○」と判定する。また建玉量が建玉量閾値よりも大きいため、取引計画立案部70は、「市場価格低下時に建玉量不十分」について「×」と判定する。
この結果、取引計画立案部70は「○」「○」「×」の組み合わせの判定結果を得る。取引計画立案ルールを参照すると、この「○」「○」「×」の組み合わせの判定結果は、上から2行目に規定されている判定結果と一致し、購入量は「買わない」と規定されている。よって取引計画立案部70は、この時点での購入量を「0」と算出する。
次に限界取引時刻の時点の購入量について説明する。限界取引時刻の時点では、市場価格予測部50による市場価格の予測値が市場価格の現在値よりも下がる。よって取引計画立案部70は、「市場価格の低下期待あり」について「○」と判定する。また取引計画立案部70は、「市場価格低下時に電力消費抑制コストより低い」について「○」と判定する。また建玉量が建玉量閾値と一致しているため、取引計画立案部70は「市場価格低下時に建玉量不十分」について「○」と判定する。
この結果、取引計画立案部70は「○」「○」「○」の組み合わせの判定結果を得る。取引計画立案ルールを参照すると、この「○」「○」「○」の組み合わせの判定結果は、上から1行目に規定されている判定結果と一致し、購入量は「電力消費抑制可能量を残す」と規定されている。よって取引計画立案部70は、電力消費抑制可能量(図5)に示す26MWhを未調達電力量60MWhから引いた34MWhを購入量と算出する。その後、未調達電力量は60MWhから34MWhを引いた26MWhとなり、市場価格が最安値に達するまでのどの時点で計算しても、未調達電力量26MWhから電力消費抑制可能量26MWhを引いて購入量は0となる。
次に市場価格が最安値に達した時点の購入量について説明する。市場価格が最安値に達した時点では、予測値と現在値とが一致する。よって取引計画立案部70は、「市場価格の低下期待あり」について「×」と判定する。また取引計画立案部70は、「市場価格低下時に電力消費抑制コストより低い」について「○」と判定する。また建玉量が建玉量閾値よりも小さいため、取引計画立案部70は「市場価格低下時に建玉量不十分」について「○」と判定する。
この結果、取引計画立案部70は「×」「○」「○」の組み合わせの判定結果を得る。取引計画立案ルールを参照すると、この「×」「○」「○」の組み合わせの判定結果は、上から5行目に規定されている判定結果と一致し、購入量は「全部買う」と規定されている。よって取引計画立案部70は、未調達電力量の26MWhを購入量として算出する。もし建玉量が26MWhを下回る場合には建玉量をすべて購入する。例えば建玉量が「19MWh」の場合には購入量を19MWhと算出する。残りの未調達電力量である7MWhについては、電力消費抑制コストを需要家に支払うことになる。
次に図15の実施例における限界取引時刻よりも前の時点の購入量について説明する。限界取引時刻よりも前の時点では、市場価格予測部50による市場価格の予測値が市場価格の現在値よりも下がる。よって取引計画立案部70は、「市場価格の低下期待あり」について「○」と判定する。また取引計画立案部70は、「市場価格低下時に電力消費抑制コストより低い」は「○」と判定する。また建玉量予測部60による建玉量の予測値は、市場価格が低下予測されている時刻の間も建玉量閾値より大きい状態がしばらく続く。よって取引計画立案部70は、「市場価格低下時に建玉量不十分」について「×」と判定する。
この結果、取引計画立案部70は「○」「○」「×」の組み合わせの判定結果を得る。取引計画立案ルールを参照すると、この「○」「○」「×」の組み合わせの判定結果は、上から2行目の判定結果と一致し、購入量は「買わない」と規定されている。よって取引計画立案部70は、この時点での購入量を「0」と算出する。
次に限界取引時刻よりも前であって、かつ、市場価格が最安値を記録する最安値価格時刻1の時点の購入量について説明する。最安値価格時刻1の時点では、市場価格予測部50による市場価格の予測値が市場価格の現在値よりも下がる時刻があるため、取引計画立案部70は、「市場価格の低下期待あり」について「○」と判定する。また取引計画立案部70は、「市場価格低下時に電力消費抑制コストより低い」について「○」と判定する。また市場価格が現在価格よりも低下すると予測されているのは限界取引時刻よりも先であり、その時点で建玉量は建玉量閾値よりも小さくなると予測されている。よって取引計画立案部70は、「市場価格低下時に建玉量不十分」について「○」と判定する。
この結果、取引計画立案部70は「○」「○」「○」の組み合わせの判定結果を得る。取引計画立案ルールを参照すると、この「○」「○」「○」の組み合わせの判定結果は、上から1行目の判定結果と一致し、購入量は「電力消費抑制可能量を残す」と規定されている。よって取引計画立案部70は、電力消費抑制可能量(図5)に示す26MWhを未調達電力量60MWhから引いた34MWhを購入量として算出する。その後、未調達電力量は60MWhから34MWhを引いた26MWhとなり、市場価格が最安値に達するまでのどの時点で計算しても、未調達電力量26MWhから電力消費抑制可能量26MWhを引いて購入量は0となる。
次に限界取引時刻よりも後であって、かつ、市場価格が最安値を記録する最安値価格時刻2の時点の購入量について説明する。最安値価格時刻2の時点では、その先の市場価格は上昇すると予測されているため、取引計画立案部70は「市場価格の低下期待あり」について「×」と判定する。また取引計画立案部70は、「市場価格低下時に電力消費抑制コストより低い」について「○」と判定する。また建玉量が建玉量閾値よりも小さいと予測されているため、取引計画立案部70は「市場価格低下時に建玉量不十分」について「○」と判定する。
この結果、取引計画立案部70は「×」「○」「○」の組み合わせの判定結果を得る。取引計画立案ルールを参照すると、この「×」「○」「○」の組み合わせの判定結果は、上から5行目の判定結果と一致し、購入量は「全部買う」と規定されている。よって取引計画立案部70は、未調達電力量の26MWhを購入量として算出する。もし建玉量が26MWhを下回る場合には建玉量をすべて購入する。例えば建玉量が「19MWh」の場合には購入量を19MWhと算出する。残りの未調達電力量である7MWhについては、電力消費抑制コストを需要家に支払うことになる。
図20に戻り、取引計画立案部70は、ステップSP38で算出した購入量を出力機器71に表示画面(図16)を出力する(SP40)。
取引計画立案部70は、全ての電力商品について上記処理を繰り返した後(SP40)、この取引計画立案処理を終了する。
(6)本実施の形態による効果
以上のように本実施の形態における電力取引計画立案支援システム10によれば、電力消費抑制可能量算出部20により電力消費抑制可能量を算出し、市場価格予測部50により市場価格の予測値を算出し、建玉量予測部60により建玉量の予測値を算出し、これら算出した電力消費抑制可能量、市場価格の予測値及び建玉量の予測値と、予め規定されている取引計画立案ルールとに基づいて、現在時刻における購入量を算出するようにした。よって市場価格及び建玉量の変動に伴い、電力取引市場から高価格で電力を購入してしまうリスク及び建玉量の不足により電力取引市場から電力を購入することができなくなるリスクを低減させて、電力取引における収益を最大化させることができる。
10 電力取引計画立案支援システム
20 電力消費抑制可能量算出部
30 市場情報取得部
40 外部情報取得部
50 市場価格予測部
60 建玉量予測部
70 取引計画立案部
80 需給調整契約情報
90 電力消費抑制履歴情報
100 市場価格情報
110 外部情報
120 建玉量情報

Claims (14)

  1. 電力の取引計画を立案する電力取引計画立案支援システムにおいて、
    電力消費抑制可能量を算出する電力消費抑制可能量算出部と、
    市場価格及び建玉量を取得する市場情報取得部と、
    前記建玉量が不足しているか否かの基準となる建玉量閾値を電力取引市場から電力を購入するか否かの判定条件として規定する取引計画立案ルールと、
    前記電力消費抑制可能量の分だけ前記建玉量閾値を減少させて、減少後の建玉量閾値と、前記市場価格と、前記取引計画立案ルールとに基づいて、電力取引市場からの電力の購入量を算出する取引計画立案部と
    を備えることを特徴とする電力取引計画立案支援システム。
  2. 前記取引計画立案部は、
    前記電力消費抑制可能量の分だけ前記建玉量閾値を減少させることにより限界取引時刻を延長し、延長後の限界取引時刻までの間に前記市場価格が予め定められた目標価格以下になった場合、前記市場価格が前記目標価格以下になった時点で、電力取引市場から電力を購入することを決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電力取引計画立案システム。
  3. 将来の市場価格の推移を予測する市場価格予測部を備え、
    前記取引計画立案部は、
    前記減少後の建玉量閾値と、前記市場価格と、前記取引計画立案ルールと、前記市場価格予測部による予測とに基づいて、電力取引市場からの電力の購入量を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電力取引計画立案支援システム。
  4. 前記取引計画立案部は、
    前記電力消費抑制可能量の分だけ前記建玉量閾値を減少させることにより限界取引時刻を延長し、延長後の限界取引時刻以降に前記市場価格が最安価格になると予測される場合、前記市場価格が前記最安価格になると予測される時点で、電力取引市場から電力を購入することを決定する
    ことを特徴とする請求項3に記載の電力取引計画立案支援システム。
  5. 将来の建玉量の推移を予測する建玉量予測部を備え、
    前記取引計画立案部は、
    前記減少後の建玉量閾値と、前記市場価格と、前記取引計画立案ルールと、前記市場価格予測部による予測と、前記建玉量予測部による予測とに基づいて、電力取引市場からの電力の購入量を算出する
    ことを特徴とする請求項3に記載の電力取引計画立案支援システム。
  6. 前記取引計画立案部は、
    前記電力消費抑制可能量の分だけ前記建玉量閾値を減少させることにより限界取引時刻を延長し、延長後の限界取引時刻以降に前記市場価格が最安価格になると予測される場合であって、かつ、前記市場価格が前記最安値になると予測される時点の前記建玉量が前記建玉量閾値以下である場合、前記延長後の限界取引時刻までの間に前記市場価格が最安価格になると予測される時点で、電力取引市場から電力を購入することを決定する
    ことを特徴とする請求項5に記載の電力取引計画立案支援システム。
  7. 前記電力消費抑制可能量、前記市場価格、前記建玉量及び前記購入量を表示画面に表示する出力機器を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の電力取引計画立案システム。
  8. 電力の取引計画を立案する電力取引計画立案支援方法において、
    電力消費抑制可能量算出部が、電力消費抑制可能量を算出する第1のステップと、
    市場情報取得部が、市場価格及び建玉量を取得する第2のステップと、
    取引計画立案部が、電力消費抑制可能量の分だけ予め定められた建玉量閾値を減少させて、減少後の建玉量閾値と、前記市場価格と、前記建玉量閾値を電力取引市場から電力を購入するか否かの判定条件として規定する取引計画立案ルールとに基づいて、電力取引市場からの電力の購入量を算出する第3のステップと
    を備えることを特徴とする電力取引計画立案支援方法。
  9. 前記第3のステップにおいて、
    前記取引計画立案部は、
    前記電力消費抑制可能量の分だけ前記建玉量閾値を減少させることにより限界取引時刻を延長し、延長後の限界取引時刻までの間に前記市場価格が予め定められた目標価格以下になった場合、前記市場価格が前記目標価格以下になった時点で、電力取引市場から電力を購入することを決定する
    ことを特徴とする請求項8に記載の電力取引計画立案方法。
  10. 市場価格予測部が、将来の市場価格の推移を予測する第4のステップを備え、
    前記第3のステップにおいて、
    前記取引計画立案部は、
    前記減少後の建玉量閾値と、前記市場価格と、前記取引計画立案ルールと、前記市場価格予測部による予測とに基づいて、電力取引市場からの電力の購入量を算出する
    ことを特徴とする請求項8に記載の電力取引計画立案支援方法。
  11. 前記第3のステップにおいて、
    前記取引計画立案部は、
    前記電力消費抑制可能量の分だけ前記建玉量閾値を減少させることにより限界取引時刻を延長し、延長後の限界取引時刻以降に前記市場価格が最安価格になると予測される場合、前記市場価格が前記最安価格になると予測される時点で、電力取引市場から電力を購入することを決定する
    ことを特徴とする請求項10に記載の電力取引計画立案支援方法。
  12. 建玉量予測部が、将来の建玉量の推移を予測する第5のステップを備え、
    前記第3のステップにおいて、
    前記取引計画立案部は、
    前記減少後の建玉量閾値と、前記市場価格と、前記取引計画立案ルールと、前記市場価格予測部による予測と、前記建玉量予測部による予測とに基づいて、電力取引市場からの電力の購入量を算出する
    ことを特徴とする請求項10に記載の電力取引計画立案支援方法。
  13. 前記第3のステップにおいて、
    前記取引計画立案部は、
    前記電力消費抑制可能量の分だけ前記建玉量閾値を減少させることにより限界取引時刻を延長し、延長後の限界取引時刻以降に前記市場価格が最安価格になると予測される場合であって、かつ、前記市場価格が前記最安値になると予測される時点の前記建玉量が前記建玉量閾値以下である場合、前記延長後の限界取引時刻までの間に前記市場価格が最安価格になると予測される時点で、電力取引市場から電力を購入することを決定する
    ことを特徴とする請求項12に記載の電力取引計画立案支援方法。
  14. 出力機器が、前記電力消費抑制可能量、前記市場価格、前記建玉量及び前記購入量を表示画面に表示する第6のステップを備える
    ことを特徴とする請求項8に記載の電力取引計画立案方法。
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