JPWO2015137506A1 - 活性光線硬化型インクジェットインク、充填方法および画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
Description
(1)温度により可逆的にゾルゲル相転移する活性光線硬化型インクジェットインクであって、少なくとも1種のゲル化剤と、少なくとも1種のモノマーとを少なくとも含み、該少なくとも1種のモノマーが、25℃における粘度が50cp以上であるモノマーAを含み、該モノマーAの含有量が、該インクジェットインクの全質量に対して40質量%以上であり、
該インクジェットインクを剪断及び/又は攪拌をする前の粘度が50Pa・s以上2000Pa・s以下であり、かつ、該インクジェットインクを剪断してインクパックに充填する時の粘度が20Pa・s以下であることを特徴とする、活性光線硬化型インクジェットインク。
(2)前記少なくとも1種のモノマーが、25℃における粘度が50cp以上であって、かつ、ClogP値が4.5以上7未満であり、さらに、分子量が300以上である、モノマーBを含み、該モノマーBの含有量が前記インクジェットインクの全質量に対して20質量%以上であることを特徴とする、第(1)項に記載の活性光線硬化型インクジェットインク。
(3)前記少なくとも1種のゲル化剤が、下記の一般式(G1)で表される化合物又は一般式(G2)で表される化合物を含むことを特徴とする、第(1)項又は第(2)項に記載の活性光線硬化型インクジェットインク。
一般式(G1):R1−CO−R2
一般式(G2):R3−COO−R4
(該一般式(G1)及び(G2)中、R1〜R4は、それぞれ独立に、炭素数12以上の直鎖部分を含む炭化水素基を表す。)
(4)前記少なくとも1種のゲル化剤が、下記の一般式(G1)で表される化合物及び一般式(G2)で表される化合物の2種を併用して含むことを特徴とする、第(1)項又は第(2)項に記載の活性光線硬化型インクジェットインク。
一般式(G1):R1−CO−R2
一般式(G2):R3−COO−R4
(該一般式(G1)及び(G2)中、R1〜R4は、それぞれ独立に、炭素数12以上の直鎖部分を含む炭化水素基を表す。)
(5)前記少なくとも1種のゲル化剤の含有量が、前記インクジェットインクの全質量に対して5質量%未満であることを特徴とする、第(1)項〜第(4)項のいずれか1項に記載の活性光線硬化型インクジェットインク。
(6)第(1)項1〜第(5)項のいずれか1項に記載の活性光線硬化型インクジェットインクをインクパックに充填する、充填方法であって、該インクジェットインクを冷却しながら剪断及び/又は攪拌をしてインクパックに充填することを特徴とする、充填方法。
(7)第(1)項〜第(5)項のいずれか1項に記載の活性光線硬化型インクジェットインクを記録媒体に射出する工程と、該記録媒体に射出されたインクに活性光線を照射して、該インクを硬化させる工程と、を含むことを特徴とする、画像形成方法。
本発明による活性光線硬化型インクジェットインク(以下、単に、インクジェットインクと称する場合がある。)は、温度により可逆的にゾルゲル相転移するインクジェットインクであって、少なくとも1種のゲル化剤と、少なくとも1種のモノマーとを少なくとも含み、少なくとも1種のモノマーが、25℃における粘度が50cp以上であるモノマーAを含んでなり、モノマーAの含有量が、インクジェットインクの全質量に対して40質量%以上であり、インクジェットインクを剪断する前の粘度が50Pa・s以上2000Pa・s以下であり、かつ、インクジェットインクを剪断及び/又は攪拌をしてインクパックに充填する時の粘度が20Pa・s以下であることを特徴とする、インクジェットインクである。
本発明による活性光線硬化型インクジェットインクは少なくとも1種のゲル化剤を含む。少なくとも1種のゲル化剤は、本発明による活性光線硬化型インクジェットインクを温度により可逆的にゾルゲル相転移させる機能を有する。ゲル化剤は、ゲル化温度よりも高い温度で、少なくとも1種のモノマーに溶解できるとよく、ゲル化温度以下の温度で、本発明による活性光線硬化型インクジェットインク中で結晶化できるとよい。
脂肪族ケトン化合物;
脂肪族エステル化合物;
パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ペトロラクタム等の石油系ワックス;
キャンデリラワックス、カルナウバワックス、ライスワックス、木ロウ、ホホバ油、ホホバ固体ロウ、およびホホバエステル等の植物系ワックス;
ミツロウ、ラノリンおよび鯨ロウ等の動物系ワックス;
モンタンワックス、および水素化ワックス等の鉱物系ワックス;
硬化ヒマシ油または硬化ヒマシ油誘導体;
モンタンワックス誘導体、パラフィンワックス誘導体、マイクロクリスタリンワックス誘導体またはポリエチレンワックス誘導体等の変性ワックス;
ベヘン酸、アラキジン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、ラウリン酸、オレイン酸、およびエルカ酸等の高級脂肪酸;
ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール;
12−ヒドロキシステアリン酸等のヒドロキシステアリン酸;
12−ヒドロキシステアリン酸誘導体;ラウリン酸アミド、ステアリン酸アミド、ベヘン酸アミド、オレイン酸アミド、エルカ酸アミド、リシノール酸アミド、12−ヒドロキシステアリン酸アミド等の脂肪酸アミド(例えば日本化成社製 ニッカアマイドシリーズ、伊藤製油社製 ITOWAXシリーズ、花王社製 FATTYAMIDシリーズ等);
N−ステアリルステアリン酸アミド、N−オレイルパルミチン酸アミド等のN−置換脂肪酸アミド;
N,N’−エチレンビスステアリルアミド、N,N’−エチレンビス−12−ヒドロキシステアリルアミド、およびN,N’−キシリレンビスステアリルアミド等の特殊脂肪酸アミド;
ドデシルアミン、テトラデシルアミンまたはオクタデシルアミンなどの高級アミン;
ステアリルステアリン酸、オレイルパルミチン酸、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、エチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル等の脂肪酸エステル化合物(例えば日本エマルジョン社製 EMALLEXシリーズ、理研ビタミン社製 リケマールシリーズ、理研ビタミン社製 ポエムシリーズ等);
ショ糖ステアリン酸、ショ糖パルミチン酸等のショ糖脂肪酸のエステル(例えばリョートーシュガーエステルシリーズ 三菱化学フーズ社製);
ポリエチレンワックス、α−オレフィン無水マレイン酸共重合体ワックス等の合成ワックス(Baker−Petrolite社製 UNILINシリーズ等);
ダイマー酸;
ダイマージオール(CRODA社製 PRIPORシリーズ等);
ステアリン酸イヌリン等の脂肪酸イヌリン;
パルミチン酸デキストリン、ミリスチン酸デキストリン等の脂肪酸デキストリン(千葉製粉社製 レオパールシリーズ等);
ベヘン酸エイコサン二酸グリセリル;
ベヘン酸エイコサンポリグリセリル(日清オイリオ社製 ノムコートシリーズ等);
N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジブチルアミド、N−(2−エチルヘキサノイル)−L−グルタミン酸ジブチルアミド等のアミド化合物(味の素ファインテクノより入手可能);
1,3:2,4−ビス−O−ベンジリデン−D−グルシトール(ゲルオールD 新日本理化より入手可能)等のジベンジリデンソルビトール類;
特開2005−126507号公報、特開2005−255821号公報および特開2010−111790号公報に記載の低分子オイルゲル化剤;
等が含まれる。
一般式(G1):R1−CO−R2
一般式(G2):R3−COO−R4
(一般式(G1)及び(G2)中、R1〜R4は、それぞれ独立に、炭素数12以上の直鎖部分を含む炭化水素基を表す。)
インクに含まれる脂肪族ケトン化合物は、一種類のみであってもよく、二種類以上の混合物であってもよい。
式(G2)で表される脂肪族エステル化合物の例には、ベヘニン酸ベヘニル(C21−C22、融点70℃)、イコサン酸イコシル(C19−C20)、ステアリン酸ステアリル(C17−C18、融点60℃)、ステアリン酸パルミチル(C17−C16)、ステアリン酸ラウリル(C17−C12)、パルミチン酸セチル(C15−C16、融点54℃)、パルミチン酸ステアリル(C15−C18)、ミリスチン酸ミリスチル(C13−C14、融点43℃)、ミリスチン酸セチル(C13−C16、融点50℃)、ミリスチン酸オクチルドデシル(C13−C20)、オレイン酸ステアリル(C17−C18)、エルカ酸ステアリル(C21−C18)、リノール酸ステアリル(C17−C18)、オレイン酸ベヘニル(C18−C22)、セロチン酸ミリシル(C25−C16)、モンタン酸ステアリル(C27−C18)、モンタン酸ベヘニル(C27−C22)、リノール酸アラキジル(C17−C20)、トリアコンタン酸パルミチル(C29−C16)等が含まれる。
本発明による活性光線硬化型インクジェットインクは、少なくとも1種のモノマーを少なくとも含み、少なくとも1種のモノマーは、モノマーAを含む。また、本発明によるインクジェットインクは、少なくとも1種のモノマーを少なくとも含み、少なくとも1種のモノマーが、モノマーBを含むことが好ましい。
モノマーAは、25℃における粘度が50cp以上であるモノマーであり、25℃におけるモノマーAの粘度が50cp以上であると、インクパックに充填する時は少なくとも、本発明による活性光線硬化型インクジェットインクに含まれる、少なくとも1種のゲル化剤と液体成分との分離を効果的に防止することができる。
ソフトウェアパッケージ2:Chem Draw Ultra ver.8.0.(2003年4月、CambridgeSoft Corporation,USA)
本発明による活性光線硬化型インクジェットインクの粘度は、インクジェットインクを剪断及び/又は攪拌をする前の粘度が50Pa・s以上2000Pa・s以下であり、かつ、インクジェットインクを剪断してインクパックに充填する時の粘度が20Pa・s以下である。ここで、インクジェットインクを剪断及び/又は攪拌をする前の粘度とは、溶解状態のインクジェットインク(80℃〜90℃)を剪断及び/又は攪拌をすることなく常温まで冷却した時の常温粘度を意味する。また、インクジェットインクを剪断及び/又は攪拌をしてインクパックに充填する時の粘度とは、剪断及び/又は攪拌が行われ、インクジェットインク中のゲル化剤とモノマーとが均一な状態であるときの粘度を意味する。
本発明による活性光線硬化型インクジェットインクは、光重合開始剤を更に含んでもよい。具体的には、活性光線が電子線である場合は、通常、光重合開始剤は含まれなくてもよいが、活性光線が紫外線である場合は、光重合開始剤が含まれることが好ましい。
活性光線硬化型インクジェットインクは、必要に応じて色材をさらに含んでもよい。色材は、染料または顔料でありうるが、インクの構成成分に対して良好な分散性を有し、かつ耐候性に優れることから、顔料が好ましい。顔料は、特に限定されないが、例えばカラーインデックスに記載される下記番号の有機顔料または無機顔料でありうる。
KET Yellow 401、402、403、404、405、406、416、424、KET Orange 501、KET Red 301、302、303、304、305、306、307、308、309、310、336、337、338、346、KET Blue 101、102、103、104、105、106、111、118、124、KET Green 201(大日本インキ化学製);
Colortex Yellow 301、314、315、316、P−624、314、U10GN、U3GN、UNN、UA−414、U263、Finecol Yellow T−13、T−05、Pigment Yellow1705、Colortex Orange 202、Colortex Red101、103、115、116、D3B、P−625、102、H−1024、105C、UFN、UCN、UBN、U3BN、URN、UGN、UG276、U456、U457、105C、USN、Colortex Maroon601、Colortex BrownB610N、Colortex Violet600、Pigment Red 122、Colortex Blue516、517、518、519、A818、P−908、510、Colortex Green402、403、Colortex Black 702、U905(山陽色素製);
Lionol Yellow1405G、Lionol Blue FG7330、FG7350、FG7400G、FG7405G、ES、ESP−S(東洋インキ製)、
Toner Magenta E02、Permanent RubinF6B、Toner Yellow HG、Permanent Yellow GG−02、Hostapeam BlueB2G(ヘキストインダストリ製);
Novoperm P−HG、Hostaperm Pink E、Hostaperm Blue B2G(クラリアント製);
カーボンブラック#2600、#2400、#2350、#2200、#1000、#990、#980、#970、#960、#950、#850、MCF88、#750、#650、MA600、MA7、MA8、MA11、MA100、MA100R、MA77、#52、#50、#47、#45、#45L、#40、#33、#32、#30、#25、#20、#10、#5、#44、CF9(三菱化学製)などが挙げられる。
本発明による活性光線硬化型インクジェットインクは、必要に応じて他の成分をさらに含んでもよい。他の成分は、各種添加剤や他の樹脂等であってよい。添加剤の例には、界面活性剤、レベリング添加剤、マット剤、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、抗菌剤、インクの保存安定性を高めるための塩基性化合物等も含まれる。塩基性化合物の例には、塩基性アルカリ金属化合物、塩基性アルカリ土類金属化合物、アミンなどの塩基性有機化合物などが含まれる。他の樹脂の例には、硬化膜の物性を調整するための樹脂などが含まれ、例えばポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ゴム系樹脂、およびワックス類等が含まれる。
本発明による活性光線硬化型インクジェットインクに含まれる少なくとも1種のゲル化剤及び少なくとも1種のモノマー、並びに好適に含まれる色材及び光重合開始剤を、加熱下、混合して得られる。例えば、一部の光重合性化合物に色材(特に顔料)を分散させた顔料分散液を用意し、顔料分散液と、他のインク成分と混合する。得られたインクは、所定のフィルタで濾過することが好ましい。本発明による活性光線硬化型インクジェットインクの吐出性を高めるためには、高温下におけるインクの粘度が一定以下であることが好ましい。具体的には、活性光線硬化型インクジェットインクの、80℃における粘度が3〜20mPa・sであることが好ましい。
本発明による充填方法は、本発明の活性光線硬化型インクジェットインクをインクパックに充填する、充填方法であって、本発明のインクジェットインクを冷却しながら剪断及び/又は攪拌をしてインクパックに充填することを特徴とする。溶解状態(80℃〜90℃)のインクジェットインクを、50℃以下まで冷却しながら剪断及び/又は攪拌することが好ましいが、インクパックに充填する前に、ゲル化剤と液体成分とが分離しないで均一な状態にするためには、少なくとも70℃〜50℃までは冷却して剪断及び/又は攪拌するのがよい。本発明の効果をより高めるためには、本発明のインクジェットインクを40℃以下、好ましくは30℃以下に冷却しながら剪断及び/又は攪拌することが好ましい。
本発明による画像形成方法は、本発明の活性光線硬化型インクジェットインクを記録媒体に射出する工程と、記録媒体に射出されたインクに活性光線を照射して、インクを硬化させる工程と、を含むことを特徴とする。
本発明の活性光線硬化型インクジェットが用いられる、活性光線硬化型インクジェット方式のインクジェット記録装置について説明する。活性光線硬化型インクジェット方式のインクジェット記録装置には、ライン記録方式(シングルパス記録方式)のものと、シリアル記録方式のものと、がある。求められる画像の解像度や記録速度に応じて選択されればよいが、高速記録の観点では、ライン記録方式(シングルパス記録方式)が好ましい。
以下の成分(ゲル化剤(ワックス)、重合性化合物、重合禁止剤、重合開始剤、顔料分散液)を用いて、活性光線硬化型インクジェットインクを調製した。
ジステアリルケトン(カオーワックスT1、花王社製)
ジパルミチルケトン(Hentriacontan−16−on、試薬(Arfa Aseer)社製)
ジラウリルケトン(12−tricosanone、試薬(Arfa Aseer)社製)
ベヘニン酸ベヘニル(ユニスター M−2222SL、日油社製)
ステアリン酸ステアリル(エキセパールSS、花王社製)
パルミチン酸セチル(アムレプスPC、高級アルコール工業社製)
ベヘニン酸(ルナックBA,花王社製)
エルカ酸アミド(ニュートロンS、日本精化社製)
ポリエチレングリコール#400ジアクリレート/A−400 粘度 56.8 ClogP 0.47
ノニルフェノール8EO変性アクリレート/Miramer M166 粘度180 ClogP 6.42
トリシクロデカンジメタノールジアクリレート/SR833S 粘度130 ClogP 4.69
その他
トリプロピレングリコールジアクリレート/EM223 粘度 12 ClogP 2.21
Irgastab UV10(チバスペシャリティケミカル)
DAROCURE TPO(チバスペシャリティケミカル)
顔料分散液1(M:マゼンタ)の調製
下記の分散剤、活性線硬化性化合物および重合禁止剤を、ステンレスビーカーに入れ、65℃のホットプレート上で加熱しながら1時間加熱攪拌して溶解させた。得られた溶液を室温まで冷却後、下記のマゼンタ顔料1を加えて、直径0.5mmのジルコニアビーズ200gとともにガラス瓶に入れて密栓し、ペイントシェーカーにて8時間分散処理した。その後、ジルコニアビーズを除去して、下記組成の顔料分散液1を調製した。
分散剤:アジスパーPB824(味の素ファインテクノ社製) 9質量部
活性光線硬化性化合物:EM−223(トリプロピレングリコールジアクリレート、長興化学社製) 70質量部
重合禁止剤:Irgastab UV10(チバ・ジャパン社製) 0.02質量部
マゼンタ顔料1:Pigment Red 122(大日精化製、クロモファインレッド6112JC) 21質量部
下記の表1に示された組成に従って、各成分を混合して得た混合物を80℃に加熱して撹拌した。得られた溶液を加熱下において#3000の金属メッシュフィルタで濾過した後、冷却してインクを調製した。表1において、各成分の配合量の単位は質量部である。
フィルタでろ過後、静置の状態で室温まで冷却、室温の状態で剪断、及び攪拌を行いパックへ充填する方法をA方法、フィルタろ過後、80℃から50℃まで剪断、及び攪拌しながら冷却し、室温にて攪拌、均一な状態でパックへ充填する方法をB方法とした。
各実施例(実施例1〜12)および比較例1〜5で得られた活性光線硬化型インクジェットインクで、ライン型インクジェット記録装置を用いて単色画像を形成した。インクジェット記録装置のインクジェットヘッドの温度は80℃に設定した。記録媒体に、抜き文字、5cm×5cmのベタ画像、または濃度階調パッチを印字した。画像を形成した後、記録装置の下流部に配置したLEDランプ(Phoseon Technology社製395nm、水冷LED)で、画像に紫外線を照射してインクを硬化した。吐出用記録ヘッドは、ノズル径20μm、ノズル数512ノズル(256ノズル×2列、千鳥配列、1列のノズルピッチ360dpi)のピエゾヘッドを用いた。吐出条件は、1滴の液滴量が2.5plとなる条件で、液滴速度約6m/sで出射させて、1440dpi×1440dpiの解像度で記録した。記録速度は500mm/sとした。画像形成は、23℃、55%RHの環境下で行った。dpiとは、2.54cm当たりのドット数を表す。
インク調整後(フィルタろ過後)からパックに充填するまでにかかった時間と作業の容易のランク付けを行った。
ランク0:ゲルの流動性が低くパック充填が困難
ランク1:ゲルを崩壊するのに時間を要する、流動性はあるがばらつきが見られるが充填可能
ランク2:ゲルを崩壊するのにかかる時間が1より短い、均一な溶液で流動性が高く充填が容易
上記のインク製造方法から顔料分散液を除く成分を用いて調整したクリアインクを作製、透明な容器に5kgずつ充填し、トラックに積載し輸送させた後、ゲル化剤の偏りが生じているかどうか目視により評価を行った。
ランク0:1000km未満で分離
ランク1:1000kmまで分離なし
ランク2:1500kmまで分離なし
ランク3:2000kmまで分離なし
ランク4:2500kmまで分離なし
ランク5:3000kmまで分離なし
ランク1以上で使用可能と判断される。
上記調製した各インクを搭載したインクジェット記録装置で、インクジェットヘッドからインク出射を行い、ノズル欠および出射曲がりの有無について目視観察を行い、下記の基準に則り、射出安定性の評価を行った。
◎:ノズル欠の発生が全く認められなかった
○:全ノズル512中、1〜4個のノズルでノズル欠が認められた
×:全ノズル512中、5個以上のノズルでノズル欠が認められた
上記方法によって、記録媒体である印刷用コート紙A(OKトップコート 米坪量128g/m2 王子製紙社製)に印字した5cm×5cmのベタ画像を目視評価し、下記の評価基準に従って濃度ムラの評価を行った。
0:はっきりとした濃度ムラがみられる
1:濃度ムラが見られる
2:表面凹凸感はあるが、画質としては使用出来るレベル
3:2より表面凹凸感が改善
4:3より表面凹凸感が改善
5:表面凹凸感がほぼない
6:表面凹凸感が全くなく良好
比較例1及び2よりワックスを含まない場合は吐出安定性は良いが、濃度ムラが生じ使用できないレベルであるのに対し、実施例1〜12はいずれも濃度ムラは生じず画質として使用できるレベルであった。
実施例よりワックスの量が5質量%以上10質量%未満(実施例1〜5)、3.5質量%以上5質量%未満、3.5質量%未満の順に表面凹凸性が良好という結果になった。
比較例5よりインク充填前に剪断、攪拌を行わないと流動性が無く充填出来ないこと、比較例3〜5、実施例より剪断をすると作業性がランク1レベルになり、さらに剪断しながら冷却を行うB方法で剪断を行うことで作業性のランクが2になることがわかった(実施例6〜12)。
輸送による分離評価では、比較例4及び5より50cP以上のモノマーが含まれない、又は含まれても40%に満たないと分離が生じ、実施例1〜12では50cP以上のモノマーが40質量%以上含まれるので、いずれも1000km以上の輸送に分離せず使用できるものであった。
さらに、ノニルフェノール8EO変性アクリレートMiramer M166及び/又はトリシクロデカンジメタノールジアクリレートSR833S(25℃における粘度が50cp以上であって、かつ、ClogP値が4.5以上7未満であり、さらに、分子量が300以上)を20質量%以上含有すること(実施例2〜12)、ゲル化剤(ワックス)にケトンとエステルを使用すること(実施例3及び4)、ゲル化剤(ワックス)をケトンとエステルとの2種を併用すること(実施例5〜12)、ゲル化剤(ワックス)の含有量を3.5質量%以下に減らすこと(実施例7〜12)の順に輸送試験のランクが良好となった。
12 記録媒体
14、24 吐出用記録ヘッド
16、26 ヘッドキャリッジ
18、28 活性光線照射部
19 温度制御部
27 ガイド部
Claims (7)
- 温度により可逆的にゾルゲル相転移する活性光線硬化型インクジェットインクであって、
少なくとも1種のゲル化剤と、
少なくとも1種のモノマーと
を少なくとも含み、
該少なくとも1種のモノマーが、25℃における粘度が50cp以上であるモノマーAを含み、
該モノマーAの含有量が、該インクジェットインクの全質量に対して40質量%以上であり、
該インクジェットインクを剪断及び/又は攪拌をする前の粘度が50Pa・s以上2000Pa・s以下であり、かつ、該インクジェットインクを剪断及び/又は攪拌をしてインクパックに充填する時の粘度が20Pa・s以下であることを特徴とする、活性光線硬化型インクジェットインク。 - 前記少なくとも1種のモノマーが、25℃における粘度が50cp以上であって、かつ、ClogP値が4.5以上7未満であり、さらに、分子量が300以上である、モノマーBを含み、
該モノマーBの含有量が前記インクジェットインクの全質量に対して20質量%以上であることを特徴とする、請求項1に記載の活性光線硬化型インクジェットインク。 - 前記少なくとも1種のゲル化剤が、下記の一般式(G1)で表される化合物又は一般式(G2)で表される化合物を含むことを特徴とする、請求項1又は2に記載の活性光線硬化型インクジェットインク。
一般式(G1):R1−CO−R2
一般式(G2):R3−COO−R4
(該一般式(G1)及び(G2)中、R1〜R4は、それぞれ独立に、炭素数12以上の直鎖部分を含む炭化水素基を表す。) - 前記少なくとも1種のゲル化剤が、下記の一般式(G1)で表される化合物及び一般式(G2)で表される化合物の2種を併用して含むことを特徴とする、請求項1又は2に記載の活性光線硬化型インクジェットインク。
一般式(G1):R1−CO−R2
一般式(G2):R3−COO−R4
(該一般式(G1)及び(G2)中、R1〜R4は、それぞれ独立に、炭素数12以上の直鎖部分を含む炭化水素基を表す。) - 前記少なくとも1種のゲル化剤の含有量が、前記インクジェットインクの全質量に対して5質量%未満であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の活性光線硬化型インクジェットインク。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の活性光線硬化型インクジェットインクをインクパックに充填する、充填方法であって、
該インクジェットインクを冷却しながら剪断及び/又は攪拌をしてインクパックに充填することを特徴とする、充填方法。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載の活性光線硬化型インクジェットインクを記録媒体に射出する工程と、該記録媒体に射出されたインクに活性光線を照射して、該インクを硬化させる工程と、を含むことを特徴とする、画像形成方法。
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