JPWO2015129089A1 - アレーアンテナ装置 - Google Patents

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誠 桧垣
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Abstract

アレーアンテナ装置は、第1の給電点(F1)を備える第1の基板(100)と、第2の給電点(F2)を備える第2の基板(200)と、を具備する。前記第1の基板(100)は、複数の第1放射素子(101)と、前記複数の第1放射素子(101)が第1の偏波方向に直線偏波を形成するように、前記第1の給電点(F1)と前記複数の第1放射素子(101)それぞれとを等長のパターン配線で接続する第1の給電線路(201)と、を備える。前記第2の基板(200)は、前記複数の第1放射素子(101)それぞれに対向する複数の第2放射素子(102)と、前記複数の第2放射素子(102)が前記第1の偏波方向と直交する第2の偏波方向に直線偏波を形成するように、前記第2の給電点(F2)と前記複数の第2放射素子(102)それぞれとを前記第1の給電線路(201)と同じ等長のパターン配線で接続する第2の給電線路(202)と、を備える。

Description

本発明の実施形態は、アレーアンテナ装置に関する。
通信衛星と電波を送受信するアンテナは、ITU−R規格等によってサイドローブレベルが一定水準まで抑圧されるように規定されている。この規定を満足するために、矩形状の平面基板に複数の放射素子をアレー状に配列したアレーアンテナであって、平面基板の辺方向に対して所定の角度を保って直線偏波を形成するように設計されたものが知られている。
直線偏波を形成するには、給電点と複数の放射素子のそれぞれとを等長のパターン配線で接続する。特に、平面基板の辺方向に対して所定の角度を保って直線偏波を形成する場合には、放射素子に接続する給電線路の接続方向を、形成する直線偏波の方向に揃えるという方法がある。
特開2010−206683号
しかしながら、上記のように所定の角度を保って直線偏波を形成する方法の場合、等長のパターン配線を実現するためには、給電線路を蛇行させて長さを調節する必要がある。その場合、給電線路が蛇行する部分の特性が、送信信号の周波数によって変化する。具体的には、給電線路が鋭角に折れ曲がる箇所が存在するため、給電線路同士が近接するか、または、給電線路と放射素子とが近接する箇所が存在する。このような導体同士の近接箇所においては、電磁的な干渉が生じ、アンテナの品質が劣化してしまう。また、上記方法では、給電線路を蛇行させるため、隣接する給電線路同士が結合する、給電線路を密に配線しなくてはならないといった問題が生じる。
本発明が解決しようとする課題は、給電線路を蛇行させることなく、サイドローブを抑制しつつ、直線偏波を所定の角度で形成することのできるアレーアンテナ装置を提供することである。
実施形態によれば、第1の給電点を備える第1の基板と、前記第1の基板の下部に積層され、第2の給電点を備える第2の基板と、前記第1の給電点及び前記第2の給電点に互いに0度または180度の位相差で給電する180度ハイブリッド回路と、を具備するアレーアンテナ装置を提供する。前記第1の基板は、第1の誘電体層と、前記第1の誘電体層上に複数の第1放射素子をアレー状に配列して形成される第1の放射素子アレーと、前記第1の誘電体層に設けられ、前記複数の第1放射素子が第1の偏波方向に直線偏波を形成するように、前記第1の給電点と前記複数の第1放射素子それぞれとを等長のパターン配線で接続する第1の給電線路と、前記第1の誘電体層の下部に積層される第1の地導体層と、前記第1の地導体層の下部に積層される第2の誘電体層と、を備える。前記第2の基板は、前記第2の誘電体層の下部に位置する第3の誘電体層と、前記第3の誘電体層上に前記複数の第1放射素子それぞれに対向するように複数の第2放射素子をアレー状に配列して形成される第2の放射素子アレーと、前記第3の誘電体層に設けられ、前記複数の第2放射素子が前記第1の偏波方向と直交する第2の偏波方向に直線偏波を形成するように、前記第2の給電点と前記複数の第2放射素子それぞれとを前記第1の給電線路と同じ等長のパターン配線で接続する第2の給電線路と、前記第3の誘電体層の下部に積層する第2の地導体層と、を備える。前記第1の地導体層は、前記複数の第1の放射素子及び前記複数の第2の放射素子に対向する位置に開口部を有する。前記第1の給電線路における第1放射素子との接続部のパターン配線と前記第2の給電線路における前記第2放射素子との接続部のパターン配線とは互いに直交する方向に形成される。
第1の実施形態に係るアレーアンテナ装置を示す分解斜視図である。 第1の実施形態に係るアレーアンテナ装置において、導波管型のマジックT位相給電回路を用いた様子である。 第2の実施形態に係るアレーアンテナ装置を示す分解斜視図である。 第2の実施形態に係るアレーアンテナ装置において、導波管型のマジックT位相給電回路を用いた様子である。
以下に、図面を参照しながら、種々の実施形態について説明する。なお、実施形態を通して共通の構成には同一の符号を付すものとし、重複する説明は省略する。また、各図は実施形態とその理解を促すための模式図であり、その形状や寸法、比などは実際の装置と異なる個所があるが、これらは以下の説明と公知の技術を参酌して適宜、設計変更することができる。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るアレーアンテナ装置の分解斜視図である。図1において、アレーアンテナ装置は、第1の基板100と、第1の基板100の下部に積層される第2の基板200と、第1の基板100及び第2の基板200に接続される180度ハイブリッド回路300とを具備する。
上記第1の基板100は、第1の誘電体層1と、この第1の誘電体層1の下部に積層される第1の地導体層2と、この第1の地導体層2の下部に積層される第2の誘電体層3とを備える。
上記第1の誘電体層1の表面には、複数の第1放射素子101が互いに直交する2方向に沿ってアレー状に配列されて第1の放射素子アレーが形成される。また、第1の誘電体層1の表面には、その一端部に設けられた第1の給電点F1と複数の第1放射素子101それぞれとを等長で接続する第1の給電線路201が形成される。
一方、上記第2の基板200は、第3の誘電体層4と、この第3の誘電体層4の下部に積層される第2の地導体層5とを備える。第3の誘電体層4の表面には、複数の第2放射素子102が、上記第1放射素子101それぞれと対向する位置にアレー状に配列されて第2の放射素子アレーが形成される。また、第2の誘電体層3の表面には、その一端部に設けられた第2の給電点F2と第2放射素子102それぞれとを等長で接続する第2の給電線路202が形成される。
さらに第1の基板100、第2の基板200それぞれの構成について詳述する。
まず、第1の基板100において、上記第1の放射素子アレーは、例えば、第1の誘電体層1の表面上に金属膜を蒸着させた後、複数の第1放射素子101をパターニングし、エッチングすることによって形成したものである。なお、図1において、複数の第1放射素子101は、各々、矩形状に描かれているが、これに限定されるものではなく、例えば、円形状であってもよい。
一方、第1の給電線路201は、前述したように、第1の誘電体層1の表面に設けられ、第1の放射素子アレーが第1の偏波方向に直線偏波を形成するように、第1の給電点F1と複数の第1放射素子101それぞれとを等長のパターン配線で接続したものである。等長のパターン配線は、例えば、トーナメント型のレイアウトでクランク状に形成することで実現され、第1の放射素子アレーと同様に、例えば、エッチングによって形成することができる。このように、給電線路をトーナメント型のレイアウトで等長となるように形成すれば、給電線路が鋭角で曲がる箇所がないため、給電線路同士が近接しない。それ故、給電線路同士の電磁的な干渉によるアンテナの品質劣化を防ぐことができる。
なお、上記の構成では、第1の給電線路201を、第1の誘電体層1の表面に、上記複数の第1放射素子101と共に形成するようにしたが、第1の誘電体層1を複数の層に分割し、その複数の層の間に形成するようにしてもよい。その場合、第1の給電線路201の給電端部を、それぞれ第1放射素子101の下部で電磁結合されるように、例えば第1放射素子101の下部中心部まで延長させたパターンとする。
上記第1の誘電体層1の下部に積層される第1の地導体層2は、第1の給電線路201のグランドの役割を果たし、第1の給電線路201と第2の給電線路202とが互いに電磁的に干渉することを防ぐ。また、上記第1の地導体層2は、複数の第1放射素子101および複数の第2放射素子102に対向する位置に開口部400を有する。この開口部400は、第1の放射素子アレーから放射される直線偏波に第2の放射素子アレーから放射される直線偏波を合成するために設けられたもので、例えば、エッチングによって形成することができる。
上記第1の地導体層2の下部に積層される第2の誘電体層3は、第1の地導体層2と第2の基板200に形成される第2放射素子102および第2の給電線路202とを絶縁するための層である。
次に、上記第2の基板200において、第2の放射素子アレーは、第1の放射素子アレーと同様に、第3の誘電体層4の表面上に金属膜を蒸着させた後、複数の第2放射素子をパターニングし、エッチングすることによって形成したものである。なお、図1において、複数の第2放射素子102は、各々、矩形状に描かれているが、これに限定されるものではなく、例えば、円形状であってもよい。
一方、第2の給電線路202は、前述したように、第3の誘電体層4の表面に設けられ、第2の放射素子アレーが第1の偏波方向と直交する第2の偏波方向に直線偏波を形成するように、第2の給電点F2と複数の第2放射素子102それぞれとを、第1の給電線路201と同じ等長のパターン配線で接続したものである。具体的には、基板に対して垂直方向から見たときに、第1の給電線路201と第2の給電線路202とは、第1放射素子101に接続されるパターン配線の方向と、第1放射素子101に対向する第2放射素子102に接続されるパターン配線の方向とが互いに直交するように配線される。等長のパターン配線は、例えば、トーナメント型のレイアウトでクランク状に形成することで実現され、第2の放射素子アレーと同様に、例えばエッチングによって形成することができる。このように、給電線路がトーナメント型のレイアウトで等長となるように形成されている場合の効果は先に述べた通りであり、アンテナの品質低下を防ぐことができる。
なお、上記の構成では、第2の給電線路202を、第3の誘電体層4の表面に、上記複数の第2放射素子102と共に形成するようにしたが、第3の誘電体層4を複数の層に分割し、その複数の層の間に形成するようにしてもよい。その場合、第2の給電線路202の給電端部を、それぞれ第2放射素子102の下部で電磁結合するように、例えば第2放射素子102の下部中心部まで延長させたパターンとする。
上記第2の誘電体層3の下部に積層される第2の地導体層5は、第2の給電線路202のグランドの役割を果たす。
続いて、給電系の構成について説明する。
上記第1の給電線路201における第1放射素子101との接続部のパターン配線と、第2の給電線路202における第2放射素子102との接続部のパターン配線とは互いに直交する方向に形成される。第1の給電点F1と第2の給電点F2とは、それぞれ180度ハイブリッド回路300の出力端子と接続されており、互いに0度または180度の位相差で給電される。180度ハイブリッド回路300は、入力端2箇所と出力端2箇所を有する。180度ハイブリッド回路300は、入力端の1つから信号を入力すると、2つの出力端から同位相の信号を出力し、別のもう1つの入力端から信号を入力すると、2つの出力端から180度の位相差、即ち、逆位相の信号を出力する。
図1には図示されていないが、第1の実施形態では、2つの入力端に送信機と受信機とがそれぞれ接続される。送信機から出力された信号は180度ハイブリッド回路300を経由し、第1の給電点F1および第2の給電点F2に同位相・同振幅の信号が分配される。一方、受信機が接続された入力端に信号を入力すると、第1の給電点F1および第2の給電点F2に逆位相・同振幅の信号が分配される。可逆性により、同位相・同振幅の信号が第1の給電点F1および第2の給電点F2から180度ハイブリッド回路300に入力されると、送信機が接続された入力端に信号が出力され、受信機が接続された入力端には信号が出力されない。また、180度の位相差かつ同振幅の信号が第1の給電点F1および第2の給電点F2から180度ハイブリッド回路300に入力されると、受信機が接続された入力端に信号が出力され、送信機が接続された入力端には信号が出力されない。つまり、送信機と受信機の180度ハイブリッド回路300に対する接続端を交換すれば、逆の信号処理が可能となる。
180度ハイブリッド回路300には、例えば、マジックT位相給電回路を用いることができる。このマジックT位相給電回路は、導波管型のマジックT位相給電回路300’、マイクロストリップラインとスロットラインを併用した基板上に形成できるマジックT位相給電回路のいずれであってもよい。マジックT位相給電回路は、必用に応じて様々な公知のマジックT位相給電回路で代用することも可能である。
図2は、第1の実施形態に係るアレーアンテナ装置において、マジックT位相給電回路を用いた場合を図示したものである。本実施形態で示している導波管型のマジックT位相給電回路300’は、第1および第2の給電線路201,202に接続される導波管の広壁面に接続された送信機側のポートから無線信号を入力すると、2つの給電線路に逆位相の無線信号が出力される。一方、第1および第2の給電線路201,202に接続される導波管の狭壁面に接続された受信機側のポートには、第1および第2の給電線路202から入力された無線信号を足し合わせた信号のうち、同位相の成分が出力される。送受信機の接続を入れ替えると、送信機から入力された無線信号は第1および第2の給電線路202に同位相の無線信号を送信し、第1および第2の給電線路201,202からマジックT位相給電回路に入力された逆位相の無線信号成分が受信機側に出力される。
以下に、第1の実施形態に係るアレーアンテナ装置の動作について説明する。
上記のとおり、第1の給電点F1から複数の第1放射素子101の各々までの配線の長さと第2の給電点F2から複数の第2放射素子102の各々までの配線の長さとは、いずれも等長である。また、基板に対して垂直方向から見たときに、第1の給電線路201と第2の給電線路202とは、第1放射素子101に接続されるパターン配線の方向と第1放射素子101に対向する第2放射素子102に接続されるパターン配線の方向とが互いに直交するように配線されている。したがって、180度ハイブリッド回路300によって複数の第1放射素子101と複数の第2放射素子102とが、互いに同相または180度の位相差で給電されると、直交する2偏波が合成されて、各偏波に対して45度傾いた偏波が基板に垂直な方向へ放射される。
具体的には、例えば、180度ハイブリッド回路300に対して送信機から信号を入力した時、第1の給電線路201および第2の給電線路202に同相の信号が入力されるとする。このとき、第1の放射素子アレーからは、図1に示す矢印aの方向の直線偏波が基板に垂直な方向へ放射され、第2の放射素子アレーからは、図1に示す矢印bの方向の直線偏波が基板に垂直な方向へ放射されるとする。この場合、2つの偏波に対応する電界および磁界は合成され、振動面が図1に示す矢印cの方向に向いた直線偏波が、基板に垂直な方向へ放射される。一方、受信機側の端子には、第1の給電線路201および第2の給電線路202から逆位相で入力される信号成分が出力される。これは、第1の放射素子アレーおよび第2の放射素子アレーが、それぞれ、振動面が図1に示す矢印aおよび矢印b’の方向に向いた直線偏波の電磁波を受信することを意味する。
次に、第1の給電点F1と第2の給電点F2とが、180度の位相差をつけて給電される場合と同相で給電される場合との違いを説明する。例えば、第2の給電点F2に、第1の給電点F1と180度の位相差をつけて給電される場合、第1の給電点F1と同相で給電される場合と比較して、複数の第2放射素子102から放射される偏波の振動面の向きが反転する。即ち、図1に示すように、複数の第2放射素子102から放射される偏波の振動面の向きが矢印bの方向から180度反転した矢印b’の方向へ変わる。この場合、2つの偏波に対応する電界および磁界は合成され、振動面が図1に示す矢印c’の方向に向いた直線偏波が基板に垂直な方向へ放射される。この場合、受信機は、振動面が矢印cの方向に向いた直線偏波を受信することになる。
上記の説明からわかるとおり、第1の実施形態に係るアレーアンテナ装置は、振動面が給電線路の放射素子に対する接続方向と45度傾いた偏波を放射することができる。換言すると、放射する直線偏波の振動面の方向と45度傾いた方向から、放射素子に対して給電線路を接続または結合することが可能である。したがって、例えば、放射素子の形状が矩形状である場合、放射素子を誘電層の面内で45度傾けて形成しなくても、所望の角度傾いた直線偏波を放射することができる。更には、矩形状の放射素子を基板に対して45°傾けて形成する場合と比較して、放射素子の配列間隔を短くすることが可能である。また、矩形状の放射素子を基板に対して45°傾けて形成する場合と比較して、放射素子の配列間隔を短くすることなく配線スペースを広くとることができる。
また、第1の実施形態に係るアレーアンテナ装置は、送信機と受信機とを繋ぐ180度ハイブリッド回路300の端子を入れ替えることによって、送信と受信とで使用する偏波の振動面の方向を切り替えることができる。したがって、第1の実施形態に係るアレーアンテナ装置は、アンテナのサイズが大型であり、アンテナ自体を回転させるのが困難な場合であっても、容易に偏波の方向を切り替え可能である。
(第2の実施形態)
図3に、第2の実施形態に係るアレーアンテナ装置を示す。第2の実施形態に係るアレーアンテナ装置において、第1の実施形態と異なる点は、第2の基板200において、複数の第2の放射素子102を形成せず、第3の給電線路203の給電端部を、第1の誘電体層1に形成される複数の第1放射素子101の下部で電磁結合するように、例えば第1放射素子101の下部中心部まで延長させたパターンとした点にある。なお、第3の給電線路203の給電端部は、第1放射素子101の下部中心部である必要はない。第3の給電線路203の給電端部は、例えば、第1放射素子101の下部であればよい。また、第3の給電線路203は、複数の第1放射素子が第1の偏波方向と直交する第2の偏波方向に直線偏波を形成するように、第2の給電点と複数の第1放射素子それぞれとを第1の給電線路201と同じ等長のパターン配線で接続する。ここで、「第1の給電線路201と同じ等長のパターン配線」とは、必ずしも、第1の給電線路201と第3の給電線路203とが全く同じであることを意味しない。例えば、第3の給電線路203は、第1の給電線路201のパターンを略90度回転させたパターンであってもよい。また、上記したように、第3の給電線路203の給電端部は、第1放射素子101の下部であればよい。この構成によれば、複数の第1放射素子101に対して、第1の給電線路201と第3の給電線路203により、互いに直交する方向から給電されるので、第1の放射素子アレーから第1の方向の偏波を送出すると共に、第1の方向に直交する第2の方向の偏波を送出することが可能となる。
図4は、第2の実施形態に係るアレーアンテナ装置において、180度ハイブリッド回路300が、導波管型のマジックT位相給電回路300’である場合を図示したものである。第1の実施形態に係るアレーアンテナ装置と同様、マジックT位相給電回路は、導波管型のマジックT位相給電回路300’、マイクロストリップラインとスロットラインを併用した基板上に形成できるマジックT位相給電回路のいずれであってもよい。マジックT位相給電回路は、必用に応じて様々な公知のマジックT位相給電回路で代用することも可能である。
上記の構成を採用した、第2の実施形態に係るアレーアンテナ装置は、第1の実施形態に係るアレーアンテナ装置と同様の動作をする。
即ち、第2の実施形態に係るアレーアンテナ装置は、振動面が給電線路の放射素子に対する接続方向と45度傾いた偏波を放射することができる。換言すると、放射する直線偏波の振動面の方向と45度傾いた方向から、放射素子に対して給電線路を接続または結合することが可能である。したがって、例えば、放射素子の形状が矩形状である場合、放射素子を誘電層の面内で45度傾けて形成しなくても、所望の角度傾いた直線偏波を放射することができる。更には、矩形状の放射素子を基板に対して45°傾けて形成する場合と比較して、放射素子の配列間隔を短くすることが可能である。また、矩形状の放射素子を基板に対して45°傾けて形成する場合と比較して、放射素子の配列間隔を短くすることなく配線スペースを広くとることができる。
また、第2の実施形態に係るアレーアンテナ装置は、送信機と受信機とを繋ぐ180度ハイブリッド回路300、300’の端子を入れ替えることによって、送信と受信とで使用する偏波の振動面の方向を切り替えることができる。したがって、第2の実施形態に係るアレーアンテナ装置は、アンテナのサイズが大型であり、アンテナ自体を回転させるのが困難な場合であっても、容易に偏波の方向を切り替え可能である。
尚、本実施形態は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1…第1の誘電体層、2…第1の地導体層、3…第2の誘電体層、4…第3の誘電体層、5…第2の地導体層、100…第1の基板、200…第2の基板、300…180度ハイブリッド回路、300’…導波管型マジックT位相給電回路、400…開口部、101…複数の第1放射素子、102…複数の第2放射素子、201…第1の給電線路、202…第2の給電線路、203…第3の給電線路、F1…第1の給電点、F2…第2の給電点。

Claims (6)

  1. 第1の給電点を備える第1の基板と、
    前記第1の基板の下部に積層され、第2の給電点を備える第2の基板と、
    前記第1の給電点及び前記第2の給電点に互いに0度または180度の位相差で給電する180度ハイブリッド回路と、
    を具備するアレーアンテナ装置であって、
    前記第1の基板は、
    第1の誘電体層と、
    前記第1の誘電体層上に複数の第1放射素子をアレー状に配列して形成される第1の放射素子アレーと、
    前記第1の誘電体層に設けられ、前記複数の第1放射素子が第1の偏波方向に直線偏波を形成するように、前記第1の給電点と前記複数の第1放射素子それぞれとを等長のパターン配線で接続する第1の給電線路と、
    前記第1の誘電体層の下部に積層される第1の地導体層と、
    前記第1の地導体層の下部に積層される第2の誘電体層と、
    を備え、
    前記第2の基板は、
    前記第2の誘電体層の下部に位置する第3の誘電体層と、
    前記第3の誘電体層上に前記複数の第1放射素子それぞれに対向するように複数の第2放射素子をアレー状に配列して形成される第2の放射素子アレーと、
    前記第3の誘電体層に設けられ、前記複数の第2放射素子が前記第1の偏波方向と直交する第2の偏波方向に直線偏波を形成するように、前記第2の給電点と前記複数の第2放射素子それぞれとを前記第1の給電線路と同じ等長のパターン配線で接続する第2の給電線路と、
    前記第3の誘電体層の下部に積層する第2の地導体層と、
    を備え、
    前記第1の地導体層は、前記複数の第1の放射素子及び前記複数の第2の放射素子に対向する位置に開口部を有し、
    前記第1の給電線路における第1放射素子との接続部のパターン配線と前記第2の給電線路における前記第2放射素子との接続部のパターン配線とは互いに直交する方向に形成されるアレーアンテナ装置。
  2. 第1の給電点を備える第1の基板と、
    前記第1の基板の下部に積層され、第2の給電点を備える第2の基板と、
    前記第1の給電点及び前記第2の給電点に互いに0度または180度の位相差で給電する180度ハイブリッド回路と、
    を具備するアレーアンテナ装置であって、
    前記第1の基板は、
    第1の誘電体層と、
    前記第1の誘電体層上に複数の第1放射素子をアレー状に配列して形成される第1の放射素子アレーと、
    前記第1の誘電体層に設けられ、前記複数の第1放射素子が第1の偏波方向に直線偏波を形成するように、前記第1の給電点と前記複数の第1放射素子それぞれとを等長のパターン配線で接続する第1の給電線路と、
    前記第1の誘電体層の下部に積層される第1の地導体層と、
    前記第1の地導体層の下部に積層される第2の誘電体層と、
    を備え、
    前記第2の基板は、
    前記第2の誘電体層の下部に位置する第3の誘電体層と、
    前記第3の誘電体層に設けられ、前記複数の第1放射素子が前記第1の偏波方向と直交する第2の偏波方向に直線偏波を形成するように、前記第2の給電点と前記複数の第1放射素子それぞれとを前記第1の給電線路と同じ等長のパターン配線で接続され、給電端部が前記複数の第1放射素子の下部まで延長されている第2の給電線路と、
    前記第3の誘電体層の下部に積層する第2の地導体層と、
    を備え、
    前記第1の地導体層は、前記複数の第1の放射素子に対向する位置に開口部を有し、
    前記第1の給電線路における第1放射素子との接続部のパターン配線と前記第2の給電線路における前記第1放射素子との接続部のパターン配線とは互いに直交する方向に形成されるアレーアンテナ装置。
  3. 前記第1の給電線路および前記第2の給電線路は、トーナメント型のレイアウトで形成される請求項1または2に記載のアレーアンテナ装置。
  4. 前記180度ハイブリッド回路は、マジックT回路である請求項1または2に記載のアレーアンテナ装置。
  5. 前記180度ハイブリッド回路は、前記第1の給電点および前記第2の給電点に対して0度の位相差を生じる第1線路と180度の位相差を生じる第2線路と、前記第1回路と前記第2回路とを選択的に切り替える切替手段とを備える請求項1または2に記載のアレーアンテナ装置。
  6. 前記第2の給電線路は、前記給電端部が前記複数の第1放射素子の下部中心部まで延長されている請求項2に記載のアレーアンテナ装置。
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