JPWO2015105143A1 - 画像処理システム、電子黒板およびプログラム - Google Patents

Abstract

画像処理システムは、電子黒板と、前記電子黒板とネットワークを介して接続された情報処理装置とを含む。前記電子黒板は、プロセッサと、前記プロセッサにより実行されると、前記電子黒板に対し、前記電子黒板の表示装置上で指定されたリクエストの識別情報および処理対象データの識別情報を含むコードを生成させ、前記生成したコードを前記表示装置に表示させるプログラムを格納した記憶部を含む。前記情報処理装置は、前記通信装置が前記表示されたコードを撮影した画像から抽出し、送信した情報に含まれるリクエストの識別情報によって特定されるリクエストの種類に応じた処理を実行する。

Description

本発明は、画像を表示する表示装置を含む画像処理システムに関する。

従来、ディスプレイなどの表示装置に画像を表示させ、その表示された画像上にユーザが描画した文字や数字、図形等の画像を表示可能な電子黒板が利用されている。

一方、このような電子黒板とデータサーバとの間でデータのやり取りをしたいというニーズが存在する。電化製品とサーバとの間でデータをやり取りする技術の一例として、特許文献１には、電化製品から携帯端末を介してサーバに設定ページを送信するオペレータシステムが開示されている。

特開２０１３−９２８２８号公報

しかしながら、特許文献１が開示する技術を電子黒板に応用した場合、既定のデータのみを電子黒板からデータサーバに送信するため、ユーザの所望するデータのダウンロードやアップロードを容易に実行できないという問題があった。

本発明は上述した課題を解決するものであり、ユーザの所望するデータのダウンロードやアップロードを容易に実行することができる画像処理システム、電子黒板およびプログラムを提供することを目的とする。

本発明の一側面によれば、画像処理システムは、電子黒板と、前記電子黒板とネットワークを介して接続された情報処理装置とを含む。前記電子黒板は、プロセッサと、前記プロセッサにより実行されると、前記電子黒板に対し、前記電子黒板の表示装置上で指定されたリクエストの識別情報および処理対象データの識別情報を含むコードを生成させ、前記生成したコードを前記表示装置に表示させるプログラムを格納した記憶部を含む。前記情報処理装置は、前記通信装置が前記表示されたコードを撮影した画像から抽出し、送信した情報に含まれるリクエストの識別情報によって特定されるリクエストの種類に応じた処理を実行する。

本発明の一側面によれば、画像処理システムは、ユーザの所望するデータのダウンロードやアップロードを容易に実行することができる。

本発明の画像処理システムの一実施形態を示す図。 電子黒板のハードウェア構成を示す図。 携帯端末のハードウェア構成を示す図。 電子黒板の機能構成を示す図。 携帯端末の機能構成を示す図。 データサーバの機能構成を示す図。 画像処理システムが実行する処理の一実施形態を示すシーケンス図。 画像処理システムが実行する処理の別の実施形態を示すシーケンス図。 電子黒板が実行する処理の一実施形態を示すフローチャート。 携帯端末が実行する処理の一実施形態を示すフローチャート。 データサーバが携帯端末からデータを受信した場合に実行する処理の一実施形態を示すフローチャート。

以下、本発明の実施形態を添付の図面を参照し説明する。本発明は後述する実施形態に限定されるものではない。

図１は、本発明の画像処理システムの一実施形態を示す図である。図１を参照すれば、画像処理システム１００は、電子黒板１１０と、携帯端末１２０ａ，１２０ｂ，１２０ｃと、アクセスポイント１３０と、データサーバ１４０とを含む。電子黒板１１０、アクセスポイント１３０およびデータサーバ１４０は、ＬＡＮ等のネットワークで構成されるネットワーク１５０に接続されている。ネットワーク１５０は、電話回線やインターネット回線を含んで構成されるネットワーク１６０に接続されている。

電子黒板１１０は、画像提供装置１１２が提供する画像を表示すると共に、ユーザが描く画像を表示可能な画像処理装置である。電子黒板１１０は、ユーザが指定したリクエストに応じた処理を実行する。電子黒板１１０は、ネットワーク１５０を介してデータサーバ１４０と通信する。

携帯端末１２０ａ，１２０ｂ，１２０ｃは、電子黒板１１０に表示された画像を撮影して、この撮影した画像から得られた情報をデータサーバ１４０に送信する通信装置である。携帯端末１２０ａ，１２０ｂは、無線通信によってアクセスポイント１３０にデータを送信し、ネットワーク１５０を介して当該データをデータサーバ１４０に送信する。携帯端末１２０ｃは、無線通信によって基地局（図示せず）にデータを送信し、ネットワーク１５０，１６０を介して当該データをデータサーバ１４０に送信する。

図１に示す実施形態では、携帯端末の一例としてタブレット型ＰＣおよびスマートフォンを採用するが、種々の携帯型の通信装置を採用することができる。

データサーバ１４０は、ユーザが指定したリクエストに応じた処理を実行する情報処理装置である。データサーバ１４０は、携帯端末１２０ａ，１２０ｂ，１２０ｃからリクエストを受信すると、当該リクエストに応じてデータダウンロードやデータアップロード等の処理を実行する。

具体的には、データサーバ１４０は、ダウンロード要求が指定されている場合、データサーバ１４０の記憶装置に保存されているダウンロード対象データを電子黒板１１０に送信する。この送信された（ダウンロードされた）データは、電子黒板１１０のディスプレイ２０７（図２）に表示され、ダウンロードされたデータに対して文字や図形等を描きこむことができる。これによって、画像提供装置１１２が提供する画像だけでなく、データサーバ１４０の記憶装置に保存されているダウンロード対象データも電子黒板１１０のディスプレイ２０７に表示することができる。アップロード要求が指定されている場合、データサーバ１４０は、アップロード要求を電子黒板１１０に送信し、電子黒板１１０が提供するアップロード対象データをデータサーバ１４０の記憶装置に保存する。ここでアップロード対象データとは、電子黒板１１０で生成される後述する合成画像のデータ等である。

図２は、電子黒板１１０のハードウェア構成を示す図である。以下、図２を参照して、電子黒板１１０のハードウェア構成について説明する。

電子黒板１１０は、ＣＰＵ２００と、ＲＡＭ２０１と、ＲＯＭ２０２と、ソリッドステートドライブ（ＳＳＤ）２０３と、ネットワークインタフェース（Ｉ／Ｆ）２０４と、グラフィクスプロセシングユニット（ＧＰＵ）２０５と、ディスプレイコントローラ２０６と、ディスプレイ２０７とを備える。

ＣＰＵ２００は、種々のプログラムを実行するプロセッサである。ＲＡＭ２０１は、電子黒板１１０が実行するプログラムの実行空間を提供する揮発性の記憶装置である。ＲＯＭ２０２は、種々のデータが記憶される不揮発性の記憶装置である。ＳＳＤ２０３は、本発明の一実施形態に係るプログラム等の種々のデータを持続的に保存可能な記憶装置である。ＣＰＵ２００は、種々のＯＳの管理下でＳＳＤ２０３から本発明の一実施形態に係るプログラムを読み出し、ＲＡＭ２０１に展開して実行することにより、後述する機能を電子黒板１１０上に実現する。

ネットワークＩ／Ｆ２０４は、有線によるデータ通信や無線データ通信を可能にするインタフェースである。ＧＰＵ２０５は、画像処理を行うプロセッサであり、ディスプレイ２０７に表示される画像を処理する。ディスプレイコントローラ２０６は、ＧＰＵ２０５の制御下でディスプレイ２０７を制御する。

図３は、携帯端末１２０ａのハードウェア構成を示す図である。以下、図３を参照して、携帯端末１２０ａのハードウェア構成について説明する。なお、携帯端末１２０ｂ，１２０ｃのハードウェア構成については、携帯端末１２０ａと同様のため説明を省略する。また、データサーバ１４０は、ＳＳＤ３０３の代わりにＨＤＤ等の大容量の記憶装置を備える点、撮影装置３０５を備えていない点を除き、携帯端末１２０ａと同様のハードウェア構成を有する。

携帯端末１２０ａは、ＣＰＵ３００と、ＲＯＭ３０１と、ＲＡＭ３０２と、ＳＳＤ３０３と、ネットワークＩ／Ｆ３０４と、撮影装置３０５とを備える。

ＣＰＵ３００は、種々のプログラムを実行するプロセッサである。ＲＯＭ３０１は、種々のデータが記憶される不揮発性の記憶装置である。ＲＡＭ３０２は、携帯端末１２０ａが実行するプログラムの実行空間を提供する揮発性の記憶装置である。ＳＳＤ３０３は、本発明の一実施形態に係るプログラム等の種々のデータを持続的に保存可能な記憶装置である。ネットワークＩ／Ｆ３０４は、無線データ通信を可能にするインタフェースである。撮影装置３０５は、ＣＣＤ等の撮影素子によって構成される。

ＣＰＵ３００は、種々のＯＳの管理下で、ＳＳＤ３０３から本発明の一実施形態に係るプログラムを読み出し、ＲＡＭ３０２に展開して実行することにより、後述する機能を携帯端末１２０ａ上に実現する。

図４は、電子黒板１１０の機能構成を示す図である。以下、図４を参照して、電子黒板１１０の機能構成について説明する。

電子黒板１１０は、通信制御部４００と、画像受信部４０１と、画像処理部４０２と、表示制御部４０３と、記憶装置制御部４０４と、コード生成部４０５と、リクエスト処理部４０６と、認証部４０７とを有する。

通信制御部４００は、電子黒板１１０の通信を制御する。画像受信部４０１は、画像提供装置１１２が提供する画像を受信する。画像受信部４０１は、画像提供装置１１２から画像を受信すると、当該画像を画像処理部４０２に提供する。

画像処理部４０２は、ディスプレイ２０７としての表示装置に表示される画像を処理する。画像処理部４０２は、画像提供装置１１２が提供した画像を、表示制御部４０３に提供してディスプレイ２０７に表示させる。また、画像処理部４０２は、ディスプレイ２０７に対するユーザの描画動作に応じて描画画像を生成し、当該描画画像と、画像提供装置１１２が提供する画像とを合成画像に合成して表示制御部４０３に提供し、当該合成画像をディスプレイ２０７に表示させる。

表示制御部４０３は、ディスプレイ２０７を制御する。表示制御部４０３は、ディスプレイコントローラ２０６に実装される。表示制御部４０３は、ダウンロード処理やアップロード処理、ダウンロード対象データ、アップロード対象データをユーザが指定可能なＧＵＩや、画像処理部４０２が提供する画像をディスプレイ２０７に表示する。記憶装置制御部４０４は、電子黒板１１０の記憶装置を制御する。

コード生成部４０５は、ユーザが指定した処理を画像処理システム１００に実行させるコードを生成する。コード生成部４０５は、電子黒板１１０のディスプレイ２０７に表示されたＧＵＩを用いて、ユーザがコードの表示を指示すると、１次元コードや２次元コード等のコードを生成し、表示制御部４０３に対し、当該コードをディスプレイ２０７に表示させる。

コード生成部４０５が生成するコードには、ユーザが指定したリクエストの識別情報及びユーザが指定したダウンロード対象データ又はアップロード対象データの識別情報の他、リクエスト送信先情報やパスワードなどが埋め込まれる。

リクエストの識別情報は、画像処理システム１００に対するリクエストの識別情報である。リクエストの識別情報は、ディスプレイ２０７に表示されたＧＵＩを用いてユーザが指定する。本実施形態では、リクエストの識別情報は、電子黒板１１０からデータサーバ１４０へのデータのアップロード要求や、データサーバ１４０から電子黒板１１０へのデータのダウンロード要求等のリクエストを示す。

ダウンロード対象データの識別情報は、データサーバ１４０に保存されているダウンロード対象データの識別情報である。ダウンロード対象データの識別情報は、ディスプレイ２０７に表示されたＧＵＩを用いてユーザが指定する。

アップロード対象データの識別情報は、電子黒板１１０が有するアップロード対象データの識別情報である。アップロード対象データの識別情報は、ディスプレイ２０７に表示されたＧＵＩを用いてユーザが指定する。

リクエスト送信先情報は、データサーバ１４０から電子黒板１１０に対するリクエストの送信先を示す情報である。本実施形態では、リクエスト送信先情報として、電子黒板１１０のＵＲＬが使用される。

パスワードは、電子黒板１１０に対するリクエストを認証するための情報である。本実施形態では、パスワードは、グローバル一意識別子（ＧＵＩＤ）等の文字列で構成される。

コード生成部４０５は、パスワードを生成すると、記憶装置制御部４０４に対し、パスワードとパスワードの有効期限とを関連付けて電子黒板１１０の記憶装置に保存させる。コード生成部４０５は、任意の有効期限を設定することができる。

リクエスト処理部４０６は、データサーバ１４０が送信したリクエストを処理する。リクエスト処理部４０６は、データサーバ１４０からリクエストを受信すると、認証部４０７に対し、当該リクエストに付加されているパスワードによる認証処理を実行させる。パスワードによる認証処理が成功すると、リクエスト処理部４０６は、リクエストの種類に応じた処理を実行する。

認証部４０７は、電子黒板１１０に対するリクエストと共に受信するパスワードによる認証処理を行う。認証部４０７は、パスワードと有効期限とが保存されている記憶装置を参照し、データサーバ１４０が送信したパスワードが当該記憶装置に保存されているか否か判断してパスワードによる認証処理を行う。

図５は、携帯端末１２０ａの機能構成を示す図である。以下、図５を参照して、携帯端末１２０ａの機能構成について説明する。

携帯端末１２０ａは、通信制御部４０８と、撮影装置制御部４０９と、コード処理部４１０とを有する。通信制御部４０８は、携帯端末１２０ａの通信を制御する。

撮影装置制御部４０９は、撮影装置３０５を制御する。撮影装置制御部４０９は、ユーザの指示に応じて、電子黒板１１０のディスプレイ２０７に表示されているコードを撮影装置３０５に撮影させ、撮影画像を生成する。

コード処理部４１０は、撮影装置制御部４０９が生成した撮影画像に含まれるコードを処理する。コード処理部４１０は、撮影画像に含まれているコードを識別し、当該コードに埋め込まれている情報を抽出し、通信制御部４０８に対し、抽出した情報をデータサーバ１４０に送信させる。

図６は、データサーバ１４０の機能構成を示す図である。以下、図６を参照して、データサーバ１４０の機能構成について説明する。

データサーバ１４０は、通信制御部４１１と、リクエスト処理部４１２と、記憶装置制御部４１３とを有する。

通信制御部４１１は、データサーバ１４０の通信を制御する。通信制御部４１１は、携帯端末１２０ａ，１２０ｂ，１２０ｃからデータを受信すると、受信データをリクエスト処理部４１２に提供する。

リクエスト処理部４１２は、携帯端末１２０ａ，１２０ｂ，１２０ｃが送信したリクエストを処理する。リクエスト処理部４１２は、携帯端末１２０ａ，１２０ｂ，１２０ｃからデータを受信すると、受信データを解析し、リクエストの種類に応じた処理を実行する。

記憶装置制御部４１３は、リクエスト処理部４１２の指示に応じて、データサーバ１４０の記憶装置を制御する。

図７は、画像処理システム１００が実行する処理の一実施形態を示すシーケンス図である。以下、図７を参照して、ユーザが、データサーバ１４０から所望するデータのダウンロードを指示した場合に実行される処理について説明する。

図７を参照すれば、ステップＳ１−１において、電子黒板１１０のコード生成部４０５は、ユーザの指示により、ユーザの所望するデータのダウンロードを実行させるコード画像としてＱＲコード（登録商標）を生成する。そして、ステップＳ１−２において、コード生成部４０５は、表示制御部４０３に対し、電子黒板１１０のディスプレイ２０７にこのＱＲコード（登録商標）を表示させる。本実施形態では、電子黒板１１０は、ダウンロード要求を示すリクエストの識別情報、ダウンロード対象データの識別情報、リクエスト送信先情報およびパスワード等がコード情報として埋め込まれたＱＲコード（登録商標）を生成する。

次に、ステップＳ１−３において、ユーザが携帯端末１２０ａを用いて、電子黒板１１０のディスプレイ２０７に表示されたＱＲコード（登録商標）を撮影する。具体的には、携帯端末１２０ａの撮影装置制御部４０９が、ＱＲコード（登録商標）を撮影装置３０５に撮影させ、撮影画像を生成する。次に、携帯端末１２０ａのコード処理部４１０は、撮影画像に含まれるコードを処理する。具体的には、コード処理部４１０は、撮影画像に含まれるＱＲコード（登録商標）からダウンロード要求を示すリクエストの識別情報、ダウンロード対象データの識別情報、リクエスト送信先情報およびパスワード等のコード情報を抽出する。そして、ステップＳ１−４において、コード処理部４１０は、通信制御部４０８に対し、これらの抽出されたデータをデータサーバ１４０に送信させる。なお、ＱＲコード（登録商標）の撮影の詳細については図１１を参照して後述する。

データサーバ１４０の通信制御部４１１は、携帯端末１２０ａから送信されたデータを受信する。そして、ステップＳ１−５において、リクエスト処理部４１２が当該データを解析する。そして、ステップＳ１−６において、リクエスト処理部４１２はダウンロード要求を示すリクエストの識別情報、ダウンロード対象データの識別情報等を取得し、リクエストの識別情報が示すリクエスト種類に応じた処理を実行する。本実施形態では、リクエスト処理部４１２は、ダウンロード対象データの識別情報によって識別されるデータを取得し、ステップＳ１−７において、通信制御部４１１に対し、ダウンロード要求と共に当該取得したデータおよびパスワードを、リクエスト送信先情報が示す電子黒板１１０に送信させる。

電子黒板１１０は、データサーバ１４０からダウンロード要求を受信すると、ステップＳ１−８において、リクエスト処理部４０６が認証部４０７に対し、ダウンロード要求に付加されているパスワードによる認証処理を行わせる。リクエスト処理部４０６は認証処理が成功すると、ステップＳ１−９において、データサーバ１４０が送信したダウンロード対象データを記憶装置に保存する。

図８は、画像処理システム１００が実行する処理の別の実施形態を示すシーケンス図である。以下、図８を参照して、ユーザが、所望するデータのアップロードを指示した場合に実行される処理について説明する。

図８を参照すれば、ステップＳ２−１において、電子黒板１１０のコード生成部４０５は、ユーザの指示により、ユーザの所望するデータのアップロードを実行させるＱＲコード（登録商標）を生成する。そして、ステップＳ２−２において、コード生成部４０５は、表示制御部４０３に対し、電子黒板１１０のディスプレイ２０７にこのＱＲコード（登録商標）を表示させる。本実施形態では、電子黒板１１０は、アップロード要求を示すリクエストの識別情報、アップロード対象データの識別情報、リクエスト送信先情報およびパスワード等がコード情報として埋め込まれたＱＲコード（登録商標）を生成する。

次に、ステップＳ２−３において、ユーザが携帯端末１２０ａを用いて、電子黒板１１０のディスプレイ２０７に表示されたＱＲコード（登録商標）を撮影する。具体的には、携帯端末１２０ａの撮影装置制御部４０９が、ＱＲコード（登録商標）を撮影装置３０５に撮影させ、撮影画像を生成する。次に、携帯端末１２０ａのコード処理部４１０は、撮影画像に含まれるコードを処理する。具体的には、コード処理部４１０は、撮影画像に含まれるＱＲコード（登録商標）からアップロード要求を示すリクエストの識別情報、アップロード対象データの識別情報、リクエスト送信先情報およびパスワードを抽出する。そして、ステップＳ２−４において、コード処理部４１０は、通信制御部４０８に対し、これらの抽出されたデータをデータサーバ１４０に送信させる。なお、ＱＲコード（登録商標）の撮影の詳細については図１１を参照して後述する。

データサーバ１４０の通信制御部４１１は、携帯端末１２０ａから送信されたデータを受信する。そして、ステップＳ２−５において、リクエスト処理部４１２が当該データを解析する。そして、リクエスト処理部４１２はアップロード要求を示すリクエストの識別情報、アップロード対象データの識別情報等を取得し、リクエストの識別情報が示すリクエスト種類に応じた処理を実行する。本実施形態では、リクエスト処理部４１２は、ステップＳ２−６において、通信制御部４１１に対し、アップロード要求と共に、アップロード対象データの識別情報およびパスワードを、リクエスト送信先情報が示す電子黒板１１０に送信させる。

電子黒板１１０は、データサーバ１４０からアップロード要求を受信すると、ステップＳ２−７において、リクエスト処理部４０６が認証部４０７に対し、アップロード要求に付加されているパスワードによる認証処理を行わせる。リクエスト処理部４０６は認証処理が成功すると、ステップＳ２−８において、アップロード対象データの識別情報を取得し、アップロード対象データの識別情報によって識別されるデータを取得する。そして、ステップＳ２−９において、リクエスト処理部４０６は、通信制御部４００に対し、取得したアップロード対象データをデータサーバ１４０に送信させる。ステップＳ２−１０において、データサーバ１４０は、電子黒板１１０が送信したアップロード対象データを記憶装置に保存する。

図９は、電子黒板１１０が実行する処理の一実施形態を示すフローチャートである。以下、図９を参照して、ユーザが、データサーバ１４０から所望するデータのダウンロードまたはデータサーバ１４０に所望するデータのアップロードを指示した場合に、電子黒板１１０が実行する処理について説明する。

図９の処理は、ユーザが電子黒板１１０に対し、コードの生成および表示を指示することにより、ステップＳ７００から開始する。ステップＳ７０１では、電子黒板１１０のコード生成部４０５がパスワードを生成する。ステップＳ７０２では、コード生成部４０５は、パスワードの有効期限を設定する。

ステップＳ７０３では、コード生成部４０５は、パスワードと有効期限とを関連付けて記憶装置に保存する。ステップＳ７０４では、コード生成部４０５はＱＲコード（登録商標）を生成し、表示制御部４０３がＱＲコード（登録商標）を電子黒板１１０のディスプレイ２０７に表示する。本実施形態では、コード生成部４０５はＱＲコード（登録商標）を生成する。

ステップＳ７０５では、コード生成部４０５は、図９に示す処理の終了指示を受信したか否か判断する。本実施形態では、電子黒板１１０は、ディスプレイ２０７に表示されている「終了」ボタンが押下された場合、処理の終了指示を受信したと判断する。処理の終了指示を受信した場合には（ステップＳ７０５でＹＥＳ）、ステップＳ７１１で処理が終了する。一方、処理の終了指示を受信していない場合には（ステップＳ７０５でＮＯ）、ステップＳ７０６に処理は進む。

ステップＳ７０６では、リクエスト処理部４０６が、データサーバ１４０からリクエストを受信したか否か判断する。データサーバ１４０からリクエストを受信していない場合は（ステップＳ７０６でＮＯ）、ステップＳ７０５に処理を戻す。一方、データサーバ１４０からリクエストを受信した場合は（ステップＳ７０６でＹＥＳ）、ステップＳ７０７に処理は進む。

ステップＳ７０７では、認証部４０７が、データサーバ１４０が送信したパスワードによる認証処理を行い、ステップＳ７０８で認証処理が成功したか否か判断する。より詳細には、認証部４０７は、パスワードと有効期限とが関連付けて保存されている記憶装置を参照し、データサーバ１４０が送信したパスワードが当該記憶装置に保存されているか否か判断する。当該パスワードが記憶装置に保存されていない場合は、認証部４０７は、認証処理が失敗したと判断し（ステップＳ７０８でＮＯ）、ステップＳ７０５に処理が戻る。

一方、当該パスワードが記憶装置に保存されている場合は、認証部４０７はさらに、当該パスワードに関連付けられている有効期限が徒過しているか否か判断する。有効期限が徒過している場合は、認証部４０７は、認証が失敗したと判断し（ステップＳ７０８でＮＯ）、ステップＳ７０５に処理が戻る。一方、有効期限が徒過していない場合は、認証部４０７は、認証が成功したと判断し（ステップＳ７０８でＹＥＳ）、ステップＳ７０９に処理は進む。

ステップＳ７０９では、認証部４０７は、認証が成功したパスワードを記憶装置から削除する。すなわち、本実施形態のパスワードは、１度限り有効なワンタイムパスワードとして機能する。ステップＳ７１０では、リクエスト処理部４０６は、データサーバ１４０が送信したリクエストに応じた処理を実行し、ステップＳ７０５に処理が戻る。

図１０は、携帯端末１２０ａ，１２０ｂ，１２０ｃが実行する処理の一実施形態を示すフローチャートである。以下、図１０を参照して、ユーザが携帯端末１２０ａにコードの読み取りを指示した場合に、携帯端末１２０ａが実行する処理について説明する。この処理は、具体的には、図７のステップＳ１−３及びＳ１−４並びに図８のステップＳ２−３及びＳ２−４に対応する。

図１０の処理は、ステップＳ８００から開始する。ステップＳ８０１で携帯端末１２０ａの撮影装置制御部４０９が撮影装置３０５を制御して、電子黒板１１０のディスプレイ２０７に表示されているＱＲコード（登録商標）を撮影させる。ステップＳ８０２では、コード処理部４１０が、撮影画像からＱＲコード（登録商標）を識別し、ＱＲコード（登録商標）に埋め込まれている情報を抽出する。ステップＳ８０３では、通信制御部４０８が、抽出した情報をデータサーバ１４０に送信し、ステップＳ８０４で処理が終了する。

図１１は、データサーバ１４０が携帯端末１２０ａ，１２０ｂ，１２０ｃからデータを受信した場合に実行する処理の一実施形態を示すフローチャートである。以下、図１１を参照して、携帯端末１２０ａからデータを受信した場合に、データサーバ１４０が実行する処理について説明する。

図１１の処理は、ステップＳ９００から開始する。ステップＳ９０１でデータサーバ１４０のリクエスト処理部４１２が、携帯端末１２０ａから受信したデータを解析し、受信データに含まれるリクエストの識別情報を用いてリクエストの種類を判断する。

リクエストの識別情報がアップロード要求を示す場合は、ステップＳ９０２に処理は進む。ステップＳ９０２では、リクエスト処理部４１２は、通信制御部４１１を用いて、受信データに含まれるリクエスト送信先情報によって特定される電子黒板１１０に対し、アップロード要求と共に、受信データに含まれるパスワードおよびアップロード対象データの識別情報を送信する。

ステップＳ９０３では、リクエスト処理部４１２は、電子黒板１１０からアップロード対象データを受信したか否か判断する。アップロード対象データを受信していない場合は（ステップＳ９０３でＮＯ）、ステップＳ９０３の処理を反復する。一方、アップロード対象データを受信した場合は（ステップＳ９０３でＹＥＳ）、ステップＳ９０４に処理は進む。ステップＳ９０４では、リクエスト処理部４１２は、記憶装置制御部４１３を用いて、アップロード対象データを記憶装置に保存し、ステップＳ９０７で処理が終了する。

一方、ステップＳ９０１でリクエストの識別情報がダウンロード要求を示すと判定した場合は、ステップＳ９０５に処理は進む。

ステップＳ９０５では、データサーバ１４０は、受信データに含まれるダウンロード対象データの識別情報によって特定されるデータを記憶装置から取得する。ステップＳ９０６では、データサーバ１４０は、受信データに含まれるリクエスト送信先情報によって特定される電子黒板１１０に対し、ダウンロード要求と共に、ダウンロード対象データと、受信データに含まれるパスワードとを送信し、ステップＳ９０７で処理が終了する。

本明細書における全ての実施例及び条件的な言い回しは、発明者による技術発展のための発明及び概念を読者が理解する上での一助とするという教導的目的のものであり、そのように具体的に記載された例及び条件に限定的に解釈されるべきものではなく、また、本明細書におけるそのような例の構成は、発明の優劣を示すことに関連するものでもない。画像処理システム、電子黒板及びプログラムを本発明の一又は複数の実施例に基づき詳細に説明したが、種々の変更、代替、修正は、本発明の趣旨及び範囲を離れることなくなされ得ると理解すべきである。

本願は２０１４年１月１０日に出願した日本国特許出願第２０１４−００２８３０号に基づきその優先権を主張するものであり、同日本国出願の全内容を参照することにより本願に援用する。

１００ 画像処理システム
１１０ 電子黒板
１１２ 画像提供装置
１２０ａ，１２０ｂ，１２０ｃ 携帯端末
１３０ アクセスポイント
１４０ データサーバ
１５０ ネットワーク
１６０ ネットワーク

Claims (11)

1. 電子黒板と、
   前記電子黒板とネットワークを介して接続された情報処理装置とを含み、
   前記電子黒板は、
   プロセッサと、
   前記プロセッサにより実行されると、前記電子黒板に対し、
   前記電子黒板の表示装置上で指定されたリクエストの識別情報および処理対象データの識別情報を含むコードを生成させ、
   前記生成したコードを前記表示装置に表示させるプログラムを格納した記憶部を含み、
   前記情報処理装置は、
   前記通信装置が前記表示されたコードを撮影した画像から抽出し、送信した情報に含まれるリクエストの識別情報によって特定されるリクエストの種類に応じた処理を実行することを特徴とする画像処理システム。
2. 前記情報処理装置は、リクエストの識別情報がアップロード要求を示す場合は、前記電子黒板に対し、処理対象データの識別情報によって識別されるデータのアップロード要求を送信し、
   前記情報処理装置は、リクエストの識別情報がダウンロード要求を示す場合は、前記電子黒板に対し、ダウンロード要求と共に、処理対象データの識別情報によって識別されるデータを送信することを特徴とする請求項１の画像処理システム。
3. 前記電子黒板は、前記情報処理装置からアップロード要求を受信した場合は、対象データの識別情報によって識別されるデータを前記情報処理装置に送信し、
   前記電子黒板は、前記情報処理装置からダウンロード要求と共に前記処理対象データの識別情報によって識別されるデータを受信した場合は、前記処理対象データの識別情報によって識別されるデータを前記電子黒板の記憶装置に保存する、請求項２に記載の画像処理システム。
4. 前記コードにはパスワードが含まれ、
   前記情報処理装置は、前記アップロード又はダウンロード要求と共に前記パスワードを前記電子黒板に送信し、
   前記電子黒板は、当該パスワードを用いた当該要求の認証が成功した場合に、前記情報処理装置から受信した当該要求に応じた処理を実行することを特徴とする、請求項２に記載の画像処理システム。
5. 前記パスワードには有効期限があることを特徴とする、請求項４に記載の画像処理システム。
6. 前記パスワードは１度限り有効のパスワードであることを特徴とする、請求項４に記載の画像処理システム。
7. プロセッサと、
   前記プロセッサにより実行されると、前記電子黒板に対し、
   前記電子黒板の表示装置上で指定されたリクエストの識別情報および対象データの識別情報を含むコードを前記表示装置に表示させ、
   情報処理装置から受信した、通信装置により前記表示されたコードを撮影した画像から抽出され、当該通信装置から受信した情報に基づくリクエストに応じた処理を実行させるプログラムを格納した記憶部、を含むことを特徴とする電子黒板。
8. 前記情報処理装置から受信したリクエストがアップロード要求の場合は、アップロード対象データとして電子黒板で生成された合成画像を前記情報処理装置に送信することを特徴とする請求項７の電子黒板。
9. 前記情報処理装置から受信したリクエストがダウンロード要求であり、当該ダウンロード要求と共にダウンロード対象データを受信した場合は、前記受信したダウンロード対象データを前記電子黒板の記憶装置に保存する、請求項７に記載の電子黒板。
10. 前記コードにはパスワードが含まれ、
    前記情報処理装置は、前記リクエストと共に前記パスワードを前記電子黒板に送信し、
    前記パスワードを用いた前記リクエストの認証が成功した場合に、前記リクエストに応じた処理を実行することを特徴とする、請求項７に記載の電子黒板。
11. 電子黒板が実行するプログラムであって、前記電子黒板に対し、
    前記電子黒板の表示装置上で指定されたリクエストの識別情報および対象データの識別情報を含むコードを前記表示装置に表示させることと、
    情報処理装置から受信した、通信装置により前記表示されたコードを撮影した画像から抽出され、当該通信装置から受信した情報に基づくリクエストに応じた処理を実行させることと
    を実行させるコンピュータ実行可能なプログラム。

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