JPWO2015099023A1 - 噴霧器 - Google Patents

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Abstract

ガスノズル(24)と、そのガスノズル(24)からの噴射流の範囲内においてガスノズル(24)の中心軸線と交差する方向に向かって開口する化粧液ノズル(41)とを備え、ガスノズル(24)からの炭酸ガスの噴射流によって化粧液ノズル(41)から化粧液が吸い上げられて噴霧される。ガスノズル(24)の口径を化粧液ノズル(41)の口径より大きくした。

Description

本発明は、化粧液等の液体をガスの噴流にのせて噴霧できるようにした噴霧器に関するものである。
この種の噴霧器が特許文献1に開示されている。この噴霧器においては、ガスボンベからのガスがガスノズルから噴射されると、その噴射流によって形成される負圧によって化粧液が容器から吸い上げられる。そして、吸い上げられた化粧液が化粧液ノズルからミストとなって、噴射流とともに放出される。
特開2013−233957号公報
このような噴霧器においては、ガスノズルと化粧液ノズルとの口径等において両者の関係が適切でない場合は、ミストの細かい良好な噴霧を得られなかったり、液だれが生じたりするおそれがある。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、細かなミストの噴霧を得ることができる噴霧器を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明においては、気体が噴射されるガスノズルと、そのガスノズルからの噴射流の範囲内においてガスノズルの中心軸線と交差する方向に向かって開口するとともに液体供給源に接続された液体ノズルとを備え、ガスノズルからの気体の噴射流によって液体ノズルから液体が供給されて噴霧されるようにした噴霧器において、前記ガスノズルの口径を液体ノズルの口径より大きくしたことを特徴とする。
このように構成すれば、液体ノズルの開口がガスノズルからの噴射流の範囲内に位置しているため、液だれが少なくなり、細かなミストが噴射される。
本発明によれば、化粧液等の液体のミストを細かくできて、噴霧器を快適に使用することができる。
実施形態の噴霧器を示す斜視図。 噴霧器の開閉カバーを引き上げた状態を示す正面図。 噴霧器の分解斜視図。 噴霧器の内部構造を示す断面図。 噴霧器の上部構造を示す斜視図。 ガスノズルと化粧液ノズルとの位置関係を示す断面図。 ガスノズルと化粧液ノズルとの位置関係を示す一部破断平面図。 化粧液の吸い上げ経路を示す一部破断側面図。 ノズルホルダを示す斜視図。 化粧液ノズルの先端形状を示す断面図。 図10に示す化粧液ノズルとは異なる化粧液ノズルの先端形状を示す断面図。 化粧液ボトルの上部を示す斜視図。 化粧液ボトルの一部破断側面図。 ガスノズル及び化粧液ノズル部分の分解側面図。 球状シール部材を示す斜視図。 球状シール部材を示す断面図。 化粧液ボトルの上部の断面図。 図17に示す化粧液ボトルとは異なる化粧液ボトルの下部の断面図。 押しボタンの開閉をロックする機構を示し、バルブのロック状態を示す簡略図。 同じく押しボタンのロック解除状態を示す簡略図。 押しボタンの開閉をロックする機構を示し、バルブのロック状態を示す側断面図。 同じく押しボタンのロック解除状態の側断面図。 押しボタンの開閉をロックする機構を示し、バルブのロック状態を示す正断面図。 同じく押しボタンのロック解除状態を示す正断面図。 開閉カバーを示す斜視図。 液体ノズルのシール部材を動作させる機構を示し、シール機能状態を示す側面図。 同じくシール解除状態を示す側面図。 化粧液ノズルを閉鎖する機構を示す正断面図。 化粧液ノズルのシールを示す断面図。 キャップを被せた状態における化粧液ノズルの斜視図。 キャップの装着状態を示す部分断面図。 変更例を示すキャップの部分断面図。 変更例を示す作動カム部分の簡略断面図。 別の変更例を示す作動カム部分の簡略断面図。 さらに別の変更例を示す作動カム部分の簡略断面図。 図35の状態から動作した状態を示す作動カム部分の簡略断面図。
(実施形態)
以下、一実施形態を図面に従って説明する。
図1〜図4に示すように、噴霧器のハウジング11は、メインフレーム12を有している。このメインフレーム12の下部に下部ケース13が図示しない係止機構を介して着脱可能に取り付けられている。下部ケース13の前面には縦長の窓131が透設され、その内側には透明板132が設けられている。メインフレーム12の上部には前記ハウジング11の一部を構成する上部フレーム14が取付けられている。図4に示す上部フレーム14の外側にはハウジング11の一部を構成する開閉部材としての開閉カバー15が図1に実線で示す下方位置と、図2に実線で示す上方位置との間において移動可能に装着されている。図3に示すように、上部フレーム14は上部カバー141によって覆われている。
図2及び図3に示すように、メインフレーム12の上部の前面には、解除ボタン16が配置されている。この解除ボタン16が押し込み操作されることにより、前記下部ケース13の係止機構による係止状態が解除されてメインフレーム12からの下部ケース13の取り外しが可能になる。上部フレーム14の上端後部には噴霧のための操作部材としての押しボタン17が配置されている。この押しボタン17はその後端下部において前記上部カバー141の内側面に回動可能に支持されている。
上部フレーム14の前面には噴霧を外部に放出するための放出口18が形成されている。この放出口18は前記開閉カバー15が下方位置にあるときに開閉カバー15によって閉鎖され、開閉カバー15が上方位置にあるときに開放される。開閉カバー15が下方位置にあるときには、上部フレーム14が覆われる。開閉カバー15は、図示しない規制構造により、図1に実線で示す下方位置と、同図に2点鎖線で示す上方位置との間で移動されるように位置規制される。
図4に示すように、メインフレーム12内にはレギュレータ21が固定されており、このレギュレータ21の下端の接続部27には炭酸ガスボンベ(以下、単にガスボンベという)22の出口部が着脱可能に接続されている。
図4及び図6〜図9に示すように、メインフレーム12の上部には、ノズルホルダ23が固定されており、このノズルホルダ23には円筒部231を有するノズルカバー232が取り付けられている。このノズルカバー232の円筒部231内においてノズルホルダ23には前記放出口18と対応するとともに、前方を指向するガスノズル24が支持されている。ガスノズル24とレギュレータ21の下流部との間には、図4に示すバルブ25が接続されている。バルブ25の作動子26の上部に前記押しボタン17の前側の作動片19が対向されている。そして、押しボタン17が、押し下げ操作されることにより、バルブ25の作動子26(図21及び図22参照)が押し下げられて、バルブ25が開放される。このため、ガスボンベ22内の炭酸ガスがレギュレータ21を介してガスノズル24に供給され、図7に示すように、そのガスノズル24から前方へ噴射される。
図4及び図8に示すように、前記メインフレーム12には、液路31を有する接続部材32が固定されている。この液路31の下端の接続口33には、化粧液のボトル34が下方から着脱可能に接続されている。図12及び図13に示すように、ボトル34の本体の上部にはボトルキャップ341が被せられている。このボトルキャップ341の両側には突起344が形成されており、各突起344が図14に示すメインフレーム12の対応する突片122に弾性的に係合することにより、ボトル34が装着状態に保持される。また、接続部材32に対するボトル34の着脱に際しては、各突起344と各突片122との係合及びその解除によりクリック感が発生する。
図8、図12及び図13に示すように、前記ボトルキャップ341の筒状の取り出し口342にはシリコーン樹脂よりなる中空の球状シール部材35が取付けられている。そして、この球状シール部材35の先端部36及び外周の最大径部37が接続口33の内面に圧接されてシール性が確保されている。
図13及び図17に示すように、ボトル34内には前記取り出し口342に接続した合成樹脂よりなる吸い上げパイプ343が収容されており、この吸い上げパイプ343を介してボトル34内の化粧液が吸い上げられる。吸い上げパイプ343の下端開口部は、ほぼV字状に切り込まれている。すなわち、図18に示すように、吸い上げパイプ343の下端開口部が平坦な端面を有するように切り落とされた場合は、吸い上げパイプ343が湾曲した際に、その端面がボトル34の内側面に当たって下端開口部が塞がれるおそれがあり、このような場合は化粧液の吸い上げに支障をきたす。端面を前記のようなV字形状にすれば、このようなおそれを防ぐことができる。
図17に示すように、ボトル34のボトルキャップ341には通気孔346が形成されており、この通気孔346を下側から覆うようにボトルキャップ341の内側面には微細孔を有する多孔質膜347が貼着されている。そして、高気温等によってボトル34の温度が上昇して内圧が上昇した場合は、通気孔346及び多孔質膜347を通して内圧が逃がされる。このとき、多孔質膜347の微細孔は液を通さないため、化粧液の漏出は防止される。また、化粧液の噴霧によってボトル34内の化粧液の水位が下がった分だけ多孔質膜347及び通気孔346を通して外気がボトル34内に導入されて、ボトル34の内圧低下が防止される。
前記ボトル34は透明な合成樹脂によって構成され、内部の化粧液を外部から透視できるようになっている。そして、ボトル34をメインフレーム12に装着した状態においては、ハウジング11の外部から前記窓131の透明板132及びボトル34を介して化粧液の残留量を目視で確認できる。
図17に示すように、前記ボトル34の本体340は、硬質樹脂よりなる外筒348と、軟質樹脂よりなる内筒349とよりなり、外筒348と内筒349とはそれらの口部において接着されている。そして、化粧液は内筒349内に収容され、化粧液の噴霧のための吸い上げ時には、その吸い上げ量に応じた分だけ内筒349が変形して内筒349の容積が縮小され、内筒349の内圧の低下が抑制された状態で、化粧液が円滑に吸い上げられる。化粧液の吸い上げ後は、前記通気孔346及び多孔質膜347を介して内筒349内に大気が導入されて、内筒349の変形が復元される。
図6、図7及び図9に示すように、前記ノズルカバー232内において、ノズルホルダ23の下端部には液体ノズルとしての化粧液ノズル41が上向きに支持されている。この化粧液ノズル41は接続パイプ42を介して前記接続部材32内の液路31に連結されている。化粧液ノズル41の先端開口は、ガスノズル24の中心軸線100と直交する方向に向かうとともに、ガスノズル24の中心軸線100上において前記ガスノズル24の先端開口の口径すなわち内径の範囲内に位置している。このため、ガスノズル24からの炭酸ガスの噴射流による負圧によって化粧液ボトル34内の化粧液が吸い上げられて化粧液ノズル41に供給される。そして、吸い上げられた化粧液は炭酸ガスの噴射流によってミストとなり、炭酸ガスの噴射流とともに、前記ノズルカバー232の前面開口及び放出口18から噴霧される。
本実施形態では、前記押しボタン17、ガスノズル24、バルブ25及び化粧液ノズル41により噴霧機構が構成されている。
図10に示すように、化粧液ノズル41の先端外周には面取り411が形成されており、この面取り411により、図11に示す面取り411が形成されない構成と比較して炭酸ガスの噴射流中にエッジを起点とした渦200の発生が抑制されるようになっている。
図7に示すように、前記化粧液ノズル41の開口43の直径である口径はガスノズル24の開口44の口径より小径になっており、化粧液ノズル41の開口43がガスノズル24の開口44からの噴射流の範囲45内に収まっている。本実施形態においては、化粧液ノズル41の口径に対するガスノズル24の口径の比率が1.07〜1.60内に設定されている。ガスノズル24の口径は、例えば0.35〜0.50mm、化粧液ノズル41の口径は、例えば0.30〜0.45mmである。
図6に示すように、ガスノズル24の中心軸線100は化粧液ノズル41の上端面より上方へオフセットされ、そのオフセット量αはガスノズル24の口径の5〜100分の1、例えば0.05mm程度である。ガスノズル24と化粧液ノズル41との間の距離βは、近いほど好ましいが、実施形態では、化粧液ノズル41の口径の4倍以内になっている。
図8及び図9に示すように、前記ノズルカバー232の上部において、化粧液ノズル41と対応する位置には、開放部46が形成されている。この開放部46は、主として噴霧音を調整するためのものである。
ノズルホルダ23の左右両側の下部寄りの位置には、それぞれノズルホルダ23の後端から前方へ向かって延びる導入開口47が透設されている。これらの導入開口47はガスノズル24からの噴射流に従うエジェクタ効果による吸引空気流を通すためのものである。この空気流によって、噴霧が整流されて指向性が高まる。すなわち、エジェクタ効果による吸引流が噴霧の周りの随伴流となるため、噴霧が広範囲に拡散されることなく前方に向かって放出される。この場合、開放部46からもエジェクタ効果による吸引流が導入されるため、この開放部46も導入開口47と同様な作用を有する。
図5、図19及び図20に示すように、前記メインフレーム12の上部には移動部材としてのスライダ51が左右方向にスライド可能に支持されている。スライダ51の上部には突起52が形成されている。そして、スライダ51の移動により、突起52が図19に示すように前記押しボタン17の作動片19の直下の第1位置と、図20に示すように、そこから離間する第2位置との間を移動されるようになっている。突起52が作動片19の直下の第1位置に配置されたときには、突起52が押しボタン17の機能を無効化して押しボタン17を押し下げ不能にロックする。従って、この状態では、押しボタン17による前記バルブ25の開放方向への切り替えが実行されないようになっている。突起52の上縁部には、突起52が図20の第2位置から図19の第1位置に移動する際に、突起52と作動片19との干渉を避けてスライダ51の円滑な移動を得るための円弧状または傾斜状のカム面521が形成されている。
この実施形態においては、突起52を有するスライダ51によってロック機構が構成されている。
図5、図19、図20、図23及び図24に示すように、メインフレーム12には、左右一対のレバー53が各レバー53の下端の軸54により回動可能に支持されている。各レバー53は、スプリング55により外側へ回動方向に付勢されている。各レバー53の上下方向の中間部にはカムフォロワ58が支持されている。図19において、右方のレバー53はその上端に連結ピン56を有し、その連結ピン56は前記スライダ51の端部の孔57に連結されている。そして、このレバー53が回動されることにより、スライダ51が左右方向にスライドされる。
図19、図20、図23及び図24に示すように、前記開閉カバー15の内側面には、前記両カムフォロワ58とそれぞれ対向する一対のカム部材としての作動カム61が一体形成され、各作動カム61の縁部にカム面610が形成されている。各カム面610には、頂部613と、その頂部613から後退する上側の第1斜面611と、頂部613から後退する下側の第2斜面612とが形成されている。そして、開閉カバー15が図19及び図23に示す下方位置にあり、開閉カバー15によって放出口18が閉鎖されているときには、スプリング55のバネ力により、カムフォロワ58が作動カム61の第1斜面611の頂部613の近傍に係合して、その位置で保持され、レバー53が内側の回動位置に規制される。
このため、スライダ51が図19及び図21の第1位置に配置されて、押しボタン17のロック位置に保持される。そして、この状態においては、開閉カバー15にカムフォロワ58及び作動カム61を介してスプリング55のバネ力が作用し、第1斜面611とカムフォロワ58との係合により、開閉カバー15の上方移動に対して抵抗力が付与される。この場合、使用者が開閉カバー15のみを持ってこの携帯用美容器を吊り下げたとき、美容器の本体側の部分が自重で下方へ移動しないように、前記スプリング55のバネ力や第1斜面611の傾斜角度等が設定されている。
また、図20及び図24に示すように、開閉カバー15が上方位置に引き上げられて、図3に示す放出口18が開放されるときには、カムフォロワ58が前記抵抗力に抗して頂部613に乗り上げる。この時点で、開閉カバー15は、その移動ストロークの略前半に相当する距離を移動する。
次いで、カムフォロワ58が頂部613を経て、第2斜面612上に移行すると、開閉カバー15は、その移動ストロークの略後半に相当する距離を移動する。その移動中に、その第2斜面612の作用により、前記抵抗力が弱められるとともに、第2斜面612のカム作用により開閉カバー15には上方へ移動する方向へのアシスト力が作用する。
そして、開閉カバー15の上方への移動が継続され、それにつれて、レバー53がスプリング55のバネ力により、軸54を中心に外側に回動されて、スライダ51が図20及び図22の第2位置、すなわち押しボタン17の操作を許容する位置に移動される。従って、この状態で、押しボタン17を押し下げて、バルブ25を開放側に切換えることができる。また、この状態では、ガスボンベ22からの炭酸ガスがガスノズル24から噴射されるようになる。
一方、開閉カバー15が上方位置から下方位置へ押し下げられたときには、カムフォロワ58が前記抵抗力に抗し、第2斜面612に沿って相対的に移動した後に頂部613に乗り上げる。次いで、カムフォロワ58が頂部613を経て、第1斜面611上に移行すると、上側ほど後退する第1斜面611のカム作用により、前記抵抗力が弱められるとともに、開閉カバー15には下方へのアシスト力が作用する。
なお、このとき、第2斜面612から頂部613までの開閉カバー15のカムフォロワ58に対する下方移動は、開閉カバー15の移動ストロークの略前半に相当する。頂部613から第1斜面611に沿った開閉カバー15のカムフォロワ58に対する下方移動は、開閉カバー15の移動ストロークの略後半に相当する。
このような開閉カバー15の移動に伴い、レバー53がスプリング55のバネ力に抗して、軸54を中心に内側に回動されて、スライダ51が図20及び図22の第2位置から図19及び図21の第1位置まで移動される。従って、この状態では、押しボタン17を押し下げても、バルブ25の開放が阻止される。
本実施形態においては、レバー53、作動カム61等により、開閉カバー15とスライダ51との間の連係機構が構成されている。なお、スライダ51を左右動させるためには、レバー53は一方のみでよいが、本実施形態では、一対のレバー53が対称状に設けられているため、開閉カバー15に作用する偏荷重が少なく、開閉カバー15が傾いたりせずに昇降動作が安定化する。また、前記スプリング55、カムフォロワ58及びカム面610により抵抗付与手段及び抵抗減少手段が構成されている。
図5、図26〜図28に示すように、メインフレーム12には一対のガイド板62が並設されており、これらのガイド板62には、上下方向に延びるガイド溝63が形成されている。ガイド溝63の上下方向の中間部には斜面64が形成され、この斜面64を介してガイド溝63の上部に幅広部65が形成されている。両ガイド溝63には被動部材66がその両端を左右両側方に突出させた状態で昇降可能に嵌合されている。被動部材66の背面にはガイド板62の外側面に係合可能な一対の突起661が形成されている。そして、これらの突起661とガイド板62との係合により、被動部材66の左右方向への変位及び傾斜が制限されるようになっている。
図28及び図29に示すように、被動部材66の中央下部の孔662には前記化粧液ノズル41と対向し、化粧液ノズル41を閉鎖可能な阻止部材としての円柱形のシール部材67が取り付けられている。このシール部材67には、シリコーンゴムやフッ素ゴム等のエラストマが用いられる。被動部材66とメインフレーム12との間には被動部材66を下方へ付勢するスプリング68が介在されている。被動部材66の昇降にともない、被動部材66の中央部及びシール部材67は前記ノズルカバー232の開放部46(図5及び9参照)を出入りする。
図25〜図28に示すように、前記開閉カバー15の内周面には突起69が形成され、その上面には斜面70が形成されている。そして、開閉カバー15が引き上げられたとき、突起69により被動部材66がスプリング68のバネ力に抗して引き上げられる。このため、シール部材67が化粧液ノズル41の上方に離間して配置される。この状態においては、前記斜面70の作用により、被動部材66が上昇位置においてガイド溝63の幅広部65の後部側に移動されて、突起69と幅広部65の傾斜した底辺とにより下降することなく、また、突起661により左右動することなくその上昇位置で保持される。従って、開閉カバー15が引き上げられ、噴霧が行なわれるとき等において、シール部材67によって化粧液ノズル41が塞がれたり、シール部材67が化粧液ノズル41の上方位置から外れたりすることが防止される。
このとき、被動部材66がガイド溝63の幅広部65の斜面64によって保持されているため、スプリング68のバネ力は突起69、すなわち開閉カバー15に作用しない。開閉カバー15が下方に移動されると、突起69が下降されるため、被動部材66はスプリング68のバネ力により前記斜面64の傾斜に沿って下降される。この下降により、図28及び図29に示すように、被動部材66がスプリング68のバネ力により下方位置に配置されて、シール部材67により化粧液ノズル41が封止される。本実施形態においては、前記ガイド板62、被動部材66、開閉カバー15の突起69等によって、開閉カバー15とシール部材67との間の連係機構が構成されている。
図29に示すように、前記シール部材67の被動部材66から下方への突出部671は、前記孔662に挿入された部分より大径に形成されている。このため、スプリング68のバネ力によって化粧液ノズル41を封止した状態で、座屈や横方向への撓みが規制されて封止状態が適切に維持される。シール部材67の下部にはシール部材67とガスノズル24との干渉を防止するための抉り部672が形成されている。
図30及び図31に示すように、前記ボトル34が噴霧器内に装着される前においては、ボトルキャップ341には球状シール部材35を覆う防護キャップ81が取り付けられる。この防護キャップ81は流通段階等において用いられ、ボトル34を噴霧器内に装着するときに外される。防護キャップ81の内側中心にはピン82が突設されるとともに、その周囲には保持筒83が一体形成されている。ピン82はボトル34の取り出し口342内に挿入されて、取り出し口342に栓をする。保持筒83は球状シール部材35の外周面に係合する。
ボトルキャップ341の内周面には保持筒83の下端と同じ高さに位置する段差811が形成され、保持筒83と段差811との間において、前記ボトルキャップ341の通気孔346の周囲の環状壁350に対応するシリコーンラバーよりなる封止板84が固定されている。そして、例えば、高々度飛行中の航空機内の場合のように、ボトル34の内外に圧力差が生じて、ボトル34内の圧力が外側より高くなった場合であっても、防護キャップ81を被せることにより、封止板84が環状壁350に当接して通気孔346が閉鎖される。この閉鎖によりボトル34内の化粧液の漏出が防止される。
さて、開閉カバー15が図1に実線で示す下側の位置に配置されている状態においては、この開閉カバー15により放出口18が閉鎖され、噴霧器の内部にゴミ等が侵入することが抑えられる。
また、この状態においては、開閉カバー15の突起69が図26に示す下方位置に配置されているため、図28に示すように、被動部材66がスプリング68のバネ力により下方位置に配置される。従って、シール部材67によって化粧液ノズル41が閉鎖され、ボトル34からの化粧液の漏出を防止できる。
さらに、開閉カバー15が下方位置に配置されているため、図19及び図23に示すように、作動カム61が下方位置に配置される。このため、レバー53のカムフォロワ58がスプリング55のバネ力により作動カム61のカム面610の頂部613より上側の第1斜面611に係合され、レバー53がスプリング55の付勢力により内側の位置に配置され、その位置で保持される。従って、スライダ51が図19及び図21の位置に配置され、その上部の突起52が押しボタン17の下側に位置する。このため、押しボタン17の押し下げがロックされて、バルブ25が閉鎖状態に保持され、ガスボンベ22からの炭酸ガスの放出が阻止される。
従って、意図しない液漏れ、炭酸ガス放出及び噴霧が防止された状態で、携帯用美容器を携行したり、保管したりできる。また、前記のように、カムフォロワ58がスプリング55のバネ力によって作動カム61の頂部613より後退している第1斜面611に係合しているため、閉鎖状態の開閉カバー15には開放方向への抵抗力が作用し、開閉カバー15は、このスプリング55によって閉鎖状態に保持されている。このため、開閉カバー15が携帯用美容器の携帯時に例えばハンドバッグ内において不用意に開放側に移動することを避けることができる。また、使用者が開閉カバー15を持った場合、本体側の部分が自重で下がって、開閉カバー15が開いた状態になることを回避できる。
ボトル34内の化粧液を噴霧する場合には、図2に示すように、開閉カバー15が引き上げられる。このようにすれば、図27に示すように、被動部材66がスプリング68のバネ力に抗して引き上げられて、シール部材67が化粧液ノズル41から上方へ離間し、化粧液ノズル41が閉鎖状態から開放状態となる。
また、図20及び図24に示すように、開閉カバー15の上昇に基づく作動カム61の上昇により、カムフォロワ58が作動カム61の頂部613を乗り越え、いわばデッドポイントを乗り越え、作動カム61の第2斜面612側に移行する。第2斜面612は下側ほど外側へ後退しているため、作動カム61に対するスプリング55によるカムフォロワ58の圧接力が弱くなり、従って、開閉カバー15の開放に抗する抵抗力が弱くなり、しかも、第2斜面612のカム作用によるアシスト力も作用して、開閉カバー15を軽い力で開放側に移動させることができる。また、スプリング55の作用により、レバー53が第2斜面612に従って外側へ回動されるため、スライダ51が図22の第2位置に移動される。このため、突起52が押しボタン17をロックする位置から退避されて、押しボタン17を操作可能な状態になる。
従って、この状態で、押しボタン17を押し下げれば、バルブ25が開放されて、ガスボンベ22内の炭酸ガスがガスノズル24から噴出される。このため、化粧液ノズル41の開口部が負圧になり、ボトル34内の化粧液が吸い上げられて、化粧液ノズル41からの化粧液が炭酸ガスの噴流によりミストとなり、そのミストが放出口18から外部に噴射される。従って、化粧液を化粧に供することができる。
この場合、図6、7に示すように、ガスノズル24の口径が化粧液ノズル41の口径より大きく、化粧液ノズル41はガスノズル24からの噴射流の範囲45内に位置しているため、液だれをほとんど生じることなく、細かなミストが噴射される。従って、噴霧器を快適に使用することができる。
噴霧終了後、開閉カバー15を下降させれば、前記と逆順に、図27に示す突起69が下降して、スプリング68のバネ力により被動部材66が下降される。このため、シール部材67が化粧液ノズル41をシールする。また、図20に示す作動カム61が下降されるため、カムフォロワ58が第2斜面612から前記頂部613、すなわちデッドポイントを越えて第1斜面611に移行し、その位置で保持される。このため、レバー53が内側の位置に移動され、スライダ51がスライドされて、その突起52が押しボタン17の押し下げをロックする第1位置に移動される。従って、前記のように、開閉カバー15に対して閉鎖方向への抵抗力が付与され、開閉カバー15がデッドポイントを越えれば、その抵抗力が小さくなるとともに、第1斜面611のカム作用により開閉カバー15への下方へのアシスト力が作用し、開閉カバー15を軽い力で閉鎖位置に移動させることができる。そして、開閉カバー15がこの閉鎖位置に達すると、カムフォロワ58が第1斜面611上を、頂部613から離れる方向、即ち外側へ向かって乗り上げることができないため、開閉カバー15の開放方向への移動が阻止される。そして、この状態で、開閉カバー15には前述のように開放方向へ強い抵抗力が付与され、閉鎖状態に維持される。従って、化粧液の漏出が防止された状態で、噴霧器を携行したり、保管したりすることができる。
本実施形態においては、以下の効果がある。
(1)すなわち、気体としての炭酸ガスが噴射されるガスノズル24と、そのガスノズル24に供給される流路を開閉するバルブ25と、前記ガスノズル24の先端に近接する液体ノズルとしての化粧液ノズル41と、前記バルブ25を開閉操作するための操作部材としての押しボタン17よりなる噴霧機構を備え、前記化粧液ノズル41からの液体としての化粧液の漏出を阻止するための手動操作可能な阻止部材としてのシール部材67を設けている。つまり、噴霧のための押しボタン17が押し下げ操作されていないときに、化粧液ノズル41からの化粧液の漏出を阻止するためのシール部材67が備えられている。図28、29参照。このため、夏季の高温時等、ボトル34の内部圧力が上昇する場合であっても、ボトル34内の化粧液が化粧液ノズル41から漏出することを防止できる。
(2)シール部材67は化粧液ノズル41の開口を開閉するものであるため、化粧液ノズル41とボトル34との間の化粧液の経路にバルブ機構等を組み込む必要がなく、構成を簡単にできる。
(3)噴霧が放出される放出口18を開閉カバー15によって開閉するようになっている。図2参照。従って、噴霧以外のときには放出口18から開閉カバー15内にゴミ等が入ることを防止できる。
(4)ガスノズル24及び化粧液ノズル41を円筒状のホルダ23に支持し、そのホルダ23の化粧液ノズル41と対向する部分には開放部46が形成されている。図9参照。このため、快適な噴霧音を生成できる。
(5)前記ホルダ23の両側下部寄りに一対の導入開口47が形成されているため、ガスノズル24からの噴射流によって、導入開口47から吸引流が生じて、噴霧が整流されて噴霧の指向性が高められる。図8、9参照。従って、噴霧は必要以上に拡散することなく前方に向かって形成され、このため、使用者の意図する位置に化粧液を供給できるとともに、化粧液の無駄な放出を抑制できる。しかも、噴霧を整流する流れが生じるため、快適な噴霧音を生成できる。
(6)ガスノズル24の開口44の口径を化粧液ノズル41の開口43の口径より大きくして、化粧液ノズル41の開口43をガスノズル24からの噴射流の範囲45内に位置させている。図6、7参照。このため、化粧液が円滑に吸い上げられるとともに、吸い上げられた化粧液が有効にミスト化される。従って、化粧液の無駄な消費を避けることができる。これとは逆に、ガスノズル24の開口44の口径が化粧液ノズル41の開口43の口径より小さくなっていて、化粧液ノズル41の開口43が前記範囲45からはみ出している場合には、化粧液の吸い上げ力が足りなかったり、吸い上げられた化粧液の一部がミスト化されずに、滴下されて有効に使用されない液だれ状態になったりすることがある。
(7)ハウジング11に着脱可能に収容されたボトル34の口部には接続部材32の接続口33に保持されるシリコーン樹脂よりなる中空状の球状シール部材35が設けられている。図12、13参照。従って、ボトル34の口部と接続部材32との間のシール機能を確保できるだけではなく、ボトル34の着脱において強い摩擦抵抗を受けることなく、小さな抵抗で着脱を容易に行なうことができる。そして、着脱にともない、クリック感に近い機械的な感触を使用者に与えることができ、球状シール部材35と接続部材32との嵌合状態を目視確認できなくとも、その嵌合状態を音と手の感触とによって適切に確認できて、ボトル34の装着状態の良否を認識できる。ちなみに、球状シール部材35に代えてゴム材よりなる一般的なオーリングを用いた場合は、ゴム材固有の高い摩擦係数と柔軟性とにより、接続部材32との着脱に際して強い摩擦抵抗を受けて、着脱しにくいだけではなく、クリック感を得ることも困難であって、装着状態の良否を認識しにくい。
(8)図10、11から明らかなように、化粧液ノズル41はその先端にテーパ状の面取り411を有しているため、面取り411を有していない構成と比較して、渦200による乱流の発生を抑えることができる。すなわち、先端に面取り411が形成されず、切り落とし状に形成されている場合には、ガスノズル24からのガスの噴射により、化粧液ノズル41の先端位置には同先端のエッジを起点とした大きな渦200が生じて、乱流が生成される。このように乱流が生成されると、化粧液ノズル41の先端における負圧が生じにくくなって、化粧液の吸い上げ力Pが弱くなり、場合によっては瞬間的であるが化粧液ノズル41に対して逆流方向への力Qが作用することもある。このような場合、化粧液ノズル41の先端域に炭酸ガスの噴射流が存在しても、噴霧は生じにくい。これに対し、本実施形態では、前記面取り411によって渦200の発生が抑制されるため、十分な量の噴霧を得ることができる。
(9)ガスノズル24及び化粧液ノズル41が噴霧器のハウジング11によって覆われているため、それらのノズル24、41の部分への塵埃等の異物の侵入を防いで、異物による噴霧不良を防止できるばかりでなく、噴霧器を落とした場合等においてノズル24、41の損傷を防止できる。
(10)ハウジング11に、液体としての化粧液を外部に向かって噴霧するための開口としての放出口18と、その開口を開閉可能なカバー15とを備えた携帯用美容器において、前記カバー15の開閉動作に抵抗を付与するようにした抵抗付与手段と、前記カバーの開閉ストロークの途中において前記抵抗付与手段による抵抗付与状態を弱めるようにした抵抗減少手段とが備えられている。すなわち、図19に示すように、開閉カバー15の閉鎖状態においては、スプリング55のバネ力によりカムフォロワ58及び作動カム61を介して開閉カバー15に対して開放方向への抵抗が強く付与されるため、化粧液ボトル34内に化粧液が満たされた状態で、使用者が開閉カバー15を持ってこの美容器を吊り下げても、本体側が下方に移動することを防止できる。従って、開閉カバー15が不本意に放出口18の開放位置に移動されることを防止できる。このため、携帯時等において放出口18内からノズル等に前記異物が入ることを回避できる。また、開閉カバー15を使用者が開放する場合には、スプリング55のバネ力に抗してカムフォロワ58が第1斜面611から作動カム61の頂部613を乗り越え、下側ほど後退する第2斜面612上に移行する。このため、使用者は、開閉カバー15をほどよい抵抗感に抗して引き上げれば、アシスト力が作用して、開閉カバー15を小さな力でスムーズにかつ開放のための他の動作を行なうことなく簡単に開放できる。そして、使用者に対しては、前記頂部613の乗り越えに際してクリック感に似た感触が与えられる。しかも、開閉カバー15の開放動作時には、カムフォロワ58が作動カム61の第2斜面612に係合する状態が維持されるため、開閉カバー15のガタつきが抑えられる。そして、開閉カバー15を開放状態から閉鎖させるときにも、閉鎖終了直前にカムフォロワ58が作動カム61の頂部613を乗り越えるため、使用者には、アシスト力が作用するとともに、クリック感に似た感触によって開閉カバー15が閉鎖されたことを簡単に認識できる。このように、使用者は開閉カバー15を適度な抵抗感をもってガタつきなく開閉操作できるとともに、閉鎖状態及び開放状態を体感的に認識できて、高級な操作感を得ることができるとともに、アシスト力を利用して開閉のための他の動作を行なうことなく容易に開閉できる。
(実施例)
複数種類の口径のガスノズル24及び化粧液ノズル41を組み合わせた実施例を、表1〜表12に従って説明する。ここで、ガスノズル24の口径が化粧液ノズル41の口径より小さい場合の組み合わせは、本実施例から外れた比較例とする。
表1〜表8は、図6に示すように、メータ付き流量調整バルブ90の一次側にガスボンベ22を接続するとともに、同バルブ90の二次側にチューブ95を介してガスノズル24を接続し、さらに、化粧液ノズル41にボトル34を接続した状態で、液だれと、噴霧を頬に当てた際の体感とを検証した結果を示すものである。そして、流量調節バルブ90のメータ指針が0.12MPa(メガパスカル)、0.15MPaの2段階となるように設定して、両段階において検証を行なった。この場合、ガスノズル24からの実際の噴出圧力は、前記チューブ95内における流通抵抗等によりメータ指針に対して8〜12パーセント低下していることが確認された。
ガスノズル24は、その口径(直径)が0.25mm、0.35mm、0.48mmのものを3種類用意し、化粧液ノズル41は、その口径が0.3mm、0.45mm、0.55mmのものを3種類用意し、それらを組み合わせた。そして、被験者の頬に対して25cm離れた位置に化粧液ノズル41を配置して、組み合わせごとに20秒ずつ12回にわたって頬に対して噴霧した。表1、表2の「液だれ」の検証においては、化粧液ノズル41からの液だれの有無を目視で確認し、液だれが1回でも認められた場合を「×」(不良)、認められない場合を「○」(良好)とした。表3及び表4の「体感」の検証は、被験者が頬に水滴が当たることが1回でも感じた場合を「×」(不良)、全く感じない場合を「○」(良好)とした。水滴が当たるということは、化粧液がミスト化せずに水滴の状態で飛散することを表す。
表1及び表2から明らかなように、液だれについては、ガスの噴射圧力が強弱いずれのケースにおいても、ガスノズル24の口径が化粧液ノズル41の口径より大きい場合には「○」(良好)であるが、逆の場合は「×」(不良)である。従って、液だれについては、ガスノズル24の口径が化粧液ノズル41の口径より大きいことが好ましい。
Figure 2015099023
Figure 2015099023

表3及び表4から明らかなように、体感については、ガスの噴射圧力が低いケース及び高いケースの双方において、ガスノズル24の口径が化粧液ノズル41の口径より大きい場合に良好な結果をもたらす傾向にある。
Figure 2015099023
Figure 2015099023

表5及び表6は、液だれ及び体感の検証に関してガス噴射圧力ごとに、表1、表3及び表2、表4の結果をそれぞれ合体して評価したものである。ここで、表1及び表2の「○」と「○」との組み合わせを「○」(良好)、それ以外の組み合わせを「×」(不良)とした。この評価結果によれば、ガスノズル24の口径が化粧液ノズル41の口径より大きい場合に良好な結果を得ることができる。
Figure 2015099023
Figure 2015099023

表7及び表8は、1回の噴霧における化粧液ボトル34内の化粧液の量の変化をグラム単位で表したものである。すなわち、噴射圧力の異なる2つケースにおけるノズル24、41の各組み合わせにおいて、20秒ずつ12回噴霧して各回の化粧液の重量の変化をグラム単位で計測し、1回分の消費量の平均値を算出し、それらの平均値を表7及び表8に記したものである。その結果は、ガスノズル24の口径が小さいほど重量変化量、すなわち化粧液の消費量が少ない傾向を表している。
Figure 2015099023
Figure 2015099023

表9及び表10は、0.12MPa及び0.15MPaのメータ指針圧力で、ガスノズル24から炭酸ガスをそれぞれ連続噴射させて、その噴射が停止するまでの時間、すなわち、ガスボンベ22内の噴出可能な炭酸ガスが消費されるまでの時間を計測したものである。この場合も、ガスノズル24の口径が小さいほど噴射持続時間が長い。また、炭酸ガスの噴出圧力が低い場合のほうが噴射持続時間が長い。従って、ガスノズル24の口径が小さく、炭酸ガスの噴出圧力が低い場合に、1本のガスボンベ22を長く使用できる。
Figure 2015099023
Figure 2015099023

表11は、ガスノズル24の口径に対する化粧液ノズル41の口径の比率を示したものである。
Figure 2015099023

表12は、表11の口径比率と、表5及び表6との関係を示したものである。つまり、炭酸ガスの噴出圧力が高低いずれのケースにおいても、ガスノズル24の口径に対する化粧液ノズル41の口径の比率が1.07〜1.60の場合が好結果である。
Figure 2015099023

(変更例)
本実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・本発明を化粧液以外の液体、例えば香水や洗顔料を噴霧する噴霧装置において具体化すること。
・化粧液ボトル34の多孔質膜347を有する通気孔346を設けないようにすること。このように構成した場合、化粧液が噴霧によって吸い上げられると、その吸い上げ量に応じて化粧液ボトル34の内筒349が容積縮小状態に変形される。そして、その後、例えば、噴霧直後にシール部材67によって化粧液ノズル41が閉鎖される直前において、外気が化粧液ノズル41等から化粧液ボトル34内に吸引されて内筒34の変形が復元される。
・ガスボンベ22や化粧液ボトル34をハウジング外に設置するタイプの噴霧器に本発明を具体化すること。
・図28及び図29に示すシール部材67に代えて、化粧液の漏洩を防止するための部材を化粧液ボトル34と化粧液ノズル41との間の経路中に設けること。
・前記球状シール部材35に代えて、ボトル34の口の外周または接続部材32の接続口33の内周にシール用のオーリングを設けること。
・ガスノズル24及び化粧液ノズル41の口径を前記実施例の値以外の値にすること。この場合、ガスノズル24の口径を化粧液ノズル41の口径より大きくする。
・ガスボンベ22として、炭酸ガス以外の気体、例えば空気、窒素ガス等の気体を封入したボンベを用いること。
・スライダ51や被動部材66を移動させるための専用の操作部材を開閉カバー15とは別に設けること。つまり、スライダ51や被動部材66の移動をカムフォロワ58及び作動カム61の作用によらずに直接あるいは間接に操作できるようにすること。例えば、図33に示すように、作動カム61をスプリング80を介して開閉カバー15に支持するとともに、上部フレーム14の固定位置に作動カム61と係合するカムフォロワとしての接触子87を設けたり、図34に示すように、作動カム61に係合する接触子87をスプリング88介して上部フレーム14に進退可能に設けたりすること。このようにすれば、開閉カバー15に対して開閉の抵抗を付与することができるが、開閉カバー15の動作とスライダ51の動作とを切り離すことができる。
・図32に示すように、防護キャップ81の内側にボトルキャップ341の上面をシールするシールリング85を設けること。そして、航空機内等において気圧が低下し、シールリング85の内側の圧力が外側より高くなった場合には、シールリング85のシール部851がボトルキャップ341との当接状態で外側に膨らむように変形し、シール部851とボトルキャップ341との当接圧力が高まる。このため、仮にボトル34内の化粧液が漏出したとしても、防護キャップ81の外部に漏れることが防止される。
・開閉カバー15の開閉に対して抵抗を付与する構成としてリンク機構を設けること。例えば、図35及び図36に示すように、上部フレーム14に一対の長孔94を形成し、それらの長孔94にそれぞれリンク91の一端のピン92をスライド可能に支持するとともに、各リンク91の他端を開閉カバー15上の共通のピン93に支持する。そして、開閉カバー15の上下移動にともない、共通のピン93が長孔94内の一対のピン92を通る中心軸線110上のデッドポイントを双方向に越えるようにする。
11…ハウジング、22…ガスボンベ、23…ノズルホルダ、24…ガスノズル、25…バルブ、34…化粧液ボトル、41…化粧液ノズル、100…中心軸線、411…面取り、α…オフセット量。

Claims (6)

  1. 気体が噴射されるガスノズルと、そのガスノズルからの噴射流の範囲内においてガスノズルの中心軸線と交差する方向に向かって開口するとともに、液体供給源に接続された液体ノズルとを備え、ガスノズルからの気体の噴射流によって液体ノズルからの液体が噴霧されるようにした噴霧器において、
    前記ガスノズルの口径を液体ノズルの口径より大きくした噴霧器。
  2. 前記液体ノズルの口径に対するガスノズルの口径の比率を1.07〜1.60の範囲内にした請求項1に記載の噴霧器。
  3. 液体ノズルの先端に面取りを形成した請求項1または2に記載の噴霧器。
  4. ガスノズル及び液体ノズルを覆うカバーを設けた請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載の噴霧器。
  5. 前記ガスノズルの周囲に向かう空気流を導入するための開口をガスノズルの後方において前記カバーに設けた請求項4に記載の噴霧器。
  6. 前記ガスノズル及び液体ノズルを噴霧器ハウジングによって覆った請求項1〜5のうちのいずれか一項に記載の噴霧器。
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