JPWO2015097860A1 - 情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム Download PDF

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Abstract

一実施形態に係る情報処理装置は設定部および制御部を備える。設定部は、ユーザ操作により指定された値に基づく情報を出力するグラフィカルユーザインタフェースにおけるユーザの操作位置に基づいて、該グラフィカルユーザインタフェースにおけるスライド可能範囲の一部である調整範囲を設定する。制御部は、調整範囲における値の変化のペースを該調整範囲以外の非調整範囲における値の変化のペースより遅くするようにグラフィカルユーザインタフェースを制御する。

Description

本発明の一側面は、値をスライドさせるためのグラフィカルユーザインタフェースを制御する情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムに関する。
コンピュータのグラフィカルユーザインタフェース(Graphical User Interface(GUI))の一つとして、シークバー(seekbar)などのような、スライド操作により値を変化させる部品が知られている。例えば下記特許文献1には映像再生位置を指定するシークバーを制御する情報処理装置が記載されている。この情報処理装置は、復号手段が映像データを復号する再生位置を制御するためのシークバーを表示すると共に、タイムスタンプ情報を元に定められるシークバー上の位置に、画像抽出手段により抽出された画像を表示する表示制御手段を備える。
特開2010−239210号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されているような従来のGUIでは、スライド操作で大凡の位置を指定することは簡単であるが、細かな位置を指定することは困難である。そのためユーザにとってはそのGUIで制御可能な値を所望のものに指定したりその値を微調整したりすることは容易でない。そこで、スライド操作を伴うグラフィカルユーザインタフェース上でより簡単に値を指定できることが望まれている。
本発明の一側面に係る情報処理装置は、ユーザ操作により指定された値に基づく情報を出力するグラフィカルユーザインタフェースにおけるユーザの操作位置に基づいて、該グラフィカルユーザインタフェースにおけるスライド可能範囲の一部である調整範囲を設定する設定部と、調整範囲における値の変化のペースを該調整範囲以外の非調整範囲における値の変化のペースより遅くするようにグラフィカルユーザインタフェースを制御する制御部とを備える。
本発明の一側面に係る情報処理方法は、情報処理装置が、ユーザ操作により指定された値に基づく情報を出力するグラフィカルユーザインタフェースにおけるユーザの操作位置に基づいて、該グラフィカルユーザインタフェースにおけるスライド可能範囲の一部である調整範囲を設定する設定ステップと、情報処理装置が、調整範囲における値の変化のペースを該調整範囲以外の非調整範囲における値の変化のペースより遅くするようにグラフィカルユーザインタフェースを制御する制御ステップとを含む。
本発明の一側面に係る情報処理プログラムは、ユーザ操作により指定された値に基づく情報を出力するグラフィカルユーザインタフェースにおけるユーザの操作位置に基づいて、該グラフィカルユーザインタフェースにおけるスライド可能範囲の一部である調整範囲を設定する設定部と、調整範囲における値の変化のペースを該調整範囲以外の非調整範囲における値の変化のペースより遅くするようにグラフィカルユーザインタフェースを制御する制御部としてコンピュータを機能させる。
このような側面においては、グラフィカルユーザインタフェース上の操作位置に基づいて設定された調整範囲において値の変化のペースが非調整範囲における値の変化のペースよりも遅くなる。調整範囲において値が通常よりもゆっくりと変化するので、ユーザはその調整範囲において所望の値を容易に探すことができる。
他の側面に係る情報処理装置では、設定部が、複数の操作位置のうち、第1操作位置と該第1操作位置の次に指定された第2操作位置とに基づいて調整範囲を設定してもよい。
他の側面に係る情報処理装置では、設定部が、第1操作位置とスライド可能範囲の端部とを境界としかつ第2操作位置を含む調整範囲を設定してもよい。
他の側面に係る情報処理装置では、設定部が、第1操作位置と第2操作位置とを境界とする調整範囲を設定してもよい。
他の側面に係る情報処理装置では、設定部が、第2操作位置の次に第1操作位置と該第2操作位置との間で第3操作位置が指定された場合に、該第1操作位置と該第2操作位置とを境界とする調整範囲を設定してもよい。
他の側面に係る情報処理装置では、ノブが第2操作位置から第1操作位置に向かって自動で移動した後に、該ノブの移動後の位置から該第1操作位置の間で第3操作位置が指定された場合に、設定部が、該ノブの移動後の位置と該第1操作位置とを境界とする調整範囲を設定してもよい。
他の側面に係る情報処理装置では、設定部が、複数の操作位置のうち最も外側にある少なくとも二つの操作位置を境界とする調整範囲を設定してもよい。
他の側面に係る情報処理装置では、制御部が、調整範囲におけるノブの移動速度を非調整範囲におけるノブの移動速度よりも遅くすることでグラフィカルユーザインタフェースを制御してもよい。
他の側面に係る情報処理装置では、スライド制御部が、調整範囲をノブのスライド方向に沿って拡大表示することでグラフィカルユーザインタフェースを制御してもよい。
他の側面に係る情報処理装置では、制御部が、所定のイベントに応じて調整範囲における値の変化のペースを非調整範囲における値の変化のペースと同じにしてもよい。
本発明の一側面によれば、スライド操作を伴うグラフィカルユーザインタフェース上でより簡単に値を指定することができる。
実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成を示す図である。 実施形態に係る情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。 GUIの一例であるシークバーを示す図である。 シークバーのノブの移動に関する一例を示す図である。 シークバーのノブの移動に関する別の例を示す図である。 調整範囲の設定を示す図である。 調整範囲の設定を示す図である。 調整範囲の設定を示す図である。 調整範囲の設定を示す図である。 スライド操作の制御を示す図である。 スライド操作の制御を示す図である。 スライド操作の制御を示す図である。 実施形態に係る情報処理装置の動作を示すフローチャートである。 実施形態に係る情報処理プログラムの構成を示す図である。 変形例における調整範囲の設定を示す図である。 変形例における調整範囲の設定を示す図である。 変形例におけるスライド操作の制御を示す図である。 変形例におけるスライド操作の制御を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
まず、実施形態に係る情報処理装置10の機能および構成を説明する。情報処理装置10はグラフィカルユーザインタフェース(GUI)の機能をユーザに提供するコンピュータである。情報処理装置10の種類は限定されない。例えば、情報処理装置10は、サーバとして用いられる大型コンピュータでもよいし、据置型又は携帯型のパーソナルコンピュータ(PC)でもよい。あるいは、情報処理装置10は、高機能携帯電話機(スマートフォン)や携帯電話機、携帯情報端末(PDA)などの携帯端末でもよい。あるいは、情報処理装置10はGUIを提供する任意の家電製品でもよい。
情報処理装置10の一般的なハードウェア構成を図1に示す。情報処理装置10は、オペレーティングシステムやアプリケーション・プログラムなどを実行するCPU101と、ROM及びRAMで構成される主記憶部102と、ハードディスクやフラッシュメモリなどで構成される補助記憶部103と、ネットワークカードあるいは無線通信モジュールで構成される通信制御部104と、キーボードやマウスなどの入力装置105と、ディスプレイやプリンタなどの出力装置106とを備える。当然ながら、搭載されるハードウェアモジュールは情報処理装置10の種類により異なる。例えば、据置型のPCは入力装置および出力装置としてキーボード、マウス、およびモニタを備えることが多いが、スマートフォンはタッチパネルが入力装置および出力装置として機能することが多い。
後述する情報処理装置10の各機能要素は、CPU101または主記憶部102の上に所定のソフトウェアを読み込ませ、CPU101の制御の下で通信制御部104や入力装置105、出力装置106などを動作させ、主記憶部102または補助記憶部103におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。処理に必要なデータやデータベースは主記憶部102または補助記憶部103内に格納される。
なお、情報処理装置10は、通信ネットワークを介して相互に接続された複数のコンピュータまたは電子機器の集合でもよい。この場合には、情報処理装置10の各機能要素は分散処理により実現される。
本実施形態における情報処理装置10の特徴は、ユーザ操作(例えばスライド操作)により指定された値に基づく情報を出力するGUIの制御方法である。このようなGUIの例として、シークバー(seekbar)、スクロールバー(scrollbar)、カラーピッカー(color picker)が挙げられる。シークバーおよびスクロールバーは1次元座標(すなわち、X軸)上で値を変化させるGUIである。一方、RGB値を制御するカラーピッカーは、R,G,Bに応じた三つの1次元座標上、または色が平面上に配置された2次元座標(すなわち、XY平面)上で値を変化させるGUIである。もちろん、スライド操作を伴うGUIの種類は上記のものに限定されない。これらのGUIは一般にノブ(knob)(「スライダ(slider)」や「バー(bar)」などとも表現される)という部品を備え、ユーザはこのノブを動かすことで値を変えることができる。ただし、本発明はノブを備えないGUIにも適用可能である。
本明細書における「スライド操作」は、現在の値を直接または間接的に変える操作を意味する。GUIがノブを備えているならば、スライド操作は、現在の値を変えるために、その値に対応する位置にあるノブを直接または間接的に動かす操作も意味する。例えば、ノブをドラッグ(drag)する操作はスライド操作の一種である。また、ノブを移動させるためのトラック(track)においてノブの現在位置以外の場所をクリックまたはタップすることで、その新たな場所にノブを移動させる操作もスライド操作の一種である。あるいは、スクロールバーの矢印をクリックしてノブを所定の単位距離(例えば、ノブの長さ)ずつ動かすこともスライド操作の一種である。あるいは、シークバーの早送りボタンまたは巻き戻しボタンを押すことで再生開始時点を変化させることもスライド操作の一種である。本明細書では、GUI上でノブが移動できる範囲またはGUI上で値が変化する範囲を「スライド可能範囲」という。
本明細書における「値」は、GUIのスライド操作に応じて変化する任意の属性値を意味する。GUIはこの値を任意の場所に表示する。GUIがスライド操作されると、値はスライド操作により連続的に変化する。例えば、動画の再生開始時点を指定するシークバーにより変更可能な値はその再生開始時点であり、このシークバーがスライド操作を受け付けると再生開始時点が所定の間隔(例えば、1秒ずつ、30秒ずつ、60秒ずつなど)で変化する。GUIが画面をスクロールさせるスクロールバーであれば、変更可能な値は表示位置を示す座標またはページであり、このスクロールバーがスライド操作を受け付けると表示ページが1ページずつ変わったり、対応する座標が所定の間隔で(例えば1ずつ)変化したりする。GUIがカラーピッカーであれば変更可能な値はRGB値であり、このカラーピッカーがスライド操作を受け付けるとRGB値の3要素の値の少なくとも一つが所定の間隔で(例えば1ずつ)変化する。なお、値の種類はこれらに限定されない。
本明細書における「ユーザ操作により指定された値に基づく情報」は、その値に基づいて設定される情報、その値に対応する情報、またはその値そのものを示す情報を意味する。例えば、値が音楽の再生開始時点「30分45秒」であれば、その値に基づく情報は、その再生開始時点「30分45秒」から流れる音楽でもよい。あるいは、その再生開始時点そのものを示す情報、すなわち、「30:45」という文字列も、「30分45秒」という値に基づく情報となり得る。
情報処理装置10は、スライド操作を受け付けるGUI上においてユーザが値の設定に迷っていると判定すると、その設定が容易になるようにスライド操作を制御する。この処理を実行するために情報処理装置10は機能要素として判定部11、範囲設定部12、およびスライド制御部13を備える。図2に示すこれらの要素は少なくとも一つのプロセッサ(CPU101)などが動作することで実現される。
以下では、発明の理解を容易にするために、図3に示す動画再生アプリケーション20のシークバー30をGUIの例として示す。シークバー30は、棒状または帯状の操作領域であるトラック31と、そのトラック31の両端部31a,31bの間で移動可能なノブ32とを備える。図3は、再生時間が90分の動画ファイルが動画再生アプリケーションに読み込まれた状態を示している。図3の例では、ユーザはノブ32を操作することで再生開始時点を0分0秒(00:00)から90分0秒(90:00)までの間で選択することができる。この再生開始時点が、シークバー30でのユーザ操作に応じて変化する値である。シークバー30はそのユーザ操作で指定された再生開始時点を任意の箇所に表示する。例えば、シークバー30はトラック31に隣接する領域に再生開始時点を表示したり、ノブ32が操作されている間にそのノブ32の上側に再生開始時点を表示したりする。
90分という再生時間はトラック31の長さに対応するので、ユーザはノブ32を操作することで大よその再生開始時点を指定することができる。例えば、ユーザはトラック31の中央付近にノブ32を動かすことで45分付近から動画を再生することができるし、端部31aから端部31bに向かってノブ32をトラック31の長さの約2/3だけ動かせば60分付近から動画を再生することができる。しかし、トラック31の長さは限られるので、ユーザが再生開始時点を細かく指定することは難しい。このような背景を受けて、情報処理装置10は値の設定がより容易になるようにスライド操作を制御する。
図2に戻って、判定部11は、GUIにおけるユーザの操作位置を判定する機能要素である。GUIは、操作の開始または終了を示すイベントや、ノブの位置を示すパラメータなどの様々なデータを提供する。判定部11はそのデータを取得することで、GUIにおけるノブの位置とその位置が指定された順序とを判定する。
判定部11は、ユーザの一回または複数回の操作によるノブの動きからそのノブの位置を操作位置として判定する。ここで、一回の操作とは、ユーザがノブを操作対象として選択してからその選択を解除するまでの間に行われる操作である。例えば、ユーザがドラッグ操作によりノブを一方向に動かし続けたり何度も往復させ続けたりする操作は、一回の操作である。また、トラック上においてノブの現在位置とは別の位置にノブを移動させるために当該別の位置をクリックする操作も、一回の操作である。
ドラッグ操作などのように、一回の操作の間にノブが複数の位置を通る場合には、判定部11はその一回の操作のみから複数の操作位置を判定してもよい。例えば、判定部11は、その一回の操作が始まった時点のノブの位置、その操作中にノブの進行方向が変わった位置、およびその操作が終わった時点のノブの位置を操作位置として判定してもよい。あるいは判定部11は、最後の一方向のスライドの始点および終点のみを操作範囲として判定してもよい。
図4の例を参照しながら、一回の操作からユーザの操作位置を判定する処理を具体的に説明する。図4は、スライド操作が始まる前に位置201にあるシークバー30のノブ32が位置202,203,204,205の順に連続してスライドされた例を示す。この場合には、判定部11は操作位置201〜205がこの順序で指定されたと判定する。
クリックやタップなどのように一回の操作が一瞬で終わる場合には、判定部11はその操作が行われた位置を操作位置として判定する。ユーザがクリックまたはタップを複数回行った場合には、判定部11は複数の操作位置を判定する。
図5の例を参照しながら、複数回の操作からユーザの操作位置を判定する処理を具体的に説明する。図5は、1回目の操作で位置211が指定され、2回目の操作で位置212が指定され、3回目の操作で位置213が指定された例を示す。この場合にはシークバー30のノブ32は位置211から位置212へと瞬間的に移動し、その後位置212から位置213へと瞬間的に移動する。この例において判定部11は位置211〜213がこの順序で指定されたと判定する。
このように操作位置の取得方法は様々であるが、いずれにしても、判定部11は複数の操作位置を取得する。複数の操作位置が得られるということはユーザがGUI上での値の設定に迷っている可能性があるとの仮定に基づいて、判定部11は複数の操作位置を判定する。
判定部11は、判定した複数の操作位置を示すデータ(操作位置データ)を生成して、その操作位置データを範囲設定部12に出力する。図4の例では、判定部11は操作位置201〜205がこの順序で指定されたことを示す操作位置データを出力する。図5の例では、判定部11は操作位置211〜213がこの順序で指定されたことを示す操作位置データを出力する。
一回の操作のみから操作位置データを生成する場合には、判定部11はその操作が終了する前(例えばノブが所定の回数以上往復した時点、あるいは一回の操作が所定時間以上続いた場合)に操作位置データを出力してもよいし、一回の操作が終了した時点(ノブが操作対象でなくなった時点)で操作位置データを出力してもよい。判定部11が操作の途中で操作位置データを出力した場合には、スライド操作の制御(後述する範囲設定部12およびスライド制御部13の処理)がその操作中に実行され得る。いずれにしても、操作位置データは少なくとも二つの操作位置を含む。
範囲設定部12は、GUIにおける調整範囲を設定する機能要素である。調整範囲は、GUI上における値の変化のペース(単位時間当たりの値の変化の速度)が、他の範囲における値の変化のペースよりも遅くなる領域である。調整範囲はGUIのスライド可能範囲の一部である。GUIが起動した時点では、スライド可能範囲の全体において値の変化のペースは同じであり、本明細書ではこの時のペースを通常値ともいう。調整範囲が設定されると、GUI上のスライド可能範囲はその調整範囲とそれ以外の範囲(非調整範囲)とに分けられる。調整範囲では値の変化のペースが通常値よりも低く設定され、非調整範囲では値の変化のペースは通常値に設定または維持される。
範囲設定部12は判定部11から入力された操作位置データに基づいて調整範囲を設定する。この設定については様々な手法が考えられる。
[第1の手法]
範囲設定部12は複数の操作位置のうち最も外側にある少なくとも二つの操作位置を境界とする調整範囲を設定してもよい。この手法は、ユーザが複数の操作位置のすべてを含む操作範囲において所望の値を探しているとの推定に基づく。
図6を参照して、第1の手法をシークバー30に適用する例を説明する。最も外側にある操作位置が、再生開始時点「25:00」に相当する位置301と再生開始時点「45:00」に相当する位置302とであるとする。この場合には、範囲設定部12はこれらの位置301,302の間の範囲401を調整範囲として設定する。
[第2の手法]
操作位置データが、第1操作位置と、該第1操作位置の次に指定された第2操作位置とを示している場合には、範囲設定部12は、第1操作位置とスライド可能範囲の端部とを境界としかつ第2操作位置を含む調整範囲を設定してもよい。この手法は、ユーザが第1操作位置を指定した後に第2操作位置を指定したならば、そのユーザは少なくとも第2操作位置を含む範囲で値を探している、との推定に基づく。
図7を参照して、第2の手法をシークバー30に適用する一例を説明する。この例において第1操作位置は再生開始時点「45:00」に相当する位置302であり、第2操作位置は再生開始時点「25:00」に相当する位置301である。この場合には、範囲設定部12はスライド可能範囲の端部31aから第1操作位置302に亘る範囲402を調整範囲として設定する。この調整範囲402は第2操作位置301を含む。なお、図7に示す順序「1番目」「2番目」は、二つの位置301,302の指定の先後関係を相対的に示す値であって、指定された順序の絶対値とは限らない。
図8を参照して、第2の手法をシークバー30に適用する別の例を説明する。この例において第1操作位置は再生開始時点「25:00」に相当する位置301であり、第2操作位置は再生開始時点「45:00」に相当する位置302である。この場合には、範囲設定部12は第1操作位置301からスライド可能範囲の端部31bに亘る範囲403を調整範囲として設定する。この調整範囲403は第2操作位置302を含む。なお、図8に示す順序「1番目」「2番目」も図7と同様に相対的な値である。
[第3の手法]
第1操作位置、第2操作位置、第3操作位置の順にこれらの位置が指定され、かつ第3操作位置が第1操作位置と第2操作位置との間にある場合には、範囲設定部12はその第1操作位置および第2操作位置を境界とする調整範囲を設定してもよい。この手法は、ユーザが第1操作位置と第2操作位置との間で別の位置を指定したならば、そのユーザは第1操作位置および第2操作位置の間で所望の値を探しているとの推定に基づく。
図9を参照して、第3の手法をシークバー30に適用する例を説明する。この例において第1操作位置は再生開始時点「25:00」に相当する位置301であり、第2操作位置は再生開始時点「45:00」に相当する位置302であり、第3操作位置は再生開始時点「30:00」に相当する位置303である。この場合には、範囲設定部12は第1操作位置301から第2操作位置302に亘る範囲404を調整範囲として設定する。この調整範囲404は図6における範囲401と結果的に同じである。第1操作位置が位置302であり、第2操作位置が位置301であり、第3操作位置が位置303である場合にも、範囲設定部12は範囲404を調整範囲として設定する。
このように調整範囲の設定方法は様々であるが、いずれにしても範囲設定部12は設定した調整範囲を示すデータをスライド制御部13に出力する。
スライド制御部13は、調整範囲内でのスライド操作を制御する機能要素であり、設定部13aおよび解除部13bを備える。調整範囲が設定された場合には、設定部13aがその調整範囲における値の変化のペースを非調整範囲における値の変化のペースより遅くするようにスライド操作を制御する。その後、調整範囲を解除してスライド操作の制御を元に戻す場合には、解除部13bがスライド可能範囲の全体において値の変化のペースを通常値に設定する。
まず、設定部13aの機能を説明する。設定部13aは例えば下記の二つの手法のいずれかを用いてスライド操作を制御する。
[第1の手法]
設定部13aは、調整範囲内におけるノブの移動速度(スライドの速度)を下げることで該調整範囲内における値の変化のペースを通常より遅くしてもよい。この場合には、ユーザが調整範囲内でノブを非調整範囲での場合と同様に動かそうと思っても、調整範囲内ではノブの移動速度が遅く、したがって単位時間当たりのノブの移動距離が短い。そのため、GUIのスライド可能範囲での値の変化のペースは調整範囲において通常(非調整範囲)よりも遅くなる。
図10を参照しながら、シークバー30でスライドの速度を下げる処理を説明する。この例では調整範囲501は位置301から位置302に亘り、非調整範囲は端部31aから位置301までの範囲、および位置302から端部31bまでの範囲である。ノブ32が非調整範囲内にある場合には、設定部13aはそのノブ32の速度を通常値Vaに維持する。この場合には単位時間当たりのノブ32の移動距離が大きいので、ユーザから見ると、ノブをスライドさせることで再生開始時点が例えば「60:00→61:00→62:00→63:00→…」あるいは「60:00→59:00→58:00→57:00→…」のように大きく変わっていくように見える。一方、ノブ32が調整範囲501内にある場合には、設定部13aはそのノブの速度をVb(ただし、Vb<Va)に設定する。この場合には単位時間当たりのノブの移動距離が通常より小さくなるので、ユーザから見ると、ノブをスライドさせることで再生開始時点が例えば「35:00→35:10→35:20→35:30→…」あるいは「35:00→34:50→34:40→34:30→…」のように小刻みに変わっていくように見える。言い方を変えると、ユーザからすれば調整範囲内ではノブの利きが悪くなったように見える。なお、ユーザから見た場合の再生開始時点の変化の幅は上記に限定されない。例えば、調整範囲において再生開始時点が1秒ずつ変わっていくように見えてもよい。
[第2の手法]
設定部13aは、ノブのスライド方向に沿って調整範囲を拡大表示することで該調整範囲内における値の変化のペースを通常より遅くしてもよい。この場合には、調整範囲と非調整範囲とでノブの移動速度は同じである。しかし、スライド方向に沿った調整範囲の長さが大きくなるので、ある特定の量だけ値を変化させるために必要なノブの移動距離は非調整範囲よりも調整範囲の方が長くなる。そのため、ノブの移動方向を示す軸に対応付けられた値の変化のペースは調整範囲において通常よりも遅くなる。
図11を参照しながら、スライド方向に沿って調整範囲を拡大する処理を説明する。図11の上段の例では調整範囲は再生開始時点が25:00から45:00までの範囲502であり、調整範囲502の両端部のいずれもがスライド可能範囲の端部31a,31bと異なる場合である。図11の中段の例では調整範囲は再生開始時点が00:00から45:00までの範囲503であり、したがって、調整範囲502とスライド可能範囲とでは始点は一致するが終点は異なる。図11の下段の例では調整範囲は再生開始時点が25:00から90:00までの範囲504であり、したがって、調整範囲504とスライド可能範囲とでは始点は異なるが終点は一致する。図11におけるいずれの例でも、拡大された調整範囲では、ある特定の量だけ値を変化させるために必要なノブの移動距離が長くなる。したがってユーザからすれば、調整範囲が設定される前はノブの移動に伴って再生開始時点が「35:00→36:00→37:00→38:00→…」あるいは「35:00→34:00→33:00→32:00→…」のように大きく変わっていくように見えていたのが、調整範囲の設定後には「35:00→35:10→35:20→35:30→…」あるいは「35:00→34:50→34:40→34:30→…」のように小刻みに変わっていくように見える。なお、ユーザから見た場合の再生開始時点の変化の幅は上記に限定されない。例えば、調整範囲において再生開始時点が1秒ずつ変わっていくように見えてもよい。
図11の例では拡大された調整範囲を元のシークバー30の中に描画したが、拡大された調整範囲の描画方法はこれに限定されない。例えば、設定部13aは拡大された調整範囲を元のシークバー30の外に描画してもよい。図12は、図11の上段に示す調整範囲502がシークバー30の外に描画される例を示す。この例では、調整範囲502を示す新たなシークバー35の幅が元のシークバー30の幅と同じに設定されている。
[第3の手法]
あるいは、設定部13aは、調整範囲内における値の変化のペースが非調整範囲における値の変化のペースよりも低くなるように、そのペースを直接変えてもよい。例えば、ユーザがシークバー上の早送りボタンまたは巻き戻しボタンを押すことに応じて、設定部13aは非調整範囲では再生開始時点をTa秒ずつ変化させ、調整範囲では再生開始時点をTb秒ずつ変化させてもよい(ただし、Tb<Ta)。
次に、調整範囲における特別な制御を解除してスライド操作の制御を通常に戻す処理を説明する。設定部13aが調整範囲内における値の変化のペースを遅くする制御を始めると、解除部13bはその制御を解除させるためのイベントが発生するのを待機し始める。イベントは、設定部13aが調整範囲におけるスライド操作を制御し始めた後に発生する信号である。解除部13bはこのイベントを取得する。
例えば、解除部13bは、ノブが調整範囲から非調整範囲に移ったというイベント(すなわち、ノブが調整範囲の外に出たというイベント)を取得してもよい。あるいは、解除部13bは調整範囲の設定から所定の時間が経過したというイベントを取得してもよい。このイベントの例として、シークバー30の調整範囲内における任意の再生開始時点から動画が所定の時間再生され続けたことを示すイベントが挙げられる。あるいは、解除部13bは調整範囲の設定後にユーザによるノブの一回の操作(例えば一回のクリック操作またはドラッグ操作)が終了したというイベントを取得してもよい。このイベントの例として、カラーピッカーの調整範囲内において特定のRGB値が選択されたことを示すイベント、およびシークバー30の調整範囲内において特定の再生開始時点が選択されたことを示すイベントが挙げられる。
このように解除部13bが取得するイベントの種類は限定されない。いずれにしても、解除部13bはイベントを取得すると、GUIのスライド可能範囲の全体において値の変化のペースを通常値に戻す。設定部13aが第1の手法によりスライド操作を調整した場合には、解除部13bは調整範囲を解除してスライド可能範囲の全体においてノブの移動速度を通常値に変えることで、GUIを元の状態に戻す。設定部13aが第2の手法によりスライド操作を調整した場合には、解除部13bは調整範囲を解除し当該範囲の拡大表示を終了することで、GUIを元の状態に戻す。設定部13aが第3の手法によりスライド操作を調整した場合には、解除部13bは調整範囲を解除しスライド可能範囲の全体において値の変化のペースを通常値に戻すことで、GUIを元の状態に戻す。
次に、図13を用いて、情報処理装置の動作を説明するとともに本実施形態に係る情報処理方法(スライド操作を制御する方法)について説明する。
まず、判定部11がGUIにおけるユーザの操作位置を判定する(ステップS11、判定ステップ)。判定部11はノブの操作に関するイベントまたはパラメータなどのデータをGUIから取得し、そのデータを用いて操作位置を判定する。上述したように、判定部11は一回の操作のみから、または複数回の操作から操作位置を判定することができる。続いて、判定部11は1以上の操作位置およびその順序を示す操作位置データを生成する(ステップS12)。
続いて、範囲設定部12が操作位置データに基づいて調整範囲を設定する(ステップS13、設定ステップ)。範囲設定部12は例えば上記第1〜第3の手法のいずれかを用いて調整範囲を設定する。
続いて、スライド制御部13において、設定部13aが調整範囲における値の変化のペースを遅くするようにスライド操作を制御する(ステップS14、スライド制御ステップ)。その後、設定部13aはその調整範囲を解除するためのイベントが発生するまでその制御を継続する(ステップS15;NO)。調整範囲を解除するためのイベントが発生した場合には(ステップS15;YES)、解除部13bがそのイベントに応じて調整範囲を解除し、スライド可能範囲の全体において値の変化のペースを通常値に設定する(ステップS16)。この処理によりGUIのスライド制御が初期状態に戻る。
次に、図14を用いて、情報処理装置10を実現するための情報処理プログラムP1を説明する。情報処理プログラムP1は、メインモジュールP10、判定モジュールP11、範囲設定モジュールP12、およびスライド制御モジュールP13を備える。スライド制御モジュールP13は設定モジュールP13aおよび解除モジュールP13bを備える。
メインモジュールP10は、GUIの処理を統括的に制御する部分である。判定モジュールP11、範囲設定モジュールP12、およびスライド制御モジュールP13を実行することにより実現される機能はそれぞれ、上記の判定部11、範囲設定部12、およびスライド制御部13の機能と同様である。設定モジュールP13aおよび解除モジュールP13bを実行することにより実現される機能はそれぞれ、設定部13aおよび解除部13bの機能と同様である。
情報処理プログラムP1は、例えば、CD−ROMやDVD−ROM、半導体メモリ等の有形の記録媒体に固定的に記録された上で提供されてもよい。あるいは、情報処理プログラムP1は、搬送波に重畳されたデータ信号として通信ネットワークを介して提供されてもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、GUI上の操作位置に基づいて設定された調整範囲において値の変化のペースが非調整範囲における値の変化のペースよりも遅く設定される。すなわち、調整範囲でノブをスライドさせた時の単位時間当たりの値の変化量が、非調整範囲でノブをスライドさせた時の単位時間当たりの値の変化量よりも小さく設定される。ユーザの操作を受け付けたノブの動作をこのように制御することで、調整範囲において値が通常よりもゆっくりと変化する。このようなGUIの制御により、ユーザはその調整範囲において所望の値を容易に探すことができる。
本実施形態では、複数の操作位置が判定され、少なくとも第1操作位置と該第1操作位置の次に指定された第2操作位置とに基づいて調整範囲が設定される。このように、複数の操作位置を得ることで、ユーザが所望の値を探していると推定される操作範囲を判定し、その操作範囲に対応する調整範囲を設定することができる。その結果、値の変化のペースを遅くする領域をユーザの意図に沿って設定できる。
例えば、第1操作位置とスライド可能範囲の端部とを境界としかつ第2操作位置を含む調整範囲を設定することで、広い範囲で値の変化のペースを遅くすることができる。また、第1操作位置と第2操作位置とを境界とする調整範囲を設定することで、ユーザ操作の範囲内で変化のペースを遅くすることができる。
あるいは、第1操作位置および第2操作位置に加えて第3操作位置を更に用いて調整範囲を設定してもよい。第1操作位置と該第2操作位置との間で第3操作位置が指定された場合には、ユーザが該第1操作位置と該第2操作位置との間で所望の値を探している確率が高いといえる。したがって、この仮定の下で、第3操作位置も考慮することで、値の変化のペースを遅くする領域をユーザの意図に沿って設定できる。
あるいは、複数の操作位置のうち最も外側にある少なくとも二つの操作位置を境界とする調整範囲を設定してもよい。この場合には、ユーザが所望の値を探していると推定される範囲を確実に捕捉して、その範囲での値の変化のペースを遅くすることができる。
本実施形態では、調整範囲におけるノブの移動速度を非調整範囲における該ノブの移動速度よりも遅くすることで、ユーザが所望の値を探す際のノブの操作性が向上する。あるいは、調整範囲をノブのスライド方向に沿って拡大表示する場合でも、ノブの移動速度を制御する場合と同様にノブの操作性が向上する。
本実施形態では、所定のイベントに応じて調整範囲における値の変化のペースを非調整範囲における値の変化のペースと同じにすることで、GUIのスライド操作の制御を初期状態に戻すことができる。
以上、本発明をその実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
値とこれに対応するノブの位置とが時間の経過に応じて自動で進み得るGUIでは、情報処理装置10はその時間経過も考慮して調整範囲を設定してもよい。このようなGUIの例として、動画の再生中にノブ32が再生時間の経過に伴って自動で進むシークバー30が挙げられる。以下にこの変形について説明する。
図15は、まず位置221が指定され、続いてその位置221より前の位置222が指定され、続いてノブ32がその位置222から位置223まで自動で前進し、最後にその位置223と位置221との間にある位置224が指定された例を示す。したがって、ノブ32は位置221から位置222へは瞬間的に移動し、位置222から位置223へは時間経過(動画の再生)に応じて移動し、位置223から位置224へは瞬間的に移動する。この例において、位置221,222,224はそれぞれ第1操作位置、第2操作位置および第3操作位置に相当する。
このように、第1操作位置および第2操作位置の間でノブが自動で移動し、かつ移動後のノブの位置と第1操作位置との間で新たな位置(第3操作位置)が指定された場合には、範囲設定部12はノブの移動後の位置と第1操作位置との間を調整範囲として設定してもよい。図15の例では、範囲設定部12はノブ32の自動移動後の位置223から第1操作位置221に亘る範囲405を調整範囲として設定する。すなわち、位置223,221は調整範囲405の境界である。この処理は、時間「25:00から25:15」に亘る範囲がユーザの所望する範囲ではなかったと情報処理装置10が推定することを意味する。このように、第1操作位置と第2操作位置との間の範囲から、ノブが自動で移動した範囲を除外することで、ユーザが所望の値を探していると思われる領域を絞り込むことができる。調整範囲が設定された後にスライド制御部13が実行する処理は上記実施形態と同様である。
上述したように、スライド可能範囲が2次元状に広がるGUI(例えばカラーピッカー)にも本発明を適用することができる。図16〜図18を参照しながら、XY平面上でノブ41を動かすことが可能なカラーピッカー40におけるスライド操作の制御を説明する。
図16に示すようにユーザがノブ41を位置601、602,603,604の順に移したとすると、まず判定部11がこれらの4点の位置が操作位置であると判定して、それらの位置を示す操作位置データを生成する。
続いて、範囲設定部12がその操作位置データに基づいて調整範囲を設定する。例えば、範囲設定部12は、複数の操作位置601〜604のX座標の最大値および最小値と該操作位置601〜604のY座標の最大値および最小値との組合せを用いて規定される矩形701を調整範囲として設定してもよい。あるいは、範囲設定部12は、最後に指定された操作位置604(第2操作位置に相当する)および最後から2番目に指定された操作位置603(第1操作位置に相当する)を頂点とする矩形702を調整範囲として設定してもよい。なお、図では、矩形701の4頂点を便宜的に(R1,G1,B1),(R2,G2,B2),(R3,G3,B3),(R4,G4,B4)と示し、矩形702の4頂点を便宜的に(R5,G5,B5),(R6,G6,B6),(R7,G7,B7),(R8,G8,B8)と示す。
調整範囲が設定されると、スライド制御部13の設定部13aが調整範囲内でのスライド操作を制御する。図17に示すように、設定部13aは調整範囲701でのノブ41の移動速度Vdを、非調整範囲(カラーピッカー40における調整範囲701以外の領域)における移動速度Vcよりも小さくしてもよい。あるいは図18に示すように、設定部13aは調整範囲701を拡大した範囲701Aをカラーピッカー40内で表示してもよい。もちろん、設定部13aはこの拡大された調整範囲701Aを、カラーピッカー40の元ウィンドウとは別のウィンドウとして表示してもよい。
解除部13bの動作は上記実施形態と同様である。すなわち、解除部13bはノブが調整範囲から非調整範囲に移ったというイベントを取得してもよい。あるいは、解除部13bは調整範囲の設定後にユーザによるノブの一回の操作(例えば一回のクリック操作またはドラッグ操作)が終了したというイベントを取得してもよい。あるいは、解除部13bは調整範囲の設定から所定の時間が経過したというイベントを取得してもよい。
情報処理装置が判定部、範囲設定部、およびスライド制御部の一部のみを備え、他の一以上のコンピュータが他の機能要素を備えてもよい。この場合には、情報処理装置と当該他のコンピュータとがネットワークを介して必要なデータを通信し合うことで、上記実施形態と同様の処理が実行される。例えば、情報処理装置が範囲設定部およびスライド制御部のみを備え、他のコンピュータが判定部を備えてもよい。
10…情報処理装置、11…判定部、12…範囲設定部、13…スライド制御部、13a…設定部、13b…解除部、P1…情報処理プログラム、P10…メインモジュール、P11…判定モジュール、P12…範囲設定モジュール、P13…スライド制御モジュール、P13a…設定モジュール、P13b…解除モジュール。

Claims (12)

  1. ユーザ操作により指定された値に基づく情報を出力するグラフィカルユーザインタフェースにおけるユーザの操作位置に基づいて、該グラフィカルユーザインタフェースにおけるスライド可能範囲の一部である調整範囲を設定する設定部と、
    前記調整範囲における前記値の変化のペースを該調整範囲以外の非調整範囲における前記値の変化のペースより遅くするように前記グラフィカルユーザインタフェースを制御する制御部と
    を備える情報処理装置。
  2. 前記設定部が、複数の前記操作位置のうち、第1操作位置と該第1操作位置の次に指定された第2操作位置とに基づいて前記調整範囲を設定する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記設定部が、前記第1操作位置と前記スライド可能範囲の端部とを境界としかつ前記第2操作位置を含む前記調整範囲を設定する、
    請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記設定部が、前記第1操作位置と前記第2操作位置とを境界とする前記調整範囲を設定する、
    請求項2に記載の情報処理装置。
  5. 前記設定部が、前記第2操作位置の次に前記第1操作位置と該第2操作位置との間で第3操作位置が指定された場合に、該第1操作位置と該第2操作位置とを境界とする前記調整範囲を設定する、
    請求項4に記載の情報処理装置。
  6. ノブが前記第2操作位置から前記第1操作位置に向かって自動で移動した後に、該ノブの移動後の位置から該第1操作位置の間で第3操作位置が指定された場合に、前記設定部が、該ノブの移動後の位置と該第1操作位置とを境界とする前記調整範囲を設定する、
    請求項2に記載の情報処理装置。
  7. 前記設定部が、前記複数の操作位置のうち最も外側にある少なくとも二つの操作位置を境界とする前記調整範囲を設定する、
    請求項2に記載の情報処理装置。
  8. 前記制御部が、前記調整範囲におけるノブの移動速度を前記非調整範囲における前記ノブの移動速度よりも遅くすることで前記グラフィカルユーザインタフェースを制御する、
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  9. 前記制御部が、前記調整範囲をノブのスライド方向に沿って拡大表示することで前記グラフィカルユーザインタフェースを制御する、
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  10. 前記制御部が、所定のイベントに応じて前記調整範囲における前記値の変化のペースを前記非調整範囲における前記値の変化のペースと同じにする、
    請求項1〜9のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  11. 情報処理装置が、ユーザ操作により指定された値に基づく情報を出力するグラフィカルユーザインタフェースにおけるユーザの操作位置に基づいて、該グラフィカルユーザインタフェースにおけるスライド可能範囲の一部である調整範囲を設定する設定ステップと、
    前記情報処理装置が、前記調整範囲における前記値の変化のペースを該調整範囲以外の非調整範囲における前記値の変化のペースより遅くするように前記グラフィカルユーザインタフェースを制御する制御ステップと
    を含む情報処理方法。
  12. ユーザ操作により指定された値に基づく情報を出力するグラフィカルユーザインタフェースにおけるユーザの操作位置に基づいて、該グラフィカルユーザインタフェースにおけるスライド可能範囲の一部である調整範囲を設定する設定部と、
    前記調整範囲における前記値の変化のペースを該調整範囲以外の非調整範囲における前記値の変化のペースより遅くするように前記グラフィカルユーザインタフェースを制御する制御部と
    してコンピュータを機能させるための情報処理プログラム。
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